【文献】
Huawei, HiSilicon,UL URLLC Multiplexing Considerations[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1611657,2016年11月 5日,[検索日2018.11.30], インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1611657.zip>, 2節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のリソースの指示を受信するステップは、ブロードキャストされたメッセージ、無線リソース制御(RRC)構成メッセージ、又は物理制御チャネルのうちの1つを介する、請求項2に記載の方法。
前記第1の部分及び前記第2の部分は、同じ送信間隔、同じスケジューリング間隔、同じスロット又は同じミニスロットのうちの1つに関連する、請求項1に記載の方法。
前記第2のリソースは、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルに関連するユニット又はミニスロットに関連するユニットのうちの1つに従って構成される、請求項2に記載の方法。
前記第2の送信電力レベルは、前記UEに関連する通常又は公称電力レベルのうちの1つであり、前記第2の送信電力レベルは、電力制御式、送信帯域幅、パスロス又は電力制御コマンドのうちの1つに従って計算される、請求項1に記載の方法。
前記第2のリソースの指示を受信するステップは、ブロードキャストされたメッセージ、無線リソース制御(RRC)構成メッセージ、又は物理制御チャネルのうちの1つを介する、請求項12に記載の機械可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0005】
例示の実施形態を示す添付の図面を参照して、以下、1つ以上の実施形態をより十分に説明する。以下の説明では、説明の目的で、種々の実施形態についての完全な理解を提供するために、数多くの特定の詳細を明記する。しかし、種々の実施形態は、これらの特定の詳細がなくとも、そして、特定のネットワーク環境又は標準に限定することなく実施することができる。
【0006】
はじめに
図1を参照すると、モバイルデバイス(又はUE)114及び120と、ネットワークノード100とを含む例示の非限定的な無線通信システムが示されている。ユーザ機器又はモバイルデバイスUE1 114及びUE2 120は、ネットワークノード100(例えば、eNodeB、eNB、ネットワーク、セル、又は他の専門用語のもの)と通信していることができる。アンテナ102,104,106,108,110及び112は、ネットワークノード100とUE1 114及びUE2 120を含むモバイルデバイスとの間の通信を送信又は受信する。図示のように、UE1 114及びUE2 120は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース8(2008年12月)以降のリリースで規定されているように、ロングタームエボリューション(LTE、4Gとも呼ばれる)規格に準拠したネットワークノード100と通信する。さらに、さらに、UE1 114及びUE2 120及び/又はネットワークノード100は、他のユーザ機器又はモバイルデバイス(図示せず)及び/又は他のネットワークノード(図示せず)と通信していることができる。「リンク」とは、2つ以上のデバイス又はノードを接続する通信チャネルである。上りリンク(UL)118は、UE1 114からネットワークノード100への信号の送信に使用されるリンクを指す。下りリンク(DL)116は、ネットワークノード100からUE1 114への信号の送信に使用されるリンクを指す。UL124は、UE2 120からネットワークノード100への信号の送信に使用されるリンクを指し、DL122は、ネットワークノード100からUE2 120への信号の送信に使用されるリンクを指す。
【0007】
3GPPは、LTEのフォローアップである5Gの開発において、改善分野としてパケットデータのレイテンシを特定した。パケットデータのレイテンシは、パフォーマンス評価のための重要なメトリックであり、パケットデータのレイテンシを小さくすれば改善されたシステムパフォーマンスをもたらす。3GPP RP−150465(2015年3月)“SI: Study on Latency Reduction Technique for LTE”は、その全体として本明細書に参照により援用されるが、さらなる調査のために2つの手段を提案している。
【0009】
TTIの短縮及び処理時間の短縮は、レイテンシを小さくする効果的な解決策であると考えることができる。これは、送信のための時間単位が、例えば、1ミリ秒(ms)(14OFDMシンボル)から1−7OFDMシンボルに低減されるためであり、デコードにより生じる遅延も同様に低減することができる。TTIを短縮する別の利点は、トランスポートブロック(TB)サイズに対してより細かい粒度をサポートすることであり、それにより、不要なパディングを減らすことができる。しかし、TTIの長さを小さくするとシステム設計に影響を与える可能性がある。これは、現在のシステムの物理チャネルは1msの構造に基づいているためである。
【0010】
ヌメロロジは、直交周波数分割多重(OFDM)を実行するためのサブキャリア間隔、シンボル時間、高速フーリエ変換(FFT)サイズなどのパラメータのために選択される特定の値を指す。これは、最初のアクセスのために1つの下りリンク(DL)ヌメロロジのみが定義された、いくつかのLTE準拠の携帯電話の場合である。具体的には、ヌメロロジは、15kHzのサブキャリア間隔を含むように定義され、初期アクセス中に取得される信号及びチャネルは、15kHzのヌメロロジに基づく。OFDMシンボルは、リソースブロックにグループ化される。リソースブロックが周波数領域において180kHz間隔の合計サイズを有する場合、例えば、15kHzのサブ間隔では、12個のサブキャリアが存在する。時間領域において、各リソースブロックは1ミリ秒の長さを有するため、各1ミリ秒の送信時間間隔(TTI)は、OFDMシンボルの2つのスロット(Tslots)を送信する。
【0011】
LTEのヌメロロジの概観並びにOFDMスロット、上りリンク及び下りリンクチャネル、及び制御チャネルの説明は、3GPP TS 36.211 v.13.1.0(2016年3月)“3
rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Access (E-UTRA); Physical channels and modulation (Release 13)”に記載されており、その全体として本明細書に参照により援用される。
【0012】
5Gにおける新しいRAT(NR)についてのフレーム構造は、例えば、超低遅延(約0.5ms)から、遅延に寛容なマシン型通信(MTC)まで、そして、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)のための高いピークレートからMTCのための非常に低いデータレートまでという、時間及び周波数リソースについての種々の要件に対応するべきである。重要な考慮事項は低遅延であり、異なる長さのTTIを混合又は適応させることを考慮した、例えば、短TTIである。多様なサービスや要件に対応することに加えて、NRフレームの構造を設計する際には、すべてのNRの特徴やサービスが初期段階やリリースに含まるわけではない可能性があるため、前方互換性を考慮する必要がある。
【0013】
