(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
平面視において、前記第1半導体素子と前記第1柱状電極との接合面積の大きさと、前記第2半導体素子と前記第2柱状電極との接合面積の大きさとが異なる、請求項12に記載の半導体装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0021】
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0022】
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0023】
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0024】
[比較例]
比較例に係るパワーモジュール半導体装置2aは、ワンインワンモジュールの構成を備える。すなわち、1個のMOSFETQが1つのモジュールに内蔵されている。一例として6チップ(MOSトランジスタ×6)搭載可能であり、それぞれのMOSFETQは、6個まで並列接続可能である。尚、6チップの内、一部をダイオードDI用として搭載することも可能である。
【0025】
比較例に係るパワーモジュール半導体装置2aは、
図1に示すように、樹脂層12に被覆されたセラミック基板10の第1の辺に配置されたドレイン端子DTおよびソース端子STと、第1の辺に対向の辺に配置された信号端子SS・G・CS・B1・B2とを備える。ここで、信号端子SS・G・CSは、の半導体デバイスQのソースセンス端子・ゲート信号端子・電流センス端子に対応し、信号端子B1・B2は、サーミスタ接続端子に対応する。
【0026】
また、樹脂層12を形成前の模式的鳥瞰構成は、
図2に示すように表される。
【0027】
さらに、上面板電極22を形成前の模式的鳥瞰構成は、
図3に示すように表される。
【0028】
また、比較例に係るパワーモジュール半導体装置2aであって、ワンインワンモジュールの模式的平面パターン構成は、
図4に示すように表され、
図4のI−I線に沿う模式的断面構造は、
図5に示すように表される。
【0029】
比較例に係るパワーモジュール半導体装置2aは、
図1〜
図5に示すように、セラミック基板10と、セラミック基板10の表面上に配置された第1銅プレート層10aの第1パターン10a(D)と、第1パターン10a(D)上に配置された半導体デバイスQと、第1パターン10a(D)上に配置された第1柱状接続電極18
pと、第1柱状接続電極18
pに接続されたドレイン端子DTとを備える。また、第1銅プレート層10aの第2パターン10a(EP)と、第2パターン10a(EP)上に配置された第2柱状接続電極18
nと、第2柱状接続電極18
nに接続されたソース端子STとを備える。また、半導体デバイスQ上に配置された柱状電極20を備える。また、柱状電極20および第2柱状接続電極18
n上に半田層3aを介して配置された上面板電極22を備える。
【0030】
比較例に係るパワーモジュール半導体装置2aを6個配置して、3相交流インバータ装置4aを構成した模式的回路構成は、
図6に示すように表され、模式的平面構成と各端子間の接続関係は、
図7に示すように表される。
【0031】
ここで、比較例に係るパワーモジュール半導体装置を6個配置して3相交流インバータ装置4aを構成した各パワー端子間の接続配線(バスバー)電極(GNDL・POWL)も含む模式的平面構成は、
図8(a)に示すように表され、
図8(a)のII−II線に沿う模式的断面構造は、
図8(b)に示すように表される。
【0032】
比較例に係るパワーモジュール半導体装置2aにおいては電流導通経路が、ドレイン端子DT→パワーデバイス本体内→ソース端子STというようにUターンする経路になる。
【0033】
このような電流導通経路がUターンするような経路により、寄生成分(インダクタンス、抵抗成分など)が打ち消されるという効果がある。また、ソース端子ST・ドレイン端子DT側に電源を配置し、信号端子SS・G・CS・B1・B2側に制御装置等を配置し易いなどの利点がある。
【0034】
しかしながら、3相交流インバータ装置4aを構成する場合には、
図7、
図8に示すように複数のパワーモジュール半導体装置2aを並列に配置する必要があり、電流がUターンするパッケージ構成では、インバータ装置全体としては、却ってモジュール配線(バスバーなど)の寄生成分が大きくなってしまう可能性が高い。即ち、モジュール内の寄生成分は低減されるものの外部配線が長くなり、インバータ装置全体としては寄生成分の低減が困難となる。
【0035】
また、ソース端子ST・ドレイン端子DTがパッケージの同一側面から露出しているため、端子間を接続する際に、絶縁距離を確保するために、
図8に示すように、配線を構成するバスバー電極GNDL・POWLを折り曲げ加工する必要があり、配線効率が低下する。
【0036】
さらに、ソース端子ST・ドレイン端子DTがパッケージの同一側面に設けられるため、複数のパワーモジュール半導体装置2aを並列に配置した際に並び方向の距離が相対的に長くなり、設置面積が大きく、冷却機構等が大型化する。
【0037】
[第1の実施の形態]
(半導体装置の構成)
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュール(1 in 1 Module)の模式的回路表現は、
図9に示すように表される。また、実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの詳細回路表現は、
図10に示すように表される。
【0038】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、ワンインワンモジュールの構成を備える。すなわち、1個のMOSFETQが1つのモジュールに内蔵されている。一例として5チップ(MOSトランジスタ×5)搭載可能であり、それぞれのMOSFETQは、5個まで並列接続可能である。尚、5チップの内、一部をダイオードDI用として搭載することも可能である。
【0039】
図9には、MOSFETQに逆並列接続されるダイオードDIが示されている。MOSFETQの主電極は、ドレイン端子DTおよびソース端子STで表される。
【0040】
さらに詳細には、
図10に示すように、MOSFETQに並列にセンス用MOSFETQsが接続される。センス用MOSFETQsは、MOSFETQと同一チップ内に、微細トランジスタとして形成されている。
図10において、SSは、ソースセンス端子、CSは、電流センス端子であり、Gは、ゲート信号端子である。なお、実施の形態においても半導体デバイスQには、センス用MOSFETQsが同一チップ内に、微細トランジスタとして形成されている。
【0041】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュール(1 in 1 Module)の模式的鳥瞰構成は、
図11に示すように表される。実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2においては、信号系端子SS・G・CSは、
図11に示すように、樹脂層12から垂直方向に突き出したように配置されている。
【0042】
また、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2の模式的平面構成は、
図12に示すように表され、
図12のIII−III線に沿う模式的断面構造は、
図13(a)に示すように表され、
図12のIII−III線に沿う別の模式的断面構造は、
図13(b)に示すように表され、
図12のIII−III線に沿う更に別の模式的断面構造は、
図13(c)に示すように表される。また、
図12のIV−IV線に沿う模式的断面構造は、
図14に示すように表される。
【0043】
実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置であって、ワンインワンモジュールの模式的平面パターン構成は、
図15に示すように表され、
図15のV−V線に沿う模式的断面構造は、
図16に示すように表され、VI−VI線に沿う模式的断面構造は、
図17に示すように表され、VII−VII線に沿う模式的断面構造は、
図18に示すように表され、VIII−VIII線に沿う模式的断面構造は、
図19に示すように表される。
【0044】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2は、
図15および
図16に示すように、絶縁基板10と、絶縁基板10上に配置された銅プレート層10aの第1パターン10a(D)と、第1パターン10a(D)上に配置された半導体デバイスQと、半導体デバイスQと電気的に接続される電力系端子ST・DTおよび信号系端子CS・G・SSと、半導体デバイスQおよび絶縁基板10を被覆する樹脂層12とを備える。ここで、信号系端子CS・G・SSは、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置され、電力系端子ST・DTは、樹脂層12の主表面と平行に、樹脂層12の長手方向に沿って、樹脂層12の対向する両側面から互いに逆方向に延伸して配置され、ストレート配線構造を有する。
【0045】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2においては、電力系端子ST・DTは、
図11〜
図16に示すように、樹脂層12の側面から主表面と平行方向に配置されている。
【0046】
また、電力系端子ST・DTは、
図11〜
図16に示すように、樹脂層12の長手方向に沿って、樹脂層12の対向する両側面から互いに逆方向に延伸して配置される。
【0047】
また、電力系端子ST・DTは、
図12および
図13に示すように、樹脂層12の厚み方向に、所定の段差VD1・VD2・VD3をもって配置される。
【0048】
また、絶縁基板10の主表面に対する垂直方向は、樹脂層12の主表面に対する垂直方向に等しい。
【0049】
また、信号系端子CS・G・SSは、
図11および
図12に示すように、樹脂層12の主表面上に直線状に配置されていても良い。
【0050】
また、信号系端子は、ゲート信号端子Gおよびセンサ用端子を備えていても良い。
【0051】
また、センサ用端子は、ソースセンス端子SSおよび電流センス端子CSを備えていても良い。ここで、ソースセンス端子SS、電流センス端子CSの他に、図示は省略されているが、温度センス用にサーミスタ接続端子B1・B2などを信号系端子と同様に絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に配置しても良い。
【0052】
