(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得部によって取得された所定のユーザによってアクセスされた遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と、当該所定のユーザが当該遷移前のアクセス先から遷移した先の遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、当該所定のユーザの信用スコアとに基づいて、前記信用スコアを予測するための学習モデルを生成する生成部をさらに備え、
前記推定部は、
前記生成部によって生成された学習モデルに基づいて、前記遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と前記遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから前記信用スコアを推定する、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理装置が示す推定処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する推定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する推定処理の一例を示す図である。具体的には、情報処理装置100は、ユーザによるネットワークを介したアクセスに関する情報であるアクセス情報に基づいて、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定する。なお、ここでいうコンテンツとは、端末装置等のブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツである。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、金融サーバ20と、外部装置50と、情報処理装置100とを含む。金融サーバ20、外部装置50及び情報処理装置100は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す情報処理システム1には、複数台の金融サーバ20や、複数台の外部装置50や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0012】
実施形態に係る金融サーバ20は、ユーザに対して各種の金融サービスを提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、金融サーバ20は、ユーザの与信に関する情報を提供する。
【0013】
また、例えば、金融サーバ20は、ネットワークバンキングや各種銀行がネットワークを介した決済に用いるサーバ装置である。また、例えば、金融サーバ20は、ユーザの口座を管理しており、所定のネットワークを介してユーザからの操作に従い、預金額、入金履歴、出金履歴、および債務残高の通知、若しくは各種の振込等を実現する。
【0014】
実施形態に係る外部装置50は、ユーザによってネットワークをアクセス先に介してアクセスされた情報であるアクセス情報を提供する情報配信装置である。例えば、
図1に示す例において、外部装置50の記憶部は、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報を記憶する。そして、外部装置50は、かかるアクセス先に関するアクセス情報を情報処理装置100に提供する。また、例えば、外部装置50は、所定の期間(例えば、直近1週間)毎に、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報を記憶部に格納する。
【0015】
なお、ここでいうアクセス先とは、例えば、ユーザによってサーバ等にアクセスされたことを示す。この場合、サーバ等からユーザによって利用される端末装置へコンテンツ等が配信されなくともよい。例えば、決済ボタンを有するコンテンツが端末装置に配信されたものとする。この場合、端末装置は、ユーザによって決済ボタンが押下されたとき、決済サーバにユーザを識別する識別情報や、決済に関する情報等を送信する。このとき、端末装置は、決済サーバにアクセスする。このように、アクセス先は、ユーザによってサーバにアクセスされたことを示すものであればよい。なお、アクセス先のアクセス情報は、ユーザがアクセス先にアクセスした回数であるアクセス回数を含む。
【0016】
実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、サーバ装置等により実現される。具体的には、情報処理装置100は、ユーザによるネットワークを介したアクセスに関する情報であるアクセス情報を取得する。そして、情報処理装置100は、アクセス情報に基づいて、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定する。
【0017】
ここでいうユーザ情報とは、ユーザの属性に関する属性情報、ユーザの趣味嗜好に関する情報、ユーザの金融サービスに対する信用度合いに関する情報等である。なお、以下には、ユーザ情報として、ユーザの金融サービスに関する信用度合いに関する情報である信用スコアを推定する例を挙げて説明する。
【0018】
以下、
図1を用いて、情報処理装置100による推定処理の一例を流れに沿って説明する。
【0019】
まず、
図1に示すように、情報処理装置100は、ユーザの与信に関する情報を金融サーバ20から取得する(ステップS1)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザの与信に関する情報として、ユーザの信用スコアを金融サーバ20から取得する。
【0020】
続いて、情報処理装置100は、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報を外部装置50から取得する(ステップS2)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報として、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報(以下、遷移元アクセス先に関するアクセス情報と表記する場合がある)から遷移して、ユーザがアクセスした第2のアクセス先に関するアクセス情報(以下、遷移先アクセス先に関するアクセス情報と表記する場合がある)を外部装置50から取得する。
【0021】
そして、情報処理装置100は、所定のユーザの与信に関する情報と、所定のユーザのアクセス先に関するアクセス情報とに基づいて、学習モデルM1を生成する(ステップS3)。具体的には、情報処理装置100は、所定のユーザによってアクセスされた遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と、所定のユーザが遷移前のアクセス先から遷移した先の遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、ユーザ情報を予測するための学習モデルM1を生成する。
【0022】
例えば、情報処理装置100は、機械学習等の従来技術により、所定のユーザの信用スコアと、所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報とに基づいて、学習モデルM1を生成する。例えば、情報処理装置100は、ロジスティック回帰、SVM(Support Vector Machine)、深層学習等の機械学習手法の従来技術により、所定のユーザの信用スコアと、所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報とに基づいて、学習モデルM1を生成する。
【0023】
例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザID「U1」により特定されるユーザ(以下では、ユーザID「UN」により特定されるユーザを「ユーザUN(Nは任意の数値)」と表記する場合がある)の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「A.com」と、ユーザU1の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「D.com」との組み合わせと、ユーザU1の信用スコアである「0.9」との関係性を学習する。また、情報処理装置100は、ユーザU2の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「C.com」と、ユーザU2の遷移先アクセス情報を示す第2のドメインである「E.com」との組み合わせと、ユーザU2の信用スコアである「0.4」との関係性を学習する。
【0024】
