特許第6706496号(P6706496)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6706496位相変更ユニット及びバルブタイミング変更装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6706496
(24)【登録日】2020年5月20日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】位相変更ユニット及びバルブタイミング変更装置
(51)【国際特許分類】
   F01L 1/352 20060101AFI20200601BHJP
【FI】
   F01L1/352
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-250938(P2015-250938)
(22)【出願日】2015年12月24日
(65)【公開番号】特開2017-115658(P2017-115658A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2018年11月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000177612
【氏名又は名称】株式会社ミクニ
(74)【代理人】
【識別番号】100106312
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 敬敏
(72)【発明者】
【氏名】大野 剛資
(72)【発明者】
【氏名】大島 孝
(72)【発明者】
【氏名】稲船 俊紀
【審査官】 松永 謙一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−300067(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0145049(US,A1)
【文献】 特開2011−161591(JP,A)
【文献】 特開2006−272497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01L 1/34、1/352
F16H 23/00−23/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1回転体と第2回転体の相対的な回転位相を変更する位相変更ユニットであって、
所定の軸線回りにおいて前記第1回転体と一体的に回転する第1フェースギヤと、
前記第1フェースギヤと異なる歯数を有する第2フェースギヤと、
前記第2フェースギヤを前記軸線に対し傾斜した傾斜軸線回りに回動自在に支持して前記第1フェースギヤと噛合させると共に,外力により前記軸線回りに回転させられる回転軸部材と、
前記回転軸部材に外力が及ぼされないとき前記第2回転体及び第2フェースギヤを一体的に回転するように連結すると共に,前記回転軸部材に外力が及ぼされるとき前記第2回転体に対して相対的に移動させつつ前記第2フェースギヤの回転を伝達する連結機構とを含み、
前記連結機構は、前記第2フェースギヤに設けられた所定の支軸回りに回動自在に取り付けられると共に直線溝をもつ複数の円板部材と、前記第2回転体に設けられると共に前記直線溝に移動自在に挿入される複数の係合部材とを含む、
ことを特徴とする位相変更ユニット。
【請求項2】
前記第1フェースギヤ及び第2フェースギヤは、凸状に湾曲した外歯と凹状に湾曲した内歯の噛合いとなるように形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の位相変更ユニット。
【請求項3】
前記複数の円板部材及び複数の係合部材は、前記軸線周りにおいて等間隔に配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位相変更ユニット。
【請求項4】
前記第2回転体は、前記第1フェースギヤ、前記回転軸部材、及び前記連結機構を収容するハウジングを含み、
前記複数の係合部材は、前記ハウジングに設けられた複数の嵌合孔に嵌合固定されている、
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つに記載の位相変更ユニット。
【請求項5】
第1回転体をなすカムシャフトと第2回転体をなすハウジングロータの相対的な回転位相を変更する位相変更ユニットを備え、前記カムシャフトにより駆動される吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期を変更するバルブタイミング変更装置であって、
前記位相変更ユニットは、請求項1ないしいずれか一つに記載の位相変更ユニットである、
