(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6707148
(24)【登録日】2020年5月21日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】洗浄用製品分注システム
(51)【国際特許分類】
G07F 13/00 20060101AFI20200601BHJP
B67D 7/02 20100101ALI20200601BHJP
【FI】
G07F13/00 A
B67D7/02 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-558136(P2018-558136)
(86)(22)【出願日】2016年5月4日
(65)【公表番号】特表2019-516192(P2019-516192A)
(43)【公表日】2019年6月13日
(86)【国際出願番号】US2016030644
(87)【国際公開番号】WO2017192128
(87)【国際公開日】20171109
【審査請求日】2019年2月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】518386634
【氏名又は名称】ピノ,ヘンリー
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピノ,ヘンリー
【審査官】
森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2014/0216603(US,A1)
【文献】
実開平03−082473(JP,U)
【文献】
特開2005−165926(JP,A)
【文献】
特開2001−328699(JP,A)
【文献】
実開昭52−097599(JP,U)
【文献】
特開2002−024925(JP,A)
【文献】
実開平02−149485(JP,U)
【文献】
特開平06−195561(JP,A)
【文献】
米国特許第04911212(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 13/00 − 15/12
B67D 7/00 − 7/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉を有する筐体を備える洗浄用製品分注装置であって、前記扉が様々な寸法の洗浄用製品容器と連動する前記扉の外側の少なくとも一つの区画を含み、前記扉の前記外側が前記洗浄用製品のいずれを分注するかを使用者に選択させる選択組み立て体を含み、前記区画のそれぞれが前記洗浄用製品を分注する分注手段を有し、前記筐体が前記洗浄用製品を貯蔵する複数の洗浄用製品貯蔵器を含み、前記貯蔵器が前記分注手段に複数のホースを用いて接続され、前記ホースがポンプ組み立て体を用いて前記洗浄用製品を前記分注手段に輸送し、前記貯蔵器がセンサ組み立て体を含み、前記センサ組み立て体が前記洗浄用製品分注装置における供給レベルを遠隔ステーションに通知するシグナルを送出する無線通信組み立て体に接続され、前記洗浄用製品分注装置がさらに、使用者の選択に基づいて前記選択組み立て体から前記洗浄用製品のいずれを分注するか決定する制御ユニットと、前記使用者の支払いを処理する支払い組み立て体を含み、
前記筐体の基部には、前記洗浄用製品分注装置を輸送するためのフォークリフトのフォークを受容するべく適合された配置および幅を有する少なくとも2つのスロットが設けられる、洗浄用製品分注装置。
【請求項2】
前記分注手段が、前記ホースを呼び水の入った状態に維持する逆止弁を含む、請求項1に記載の洗浄用製品分注装置。
【請求項3】
前記制御ユニットにより送信される命令に応じて前記洗浄用製品を前記分注手段に導く多方向弁に前記分注手段の前記ホースが取り付けられている、請求項1に記載の洗浄用製品分注装置。
【請求項4】
前記区画が、溢出したまたは漏れた前記洗浄用製品を、ホースを使用して集める排出タンクへの排出接続部を含む、請求項1に記載の洗浄用製品分注装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.発明の分野
本発明は、洗浄用製品分注システムに関するものであり、より詳細には。
【背景技術】
【0002】
2.関連技術の記載
分注システム用のいくつかのデザインが、過去に設計されている。しかし、それらのどれにも、無線により各製品の供給レベルをモニタリングしつつ多くの様々な製品を詰め替えることができ、容易に輸送可能な分注システムは含まれていない。
【0003】
本出願人は、関連参考文献に当たるものとして、自動セルフサービス詰め替えシステムを使用する、容器詰めされた液体製品を販売する方法および装置についてブラウン(Brown)に発行された米国特許出願公開第2010/0072273号を考えている。ブラウンの参考文献は、元の容器を使用する顧客に流体製品を販売する方法も提供している。しかしながら、それは本発明とは異なっており、その理由は、ブラウンの参考文献では、どの製品を分注するか装置が判断できるように、詰め替え対象の容器上のバーコードを読み取る必要があるからである。
【0004】
また、ブラウンの参考文献は、最終製品を使用者に送達できるように、2種類の液体、例えば水と濃縮物を混合する必要がある。この混合工程は面倒であり、送達される製品の品質を劣悪なものにする可能性がある。また、ブラウンの参考文献は、使用者が手に入れられるあらゆる容器に対して有効であるわけではない。この使用者は、詰め替えたい製品のバーコードを有する容器を使用しなければならない。加えて、バーコードは、装置が読み取れるよう、良好な状態になければならない。本発明によれば、使用者は、選択した製品をあらゆる容器に柔軟に詰め替えることができる。
