(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6707036
(24)【登録日】2020年5月21日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】アラインメント
(51)【国際特許分類】
A61B 1/045 20060101AFI20200601BHJP
A61B 6/03 20060101ALI20200601BHJP
A61B 1/267 20060101ALI20200601BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
A61B1/045 623
A61B6/03 377
A61B6/03 371
A61B6/03 360P
A61B1/267
A61B1/00 552
A61B1/00 V
A61B1/045 618
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-575371(P2016-575371)
(86)(22)【出願日】2015年7月2日
(65)【公表番号】特表2017-525417(P2017-525417A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】US2015038979
(87)【国際公開番号】WO2016004302
(87)【国際公開日】20160107
【審査請求日】2018年5月8日
(31)【優先権主張番号】62/020,245
(32)【優先日】2014年7月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】クライン, エヤル
(72)【発明者】
【氏名】グリーンバーグ, ベンジャミン
【審査官】
北島 拓馬
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2011/102012(WO,A1)
【文献】
特開2013−202313(JP,A)
【文献】
特開2014−054398(JP,A)
【文献】
特開2006−198107(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0135744(US,A1)
【文献】
特開2008−054763(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 − 1/32
A61B 6/00 − 6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の気管支樹を通して標的にナビゲートするためのシステムであって、前記システムは、
前記患者の気管支樹の中に挿入されるように構成されている気管支鏡であって、前記気管支鏡は、作業チャネルを画定する、気管支鏡と、
前記気管支鏡の前記作業チャネルの中に挿入可能であり、かつ、前記患者の気管支樹を通してナビゲートするように構成されているプローブであって、前記プローブは、場所センサを含む、プローブと、
前記プローブおよび前記気管支鏡と動作可能に通信するワークステーションであって、前記ワークステーションは、メモリと少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記メモリは、ナビゲーション計画とプログラムとを記憶している、ワークステーションと
を備え、
前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、
前記場所センサの遠位先端からのある範囲に対して最大強度投影(MIP)アルゴリズムを実行することと、
前記ナビゲーション計画を通してユーザを誘導するユーザインターフェースを提示することと
を前記ワークステーションに行わせ、
前記ユーザインターフェースは、
前記患者の気道および対応するナビゲーション計画の3Dレンダリングを表示するための3次元(3D)ビューと、
前記患者の気管支樹の周辺気道を通して前記標的に前記プローブをナビゲートする際に、前記ユーザを補助するための局所ビューと、
前記プローブの遠位先端と前記標的とを整合させる際に、前記ユーザを補助するための標的整合ビューであって、前記標的整合ビューは、前記MIPアルゴリズムの実行から生成された画像を含む、標的整合ビューと
を提示するように構成されており、
前記MIPアルゴリズムは、前記場所センサの前記遠位先端から前記範囲内にある前記標的をハイライトし、前記MIPアルゴリズムは、前記場所センサの前記遠位先端から前記範囲外にある前記標的近傍の他の組織の密度をフィルタ除去する、システム。
【請求項2】
前記範囲は、事前判定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記範囲は、前記標的の場所に基づいて動的に計算される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記MIPアルゴリズムは、前記標的が前記標的整合ビュー内で最大表面サイズで表示されるようにする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記標的整合ビューは、前記標的上にオーバーレイされるマーキングを提示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記標的整合ビューは、前記標的の中心への整合を補助するための十字線を提示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記標的整合ビューは、前記場所センサの先端から前記標的までの距離を提示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
患者の気管支樹を通して標的にナビゲートするためのシステムであって、前記システムは、
前記患者の気管支樹の中に挿入されるように構成されている気管支鏡であって、前記気管支鏡は、作業チャネルを画定する、気管支鏡と、
前記気管支鏡の作業チャネルの中に挿入可能であり、かつ、前記患者の気管支樹を通してナビゲートするように構成されているプローブであって、前記プローブは、場所センサを含む、プローブと、
