特許第6707592号(P6707592)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6707592
(24)【登録日】2020年5月22日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/12 20060101AFI20200601BHJP
   F16L 37/10 20060101ALI20200601BHJP
【FI】
   F16L37/12
   F16L37/10
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-160044(P2018-160044)
(22)【出願日】2018年8月29日
(65)【公開番号】特開2019-66033(P2019-66033A)
(43)【公開日】2019年4月25日
【審査請求日】2018年9月3日
(31)【優先権主張番号】10 2017 119 979.9
(32)【優先日】2017年8月31日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591044393
【氏名又は名称】ノルマ ジャーマニー ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】デニス ウンガー
(72)【発明者】
【氏名】ルネ シンドラー
【審査官】 柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02990708(EP,A1)
【文献】 特開2010−059642(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0226162(US,A1)
【文献】 米国特許第3747963(US,A)
【文献】 特開平03−219189(JP,A)
【文献】 特表2015−537137(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102016123200(DE,A1)
【文献】 特開平10−026341(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第10030274(DE,A1)
【文献】 特開昭56−093275(JP,A)
【文献】 特開2015−190586(JP,A)
【文献】 特開2009−138814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/12
F16L 37/10
F16L 21/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ラインに用いるコネクタであって、
接続部品のための受器を有する管状のハウジングと、
前記受器を包囲し、前記コネクタをロック位置にロックするために予め張力がかけられ、かつ、前記コネクタをロック解除して解放位置にするために回転可能である一体的で連続的な回転リングとを備え、
少なくとも1つの案内チャネルが、前記ハウジングの外側包絡面内に設けられ、
前記案内チャネルが、前記ハウジングの第1前面上に入口を有し、
前記回転リングが、
少なくとも部分的に前記案内チャネル内に受け入れられ
前記案内チャネルに沿って前記ハウジングに押し付けられることが可能であり、かつ、前記ロック位置にされることが可能であるコネクタ。
【請求項2】
前記案内チャネルが、前記入口から前記ハウジングの第2前面の方向に弓形部分を有して延在する請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記回転リングが、前記ハウジング上で前記案内チャネルを通って前記管状のハウジングの周縁方向に案内される請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記回転リングの軸方向運動が、前記案内チャネルによって画定される請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項5】
前記回転リングが、グリップ部を備える請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項6】
前記グリップ部が、前記管状のハウジングの周縁方向に延在する少なくとも2つの段形状部分を備える請求項に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記回転リングが、少なくとも1つのロッキング要素を備える請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングが、凹部を備え、
該凹部が、ハウジング壁を貫通する開口として構成され、かつ、前記案内チャネルの基部を突き抜ける請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングが、凹部を備え、