レイテンシを小さくすることは、プロトコルの異なる世代又はリリース間で重要な改善であり、効率性を改善するだけでなく、例えばリアルタイムサービスといった新しいアプリケーションの要件も満たす。レイテンシを小さくためによく採用される効果的な方法は、TTIの長さを3Gにおける10msからLTEにおける1msに小さくすることである。3GPPリリース14で検討されているLTE−A Proの文脈においては、既存いかなるLTEのヌメロロジを変更することなく、TTI内のOFDMシンボルの数を減らすことによって、TTIをサブmsレベル、例えば0.1〜0.5msにまで短縮することが提案されている。LTEは1つのヌメロロジしかサポートしていないことに留意すべきである。この提案された改善は、TCPスロースタート問題、極端に低い帯域幅だが頻繁なトラフィック、又はNRにおいてある程度の超低遅延に対応することができる。短いTTIは常に短い処理時間に関連すると最終的に示されているわけではないが、処理時間の短縮はレイテンシを小さくする際の別の考慮事項である。
【0014】
LTEでは、初期アクセスのために定義されたただ1つのDLヌメロロジが存在し、それは15KHzのサブキャリア間隔であり、初期アクセス中に取得される信号及びチャネルは15KHzのヌメロロジに基づく。セルにアクセスするために、UEは、いくつかの基本的な情報を取得する必要があり得る。例えば、UEは、まず、セルの時間/周波数同期を最初に取得するのであるが、これは、セルサーチ又はセル選択/再選択中に行われる。時間/周波数同期は、同期信号を受信することによって得ることができ、その同期信号はプライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)などである。同期中、セルの中心周波数及びサブフレーム/フレーム境界は、UEによって取得される。また、セルのサイクリックプレフィックス(CP)、例えば、ノーマルCP又は拡張CP、及びセルのデュプレックスモード、例えば、FDD又はTDDは、PSS/SSSから知る、又は学習することができる。物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上で搬送されるマスター情報ブロック(MIB)は、セルに関するいくつかの基本システム情報、例えばシステムフレーム番号(SFN)、システム帯域幅、物理制御チャネル(例えば、PHICH/PDCCH)、及び関連情報を含む。DL制御チャネル(例えば、PDCCH)は、システム帯域幅に応じた適切なリソース要素及び適切なペイロードサイズに関する情報を提供する。さらに、UEは、セルにアクセスできるかどうか、上りリンク(UL)帯域幅及び周波数、ランダムアクセスパラメータ等、システム情報ブロック(SIB)においてセルにアクセスするために必要なより多くのシステム情報を取得し得る。
【0015】
LTE規格は上りリンク電力制御についても提供する。UEは、いくつかのファクタ、例えば、送信帯域幅、パスロス、及び基地局/ネットワークセルからのコマンドに基づいて適切な送信電力を推定する。特定のチャネル又は信号、例えばULデータチャネルための送信電力は、スケジューリングユニット/TTI、例えば1msのサブフレームに適用される。上りリンク電力制御及び送信の概要は、3GPP TS 36.213 v.13.1.1(2016年3月)“3
rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 13)”に記載されており、その全体として本明細書に参照により援用される。
【0016】
5GにおけるNRの場合、後方互換性は必要ではなく、複数のヌメロロジに対応することが可能である。追加的に、ヌメロロジを調整することができ、TTIのシンボル数を減らすことがTTIの長さを変更する唯一の技法ではないようにする。例えば、LTEは1ms内で14個のOFDMシンボル及び15kHzのサブキャリア間隔を利用する。サブキャリア間隔を30kHzに変更する場合、同じFFTサイズ及びCP構造を仮定すると、28個のOFDMシンボルが1ms内に含まれることになる。同等に、TTI内のOFDMシンボルの数がLTEにおけるものと同じに維持される場合、TTIは0.5msに短縮される。したがって、TTI長についての設計は、サブキャリア間隔に対するスケーラビリティを用いて、異なるTTI長にわたって維持することができる。サブキャリア間隔を決定する際に、FFTサイズ、物理リソースブロック(PRB)定義/数、CP設計、サポート可能なシステム帯域幅を含めて考慮される。NRはより大きいシステム帯域幅及びより大きいコヒーレンス帯域幅を提供するため、より大きなサブキャリア間隔が可能となる。
【0017】
5Gは、異なる特性及び要件で複数のタイプのサービスをサポートする可能性が高い。例えば、高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable and low latency communication)は、他のタイプのトラフィック、例えばeMBBに比べて厳しいタイミング/低遅延要件を有するタイプのサービスである。レイテンシ要件を満たすためには、URLLCについてのTTI/スケジューリング間隔を短縮する必要がある。TTIを短縮するための1つの技法は、サブキャリア間隔を増加させることであり、時間領域においてOFDMシンボル長を小さくするようにする。例えば、サブキャリア間隔が15kHzである場合、7個のOFDMシンボルの送信間隔は0.5msを占める。60kHzのサブキャリア間隔では、7個のOFDMシンボルの送信間隔は0.125msを占めることになり、これはURLLCについての厳しいタイミング要求をよりよく満たす。別の技法は、TTI内のOFDMシンボルの数を減らすことである。例えば、サブキャリア間隔が15kHzに維持される場合、TTI内のOFDMシンボル数が14から2に減らされると、送信時間間隔は1msから0.14msに短縮される。その結果は、サブキャリア間隔の増加と同様である。両方の技法を一緒に使用することができる。
【0018】
対照的に、eMBBの場合、所与の量のデータトラフィックに対するより大きな制御シグナリングオーバーヘッド、より短い/より頻繁な制御チャネル受信間隔(結果として消費電力の増加を招く)、より短い処理時間(複雑さが増す)等の問題により、送信間隔を短縮することが望ましくないことがある。したがって、5G通信システムは、異なるサービス/UEに対して異なるTTIで動作することが予想される。タイムスロット及びミニスロットが、異なるTTIに対応するために検討される。
【0019】
図2を参照すると、本明細書で説明する1つ以上の実施形態による、複数のトラフィックタイプの送信のための例示の非限定的な無線通信システムが示されている。UE1 214、UE2 220、及びネットワークノード200(例えばgNodeB)は、それぞれ
図1のUE1 114、UE2 120、及びネットワークノード100に類似する。アンテナ202,204,206,208,210、及び212は、ネットワークノード200と、UE1 214及びUE2 220を含むモバイルデバイスとの間の通信を可能にする。UE1及びUE2は、それぞれ、DL216及び222を介してネットワークノード200からデータを受信する。図示のように、UE1 214はURLLCデータを、UL218を介してネットワークノード200に送信し、UE2 220はeMBBデータを、UL224を介してネットワークノード200に送信する。2つのモバイルデバイス及び単一のネットワークノードに関する種々の態様を論じるが、本明細書で論じる種々の態様は、1つ以上のモバイルデバイス及び/又は1つ以上のネットワークノードに適用することができる。
【0020】
