(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンピューティングシステムは、メディア提示デバイスであり、前記メディア提示デバイスは、受信機に接続され、前記メディアコンテンツを受信することは、前記受信機から前記メディアコンテンツを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
(i)前記第1の部分は、プログラムセグメントであり、前記第2の部分は、コマーシャルである、(ii)前記第1の部分は、第1のコマーシャルであり、前記第2の部分は、前記第1のコマーシャルとは異なる第2のコマーシャルである、(iii)前記第1の部分は、コマーシャルであり、前記第2の部分は、プログラムセグメントである、または、(iv)前記第1の部分は、第1のプログラムセグメントであり、前記第2の部分は、前記第1のプログラムセグメントとは異なる第2のプログラムセグメントである、請求項3に記載の方法。
前記コンピューティングシステムは、メディア提示デバイスであり、前記メディア提示デバイスは、受信機に接続され、前記メディアコンテンツを受信することは、前記受信機から前記メディアコンテンツを受信することを含む、請求項13に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0007】
I.概要
メディアコンテンツ配信及び提示システム内で、受信機(例えば、ケーブル受信機または衛星放送受信機)は、メディアコンテンツをメディア提示デバイス(例えば、テレビ)に提供でき、メディア提示デバイスは、メディアコンテンツを受信して、エンドユーザに提示できる。
【0008】
ある場合には、メディア提示デバイスが受信及び/または提示しているメディアコンテンツを識別するのが望ましいことがある。特に、これは、メディア提示デバイス等のエンティティが、識別されたメディアコンテンツに基づいてアクションを行うのを可能にし得る。例えば、識別されたメディアコンテンツに基づいて、メディア提示デバイスによって提示されているメディアコンテンツと共に補助コンテンツ(例えば、文脈上適切な広告)を(例えば、提示されたメディアコンテンツに補助コンテンツをオーバーレイすることによって)、メディア提示デバイスに提示させることができる。
【0009】
一例においては、フィンガープリントベースの技術を使用してメディアコンテンツを識別できる。このように、メディア提示デバイスは、メディアコンテンツを受信でき、受信したメディアコンテンツのフィンガープリントを生成できる。メディア提示デバイスは、次に、分析のためにフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信でき、コンテンツ識別サーバは、フィンガープリントを使用して、メディアコンテンツを識別できる。識別されたメディアコンテンツに基づいて、コンテンツ識別サーバは、メディア提示デバイスに上記のアクションを行わせる等、1つまたは複数のアクションを取ることができる、または、コンテンツ識別サーバに取らせることができる。
【0010】
上記のように、メディア提示デバイスは、メディアコンテンツが識別できるように、定期的に、または、時々、フィンガープリントを生成でき、及び/または、フィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信できる。実際には、多くのメディア提示デバイスが、このようにして、フィンガープリントを生成及び/または送信でき、これらが、まとまって、コンテンツ識別サーバの動作に負担をかける場合がある。従って、場合によっては、所与のメディア提示デバイスが、生成し、及び/または、分析のためにコンテンツ識別サーバに送信するフィンガープリントの数を減らすのが望ましいことがある。しかしながら、これは、所与の時にメディア提示デバイスに提示されているメディアコンテンツを、コンテンツ識別サーバが正確に識別する能力を低下させる可能性がある。
【0011】
一態様においては、メディア提示デバイスは、メディアコンテンツの特徴を決定し、その決定を、メディア提示デバイスにフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信させるトリガイベントとして使用することによって、上記問題に取り組むのを支援できる。
【0012】
最初に、メディア提示デバイスは、受信機等から、メディアコンテンツを受信できる。メディアコンテンツは、第1の部分と第2の部分等、複数の部分を含み得る。一例においては、第1の部分と第2の部分はそれぞれ、メディアコンテンツの論理的に自己完結した単位で、互いに分離され、互いに異なってよい。例えば、一例においては、第1の部分は、プログラムセグメント(例えば、テレビ番組のセグメント)であってよく、第2の部分は、コマーシャルであってよい。
【0013】
受信機は、第1の部分と第2の部分を時系列で提供でき、メディア提示デバイスは、第1の部分と第2の部分を時系列で受信できる。従って、受信機は、第2の部分を提供する前に、第1の部分を提供できる。同様に、メディア提示デバイスは、第2の部分を受信する前に、第1の部分を受信できる。
【0014】
メディア提示デバイスは、第1の部分を受信した後、第1のフィンガープリントを生成でき、生成した第1のフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信して、第1の部分を識別できる。次に、コンテンツ識別サーバ、メディア提示デバイス、及び/または、他のエンティティが、識別された第1の部分に基づいて、アクションを行うことができる。
【0015】
