(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6706675
(24)【登録日】2020年5月20日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61M 39/10 20060101AFI20200601BHJP
A61M 5/145 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
A61M39/10 120
A61M5/145 500
【請求項の数】32
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-535047(P2018-535047)
(86)(22)【出願日】2016年10月21日
(65)【公表番号】特表2019-500966(P2019-500966A)
(43)【公表日】2019年1月17日
(86)【国際出願番号】US2016058056
(87)【国際公開番号】WO2017119935
(87)【国際公開日】20170713
【審査請求日】2018年10月19日
(31)【優先権主張番号】62/274,487
(32)【優先日】2016年1月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/291,895
(32)【優先日】2016年10月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516059547
【氏名又は名称】レプロ−メッド システムズ、インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】シールフォン、アンドリュー アイ.
(72)【発明者】
【氏名】ゲシュミ、シアヴァシュ
【審査官】
川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−535277(JP,A)
【文献】
米国特許第06050978(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/10
A61M 5/145
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタとして構成される医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタにおいて、
このチューブヘッドアダプタは、
入口及び該入口とは反対側の出口であって、前記入口と前記出口との間に長手方向軸を伴う、入口及び出口と、
前記入口に近接して形成され、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具と、
前記ルアーロック取付具と前記出口との間に配置される少なくとも1つのフレア状部材であって、前記フレア状部材が前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって前記出口へ向けて傾斜され、前記フレア状部材が前記チューブヘッドアダプタと遠位縁部との間に少なくとも1つの係合面を更に備え、前記係合面が前記長手方向軸に対して鋭角を成す、少なくとも1つのフレア状部材と、
を備え、
前記係合面は、当該フレア状ルアーコネクタを保持するためのベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置され、前記ベースは、平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される傾斜した偏向部を有する、フレア状ルアーコネクタ。
【請求項2】
前記ベースが注射器ポンプに設けられる挿入体である、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項3】
前記ベースが注射器ポンプの構成要素である、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項4】
前記チューブヘッドアダプタは、前記ルアーロック取付具が注射器と係合されるときに操作者により把持されるように構造化されて配置される少なくとも1つのグリッパを更に備える、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項5】
前記係合面の角度が一定である、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項6】
前記係合面の角度が放物線に対応する、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項7】
前記フレア状部材は、前記チューブヘッドアダプタが前記注射器から取り外されて少なくとも部分的に表面上に水平に配置されるときに前記ルアーロック取付具を表面から離れるように持ち上げる、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項8】
前記チューブヘッドアダプタが略円筒状である、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項9】
前記ルアーロック取付具は、円筒状のハウジング内に嵌合するように構造化されて配置される第1の外側部分を有し、前記フレア状部材は、前記第1の外側部分の背後で前記チューブヘッドアダプタの周りに配置される、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項10】
前記フレア状部材は、前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって前記ルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体である、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項11】
前記周方向錐体は、前記チューブヘッドアダプタに対して垂直な略円形断面を有する、請求項10に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項12】
前記周方向錐体は、前記チューブヘッドアダプタに対して垂直な断面が少なくとも1つの直線部を有するように複数の部分によってもたらされる、請求項10に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項13】
前記フレア状ルアーコネクタが医療用チューブに結合される、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項14】
前記入口と前記出口との間の流体チャネル内に配置される少なくとも1つのフィルタを更に含む、請求項1に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項15】
少なくとも2つの部材、すなわち、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具としての第1の部材と、前記ルアーロック取付具に隣接して軸方向に接続される周方向錐体としての第2の部材とを備える、弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタとして構成される医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタにおいて、前記周方向錐体は、前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって、前記第1の部材のルアーロック取付具から離れるように広がり、前記周方向錐体は、当該フレア状ルアーコネクタを保持するためのベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面を有し、前記ベースは、平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される傾斜した偏向部を有する、フレア状ルアーコネクタ。
【請求項16】
前記第2の部材は、前記第1の部材の前記ルアーロック取付具の背後で軸方向に接続される請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項17】
前記チューブヘッドアダプタは、前記ルアーロック取付具が注射器と係合されるときに操作者により把持されるように構造化されて配置される少なくとも1つのグリッパを更に備える、請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項18】
前記周方向錐体は、前記チューブヘッドアダプタが前記注射器から取り外されて少なくとも部分的に表面上に水平に配置されるときに前記ルアーロック取付具を表面から離れるように持ち上げる、請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項19】
前記周方向錐体は、前記チューブヘッドアダプタに対して垂直な略円形断面を有する、請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項20】
