(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1メモリは、送信停止モジュールを更に格納し、前記第1プロセッサにより実施されると、 前記送信停止モジュールは、前記システムコールの開始イベントを用いることにより、音声データの送信を停止することをトリガするように動作させ、前記音声データは、前記第1通話端末が前記音声通話を実行するとき生成される、 請求項7に記載のシステム。
前記第2メモリは、識別子取得ユニットとプロンプト発行ユニットとを更に有し、前記第2プロセッサにより実施されると、 前記識別子取得ユニットは、前記受信した音声保留要求に従って、前記音声通話中における前記少なくとも1つの第2通話端末に対応する識別子を取得することをトリガするように動作させ、 前記プロンプト発行ユニットは、前記音声通話における前記第1通話端末の参加が保留されることのプロンプトメッセージを生成し、前記識別子に従って前記少なくとも1つの第2通話端末へ前記プロンプトメッセージを発行するように動作させる、 請求項9に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
一実施形態では、音声呼中のシステムコールを処理する方法は、
図1に示され、以下のステップを含む。
【0014】
ステップS110:呼び出し端末は、音声呼中にシステムコール開始イベントを傾聴し取得する。
【0015】
音声呼は、データネットワークが音声データ、例えばVOIP(Voice over Internet Protocol)ネットワーク呼を送信することにより達成される通信処理を表す。2以上のユーザが、該ユーザの個々のモバイル端末を使用することにより、音声呼に参加する。ユーザの位置にある音声呼アプリケーションは、モバイル端末内にあり且つ音声呼を達成するよう構成されるクライアントとして機能し、音声呼において呼び出し端末になる。
【0016】
モバイル端末は、音声ネットワーク、つまりオペレータにより提供される電話機能により、音声データを送信する機能を有する。電話機能を通じて、モバイル端末が着呼状態又は発呼状態に変化すると、システムコール開始イベントがトリガされ、モバイル端末内で音声呼を現在実行している音声呼アプリケーションは、通知される。
【0017】
具体的に、モバイル端末のオペレーティングシステムは、システムコールの状態変化を傾聴するインタフェース、例えばAndroidオペレーティングシステムのTelephonyManager(PhoneStateListener.LISTEN_CALL_STATE)インタフェース又はiOSオペレーティングシステムのCTCallCenter(CTCall)インタフェースを提供する。
【0018】
システムコール状態が変化するときトリガされるシステムコールイベントは、登録システムコールの状態変化に関する傾聴インタフェースを使用することにより分かる。システムコールイベントは、システムコール開始イベント及びシステムコール終了イベントを有する。システムコール開始イベントは、システムコール状態が着呼状態又は発呼状態であるとき、トリガされる。システムコール終了イベントは、システムコールがハングアップ状態であるとき、トリガされる。
【0019】
モバイル端末のオペレーティングシステムにより提供されるインタフェースがシステムコール開始イベントを傾聴し取得すると、音声呼を現在実行している音声呼アプリケーション、つまり音声呼を実行する前述の呼び出し端末は、コールバックされ通知される。したがって、音声呼を実行する呼び出し端末は、自身に生じるシステムコール開始イベントを傾聴する。
【0020】
ステップS130:音声呼中に、呼び出し端末の参加を保留するために、システムコール開始イベントに従い、音声呼中の音声装置の使用を能動的に停止する。
【0021】
呼び出し端末が音声呼を実行する処理の間、呼び出し端末が位置するモバイル端末の音声装置は、音声データを再生するために使用される。音声呼を実行する呼び出し端末が位置するモバイル端末はシステムコールに入るようトリガされるので、呼び出し端末は、音声呼を維持し現在実行中のシステムコールの終了を待機するために、それにより実行される音声呼を保留するために音声装置の使用を能動的に停止する。
【0022】
このとき、音声装置は、音声呼が保留されると、システムコールに入るために、現在開始されたシステムコールにより占有される。
【0023】
ステップS150:音声呼を保留する呼び出し端末は、サーバ装置を使用することにより、呼び出し端末が音声呼を保留することを他の呼び出し端末に想起させるために、サーバ装置へ音声保留要求を開始する。
【0024】
呼び出し端末により保留された音声呼は、システムコールが終了すると回復される。
【0025】
システムコールに入る呼び出し端末は、音声呼を保留する。つまり、呼び出し端末は音声呼を維持するが、呼び出し端末は、音声呼における参加を保留する。したがって、呼び出し端末は、バックグラウンドサーバ装置へ音声保留要求を開始する。
【0026】