前記プローブおよび前記気管支鏡と動作可能に通信するワークステーションであって、前記ワークステーションは、メモリと少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記メモリは、ナビゲーション計画とプログラムとを記憶している、ワークステーションと
を備え、
前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、
前記場所センサの遠位先端からのある範囲に対して最大強度投影(MIP)アルゴリズムを実行することと、
前記ナビゲーション計画を通してユーザを誘導するユーザインターフェースを提示することと
を前記ワークステーションに行わせ、
前記ユーザインターフェースは、前記プローブの遠位先端と前記標的とを整合させる際に、前記ユーザを補助するための標的整合ビューを提示するように構成されており、前記標的整合ビューは、前記MIPアルゴリズムの実行から生成された画像を含み、
前記場所センサの前記遠位先端からの前記範囲は、前記場所センサの前記遠位先端からの限定された範囲であり、
前記MIPアルゴリズムは、前記場所センサの前記遠位先端から前記限定された範囲内にある前記標的をハイライトし、前記MIPアルゴリズムは、前記場所センサの前記遠位先端から前記限定された範囲外にある前記標的近傍の他の組織の密度をフィルタ除去する、システム。
【請求項9】
前記限定された範囲は、事前判定される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記限定された範囲は、前記標的の場所に基づいて動的に計算される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記MIPアルゴリズムは、前記標的が前記標的整合ビュー内で最大表面サイズで表示されるようにする、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記標的整合ビューは、前記標的上にオーバーレイされるマーキングを提示する、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記標的整合ビューは、前記標的の中心への整合を補助するための十字線を提示する、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記標的整合ビューは、前記場所センサの先端から前記標的までの距離を提示する、請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2014年7月2日に出願された米国仮特許出願番号第62/020,245号の利益およびそれに基づく優先権を主張しており、その全体の内容が参考として本明細書中に援用される。
【0002】
(背景)
(1.技術分野)
本開示は、CT画像データから生成される3次元モデルに基づいて、カテーテルの内部誘導式ナビゲーションのためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(2.関連技術の論議)
患者の肺の可視化に関連する可視化技法は、臨床医が診断および/または外科手術を患者の肺で行うのに役立つように、開発された。可視化は、罹患領域の場所を識別するために特に重要である。さらに、罹患領域を治療するとき、外科手術動作が正しい場所で行われるように、罹患領域の特定の場所の識別に対して、さらなる強調が置かれる。
【0004】
これまで、肺の走査された2次元(2D)画像が、可視化を補助するために使用されてきた。走査された2D画像を得るために、患者は、複数のCT走査を受ける。走査された2D画像の使用に加え、3次元(3D)モデルもまた、仮想上、身体を通してナビゲートするために使用されてもよい。ナビゲーションのための3Dモデルの使用は、2D画像の使用より複雑である。課題の1つは、カテーテルを3Dにおいて標的に向けるようにユーザを誘導することを伴う。多くのビューが、開発されており、それらのいくつかは、複数の断面を使用し、提案されるビューは、誘導を補助するように設計される。しかしながら、断面を見る代わりに、ある視点から全体的体積を通して見ようとすると、ビューは、不明瞭化され得、他のオブジェクトの背後にあるオブジェクトは、見えない場合がある。体積の一部に透明度を追加するか、またはより遠いオブジェクトをハイライトする等、不明瞭化されたビュー問題を緩和するための方法が開発されている。公知の方法の1つは、可視化平面に、視点から投影の平面までトレースされる平行光線路内に入る、最大強度を伴うボクセルを投影する、3Dデータのための体積レンダリング方法である、最大強度投影(MIP)を伴う。したがって、対向する視点からの2つのMIPレンダリングは、正投影を使用してレンダリングされる場合、対称画像となる。しかしながら、MIPを使用して、電磁ナビゲーションカテーテルを具体的点(病変)に向かって整合させるとき、肋骨または他の非軟組織等の病変の「背後」にあるオブジェクトが、病変の代わりに示される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,188,355号明細書
【特許文献2】国際公開第WO00/10456号パンフレット
【特許文献3】国際公開第WO01/67035号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要旨)
ある実施形態では、本開示は、患者の気管支樹を通して標的にナビゲートするためのシステムを開示する。本システムは、患者の気管支樹の中への挿入のために構成される気管支鏡であって、作業チャネルを画定する、気管支鏡と、気管支鏡の作業チャネルの中に挿入可能であって、患者の気管支樹を通してナビゲートするように構成される、プローブであって、場所センサを含む、プローブと、プローブおよび気管支鏡と動作可能に通信する、ワークステーションとを含む。ワークステーションは、メモリと、少なくとも1つのプロセッサとを含み、メモリは、ナビゲーション計画と、プロセッサによって実行されると、ナビゲーション計画を通してユーザを誘導する、ユーザインターフェースを提示する、プログラムとを記憶する。ユーザインターフェースは、患者の気道および対応するナビゲーション計画の3Dレンダリングを表示するための3次元(3D)ビューと、患者の気管支樹の周辺気道を通して標的にプローブをナビゲートする際、ユーザを補助するための局所ビューと、プローブの遠位先端と標的を整合させる際、ユーザを補助するための標的整合(アラインメント)ビューとを提示する。
