【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的問題を解決するため、本発明は、駆動装置を用いて成型体が処理のために導入される少なくとも1つの処理ステーションを備えた成型体処理装置であって、駆動装置が、成型体の搬送方向へ延在する少なくとも1つのドライブトレーンを備えており、該ドライブトレーン−好ましくは少なくとも2つのドライブトレーン−が成型体の搬送方向へ移動可能であり、
成型体の対向する端部に固定可能なあるいは固定された少なくとも2つの固定ピンが設けられており、少なくとも1つの固定ピンが1つのドライブトレーンに連結されており−好ましくは2つの前記固定ピンがそれぞれ1つのドライブトレーンに連結されており−、その結果、割り当てられた成型体が可動の1つ又は複数のドライブトレーンを用いて搬送方向へ移動可能であり、
少なくとも1つの第1のドライブトレーンが搬送方向に対して横方向へ延在する複数の連結要素を備えており、第1のドライブトレーンに割り当てられた第1の固定ピンが該第1のドライブトレーンの少なくとも1つの連結要素に連結されているか、あるいは連結可能であり、該連結要素の少なくともいくつかの、好ましくは全ての連結要素の長さLが、
−第1の固定ピンのピン部分の長さl
Zの少なくとも30%に相当し、該ピン部分が、成型体あるいは第1のドライブトレーンに対向する成型体の端部と第1のドライブトレーンの間で延在し、
及び/又は
−成型体の長さl
Zの少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%に相当し、
及び/又は
−少なくとも30mm、好ましくは少なくとも35mm
である。
【0007】
一実施形態によれば、成型体は、搬送方向における長さよりも搬送方向に対して横方向の長さが長い。しかし、成型体の大きさは、搬送方向において、及び搬送方向に対して横方向において同一であるか、又は搬送方向における大きさが搬送方向に対して横方向における大きさよりも大きくてもよい。さらに、本発明の範囲では、成型体の長手軸線が本発明による装置を通るその搬送時に搬送方向に対して横方向あるいは垂直に延在している。合目的には、成型体は円筒状あるいは本質的に円筒状に形成されているか、又は少なくともその長手軸線に関して少なくとも中央の範囲において円筒状あるいは本質的に円筒状に形成されている。好ましくは、成型体は、断面において丸みをもって、あるいは円形状に、又は長円状あるいはだ円状に形成されている。基本的に、成型体あるいは膨大な成型体も、他の幾何形状を備えることが可能である。本発明の範囲では、それぞれ1つの固定ピンがその長手軸線について成型体の対向する端部に固定されている。合目的には、成型体は、固定ピンに割り当てられたその端部あるいは端面において丸められているか、あるいはドーム状に形成されている。成型体は、ボトル若しくはこれに類するもののような容器又はチューブ若しくはこれに類する中空体であり得る。
【0008】
推薦すべきは、ドライブトレーンが線形あるいは本質的に線形に搬送方向に延在するドライブトレーンとして形成されている。合目的には、ドライブトレーンは互いに平行あるいは本質的に平行に配置されている。
【0009】
本発明の範囲では、少なくとも1つのドライブトレーン又は少なくとも2つの、あるいは2つの同期して可動なドライブトレーンの連結要素が搬送方向へ移動する。合目的には、連結要素は、線形の連結要素であり、これら線形の連結要素は、搬送方向に対して横方向に延在しているとともに、好ましくは搬送方向に対して垂直に、あるいは第1のドライブトレーンに対して垂直に延在している。合目的には、連結要素は、搬送方向に互いに間隔をもって分配して配置されている。さらに、本発明の範囲では、長さL、l
Z及びl
Fは、搬送方向に対して横方向へあるいは垂直にあるいは成型体の長手軸線の方向へ測定される。
【0010】
