(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6706895
(24)【登録日】2020年5月21日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】掛け布団の製造方法
(51)【国際特許分類】
A47G 9/02 20060101AFI20200601BHJP
【FI】
A47G9/02 A
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-197667(P2015-197667)
(22)【出願日】2015年10月5日
(65)【公開番号】特開2017-70350(P2017-70350A)
(43)【公開日】2017年4月13日
【審査請求日】2018年10月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000196129
【氏名又は名称】西川株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】田中 保行
【審査官】
村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3027287(JP,U)
【文献】
実開昭60−160773(JP,U)
【文献】
実開平07−007567(JP,U)
【文献】
実開昭58−055676(JP,U)
【文献】
特開2012−067429(JP,A)
【文献】
特開平11−332715(JP,A)
【文献】
実開昭63−167959(JP,U)
【文献】
実開平4−93665(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向及び前記第1方向に交差する第2方向に延びる第1布部と、
前記第1布部に重ね合されて前記第1方向及び前記第2方向に延びる第2布部と、
前記第1方向に沿う両端が前記第1布部と前記第2布部に縫い合わされており、前記第1布部と前記第2布部との間に形成される内部空間を仕切ると共に、前記第1方向に延びる複数のマチ部と、
前記第1布部と前記第2布部とが縫い合わされた部分であって、前記内部空間を仕切ると共に、前記第2方向に延びる複数の直縫い部と、を備え、
前記複数のマチ部のそれぞれは、前記第1布部と前記第2布部とが重なる方向に対して同じ側に傾斜しており、
前記第1方向に延びる2本の前記マチ部の間に収容される内容物を備え、
前記第1方向は、掛け布団の短手方向であり、
前記第2方向は、前記掛け布団の長手方向であり、
前記複数のマチ部のそれぞれは、前記掛け布団の一方の長辺から他方の長辺まで延びており、
前記複数の直縫い部のそれぞれは、前記掛け布団の一方の短辺から他方の短辺まで延びており、
前記第1方向に延びる複数のマチ部を形成する工程と、
前記複数のマチ部を形成した後に、2本の前記マチ部の間に内容物を収容する工程と、
前記内容物を収容した後に、前記第2方向に延びる複数の直縫い部を形成する工程と、
を備え、
前記複数のマチ部を形成する工程は、
前記第1布部の面に、前記複数のマチ部を前記第2方向に沿って一つずつ固定し、
前記第2布部を各前記マチ部に被せて前記第1布部の一方の短辺と前記第2布部の一方の短辺とを縫い合わせ、
前記第2布部を各前記マチ部に被せて各前記マチ部を傾けた状態にすると共に、前記第1布部の前記一方の短辺及び前記第2布部の前記一方の短辺からの距離が、前記マチ部の間隔Pよりも長い距離Qとなる箇所で前記第2布部と前記マチ部の端部とを縫い合わせる、
掛け布団の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部にマチ部を備え
た掛け布団の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
実用新案登録第3077892号公報には、長方形状の上布と、上布に重ね合される長方形状の下布と、上布と下布との間に形成された内部空間を仕切る複数のマチ部とを備えた羽毛掛け布団が記載されている。上布と下布において、複数のマチ部は縦横に延びている。マチ部によって仕切られた複数の内部空間のそれぞれには、内容物として羽毛が収容されている。この羽毛掛け布団では、マチ部によって仕切られた複数の内部空間の一つ一つに内容物を収容する必要がある。このため、内容物の収容作業に時間と手間がかかり、掛け布団を効率よく製造することができていないという問題がある。
【0003】