【0007】
ある側面では、プロセッサは、場所センサの遠位先端からのある範囲に対して最大強度投影(MIP)アルゴリズムを実行する。
【0008】
別の側面では、範囲は、事前判定される。
【0009】
さらに別の側面では、範囲は、標的の場所に基づいて動的に計算される。
【0010】
ある側面では、MIPアルゴリズムは、標的を標的整合ビュー内で最大表面サイズで表示させる。
【0011】
別の側面では、MIPアルゴリズムは、標的をハイライトし、標的近傍の他の組織の密度をフィルタ除去する。
【0012】
ある側面では、標的整合ビューは、標的上にオーバーレイされるマーキングを提示する。
【0013】
別の側面では、標的整合ビューは、標的の中心への整合を補助するための十字線を提示する。
【0014】
さらに別の側面では、標的整合ビューは、場所センサの先端から標的までの距離を提示する。
【0015】
別の実施形態では、本開示は、患者の気管支樹を通して標的にナビゲートするためのシステムを開示する。本システムは、患者の気管支樹の中への挿入のために構成される気管支鏡であって、作業チャネルを画定する、気管支鏡と、気管支鏡の作業チャネルの中に挿入可能であって、患者の気管支樹を通してナビゲートするように構成される、プローブであって、場所センサを含む、プローブと、プローブおよび気管支鏡と動作可能に通信する、ワークステーションとを含む。ワークステーションは、メモリと、少なくとも1つのプロセッサとを含み、メモリは、ナビゲーション計画と、プロセッサによって実行されると、ナビゲーション計画を通してユーザを誘導する、ユーザインターフェースを提示する、プログラムとを記憶し、ユーザインターフェースは、プローブの遠位先端と標的を整合させる際、ユーザを補助するための標的整合ビューを提示するように構成される。プロセッサは、場所センサの遠位先端からの限定された範囲に対して最大強度投影(MIP)アルゴリズムを実行する。
【0016】
ある側面では、限定された範囲は、事前判定される。
【0017】
別の側面では、限定された範囲は、標的の場所に基づいて動的に計算される。
【0018】
ある側面では、MIPアルゴリズムは、標的を標的整合ビュー内で最大表面サイズで表示させる。
【0019】
別の側面では、MIPアルゴリズムは、標的をハイライトし、標的近傍の他の組織の密度をフィルタ除去する。
【0020】
ある側面では、標的整合ビューは、標的上にオーバーレイされるマーキングを提示する。
【0021】
別の側面では、標的整合ビューは、標的の中心への整合を補助するための十字線を提示する。
【0022】
さらに別の側面では、標的整合ビューは、場所センサの先端から標的までの距離を提示する。
【0023】
本開示の上記の側面および実施形態のいずれかが、本開示の範囲から逸脱することなく組み合わせられ得る。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
患者の気管支樹を通して標的にナビゲートするためのシステムであって、
前記患者の気管支樹の中への挿入のために構成される、気管支鏡であって、作業チャネルを画定する、気管支鏡と、
前記気管支鏡の作業チャネルの中に挿入可能であって、前記患者の気管支樹を通してナビゲートするように構成される、プローブであって、場所センサを含む、プローブと、
前記プローブおよび前記気管支鏡と動作可能に通信する、ワークステーションであって、前記ワークステーションは、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサを含み、前記メモリは、ナビゲーション計画と、前記プロセッサによって実行されると、前記ナビゲーション計画を通してユーザを誘導する、ユーザインターフェースを提示する、プログラムとを記憶し、前記ユーザインターフェースは、
前記患者の気道および対応するナビゲーション計画の3Dレンダリングを表示するための3次元(3D)ビューと、
前記患者の気管支樹の周辺気道を通して前記標的に前記プローブをナビゲートする際、前記ユーザを補助するための局所ビューと、
前記プローブの遠位先端と前記標的を整合させる際、前記ユーザを補助するための標的整合ビューと、
を提示するように構成される、ワークステーションと、
を備える、システム。
(項目2)
前記プロセッサは、前記場所センサの遠位先端からのある範囲に対して最大強度投影(MIP)アルゴリズムを実行する、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記範囲は、事前判定される、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記範囲は、前記標的の場所に基づいて動的に計算される、項目2に記載のシステム。
(項目5)
前記MIPアルゴリズムは、前記標的を前記標的整合ビュー内で最大表面サイズで表示させる、項目2に記載のシステム。
(項目6)
前記MIPアルゴリズムは、前記標的をハイライトし、前記標的近傍の他の組織の密度をフィルタ除去する、項目2に記載のシステム。
(項目7)
前記標的整合ビューは、前記標的上にオーバーレイされるマーキングを提示する、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記標的整合ビューは、前記標的の中心への整合を補助するための十字線を提示する、項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記標的整合ビューは、前記場所センサの先端から前記標的までの距離を提示する、項目1に記載のシステム。
(項目10)
患者の気管支樹を通して標的にナビゲートするためのシステムであって、
前記患者の気管支樹の中への挿入のために構成される、気管支鏡であって、作業チャネルを画定する、気管支鏡と、
前記気管支鏡の作業チャネルの中に挿入可能であって、前記患者の気管支樹を通してナビゲートするように構成される、プローブであって、場所センサを含む、プローブと、