本発明の特に好ましい実施形態によれば、処理ステーションは、成型体が熱処理のために導入される処理チャンバあるいは熱処理チャンバとして形成されている。特に推奨される実施形態によれば、処理チャンバが好ましくは成型体あるいは成型体表面の硬化のための熱硬化チャンバとして形成されている。さらに、本発明の範囲では、成型体が、熱処理チャンバにおいて加熱された温度で処理され、その結果、特に成型体の表面あるいは表面範囲が硬化され得る。合目的には、熱処理チャンバは、連続炉の構成部分である。本発明の一実施形態によれば、処理ステーションは、少なくとも1つのコーティングステーション、例えば塗装ステーションも備えることができるか、あるいはコーティングステーションとして、例えば塗装ステーションとして形成されることが可能である。コーティングステーションあるいは塗装ステーションを、処理炉に統合するか、あるいは処理炉に後続配置されることが可能である。本発明の範囲では、成型体を、駆動装置を用いて、コーティングステーション、例えば塗装ステーションを通って案内することができる。
【0011】
特に確かな実施形態は、成型体が巻き型であり、この巻き型が少なくとも成型体表面で巻き付けられ、液状の媒体で含浸された繊維あるいは繊維ストランド、特に液状の熱硬化性樹脂で含浸された繊維あるいは繊維ストランドを備えていることを特徴としている。本発明の範囲では、処理ステーション内あるいは熱処理チャンバ内で液状の媒体あるいは液状の熱硬化性樹脂の硬化が行われる。巻き付けられた繊維あるいは繊維ストランドは、好ましくは炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維及び/又は合成樹脂繊維である。基本的に、他の種類の繊維も用いることが可能である。一実施形態によれば、含浸された繊維あるいは含浸された繊維ストランドは、合成樹脂及び/又は金属から成る型キャリア上に巻き付けられる。
【0012】
本発明の範囲では、成型体をその長手軸線周りに回転させるための回転装置が設けられており、少なくとも1つの固定ピン−好ましくは少なくとも2つの固定ピンあるいは両固定ピン−が少なくとも1つのピボット軸受を介して支持されており、少なくとも1つの固定ピンあるいは少なくとも1つの第1の固定ピンが少なくとも1つのピボット軸受を介して第1のドライブトレーンの少なくとも1つの連結要素に連結されている。ピボット軸受により、固定ピン及びこの固定ピンに連結された成型体の回転あるいは旋回が可能となる。合目的には、固定ピンは、ピボット軸受を介してドライブトレーン−好ましくは第2のドライブトレーン及び推薦されるべきは以下に述べる収容要素を介してこのドライブトレーンに連結されている。好ましくは、他の固定ピンあるいは第1の固定ピンがピボット軸受を介して−合目的には他の更に以下に述べる連結体を用いて−第1のドライブトレーンの少なくとも1つの連結要素に連結されている。推薦すべく設定された成型体の回転は、特に成型体表面に設けられた液状の媒体あるいはそこに設けられた液状の合成樹脂の滴下の防止及び均等な分配に寄与する。
【0013】
本発明の確かな実施形態によれば、回転装置が搬送方向へ延在する回転ストランドの形態で形成されており、1つの固定ピンが成型体の回転のために回転ストランドと相互作用する。好ましくは、この回転ストランドが回転チェーン及び/又は回転ラックとして構成されており、回転装置に割り当てられた固定ピンが、この固定ピンに固定された少なくとも1つのスプロケットで回転ストランドに噛合している。推薦すべきは、回転ストランドが固定して配置されている。基本的には、回転ストランドは搬送方向とは逆に、あるいは搬送方向へ可動であってもよい。
【0014】
本発明の範囲では、搬送されるべき成型体の両端部あるいは両端面部のそれぞれに少なくとも1つあるいは1つのドライブトレーンが割り当てられている。さらに、本発明の範囲では、成型体の第1の固定ピンが−成型体の長さl
Fにかかわらず−第1のドライブトレーンの少なくとも1つの連結要素に連結されており、第2の固定ピンが前記第2のドライブトレーンあるいは1つの第2のドライブトレーンに連結されている。
【0015】