前記内側傾斜面の角度が一定である、請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項21】
前記内側傾斜面の角度が放物線に対応する、請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項22】
前記チューブヘッドアダプタは、前記ルアーロック取付具に隣接する入口と、該入口とは反対側の出口とを備え、前記入口と前記出口との間に流体チャネルを伴い、前記フレア状ルアーコネクタは、前記流体チャネル内に配置される少なくとも1つのフィルタを更に含む、請求項15に記載のフレア状ルアーコネクタ。
【請求項23】
医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタと共に用いる注射器ポンプにおいて、
バレルに沿って移動可能なプランジャと係合チューブとを有する注射器を受けるように構造化されて配置されるフレア状ルアーコネクタであって、前記フレア状ルアーコネクタが、前記注射器に係合されるルアーロック取付具を備えるチューブヘッドアダプタと、前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって前記ルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体とを備え、前記周方向錐体が内側傾斜面を有する、フレア状ルアーコネクタと、
前記フレア状ルアーコネクタの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝を内側に有する略円筒体を有する、前記フレア状ルアーコネクタを保持するためのベースであって、前記円筒体が第1の端部を有し、前記第1の端部が、移行領域を間に伴う受け部及び偏向部を備え、
前記移行領域が前記円筒体の長手方向中心線の下方に配置され、
前記受け部が、前記長手方向溝から離れるように延びるとともに、前記フレア状ルアーコネクタによってもたらされる内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜され、
前記偏向部が、前記長手方向溝を横切って傾斜するとともに、平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される、
ベースと、
前記注射器のプランジャと係合して該プランジャを前記チューブへ向けて押し進めるように構造化されて配置されるアクチュエータであって、前記アクチュエータの力が前記周方向錐体の前記内側傾斜面を前記ベースの受け部に更に係合させるアクチュエータと、
を備える注射器ポンプ。
【請求項24】
前記受け部と前記偏向部との間の移行領域が前記長手方向溝から径方向にオフセットされる、請求項23に記載の注射器ポンプ。
【請求項25】
前記ベースは、ベースハウジングと結合するように構造化されて配置される挿入体である、請求項23に記載の注射器ポンプ。
【請求項26】
前記受け部は、前記長手方向溝に対して垂直な略円形断面を有する、請求項23に記載の注射器ポンプ。
【請求項27】
前記受け部の角度が一定である、請求項23に記載の注射器ポンプ。
【請求項28】
前記受け部の角度が放物線に対応する、請求項23に記載の注射器ポンプ。
【請求項29】
医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタを保持するためのベースにおいて、
前記フレア状ルアーコネクタの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝を内側に有する略円筒体を備え、前記円筒体が第1の端部を有し、前記第1の端部は、移行領域を間に伴う受け部及び偏向部を備え、
前記移行領域が前記円筒体の長手方向中心線の下方に配置され、
前記受け部は、前記長手方向溝から離れるように延びるとともに、前記フレア状ルアーコネクタによってもたらされる内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜され、
前記偏向部は、前記長手方向溝を横切って傾斜するとともに、平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される、
ベース。
【請求項30】
前記フレア状ルアーコネクタは、
弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタを含み、このチューブヘッドアダプタは、
入口及び該入口とは反対側の出口であって、前記入口と前記出口との間に長手方向軸を伴う、入口及び出口と、
前記入口に近接して形成され、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具と、
前記ルアーロック取付具と前記出口との間に配置される少なくとも1つのフレア状部材であって、前記フレア状部材が前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって前記出口へ向けて傾斜され、前記フレア状部材が前記チューブヘッドアダプタと遠位縁部との間に少なくとも1つの内側傾斜面を更に備え、前記内側傾斜面が前記長手方向軸に対して鋭角を成す、少なくとも1つのフレア状部材と、
を備える請求項29に記載のベース。
【請求項31】
注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具を備える、弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタと、前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって前記ルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体とを有し、前記錐体が、前記チューブヘッドアダプタとして構成されるフレア状ルアーコネクタを保持するためのベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面を有する、チューブと、
前記フレア状ルアーコネクタの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝を内側に有する略円筒体を有するベースであって、前記円筒体が第1の端部を有し、前記第1の端部が、移行領域を間に伴う受け部及び偏向部を備え、
前記移行領域が前記円筒体の長手方向中心線の下方に配置され、
前記受け部が、前記長手方向溝から離れるように延びるとともに、前記フレア状ルアーコネクタによってもたらされる内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜され、
前記偏向部が、前記長手方向溝を横切って傾斜するとともに、平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される、
ベースと、
を備える、注射器ポンプのためのフレア状ルアー医療用チューブキット。
【請求項32】
フレア状ルアー医療用チューブを使用するための方法において、
注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具を備える、弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタと、前記チューブヘッドアダプタから立ち上がって前記ルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体とを有するチューブを用意するステップであって、前記周方向錐体が前記チューブヘッドアダプタとして構成されるフレア状ルアーコネクタを保持するためのベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面を有する、ステップと、
前記チューブの前記ルアーロック取付具をバレルを有する注射器に係合させるステップであって、前記バレルが、該バレル内に配置されて前記バレルに沿って移動できるプランジャを有し、したがって、前記周方向錐体が前記注射器から離れるように広がる、ステップと、
アクチュエータ及びベースを有するポンプ内に係合されたチューブと共に前記注射器を配置するステップであって、前記ベースが、
前記チューブの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝と、
前記長手方向溝から離れるように延びるとともに、前記周方向錐体の前記内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される受け部と、
前記長手方向溝を横切って傾斜するとともに、平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される偏向部と、
を有し、
前記アクチュエータが前記注射器のプランジャと係合して該プランジャを前記チューブへ向けて押し進めるように構造化されて配置され、前記アクチュエータの力が前記周方向錐体の前記内側傾斜面を前記ベースの前記受け部に更に係合させる、ステップと、
