特許第6706772号(P6706772)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6706772
(24)【登録日】2020年5月21日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】鋼管杭
(51)【国際特許分類】
   E02D 5/28 20060101AFI20200601BHJP
   E02D 5/56 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
   E02D5/28
   E02D5/56
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-245166(P2016-245166)
(22)【出願日】2016年12月19日
(65)【公開番号】特開2018-100487(P2018-100487A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2019年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】516381378
【氏名又は名称】JSPiling株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083655
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 哲寛
(72)【発明者】
【氏名】仲根 和歳
(72)【発明者】
【氏名】山崎 健司
【審査官】 神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−177125(JP,A)
【文献】 特開2003−119778(JP,A)
【文献】 実開昭49−084909(JP,U)
【文献】 特開2008−045338(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0251460(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 5/28
E02D 5/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管製の杭本体の下端部に半円板状の2枚の掘削翼板の内側対向部の一部が、当該杭本体の下端部に設けられた掘削翼板挿入溝に挿入されることで、前記2枚の掘削翼板が当該杭本体に、当該杭本体の軸直角方向に対して所定角度だけ傾斜して一体に設けられ、杭本体の先端部に、杭本体の回転圧入時に地盤を掘削するビット体が一体に設けられた鋼管杭であって、
前記ビット体は、互いに直交して一体に組み合わせられた2枚のビット板の先端部が前記杭本体の下端から突出した状態で、当該2枚のビット板は、前記杭本体の下端部に収容されて、当該杭本体及び前記2枚の掘削翼板に対して一体に設けられ、
前記2枚の各ビット板は、幅方向の中央部に高さ方向に沿って設けられた各嵌合溝に相互に嵌合されることで、一体に組み合わせられ、
前記2枚のビット板の一方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入される部分に、当該掘削翼板の直径方向の端面に対して直交して設けられた各ビット板挿入溝に挿入配置され、
前記2枚のビット板の他方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入された部分の端面間の隙間に挿入配置された構成であることを特徴とする鋼管杭。
【請求項2】
ビット体を構成する2枚の各ビット板の垂直方向に沿った端面には、杭本体の下端面に当接する段差が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管製の杭本体の下端部に2枚の掘削翼板が一体に設けられた鋼管杭に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に鋼管杭は、地盤に対して回転圧入させることで、当該地盤に対して貫入させて、建物、橋梁、港湾・河川構造物等の基礎の強度を高めるのに使用され、種々の構造のものが提案されている。この鋼管杭の一つとして、特許文献1に示されるように、杭本体の下端部に2枚の掘削翼板が一体に設けられたものが知られている。
【0003】
2枚の掘削翼板を備えた上記鋼管杭は、連続回転圧入作用により地盤を掘削すると共に、当該地盤に対する回転圧入時における進入の鉛直性を高めるために、杭本体の下端部に、2枚の掘削翼板の直径方向に沿った直径方向の端面と平行となって、当該杭本体の下端から突出した板状の1枚のビット板を備え、当該ビット板は、杭本体の内部において、2枚の掘削翼板の対向する各端面の間に配置された状態で、当該杭本体及び2枚の掘削翼板に対して溶接により一体に固定された構造となっている。
【0004】
