特許第6707073号(P6707073)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6707073情報処理装置、情報処理プログラム、及び丁合機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6707073
(24)【登録日】2020年5月21日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理プログラム、及び丁合機
(51)【国際特許分類】
   B65H 39/042 20060101AFI20200601BHJP
   B65H 31/00 20060101ALI20200601BHJP
   B65H 39/05 20060101ALI20200601BHJP
   B65H 39/11 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
   B65H39/042
   B65H31/00 Z
   B65H39/05
   B65H39/11 Z
【請求項の数】9
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-250879(P2017-250879)
(22)【出願日】2017年12月27日
(65)【公開番号】特開2019-116347(P2019-116347A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2017年12月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000152125
【氏名又は名称】株式会社プレッシオ
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】紺屋 匡
(72)【発明者】
【氏名】染矢 丈
【審査官】 五閑 統一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−018609(JP,A)
【文献】 特開2017−146917(JP,A)
【文献】 特開2017−178518(JP,A)
【文献】 特開2010−228860(JP,A)
【文献】 特開2012−176826(JP,A)
【文献】 特開2010−163246(JP,A)
【文献】 特開2011−198119(JP,A)
【文献】 特開昭56−048642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の所定数の棚を示す棚情報と、前記第1の所定数より多い第2の所定数の種類の印刷物から選択される前記第1の所定数以下の種類を複数通りの組み合わせで丁合して複数通りの丁合物を作成することを要求する丁合情報とを取得する情報取得部と、
前記棚情報と前記丁合情報に基づき、どの棚にどの種類の印刷物をセットするかを示す丁合支援情報を生成する情報生成部と、
前記丁合支援情報を出力する情報出力部と、
を備え
前記丁合支援情報は、一つの棚に複数種類の印刷物を入れ替えてセットする情報を含み、
各丁合物は、一つの棚において入れ替えてセットされる複数種類の印刷物のうちの一種類の印刷物を含む、情報処理装置。
【請求項2】
前記丁合支援情報は、一つの棚に一種類の印刷物をセットする情報を含み、
各丁合物は、前記一種類の印刷物を含む、請求項の情報処理装置。
【請求項3】
前記丁合支援情報は、第1の棚に第1の種類の第1の印刷物をセットする情報と、第2の棚に第2の種類の第2の印刷物と第3の種類の第3の印刷物を順に入れ替えてセットする情報とを含み、
前記複数通りの丁合物に含まれる第1の丁合物は、前記第1及び第2の印刷物を含み、 前記複数通りの丁合物に含まれる第2の丁合物は、前記第1及び第3の印刷物を含む、請求項の情報処理装置。
【請求項4】
前記丁合支援情報は、全丁合物に共通する印刷物の種類数を示す情報を含む、請求項1乃至の何れかの情報処理装置。
【請求項5】
前記丁合支援情報は、前記第1の棚に前記第1の種類の前記第1の印刷物をセットし前記第2の棚に前記第2の種類の前記第2の印刷物をセットした後、前記第1及び第2の印刷物を丁合して前記第1の丁合物を生成することを示す第1の案内情報を含む請求項の情報処理装置。
【請求項6】
前記丁合支援情報は、前記第2の棚にセットされた前記第2の種類の前記第2の印刷物を前記第3の種類の前記第3の印刷物へ入れ替えた後、前記第1及び第3の印刷物を丁合して前記第2の丁合物を生成することを示す第2の案内情報を含む請求項の情報処理装置。
【請求項7】
第1の所定数の棚を示す棚情報と、前記第1の所定数より多い第2の所定数の種類の印刷物から選択される前記第1の所定数以下の種類を複数通りの組み合わせで丁合して複数通りの丁合物を作成することを要求する丁合情報とを取得する手順と、
前記棚情報と前記丁合情報に基づき、どの棚にどの種類の印刷物をセットするかを示す丁合支援情報を生成する手順と、
前記丁合支援情報を出力する手順と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記丁合支援情報は、一つの棚に複数種類の印刷物を入れ替えてセットする情報を含み、
各丁合物は、一つの棚において入れ替えてセットされる複数種類の印刷物のうちの一種類の印刷物を含む、情報処理プログラム。
【請求項8】
請求項1乃至の何れか一つの情報処理装置からの情報に基づき、各棚にセットされる印刷物を丁合して複数通りの丁合物を作成する丁合装置。
【請求項9】
請求項の情報処理装置からの情報に基づき、前記第1の棚にセットされる前記第1の印刷物と前記第2の棚にセットされる前記第2の印刷物とを丁合して複数組の第1の丁合物を作成し、また、前記第1の棚にセットされる前記第1の印刷物と前記第2の棚にセットされる前記第2の印刷物から入れ替えられる前記第3の印刷物とを丁合して複数組の第2の丁合物を作成する丁合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、折込ちらし等の印刷物の丁合のための情報処理装置及び情報処理プログラムに関し、また、印刷物を丁合する丁合機に関する。
【背景技術】
【0002】
新聞の間に挟む折込ちらしを丁合する丁合機が知られている。丁合機は、例えば、複数種類の折込ちらしを投入する複数段の給紙棚、各給紙棚から給紙された折込ちらしを重ねながら搬送する搬送パス、搬送パスの下流側に搬送パスを横切る姿勢で折り紙(折込ちらしの一種)を給紙する機構、折り紙を中央で2つ折りにする機構、搬送パスを介して搬送された複数枚の折込ちらしを2つ折りにされた折り紙の間に挟む機構、および複数枚の折込ちらしを折り紙の間に挟んだ丁合束を集積する集積部を有する。
【0003】
例えば、20段の給紙棚を備える丁合機の場合、各給紙棚に一種類の折込ちらしをセットすれば、1回の丁合処理において最大20種類の折込ちらしを含む丁合束を生成することができる。
【0004】