具体的に、音声呼中に、呼び出し端末とのデータ交換を実行するサーバ装置は、音声データを受信し及び転送し、呼び出し端末が音声呼を実行する状態、例えば音声呼の保留状態を、呼び出し端末間で、他の呼び出し端末へ転送するよう構成される。
【0027】
音声呼を現在実行している呼び出し端末がシステムコールに入るために音声呼を保留することを他の呼び出し端末に想起するために、サーバ装置の連携により、システムコールに入る呼び出し端末が音声呼を保留するとき、サーバ装置は、それにより開始された音声保留要求を用いることにより、呼び出し端末が音声呼を開始する保留状態を知る。
【0028】
さらに、システムコールに入る呼び出し端末は、それにより実行される音声呼を保留するために、音声装置の使用を停止する。音声呼の他の呼び出し端末は、この呼び出し端末の音声を出力しない。したがって、他の呼び出し端末の各々が、音声呼を保留する呼び出し端末が無音声であることの理由を知るために、これに関するリマインダが必要である。その結果、他の呼び出し端末は、音声呼の実行を継続する。
【0029】
一実施形態では、ステップS110の後に、前述の方法は、更に以下を有する。
【0030】
システムコール開始イベントを使用することにより、音声データの送信を停止することをトリガするステップ。ここで、音声データは、呼び出し端末が音声呼を実行するとき、生成される。
【0031】
このステップにおける呼び出し端末は、システムコールが音声呼に入るために、音声呼を一時的に保留する任意の呼び出し端末である。システムコール開始イベントがトリガされるとき、音声呼を一時的に保留する呼び出し端末は、ネットワークフローを節約するために、他の呼び出し端末の各々へ音声データを送信することを停止する。
【0032】
一実施形態では、ステップS150の後に、前述の方法は、更に以下を有する。
【0033】
サーバ装置において及び受信した音声保留要求に従い、音声呼における呼び出し端末の参加が保留されることを、他の呼び出し端末に想起するステップ。
【0034】
音声保留要求を受信するサーバ装置は、プロンプトメッセージを発行することにより、呼び出し端末が音声呼を一時的に保留することを他の呼び出し端末において想起する。つまり、他の呼び出し側は、音声呼を現在実行している呼び出し端末がシステムコールに入り音声呼における参加を一時的に保留することを通知される。したがって、現在の音声呼を続けるために、他の呼び出し端末は、音声呼における幾つかの呼び出し端末の参加が保留されることに影響されない。それにより、音声呼の円滑さを保証する。
【0035】
さらに、
図2に示すように、サーバ装置において及び受信した音声保留要求に従い、音声呼における呼び出し端末の参加が保留されることを、他の呼び出し端末に想起する前述のステップは、以下のステップを含む。
【0036】
ステップS201:受信した音声保留要求に従い、音声呼中に他の呼び出し端末に対応する識別子を取得することをトリガする。
【0037】
サーバ装置において、呼び出し端末により開始された音声保留要求が受信された場合、音声呼中に種々の呼び出し端末に対応する識別子を取得するために、音声保留要求に対応する音声呼は、トリガされ決定される。識別子は、呼び出し端末に関連するデータを識別するために使用される。例えば、音声データ、音声保留要求、及びプロンプトメッセージが正確に及び成功裏に転送されることを保証するために、音声データパケット、音声保留要求、及びプロンプトメッセージは、全て、識別子を使用することにより、送信元呼び出し端末及び宛先呼び出し端末を区別する。
【0038】
ステップS203:音声呼における呼び出し端末の参加が保留されることのプロンプトメッセージを生成し、識別子に従い他の呼び出し端末へプロンプトメッセージを発行する。
【0039】
サーバ装置において生成されそれにより発行されたプロンプトメッセージは、テキストメッセージ及び/又は音声メッセージであって良い。テキストメッセージは、音声呼を実行し続ける他の呼び出し端末のうちの呼び出し端末がシステムコールに入るために音声呼を保留することを想起するために使用される。音声メッセージは、音声コンテンツを再生する形式で想起するために使用される。
【0040】
さらに、
図3に示すように、本実施形態では、サーバ装置において及び受信した音声保留要求に従い、音声呼における呼び出し端末の参加が保留されることを、他の呼び出し端末に想起する前述のステップの後に、方法は、以下のステップを更に含む。
【0041】
ステップS310:システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と音声呼を実行する任意の呼び出し端末において、呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージを受信する。
【0042】
音声呼中に、システムコール開始イベントが生じる1又は複数の呼び出し端末が存在して良い。相対的に、システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と音声呼を実行する1又は複数の呼び出し端末も存在して良い。さらに、システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と音声呼を実行する任意の呼び出し端末は、呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージを受信する。ここで、プロンプトメッセージは、サーバ装置により発行される。