また、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2は、絶縁基板10上に、半導体デバイスQに隣接して配置された電極パターンCSP・GSP・SSPを備え、信号系端子CS・G・SSは、電極パターンCSP・GSP・SSPに半田付けにより接続されていても良い。
【0053】
電流センス端子CSは、
図15および
図17に示すように、電流センス電極パターンCSPに対して半田層3cを介して半田付けにより接続されており、かつゲート信号電極パターンGSP上において曲げられて絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0054】
ゲート信号端子Gは、
図15および
図18に示すように、ゲート信号電極パターンGSPに対して半田層3cを介して半田付けにより接続されており、かつゲート信号電極パターンGSP上に絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0055】
ソースセンス端子SSは、
図15および
図19に示すように、ソースセンス電極パターンSSPに対して半田層3cを介して半田付けにより接続されており、かつゲート信号電極パターンGSP上において曲げられて絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0056】
また、絶縁基板10は、セラミック基板で構成されていても良い。ここで、セラミック基板は、例えば、Al
2O
3、AlN、SiN、AlSiC、若しくは少なくとも表面が絶縁性のSiCで形成可能である。
【0057】
更に、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図15および
図16に示すように、第1銅プレート層10aの第2パターン10a(S)と、半導体デバイスQ上に配置された柱状電極20と、柱状電極20上に配置された上面板電極22と、第1パターン10a(D)上に配置されたドレイン端子DTと、第2パターン10a(S)上に配置され、かつ上面板電極22と接続された柱状接続電極18
nと、柱状接続電極18
nに接続されたソース端子STとを備える。
【0058】
電力系端子ST・DTは、半導体デバイスQのソースパッド電極SP(
図35参照)に接続されたソース端子STと、半導体デバイスQのドレイン電極パターンD(
図34および
図35参照)に接続されたドレイン端子DTとを備える。また、ソース端子STは、半導体デバイスQのソースパッド電極SPに接続され、ドレイン端子DTは、半導体デバイスQのドレイン電極パターンDに接続される。
【0059】
また、半導体デバイスQの電流センス端子CS・ゲート信号端子G・ソースセンス端子SSは、
図15および
図16に示すように、ボンディングワイヤを介して、それぞれ半導体デバイスQに隣接して配置された電流センス電極パターンCSP・ゲート信号電極パターンGSP・ソースセンス電極パターンSSPとボンディング接続される。
【0060】
また、第1パターン10a(D)と半導体デバイスQは、半田層3bを介して接合され、第2パターン10a(S)と柱状接続電極18
nも半田層3bを介して接合される。
【0061】
また、柱状電極20と上面板電極22は、半田層3aを介して接合され、柱状接続電極18
nと上面板電極22およびソース端子STも半田層3aを介して接合される。
【0062】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、ワンインワン型モジュール構成において、第1パターン10a(D)上に半導体デバイスQに隣接して配置されたダイオードDIを備えていても良い。このダイオードDIのカソードKは、第1パターン10a(D)に接続され、アノードAは、柱状電極20を介して上面板電極22に接続される。
【0063】
ここで、半導体デバイスQは、例えば、SiC MOSFETで形成され、ダイオードDIは、例えば、SiCショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)で形成可能である。
【0064】
セラミック基板10の裏面上に配置される第2銅プレート層10bは、ヒートスプレッダとして機能する。
【0065】
また、樹脂層12は、トランスファモールド樹脂で形成されていても良い。樹脂層12は、エポキシ系樹脂若しくはシリコーン系樹脂で形成されていても良い。
【0066】
半導体デバイスQの複数のチップは、セラミック基板10の表面上に、セラミック基板10の厚み方向から見た平面視で離間した位置に配置され、樹脂層12により樹脂モールドされている。
【0067】
また、柱状接続電極18
nは、線熱膨張係数(CTE:Coefficient of Thermal Expansion)の値が相対的に小さい電極材料、例えば、CuMo、Cuなどで形成されていても良い。
【0068】
上面板電極22部分は、CTEの値が相対的に小さい電極材料、例えば、CuMo、Cuなどで形成されていても良い。
【0069】
柱状電極20部分は、CTEの値が相対的に小さい電極材料、例えば、CuMo、Cuなどで形成されていても良い。
【0070】
CTEの値が同等である同じ大きさの材料を比較すると、発生応力は、ヤング率の値が大きい材料の方が大きくなる。このため、ヤング率×CTEの数値が、より小さい材料を選定することによって、発生応力の値の小さな部材を達成することができる。
【0071】
CuMoは、このような利点を有している。また、CuMoは、Cuには劣るが、電気抵抗率も相対的に低い。
【0072】
各部材の接合構造の形成には、半田接合の他に、金属粒子接合、固相拡散接合、液相拡散(TLP:Transient Liquid Phase)接合などの技術を適用可能である。
【0073】
例えば、金属粒子接合は、導電性粒子を含むペースト材料を焼成して形成される。ペースト材料の焼成温度は、例えば、約200〜400℃である。導電性粒子は、金属微粒子であり、例えば、銀粒子、金粒子またはニッケルや銅粒子などである。例えば、金属微粒子として銀粒子を適用する場合、銀粒子の濃度は、例えば、約80質量%〜約95質量%である。また、銀ナノ粒子の場合の平均粒径は、約10nm〜約100nm程度である。
【0074】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2の垂直端子内部構造においては、金属端子部品を電極パターンなどに対して直に半田付けなどを行うため、ソケットなどの部品を必要としない。
【0075】
(3相交流インバータ構成)
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して3相交流インバータ装置4を構成した模式的平面構成は、
図20に示すように表される。
【0076】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2においては、樹脂層12の外周に信号系端子SS・G・CSを配置していないので、
図20に示すように並列配置してもパワーモジュール間距離を詰めることができる。
【0077】
また、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して3相交流インバータ装置4を構成した各端子間の接続関係は、
図21に示すように表される。
【0078】
また、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して3相交流インバータ装置4を構成した各パワー端子間の接続配線(バスバー)電極(GNDL・POWL)も含む模式的平面構成は、
図22に示すように表される。
【0079】
トランジスタQ1・Q4、Q2・Q5.Q3・Q6は、それぞれハーフブリッジのインバータを構成する。
【0080】
図21および
図22に示すように、トランジスタQ1・Q2・Q3のドレイン端子DT1・DT2・DT3は、電源用のバスバー電極POWLによって共通に接続され、トランジスタQ4・Q5・Q6のソース端子ST4・ST5・ST6は、接地用にバスバー電極GNDLによって共通に接続される。
【0081】
また、
図21および
図22に示すように、トランジスタQ1・Q2・Q3のソース端子ST1・ST2・ST3は、トランジスタQ4・Q5・Q6のドレイン端子DT4・DT5・DT6とそれぞれバスバー電極UL・VL・WLによって共通に接続される。この結果、バスバー電極UL・VL・WLからは、U・V・Wの3相出力が得られる。
【0082】
また、
図22のIX−IX線に沿う模式的断面構造は、
図23(a)に示すように表され、
図22のX−X線に沿う模式的断面構造は、
図23(b)に示すように表される。
【0083】
また、
図22のIX−IX線に沿う別の模式的断面構造は、
図24(a)に示すように表され、
図22のX−X線に沿う別の模式的断面構造は、
図24(b)に示すように表される。
【0084】
また、
図22のIX−IX線に沿う更に別の模式的断面構造は、
図25(a)に示すように表され、
図22のX−X線に沿う更に別の模式的断面構造は、
図25(b)に示すように表される。
【0085】
また、電力系端子ST・DTは、
図12および
図13に示すように、トランスファモールド樹脂層12の厚み方向に、所定の段差VD1・VD2・VD3をもって配置されており、
図23・
図24・
図25の例は、
図13(a)に示された所定の段差VD1を有する例・
図13(b)に示された所定の段差VD2を有する例・
図13(c)に示された所定の段差VD3を有する例に対応する。
【0086】
図13(a)に示された所定の段差VD1を有する例では、バスバー電極POWL・GNDLと共にバスバー電極UL・VL・WLは、ストレートな電極構造を有する。
【0087】
図13(b)に示された所定の段差VD2を有する例では、バスバー電極POWL・GNDLは、ストレートな電極構造を有するが、バスバー電極UL・VL・WLは、所定の段差VD2の値が相対的に小さいために、上方向に屈曲した電極構造を有する。
【0088】
図13(c)に示された所定の段差VD3を有する例では、バスバー電極POWL・GNDLは、ストレートな電極構造を有するが、バスバー電極UL・VL・WLは、所定の段差VD3の値が相対的に大きいために、下方向に屈曲した電極構造を有する。
【0089】
実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して構成した3相交流インバータ装置4において、信号端子電極(SS・G・CS)を千鳥格子パターンに配置した例は、
図26に示すように表される。すなわち、実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2においては、信号系端子CS・G・SSは、樹脂層12の主表面上に千鳥状に配置されていても良い。更に、信号系端子CS・G・SSは、樹脂層12の主表面上にランダムに配置されていても良い。