このように、連続回転することで、地盤を掘削して進入するビット板が1枚であるために、当該ビット板の掘削負荷が大きいと共に、鉛直進入性が低下して、最終的に地盤に貫入された状態の鉛直性も低下される問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−374368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、2枚の掘削翼板及びビット板を備えた鋼管杭において、当該ビット板に作用する負荷を小さくして、鋼管杭の鉛直進入性を高めることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、鋼管製の杭本体の下端部に半円板状の2枚の掘削翼板の内側対向部の一部が、当該杭本体の下端部に設けられた掘削翼板挿入溝に挿入されることで、前記2枚の掘削翼板が当該杭本体に、当該杭本体の軸直角方向に対して所定角度だけ傾斜して一体に設けられ、杭本体の先端部に、杭本体の回転圧入時に地盤を掘削するビット体が一体に設けられた鋼管杭であって、
前記ビット体は、互いに直交して一体に組み合わせられた2枚のビット板の先端部が前記杭本体の下端から突出した状態で、当該2枚のビット板は、前記杭本体の下端部に収容されて、当該杭本体及び前記2枚の掘削翼板に対して一体に設けられ、
前記2枚の各ビット板は、幅方向の中央部に高さ方向に沿って設けられた各嵌合溝に相互に嵌合されることで、一体に組み合わせられ、
前記2枚のビット板の一方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入される部分に、当該掘削翼板の直径方向の端面に対して直交して設けられた各ビット板挿入溝に挿入配置され、
前記2枚のビット板の他方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入された部分の端面間の隙間に挿入配置された構成であることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、杭本体の先端部に設けられたビット体は、2枚のビット板が、上記のようにして一体に組み合わせられることで、2枚のビット板を幅方向に二分した計4つの各部分が、回転方向に沿って90°だけ位相がずれた状態で、2枚のビット板が立体的に配置された形状となる。このため、地盤に対する杭本体の回転圧入時に発生する回転方向に沿った反力により、90°だけ位相がずれた2種類の曲げモーメントが各ビット板に作用すると共に、ビット体が1枚のビット板で構成される場合に比較して、掘削時における1枚のビット板の負荷も少なくなって、地盤に対する各ビット板の掘削状態が安定化して、掘削時における杭本体の鉛直進入性が高くなると共に、ビット体を構成する各ビットを薄肉化できて、ビット体を軽量化できる。なお、2枚の掘削翼板は、杭本体の軸心に対して螺旋の一部を構成するように配置されているため、掘削途中の地盤における杭本体の周囲の部分を切り込みながら、下方に進入して地盤内に埋設されて、鋼管杭としての有効断面積を、杭本体の有効断面積の数倍に増大させることで、基礎の強度が一層に高められる。
【0009】
【0010】
また、請求項の発明によれば、2枚のビット板の一方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入される部分に、当該掘削翼板の直径方向の端面に対して直交して設けられた各ビット板挿入溝に挿入配置され、その他方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入された部分の端面間の隙間に挿入配置された構成であるため、杭本体の内部において、2枚の掘削翼板と、2枚のビット板の一方とが干渉することなく配置でき、杭本体と2枚の掘削翼板と2枚のビット板とが近接又は接触して配置される部分を溶接により一体化することで、杭本体と2枚の掘削翼板と2枚のビット板との一体化の剛性を高めることができる。
【0011】
請求項の発明は、請求項の発明において、ビット体を構成する2枚の各ビット板の垂直方向に沿った端面には、杭本体の下端面に当接する段差が設けられていることを特徴としている。
【0012】
請求項の発明によれば、杭本体の下端開口から,その内部にビット体を挿入する際に、当該ビット体を構成する2枚のビット板の垂直方向の端面の途中に設けられた段差部が、杭本体の下端面に当接する構成であるので、杭本体の下端面からのビット体の突出長を正確に定められると共に、杭本体に対する各ビット板の当接部を溶接することで、当該杭本体の各ビット板とを一体化させる構造において、前記段差部の存在により、一体化の強度が一層に高められる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、2枚のビット板の一方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入される部分に、当該掘削翼板の直径方向の端面に対して直交して設けられた各ビット板挿入溝に挿入配置され、その他方は、前記2枚の掘削翼板における杭本体内に対向して挿入された部分の端面間の隙間に挿入配置された構成であるため、杭本体の内部において、2枚の掘削翼板と、2枚のビット板の一方とが干渉することなく配置でき、杭本体と2枚の掘削翼板と2枚のビット板とが近接又は接触して配置される部分を溶接により一体化することで、杭本体と2枚の掘削翼板と2枚のビット板との一体化の剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】(a),(b)は、それぞれ本発明に係る鋼管杭Pを異なる方向から見た斜視図である。