異なるサービスに対する異なるタイミング要件を考慮して、帯域幅効率を最大にするためにデータ伝送を多重化する必要性があると理解される。即時送信のための所定のタイプのトラフィック、例えばURLLCに対してULリソースを予約することは可能であるが、予約する必要があるULリソースの量を予測することは困難である。過剰にULリソースを予約すると、未使用のULリソースの無駄な割り当てをもたらす。しかし、異なるトラフィックタイプ、例えば、URLLC及びeMBBを使用するUE間でULリソースが異なる送信間隔により共有される場合、eMBBトラフィックが既にULリソースに対してスケジューリングされている間に、URLLCトラフィックが送信を必要とする可能性がある。URLLCトラフィックを遅延させずに衝突を回避する1つの技法は、eMBBデータを送信しているUE2 220に指示し、スケジューリングされたULリソースの所定の部分に関する送信を停止し、UE1 214から送信されるURLLCデータがその部分を占有するのを許容することである。そうすると、UE2 220がより頻繁に(すなわち、eMBBのTTIよりも短い間隔で)監視する必要がある新しい信号が必要となる。さらに、送信されるeMBBデータの品質は、ULリソースの一部がパンクチャされ、全体的なコードレートが増加することで、損なわれる。最終的に、信号がUE2 220によって検出されない場合、UE2 220は送信を継続し、UE1 214からのURLLCデータトラフィックを妨害する。
【0021】
本開示の一態様によれば、UEがスケジューリングされたULリソースについての送信電力を変更することを可能にすることによって、衝突を回避することができる。UEは、例えば、eMBBに対してスケジューリングされたULリソースの一部については送信電力を低減し、スケジューリングされたULリソースの別の部分については異なる電力で送信することができる。したがって、UEは、送信を停止したり、新しい信号を監視する必要がなく、他のUEは異なるデータタイプ、例えばURLLCの送信に対してスケジューリングされたULリソースの一部を利用することを可能にする。
【0022】
図3は、
図2の代替図であり、同一のネットワークノード300、アンテナ302,304,306,308,310及び312、UL324、DL322及びUE2 320を利用し、UE2 320はスケジューリングされたリソース上で、例えばeMBBのためのデータを送信する。一実施形態においては、UE2 320は、低減した送信電力で送信を実行するように構成される。低減した送信電力が適用可能な構成されたULリソースについての情報は、ネットワークノード300からDL322を通じてUE2 320に通信される。情報は、ブロードキャストメッセージ、RRC構成メッセージ、物理制御チャネル、又は他の手段の形式で指示されてよい。低減した送信電力に関する情報は、好ましくは、同じメッセージ内で、ネットワークノード300からUE2 320に通信されてもよい。情報は、(例えば、通常/公称送信電力に対する)電力低減量として表現されてもよいし、低減した送信電力として送信される。電力低減量(又は低減された送信電力)は、固定された又は構成された値としてよい。一実施形態では、UE2 320は、低減した電力を使用して、スケジューリングされたリソースと構成されたULリソースとの間の重なり部分上で送信を実行し、構成されたULリソースと重ならない、スケジューリングされたリソースの別の部分上では通常/公称送信電力を使用する。
【0023】
図4a〜4dは、スケジューリングされたULリソースが、構成されたULリソースと重なっても、重ならなくてもよい、非限定的なシナリオの代替例を示す。図の理解を助けるために、周波数領域はy軸(又は高さ)に対応し、時間領域はx軸(又は幅)に対応する。
図4aでは、スケジューリングされたULリソース402は時間領域において、構成されたULリソース401と重ならず、スケジューリングされたULリソース402は、UEの通常又は公称送信電力で送信される。周波数領域においていくらかの重なりが存在する可能性があるが、その重なりは、スケジューリングされたULリソース402の送信のタイミングに影響を及ぼさず、
図4aの目的で考慮される必要がない。
【0024】
図4bでは、構成されたULリソース401は時間領域において、スケジューリングされたULリソース402と部分的に重なり、周波数領域において、完全に重なる。例えば、スケジューリングされたULリソース402内のいくつかのOFDMシンボルが、構成されたULリソース401内にあり、それらのOFDMシンボルに関連するすべてのリソース要素も、構成されたULリソース401内にあることを意味する。
図4bに示すように、部分403は、時間領域(OFDMシンボル)及び周波数領域(それらのOFDMシンボルについてのすべてのリソース要素)において重なる、構成されたULリソース401及びスケジューリングされたULリソース402の部分に対応する。構成されたULリソース401の部分404は、スケジューリングされたULリソース402のいずれの部分とも重ならない。同様に、スケジューリングされたULリソース402の部分405は、構成されたULリソース401と重ならない。このような部分的な重複が発生した場合、UEは、スケジューリングされたULリソース402の重なり部分403を低減した送信電力で送信し、重ならない部分405は通常/公称送信電力で送信される。
【0025】
図4cは、時間領域及び周波数領域の両方において、構成されたULリソース401とスケジューリングされたULリソース402との完全な重なりを示す。重なり部分406から理解できるように、構成されたULリソース401の全体は、スケジューリングされたULリソース402と重なる。このシナリオでは、スケジューリングされたULリソース402全体が、低減した送信電力で送信される。
【0026】
図4dでは、スケジューリングされたULリソースは時間領域及び周波数領域において、構成されたULリソースと部分的に重なる。このシナリオでは、いくつかのOFDMシンボルが、構成されたULリソース内にあり、それらのOFDMシンボルに関連する1つ以上の(ただしすべてではない)リソース要素が、構成されたULリソース内にある。
図4dに示すように、スケジューリングされたULリソース402の部分408は、時間領域において構成されたULリソース401と重なり、つまり、その部分におけるOFDMシンボルは、スケジューリングされたリソース402(例えば、第1のリソース)と、構成されたULリソース401(例えば、第2のリソース)との両方において同一である。しかし、部分408におけるOFDMシンボルについてのリソース要素のすべてがスケジューリングされたULリソース402及び構成されたULリソース401において同一というわけではない。構成されたULリソース401及びスケジューリングされたULリソース402は部分409において、時間領域で重なるが、周波数領域では重ならず、部分410において、時間領域と周波数領域の両方で重なる。重なるリソース要素、つまり、スケジューリングされたULリソース402の部分410は、低減した送信電力で送信されてよく、OFDMシンボルでの残りのリソース要素、つまり、スケジューリングされたULリソース402の部分409は、通常/公称電力で送信されてよい。追加的に、スケジューリングされたULリソース402の部分407は、通常/公称電力で送信される。代替的には、
図4bと同様に、スケジューリングされたULリソース402の部分409におけるOFDMシンボルのためのすべてのリソース要素は、低減した送信電力で送信され、スケジューリングされたULリソース402の重ならない部分407は、通常/公称電力で送信される。
【0027】