第1の部分と同様、メディア提示デバイスは、第2の部分の第2のフィンガープリントを生成できる。メディア提示デバイスは、次に、(第1の部分と第2の部分を含む)受信したメディアコンテンツが特定の特徴を有すると決定できる。そして、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定したことに応答して、メディア提示デバイスは、生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信して、第2の部分を識別できる。次に、コンテンツ識別サーバ、メディア提示デバイス、及び/または、別のエンティティは、識別された第2の部分に基づいて、アクションを行うことができる。
【0016】
所定の特徴は、所望の構成に適するように異なってよい。例えば、一例においては、所定の特徴は、第1の部分と第2の部分は、互いに
閾値程度の類似性が無いということであってよい。これは、各部分が、メディアコンテンツの論理的に自己完結した単位で、他方の部分とは分離され、異なっているという事実を証明できる。様々な例において、これは、(i)第1の部分は、プログラムセグメントであり、第2の部分は、コマーシャルである、(ii)第1の部分は、第1のコマーシャルであり、第2の部分は、第1のコマーシャルとは異なる第2のコマーシャルである、(iii)第1の部分は、コマーシャルであり、第2の部分は、プログラムセグメントである、または、(iv)第1の部分は、第1のプログラムセグメントであり、第2の部分は、第1のプログラムセグメントと異なる第2のプログラムセグメントであるという事実を表してよい。
【0017】
上記のように、受信機は、第1の部分と第2の部分を含むメディアコンテンツを提供でき、メディア提示デバイスは、第1の部分と第2の部分を含むメディアコンテンツを受信できる。場合によっては、様々な理由のために、メディアコンテンツは、第1の部分と第2の部分を分ける非実質的なメディアコンテンツを含んでよい。例えば、メディアコンテンツが、プログラムセグメントとコマーシャルを含むビデオコンテンツである場合、ビデオコンテンツは、プログラムセグメントとコマーシャルを分ける実質的に黒いコンテンツ(例えば、1秒または2秒の実質的に黒いビデオコンテンツ)も含んでよい。このような非実質的なコンテンツは、典型的に、このような非実質的なコンテンツが無ければ隣接しているメディアコンテンツの2つの論理的に自己完結した単位を分けることができる。
【0018】
これを認めて、一例においては、所定の特徴は、第1の部分が
閾値程度の非実質的なメディアコンテンツを含むことであってよい。従って、メディアコンテンツが、第1の部分と、第2の部分と、非実質的なコンテンツを含む第3の部分とを含み、受信機が、第1の部分、第3の部分、及び、第2の部分をこの順で受信する場合、メディア提示デバイスは、第3の部分が
閾値程度の非実質的なメディアコンテンツを含むと決定することによって、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定できる。
【0019】
受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイスが決定するのを可能にするために、訓練システム(メディア提示デバイスまたは他のエンティティであってよい)は、機械学習技術を採用して、メディアコンテンツ(または、メディアコンテンツの部分)が所定の特徴を有するか否かを検出するように分類器を訓練できる。分類器を一旦、訓練すると、一例においては、メディア提示デバイスは、訓練された分類器を用いて、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定できる。
【0020】
実際には、メディア提示デバイスは、受信したメディアコンテンツ(の異なる部分)が所定の特徴を有することを継続的に決定でき、これに応じて、上記のように、フィンガープリントを生成でき、及び/または、生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信できる。
【0021】
これは、メディア提示デバイスが分析のためにフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信するインスタンスの数を減らすのを支援でき、それによって、コンテンツ識別サーバの動作が過度になる機会を減らすのを支援できる。これは、ネットワークと、他の種類のコンピューティングリソースの使用も一般的に低減できる。
【0022】
II.アーキテクチャ例
A.コンピューティングデバイス
図1は、コンピューティングデバイス100の例の簡単なブロック図である。コンピューティングデバイスは、本開示に記載される
動作及び/または機能等、1つまたは複数の
動作及び/または機能を行うように構成できる、及び/または、行うことができる。コンピューティングデバイス100は、プロセッサ102、データ記憶装置104、通信インタフェース106、及び/または、ユーザインタフェース108等、様々な構成要素を含み得る。これらの構成要素はそれぞれ、接続機構110を介して互いに接続できる。
【0023】
本開示において、「接続機構」という用語は、2つ以上の構成要素、デバイス、システム、または、他のエンティティ間の通信を容易にする機構を意味する。接続機構は、ケーブルもしくはシステムバス等の比較的簡単な機構であってもよく、または、パケットベースの通信ネットワーク(例えば、インターネット)等の比較的複雑な機構であってもよい。ある場合には、接続機構は、(例えば、接続が無線である場合)無形の媒体を含み得る。
【0024】
プロセッサ102は、汎用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)及び/または、特殊用途プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))を含み得る。プロセッサ102は、以下に記載するように、データ記憶装置104に含まれるプログラム命令を実行できる。
【0025】
