特許第6706523号(P6706523)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北越紀州製紙株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6706523
(24)【登録日】2020年5月20日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】電気絶縁紙
(51)【国際特許分類】
   H01B 3/52 20060101AFI20200601BHJP
   H01B 17/56 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
   H01B3/52 A
   H01B17/56 A
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-62152(P2016-62152)
(22)【出願日】2016年3月25日
(65)【公開番号】特開2017-174743(P2017-174743A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2018年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241810
【氏名又は名称】北越コーポレーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(72)【発明者】
【氏名】佐野 克哉
(72)【発明者】
【氏名】布施 克之
(72)【発明者】
【氏名】布川 勝男
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 一樹
【審査官】 土谷 慎吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−240448(JP,A)
【文献】 特開2015−052183(JP,A)
【文献】 特開2000−008299(JP,A)
【文献】 特開2011−111680(JP,A)
【文献】 特開2015−001038(JP,A)
【文献】 ペーパー・セールス・エンジニアリングシリーズ(5) 特殊機能紙,日本,紙業タイムス社,1997年 7月 1日,p.162-167
【文献】 電気絶縁紙,紙パ技協誌,日本,紙・パルプ技術協会,1968年 3月 1日,第22巻第3号,p.117-120
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 3/16−3/56
H01B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カナダ標準濾水度(CSF)が300〜340mLであるパルプを原料とし、密度が1.0g/cm以上であり、前記パルプが未晒しクラフトパルプのみからなり、前記未晒しクラフトパルプの90質量%以上が針葉樹未晒しクラフトパルプであり、電気絶縁紙が前記未晒しクラフトパルプのみからなることを特徴とする電気絶縁紙。
【請求項2】
未晒しクラフトパルプを、濾水度を300〜340mL(CSF)となるように叩解処理を行い、得られたパルプスラリーを抄紙し、その後、カレンダー処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の電気絶縁紙を製造するための方法。
【請求項3】
前記カレンダー処理において、常温で1ニップの15〜80kg/cmの線圧で処理し、次いで、80℃〜110℃のロール加熱条件で2〜4ニップ、100〜120kg/cmの線圧で処理することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気絶縁紙に関する。更に詳しくは、変圧器用として好適な電気絶縁紙に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器、特に高電圧を発する機器を保護するために用いる電気絶縁紙には、優れた絶縁破壊性、機械的強度、寸法安定性等が必要である。そこで、電気絶縁紙としては、バルカナイズドファイバーが広く使用されている。また、特許文献1にはポリフェニレンサルファイド繊維を10〜90質量%の割合で含む原料繊維を湿式抄紙して得た単層又は多層の電気絶縁紙が開示されている。
【0003】
しかしながら、バルカナイズドファイバーはその生産効率が比較的低い事や、製造工程で亜鉛化合物を大量に使用することから、高度な生産技術や排水の処理設備が必要となってくる。また、特許文献1に開示された電気絶縁紙は、ポリフェニレンサルファイド繊維を用い、さらに分散剤などの薬剤も使用することからコスト高となる問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−052183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、絶縁破壊性、機械的強度及び寸法安定性に優れた電気絶縁紙を比較的安価に提供することを目的とする。また、パルプ以外の分散剤などの薬剤を使用することなく安価かつ簡便に電気絶縁紙を得ることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電気絶縁紙は、未晒しクラフトパルプをパルプ中85質量%以上の割合で含みカナダ標準濾水度(CSF)が300〜360mLであるパルプを原料とし、密度が1.0g/cm以上であることを特徴とする。