該凹部が、ハウジング壁を貫通する開口として構成され、かつ、前記案内チャネルの基部を突き抜け、
前記ロッキング要素が、前記ロック位置において前記凹部と係合する請求項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記案内チャネルが、前記凹部を越えて前記管状のハウジングの周縁方向に延在する請求項または請求項に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記案内チャネルの前記基部が、前記入口に対向する前記案内チャネルの端部に傾斜面を有する請求項から請求項10のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項12】
前記回転リングが、前記コネクタが前記ロック位置にある状態で前記コネクタに挿入されたホースを圧迫する圧迫要素を有する請求項1から請求項11のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項13】
前記ハウジングが、内側包絡面内に封止リングのための封止座を有する請求項1から請求項12のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項14】
前記回転リングが、前記ハウジングの前記外側包絡面における径方向のくぼみ内に突出する成形部分を有する請求項1から請求項13のいずれかに記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体ラインに用いるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車産業、供給産業(supply industry)、または換気技術においては、パイプ、ホース、パイプコネクタ、または他の流体ラインを接続することが定期的に必要となる。使用分野に応じて、そのような接続は、例えば圧縮強さ、気密度、温度耐性、および/または機械的安定性に関する要求を満たさなければならない。これらの要求は、特にそのような接続が燃料タンクを接続するためにまたは自動車の冷水回路(cold water circuit)において使用される場合、システムの安全性に関して重大な意味を持ち得る。
【0003】
ホース、パイプ、パイプコネクタ、および/または他の細長い中空体などの流体ライン同士を多くの異なる方法で接続することが知られている。それにより、ホースをパイプに接続することができ、パイプを接続部品に接続することができ、または、例えば、対応するコネクタを介してホースを接続部品に接続することができる。
【0004】
ツールを使用することなしに2つの細長い中空体(以下、管)を接続するためのデバイスが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、第1接続部品、これに固定可能な第1管は、環状のハウジングとして構成される。この第1接続部品は、雌コネクタの幾何形状を有する。第2接続部品または第2管が、雄コネクタとして構成され、かつ、雄コネクタの幾何形状を有する。第2接続部品は、中心軸に沿って第1接続部品に挿入可能であり、また、デバイスにより、ツールを使用することなしにロックおよびロック解除可能である。この目的のために、特許文献1によれば、回転リング、案内リング、およびOリングが用意され、前述のリングは、ハウジングの内側に互いに軸方向に隣接するように配置される。この場合、Oリングは、軸方向において第2接続部品から最も遠くに離され、一方で回転リングは、軸方向において第2接続部品の隣に配置される。案内リングは、軸方向においてOリングと回転リングとの間に配置され、径方向においては、Oリングは、第1接続部品と第2接続部品との間に配置され、第2接続部品は、第1接続部品内に突出する。
【0005】
そのようなコネクタの設計は、互いに対して移動可能でなければならない少なくとも3つの部品を必要とする。さらに、異なる部品の数、ならびに回転リングおよび案内リングを用意する必要性は、結果的にコネクタの構造を複雑にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2009/082288A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、個々の部品の数が減り、また、それらの部品の組立てに要する労力が減少した、信頼性のあるロック可能なコネクタを提供することである。コネクタは、材料消費を少なくし、費用効率が高くかつ迅速な方法で製造することができるように意図されている。さらに、コネクタは、場所を取らずかつ重量を抑えた設計のものであるように意図されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主な特徴は、請求項1の特徴部分に明記される。実施形態は、請求項2から15の主題を形成する。
【0009】