ことを特徴とするバルブタイミング変更装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つの回転体の回転位相を変更する位相変更ユニットに関し、特に、内燃エンジンの吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期(バルブタイミング)を変更する際に適用される位相変更ユニット及びそれを用いたバルブタイミング変更装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のバルブタイミング変更装置としては、カムシャフトの中心軸線周りに回転するスプロケット及び内歯車、中心軸線に対して偏心する偏心軸、偏心軸の回りに回動自在に支持されると共に内歯車に噛合する遊星歯車、カムシャフトに連結されると共に遊星歯車に係合することで遊星歯車の回転に伴いカムシャフトと一体的に回転する出力軸、偏心軸に連結される作用軸、作用軸にトルクを付与する電磁部等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
上記バルブタイミング変更装置においては、スプロケットとカムシャフトとの相対的な回転位相を変更する位相変更ユニットとして、サイクロ減速機構である内接式遊星歯車機構を採用するものである。
しかしながら、このような内接式遊星歯車機構では、内歯車の径方向内側に遊星歯車を配置するため、径方向の小型化等を図るには限界があり、又、高減速比の要求と小型化の要求を両立させるのは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3937164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を図りつつ、位相を容易に変更でき、例えば減速機として用いる場合に減速比を大きくでき、小さい出力の電動モータ等の外力を用いて二つの回転体の回転位相を容易に変更できる、位相変更ユニット及びそれを用いたバルブタイミング変更装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の位相変更ユニットは、第1回転体と第2回転体の相対的な回転位相を変更する位相変更ユニットであって、所定の軸線回りにおいて第1回転体と一体的に回転する第1フェースギヤと、第1フェースギヤと異なる歯数を有する第2フェースギヤと、第2フェースギヤを上記軸線に対し傾斜した傾斜軸線回りに回動自在に支持して第1フェースギヤと噛合させると共に外力により上記軸線回りに回転させられる回転軸部材と、回転軸部材に外力が及ぼされないとき第2回転体及び第2フェースギヤを一体的に回転するように連結すると共に,回転軸部材に外力が及ぼされるとき第2回転体に対して相対的に移動させつつ第2フェースギヤの回転を伝達する連結機構とを含み、連結機構は、第2フェースギヤに設けられた所定の支軸回りに回動自在に取り付けられると共に直線溝をもつ複数の円板部材と、第2回転体に設けられると共に直線溝に移動自在に挿入される複数の係合部材とを含む、構成となっている。
【0007】
この構成によれば、位相の変更を行わない場合は、回転軸部材に外力が及ぼされず、第1フェースギヤと第2フェースギヤはロックされかつ第2フェースギヤと第2回転体は連結機構を介してロックされるため、第1回転体と第2回転体は、所定の軸線回りに一体的に回転する。
【0008】
一方、位相を変更する場合は、例えば電動モータ等の駆動源により、回転軸部材に外力を及ぼして、回転軸部材を軸線回りにおいて一方向又は他方向に適宜回転させると、第2フェースギヤが傾斜軸線を中心としてすりこぎ運動(首振り運動とも称す)を行いつつ軸線回りにおいて一方向又は他方向に回転する。
この場合、第2フェースギヤと第1フェースギヤとは歯数が異なるため、第2フェースギヤと第1フェースギヤの間に回転位相差を生じる。その結果、第1回転体と第2回転体との相対的な回転位相が変更される。
【0009】
このように、位相変更ユニットとして、フェースギヤ同士の噛合い構造を採用するため、構造の簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を達成しつつ、位相を容易に変更することができる。例えば、減速比を大きくできるため、小さい出力の電動モータ等の外力を用いて、第1回転体と第2回転体の相対的な回転位相を容易に変更できる。
【0010】
ここでは、第1回転体及び第2回転体が同一方向に回転する状態において、回転軸部材を適宜一方向又は他方向に回転させることにより、第1回転体の回転位相を第2回転体に対して進め又は遅らせることができる。
【0011】
すなわち、一方の回転体に対して他方の回転体の速度を変化させる変速機として機能させることができ、特に、一方の回転体に対して他方の回転体を減速する減速機として機能させることができる。また、フェースギヤ同士の噛合いは、噛合いの中心を対称軸とした鏡面対称となるため、バックラッシを抑制できる。