【0090】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を複数個並列に配置したインバータ装置4は、
図20〜
図22に示すように、ストレート配線構造を有するパワーモジュール半導体装置2を複数個並列に配置し、各パワーモジュール半導体装置2の電力系端子ST・DTをバスバー電極を介して接続している。
【0091】
また、実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を複数個並列に配置したインバータ装置4は、パワーモジュール半導体装置のドレイン端子DTおよびソース端子STが、隣接するパワーモジュール半導体装置のソース端子STおよびドレイン端子DTと互いに対向するように配置している。
【0092】
また、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を複数個並列に配置したインバータ装置4は、複数のパワーモジュール半導体装置2において、ハーフブリッジを構成する第1トランジスタ・第2トランジスタ(Q1・Q4)・(Q2・Q5)・(Q3・Q6)を隣接して配置し、かつ第1トランジスタのソース端子・ドレイン端子、第2トランジスタのドレイン端子・ソース端子が、互いに隣接するように配置している。すなわち、(ST1・DT4)・(DT1・ST4)・(ST2・DT5)・(DT2・ST5)・(ST3・DT6)・(DT3・ST6)が、互いに隣接するように配置している。
【0093】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置においては、パワーモジュール半導体装置2を複数個備え、各パワーモジュール半導体装置の電力系端子をバスバー電極を介して接続することによって、3相交流用のインバータ装置4をコンパクトに構成可能である。
【0094】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置においては、ストレート配線のモジュール構造において、段差端子構造を有するため、低直列インダクタンスLsの配線を実現することができる。
【0095】
実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置においては、ワンインワン構成でドレイン端子DTとソース端子STをストレート(直線的)に配置し、かつドレイン端子DTとソース端子STに段差をつけることによって、モジュールを並列横並び配置にすることで、容易に3相交流インバータ装置(6 in 1)を構成可能である。
【0096】
また、ドレイン端子DTとソース端子STに段差を設けることで、モジュール間を配線するバスバー電極同士の絶縁距離を容易に確保することができ、また、配線効率を良好にすることができる。
【0097】
また、絶縁距離を確保するために配線(バスバー)を折り曲げ加工する比較例に比べ、本実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置を適用した3相交流インバータ装置では、配線長を低減可能であり、寄生直列インダクタンスLsを約10%低減することができる。
【0098】
(縦積み構造)
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して3相交流インバータ装置4を構成した各パワー端子間の接続配線(バスバー)電極(GNDL・POWL)も含む模式的平面構成において、制御基板6および電源基板8を上部に配置した例は、
図27に示すように表され、
図27のXI−XI線に沿う模式的断面構造は、
図28に示すように表される。
【0099】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置を6個配置して構成した3相交流インバータ装置4は、
図27および
図28に示すように、複数個並列に配置されたパワーモジュール半導体装置2上に配置され、パワーモジュール半導体装置2を制御する制御基板6と、複数個並列に配置されたパワーモジュール半導体装置2上に配置され、パワーモジュール半導体装置2および制御基板6に電源を供給する電源基板8とを備え、信号系端子CS・G・SSが延伸する垂直方向の長さは、制御基板6および電源基板8と接続可能な長さである。
【0100】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して構成した3相交流インバータ装置4に適用される制御基板6の表面写真例は、
図29に示すように表され、裏面写真例は、
図30に示すように表される。
【0101】
更に、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して構成した3相交流インバータ装置4上に制御基板6および電源基板8を配置した模式的鳥瞰構成は、
図31に示すように表される。
図31においては、6個のパワーモジュール半導体装置2の信号系端子(CS1・G1・SS1)・(CS2・G2・SS2)・(CS3・G3・SS3)・(CS4・G4・SS4)・(CS5・G5・SS5)・(CS6・G6・SS6)は、それぞれ制御基板6および電源基板8に対して垂直方向に接続されて、3相交流インバータ装置4を構成している。尚、
図31においては、簡単化するために、制御基板6・電源基板8の詳細パターンは図示を省略している。また、
図31においては、構造の詳細を明確にするために、パワーモジュール半導体装置2と制御基板6・電源基板8の縦方向の距離が相対的に長くなるように図示しているが、実際上は、距離を詰めて配置される。
【0102】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を6個配置して構成した3相交流インバータ装置においては、制御基板、電源基板、スナバコンデンサCなどを縦積み構造に配置することが容易になり、システムのスリム化を図ることができる。
【0103】
(フルブリッジインバータ構成)
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を4個配置して構成したフルブリッジインバータ装置5の回路構成は、
図32に示すように表される。
【0104】
また、第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置2を4個配置してフルブリッジインバータ装置5を構成した各パワー端子間の接続配線(バスバー)電極(GNDL・POWL)も含む模式的平面構成は、
図33に示すように表される。
【0105】
第1の実施の形態に係るストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置を4個配置して構成したフルブリッジインバータ装置においても、制御基板、電源基板、スナバコンデンサCなどを縦積み構造に配置することが容易であり、システムのスリム化を図ることができる。
【0106】
(半導体デバイスの構成例)
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2に適用する半導体デバイス100(Q)の例として、SiC MOSFETの模式的断面構造は、
図34に示すように、n
-高抵抗層からなる半導体基板26と、半導体基板26の表面側に形成されたpベース領域28と、pベース領域28の表面に形成されたソース領域30と、pベース領域28間の半導体基板26の表面上に配置されたゲート絶縁膜32と、ゲート絶縁膜32上に配置されたゲート電極38と、ソース領域30およびpベース領域28に接続されたソース電極34と、半導体基板26の表面と反対側の裏面に配置されたn
+ドレイン領域24と、n
+ドレイン領域24に接続されたドレインパッド電極36とを備える。
【0107】
図34では、半導体デバイス100は、プレーナゲート型nチャネル縦型SiC MOSFETで構成されているが、トレンチゲート型nチャネル縦型SiC MOSFETなどで構成されていても良い。
【0108】
また、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2に適用する半導体デバイス100(Q)には、SiC MOSFETの代わりに、GaN系FETなどを適用することもできる。
【0109】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2に適用する半導体デバイス100には、SiC系、GaN系、若しくはAlN系のいずれかのパワーデバイスを適用可能である。
【0110】
更には、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2に適用する半導体デバイス100には、バンドギャップエネルギーが、例えば、1.1eV〜8eVの半導体を用いることができる。
【0111】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2に適用する半導体デバイス100の例であって、ソースパッド電極SP、ゲートパッド電極GPを含むSiC MOSFETの模式的断面構造は、
図35に示すように表される。ゲートパッド電極GPは、ゲート絶縁膜32上に配置されたゲート電極38に接続され、ソースパッド電極SPは、ソース領域30およびpベース領域28に接続されたソース電極34に接続される。
【0112】
また、ゲートパッド電極GPおよびソースパッド電極SPは、
図35に示すように、半導体デバイス100の表面を覆うパッシベーション用の層間絶縁膜44上に配置される。尚、ゲートパッド電極GPおよびソースパッド電極SPの下方の半導体基板26内には、
図12の構成例では、図示を省略しているが、
図34或いは、
図35の中央部と同様に、微細構造のトランジスタ構造が形成されていても良い。
【0113】
さらに、
図35に示すように、中央部のトランジスタ構造においても、パッシベーション用の層間絶縁膜44上にソースパッド電極SPが延在して配置されていても良い。
【0114】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2において、電源端子PLと接地端子NL間にスナバコンデンサCを接続した回路構成は、
図36に示すように表される。実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2を電源Eと接続する際、接続ラインの有するインダクタンスLによって、SiC系デバイスのスイッチング速度が速いため、大きなサージ電圧Ldi/dtを生ずる。例えば、電流変化di=300A、スイッチングに伴う時間変化dt=100nsecとすると、di/dt=3×10
9(A/s)となる。インダクタンスLの値により、サージ電圧Ldi/dtの値は変化するが、電源Vにこのサージ電圧Ldi/dtが重畳される。電源端子PLと接地端子NL間に接続されるスナバコンデンサCによって、このサージ電圧Ldi/dtを吸収することができる。