前記プローブおよび前記気管支鏡と動作可能に通信する、ワークステーションであって、前記ワークステーションは、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサを含み、前記メモリは、ナビゲーション計画と、前記プロセッサによって実行されると、前記ナビゲーション計画を通してユーザを誘導する、ユーザインターフェースを提示する、プログラムとを記憶し、前記ユーザインターフェースは、前記プローブの遠位先端と前記標的を整合させる際、前記ユーザを補助するための標的整合ビューを提示するように構成される、ワークステーションと、
を備え、前記プロセッサは、前記場所センサの遠位先端からの限定された範囲に対して最大強度投影(MIP)アルゴリズムを実行する、システム。
(項目11)
前記限定された範囲は、事前判定される、項目10に記載のシステム。
(項目12)
前記限定された範囲は、前記標的の場所に基づいて動的に計算される、項目10に記載のシステム。
(項目13)
前記MIPアルゴリズムは、前記標的を前記標的整合ビュー内で最大表面サイズで表示させる、項目10に記載のシステム。
(項目14)
前記MIPアルゴリズムは、前記標的をハイライトし、前記標的近傍の他の組織の密度をフィルタ除去する、項目10に記載のシステム。
(項目15)
前記標的整合ビューは、前記標的上にオーバーレイされるマーキングを提示する、項目10に記載のシステム。
(項目16)
前記標的整合ビューは、前記標的の中心への整合を補助するための十字線を提示する、項目10に記載のシステム。
(項目17)
前記標的整合ビューは、前記場所センサの先端から前記標的までの距離を提示する、項目10に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の種々の側面および特徴は、図面を参照して本明細書に後述される。
【0025】
【
図1】
図1は、本開示による、電磁ナビゲーションシステムの斜視図である。
【0026】
【
図2】
図2は、
図1のシステムと併用するために構成される、ワークステーションの概略図である。
【0027】
【
図3】
図3は、本開示のある実施形態による、ナビゲーションの方法を図示する、フロー図である。
【0028】
【
図4】
図4は、本開示による、位置合わせを行うためのビューを提示する、
図2のワークステーションのユーザインターフェースの例証である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(詳細な説明)
本開示は、カテーテルを標的面積に向かって整合させるためにCT画像データから生成される3次元モデルに基づく、カテーテルの内部誘導式ナビゲーションのためのデバイス、システム、および方法に関する。本開示では、システムは、ビューに、カテーテルからのある範囲に基づく体積の画定された区分または標的面積もしくは病変の近傍の体積の区分を提供する。カテーテルの整合は、電磁ナビゲーション(EMN)システムを使用して、ELECTROMAGNETIC NAVIGATION BRONCHOSCOPY(登録商標)(ENB)手技を行うための経路計画の必要構成要素であってもよい。
【0030】
ENB手技は、概して、少なくとも2つの段階、すなわち、(1)患者の肺内またはそれに隣接して位置する標的までの経路を計画することと、(2)計画された経路に沿ってプローブを標的にナビゲートすることとを伴う。これらの段階は、概して、(1)「計画」と、(2)「ナビゲーション」と称される。ENB手技の計画段階は、全て、Bakerによって2013年3月15日に出願され「Pathway Planning System and Method」と題された出願人がともに所有する米国特許出願第13/838,805号、第13/838,997号、および第13/839,224号(その全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)により完全に説明される。計画ソフトウェアの実施例は、「SYSTEM AND METHOD FOR NAVIGATING WITHIN THE LUNG」と題された本発明の譲受人に譲渡された米国仮特許出願第62/020,240号(その全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に見出され得る。
【0031】
計画段階に先立って、患者の肺は、例えば、コンピュータ断層撮影(CT)走査によって撮像されるが、撮像の付加的適用可能方法は、当業者に公知であろう。CT走査の間にアセンブルされる画像データは、次いで、例えば、医用におけるデジタル画像と通信(DICOM)フォーマットで記憶されてもよいが、付加的適用可能フォーマットは、当業者に公知であろう。CT走査画像データは、次いで、ENB手技の計画段階の間に使用されるべき計画ソフトウェアアプリケーション(「アプリケーション」)の中にロードされてもよい。
【0032】
システムおよび方法の実施形態は、付随の図面を参照して説明される。類似参照番号は、図面の説明全体を通して類似または同じ要素を指し得る。本説明は、それぞれ、本開示による、同一または異なる実施形態のうちの1つまたはそれを上回るものを指し得る、語句「ある実施形態では」、「実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、または「他の実施形態では」を使用し得る。
【0033】
図1を参照すると、電磁ナビゲーション(EMN)システム10が、本開示に従って提供される。とりわけ、EMNシステム10を使用して行われ得るタスクは、標的組織までの経路を計画することと、位置付けアセンブリを標的組織にナビゲートすることと、生検ツールを標的組織にナビゲートし、生検ツールを使用して組織サンプルを標的組織から得ることと、組織サンプルが得られた場所をデジタル的にマーキングすることと、1つまたはそれを上回るエコー発生マーカーを標的もしくはその周囲に留置することである。
【0034】
EMNシステム10は、概して、患者を支持するように構成される、手術台40と、患者の口および/または鼻を通して患者の気道の中に挿入するために構成される、気管支鏡50と、気管支鏡50から受信されたビデオ画像を表示するために気管支鏡50に結合される、監視機器60と、追跡モジュール72、複数の基準センサ74、電磁場発生器76を含む、追跡システム70と、経路計画、標的組織の識別、標的組織へのナビゲーション、および生検場所のデジタル的マーキングを促進するために使用されるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含む、ワークステーション80とを含む。