ここでは、連結機構として、上記複数の円板部材及び複数の係合部材を含む構成を採用したことにより、回転軸部材に外力が及ぼされないときは、係合部材と円板部材がロックされて、第2回転体と第2フェースギヤが一体的に回転する。
一方、回転軸部材に外力が及ぼされるときは、第2フェースギヤのすりこぎ運動及び軸線回りの回転に伴って、複数の円板部材が支軸回りに適宜回転し、第2回転体に固定された係合部材が直線溝の範囲内で相対的に移動し、第2フェースギヤの回転が第2回転体に伝達される。
すなわち、直線溝をもつ円板部材及び係合部材により、オルダム継手と同様の作用が得られて、第2回転体及び第2フェースギヤを軸線回りに一体的に回転させ得るべく、すりこぎ運動をする第2フェースギヤから回転のみを取り出すことができる。
【0012】
上記構成の位相変更ユニットにおいて、第1フェースギヤ及び第2フェースギヤは、凸状に湾曲した外歯と凹状に湾曲した内歯の噛合いとなるように形成されている、構成を採用してもよい。
この構成によれば、凸凸同士で接触する外歯同士の噛合いに比べて、凸凹で接触する外歯と内歯の噛合いの方が接触面積を大きくでき、第1フェースギヤ及び第2フェースギヤの歯面強度を高めることができる。
【0021】
上記構成をなす位相変更ユニットにおいて、複数の円板部材及び複数の係合部材は、軸線周りにおいて等間隔に配置されている、構成を採用してもよい。
この構成によれば、複数の円板部材及び対応する係合部材が軸線周りに等間隔で配置されるため、力の伝達を均等にすることができ、円滑な動作が得られる。
【0022】
上記構成をなす位相変更ユニットにおいて、第2回転体は、第1フェースギヤ、回転軸部材、及び連結機構を収容するハウジングを含み、複数の係合部材は、ハウジングに設けられた複数の嵌合孔に嵌合固定されている、構成を採用してもよい。
この構成によれば、係合部材が第2回転体に一体的に形成される場合に比べて、製造が容易で、生産性、組み付け性を向上させることができる。
【0023】
本発明のバルブタイミング変更装置は、第1回転体をなすカムシャフトと第2回転体をなすハウジングロータの相対的な回転位相を変更する位相変更ユニットを備え、カムシャフトにより駆動される吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期を変更するバルブタイミング変更装置であって、位相変更ユニットとして、上記構成をなすいずれかの位相変更ユニットを採用するものである。
【0024】
この構成によれば、位相を変更しない場合は、位相変更ユニットがロックされた状態であり、ハウジングロータがクランクシャフトに連動して一方向に回転すると、ハウジングロータと一体的にカムシャフトが回転する。そして、カムシャフトの回転により、吸気バルブ又は排気バルブが所定のバルブタイミングで開閉駆動される。
一方、位相を変更する場合は、例えば電動モータ等の駆動源により、位相変更ユニットの回転軸部材を軸線回りの一方向又は他方向に適宜回転させる。これにより、ハウジングロータの回転に対するカムシャフトの回転が遅角側又は進角側に変更され、吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期が変更される。
【発明の効果】
【0025】
上記構成をなす位相変更ユニットによれば、構造の簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を達成しつつ、位相を容易に変更することができる。例えば、減速機として用いる場合に減速比を大きくすることができる。それ故に、小さい出力の電動モータ等の外力を用いて二つの回転体の回転位相を容易に変更でき、特に、エンジンのバルブタイミングを容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る位相変更ユニットの一実施形態を採用したバルブタイミング変更装置を示す外観斜視図である。
図2図1に示すバルブタイミング変更装置において、電動モータ及びカムシャフトを省略した外観斜視図である。
図3図2に示すバルブタイミング変更装置の分解斜視図である。
図4図2に示すバルブタイミング変更装置の断面図である。
図5図1ないし図4に示す装置に含まれる位相変更ユニットを構成する第1フェースギヤ、第2フェースギヤ、連結機構(第3フェースギヤ、第4フェースギヤ)、回転軸部材を示す側面図である。
図6図5に示す位相変更ユニットを前方斜めから見た分解斜視図である。
図7図5に示す位相変更ユニットを後方斜めから見た分解斜視図である。
図8】本発明に係る位相変更ユニットに含まれるフェースギヤ同士の噛合いを示すものであり、(a)は凸状に湾曲した外歯同士が噛合う状態を示す部分図、(b)は凸状に湾曲した外歯と凹状に湾曲した内歯とが噛合う状態を示す部分図である。