また、配送区毎に異なる丁合束を配送するケースがある。例えば、20種類の折込ちらしが存在し、1区には20種類の折込ちらしから選択される複数種類の折込ちらしを含む第1の丁合束、2区には20種類の折込ちらしから選択される複数種類の折込ちらしを含む第2の丁合束を配送するケースを想定する。この場合、20段の給紙棚を備える丁合機を用いることにより、各給紙棚に一種類の折込ちらしをセットすれば、1回の丁合処理において第1の丁合束を生成することができ、また、動作切り替えにより、第2の丁合束を生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−91604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、配送区毎に異なる丁合束を配送するケースであり、第1区用の第1の丁合束、及び第2区用の第2の丁合束のそれぞれが20種類以下の折込ちらしを含む場合であっても、単なる動作切り替えだけで、第1区用の第1の丁合束を第1部数だけ生成し、第2区用の第2の丁合束を第2部数だけ生成することが難しい場合がある。例えば、20種類を超える折込ちらしから第1区用の第1の丁合束、及び第2区用の第2の丁合束が生成されている場合である。例えば、30種類から選択される第1から第20番目の種類の折込ちらしを含む第1の丁合束を第1区用として200部生成し、30種類から選択される第11から第30番目の種類の折込ちらしを含む第2の丁合束を第2区用として300部生成する場合、給紙棚が20段しかなく、各給紙棚に一種類の折込ちらしをセットする場合には、単なる動作切り替えだけで、第1区用の第1の丁合束を200部と第2区用の第2の丁合束を300部とを生成することが難しい。
【0007】
本発明の目的は、丁合処理の効率化を支援する情報を提供する情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することにある。また、本発明の目的は、丁合処理の効率化を支援するとともに丁合処理を実行する丁合機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためにこの発明の情報処理装置は、第1の所定数の棚を示す棚情報と、前記第1の所定数より多い第2の所定数の種類の印刷物から選択される前記第1の所定数以下の種類を複数通りの組み合わせで丁合して複数通りの丁合物を作成することを要求する丁合情報とを取得する情報取得部と、前記棚情報と前記丁合情報に基づき、どの棚にどの種類の印刷物をセットするかを示す丁合支援情報を生成する情報生成部と、前記丁合支援情報を出力する情報出力部と、を備え、前記丁合支援情報は、一つの棚に複数種類の印刷物を入れ替えてセットする情報を含み、各丁合物は、前記複数種類の印刷物のうちの一種類の印刷物を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、丁合処理の効率化を支援する情報を提供する情報処理装置及び情報処理プログラムを提供できる。また、本発明によれば、丁合処理の効率化を支援するとともに丁合処理を実行する丁合機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る丁合機の一例を示す斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る丁合機の一例を示す断面図である。
図3図3は、実施形態に係る丁合機の一例を示す部分断面図である。
図4図4は、実施形態に係る丁合機の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る制御システムの制御部の概略構成を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る丁合情報の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る丁合支援情報の一例を示す概念図である。
図8図8は、実施形態に係る丁合支援情報の第1の表示例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る丁合支援情報の第2の表示例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る丁合支援情報の第3の表示例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る丁合支援情報の第4の表示例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る丁合支援情報の第5の表示例を示す図である。
図13図13は、実施形態に係る丁合支援情報の第6の表示例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係る丁合支援情報の第7の表示例を示す図である。
図15図15は、実施形態に係る丁合支援情報の第8の表示例を示す図である。
図16図16は、実施形態に係る丁合支援情報の第9の表示例を示す図である。
図17図17は、実施形態に係る丁合支援情報の第10の表示例を示す図である。
図18図18は、実施形態に係る丁合支援情報の第11の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、丁合機100の外観を示す斜視図である。例えば、丁合機100は、複数種類の折込ちらし(「広告」又は「印刷物」とも表記する)を丁合して丁合束を作成し、丁合束を送り出す丁合動作を実行する。なお、丁合機100の丁合処理の対象は、複数種類の折込ちらし(複数種類の印刷紙)だけに限定されるものではなく、様々な情報媒体を対象とすることができる。
【0013】
なお、図1における左手前側を丁合機100の前側、右手奥側を丁合機100の後側、左手奥側を左側、右手前側を右側と定義する。
【0014】
丁合機100は、支持体1、支持体2、天板3、底板4、複数の給紙棚5、複数の給紙棚6、給紙棚7、ホッパー8、上パネル9、下パネル10、複数の主パネル11及びタッチパネル12を含む。
【0015】
支持体1及び支持体2は、矩形板様の外観形状をなし、その長手方向が上下方向に向くとともに、それぞれが左側及び右側に位置するように互いに対向する。
【0016】
天板3は、支持体1及び支持体2のそれぞれの上端付近で、支持体1と支持体2とを連結する。底板4は、支持体1及び支持体2のそれぞれの下端付近で、支持体1と支持体2とを連結する。
【0017】
丁合機100は、本実施形態では11個の給紙棚5を備える。給紙棚5は、支持体1,2の間に上下方向に並んで配列された状態で支持体1,2により支持されている。給紙棚5は、その上面にシート紙(広告又は折込チラシなどの給紙物)を積載する。給紙棚5は、前側からのシート紙の投入を受ける。
【0018】
給紙棚6は、図1では1つのみが示されるが、給紙棚5と同数である。つまり本実施形態では、給紙棚6は11個である。給紙棚6は、支持体1,2の間に上下方向に並んで配列された状態で支持体1,2により支持されている。給紙棚6は、その上面にシート紙を積載する。給紙棚6は、後側からのシート紙の投入を受ける。給紙棚6のそれぞれは、給紙棚5のいずれかと横方向に並ぶ。
【0019】
ただし、給紙棚5,6の数は、3以上の任意の数であってよい。また、給紙棚5,6の少なくとも一部は、支持体1,2に対して着脱可能であってもよい。また、給紙棚5の数と給紙棚6の数とが異なっていても良い。
【0020】
給紙棚7は、支持体1,2の間に最下段の給紙棚5の下方に隣接する状態で配置され、支持体1,2により支持されている。給紙棚7は、その上面に、折り紙として使用されるシート紙を積載する。給紙棚7は、前側からのシート紙の投入を受ける。なお折り紙とは、2つ折り状態で紙束を挟み込むシート紙を指す。
【0021】
ホッパー8は、支持体1,2の間に給紙棚7の下方に隣接する状態で配置され、底板4により支持されている。ホッパー8は、その上面に、形成済みの紙束を積載する。
【0022】