【0005】
とりわけブラウンの参考文献は、無線通信に接続されてそのユニットの供給レベルをリモートコンピュータに通知する、本発明に見られるフロートセンサ組み立て体を含めるよう、当業者を動機付けるものではない。更に、ブラウンの参考文献には、一人分の分量および粘度に基づいて製品を分注する制御ユニットを使用して製品を分注するということについての教示はない。加えて、ブラウンの参考文献には、複数の場所の間で装置を容易に移動する輸送手段、例えば、本発明の基部に見られるスロットについての教示はない。また、ブラウンの参考文献は、ホースを常に液の入った状態に保つ一方向弁、すなわち逆止弁を使用するよう、当業者を動機づけるものではない。
【0006】
最も近い主題を記載するその他文献には、複数の多かれ少なかれ複雑な特徴が提示されているが、それらは、効率的で経済的な方法によって問題を解決することには成功していないものである。それらの特許はどれも、本発明の新規の特徴を示唆していはいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
3.発明の概要
本発明の主な目的の一つは、洗浄用製品容器の詰め替えに使用する分注システムを提供し、それによりプラスチック容器の必要性およびそれに関連する汚染を低減することである。
【0008】
本発明の別の目的は、使用者が、自身の洗浄用製品容器を都合の良い場所で、例えば自身のアパート建物内で詰め替えることができるようにする分注システムを提供することである。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、この装置内の製品の量が少ない場合に、無線通信を用いて管理者に通知する分注システムを提供することである。このことにより装置は、詰め替えの必要のない装置を、または装置が空になって利潤を逸することになる危険性を目視検査しなければならないことに比べて、効率的に維持されることになる。
【0010】
本発明の別の目的は、効果的な排出を行う装置を提供して、溢出を防止し装置をより清浄な状態に維持することである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、洗剤、石鹸、洗浄剤等を含む洗浄剤の、様々な寸法そして様々なタイプの洗浄用製品容器に適合するような分注装置を提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、スロットを基部に有する分注装置を提供して、複数の場所の間で装置を容易に移動できるようにすることである。
【0013】
本発明の別の目的は、複数のやり取り可能な手段とのトランザクションを使用者が行えるようにする支払い組み立て体を提供することである。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、有効性を保持しつつ安価に実現、維持できるような分注システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のさらなる目的は、本明細書の以下の部分で明らかにされることになり、そこでは詳細な記載は、本発明に制限を課すことなくそれを最大限開示することを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
4.図面の簡単な説明
上記および他の関連する目的に鑑み、本発明は、構成の詳細および部品の組み合わせにあって、これは、添付図面と併せて読むことにより以下の記載からさらに完全に理解されることになる。
【
図1】
図1は、分注装置20を示す等角図を示す。輸送用スロット26が分注装置20の正面の基部に見られる。
【
図2】
図2は、分注区画22を含む分注装置20の正立面図を示す。
【
図2A】
図2Aは、詰め替え準備のできた洗浄容器Cを有する分注区画22を含む分注装置20の正立面図を示す。
【
図2B】
図2Bは、洗浄容器Cの中に液体を分注するためにため使用される分注ノズル24を示す分注区画22の拡大正立面図である。
【
図2C】
図2Cは、排出孔22aを示す分注区画22の正立面図を示す。
【
図3】
図3は、支払い組み立て体40が分注装置扉28の内側に取り付けられているのを示す、分注装置20の内側の等角図を例示する。
【
図3A】
図3Aは、支払い組み立て体40、流体分配組み立て体80、および排出組み立て体120を示す、分注装置扉28の内側の正立面図である。
【
図4】
図4は、フロートセンサ64を有するフロートセンサロッド62を含むフロートセンサ組み立て体60の拡大図を示す。
【
図5】
図5は、支払い組み立て体40の正立面図である。
【
図6】
図6は、分注区画22の背部に取り付けられた三方向弁82を有する流体分配組み立て体80の等角図である。
【
図6A】
図6Aは、流体分配組み立て体80の拡大等角図であり、逆流防止装置84を見ることができる。
【
図6B】
図6Bは、分注区画22に接続されているのが示されている分配組み立て体80の等角図である。
【
図7】
図7は、排出ホース104を使用する分注区画22の排出孔22a、22bに接続された排出タンク102を有する排出組み立て体100の等角図である。
【
図8】