また、情報処理装置100は、ユーザU3の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、ユーザU3の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「B.com」との組み合わせと、ユーザU3の信用スコアである「0.5」との関係性を学習する。このように、情報処理装置100は、ユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報の組み合わせと、ユーザの信用スコアとの関係性を学習する。
【0025】
また、上記処理の例に限られず、例えば、情報処理装置100は、信用スコアが高いユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせを正例として信用スコアが「1.0」と学習する。また、情報処理装置100は、信用スコアが低いユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせを負例として信用スコアが「0.0」と学習する。
【0026】
そして、情報処理装置100は、学習することで生成された学習モデルM1に基づいて、予測対象であるユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせが入力された場合に、予測対象であるユーザのスコアを出力する。そして、情報処理装置100は、シグモイドフィッティング(Sigmoid fitting)等を用いて学習モデルM1から出力されたスコアを確率値に変換することで、ユーザの信用スコアを算出する。このように、情報処理装置100は、学習モデルM1に基づいて、予測対象であるユーザの信用スコアを推定する。
【0027】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU100の信用スコアの要求を金融サーバ20から受け付ける(ステップS4)。そして、情報処理装置100は、ユーザU100のアクセス先に関するアクセス情報を外部装置50から取得する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU100のアクセス先に関するアクセス情報として、ユーザU100の遷移元アクセス先に関するアクセス情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報とを外部装置50から取得する。
【0028】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU100のアクセス先に関するアクセス情報を学習モデルM1に入力する(ステップS6)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU100の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、ユーザU100の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「A.com」との組み合わせを学習モデルM1に入力する。
【0029】
そして、情報処理装置100は、ユーザU100の信用スコアを推定する(ステップS7)。例えば、
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU100の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「A.com」との組み合わせを学習モデルM1に入力することで、学習モデルM1からスコアが出力される。そして、情報処理装置100は、シグモイドフィッティング等を用いて学習モデルM1によって出力されたスコアを確率値に変換することで、ユーザU100の信用スコアを推定する。続いて、情報処理装置100は、ユーザU100の信用スコアを金融サーバ20に送信する(ステップS8)。
【0030】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザによるネットワークを介したアクセスに関する情報であるアクセス情報を取得する。そして、情報処理装置100は、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせに基づいて、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定する。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせに基づいて、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定することができるため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0031】
この点について説明する。
図1の例を用いて説明すると、情報処理装置100は、ユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、ユーザの遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、ユーザの信用スコアとの関係性を学習する。そして、情報処理装置100は、予測対象であるユーザの信用スコアを推定する学習モデルM1を生成する。このことから、情報処理装置100は、信用スコアが高いユーザが頻繁にアクセスするアクセス先に関するアクセス情報や、信用スコアが低いユーザが頻繁にアクセスするアクセス先に関するアクセス情報を学習することができるため、先入観がより小さく、かつ、客観的にユーザの信用スコアを推定することができる。これにより、情報処理装置100は、ユーザの信用スコアを高精度に推定することができる。
【0032】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0033】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線又は無線で接続され、金融サーバ20と外部装置50との間で情報の送受信を行う。
【0034】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、学習モデル121と、信用スコア記憶部122とを有する。
【0035】
(信用スコア記憶部122について)
実施形態に係る信用スコア記憶部122は、ユーザの信用スコアに関する情報を記憶する。ここで、
図3に、実施形態に係る信用スコア記憶部122の一例を示す。
図3に示した例では、信用スコア記憶部122は、「ユーザID」、「信用スコア」といった項目を有する。
【0036】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「信用スコア」は、「ユーザID」に対応付けられた信用スコアであって、学習モデルに基づいて推定された信用スコアに関する情報である。例えば、
図3では、ユーザIDによって識別された「U1」は、信用スコアが「0.7」である。
【0037】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0038】
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、受付部132と、生成部133と、推定部134と、送信部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0039】
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。具体的には、取得部131は、ユーザによるネットワークを介したアクセスに関する情報であるアクセス情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの与信に関する情報を金融サーバ20から取得する。例えば、
図1の例では、取得部131は、ユーザの与信に関する情報として、ユーザの信用スコアを金融サーバ20から取得する。
【0040】
また、例えば、取得部131は、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報を外部装置50から取得する。例えば、
図1の例では、取得部131は、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報として、遷移元アクセス先に関するアクセス情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報とを外部装置50から取得する。
【0041】
(受付部132について)
受付部132は、各種要求を受け付ける。具体的には、ユーザの信用スコアの要求を金融サーバ20から受け付ける。例えば、