上パネル9は、支持体1の前面に取り付けられ、動作スイッチ9a、排出スイッチ9b及びテストスイッチ9cを備える。動作スイッチ9aは、丁合動作の開始及び停止の指示を入力する。排出スイッチ9bは、丁合機100の内部に留まったシート紙を排出するための動作の開始指示を入力する。テストスイッチ9cは、試験的な丁合動作の開始指示を入力する。なお、図1には示されないが、支持体1の後面にも、上パネル9が取り付けられている。
【0023】
下パネル10は、支持体1の前面に取り付けられ、ロックスイッチ10a及び速度調整ダイヤル10bを備える。ロックスイッチ10aは、丁合動作の緊急停止指示を入力する。速度調整ダイヤル10bは、折り込みのスピードの指定を入力する。なお、図1には示されないが、支持体1の後面にも、下パネル10が取り付けられている。ただし、支持体1の後面に取り付けられた下パネル10は、速度調整ダイヤル10bに代えて、電源スイッチを備える。電源スイッチは、外部の商用電源からの電力取り込みをオン/オフする。
【0024】
なお、図1では給紙棚7の影となるために示されていないが、支持体1の前面には、排出調整ダイヤル及び折り調整ダイヤルが設けられている。排出調整ダイヤルは、形成された紙束を排出する速度の指定を入力する。折り調整ダイヤルは、給紙棚7に積載されたシート紙を折り紙とする際の折り位置の指定を入力する。
【0025】
丁合機100は、主パネル11を、給紙棚5の数よりも1つ多く備える。つまり本実施形態では、主パネル11は12個である。これら12個の主パネル11は、給紙棚5及び給紙棚7のそれぞれの横に並ぶ状態で、支持体2の前面に取り付けられ、給紙スイッチ11a、ミススイッチ11b、連段スイッチ11c及び捌き調整ダイヤル11dを備える。ただし、最上部に位置する給紙棚5及び給紙棚7の横に並んだ主パネル11は、連段スイッチ11cを備えない。主パネル11はそれぞれ、横に並んだ給紙棚5,7に対応付けられている。給紙スイッチ11a及びミススイッチ11bは、対応付けられた給紙棚を有効設定とするか否かの指定を入力する。連段スイッチ11cは、連段機能の適用の有無の指定を入力する。捌き調整ダイヤル11dは、対応付けられた給紙棚に積載されたシート紙から後述する送出機構により1枚のシート紙を送り出すためにシート紙に加える力の大きさの指定を入力する。なお、図1には示されないが、支持体2の後面にも、給紙棚6のそれぞれに対応付けて主パネル11が取り付けられている。つまり丁合機100が備える主パネル11の総数は23個である。
【0026】
タッチパネル12は、支持体2の側面に取り付けられる。タッチパネル12は、丁合機100の動作に関わる各種の情報を表示する。タッチパネル12は、丁合機100の動作に関わる各種の設定の指定を入力する。
【0027】
図2はシート紙Sの搬送のために丁合機100の内部に設けられた機構の構造を模式的に示す図である。なお、図2において、図1と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0028】
丁合機100は、シート紙Sの搬送に係わる機構の要素として、複数の送出機構21、複数の送出機構22、送出機構23、複数のガイド24、複数の縦搬送ローラ25、複数の縦搬送ローラ26、シート折り部27及び搬送ベルト28を含む。
【0029】
送出機構21は、給紙棚5のそれぞれに対応して設けられている。つまり本実施形態において送出機構21は11個である。送出機構21は、対応付けられた給紙棚5に積載されたシート紙Sを一枚ずつ送り出す。
【0030】
図3は、送出機構21の具体的な構造を一部破断して示す図である。
【0031】
送出機構21は、主動給紙ローラ21a、従動給紙ローラ21b、タイミングベルト21c、捌き板21d、搬送ローラ21e,21f、給紙センサ21g、残紙センサ21h及びジャミングセンサ21iを含む。
【0032】
主動給紙ローラ21aおよび従動給紙ローラ21bは、図示しないブラケットにより上下揺動可能とされている。主動給紙ローラ21aおよび従動給紙ローラ21bは、図3には示されないモータにより発生されて図3には示されない第1の電磁クラッチを介して伝達される駆動力により回転する。従動給紙ローラ21bは、タイミングベルト21cにより主動給紙ローラ21aに連結されており、主動給紙ローラ21aの回転に伴って回転する。主動給紙ローラ21aには、図3には示されない電磁ブレーキが取り付けられている。
【0033】
捌き板21dは、主動給紙ローラ21aの下方に配置され、主動給紙ローラ21aの周面に押し当てられている。捌き板21dは、例えばゴム材より形成されており、シート紙Sに対して大きな摩擦力を与える。これにより捌き板21dは、主動給紙ローラ21aとの間に差し込まれた複数枚のシート紙Sのうちの下方に位置するものを止め、一番上に位置する一枚のみが主動給紙ローラ21aにより送り出されるようにする。
【0034】
搬送ローラ21e,21fは、それぞれの周面が互いに接するように対向して配置されている。また搬送ローラ21e,21fは、主動給紙ローラ21aによって給紙棚5から送り出されたシート紙Sが、搬送ローラ21eと搬送ローラ21fとの間へと進入するように、主動給紙ローラ21aに隣接して配置されている。搬送ローラ21e,21fは、主動給紙ローラ21aによって送り込まれたシート紙Sをガイド24に向けて送り出す。
【0035】
搬送ローラ21e,21fは、上述のモータにより発生されて図3には示されない第2の電磁クラッチを介して伝達される駆動力により回転する。
【0036】
給紙センサ21gは、アクチュエータ21g−1及びマイクロスイッチ21g−2から構成される。アクチュエータ21g−1は、搬送ローラ21eと搬送ローラ21fとの間へと進入したシート紙Sにより押し下げられる。マイクロスイッチ21g−2は、上記のように押し下げられたアクチュエータ21g−1によりオンされる。かくして、給紙センサ21gは、搬送ローラ21eと搬送ローラ21fとの間にシート紙Sが存在する状態にあることを検出する。
【0037】
残紙センサ21hは、給紙棚5に積載されたシート紙Sを検出する。残紙センサ21hとしては、例えば反射型の光センサが用いられる。従って、残紙センサ21hがシート紙Sを検出できないとき、給紙棚5にシート紙Sが適正に積載されていないと判定できる。
【0038】
ジャミングセンサ21iは、搬送ローラ21e,21fにより送り出されたシート紙Sを検出する。従って、搬送ローラ21e,21fによるシート紙Sの送り出しを開始してからある程度の時間が経過してもジャミングセンサ21iがシート紙Sを検出し続けている場合には、ジャミングが生じていると判定できる。
【0039】
図2に示す様に、送出機構22は、給紙棚6のそれぞれに対応して設けられている。つまり本実施形態において送出機構22は11個である。送出機構22は、対応付けられた給紙棚6に積載されたシート紙Sを一枚ずつ送り出す。送出機構22の構造は、送出機構21と同様であるので、その図示及び説明は省略する。
【0040】
送出機構23は、給紙棚7に対応して設けられている。送出機構23は、給紙棚7に積載されたシート紙Sを一枚ずつ送り出す。送出機構23の構造は、送出機構21と同様であるので、その図示及び説明は省略する。
【0041】
ガイド24は、1つずつの送出機構21,22に対応して1つが設けられる。つまり本実施形態においてガイド24は11個である。ガイド24は、上下方向に一列に並ぶ。ガイド24は、対応する送出機構21,22からそれぞれ送り出されるシート紙Sを縦搬送ローラ25と縦搬送ローラ26との間に送り込む。また、最上部に位置するもの以外のガイド24は、上側に隣接する縦搬送ローラ25,26から送り出されたシート紙Sを下側に隣接する縦搬送ローラ25と縦搬送ローラ26との間に送り込む。