本発明の一態様は、流体ラインに用いるコネクタであって、接続部品のための受器を有する管状のハウジングと、前記受器を包囲し、前記コネクタをロックしてロック位置にするために予め張力がかけられ、かつ、前記コネクタをロック解除して解放位置にするために回転可能である一体的で連続的な回転リングとを備え、少なくとも1つの案内チャネルが前記ハウジングの外側包絡面内に設けられ、前記案内チャネルが前記ハウジングの第1前面上に入口を有し、前記回転リングが、少なくとも部分的に前記案内チャネル内に受け入れられるコネクタである。1つの好ましい実施形態としては、ハウジングが一体的に構成される。これにより、コネクタのより優れた安定性がもたらされる。
【0010】
上記態様においては、前記案内チャネルが、前記入口から前記ハウジングの第2前面の方向に弓形部分を有して延在していてもよい。
さらなる変形例としては、弓形部分が前面と平行な部分に移行していてもよい。このような構成によれば、回転リングは、有利にかつ容易にハウジングに取り付けることができる。回転リングは、案内チャネルの入口上に配置され、かつ、弓形部分により、ハウジングの第2前面に向かう方向において軸方向にハウジングに押し付けられる。前面と平行な部分は、回転リングのためのガイドを作り出し、前述の回転リングは、軸方向に変位されることなしにハウジングの周りで周縁方向に回転することができる。前面と平行な案内チャネルの部分との組合せで弓形部分が存在することは、有利には二重機能をもたらす。弓形部分は、ハウジング上への回転リングの単純な取付けに役立ち、一方で、前面と平行な案内チャネルの部分により、ロックおよびロック解除するための回転リングの確実な案内が提供される。さらに、本発明は、回転リングがハウジング上で案内チャネルを通って周縁方向に案内されるものとする。したがって、案内チャネルが案内スロットを形成することが認められる。
【0011】
また、上記態様においては、前記案内チャネルが、前記入口から前記ハウジングの第2前面の方向に弓形部分を有して延在していてもよい。
案内チャネルは、ハウジングの周縁部分に沿って延在するものとされる。いくつかの領域において案内チャネルが延在することにより、チャネルが周縁方向において区切られることが達成される。このようにして、周縁方向に配置される境界が、回転リングに対して有利に設けられる。
【0012】
また、上記態様においては、前記回転リングが、前記案内チャネルに沿って前記ハウジングに押し付けられることが可能であり、かつ、前記ロック位置にされることが可能であってもよい。
したがって、ハウジングへの回転リングの単純な取付けを達成することができる。したがって、具体的には、回転リングは、ハウジングに自動的に取り付けることができる。ロック位置への移行により、回転リングは、予め張力をかけられる定められた位置に着く。したがって、ハウジングへの回転リングの取付けは、ロック位置で終わり、このロック位置では、解放位置とは反対に、予張力が加えられる。したがって、回転リングは、案内チャネルを介して、具体的には案内チャネルの弓形部分を介さずに、ロック位置から解体することができない。
【0013】
また、上記態様においては、前記回転リングの軸方向運動が、前記案内チャネルによって画定されてもよい。
これにより、回転リングの予張力に反して、回転リングの単純かつ正確な操作が有利に提供される。
【0014】
また、上記態様においては、前記回転リングが、グリップ部を備えていてもよい。
グリップ部により、回転リングは、使用者によって容易につかまれることが有利に可能となる。これは、回転リングおよび/またはコネクタが不可視でありまた使用者によるコネクタの操作が目に見えずに行われる場合に、特に有利である。例えば、自動車のエンジン室の場合がこれにあてはまる。さらに、相応に設計されたグリップ部により、増大されたトルクおよび/または増大された保持力が、使用者によりグリップに伝達することができる。これは、コネクタをとりわけ確実にロックすることが必要とされる場合に、特に有利である。この場合、コネクタは、強化された予張力が与えられることが好ましい。コネクタが自動車のエンジン室内に設置される場合、グリップ部は、例えばグリップ上に位置する流体が力伝達を減じる場合に、使用者によるグリップへの向上された力伝達を生成するのに有利に貢献することができる。したがって、さらなる任意選択の構造的手段は、グリップ部が、周縁方向に延在する少なくとも2つの段形状部分を備えるものとする。
【0015】
また、上記態様においては、前記回転リングが、少なくとも1つのロッキング要素を備えていてもよい。
回転リングは、6つよりも多くのロッキング要素を備えていることが好ましく、8つから10個のロッキング要素を備えていることが特に好ましい。ロッキング要素は、案内チャネルに挿入されるものとされる。ロッキング要素が案内チャネルに挿入されるときに、回転リングは案内チャネル内で案内されるが、ロッキング要素は、コネクタをロックするために使用される。ロッキング要素は、ハウジング内で回転リングの唯一の案内となることが好ましい。このようにして、案内チャネルは、ロッキング要素を受け入れるように設計されるだけでよく、一方で、回転リングは、環状部分により外側包絡面の外側面に当接することが好ましい。