【0035】
図1はまた、2つのタイプのカテーテルガイドアセンブリ90、100を描写する。両カテーテルガイドアセンブリ90、100は、EMNシステム10と併用可能であって、いくつかの共通構成要素を共有する。各カテーテルガイドアセンブリ90、100は、延在された作業チャネル(EWC)96に接続される、ハンドル91を含む。EWC96は、気管支鏡50の作業チャネルの中への留置のためのサイズにされる。動作時、電磁(EM)センサ94を含む、位置特定可能ガイド92が、センサ94がEWC96の遠位先端93を越えて所望の距離に延在するように、EWC96の中に挿入され、定位置に係止される。電磁場発生器76によって生成される電磁場内のEMセンサ94、したがって、EWC96の遠位端の場所は、追跡モジュール72およびワークステーション80によって導出されることができる。
【0036】
ここで
図2に目を向けると、ワークステーション80のシステム略図が、示される。ワークステーション80は、メモリ202、プロセッサ204、ディスプレイ206、ネットワークインターフェース208、入力デバイス210、および/または出力モジュール212を含んでもよい。ワークステーション80は、本明細書に説明されるであろう方法を実装する。
【0037】
図3は、ナビゲーションワークステーション80およびユーザインターフェース216を使用するナビゲーションの方法を描写する。ステップS300では、ユーザインターフェース216は、臨床医に、患者の選択のためのビュー(図示せず)を提示する。臨床医は、例えば、患者名または患者ID番号等の患者情報を、ナビゲーション手技を行う患者を選択するためのテキストボックの中に入力してもよい。代替として、患者は、ドロップダウンメニューまたは患者選択の他の類似方法から選択されてもよい。いったん患者が選択されると、ユーザインターフェース216は、臨床医に、選択された患者のための利用可能なナビゲーション計画のリストを含む、ビュー(図示せず)を提示する。ステップS302では、臨床医は、ナビゲーション計画をアクティブ化することによって、ナビゲーション計画のうちの1つをロードしてもよい。ナビゲーション計画は、手技計画ソフトウェアからインポートされ、選択された患者のCT画像を含んでもよい。
【0038】
いったん患者が選択され、対応するナビゲーション計画がロードされると、ユーザインターフェース216は、ステップS304において、臨床医に、臨床医が選択された患者および計画詳細を精査することを可能にする、患者詳細ビュー(図示せず)を提示する。タイムアウトビュー内で臨床医に提示される患者詳細の実施例は、患者名、患者ID番号、および誕生日を含んでもよい。計画詳細の実施例は、ナビゲーション計画詳細、自動位置合わせステータス、および/または手動位置合わせステータスを含む。例えば、臨床医は、ナビゲーション計画詳細をアクティブ化し、ナビゲーション計画を精査してもよく、自動位置合わせおよび/または手動位置合わせの可用性を検証してもよい。臨床医はまた、編集ボタン(図示せず)をアクティブ化し、患者詳細ビューからロードされたナビゲーション計画を編集してもよい。ロードされたナビゲーション計画の編集ボタン(図示せず)のアクティブ化はまた、前述の計画ソフトウェアをアクティブ化してもよい。いったん臨床医が、患者および計画詳細が正しいことに満足すると、臨床医は、ステップS306において、ナビゲーション設定に進む。代替として、医療スタッフが、臨床医が患者およびナビゲーション計画を選択するのに先立って、またはそれと並行して、ナビゲーション設定を行ってもよい。
【0039】
ステップS306におけるナビゲーション設定の間、臨床医または他の医療スタッフは、電磁場発生器76上に手術台で患者を位置付けることによって、患者および手術台を準備する。臨床医または他の医療スタッフは、基準センサ74を患者の胸部上に位置付け、センサが、例えば、ユーザインターフェース216によって臨床医または他の医療スタッフに提示される設定ビュー(図示せず)の使用を通して、適切に位置付けられていることを検証する。設定ビューは、例えば、臨床医または他の医療スタッフに、基準センサ74が送信機マット76によって生成される磁場に対して位置する場所のインジケーションを提供してもよい。患者センサは、ナビゲーションシステムが、ナビゲーションの間、患者呼吸周期を補償することを可能にする。臨床医はまた、LG92の遠位先端93が気管支鏡50の作業チャネルの遠位端から延在するように、LG92をEWC96の中に挿入し、LG92およびEWC96の両方を気管支鏡50の作業チャネルの中に挿入することによって、手技のためにLG92、EWC96、および気管支鏡50を準備する。例えば、臨床医は、LG92の遠位先端93を気管支鏡50の作業チャネルの遠位端を10mm越えて延在させてもよい。
【0040】
いったん設定が完了すると、ワークステーション80は、ユーザインターフェース216を介して、
図4に示されるようなビュー400を提示する。CT画像データは、ステップ308において、取得され、ビュー400の整合ビュー402内に表示される。ステップ310では、CT画像データは、選択されたナビゲーション計画と位置合わせされる。画像とナビゲーション計画を位置合わせするための例示的方法は、Brown et al.によって2014年7月2日に出願され、「System and Method for Navigating Within the Lung」と題された米国仮特許出願第62/020,240号(そのそれぞれの全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれ、本明細書に説明されるようなEMNシステム10と併用可能である)に説明されている。
【0041】
ステップs312では、ワークステーション80は、ナビゲーション計画内に含まれるCT画像データおよびセンサ94からの位置信号に基づいて、体積レンダリングアルゴリズムを行い、