【0042】
縦搬送ローラ25,26は、ガイド24に対応して設けられている。つまり本実施形態において縦搬送ローラ25,26は11個ずつである。縦搬送ローラ25,26は、それぞれの周面が互いに接するように対向して配置されている。また縦搬送ローラ25,26は、ガイド24により送り込まれたシート紙Sが、縦搬送ローラ25と縦搬送ローラ26との間へと進入するように、対応するガイド24の下方に隣接して配置されている。縦搬送ローラ25,26は、ガイド24によって送り込まれたシート紙Sを下方に送り出す。
【0043】
かくして、ガイド24及び縦搬送ローラ25,26により、複数の給紙棚5,6から送り出されたシート紙Sを搬送するための共通搬送路が形成される。
【0044】
シート折り部27は、搬送ベルト27a、折りボックス27b、折りボックスセンサ27c、折込み用ナイフ27d及び折りローラ27e,27fを含む。
【0045】
搬送ベルト27aは、給紙棚7から送出機構23により送り出されたシート紙Sを、その先端が折りローラ27e,27fの上方を通過して折りボックス27b内に到達するまで搬送する。
【0046】
折りボックス27bは、シート紙Sの端部を保持する。折りボックス27bがシート紙Sの端部を保持しているとき、当該シート紙Sの中央部が折りローラ27e,27fの上方に位置する。折りボックス27bは、折り調整ダイヤルの回動に伴い、図2には示されない移動機構により横方向に移動される。
【0047】
折りボックスセンサ27cは、折りボックス27bによりシート紙Sが保持されていることを検出する。
【0048】
折り込み用ナイフ27dは、共通搬送路でのシート紙Sの搬送タイミングに同期して、図示しない往復機構により上下される。折り込み用ナイフ27dは、上記のように搬送ベルト27aによりシート紙Sの先端が折りボックス27bへと送り込まれるときには、上方に位置してシート紙Sに干渉しない。折り込み用ナイフ27dは、図示しない折りナイフ駆動部により下方に移動されることにより、折りローラ27e,27fの上方に位置しているシート紙Sの中央部を折りローラ27eと折りローラ27fとの間に向けて撓ませる。
【0049】
折りローラ27e,27fは、縦搬送ローラ25,26の下方に位置している。折りローラ27e,27fは、最下段の縦搬送ローラ25,26から送り込まれるシート紙Sの束とともに、上記のように撓ませた状態で折りローラ27e,27fの上方に位置しているシート紙Sとを纏めて下方へ送り出す。これにより、上記のように撓ませた状態で折りローラ27e,27fの上方に位置していたシート紙Sは、最下段の縦搬送ローラ25,26から送り込まれるシート紙Sの束を挟み込む状態で二つ折りとされた折り紙となる。
【0050】
搬送ベルト28は、折りローラ27e,27fから送り出された折り紙付きのシート紙の束(紙束)Bを、丁合機100の前側へと搬送し、ホッパー8に向けて排出する。
【0051】
図4は、丁合機100の制御系の構成を示すブロック図である。なお、図4に示される要素のうちで図1図3にも示されている要素については、同一の符号を付している。
【0052】
丁合機100は、棚対応ユニット31を、給紙棚5及び給紙棚7のそれぞれに対応して1つずつを有する。棚対応ユニット31は、対応する給紙棚5に対して設けられている主パネル11の給紙スイッチ11a、ミススイッチ11b及び連段スイッチ11cと、対応する給紙棚5に対して設けられている送出機構21に含まれた給紙センサ21g、残紙センサ21h、ジャミングセンサ21i、第1の電磁クラッチ21j、第2の電磁クラッチ21k及び電磁ブレーキ21mとを、入出力回路31aにそれぞれ接続して形成されている。ただし、最上段の給紙棚5及び給紙棚7に対応した棚対応ユニット31については、連段スイッチ11cを含まない。入出力回路31aは、接続された各種スイッチ及び各種センサの状態を表し、かつそれがどのスイッチ又はセンサに関するものであるかを識別可能とした検出情報を生成し、データ伝送路46へと送出する。入出力回路31aは、第1の電磁クラッチ21j、第2の電磁クラッチ21k及び電磁ブレーキ21mのそれぞれに対する制御情報がデータ伝送路46を介して送られてくると、当該制御情報に応じて第1の電磁クラッチ21j、第2の電磁クラッチ21k又は電磁ブレーキ21mの励磁状態を変化させる。
【0053】
なお、給紙棚に対応する棚対応ユニット31は、連段スイッチ11cを備えず、代わりに折りボックスセンサ27cを入出力回路31aに接続している。
【0054】
丁合機100は、棚対応ユニット32を、給紙棚6のそれぞれに対応して1つずつを有する。棚対応ユニット32は、棚対応ユニット31と同様にして形成される。ただし、棚対応ユニット32が備える給紙センサ、残紙センサ、ジャミングセンサ、第1の電磁クラッチ、第2の電磁クラッチ及び電磁ブレーキは、対応する給紙棚6に対して設けられている送出機構22に含まれたものである。
【0055】
入出力回路33には、動作スイッチ9a、排出スイッチ9b、テストスイッチ9c、ロックスイッチ10a、速度調整ダイヤル10b、インバータ34、モータ35、排出調整ダイヤル37、排出用モータ38及び後部表示部39がそれぞれ接続されている。入出力回路33は、接続された各種スイッチ、各種ダイヤル及び折りエンコーダ36の状態を表し、かつそれがどのデバイスに関するものであるかを識別可能とした検出情報を生成し、データ伝送路46へと送出する。入出力回路33は、モータ35、排出用モータ38及び後部表示部39のそれぞれに対する制御情報がデータ伝送路46を介して送られてくると、当該制御情報に応じてモータ35、排出用モータ38及び後部表示部39の動作状態を変化させる。
【0056】
インバータ34は、入出力回路33からモータ35の動作制御のために出力される直流の駆動信号からモータ35を駆動するための交流の駆動信号を得て、モータ35へと供給する。
【0057】
モータ35は、シート紙Sを搬送するための前述した各種のローラやベルトを駆動するための駆動力を発生する。このモータ35は、図3の説明において、主動給紙ローラ21a、従動給紙ローラ21b及び搬送ローラ21e,21fを回転させるための駆動力を発生するものとして説明されているものである。
【0058】
エンコーダ36は、共通搬送路でのシート紙Sの搬送タイミングに応じたタイミング信号を生成する。
【0059】
排出調整ダイヤル37は、図1では示されていないが支持体1の前面に設けられているものとして説明済みのものである。
【0060】
排出用モータ38は、丁合機100の内部に留まったシート紙を排出するための駆動力を発生する。
【0061】
後部表示部39は、支持体1の後面に設けられている。後部表示部39は、丁合作業時に各種の異常や使用状態を照光ランプにより表示する。
【0062】
制御部(プロセッサ)41は、記憶部42とともに丁合機100を制御するコンピュータを構成する。
【0063】
制御部41は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。制御部41は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、丁合機100としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0064】