データ記憶装置104は、磁気、光学、及び/または、フラッシュストレージ等の1つまたは複数の揮発性、不揮発性、取り外し可能、及び/または、取り外し不能のストレージ構成要素を含むことができ、及び/または、プロセッサ102と全体的または部分的に一体化できる。さらに、データ記憶装置104は、プログラム命令(例えば、コンパイルされた、もしくは、コンパイルされていないプログラム論理及び/または機械コード)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形態を取ることができ、プログラム命令は、プロセッサ102によって実行されると、コンピューティングデバイス100に、本開示に記載される
動作及び/または機能等、1つまたは複数の
動作及び/または機能を行わせる。これらのプログラム命令は、個別のソフトウェアアプリケーションの一部を規定できる、及び/または、個別のソフトウェアアプリケーションの一部であってよい。場合によっては、コンピューティングデバイス100は、通信インタフェース106及び/またはユーザインタフェース108等から、入力を受信することに応答して、プログラム命令を実行できる。データ記憶装置104は、本開示に記載される種類等、他の種類のデータも記憶できる。
【0026】
通信インタフェース106は、コンピューティングデバイス100を、1つまたは複数のプロトコルに従って、他のエンティティと接続、及び/または、通信可能にできる。一例においては、通信インタフェース106は、イーサネット(登録商標)インタフェースまたは高精細マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))等の有線インタフェースであってよい。別の例においては、通信インタフェース106は、セルラーまたはWI−FI等、無線インタフェースであってよい。本開示においては、接続は、直接接続または間接接続であってよく、後者は、ルータ、切り替え装置、または、他のネットワークデバイス等の1つまたは複数のエンティティを通る、及び/または、トラバースする接続である。同様に、本開示においては、送信は、直接送信または間接送信であってよい。
【0027】
ユーザインタフェース108は、コンピューティングデバイス100とコンピューティングデバイス100のユーザとの対話を、適用可能な場合、容易にするハードウェア構成要素、及び/または、ソフトウェア構成要素を含み得る。従って、ユーザインタフェース108は、キーボード、キーパッド、マウス、タッチパネル、マイクロフォン、及び/または、カメラ等の入力構成要素、及び/または、(例えば、タッチパネルと組み合わせることができる)ディスプレイデバイス、サウンドスピーカ、及び/または、触覚フィードバックシステム等の出力構成要素を含み得る。
【0028】
コンピューティングデバイス100は、テレビ、セットトップボックス、ワークステーション端末、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、及び/または、携帯電話等、様々な形態を取ることができる。
【0029】
B.メディアコンテンツ配信及び提示システム
図2は、メディアコンテンツ配信及び提示システム200の例の簡単なブロック図である。システム200は、メディアコンテンツ(例えば、オーディオコンテンツ及び/またはビデオコンテンツ)の配信及び/または提示に関連する様々な
動作及び/または機能を行うことができ、コンピューティングシステムとして実施されてよい。本開示においては、「コンピューティングシステム」という用語は、少なくとも1つのコンピューティングデバイスを含むシステムを意味する。場合によっては、コンピューティングシステムは、1つまたは複数の他のコンピューティングシステムを含み得る。
【0030】
システム200は、メディアコンテンツソース202、メディアコンテンツ配信業者204、受信機206、及び/または、メディア提示デバイス208等の様々な構成要素を含むことができ、各構成要素はコンピューティングシステムとして実施されてよい。システム200は、メディアコンテンツソース202とメディアコンテンツ配信業者204を接続する接続機構210と、メディアコンテンツ配信業者204と受信機206を接続する接続機構212と、受信機206とメディア提示デバイス208を接続する接続機構214も含むことができる。実際には、システム200は、上記構成要素の例の一部のうちの多くまたは全てを含む可能性が高い。
【0031】
メディアコンテンツソース202とメディアコンテンツ配信業者204は、それぞれ、様々な形態を取ってよい。例えば、メディアコンテンツソース202は、放送局、及び/または、ウェブサーバであってよく、メディアコンテンツ配信業者204は、多チャンネル配信業者(例えば、ケーブルテレビプロバイダ、衛星放送プロバイダ、無線放送プロバイダ、または、ウェブアグリゲータ)であってよい。受信機206とメディア提示デバイス208も、様々な形態を取ってよい。例えば、受信機は、ケーブル受信機、衛星放送受信機、無線放送受信機、及び/または、ストリーミングメディアボックスであってよく、メディア提示デバイス208は、テレビもしくは他のディスプレイデバイス、または、ラウドスピーカもしくは他のオーディオデバイスであってよい。
【0032】
C.メディアコンテンツ識別システム
図3は、メディアコンテンツ識別システム300の例の簡単なブロック図である。システム300は、メディアコンテンツ識別(自動コンテンツ認識(ACR)と呼ばれることもある)に関する様々な
動作及び/または機能を行うことができ、コンピューティングシステムとして実施されてよい。
【0033】
システム300は、メディア提示デバイス208及びコンテンツ識別サーバ302等の様々な構成要素を含むことができ、コンピューティングシステムとして実施できる。システム300は、接続機構304も含むことができ、接続機構304は、メディア提示デバイス208とコンテンツ識別サーバ302を接続する。