図5に戻ると、UE1がURLLCデータを送信する例示の非限定的なシナリオが示されている。UE2 220は、スケジューリングされたULリソース502上でeMBBデータを送信するようにスケジューリングされる。UE2 220に対してスケジューリングされたULリソース502の部分505は、構成されたULリソース503の部分508と重なり、構成されたULリソース503の部分507は、スケジューリングされたULリソース502のいずれの部分とも重ならない。したがって、UE2 220は、送信を停止するのではなく、スケジューリングされたULリソース502の部分505については、低減された送信電力でeMBBデータを送信する。UE2 220が、スケジューリングされたULリソース502の部分505を低減された送信電力で送信している間、UE1 214は、スケジューリングされたULリソース501の部分504については、URLLCデータを通常/公称送信電力で送信してよい。スケジューリングされたULリソース502の重ならない部分506は、通常/公称送信電力でUE2 220によって送信される。したがって、構成されたULリソース503の部分508と重なるスケジューリングされたULリソース502の部分505については、UE1 214からのURLLCデータの送信がUE2 220からのeMBBデータの送信に対して支配的となり、ネットワークノード200は、UL224を介したUE2 220から送信されるeMBBデータからの衝突なしに、UL218を介したUE1 214から送信されるURLLCデータを受信する。低減した送信電力での送信は、
図5に示される特定のシナリオに限定されないことが理解される。例えば、一実施形態では、スケジューリングされたULリソース502の部分505と重なるスケジューリングされたULリソース501の部分504は、スケジューリングされたULリソース501の全体を占めなくてよい。
【0028】
図6は、モバイルデバイス609(又はUE)及びネットワークノード601を含む例示の非限定的な無線通信システム600を示す。ネットワークノード601は、メモリ602、プロセッサ603、通信コンポーネント604、リソーススケジューラコンポーネント605、及びリソース構成コンポーネント606を含むことができる。通信コンポーネント604は、モバイルデバイス609、他のネットワークノード、及び/又は他のモバイルデバイスとデータを送信及び/又は受信するように構成された送信機/受信機とすることができる。通信コンポーネント604を通じて、ネットワークノード601は、データを同時に送受信することができ、異なる時間にデータを送受信することができ、又はそれらの組合せを行うことができる。ネットワークノード601は、プロセッサ603に動作可能に結合されたメモリ602を含むこともできる。メモリ602は、ネットワークノード601とモバイルデバイス609との間の通信を制御するアクションを容易にすることができ、非限定的な無線通信システム600が、本明細書で説明する無線ネットワークにおいて改善された通信を達成するための記憶されたプロトコル及び/又はアルゴリズムを使用することができるようにする。リソーススケジューラコンポーネント605は、本明細書でより十分に説明するように、モバイルデバイス609のためのULリソースをスケジューリングする。リソース構成コンポーネント606は、構成されたULリソースについての情報を生成する。リソーススケジューラコンポーネント605及びリソース構成コンポーネント606は、通信コンポーネント604に動作可能に結合され、下りリンク608を介してモバイルデバイス609と通信する。ネットワークノード601は、上りリンク607を介してモバイルデバイス609からデータを受信してよい。
【0029】
モバイルデバイス609は、送信機コンポーネント610、受信機コンポーネント611、メモリ612、及びプロセッサ613を含むことができる。別々のコンポーネントで図示及び説明しているが、送信機コンポーネント610及び受信機コンポーネント611は、ネットワークノード601、他のネットワークノード、及び/又は他のモバイルデバイスとデータを送信及び/又は受信するように構成された単一の送信機/受信機とすることができる。送信機コンポーネント610及び受信機コンポーネント611を通じて、モバイルデバイス609は、データを同時に送受信し、異なる時間にデータを送受信し、又はそれらの組合せを行うことができる。モバイルデバイス609は、メモリ612及びプロセッサ613を含むこともでき、これらは動作可能に結合されている。
【0030】
図7及び
図8は、
図6に示された非限定的なメモリ612及び送信機コンポーネント610の例をそれぞれ示す。メモリ612は、ネットワークノード601のリソース構成コンポーネント606及びリソーススケジューラコンポーネント605から通信された構成されたULリソース701及びスケジューリングされたULリソース702に関する情報を記憶する。プロセッサ613は、
図6に示すように、構成されたULリソース701とスケジューリングされたULリソース702との間に重なりがあれば、これを決定する。スケジューリングされたULリソース702の重なり部分は、送信機コンポーネント610によってパワー1レベル801で送信され、重ならない部分は、パワー2レベル802で送信される。スイッチ803は、スケジューリングされたULリソース702の部分が送信機コンポーネント610によって送信される送信電力レベルを決定する。
【0031】
図9は、本開示の一態様による、スケジューリングされたULリソースを異なる送信電力で送信するための例示の非限定的な方法論を示す。フロー
図900に示すように、ステップ902では、UEは、第1のリソース上でチャネルのための送信を実行するようにスケジューリングされる。ステップ904では、UEは、第1の送信電力で第1のリソースの第1の部分上でチャネルを送信し、ステップ906では、UEは、第2の送信電力で第1のリソースの第2の部分上でチャネルを送信する。好ましくは、第1のリソースの第1の部分は、構成されたULリソースと重なり、第1のリソースの第2の部分よりも低い送信電力で送信される。
【0032】
図10は、本開示の一態様による、ULリソースをスケジューリングするための例示の非限定的な方法論を示す。フロー
図1000に示すように、ステップ1002では、ネットワークノードは、構成されたULリソース(例えば、第2のリソース)をUEに設定する。ステップ1004では、ネットワークノードは、UEのためにスケジューリングされたULリソース上でUL送信をスケジューリングする。ここで、構成されたULリソースに入り込む(falls into)上りリンク送信の第1の部分は、構成されたULリソースに入り込まない上りリンク送信の第2の部分の電力レベルとは異なる電力レベルで送信される。ステップ1006では、ネットワークノードはそれに応じて上りリンク送信を受信する。
【0033】
UEは、好ましくは、OFDMシンボルに関するすべての送信されるリソース要素に対して同じ送信電力を使用する。より具体的には、OFDMシンボルに関する任意のリソース要素が、構成されたULリソースと重なる場合、OFDMシンボルに関するすべての送信されるリソース要素での送信電力が低減される。代替的には、UEは、OFDMシンボルに関する異なる送信リソース要素に対して異なる送信電力を使用してよい。より具体的には、構成されたULリソースと重なるOFDMシンボルに関する送信リソース要素の第1のセットでの第1の送信電力は低減され、構成されたULリソースと重ならないOFDMシンボルに関する送信リソース要素の第2のセットでの第2の送信電力は低減されない。
【0034】
本開示の好ましい態様においては、構成されたULリソースは、1つ以上のOFDMシンボルである。構成されたULリソースの存在が、UEに動的に指示されることができる。時間領域におけるスケジューリングされたULリソースの長さは、TTI/スケジューリング間隔、例えば、1つのスロットである。スケジューリングされたULリソースの長さは、1つのスロット、複数のスロット、1つのミニスロット、又は複数のミニスロットであってよい。スケジューリングされたULリソースのTTI/スケジューリング間隔内で、スケジューリングされたリソースの一部分上でのチャネル/信号のための送信電力は、スケジューリングされたULリソースの異なる部分に関する送信電力と異なることがある。好ましくは、送信電力の差は、UEの電力制限又は電力能力によるものではない。好ましくは、UEは、重なり部分上で通常/公称送信電力を提供する(afford)ことができる。さらに、UEは、好ましくは、TTI/スケジューリング間隔内に任意の他のチャネル/信号を送信しない。