本発明の好ましい実施形態は、第1の固定ピンが少なくとも1つの連結体を介して少なくとも1つの連結要素−好ましくは少なくとも2つの連結要素−に連結されている。このとき、合目的には、連結体は第1の固定ピンのための少なくとも1つのピボット軸受を備えており、その結果、固定ピンあるいは成型体の回転が保証されている。推薦されるべきは、連結体が少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つのありは2つの連結要素上にのみ載置されている。一実施形態は、連結体が第1の固定ピンの長手方向に変位可能であるとともに、好ましくは固定ピンに沿って異なるように配置された位置に固定可能であることで傑出している。ここに記載された本発明による装置の連結側は、いわばフローティング軸受側であり、その一方、成型体の反対側は、固定軸受側として形成されている。固定軸受側には、好ましくは更に以下に述べる第2の固定ピンのピボット軸受のための収容要素が第2のドライブトレーンに固定されている(固定軸受)。
【0016】
本発明の範囲では、連結要素が線形に及び搬送方向に対して横方向へ延在する連結要素として形成されている。好ましくは、連結要素は、連結ロッドあるいは推奨されるべきは搬送方向に対して横方向へ、好ましくは搬送方向に対して垂直に延在する連結ロッドとして構成されている。さらに、本発明の範囲では、連結要素あるいは連結ロッドは、搬送方向において互いに間隔をもって配置されているとともに、好ましくは互いに平行あるいは本質的に平行に配向されている。連結要素あるいは連結ロッドの反対側の間隔が、第1の固定ピンに設けられた連結体が少なくとも2つの、あるいは2つの連結要素あるいは連結ロッドに載置されるように設けられることが推薦される。
【0017】
基本的には、成型体あるいは連結体は、1つのみの連結要素あるいは連結ロッド上に載置されることも可能である。このとき、連結要素あるいは連結ロッドは、例えば上側に開かれたU字状の連結ロッドとして形成されることができる。好ましくは、連結体は連結要素あるいは連結ロッド上に載置され、連結要素への連結体の固定のための別の固定手段は設けられていない。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、連結要素に対して横方向における連結体の大きさは、連結要素あるいは連結ロッドの長手方向における連結体の大きさよりも大きいか、あるいは大幅に大きい。合目的には、連結要素あるいは連結ロッドにおける横方向のこの大きさは、連結要素あるいは連結ロッドの長手方向における連結体の大きさよりも少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍、好ましくは少なくとも4倍大きい。本発明の特に推薦される実施形態は、連結体がディスク状あるいはプレート状の連結体として形成されていることを特徴とする。このとき、ディスク状あるいはプレート状の連結体の大きさは、連結要素あるいは連結ロッドに対して横方向に、好ましくは連結体が1つの連結要素又は好ましくは2つの連結要素あるいは連結ロッド上に載置されるように採寸されている。このとき、連結体の載置は、合目的にはディスク縁部あるいはプレート縁部において連結要素あるいは連結ロッド上でなされる。一実施形態によれば、ディスク状あるいはプレート状の連結体が平面視で丸めて、好ましくは円形状又はだ円状に形成されている。基本的には、連結体の他の形成も可能である。合目的には、ディスク状あるいはプレート状が丸められて形成されている場合には、連結体の一部が2つの連結要素あるいは連結ロッドの間で、あるいは下方へ突出している。さらに、本発明の範囲では、第1の固定ピンのためのピボット軸受がディスク状の連結体あるいはプレート状の連結体の中心あるいはほぼ中心に配置されており、その結果、第1の固定ピンがディスク状の連結体あるいはプレート状の連結体の中心あるいはほぼ中心を通って貫通している。
【0019】
好ましくは、連結体の、搬送方向に対して横方向あるいは連結要素の長手方向における厚さdが連結要素あるいは連結ロッドの長さLの最大で25%、好ましくは最大で20%、好ましくは最大で15%、特に好ましくは最大で10%である。
【0020】
本発明の範囲では、成型体の第2の固定ピンが、好ましくは少なくとも1つのピボット軸受を用いて第2のドライブトレーンに固定された少なくとも1つのあるいは1つの収容要素内あるいは該収容要素上に収容されている。このとき、第2の固定ピンは、好ましくは少なくとも1つのピボット軸受を介して収容要素に、あるいは収容要素内に収容されている。合目的には、複数の収容要素が第2のドライブトレーンに沿って配置されているとともに、好ましくはそれぞれ第2のドライブトレーンに固定されている。したがって、重要要素は、本発明の推薦されるべき実施形態により、第2のドライブトレーンに固定して配置されている(固定軸受)。特に推薦されるべき実施形態は、収容要素が収容トレイとして形成されているとともに、第2の固定ピンを収容するピボット軸受がこのような収容トレイ内に収容されている。