【0034】
III.動作例
図2を再び、参照すると、システム200内で、メディアコンテンツソース202は、メディアコンテンツをメディアコンテンツ配信業者204に提供でき、メディアコンテンツ配信業者204は、メディアコンテンツを受信機に提供でき、受信機は、メディアコンテンツをメディア提示デバイス208に提供でき、メディア提示デバイス208は、メディアコンテンツをエンドユーザに提示できる。
【0035】
実際には、システム200は、上記構成要素の一部のうちの多くまたは全てを含むことができ、それによって、メディアコンテンツを多くのエンドユーザに提示するのを可能にできる。従って、一例においては、メディアコンテンツソース202は、ABC、NBC、CBS、FOX、HBO、CNN等の全国放送であってよく、メディアコンテンツ配信業者204は、地方局、及び/または、特定の指定マーケットエリア((DMA)(designated market area)の他のローカルのコンテンツ配信業者であってよい。さらに、受信機206とメディア提示デバイス208は、家庭または事業所等の顧客の建物に配置されてよい。これらの配置または他の配置を用いて、メディアコンテンツソース202は、受信機206に配信するために、メディアコンテンツをメディアコンテンツ配信業者204に配信でき、メディアコンテンツ配信業者204は、個別のチャンネル(例えば、特定の周波数)で、メディアコンテンツを受信機206に配信できる。各受信機206は、次に、選択したチャンネルにチューニングして、選択したチャンネルに到着するメディアコンテンツをメディア提示デバイス208に送信することによって、ユーザ入力、または、1つまたは複数の他のトリガイベントに応答できる。メディア提示デバイス208は、次に、メディアコンテンツを受信し、(例えば、コンテンツを表示、または、他の方法で提示することによって)提示できる。
【0036】
場合によっては、メディア提示デバイス208が受信及び/または提示しているメディアコンテンツを識別するのが望ましいことがある。特に、これは、メディア提示デバイス208等のエンティティが、識別されたメディアコンテンツに基づいてアクションを行うのを可能にできる。例えば、識別されたメディアコンテンツに基づいて、メディア提示デバイス208は、補助コンテンツ(例えば、文脈的に適切な広告)を、メディア提示デバイス208によって提示されているメディアコンテンツと共に、(例えば、提示されたメディアコンテンツに補助コンテンツをオーバーレイすることによって)提示することができる。
【0037】
一例においては、フィンガープリントベースの技術を使用して、メディアコンテンツを識別できる。この例を記載する。
図3を再び、参照すると、メディア提示デバイス208は、メディアコンテンツを受信でき、受信したメディアコンテンツのフィンガープリントを生成できる。一例においては、メディア提示デバイス208は、メディア提示デバイスが、(例えば、受信機206から)メディアコンテンツを受信している間に、及び/または、メディア提示デバイスが、メディアコンテンツを提示のために処理している間に、フィンガープリントを生成できる。メディア提示デバイス208は、既知のまたは今後開発される任意のメディアフィンガープリントプロセスを適用して、メディアコンテンツのフィンガープリントを生成できる。
【0038】
実際には、メディア提示デバイス208は、フレーム毎(例えば、キーフレーム毎)、または、他の基準等、継続的に、フィンガープリントストリームとして、このようなフィンガープリントを生成できる。メディア提示デバイス208は、フィンガープリントを分析のためにコンテンツ識別サーバ302に送信もできる。例を挙げると、メディア提示デバイス208は、定期的にまたは時々、メディア提示デバイス208によって受信及び/または提示されているメディアコンテンツの最新のフレーム、一連のフレーム、または、他の部分を表すフィンガープリントを生成でき、及び/または、そのフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信できる。詳細には、メディア提示デバイス208は、最後に生成されたフィンガープリントを有するメッセージを生成でき、そのメッセージをコンテンツ認識サーバのIPアドレスに送信できる。このようなメッセージは、現在の時間を暗黙にまたは明示的に含むことができ、従って、当該メディアコンテンツが、メディア提示デバイス208によって受信及び/または提示されている時を立証する。そうして、コンテンツ識別サーバ302は、分析のためのフィンガープリントと時間情報を受信できる。
【0039】
さらに、コンテンツ識別サーバ302は、既知のまたは今後開発される任意のフィンガープリント比較プロセスを用いて、メディア提示デバイス208によって受信及び/または提示されているメディアコンテンツのフィンガープリントを、コンテンツ識別サーバ302によってアクセス可能な基準フィンガープリントと比較できる。
【0040】
各基準フィンガープリントは、基準フィンガープリントが生成されたメディアコンテンツを識別し、且つ、コンテンツ識別サーバ302によってアクセス可能な各データに対応できる。一例においては、コンテンツ識別サーバ302は、マッピングデータを使用して、所与の基準フィンガープリントを、対応するメディアコンテンツを識別する各データにマップできる。データは、タイトル、一意の識別子、または、メディアコンテンツに関連付けられた他のデータを指定すること等によって、様々な方法で、メディアコンテンツを識別できる。従って、メディア提示デバイス208によって受信及び/または提示されたメディアコンテンツを表すフィンガープリントと、基準フィンガープリントとの間で一致があると決定することによって、コンテンツ識別サーバ302は、基準フィンガープリントに対応するデータを使用して、メディアコンテンツを識別できる。