図8は、容器122の中に挿入されて流体を収集する供給ホース124を含む複数の容器122を有する供給貯蔵器組み立て体120の等角図である。安定化用剛性スリーブ126もまた、供給ホース124の底部の周囲に見ることができる。
【
図9】
図9は、マザーボード142、スイッチ144、および無線通信手段146を有する制御組み立て体140の正立面図である。
【
図10】
図10は、ポンプ組み立て体160の等角図であり、ポンプ162、162aが供給ホース124に接続されているのが示されている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
5.本発明の実施形態の詳細な説明
以下、図面を参照すると、本発明は概して、番号10を用いて参照されており、それは基本的に、箱状の構造体である分注装置20を、好適な実施形態で、
図1に示すように含むことが見て取れる。分注装置20はさらに、詰め替えられることになる洗浄容器Cと連動する所定の寸法の分注区画22を含む。
図2および2Cに見られるとおり、分注区画22は、分注区画22内に溢れた液体の排出を可能にする排出孔22a、22bを含む。
【0018】
図2Bに見られるとおり、分注区画22はさらに、予め選択された場所に配置されたノズル24を含んでおり、詰め替えられることになる洗浄容器C中に効果的に液体を分注するようになっている。
図1および3に示すとおり、分注装置20は、この装置を輸送し易くするためにため使用される輸送用スロット26を含む。好適な実施形態では、フォークリフトを輸送用スロット26内に軸受けされる(journal)ことができ、これらのスロットが、分注装置20を持ち上げて輸送するための手段として働く。
【0019】
分注装置20はさらに、複数の有形の金融手段、例えば現金、クレジット、またはデビットカードからの支払いを受領する支払い組み立て体40を取り付けた分注装置扉28を含んでおり、これは
図1、3、および3Aに見られるとおりである。
図1および3Aに見られるとおり、支払い組み立て体40は、そのような支払いを受付ける支払い受付装置42を含む。
【0020】
図3および4に示されるとおりされる、分注装置20の内側空間は、フロートセンサ組み立て体60を含み、この組み立て体は、フロートセンサ64を有するフロートセンサロッド62を含み、これらのセンサにより、供給貯蔵器組み立て体120の供給容器122に残留する液体をモニタリングするようになっている。フロートセンサロッド62に加えて、供給容器122はまた、液体を供給容器122から分注区画22内の容器Cに輸送する供給ホース124を受容する。供給ホース124は、安定化剛性スリーブ126中に挿入されており、これらのスリーブは、供給ホース124を通じた液体の効率的な流れを提供するよう、所定のそして効果的な程度の安定性を提供するものである。
【0021】
図3Aに見られるとおり、排出組み立て体100は排出タンク102を含み、分注区画22内に溢れた液体が排出ホース104を用いて排出孔22aおよび22bを通って排出されると、そのタンクにはそれらの液体が貯蔵される。
図6Bに示される、流体分配組み立て体80は三方向弁82を含み、この弁に供給ホース124によって供給される。三方向弁82は、複数の供給ホース124からノズル24により分注されることになる液体と連動する。流体分配組み立て体80は、
図6Aおよび6Bに見られるとおり、ノズル24を通じて送られることのなかった液体が供給貯蔵器122の方向に逆流しないようにする逆流防止装置84を含むことができる。好適な実施形態では、供給ホース124は、常に呼び水が入れられた状態にして、本発明の有効性および流体送達速度を向上させている。
【0022】
図9に見られるとおり、制御組み立て体140は、マザーボード142、スイッチ144、および無線通信手段146を含む。制御組み立て体40は、使用者の選択に基づいてどの液体が分注されるかに連動して使用される。無線通信手段146はグローバルコンピュータネットワークを使用して、コンピュータ化された遠隔ステーションと通信することにより、供給容器122内に残留する供給レベルを管理する使用者に情報を知らせることができる。
【0023】
ポンプ組み立て体160は、
図10に示されるとおりされる、ポンプ162、162aを含む。ポンプ162、162aは、液体がノズル24を通じて分注されるまで、入っている液体を供給容器122から供給ホース124を通して押して維持するために用いられる。
【0024】
前述の記載は、本発明の目的および利点の最良の理解を伝えるものである。様々な実施形態が、本発明の新規概念から作られる可能性がある。本明細書に開示されたあらゆる主題は、単なる例示として解釈されるものであり、限定する意味で解釈されるものではないことが理解されるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0025】
6.産業上の利用可能性
使用者が既に所有している洗浄用製品ボトルを詰め替えできるようにすることにより、使用者の金銭を節約するという産業上の利用可能性を有する洗浄用製品分注装置。さらに、環境に関連して産業上の利用可能性が存在するが、それは、使用者が洗浄用製品ボトルを詰め替える際に使用しなければならないプラスチックが減少するからである。
【0026】
また、住宅向けの、市販の、および/または工業的な特性により、訪問者、居住者、および/または滞在者に1日のいつでも洗浄用製品が得られる便利なシステムを提供するという利便性を加えることができる。