記憶部42は、上記コンピュータの主記憶部分及び補助記憶部分に相当する。記憶部42は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。記憶部42は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。記憶部42は、アプリケーションプログラムの一部を揮発性のメモリ領域に記憶する場合もある。また記憶部42は、制御部41が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。記憶部42は、揮発性のメモリ領域を、制御部41によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0065】
データ伝送路46は、制御部41が各部と授受する各種のデータを伝送する。なお、タッチパネル12は、データ伝送路46に接続されている。
【0066】
次に以上のように構成された丁合機100の動作について説明する。図4以降を参照して、上記説明した丁合機100の給紙タイミング制御について説明する。図4に示すように、丁合機100は、データ伝送路46に接続される制御部41(プロセッサ)、記憶部42、通信部43(通信インタフェース)、表示部44、操作部45(タッチパネル)を備える。例えば、表示部44及び操作部45によりタッチパネル12が構成される。
【0067】
制御部41は、1又は複数のプロセッサにより構成され、動作制御プログラム、給紙棚情報、丁合情報、及び操作入力等のうちの少なくとも一つに基づき、丁合機100の動作を制御する制御データを生成し出力し、また、表示部44により各種情報を表示するための表示データを生成し出力する。例えば、制御部41は、複数の給紙棚(給紙棚5、6、7)のうちのどの給紙棚にどの種類のちらし(印刷物)をセットするかを示す丁合支援情報を表示するための表示データを出力する。
【0068】
記憶部42は、丁合機100の動作制御プログラム、丁合機100の構成情報、及び丁合情報等を記憶する。例えば、丁合機100の構成情報は棚情報を含み、棚情報は第1の所定数の給紙棚5、6、7の構成を示す情報である。例えば、給紙棚5、6が22段で構成され、給紙棚7が1段で構成されている場合、第1の所定数は23となる。丁合情報は、第1の所定数より多い第2の所定数の種類のちらしから選択される第1の所定数以下の種類を複数通りの組み合わせで丁合して複数通りの丁合物を作成することを要求する情報である。例えば、図6は丁合情報の一例を示し、図6に示すように、30種類(No.1〜30)のちらしから選択される23種類以下を組み合わせて1区から7区までの7通りの丁合物を複数部数作成するケースを想定する。この場合、第2の所定数は30となり、複数通りが7通りとなる。なお、区は、配達区域を示す。
【0069】
通信部43は、1又は複数の通信インタフェースを備える。通信インタフェースは、有線及び無線の通信インタフェースの何れでも良い。例えば、通信部43は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、及びタブレット端末と通信し、丁合情報等を受信する。また、通信部43は、USB(Universal Serial Bus)等の記憶媒体に記憶された丁合情報等を読み取る。
【0070】
表示部44は、制御部41からの表示データに基づき各種情報を表示する。例えば、複数の給紙棚のうちどの給紙棚にどの種類のちらしをセットするかを示す丁合支援情報を表示するための表示データに基づき、丁合支援情報を文字、記号、及び図の少なくとも一つで表示する。
【0071】
操作部45は、オペレータからの操作入力を受け付けて、操作入力情報を出力する。例えば、操作部45は、液晶ディスプレイとタッチパネル12とを組み合わせて構成される。
【0072】
図5は、本発明の実施形態に係る丁合機100の制御部41の概略構成を示すブロック図である。図5に示すように、制御部41は、情報取得部411、情報生成部412、及び情報出力部413を備える。
【0073】
情報取得部411は、記憶部202に記憶された情報、通信部203で受信された情報、及び操作部205から入力された情報等を取得する。例えば、情報取得部411は、棚情報及び丁合情報を取得する。
【0074】
情報生成部412は、情報取得部411により取得された棚情報と丁合情報に基づき、複数の給紙棚のうちどの給紙棚にどの種類のちらしをセットするかを示す丁合支援情報を生成する。
【0075】
情報出力部413は、情報生成部412により生成された丁合支援情報に対応する表示データを表示部204へ出力する。表示部204は、丁合支援情報に対応する表示データに基づき丁合支援情報を表示する。つまり、表示部204は、複数の給紙棚のうちどの給紙棚にどの種類のちらしをセットするかを示す情報を表示する。
【0076】
続いて、丁合支援情報の役割等について詳細に説明する。例えば、丁合機100の給紙棚5、6、7が合計23段で構成され、図6に示すように、30種類(No.1〜30)のちらしから選択される23種類以下を組み合わせて1区から7区までの7通りの丁合物を複数部数作成するケースを想定する。つまり、給紙棚5、6、7の合計棚数よりちらしの種類数が多いケースを想定する。
【0077】
このようなケースでは、一つの給紙棚に一種類のちらしをセットしようとすると給紙棚の数が不足してしまう。例えば、給紙棚5、6、7の23段(23個の給紙棚)に対して23種類(No.1〜23)のちらしをセットし、1区を配達対象とする丁合物(例えばNo.1、4〜7、9〜11、13、15〜17、19、21、22)の第1組目を作成する。同様に、2区を配達対象とする丁合物(例えばNo.1、4〜7、9〜11、13、15、16、18、19、21、22)の第1組目を作成する。同様に、3区〜7区を配達対象とする丁合物の第1組目を作成する。このような第1組目の丁合物の作成を1回戦と称する。
【0078】
続いて、給紙棚5、6、7の23段(23個の給紙棚)から23種類(No.1〜23)のちらしを取り除いて、給紙棚5、6、7のうちの7段(7個の給紙棚)に対して7種類(No.24〜30)のちらしをセットし、1区を配達対象とする丁合物(例えばNo.24、25、27〜30)の第2組目を作成する。同様に、2区を配達対象とする丁合物(例えばNo.24、25、27〜30)の第2組目を作成する。同様に、3区〜7区を配達対象とする丁合物の第2組目を作成する。このような第2組目の丁合物の作成を2回戦と称する。
【0079】
1区を配達対象とする1組目と2組目を組み合わせて、1区を配達対象とする丁合物(例えばNo.1、4〜7、9〜11、13、15〜17、19、21、22、24、25、27〜30)を作成する。同様に、2区を配達対象とする1組目と2組目を組み合わせて、2区を配達対象とする丁合物(例えばNo.1、4〜7、9〜11、13、15、16、18、19、21、22、24、25、27〜30)を作成する。同様に、3区〜7区を配達対象とする1組目と2組目を組み合わせて、3区〜7区を配達対象とする丁合物を作成する。
【0080】
上記したような1回戦と2回戦に分けた作業(複数回戦の作業)は非効率である。本実施形態の丁合機100は、丁合処理の効率化のための丁合支援情報を出力(表示)することができ、オペレータはこの丁合支援情報を見て、適切なタイミングで給紙棚5、6、7へ適切なちらしをセットしたり、適切なタイミングで給紙棚5、6、7にセットされたちらしを入れ替えたりすることができ、これにより丁合処理の効率化を図ることができる。
【0081】