また、前述の羽毛掛け布団とは別に、上布及び下布の短手方向に延在する複数のマチ部を備え、上布及び下布の長手方向には直縫いが施されている掛け布団とすることが考えられる。この掛け布団は、複数のマチ部が縫い付けられた下布に上布が重ねられ、マチ部と上布との縫合が行われた後に内容物が収容され、その後、長手方向に直縫いが行われることによって製造される。この掛け布団及び前述の羽毛掛け布団のいずれにおいても、マチ部は、上布と下布とが重なる方向に直立している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3077892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の長手方向に直縫いが施されている掛け布団では、複数のマチ部の間に内容物を収容した後に、マチ部の直交方向(掛け布団の長手方向)に直縫いを行う。このようにマチ部の直交方向に直縫いを行うと、直立したマチ部が邪魔となって縫い目が蛇行する等、直縫いの作業が妨げられるという問題が生じる。このように、直縫いを効率よくできないので、掛け布団の製造の作業性において改善の余地がある。また、上記の縫い目の蛇行によって、掛け布団の内容物の均一性が低下する可能性もある。
【0006】
本発明は、製造の作業性を向上させることができると共に、内容物の均一性を向上させることができ
る掛け布団の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る掛け布団
の製造方法は、第1方向及び第1方向に交差する第2方向に延びる第1布部と、第1布部に重ね合されて第1方向及び第2方向に延びる第2布部と、第1方向に沿う両端が第1布部と第2布部に縫い合わされており、第1布部と第2布部との間に形成される内部空間を仕切ると共に、第1方向に延びる複数のマチ部と、第1布部と第2布部とが縫い合わされた部分であって、内部空間を仕切ると共に、第2方向に延びる複数の直縫い部と、を備え、複数のマチ部のそれぞれは、第1布部と第2布部とが重なる方向に対して同じ側に傾斜しており、第1方向に延びる2本のマチ部の間に収容される内容物を備え、第1方向は、掛け布団の短手方向であり、第2方向は、掛け布団の長手方向であり、複数のマチ部のそれぞれは、掛け布団の一方の長辺から他方の長辺まで延びており、複数の直縫い部のそれぞれは、掛け布団の一方の短辺から他方の短辺まで延びて
おり、第1方向に延びる複数のマチ部を形成する工程と、複数のマチ部を形成した後に、2本のマチ部の間に内容物を収容する工程と、内容物を収容した後に、第2方向に延びる複数の直縫い部を形成する工程と、を備え
、複数のマチ部を形成する工程は、第1布部の面に、複数のマチ部を第2方向に沿って一つずつ固定し、第2布部を各マチ部に被せて第1布部の一方の短辺と第2布部の一方の短辺とを縫い合わせ、第2布部を各マチ部に被せて各マチ部を傾けた状態にすると共に、第1布部の一方の短辺及び第2布部の一方の短辺からの距離が、マチ部の間隔Pよりも長い距離Qとなる箇所で第2布部とマチ部の端部とを縫い合わせる。
【0008】
この掛け布団は、第1方向に延びる複数のマチ部の間に内容物を収容し、その後、第1方向に交差する第2方向に直縫いを行うことによって製造することができる。また、この掛け布団では、第1布部及び第2布部が重なる方向に対して各マチ部が同じ側に傾斜しているので、第2方向に直縫いを行ったときに各マチ部を同じ側に倒し込むことができる。このように各マチ部を同じ側に倒し込むことができるので、直縫い時に各マチ部を邪魔になりにくくすることができる。従って、縫い目の蛇行を回避することができ、直縫いの作業をスムーズに行うことができるので、掛け布団の製造の作業性を向上させることができる。また、縫い目の蛇行が生じにくくなることによって、内容物の均一性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、製造の作業性を向上させることができると共に、内容物の均一性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】(a)は、
図2のIIIA−IIIA線断面図である。(b)は、
図2のIIIB−IIIB線断面図である。
【
図4】(a),(b)及び(c)は、
図1の掛け布団のマチ部を形成する工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明に係る掛け布団の実施形態について説明する。以下の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
図1に示されるように、本実施形態に係る掛け布団1は、全体として長方形状を呈する。掛け布団1は、例えば、通常の掛け布団より薄手の合い掛け布団であり、春及び秋に用いられる。掛け布団1の外形は、長方形状の第1布部2と、第1布部2の裏側に位置する長方形状の第2布部3とによって形成されている。第1布部2と第2布部3は、例えば互いに同一の形状及び大きさとなっている。
【0013】
図2及び
図3に示されるように、第1布部2及び第2布部3は、その短手方向である第1方向D1、及びその長手方向である第2方向D2に延びる平布状となっている。ここで、第1方向D1は、例えば第2方向D2と直交している。第1布部2及び第2布部3の材料としては、綿、ポリエステル又はレーヨン等、種々のものを用いることが可能である。
【0014】
