特許第6707008号(P6707008)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6707008
(24)【登録日】2020年5月21日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】扉建込治具及び扉装置
(51)【国際特許分類】
   E05D 3/02 20060101AFI20200601BHJP
   E05D 5/10 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
   E05D3/02
   E05D5/10 Z
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-193710(P2016-193710)
(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公開番号】特開2018-53646(P2018-53646A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹田 陽一
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 実開平04−114963(JP,U)
【文献】 欧州特許出願公開第00916793(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02333211(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 1/00 − 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠に取り付けた枠側丁番に取り付け、扉に取り付けた扉側丁番を枠側丁番の軸に挿入する際に、扉側丁番をガイドすると共に扉側丁番を枠側丁番の軸に挿入した後に取り外し自在なものであり、枠側丁番の軸を遮蔽する見付面側遮蔽部と、見付面側遮蔽部よりも上方に設けて扉側丁番の見込方向の移動を案内する見込面側ガイド面と、見込面側ガイド面と連続して且つ見付面側遮蔽部より見込方向奥側に位置して、扉側丁番の見付方向の移動を案内する見付面側ガイド面と、見込面側ガイド面と見付面側ガイド面とが成すコーナー部に位置するガイド面コーナー部とを有していることを特徴とする扉建込治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉建込治具及び扉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、各々扉に取り付けた扉側丁番を、枠に取り付けた枠側丁番の軸に挿入する際に、扉側丁番をガイドし、枠側丁番の軸に扉側丁番を挿入した後に取り外し自在な扉建込治具が開示されている。尚、枠側丁番の軸に扉側丁番を挿入するときには、扉を開き状態にして持ち上げて枠に建て込む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3003483号公報
【特許文献2】実用新案登録第3066822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の扉建込治具は、扉側丁番のガイド部は見付面としてあり、見込面側のガイド面がないので、扉を持ち上げて扉側丁番の挿入位置を探る際に見込面側の位置が探れない為に、扉を持ち上げ過ぎて上枠にぶつけるおそれがあった。
特許文献2の建込治具では、扉側丁番のガイド部は見込面としてあり、見付面側ガイド面がないので、扉を持ち上げて扉側丁番の建て込み位置を探る際に見付面側の位置が探れない為に、扉側丁番を、枠側丁番を取り付けている縦枠にぶつけるおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、扉側丁番の建て込み位置を容易に探ることができる扉建込治具及び扉装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、枠に取り付けた枠側丁番に取り付け、扉に取り付けた扉側丁番を枠側丁番の軸に挿入する際に、扉側丁番をガイドすると共に扉側丁番を枠側丁番の軸に挿入した後に取り外し自在なものであり、枠側丁番の軸を遮蔽する見付面側遮蔽部と、見付面側遮蔽部よりも上方に設けて扉側丁番の見込方向の移動を案内する見込面側ガイド面と、見込面側ガイド面と連続して且つ見付面側遮蔽部より見込方向奥側に位置して、扉側丁番の見付方向の移動を案内する見付面側ガイド面と、見込面側ガイド面と見付面側ガイド面とが成すコーナー部に位置するガイド面コーナー部とを有していることを特徴とする扉建込治具である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、扉建込治具は見込面側ガイド面と見付面側ガイド面とを有しているので、扉を持ち上げた状態で見付面及び見込面の両方向で扉側丁番をガイド面にあてることができるから、扉側丁番の建て込み位置を容易に探ることができる。