図1の例では、受付部132は、予測対象のユーザであるユーザU100の信用スコアを金融サーバ20から受け付ける。
【0042】
(生成部133について)
生成部133は、取得部131によって取得された所定のユーザによってアクセスされた遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と、所定のユーザが遷移前のアクセス先から遷移した先の遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を予測するための学習モデルを生成する。具体的には、生成部133は、所定のユーザの与信に関する情報と、所定のユーザのアクセス先に関するアクセス情報とに基づいて、学習モデルM1を生成する。
【0043】
例えば、生成部133は、機械学習等の従来技術により、所定のユーザの信用スコアと、所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報とに基づいて、学習モデルM1を生成する。例えば、生成部133は、ロジスティック回帰、SVM、深層学習等の機械学習手法の従来技術により、所定のユーザの信用スコアと、所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報とに基づいて、学習モデルM1を生成する。
【0044】
例えば、
図1の例では、生成部133は、ユーザU1の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「A.com」と、ユーザU1の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「D.com」との組み合わせと、ユーザU1の信用スコアである「0.9」との関係性を学習する。また、生成部133は、ユーザU2の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「C.com」と、ユーザU2の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「E.com」との組み合わせと、ユーザU2の信用スコアである「0.4」との関係性を学習する。
【0045】
また、生成部133は、ユーザU3の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、ユーザU3の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「B.com」との組み合わせと、ユーザU3の信用スコアである「0.5」との関係性を学習する。このように、生成部133は、ユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、ユーザの信用スコアとの関係性を学習する。
【0046】
また、上記処理の例に限られず、例えば、生成部133は、信用スコアが高いユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせを正例として信用スコアが「1.0」と学習する。また、生成部133は、信用スコアが低いユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせを負例として信用スコアが「0.0」と学習する。そして、生成部133は、学習することで生成された学習モデルM1を学習モデル121に格納する。
【0047】
(推定部134について)
推定部134は、取得部131によって取得されたアクセス情報に基づいて、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定する。具体的には、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0048】
例えば、
図1の例では、推定部134は、ユーザU100の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「A.com」との組み合わせを学習モデルM1に入力することで、学習モデルM1からスコアが出力される。そして、推定部134は、シグモイドフィッティング等を用いて学習モデルM1によって出力されたスコアを確率値に変換することで、ユーザU100の信用スコアを推定する。そして、推定部134は、ユーザU100の信用スコアを信用スコア記憶部122に格納する。
【0049】
(送信部135について)
送信部135は、各種情報を送信する。具体的には、送信部135は、信用スコア記憶部122に記憶されるユーザの信用スコアをユーザに送信する。例えば、
図1の例では、送信部135は、ユーザU100の信用スコアを金融サーバ20に送信する。
【0050】
〔3.処理手順(1)学習モデルを生成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する生成処理の手順について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置が実行する生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0051】
図4に示すように、取得部131は、ユーザの与信に関する情報を金融サーバ20から取得する(ステップS101)。そして、取得部131は、ユーザの与信に関する情報を取得していない場合(ステップS101;No)、ユーザの与信に関する情報を金融サーバ20から取得するまで待機する。
【0052】
一方、取得部131は、ユーザの与信に関する情報を金融サーバ20から取得した場合(ステップS101;Yes)、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報を外部装置50から取得する(ステップS102)。そして、生成部133は、取得部131がユーザのアクセス先に関するアクセス情報を取得していない場合(ステップS102;No)、ユーザのアクセス先に関するアクセス情報を外部装置50から取得するまで待機する。
【0053】
一方、生成部133は、取得部131がユーザのアクセス先に関するアクセス情報を取得した場合(ステップS102;Yes)、所定のユーザによってアクセスされた遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と、所定のユーザが遷移前のアクセス先から遷移した先の遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、所定のユーザの信用スコアとに基づいて、学習モデルを生成する(ステップS103)。
【0054】
例えば、生成部133は、機械学習等の従来技術により、所定のユーザの信用スコアと、所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報とに基づいて、学習モデルを生成する。例えば、生成部133は、ロジスティック回帰、SVM、深層学習等の機械学習手法の従来技術により、所定のユーザの信用スコアと、所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成する。
【0055】
例えば、
図1の例では、生成部133は、ユーザU1の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「A.com」と、ユーザU1の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「D.com」との組み合わせと、ユーザU1の信用スコアである「0.9」との関係性を学習する。また、生成部133は、ユーザU2の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「C.com」と、ユーザU2の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「E.com」との組み合わせと、ユーザU1の信用スコアである「0.4」との関係性を学習する。
【0056】
また、生成部133は、ユーザU3の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、ユーザU3の遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「B.com」との組み合わせと、ユーザU3の信用スコアである「0.5」との関係性を学習する。このように、生成部133は、ユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、ユーザの信用スコアとの関係性を学習する。
【0057】
