(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の地域のうちの前記1つの前記複数のローカルビッグデータノードが、前記プロセスプラントに含まれるプロセス制御デバイス、ゲートウェイデバイス、アクセスポイント、ルーティングデバイス、ヒストリアンデバイス、またはネットワーク管理デバイスのうちの少なくとも1つを含み、
前記プロセス制御デバイスが、前記制御装置、前記フィールドデバイス、または前記入力/出力(I/O)デバイスのうちの1つである、請求項1に記載の前記地域的ビッグデータノード。
前記地域的ビッグデータが、複数の種類のデータを含み、一組の種類のデータが、連続データ、事象データ、測定データ、バッチデータ、計算データ、診断データ、構成データ、前記学習された知識に対応するデータ、及び他の学習された知識に対応するデータを含み、
前記学習分析が、部分最小二乗回帰分析、ランダムフォレスト、パターン認識、予測分析、相関分析、主成分分析、データマイニング、データ発見、または発見的学習を含む他の機械学習技法のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の前記地域的ビッグデータノード。
前記学習分析の前記結果に基づく前記プロセスプラントの前記少なくとも前記一部の前記動作の前記変化が、前記学習された知識に基づいて前記複数の地域のうちの前記1つにおいて実施されている動作への修正を含み、
前記地域的ビッグデータ分析装置が、前記修正の指示が、前記学習された知識と併せて、前記受信者ビッグデータノードに送信されるようにするようにさらに構成される、請求項1に記載の前記地域的ビッグデータノード。
前記学習された知識が、前記地域的ビッグデータノードに以前は知られていなかった前記プロセスの制御からもたらされる追加データ、アプリケーション、サービス、ルーチン、機能、または別の学習分析のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の前記地域的ビッグデータノード。
前記複数の地域のうちの前記1つが、地理的、物理的、機能的、または論理的グループ化のうちの少なくとも1つに従って形成される、請求項1に記載の前記地域的ビッグデータノード。
前記1つ以上の地域的ビッグデータノードにおいて前記データを収集することが、前記プロセスプラントのプロセス制御デバイス、ゲートウェイデバイス、アクセスポイント、ルーティングデバイス、ヒストリアンデバイス、ユーザインターフェースデバイス、またはネットワーク管理デバイスのうちの少なくとも1つによって送信されたデータを収集することを含み、 前記プロセス制御デバイスが、前記制御装置、前記フィールドデバイス、または前記入力/出力(I/O)デバイスのうちの1つであり、
前記収集されたデータが、連続データ、事象データ、測定データ、バッチデータ、計算データ、診断データ、構成データ、及び他の学習知識に対応するデータを含む一組のデータ種類に含まれる少なくとも1種類のデータを含む、請求項10に記載の方法。
前記学習された知識が第1の学習された知識であり、前記1つ以上の地域的ビッグデータノードにおいて前記データを収集することが、前記1つ以上の地域的ビッグデータノードによって、または前記プロセスプラントの別のビッグデータノードによって生成された第2の学習された知識を収集することを含む、請求項10に記載の方法。
前記学習された知識が、前記受信者ビッグデータノードに送信され、前記受信者ビッグデータノードが、(i)受信された学習された知識に基づく前記受信者ビッグデータノードへの修正、または、(ii)前記受信者ビッグデータノードへのビッグデータのプロバイダへの修正のうちの少なくとも1つを引き起こす、請求項15に記載の前記システム。
前記学習された知識が、前記プロセスの前記リアルタイム制御からもたらされる追加データ、アプリケーション、機能、サービス、ルーチン、または別の学習分析のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の前記システム。
前記実施された学習分析の前記結果が、前記記憶されたそれぞれの地域的ビッグデータのうちの前記少なくとも前記一部のプロパティに基づく予測を含む、請求項15に記載の前記システム。
前記複数のローカルビッグデータノードが、地理的、物理的、機能的、または論理的グループ化のうちの少なくとも1つに従って前記複数の地域内に配置される、請求項15に記載の前記システム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、1つ以上のプロセスを制御し、プロセス制御ビッグデータをサポートする、特に、地域的プロセス制御ビッグデータをサポートする、プロセスプラントまたはプロセス制御システム10のための例示のビッグデータネットワーク100の簡略ブロック図である。プロセス制御ビッグデータネットワーク100は、1つ以上のプロセス制御ビッグデータノード102〜110を含み、それらの各々は、プロセス制御ビッグデータを収集、観察、生成、記憶、分析、アクセス、送信、受信して、及び/または、その上で動作する。本明細書で交換可能に使用される「プロセス制御ビッグデータ」、「プロセスビッグデータ」、及び「ビッグデータ」は、概して、プロセス制御システムまたはプラント10に含まれて、それと関連付けられたデバイスによって、生成、受信、及び/または、観察される全ての(またはほとんど全ての)データを指す。実施形態では、プロセスプラント10に含まれて、それと関連付けられる全てのデバイスによって、生成されるか、創出されるか、そこで受信されるか、さもなければ、観察される全てのデータは、プロセス制御ビッグデータネットワーク100内のビッグデータとして収集され、記憶される。
【0022】
例示のプロセス制御ビッグデータネットワーク100は、1つ以上の異なる種類のプロセス制御ビッグデータノードまたはデバイス102〜110を含み、それらの各々は、プロセスプラントまたはプロセス制御システム10によって、1つ以上のプロセスの制御からまたはそれに基づいて生成されるプロセス制御ビッグデータを収集、観察、生成、記憶、分析、アクセス、送信、受信して、及び/または、その上で動作する。各々のプロセス制御ビッグデータノードまたはデバイス102〜110は、プロセス制御システムビッグデータネットワークバックボーン(図示せず)に接続されて、バックボーンを使用して、1つ以上の他のプロセス制御ビッグデータノードと通信し得る。したがって、プロセス制御ビッグデータネットワーク100は、プロセス制御システムビッグデータネットワークバックボーン、及び、それに通信可能に接続されるプロセス制御ビッグデータノード102〜110を含む。例では、プロセス制御ビッグデータネットワーク100は、バックボーンを介して、ネットワーク100の様々な他のデバイス、スイッチ、もしくはノードに/からパケットのルートを決めるように構成される複数のネットワーク化されたコンピューティングデバイスまたはスイッチを含む。
【0023】
プロセス制御ビッグデータネットワークバックボーンは、例えば、インターネットプロトコル(IP)スイート(例えば、UPD(ユーザデータグラムプロトコル)、TCP(伝送制御プロトコル)、イーサネット等)に含まれるプロトコルまたは他の好適なルーティングプロトコル等の1つ以上の好適なルーティングプロトコルをサポートする任意の数の有線通信リンク及び任意の数の無線通信リンクを含む。実施形態では、バックボーンは、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)等のストリーミングプロトコル及び/または別の好適なストリーミングプロトコルをサポートして、プロセス制御ビッグデータノードの間でデータをストリーミング配信する(例えば、輸送する)。例えば、「STREAMING DATA FOR ANALYTICS IN PROCESS CONTROL SYSTEMS」と題された上述の米国特許出願第14/506,863号(弁理士整理番号06005/593070)は、プロセス制御ビッグデータのためのストリーミングプロトコル及び技法の例を説明し、それらのうちの任意の1つ以上は、ネットワーク100内でプロセス制御ビッグデータネットワークバックボーンによって利用され得る。典型的には、プロセスデータビッグデータネットワーク100に含まれる各々のノードは、バックボーンによってサポートされたルーティングプロトコル(複数可)の少なくともアプリケーション層(及び、いくつかのノードの場合、追加の層)をサポートし得る。実施形態では、各々のプロセス制御ビッグデータノード102〜110は、例えば、固有のネットワークアドレスによって、プロセス制御システムビッグデータネットワーク100内で固有に特定される。
【0024】
実施形態では、プロセス制御システムビッグデータネットワーク100の少なくとも一部は、臨時ネットワークである。したがって、ノード102〜110のうちの少なくともいくつか(及び/またはユーザインターフェースデバイス130等の1つ以上の他のノード)は、臨時様式で、ネットワークバックボーンに(またはネットワーク100の別のノードに)接続し得る。
【0025】
図1がプロセス制御ビッグデータネットワーク100内で様々なビッグデータノード102〜110の間での通信接続を描写する簡略図なので、プロセス制御ネットワークバックボーンは
図1に明示的に示されない。しかしながら、本明細書に記載される技法のいずれかまたは全てと共に利用され得るそのようなバックボーンの例は、「BIG DATA IN PROCESS CONTROL SYSTEMS」と題され、2013年3月3日に出願され、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/784,041号に説明される。当然のことながら、本明細書に記載される技法のいずれかまたは全ては、米国特許出願第13/784,041号に記載されたバックボーンと共に利用されることに限定されないが、任意の好適な通信ネットワークバックボーンと共に利用され得る。
【0026】
ここで異なる種類のプロセス制御ビッグデータノードまたはデバイス102〜110に戻って、概して、後述のように、ネットワーク100のプロセス制御ビッグデータノードは、「ビッグデータプロバイダ」であり得、及び/または「ビッグデータ機器」を含み得る。
【0027】
「ビッグデータプロバイダ」、「ビッグデータプロバイダノード」、または「プロバイダノード」という用語は、本明細書に交換可能に使用されるように、概して、プロセス制御ビッグデータネットワーク100を使用して、プロセス制御関連のビッグデータを収集、生成、観察、及び/または、転送するプロセス制御ビッグデータノードを指す。プロバイダノードによって生成、収集、観察、及び/または、転送されるプロセス制御ビッグデータは、例えば、制御装置、入力/出力(I/O)デバイス、及びフィールドデバイス等のプロセス制御デバイスによって生成または使用される一次リアルタイム及び構成データ等、プラント10内でプロセスを制御する際に直接利用されたか、そのことから生成されたデータを含み得る。追加として、または代わりに、プロセス制御ビッグデータプロバイダノードは、例えば、ビッグデータネットワーク100の及び/またはプラント10内の他の通信ネットワークのネットワーク制御に関連したデータ、バンド幅、ネットワークアクセス試み、診断データ等を示すデータ等、プロセスプラント10内でそのような一次プロセス制御データ及び他のデータを配信して、ルートを決めることに関連したデータを生成、収集、観察、及び/または転送し得る。さらに、いくつかのプロセス制御ビッグデータプロバイダノードは、収集したプロセス制御ビッグデータを分析することによって、プロセス制御ビッグデータネットワーク100内で学習された結果、学習、及び/もしくは情報を示すデータを生成、収集、観察、ならびに/または転送し得る。典型的には、そのようなアナリティクス結果、学習、及び/または学習された情報は、1つ以上のプロセス制御ビッグデータノードによって実施された自動的、自立的なアナリティクスから生成される。
【0028】
ほとんどの場合、ビッグデータプロバイダノードは、リアルタイムに(例えば、ストリーミング配信されて)、ビッグデータを送信及び受信するために、いくつかの実施形態では、プロセス制御ビッグデータネットワーク100上でのストリーミングまたは他の配信に備えて、リアルタイムビッグデータをキャッシュするために、マルチコアハードウェア(例えば、マルチコアプロセッサ)を含む。ビッグデータプロバイダノードは、いくつかの実施形態では、リアルタイムビッグデータをキャッシュするために、高密度メモリも含み得る。ビッグデータプロバイダノードによって、送信、受信、ストリーミング配信、キャッシュ、収集、及び/またはさもなければ観察され得るリアルタイムデータの例としては、測定データ、構成データ、バッチデータ、事象データ、及び/または連続データ等のプロセス制御データが挙げられる。例えば、構成、バッチレシピ、設定点、出力、割合、制御動作、診断、アラーム、事象、及び/またはそれらの変化に対応するリアルタイムデータは、収集され得る。リアルタイムデータの他の例としては、プロセスモデル、統計、ステータスデータ、ならびにネットワーク及びプラント管理データが挙げられる。いくつかの実施形態では、ビッグデータプロバイダノードは、観察するリアルタイムビッグデータの少なくともいくつかをキャッシュしないが、その代わりに、データが観察、受信、または生成されるとき、1つ以上の他のビッグデータノードにキャッシュされていないデータをストリーミング配信する。本明細書に記載された技法のうちのいずれかまたは全てと共に利用され得るビッグデータプロバイダノードの例は、上述の米国特許出願第13/784,041号、「COLLECTING AND DELIVERING DATA TO A BIG DATA MACHINE IN A PROCESS CONTROL SYSTEM」と題された、2014年2月6日に出願された、米国特許出願第14/174,413号、「DISTRIBUTED BIG DATA IN A PROCESS CONTROL SYSTEM」と題され、2014年3月14日に出願され、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/212,493号に見出され得る。当然のことながら、本明細書に記載された技法のいずれかまたは全ては、米国特許出願第13/784,041号、同第14/174,413号、及び同第14/212,493号に記載されたもの以外のビッグデータプロバイダノードと共に、代わりに、または追加として利用され得る。
【0029】