例えば、全区域が配達対象となるちらし(全ての丁合物に共通するちらし)を全入れちらし(第1種のちらし)と定義し、一部の区域が配達対象となるちらし(全ての丁合物に共通しないちらし)を半端ちらし(第2種のちらし)と定義する。例えば、図6図6図18)の例では、全入れちらしと半端ちらしは、以下の通りである。
全入れちらし:
No.1、4、5、9、10、15、16、21、22、24、25、27〜30
半端ちらし:
No.2、3、6、7、8、11〜14、17〜20、23、26
また、1区を配達対象とする丁合物を1区丁合物、2区を配達対象とする丁合物を2区丁合物と定義する。同様に、3〜7区を対象とする丁合物をそれぞれ3〜7区丁合物と定義する。
【0082】
また、給紙棚5、6、7へのちらしの最適化条件(割り当て条件)、及び最適化条件に基づく丁合支援情報の概要は以下の通りである。
【0083】
(1)給紙棚5、6、7のうちの一つの給紙棚に1種類の全入れちらしを割り当てることを最適化条件の一つとし、この最適化条件に従って一つの給紙棚に1種類の全入れちらしをセットするように促すことを丁合支援情報の一つとする。つまり、一連の丁合処理において1種類の全入れちらしが一つの給紙棚を占有し、この全入れちらしは途中で入れ替える必要はない。例えば、図7に示すように、一つの給紙棚(1段目〜15段目)に1種類の全入れちらし(No.1、4、5、9、10、15、16、21、22、24、25、27〜30)のそれぞれを割り当てることを最適化条件の一つとし、この最適化条件に従って給紙棚に全入れちらしをセットするように促すことを丁合支援情報の一つとする。
【0084】
(2)一つの給紙棚に2種類以上の半端ちらしを割り当てることを最適化条件の一つとし、この最適化条件に従って一つの給紙棚に半端ちらしを1種類ずつ順番に入れ替えてセットするように促すことを丁合支援情報の一つとする。つまり、2種類以上の半端ちらしが一つの給紙棚を共有するように、半端ちらしを1種類ずつ順番に入れ替えてセットする。例えば、1種類目の半端ちらしの丁合処理を開始し、1種類目の半端ちらしの丁合処理を終えると、1種類目の半端ちらしを2種類目の半端ちらしへ入れ替えて、2種類目の半端ちらしの丁合処理を開始する。なお、全種類の半端ちらしが一つの給紙棚を共有する必要はなく、ある一部の2種類以上の半端ちらしが一つの給紙棚を共有し、ある一部の半端ちらしが一つの給紙棚を占有してもよい。
【0085】
(3)一つの給紙棚に同一区を配達対象とする2種類以上の半端ちらしを割り当てないことを最適化条件の一つとする。例えば、N区丁合物(N:整数、例えばNは1〜7)を作成する一連の丁合処理の途中で、ちらしの入れ替え作業を生じさせない。
【0086】
例えば、制御部41は、棚情報、丁合情報、及び最適化条件に基づき、図7に示す丁合支援情報を生成する。つまり、制御部41は、図7に示すように、全入れちらし(No.1、4、5、9、10、15、16、21、22、24、25、27〜30)を1〜15段目に割り当て、半端ちらし(No.2、3、6、7、8、11〜14、17〜20、23、26)を16〜21段目に割り当てる。より詳細には、半端ちらしNo.2、3、6を16段目に割り当て、半端ちらしNo.7、8を17段目に割り当て、半端ちらしNo.11、12を18段目に割り当て、半端ちらしNo.17、18を19段目に割り当て、半端ちらしNo.13、14、26を20段目に割り当て、半端ちらしNo.19、20、23を21段目に割り当てる。詳細は以下の通り。
【0087】
まず、情報取得部411は、棚情報及び丁合情報(図6)を取得する。情報生成部412は、丁合情報に基づき全数ちらしと半端ちらしを判定し、棚情報及び最適化条件に基づき各ちらしと各ちらしの配達対象(区)の関係を示す情報、及び全数ちらしと半端ちらしの判定結果(全数ちらしと半端ちらしの種類数)を示す丁合支援情報を生成する。情報出力部413は、丁合支援情報を出力する。これにより、例えば、表示部204は、図8及び図9に示す丁合支援情報の画面を表示する。なお、図8及び図9に示すように、丁合支援情報を複数画面でスクロール表示するようにしてもよいし、1画面で表示するようにしてもよい。
【0088】
例えば、オペレータが、操作部205を介して、図8又は図9に示す丁合支援情報の表示画面から最適化(例えば入れ替え1回最適化)を指定すると、丁合支援情報の表示画面が更新される。情報生成部201は、最適化の指定に応じて、上記した最適化条件に従い、一つの給紙棚に2種類の半端ちらしを割り当て、最適化のための丁合支援情報を生成し、情報出力部413は、丁合支援情報を出力する。これにより、例えば、表示部204は、図8及び図9に示す丁合支援情報の画面を、図10に示す丁合支援情報の画面へ更新する。なお、情報生成部201は、同一区を配達対象とする2種類の半端ちらしを一つの給紙棚に割り当てない。例えば半端ちらしNo.7とNo.11は1区を配達対象とする2種類の半端ちらしに該当し、一つの給紙棚に割り当てない。また、情報生成部201は、1区〜7区までの丁合物を順に作成することを条件として、ちらしの入れ替えの上限が1回となるように、丁合支援情報を生成する。
【0089】
図10に示す丁合支援情報(入れ替え1回最適化)は、半端ちらしの共有候補を含む。例えば、図10に示すように、半端ちらしNo.7(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.8(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.11(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.12(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.13(1区〜3区が配達対象)と半端ちらしNo.14(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.3(5区、6区が配達対象)と半端ちらしNo.6(1区、2区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.19(1区、2区が配達対象)と半端ちらしNo.20(4区、5区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.23(6区、7区が配達対象)と半端ちらしNo.2(3区が配達対象)を共有候補とする。
【0090】
また、図10に示す丁合支援情報は、最適化6段(最適化対象の半端ちらしが12種類あること)、半端ちらし3段(残りの半端ちらしが3種類であること)、全入れちらし15段(全入れちらしが15種類であること)、使用段24段(給紙棚が24段必要であること)、丁合機段数23段(使用可能な最大給紙棚が23段であること)、丁合作業2回戦(1区〜7区の丁合物を作成するために2回戦の作業が必要であること)の情報を含む。なお、1区〜7区までの丁合物を順に作成することを条件とし、半端ちらしNo.26(4区が配達対象)と半端ちらしNo.17(1区、3区、5区、7区が配達対象)を共有候補にしてしまうと、ちらしの入れ替えは1回では済まないので、例えば丁合支援情報はこのような共有候補は含まない。
【0091】