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタのためのシステム及び方法と題される2016年1月4日に出願された米国仮特許出願第62/274,487号の35U.S.C.§119(e)に基づく利益を主張し、その開示内容は参照により本願に組み入れられる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般に医療装置に関し、より具体的には、無菌性を維持するとともに注射器又は他の医薬品リザーバ及び医薬品送出用のポンプに対する適切な接続を確保することによってチューブと注射器との間の無作為の相互接続の機会を排除する医療用チューブ並びにシステム及び方法に関する。更に、本発明は、特定の結合システムを使用することによって第三者又は意図しない医療用チューブの使用機会を最小限に抑える。
【背景技術】
【0003】
液体医薬品は、一般に、注射又は注入によって患者に送出される。そのような送出は一般に2つの方法のうちの1つで行なわれる。第1の方法は、患者の組織に直接に配置される注射器及び針を用いて行なわれる簡単な注射の形態を成すヘルスケア提供者からの即時送出である。第2の方法は、注射器又は他のリザーバが経時的送出のために特定の医療用チューブに接続される漸進的送出である。
【0004】
頻繁に、IVポンプ注射器の無菌調製法を教示するSealfonの米国特許第5,741,227号などの注射器ポンプシステムが使用される。前述したように、Sealfonは、チューブセット14の無菌性を維持して、チューブセット14を注射器12に結合するとともに、結合された注射器12を注射器ポンプ10内に配置するための多くの利点を教示する。
【0005】
より具体的には、Sealfonは、チューブセット自体の入口34とチューブ係合手段50との間に介挿されるコネクタ端部でチューブセット14に加えられるディスク48を教示する。このディスク48は、多くの利点を提供して実行することが分かってきた。例えば、このディスク48は、チューブ端部を表面から持ち上げ、それにより、チューブ端部が注射器に接続されていないときに降ろされる場合に及び/又はその際には、チューブ端部の無菌状態を促進する役目を果たす。
【0006】
加えて、ディスク48は、注射器に対するチューブセットの結合中に操作者の指のための便利なブレースを備える−ディスク48は、入口34上にわたる指の滑りを更に防止して、この場合も先と同様に入口34の無菌性を促進する。更にまた、ディスクは、注射器ポンプ10のためのブレースを備え、それにより、結合された注射器12及びチューブセット14が注射器ポンプ10内に配置されるときにディスク48がブレースをもたらし、該ブレースに対して、注射器ポンプ10の力が、結合された注射器12及びチューブセット14を所定位置に一時的にロックする役目を果たす。
【0007】
Sealfon‘227注射器ポンプなどの定圧ポンプと共に較正されたチューブ及び針を使用することにより、組織への液体の安全な送出を事実上保証することができる。組織の飽和が起こると、流れに対する抵抗が増加し、システムは、流れを低下させることによって直ちに自己調整する。実際に、組織内の圧力がポンプからの圧力に等しくなるように組織が十分な液体を受けた場合には、投与される液体の流れが止まる。患者ケアの面では、これは非常に有利である。それによって、偶発的な過剰投薬の機会が大幅に減るからである。
【0008】
定圧システムの場合と同様に、定流量システムでは、較正されたチューブ及び針が再び一般的に使用される。しかしながら、定流量システムでは、受け入れ部位で圧力が増大するにつれて、システムが所望の流れを維持するために圧力を増大させ、その結果、過剰投薬をもたらし得る。更に、一定の圧力を維持することに焦点を当てることは、患者に有害な治療をもたらし得る。
【0009】
しかしながら、定流量及び定圧の両方におけるファクタは、正しいチューブの使用である。Sealfon‘227によって教示されるディスクを有する第三者チューブの利用可能性は、最良の意図にもかかわらず所望の較正に適合しない不当なチューブが使用され得る可能性をもたらしてきた。したがって、意図しない投与がもたらされて患者に悪影響が及ぶ場合がある。
【0010】
加えて、異なる医薬品を供給する異なる液体を意図した異なるチューブラインが交差して、間違った組織に誤った物質が供給される場合がある。‘227によって教示されるディスクの使用は入口を保護するのに非常に有用であってチューブセット接続中にブレースとして役立つため、ディスク自体は誤った接続を避けるのに役立たない。
【0011】
更に、ディスクの使用はそれ自体保護されないため、市場内の競争は概して良好であるが、ディスクを利用する異なるチューブオプションの利用可能性は、患者の健康とケアに悪影響を与え得る潜在的な問題をもたらしてきた。
【0012】
したがって、チューブセットのみ、及び、前述の特定された課題のうちの1つ以上を克服する注射器ポンプを伴うチューブセットの必要性がある。
【発明の概要】
【0013】
本発明は、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタのための新規なシステム及び方法を提供することによって従来技術の問題を解決する。
【0014】
特に、単なる一例として、本発明の一実施形態によれば、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタが提供され、このフレア状ルアーコネクタは、弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタを含み、このチューブヘッドアダプタは、入口及び該入口とは反対側の出口であって、入口と出口との間に長手方向軸を伴う、入口及び出口と、入口に近接して形成され、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具と、ルアーロック取付具と出口との間に配置される少なくとも1つのフレア状部材であって、フレア状部材がチューブヘッドアダプタから立ち上がって出口へ向けて傾斜され、フレア状部材がチューブヘッドアダプタと遠位縁部との間に少なくとも1つの係合面を更に備え、係合面が長手方向軸に対して鋭角を成す、少なくとも1つのフレア状部材とを備える。
【0015】
更なる他の実施形態では、少なくとも2つの部材、すなわち、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具としての第1の部材と、ルアーロック取付具に隣接して軸方向に接続される周方向錐体としての第2の部材とを備える弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタを含み、周方向錐体が、チューブヘッドアダプタから立ち上がって、第1の部材のルアーロック取付具から離れるように広がり、周方向錐体が、ベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面を有する、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタが提供される。
【0016】
更なる他の実施形態においては、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタと共に用いる注射器ポンプが提供され、この注射器ポンプは、バレルに沿って移動可能なプランジャと係合チューブとを有する注射器を受けるように構造化されて配置されるハウジングであって、係合チューブが、注射器に係合されるルアーロック取付具を備えるヘッドアダプタと、ヘッドアダプタから立ち上がってルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体とを備え、周方向錐体が内側傾斜面を有する、ハウジングと、チューブの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝と、長手方向溝から離れるように延びるとともに、周方向錐体の内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される受け部と、長手方向溝を横切って傾斜する偏向部とを有するベースと、注射器のプランジャと係合して該プランジャをチューブへ向けて押し進めるように構造化されて配置されるアクチュエータであって、アクチュエータの力が周方向錐体の内側傾斜面をベースの受け部に更に係合させる、アクチュエータとを含む。
【0017】
更に他の実施形態では、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタのためのベースが提供され、このベースは、フレア状ルアーコネクタの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝を内側に有する略円筒体を含み、円筒体が第1の端部を有し、第1の端部は、移行領域を間に伴う受け部及び偏向部を備え、移行領域が円筒体の長手方向中心線の下方に配置され、受け部は、長手方向溝から離れるように延びるとともに、フレア状ルアーコネクタによってもたらされる内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜され、偏向部は、長手方向溝を横切って傾斜するとともに、フレア状ルアーコネクタ以外を有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される。