図9図8(b)に示す外歯と内歯が噛合う場合の状態を説明する模式図である。
図10】本発明に係る位相変更ユニットの他の実施形態を採用したバルブタイミング変更装置を示す分解斜視図である。
図11図10に示すバルブタイミング変更装置の断面図である。
図12図10及び図11に示す装置に含まれる位相変更ユニットを構成する第1フェースギヤ、第2フェースギヤ、連結機構(円板部材、係合部材)、回転軸部材を示す側面図である。
図13図12に示す位相変更ユニットを前方斜めから見た分解斜視図である。
図14図12に示す位相変更ユニットを後方斜めから見た分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
この実施形態に係るバルブタイミング変更装置は、図1に示すように、カムシャフトCSとスプロケット11aの相対的な回転位相を変更する位相変更ユニットU等を備えている。ここで、カムシャフトCSは、軸線S回りの一方向(図1中のR方向)に回転する第1回転体を形成する。スプロケット11aは、軸線S回りの一方向(図1中のR方向)に回転する第2回転体の一部を形成し、チェーンを介してクランクシャフトの回転に連動する。
【0028】
そして、位相変更ユニットUが、電動モータDMにより適宜駆動制御されることにより、カムシャフトCSにより駆動される吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期(バルブタイミング)が変更されるようになっている。
【0029】
位相変更ユニットUは、図1ないし図4に示すように、第2回転体としてのハウジングロータ10、カムシャフトCSに固定される第1フェースギヤ20、第2フェースギヤ33及び第3フェースギヤ34を一体的に有するダブルフェースギヤ30、回転軸部材40、連結機構M1等を備えている。
ここで、連結機構M1は、ダブルフェースギヤ30に含まれる第3フェースギヤ34、ハウジングロータ10に固定される第4フェースギヤ50により構成されている。
【0030】
ハウジングロータ10は、図2ないし図4に示すように、軸線S回りに回動自在に支持される第1ハウジング11、第1ハウジング部11に対してボルトb1により連結される第2ハウジング12等を備えている。
【0031】
第1ハウジング11は、スプロケット11a、軸受RB1を嵌め込む環状の内周部11b、第1フェースギヤ20の背面を対向させる凹部11c、ボルトb1を捩じ込む複数のネジ孔11d等を有する。
第2ハウジング12は、第1ハウジング11と接合される円筒部12a、軸受RB2を嵌め込む環状の内周部12b、第4フェースギヤ50を固定する複数の嵌合凸部12c、ボルトb1を通す複数の円孔12d等を有する。
【0032】
そして、第1ハウジング11が軸受RB1を介してカムシャフトCS周りに回動自在に支持され、第1フェースギヤ20、ダブルフェースギヤ30、回転軸部材40、第4フェースギヤ50等を収容した状態で、第2ハウジング12が第1ハウジング11に連結されることにより、軸線S回りに回転する第2回転体が構成される。
【0033】
第1フェースギヤ20は、図3ないし図7に示すように、歯列21、円筒部22、内周部23、円孔24等を備えている。
歯列21は、歯数Z1からなり、軸線S方向の前方F側の端面において環状に配列して形成されている。
円筒部22は、内周面にカムシャフトCSの端部を嵌合し、外周面に軸受RB1を嵌め込むように形成されている。
【0034】
内周部23は、回転軸部材40を軸線S回りに回動自在に支持する軸受RB3を嵌め込むように形成されている。
円孔24は、円筒部22にカムシャフトCSを嵌め込んだ状態で、カムシャフトCSに捩じ込むボルトb2が通されるように形成されている。
すなわち、第1フェースギヤ20は、ボルトb2によりカムシャフトCSに固定されて、軸線S回りにカムシャフトCSと一体的に回転するようになっている。
【0035】
ダブルフェースギヤ30は、図4ないし図7に示すように、内側において2つの軸受RB4が嵌め込まれる円筒部31、円筒部31から環状に延出する鍔部32、鍔部32の一方の面に形成された第2フェースギヤ33、鍔部32の他方の面に形成された第3フェースギヤ34等を備えている。
【0036】
第2フェースギヤ33は、第1フェースギヤ20の歯数Z1と異なる歯数Z2からなり、第1フェースギヤ20の歯列21と噛合するべく環状に配列して形成された歯列33aを有する。
第3フェースギヤ34は、歯数Z3からなり、第4フェースギヤ50と噛合するべく環状に配列して形成された歯列34aを有する。
【0037】
回転軸部材40は、図4ないし図7に示すように、軸線Sを中心とする円柱状の軸部41,42、軸部41,42の間において傾斜軸線DLを中心とする円柱状の軸部43、スリット状の連結部44等を備えている。
【0038】
軸部41は、第1フェースギヤ20の内周部23に嵌め込まれた軸受RB3により回動自在に支持される。