また、オペレータは操作部205を介して、図11に示すように、共有候補を変更(除外)することができる。図11は、半端ちらしNo.11(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.12(5区〜7区が配達対象)を共有候補から除外する例を示す。半端ちらしNo.11(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.12(5区〜7区が配達対象)を共有候補から除外した場合、図11に示す丁合支援情報は、最適化5段(最適化対象の半端ちらしが10種類であること)、半端ちらし5段(残りの半端ちらしが5種類であること)、全入れちらし15段(全入れちらしが15種類であること)、使用段25段(給紙棚が25段必要であること)、丁合機段数23段(使用可能な最大給紙棚が23段であること)、丁合作業2回戦(1区〜7区の丁合物を作成するために2回戦の作業が必要であること)の情報を含む。
【0092】
また、オペレータは操作部205を介して、図12に示すように、入れ替え2回最適化を指定することができる。図12に示す丁合支援情報(入れ替え2回最適化)は、半端ちらしNo.7(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.8(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.11(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.12(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.2(3区が配達対象)と半端ちらしNo.3(5区、6区が配達対象)と半端ちらしNo.6(1区、2区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.13(1区〜3区が配達対象)と半端ちらしNo.14(5区〜7区が配達対象)と半端ちらしNo.26(4区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.19(1区、2区が配達対象)と半端ちらしNo.20(4区、5区が配達対象)と半端ちらしNo.23(6区、7区が配達対象)を共有候補とする。
【0093】
また、図12に示す丁合支援情報は、最適化5段(13種類が最適化対象であること)、半端ちらし2段(残りの半端ちらしが2種類であること)、全入れちらし15段(全入れちらしが15種類であること)、使用段22段(給紙棚が22段必要であること)、丁合機段数23段(使用可能な最大給紙棚が23段であること)、丁合作業1回戦(1区〜7区の丁合物を作成するために1回戦の作業が必要であること)の情報を含む。
【0094】
さらに、オペレータは操作部205を介して、図13に示すように、入れ替え3回以上最適化を指定することができる。図13に示す丁合支援情報(入れ替え3回以上最適化)は、半端ちらしNo.7(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.8(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.11(1区〜4区が配達対象)と半端ちらしNo.12(5区〜7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.2(3区が配達対象)と半端ちらしNo.3(5区、6区が配達対象)と半端ちらしNo.6(1区、2区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.13(1区〜3区が配達対象)と半端ちらしNo.14(5区〜7区が配達対象)と半端ちらしNo.26(4区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.19(1区、2区が配達対象)と半端ちらしNo.20(4区、5区が配達対象)と半端ちらしNo.23(6区、7区が配達対象)を共有候補とし、半端ちらしNo.17(1区、3区、5区、7区が配達対象)と半端ちらしNo.18(2区、4区、6区が配達対象)を共有候補とする。また、図13に示す丁合支援情報は、最適化6段(15種類が最適化対象であること)、半端ちらし0段(残りの半端ちらしが0種類であること)、全入れちらし15段(全入れちらしが15種類であること)、使用段21段(給紙棚が21段必要であること)、丁合機段数23段(使用可能な最大給紙棚が23段であること)、丁合作業1回戦(1区〜7区の丁合物を作成するために1回戦の作業が必要であること)の情報を含む。
【0095】
オペレータは操作部205を介して、図14に示すように、各ちらしの棚指定に進むことを指定することができる。さらに、オペレータは操作部205を介して、図15に示すように、どの給紙棚にどの種類のちらしを入れるかを指定することができる。例えば、オペレータは操作部205を介して、図15に示すように、給紙棚の13段目を指定し、且つ全入れちらしNo.16を指定し、給紙棚の13段目と全入れちらしNo.16との関連を指定することができる。記憶部202は、指定された関連を記憶する。さらに、オペレータは操作部205を介して、図16に示すように、給紙棚の6段目を指定し、且つ全入れちらしNo.25を指定し、給紙棚の6段目と全入れちらしNo.25との関連を指定することができる。記憶部202は、指定された関連を記憶する。
【0096】
また、オペレータは操作部205を介して、給紙棚の5段目を指定し、且つ共有候補の半端ちらしNo.7及びNo.8を一括指定し、給紙棚の5段目とNo.7及びNo.8との関連を指定することができる。記憶部202は、指定された関連を記憶する。同様に、オペレータは操作部205を介して、給紙棚の6段目を指定し、且つ供給候補の半端ちらしNo.11及びNo.12を一括指定し、給紙棚の6段目とNo.11及びNo.12との関連を指定することができる。記憶部202は、指定された関連を記憶する。他の共有候補も同様に給紙棚に関連付けられる。情報出力部413は、関連付け作業に応じた丁合支援情報を出力し、これに対応して、表示部204は、図17に示す丁合支援情報を表示する。
【0097】
例えば、丁合支援情報は、一つの給紙棚に複数種類の半端ちらし(例えば5段目のNo.7とNo.8の半端ちらし、また、6段目のNo.11とNo.12の半端ちらし、また、7段目のNo.2とNo.3とNo.6の半端ちらしなど)を入れ替えてセットする情報を含み、各区用の各丁合物は、一つの給紙棚に入れ替えてセットされる複数種類の半端ちらし(例えば5段目のNo.7とNo.8の半端ちらし、6段目のNo.11とNo.12の半端ちらし、7段目のNo.2とNo.3とNo.6の半端ちらしなど)のうちの一種類の半端ちらしを含む。例えば、1区用の各丁合物は、No.7の半端ちらしを含むがNo.8の半端ちらしは含まない。
【0098】
また、丁合支援情報は、一つの給紙棚に一種類の全入れちらし(例えば1段目のNo.4の全入れちらしなど)をセットする情報を含み、各区用の各丁合物は、一つの給紙棚にセットされる一種類の全入れちらし(例えば1段目のNo.4の全入れちらしなど)を含む。
【0099】
また、丁合支援情報は、第1の棚に第1の種類の全入れちらし(例えば1段目のNo.4の全入れちらしなど)をセットする情報と、第2の棚に第2の種類の半端ちらし(例えば5段目のNo.7の半端ちらし)と第3の種類の半端ちらし(例えば5段目のNo.8の半端ちらし)を順に入れ替えてセットする情報とを含む。また、複数通りの丁合物に含まれる第1の丁合物(1区丁合物)は、第1の種類の全入れちらし(例えばNo.4の全入れちらし)と第2の種類の半端ちらし(例えばNo.7の半端ちらし)を含み、複数通りの丁合物に含まれる第2の丁合物(5区丁合物)は、第1の種類の全入れちらし(例えばNo.4の全入れちらし)と第3の種類の半端ちらし(例えばNo.8の半端ちらし)を含む。