図4に示されるような患者の気道の壁の3Dビュー404を生成する。3Dビュー404は、体積内のオブジェクトにより近接して移動するとき、前進の知覚をサポートする、斜視レンダリングを使用する。3Dビュー404はまた、ユーザに、ユーザが病変410に到達するために進行する必要があるであろう方向のインジケーションを提供する、ナビゲーション経路を提示する。ナビゲーション経路は、ユーザが進行するための所望の経路を容易に判定し得るように、3Dレンダリングと対比する色または形状で提示されてもよい。ワークステーション80はまた、LG92の遠位先端93に位置し、それと整合される、3D体積のスライスを含む、
図4に示されるような局所ビュー406を提示する。局所ビュー406は、立面斜視からスライス416上にオーバーレイされる、病変410およびナビゲーション経路414を示す。局所ビュー406によって提示されるスライス416は、ロードされたナビゲーション計画の3D体積に対するEMセンサ94の場所に基づいて変化する。局所ビュー406はまた、ユーザに、仮想プローブ418の形態において、LG92の遠位先端93の仮想表現を提示する。仮想プローブ418は、ユーザに、ユーザが患者の気道内でLG92の前進を制御し得るように、LG92の遠位先端93が面している方向のインジケーションを提供する。
【0042】
ステップs314では、カテーテルが、気管支を通してナビゲートされる。カテーテルが、気管支を通してナビゲートされる間、ワークステーション80は、MIPアルゴリズムを実行し、ステップs316において、遠位先端93から限定された範囲内のMIPを計算し、ステップs318において、MIPを表示する。限定された範囲は、事前に定義されてもよく、または標的の場所に基づいて動的に計算されてもよい。例えば、限定された範囲は、遠位先端93から35mmであってもよい。MIPアルゴリズムを限定し、遠位先端93の限定された範囲内の構造をハイライトすることは、プロセッサ204にかかる負荷を低減させ得る。限定された範囲を使用することによって、病変を不明瞭化し得る、より密度の高い構造は、省略され、病変が表示されることを可能にし得る。MIPアルゴリズムは、それらの最大表面サイズで限定された範囲内の病変を表示させ、ユーザが標的の中心を照準することを可能にする。整合ビュー402に示されるように、MIPアルゴリズムは、病変密度組織をハイライトし、CT体積内の大部分の他の密度をフィルタ除去するように調整され、暗い背景にわたって肺病変が目立つ、より鮮明な写真を作成し得る。マーキング408、例えば、緑色球体または楕円体が、計画された標的を表すために使用されてもよく、レンダリングされた体積上にオーバーレイされ、誤ったオブジェクトに整合されるリスクを低減させる。ビューの中心内の十字線410は、遠位先端93と標的の中心を整合させる際、ユーザを補助する。遠位先端93からマークされた標的の中心までの距離412は、十字線410に隣接して表示され、ユーザが、整合と近接度との間の最良平衡を見出すことを可能にする。
【0043】
ステップs320では、病変が限定された範囲内にあるかどうかの判定が行われる。判定は、ユーザによって行われてもよく、または公知の画像分析技法を使用して判定されてもよい。病変が遠位先端93の限定された範囲内にない場合、プロセスは、ステップs314に戻り、ユーザは、カテーテルをナビゲートし続ける。
【0044】
本明細書に説明される実施形態では、CT画像データおよび3Dモデルを使用したカテーテルの整合は、他のCT体積表現よりも優れた照準経験をもたらす。病変の標的面積は、通常CTスライスが有用ではないであろう、距離から示されてもよい。標的は、病変を不明瞭化する、より高密度かつ遠位のオブジェクトを示し得る、通常MIPとは対照的に、限定された範囲に示される。実施形態は、ユーザが、生検ツール導入のための最良場所を画定する、整合/近接度間の最適平衡を査定することを可能にする。ビューは、CT画像に類似して見え、それによって、医師に、彼らが見ている情報が現実的であることを心理学に保証し、病変構造の種々の部分の照準を可能にし、ユーザに、彼らが計画された標的に向かっていることを保証する。3Dモデルでは、範囲内の非関連構造は、最小限にされ、ユーザが病変を鮮明に識別することを可能にする。
【0045】
図1に戻って参照すると、カテーテルガイドアセンブリ90、100は、異なる動作機構を有するが、それぞれ、回転および圧縮することによって操作され、延在作業チャネル96である、LG92の遠位先端93を操向させるように得る、ハンドル91を含有する。カテーテルガイドアセンブリ90は、SUPERDIMENSION(登録商標)Procedure Kitsの名称でCovidien LPによって現在市場化および販売されており、同様に、カテーテルガイドアセンブリ100は、EDGE
TMProcedure Kitsの名称でCovidie nLPによって現在販売されおり、両キットは、ハンドル91と、延在作業チャネル96と、および位置特定可能ガイド92とを含む。カテーテルガイドアセンブリ90、100のより詳細な説明については、Ladtkow et al.によって2013年3月15日に出願された出願人が所有する米国特許出願第13/836,203号を参照されたい(その全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)。
【0046】
図1に図示されるように、患者は、気管支鏡50が患者の口を通して患者の気道の中に挿入された状態で手術台40上に横たえられて示される。気管支鏡50は、照明源と、ビデオ撮像システム(明示的に図示せず)とを含み、気管支鏡50のビデオ撮像システムから受信されたビデオ画像を表示するために、監視機器60、例えば、ビデオディスプレイに結合される。
【0047】
LG92およびEWC96を含む、カテーテルガイドアセンブリ90、100は、気管支鏡50の作業チャネルを通して患者の気道の中に挿入するために構成される(但し、カテーテルガイドアセンブリ90、100は、代替として、気管支鏡50を伴わずに使用されてもよい)。LG92およびEWC96は、係止機構99を介して、相互に対して選択的に係止可能である。6自由度電磁追跡システム70(例えば、米国特許第6,188,355号ならびに公開PCT出願第WO00/10456号および第WO01/67035号に開示されるものに類似する(そのそれぞれの全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)、または任意の他の好適な位置付け測定システム))が、ナビゲーションを行うために利用されるが、他の構成もまた、検討される。追跡システム70は、以下に詳述されるように、カテーテルガイドアセンブリ90、100と併用し、患者の気道を通してEWC96と連動して移動するにつれて、EMセンサ94の位置を追跡するように構成される。