図2】本発明に係る鋼管杭Pの正面図である。
図3】同じく右側面図である。
図4】本発明に係る鋼管杭Pの組付け順序を示すもので、杭本体Aに対して2枚の掘削翼板Wを組み付ける状態の斜視図である。
図5】2枚の掘削翼板Wが組み付けられた杭本体Aに対して2枚のビット板11,12が直交して組み付けられたビット体Bを組み付ける状態の斜視図である。
図6】杭本体Aと、2枚の掘削翼板Wと、ビット体Bとが一体に組み付けられた状態の斜視図である。
図7】(a),(b)は、それぞれビット体Bを構成する2枚のビット板11,12の正面図である。
図8】(a),(b)は、それぞれ2枚のビット板11,12の組付け前後の斜視図である。
図9】2枚の掘削翼板Wを同一平面上に配置した状態の平面図である。
図10】鋼管杭Pの平面断面図である。
図11図10のX−X線断面図である。
図12図10のY−Y線断面図である。
図13】各ビット板11’,12’の垂直方向の端面に段差21が設けられたビット体B’の図11に対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、最適な実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明する。
【0016】
本発明に係る鋼管杭Pは、図1図8に示されるように、鋼管製の杭本体Aと、鋼板から成って、当該杭本体Aの下端部の外側に2枚一組となって一体に設けられる半円板状の掘削翼板Wと、当該杭本体Aの下端部に、その下端面に対して下方に突出した状態で一体に設けられるビット体Bとから成り、これらの計3個の部材A,W,Bが、組み合せ構造、及び溶接により一体化された構成である。なお、実施例の杭本体Aは、外径が約200mmであって、長さは、支持する基礎の種類、地盤の状態等によって種々定められ、一般的には、3m〜9mであるが、図示の関係で、杭本体Aは、極度に短く表示してある。
【0017】
また、図4に示されるように、杭本体Aの下端部には、半円板状の掘削翼板Wの直径方向の端面2の側の中央部を挿入するための一対の掘削翼板挿入溝1が螺旋方向に沿って独立して、即ち、連続することなく対向して形成されている。杭本体Aに対する各掘削翼板挿入溝1の中心角(α)〔図10参照)は、180°よりも僅かに小さい。一対の掘削翼板挿入溝1は、図1及び図4に示されるように、各掘削翼板挿入溝1に挿入された2枚一組の掘削翼板Wにおける対向する直径方向の端面2の部分に、杭本体Aの軸心方向に沿って所定の段差が生ずるように、杭本体Aに対する一方の掘削翼板挿入溝1の高さ方向の配置位置をそのままにして、180°だけ位相をずらすことで、他方の掘削翼板挿入溝1となるように形成されている。
【0018】
2枚一組の掘削翼板Wは、図9に示されるように、半円板状の同一形状をなしていて、杭本体Aに組み込んだ状態において、その内側において斜方向に対向する直径方向の各端面2の間に、後述のビット板12を挿入可能なビット板挿入隙間3が杭本体Aの軸心方向に沿ってずれて形成されると共に、杭本体Aの軸心Cを通り、しかも前記端面2に対して直角な方向に沿ってビット板挿入溝4が形成されている。当該ビット板挿入溝4は、掘削翼板Wを杭本体Aに組み込んだ状態において、当該杭本体Aの内部に配置される部分のみに形成されている。図9及び図11に示されるように、掘削翼板Wは、杭本体Aの軸心Cに垂直な面に対して所定角度だけ傾斜しているのに対して、ビット体Bを構成するビット板11は、杭本体Aの軸心Cに対して平行に配置されるため、ビット板挿入溝4の対向する内端面は、掘削翼板Wの板面に対して所定角度だけ傾斜して形成されている。掘削翼板Wを杭本体Aに組み込んだ状態において、当該杭本体Aに対して両側に突出する端面2の一方側は、当該端面2に対して傾斜して形成された掘削刃部5となっている。
【0019】