【0041】
識別されたメディアコンテンツに基づいて、コンテンツ識別サーバ302は、1つまたは複数のアクションを取ることができる、または、取らされてよい。例えば、コンテンツ識別サーバ302は、識別されたメディアコンテンツに基づいてアクションを取ることができる、または、コンテンツ識別サーバ302は、他のエンティティ、おそらく、メディア提示デバイス208に信号を送って、その他のエンティティに、識別されたメディアコンテンツに基づいてアクションを取らせることができる。
【0042】
例えば、コンテンツ識別サーバ302は、メディア提示デバイス208が識別されたメディアコンテンツを提示しているという事実を、コンテンツ格付けまたは分析システムの一部として記録して、メディアコンテンツがメディア提示デバイスによって受信及び/または提示されている程度を測定できる。例えば、メディア提示デバイス208は、規則的に(例えば、定期的に)メディア提示デバイス208が受信及び/または提示しているメディアコンテンツのフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に報告でき、コンテンツ識別サーバ302は、本明細書に記載のプロセス等のプロセスを行って、識別されているメディアコンテンツを決定できる。コンテンツ識別サーバ302が、このようにして、メディア提示デバイス208が受信及び/または提示しているメディアコンテンツを識別する度に、コンテンツ識別サーバ302は、受信及び/または提示しているメディアコンテンツのカウントまたは他の統計値に追加できる。さらに、これらのカウントまたは他の統計値は、(デバイス固有の視聴分析として)メディア提示デバイス毎であってよく、メディア提示デバイスがメディアコンテンツを受信及び/または提示する程度を示す。
【0043】
別の例として、コンテンツ識別サーバ302は、これに応じて、上記のように、オーバーレイ広告等の補助コンテンツを、他の可能性のうちで、おそらく、メディアコンテンツの1つまたは複数の部分に置き換えて、メディア提示デバイス208に提示させることができる。例えば、当該メディアコンテンツが識別されたとすると、コンテンツ識別サーバ302は、(例えば、サーバのデータ記憶装置から)、識別されたメディアコンテンツに特に関連付けられ、(また、おそらく、特定のメディア提示デバイス208に関連付けられたプロファイルデータ(例えば、デバイス固有の視聴分析)にさらに基づいて)特定の補助メディアコンテンツを、生成または選択でき、その補助メディアコンテンツをメディア提示デバイス208に送信して、メディア提示デバイス208が、メディア提示デバイス208が受信機206から受信しているメディアコンテンツと共に、補助メディアコンテンツを提示できる。メディア提示デバイス208は、このようにして、補助メディアコンテンツをコンテンツ識別サーバ302から受信して、メディア提示デバイス208が受信機206から受信しているメディアコンテンツと共に、補助メディアコンテンツを提示できる。
【0044】
上記のように、メディア提示デバイス208は、メディアコンテンツが識別できるように、定期的にまたは時々、フィンガープリントを生成でき、及び/または、コンテンツ識別サーバ302に送信できる。実際には、多くのメディア提示デバイス208が、このようにして、フィンガープリントを生成及び/または送信でき、これがまとまると、コンテンツ識別サーバ302の動作の負担になる場合がある。従って、場合によっては,所与のメディア提示デバイス208が生成し、及び/または、分析のためにコンテンツ識別サーバ302に送信するフィンガープリントの数を減らすことが望ましいことがある。しかしながら、これは、所与の時に、メディア提示デバイス208に提示されているメディアコンテンツをコンテンツ識別サーバ302が正確に識別できる能力を低下させる可能性がある。
【0045】
これがどのように問題になり得るかを説明するために、以下のシナリオを考える。受信機206は、メディアコンテンツをメディア提示デバイス208に提供し、メディア提示デバイス208は、メディアコンテンツを受信する。メディアコンテンツは、第1の部分と第2の部分を含む少なくとも2つの部分を含み、それらを、受信機206は時系列で提供し、メディア提示デバイス208は時系列で受信する。第1の部分は、プログラムセグメント(例えば、テレビ番組のセグメント)であり、第2の部分は、プログラムセグメントに続くコマーシャルである。
【0046】
上記のように、受信機206は、メディアコンテンツの第1の部分と第2の部分を時系列で提供し、メディア提示デバイス208は、それらを時系列で受信する。従って、受信機206は、第2の部分を提供する前に、第1の部分を提供する。同様に、メディア提示デバイス208は、第2の部分を受信する前に、第1の部分を受信する。詳細には、時刻T
1に、受信機206は、第1の部分のメディア提示デバイス208への提供を開始し、メディア提示デバイス208は、第1の部分を受信する。次に、5秒後の時刻T
2に、受信機は、第2の部分のメディア提示デバイス208への提供を開始し、メディア提示デバイス208は、第2の部分を受信する。メディア提示デバイス208が、30秒に一度の時間間隔で、フィンガープリントを生成し、コンテンツ識別サーバ302に送信するように構成され、且つ、メディア提示デバイス208が、フィンガープリントを時刻T
1に生成、送信する場合、メディア提示デバイス208が第1の部分の受信及び/または提示を開始するや否や、コンテンツ識別サーバ302は、第1の部分を識別できる。しかしながら、メディア提示デバイス208は、20秒後まで、次のフィンガープリントを生成、送信しないので、時刻T
2の少なくとも25秒後まで、すなわち、メディア提示デバイス208が第2の部分の受信及び/または提示を開始した後、少なくとも25秒後まで、コンテンツ識別サーバ302は、第2の部分を識別できない。この遅延はメディアコンテンツの識別された第2の部分に基づいてアクションを行うことによって達成される利点または価値を低減または取り除く可能性がある。