他方、「ビッグデータ機器」、「ビッグデータ機器ノード」、または「機器ノード」という用語は、本明細書に交換可能に使用されるように、概して、プロセス制御ビッグデータを受信して、記憶して、読み出して、分析するプロセス制御ビッグデータノードを指す。したがって、プロセス制御ビッグデータ機器(または「BDA」)は、概して、1つ以上のプロセス制御ビッグデータプロバイダノードによって生成されたか、提供されたビッグデータ上で動作する。概して、BDAは、リアルタイム連続値、事象収集、バッチデータ収集、オペレータラウンドデータ、及び/または他のデータを含む多次元データ上で、大規模データマイニングならびにデータアナリティクスをサポートする。ソースにおいて収集されて、タイムスタンプ処理されるデータは、「STREAMING DATA FOR ANALYTICS IN PROCESS CONTROL SYSTEMS」と題された上述の米国特許出願第14/506,863号(弁理士整理番号06005/593070)、または別の好適な通信プロトコルに記載されるように、特殊履歴オブジェクト通信プロトコルを使用して、BDAに転送されるか、ストリーミング配信され得る。BDAは、製品機能、品質、及び/または他の所望の特性を予測する等、有用な情報を生成するために、構造化されたならびに構造化されていないデータ(例えば、Rスクリプト、パイソンスクリプト、Matlab(登録商標)スクリプト、Statgraphics等)の上で動作し、学習アルゴリズム(例えば、部分最小二乗回帰、主成分分析等)、分類技法(例えば、ランダムフォレスト、パターン認識等)、及び/または他のデータアナリティクスを実施する様々なツールを含み得る。さらに、いくつかのBDAは、構成及び開発モデルのためのインターフェース、モデルを実行するためのランタイムエンジン、ならびにユーザインターフェースにおいて結果を示すためのダッシュボードを含み得る。例えば、BDAは、「DATA PIPELINE FOR PROCESS CONTROL SYSTEM ANALYTICS」と題された上述の米国特許出願第62/060,408号(弁理士整理番号06005/593085P)に議論されるような様式におけるランタイムのために分析で構成され得る。示された結果は、様々なデータ集合内で暗黙の関係を特定することができる、標準的な記述統計、ヒストグラム、相関関係プロット、及び/または他のデータ表現を含み得る。
【0030】
場合によっては、ビッグデータ機器は、ビッグデータプロバイダノードに含まれるか、同じノードまたはデバイス内でビッグデータプロバイダと一緒に常駐している。そのような場合、ビッグデータ機器は、機器がプロバイダノードまたはデバイス内に埋め込まれて、一緒に常駐しているビッグデータプロバイダによって受信、収集、または生成されたビッグデータ上で動作するので、「埋め込まれたビッグデータ機器」と称される。例では、埋め込まれたビッグデータ機器は、知識を発見するか、または学習するためにその上に埋め込まれたビッグデータ機器が常駐するビッグデータプロバイダノードによって、ローカルに生成及び/または提供されたビッグデータを分析する。この学習された知識は、埋め込まれたビッグデータ機器において記憶され、埋め込まれたビッグデータ機器によってローカルにその上で動作され、及び/または他のビッグデータノード(例えば、受信者ビッグデータノード)へのビッグデータとして提供もしくは送信され得る。他の好適な埋め込まれたビッグデータ機器が、本明細書に記載された技法のいずれかまたは全てと共に利用され得るが、本明細書に記載された技法のいずれかまたは全てと共に利用され得る埋め込まれたビッグデータ機器の説明は、例えば、上述の米国特許出願第14/212,493号に見出され得る。さらに、ビッグデータプロバイダノードが埋め込まれたビッグデータ機器を含む実施形態において、埋め込まれたビッグデータ機器がローカルデータ記憶能力を提供するので、ビッグデータプロバイダノードのキャッシュは、サイズを縮小されるか、省略され得ることに留意されたい。
【0031】
場合によっては、ビッグデータ機器は、プロセス制御ビッグデータネットワーク100のスタンドアロンビッグデータノードであり得る。つまり、これらの場合では、ビッグデータ機器は、ビッグデータプロバイダノード中に埋め込まれず、それと一緒に常駐していない。このように、ビッグデータ機器を含むプロセス制御ビッグデータノードは、必ずしもそれ自体でビッグデータのプロバイダであり得るというわけではない。
【0032】
図2は、例示のビッグデータ機器114の簡略ブロック図を提供し、その例は、
図1のプロセス制御ビッグデータネットワーク100に含まれ得る。
図2を参照して、例示のビッグデータ機器114は、受信されたビッグデータを履歴化するか、記憶するためのビッグデータ記憶領域120、1つ以上のビッグデータ機器受信装置122、及び1つ以上のビッグデータ機器要請サービサー124を含む。ビッグデータ機器受信装置122の各々は、1つ以上のネットワークインターフェースを介して(例えば、プロセス制御ビッグデータネットワークに対して)、(別のノードからストリーミング配信され得、及び/または機器114が存在するビッグデータプロバイダノードによって生成され得る)ビッグデータパケットを受信し、データパケットを処理して、その中で運ばれる実質的なデータ及び時刻印を読み出し、例えば、時系列データとして、任意にメタデータとしても、実質的なデータ及び時刻印を機器114のビッグデータ記憶領域120内で記憶するように構成される。ビッグデータ記憶領域120は、RAID(独立ディスクの冗長アレイ)記憶、固体記憶、クラウド記憶、高密度データ記憶、及び/または、データバンクもしくはデータセンター記憶のために好適であり、他のノードに対する単一または統一論理データ記憶領域または実体の外観を有する任意の他の好適なデータ記憶装置技術等の複数のローカル及び/もしくは遠隔物理データドライブまたは記憶実体を含み得る。さらに、ビッグデータ機器要請サービサー124の各々は、例えば、要請している実体またはアプリケーションの要請につき、ビッグデータ機器記憶領域120内に記憶された時系列データ及び/またはメタデータにアクセスするように構成される。
【0033】
いくつかの例では、ビッグデータ機器114は、学習分析を開始及び/または実施するために任意のユーザ入力を使用することなく、典型的には自動的及び/または自立的な様式で、記憶されたビッグデータの少なくとも部分に対してそれぞれのデータアナリティクス及び/または学習を実施するための1つ以上のビッグデータ分析装置126を含む。例えば、データ分析及び/または学習は、上述に議論されたような様式で、つまり、「DATA PIPELINE FOR PROCESS CONTROL SYSTEM ANALYTICS」と題された上述の米国特許出願第62/060,408号(弁理士整理番号06005/593085P)で議論されたような様式で、または、いくつかの他の好適な様式で実施され得る。実施形態では、ビッグデータ分析装置126は、個々に、または全体的に、記憶されたデータに対して、大規模データ分析を実施して(例えば、データマイニング、データ発見等)、新しい情報または知識を発見、検出、または学習する。例えば、データマイニングは、概して、データ記録の通常でない記録または複数のグループ等の、新しいまたは以前は知られていなかった興味深いデータまたはパターンを抽出するために大量のデータを検討するプロセスを伴う。ビッグデータ分析装置126はまた、記憶されたデータに対して大規模データ分析を実施して(例えば、機械学習分析、データのモデル化、パターン認識、予測分析、相関分析等)、記憶されたデータ内で暗黙の関係または推論を予測、計算、または特定し得る。実施形態では、複数のビッグデータ分析装置126(及び/または少なくとも1つのビッグデータ分析装置126の複数の例)は平行に及び/または協調して動作して、機器114のビッグデータ記憶領域120内で記憶されたデータを分析し得る。さらに、複数のビッグデータ分析装置126は、一種の協調データアナリティクス及び学習として互いの間で計算されたパラメータ及びモデル情報を共有、交換、転送し得る。複数のビッグデータ分析装置126は、同じビッグデータノード上で一緒に常駐し得るか、異なるビッグデータノード上で常駐し得る。任意の好適な協調データ分析技法(複数可)が本開示のいずれかまたは全ての態様と共に利用され得るが、本明細書に記載された技術のいずれかまたは全てと共に利用され得る協調データ分析の例は、「DATA PIPELINE FOR PROCESS CONTROL SYSTEM ANALYTICS」と題された上述の米国特許出願第62/060,408号(弁理士整理番号06005/593085P)に見つかる。
【0034】
実施形態では、ビッグデータ受信装置122、ビッグデータ機器要請サービサー124、及び/またはビッグデータ分析装置126のうちの少なくとも一部は、1つ以上の集積回路、半導体、チップ、または他の好適なハードウェア上に含まれるか、実装される。例えば、スペクトル解析を実施するビッグデータ分析装置126は、「AUTOMATIC SIGNAL PROCESSING―BASED LEARNING IN A PROCESS PLANT」と題された上述の米国特許出願第14/507,252号(弁理士整理番号06005/593086)に記載されるようなビッグデータノードに含まれる集積回路チップによって実装され得る。実施形態では、ビッグデータ受信装置122、ビッグデータ機器要請サービサー124、及び/またはビッグデータ分析装置126のうちの少なくとも一部は、メモリ上で記憶されて、ビッグデータ機器114上で動作しているプロセスによって実行可能なコンピュータ実行可能命令を含む。例えば、ビッグデータ機器受信装置122、ビッグデータ機器要請サービサー124、及び/またはビッグデータ機器分析装置126のうちの少なくともいくつかの部分は、1つ以上の非一過性有形メモリまたはデータ記憶装置上で記憶されたそれぞれのコンピュータ実行可能命令を含み、1つ以上のそれらのそれぞれのビッグデータ機能を実施するように、1つ以上のプロセッサによって実行可能である。
【0035】
いくつかの実施形態では、ビッグデータ分析装置126は、ビッグデータ機器114に含まれないが、その代わりに、同じビッグデータノード上でビッグデータ機器114と一緒に常駐し、ビッグデータ機器114と通信接続している。例えば、記憶領域120、受信装置122、及びサービサー124を含むビッグデータ機器114は、第1の組のコンピュータ実行可能命令によって実装され得、ビッグデータ分析装置126は、半導体チップによって、または第2の組のコンピュータ実行可能命令によって実装され得、それは、第1の組のコンピュータ実行可能命令と同じ非一過性有形メモリまたはデータ記憶装置上で記憶される場合もあり、記憶されない場合もある。いくつかの実施形態では、ビッグデータ分析装置126は、ビッグデータ機器114に含まれず、同じビッグデータノード上でビッグデータ機器114と一緒に常駐しないが、それにもかかわらず、ビッグデータ機器114と通信接続している。本明細書に記載された技法のいずれかまたは全てが、他の好適なビッグデータ機器と共に利用され得ることが理解されるが、本明細書に記載された技法のいずれかまたは全てと共に利用され得る様々な種類の例示のビッグデータ機器及びそれらの構成部品は、上述の米国特許出願第13/784,041号、同第14/174,413号、及び同第14/212,493号で見出され得る。
【0036】
再び
図1に戻って、プロセス制御ビッグデータネットワーク100は、制御装置、I/Oデバイス、フィールドデバイス等のプロセス制御デバイスによって、直接生成されて、ルートを決められて、及び/もしくは、使用される一次または主プロセス関連データに関して、様々なレベル、階層、または命令で動作するプロセス制御ビッグデータプロバイダノード102〜110を含み得る。最も低い命令、階層、またはレベルで、「ローカル」ビッグデータプロバイダノードまたはデバイス102a〜102nは、プロセスの最も近くで動作して、プロセスプラント10内でプロセスデバイス及び機器の入力、動作、及び出力と関係する主プロセスビッグデータを収集、生成、観察、及び/または、転送する。したがって、「ローカルビッグデータプロバイダノードまたはデバイス」102a〜102nは、典型的には、主プロセス制御データを生成して、ルートを決めて、及び/または受信して、1つ以上のプロセスが、プロセスプラント10内でリアルタイムに制御されることを可能にするノード及び/またはデバイスである。ローカルビッグデータプロバイダノード102a〜102nの例としては、主機能が、プロセス制御データ上で生成、及び/または動作して、例えば、有線及び無線フィールドデバイス、制御装置、及びI/Oデバイスを制御することを対象とするデバイスが挙げられる。これらのプロセス制御デバイスは、分散された様式で、互いに及び/または1つ以上のプロセス制御通信ネットワークに、通信可能に接続され得る。例えば、1つ以上のフィールドデバイスは、1つ以上のI/Oデバイスに通信可能に接続され、それは、次に、1つ以上の制御装置に通信可能に接続され、それらは、次に、1つ以上のプロセス制御通信ネットワーク(例えば、HART(登録商標)、WirelessHART(登録商標)、プロセス制御ビッグデータ、FOUNDATION(登録商標)Fieldbus等)に通信可能に結合される。
【0037】
ローカルビッグデータプロバイダノード102a〜102nの他の例としては、主機能が、(プロセス制御ビッグデータネットワーク100及び/または他の通信ネットワークを含み得る)プロセス制御システム10の1つ以上の通信ネットワークを通して主プロセスデータへのアクセスまたはそのルーティングを提供することであるデバイスが挙げられる。そのような種類のローカルビッグデータプロバイダノード102a〜102nの例としては、アクセスポイント、ルータ、有線制御バスへのインターフェース、無線通信ネットワークへのゲートウェイ、外部ネットワークまたはシステムへのゲートウェイ、ならびに、他のそのようなルーティング及びネットワークデバイスが挙げられる。ローカルビッグデータプロバイダノード102a〜102nのさらに他の例としては、例えば、オーバーフローキャッシュ、中間端末、またはルーティングキューとして、プロセス制御システム10を通してビッグデータを一時的に記憶するように構成されるヒストリアンデバイス等のデバイスが挙げられる。
【0038】
場合によっては、ローカルビッグデータプロバイダノードは、埋め込まれたビッグデータ機器112a、112nをそれぞれ含むノード102a、102nによって
図1に図解されるように、それぞれのローカルビッグデータ機器を含む。各々のローカルの埋め込まれたビッグデータ機器112a、112nは、そのそれぞれのプロバイダ102a、102nによって提供されたそれぞれのローカルビッグデータを受信して、記憶する。さらに、ノード102a中等、いくつかのローカルビッグデータプロバイダノード中で、(取り囲まれたA1によって表される)1つ以上のアナリティクス機能、ルーチン、動作、またはプロセスは、機器112a内に記憶されたローカルビッグデータのうちの少なくともいくつかに対して実施され得る。実施形態では、アナリティクスA1は、
図2のビッグデータ分析装置126のうちの1つ以上によって実施される。学習された情報、学習、及び/または1つ以上のアナリティクスA1の結果はまた、ローカルビッグデータ機器112a内に記憶され得、学習された情報または結果の少なくともいくつかは、別のビッグデータノード106aに提供され得る。例えば、制御装置に含まれるか、それに結合されるローカルビッグデータプロバイダノードは、制御装置の出力信号に対して周波数分析または他の信号処理分析を実施し(「AUTOMATIC SIGNAL PROCESSING―BASED LEARNING IN A PROCESS PLANT」と題された上述の米国特許出願第14/507,252号(弁理士整理番号06005/593086)に記載されたように)、ローカルビッグデータプロバイダノードは、分析の結果を別のビッグデータノードに送信する。
【0039】
例えば、ノード102nによって図解されるようないくつかのローカルプロバイダノードは、ローカルビッグデータの収集及び履歴化のために、それぞれのローカルの埋め込まれたビッグデータ機器112nを含むが、しかしながら、常駐機器112nは、最小のアナリティクスを実施するか、何もアナリティクスを実施しない。したがって、ノード102nは、例えば、分析的処理のために、またはさらなる転送のために、ローカルに記憶されたビッグデータを別のノード106bに単にストリーミング配信する(または、さもなければ、例えば、要請と同時に、または好適な時間に送信する)。いくつかのローカルビッグデータノード(例えば、ノード102b)はビッグデータ機器を少しも含まない。そのようなノード102bは、リアルタイムに、または、キャッシュを用いて、ローカルに観察されたビッグデータを1つ以上の他のビッグデータノード102a、106bにストリーミング配信し得る。