また、ビット体Bは、図7図8及び図12に示されるように、2枚一組の平板状のビット板11,12で構成される。各ビット板11,12は、鋼板から成り、その外形は、同一形状であって、方形部の下部に二等辺三角形部が接続された形状である。各ビット板11,12の下端部の二等辺三角形状の部分の各辺と水平線とのなす角度(β)は、実施例では、30°であるが、掘削性及び掘削対象地盤の硬度等との関係において、20°<β<60°の範囲で自由に選択できる。各ビット板11,12は、幅方向の中央部において一体に組付け可能となっていて、一方のビット板11は、幅方向の中央部における上端部を除く部分に、下方に開口した直線状の嵌合溝11aが設けられていると共に、他方のビット板12は、幅方向の中央部であって、しかもその上端部のみに、上方に開口した直線状の嵌合溝12aが設けられ、図8に示されるように、各ビット板11,12を直交して配置した状態で、互いの嵌合溝11a,12aに、他方のビット板12,11を嵌合させることで、平面視で十字状となるように一体に組み付けられる。
【0020】
そして、図4及び図5に示されるように、杭本体Aの下端部に形成された各掘削翼板挿入溝1に、それぞれ掘削翼板Wの直径方向の端面2の側を部分挿入した後に、図5及び図6に示されるように、予め一体に組み付けられたビット体Bを杭本体Aの下端開口から内部に挿入して、ビット体Bを構成する一方のビット板11を各掘削翼板Wのビット板挿入溝4に挿入すると共に、他方のビット板12を、各掘削翼板Wの直径方向の各端面2の間の隙間に挿入する。杭本体Aに対するビット体Bの挿入の程度は、各ビット板11,12の二等辺三角形状の部分の全体と方形状の部分の一部が杭本体Aから突出する程度とする。この状態で、杭本体A、各掘削翼板W及びビット体Bを構成する各ビット板11,12の互いに当接している部分を溶接することで、計3つの部材A,W,Bは、一体化されて鋼管杭Pとなる。
【0021】
ここで、ビット体Bを構成する一方のビット板11は、杭本体Aに部分挿入された状態で対向配置される2枚の掘削翼板Wのビット板挿入溝4に挿入されることで、杭本体Aの直径方向に沿った各掘削翼板Wの配置位置が定まるので、杭本体Aに対する各掘削翼板Wの配置位置の位置決めが容易になると共に、各掘削翼板Wは、杭本体A及びビット体Bを構成する各ビット板11,12に対して溶接により一体化されるので、一体化の強度が高められる。
【0022】
杭本体Aに対して一対の掘削翼板Wが一体化された状態においては、各掘削翼板Wの周方向に沿って互いに対向する端部には、杭本体Aの周方向に沿って所定の隙間を有すると共に、杭本体Aの軸方向に沿って段差を有する斜段差空間6が形成され、当該段差空間6の存在によって、2枚の掘削翼板Wの周方向に沿った各端部が斜め上下方向に配置される。これにより、当該斜段差空間6の部分の土壌が、2枚の掘削翼板Wの周方向に沿って対向する各端部の間から相対的に排土される形態となって、2枚の掘削翼板Wの回転がスムーズとなる。ここで、図10において、平面視において、一方の掘削翼板Wの掘削刃部5と、他方の掘削翼板Wにおける当該掘削翼板刃部5と対向する半径方向の端縁とのなす角度(γ)は、約20°であるが、この角度(γ)は、地盤の硬度等との関係で適宜定められる。また、上記実施例では、半円板状をした掘削翼板Wの周方向に沿った端縁の一方のみを傾斜させて掘削刃部5を形成しているが、双方を傾斜させることで、前記角度(γ)を大きくすることも可能である。
【0023】
また、図13に示されるように、ビット体B’を構成する各ビット板11’,12’の垂直方向の端面の途中に、杭本体Aの下端面に当接する段差21を設けることで、杭本体Aに対するビット体B’の突出部を正確に定めることができると共に、掘削時において地盤からビット体B’に作用する垂直方向の力が、杭本体Aの下端面で受け止められるために、鋼管杭Pとしての強度も高められる。
【0024】
そして、専用の施工機械により、地盤に対して鋼管杭Pを、鉛直性を維持した状態で押圧させながら回転させることで、先端のビット体Bにより杭本体Aの直下の地盤を掘削すると共に、杭本体Aの下端部の2枚の掘削翼板Wが、地盤内に圧入される杭本体Aの下端部の周囲を螺旋状に切り込むようにして掘削して、地盤に対して鋼管杭Pが回転圧入される。杭本体Aの下端部に、2枚の掘削翼板Wが独立して設けられているため、地盤に対しては、2枚の掘削翼板Wは、独立して螺旋状の軌跡を形成するため、地盤は、恰も二条ねじの山部を形成するようにして掘削される。
【0025】
ここで、本発明においては、ビット体Bは、互いに直交する2枚のビット板11,12を組み合わせて形成されているため、地盤に対する杭本体Aの回転圧入時に発生する回転方向に沿った反力により、90°だけ位相がずれた2種類の曲げモーメントが各ビット板11,12に作用すると共に、掘削時における1枚のビット板の負荷も少なくなって、地盤に対する各ビット板の掘削状態が安定化して、掘削時における杭本体の鉛直性が高められ、結果として、地盤に貫入された鋼管杭の鉛直性が高められる。
【符号の説明】
【0026】
A:杭本体
B,B’:ビット体
P:鋼管杭
W:掘削翼板
1:掘削翼板挿入溝
2:掘削翼板の直径方向の端面
3:ビット板挿入隙間
4:ビット板挿入溝
11,11',12,12' :ビット板
21:段差
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13