また、上記処理の例に限られず、例えば、生成部133は、信用スコアが高いユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせを正例として信用スコアが「1.0」と学習する。また、生成部133は、信用スコアが低いユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせを負例として信用スコアが「0.0」と学習する。
【0058】
そして、生成部133は、学習することで生成された学習モデルM1に基づいて、予測対象であるユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせが入力された場合に、予測対象であるユーザのスコアを出力する。
【0059】
〔4.処理手順(2)信用スコアを推定〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する推定処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する推定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0060】
図5に示すように、受付部132は、ユーザの信用スコアの要求を受け付ける(ステップS201)。そして、推定部134は、受付部131がユーザの信用スコアの要求を受け付けていない場合(ステップS201;No)、ユーザの信用スコアの要求を受け付けるまで待機する。
【0061】
一方、推定部134は、受付部132がユーザの信用スコアの要求を受け付けた場合(ステップS201;Yes)、学習モデルにユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、ユーザが第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせに関する情報を入力することで、ユーザの信用スコアを推定する(ステップS202)。
【0062】
例えば、
図1の例では、推定部134は、ユーザU100の遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインである「F.com」と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインである「A.com」との組み合わせを学習モデルM1に入力することで、学習モデルM1からスコアが出力される。そして、情報処理装置100は、シグモイドフィッティング等を用いて学習モデルM1によって出力されたスコアを確率値に変換することで、ユーザU100の信用スコアを推定する。
【0063】
そして、送信部135は、推定部133によって推定された信用スコアを金融サーバ20に送信する(ステップS203)。例えば、
図1の例では、送信部135は、ユーザU100の信用スコアを金融サーバ20に送信する。
【0064】
〔5.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0065】
〔5−1.生成処理(1)3つ以上のドメイン〕
上記実施形態では、情報処理装置100の生成部133が所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を予測するための学習モデルを生成する生成処理の一例を説明したが、上記生成処理に限定されない。
【0066】
具体的には、生成部133は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第1のアクセス先に遷移するより前にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成してもよい。また、具体的には、生成部133は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第2のアクセス先に遷移した後にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成してもよい。
【0067】
より具体的には、生成部133は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが遷移元アクセス先に遷移するより前にアクセスしたアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成してもよい。また、より具体的には、生成部133は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが遷移先アクセス先に遷移した後にアクセスしたアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報との組み合わせに基づいて、学習モデルを生成してもよい。
【0068】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100の生成部133は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第1のアクセス先に遷移するより前にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報又はユーザが第2のアクセス先に遷移した後にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報のいずれかとの組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0069】
〔5−2.生成処理(2)ドメインとクエリ〕
上記実施形態では、情報処理装置100の生成部133が所定のユーザの遷移元アクセス先に関するアクセス情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を予測するための学習モデルを生成する生成処理の一例を説明したが、上記生成処理に限定されない。具体的には、生成部133は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、ユーザによって入力されたクエリに関する情報と、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成してもよい。
【0070】
より具体的には、生成部133は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、ユーザによって入力されたクエリに関する情報と、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成してもよい。
【0071】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100の生成部133は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、ユーザによって入力されたクエリに関する情報と、所定のユーザに関する情報とに基づいて、学習モデルを生成するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0072】
〔5−3.推定処理(1)閲覧回数〕
上記実施形態では、情報処理装置100の推定部134が遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの信用スコアを推定する推定処理の一例を説明したが、上記推定処理に限定されない。
【0073】
具体的には、推定部134は、ユーザによって閲覧された第1のアクセス先として第1のコンテンツに関する情報と、第1のコンテンツから遷移した先の第2のコンテンツに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0074】
より具体的には、推定部134は、ユーザによる閲覧の回数である閲覧回数が所定の閾値以上である第1のコンテンツを示す第1のドメインに関する情報と、ユーザによる閲覧回数が所定の閾値以上である第2のコンテンツを示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0075】
また、より具体的には、取得部131は、所定のユーザによる閲覧回数が所定の閾値以上である遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、閲覧回数が所定の閾値以上である遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報とを取得する。そして、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの信用スコアを推定してもよい。
【0076】
例えば、所定の閾値が1万回であるものとする。この場合、取得部131は、所定のユーザによる閲覧回数が1万回以上である遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、閲覧回数が1万回以上である遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報とを取得する。そして、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの信用スコアを推定してもよい。