【0043】
ステップS330:プロンプトメッセージに従い、呼び出し端末が呼を保留することを想起する。
【0044】
プロンプトメッセージは、テキストメッセージ及び/又は音声メッセージであって良い。したがって、プロンプトメッセージが受信された後、関連するプロンプトコンテンツが表示され又は再生される。したがって、ユーザは、インタフェースコンテンツを閲覧すること又は再生されるコンテンツを聴くことを通じて、現在実行中の音声呼において呼び出し端末がシステムコールに入るために一時的に保留されることを知ることができる。
【0045】
ステップS350:呼び出し端末が呼を保留することのリマインダを受けて、音声データを送信し及び/又は受信する。
【0046】
呼び出し端末が呼を保留することのリマインダを受けて、音声呼を実行し続ける任意の他の呼び出し端末は、音声データを送信し及び/又は受信し続ける。したがって、対応するユーザは、他のユーザの発話コンテンツを聴くことができる。
【0047】
上述の処理を通じて、音声呼中に、着呼又は発呼のために呼び出し端末がシステムコールに入り、したがって音声呼を保留したとしても、他の呼び出し端末の各々は、依然として音声呼を実行し続けることができる。音声呼を保留する呼び出し端末は、呼び出し端末が参加する音声呼を終了せず、それが参加している音声呼を保持したままである。したがって、音声呼にもたらされる妨害は、場合によっては除去され、それにより、音声呼が頻繁に終了され再開されることを防ぐ。
【0048】
一実施形態では、
図4に示すように、ステップS150の後に、前述の方法は、更に以下のステップを有する。
【0049】
S401:サーバ装置において、音声呼中に任意の呼び出し端末により送信された音声データを受信する。
【0050】
音声呼中に、音声呼が実行されるとき、各呼び出し端末とデータを交換するサーバ装置は、各呼び出し端末により送信される音声データを絶え間なく受信し、音声データ中の対応する発話コンテンツを転送するために、受信した音声データを他の呼び出し端末へ転送する。
【0051】
ステップS430:音声データを受信する呼び出し端末に対応する識別子を取得し、音声保留要求に従い、取得した識別子のうち、音声呼における参加を保留する呼び出し端末の識別子を削除する。
【0052】
任意の呼び出し端末により送信されサーバ装置により受信された音声データに関して、音声呼中に音声データを受信する各他の呼び出し端末に対応する識別子が取得される。これらの識別子は、音声呼における参加が現在保留されている呼び出し端末に対応する識別子を含む。したがって、この識別子が削除される。
【0053】
ステップS450:取得した識別子に従い音声データを転送する。
【0054】
上述の処理を通じて、音声呼における呼び出し端末の参加が保留されると、音声データはサーバ装置へ送信されない。さらに、サーバ装置に関して、それにより受信された音声データも、音声呼における参加が保留される呼び出し端末へ転送されない。したがって、音声呼における参加が保留される呼び出し端末により消費されるネットワークフローが大幅に節約される。
【0055】
一実施形態では、
図5に示すように、前述の方法は、更に以下のステップを有する。
【0056】
ステップS510:音声呼を保留する呼び出し端末は、システムコール開始イベントを傾聴し取得する。
【0057】
システムコール終了イベントは、システムコールがハングアップ状態であるとき、トリガされる。音声呼を現在保留している呼び出し端末は、システムコールの処理中である。接続されたシステムコールがハングアップされると、システムコールの状態は、接続状態からハングアップ状態に変化する。
【0058】
上述のように、システムコールの状態変化は、トリガされるシステムコール開始イベントを受信するために、モバイル端末が位置するオペレーティングシステムにより提供されるインタフェースにより傾聴される。
【0059】
ステップS530:呼を回復するために、システムコール開始イベントに従い、音声装置を再占有する。
【0060】
音声装置は、システムコールがハングアップされるとき、占有されない。したがって、呼び出し端末において一時的に保留された音声呼を回復するために、音声呼は、音声装置を再占有するよう制御され、それにより音声呼に再び参加する。
【0061】
ステップS550:サーバ装置を使用することにより、音声呼を保留している呼び出し端末が音声呼を回復することを、他の呼び出し端末に通知するために、呼の回復に従いサーバ装置へ呼回復要求を開始する。
【0062】
上述の処理を通じて、システムコールのために音声呼を一時的に保留している呼び出し端末は、システムコールがハングアップするとき呼を回復し、音声呼に再び参加でき、つまり音声データを送信し及び/又は受信し続けることができる。
【0063】