【0048】
図1にさらに示されるように、電磁場発生器76は、患者の真下に位置付けられる。電磁場発生器76および複数の基準センサ74は、6自由度において、各基準センサ74の場所を導出する、追跡モジュール72と相互接続される。基準センサ74のうちの1つまたはそれを上回るものは、患者の胸部に取り付けられる。基準センサ74の6自由度座標は、アプリケーション81を含み、センサ74が基準の患者座標フレームを計算するために使用される、ワークステーション80に送信される。
【0049】
また、
図1に示されるのは、標的へのナビゲーションおよびLG92の除去に続いて、カテーテルガイドアセンブリ90、100の中に挿入可能である、カテーテル生検ツール102である。生検ツール102は、1つまたはそれを上回る組織サンプルを標的組織から収集するために使用される。以下に詳述されるように、生検ツール102はさらに、追跡システム70と併用し、標的組織への生検ツール102のナビゲーション、標的組織に対して操作され、組織サンプルを得るときの生検ツール102の場所の追跡、および/または組織サンプルが得られた場所のマーキングを促進するために構成される。
【0050】
ナビゲーションは、LG92内に含まれるEMセンサ94に関して上記で詳述されているが、また、EMセンサ94は、生検ツール102内に埋め込まれるか、または組み込まれてもよく、生検ツール102が、代替として、LGまたはLGの使用が要求する必要ツール交換の必要なく、ナビゲーションのために利用されてもよいことも想定される。種々の使用可能生検ツールは、両方とも、DEVICES,SYSTEMS,AND METHODS FOR NAVIGATING A BIOPSY TOOL TO A TARGET LOCATION AND OBTAINING A TISSUE SAMPLE USING THE SAMEと題され、2013年11月20日に出願された米国仮特許出願第61/906,732号および61/906,762号、ならびに同一題名を有し、2014年3月14日に出願された米国仮特許出願第61/955,407号に説明されており、そのそれぞれの全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれ、本明細書に説明されるように、EMNシステム10と併用可能である。
【0051】
手技計画の間、ワークステーション80は、患者の気道の3次元モデル(「3Dモデル」)を生成および視認するために、コンピュータ断層撮影(CT)画像データを利用し、3Dモデル上の標的組織の識別を可能にし(自動的に、半自動的に、または手動で)、標的組織への患者の気道を通した経路の選択を可能にする。より具体的には、CT走査が、処理され、3D体積にアセンブルされ、これは、次いで、患者の気道の3Dモデルを生成するために利用される。3Dモデルは、ワークステーション80と関連付けられたディスプレイモニタ81上に、または任意の他の好適な方式で提示されてもよい。ワークステーション80を使用して、3D体積の種々のスライスおよび3Dモデルのビューが、提示されてもよく、および/または標的の識別および標的にアクセスするために患者の気道を通る好適な経路の選択を促進するように臨床医によって操作されてもよい。3Dモデルはまた、得られた組織サンプルに関する日付、時間、および他の識別情報を含む、以前の生検が行われた場所のマークを示してもよい。これらのマークはまた、経路が計画され得る標的として選択されてもよい。いったん選択されると、経路は、ナビゲーション手技の間に使用するために保存される。好適な経路計画システムおよび方法の実施例は、2014年3月15日に出願された米国特許出願第13/838,805号、第13/838,997号、および第13/839,224号(そのそれぞれの全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。
【0052】
ナビゲーションの間、EMセンサ94は、追跡システム70と併せて、EMセンサ94または生検ツール102が患者の気道を通して前進されるにつれて、EMセンサ94および/または生検ツール102の追跡を可能にする。
【0053】
図2に戻って参照すると、メモリ202は、プロセッサ204によって実行可能であって、ワークステーション80の動作を制御する、データおよび/またはソフトウェアを記憶するための任意の非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含む。ある実施形態では、メモリ202は、フラッシュメモリチップ等の1つまたはそれを上回るソリッドステート記憶デバイスを含んでもよい。代替として、または1つまたはそれを上回るソリッドステート記憶デバイスに加え、メモリ202は、大容量記憶コントローラ(図示せず)および通信バス(図示せず)を通してプロセッサ204に接続される1つまたはそれを上回る大容量記憶デバイスを含んでもよい。本明細書に含有されるコンピュータ可読媒体の説明は、ソリッドステート記憶に言及するが、コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ204によってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができることが当業者によって理解されるはずである。すなわち、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ等の情報の記憶のための任意の方法または技術に実装される、非一過性、揮発性および不揮発性、可撤性および非可撤性媒体を含む。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のソリッドステートメモリ技術、CD−ROM、DVD、Blu−Rayまたは他の光学記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶または他の磁気記憶デバイス、もしくは所望の情報を記憶するために使用され得、かつワークステーション180によってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含む。