軸部42は、第2ハウジング12の内周部12bに嵌め込まれた軸受RB2により回動自在に支持される。
【0039】
軸部43は、軸部41,42の軸線Sに対して所定角度θをなす傾斜軸線DLを中心とする円柱状に形成され、2つの軸受RB4を介して、ダブルフェースギヤ30の円筒部31を回動自在に支持する。
連結部44は、外力としての回転駆動力を及ぼす電動モータDMの駆動軸(不図示)が着脱自在に連結されるべく、軸部42の一部を切り欠いたスリット状に形成されている。
尚、軸受RB1,RB2,RB3,RB4は、ラジアル軸受である。
【0040】
そして、回転軸部材40は、軸線S回りに回動自在にハウジングロータ10に組み込まれた状態で、ダブルフェースギヤ30を傾斜軸線DL回りに回動自在に支持すると共に、軸線S回りの回転により傾斜軸線DLを中心としてダブルフェースギヤ30にすりこぎ運動を行わせるようになっている。
【0041】
すなわち、回転軸部材40が回転させられることにより、第1フェースギヤ20と噛合した状態にある第2フェースギヤ33は、その噛合位置が軸線S回りに連続的に変化し、又、第4フェースギヤ50と噛合した状態にある第3フェースギヤ34は、その噛合位置が軸線S回りに連続的に変化する。
【0042】
第4フェースギヤ50は、図3ないし図7に示すように、環状に形成され、歯列51、円孔52、複数の嵌合凹部53等を備えている。
歯列51は、歯数Z4からなり、軸線S方向の後方R側の端面において環状に配列して形成されている。
嵌合凹部53は、第2ハウジング12の嵌合凸部12cを嵌め込むように形成されている。
【0043】
そして、第4フェースギヤ50は、第2ハウジング12の内側に一体的に回転するように取り付けられて、ダブルフェースギヤ30の第3フェースギヤ34と噛合しつつ軸線S回りにおいてハウジングロータ10と一体的に回転する。
【0044】
上記ダブルフェースギヤ30に含まれる第3フェースギヤ34及び第4フェースギヤ50により構成される連結機構M1は、以下のように機能する。
回転軸部材40が外力により回転駆動されないとき、第3フェースギヤ34及び第4フェースギヤ50は、互いにロックして軸線S回りに一体的に回転するように連結される。
すなわち、ハウジングロータ10及び第2フェースギヤ33は、一体的に回転するように連結される。
【0045】
一方、回転軸部材40が外力により回転させられるとき、第3フェースギヤ34は、第4フェースギヤ50に対して噛合位置を変えつつ(相対的に移動しつつ)軸線S回りの回転を伝達する。
すなわち、ハウジングロータ10に対して第2フェースギヤ33が相対的に移動しつつ、第2フェースギヤ33の軸線S回りの回転が、ハウジングロータ10に伝達される。
【0046】
上記構成において、第1フェースギヤ20及び第2フェースギヤ33は、図8(a)に示すように、凸状に湾曲した外歯同士の噛合いとなるように形成され、又は、図8(b)に示すように、凸状に湾曲した外歯と凹状に湾曲した内歯の噛合いとなるように形成されてもよい。
【0047】
また、第3フェースギヤ34及び第4フェースギヤ50は、図8(a)に示すように凸状に湾曲した外歯同士の噛合いとなるように形成され、又は、図8(b)に示すように、凸状に湾曲した外歯と凹状に湾曲した内歯の噛合いとなるように形成されてもよい。
【0048】
図8(b)に示すように、凸凹で接触する外歯と内歯の噛合いの場合は、接触面積を大きくでき、歯面強度を高めることができる。
また、第1フェースギヤ10と第2フェースギヤ33のフェースギヤ同士の噛合い及び第3フェースギヤ34と第4フェースギヤ50のフェースギヤ同士の噛合いは、図9に示すように、噛合いの中心を対称軸とした鏡面対称となるため、バックラッシを抑制することができる。
【0049】
また、第1フェースギヤ20の歯数Z1、第2フェースギヤ33の歯数Z2、第3フェースギヤ34の歯数Z3、第4フェースギヤ50の歯数Z4は、適宜選択されることにより、ハウジングロータ10に対してカムシャフトCSを減速させ又は増速させることができる。この装置において、位相変更ユニットUは、減速機として機能する。
【0050】
ハウジングロータ10から位相変更ユニットUを介してカムシャフトCSに回転力が伝達される場合において、ダブルフェースギヤ30の減速比rは、
r=1/{(Z4−Z3)/Z3+(Z1−Z2)/Z2}
で表される。例えば、Z1=100、Z2=101、Z3=100、Z4=100とすると、r=−101となり、ダブルフェースギヤ30の回転方向とは逆向きに101の高減速比を得ることができる。
【0051】
また、第3フェースギヤ34の歯数Z3と第4フェースギヤ50の歯数Z4が同一の場合、回転軸部材40の回転により、第3フェースギヤ34が軸線S回りに回転しても第4フェースギヤ50との間に回転位相差は生じない。