【0040】
例えば、プロセス関連データ、プラント関連データ、及び他の種類のデータ等の様々な種類のリアルタイムデータは、ビッグデータプロバイダノードまたはデバイス102a〜102nによってビッグデータとして、キャッシュされ、収集され、記憶され、送信され、及び/またはストリーミング配信され得る。プロセス関連のデータの例としては、プロセスがプロセスプラント10内で制御される(そして、場合によっては、プロセスのリアルタイム実行の影響を表す)一方で生成される連続的な、バッチの、測定の、及び事象データが挙げられる。さらに、プロセス関連データとしては、プロセス定義、構成データ及び/もしくはバッチレシピデータ等の配置または設定データ、プロセス診断の構成、実行、及び結果に対応するデータ等が含まれ得る。
【0041】
プロセスプラント10に関連したデータであるが、プロセスプラント10内でプロセスを直接構成、制御、または診断するアプリケーションによって生成され得ないデータ等のプラント関連データはまた、ビッグデータとしてビッグデータプロバイダノード102a〜102nによって、キャッシュされ、収集され、記憶され、送信され、及び/または、ストリーミング配信され得る。プラント関連データの例としては、振動データ、蒸気トラップデータ、プラントのセキュリティ(例えば、腐食データ、ガス検出データ等)に対応するパラメータの値を示すデータ、プラントのセキュリティに対応する事象を示すデータ、機械の健全性に対応するデータ、プラント機器及び/またはデバイス等のプラント内の資産に対応するデータ、機器、機械、及び/またはデバイス診断の構成、実行、及び結果に対応するデータ、ならびに、診断及び予知診断に有用なデータが挙げられる。
【0042】
さらに、プロセス制御ビッグデータネットワークバックボーンに関連した、及びプロセスプラント10の様々な通信ネットワークに関するデータハイウェイトラフィック及びネットワーク管理データ、ユーザトラフィック、ログイン試行、問合せ、及び命令に関連したデータ等のユーザ関連データ、テキストデータ(例えば、ログ、操作手順、マニュアル等)、空間データ(例えば、位置ベースのデータ)、ならびに、マルチメディアのデータ(例えば、閉回路TV、ビデオクリップ等)を含む他の種類のデータは、ビッグデータとしてビッグデータプロバイダノード102a〜102nによって、キャッシュされ、収集され、記憶され、送信され、及び/またはストリーミング配信され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、動的測定及び制御データは、ビッグデータとしてビッグデータプロバイダノード102a〜102nによって、自動的にキャッシュされ、収集され、記憶され、送信され、及び/またはストリーミング配信され得る。動的測定及び制御データの例としては、プロセス動作の変化を指定しているデータ、設定点等の操作パラメータの変化を指定しているデータ、ダウンロードまたは通信故障等のプロセス及びハードウェアアラーム及び事象の記録等が挙げられる。加えて、変化が検出されるとき、あるいは、制御装置または他の実体がビッグデータネットワーク100に最初に追加されるとき、制御装置構成、バッチレシピ、アラーム、及び事象等の静的データは、デフォルトで自動的に収集され得る。
【0044】
さらに、いくつかのシナリオでは、メタデータの変化が検出されるとき、動的制御及び測定データを説明するか、または特定する少なくともいくつかの静的メタデータは、ビッグデータプロバイダノード102a〜102n内でキャプチャされる。例えば、変化が、制御装置によって送られなければならないモジュールまたは単位で測定及び制御データに影響を与える制御装置構成でなされるならば、関連付けられたメタデータの更新は、ビッグデータプロバイダノード102a〜102nによって自動的にキャプチャされる。追加として、または代わりに、外部システムまたはソースからのバッファリングデータのために使用された特別なモジュールと関連付けられたパラメータ(例えば、天気予報、公開イベント、会社決定等)、監視データ、及び/または他の種類のモニタリングデータは、ビッグデータプロバイダノード102a〜102nによって自動的にキャプチャされ得る。
【0045】
いくつかの状況では、エンドユーザによって創出された追加されたパラメータは、ビッグデータプロバイダノード102a〜102n内で自動的にキャプチャされる。例えば、エンドユーザは、モジュール内で特別な計算を創出し得るか、収集される必要がある単位にパラメータを追加し得るか、あるいは、エンドユーザは、デフォルトで伝えられない標準的な制御装置診断パラメータを収集することを望み得る。エンドユーザが任意に構成するパラメータは、デフォルトパラメータとして同様に伝えられ得る。
【0046】
再び
図1を参照して、ローカルビッグデータノード102a〜102nより1つ以上上のレベルまたは階層において、プロセス制御ビッグデータネットワーク100は、1つ以上の地域的ビッグデータノード106a〜106mを含み得る。地域的ビッグデータを実装するために、プロセスプラントまたはプロセス制御システム10は、地理的、物理的、機能的、論理的等の任意の所望の様式及び/またはグループ化に従って描かれ得る複数の異なる領域または地域を有すると見なされ得る。例示的だが非限定的な例では、プロセスプラントは、資料素材を受信し、かつ第1の中間製品を生み出す第1の地域と、他の資料素材を受信し、かつ第2の中間製品を生み出す第2の地域と、第1及び第2の中間製品を受信して出力製品を生み出す第3の地域とを有し得る。これらの3つの異なる例示の地域の各々は、そのそれぞれの地域によって生み出されたビッグデータ上で動作するように、それぞれの「地域的」ビッグデータノード106a、106b、106mによってサービスが提供され得る。したがって、「地域的ビッグデータノード」は、ローカルビッグデータプロバイダノード102のそれぞれのグループ化または地域によって、及び場合によっては、他のビッグデータプロバイダノード104によって生成及び/または提供されるデータに対してビッグデータサポート及びサービスを提供する。他のビッグデータプロバイダノード104には、例えば、プラント10の地域の外部にあるビッグデータノード(例えば、携帯型診断デバイスまたはオフラインシミュレータ)、ユーザインターフェースデバイス130、または完全にプロセスプラント10の外部にあるデータ源(例えば、資料供給元のコンピューティングデバイス、天気予報を提供しているフィード等)が含まれ得る。
【0047】
図1に示されるように、地域的ビッグデータノード106a〜106mによってサービスを提供されたそれぞれのグループ化または地域は、地理的、物理的、機能的、論理的、または他の所望の様式のうちのいくつかであるか少なくとも1つに従って関連付けられる1つ以上のビッグデータプロバイダノード102a〜102n及び/または他のビッグデータノード104を含み得る。例えば、地域的ビッグデータノード106aは、ローカルビッグデータプロバイダノード102a及び102bを含む地域にサービスを提供し、地域的ビッグデータノード106bは、別のビッグデータノード104だけでなく、ローカルビッグデータノード102b及び102nを含む地域にサービスを提供する。特定の地域に含まれる特定のノード102、104は、地域的ビッグデータ記憶、アクセス、及び/または分析のために、データをそれらのそれぞれの地域的ビッグデータノード106にデータをストリーミング配信するか配信し得る。さらに、ビッグデータプロバイダノード102a〜102n及び/または他のビッグデータノード104のいずれも、特定の地域的ビッグデータノード106a〜106mと通信して、そのような要請ノードが特定の地域的ビッグデータノード106a〜106mの特定の地域に含まれるかどうかにかかわらず、地域的に可用なサービスを要請して、ならびに/またはその中で記憶された地域的ビッグデータ及びメタデータにアクセスし得る。
【0048】
したがって、各々の地域的ビッグデータノード106a〜106mは、それぞれの地域的ビッグデータ機器116a〜116mを含み、それを介して、ビッグデータは受信されて、地域的ビッグデータとして記憶されて、アクセスされるか、要請される。さらに、各々の地域的ビッグデータノード106a〜106mは、地域的ビッグデータのうちの少なくともいくつかの上で、個別に及び/または協調して動作し得る1つ以上のアナリティクス機能、ルーチン、動作、またはプロセス(例えば、A2〜Aw)を典型的に含む。例えば、地域的ビッグデータ機器116bは、プロセスプラント10の一部または地域を通して液体の流れを協調して制御するように構成されるローカルプロバイダノード102b、102nからローカルビッグデータを受信し得、ノード106bは、受信データのうちの少なくともいくつかに対してアナリティクスプロセスA4を実施して、プロセスプラントの一部または地域内で液体の平均伝達遅れを決定し得る。アナリティクスA4の結果は、次いで、地域的ビッグデータ機器116b内で、追加の地域的ビッグデータとして、記憶または履歴化され得る。実施形態では、アナリティクスA2〜Awの各々は、それぞれのビッグデータノードに対して、常駐である
図2の1つ以上のビッグデータ分析装置126によって実施される。
【0049】
いくつかの状況では、地域的ビッグデータノードまたはデバイス106a〜106mは、受信されたか、生成されたビッグデータ、学習された知識または情報、ならびに/またはアナリティクス結果を、例えばピアとして、別の地域的ビッグデータノード106a〜106mに伝える。上の例を続けることによって図解するために、地域的ビッグデータノード116aは、地域的ビッグデータノード106bによって実施されたアナリティクス分析A4によって生成された学習された情報を受信する。その後、地域的ビッグデータノード106aは、次いで、それ自体の地域内で、ローカルビッグデータノード102a、102bから受信されたローカルビッグデータと併せて、ノード106bからピアを提供された学習された情報の少なくとも一部に対して、1つ以上のそれぞれの地域的アナリティクスA2、A3を実施し得る。アナリティクスA2、A3は、次に、地域的ビッグデータ機器116aにおける履歴化のために、及び/または他のビッグデータノード106b、106c、108への供給のために、追加の地域的ビッグデータを生成し得る。したがって、地域的ビッグデータノード106a〜106mが、(例えば、それによって実施された任意の常駐アナリティクスの結果または学習に基づいて)、いくつかのシナリオで地域的ビッグデータを起こすとき、地域的ビッグデータノード106a〜106mは、地域的ビッグデータプロバイダノードとしても動作し得る。
【0050】
それぞれの地域的ビッグデータノードの下のビッグデータプロバイダノード102a〜102nのグループ化は、地理的、物理的、機能的、論理的等の任意の所望の様式に従って実行され得る。例えば、例示的だが非限定的なシナリオでは、プロセスプラント10内のプロセスは、2つの中間製品に基づいて特定の製品を生み出し得る。したがって、ローカルビッグデータプロバイダノード102aは、第1の中間製品を生み出す第1の制御ループを表し得、ローカルビッグデータプロバイダノード102bは、第2の中間製品を生み出す第2の制御ループを表し得る。このように、2つの制御ループ102a、102bによって、生成されるか、収集されるか、受信されるか、さもなければ観察される全てのプロセス制御データは、履歴化、記憶、及び分析のために、地域的ビッグデータノード106aに送信され得る。
【0051】
類似の様式で、地域的ビッグデータノード106bは、データを、ビッグデータプロバイダノードのそのそれぞれのグループから、受信し、分析し得る。例えば、地域的ビッグデータノード106bは、他のソース104によって提供されたビッグデータと併せて、ビッグデータプロバイダノード102b、102nの各々からの中間製品に基づく別の製品の生産に対応するビッグデータを分析する役割を果たし得る。
【0052】
地域的ビッグデータノード106aでは、受信されたビッグデータは、(例えば、1つ以上のアナリティクス機能またはプロセスA2、A3を使用することによって)分析されて、時間を通じて、及び/または様々なデータ集合のうちの少なくともいくらかを通じて、意味がある関係、パターン、相関関係、傾向等を説明する学習された知識を創出するか、生成し得る。例えば、特定の製品が最終的に生み出されるとき、2つの制御ループ102a、102bの事象のある特定の組み合わせは、低い製品品質に繋がり得る。低い製品品質の根本の原因を判定するために、地域的ビッグデータノード106aは、それらの発生時またはその直後に(例えば、事象の発生に対応するデータが地域的ビッグデータノード106aにおいて受信されるとき)、事象の組み合わせによって生成されたデータを分析する。地域的ビッグデータノード106aは、これらの事象の発生に基づいて低い製品品質を予測する学習された知識を生成し得、及び/または、もしそれらが未来に起こる時は、リアルタイムに1つ以上のパラメータを自動的に調節するか、変化させて、事象の組み合わせの影響を緩和し得る。例えば、地域的ビッグデータノード106aは、修正された設定点または修正されたパラメータ値を決定して、2つの制御ループ102a、102bをよりよく規制及び管理し得る。
【0053】
概して、各々の地域的ビッグデータノード106a〜106m(または、そのそれぞれのビッグデータ機器116a〜116m)は、ビッグデータプロバイダノードのそのそれぞれのグループまたは地域からデータを分析し、意味があるパターン、相関関係、傾向等を決定する。学習されたパターン、相関関係、傾向等は、次いで、学習された知識として、それぞれの地域的ビッグデータ機器116a〜116m内に記憶される。本明細書に使用される場合、「学習された知識」または「学習」という用語は、概して、ビッグデータに対して実施されている1つ以上の分析の結果として生成されるデータ、サービス、機能、ルーチン、及び/またはアプリケーションを指す。さらに、各々の地域的ビッグデータノード106a〜106m(または、そのそれぞれのビッグデータ機器116a〜116m)は、最初に学習された知識(それは、次に、さらなる学習された知識として記憶される)に基づいて、新しいサービス、機能、ルーチン、もしくはアプリケーションを決定または画定し(及び/または、既存のサービス、機能、ルーチン、もしくはアプリケーションを修正し)得る。
【0054】
地域的ビッグデータノード106a〜106mは、階層化または均一化学習のために利用され得る。例えば、1つ以上の地域的ビッグデータノードは、それらの学習された知識及び/または記憶されたデータを、複数の地域を監督するかそれらにサービスを提供する上流のビッグデータノードに送信し得る。
図1に示されるように、地域的ビッグデータノード106cは、学習された知識及び/またはデータを地域的ビッグデータノード106a及び106bから受信し、ノード106cは、受信されたビッグデータをそのそれぞれの埋め込まれた機器116c内で履歴化する。地域的ビッグデータノード106cは、(例えば、アナリティクス機能A8〜Awのうちの1つ以上を使用することによって、)受信された学習された知識及び/またはデータのうちの少なくともいくつかに対してさらなる分析または学習を実施し、追加の学習された知識(例えば、データパターン、傾向、相関関係など、サービス、機能、ルーチン、及び/またはアプリケーション)を生成し得、それは、次に、埋め込まれた機器116c内に追加の地域的ビッグデータとして記憶され、及び/または他のビッグデータノード106a、106b、108に提供され得る。