【0007】
また、本発明においては、前記未晒しクラフトパルプの90質量%以上が針葉樹未晒しクラフトパルプであってもよい。
【0008】
また、本発明においては、原料であるパルプが未晒しクラフトパルプのみからなるとよく、さらに、原料として未晒しクラフトパルプのみが使用される電気絶縁紙であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、絶縁破壊性、機械的強度及び寸法安定性に優れた絶縁紙を比較的安価に提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の電気絶縁紙は、未晒しクラフトパルプ(以下、「UKP」と記載することがある)をパルプ中85質量%以上の割合で含みカナダ標準濾水度(CSF)が300〜360mLであるパルプを主成分とするものである。さらに好ましくは前記未晒しクラフトパルプのみからなる電気絶縁紙である。また、本発明においては、未晒しクラフトパルプをパルプ中85質量%以上の割合で含みカナダ標準濾水度(CSF)が300〜360mLであるパルプを含む原料が用いられる電気絶縁紙であり、好ましくは、原料として未晒しクラフトパルプをのみが用いられる電気絶縁紙である。UKPは、漂白工程を経ていないため、塩素系物質等の漂白薬品由来物の残留が無い。また、UKPは、漂白によるパルプ繊維へのダメージが無いことから、晒しクラフトパルプ(BKP)よりもパルプ繊維自体が強靭であり、シートとした場合の強度にも優れる。また、UKPはリグニンを多く含むためか、UKPが85質量%以上の割合で含む場合においては、パルプのみを用いて得られた紙であっても、すなわちサイズ剤や紙力剤などの製紙用添加剤を用いず抄紙された紙であっても、ある程度の耐水強度や乾燥紙力を持つものとなる。この結果、外部からの機械的応力や電気が印加された際にも耐久性を有する紙となり得る。
【0011】
本発明の電気絶縁紙は、原料として、未晒しクラフトパルプを主成分として全パルプ中85質量%以上の割合で用いる。好ましくは、UKPを全パルプ中90質量%以上とし、さらに好ましくは全パルプを未晒しクラフトパルプとすればよい。未晒しクラフトパルプの配合量が85質量%未満となると、抄紙機での抄紙の際に断紙が起こり易く安定した抄造ができない場合があり、紙の諸強度が低下するために絶縁紙としての適性を損ねるおそれがある。
【0012】
UKP以外のパルプとしては、針葉樹漂白化学パルプ(NBKP)や広葉樹漂白化学パルプ(LBKP)などの晒しクラフトパルプを使用することができる。これらのパルプ中の割合としては15%以下とし、好ましくは10%以下とするとよい。また、強度の面からNBKPを使用することが好ましい。
【0013】
本発明においては、未晒しクラフトパルプとして、針葉樹未晒しクラフトパルプ(NUKP)と広葉樹未晒しクラフトパルプ(LUKP)とを用いることが可能である。このうち、未晒しクラフトパルプの90質量%以上をNUKP、もしくは未晒しクラフトパルプの全てをNUKPとすることが好ましい。さらに、本発明においては、原料として未晒しクラフトパルプ、好ましくはNUKPのみから製造される電気絶縁紙が好ましい。本発明の電気絶縁紙は、紙力剤などの紙力を向上させるための製紙用添加剤を一切含有しないことが好ましく、一般的な製紙用添加剤を用いた紙よりも各種強度が得られ難い。そこで、本発明においては、比較的強度が得られやすいNUKPを原料パルプの主体として、好ましくはNUKPのみを用いることで紙の強度を確保する。未晒しクラフトパルプ中においてNUKPの配合量が90質量%を下回ると、抄紙機での抄紙の際に断紙が起こり易く安定した抄造ができない場合があり、紙の諸強度が低下するために絶縁紙としての適性を損ねるおそれがある。
【0014】
原料パルプであるパルプには、叩解処理を施すことが必須である。適度な叩解処理を施し、パルプ繊維同志の絡み合いを促すことで引張強さや引裂強さ等の諸強度を向上させることができ、かつ、紙の地合を良好なものにできる。本発明においては、JIS P 8121−2「パルプのろ水度試験方法」に規定されるカナダ標準濾水度(CSF)が300〜360mLとなるように処理を行う。より好ましくは、320〜340mLである。叩解処理が進み過ぎて濾水度が300mLよりも低くなると、パルプ繊維が短くなり過ぎ、引張強さや絶縁破壊に劣るようになる。反対に、叩解処理が不足し、360mLよりも高くなると繊維のフィブリル化が十分でなく、パルプ繊維同志の絡み合いが少なくなり、絶縁破壊強度等の諸強度の向上効果を得られにくくなる。
【0015】