【0100】
なお、同一区(例えば1区)で、異なる丁合物を生成するケースも想定されるが(No.7の半端ちらしを含む丁合物100部とNo.8の半端入ちらしを含む丁合物50部)、この場合は、同一区をさらに複数に分割(例えば1区Aと1区Bに分割)して、上記と同様に丁合支援情報により丁合を支援するようにすることができる。
【0101】
制御部41は、図17又は図6に示す丁合支援情報に基づき丁合動作を制御し、丁合・中入れ処理機構206(丁合機100)は、丁合物を作成する。例えば、図6に示す丁合支援情報に基づき、丁合機100は、1〜15段目の給紙棚にセットされるNo.1、4、5、9、10、15、16、21、22、24、25、27〜30の全入れちらし、16〜21段目の給紙棚にセットされるNo.6、7、11、17、13、19の半端ちらしを丁合し1区丁合物を作成する。
【0102】
続いて、オペレータにより19段目のNo.17の半端ちらしをNo.18の半端ちらしへ入れ替えられた後、丁合機100は、1〜15段目の給紙棚にセットされるNo.1、4、5、9、10、15、16、21、22、24、25、27〜30の全入れちらし、16〜21段目の給紙棚にセットされるNo.6、7、11、18、13、19の半端ちらしを丁合し2区丁合物を作成する。
【0103】
続いて、オペレータにより16段目のNo.6の半端ちらしをNo.2の半端ちらしへ入れ替え、19段目のNo.18の半端ちらしをNo.17の半端ちらしへ入れ替えられた後、丁合機100は、1〜15段目の給紙棚にセットされるNo.1、4、5、9、10、15、16、21、22、24、25、27〜30の全入れちらし、16〜20段目の給紙棚にセットされるNo.2、7、11、17、13の半端ちらしを丁合し3区丁合物を作成する。丁合機100は、4区〜7区丁合物も同様に生成する。
【0104】
なお、図7に示すように、丁合支援情報は、1段目〜15段目(第1の給紙棚を含む)に全入れちらしをセットし、16段目〜21段目(第2の給紙棚を含む)に半端ちらしをセットした後、これらセットされたちらしを丁合して1区丁合物を生成することを示す第1の案内情報を含んでもよい。また、丁合支援情報は、16段目〜21段目(第2の給紙棚を含む)にセットされた一部の半端ちらし(No.17の半端ちらし)を別の半端ちらし(No.18の半端ちらし)へ入れ替えた後、これら全入れちらし及び半端ちらしを丁合して2区丁合物を生成することを示す第2の案内情報を含んでもよい。例えば、情報出力部413は、1区丁合物を指定部数作成した後(半端ちらしの入れ替えが必要なタイミングで)、この第2の案内情報を出力し、表示部204が、この第2の案内情報を表示してもよい。
【0105】
なお、上記した丁合支援情報の生成及び出力、丁合動作(丁合処理)、及び中入れ動作(中入れ処理)はいくつかのソフトウェアによって実行することが可能である。このため、丁合支援情報の生成及び出力、丁合動作、及び中入れ動作の手順を実行するいくつかのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこれらプログラムを丁合機100(記憶部202)へインストールして実行するだけで、丁合支援情報の生成及び出力、丁合動作、及び中入れ動作を容易に実現することができる。例えば、丁合機100は、上記プログラムをネットワーク経由でダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを記憶し、プログラムのインストールを完了することができる。或いは、丁合機100は、上記プログラムを情報記憶媒体から読み取り、読み取ったプログラムを記憶し、プログラムのインストールを完了することができる。
【0106】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1の所定数の棚を示す棚情報と、前記第1の所定数より多い第2の所定数の種類の印刷物から選択される前記第1の所定数以下の種類を複数通りの組み合わせで丁合して複数通りの丁合物を作成することを要求する丁合情報とを取得する情報取得部と、
前記棚情報と前記丁合情報に基づき、どの棚にどの種類の印刷物をセットするかを示す丁合支援情報を生成する情報生成部と、
前記丁合支援情報を出力する情報出力部と、
を備え、
前記丁合支援情報は、一つの棚に複数種類の印刷物を入れ替えてセットする情報を含み、
各丁合物は、前記複数種類の印刷物のうちの一種類の印刷物を含む、情報処理装置。
[C2]
前記丁合支援情報は、一つの棚に一種類の印刷物をセットする情報を含み、
各丁合物は、前記一種類の印刷物を含む、[C1]の情報処理装置。
[C3]
前記丁合支援情報は、第1の棚に第1の種類の第1の印刷物をセットする情報と、第2の棚に第2の種類の第2の印刷物と第3の種類の第3の印刷物を順に入れ替えてセットする情報とを含み、
前記複数通りの丁合物に含まれる第1の丁合物は、前記第1及び第2の印刷物を含み、 前記複数通りの丁合物に含まれる第2の丁合物は、前記第1及び第3の印刷物を含む、[C2]の情報処理装置。
[C4]
前記丁合支援情報は、各丁合物に共通する印刷物の種類数を示す情報を含む、[C1]乃至[C3]の何れかの情報処理装置。
[C5]
前記丁合支援情報は、各丁合物に共通しない印刷物の種類数を示す情報を含む、[C1]乃至[C4]の何れかの情報処理装置。
[C6]
前記丁合支援情報は、前記第1の棚に前記第1の種類の前記第1の印刷物をセットし前記第2の棚に前記第2の種類の前記第2の印刷物をセットした後、前記第1及び第2の印刷物を丁合して前記第1の丁合物を生成することを示す第1の案内情報を含む[C3]の情報処理装置。
[C7]
前記丁合支援情報は、前記第2の棚にセットされた前記第2の種類の前記第2の印刷物を前記第3の種類の前記第3の印刷物へ入れ替えた後、前記第1及び第3の印刷物を丁合して前記第2の丁合物を生成することを示す第2の案内情報を含む[C6]の情報処理装置。
[C8]
第1の所定数の棚を示す棚情報と、前記第1の所定数より多い第2の所定数の種類の印刷物から選択される前記第1の所定数以下の種類を複数通りの組み合わせで丁合して複数通りの丁合物を作成することを要求する丁合情報とを取得する手順と、
前記棚情報と前記丁合情報に基づき、どの棚にどの種類の印刷物をセットするかを示す丁合支援情報を生成する手順と、
前記丁合支援情報を出力する手順と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記丁合支援情報は、一つの棚に複数種類の印刷物を入れ替えてセットする情報を含み、
各丁合物は、前記複数種類の印刷物のうちの一種類の印刷物を含む、情報処理プログラム。
[C9]
[C1]乃至[C7]の何れか一つの情報処理装置からの情報に基づき、各棚にセットされる印刷物を丁合して複数通りの丁合物を作成する丁合装置。
[C10]
[C3]の情報処理装置からの情報に基づき、前記第1の棚にセットされる前記第1の印刷物と前記第2の棚にセットされる前記第2の印刷物とを丁合して複数組の第1の丁合物を作成し、また、前記第1の棚にセットされる前記第1の印刷物と前記第2の棚にセットされる前記第2の印刷物から入れ替えられる前記第3の印刷物とを丁合して複数組の第2の丁合物を作成する丁合装置。
【符号の説明】
【0107】
100…丁合機、200…制御システム、201…制御部、202…記憶部、203…通信部、204…表示部、205…操作部、206…丁合・中入れ処理機構
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