【0115】
(半導体装置を適用した応用例)
次に、
図37を参照して、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2を用いて構成した3相交流インバータについて説明する。
【0116】
図37に示すように、3相交流インバータは、ゲートドライブ部50と、ゲートドライブ部50に接続されたパワーモジュール部52と、3相交流モータ部54とを備える。パワーモジュール部52は、3相交流モータ部54のU相、V相、W相に対応して、U相、V相、W相のインバータが接続されている。ここで、ゲートドライブ部50は、
図37では、SiC MOSFETQ1・Q4に接続されているが、図示は省略するが、同様に、SiC MOSFETQ2・Q5、およびSiC MOSFETQ3・Q6にも接続されている。
【0117】
パワーモジュール部52は、蓄電池(E)46の接続されたコンバータ48が接続されたプラス端子(+)とマイナス端子(−)間に、インバータ構成のSiC MOSFETQ1・Q4、Q2・Q5、およびQ3・Q6が接続されている。さらに、SiC MOSFETQ1〜Q6のソース・ドレイン間には、ダイオードD1〜D6がそれぞれ逆並列に接続されている。
【0118】
実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2では、
図37のU相部分に対応する単相インバータの構造について説明されていたが、V相、W相に対応しても同様に形成して、3相パワーモジュール部52を形成することもできる。
【0119】
(製造方法)
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において、電力系端子ST・DTおよび信号系端子CS・G・SSの半田付け工程に使用するカーボン治具400の模式的平面構成は、
図38(a)に示すように表される。
【0120】
カーボン治具400は、
図38(a)に示すように、中央にセラミック基板挿入部402、左右両端に凹部形状のドレイン端子DT載置部401a・ソース端子ST載置部401bを備える。
【0121】
パワーモジュール半導体装置をカーボン治具400に搭載し、電力系端子ST・DTおよび信号系端子CS・G・SSの半田付け工程を実施した様子を示す模式的平面構成は、
図38(b)に示すように表される。
【0122】
また、パワーモジュール半導体装置2を搭載したカーボン治具400をホットプレート403上に搭載し、カーボン治具400の長手方向で切った模式的断面構造は、
図39に示すように表される。
図39は、
図38(b)のXII−XIIに沿う模式的断面構造に対応している。破線部分は、信号系端子CS・G・SSの相対的な位置を投影して示したものである。
【0123】
ホットプレート403を加熱することによって、信号系端子CS・G・SSを電極パターンCSP・GSP・SSPに半田付けすることができる。また、電力系端子ST・DTをパワーモジュール半導体装置2の柱状接続電極18
n・第1パターン10a(D)に半田付けすることができる。ここで、高融点半田を使用する場合には、ホットプレート403を例えば、約340℃〜360℃程度に加熱する。
【0124】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法においては、
図38〜
図39に示された構造のカーボン治具400を使用することによって、電力系端子ST・DTおよびセラミック基板10の平行性を確保することができる。
【0125】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において、トランスファモールド樹脂を封止する工程を説明する模式的断面構造は、
図40に示すように表される。すなわち、
図38〜
図39に示された製造工程を経て電力系端子ST・DTおよび信号系端子CS・G・SSを接続した構造のパワーモジュール半導体装置を上下反対にし、上金型220および下金型200によって挟み込み、トランスファモールド樹脂を封入して樹脂層12を形成後、上金型220および下金型200を取り外した様子が、
図40に示されている。尚、
図40において、202・203は、本体載置部・端子載置部、204は、信号系端子CS・G・SSの収容部、223は、樹脂注入部である。
【0126】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法においては、
図40に示される上金型220および下金型200を使用することによって、電力系端子ST・DTの段差端子構造が実現されている。
【0127】
第1の実施の形態によれば、ストレート配線構造のパワーモジュール半導体装置およびワンインワンTPMによる低直列インダクタンスインバータシステムを提供することができる。
【0128】
―金型―
以下、
図41〜
図46を参照して、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において使用する金型の構成について説明する。
【0129】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において適用される金型は、パワーモジュール半導体装置の本体載置部と、パワーモジュール半導体装置の電力系端子の端子載置部と、パワーモジュール半導体装置の信号系端子を固定する固定機構とを有する下金型と、下金型と嵌合する上金型とを備える。
【0130】
固定機構は、信号系端子を案内する直線状の案内溝を備えた第1ブロック部材と、案内溝と係合する突起部を備え第1ブロック部材に対して進退可能に摺動する第2ブロック部材と、第2ブロック部材と係合して第2ブロック部材を前記第1ブロック部材側に押圧する第3ブロック部材とを備え、第2ブロック部材の第3ブロック部材と対向する面は下り方向に傾斜する下り傾斜面を有し、第3ブロック部材の第2ブロック部材と対向する面は上り方向に傾斜する上り傾斜面を有する。
【0131】
下金型は、矩形状の収容部を備え、固定機構は、収容部に収容される。
【0132】
第1ブロック部材および第3ブロック部材は、収容部内において、下金型側に螺合される止めネジを挿通可能なネジ孔を備え、第3ブロック部材は、止めネジの螺合に伴って下金型に移動する際に、傾斜面同士の係合により第2ブロック部材に対して、第1ブロック部材に向かう方向の押圧力を生じさせる。
【0133】
第1ブロック部材および第2ブロック部材は、ジャッキアップ用ネジを螺合させるネジ孔を備える。
【0134】
第1ブロック部材の止めネジを挿通可能なネジ孔は、ジャッキアップ用ネジを螺合させるネジ孔を兼ねる。
【0135】
図41(a)は、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において使用する下金型200の平面図、
図41(b)は、
図41(a)のXIII−XIII線に沿う模式的断面構造図である。
【0136】
下金型200は、例えば、鉄鋼材料等からなる金属板に切削加工などを施して形成される。
【0137】
図41(a)に示すように、下金型200の略中央には、下金型200を貫通する樹脂の導入孔201が形成される。
【0138】
また、導入孔201の下方には、導入孔201から導入される樹脂を案内する案内溝201aが形成される。
【0139】
さらに、案内溝201aの下方には、モールド対象としての半導体デバイスの本体を載置する本体載置部202と、半導体デバイスのドレイン端子DT・ソース端子STを載置する端子載置部203a・203bが形成される。
【0140】
なお、
図41(b)に示すように、パワーモジュール半導体装置の形状に合わせて、パワーモジュール半導体装置の電力系端子DTが載置される端子載置部203aの方が、電力系端子STが載置される端子載置部203bよりも高い位置に形成される。
【0141】
また、
図41(a)に示すように、本体載置部202の中央部を貫通して、パワーモジュール半導体装置の固定機構205の収容部204が形成される。
【0142】
なお、下金型200の縁部には、下金型200自体をモールディングマシンに固定するためのボルトを挿入するボルト孔210・211が形成される。
【0143】
図42(a)は、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において使用する上金型220の平面図、
図42(b)は、
図42(a)のXIV−XIV線に沿う模式的断面構造図である。
【0144】
上金型220は、例えば、鉄鋼材料等からなる金属板に切削加工などを施して形成される。
【0145】
図42(a)に示すように、上金型220の略中央には、上金型220を貫通する樹脂の導入孔221が形成される。
【0146】
導入孔221の下方には、下金型200と重ね合わせられた際に樹脂が注入される樹脂注入部223が形成される。
【0147】
また、樹脂注入部223の周囲には、下金型200と当接されて樹脂注入部223を封止する土手部222・224が形成される。
【0148】
図42(a)および
図45に示すように、土手部222・224には、樹脂が注入された際に、樹脂注入部223等の空気を抜くためのエアベント225・226が形成される。
【0149】
図43(a)は、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法において使用する固定機構205の平面撮像図、
図43(b)は、固定機構205の平面図である。
【0150】
図43に示すように、固定機構205は、3つの金属製の第1ブロック部材250・第2ブロック部材251・第3ブロック部材252から構成される。
【0151】
第1ブロック部材250には、ブロック部材250を下金型200に固定する止めネジ280(
図47参照)を挿通可能なネジ孔250bと、止めネジの頭部を収容する収容孔250aとが形成される。
【0152】
また、第1ブロック部材250には、第2ブロック部材251と対向する面に、信号系端子SS・G・CSを第2ブロック部材251の高さ方向に案内する案内溝250cが形成される。
【0153】
なお、ネジ孔250bに形成される雌ねじは、止めネジ280の雄ねじとは所定の空隙をもって螺合せず、後述するジャッキアップ用ネジ282(
図54参照)の雄ねじとは螺合する。
【0154】
一方、第2ブロック部材251は、固定された第1ブロック部材250に対して、近接あるいは離間可能に下金型200の収容部204に収容される部材である。
【0155】
第2ブロック部材251には、ジャッキアップ用ネジ283(
図54参照)と螺合する雌ねじが形成されたネジ孔251bと、ジャッキアップ用ネジ283の頭部を収容可能な収容孔251aが形成される。
【0156】
また、第1ブロック部材250の案内溝250cと対向する面には、3本の案内溝250cと係合する突起部251cが形成される。