【0018】
更なる他の実施形態では、注射器ポンプのためのフレア状ルアー医療用チューブキットが提供され、このフレア状ルアー医療用チューブキットは、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具を備える弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタと、ヘッドアダプタから立ち上がってルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体とを有し、錐体が、ベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面を有する、チューブと、チューブの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝と、長手方向溝から離れるように延びるとともに、周方向錐体の内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される受け部と、長手方向溝を横切って傾斜するとともに、周方向錐体以外を有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される偏向部とを有するベースとを含む。
【0019】
また、更なる他の実施形態では、フレア状ルアー医療用チューブを使用するための方法が提供され、この方法は、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具を備える弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタと、ヘッドアダプタから立ち上がってルアーロック取付具から離れるように広がる周方向錐体とを有するチューブを用意するステップであって、周方向錐体がベースの対応して傾斜される受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面を有する、ステップと、チューブのルアーロック取付具をバレルを有する注射器に係合させるステップであって、バレルが、該バレル内に配置されてバレルに沿って移動できるプランジャを有し、したがって、周方向錐体が注射器から離れるように広がる、ステップと、アクチュエータ及びベースを有するポンプ内に係合されたチューブと共に注射器を配置するステップであって、ベースが、チューブの少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝と、長手方向溝から離れるように延びるとともに、周方向錐体の内側傾斜面の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される受け部と、長手方向溝を横切って傾斜するとともに、周方向錐体以外を有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される偏向部とを有し、アクチュエータが注射器のプランジャと係合して該プランジャをチューブへ向けて押し進めるように構造化されて配置され、アクチュエータの力が周方向錐体の内側傾斜面をベースの受け部に更に係合させる、ステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタの側面図である。
【
図1B】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタの斜視図である。
【
図1C】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタの斜視図である。
【0021】
【
図2】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A〜
図1Cに示されるフレア状ルアーコネクタの別の拡大斜視図である。
【0022】
【
図3A】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するためのベースの上面図である。
【
図3B】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するためのベースの下面図である。
【
図3C】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するためのベースの前端図である。
【
図3D】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するためのベースの斜視図である。
【
図3E】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するためのベースの斜視面図である。
【0023】
【
図4】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図3A〜
図3Cに示されるベースの別の拡大斜視図である。
【0024】
【
図5A】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタの切断図である。
【
図5B】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタの対応する側面図である。
【0025】
【
図6A】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るベースの切断図である。
【
図6B】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るベースの対応する側面図である。
【0026】
【
図7】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタ及びベースによって許容される有利な嵌合接続を示す部分側切断図である。
【0027】
【
図8】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るベースに配置されるときの非フレア状ルアーコネクタの有利な拒絶を示す部分側切断図である。
【0028】
【
図9】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタを受けるベースを有する注射器ポンプ内に配置されて注射器に結合されるフレア状ルアーコネクタの部分側切断図である。
【0029】
【
図10A】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタ、ベース、注射器、及び、注射器ポンプの部分上面図である。
【
図10B】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタ、ベース、注射器、及び、注射器ポンプの分解側面図である。
【0030】
【
図11】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る組み立てられていつでも使用できる状態のフレア状ルアーコネクタ、ベース、注射器、及び、注射器ポンプシステムの側面斜視図である。
【0031】
【
図12A】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するための別のベースの上面図である。
【
図12B】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するための別のベースの下面図である。
【
図12C】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するための別のベースの前端図である。
【
図12D】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するための別のベースの斜視図である。
【
図12E】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る
図1A、
図1B、及び、
図1C、並びに、
図2に示されるようなフレア状ルアーコネクタと共に使用するための別のベースの斜視面図である。
【0032】
【
図13】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る別の組み立てられていつでも使用できる状態のフレア状ルアーコネクタ、ベース、注射器、及び、注射器ポンプシステムの側面斜視図である。
【0033】
【
図14】本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタ及びベースを使用する方法を概念化する高レベルの流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