このとき、サーバ装置は、呼び出し端末により送信された音声データを受信し、該音声データを音声呼の他の呼び出し端末へ転送する。
【0064】
さらに、このような状況では、音声呼を保留している呼び出し端末が呼を回復するとき、ステップS550の後で、前述の方法は更に以下を有する。
【0065】
サーバ装置において及び受信した呼回復要求に従い、呼び出し端末が音声呼に再び参加することを、他の呼び出し端末に想起するステップ。
【0066】
他の呼び出し端末に音声呼における任意の呼び出し端末で一時的保留が生じることを想起するために、サーバ装置は、呼回復要求に従い、それを知る。
【0067】
相応して、サーバ装置はさらに、呼を回復する呼び出し端末により送信された音声データを受信し、該音声データを音声呼を保留しない他の呼び出し端末へ転送する。これにより、音声呼に再び参加し続ける。
【0068】
音声呼中のシステムコールを処理する前述の方法は、特定の実施形態を参照して以下に詳述される。本実施形態で実行される音声呼は、n個の呼び出し端末を有し、nは2以上の整数である。説明は、この音声呼中に呼び出し端末でシステムコールが生じることを一例として用いることにより行われる。
【0069】
図6に示すように、呼び出し端末A1、呼び出し端末A2、呼び出し端末A3、...、及びAnは、サーバ装置を用いることにより音声呼を実行する。本実施形態では、呼び出し端末A1は、システムコールが生じる呼び出し端末であり、システムコールは音声呼の処理中に他の呼び出し端末では生じない。
【0070】
音声呼は、呼び出し端末A1の観点から以下に説明される。
【0071】
呼び出し端末A1では、システムコールが生じるとき、システムコール開始イベントが傾聴される。この場合、現在実行中の音声呼を一時的に保留するために、音声装置の使用は能動的に停止される。
【0072】
音声呼を一時的に保留する呼び出し端末A1は、呼び出し端末A1がシステムコールに入り音声呼を一時的に保留することをサーバ装置に通知するために、サーバ装置への音声保留要求を開始し、それによりサーバ装置を通じて他のユーザに通知する。
【0073】
この場合、呼び出し端末A1は、もはやサーバ装置へ音声データを送信せず、サーバ装置により転送される他の呼び出し端末からの音声データをもはや受信しない。
【0074】
呼び出し端末A1は、接続され、システムコールに入る。それにより、現在及び自動的に保存された音声呼を回復するためにシステムコールのハングアップを待機するために、実行中の音声呼は自動的に保存されて良い。
【0075】
具体的に、呼び出し端末A1がシステムコールに入るとき、呼び出し端末A1に対応する端末インタフェースは
図7に示される。端末インタフェースは、依然として音声呼インタフェース内にあり、システムコールが開始するとき、音声呼が保留される及び他の呼び出し端末が待機しているインタフェースの中で、つまり、音声呼インタフェース710に示される「呼が保留され、他のユーザが待機している」というメッセージを単に想起する。この場合、呼回復ボタン730は利用できない。
【0076】
しかしながら、別の態様では、システムコールがハングアップすると、呼び出し端末A1は、システムコール終了イベントを傾聴する。この場合、音声装置は再び有効にされ、呼回復要求はサーバ装置へ開始される。
【0077】
呼回復要求を受信するサーバ装置は、音声データを呼び出し端末A1へ転送し、他のユーザに通知する。相応して、呼び出し端末A1は、それにより実行される音声データの送信も回復して良い。
【0078】
呼び出し端末A1における音声呼は、手動操作により回復されて良く、又は自動トリガにより回復されて良い。手動操作は、音声呼を回復するために、システムコールが終了すると、
図8に示すように利用可能になる呼回復ボタン730をトリガすることを表す。自動トリガは、システムコール終了イベントが傾聴されると、音声呼を回復する処理を自動的に実行することを表す。
【0079】
一実施形態では、
図9に示されるように、音声呼中のシステムコールを処理する方法が更に相応して提供される。
【0080】
方法は、呼び出し端末において作動され、呼び出し端末は、システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と音声呼を実行する。方法は以下のステップを更に有する。
【0081】
ステップS810:呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージを受信し、呼を保留する呼び出し端末によりシステムコール開始イベントをトリガする。
【0082】
呼び出し端末がシステムコールに入り音声呼を維持するとき、音声呼を現在実行している呼び出し端末がシステムコールに入ることを知るために、他の呼び出し端末は、呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージを受信する。
【0083】
ステップS830:呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージに従い、呼び出し端末が呼を保留することを想起する。
【0084】