【0157】
なお、第1ブロック部材250の案内溝250cと第2ブロック部材251の突起部251cとが係合した際には、
図46に示すように、両者間に所定の隙間が空くようになっている。これにより、信号系端子SS・G・CSは、最終的に若干押圧された状態で保持される。
【0158】
また、第3ブロック部材252と対向する側には、
図49(b)等に示すような傾斜面251dが形成される。
【0159】
第3ブロック部材252は、第2ブロック部材251と係合して、第2ブロック部材251を第1ブロック部材250側に移動させて押圧する部材である。
【0160】
第3ブロック部材252には、ブロック部材252を下金型200に固定する止めネジ281(
図49等参照)を挿通可能なネジ孔252bと止めネジ281の頭部を収容する収容孔252aとが形成される。
【0161】
また、第2ブロック部材251と対向する側には、
図49(b)等に示すような傾斜面252dが形成される。
【0162】
図46(a)は、下金型200に固定機構205を装着した状態を示す平面図、
図46(b)はD部の拡大図である。
【0163】
固定機構205にパワーモジュール半導体装置を装着した状態でモールディング(樹脂封止)を行うと、下金型200と上金型220との微細な隙間から樹脂が若干はみ出し、
図46(b)に示すように樹脂のバリ270が発生する。このバリ270は、パワーモジュール半導体装置のモールディングが終了した後に、除去される。
【0164】
―モールディング工程―
図47〜
図54を参照して、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法におけるモールディング工程について詳細に説明する。ここでは、
図32において説明したモールディング工程を詳細に説明する。
【0165】
第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法は、パワーモジュール半導体装置の本体載置部と、パワーモジュール半導体装置の電力系端子の端子載置部と、パワーモジュール半導体装置の信号系端子を固定する固定機構とを有する下金型にパワーモジュール半導体装置を搭載する工程と、固定機構に信号系端子を固定する工程と、下金型と上金型を嵌合する工程と、下金型と上金型との間に形成される樹脂注入用の空間に対して樹脂を注入する工程と、下金型から上金型を取り外す工程と、樹脂封止されたパワーモジュール半導体装置を取り外す工程とを有する。
【0166】
ここで、固定機構に信号系端子を固定する工程は、下金型の収容部内に固定された第1ブロック部材の案内溝に信号系端子を係合させる工程と、突起部を案内溝側に対向させた状態で第2ブロック部材を収容部内に摺動可能に載置する工程と、第2ブロック部材の下り傾斜面に接触させた状態で第3ブロック部材を配置し、第3ブロック部材のネジ孔に挿通された止めネジを下金型に螺合させて、第2ブロック部材を第1ブロック部材側に押圧する工程とを有する。
【0167】
パワーモジュール半導体装置を取り外す工程は、第1ブロック部材および第2ブロック部材に形成されたジャッキアップ用のネジ孔にジャッキアップ用ネジを挿通する工程と、ジャッキアップ用ネジを締め付けて、第1ブロック部材および第2ブロック部材を下金型側から上昇させる工程とを有する。
【0168】
まず、第1のモールディング工程として、
図47(a)および
図47(b)に示すように、固定機構205を構成する第1ブロック部材250のネジ孔250bに止めネジ280を挿通させて下金型200に固定する。
【0169】
なお、
図47等には現れないが、実際には、第1ブロック部材250は、下金型200の収容部204に収容された状態で固定される。
【0170】
また、第2ブロック部材251が、第1ブロック部材250と隙間290を確保した状態で図示しない収容部204内に載置される。
【0171】
次いで、第2のモールディング工程として、
図48(a)および
図48(b)に示すように、第1ブロック部材250と第2ブロック部材251との隙間290に信号系端子292が収まるようにセラミック基板10を載置する。
図48(a)および
図48(b)では、簡単化のためにセラミック基板10のみが図示されているが、実際には、電力系端子ST・DTおよび信号系端子CS・G・SSの電極形成工程後の第1の実施の形態係るパワーモジュール半導体装置2が搭載される。
【0172】
より具体的には、
図43に示す第1ブロック部材250の案内溝250cに信号系端子292が収まるようにセットする。ここでは、信号系端子CS・G・SSを信号系端子292として表示している。
【0173】
第3ブロック部材252を第2ブロック部材251に沿わせた状態で図示しない収容部204内にセットする。
【0174】
より具体的には、
図48(b)に示すように、第2ブロック部材251側の傾斜面251dと、第3ブロック部材252側の傾斜面252dとが接するようにセットされる。
【0175】
次いで、第3のモールディング工程として
図49(a)および
図49(b)に示すように、第3ブロック部材252のネジ孔252bに止めネジ281を挿通し、第4のモールディング工程として、
図50(a)および
図50(b)に示すように、止めネジ281を下金型200に対して締め付ける。
図49(a)および
図49(b)、
図50(a)および
図50(b)では、簡単化のためにセラミック基板10のみが図示されているが、実際には、
図48(a)および
図48(b)と同様に、電力系端子ST・DTおよび信号系端子CS・G・SSの電極形成工程後で樹脂モールド前の第1の実施の形態係るパワーモジュール半導体装置2が搭載される。
【0176】
これにより、
図50(a)および
図50(b)に示すように、ネジの頭部の収容孔252aを介して、第3ブロック部材252自体に矢印E方向の力が働く。この矢印E方向の力は、
図50(a)および
図50(b)に示すように、第3ブロック部材252側の傾斜面252dと第2ブロック部材251側の傾斜面251dとの作用により、第2ブロック部材251に働く矢印F方向の押圧力に変換される。
【0177】
この矢印F方向の押圧力により、第2ブロック部材251の突起部251cが、第1ブロック部材250の案内溝250c側に押圧される。
【0178】
これにより、第5のモールディング工程として
図51(a)および
図51(b)に示すように、パワーモジュール半導体装置の信号系端子292が第1ブロック部材250の案内溝250cと第2ブロック部材251の突起部251cとの間で保持され、パワーモジュール半導体装置が固定される。
図51(a)および
図51(b)では、簡単化するためにセラミック基板10のみが図示されているが、実際には、パワーモジュール半導体装置2が搭載される。
【0179】
次いで、第6のモールディング工程として、
図52(a)および
図52(b)に示すように、固定機構205を含む下金型200側に、上金型220を重ね合わせる。
図52(a)および
図52(b)では、簡単化するためにセラミック基板10のみが図示されているが、実際には、樹脂モールド前のパワーモジュール半導体装置2が搭載される。
【0180】
これにより、パワーモジュール半導体装置2の周囲に、樹脂を注入するためのエアベント226の空間が形成される。
【0181】
次いで、第7のモールディング工程として、
図53(a)および
図53(b)に示すように、モールディングマシンを駆動させて樹脂層12を充填する。これにより、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は樹脂層12に覆われて封止される。
【0182】
そして、第8のモールディング工程として、
図54(a)および
図54(b)に示すように、上金型220を外すと共に、第1ブロック部材250のネジ孔250bおよび第3ブロック部材252のネジ孔252bから止めネジ280・281を取り外す。
【0183】
次いで、ジャッキアップ用ネジ282を第1ブロック部材250のネジ孔250bに螺合させる。また、同様に、ジャッキアップ用ネジ283を第2ブロック部材251のネジ孔251bに螺合させる。
【0184】
ジャッキアップ用ネジ282・283を締め付けることにより、第1ブロック部材250および第2ブロック部材251に矢印G方向の力が加わり、モールディングされた第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置が取り出される。
【0185】
(他の実施例に係るモールディング工程)
図55〜
図57を参照して、下金型300、セパレート金型310および上金型305を用いた第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2の他の実施例に係るモールディング工程について説明する。
【0186】
図55(a)は、下金型300の一部を示す模式的断面構造図である。
【0187】
図55(a)に示すように、下金型300の略中央には、パワーモジュール半導体装置2の信号系端子SS・G・CSを案内する突起部300a・300bが形成される。
【0188】
下金型300の上方には、セパレート部材301〜303から構成されるセパレート金型310がネジ304を介して固定される。
【0189】
突起部300a・300bとセパレート部材301〜303との間に、パワーモジュール半導体装置2の信号系端子SS・G・CSを挿通させる溝が形成される。
【0190】
次いで、
図55(b)に示すように、突起部300a・300bとセパレート部材301〜303との間に形成された溝に、パワーモジュール半導体装置2の信号系端子SS・G・CSを挿通させて固定する。
【0191】
この際に、パワーモジュール半導体装置2のドレイン端子DTはセパレート部材303の上に、ソース端子STはセパレート部材301の上にそれぞれ載置される。
【0192】
次いで、
図56(a)に示すように、セパレート金型310の上に、上金型305を重ね合わせる。これにより、パワーモジュール半導体装置2の周囲に、樹脂を注入するための空間311が形成される。
【0193】
そして、
図56(b)に示すように、モールディングマシンを駆動させて樹脂層12を充填する。これにより、パワーモジュール半導体装置2は樹脂層12に覆われて封止される。
【0194】
次いで、
図57(a)に示すように、上金型305を取り外すことにより、
図57(b)に示すような第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置が完成する。
【0195】
第1の実施の形態によれば、モールド本体から実質的に略垂直方向に信号系端子を設けることにより、インバータ装置全体を効率的に構成可能で、モジュール内の配線も最短距離で出力可能であるため、寄生成分の低減も可能である。
【0196】