【0077】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100の推定部134は、ユーザによる閲覧の回数が所定の閾値以上である第1のコンテンツを示す第1のドメインに関する情報と、ユーザによる閲覧の回数が所定の閾値以上である第2のコンテンツを示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0078】
〔5−4.推定処理(2)ドメイン配下の所定の階層情報〕
上記実施形態では、情報処理装置100の推定部134が遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの信用スコアを推定する推定処理の一例を説明したが、上記推定処理に限定されない。具体的には、推定部134は、第1のドメインに関する情報及び第1のドメインの配下の所定の階層情報と、第2のドメインに関する情報及び第2のドメインの配下の所定の階層情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0079】
より具体的には、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報及び遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示すURL(Uniform Resource Locator)のうち、第1のドメインの配下の所定の階層情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報及び遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示すURLのうち、第2のドメインの配下の所定の階層情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0080】
例えば、
図6の例では、取得部131は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報である「A.com」に関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報である「B.com」に関する情報とを取得する。このとき、遷移元アクセス先に関するアクセス情報のアクセス回数は「10万回」であり、遷移先アクセス先に関するアクセス情報のアクセス回数は「1000万回」である。また、遷移先アクセス先に関するアクセス情報のURLのうち、ドメインの下位の階層を示す「B.Com/AAA」のアクセス回数は、「100万回」であり、ドメインの下位の階層を示す「B.Com/AAA/BBB」のアクセス回数は、「10万回」である。この場合、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報である「A.com」に関する情報と、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す「A.com」と同一のアクセス回数を有する遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す「B.Com/AAA/BBB」に関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0081】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100の推定部134は、第1のドメインに関する情報及び第1のドメインの配下の所定の階層情報と、第2のドメインに関する情報及び第2のドメインの配下の所定の階層情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0082】
〔5−5.推定処理(3)3つ以上のドメイン〕
上記実施形態では、情報処理装置100の推定部134が遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの信用スコアを推定する推定処理の一例を説明したが、上記推定処理に限定されない。具体的には、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第1のアクセス先に遷移するより前にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。また、具体的には、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第2のアクセス先に遷移した後にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0083】
より具体的には、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが遷移元アクセス先に遷移するより前にアクセスしたアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。また、より具体的には、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが遷移先アクセス先に遷移した後にアクセスしたアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0084】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100の推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第1のアクセス先に遷移するより前にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報又はユーザが第2のアクセス先に遷移した後にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報のいずれかとの組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0085】
〔5−6.推定処理(4)ドメインとクエリ〕
上記実施形態では、情報処理装置100の推定部134が遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示すドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの信用スコアを推定する推定処理の一例を説明したが、上記推定処理に限定されない。具体的には、取得部131は、ユーザによって入力されたクエリに関する情報をさらに取得し、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、クエリに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0086】
より具体的には、推定部134は、遷移元アクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、遷移先アクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、クエリに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を推定してもよい。
【0087】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100の推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、クエリに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0088】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る金融サーバ20、外部装置50及び情報処理装置100は、例えば
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。
図7は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0089】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0090】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100がネットワークNを介して生成したデータを他の機器へ送信する。