受信したプロンプトメッセージに従い、対応する想起コンテンツが現在実行中の音声呼の中で出力され、出力形式はプロンプトメッセージの形式と一致する。例えば、プロンプトメッセージがテキストメッセージである場合、プロンプトメッセージは、
図9に示すように現在音声呼インタフェース内に表示され、音声呼インタフェース710は「ボブが通常呼に入る」という想起コンテンツを表示する。プロンプトメッセージが音声メッセージである場合、設定されたリマインダが直接再生される。
【0085】
ステップS850:呼び出し端末が呼を保留することのリマインダを受けて、音声呼を実行する。
【0086】
このリマインダを受けて、システムコールに入る呼び出し端末以外の他の呼び出し端末は、通常音声呼ロジックで互いに音声呼を実行する。つまり、音声データは、サーバ装置の連携の下で送信され及び/又は受信される。
【0087】
さらに、ステップS850の特定の処理は、音声呼中の音声データをサーバ装置へ送信し、及び/又は音声呼中の音声データをサーバ装置により受信し、音声データは、サーバ装置を用いることにより、音声呼中に呼を保留する呼び出し端末以外の他の呼び出し端末へ転送されることであって良い。
【0088】
つまり、呼び出し端末がシステムコールに入り音声呼を維持する処理の間、呼び出し端末は、もはや音声データを送信し及び/又は受信しないが、音声データは、他の呼び出し端末間で送信され及び/又は受信され続ける。
【0089】
別の実施形態では、
図11に示すように、音声呼中のシステムコールを処理する方法は、以下のステップを更に含む。
【0090】
ステップS910:サーバ装置により転送された音声データを受信する。ここで、音声データは、呼を回復する呼び出し端末によりサーバ装置へ送信された音声データを含む。
【0091】
呼び出し端末がシステムコールに入り音声呼を維持する前述の処理において、他の呼び出し端末間の通常音声呼を達成するために、音声データは他の呼び出し端末間で送信される。
【0092】
システムコールが終了し音声呼が回復されると、他の呼び出し端末の間の音声呼に参加するために、呼び出し端末は、サーバ装置へ音声データを送信する。
【0093】
ステップS930:受信した音声データを再生する。
【0094】
他の呼び出し端末が、呼を回復した呼び出し端末によりサーバ装置へ送信された音声データを受信した後に、発話コンテンツを取得するために、受信した音声データは、占有される音声装置により再生されて良い。
【0095】
前述の処理を通じて、呼び出し端末がシステムコールを終了し音声呼を回復するとき、複数の呼び出し端末間の通常音声呼を回復するために、呼び出し端末は、他の呼び出し端末の間の音声呼に入る。
【0096】
この処理の間、システムコールが生じる呼び出し端末に対応するロジックは、上述された通りであり、詳細事項はここで再び記載されない。
【0097】
一実施形態では、
図12に示されるように、音声呼中のシステムコールを処理するシステムが相応して提供される。システムは、呼開始傾聴モジュール110と、能動的停止モジュール130と、要求保留モジュール150と、を有する。
【0098】
呼開始傾聴モジュール110は、音声呼の任意の呼び出し端末100におけるシステムコール開始イベントを傾聴するよう構成される。
【0099】
能動的停止モジュール130は、音声呼中に、能動的停止モジュールの置かれた呼び出し端末の参加を保留するために、システムコール開始イベントに従い、呼び出し端末による呼び出し端末の音声装置の使用を能動的に停止するよう構成される。
【0100】
要求保留モジュール150は、サーバ装置を使用することにより、呼び出し端末100が音声呼を保留することを他の呼び出し端末に想起させるために、呼び出し端末を保留する呼び出し端末において、サーバ装置へ音声保留要求を開始する。
【0101】
呼び出し端末により保留された音声呼は、システムコールが終了すると回復される。
【0102】
本実施形態では、呼開始傾聴モジュール110、能動的停止モジュール130、及び要求保留モジュール150は、全て、システムコールが生じる呼び出し端末100内に置かれる、つまりシステムコールが生じる音声呼アプリケーションの機能モジュールを構成する。
【0103】
システムは、送信停止モジュール(図示しない)を更に有して良い。送信停止モジュールは、システムコール開始イベントを使用することにより、音声データの送信を停止することをトリガするよう構成される。ここで、音声データは、第1呼び出し端末が音声呼を実行するとき、生成される。
【0104】
一実施形態では、上述のシステムは、リマインダモジュールを更に有する。リマインダモジュールは、サーバ装置において及び受信した音声保留要求に従い、音声呼における呼び出し端末の参加が保留されることを、他の呼び出し端末に想起するよう構成される。
【0105】
リマインダモジュールは、複数の呼び出し端末とデータ交換を実行するサーバ装置に配置され、それにより、複数の呼び出し端末により実行される音声呼を制御するためにサーバ装置と連携する。
【0106】
さらに、
図13に示すように、リマインダモジュール200は、識別子取得ユニット201と、リマインダ発行ユニット203と、を有する。