第1布部2は、二つの短辺2aと二つの長辺2bとを有しており、第2布部3も同様の短辺3aと長辺3bとを有する。第1布部2の短辺2aと第2布部3の短辺3aとが合わされると共に、第1布部2の長辺2bと第2布部3の長辺3bとが合わされた状態で、短辺2aと短辺3a、及び長辺2bと長辺3bが縫い込まれることにより、第1布部2と第2布部3とが縫い合わされる。また、第1布部2と第2布部3とが重なる方向である第3方向D3は、例えば、第1方向D1及び第2方向D2に直交している。
【0015】
更に、掛け布団1は、第1布部2及び第2布部3によって形成される内部空間Sを仕切ると共に第1方向D1に延びる複数のマチ部4と、内部空間Sを仕切ると共に第2方向D2に延びる複数の直縫い部5と、を備えている。すなわち、掛け布団1は、第1方向D1に延びる立体キルトであるマチ部4と、第2方向D2に延びる直キルトである直縫い部5とを有する。
【0016】
例えば、マチ部4は13本設けられ、直縫い部5は4本設けられており、13本のマチ部4と4本の直縫い部5とは、第1布部2及び第2布部3において互いに直交している。例えば、13本のマチ部4は互いに等間隔となるように配置されており、4本の直縫い部5も互いに等間隔となるように配置されている。このマチ部4及び直縫い部5によって、掛け布団1は、その内部空間Sの数が70(14×5)となるように仕切られており、仕切られた70の内部空間Sのそれぞれに内容物6が収容されている。
【0017】
マチ部4は、例えば、第1方向D1に延びる長方形状となっている。マチ部4の短手方向の長さHは、例えば3.5cmである。マチ部4の材料としては、綿、ポリエステル又はレーヨン等、種々のものを用いることが可能であり、例えば、第1布部2及び第2布部3の材料と同一とすることができる。マチ部4は、その長手方向(第1方向D1)に延びる端辺4aと、端辺4aと平行に延びる端辺4bとを有しており、端辺4aが第1布部2に縫い込まれると共に端辺4bが第2布部3に縫い込まれることによって、マチ部4は第1布部2及び第2布部3に縫合される。端辺4a,4bは、第1方向D1に沿うマチ部4の両端に相当する。各マチ部4は、第1布部2及び第2布部3のそれぞれからミシン等によって第1方向D1に沿って縫合される。
【0018】
また、各マチ部4は、第3方向D3に対して同じ側に傾斜している。すなわち、各マチ部4は、第1方向D1及び第2方向D2に対して角度θを成す方向に延びており、この角度θは、50°以上且つ75°以下であることが好ましく、70°であることがより好ましい。しかしながら、角度θは、50°以上且つ75°以下でなくてもよく、0°より大きく且つ90°より小さい角度であればよい。また、角度θは、例えば互いに同一となっているが、互いに異なっていてもよい。
【0019】
直縫い部5は、第1布部2又は第2布部3からミシン等で第2方向D2に直縫いを行うことによって形成される。直縫い部5では、糸5aが直接第1布部2及び第2布部3に縫い込まれることによって、第1布部2と第2布部3とが縫合されている。
【0020】
ここで、「直縫い部」とは、直縫いが施された箇所を示しており、より具体的には、第1布部2と第2布部3とが縫い込まれた部分であって且つ第1布部2と第2布部3との間にマチ部が介在していない部分を示している。直縫い部5を構成する糸5aの材料としては、綿、ポリエステル又はレーヨン等、種々のものを用いることが可能である。また、マチ部4及び直縫い部5によって仕切られた内部空間Sに収容される内容物6としては、例えば、綿(コットン)、合繊(ポリエステル)、羊毛(ウール)、羽毛(羽根)又は真綿等、種々の材料を用いることが可能である。
【0021】
次に、掛け布団1を製造する製造方法について
図4を参照しながら説明する。
【0022】
まず、
図4(a)に示されるように、第1方向D1及び第2方向D2に延びる第1布部2の面2cに、マチ部4を第1方向D1に延びるように配置して、マチ部4の端辺4aを面2cに縫い込んでマチ部4を第1布部2に固定させる。そして、複数のマチ部4を第2方向D2に沿って一つずつ第1布部2に固定させていくが、このとき、間隔P(cm)が互いに同一となるように13本のマチ部4を第1布部2に固定させる。ここで、間隔Pは、例えば15.5cmとすることができる。
【0023】
次に、
図4(b)に示されるように、各マチ部4に第2布部3を被せて、第1布部2の一方の短辺2aと第2布部3の一方の短辺3aとを揃えた状態とし、この状態で短辺2aと短辺3aとを縫い合わせる。
【0024】
そして、
図4(c)に示されるように、第2布部3を各マチ部4に被せて各マチ部4を傾けた状態にすると共に、短辺2a,3aからの距離が間隔Pより長い距離Qとなる箇所で、第2布部3と、最も短辺2a,3aに近いマチ部4Aの端辺4bと、を縫い合わせる。なお、マチ部4Aはマチ部4と同様の構成を有する。ここで、短辺2a,3aからマチ部4Aの端辺4bまでの距離Qは、短辺2a,3aからマチ部4Aの端辺4aの距離(間隔P)よりも長いので、第1布部2と第2布部3との間でマチ部4Aが傾いた状態が実現される。