【0016】
また、ロッキング要素は、バネ幾何形状を有するものとされる。バネ幾何形状が、回転リングへのロッキング要素の弾性接続部として設計されるものとする。本発明の本質的な発展形態は、ハウジングが、コネクタをロック解除するための傾斜面を有するものである。コネクタを解放位置に移行させるために、回転リングが周縁方向に回転され、それと同時にリングとロッキング要素との間の接続部が回転リングの予張力に反して傾斜面に沿って案内されるものが、好ましい。傾斜面は、案内チャネルの基部に、または入口に対向する案内チャネルの端部に配置されることが、特に好ましい。バネ幾何形状の存在により、回転リングが解放位置からロック位置にいつでも移行されるという利点が達成される。
【0017】
また、上記態様においては、前記ハウジングが凹部を備え、該凹部が、ハウジング壁を貫通する開口として構成され、かつ、前記案内チャネルの基部を突き抜けていてもよい。
また、上記態様においては、前記ロッキング要素が、前記ロック位置において前記凹部と係合してもよい。本発明の発展形態によれば、ロッキング要素は、ロック位置において凹部を突き抜けるものとされる。このようにして構成された凹部は、コネクタに挿入された接続部品、ホース部分、などをコネクタがロックするように有利に適する。具体的には、このことは、回転リングがロック位置に保持されるので、ロッキング要素が凹部として設計された開口と係合する場合に有利である。したがって、コネクタの不注意なロック解除は、起こり得ない。
【0018】
また、上記態様においては、前記案内チャネルは、前記凹部を越えて前記周縁方向に延在してもよい。
これにより、回転リングが案内チャネル内で凹部を越えて回転可能であるという利点をもたらす。ロッキング要素が、入口に対向する凹部の縁部上で斜めの部分を介して案内されることが、特に好ましい。したがって、バネ荷重を受けたロッキング要素が、入口から離れる周縁方向における回転リングの回転により凹部との係合から外されることができ、一方で、案内チャネルにおける回転リングの案内は、さらに確実とされる。
また、上記態様においては、前記案内チャネルの前記基部が、前記入口に対向する前記案内チャネルの前記端部に傾斜面を有していてもよい。
この場合、傾斜面は、凹部に直接隣接することが、特に好ましい。したがって、本発明のさらなる特徴によれば、凹部は、入口と傾斜面との間で案内チャネルに配置されるものとされる。
【0019】
本発明のさらなる特徴は、コネクタを解放位置に移行させるために、回転リングが周縁方向に回転され、それと同時にバネ幾何形状が回転チャネルの予張力に反して案内チャネルの基部に一致するものとする。本発明の発展形態では、バネ幾何形状は、傾斜面に一致するものとされる。このようにして、案内チャネル内でのロッキング要素による回転リングの案内が確実とされたままで、上述の効果、すなわち、コネクタの解放位置への移行およびロック解除も達成することができる。
【0020】
また、上記態様においては、前記回転リングが、前記コネクタが前記ロック位置にある状態で前記コネクタに挿入されたホースを圧迫する圧迫要素を有していてもよい。
この構成により、コネクタとコネクタに挿入された構成要素、例えばホースまたは接続部品との間に特に封止された接続が保証されることが確実とされる。
【0021】
また、上記態様においては、前記ハウジングが、内側包絡面内に封止リングのための封止座を有していてもよい。
本発明のさらなる実施形態は、封止座が、内側包絡面から径方向内方に突出するカラーまたは肩によって形成されるものとする。封止座は、好ましくは封止要素を受け入れることができ、それにより、コネクタとコネクタに挿入可能な接続部品との間に封止をもたらすことができる。このようにして、確実な接続が、コネクタによって有利に達成される。
【0022】
また、上記態様においては、前記回転リングが、前記ハウジングの前記外側包絡面における径方向のくぼみ内に突出する成形部分を有していてもよい。
この構成により、使用者は、回転リングがロック位置にあるのかまたは解放位置にあるのかを、外部から容易に識別することができる。
【0023】
回転リングおよび/またはハウジングは、射出成形によって製造されることが、認められる。射出成形部品は、急速かつ費用効率が高い方法で大量に製造することができるので、このことは、製造費用に関して特に有利である。
【0024】
本発明のさらなる特徴、詳細、および利点は、特許請求の範囲に記載の文言から、また、図面を参照して例示的な実施形態を以下に説明することから、開示される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの回転リングが位置決めされた斜視概略図である。