本発明の紙は、未晒しクラフトパルプをパルプ中85質量%以上の割合で含みカナダ標準濾水度(CSF)が300〜360mLであるパルプを含む原料を用い製造される電気絶縁紙であり、好ましくは、原料として未晒しクラフトパルプのみを用い製造される電気絶縁紙である。本発明の紙の抄紙方法は、一般的な紙の抄紙方法と同様に、原料となるパルプ繊維を水中に分散して原料スラリーとし、抄紙することで得られる。但し、原料スラリー中には、製紙用添加剤や抄紙における操業安定のための薬剤は一切添加しないことが好ましい。ここで、製紙用添加剤や操業安定のための薬剤としては、紙力剤、サイズ剤、歩留り向上剤、填料、着色剤、嵩高剤、濾水性向上剤、pH調整剤、蛍光増白剤、蛍光消色剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤、消泡剤、保水剤、分散剤、防腐剤等の汎用で用いられる添加剤や薬剤などの全てを対象とし、これらを一切添加しないことが好ましい。即ち、本発明の紙を抄紙する際の原料スラリーは、水にパルプのみ、好ましくは水にUKPのみ、さらに好ましくは水にNUKPのみを分散させたものとすることが好ましい。これにより、環境負荷をかけることなく、安価かつ簡便に、パルプのみを原料とする電気絶縁紙、UKPのみを原料とする電気絶縁紙、またはNUKPのみを原料とする電気絶縁紙を得ることができる。
【0016】
本発明の電気絶縁紙の抄紙方法としては、特に限定するものではなく、長網式抄紙機や円網式抄紙機等の一般の抄紙機を用いて抄紙することができる。本発明においては、これらの中でも円網抄紙機で抄紙することが望ましい。円網式抄紙機は抄紙速度において長網式抄紙機よりも劣るのが一般的であるが、本発明のように製紙用添加剤を用いない場合においては、抄紙速度が比較的遅いことも相俟って、紙匹が形成し易い。また、バルカナイズドファイバーの製造に比べれば、十数倍の生産速度となる。尚、本発明では、繊維の凝集化(フロック化)を促す薬品の添加は行わないため、物理的なパルプ繊維の絡み合いや化学的な水酸基を介した水素結合、パルプに残留するリグニンによる接着性等によってパルプ繊維が集合し、シート化が行われるものと考えられる。こうした中、原料スラリー中のパルプの不均一な分散が起こると、結果的に地合の悪い紙となり、また、抄紙の際の断紙が起こり易くなる。従って、長網式抄紙機での抄紙においては、原料スラリー中のパルプ濃度と抄紙速度を適切に調整することは勿論の事、地合が良好になるようにワイヤーのシェイキング速度を調整し、J/W比を適切に制御し、繊維の配向性を整える中で、パルプ繊維のワイヤー上での分散の均一化を図ることが好ましい。また、円網式抄紙機においては、バット内部の原料スラリーを乱流させ、十分に混合された状態とすることは勿論の事、バットから原料スラリーをシリンダー上で脱水しシート形成させることで、抄紙速度並びにバットとシリンダー内部の圧力差を適切に制御し、地合と繊維の配向性を整えることが好ましい。
【0017】
本発明の紙は、その紙層が単層であっても2以上の層であっても良い。2以上の層とする場合は、抄き合わせとするが、澱粉等の層間接着を高めるための接着剤は用いない。従って、抄き合わせの際には、地合が崩れない範囲でなるべく紙層水分を高め、層間強度がなるべく高くなるように調整することが望ましい。
【0018】
本発明の電気絶縁紙は、表面紙力剤や表面サイズ剤などの製紙薬品を含んだサイズプレス液を塗布したり、顔料塗工層を設けるなどのコーティング処理も行わない。
【0019】
そして、カレンダー処理やエンボス処理等の熱圧加工処理は行って構わない。カレンダー処理を行うことで、シート表面の平滑性や密度が高まることから、その後のシート同志の貼り合わせといった後加工への適性やシート単体の絶縁破壊強度等の諸強度が改善される。
【0020】
本発明の紙の米坪に関しては、特に限定するものではないが、200〜300g/mであることが好ましい。米坪が200g/m未満であると、紙力剤等の製紙用添加剤を用いていないことも有り、電気絶縁紙として絶縁破壊に耐えられなくなる、また、300g/mを超えると、層間強度の脆弱な部分が多く存在するようになり、これもまた、強度の面で懸念される。そして、裁断、切削、ラミ貼り、貼り合わせ等の後加工において、ハンドリングが悪くなってくる。また、紙の厚さとしては、0.17〜0.22mm程度でよい。
【0021】
本発明の電気絶縁紙は、密度を1.0g/cm以上とする。好ましくは1.1g/cm以上であり、更に好ましくは1.2g/cm以上である。また、密度の上限としては、例えば1.5g/cmである。密度が1.0g/cm未満となると、絶縁破壊強度が得られにくくなる。密度はカレンダー処理を行うことにより、高くすることができる。例えば、カレンダー処理やオンマシンカレンダー処理を一定範囲の線圧で行うことにより所望の密度の電気絶縁紙を得ることができる。具体的には、本発明においては、例えば、オンマシンカレンダー処理の際に、常温で1ニップの15〜80kg/cmの線圧で処理し、次いで、80℃〜110℃のロール加熱条件で2〜4ニップ、100〜120kg/cmの線圧で平坦化処理することで適切な密度の電気絶縁紙を得ることができる。
【0022】
本発明の電気絶縁紙は、絶縁破壊性に優れるものであるが、JIS C 2110−1:2010に規定される絶縁破壊試験方法(気中方法)において、絶縁破壊強さが6.5kV/mm以上であることが好ましい。より好ましくは8.0kV/mm以上であり、更に好ましくは10.0kV/mm以上である。絶縁破壊強さが6.5kV/mm未満となると、絶縁破壊性に劣り電気絶縁紙として使用しにくくなる。