扉建込治具には、枠側丁番の軸を遮蔽する見付面側遮蔽部を設けているので、枠側丁番の軸に扉側丁番をぶつけることがなく、扉建て込み時における枠側丁番の軸の損傷を防止できる。
見付面側遮蔽部が枠側丁番の軸を隠しているので、扉側丁番を持ち上げる位置の目安になるから、扉の建て込み時には扉側丁番が見付面側遮蔽部を越える程度に持ち上げれば良く、作業性が良い。
ガイド面コーナー部を有しているので、扉側丁番を見込面側ガイド面又は見付面側ガイド面からガイド面コーナー部に寄せるだけで建て込み位置が決まるので作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】縦枠に取付けた枠側丁番に第1実施の形態にかかる扉建込治具を装着して、扉側丁番を取り付けた扉を建て込む作業状態を示す斜視図である。
図2】縦枠に取付けた枠側丁番に第1実施の形態にかかる扉建込治具を装着して、枠側丁番の軸に扉側丁番を挿入した状態を示す平面図である。
図3】第1実施の形態にかかる扉建込治具の斜視図である。
図4】第1実施の形態にかかる扉建込治具を用いて、枠と扉を建て込む工程を(a)〜(h)で工程毎に示す斜視図である。
図5】枠に扉を建て込むときの各枠側丁番と対応する扉側丁番との関係を示す斜視図である。
図6】建物に取り付けた扉装置を室外側から見た正面図である。
図7】第2実施の形態にかかる扉建込治具の斜視図である。
図8】第2実施の形態にかかる扉建込治具を用いて、枠に扉を建て込む工程を図4に示す工程に対応させて示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図6に示すように、本実施の形態にかかる扉建込治具7を用いた扉装置1は、玄関ドアであり、枠3と、扉5とを備えている。扉5は、その戸尻框5aが上中下3箇所に設けた丁番9で戸尻枠3aに連結されている。図6に示す扉装置1では、上中下3箇所の丁番9のうち、真中の丁番9を除く、上と下の丁番9にそれぞれ扉建込治具7を用いて枠3に扉5を建て込んだ後に、扉建込治具7を外してある。尚、以下に説明する丁番9及び扉建込治具7を用いた枠3と扉5との建て込みについては、図6に示す上丁番9(最上位置にある丁番)について説明する。
図1に示すように、丁番9は、枠側丁番11と扉側丁番13とから構成されている。枠側丁番11は、旗部15と、軸17と、扉側丁番13を受ける受部19とを備えており、旗部15が戸尻枠3aの枠内周側見込面4aにねじ21で固定されている。
尚、図2及び図4に示すように、戸尻枠3aは、中空形材であり中空の内部に丁番取付裏板23が取り付けてある。
図1及び図2に示すように 、扉側丁番13は旗部27と、枠側丁番11の軸17を挿入する挿入部29とを備えており、挿入部29は有底円筒形状をなし、底部を上にして円筒内に枠側丁番11の軸17を下から挿入するようにしてある。旗部27は、扉5の戸尻框5aの見込面6aにねじ31(図2参照)で固定されている。
【0012】
扉建込治具7は、枠3に取り付けた枠側丁番11に取り付けて、扉5に取り付けた扉側丁番13を枠側丁番11の軸17に挿入する際に、扉側丁番13をガイドすると共に扉側丁番13を枠側丁番11の軸17に挿入した後に取り外し自在なものである。
図1及び図3に示すように、扉建込治具7は、基部34と装着補助部32とを備えている。基部34には、扉側丁番13の落し込みを案内する落し込みガイド部36と、落し込みガイド部36の上に設けて扉側丁番13を落し込みガイド部36の上にガイド内する扉側丁番ガイド部38とが設けてある。
落し込みガイド部36は、枠側丁番11の軸17と扉側丁番受部19の上部を囲む略円筒形状の壁部36aを有し、略円筒形状の壁部36aと軸17との間に扉側丁番13の挿入部29が挿入されるようになっている。
落し込みガイド部36には、その見込方向前側に設けて枠側丁番11の軸17を遮蔽する見付面側遮蔽部33が設けてある。
【0013】
扉側丁番ガイド部38は、扉側丁番13の見込方向の移動を案内する見込面側ガイド面35と、扉側丁番13の見付方向の移動を案内する見付面側ガイド面37と、見込面側ガイド面35と見付面側ガイド面37とが成すコーナー部に位置するガイド面コーナー部39とが設けてある。