【0055】
実施形態では、階層化または均一化学習は、ボトムアップベースで実行される。例示的だが非限定的な例では、地域的ビッグデータノード106aは、ローカルビッグデータプロバイダノード102a、102bのそのそれぞれのグループから受信されたデータを分析して、その「地域」が正しく動作しているかどうか判定する。地域的ビッグデータノード106aがその分析から学習する知識は、新しい診断ルーチン(例えば、学習されたルーチン)を生成している地域的ビッグデータノード106aをもたらし得る。地域的ビッグデータノード106aは、記憶、使用、及び/またはアクセスのために、上流のビッグデータノード106cに生成された診断ルーチンを送信し得る。地域的ビッグデータノード106aは、(例えば、生成されるものとして、または周期ベースで、自動的に)上流の地域的ビッグデータノード106cと新しい診断ルーチンを共有することを独立して開始し得るか、あるいは、上流の地域的ビッグデータノード106cが、地域的ビッグデータノード106aに1つ以上の種類の新しい学習された知識を共有することを要請するとき、地域的ビッグデータノード106aは、新しい診断ルーチンが送信されるようにし得る。
【0056】
実施形態では、階層化または均一化学習は、トップダウンベースで実行される。上の例を続けることによって図解するために、上流の地域的ビッグデータノード106cは、受信された診断ルーチンを分析して、診断ルーチンが他の地域的ビッグデータノード(例えば、地域的ビッグデータノード106b)に有用で、それに適用できることを判定し得る。したがって、上流の地域的ビッグデータノード106cは、地域的ビッグデータノード106bに診断ルーチンを分散し得、そのため、地域的ビッグデータノード106b及び/またはその地域のローカルプロバイダノード102a、102n、104のいずれも、診断ルーチンをそのそれぞれの診断目的のために利用することができる。上流の地域的ビッグデータノード106cは、地域的ビッグデータノード106bと新しい診断ルーチンを共有することを独立して開始し得るか、あるいは、上流の地域的ビッグデータノード106cは、地域的ビッグデータノード106bによってなされた要請と同時に、新しい診断ルーチンが送信されるようにし得る。代わりに、または追加として、上流の地域的ビッグデータノード106cは、それが監督していて、サービスを提供し、及び/または接続される全ての地域的ビッグデータノードから受信された学習された知識を集約して、分析することによって、一般的な診断ルーチンを生成し得る。このシナリオでは、上流の地域的ビッグデータノード106cが、一般的な診断が有用であるか、何らかの他の理由のためであり得ることを指示する地域的ビッグデータノードからデータを受信するとき、上流の地域的ビッグデータノード106cは、例えば、生成されるものとして、または周期ベースで、自動的に、特定の地域的ビッグデータノードの要請と同時に、一般的な診断ルーチンをその地域的ビッグデータノードのいずれかまたは全てに分散する。その後、そして類似の様式で、地域的ビッグデータノード106cの下流の各々の地域的ビッグデータノードは、そのそれぞれの地域で、任意の数のローカルビッグデータプロバイダに一般的な診断ルーチンを分散し得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、例えば、ノード106a及び106b等の地域的ビッグデータノードは、例えば、ピアツーピア様式で学習された知識を互いに共有し得る。例えば、地域的ビッグデータノード106aは、地域的ビッグデータノード106bに新しいまたは学習されたアナリティクスルーチンを直接送信し、そのため、地域的ビッグデータノード106bは、新しい分析ルーチンをそれ自体の目的のために利用し得る。
【0058】
図1では、1つの上流の地域的ビッグデータノード106cだけが描写されることに留意されたい。しかしながら、
図1に関して議論された技法及び概念は、複数の層またはレベルのビッグデータ履歴化、記憶、及び学習をサポートしている任意の数の上流の地域的ビッグデータノードに応用され得る。
【0059】
さらに、地域的ビッグデータ機器と局所的ビッグデータ機器との両方が、プロセスプラント10の異なるそれぞれのビッグデータノード及び/または異なるそれぞれのグループまたは地域にサービスを提供するが、プロセスプラント10全体またはその1つ超の地域にサービスを提供しないので、地域的ビッグデータ機器と局所的ビッグデータ機器との両方は、概して、かつカテゴリー的に、本明細書で「分散されたビッグデータ機器」と称される。概して、分散されたビッグデータ機器は、ビッグデータを複数の他のビッグデータ機器に伝える。例えば、特定のビッグデータプロバイダノードに含まれるローカルビッグデータ機器は、他のビッグデータプロバイダノードに含まれる他の局所的ビッグデータ機器に、1つ以上の地域的ビッグデータ機器に、及び/または集中型ビッグデータ機器(より詳細に以下に説明される)に、学習された知識及び/またはビッグデータを伝え得る。同様に、地域的ビッグデータ機器は、1つ以上の局所的ビッグデータ機器及び/またはビッグデータプロバイダノードからビッグデータを受信し得る。地域的ビッグデータ機器は、他の地域的ビッグデータ機器に、及び/または集中型ビッグデータ機器に、学習された知識及び/またはビッグデータを伝え得る。
【0060】
上述のように、プロセス制御ビッグデータネットワーク100のいくつかの構成では、地域的ビッグデータノードまたはデバイス106a〜106mのうちの少なくともいくつか、ローカルビッグデータノードまたはデバイス102a〜102nのうちの少なくともいくつか、及び/または、他のビッグデータノードまたはデバイス104は、それぞれのビッグデータ、アナリティクス結果、及び/または学習された情報を集中型ビッグデータノード108に伝える。本明細書に称されるような「集中型ビッグデータノード」は、典型的には、プロセスプラント10の複数の地域にサービスを提供し、いくつかの状況では、プロセスプラント10の大部分または全体にサービスを提供する。したがって、集中型ビッグデータノード108は、プロセスプラントビッグデータへのアクセスを受信して、記憶して、提供するための1つ以上の集中型の埋め込まれたビッグデータ機器118を含む。例えば、集中型ビッグデータ機器118は、プロセスプラント10によって生成されたビッグデータのほとんどまたは全ての包括的な、長期の履歴化を提供し得、及び/または、集中型ビッグデータ機器118は、他のビッグデータノードに、もしくは、プロセス制御ビッグデータノードでないプロセスプラントの内部またはその外部のコンピューティングデバイスにさえ、プロセスプラント全体の可用性に対するビッグデータを公表し得る。
【0061】
いくつかの構成では、単一の集中型ビッグデータノード108または機器118は、プロセス制御システムまたはプラント10全体にサービスを提供しない場合があるが、プロセス制御システムまたはプラント10の2つ以上の地域にサービスを提供し得る。例えば、異なる集中型ビッグデータノード108または機器118は、単一のプラントまたはシステム10内で使用されて、セキュリティ及びアクセスの目的のために、異なる種類または領域のビッグデータを分割し得る。いくつかの構成では、単一の集中型ビッグデータノード108または機器118は、プロセスプラント10全体にサービスを提供する。
【0062】
プロセスプラント10では、地域的ビッグデータノード106a〜106mのうちの1つ以上は、その生成されたか受信された学習された知識及び/またはデータが、集中型ビッグデータノード108にストリーミング配信されるか、さもなければ配信され得る。例えば、地域的ビッグデータノード106a〜106mのうちの1つ以上は、そのそれぞれの記憶された学習された知識及び/またはデータのうちの少なくともいくつかを集中型ビッグデータノード108に送信する。いくつかの実施形態では、地域的ビッグデータノード106a〜106mのうちの1つ以上は、周期間隔で、そのそれぞれ記憶された学習された知識及び/またはデータのうちの少なくともいくつかを集中型ビッグデータノード108の方に押す。いくつかの実施形態では、地域的ビッグデータノード106a〜106mのうちの1つ以上は、集中型ビッグデータノード108からの要請に応じて、そのそれぞれ記憶された学習された知識及び/またはデータの少なくとも一部を提供する。
【0063】
集中型ビッグデータノード108及び/またはその埋め込まれた機器118は、例えば、1つ以上のアナリティクス機能Ax〜Ayを利用することによって、受信された学習された知識及び/または地域的ビッグデータノード106a〜106mから受信されたデータのいずれかまたは全てをさらに分析するように構成され得る。実施形態では、アナリティクスAx〜Ayの各々は、それぞれのビッグデータノードに対して、常駐である
図2の1つ以上のビッグデータ分析装置126によって実施される。1つ以上のアナリティクス機能Ax〜Ayは、受信された学習された知識及び/またはデータ上で動作して、追加の知識を生成して、プロセスプラント10の内部と外部にある様々な実体とプロバイダとの間の関係を決定し得る。追加の知識及び決定された関係は、記憶されて、さもなければ、例えば、埋め込まれた機器118において追加の集中型ビッグデータとして利用され得る。場合によっては、集中型ビッグデータノード108または機器118は、生成された知識及び関係を利用して、それに応じてプラント10の1つ以上のプロセスを制御する。
【0064】
実際、ビッグデータネットワーク100のうちの任意のノード102〜106は、例えば、履歴化または長期保管のために、ビッグデータを集中型ビッグデータ機器118にストリーミング配信するか提供し得る。例えば、ローカルビッグデータプロバイダノード102は、そのビッグデータを集中型ビッグデータノード108に直接ストリーミング配信し得る。同様に、ビッグデータネットワークの任意のノード102〜106は、埋め込まれた集中型機器118によって提供されたサービスを要請し得、ならびに/またはその中で記憶されたデータ及びメタデータにアクセスを要請し得る。さらに、複数の集中型ビッグデータノード108または機器118が単一のプロセスプラント10にサービスを提供する実施形態では、複数の集中型ビッグデータノード108または機器118は、地域的ビッグデータノード106a〜106mのために記載されたものと同様に、ピアツーピア様式で通信し得る。
【0065】
また、地域的ビッグデータノード106a〜106mに類似して、集中型ビッグデータノード108によって実施されたアナリティクス(例えば1つ以上のアナリティクス機能Ax〜Ay)が、集中型ビッグデータ機器118に記憶されて、他のビッグデータノード102〜106にアクセス可能にされる追加の発見されたまたは学習された情報をもたらすとき等のように、集中型ビッグデータノード108は、いくつかの状況において、それ自体がビッグデータの製作者またはプロバイダであり得る。しかしながら、典型的には、集中型ビッグデータ機器118によって取り扱われて、サービスを提供されたビッグデータの容量の大部分は、他のビッグデータノード102〜106から受信される。本明細書に記載された技法のいずれかまたは全てと共に利用され得る例示の集中型ビッグデータノード108及び例示の集中型ビッグデータ機器118の説明は、上述の米国特許出願第13/784,041号に見つけられ得る。しかしながら、本明細書に記載された技法のいずれかまたは全ては、米国特許出願第13/784,041号に記載されたもの以外の集中型ビッグデータ機器と共に、代わりに、または追加として利用され得る。
【0066】
いくつかの構成では、集中型ビッグデータノード108は、ビッグデータ履歴化、記憶、アクセス、及び/または分析のために、遠隔ビッグデータノード(例えば、プロセスプラント10に関して遠隔のビッグデータノード)にデータ及び学習された情報を伝える。本明細書で「クラウドビッグデータノード110」と称されるそのようなビッグデータノードは、サービスを複数の異なるプロセスプラントまたはプロセス制御システム10に提供し得る。例えば、複数の異なる石油精製を運営する会社は、クラウドビッグデータノード110及びクラウドビッグデータ機器121を、その石油精製のうちの全てに関連したビッグデータをサービス提供するために提供し得る。例えば、クラウドビッグデータノード110及び常駐クラウドビッグデータ機器121を介して、特定の精製の集中型ビッグデータノードは、プロセスプラント10の公表されたビッグデータを取得し得、特定の精製において、取得された、公表されたビッグデータをプラント動作のために利用し得る。いくつかの実施形態では、ビッグデータノード102〜106のいずれも、データをクラウドビッグデータノード110に直接ストリーミング配信するか提供し得る。同様に、ビッグデータノード102〜106のいずれも、クラウドビッグデータノード110の埋め込まれた機器121によって提供されたサービスを要請し、ならびに/または、その中に記憶されたデータ及びメタデータにアクセスし得る。
図1に示されていないが、例えば、
図2のビッグデータ分析装置126によって提供されるように、クラウドビッグデータノード110は、その中に1つ以上のそれぞれのアナリティクスルーチン、機能、またはプロセスを含み得る。
【0067】
さらに、全ての種類のビッグデータノードが全てのプロセスプラントに含まれるというわけではないことに留意されたい。例えば、特定のプロセスプラントにおける最高レベルのビッグデータ処理は地域的レベルにあり得、したがって、特定のプロセスプラントは、集中型ビッグデータノード108をまったく含まない場合もあり、クラウドビッグデータノード110に接続されない場合もある。しかし、概して、地域的ビッグデータを容易にするか、サポートするために、プロセスプラント10は、少なくとも1つのローカルビッグデータプロバイダノード102及び少なくとも1つの地域的ビッグデータノード106を含む。
【0068】
実施形態では、地域的ビッグデータノード106のうちの少なくともいくつかは、ローカルビッグデータプロバイダノード102に関してオーバーレイされ得る。例えば、様々なローカルビッグデータプロバイダノード102は、例えば、プロセス制御デバイス(例えば、フィールドデバイス、制御装置、I/Oデバイス)、ゲートウェイデバイス、アクセスポイント、ルーティングデバイスまたはルータ、ヒストリアンデバイス、ネットワーク管理デバイス等の既存の制御システムのデバイスまたはノードを含み得る。地域的ビッグデータを実装するために、1つ以上の地域的ビッグデータノード106は、既存の制御システムに追加されるか、その上にオーバーレイされ得、そのため、アナリティクスは実施され得、ビッグデータは、既存の制御システムの動作から独立している様式で、ビッグデータネットワークの地域的ビッグデータノードの間に転送され得る。
【0069】
追加として、いくつかの実施形態では、プロセスプラント10は、任意のビッグデータサポートを本質的に含まない1つ以上のレガシープロセス制御デバイス(図示せず)を含む。これらの実施形態では、プラント10内のゲートウェイノードまたはレガシーデバイスに直接結合された付属デバイスは、レガシーデバイスによって利用されたプロトコルとプロセス制御ビッグデータネットワークバックボーンによって利用されたプロトコルとの間で、データメッセージを変換するか、変形して、それによって、レガシーデバイスとプロセス制御ビッグデータネットワーク100とを通信可能に接続し得る。プロセス制御ビッグデータネットワークと共に使用されているレガシーデバイスの例は、「STREAMING DATA FOR ANALYTICS IN PROCESS CONTROL SYSTEMS」と題された前述の米国特許出願第14/506,863号(弁理士整理番号06005/593070)で議論される。