第1の実施の形態によれば、ソケットを使用しないため、構造が簡単でかつ部品点数が少なく、省スペース化可能な垂直端子トランスファモールドのパワーモジュール半導体装置を提供することができる。
【0197】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの模式的鳥瞰構成は、
図58に示すように表される。
【0198】
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、ワンインワンモジュールの構成を備える。すなわち、1個のMOSFETQが1つのモジュールに内蔵されている。第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、一例として6チップ(MOSトランジスタ×6)搭載可能であり、それぞれのMOSFETQは、6個まで並列接続可能である。尚、6チップの内、一部をダイオードDI用として搭載することも可能である。
【0199】
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュール(1 in 1 Module)の模式的回路表現は、
図1と同様に表され、詳細回路表現は、
図2と同様に表される。
【0200】
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、電力系端子ST・DTは、樹脂層12の主表面と平行方向に沿って、樹脂層12の一側面から同方向に延伸して配置される。
【0201】
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図58に示すように、樹脂層12に被覆されたセラミック基板10の第1の辺に配置されたドレイン端子DTおよびソース端子STと、第1の辺に対向する辺近傍にセラミック基板10に対して垂直方向に配置された信号系端子SS・G・CS・B1・B2とを備える。ここで、信号系端子SS・G・CSは、半導体デバイスQのソースセンス端子・ゲート信号端子・電流センス端子に接続される。信号系端子B1・B2は、サーミスタ接続端子に対応する。ここで、ソース端子STは、第1電源入力端子に対応し、ドレイン端子DTは、第2電源入力端子に対応する。
【0202】
また、樹脂層12を形成前の模式的鳥瞰構成は、
図59に示すように表される。
【0203】
さらに、上面板電極22を形成前の模式的鳥瞰構成は、
図60に示すように表される。
【0204】
また、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの模式的平面パターン構成は、
図61に示すように表され、
図61のXXIII−XXIII線に沿う模式的断面構造は、
図63に示すように表される。
【0205】
また、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの模式的裏面外観構成は、
図62に示すように表される。セラミック基板10の裏面上に配置される第2銅プレート層10bは、ヒートスプレッダとして機能する。
【0206】
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図58〜
図63に示すように、セラミック基板10と、セラミック基板10の表面上に配置された第1銅プレート層10aの第1パターン10a(D)と、第1パターンD上に配置された半導体デバイスQと、第1パターンD上に配置された第1柱状接続電極18
pと、第1柱状接続電極18
pに接続されたドレイン端子DTとを備える。
【0207】
また、第1銅プレート層10aの第2パターン10a(S)と、第2パターン10a(S)上に配置された第2柱状接続電極18
nと、第2柱状接続電極18
nに接続されたソース端子STとを備えていても良い。
【0208】
また、半導体デバイスQ上に配置された柱状電極20を備えていても良い。
【0209】
また、ここで、図示は省略されているが、第1パターンD上に半導体デバイスQに隣接して配置された第1ダイオードDIを備えていても良い。さらに、場合によっては、第1パターンD上には、すべてのチップにダイオードDIが配置されていても良い。
【0210】
また、柱状電極20上に配置された上面板電極22を備えていても良い。
【0211】
また、図示は省略されているが、柱状電極20上に配置され、かつダイオードDIのアノード電極Aに接続された上面板電極22を備えていても良い。
【0212】
第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においても、半導体デバイスQは、例えば、SiC MOSFETで形成され、ダイオードDIは、例えば、SiCショットキーバリアダイオード(SBD)で形成される。また、セラミック基板10上のサーミスタ接続端子B1・B2間には、サーミスタが接続され、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2の温度検出に利用される。
【0213】
各部材の接合構造の形成には、半田接合、金属粒子接合、固相拡散接合、液相拡散接合などの技術を適用可能である。
【0214】
ここで、信号系端子CS・G・SS・B1・B2は、
図58〜
図60に示すように、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0215】
また、絶縁基板10の主表面に対する垂直方向は、樹脂層12の主表面に対する垂直方向に等しい。
【0216】
また、信号系端子CS・G・SS・B1・B2は、
図58に示すように、樹脂層12の主表面上に直線状に配置されていても良い。
【0217】
また、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、絶縁基板10上に、半導体デバイスQに隣接して配置された電極パターンCSP・GSP・SSPを備える。特に、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、電極パターンCSP・GSP・SSPは、絶縁基板10の中央部に、半導体デバイスQに取り囲まれるように、隣接して配置されている。
【0218】
電流センス端子CSは、
図61に示すように、電流センス電極パターンCSPにワイヤボンディング接続された電極パターンに対して半田付けにより接続され、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0219】
ゲート信号端子Gは、
図61に示すように、ゲート信号電極パターンGSPにワイヤボンディング接続された電極パターンに対して半田付けにより接続され、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0220】
ソースセンス端子SSは、
図61および
図63に示すように、ソースセンス電極パターンSSPにワイヤボンディング接続された電極パターンに対して半田付けにより接続され、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0221】
尚、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、信号系端子CS・G・SSは、電極パターンCSP・GSP・SSPに半田付けにより直接接続されていても良い。
【0222】
その他の構成は、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2と同様であるため、重複説明は省略する。また、第2の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法および金型も第1の実施の形態と同様に構成可能であるため、重複説明は省略する。
【0223】
第2の実施の形態によれば、モールド本体から実質的に略垂直方向に信号系端子を設けることにより、インバータ装置全体を効率的に構成可能で、モジュール内の配線も最短距離で出力可能であるため、寄生成分の低減も可能なパワーモジュール半導体装置およびインバータ装置を提供することができる。
【0224】
第2の実施の形態によれば、ソケットを使用しないため、構造が簡単でかつ部品点数が少なく、ワンインワン薄型SiCパワーモジュールの省スペース化可能な垂直端子トランスファモールドのパワーモジュール半導体装置を提供することができる。
【0225】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの模式的鳥瞰構成は、
図64に示すように表される。
【0226】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、ワンインワンモジュールの構成を備える。すなわち、1個のMOSFETQが1つのモジュールに内蔵されている。第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、一例として6チップ(MOSトランジスタ×6)搭載可能であり、それぞれのMOSFETQは、6個まで並列接続可能である。尚、6チップの内、一部をダイオードDI用として搭載することも可能である。
【0227】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュール(1 in 1 Module)の模式的回路表現は、
図1と同様に表され、詳細回路表現は、
図2と同様に表される。
【0228】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、電力系端子ST・DTは、樹脂層12の主表面と平行方向に沿って、樹脂層12の一側面から同方向に延伸して配置される。
【0229】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図64に示すように、樹脂層12に被覆されたセラミック基板10の第1の辺に配置されたドレイン端子DTおよびソース端子STと、第1の辺に対向する辺近傍にセラミック基板10に対して垂直方向に配置された信号系端子SS・G・CSとを備える。ここで、信号系端子SS・G・CSは、半導体デバイスQのソースセンス端子・ゲート信号端子・電流センス端子に接続される。なお、図示は省略されているが、第1の辺に対向の辺近傍にセラミック基板10に対して垂直方向に配置されたサーミスタ接続端子B1・B2をさらに備えていても良い。ここで、ソース端子STは、第1電源入力端子に対応し、ドレイン端子DTは、第2電源入力端子に対応する。
【0230】
また、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの模式的平面パターン構成は、
図65に示すように表され、
図65のXXIV−XXIV線に沿う模式的断面構造は、
図67に示すように表される。
【0231】
また、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2であって、ワンインワンモジュールの模式的裏面外観構成は、