【0047】
一態様においては、メディア提示デバイス208は、メディアコンテンツの特徴を決定し、その決定を、メディア提示デバイス208に第2の部分のフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信させるトリガイベントとして使用することによって、上記問題に取り組むのを支援できる。この機能を組み込む方法を記載する。
【0048】
最初に、メディア提示デバイス208は、受信機206等から、メディアコンテンツを受信できる。メディアコンテンツは、第1の部分及び第2の部分等、複数の部分を含み得る。一例においては、第1の部分及び第2の部分は、それぞれ、メディアコンテンツの論理的に自己完結した単位で、他方の部分とは分離され、異なってよい。例えば、一例においては、第1の部分は、プログラムセグメント(例えば、テレビ番組のセグメント)であってよく、第2の部分は、コマーシャルであってよい。別の例においては、第1の部分は、第1のコマーシャルであってよく、第2の部分は、第1のコマーシャルとは異なる第2のコマーシャルであってよい。さらに別の例においては、第1の部分は、コマーシャルであってよく、第2の部分は、プログラムセグメントであってよい。さらに別の例においては、第1の部分は、第1のプログラムセグメントであってよく、第2の部分は、第1のプログラムセグメントとは異なる第2のプログラムセグメントであってよい。
【0049】
メディアコンテンツ内では、第1の部分から第2の部分への移行は、様々な理由で生じ得る。例えば、移行は、コンテンツソースによって提供されるコンテンツの単純な変化(例えば、プログラムセグメントからコマーシャル、コマーシャルから他のコマーシャル、コマーシャルからプログラムセグメント、または、プログラムセグメントから他のプログラムセグメントへの変化)から生じ得る。別の例として、移行は、受信機206がチャンネル変更動作を行うことから生じ得る。例えば、受信機206は、エンドユーザによって操作されるリモートコントローラからのチャンネル変更命令(例えば、エンドユーザが、チャンネル番号を入力する、上/下チャンネルボタンを押す、または、ガイドボタンを押し、あるナビゲーションボタンを押し、次に、入力ボタンを押す結果)を受信することに応答して、第1のチャンネルから第2のチャンネルに変わり得る。従って、これは上記に言及した移行の1つを引き起こす可能性がある。
【0050】
上記のように、受信機206は、第1の部分及び第2の部分を時系列で提供でき、メディア提示デバイス208は、それらを時系列で受信できる。従って、受信機206は、第2の部分を提供する前に、第1の部分を提供できる。同様に、メディア提示デバイス208は、第2の部分を受信する前に、第1の部分を受信できる。
【0051】
メディア提示デバイス208は、第1の部分を受信した後、第1のフィンガープリントを生成でき、生成した第1のフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信して、第1の部分を識別できる。次に、コンテンツ識別サーバ302、メディア提示デバイス208、及び/または、他のエンティティは、識別された第1の部分に基づいて、上記アクションのいずれか等のアクションを行うことができる。
【0052】
第1の部分と同様、メディア提示デバイス208は、第2の部分の第2のフィンガープリントを生成できる。メディア提示デバイス208は、次に、(第1の部分及び第2の部分を含む)受信したメディアコンテンツが特定の特徴を有すると決定できる。そして、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定したことに応答して、メディア提示デバイス208は、生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信して、第2の部分を識別できる。次に、コンテンツ識別サーバ302、メディア提示デバイス208、及び/または、他のエンティティは、識別された第2の部分に基づいて、上記アクションのいずれか等、アクションを行うことができる。
【0053】
所定の特徴は、所望の構成に適するように異なってよい。例えば、一例においては、所定の特徴は、第1の部分と第2の部分が、互いに類似性の閾値範囲が無いということであってよい。言い換えると、所定の特徴は第1の部分及び第2の部分が、互いに十分異なっていることであってよい。これは、各部分が、メディアコンテンツの論理的に自己完結した単位で、他方の部分とは分離され、異なってよいという事実を証明できる。様々な例において、これは、(i)第1の部分が、プログラムセグメントであり、第2の部分が、コマーシャルである、(ii)第1の部分が、第1のコマーシャルであり、第2の部分が、第1のコマーシャルとは異なる第2のコマーシャルである、(iii)第1の部分が、コマーシャルであり、第2の部分が、プログラムセグメントである、または、(iv)第1の部分が、第1のプログラムセグメントであり、第2の部分が、第1のプログラムセグメントとは異なる第2のプログラムセグメントであるという事実を表してよい。
【0054】
従って、一例においては、メディア提示デバイス208は、第1の部分と第2の部分が互いに
閾値程度の類似性が無いと決定することによって、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定できる。メディア提示デバイス208は、様々な方法で、これを決定できる。例えば、メディア提示デバイス208は、(第1の部分の)生成した第1のフィンガープリントと、(第2の部分の)生成した第2のフィンガープリントは、互いに