【0070】
さらに、典型的には、ビッグデータノードまたはデバイス102〜110のうちのいくつかは、例えば、有線または無線通信リンクを通じて通信することによって、または、ユーザインターフェースデバイス130をビッグデータノードまたはデバイス102〜110のポート内に差し込むことによって、1つ以上のユーザインターフェースデバイス130と通信接続する能力を有し得るが、ビッグデータノードまたはデバイス102〜110は、一体型ユーザインターフェースを有さない。
図1では、ユーザインターフェースデバイス130は、プロセス制御ビッグデータネットワーク100に無線接続されるビッグデータノードとして描写される。
【0071】
ユーザインターフェースデバイスまたはユーザインターフェースビッグデータノード130は、1つ以上の統合ユーザインターフェース(例えば、移動または固定コンピューティングデバイス、ワークステーション、携帯デバイス、表面コンピューティングデバイス、タブレット等)を有するデバイスであり、それを介して、ユーザまたはオペレータは、プロセス制御システムまたはプロセスプラント10と対話し、プロセスプラント10に関する活動(例えば、構成する、閲覧する、モニターする、テストする、診断する、命令する、計画する、予定する、注釈をつける、及び/または他の活動)を実施し得る。統合ユーザインターフェースは、スクリーン、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、タッチスクリーン、タッチパッド、バイオメトリックインターフェース、スピーカー及びマイクロフォン、ならびに/または任意の他のユーザインターフェース技術を含み得る。ユーザインターフェースデバイス130は、プロセス制御システムビッグデータネットワークバックボーンへの直接の有線及び/または無線接続を含み得るか、例えば、アクセスポイントまたはゲートウェイを介してのバックボーンへの間接接続を含み得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースデバイス130は、1つ以上の組み込み分析機能またはルーチン(丸で囲まれたAzによって
図1に示される)を有し得る。言い換えると、ユーザインターフェースデバイス130は、任意の数のビッグデータノード及び/またはビッグデータ機器と通信して、データをダウンロードして、ダウンロードされたデータに対して、及び/またはユーザインターフェースデバイス130に知られていた追加データに対して、局所分析Azを実施し、知識を発見または学習し得る。実際、いくつかの構成では、ユーザインターフェースデバイス130は、ビッグデータプロバイダノードであり、その分析Azの結果のうちの少なくともいくつか、及び/または分析結果から学ばれる知識を、1つ以上の他のローカル、地域的、集中型、クラウド、または他のビッグデータノード102〜110へのビッグデータとして提供し得る。(本明細書に記載された技法のうちのいずれかまたは全てと共に利用され得る)プロセス制御ビッグデータネットワーク内でのユーザインターフェースデバイスの使用法の例は、例えば、「METHOD AND APPARATUS FOR CONTROLLING A PROCESS PLANT WITH LOCATION AWARE MOBILE CONTROL DEVICES」と題され、2013年9月17日に出願され、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/028,785号に見出され得る。しかしながら、当然のことながら、プロセス制御ビッグデータネットワーク100と共にユーザインターフェースデバイスを利用する他の技法は、本明細書に記載された技法のうちのいずれかまたは全てと共に、代わりにまたは追加として用いられ得る。
【0073】
実施形態では、ユーザインターフェースデバイス130は、分析アプリケーションもしくはアプレットを動作することができる特別なチップセット及び/またはコンピュータ実行可能命令を有する無線もしくは携帯デバイスである。したがって、ユーザインターフェースデバイス130は、ローカル、地域的、集中型、またはクラウドビッグデータノード102〜110のうちのいずれもから、データをダウンロードまたは要請し、次いで、アプレットを実行して、ダウンロードされたデータのうちのいずれかまたは全てに対して、及び/または、場合によっては、ユーザインターフェースデバイス130に知られた他のデータに対して、特殊処理を実施し得る。一旦データがダウンロードを終了すると、ユーザインターフェースデバイス130はアプレットを自動的に実行し得るか、あるいは、ユーザインターフェースデバイス130は、デバイス130の一部であるユーザインターフェースを介して受信されたユーザ入力またはコマンドに基づいて、アプレットを実行し得る。アプレットから生成された結果またはアナリティクスは、例えば、学習された知識として、ユーザインターフェースデバイス130からプロセス制御ビッグデータネットワークの1つ以上のビッグデータノードまで送信され得る。ユーザインターフェースデバイス130によって生成された前記学習された知識は、フィードバック、診断、トラブルシューティング、オンライン予測、故障検出、推奨事項等の形態で、有益な情報を様々なビッグデータノード102〜110に提供し得る。例えば、この性質の分析アプレットは、特定の機器、デバイス、プロセス、プラント、会社等を評価するか、分析するために開発され得る。
【0074】
プロセスプラントまたはプロセス制御環境内で地域的ビッグデータをサポートする例示のローカルビッグデータプロバイダデバイス102を図解している詳細ブロック図が、
図3に示される。デバイス102が
図1のプロセスプラントまたはプロセス制御システム10に関して議論される一方、ローカルビッグデータプロバイダデバイス102を他のプロセスプラントまたはプロセス制御システムの中またはそれらと共に使用して、それらの中の地域的ビッグデータをサポートすることができる。
【0075】
図3中、「BD」の参照は特定のデバイスまたはノードがビッグデータをサポートすることを示す。特に、
図3は、複数のローカルビッグデータプロバイダデバイス11、15、16、18、19、20、21、26、28、35、42a、42b、44、52a、55a、58、地域的ビッグデータノード106w〜106z、及び集中型ビッグデータノード108を示す。当然のことながら、
図3に示されるビッグデータノードの数及び種類は、非限定的で、例示の目的のためである。地域的ビッグデータをサポートするプロセスプラントまたはプロセス制御システムは、少なくとも1つのビッグデータプロバイダノード及び少なくとも1つの地域的ビッグデータノードを含み得る。
【0076】
上で議論したように、ローカルビッグデータプロバイダデバイス102は、主機能が、プロセスプラント環境10においてリアルタイムでプロセスを制御するための機能を実施するのに使用されるプロセス制御データを自動的に生成及び/または受信することであるデバイスを含み得る。例えば、プロセス制御装置、フィールドデバイス、及び入力/出力装置は、可能なローカルビッグデータデバイス102の例である。プロセスプラント環境10では、プロセス制御装置は、フィールドデバイスによって行われたプロセス測定を示す信号を受信して、制御ルーチンを実装するためにこの情報を処理して、他のフィールドデバイスに有線または無線通信リンクを通じて送られる制御信号を生成して、プラント10内でプロセスの動作を制御する。典型的には、少なくとも1つのフィールドデバイスは、物理機能を実施して(例えば、弁を開閉して、温度を増減する等)、プロセスの動作を制御し、いくつかの種類のフィールドデバイスは入力/出力装置を用いて制御装置と通信し得る。プロセス制御装置、フィールドデバイス、及び入力/出力装置は有線または無線であり得、有線及び無線プロセス制御装置、フィールドデバイス、ならびに入力/出力装置の任意の数と組み合わせとは、プロセス制御ビッグデータネットワーク100のローカルビッグデータプロバイダノード102a〜102nであり得る。
【0077】
例えば、
図3は、入力/出力(I/O)カード26及び28を介して有線フィールドデバイス15〜22に通信可能に接続され、無線ゲートウェイ35及びプロセス制御ビッグデータネットワークバックボーン105(
図1の中で議論されたネットワークバックボーンと類似している場合がある)を介して無線フィールドデバイス40〜46に通信可能に接続されるプロセス制御装置11を図解する。実施形態では、制御装置11は、任意の数の他の有線または無線通信リンクを用いて等、バックボーン105以外の1つ以上の通信ネットワークを用いて、無線ゲートウェイ35に通信可能に接続され得る。
【0078】
一例として、Emerson Process Managementによって販売されるDeltaV(商標)制御装置である場合がある制御装置11は、フィールドデバイス15〜22及び40〜46のうちの少なくともいくつかを使用してバッチプロセスまたは連続プロセスを実装するように動作し得る。実施形態では、プロセス制御ビッグデータネットワークバックボーン105に通信可能に接続されていることに加えて、制御装置11はまた、FOUNDATION(登録商標)フィールドバスプロトコル、HART(登録商標)プロトコル、WirelessHART(登録商標)プロトコル等の、例えば、標準的な4〜20mAのデバイス、I/Oカード26、28、及び/または任意のスマート通信プロトコルと関連付けられた任意の所望のハードウェア及びソフトウェアを使用して、フィールドデバイス15〜22及び40〜46のうちの少なくともいくつかに通信可能に接続され得る。
図3では、制御装置11、フィールドデバイス15〜22、及びI/Oカード26、28は有線デバイスであり、フィールドデバイス40〜46は無線フィールドデバイスである。当然のことながら、有線フィールドデバイス15〜22及び無線フィールドデバイス40〜46は、未来に開発される任意の規格またはプロトコルを含む、有線または無線プロトコル等の、任意の他の所望の規格(複数可)またはプロトコルに従い得る。
【0079】
図3のプロセス制御装置11は、(例えば、メモリ32内に記憶される)1つ以上のプロセス制御ルーチンを実装するか、監督するプロセッサ30を含む。プロセッサ30は、フィールドデバイス15〜22及び40〜46、ならびに、制御装置11に通信可能に接続された他のノードと通信するように構成される。そのように所望されれば、本明細書に記載された任意の制御ルーチンまたはモジュール(品質予測及び故障検出モジュールまたは機能ブロックを含む)は、異なる制御装置または他のデバイスによってそれらの部品を実装または実行されるようにし得ることに留意されたい。同様に、プロセス制御システム10内で実装されることになる本明細書に記載された制御ルーチンまたはモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア等を含む任意の形態を取り得る。制御ルーチンは、オブジェクト指向プログラミング、ラダー論理、シーケンシャル機能チャート、機能ブロック図を使用すること、または任意の他のソフトウェアプログラミング言語または設計パラダイムを使用すること等、任意の所望のソフトウェアフォーマットで実装され得る。制御ルーチンは、ランダムアクセスメモリ(RAM)またはリードオンリーメモリ(ROM)等の任意の所望の種類のメモリ内に記憶され得る。同様に、制御ルーチンは、例えば、1つ以上のEPROM、EEPROM、特定用途向け集積回路(ASIC)、または任意の他のハードウェアまたはファームウェア素子内にハードコード化され得る。このように、制御装置11は、任意の所望の方法で制御策または制御ルーチンを実装するように構成され得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、制御装置11は、一般に機能ブロックと称されるものを使用して制御策を実装し、各々の機能ブロックは、総合制御ルーチンのオブジェクトまたは他の部分(例えば、サブルーチン)であり、(リンクと呼ばれる通信を介して)他の機能ブロックと併せて動作し、プロセス制御システム10内でプロセス制御ループを実装する。制御ベースの機能ブロックは、典型的には、送信機、センサ、または他のプロセスパラメータ測定デバイスに関連付けられたもの等の入力機能、PID、ファジー論理等の制御を実施する制御ルーチンに関連付けられたもの等の制御機能、または、弁等のいくつかのデバイスの動作を制御する出力機能のうちの1つを実施し、プロセス制御システム10内でいくつかの物理機能を実施する。当然のことながら、ハイブリッド及び他の種類の機能ブロックが、存在する。機能ブロックは、制御装置11内に記憶され、それによって実行され得、このことは、典型的には、これらの機能ブロックが、標準的な4〜20mAのデバイス及びHART(登録商標)デバイス等のいくつかの種類のスマートフィールドデバイスのために使用されるか、それらに関連付けられるとき、あてはまり、あるいは、機能ブロックは、フィールドデバイス自体の中に記憶され、それらによって実装され得、このことは、FOUNDATION(登録商標)Fieldbusデバイスに関してあてはまる。制御装置11は、1つ以上の制御ループを実装し得る1つ以上の制御ルーチン38を含み得、機能ブロックのうちの1つ以上を実行することによって実施され得る。
【0081】
有線フィールドデバイス15〜22は、センサ、弁、送信機、位置決め装置等の任意の種類のデバイスであり得、一方で、I/Oカード26及び28は、任意の所望の通信または制御装置プロトコルに適合する任意の種類のI/Oデバイスであり得る。
図3では、フィールドデバイス15〜18は、アナログ線またはアナログ・デジタル結合線上でI/Oカード26に通信する標準的な4〜20mAのデバイスまたはHART(登録商標)デバイスであり、一方で、フィールドデバイス19〜22は、FOUNDATION(登録商標)Fieldbus通信プロトコルを使用してデジタルバス上でI/Oカード28に通信するFOUNDATION(登録商標)Fieldbusフィールドデバイス等のスマートデバイスである。しかし、いくつかの実施形態では、有線フィールドデバイス15、16、及び18〜21のうちの少なくともいくつか、ならびに/またはビッグデータI/Oカード26、28のうちの少なくともいくつかは、追加として、または代わりに、ビッグデータネットワークバックボーン105を使用して制御装置11(及び/または他のビッグデータノード)と通信する。
【0082】
図3では、無線フィールドデバイス40〜46は、WirelessHART(登録商標)プロトコル等の無線プロトコルを使用して、無線ネットワーク70内で通信する。そのような無線フィールドデバイス40〜46は、(例えば、無線プロトコルまたは別の無線プロトコルを使用して)無線通信するようにも構成されるプロセス制御ビッグデータネットワーク100の1つ以上の他のデバイスまたはノードに直接通信し得る。無線通信するように構成されない1つ以上の他のノードと通信するために、無線フィールドデバイス40〜46は、ビッグデータネットワークバックボーン105に、または別のプロセス制御通信ネットワークに接続された無線ゲートウェイ35を利用し得る。
【0083】