図2図1のコネクタの回転リングの斜視概略図である。
図3】受入れ領域において破断されたハウジングの図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の一実施形態に係るコネクタ1について、図面を参照して以下に説明する。
図1は、回転リング40を位置決めされたコネクタ1の斜視概略図を示す。
コネクタ1は、ハウジング10および回転リング40を備える。
ハウジング10は、実質的に円筒形であるように構成され、かつ、内側包絡面28および外側包絡面14を有するハウジング壁26を備える。
【0027】
また、ハウジング10は、第1前面18上に受器12を備える。
受器12は、ハウジング10の内部領域に挿入可能なホースまたは接続部品を受け入れる働きをする。コネクタ1は、このホースまたは接続部品をさらなる要素に接続し、このさらなる要素は、例えば、ホースまたは接続部品であってもよい。また、他方の端部に、例えばハウジング10の第2前面22上に配置される。
【0028】
図1に示される本実施形態の変形例、または図1に示される本実施形態との組合せにより、接続部品も第2前面22に具体的には恒久的に接続されることができる。さらに、ハウジング10は、第2前面22上にさらなる案内要素への接続のための雄コネクタを有することができる。あるいは、ハウジング10は、第2前面22上に溶接幾何形状(welding geometry)を有することができ、この溶接幾何形状により、管をコネクタに接続、具体的にはコネクタ1に恒久的に接続することができる。他の変形例としては、ハウジング10は第2前面22上にクリップのための座を有し、これにより、第2前面上で、ホースがハウジング10および/またはコネクタ1に接続可能であってもよい。
【0029】
図1に示されるように、封止要素、例えば封止リング、Oリングなどのための封止座11が、内側包絡面28内、具体的には受器12の領域内に配置され、封止座11は、径方向内方に突出する肩として構成される。
内側包絡面28は、径方向内方に突出するさらなる肩を有することができ、このさらなる肩は、場合により、受器12に挿入されるホースまたは接続部品のための止め具として働くことができる。
【0030】
案内チャネル30の入口32が、ハウジング10の第1前面18上に配置される。
ハウジング10は、好ましくは4つから8つの案内チャネル30を備え、特に好ましくは6つの案内チャネル30を備える。
案内チャネル30は、ハウジング壁26においてハウジング10の外側面上で最初は弓形部分34を有しハウジング10の第2前面22の方向に延在する。前面に平行な部分36が、弓形部分34に隣接する。案内チャネル30は、ハウジング壁において、部分的な周縁部に沿って周縁方向Uに延在する。案内チャネル30は、ハウジング10の受器12の領域内に配置される。
【0031】
少なくとも1つの凹部24が、受器12の領域内に配置される。受器12の領域内には、好ましくは4つから8つ、特に好ましくは6つの凹部24が、周縁方向Uにおいて均等に分散される。
凹部24は、ハウジング壁26を突き抜け、かつ、具体的には、案内チャネル30の基部において、前面に平行な部分36に通じる。
【0032】
さらに、コネクタ1は、ハウジング10の外側包絡面14上に配置される回転リング40を備える。
回転リング40は、受器12の領域内に配置されかつ部分的に案内チャネル30に挿入されることが好ましい。回転リング40は、段形状部分44によって形成されたグリップ部42を有する。
グリップ部42は、好ましくは4つから6つの段形状部分44を有し、特に好ましくは6つの段形状部分44を有する。グリップ部42の内側面は、ハウジング10の受器12の領域における外側包絡面14に対応する。
【0033】
段形状部分44は、外径がグリップ部42の短い周縁部分にわたって標準直径から増大し次いでより長い周縁部分にわたって再度標準直径に縮小するように、周縁方向Uに延在する。この場合、グリップ部42の内径は、同じままであり、かつ、受器12の領域におけるハウジング10の外側包絡面14の外径に実質的に一致する。
回転リング40のグリップ部42はまた、ハウジング10と係合する、具体的にはハウジング10の径方向のくぼみ15と係合する、成形部分54を有する(図3参照)。
【0034】
また、回転リング40は、回転リング40の内側面上に配置された少なくとも1つのロッキング要素46を有する。回転リング40は、好ましくは4つから8つのロッキング要素46を有し、特に好ましくは6つのロッキング要素46を有する。
ロッキング要素46は、案内チャネル30に挿入される。図1に示されるロック位置では、ロッキング要素46は、ハウジング10の凹部24と係合している。
【0035】
したがって、回転リング40は、ハウジング10の案内チャネル30内で周縁方向Uに案内され、ロッキング要素46は、案内チャネル30に挿入される。回転リング40は、案内チャネル30の入口32を通してハウジング10に押し付けられる。これは並進と回転との組合せの運動(combined translation−rotation movement)だけが必要とされるので、自動化されたプロセスによって行われる。例えば、少なくとも2つの自由度を持つマニピュレータによって実施することが可能である。