図66に示すように表される。セラミック基板10の裏面上に配置される第2銅プレート層10bは、ヒートスプレッダとして機能する。
【0232】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図64〜
図65に示すように、セラミック基板10と、セラミック基板10の表面上に配置された第1銅プレート層10aの第1パターン10a(D)と、第1パターンD上に配置された半導体デバイスQと、第1パターンD上に配置された第1柱状接続電極18
pと、第1柱状接続電極18
pに接続されたドレイン端子DTとを備える。
【0233】
また、第1銅プレート層10aの第2パターン10a(S)と、第2パターン10a(S)上に配置された第2柱状接続電極18
nと、第2柱状接続電極18
nに接続されたソース端子STとを備えていても良い。
【0234】
また、ここで、図示は省略されているが、第1パターンD上に半導体デバイスQに隣接して配置された第1ダイオードDIを備えていても良い。さらに、場合によっては、第1パターンD上には、すべてのチップにダイオードDIが配置されていても良い。
【0235】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においても、半導体デバイスQは、例えば、SiC MOSFETで形成され、ダイオードDIは、例えば、SiCショットキーバリアダイオード(SBD)で形成される。
【0236】
ここで、信号系端子CS・G・SSは、
図64〜
図65に示すように、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0237】
また、絶縁基板10の主表面に対する垂直方向は、樹脂層12の主表面に対する垂直方向に等しい。
【0238】
また、信号系端子CS・G・SSは、
図64に示すように、樹脂層12の主表面上に直線状に配置されていても良い。
【0239】
また、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、絶縁基板10上に、半導体デバイスQに隣接して配置された電極パターンCSP・GSP・SSPを備える。特に、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2においては、電極パターンCSP・GSP・SSPは、絶縁基板10の周辺部に、6チップの半導体デバイスQを取り囲むように、隣接して配置されている。
【0240】
また、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、絶縁基板10上に、半導体デバイスQに隣接して配置された電極パターンCSP・GSP・SSPを備え、信号系端子CS・G・SSは、電極パターンCSP・GSP・SSPに半田付けにより接続されていても良い。
【0241】
電流センス端子CSは、
図65に示すように、電流センス電極パターンCSPに対して半田付けにより接続され、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0242】
ゲート信号端子Gは、
図65に示すように、ゲート信号電極パターンGSPに対して半田付けにより接続され、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0243】
ソースセンス端子SSは、
図65に示すように、ソースセンス電極パターンSSPに対して半田付けにより接続され、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0244】
図67のA部分の拡大された模式的断面構造は、
図68に示すように表される。また、
図68のB部分の模式的平面パターン構成は、
図69に示すように表され、
図69のXXV−XXV線に沿う模式的断面構造は、
図70に示すように表される。
【0245】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図65〜
図70に示すように、半導体デバイスQ(100)と、半導体デバイスQ上に配置されたソースパッド電極SP・SPと、半導体デバイスQ上にソースパッド電極SP・SPの周囲に配置され、ソースパッド電極SP・SPよりも厚い膜厚を有する絶縁膜60と、絶縁膜60およびソースパッド電極SP上に配置された上面板電極22とを備える。ここで、半導体デバイスQ(100)は、
図67に示すように、セラミック基板10の表面上に配置された銅プレート層10aの第1パターン10a(D)上に配置されていても良い。
【0246】
また、上面板電極22とソースパッド電極SPは、
図70に示すように、半田層80を介して接続されていても良い。
【0247】
また、絶縁膜60は、ポリイミド膜で形成されていても良い。厚さは、例えば、50μm以上であることが、絶縁性を容易に確保することができ、かつ低背化が可能であるという点で望ましい。あるいは、また、絶縁膜60は、セラミックス若しくはその積層で形成されていても良い。この場合も厚さは、例えば、50μm以上であることが、絶縁性を容易に確保することができ、かつ低背化が可能であるという点で望ましい。
【0248】
第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図64〜
図70に示ように、薄型SiCパワーモジュールを配線柱レス化で形成することができるため、小型、軽量化可能なパワーモジュール半導体装置を提供することができる。
【0249】
また、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図65に示すように、半導体デバイスQが、セラミック基板10の中央部に2列に3チップずつ配置される。また、セラミック基板10の周辺部には、2系統の電極パターンGSP・CSP・SSPが、L字構造に配置される。2系統の電極パターンGSP・CSP・SSPは、
図65に示すように、互いに共通に接続されて、半導体デバイスQのソースセンス端子・ゲート信号端子・電流センス端子に接続される。
【0250】
各チップのGP端子・SP端子・CS端子は、周辺部に配置されたL字構造の電極パターンGSP・CSP・SSPに向けて、ボンディングワイヤによって接続される。
【0251】
さらに、
図65に示すように、セラミック基板10の厚み方向から見た平面視で、上面板電極22・22Sは、半導体デバイスQから延伸したボンディングワイヤ群の直上には覆い被さらないように配置されている。
【0252】
電極パターンGSP・CSP・SSPをL字に形成することによって、3チップのMOSトランジスタからのボンディングワイヤの配線を短距離でかつクロス配置無しで配置することが可能となり、さらに、上面板電極22・22Sは、半導体デバイスQのチップ上から延伸したボンディングワイヤの直上には覆い被さらないように配置可能となる。
【0253】
各部材の接合構造の形成には、半田接合、金属粒子接合、固相拡散接合、液相拡散接合などの技術を適用可能である。
【0254】
その他の構成は、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1と同様であるため、重複説明は省略する。また、第3の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法および金型も第1の実施の形態と同様に構成可能であるため、重複説明は省略する。
【0255】
第3の実施の形態によれば、モールド本体から実質的に略垂直方向に信号系端子を設けることにより、インバータ装置全体を効率的に構成可能で、モジュール内の配線も最短距離で出力可能であるため、寄生成分の低減も可能なパワーモジュール半導体装置およびインバータ装置を提供することができる。
【0256】
第3の実施の形態によれば、ソケットを使用しないため、構造が簡単でかつ部品点数が少なく、ワンインワン薄型SiCパワーモジュールの省スペース化可能な垂直端子トランスファモールドのパワーモジュール半導体装置を提供することができる。
【0257】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1であって、ツーインワンモジュールの模式的回路表現は、
図71に示すように表される。
【0258】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1は、ツーインワンモジュールの構成を備える。すなわち、2個のMOSFETQ1・Q4が1つのモジュールに内蔵されている。
【0259】
ツーインワンモジュールの片側には、一例として4チップ(MOSトランジスタ×3、ダイオード×1)搭載可能であり、それぞれのMOSFETQ1・Q4は、3個まで並列接続可能である。ここで、MOSFETQ1・Q4は例えば、約5mm×約5mmのサイズを有する。
【0260】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1であって、ツーインワンモジュール(2 in 1 Module)の模式的鳥瞰構成は、
図72に示すように表される。
【0261】
また、樹脂層12を形成前の模式的鳥瞰構成は、
図73に示すように表される。
【0262】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1は、
図72および
図73に示すように、樹脂層12に被覆されたセラミック基板10の第1の辺に配置された正側電源入力端子Pおよび負側電源入力端子Nと、第1の辺に隣接する第2の辺近傍にセラミック基板10に対して垂直方向に配置された信号系端子S1・G1・T1と、第1の辺に対向する第3の辺に配置された出力端子Oと、第3の辺近傍にセラミック基板10に対して垂直方向に配置されたサーミスタ接続端子B1・B2と、第2の辺に対向する第4の辺近傍にセラミック基板10に対して垂直方向に配置された信号系端子S4・G4・T4とを備える。
【0263】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1においては、電力系端子P・Nは、樹脂層12の主表面と平行方向に沿って、樹脂層12の一側面から同方向に延伸して配置され、出力端子Oは、樹脂層12の主表面と平行方向に沿って、樹脂層12の他の側面から電力系端子P・Nと反対方向に延伸して配置される。
【0264】
信号系端子S1・G1・T1は、
図71に示す半導体デバイスQ1のソースセンス端子・ゲート信号端子・電流センス端子に接続され、信号系端子S4・G4・T4は、
図71に示す半導体デバイスQ4のソースセンス端子・ゲート信号端子・電流センス端子に接続される。また、負側電源入力端子Nは、第1電源入力端子に対応し、正側電源入力端子Pは、第2電源入力端子に対応する。
【0265】
さらに、上面板電極22