【0021】
本発明の範囲では、本発明による装置の少なくとも1つのドライブトレーンが循環状の無端のドライブトレーンとして構成されているとともに、特に好ましくは全てのドライブトレーンが循環状の無端のドライブトレーンとして形成されている。推薦されるべき実施形態によれば、装置の少なくとも1つのドライブトレーン及び好ましくは少なくとも2つのドライブトレーンが駆動チェーンとして形成されている。このとき、このような駆動チェーンは、合目的には循環状の無端チェーンとして構成されている。本発明の範囲では、駆動チェーンは、チェーンピンあるいはチェーンローラを介して互いに結合されたチェーンリンクあるいはチェーンサイドバーを備えている。合目的には、駆動チェーンはそれぞれ少なくとも1つのスプロケット又はこれに類するものを用いて駆動される。
【0022】
本発明の好ましい第1の実施形態によれば、連結要素は、成型体の片側に配置された第1のドライブトレーン−好ましくは第1の駆動チェーン−を成型体の他方側に配置された第2のドライブトレーン−好ましくは第2の駆動チェーンに結合させるものである。このとき、連結要素は、好ましくは連結ロッドとして形成されている。したがって、本発明のこの第1の実施形態においては、連結要素が成型体の全長にわたって延在している。連結要素あるいは連結ロッドは、搬送方向において互いに間隔をもって配置されることが推薦される。合目的には、連結要素あるいは連結ロッドによって結合された両ドライブトレーンは、互いに平行に、あるいは互いにほぼ平行に配置されている。推薦されるべき実施形態によれば、この実施形態の連結要素あるいは連結ロッドは、両駆動チェーンを互いに結合する、駆動チェーンの延長されたチェーンピンあるいはチェーンローラとして形成されている。合目的には、連結要素あるいは連結ロッドは、これに連結され、同期して移動するドライブトレーンあるいは駆動チェーンによって搬送方向へ移動する。本発明の第1の実施形態では、連結要素−好ましくは全ての連結要素−の少なくとも一部の長さLが成型体と第1のドライブトレーンの間の第1の固定ピンのピン部分の長さl
Zよりも大きい。好ましくは、連結要素あるいは連結ロッドのこの長さLは、成型体と第1のドライブトレーンの間の第1の固定ピンのピン部分の長さl
Zの少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、特に好ましくは少なくとも2.5倍である。さらに、本発明のこの第1の実施形態においては、推薦すべきは、連結要素あるいは連結ロッドの長さLは、成型体の長さl
Fよりも大きく、好ましくは成型体の長さl
Fの少なくとも1.2倍、好ましくは少なくとも1.3倍、特に好ましくは少なくとも1.5倍である。さらに、本発明のこの第1の実施形態においては、連結要素あるいは連結ロッドの長さLが少なくとも150mm、好ましくは少なくとも200mm、特に好ましくは250mmである。本発明の特別な実施形態は、連結要素あるいは連結ロッドの長さLが150〜1000mm、推薦されるべきは150〜750mm、非常に好ましくは150〜500mmであることで傑出している。
【0023】
本発明の第2の実施形態は、第1のドライブトレーンに加えて−好ましくは第1の駆動チェーンに加えて−成型体の片側に1つの別の、あるいは第3のドライブトレーン−好ましくは1つの別の、あるいは第3の駆動チェーン−が配置され、かつ、搬送方向へ延在していることを特徴としている。このとき、本発明の範囲では、第1のドライブトレーン及び別のあるいは第3のドライブトレーンが−好ましくは複数の連結ロッドの形態の−連結要素によって互いに結合されている。さらに、本発明の範囲では、第1のドライブトレーン及び別のあるいは第3のドライブトレーンが互いに平行に、あるいは互いにほぼ平行に配置されている。本発明の一実施形態によれば、両ドライブトレーンが駆動チェーンとして形成されているとともに、推薦されるべきはこれら両駆動チェーンがそのいわば延長されたチェーンピンあるいはチェーンローラによって互いに結合されている。