【0036】
ハウジング10に取り付けられた回転リング40は、周縁方向Uに移動可能(捻転可能かつ/または回転可能)であり、それと同時に、案内チャネル30に、具体的には前面に平行な案内チャネル30の部分36に挿入される。
【0037】
ロック位置では、回転リング40は、そのロッキング要素46により、ハウジング10の凹部24と係合する。回転リング40は、コネクタ1を解放位置にするために、周縁方向Uにおいて入口32に対向した案内チャネル30の端部38の方向に回転可能である。この場合、ロッキング要素46は、凹部24との係合が解除される。
【0038】
回転リング40の回転は、段形状部分44を備えるグリップ部42により、使用者が容易に行うことができる。ハウジング10内の凹部24と係合するグリップ部42の成形部分54および/または回転リング40は、コネクタ1の位置(ロック位置または解放位置)を使用者に示す。
【0039】
図2は、回転リング40の斜視概略図を示す。上述のように、回転リング40は、グリップ部42を有する。ロッキング要素46が、グリップ部42の内側面上でグリップ部42に配置される。これらのロッキング要素46は、ロッキング要素46とグリップ部42との間の突出部として構成されるバネ幾何形状48により、グリップ部42に接続される。本実施形態に反して、図2に示される回転リング40は、段形状のグリップ部分44により、その内側面上に段形状の構造を有することができる。
【0040】
図3は、受器12の領域において破断されたハウジング10を示す。図3に示されるように、案内チャネル30が入口32から曲線状部分34を介して前面に平行な部分36に移行することを識別することができる。この場合、入口32に対向する端部38は、案内チャネル30の方向において、隣接する案内チャネル30の入口32とおおよそ同じ周縁位置に配置される。
ハウジング壁26を貫通する開口として構成されている凹部24は、それぞれの案内チャネル30の基部33に存在する。凹部24は、前面に平行な案内チャネル30の部分36内に配置され、前面に平行な案内チャネル30の部分36は、凹部24から周縁方向Uに平行に両方向に延在する。あるいは、周縁方向Uに配置される側面を有する凹部24が、入口32に対向する案内チャネル30の端部38に隣接することができる。
【0041】
傾斜面31が、入口32に対向する案内チャネル30の端部38、および/または、入口32に対向する案内チャネル30の端部38に面する凹部24の側面上の凹部24の領域内に配置される。
ロッキング要素46は、コネクタ1がロック位置から解放位置に移行されるときに、傾斜面31上を移動する。
傾斜面31は、バネ幾何形状48が収縮または延長し、それによりロッキング要素46を凹部24との間で係合または係脱させ、それと同時にコネクタ1がロックまたはロック解除されることを確実にする。
【0042】
さらに、図3に示されるように、くぼみ15を識別することができ、くぼみ15により、回転リング40の成形部分54は、回転リング40がハウジング10に取り付けられたときにロック位置またはロック解除位置を表示するために係合した状態にすることができる。
【0043】
本発明は、本実施形態およびその変形例のうちの1つに限定されるものではなく、多くの異なる方法で修正することも可能である。
【0044】
流体ラインのためのコネクタ1が一体的な管状のハウジング10を備えている。接続部品のための受器12が、ハウジング10内に存在する。受器12は、一体的で連続的な回転リング40によって包囲される。回転リング40は、コネクタ1をロックしてロック位置にするために予め張力をかけられ、かつ、コネクタ1をロック解除して解放位置にするために回転可能である。本発明によれば、少なくとも1つの案内チャネル30が、ハウジング10の外側包絡面14内に構成される。案内チャネル30は、ハウジング10の第1前面18上に入口32を有する。回転リング40は、少なくとも部分的に案内チャネル30内に受け入れられる。
【0045】
特許請求の範囲、説明、および図面から開示される全ての特徴および利点は、構造上の詳細、空間的配置、および方法ステップを含めて、それ自体でもあらゆる種類の組合せにおいても、本発明に不可欠である。
【符号の説明】
【0046】
1 コネクタ
10 ハウジング
11 封止座
12 受器
14 外側包絡面
15 くぼみ
18 第1の前面
22 第2の前面
24 凹部
26 ハウジング壁
28 内側包絡面
30 案内チャネル
31 傾斜面
32 入口
33 基部
34 弓形部分
36 前面に平行な部分
38 対向端部
40 回転リング
42 グリップ部
44 グリップ部分
46 ロッキング要素
48 バネ幾何形状
54 成形部分
図1
図2
図3