詳細な説明に進む前に、本教示が単なる一例にすぎないものであって限定的ではないことを理解すべきである。本明細書中の概念は、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタのための特定のシステム又は方法を伴う使用又は用途、フレア状ルアー医療用チューブを伴うキット、又は、医療用チューブのためのフレア状ルアーコネクタと共に用いる注射器ポンプに限定されない。したがって、本明細書中に記載される手段は、典型的な実施形態に関して示されて記載される説明の便宜のためのものであるが、本明細書中の原理をフレア状ルアーを伴うチューブに関与する他のタイプのシステム及び方法においても同様に適用できることが理解されて認識される。
【0035】
この発明は、図に関連する以下の説明において好ましい実施形態に関して記載され、図中、同様の番号は同一又は類似の要素を表わす。更に、同じ又は同様の要素の番号付けに関して分かるように、先頭の値は、要素が最初に特定されて描かれる図を特定し、例えば要素100は
図1において最初に現れる。
【0036】
医療産業では、流体及び気体を患者へ送出する装置、チューブ、及び、付属品を相互接続するために小口径コネクタが一般に使用される。一般にチューブに設けられるとともに接続及び取り外しのために人によって握られる小コネクタは、一般的に、ルアー取付具又は単にルアーと称される。
【0037】
実際の接続要素は、より適切には、ルアーテーパと称され、これについては、ロック及びスリップの2つのタイプがある。ルアーロックの場合には、チューブと医療器具又は実験器具とが一緒にねじられる。これは、少なくとも1つのルアーロック取付具が一方の取付具を他方の取付具に結合するネジ山を有するからである。ルアースリップの場合には、取付具が一緒に圧入されて摩擦によって保持される。注射器やポンプなどのように圧力がファクタである場合には、ルアーロックが一般に好ましい。これは、螺合がより緊密な漏れのない結合をもたらすからである。
【0038】
特定のタイプのコネクタがない接続に関する特定の起点にもかかわらず、「ルアー」について言及する場合、特定されるべきであるのがエンドコネクタ全体であることが一般に理解されて受け入れられる。したがって、本明細書中で言及されるフレア状ルアーは、端部取付具全体に適用されると理解されて認識される。
【0039】
ここで、
図1、より具体的には
図1A、
図1B、及び、
図1Cを参照すると、本発明の少なくとも1つの実施形態に係るフレア状ルアーコネクタ100が示される。より具体的には、少なくとも1つの実施形態に関して、フレア状ルアーコネクタ100は、ポリカーボネート、プラスチック、セラミック、又は、他の適切な材料などの弾性材料から形成されるがこれらに限定されないチューブヘッドアダプタ102によってもたらされる。
【0040】
このフレア状ルアーコネクタ100のためのシステム及び方法の説明を容易にするために、図示のようなフレア状ルアーコネクタ100の向きは、
図1に示されるように互いに直交する3つの軸を伴う座標系を基準とする。軸は、人の足の中心であるように選択される座標系の原点で互いに交わるが、全ての図に示される軸は、図示を明確且つ容易にするためにそれらの実際の位置からオフセットされる。
【0041】
図示のように、チューブヘッドアダプタ102は、入口106に近接するルアーロック取付具104を備える。また、チューブヘッドアダプタ102は、医療用チューブと結合するように構造化されて配置される出口108を有する。一般に、入口106及び出口108は、破線により概念的に示されるほぼ真っ直ぐな流体チャネル110の両端がこれらを貫通して延びるように、互いに反対側に位置してフレア状ルアーコネクタ100のいずれか一方の端部に設けられる。勿論、この流体チャネル110は、本発明の範囲から逸脱することなく、入口106と出口108との間のその長さにわたって直径が変化してもよく、角度を成していてもよく、或いは、幾つかの実施形態ではある角度のねじれを成していてもよい。
【0042】
添付の図に示されるように、少なくとも1つの実施形態に関し、ルアーロック取付具104は、注射器のノズルの周りに設けられる円筒状ハウジング内に嵌合するように構造化されて配置されるネジ山として示される第1の外側部分を有する。図示しない少なくとも1つの別の実施形態においては、逆に、ルアーロック取付具104は、注射器のノズルに対して直接に結合するように構造化されて配置された雌ねじを備える。
【0043】
ルアーロック取付具104と出口108との間には、チューブヘッドアダプタ102から周方向に立ち上がって出口108へ向けて傾斜される少なくとも1つのフレア状部材112が配置される。フレア状部材112に関して本明細書中で使用される傾斜という用語は、ほぼ垂直な方向以外の方向に延びると理解されて認識される平坦、湾曲、及び/又は、他の構造をいずれも含むように理解されて認識される。したがって、このフレア状部材112は、チューブヘッドアダプタ102の側壁116よりも上側で且つフレア状部材112のベース118とチューブヘッドアダプタ102の側壁116との間の結合点の背後に配置される遠位縁部114を有する。このフレア状部材112は、チューブヘッドアダプタ102の長手方向軸122に対してほぼ鋭角を成す少なくとも1つの係合面120を備える。
【0044】
少なくとも1つの実施形態においては、フレア状部材112の遠位縁部114がほぼ平坦な円形表面を有することが理解されて認識されるべきである。この平坦な円形表面は、現在ディスクルアーに適しているシステムに関連してフレア状ルアーコネクタ100を使用できるようにしてもよい。
【0045】
このフレア状部材112は少なくとも3つの異なる利点を与える。
【0046】
第1に、フレア状部材112の遠位縁部114がチューブヘッドアダプタ102の上方に/チューブヘッドアダプタ102から離れて配置されるため、フレア状部材112は、チューブヘッドアダプタ102が表面上に水平に配置されるときにルアーロック取付具104を表面から離れるように持ち上げるための支持体として作用し得る。
【0047】
第2に、フレア状部材112は、ルアーロック取付具104を注射器、他の液体リザーバ、又は、他の装置に対して係脱させるときにユーザが自分の指を支えるための土台をもたらし、フレア状部材112は、係合又は離脱のプロセス中にルアーロック取付具104を不測の指接触から保護するのに役立つ。
【0048】
第3に、フレア状部材112は、好適には、注射器ポンプによってもたらされ得るような対応するベースと相互作用し、ベースは、係合面の少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される受け部と、フレア状部材112以外を有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される偏向部とを有する。
【0049】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つのフレア状部材112は、より具体的には、チューブヘッドアダプタ102から立ち上がってルアーロック取付具104から離れるように広がる周方向錐体126と見なされる。この周方向錐体126、より具体的には、内面は、ルアーロック取付具104から離れる方向を向くように描かれてもよい。言い換えると、周方向錐体126は、ルアーロック取付具104及び入口106から出口108へ向けて広がる。操作者による把持を容易にするために、チューブヘッドアダプタ102は、側方突出部又はテクスチャ加工面などの1つ以上のグリッパ124を備えてもよい。
【0050】
少なくとも1つの実施形態において、周方向錐体126は、チューブヘッドアダプタ102に対して垂直な略円形断面を有する。更なる他の実施形態において、周方向錐体126は1つ以上の傾斜面によってもたらされてもよい。また、更なる他の実施形態において、周方向錐体126は、チューブヘッドアダプタ102に対して垂直な断面が少なくとも1つの直線部を有するように湾曲面と直線傾斜面との組み合わせによってもたらされてもよい。
【0051】
周方向錐体126の使用が一般的に好ましい。これは、周方向錐体126の均一性が、後述するようにベース上に配置されたときに位置合わせのための特定の要件を課すことなくフレア状ルアーコネクタ100の使用を可能にするからである。位置合わせが存在しないことが一般に望ましい。これは、ルアーロック取付具104がねじれにより係合され、また、フレア状ルアーコネクタ100とベースとの間のような回転位置合わせ制約が意図せずにルアーロック取付具104の係合を緩め得るからである。
【0052】
図1Cに関して更に分かるように、周方向錐体126は、内側傾斜面128、すなわち、係合面120を有する。少なくとも1つの実施形態において、この内側傾斜面128の角度は一定である。つまり、入口106から出口108までのフレア状ルアーコネクタ100の任意の長手方向断面において、内側傾斜面128は、入口106に近接するチューブヘッドアダプタ102の側壁と交わってほぼ出口108の方向でチューブヘッドアダプタ102から離れるように立ち上がる直線のように見える。
【0053】
少なくとも1つの別の実施形態において、この内側傾斜面128の角度は放物線に対応する。したがって、入口106から出口108までのフレア状ルアーコネクタ100の任意の長手方向断面において、内側傾斜面128は、入口106に近接するチューブヘッドアダプタ102の側壁と交わってほぼ出口108の方向でチューブヘッドアダプタ102から離れるように立ち上がる曲線のように見える。