見込面側ガイド面35は、見付面側遮蔽部33よりも上方に設けてあり且つ見付面側遮蔽部33の見付面と見付面側ガイド面37との間に設けてある。
見付面側ガイド面37は、見込面側ガイド面35と連続して且つ見付面側遮蔽部33よりも見込方向奥側で、落し込みガイド部36の見込方向奥側端の上に位置している。
ガイド面コーナー部39は、扉側丁番13の挿入部29が当接した位置で、扉側丁番13の挿入部29が落し込みガイド部36の上に位置するようにしてあり、その位置で扉側丁番13を落し込むことで、扉側丁番13の挿入部29が枠側丁番11の軸17に挿入される。
尚、落し込みガイド部36の上端には、内周側に向けて傾斜するテーパー43が形成されている。
【0014】
装着補助部32は、枠側丁番11の旗部15の枠内周側面に対向して配置されるものであり、基部34の一側部34aとの間に旗部15を挟んで扉建込治具7を枠側丁番11に保持している。即ち、図2及び図3に示すように、扉建込治具7の基部34には装着補助部32側に枠側丁番11の旗部15に上から挿入する旗部挿入溝41が形成されており、この旗部挿入溝41を境に枠外周側にある一側部34aと、枠内周側にある他側部34bとに分割してある。図2に示すように、旗部挿入溝41を旗部15に上から挿入すると、装着補助部32は枠側丁番11の旗部15の枠内周側面15aに対面して位置し、基部34の一側部34aは旗部15の枠外周側面15bに対面して位置すると共に一側部34aの室内側面34cは戸尻枠3aの室外側見付面3bに対面して位置する。
旗部挿入溝41の溝底41aは枠側丁番11の旗部15の上端に載置される載置面としてある。
【0015】
次に、図4を参照して、扉建込治具7を用いた扉装置1の製造方法について説明する。
第1工程(図4(a))では、戸尻枠3aの中空内に丁番取付裏板23を挿入してねじ25で丁番取付裏板23を戸尻枠3aの内周側面に固定する。この第1工程は、扉装置1について枠3及び扉5等の製造工場で行う。
尚、以下に説明する第2工程以下の各工程は扉装置1の施工現場で行う。第2工程(図4(b)、(c))では、枠側丁番11の旗部15を戸尻枠3aの内周側面に当てて、丁番取付裏板23(図4(a)参照)にねじ21で固定する。
第3工程(図4(d))では、枠側丁番11の旗部15に扉建込治具7を装着する。扉建込治具7の装着は、旗部挿入溝41を戸尻枠3aから見込方向前側(室外側)に突出している旗部15に上から挿入して取り付ける。
第4工程(図4(e1)、(e2))では、扉5を枠3に対して開き状態にして持ち上げ、戸尻框5aに取り付けた扉側丁番13を扉5と共に枠3に建て込むが、図4(e1)に示すように、扉側丁番13は戸尻枠3aに対して室外側から室内側に向けて矢印Eで示すように見込方向に建て込んでも良いし、図4(e2)に示すように、枠内周側から枠外周側に向けて矢印Fで示すように見付方向に建て込んでも良い。例えば、図4(e1)に示すように見込方向から建て込むときには、扉5を持ち上げた状態で、扉側丁番13の挿入部29を見付面側遮蔽部33を目安にして、これよりも少し上方から扉建込治具7の見付面側ガイド面37に当て、そのまま見込面側ガイド面35側にスライドさせて、扉側丁番13の挿入部29をガイド面コーナー部39に追い込む。また、図4(e2)に示すように、見付方向(枠内周側)から建て込むときには、図4(e1)と同様に、扉側丁番13の挿入部29を見付面側遮蔽部33を目安にして、これよりも少し上方から扉建込治具7の見込面側ガイド面35に当て、そのまま見付面側ガイド面37側にスライドさせて、扉側丁番13の挿入部29をガイド面コーナー部39に追い込む。
第5工程(図4(f)(g))では、ガイド面コーナー部39に当接している状態の扉側丁番の挿入部29は落し込みガイド部36の上に位置しているので、そのまま下方に落し込む。このとき、扉側丁番の軸17に対してわずかなずれがあっても落し込みガイド部36では挿入部29がテーパー43により、軸17に被さるようにガイドされる。これにより、扉側丁番13の挿入部29に枠側丁番11の軸17が挿入される。
第6工程(図4(h))では、最後に扉建込治具7の装着補助部32を押し上げつつ扉建込治具7を室内側に引き抜いて取り外す。尚、3つの丁番9のうち最も下に位置する丁番9の扉建込治具7についても同様にして取り外す。
【0016】
次に、本実施の形態にかかる扉建込治具7及びこれを用いて建て込んだ扉装置の効果について説明する。
図1に示すように、扉建込治具7には、見込面側ガイド面35と見付面側ガイド面37とが設けてあるので、枠3に扉5を建て込む際には、扉5を持ち上げた状態で見付面及び見込面の両方向で各ガイド面35、37にあてることができるから、扉側丁番13の建て込み位置を容易に探ることができる。