閾値程度の類似性が無いと決定することによって、これを決定できる。メディア提示デバイス208は、既知の、または、今後、開発される任意の適切な技術を用いて、2つのフィンガープリントの比較に基づいて、この決定を行うことができる。
【0055】
一例においては、これは、メディア提示デバイス208が、フィンガープリントの対応する部分を互いに比較して、おそらく、所定の許容差を考慮して、それらの部分が十分に異なるか否かを決定することを伴ってよい。例えば、ビデオコンテンツに関しては、メディア提示デバイス208は、フレーム全体ベースで、この分析を行って、フィンガープリント間の最大偏差を計算し、最大偏差が所定の許容差を超えるか否かを決定すること等によって、第1のフレームの第1のフィンガープリントを第2のフレームの第2のフィンガープリントに対して比較することができる。さらに、フィンガープリントが2値の場合、これは、ブーリアン決定であってよく、フィンガープリントが、デシマル値またはベクトル(例えば、ビデオフレーム領域毎の濃淡値等)、より複雑な値の場合、これは、値間またはベクトル間の距離を決定することを伴い得る。多くの他の例も可能である。
【0056】
上記のように、受信機206は、第1の部分と第2の部分を含むメディアコンテンツを提供でき、メディア提示デバイス208はそれらを受信できる。場合によっては、様々な理由のために、メディアコンテンツは、第1の部分と第2の部分を分ける非実質的なメディアコンテンツを含み得る。例えば、メディアコンテンツが、プログラムセグメントとコマーシャルを含むビデオコンテンツである場合、ビデオコンテンツは、プログラムセグメントとコマーシャルを分ける実質的に黒いコンテンツ(例えば、1秒または2秒の実質的に黒いビデオコンテンツ)も含んでよい。このような非実質的なコンテンツは、典型的に、このような非実質的なコンテンツが無ければ隣接しているメディアコンテンツの2つの論理的に自己完結した単位を分けることができる。
【0057】
これを認めて、一例においては、所定の特徴は、第1の部分が
閾値程度の非実質的なメディアコンテンツを含むことであってよい。このように、メディアコンテンツが、第1の部分と、第2の部分と、非実質的なコンテンツを含む第3の部分とを含み、受信機206が、第1の部分、第3の部分、及び、第2の部分をこの順で受信する場合、メディア提示デバイス208は、第3の部分が、
閾値程度の非実質的なメディアコンテンツを含むと決定することによって、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定できる。メディア提示デバイス208は、これを様々な方法で決定できる。例えば、メディア提示デバイス208は、第3の部分のフィンガープリントを生成でき、(例えば、既知のまたは今後開発される任意の適切な技術を用いて)フィンガープリントの様々な特性を分析して、第3の部分が
閾値程度の非実質的なメディアコンテンツを含むか否かを決定できる。
【0058】
受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイス208が決定するのを可能にするために、訓練システム(メディア提示デバイス208または他のエンティティであってよい)は、機械学習技術を採用して、メディアコンテンツ(または、メディアコンテンツの部分)が所定の特徴を有するか否かを検出するように分類器を訓練できる。一例においては、訓練システムは、第1の部分と第2の部分を含むメディアコンテンツ(及び/または、それらのフィンガープリント)と、第1の部分及び第2の部分が
閾値程度の類似性が無いとみなされるべきか否かを示すものとを、入力として分類器に提供することによって分類器を訓練できる。この情報を用いて、分類器は、
閾値程度の類似性が無い第1の部分と第2の部分をメディアコンテンツが含むインスタンスを認識するように分類器自身を構成できる。
【0059】
別の例においては、訓練システムは、第1の部分を含むメディアコンテンツ(及び/または、第1の部分のフィンガープリント)と、第1の部分が
閾値程度の非実質的なコンテンツを含むとみなされるべきか否かを示すものとを、入力として分類器に提供することによって、分類器を訓練できる。この情報を用いて、分類器は、
閾値程度の非実質的なコンテンツを含む第1の部分をメディアコンテンツが含むインスタンスを認識するように、分類器自身を構成できる。
【0060】
訓練システムは、既知のまたは今後開発される任意の機械学習分類技術(例えば、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、及び/または、適応フィルタに基づいた技術)を適用して、これらの特徴を認識するように分類器を訓練できる。
【0061】
一旦、分類器が訓練されると、一例においては、メディア提示デバイス208は、訓練された分類器を用いて、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定することによって、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定できる。メディア提示デバイス208は、受信したメディアコンテンツ及び/または関連するデータ(例えば、受信したメディアコンテンツのフィンガープリント)を、入力として分類器に提供することによって、これを行うことができる。従って、分類器は、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するか否かを示すものを、出力として提供できる。
【0062】
上記のように、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイス208が決定したことに応答して、メディア提示デバイス208は、生成した第2のフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信して、メディアコンテンツの第2の部分を識別できる。次に、コンテンツ識別サーバ302、メディア提示デバイス208、及び/または、他のエンティティは、メディアコンテンツの識別された第2の部分に基づいて、上記アクションのうちのいずれか等、アクションを行うことができる。