【0107】
リマインダ取得ユニット201は、受信した音声保留要求に従い、音声呼中に他の呼び出し端末に対応する識別子を取得することをトリガするよう構成される。
【0108】
リマインダ発行ユニット203は、音声呼における呼び出し端末の参加が保留されることのプロンプトメッセージを生成し、識別子に従い他の呼び出し端末へプロンプトメッセージを発行するよう構成される。
【0109】
一実施形態では、
図14に示すように、システムは、メッセージ受信モジュール310と、メッセージ出力モジュール330と、送信モジュール350と、を更に有する。
【0110】
メッセージ受信モジュール310は、システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と音声呼を実行する任意の呼び出し端末において、呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージを受信するよう構成される。
【0111】
メッセージ出力モジュール330は、プロンプトメッセージに従い、呼び出し端末が呼を保留することを想起するよう構成される。
【0112】
送信モジュール350は、呼び出し端末が呼を保留することのリマインダを受けて、音声データを送信し及び/又は受信するよう構成される。
【0113】
本実施形態では、メッセージ受信モジュール310、メッセージ出力モジュール330、及び送信モジュール350は、全て、他の呼び出し端末内に配置され、システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と相対する。
【0114】
一実施形態では、
図15に示すように、上述のシステムは、データ受信モジュール410と、識別子スクリーニングモジュール430と、転送モジュール450と、を更に有する。
【0115】
データ受信モジュール410は、サーバ装置400において、音声呼中に任意の呼び出し端末により送信された音声データを受信するよう構成される。
【0116】
識別子スクリーニングモジュール430は、音声データを受信する呼び出し端末に対応する識別子を取得し、音声保留要求に従い、取得した識別子のうち、音声呼における参加を保留する呼び出し端末の識別子を削除するよう構成される。
【0117】
転送モジュール450は、取得した識別子に従い音声データを転送するよう構成される。
【0118】
本実施形態では、データ受信モジュール410、識別子スクリーニングモジュール430、及び転送モジュール450は、全て、サーバ装置400内に配置される。
【0119】
別の実施形態では、
図16に示すように、上述のシステムは、呼終了傾聴モジュール510と、装置占有モジュール530と、要求回復モジュール550と、を更に有する。
【0120】
呼終了傾聴モジュール510は、音声呼を保留する呼び出し端末におけるシステムコール終了イベントを傾聴し取得するよう構成される。
【0121】
装置占有モジュール530は、呼を回復するために、システムコール終了イベントに従い、音声装置を再占有するよう構成される。
【0122】
要求回復モジュール550は、サーバ装置を使用することにより、音声呼を保留している呼び出し端末が音声呼を回復することを、他の呼び出し端末に通知するために、呼の回復に従いサーバ装置へ呼回復要求を開始するよう構成される。
【0123】
本実施形態では、呼終了傾聴モジュール510、装置占有モジュール530、及び要求回復モジュール550は、保留された音声呼を回復するために、システムコールの呼び出し端末内に配置される。
【0124】
一実施形態では、音声呼中のシステムコールを処理する装置が相応して提供される。当該装置は、呼び出し端末において作動される。呼び出し端末は、システムコール開始イベントが生じる呼び出し端末と音声呼を実行する。
図17に示すように、装置は、プロンプト受信モジュール610と、呼保留想起モジュール630と、音声呼モジュール650と、を有する。
【0125】
プロンプト受信モジュール610は、呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージを受信し、呼を保留する呼び出し端末によりシステムコール開始イベントをトリガするよう構成される。
【0126】
呼保留想起モジュール630は、呼び出し端末が呼を保留することのプロンプトメッセージに従い、呼び出し端末が呼を保留することを想起するよう構成される。
【0127】
音声呼モジュール650は、呼び出し端末が呼を保留することのリマインダを受けて、音声データを実行するよう構成される。
【0128】
さらに、音声呼モジュール650は、音声呼の中の音声データをサーバ装置へ送信し、及び/又は音声呼の中の音声データをサーバ装置により受信するよう更に構成される。ここで、音声データは、サーバ装置を用いることにより、音声呼の中で、呼を保留する呼び出し端末以外の他の呼び出し端末へ転送される。
【0129】
別の実施形態では、
図18に示すように、上述の装置は、音声受信モジュール810と、再生モジュール830と、を更に有する。
【0130】