扉建込治具7には、枠側丁番11の軸17を遮蔽する見付面側遮蔽部33を設けているので、枠側丁番11の軸17に扉側丁番13をぶつけることがなく、扉建て込み時における枠側丁番11の軸17の損傷を防止できる。
見付面側遮蔽部33が枠側丁番11の軸17を隠しているので、扉側丁番13を持ち上げる位置の目安になるから、扉5の建て込み時には扉側丁番13が見付面側遮蔽部33を越える程度に持ち上げれば良く、作業性が良い。
扉建込治具7は、ガイド面コーナー部39を有しており、扉側丁番13を見込面側ガイド面35又は見付面側ガイド面37からガイド面コーナー部39に寄せるだけで建て込み位置が決まるので作業性が良い。
【0017】
扉建込治具7には、基部34に旗部挿入溝41を設けてあり、枠側丁番11の旗部15に上から旗部挿入溝41を挿入して、旗部15を基部34の一側部34aと他側部34bとで挟んでいるので、扉建込治具7を安定して取り付けることができる。
扉建込治具7の落し込みガイド部36の上端部には、内周側を低くしたテーパー43を形成して扉側丁番13の落し込みを案内しているので、扉側建込治具7の挿入可能領域を広くできる。
【0018】
以下に本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図7に、本発明の第2実施の形態にかかる扉建込治具7を示す。この第2実施の形態にかかる扉建込治具7では、基部34の上端部にはガイド面コーナー部39に対応する位置に扉側丁番13の挿入部29を仮置きする仮置き部45を設けていることが第1実施の形態と異なっている。
【0019】
次に、図8を参照して第2実施の形態にかかる扉建込治具7を用いた扉装置1の製造方法について説明する。尚、図8には、図4に示す第1実施の形態にかかる扉装置1の製造方法と対応する工程について、第1実施の形態と異なる工程を抜き出して示している。
第4工程(図8(e1)、(e2))では、図8(e1)に示すように、第2実施の形態にかかる扉建込治具7を枠側丁番11に装着した後、第1実施の形態と同様に、扉5を持ち上げた状態で、扉側丁番13の挿入部29を見付面側遮蔽部33を目安にして、これよりも少し上方から扉建込治具7の見付面側ガイド面37に当て、そのまま見込面側ガイド面35側にスライドさせて、ガイド面コーナー部39に追い込んだところで、挿入部29を仮置き部45に仮置きする(図8(f))。また、第4工程では、図8(e2)に示すように、見付方向(枠内周側)から建て込むときには、図8(e1)と同様に、扉側丁番13の挿入部29を見付面側遮蔽部33を目安にして、これよりも少し上方から扉建込治具7の見込面側ガイド面35に当て、そのまま見付面側ガイド面37側にスライドさせて、扉側丁番13の挿入部29をガイド面コーナー部39に追い込んで、挿入部29をその位置で仮置き部45に仮置きする(図8(f))。
第5工程(図8(f)、(g))では、図8(f)に矢印Gで示すように、扉側丁番13の挿入部29を仮置き状態から見込方向前側にスライド(水平移動)させた後、旗部挿入溝41に落し込み(垂直移動)、扉側丁番13の挿入部29を枠側丁番11の軸17に挿入することで、枠3に扉5を建て込む(図8(g))。
【0020】
この第2実施の形態によれば、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏すると共に仮置き部45を設けているので、扉5を仮置き部45に預けて建て込む作業ができるから、建て込み作業がし易い。
【0021】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、上述した実施の形態において、扉装置1は、玄関ドアに限らず、室内ドアや勝手口ドア、又は門扉等であっても良い。門扉の場合には、枠は門柱や縦材である。
第1及び第2実施の形態において、図4又は図8に示す扉装置1の製造工程は全て工場で行い、枠3に扉5を建て込んだ状態の扉装置1を工場から出荷して、施工現場で扉装置1を建物に取り付けても良い。
第1及び第2実施の形態において、図5に示すように上下3箇所ある丁番9のうちの中間位置を除く上と下の丁番9に扉建込治具7を設けて枠3に扉5を建て込んだが、上と中間の丁番9や中間と下の丁番9に設けても良いし、上中下3箇所に設けても良く、建込治具7を使用する位置やその数については限定されない。
【符号の説明】
【0022】
1 扉装置
3 枠
5 扉
7 扉建込治具
11 枠側丁番
13 扉側丁番
17 軸
29 挿入部
33 見付面側遮蔽部
35 見込面側ガイド面
37 見付面側ガイド面
39 ガイド面コーナー部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8