【0091】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0092】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0093】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0094】
〔7.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0095】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0096】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0097】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、推定部は、推定手段や推定回路に読み替えることができる。
【0098】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部134とを有する。取得部131は、ユーザによるネットワークを介したアクセスに関する情報であるアクセス情報を取得する。推定部134は、取得部131によって取得されたアクセス情報に基づいて、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0100】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0101】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0102】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、第1のドメインに関する情報及び第1のドメインの配下の所定の階層情報と、第2のドメインに関する情報及び第2のドメインの配下の所定の階層情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1のドメインに関する情報及び第1のドメインの配下の所定の階層情報と、第2のドメインに関する情報及び第2のドメインの配下の所定の階層情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0104】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第1のアクセス先に遷移するより前にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0105】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第1のアクセス先に遷移するより前にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0106】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第2のアクセス先に遷移した後にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0107】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報と、ユーザが第2のアクセス先に遷移した後にアクセスした第3のアクセス先に関するアクセス情報を示す第3のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0108】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、ユーザによって入力されたクエリに関する情報をさらに取得し、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、クエリに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせと、クエリに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0110】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、ユーザによって閲覧された第1のアクセス先として第1のコンテンツに関する情報と、第1のコンテンツから遷移した先の第2のコンテンツに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0111】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザによって閲覧された第1のアクセス先として第1のコンテンツに関する情報と、第1のコンテンツから遷移した先の第2のコンテンツに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0112】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、ユーザによる閲覧の回数が所定の閾値以上である第1のコンテンツに関する情報を示す第1のドメインに関する情報と、ユーザによる閲覧の回数が所定の閾値以上である第2のコンテンツに関する情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定する。
【0113】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザによる閲覧の回数が所定の閾値以上である第1のコンテンツに関する情報を示す第1のドメインに関する情報と、ユーザによる閲覧の回数が所定の閾値以上である第2のコンテンツに関する情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0114】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部134は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの金融サービスに対する信用度合いに関する情報である信用スコアを推定する。
【0115】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1のアクセス先に関するアクセス情報を示す第1のドメインに関する情報と、第2のアクセス先に関するアクセス情報を示す第2のドメインに関する情報との組み合わせに基づいて、ユーザの金融サービスに対する信用度合いに関する情報である信用スコアを推定するため、ユーザの信用スコアを高精度に推定することができる。
【0116】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、所定のユーザによってアクセスされた遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と、所定のユーザが遷移前のアクセス先から遷移した先の遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を予測するための学習モデルを生成する生成部133をさらに備え、推定部134は、生成部133によって生成された学習モデルに基づいて、遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせからユーザ情報を推定する。
【0117】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のユーザによってアクセスされた遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と、所定のユーザが遷移前のアクセス先から遷移した先の遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせと、所定のユーザに関する情報とに基づいて、ユーザ情報を予測するために生成された学習モデルに基づいて、遷移前のアクセス先に関するアクセス情報と遷移後のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせからユーザ情報を推定するため、ユーザ情報を高精度に推定することができる。
【0118】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、推定部とを有する。取得部は、ユーザによるネットワークを介したアクセスに関する情報であるアクセス情報を取得する。推定部は、取得部によって取得されたアクセス情報に基づいて、ユーザによってアクセスされた第1のアクセス先に関するアクセス情報と、第1のアクセス先から遷移した先の第2のアクセス先に関するアクセス情報との組み合わせから、ユーザに関する情報であるユーザ情報を推定する。