これによれば、第1フェースギヤ20の歯数Z1と第2フェースギヤ33の歯数Z2だけで減速比を決定できるため、減速比の設定が容易である。
【0052】
次に、上記の位相変更ユニットUの動作を説明する。
先ず、位相の変更を行わない、すなわち、バルブタイミングを変更しない場合は、回転軸部材40に回転駆動力が及ぼされない。
したがって、第1フェースギヤ20とダブルフェースギヤ30の第2フェースギヤ33は,互いに噛合った位置でロックされる。
また、ダブルフェースギヤ30の第3フェースギヤ34と第4フェースギヤ50とは、互いに噛合った位置でロックされる。
【0053】
すなわち、第2フェースギヤ33とハウジングロータ10は、連結機構M1(第3フェースギヤ34及び第4フェースギヤ50)を介してロックされる。
これにより、カムシャフトCSとハウジングロータ10は、軸線S回りにおいて一方向(図1中のR方向、すなわちCW方向)に一体的に回転する。
【0054】
一方、位相を変更する、すなわち、バルブタイミングを変更する場合は、電動モータDMにより、回転軸部材40に回転駆動力が及ぼされる。
例えば、回転軸部材40が軸線S回りの他方向(図1中のCCW方向)に相対的に回転させられると、ダブルフェースギヤ30が傾斜軸線DLを中心としてすりこぎ運動を行いつつ他方向(CCW方向)に相対的に回転する。
【0055】
ここで、ダブルフェースギヤ30の第2フェースギヤ33と第1フェースギヤ20には歯数の違い(Z1=100、Z2=101)に応じた回転差が生じる。
すなわち、回転軸部材40が他方向(CCW方向)に連続して複数回に亘って回転させられることにより、ハウジングロータ10に対してカムシャフトCSの回転位相が進められて、吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期が進角側に変更される。
【0056】
一方、回転軸部材40が軸線S回りの一方向(図1中のCW方向)に相対的に回転させられると、ダブルフェースギヤ30が傾斜軸線DLを中心としてすりこぎ運動を行いつつ一方向(CW方向)に相対的に回転する。
【0057】
ここで、ダブルフェースギヤ30の第2フェースギヤ33と第1フェースギヤ20には歯数の違い(Z1=100、Z2=101)に応じた回転差が生じる。
すなわち、回転軸部材40が一方向に連続して複数回に亘って回転させられることにより、ハウジングロータ10に対してカムシャフトCSの回転位相が遅らせられて、吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期が遅角側に変更される。
【0058】
以上述べたように、上記構成をなす位相変更ユニットUによれば、フェースギヤ同士の噛合い構造を採用するため、構造の簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を達成しつつ、位相を容易に変更することができる。
例えば、減速比を大きくできるため、小さい出力の電動モータDM等の外力を用いて、ハウジングロータ10に対するカムシャフトCSの相対的な回転位相を容易に変更できる。また、フェースギヤ同士の噛合いは、噛合いの中心を対称軸とした鏡面対称となるため、バックラッシを抑制できる。
【0059】
図10ないし図14は、他の実施形態に係る位相変更ユニットU´を備えたバルブタイミング変更装置を示すものである。
この実施形態においては、連結機構及びそれに関連する細部を変更した以外は、前述の実施形態と同一である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】
位相変更ユニットU´は、図10ないし図14に示すように、ハウジングロータ10´、第1フェースギヤ20´、第2フェースギヤ30´、回転軸部材40´、連結機構M2等を備えている。
ここで、連結機構M2は、複数の円板部材60、複数の係合部材70により構成されている。
【0061】
ハウジングロータ10´は、図10及び図11に示すように、第1ハウジング11´、第1ハウジング11´に対してボルトb1により連結される第2ハウジング12´等を備えている。
【0062】
第1ハウジング11´は、図10及び図11に示すように、スプロケット11a、内周部11b、凹部11c、ネジ孔11d、軸受SB1を受ける受面11e´等を有する。
第2ハウジング12´は、図10及び図11に示すように、円筒部12a、内周部12b、円孔12d、軸受SB2を受ける受面12e´、半球状の内壁面12f´、係合部材70を嵌合させる複数の嵌合孔12g´等を有する。
【0063】
内壁面12f´は、図11に示すように、第2フェースギヤ30´が軸線S回りに回転しつつすりこぎ運動を行う際に、第2フェースギヤ30´が非接触となるように形成されている。
複数の嵌合孔12g´は、図10及び図11に示すように、外側から内部に貫通するように形成され、軸線S周りにおいて等間隔に配置されている。ここでは、4つの嵌合孔12g´が、軸線S周りにおいて90度間隔で配置されている。