【0054】
更に、様々な実施形態において、内側傾斜面128は、入口106から出口108までのフレア状ルアーコネクタ100の長手方向断面で内側傾斜面128が直線状、曲線状、又は、直線部と湾曲部との組み合わせとして見えるように直線状の及び/又は湾曲した部分を備えてもよい。
【0055】
周方向錐体126などのフレア状部材112は、フレア状ルアーコネクタ100に対して幾つかの利点を与える。例えば、関連する図から明確に分かるように、周方向錐体126はチューブヘッドアダプタ102から大きく離れるように延びる。したがって、フレア状ルアーコネクタ100が表面に隣接して水平に配置されると、ルアーロック取付具104及び入口106は、おそらく上方に保持され、それにより、一般に、それらが表面汚染物質に晒されないように無菌状態を維持する。更に、周方向錐体126は、注射器又は他の装置に対するルアーロック取付具104の係脱時に操作者が自分の指及び親指の先端を配置するための便利なブレースをもたらす。
【0056】
更にまた、フレア状部材112/周方向錐体126、より具体的には内側傾斜面128は、好適には、適切なチューブが適切な注射器ポンプと共に使用されるという高度な確実性をフレア状ルアーコネクタ100が課すことができるようにする。正しいチューブの使用は、しばしば、チューブを通じた流量が患者への適正な投与の鍵となる注入療法などの治療にとって最も重要となり得る。
【0057】
更に、少なくとも1つの実施形態において、フレア状ルアーコネクタ100は、注射器と係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具104と、チューブヘッドアダプタ102から立ち上がってルアーロック取付具104から離れるように広がる周方向錐体126とを備える弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタ102として要約されてもよい。周方向錐体126は、ベースの対応して傾斜する受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面128を有する。
【0058】
更なる他の実施形態において、フレア状ルアーコネクタ100は、少なくとも2つの部材、すなわち、注射器又は他の液体リザーバと係合するように構造化されて配置されるルアーロック取付具104としての第1の部材130と、ルアーロック取付具104に隣接して軸方向に接続されてルアーロック取付具104から離れるように広がる周方向錐体126などのフレア状部材112としての第2の部材132とを備える弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタ102を有すると見なされてもよい。周方向錐体126は、ベースの対応して傾斜する受け部と係合するように構造化されて配置される内側傾斜面128を有する。
【0059】
更に、周方向錐体126などのフレア状部材112は、ルアーロック取付具104が重荷のない注射器又は他の装置によって与えられる対応するルアーロック取付具と自由に係合できるようにルアーロック取付具104の背後に配置されると理解されて認識される。
【0060】
様々な実施形態においては、ルアーロック取付具104の直径が周方向錐体126の下方で出口108へと延びるチューブヘッドアダプタ102の直径より大きくても小さくてもよいことも理解されて認識され得る。実際に、ルアーロック取付具104及び/又は周方向錐体126の下方で出口108へと延びるチューブヘッドアダプタ102のための異なる直径の使用は、好適には、それぞれが別個の使用のために具体的に構成される異なるフレア状ルアーコネクタ100を設けることができるようにしてもよい。サイズの様々な違い並びにおそらくは係合面120の角度の違いに少なくとも部分的に基づいて、選択されたフレア状ルアーコネクタ100とそれが結合し得る注射器、流体リザーバ、又は、他の装置との間の不一致の機会は大幅に低減される。
【0061】
少なくとも1つの実施形態において、フレア状ルアーコネクタ100は、随意的に、流体チャネル110内に配置される少なくとも1つのフィルタ134と取り付けられてもよい。更に、少なくとも1つの実施形態では、フィルタ134が入口106内に配置される。様々な実施形態において、フィルタ134は、それが入口106と出口108との間の途中にあるように流体チャネル110内に更に配置されてもよい。
【0062】
フレア状ルアーコネクタ100を定圧システム内で使用できるため、患者への液体薬剤又は輸液の送出に関し、フレア状ルアーコネクタ100が取り付けられる医療用チューブを通じた流量の問題は、特にこのチューブが流量制御チューブ、すなわち、時間の経過に伴って所定の流量を特異的に供給するように設計されたチューブであるとき及び場合においてかなり重要である。チューブへの異物の導入は、流れを制限し、したがって、意図された流量に悪影響を及ぼす場合がある。
【0063】
液体薬剤又は輸液は、開口したガラスアンプルからのガラス粒子、ゴム栓に刺入する針からもたらされる粒子、及び、薬物製剤中に存在する又は薬物製剤から生じる微粒子などの粒子又は異物を含む可能性がある。ある場合には、微粒子が薬物溶液の凍結融解によって生成される。微粒子は、注入前に再構成される溶液中の薬物の不完全な溶解からも生じ得る。
【0064】
フレア状ルアーコネクタ100に結合される注入システム内で有害な流量を潜在的にもたらすことに加えて、体内、特に循環系への注入による粒子の流入は、とりわけ炎症、敗血症、及び、血栓症を含む潜在的な健康上の懸念をもたらし得る。したがって、少なくとも1つの実施形態では、フレア状ルアーコネクタ100が好適には流体チャネル110内に少なくとも1つのフィルタ134を含む。
【0065】
勿論、
図1A〜
図1Cにおいて、フレア状ルアーコネクタ100は、図示及び説明を容易にするために、医療用チューブがない状態で示されてきた。実際には、フレア状ルアーコネクタ100の出口108は、注射器又は他の装置に対するルアーロック取付具104の係合によってその注射器又は他の装置がフレア状ルアーコネクタ100を介して医療用チューブ内へ液体又は気体を導入できるように医療用チューブに接合され、結合され、或いはさもなければ、融着される。
【0066】
図2は、チューブヘッドアダプタ102の周りに設けられる周方向錐体126、グリッパ124、及び、ルアーロック取付具104の相対的なサイズ及び配置を更に示すフレア状ルアーコネクタ100の拡大斜視図を与える。
【0067】
前述したように、フレア状ルアーコネクタ100の少なくとも1つの有利な態様は、意図される注射器、リザーバ、又は、他の装置に対するフレア状ルアーコネクタ100に取り付けられる適切なチューブの使用を確保できる高い能力である。この有利な能力は、フレア状ルアーコネクタ100の係合面120と嵌合するように構造化されて配置される受け部を有する対応するベースの使用によって更に達成される。
【0068】
フレア状ルアーコネクタ100の前述の説明及び典型的な説明に関しては、フレア状ルアーコネクタ100が多数の異なる方法で製造されてもよいことが理解されて認識され得る。例えば、限定しないが、少なくとも1つの実施形態において、フレア状ルアーコネクタ100は、単一部品として、射出成形され、切削され、又は、他の方法で形成されてもよい。流体チャネル110は、同様に鋳造/成形/形成されてもよく、或いは、その後にドリル加工されてもよい。
【0069】
或いは、チューブヘッドアダプタ102及びフレア状部材112、すなわち、周方向錐体126は、別々に鋳造、成形、又は、他の方法で形成された後、例えばスナップ嵌合、接着、或いはさもなければチューブヘッドアダプタ112の周りに周方向錐体126を結合することによって互いに組み付けられてもよい。実際には、周方向錐体126は、組み立て中に周方向錐体126を貫くグリッパ124の通過を受け入れるための2つの切り欠きを含んでもよく、そのような切り欠きは、そのほかの点では、本明細書中で更に説明されるような周方向錐体126の性能を変えず或いはさもなければ周方向錐体126の性能に影響を及ぼさない。
【0070】
ここで、以下の
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、
図4A、及び、
図4Bは、この有利なベース300に関して論じられる。更に、フレア状ルアーコネクタ100及びベース300が別々に製造、包装され、及び、配送されてもよい別個の物理的な構成要素であるが、それらが互いに協働して相互作用するようになっていることが理解されて認識されるべきである。
【0071】
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、及び、
図3Eには、本発明の少なくとも1つの実施形態に係るベース300が示され、
図3Aは上面図、
図3Bは下面図、
図3Cは正面図、
図3Dは、第1の端部から見た側面斜視図であり、