【0035】
好ましくは、チャネル推定は、異なる送信電力で送信されるスケジューリングされたULリソースの部分について同一である。より具体的には、上りリンクのための変調スキームはQPSKである。低減された送信電力で送信されるスケジューリングされた上りリンクリソースの部分についての基準信号が存在してもしなくてもよい。低減された送信電力で送信される部分についてのチャネル推定は、通常/公称電力で送信される部分についての基準信号によって実行されてよい。代替的には、スケジューリングされたULリソースの異なる部分についてのチャネル推定は、異なって/独立して実行されてよい。そのような場合、上りリンクのための変調スキームは、低減された送信電力で送信されるスケジューリングされた上りリンクリソースの部分についての基準信号を伴うQAMである。
【0036】
図11は、本開示の一態様による、異なる電力送信レベルで上りリンク送信を実行するための例示の非限定的な方法論を示す。フロー
図1100に示すように、ステップ1102では、UEは、第1の電力送信レベルを使用して、スケジューリングされたリソース(例えば、第1のリソース)の第1の部分上でチャネル(又は信号)のための上りリンク送信を実行する。ステップ1104では、UEは、第2の(異なる)電力送信レベルを使用して、スケジューリングされたリソースの第2の部分上でチャネル(又は信号)のための上りリンク送信を実行する。一実施形態では、スケジューリングされたリソースの第1の部分は、構成されたULリソースに入り込み、スケジューリングされたリソースの第2の部分は、構成されたULリソースに入り込まない。
【0037】
図12は、URLLCトラフィックニーズを有するUE及びeMBBトラフィックニーズを有するUEによってULリソースを共有するための例示の非限定的な方法論を示す。フロー
図1200に示すように、ステップ1202は、URLLCトラフィックニーズを有する第1のUEと、eMBBトラフィックニーズを有する第2のUEが同じULリソースを共有するように構成することを含む。ステップ1204は、ULリソース上で第2のUEの送信をスケジューリングすることを含む。ステップ1206は、第2のUEの送信をスケジューリングした後に第1のUEのトラフィックが利用可能となったことを決定することを含む。ステップ1208は、第1及び第2のUEの送信が同時に行われるなら、リソースの重なり部分が存在するだろうと決定することを含む。最後に、ステップ1210は、重なり部分に関連する第1及び第2のUEのそれぞれのトラフィックを異なる電力レベルで送信することを含む。
【0038】
図13に戻ると、本明細書で説明する1つ以上の実施形態による、通信デバイス1300の代替の簡略化された機能ブロック図が示されている。
図13に示すように、無線通信システムにおける通信デバイス1300は、
図2のモバイルデバイス(又はUE)214及び220を実現するのに利用することができ、無線通信システムは5Gシステムとすることができる。通信デバイス1300は、入力デバイス1302、出力デバイス1304、制御回路1306、中央処理装置(CPU)1308、メモリ1310、プログラムコード1312及びトランシーバ1314を含むことができる。制御回路1306は、CPU1308を通じてメモリ1310にプログラムコード1312を実行することにより、通信デバイス1300の動作を制御する。プログラムコード1312は、
図4〜12に示す技術を行うように実行することができる。通信デバイス1300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス1302を通じてユーザによって入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス1304を通じて画像及び音声を出力することができる。トランシーバ1314は、無線信号を送受信し、受信した信号を制御回路1306に送り、制御回路1306によって生成された信号を無線で出力するのに使用される。無線通信システムにおける通信デバイス1300と同様の装置が、
図2のネットワークノード200を実現するのに使用されることもできる。
【0039】
図14は、本明細書で説明する1つ以上の実施形態による、
図13に示すプログラムコード1312の簡略ブロック図である。この実施形態では、プログラムコード1312は、アプリケーションレイヤ1400、レイヤ3部分1402、及びレイヤ2部分1404を含み、レイヤ1部分1406に結合される。レイヤ3部分1402は、概して、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部分1404は、概して、リンク制御を実行する。レイヤ1部分1406は、概して、物理的接続を実行する。5Gシステムの場合、レイヤ2部分1404は、無線リンク制御(RLC)レイヤ及び媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含んでよい。レイヤ3部分1402は、無線リソース制御(RRC)レイヤを含んでよい。
【0040】
図15は、本明細書で説明する1つ以上の実施形態による、送信機システム1502(アクセスネットワークとしても知られる)及び受信機1504(ユーザ機器(UE)としても知られる)を含むMIMOシステム1500の一実施形態の簡略ブロック図を示す。送信機システム1502では、ある数のデータストリームに対するトラフィックデータが、データソース1506から送信(TX)データプロセッサ1508に提供される。
【0041】
一実施形態では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ1508は、データストリームに対して選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データストリームに対するトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブして、符号化データを提供する。
【0042】
各データストリームについての符号化データは、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化されてよい。パイロットデータは、典型的には、既知のやり方で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用してよい。各データストリームについて多重化されたパイロット及び符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、又はM−QAM)に基づいて変調(例えば、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、及び変調は、プロセッサ1510によって実行される命令によって決定されてよい。
【0043】
次に、すべてのデータストリームについての変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1512に提供され、それが変調シンボル(例えばOFDMの場合)をさらに処理してよい。TX MIMOプロセッサ1512は、次いで、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)1514a〜1514tに提供する。特定の実施形態では、TX MIMOプロセッサ1512は、ビームフォーミング重みをデータストリームのシンボル及びシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0044】