無線ゲートウェイ35は、無線通信ネットワーク70の様々な無線デバイス40〜58にアクセスを提供し得る。特に、無線ゲートウェイ35は、プロセス制御ビッグデータネットワーク100の無線デバイス40〜58、有線デバイス11〜28、及び/または他のノードもしくはデバイスの間で通信結合を提供する。例えば、無線ゲートウェイ35は、ビッグデータネットワークバックボーン105を使用して、及び/またはプロセスプラント10の1つ以上の他の通信ネットワークを使用して、通信結合を提供し得る。追加として、または代わりに、無線ビッグデータプロバイダデバイス42a、42b、44、52a、55a、58は各々、ビッグデータネットワークバックボーン105に有線または無線様式で直接接続され得る。例えば、デバイス42a、42b、44、52a、55a、58のうちの少なくともいくつかは、無線ネットワーク70及びビッグデータネットワークバックボーン105上の両方で通信し得る。
【0084】
有線フィールドデバイス15〜22に類似して、無線ネットワーク70の無線フィールドデバイス40〜46は、例えば、弁を開閉するか、プロセスパラメータを測定する等、プロセスプラント10内で物理的制御機能を実施し得る。しかしながら、無線フィールドデバイス40〜46は、ネットワーク70の無線プロトコルを使用して通信するように構成される。したがって、無線ネットワーク70の無線フィールドデバイス40〜46、無線ゲートウェイ35、及び他の無線ノード52〜58は、無線通信パケットの製作者及び消費者である。
【0085】
いくつかのシナリオでは、無線ネットワーク70は非無線デバイスを含み得る。例えば、
図3のフィールドデバイス48はレガシー4〜20mAのデバイスであり得、フィールドデバイス50は従来の有線HART(登録商標)デバイスであり得る。ネットワーク70内で通信するために、フィールドデバイス48及び50は、無線アダプタ52aまたは52bを介して無線通信ネットワーク70に接続し得る。無線アダプタ52a、52bは、Foundation(登録商標)Fieldbus、PROFIBUS、DeviceNet等の他の通信プロトコルをサポートし得る。さらにその上、無線ネットワーク70は、1つ以上のネットワークアクセスポイント55a、55bを含み得、それらは、無線ゲートウェイ35と有線通信している別々の物理デバイスであり得るか、一体型デバイスとして無線ゲートウェイ35を備え得る。無線ネットワーク70はまた、無線通信ネットワーク70内で1つの無線デバイスから別の無線デバイスまでパケットを転送するための1つ以上のルータ58を含み得る。無線装置40〜46及び52〜58は、互いに、及び、無線通信ネットワーク70の無線リンク60上の無線ゲートウェイ35と、ならびに/またはビッグデータネットワークバックボーン105を介して通信し得る。
図3に示されるように、アダプタ52a、アクセスポイント55a、及びルータ58は各々、「BD」によって指示されるように、プロセス制御ビッグデータをサポートする。
【0086】
いくつかの実施形態では、プロセス制御ビッグデータネットワーク100のローカルビッグデータプロバイダデバイス102は、Wi―Fiまたは他のIEEE802.11対応無線ローカルエリアネットワークプロトコル、WiMAX(ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス)、LTE(ロングタームエボリューション)、または他のITU―R(国際電気通信連合無線通信部門)互換プロトコル等の移動通信プロトコル、近距離無線通信(NFC)及びブルートゥース等の単波長無線通信、または他の無線交信プロトコル、等の他の無線プロトコルを使用して通信する他の無線アクセスポイント(
図3に示されない)を含み得る。前記他の無線アクセスポイントは各々、プロセス制御ビッグデータをサポートする場合もあれば、サポートしない場合もある。
【0087】
いくつかの実施形態では、ローカルビッグデータプロバイダデバイスまたはノード102は、隣接したプロセス制御システム10の外部にあるシステムに対して、1つ以上のゲートウェイ(
図3に図示しない)を含み得る。典型的には、そのようなシステムは、プロセス制御システム10によって生成されるか、動作される情報のカスタマーまたは供給元である。例えば、ゲートウェイは、実験室システム(例えば、研究所情報管理システムまたはLIMS)等の外部の公衆または自営システム、オペレータラウンドデータベース、荷役システム、保全管理システム、製品在庫制御システム、生産スケジューリングシステム、天気データシステム、出荷及び取扱システム、包装システム、インターネット、別のプロバイダのプロセス制御システム、または他の外部システム等の別のプロセスプラントに、隣接するプロセスプラント10を通信可能に接続し得る。前記他の無線アクセスポイントは各々、プロセス制御ビッグデータをサポートする場合もあれば、サポートしない場合もある。
【0088】
図3は、有限数のフィールドデバイス15〜22及び40〜46、無線ゲートウェイ35、無線アダプタ52、アクセスポイント55、ルータ58、ならびに無線プロセス制御通信ネットワーク70を有する単一制御装置11を図解するのみであるが、これは例示の非限定的な実施形態のみである。任意の数の制御装置11は、プロセス制御ビッグデータネットワーク100のローカルビッグデータプロバイダノード102に含まれ得、制御装置11のいずれも、任意の数の有線または無線デバイスならびにネットワーク15〜22、40〜46、35、52、55、58、及び70と通信して、プラント10内でプロセスを制御し得る。
【0089】
地域的ビッグデータを実装するか、サポートするために、
図3に示される様々な有線または無線デバイスは、それぞれの地域にグループ化され得る。一旦グループ化されると、各々の地域内で任意のまたは全てのデバイスによって、生成されるか、収集されるか、受信されるか、さもなければ観察されるデータは、それぞれの地域的ビッグデータノード106w〜106zに配信されるか、ストリーミング配信される。
図3の各々の地域的ビッグデータノード106w〜106zは、それぞれの地域的ビッグデータ機器(例えば、
図1で議論された地域的ビッグデータ機器116a〜116mの例)を含み、それを介して、ビッグデータは受信されて、地域的ビッグデータとして記憶されて、アクセスされるか、要請される。さらに、各々の地域的ビッグデータノード106w〜106zは、地域的ビッグデータのうちの少なくともいくつかの上で、個別に及び/または協調して動作し得る1つ以上のアナリティクス機能、ルーチン、動作、またはプロセスを含む。
【0090】
地域は、任意の所望の方法に従って形成され得る。
図3に示される例示の例に、3つの異なる地域140、142、及び144は、機能的方法によって形成される。例えば、実線内で描写された地域140は、リアルタイムにプロセスの少なくとも一部を動作または制御するためにプロセスプラント10内で実行する例示の制御ループを表す。したがって、制御ループ140は、制御装置11、I/Oカード28、無線アダプタ52a、ならびにフィールドデバイス19〜22、42a、及び48等の様々なプロセス制御デバイスを含む。制御ループ140内の各々のフィールドデバイス19〜22、42a、及び48は、プロセス制御データを生成し、プロセス制御データを受信し、及び/または、プロセス制御データを制御装置11に送信して、制御装置11が、制御ループ140の動作を監督することを可能にし得る。フィールドデバイス19〜22は、I/Oカード28を介して制御装置11に接続される有線デバイスである。フィールドデバイス42aは、無線ゲートウェイ35及びネットワークバックボーン105を介して制御装置11と通信する無線装置である。フィールドデバイス48は、アダプタ52aに結合される別の有線デバイスであり、それは、次に、ゲートウェイ35と通信して、制御装置11と通信する。
図3は、フィールドデバイス19〜22、42、及び48を制御ループ140内で互いの隣に位置付けられるものとして示すが、フィールドデバイス19〜22、42、及び48はプロセスプラント10の異なる部分に実際に位置され得るが、それらが制御ループ140を実装するように実施する機能に基づいて一緒にグループ化される。
【0091】
同様に、点線内で描写された地域142は、リアルタイムにプロセス(または別のプロセスを一括して)の別の部分を動作または制御するためにプロセスプラント10内で実行する別の例示の制御ループを表す。このように、制御ループ142は、制御装置11、I/Oカード26、無線アダプタ52b、ルータ58、ならびにフィールドデバイス15〜18、40、44、及び50等の様々なプロセス制御デバイスを含む。制御装置11は、フィールドデバイス15〜18、40、44、及び50の各々から受信された情報及びデータを処理することによって、制御ループ142の動作を監督する。したがって、有線フィールドデバイス15〜18は、I/Oカード26を介して制御装置11に通信可能に接続される一方で、無線フィールドデバイス40は、ゲートウェイ35及びネットワークバックボーン105を介して制御装置11に通信可能に接続される。さらに、ルータ58で通信する有線フィールドデバイス50はアダプタ52bに結合され、それは、無線フィールドデバイス44と共に、ゲートウェイ35及びネットワークバックボーン105を介して制御装置11に通信可能に接続する。上記に類似して、フィールドデバイス15〜18、40、44、及び50は、プロセスプラント10の異なる部分に位置し得るが、制御ループ142を実装する際に、それらの機能に従って一緒にグループ化される。
【0092】
図3はまた、一点鎖線内で描写される地域144を示す。制御ループを表す代わりに、地域144は、ネットワークルーティング機能性及び管理を提供するのに役立つ例示の通信ネットワークを表す。特に、地域144は、無線ゲートウェイ35、無線アダプタ52a、52b、アクセスポイント55a、55b、及びルータ58を含む無線通信ネットワーク70を表す。地域144に含まれる各々のデバイスは、無線パケットのルートを決め、それらを送信する機能を実施する。無線ゲートウェイ35はまた、トラフィック管理及び管理機能(例えば、資源管理、性能調整、ネットワーク障害緩和、モニタリングトラフィック、セキュリティ等)を実施し、ならびに、無線ネットワーク70と通信接続している有線ネットワークへ、及びそこからのトラフィックのルートを決める。
【0093】
地域140、142と144のローカルビッグデータプロバイダノードによって生成されたか、提供された任意のまたは全てのデータは、履歴化、分析、記憶、使用、及び/またはアクセスのためにそれぞれの地域的ビッグデータノード106x〜106zにストリーミング配信し得る。具体的には、測定データ(例えば、出力、割合等)、構成データ(例えば、設定点、構成変更等)、バッチデータ(例えば、バッチレシピ、バッチ状況等)、事象データ(例えば、アラーム、プロセス制御事象等)、連続データ(例えば、パラメータ値、ビデオフィード等)、計算データ(例えば、内部状態、中間計算等)、及び/または診断データ等の地域140と142に関するプロセス制御データは、それぞれ地域的ビッグデータノード106xと106yにストリーミング配信し得る。地域144(例えば、バンド幅、トラフィック、ネットワーク構成等)に関連したネットワークデータは、地域的ビッグデータノード106zにストリーミング配信し得る。
【0094】
地域的ビッグデータノード106x〜106zの各々において、計算またはデータ分析は、受信されたデータの少なくとも一部に対して実施され、意味があるパターン、相関関係、傾向等を決定して、概して、新しい知識を生成し得る。計算またはデータ分析技法の例は、「DATA PIPELINE FOR PROCESS CONTROL SYSTEM ANALYTICS」と題された上述の米国特許出願第62/060,408号(弁理士整理番号06005/593085P)に見つけられ得る。実施された計算または分析の結果、地域的ビッグデータノード106x〜106zは、新しい一組のデータ点または観察、データに関連した記述統計、データの相関関係、データのための新しいまたは修正されたモデル等の学習された知識を生み出し得る。場合によっては、結果として生じる学習された知識は、新しいまたは修正されたアプリケーション、新しいまたは修正された機能、新しいまたは修正されたルーチン、新しいまたは修正された学習分析、新しいまたは修正されたサービス等を含む。例えば、結果として生じる学習された知識は、新しいデータ例をマップするために使われ得る新しく創出された推定機能である場合がある。
【0095】
実施形態では、結果として生じる学習された知識に基づいて、各々の地域的ビッグデータノード106x〜106zは、そのそれぞれの地域の動作を更新、向上、または修正し得る。例えば、地域的ビッグデータノード106xは、ある特定のプロセスパラメータ値を修正して、結果として生じる学習された知識に基づいて、地域140内で制御されているプロセスを最適化する。別の例では、地域的ビッグデータノード106yは、結果として生じる学習された知識に基づいて、その地域142のための診断ルーチンを更新する。さらに別の例では、地域的ビッグデータノード106zは、結果として生じる学習された知識に基づいて、地域144内で、ルートネットワークトラフィックへのより良いデータパスを決定する。
【0096】
いくつかの実施形態では、地域的ビッグデータノード106x〜106zは、それらの学習された知識を別の地域的ビッグデータノード106wに送信して、階層化または均一化学習をサポートする。地域的ビッグデータノード106wは、1つ以上の地域を監督するように機能する。したがって、地域的ビッグデータノード106wは、それが監督するか、サービスを提供する1つ以上の地域140、142、144に関する追加の学習された知識を生成するために、受信された学習された知識の少なくともいくつかに関して、さらなる分析または学習を実施し得、それは、次いで、それらのそれぞれの地域的ビッグデータノード106x〜106zのいずれかまたは全てに分散され得る。追加として、または代わりに、地域的ビッグデータノード106w及び/または地域的ビッグデータノード106x〜106zのいずれかによって、任意の結果として生じる学習された知識が、プロセス制御システム10内で集中型ビッグデータノード108または他のプロセス制御ビッグデータノードに送信され得る。集中型ビッグデータノード108は、集約された学習された知識上で動作して、プラント幅ベースで知識を生成し得る。
【0097】
図4は、プロセスプラント及びプロセス制御システム内で地域的ビッグデータをサポートするための例示の方法400の流れ図を図解する。方法400は、例えば、
図1の地域的ビッグデータノード106a〜106m及び
図3の地域的ビッグデータノード106w〜106zによって実施され得る。議論の容易さのために、及び、限定目的のためではなく、方法400は、
図1〜3への同時参照で説明される。
【0098】
ブロック402では、プロセス制御プラントまたはネットワークに対応するデータは、例えば、地域的ビッグデータノード106のうちの1つ等、地域的ビッグデータノードにおいて、受信、取得、及び/または収集され得る。地域的ビッグデータノード106は、地理的、物理的、機能的、論理的、もしくは他の所望の様式のいくつかまたは少なくとも1つに従って関連付けられるローカルビッグデータプロバイダノード102の「地域」もしくはグループ及び/または他のビッグデータノード104(例えば、地域140、142、または144)に通信可能に接続されて、それらにサービスを提供する。したがって、ローカルビッグデータプロバイダノード102及び/または他のビッグデータノード104のグループによって生成または提供される任意のデータは、収集のために、地域的ビッグデータノード106に配信されるか、ストリーミング配信される。地域的ビッグデータノード106は、プロセス制御システムビッグデータネットワーク100のネットワークバックボーン105を介して等、1つ以上のネットワークインターフェースを介して、プロセスプラントまたはプロセス制御システムの通信ネットワークに通信可能に結合され得る。地域的ビッグデータノード106において収集または受信されたデータは、測定データ、事象データ、バッチデータ、計算されたデータ、構成データ、連続データ、及び/または学習されたデータを含み得る。概して、収集されたデータは、典型的には、地域的ビッグデータノード106に接続されたそれぞれの地域によって、生成、創出、そこで受信されるか、さもなければ、それによって観察される全ての種類のデータを含む。