図3Eは、第2の端部から見た側面斜視図である。より具体的には、ベース300は、チューブヘッドアダプタ102の少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝304を内側に有する略円筒体302によってもたらされる。更に、ベース300は、受け部308と偏向部310とを備える第1の端部306を有し、受け部と偏向部との間に移行領域312を伴う。長手方向溝304は一般に長手方向中心線314の周囲に配置される。
【0072】
図において更に分かるように、移行領域312は長手方向中心線314からオフセットされ、また、ベース300の側面図を示す
図4Bに関して、少なくとも1つの実施形態では、移行領域の最前部312Aが長手方向中心線314の下方に配置される。
【0073】
更に、少なくとも1つの実施形態において、ベース300は、フレア状ルアーコネクタ100の少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝304を内側に有する略円筒体302として要約されてもよく、円筒体302は、受け部308と偏向部310とをそれらの間に移行領域312を伴って備える第1の端部306を有する。移行領域312は、円筒体302の長手方向中心線314の下方に配置される。受け部308は、長手方向溝304から離れるように延び、フレア状ルアーコネクタ100によってもたらされる内側傾斜面128/係合面120の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される。偏向部310は、長手方向溝304を横切って傾斜しており、フレア状ルアーコネクタ100以外のチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される。
【0074】
少なくとも1つの実施形態において、ベース300は、それを既存の注射器ポンプ又は他のベースハウジング内に配置してフレア状ルアーコネクタ100と関連する注射器ポンプ又は他の装置の動作を可能にし得るように少なくとも1つのアタッチャ318を有する挿入体316としてもたらされてもよい。更に別の実施形態において、ベース300は、フレア状ルアーコネクタ100を用いた動作を可能にするべく注射器ポンプ又は他の装置の組み込み要素としてもたらされてもよい。
【0075】
図示の典型的な実施形態において、アタッチャ318は、円筒体302の第2の端部320に近接して配置される摩擦ロック歯として示されてきた。様々な実施形態において、アタッチャ318は、円筒体302の中間部又は第2の端部320から延びて挿入体316をベースハウジングに対して少なくとも一時的に結合できる1つ以上のピン、歯、フランジ、又は、他の適切な機械的装置であってもよい。
【0076】
ベース300の拡大斜視図及び側面図を示す
図4A及び4Bにおそらくより明確に示されるように、受け部308は円筒体302の長手方向中心線314の下方に設けられる。更にまた、受け部306は、長手方向中心線314から離れるように立ち上がってベース300の第2の端部320に向かって広がる湾曲部である。
【0077】
受け部308とは対照的に、偏向部310は、一般に、長手方向中心線314と長手方向溝304の少なくとも一部とを横切って傾斜する平面400を画定する。更に、受け部308と偏向部310との間の移行領域312は、長手方向中心線314及び長手方向溝304から径方向にオフセットされる。
【0078】
移行領域312のこの径方向オフセットは、好適には、ベース300が対応するフレア状ルアーコネクタ100を受けることができるがそれ以外では従来のルアーコネクタ又は不適切に選択されたフレア状ルアーコネクタ100を拒絶するようにする。ルアーコネクタを受け入れる又は拒絶するこの機能的な能力は、少なくとも部分的に、ベース300の長手方向中心線314並びに周方向錐体126の内側傾斜面128に対する受け部308及び偏向部310の相対的な位置合わせに基づく。これらの要素及びこの関係が
図5及び
図6に更に示される。
【0079】
より具体的には、
図5A及び
図5Bは、フレア状ルアーコネクタ100の長手方向軸122に沿う側面図及び切断図を示す。同様に、
図6A及び
図6Bは底面を示し、ベース300の長手方向の中心線314に沿った長さに沿った断面図を示す。
図6Aに明確に示されるように、受け部308と偏向部310との間の移行領域312は、ベース300の長手方向中心線314から離れるように変位される。
【0080】
したがって、フレア状ルアーコネクタ100がベース300の長手方向溝304内に配置されるときに移行領域312は周方向錐体126内に入る。より重要なことには、受け部308は、周方向錐体126の内側傾斜面128の少なくとも一部と位置合わせして、周方向錐体126の少なくとも一部を受けて支持する。更に、内側傾斜面128及び受け部308の対応する角度は、好適には、フレア状ルアーコネクタ100をベース300上にぴったりと配置してベース300により保持できるようにする。
【0081】
図7はこれを概念的に示す。図示のように、ステップIにおいて、フレア状ルアーコネクタ100は、横方向力矢印700によって示されるようにベース300へ向けて移動される。ステップIIでは、フレア状ルアーコネクタ100のフレア状部材112/周方向錐体126がベース300、より具体的にはベースの受け部308と係合しようとしている。ステップIIIでは、フレア状部材112/周方向錐体126の係合面120が実際に受け部308と係合してしまっており、フレア状ルアーコネクタ100が固定される。
【0082】
ベース300と対応するフレア状ルアーコネクタ100との間で生じる嵌合とは有利な対照を成して、チューブヘッドアダプタの少なくとも一部が長手方向溝304内に配置された状態で平坦ディスクを有するチューブヘッドアダプタがベース300に当て付いて配置されれば、チューブヘッドアダプタに対して長手方向軸に沿って軸方向に圧力が印加されると、ディスクが移行領域312と直面して、回転トルク力が発生し、ディスクが偏向部310に沿って上方へ押し進められ、それにより、不適切なチューブヘッドがベース300から追い出される。
【0083】
図8はこれを概念的に示す。ステップIに示されるように、ディスクルアーコネクタ800が横方向力矢印802によって示されるようにベース300へ向けて移動される。ステップIIでは、ディスクルアーコネクタ800のディスク804がベース300と係合しようとしている。ディスク804は、受け部308のための係合面をもたらさない。ステップIIIでは、横方向力802が連続的に印加されるにつれて、ディスク804が移行領域312と接触し、ディスクルアーコネクタ800は、傾斜して、移行領域312から離れるように上方へ押し進められる。ステップIVに示されるように、ディスクルアーコネクタ800はベース300から排出される。
【0084】
更に、典型的な周方向錐体126として示される適切に対応するフレア状部材112を有さないチューブヘッドアダプタが追い出される。したがって、フレア状ルアーコネクタ100を備える医療用チューブの操作者及び/又は使用者は、注射器に結合される適切に嵌合する医療用チューブのみを対応するベース300を伴って構成される注射器ポンプ内に配置できることが保証される。
【0085】
図9は、ルアーロック取付具104によってフレア状ルアーコネクタ100に結合される注射器902を受けたベース300を伴って構成される注射器ポンプシステム900の部分拡大断面図を示す。この断面図では、受け部308と周方向錐体126の内側傾斜面128との嵌合位置合わせが更に分かる。
【0086】
この切断図に関し、少なくとも1つの実施形態において、受け部308は、内側傾斜面128の一部のみと接触し、それがチューブヘッドアダプタ102に対して結合される周方向錐体126の内底部に至るまで前方へ延びないことも分かる。
【0087】
言い換えると、受け部308と偏向部310との間の移行領域312は、内側傾斜面128の中間領域に隣接し、したがって、チューブヘッドアダプタ102からオフセットされる。
図8の典型的な例示に示されるように、少なくとも1つの実施形態において、移行領域312のこのオフセットは、対応する周方向錐体126以外をもたらすチューブヘッドアダプタ102の排出を助けるべく偏向部306の有効性を高める。
【0088】
図示のように適切に係合されると、フレア状ルアーコネクタ100は、注射器ポンプシステム900によって圧力が印加されるにつれてベース300に対して結合する。注射器902内からの点904により概念化される流体は、フレア状ルアーコネクタ100内へと方向付けられて、ひいてはそれに結合される医療用チューブ906内へと導かれ、したがって、例えば注入療法処置などの患者固有の処置にしたがって患者へと送出され得る。
【0089】
加えて、フレア状ルアーコネクタ100、ベース300、及び、注射器ポンプ900の使用の安全性も高められる。記載された添付の図に関してより完全に理解されるように、受け部308は、注射器を適切なフレア状ルアーコネクタ100と共に下方へ傾ける。したがって、患者が注射器をある場合には排出されることなく注射器ポンプ900内に正しく配置しなかった場合でも、プランジャが前方に押し進められるにつれて、フレア状部材112/周方向錐体126は、ベース300の受け部308と係合し、全ての構成要素がそれらの指定された領域で適切に位置合わせされるように注射器902を適切で緊密な嵌合状態へと案内する。