【0025】
前述のように第2布部3とマチ部4Aとを縫い合わせた後には、マチ部4Aに隣接するマチ部4の端辺4bと第2布部3とを縫い合わせる。このとき、マチ部4Aの端辺4bと上記マチ部4の端辺4bとの距離を間隔Pとする。このようにマチ部4に第2布部3を縫い合わせると、マチ部4の傾斜角度がマチ部4Aの傾斜角度と同一になる状態が実現される。その後は、上記同様、隣接するマチ部4との距離が間隔Pとなるように、マチ部4を一方の短辺2a,3aから離れる方向に沿って一つずつ第2布部3に縫い合わせていく。
【0026】
以上のように13本全てのマチ部4,4Aを第2布部3に縫い合わせた後には、第1布部2及び第2布部3の長辺2b,3b(
図2参照)で2つのマチ部4の間に形成された開口から内部空間Sに内容物6を充填し、短辺2a,3a及び長辺2b,3bを縫い込んで掛け布団1を封止する。そして、内部空間Sの内容物6を均した後に、第2方向D2に4本の直縫い部5を形成して掛け布団1が完成する。
【0027】
以上のように、本実施形態の掛け布団1は、第1方向D1に延びる2本のマチ部4の間に内容物6を収容し、その後、第1方向D1に直交する第2方向D2に直縫い部5を形成することによって製造することができる。この掛け布団1では、第1布部2及び第2布部3が重なる第3方向D3に対して各マチ部4が同じ側に傾斜しているので、第2方向D2に直縫いを行ったときに各マチ部4を同じ側に倒し込むことができる。このように各マチ部4を同じ側に倒し込むことができるので、直縫い時に各マチ部4を邪魔になりにくくすることができる。従って、縫い目の蛇行を回避することができ、直縫いの作業をスムーズに行うことができるので、掛け布団1の製造の作業性を向上させることができる。また、縫い目の蛇行が生じにくくなることによって、内容物の均一性を向上させることができる。
【0028】
更に、掛け布団1では、各マチ部4が第3方向D3に対して斜めに延びているので、各マチ部が直立している(第3方向D3に延びている)場合と比較して、掛け布団1の保温効果を高めることができる。すなわち、掛け布団内の熱は、鉛直方向上方に最も逃げやすいが、掛け布団1では各マチ部4が鉛直方向上方に対して傾斜しているので、各マチ部が鉛直方向上方に延びている場合と比較して、掛け布団1内の熱を逃げにくくすることが可能となる。
【0029】
また、掛け布団1は、第1方向D1に延びる立体キルトであるマチ部4と、第2方向D2に延びる直キルトである直縫い部5とを有しており、マチ部4と直縫い部5とは交差している。ところで、直キルトが無く、立体キルトのみが縦横に設けられる通常の掛け布団が知られている。この通常の掛け布団は、立体キルトが縦横に設けられるので、合い掛け布団である掛け布団1よりも厚手となる。
【0030】
しかしながら、例えばマンション等の住宅では、建築技術が発達し建物内部の保温技術が向上しているため、前述のような厚手の通常の掛け布団のニーズが無くなる場合が出てきている。そこで、合い掛け布団である掛け布団1は、通常の掛け布団よりも薄手となっているので、上記のマンション等でも快適に用いることが可能である。
【0031】
更に、掛け布団1の製造方法では、マチ部4を形成した後に、2つのマチ部4の間に内容物6を収容し、その後直縫い部5を形成する。すなわち、マチ部4を形成して内容物6を入れた後には、ミシン等で一直線に直縫い部5を形成すればよいので、縦横の両方を立体キルトとした場合と比較して掛け布団1を容易に製造することができる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形してもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
【0033】
例えば、前述の実施形態では、13本のマチ部4と4本の直縫い部5とが設けられる例について説明したが、マチ部4及び直縫い部5の本数は、上記に限定されず適宜変更可能である。また、前述の実施形態では、マチ部4が長方形状である例について説明したが。マチ部の形状及び大きさについても適宜変更することが可能である。
【0034】
また、前述の実施形態では、第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3が互いに直交している例について説明したが、これらの方向D1,D2,D3は、互いに直交していなくてもよい。更に、前述の実施形態では、第1布部2及び第2布部3が長方形状である例について説明したが、第1布部及び第2布部の形状は、長方形状でなくてもよく、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0035】
1…掛け布団、2…第1布部、2a…短辺、2b…長辺、2c…面、3…第2布部、3a…短辺、3b…長辺、4…マチ部、4a,4b…端辺(両端)、5…直縫い部、5a…糸、6…内容物、H…長さ、P…間隔、Q…距離、θ…角度。