【0099】
ブロック404では、収集されたデータは、地域的ビッグデータ機器116等の地域的ビッグデータノード106において、地域的ビッグデータ機器内で記憶され得る。例えば、データ及びそのそれぞれの時刻印は、地域的ビッグデータ機器116のビッグデータ記憶120のエントリとして記憶される。データの多値が徐々に取得される実施形態では(ブロック402)、各々の値は、ビッグデータ記憶120の同じエントリで、または異なるエントリで、そのそれぞれの時刻印と共に記憶される。
【0100】
ブロック406では、1つ以上の学習分析は、例えば、新しい知識、意味がある関係、パターン、相関関係、傾向等を学習、予測、または発見するために、記憶された地域的データの少なくともいくつかに対して実施される。(例えば、ビッグデータ分析装置126のうちの1つ以上によって実施されるような)1つ以上の学習分析は、例えば、部分最小二乗分析、ランダムフォレスト、パターン認識、予測分析、相関分析、主成分分析、分類分析、確率解析、データマイニング、データ発見、または発見的学習を含む他の機械学習技法(前に議論されたもの等)等、任意の数のデータ発見ならびに/または学習アルゴリズム及び技法を含み得る。場合によっては、地域的ビッグデータ機器116は、記憶された地域的ビッグデータの少なくともいくつかを分析して、データパターンを抽出し、それらは、次いで、興味深さの測定に基づいて知識を表す興味深いパターンを発見するために評価される。場合によっては、地域的ビッグデータ機器116は、どの関連した学習分析(複数可)を使用するべきかについて決定して、学習分析(複数可)が上で動作することになる記憶データのどの部分(または場合によっては、全て)かを決定する。例えば、学習分析の決定は、学習分析の選択または導出を含む。したがって、学習分析の選択または導出は、例えば、記憶データと関連付けられたそれぞれの時刻印に基づき、記憶されたデータに存在するオフセットまたは他の測定に基づき、記憶されたデータが起こしたフィールドデバイスの種類に基づき、記憶されたデータ内のある特定の特定されたクラスタに基づき等、記憶された地域的ビッグデータの少なくとも一部の1つ以上のプロパティに基づき得る。
【0101】
ブロック408では、学習分析の結果を表す学習された知識が創出または生成される。例えば、創出または生成された学習された知識は、学習されたデータ、地域的ビッグデータノード106に以前は知られていなかった追加データ、及び/または、1つ以上の学習されたアプリケーション、機能、ルーチン、サービス、学習分析、もしくはそれらへの修正を含む。別の例では、学習された知識は、記憶された地域的ビッグデータの少なくとも一部の1つ以上のプロパティに基づく予測を含む。学習された知識は、任意の数の予測、モデリング、診断、及び/またはトラブルシューティング目的のために有用である新しい情報を提供し得る。典型的には、しかし必然的にではなく、学習された知識は、地域的ビッグデータノード106の地域的ビッグデータ機器116内に記憶される。
【0102】
ブロック410では、学習された知識(ブロック408)に基づいて、方法400は、例えば、地域的ビッグデータノード106によってサービスを提供されたそれぞれの地域140、142、144内で、1つ以上の動作での変化を引き起こすか、1つ以上の動作を修正することを含む。例えば、学習された知識は、1つ以上のそれぞれの地域で制御されているか、実行されているプロセスのために、プロセスパラメータの修正をもたらし得る。別の例では、学習された知識は、それぞれの地域で引き続いて実装される新しいプロセスモデルの創出をもたらし得る。概して、ブロック410において、それぞれの地域140、142、144のうちの1つ以上の動作への変化または修正は、それぞれの地域140、142、144に含まれるローカルビッグデータノード(及び/もしくはその動作のうちの1つ以上)への変化または修正、ならびに/またはそれぞれの地域に含まれるローカルビッグデータノードに接続される別の非ビッグデータデバイス(及び/もしくはその動作のうちの1つ以上)への変化または修正を含み得る。例えば、プロセス制御ビッグデータネットワークのためにアダプタに接続される非ビッグデータまたはレガシーデバイスの制御パラメータの変化は、方法400のブロック410を使用して生じさせられ得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、ブロック410は、地域的ビッグデータノード106によってサービスを提供されたそれぞれの地域140、142、144以外の地域内の1つ以上の動作の変化、またはそれらへの修正を引き起こすことを含む。例えば、地域的ビッグデータノード106は、別の地域にサービスを提供している別の地域的ビッグデータノードに学習された知識を送信し得、受信者地域的ビッグデータノードは、そのそれぞれの地域のある部分の動作の変化またはその修正を引き起こし得る。
【0104】
実際、いくつかの実施形態では、方法400は、学習された知識の少なくともいくつかが、(それ自体の地域内のローカルビッグデータノードに、集中型ビッグデータノード108に、または別の地域にサービスを提供する別の地域的ビッグデータノード106に等)、例えば、受信者ビッグデータノードが、そのそれぞれの学習分析及び/または動作で利用する等、別のビッグデータノードに送信されるようにすること(ブロック412)を含む。実施形態では、学習された知識は、受信者ノードによって及び/または受信者ノードに結合された別のデバイスによって実施されている動作の修正に導く(ブロック410)。したがって、方法400は、修正の指示が、学習された知識と併せて受信者ビッグデータノードに送信されるようにし得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、方法400は、学習された知識(図示せず)に基づいてコンテキスト内検索を実施することを含む。例えば、保守点検の間、ユーザは、プロセスプラント内で様々な弁のステータスを決定することを望み得る。したがって、方法400は、学習された知識を利用して、ユーザの隣に位置する最も近い弁、前月にサービスを提供された最も近い弁、保守の必要がある最も近い弁等を見つけ得る。コンテキスト内検索の結果は、遠隔またはローカルユーザインターフェースに提供され得るか、記録され得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、方法400は、学習された知識(図示せず)に基づいて、例えば、遠隔またはローカルユーザインターフェースで、またはログに書き込まれて、ユーザ(例えば、外部オペレータ、メンテナンス労働者、エンジニア等)に推奨事項を提供することを含む。より具体的には、方法400は、ユーザがプロセスプラント内で働いている場所との関連で、推奨事項をユーザに提供し得る。例えば、オペレータは、プロセスプラント内で実行する測定プロセスのために調整することを望み得る。したがって、方法400は、学習された知識を利用して、プロセスプラント内どの地域が調節することに関連して、及び、どの地域が見られる必要はないかに関して、オペレータに詳細を提供し得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、ブロック410または412のうちの1つのみが方法400に含まれる。他の実施形態では、ブロック410及び412は順番に実行され、そのため、地域的ビッグデータノードは、学習された知識に基づいてそのそれぞれの地域の動作をまず修正し(ブロック410)、次いで、その学習された知識を他の受信者ビッグデータノードに送信するか(ブロック412)、その逆に送信する。方法400のさらに他の実施形態では、ブロック410及び412は平行して実行される。
【0108】
方法400は、追加の学習された知識を、プロセスプラントの他のビッグデータノードから(例えば、他の地域的ビッグデータノード106、集中型ビッグデータノード108、及び/または他のビッグデータノード104から)受信すること(ブロック414)を任意に含む。地域的ビッグデータノード106は、受信された学習された知識を記憶し得(ブロック404)、追加の学習された知識、及びローカルに記憶された地域的ビッグデータの少なくとも一部に対して、1つ以上の引き続く学習分析を実施し得る(ブロック406)。引き続く学習分析(複数可)の出力に基づいて、追加の学習された知識は、創出、生成され(ブロック408)、地域的ビッグデータノード106内で任意に記憶され得る。いくつかの状況では、新しく生成された学習された知識に基づいて、地域的ビッグデータノードに接続されたそれぞれの地域で起こっている1つ以上の動作は修正され(ブロック410)、及び/または、新しい学習された知識の少なくともいくつかは、1つ以上の他の受信者ビッグデータノードもしくはアプリケーションに送信される(ブロック412)。
【0109】
いくつかの実施形態では、方法400は、任意のリアルタイムユーザ入力なしで、自動的にまたは自立的に実施されるか、実行される。例えば、ユーザ入力は、方法400の任意の実施形態のステップのうちのいずれかの実行を実行及び/または開始するために必要とされず、使用されない。他の実施形態では、方法400は、リアルタイムユーザ入力と共に、またはそれに基づいて、実施または実行される。
【0110】
本開示に記載された技法の実施形態は、単独または組み合わせのどちらかで、任意の数の以下の態様を含み得る。
【0111】
1.プロセスを制御するプロセスプラント内でビッグデータをサポートするための地域的ビッグデータノード。地域的ビッグデータノードは、地域的ビッグデータノードをプロセスプラントの複数の地域のうちの1つに通信可能に接続するネットワークインターフェースであって、複数の地域のうちの1つが複数のローカルビッグデータノードを備え、その各々が、プロセスがリアルタイムで制御されているとき、プロセスプラントによってプロセスの制御から生成されたデータをリアルタイムで送信する、ネットワークインターフェースを備える。地域的ビッグデータノードはまた、地域的ビッグデータを記憶するように構成された1つ以上の有形の非一過性コンピュータ可読記憶媒体を備えるビッグデータ記憶領域を備える。さらに、地域的ビッグデータノードは、ビッグデータ受信装置であって、複数のローカルビッグデータノードによって送信され、ネットワークインターフェースを介して地域的ビッグデータノードにおいて受信されたデータを受信し、受信されたデータをビッグデータ記憶領域内で記憶する、ように構成された、ビッグデータ受信装置を備える。その上さらに、地域的ビッグデータノードは、ビッグデータ分析装置であって、地域的ビッグデータの少なくとも一部に対して学習分析を実施し、学習分析の結果に基づいて学習された知識を生成し、かつ、学習された知識が、プロセスプラントの少なくとも一部に対応する受信者ビッグデータノードに送信されるようにすることを含めて、学習分析の結果に基づいて、プロセスプラントの少なくとも一部の動作の変化を引き起こす、ように構成された、ビッグデータ分析装置を備える。
【0112】
2.複数の地域のうちの1つが、地理的、物理的、機能的、または論理的グループ化のうちの少なくとも1つに従って形成される、前述の態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0113】
3.複数の地域のうちの1つの複数のローカルビッグデータノードが、プロセスプラントに含まれるプロセス制御デバイス、ゲートウェイデバイス、アクセスポイント、ルーティングデバイス、ヒストリアンデバイス、またはネットワーク管理デバイスのうちの少なくとも1つを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。プロセス制御デバイスは、制御装置、プロセスの少なくとも一部を制御するための物理機能を実施しているフィールドデバイス、または制御装置とフィールドデバイスとを通信可能に結合している入力/出力(I/O)デバイスのうちの1つである。
【0114】
4.地域的ビッグデータが、複数の種類のデータを含み、一組の種類のデータが、連続データ、事象データ、測定データ、バッチデータ、計算データ、診断データ、構成データ、学習された知識に対応するデータ、及び他の学習された知識に対応するデータを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0115】
5.学習分析が、部分最小二乗回帰分析、ランダムフォレスト、パターン認識、予測分析、相関分析、主成分分析、データマイニング、データ発見、または発見的学習を含む他の機械学習技法のうちの少なくとも1つを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0116】
6.学習分析の結果に基づくプロセスプラントの少なくとも一部の動作の変化が、学習された知識に基づいて複数の地域のうちの1つにおいて実施されている動作への修正を含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。ビッグデータ分析装置は、修正の指示が、学習された知識と併せて、受信者ビッグデータノードに送信されるようにするようにさらに構成される。
【0117】
7.学習された知識が第1の学習された知識であり、学習分析が第1の学習分析であり、複数の地域のうちの1つが第1の地域である、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。ビッグデータ受信装置は、複数の地域のうちの第2の地域の別のビッグデータノードによって生成された第2の学習された知識を受信するようにさらに構成される。ビッグデータ分析装置は、(i)受信された第2の学習された知識に基づく修正を、第1の地域において実施されている動作にもたらすか、または、(ii)受信された第2の学習された知識、及び地域的ビッグデータのうちの少なくともいくつかに対して第2の学習分析を実施すること、のうちの少なくとも1つを行うようにさらに構成される。
【0118】
8.第2の地域の別のビッグデータノードが、第2の地域にサービスを提供している地域的ビッグデータノードである、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0119】
9.学習された知識が、地域的ビッグデータノードに以前は知られていなかったプロセスの制御からもたらされる追加データ、アプリケーション、サービス、ルーチン、機能、または別の学習分析のうちの少なくとも1つを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0120】
10.ビッグデータ分析装置が、学習された知識に基づいてコンテキスト内検索を実施するようにさらに構成される、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0121】