【0090】
挿入体316としてのベース300の使用は、従来からのチューブヘッドアダプタを受けるための異なるベースを現在もたらす既存の注射器ポンプシステム900と共にベース300及びフレア状ルアーコネクタ100を使用できるようにする。勿論、少なくとも1つの実施形態に関して前述したように、ベース300は、注射器ポンプシステム900の一体構成要素として設けられる。
【0091】
図10A及び
図10Bは、様々な構成要素、すなわち、フレア状ルアーコネクタ100、ベース300、注射器902、及び、注射器ポンプシステム900の一般的な位置合わせを更に例示する、フレア状ルアーコネクタ100、ベース300、注射器902、及び、注射器ポンプシステム900の部分上面図及び分解側面図を示す。図示の特定の典型的な実施形態において、注射器ポンプ900は、ニューヨーク州チェスターのRMSメディカルプロダクツにより提供されるFreedom60(登録商標)注射器注入システムである。
【0092】
図11は、医療用チューブ904との組み付け状態を成すフレア状ルアーコネクタ100、ベース300、注射器902、及び、注射器ポンプシステム900の斜視図であり、したがって、組み付けられたシステムはいつでも使用できる状態にある。この場合も
図10A及び
図10Bと同様に、図示の典型的な実施形態は、ニューヨーク州チェスターのRMSメディカルプロダクツにより提供されるFreedom60(登録商標)注射器注入システム1100である注射器ポンプ900に関連してフレア状ルアーコネクタ100及びベース300を利用する。
【0093】
異なるタイプの注射器ポンプのために異なる実施形態のベース300が設けられてもよいことが理解されるべきである。これは、好適には、特定のタイプの注射器ポンプと特定のベース300との特定且つ専用の使用を更に可能にする。
図12A〜
図12Eは、特にニューヨーク州チェスターのRMSメディカルプロダクツにより提供されるFreedomEdge注射器注入システムと共に用いるためのベース1200としてベース300が設けられるそのような実施形態を更に示す。
【0094】
図示のように、
図12Aは上面図、
図12Bは下面図、
図12Cは正面図、
図12Dは第1の端部から見た側面斜視図、
図12Eは第2の端部から見た側面斜視図である。実際に、
図12A〜
図12Eは一般に
図3A〜
図3Eに匹敵する。より具体的には、ベース300/1200は、チューブヘッドアダプタ102の少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝304を内側に有する略円筒体302によってもたらされる。更に、ベース300は、受け部308と偏向部310とを備える第1の端部306を有し、受け部と偏向部との間に移行領域312を伴う。長手方向溝304は一般に長手方向中心線314の周囲に配置される。
【0095】
更に、少なくとも1つの実施形態において、ベース300/1200は、フレア状ルアーコネクタ100の少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝304を内側に有する略円筒体302として要約されてもよく、円筒体302は、受け部308と偏向部310とをそれらの間に移行領域312を伴って備える第1の端部306を有する。移行領域312は、円筒体302の長手方向中心線314の下方に配置される。受け部308は、長手方向溝304から離れるように延び、フレア状ルアーコネクタ100によってもたらされる内側傾斜面128の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される。偏向部310は、長手方向溝304を横切って傾斜しており、フレア状ルアーコネクタ100以外のチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される。
【0096】
実際に、Freedom60(登録商標)注射器注入システムに適合可能なベース300とFreedomEdge注射器注入システムに適合可能なベース1200とに関する実施形態間の有利な差異は、ほぼ一貫した幾何学的形態を有するFreedom60(登録商標)のための円筒体302によって達成され、これに対し、FreedomEdgeのための円筒体302は、少なくとも2つの異なる領域、すなわち、第1の領域1202及び第2の領域1204に伴って変化する幾何学的形態を有する。いずれの場合にも、それぞれに関する少なくとも1つの実施形態において、長手方向溝304は、ベース300又はベース1200のいずれかが同じフレア状ルアーコネクタ100を受けることができるように実質的に同一である。
【0097】
図13は、医療用チューブ904との組み付け状態を成すフレア状ルアーコネクタ100、ベース300、注射器902、及び、注射器ポンプシステム900の斜視図であり、したがって、組み付けられたシステムはいつでも使用できる状態にある。この典型的な実施形態においては、ニューヨーク州チェスターのRMSメディカルプロダクツにより提供されるFreedomEdge注射器注入システム1300である注射器ポンプ900に関連するフレア状ルアーコネクタ100及びベース300が示される。FreedomEdge 1300は開放状態で示され、この場合も先と同様に、実際の使用時には、トップカバーが閉じられる。
【0098】
フレア状ルアーコネクタ100及びベース300の前述の説明に関し、少なくとも1つの実施形態では、フレア状ルアーコネクタ100を有するチューブ906及びベース300がキットとして設けられてもよく、キットは、望ましいときに望み通りに無菌包装状態で準備されて提供される。
【0099】
フレア状ルアーコネクタ100の実施形態について説明してきたが、ここで、フレア状ルアーコネクタ100を使用する少なくとも1つの方法に関連する他の実施形態について説明する。説明される方法を本明細書中に記載される順序で行なう必要はなく、これがフレア状ルアーコネクタ100を使用する1つの典型的な方法にすぎないことが分かる。
【0100】
ここで
図14を参照すると、一般に、少なくとも1つの実施形態において、方法1400は、ルアーロック取付具104と周方向錐体128などのフレア状部材112とを伴うフレア状ルアーコネクタ100を有するチューブ906を用意するブロック1402から始まる。より具体的には、前述のように、少なくとも1つの実施形態において、フレア状ルアーコネクタ100は、注射器902と係合するように構造化されて配置されるルアーロックコネクタ104を備える弾性材料から形成されるチューブヘッドアダプタ102によってもたらされる。
【0101】
前述のように、少なくとも1つの実施形態において、チューブヘッドアダプタ102は、チューブヘッドアダプタ102から立ち上がってルアーロック取付具104から離れるように広がる周方向錐体126を有する。前述のように、周方向錐体126は、ベース300の対応して傾斜する受け部308と係合するように係合面120として構造化されて配置される内側傾斜面を有する。
【0102】
この方法は、フレア状ルアーコネクタ100のルアーロック取付具104をバレルを有する注射器902に係合させるブロック1204を続け、バレルは、該バレル内に配置されてバレルに沿って移動可能なプランジャを有し、したがって、周方向錐体126は注射器902から離れるように広がる。次に、係合されたフレア状ルアーコネクタ100とチューブ906とを伴う注射器902が、注射器ポンプシステム900、アクチュエータ、及び、ベース300内に配置される(ブロック1406)。
【0103】
前述のように、ベース300は、チューブヘッドアダプタ102の少なくとも一部を受けるように構造化されて配置される長手方向溝304を有する。ベース300は、長手方向溝304から離れるように延びて周方向錐体126の内側傾斜面128、すなわち、係合面120の少なくとも一部を受けるように対応して傾斜される受け部308を更に有する。ベース300は、長手方向溝304を横切って傾斜する偏向部310も有し、偏向部310は、フレア状ルアーコネクタ100以外を有するチューブヘッドアダプタを偏向させるように構造化されて配置される。
【0104】
この方法は、注射器ポンプのアクチュエータを作動させるブロック1408を続け、アクチュエータは、作動時に、注射器のプランジャと係合してプランジャをフレア状ルアーコネクタ100及びチューブ906へ向けて押し進めるように構造化されて配置される。アクチュエータの力は、周方向錐体126の内側傾斜面128をベース300の受け部308に更に係合させる。
【0105】
本明細書の範囲から逸脱することなく、前述の方法、システム、及び、構造において変更を成すことができる。したがって、前述の説明に含まれる及び/又は添付図面に示される事柄が例示的なものとして限定的な意味でなく解釈されるべきであることに留意すべきである。実際に、当業者に明らかなように、多くの他の実施形態を実現できて想定できる。以下の特許請求の範囲は、本明細書中で論じられる実施形態によって限定されず又はこれらの実施形態に限定されず、それらの用語及び均等論のみによって限定される。