各送信機1514は、それぞれのシンボルストリームを受信、処理して、1つ以上のアナログ信号を提供し、さらにアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。送信機1514a〜1514tからのN
T個の変調信号は、それぞれN
T個のアンテナ1516a〜1516tから送信される。受信機システム1504において、送信された変調信号は、N
R個のアンテナ1518a〜1518rによって受信され、各アンテナ1518からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)1520a〜1520rに提供される。各受信機1520は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバート)して、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0045】
RXデータプロセッサ1522は、次いで、特定の受信機処理技術に基づいてN
R個の受信機1520からのN
R個の受信シンボルストリームを受信、処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ1522は、次いで、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ1522による処理は、送信機システム1502におけるTX MIMOプロセッサ1512及びTXデータプロセッサ1508によって実行されるものと相補的である。プロセッサ1524は、どのプリコーディング行列を使用するべきかを周期的に決定する。プロセッサ1524は、行列インデックス部分及びランク値部分を含むリバースリンクメッセージを定式化する。
【0046】
リバースリンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する種々のタイプの情報を含んでよい。リバースリンクメッセージは、次いで、データソース1528からのある数のデータストリームに対するトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ1526によって処理され、変調器1530によって変調され、送信機1520a〜1520rによって調整され、送信機システム1502に返送される。
【0047】
送信機システム1502では、受信機1504からの変調信号がアンテナ1516によって受信され、受信機1514によって調整され、復調器1532によって復調され、RXデータプロセッサ1534によって処理されて、受信機システム1504によって送信されたリバースリンクメッセージを抽出する。次に、プロセッサ1510は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するべきかを決定し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。メモリ1536は、プロセッサ1510を通じて一時的に、1532又は1534からのいくらかのバッファ/計算データを記憶する、1506からのいくらかのバッファデータを記憶する、又はいくつかの特定のプログラムコードを記憶するのに使用されることができる。さらに、メモリ1538は、一時的に、1522からプロセッサ1524までのいくらかのバッファ/計算データを記憶する、1528からのいくらかのバッファデータを記憶する、又はいくつかの特定のプログラムコードを記憶するのに使用されることができる。
【0048】
本開示の種々の態様を上記に説明した。当然のことながら、本明細書の教示を多種多様な形態で具現化してよく、本明細書に開示された、いかなる特定の構造、機能、又はその両方も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様を他のいかなる態様からも独立して実装してよく、これら態様のうちの2つ以上を種々のやり方で組合せてよい。例えば、本明細書で記載した任意の数の態様を用いて、装置を実装してよく、方法を実現してよい。追加的に、本明細書で記載した態様のうちの1つ以上に追加又は代替して、他の構造、機能、又は構造と機能を用いて、そのような装置を実装してよく、そのような方法を実現してよい。上記概念の一部の例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、パルス位置又はオフセットに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。
【0049】
当業者であれば、多様な異なる技術及び技法のいずれかを使用して、情報及び信号を表わしてよいと理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はこれらの任意の組合せによって表わしてよい。
【0050】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディング又はその他何らかの技術を用いて設計され得るデジタル実装、アナログ実装、又はこの2つの組合せ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、又はその両者の組合せとして実装されてよい。このハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、概略的にそれぞれの機能の観点から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途及びシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、各特定の用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0051】
追加的に、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを含み、IC内、IC外、又はその両方に存在するコード又は命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替的には、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械としてよい。プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、又はその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組合せとして実装されてもよい。
【0052】
開示された任意のプロセスにおけるステップの如何なる特定の順序又は階層は、実例的な手法の例であると理解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成されてよいと理解される。添付の方法の請求項は、実例的な順序で種々のステップの要素を提示しており、提示した特定の順序又は階層に限定されることを意図していない。
【0053】