音声受信モジュール810は、サーバ装置により転送された音声データを受信するよう構成される。ここで、音声データは、呼を回復する呼び出し端末によりサーバ装置へ送信された音声データを含む。
【0131】
再生モジュール830は、受信した音声データを再生するよう構成される。
【0132】
本用途では、複数の端末の音声呼、例えばモバイル端末を用いることにより2人以上の人々により実行される音声呼において、任意の呼び出し端末により実行される音声呼は、音声装置を占有する。呼び出し端末の音声呼を保留するために、音声装置の使用は、システムコール開始イベントが傾聴される場合に能動的に停止される。音声保留要求は、バックグラウンドサーバ装置に対して開始される。音声呼における他の呼び出し端末は、サーバ装置を使用することにより、呼び出し端末が音声呼を保留することを想起され、他の呼び出し端末は依然としてこの音声呼の中で音声データを送信し及び受信する。この処理の間に、音声呼は、システムコールが生じるとき終了せず、単にシステムコールに入る呼び出し端末の音声呼における参加が保留されるだけである。音声呼の円滑さを保証するために、他の呼び出し端末は、依然として音声呼を実行し続けることができる。したがって、複数の端末の音声呼は妨害されず、それにより、複数の端末の音声呼の信頼性を向上する。
【0133】
本実施形態で提供される音声呼中のシステムコールを処理する方法は、コンピュータプログラムにより実現される。音声呼中のシステムコールを処理するシステム及び装置は、コンピュータシステム900において実行するために、
図19に示すコンピュータシステム内に格納される。
【0134】
前述の実施形態でシステムコール開始イベントを傾聴する呼び出し端末が第1呼び出し端末として参照され、第1呼び出し端末と音声通信を実行する呼び出し端末が第2呼び出し端末として参照される場合、前述のコンピュータシステム900は、第1呼び出し端末、又はサーバ装置、又は第2呼び出し端末、又は音声呼中のシステムコールを処理するシステムを実装するよう構成されて良い。処理システムは、1つの第1呼び出し端末、1つのサーバ装置、及び少なくとも1つの第2呼び出し端末を有する。
【0135】
図19に示すように、コンピュータシステム900は、プロセッサ910、メモリ920、及びシステムバス922を含む。メモリ920及びプロセッサ910を含む種々のシステムコンポーネントは、システムバス922に接続される。プロセッサ910は、コンピュータシステム内の基礎的な計算及び論理操作により、コンピュータプログラム命令を実行するハードウェアである。メモリ920は、コンピュータプログラム又はデータ(例えば、プログラム状態情報)を一時的に又は永久的に格納する物理装置であり、音声呼中のシステムコールを処理する方法のプログラム命令及び他のデータを格納する。プロセッサ910は、音声呼を保留し又は回復するために、メモリ920内のプログラム命令を実行し、システムコールの状態変化を傾聴し、システムコールに反応する。プロセッサ910及びメモリ920は、システムバス922を通じてデータ通信を実行できる。メモリ920は、読み出し専用メモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(両者とも図示しない)、ランダムアクセスメモリ(RAM)を有する。ここで、RAMは、通常、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムをロードされる主記憶を表す。
【0136】
コンピュータシステム900は、ディスプレイインタフェース930(例えば、グラフィック処理ユニット)、ディスプレイ装置940(例えば、液晶ディスプレイ)、音声インタフェース950(例えば、サウンドカード)、及び音声装置960(例えば、スピーカ)を更に有する。ディスプレイ装置940は、音声呼インタフェースを表示するよう構成される。
【0137】
コンピュータシステム900は、通常、1つの記憶装置970を有する。記憶装置970は、複数種類のコンピュータ可読媒体から選択されて良い。コンピュータ可読媒体は、コンピュータシステム900によりアクセス可能な任意の利用可能な媒体を表し、取り外し可能媒体及び非取り外し可能媒体を含む。例えば、コンピュータ可読媒体は、限定ではなく、フラッシュメモリ(マイクロSDカード)、CD−ROM、DVD(digital versatile disc)又は他の光記憶装置、カセット、磁気テープ、ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、又は所要の情報を格納するために使用可能であり且つコンピュータシステム900によりアクセス可能な任意の他の媒体を含む。
【0138】
コンピュータシステム900は、入力装置980及び入力インタフェース990(例えば、IO制御部)を更に有する。ユーザは、キーボード、マウス、又はディスプレイ装置940にあるタッチパネル装置のような入力装置980を使用することにより、命令及び情報をコンピュータシステム900に入力して良い。入力装置980は、通常、入力インタフェース990を通じてシステムバス922に接続されるが、USB(universal serial bus)のような他のインタフェース又はバス構造を通じて接続されても良い。