1・22
4を形成前の模式的鳥瞰構成は、
図74に示すように表される。
【0266】
また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1であって、ツーインワンモジュールの模式的平面パターン構成は、
図75に示すように表され、
図75のXXVI−XXVI線に沿う模式的断面構造は、
図76に示すように表される。
【0267】
また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1において、上面板電極22
1・22
4は、
図75に示すように、半導体デバイスQ1・Q4のチップ上から延伸したボンディングワイヤの直上には覆い被さらないように配置される。
【0268】
また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1においては、対向する辺近傍にセラミック基板に対して垂直方向に信号系端子(G1・S1・T1)・(G4・S4・T4)が互い違いに配置されることにより、3相インバータを組む場合など、パワーモジュールを並列に並べた際、信号系端子(G1・S1・T1)・(G4・S4・T4)同士が当たらないため、パワーモジュールサイズの省スペース化を図ることができる。
【0269】
各部材の接合構造の形成には、半田接合、金属粒子接合、固相拡散接合、液相拡散(TLP:Transient Liquid Phase)接合などの技術を適用可能である。
【0270】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1は、
図72〜
図76に示すように、セラミック基板10と、セラミック基板10の表面上に配置された第1銅プレート層10aの第1パターンD(K4)と、第1パターンD(K4)上に配置された半導体デバイスQ4と、半導体デバイスQ4と電気的に接続される電力系端子N・Oおよび信号系端子S4・G4・T4と、半導体デバイスQ4および絶縁基板10を被覆する樹脂層12とを備える。ここで、信号系端子S4・G4・G・T4は、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0271】
また、第1パターンD(K4)上に配置された第1柱状接続電極18
oと、第1柱状接続電極18
oに接続された出力端子Oとを備える。
【0272】
また、第1銅プレート層10aの第2パターンEPと、第2パターンEP上に配置された第2柱状接続電極18
nと、第2柱状接続電極18
nに接続された負側電源入力端子Nとを備える。
【0273】
また、第1柱状接続電極18
oは、第1パターンD(K4)上に配置された柱状延長電極25を備えていても良い。
【0274】
また、半導体デバイスQ4上に配置されたソース柱状電極20
4を備えていても良い。
【0275】
また、第1パターンD(K4)上に半導体デバイスQ4に隣接して配置された第1ダイオードD4を備えていても良い。
【0276】
また、ソース柱状電極20
4上に配置され、かつ第1ダイオードD4のアノード電極A4に接続された第1上面板電極22
1を備えていても良い。
【0277】
また、第1銅プレート層10aの第3パターンD(K1)上に配置された半導体デバイスQ1と、半導体デバイスQ1と電気的に接続される電力系端子Pおよび信号系端子S1・G1・T1と、半導体デバイスQ1は、半導体デバイスQ4と同様に、絶縁基板10とともに、樹脂層12によって被覆される。ここで、信号系端子S1・G1・T1は、絶縁基板10の主表面に対して垂直方向に延伸して配置される。
【0278】
また、第3パターンD(K1)上に半導体デバイスQ1に隣接して配置された第2ダイオードD1を備えていても良い。
【0279】
また、半導体デバイスQ1上に配置されたソース柱状電極20
1を備えていても良い。
【0280】
また、ソース柱状電極20
1上に配置され、かつ第2ダイオードD1のアノード電極A1に接続された第2上面板電極22
4を備えていても良い。
【0281】
ここで、絶縁基板10の主表面に対する垂直方向は、樹脂層12の主表面に対する垂直方向に等しい。
【0282】
また、信号系端子S1・G1・T1・信号系端子S4・G4・T4は、
図72に示すように、それぞれ樹脂層12の主表面上に直線状に配置されていても良い。
【0283】
また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図75に示すように、絶縁基板10上に、半導体デバイスQ4に隣接して配置された電極パターンCSP4・GSP4・SSP4を備え、信号系端子S4・G4・T4は、電極パターンCSP4・GSP4・SSP4に半田付けにより接続されている。
【0284】
同様に、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置2は、
図75に示すように、絶縁基板10上に、半導体デバイスQ1に隣接して配置された電極パターンCSP1・GSP1・SSP1を備え、信号系端子S1・G1・T1は、電極パターンCSP1・GSP1・SSP1に半田付けにより接続されている。
【0285】
また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1は、第3パターンD(K1)に接続された正側電源入力端子Pを備えていても良い。
【0286】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1であって、ツーインワンモジュールの模式的裏面外観構成は、
図77に示すように表される。セラミック基板10の裏面上に配置される第2銅プレート層10bは、ヒートスプレッダとして機能する。
【0287】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1において、半導体デバイスQ1・Q4は、例えば、SiC MOSFETで形成され、ダイオードD1・4は、例えば、SiC SBDで形成されている。また、セラミック基板10に対して垂直方向に配置されたサーミスタ接続端子B1・B2間には、サーミスタが接続され、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1の温度検出に利用される。
【0288】
半導体デバイスQ1・Q4の複数のチップは、セラミック基板10の表面上に、セラミック基板10の厚み方向から見た平面視で離間した位置に配置され、樹脂層12により樹脂モールドされている。
【0289】
また、柱状接続電極18
o・18
nは、CTEの値が相対的に小さい電極材料、例えば、CuMo、Cuなどで形成されていても良い。
【0290】
上面板電極22
1・22
4部分は、CTEの値が相対的に小さい電極材料、例えば、CuMo、Cuなどで形成されていても良い。
【0291】
ソース柱状電極20
1・20
4部分は、CTEの値が相対的に小さい電極材料、例えば、CuMo、Cuなどで形成されていても良い。
【0292】
ここで、上面板電極22
1・22
4間の表面に沿った離隔距離は、沿面距離と呼ばれる。沿面距離の値は、例えば、約6mmである。
【0293】
3相交流インバータを駆動するために第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1を3個並列に配置した模式的平面構成は、
図78に示すように表される。
また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1を3個並列に配置し、3相交流インバータを駆動する模式的回路構成は、
図79に示すように表される。
【0294】
第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1においては、信号系端子(G1・S1・T1)・(G4・S4・T4)がセラミック基板に対して垂直方向に配置されているため、
図78に示すように、パワーモジュール半導体装置1を並列配置した場合の占有面積を縮小化可能となる。このため、装置全体の省スペース化、小型化を図ることができる。
【0295】
その他の構成は、第1の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置1と同様であるため、重複説明は省略する。また、第4の実施の形態に係るパワーモジュール半導体装置の製造方法および金型も第1の実施の形態と同様に構成可能であるため、重複説明は省略する。
【0296】
第4の実施の形態によれば、モールド本体から実質的に略垂直方向に信号系端子を設けることにより、インバータ装置全体を効率的に構成可能で、モジュール内の配線も最短距離で出力可能であるため、寄生成分の低減も可能なパワーモジュール半導体装置およびインバータ装置を提供することができる。
【0297】
第4の実施の形態によれば、ソケットを使用しないため、構造が簡単でかつ部品点数が少なく、ワンインワン薄型SiCパワーモジュールの省スペース化可能な垂直端子トランスファモールドのパワーモジュール半導体装置を提供することができる。
【0298】
本実施の形態に係るモジュール半導体装置では、ワンインワンモジュール、ツーインワンモジュールについて説明したが、フォーインワン(Four in One)構成、シックスインワン(Six in One)構成などに形成することも可能である。さらにDC−DCコンバータと組み合わせた構成も可能である。
【0299】
本実施の形態に係るモジュール半導体装置では、実装する半導体素子は、SBD若しくはSiC MOSFETの例について主として説明したが、これらに限定されず、他のパワー半導体素子であっても良い。例えば、Si系のIGBT、GaN系のHEMT、若しくはAlN系のいずれかのパワーデバイスを適用可能である。
【0300】
本実施の形態に係るモジュール半導体装置では、1つの金属ブロック上に半導体素子を単数若しくは複数実装する構造を採用しても良い。また、複数のSBD、MOSFETなどが1つの金属ブロック上に実装されていても良い。ここで、金属ブロック単位同士は、金属粒子接合若しくは固相拡散接合で側面接合を形成しても良い。また、入出力端子部分においても金属粒子接合若しくは固相拡散接合で形成可能である。
【0301】
尚、本実施の形態に係るモジュール半導体装置は、最終的にはモジュール半導体装置全体を、例えばトランスファモールド樹脂などを使用して樹脂封止される。
【0302】
以上説明したように、本発明によれば、ストレート配線構造の半導体装置を提供することができる。
【0303】
また、本発明によれば、省スペース化可能な垂直端子トランスファモールドの半導体装置を提供することができる。
【0304】
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0305】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。