本明細書に開示された態様に関連して説明した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアに直接具現化する、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化する、又はこの2つの組合せにおいて具現化してもよい。(例えば、実行可能な命令及び関連するデータを含む)ソフトウェアモジュール及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD−ROM等のデータメモリ、又は当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体は、コンピュータ/プロセッサ(本明細書では便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよく、プロセッサは、記憶媒体から情報(例えば、コード)を読み出し、これに情報を書き込むことができるようにする。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在してよい。代替的には、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ機器内のディスクリートコンポーネントとして存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、適当な任意のコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0054】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに修正可能であると理解されるであろう。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野において既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、又は適応を網羅することを意図している。
【0055】
本明細書を通して、「一実施形態」又は「実施形態」への参照は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して、種々の箇所において「一実施形態では」、「一態様では」、又は「実施形態では」という句が現れるが、必ずしもすべて同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態において適切な任意の方法で組合せることができる。
【0056】
本開示で使用される、いくつかの実施形態において、「コンポーネント」、「システム」、「インターフェース」等の用語は、コンピュータ関連エンティティ又は1つ以上の特定の機能を有する動作機械に関連するエンティティを指す、又は含むことを意図している。ここで、エンティティは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェア、及び/又はファームウェアのいずれかとすることができる。例として、コンポーネントは、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、コンピュータ実行可能命令、プログラム、及び/又はコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。限定ではなく例示として、サーバ上で実行中のアプリケーションとサーバとの両方が、コンポーネントとすることができる。
【0057】
1つ以上のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行スレッド内に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上にローカライズされる、及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されることができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造が記憶された様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つ以上のデータパケット(例えば、信号を介した、ローカルシステムにおける、分散システムにおける、及び/又は他のシステムを有するインターネットなどのネットワークを介した別のコンポーネントと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従う等により、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。別の例として、コンポーネントは、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作される電気又は電子回路によって動作する機械部品によって提供される特定の機能を有する装置とすることができる。ここで、プロセッサは、装置の内部又は外部にあることができ、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。さらに別の例として、コンポーネントは、機械部品なしで電子コンポーネントを介して特定の機能を提供する装置とすることができ、電子コンポーネントは、電子コンポーネントの機能の少なくとも一部を与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサをそこに含むことができる。ある態様では、コンポーネントは、例えばクラウドコンピューティングシステム内で、仮想マシンを介して電子コンポーネントをエミュレートすることができる。種々の構成要素を別々のコンポーネントとして例示しているが、例示の実施形態から逸脱することなく、複数のコンポーネントを単一のコンポーネントとして実装することができる、又は単一のコンポーネントを複数のコンポーネントとして実装することができると理解される。
【0058】
追加的に、「例」及び「典型的」という用語は、本明細書では、インスタンス又は例示としての役割を果たすことを意味するのに使用される。「例」又は「典型的」として本明細書に説明した任意の実施形態又は設計は、必ずしも他の実施形態又は設計よりも好ましい、又は有利であると解釈されない。むしろ、例又は典型的という用語を使用するのは、具体的な方法で概念を提示することを意図している。本出願で使用される場合、「又は」という用語は排他的な「又は」ではなく包括的な「又は」を意味することを意図している。すなわち、特に指定がない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XがA又はBを使用する」は、自然包括的順列のいずれかを意味することを意図している。つまり、XがAを使用する、XがBを使用する、又はXがAとBの両方を使用する場合には、前述のインスタンスのうちのいずれかにおいて「XはA又はBを使用する」が満たされる。追加的に、本出願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「ある(“a” and “an”)」は、特に指定がない限り、又は単数形に向けられていると文脈から明らかでない限り、一般に「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである。
【0059】
さらに、「移動体機器」、「移動局」、「モバイル」、「加入者局」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」、「通信デバイス」、「モバイルデバイス」(及び/又は類似の専門用語を表す用語)は、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーム、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は搬送する、無線通信サービスの加入者又はモバイルデバイスによって利用される無線デバイスを指すことができる。前述の用語は、本明細書において、また関連する図面を参照して相互交換可能に利用される。同様に、「アクセスポイント(AP)」、「基地局(BS)」、BSトランシーバ、BSデバイス、セルサイト、セルサイトデバイス、「ノードB(NB)」、「進化型ノードB(eNode B)」、「ホームノードB(HNB)」等の用語は、本願において相互交換可能に使用され、1つ以上の加入者局から、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーム、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを送信及び/又は受信する無線ネットワークコンポーネント又はアプライアンスを指す。データ及びシグナリングストリームは、パケット化される、又はフレームベースのフローにすることができる。