11.ビッグデータ分析装置が、学習された知識に基づいてユーザに推奨事項を提供するようにさらに構成される、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0122】
12.ネットワークインターフェースが、地域的ビッグデータノードをユーザインターフェースビッグデータノードに通信可能に接続し、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。ユーザインターフェースビッグデータノードは、ユーザインターフェース及び1つ以上のそれぞれのアナリティクスルーチンを含む。ビッグデータ受信装置は、ネットワークインターフェースを用いて、ユーザインターフェースビッグデータノードのユーザインターフェースを介して受信されたユーザ入力に基づいてユーザインターフェースビッグデータノードにおいて実行している1つ以上のそれぞれのアナリティクスルーチンの結果に基づいて生成されたデータを受信し、ユーザインターフェースビッグデータノードから受信されたデータをビッグデータ記憶領域内に記憶する、ようにさらに構成される。ビッグデータ分析装置は、ユーザインターフェースビッグデータノードから受信されたデータを含む地域的ビッグデータの別の部分に対して、学習分析または別の学習分析を実施するようにさらに構成される。
【0123】
13.ネットワークインターフェースが、集中型ビッグデータノードに地域的ビッグデータノードを通信可能に接続する、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。集中型ビッグデータノードは、1つ以上のそれぞれのアナリティクスルーチンを含む。地域的ビッグデータノードのビッグデータ受信装置は、ネットワークインターフェースを用いて、集中型ビッグデータノードにおいて実行している1つ以上のアナリティクスルーチンの結果に基づいて生成されたデータを受信し、集中型ビッグデータノードから受信したデータをビッグデータ記憶領域内に記憶する、ようにさらに構成される。ビッグデータ分析装置は、集中型ビッグデータノードから受信されたデータを含む地域的ビッグデータの別の部分に対して、学習分析または別の学習分析を実施するようにさらに構成されるか、地域的ビッグデータノードが、集中型ビッグデータノードから受信されたデータに基づいて、動作を修正するように構成されるか、のうちの少なくとも1つを行う。
【0124】
14.ビッグデータ受信装置またはビッグデータ分析装置のうちの少なくとも1つの少なくとも一部が、1つ以上の集積回路チップ内に含まれる、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0125】
15.ビッグデータ受信装置またはビッグデータ分析装置のうちの少なくとも1つの少なくとも一部が、地域的ビッグデータノードのメモリ上に記憶されて、かつ地域的ビッグデータノードのプロセッサによって実行可能な、コンピュータ実行可能命令を備える、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノード。
【0126】
16.地域的ビッグデータを利用して、プロセスを制御しているプロセスプラントの動作を向上する方法。本方法は、前述の態様のいずれか一態様に記載の地域的ビッグデータノードによって、少なくとも部分的に実施され得る。本方法は、プロセスプラントの1つ以上の地域的ビッグデータノードにおいてデータを収集することを含む。1つ以上の地域的ビッグデータノードの各々は、プロセスプラントの複数の地域に含まれるそれぞれの地域に対応する。収集されたデータは、それぞれの地域のそれぞれの複数のローカルビッグデータノードによって送信されたデータを含み、各々のローカルビッグデータノードは、各々のローカルビッグデータノードのそれぞれの地域のオンライン操作からもたらされるそれぞれのデータをリアルタイムで送信する。本方法はまた、1つ以上の地域的ビッグデータノードにおいて地域的ビッグデータとして収集されたデータを記憶することを含む。さらに、本方法は、地域的ビッグデータの少なくとも一部に対して、1つ以上の地域的ビッグデータノードによって、1つ以上の学習分析を実施することと、1つ以上の学習分析の結果に基づいて学習された知識を生成することと、を含む。その上さらに、本方法は、プロセスプラントの少なくとも一部に対応する受信者ビッグデータノードに学習された知識を送信することを含む、1つ以上の学習分析の結果に基づいて、プロセスプラントの少なくとも一部の動作の変化を引き起こすことを含む。
【0127】
17.本方法が、任意のリアルタイムユーザ入力を用いることなくまたは用いて、自立的に実施される、前述の態様に記載の方法。
【0128】
18.1つ以上の地域的ビッグデータノードの各々が、地理的、物理的、機能的、または論理的グループ化のうちの1つに従って形成される、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。
【0129】
19.1つ以上の地域的ビッグデータノードにおいてデータを収集することが、プロセスプラントのプロセス制御デバイス、ゲートウェイデバイス、アクセスポイント、ルーティングデバイス、ヒストリアンデバイス、ユーザインターフェースデバイス、またはネットワーク管理デバイスのうちの少なくとも1つによって送信されたデータを収集することを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。プロセス制御デバイスは、制御装置、プロセスの少なくとも一部を制御するための物理機能を実施しているフィールドデバイス、または制御装置とフィールドデバイスとを通信可能に結合している入力/出力(I/O)デバイスのうちの1つである。収集されたデータは、連続データ、事象データ、測定データ、バッチデータ、計算データ、診断データ、構成データ、及び他の学習知識に対応するデータを含む一組のデータ種類に含まれる少なくとも1種類のデータを含む。
【0130】
20.学習された知識が第1の学習された知識であり、1つ以上の地域的ビッグデータノードにおいてデータを収集することが、1つ以上の地域的ビッグデータノードによって、またはプロセスプラントの別のビッグデータノードによって生成された第2の学習された知識を収集することを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。
【0131】
21.1つ以上の学習分析のうちの第1の少なくとも1つを選択することか、1つ以上の学習分析の第2の少なくとも1つを引き出すことか、のうちの少なくとも1つをさらに含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。
【0132】
22.学習された知識を生成することが、1つ以上の地域的ビッグデータノードに以前は知られていなかった追加データ、新しいもしくは修正されたアプリケーション、新しいもしくは修正された機能、新しいもしくは修正されたルーチン、新しいもしくは修正された学習分析、または新しいもしくは修正されたサービスのうちの少なくとも1つを生成することを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。
【0133】
23.地域的ビッグデータの少なくとも一部が、地域的ビッグデータの第1の少なくとも一部であり、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。本方法は、地域的ビッグデータの第2の少なくとも一部上で、新しいもしくは修正された学習分析を実施することをさらに含む。
【0134】
24.1つ以上の学習分析を実施することが、機械学習分析、予測分析、データマイニング、またはデータ発見のうちの少なくとも1つを実施することを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。
【0135】
24.1つ以上の地域的ビッグデータノードによって1つ以上の学習分析を実施することが、2つ以上の地域的ビッグデータノードによって1つ以上の学習分析を実施することを含み、1つ以上の学習分析の結果に基づいて学習された知識を生成することが、2つ以上の地域的ビッグデータノードによって実施された1つ以上の学習分析の結果に基づいて、学習された知識を生成することを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載の方法。
【0136】
26.プロセスプラント内で地域的ビッグデータをサポートするためのシステム。本システムは、1つ以上の地域的ビッグデータノードと、複数のローカルビッグデータノードと、1つ以上の地域的ビッグデータノードと複数のローカルビッグデータノードとを通信可能に接続している通信ネットワークと、を備える。本システムは、実施形態で、前述の方法のいずれか一方法の少なくとも一部を実施し得る。複数のローカルビッグデータノードは複数の地域に配置され、各々は、1つ以上の地域的ビッグデータノードに含まれるそれぞれの地域的ビッグデータノードによってサービスを提供される。それぞれの地域的ビッグデータノードは、それぞれの地域的ビッグデータノードによってサービスを提供されたそれぞれの地域に関連付けられた一組のローカルビッグデータノードによってリアルタイムに生成されたデータを収集するように構成され、データは、プロセスプラント内でのプロセスのリアルタイム制御のために、一組のローカルビッグデータノードによってリアルタイムに生成される。それぞれの地域的ビッグデータノードはまた、それぞれの地域的ビッグデータノードに含まれるビッグデータ記憶領域においてそれぞれの地域的ビッグデータとして収集されたデータを記憶するように構成される。さらに、それぞれの地域的ビッグデータノードは、それぞれの地域的ビッグデータノードに含まれるビッグデータ分析装置を用いて、記憶されたそれぞれの地域的ビッグデータの少なくとも一部に対して、学習分析を実施し、実施された学習分析の結果に基づいて学習された知識を生成するように構成される。その上さらに、地域的ビッグデータノードは、(i)ビッグデータ記憶領域において、追加のそれぞれの地域的ビッグデータとして学習された知識を記憶すること、または、(ii)プロセスプラントに含まれる受信者ビッグデータノードに学習された知識を送信すること、のうちの少なくとも1つを行う、ように構成される。
【0137】
27.複数のローカルビッグデータノードが、地理的、物理的、機能的、または論理的グループ化のうちの少なくとも1つに従って複数の地域内に配置される、前述の態様に記載のシステム。
【0138】
28.学習された知識が、プロセスのリアルタイム制御からもたらされる追加データ、アプリケーション、機能、サービス、ルーチン、または別の学習分析のうちの少なくとも1つを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載のシステム。
【0139】
29.実施された学習分析の結果が、記憶されたそれぞれの地域的ビッグデータのうちの少なくとも一部のプロパティに基づく予測を含む、前述の態様のいずれか一態様に記載のシステム。
【0140】
30.それぞれの学習分析を有するユーザインターフェースビッグデータノードをさらに備え、収集されたデータが第1の収集されたデータである、前述の態様のいずれか一態様に記載のシステム。それぞれの地域的ビッグデータノードは、ユーザインターフェースビッグデータノードにおいてそれぞれの学習分析の成果によって生成された第2のデータを収集するようにさらに構成される。追加として、それぞれの地域的ビッグデータノードは、それぞれの地域的ビッグデータノードに含まれるビッグデータ記憶領域において第2の収集されたデータを記憶するようにさらに構成される。それぞれの地域的ビッグデータノードは、第2の収集されたデータを含む一組の記憶されたそれぞれの地域的データ上で、学習分析または別の学習分析を実施することか、または、第2の収集されたデータが、別のビッグデータノードに送信されるようにすること、のうちの少なくとも1つを行うようにさらに構成される。
【0141】
31.集中型ビッグデータノードまたは別の種類のビッグデータノードのうちの少なくとも1つをさらに備え、収集されたデータが第1の収集されたデータである、前述の態様のいずれか一態様に記載のシステム。それぞれの地域的ビッグデータノードは、集中型ビッグデータノードまたは別の種類のビッグデータノードのうちの少なくとも1つにおいて、学習分析の成果によって生成された第2のデータを収集するようにさらに構成される。追加として、それぞれの地域的ビッグデータノードは、それぞれの地域的ビッグデータノードに含まれるビッグデータ記憶領域において第2の収集されたデータを記憶し、かつ、第2の収集されたデータを含む一組の記憶されたそれぞれの地域的データ上で、学習分析または別の学習分析を実施する、ようにさらに構成される。
【0142】
32.一組のローカルビッグデータノードによってリアルタイムで生成されたデータが、フィールドデバイス、制御装置、制御装置へのインターフェース及びフィールドデバイスへのインターフェースを有する入力/出力(I/O)デバイス、ゲートウェイデバイス、アクセスポイント、ルーティングデバイス、ヒストリアンデバイス、または、ネットワーク管理デバイス、のうちの1つ以上によってリアルタイムで生成されたデータを含む、前述の態様のいずれか一態様に記載のシステム。制御装置は、一組の入力を受信して、一組の入力に基づいて出力の値を決定し、出力が、フィールドデバイスに送信されるようにし、プロセスプラントによって実行されたプロセスを制御する、ように構成される。フィールドデバイスは、制御装置の出力に基づいて物理機能を実施して、プロセスを制御するように構成される。
【0143】
33.学習された知識が、受信者ビッグデータノードに送信され、受信者ビッグデータノードが、(i)受信された学習された知識に基づく受信者ビッグデータノードへの修正、または、(ii)受信者ビッグデータノードへのビッグデータのプロバイダへの修正のうちの少なくとも1つを引き起こす、前述の態様のいずれか一態様に記載のシステム。
【0144】
ソフトウェア内に実装されるとき、本明細書に記載されるアプリケーション、サービス、及びエンジンのいずれも、コンピュータもしくはプロセッサ等のRAMまたはROM内で、磁気ディスク、レーザディスク、固体メモリデバイス、分子メモリ記憶デバイス、または他の記憶媒体上等で、任意の有形の非一過性コンピュータ可読メモリ内に記憶され得る。本明細書に開示される例示のシステムが、他の構成部品の中でも、ハードウェア上で実行されるソフトウェア及び/またはファームウェアを含むものとして開示されるが、そのようなシステムが単に例示であり、制限するものとして考えられるべきではないことに留意されたい。例えば、これらのハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェア構成部品のいずれかまたは全てが、ハードウェアで排他的に、ソフトウェアで排他的に、またはハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせで具体化され得ることが考えられる。したがって、本明細書に記載される例示のシステムが、1つ以上のコンピュータデバイスのプロセッサ上で実行されるソフトウェア内で実装されているものとして記載される一方、当業者であれば、提供される例がそのようなシステムを実装する唯一の方法でないと容易に理解するだろう。
【0145】
したがって、図示のみで、本発明を制限するものではないことを意図される特定の例に関して、本発明を説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に対して、変更、追加、または削除を行うことができることが、当業者に明らかにされよう。