【0139】
コンピュータシステム900は、ネットワーク環境の中で1又は複数のネットワーク装置に論理的に接続されて良い。ネットワーク装置は、パーソナルコンピュータ、サーバ装置、ルータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、又は他の公衆ネットワークノードであって良い。コンピュータシステム900は、LAN(local area network)インタフェース1000又はモバイル通信ユニット1010を通じてネットワーク装置に接続される。LAN(local area network)は、家庭、学校、コンピュータ実験室、又はオフィスビルのような限られた領域内でネットワーク媒体を用いて相互接続されたコンピュータネットワークを表す。WiFi(登録商標)及びEthernet(登録商標)over twisted pairは、LANを構築するために最も一般的に使用される2つの技術である。WiFiは、コンピュータシステム900が無線波を通じて無線ネットワークとデータを交換しそれに接続されることを可能にする技術である。モバイル通信ユニット1010は、広範な地理的領域内で移動しながら、無線通信線を通じて呼を生成し及び受信するが可能である。呼に加えて、モバイル通信ユニット1010は、モバイルデータサービスを提供する、2G、3G、又は4Gセルラ通信システムの中でインターネットアクセスもサポートする。
【0140】
以上に詳述されたように、本開示に適用可能なコンピュータシステム900は、前述の音声呼中のシステムコールにより処理される特定の操作を実行できる。コンピュータシステム900は、プロセッサ910によりコンピュータ可読媒体内のプログラム命令を実行する形式で、これらの操作を実行する。プログラム命令は、記憶装置970から又は別の装置からLANインタフェース1000を通じて、メモリ920に読み込まれて良い。メモリ920に格納されたプログラム命令は、プロセッサ910が画像処理方法を実行できるようにする。さらに、本願は、ハードウェア回路を使用することにより、又はハードウェア回路及びソフトウェア命令の組合せを使用することにより、実装されても良い。したがって、本願の実装は、ハードウェア回路及びソフトウェアの任意の特定の組合せに限定されない。
【0141】
前述のコンピュータシステム900が第1呼び出し端末を実装するよう構成されるとき、メモリ120は、少なくとも、呼開始傾聴モジュール、能動的停止モジュール、要求保留モジュール、呼終了傾聴モジュール、装置占有モジュール、及び要求回復モジュールを実装するよう構成される。メモリ120は、送信停止モジュールを更に有して良い。プロセッサ110により実装されるとき、種々のモジュールにより達成される機能は、前述の実施形態におけるものと同じであり、詳細事項は再掲されない。
【0142】
前述のコンピュータシステム900がサーバ装置を実装するよう構成されるとき、メモリ120は、少なくとも、想起モジュール、データ受信モジュール、識別子スクリーニングモジュール、及び転送モジュールを格納する。プロセッサ110により実装されるとき、種々のモジュールにより達成される機能は、前述の実施形態におけるものと同じであり、詳細事項は再掲されない。
【0143】
前述のコンピュータシステム900が第2呼び出し端末を実装するよう構成されるとき、メモリ120は、少なくとも、メッセージ受信モジュール、メッセージ出力モジュール、及び送信モジュールを格納する。プロセッサ110により実装されるとき、種々のモジュールにより達成される機能は、前述の実施形態におけるものと同じであり、詳細事項は再掲されない。
【0144】
前述のコンピュータシステム900が第1呼び出し端末、サーバ装置、及び少なくとも1つの第2呼び出し端末を含むシステムを実装するよう構成されるとき、メモリ120は、第1呼び出し端末、サーバ装置、及び各第2呼び出し端末を実装するための種々のモジュールを別個に格納する。プロセッサ110により実装されるとき、種々のモジュールにより達成される機能は、前述の実施形態におけるものと同じであり、詳細事項は再掲されない。
【0145】
前述のコンピュータシステム900は、本願に適用可能なコンピュータシステム環境の単なる一例であり、本願の適用範囲に対する限定として解釈されるべきではない。また、コンピュータシステム900は、必要に応じて、例示的なコンピュータシステム900の部分のうちの1つ又は組合せに依存し又はそれを有するとして解釈されるべきではない。
【0146】
当業者は、前述の実施形態のステップの全部又は一部が、ハードウェアを使用することにより実装されて良く、又は関連するハードウェアに指示するプログラムにより実装されて良いことを理解する。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されて良い。記憶媒体は、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスク、等であって良い。