【0060】
さらに、「デバイス」、「通信デバイス」、「モバイルデバイス」、「加入者」、「顧客エンティティ」、「消費者」、「顧客エンティティ」、「エンティティ」等の用語は、文脈がこれらの用語の間で特定の区別を保証しない限り、全体で相互交換可能に使用される。そのような用語は、人工知能(例えば、複雑な数学的形式に基づく推論を行う能力)を通じてサポートされる人間の実体又は自動化されたコンポーネントを指すことができ、シミュレートされた視覚、音声認識等を提供することができると理解されるべきである。
【0061】
本明細書に説明した実施形態は、実質的に任意の無線通信技術において利用することができ、その無線通信技術は、Wi−Fi(登録商標)(wireless fidelity)、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)、UMTS(universal mobile telecommunications system)、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)、発展型GPRS(enhanced general packet radio service)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、Z−Wave、Zigbee、その他802.XX無線技術及び/又は従来の電気通信技術を含むが、これらに限られない。
【0062】
5Gシステムのための2段階下りリンク制御チャネルを容易にするためのシステム、方法、及び/又は機械可読記憶媒体が本明細書で提供される。LTE、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE−A)、HSPA等の従来の無線システムは、下りリンク制御チャネルのために固定変調フォーマットを使用する。固定変調フォーマットは、下りリンク制御チャネルフォーマットは常に単一の変調タイプ(例えば、直交位相シフトキーイング(QPSK))で符号化され、固定コードレートを有することを暗示する。さらに、前方誤り訂正(FEC)エンコーダは、レートマッチングを伴う1/3の単一の固定マザーコードレートを使用する。この設計は、チャネル統計を考慮していない。例えば、BSデバイスからモバイルデバイスへのチャネルが非常に良好である場合でも、制御チャネルは、この情報を使用して変調、コードレートを調整することができず、それにより制御チャネルに不必要に電力を割り当ててしまう。同様に、BSからモバイルデバイスへのチャネルが不良である場合、モバイルデバイスは、固定変調及びコードレートのみで受信した情報をデコードすることができない可能性がある。本明細書で使用する場合、「推論する」又は「推論」という用語は、一般に、イベント及び/又はデータを介して捕捉された一連の観測結果からシステム、環境、ユーザ、及び/又は意図について判断する、又はそれらの状態を推論するプロセスを指す。捕捉されたイベント及び/又はデータは、ユーザデータ、デバイスデータ、環境データ、センサからのデータ、センサデータ、アプリケーションデータ、暗示データ、明示データ等を含むことができる。推論は、特定の状況(context)又は行動(action)を識別するのに使用されることができる、又は例えば、データ及びイベントについての考慮に基づいて、関心のある状態に対する確率分布を生成することができる。
【0063】
推論は、一連のイベント及び/又はデータからより高いレベルのイベントを構成するのに使用される技術を指すこともできる。そのような推論は、一連の観察されたイベント及び/又は記憶されたイベントデータのセット、イベントが近い時間的近接において相関しているかどうか、及びイベント及びデータが1つ以上のイベント及びデータソースに由来するかどうかから、新しいイベント又は行動の構築をもたらす。種々の分類スキーム及び/又はシステム(例えば、サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアンビリーフネットワーク、ファジーロジック、及びデータ融合エンジン)が、開示した主題に関連する自動及び/又は推論された行動を実行することに関連して使用され得る。
【0064】
さらに、様々な実施形態は、開示された主題を実装するためのコンピュータを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの任意の組合せを生成する標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用して、方法、装置、又は製品として実装されることができる。本明細書で使用される場合、「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、機械可読デバイス、コンピュータ可読キャリア、コンピュータ可読媒体、機械可読媒体、コンピュータ可読(又は機械可読)ストレージ/通信媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、非限定的に、磁気記憶装置、例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)及び/又はストレージデバイス及び/又は上記のコンピュータ可読媒体のいずれかをエミュレートする仮想デバイスを含むことができる。もちろん、当業者であれば、種々の実施形態の範囲又は精神から逸脱することなく、この構成に多くの変更を加えることができると認識するであろう。
【0065】
要約書に説明しているものを含めて、本開示の例示された実施形態の上記の説明が網羅的であり、かつ実施形態を開示した厳密な形態に限定すること、を意図したものではない。特定の実施形態及び実施例は、本明細書に例示目的のために記載されているが、当業者が認識することができるように、そのような実施形態及び実施例の範囲内であると考えられる様々な変更が可能である。
【0066】
これに関して、主題は、種々の実施形態及び対応する図に関連して本明細書に説明しているが、適用可能であれば、他の類似の実施形態を使用することができ、又は開示された主題を逸脱することなく開示された主題と同じ、類似の、代替の、又は置換となる機能を実行するための変更及び追加を、説明した実施形態になすことができると理解されたい。したがって、開示された主題は、本明細書に説明したいずれかの単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ以下の添付の特許請求の範囲に従って幅広く解釈されるべきである。
【0067】
要約すると、典型的な実施形態では、本発明は、無線通信システムにおいてユーザ機器(UE)(例えば、携帯電話)のための上りリンク送信のための方法及び装置に関する。好ましくは、UEは、スケジューリングされたリソース上でチャネルのための送信を実行するようにスケジューリングされ、スケジューリングされたリソースがUEに対して構成されたリソースと重なる場合、UEは、スケジューリングされたリソースの重ならない部分上ではUEの通常の送信電力レベルで送信を行い、スケジューリングされたリソースの重なる部分上ではより低い送信電力レベルで送信を行う。