【0063】
ある例においては、メディア提示デバイス208は、定期的に、または、時々、フィンガープリントを生成でき、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイス208が決定することに応答して、フィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に選択的に送信できる。しかしながら、他の例においては、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイス208が決定することに応答して、メディア提示デバイス208は、フィンガープリントを選択的に生成すること、及び、コンテンツ識別サーバ302にフィンガープリントを選択的に送信することの両方を行ってよい。
【0064】
ある場合には、メディア提示デバイス208は、受信したメディアコンテンツの第2の部分の第2のフィンガープリントを、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイス208が決定した時刻のすぐ後に、または、おそらく、所定の時間の後に、生成できる(例えば、メディア提示デバイス208は、決定が行われた1秒後に、フィンガープリントを生成できる)。同様に、メディア提示デバイス208は、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するとメディア提示デバイス208が決定した時刻のすぐ後に、または、おそらく、所定の時間の後に、生成したフィンガープリントを送信できる。
【0065】
実際には、メディア提示デバイス208は、受信したメディアコンテンツ(の異なる部分)が所定の特徴を有することを継続的に決定でき、これに応じて、上記のように、フィンガープリントを生成、及び/または、生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信できる。これは、メディア提示デバイス208が分析のためにフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信するインスタンスの数を減らすのを支援でき、それによって、コンテンツ識別サーバ302の動作が過度になる機会を減らすのを支援できる。これは、一般的に、ネットワークと他の種類のコンピューティングリソースの使用も低減できる。さらに、コンテンツの特徴に基づいた決定が行われた時刻のすぐ後に、フィンガープリントを生成及び/または送信することによって、メディア提示デバイス208は、上記のように、メディアコンテンツの識別における遅延を低減できる。
【0066】
場合によっては、メディア提示デバイス208が、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有するという決定を、メディア提示デバイス208に生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信させるトリガイベントとして使用することに加えて、メディア提示デバイス208はまた、定期的に、または、時々(ではあるが、本来よりは少ない頻度で)、フィンガープリントを生成でき、及び/または、生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバ302に送信できて、ハイブリッドアプローチを行う。
【0067】
図4は、方法400の例を示すフローチャートである。ブロック402で、方法400は、コンピューティングシステムがメディアコンテンツを受信することを含んでよい。ブロック404で、方法400は、コンピューティングシステムが、受信したメディアコンテンツの部分のフィンガープリントを生成することを含んでよい。ブロック406で、方法400は、コンピューティングシステムが、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定することを含んでよい。ブロック408で、方法400は、受信したメディアコンテンツが所定の特徴を有すると決定したことに応答して、コンピューティングシステムが、生成したフィンガープリントをコンテンツ識別サーバに送信して、受信したメディアコンテンツの部分を識別することを含んでよい。ブロック410で、方法400は、メディアコンテンツの識別された部分に基づいて、アクションを行うことを含んでよい。
【0068】
IV.変形形態の例
本開示において記載される
動作及び/または機能の一部は、特定のエンティティによって行われるとして記載したが、
動作及び/または機能は、本開示において記載されるこれらのエンティティ等、任意のエンティティによって行うことができる。さらに、
動作及び/または機能は、特定の順で記載したが、
動作及び/または機能は、記載の順で行われる必要はない。しかしながら、ある場合には、記載の順で
動作及び/または機能を行うことが望ましいことがある。さらに、各
動作及び/または各機能は、他の
動作及び/または機能の1つまたは複数に応答して行われてよい。また、本開示によって提供される利点の1つまたは複数を達成するために、
動作及び/または機能の全てを行う必要があるわけではなく、よって、
動作及び/または機能の全てが必要なわけではない。
【0069】
一定の変形形態を、本開示の1つまたは複数の例に関連して記載したが、これらの変形形態は、本開示の他の例の全てにも適用できる。
【0070】
本開示で選択された例を記載したが、これらの例の修正及び変更は、当業者には明らかであろう。他の変更、置き換え、及び/または、修正も、以下の請求項に記載する、より広い側面で発明を逸脱することなく、可能である。