【0064】
第1フェースギヤ20´は、図11ないし図14に示すように、歯列21´、円筒部22、内周部23、円孔24、軸受SB1を受ける受面25´等を備えている。
歯列21´は、歯数Z1からなり、軸線S方向の前方F側の端面において環状に配列し、かつ、歯列21よりも傾斜したかさ歯車状に形成されている。
【0065】
第2フェースギヤ30´は、図11ないし図14に示すように、2つの軸受RB4が嵌め込まれる内周部31´、歯列32´、湾曲外周面33´、環状凹部34´、環状凹部34´の中心を貫通する貫通孔35´、貫通孔35´に嵌合固定された支軸36´等を備えている。
【0066】
歯列32´は、歯数Z2からなり、軸線S方向の後方R側の端面において環状に配列し、かつ、歯列33aよりも傾斜したかさ歯車状に形成されている。
湾曲外周面33´は、第2フェースギヤ30´が軸線S回りに回転しつつすりこぎ運動する際に、第2ハウジング12´の内壁面12f´と非接触となる輪郭に形成されている。
環状凹部34´は、支軸36´を中心として円板部材60を回転自在に受け入れるように形成されている。
【0067】
回転軸部材40´は、図11ないし図14に示すように、軸部41,42、軸部43、連結部44、軸受SB2を受ける受面45´等を備えている。
尚、軸受SB1,SB2は、スラスト軸受である。
【0068】
円板部材60は、図10ないし図12に示すように、支軸36´が嵌合される円孔61、円孔61を通る直線溝62等を備えている。
直線溝62は、ハウジングロータ10´に固定された係合部材70を移動自在に受け入れるように形成されている。
そして、円板部材60は、第1フェースギヤ30´の環状凹部34´に嵌め込まれて、支軸36´回りに回動自在に支持される。
【0069】
係合部材70は、図10ないし図12に示すように、円柱状に形成され、第2ハウジング12´の嵌合孔12g´に嵌合して固定される。
そして、係合部材70の端部が、円板部材60の直線溝62に挿入される。
【0070】
上記複数の円板部材60及び複数の係合部材70により構成される連結機構M2は、以下のように機能する。
回転軸部材40´が外力により回転駆動されないとき、係合部材70及び円板部材60は、相対移動不能に互いにロックして軸線S回りに一体的に回転するように連結される。
すなわち、ハウジングロータ10´及び第2フェースギヤ30´は、一体的に回転するように連結される。
【0071】
ここでは、複数の係合部材70及び円板部材60が採用されている。
したがって、仮に一つの円板部材60の直線溝62が軸線S回りの回転方向に方向付けられて係合部材70の相対的な移動が許容され得る状態になったとしても、他の円板部材60及び係合部材70の係合関係によりロック状態が維持されるようになっている。
また、複数の円板部材60及び複数の係合部材70は、軸線S周りにおいて等間隔に配置されているため、力の伝達を均等にすることができ、円滑な動作が得られる。
【0072】
一方、回転軸部材40´が外力により回転させられるとき、第2フェースギヤ30´は、第1フェースギヤ20´に対して噛合位置を変えつつ(相対的に移動しつつ)軸線S回りに回転する。
【0073】
そして、第2フェースギヤ30´が軸線S回りに一回転するとき、円板部材60は支軸36´回りに回転し、係合部材70は円板部材60の回転に伴って直線溝62内を往復する。この動作により、係合部材70は、第1フェースギヤ30´の環状凹部34´に対して、円運動の軌跡を描いて元の位置に戻る。
【0074】
すなわち、第2フェースギヤ30´は、軸線S回りに一回転するとき、ハウジングロータ10´に対して、係合関係を維持しつつ相対的に移動して元の回転位相に戻る。
したがって、第2フェースギヤ30´の軸線S回りの回転は、回転位相のずれを生じることなく、ハウジングロータ10´に伝達される。
【0075】
上記円板部材60及び係合部材70により構成される連結機構M2によれば、オルダム継手と同様の作用が得られて、ハウジングロータ10´及び第2フェースギヤ30´を軸線S回りに一体的に回転させ得るべく、すりこぎ運動をする第2フェースギヤ30´から軸線S回りの回転のみを取り出すことができる。
【0076】
次に、上記の位相変更ユニットU´の動作を説明する。
先ず、位相の変更を行わない、すなわち、バルブタイミングを変更しない場合は、回転軸部材40´に回転駆動力が及ぼされない。
したがって、第1フェースギヤ20´と第2フェースギヤ30´は,互いに噛合った位置でロックされる。
また、円板部材60と係合部材70は、互いに係合した位置でロックされる。
【0077】
すなわち、第2フェースギヤ30´とハウジングロータ10´は、連結機構M2(円板部材60及び係合部材70)を介してロックされる。