原則的には、第1のドライブトレーン及び第3のドライブトレーンからなるユニットが第2のドライブトレーンと同じ高さに配置されることが可能である。本発明の一実施形態によれば、このユニットは、第2のドライブトレーンに関して異なる高さあるいは異なる垂直方向の高さに配置されることも可能である。本発明の範囲では、この第2の実施形態において、第1及び第3のドライブトレーンを互いに結合する連結要素あるいは連結ロッドの長さLが、成型体と第1のドライブトレーンの間に配置された第1の固定ピンのピン部分の長さl
Zよりも短い。このとき、このピン部分の長さl
Zは、成型体あるいは成型体の端部と外側のドライブトレーンとして構成された第1のドライブトレーンの間で測定される。合目的には、長さLは、上記ピン部分の長さl
Zの少なくとも35%、好ましくは少なくとも40%、一実施形態によれば少なくとも50%である。
【0024】
本発明の第3の好ましい実施形態は、第1のドライブトレーン−好ましくは第1の駆動チェーン−が、搬送方向へ延在する少なくとも2つのあるいは2つの部分ドライブトレーン−好ましくは部分駆動チェーン−を備えており、両ドライブトレーンが−好ましくは複数の連結ロッドの形態の−連結要素を介して互いに結合されているか、あるいは互いに固定されていることを特徴としている。このとき、本発明の範囲では、部分ドライブトレーンあるいは部分駆動チェーンが、連続して配置された、駆動チェーンの片側のチェーンリンクあるいはチェーンサイドバーによって形成されているとともに、他の部分ドライブトレーンは、連続して配置された、駆動チェーンの第2の側のチェーンリンクあるいはチェーンサイドバーによって形成されており、両部分駆動チェーンは、駆動チェーンのチェーンピンあるいはチェーンローラによって互いに結合されている。したがって、ここで、チェーンピンあるいはチェーンローラは、連結要素あるいは連結ロッドを形成する。連結要素を介して互いに結合された両部分ドライブトレーンから成るユニットは、第2のドライブトレーンと同じ高さに配置されることが可能である。基本的には、第2のドライブトレーンは、異なる高さあるいは垂直方向に異なる高さに位置決めされることも可能である。連結要素の長さLあるいはチェーンピン/チェーンローラとして形成された連結要素の長さLは、成型体と第1のドライブトレーンの間の第1の固定ピンのピン部分の長さl
Zの好ましくは0.8〜4倍である。推薦されるべきは、連結要素の長さLは、成型体の長さl
Fの少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%、非常に好ましくは少なくとも20%である。
【0025】
本発明の範囲では、固定ピンあるいは両固定ピンが、相対回転不能に成型体に固定されており、好ましくは成型体に螺着されている。このとき、固定ピンは、成型体の長手軸線と面一であり得る。しかし、固定ピンが互いに面一であること、及び/又は固定ピンが成型体の長手軸線と面一であることは、本発明による構成の範囲では、必ずしも必要ではない。
【0026】
本発明は、本発明による成型体処理装置により、異なる長さあるいは異なる覆記載の成型体を容易かつ少ない手間で処理することができ、特に硬化チャンバ内で硬化させることが可能であるという認識に基づくものである。このとき、装置は、迅速かつ容易に異なる寸法の成型体について動作されることができるとともに、構成要素のための手間のかかる調整措置あるいは交換措置が従来技術と比較して不要である。基本的に、異なる長さの成型体に対して同一の固定ピンが用いられ得るか、あるいは成型体に固定され得る。それにもかかわらず、異なる成型体を機能について確実に、かつ精確に処理ステーションへ導入するか、あるいは処理ステーションを通って案内することが可能である。本発明による装置が単純かつ安価な手段で実現可能であること、及び装置が全体としてわずかな複雑性をもって構成されていることを主張することができる。したがって、メンテナンス措置及び修理措置も単純かつわずかな複雑性をもって可能である。以下に、1つのみの実施例を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。