【0023】
また、本発明の電気絶縁紙は、機械的強度に優れるものであるが、JIS P 8113:2006に規定される引張強さにおいて、繊維配向方向側(MD方向)で70MPa以上、かつ繊維配向垂直方向側(CD方向)で30MPa以上であることが好ましい。
【0024】
また、本発明の電気絶縁紙は、寸法安定性に優れるものであるが、JIS P 8153:2006に規定される収縮率において、繊維配向方向側(MD方向)で1.0%以下、かつ繊維配向垂直方向側(CD方向)で2.0%以下、厚み方向で8.0%以下であることが好ましい。
【0025】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、各実施例及び比較例における部や%といったものは、特に断らない限り、それぞれ質量部及び質量%を示す。
【0026】
<実施例1>
針葉樹未晒しクラフトパルプ(NUKP)100部を、ダブルディスクリファイナーにて、濾水度を330mL(CSF)となるように叩解処理を行い、パルプスラリーを得た。このパルプスラリーを円網式抄紙機で5層抄による抄紙を行い、その後、オンマシンカレンダー処理を行い、目的とする電気絶縁紙を得た。オンマシンカレンダー処理は、1段目は常温で1ニップの35kg/cmの線圧で処理し、次いで、90℃のロール加熱条件で3ニップ、110kg/cmの線圧で平坦化処理を行った。抄紙速度は、約40m/分であった。
【0027】
<実施例2>
抄速を約30m/分とし、オンマシンカレンダーの処理条件を、1段目を線圧30kg/cmとし、2段目を線圧115kg/cm、温度95℃に変更した以外は、実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0028】
<実施例3>
濾水度を300mL(CSF)に変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0029】
参考例4>
濾水度を360mL(CSF)に変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0030】
参考例5>
NUKP90部と針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)10部とを用いてパルプスラリーを得た以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0031】
<実施例6>
オンマシンカレンダーの1段目を線圧20kg/cmの条件へと変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0032】
<実施例7>
オンマシンカレンダーの1段目を線圧70kg/cmの条件へと変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0033】
<比較例1>
NUKP80部とNBKP20部とを用いてパルプスラリーを得た以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0034】
<比較例2>
濾水度を290mL(CSF)に変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0035】
<比較例3>
濾水度を370mL(CSF)に変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0036】
<比較例4>
オンマシンカレンダーの1段目を線圧10kg/cmの条件へと変更した以外は実施例1と同様にして電気絶縁紙を得た。
【0037】
各実施例及び比較例で得られた電気絶縁紙の構成の概要と各評価結果を表1に示す。尚、各評価は下記の方法で行った。
【0038】
(パルプのろ水度(CSF))
JIS P−8121−2に規定される測定法に準拠して測定した。
【0039】
(米坪)
JIS P 8124:2011に規定される測定法に準拠して測定した。
【0040】
(紙厚)
JIS P 8118:1988に規定される測定法に準拠して測定した。
【0041】
(絶縁破壊強さ)
絶縁破壊強さの測定には、絶縁破壊試験装置:YST−243−50R(ヤマヨ試験器有限会社製)を使用し、JIS C 2110−1:2010に規定される測定法に準拠して測定した。尚、測定値は気中の絶縁破壊強さである。
【0042】
(引張強さ)
JIS P 8113:2006に規定される測定法に準拠して繊維方向(MD方向)及び横方向(CD方向)について測定した。
【0043】
(収縮率)
JIS P 8153:2006に規定される測定法に準拠して、繊維方向(MD方向)及び横方向(CD方向)について測定した。
【0044】
【表1】
【0045】
表1に示す通り、各実施例で得られた本発明の電気絶縁紙は絶縁破壊性、機械的強度及び寸法安定性に優れるものであった。絶縁破壊強さについても、変圧器用の絶縁紙としての特性を満足している。