【0054】
メモリ202は、アプリケーション81および/またはCTデータ214を記憶してもよい。アプリケーション81は、プロセッサ204によって実行されると、ディスプレイ206に、ユーザインターフェース216を提示させてもよい。ネットワークインターフェース208は、有線ネットワークおよび/または無線ネットワークから成るローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線モバイルネットワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、および/またはインターネット等のネットワークに接続するように構成されてもよい。入力デバイス210は、例えば、マウス、キーボード、フットペダル、タッチスクリーン、および/または音声インターフェース等、ユーザがワークステーション80と相互作用し得る、任意のデバイスであってもよい。出力モジュール212は、例えば、パラレルポート、シリアルポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)、または当業者に公知の任意の他の類似接続ポート等、任意の接続ポートまたはバスを含んでもよい。
【0055】
本明細書に説明される方法、プログラム、アルゴリズム、またはコードのいずれかは、プログラミング言語もしくはコンピュータプログラムに変換されるか、またはそれで表現されてもよい。「プログラミング言語」および「コンピュータプログラム」は、コンピュータへの命令を規定するために使用される、任意の言語であって、(限定ではないが)以下の言語およびその派生物、すなわち、Assembler、Basic、バッチファイル、BCPL、C、C+、C++、Delphi、Fortran、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、機械コード、オペレーティングシステムコマンド言語、Pascal、Perl、PL1、スクリプト言語、Visual Basic、それ自体がプログラムを規定するメタ言語、ならびに第1、第2、第3、第4、および第5の世代全てのコンピュータ言語を含む。また、含まれるのは、データベースおよび他のデータスキーマならびに任意の他のメタ言語である。本定義の目的のために、解釈、コンパイル、またはコンパイルおよび解釈アプローチの両方を使用するかについて、言語間で区別は行われない。本定義の目的のために、プログラムのコンパイルバージョンとソースバージョンとの間で区別は行われない。したがって、プログラムという言及は、プログラミング言語が1つを上回る状態(ソース、コンパイル、オブジェクト、またはリンク等)で存在し得る場合、あらゆるそのような状態を指す。定義はまた、実際の命令およびそれらの命令の意図を包含する。
【0056】
ENB手技の計画またはナビゲーション段階のいずれかで使用可能な画像およびデータ生成、管理、ならびに操作のさらなる側面は、Brown et al.によって2014年7月2日に出願され、「Real−Time Automatic Registration Feedback」と題された同時係属中かつ共同所有の米国仮特許出願第62/020,220号、Brownによって2014年7月2日に出願され、「Methods for Marking Biopsy Location」と題された米国仮特許出願第62/020,177号、Kehat et al.によって2014年7月2日に出願され、「Intelligent Display」と題された米国仮特許出願第62/020,238号、Greenburgによって2014年7月2日に出願され、「Unified Coordinate System For Multiple Ct Scans Of Patient Lungs」と題された米国仮特許出願第62/020,242号、Merletによって2014年7月2日に出願され、「Algorithm for Fluoroscopic Pose Estimation」と題された米国仮特許出願第62/020,250号、Markov et al.によって2014年7月2日に出願され、「System and Method for Segmentation of Lung」と題された米国仮特許出願第62/020,261号、Lachmanovich et al.によって2014年7月2日に出願され、「Trachea Marking」と題された米国仮特許出願第62/020,253号、Markov et al.によって2014年7月2日に出願され、「Automatic Detection Of Human Lung Trachea」と題された米国仮特許出願第62/020,257号、Markov et al.によって2014年7月2日に出願され、「Lung And Pleura Segmentation」と題された米国仮特許出願第62/020,261号、Lachmanovich et al.によって2014年7月2日に出願され、「Cone View−A Method Of Providing Distance And Orientation Feedback While Navigating In 3d」と題された米国仮特許出願第62/020,258号、およびWeingarten et al.によって2014年7月2日に出願され、「Dynamic 3D Lung Map View for Tool Navigation Inside the Lung」と題された米国仮特許出願第62/020,262号により完全に説明され、これらの全内容は全て、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0057】
実施形態が、例証および説明の目的のために、付随の図面を参照して詳細に説明されたが、本発明のプロセスおよび装置は、それによって限定されるものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。前述の実施形態の種々の修正が、本開示の範囲から逸脱することなく、行われてもよいことは、当業者に明白となるであろう。