これにより、カムシャフトCSとハウジングロータ10´は、軸線S回りにおいて一方向(図1中のR方向、すなわちCW方向)に一体的に回転する。
【0078】
一方、位相を変更する、すなわち、バルブタイミングを変更する場合は、電動モータDMにより、回転軸部材40´に回転駆動力が及ぼされる。
例えば、回転軸部材40´が軸線S回りの他方向(図1中のCCW方向)に相対的に回転させられると、第2フェースギヤ30´が傾斜軸線DLを中心としてすりこぎ運動を行いつつ他方向(CCW方向)に相対的に回転する。
【0079】
ここで、第2フェースギヤ30´と第1フェースギヤ20´には歯数の違い(Z1=100、Z2=101)に応じた回転差が生じる。
すなわち、回転軸部材40´が他方向(CCW方向)に連続して複数回に亘って回転させられることにより、ハウジングロータ10´に対してカムシャフトCSの回転位相が進められて、吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期が進角側に変更される。
【0080】
一方、回転軸部材40´が軸線S回りの一方向(図1中のCW方向)に相対的に回転させられると、第2フェースギヤ30´が傾斜軸線DLを中心としてすりこぎ運動を行いつつ一方向(CCW方向)に相対的に回転する。
【0081】
ここで、第2フェースギヤ30´と第1フェースギヤ20´には歯数の違い(Z1=100、Z2=101)に応じた回転差が生じる。
すなわち、回転軸部材40´が一方向に連続して複数回に亘って回転させられることにより、ハウジングロータ10´に対してカムシャフトCSの回転位相が遅らせられて、吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期が遅角側に変更される。
【0082】
以上述べたように、上記構成をなす位相変更ユニットU´によれば、フェースギヤ同士の噛合い構造を採用するため、構造の簡素化、部品点数の削減、装置の小型化等を達成しつつ、位相を容易に変更することができる。
例えば、減速比を大きくできるため、小さい出力の電動モータDM等の外力を用いて、ハウジングロータ10´に対するカムシャフトCSの相対的な回転位相を容易に変更できる。また、フェースギヤ同士の噛合いは、噛合いの中心を対称軸とした鏡面対称となるため、バックラッシを抑制できる。
【0083】
上記実施形態においては、連結機構として、第2フェースギヤ33と同軸(傾斜軸線DL)上に形成された第3フェースギヤ34及びハウジングロータ10に固定された第4フェースギヤ50を含む連結機構M1、又は、第2フェースギヤ30´に設けられた複数の円板部材60及びハウジングロータ10´に設けられた複数の係合部材70を含む連結機構M2を示した。
しかしながら、これらの構成に限定されるものではなく、回転軸部材に外力が及ぼされないとき第2回転体及び第2フェースギヤを一体的に回転するように連結すると共に,回転軸部材に外力が及ぼされるとき第2回転体に対して相対的に移動させつつ第2フェースギヤの回転を伝達するものであれば、その他の構成をなす連結機構を採用することができる。
【0084】
上記実施形態においては、位相変更ユニットとして、バルブタイミング変更装置に適用される減速機としての位相変更ユニットU,U´を示したが、これに限定されるものではなく、二つの回転体の相対的な回転位相を変更する必要のある機構及び装置等において、減速機、増速機、あるいは変速機等としても適用することができる。
【符号の説明】
【0085】
CS カムシャフト(第1回転体)
S 軸線
DL 傾斜軸線
DM 電動モータ
M1,M2 連結機構
RB1,RB2,RB3,RB4 軸受(ラジアル軸受)
SB1,SB2 軸受(スラスト軸受)
b1,b2 ボルト
10,10´ ハウジングロータ(第2回転体)
11,11´ 第1ハウジング
11a スプロケット
11b 内周部
11c 凹部
11d ネジ孔
11e´ 受面
12,12´ 第2ハウジング
12a 円筒部
12b 内周部
12c 嵌合凸部
12d 円孔
12e´ 受面
12f´ 内壁面
12g´ 嵌合孔
20,20´ 第1フェースギヤ
21,21´ 歯列
22 円筒部
23 内周部
24 円孔
25´ 受面
30 ダブルフェースギヤ
30´ 第2フェースギヤ
31 円筒部
31´ 内周部
32 鍔部
32´ 歯列
33 第2フェースギヤ
33a 歯列
33´ 湾曲外周面
34 第3フェースギヤ(連結機構)
34a 歯列
34´ 環状凹部
35´ 貫通孔
36´ 支軸
40,40´ 回転軸部材
41,42,43 軸部
44 連結部
45´ 受面
50 第4フェースギヤ(連結機構)
52 円孔
53 嵌合凹部
60 円板部材(連結機構)
61 円孔
62 直線溝
70 係合部材(連結機構)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14