【実施例】
【0030】
実施例1−指先穿刺のサンプル源
本実施例では、患者の血液サンプルが指先穿刺で取得される。指先穿刺では、鋭利な器具又はランセットを使用して、指の先端に小さな傷をつける。サンプル採取の人員は、あらかじめプラスチックとホイルの包装をサンプル分析ユニット100から除去し、次に、サンプル分析スライド102とサンプル採取デバイス103の両方をパッケージングユニット101から取り外す。傷をつけた後、多くの場合は患者の指を絞って、指先に1滴の血液を出させる。次にサンプル採取デバイス103の先端を血液の滴に当てると、毛細管作用によりサンプル採取デバイス103が、一定量の患者サンプルを吸い上げる。次にサンプル採取デバイス103を、サンプル分析スライド102の右端に挿入し、定位置にスナップ嵌めする。このスライドとチップの二部分からなるユニットは、患者サンプルの漏れを防ぎ、これによって危険な医療廃棄物の流出の可能性を低減し、また、更なる処理のために、組み合わせユニットで臨床診断アナライザーのプロセッサー読み取り装置まで輸送することが可能になる。この組み合わせユニットを臨床診断アナライザーのプロセッサー読み取り装置に挿入すると、処理プロトコルにより空気圧を使って患者サンプルがサンプル採取デバイス103からサンプル分析スライド102内へと移動される。臨床診断アナライザーのプロセッサー読み取り装置内での更なる処理により、光学密度又は色の変化が生じ、これを光学的に読み取ることにより、分析評価結果が得られる。メインフレーム臨床診断分析におけるラテラルフロースライドデバイスの一般的な議論は、同時係属中の表題が「Lateral Flow Assay Devices for Use in Clinical Diagnostic Apparatus and Configuration of Clinical Diagnostic Apparatus for Same」の米国特許出願公開第20130330713A1号(Jakubowicz、Bower、Dambra、Ding、Robinson、Ryan及びTomassoによる)に開示されており、この全体が参照により本明細書に組み込まれる。本実施例において、パッケージングユニット101とプラスチック及びホイルの包装は一般廃棄物として捨てることができるが、組み合わせユニットは危険な医療廃棄物として捨てなければならない。
【0031】
実施例2−ピペット又はシリンジのサンプル源
本実施例では、患者サンプルは静脈穿刺によりすでに取得されたものが利用でき、このサンプルは現在ピペット又はシリンジ内にある。上記の実施例1とは異なり、サンプル採取の人員は、あらかじめプラスチックとホイルの包装をサンプル分析ユニット100から除去し、しかしながら次に、サンプル分析スライド102だけをパッケージングユニット101から取り出す。サンプル採取デバイス103はパッケージングユニット101内に残ったままである。
【0032】
ピペット又はシリンジが10mL以上の患者サンプルを収容していると仮定すると、ピペット又はシリンジの先端に約35μLの滴を形成するには、手作業のかなりの器用さが必要であり、これに応じて、危険な医療廃棄物の流出の可能性が増大する。この厄介な手順をなくすために、サンプル採取デバイス103がまだパッケージングユニット101内に組み込まれた状態で、ある程度多量の患者サンプル(例えば0.1〜0.2mL程度)を、パッケージングユニット101の熱成形ウェル201に分注するのは比較的簡単な操作である。サンプル採取デバイス103の先端は、熱成形ウェル201内に入れられた液体と流体連通しているため、一定量の患者サンプルが毛細管作用によりサンプル採取デバイス103内へと誘導される。熱成形ウェル201内に配置された過剰な患者サンプルは、オーバーフローリザーバ203により受け入れられる。患者サンプルを含むサンプル採取デバイス103は、ここでパッケージングユニット101から取り外され、サンプル分析スライド102に挿入され、定位置にスナップ嵌めされる。ここで、上記の実施例1と同様に処理を続けるが、ただし、パッケージングユニット101は医療廃棄物として捨てなければならない。
【0033】
追加の実施形態
1.サンプル分析スライドを保持するための第1セクションと、サンプル採取デバイスを保持するための第2セクションと、スプラッシュウォールに隣接して第2セクションの底部に形成される熱成形ウェルと、当該第1セクションと当該第2セクションの間に形成される当該スプラッシュウォールと、第2セクションの当該底部に形成されかつ当該熱成形ウェルと流体連通しているオーバーフローリザーバとを含む、パッケージングユニット。
2.当該サンプル分析スライドを定位置にしっかりと保持するよう設計された、第1セクションの側壁内に形成された少なくとも1つのスナップ嵌め突起と、当該サンプル採取デバイスを定位置にしっかりと保持するよう設計された、第2セクションの側壁内に形成された少なくとも1つのスナップ嵌め突起とを更に含む、実施形態1に開示のパッケージングユニット。
3.パッケージングユニットが、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、及びアクリルシートの中の1つから選択されるプラスチックで作製される、実施形態2に開示のパッケージングユニット。
4.第1セクションと第2セクションを分離するためのミシン目を更に含む、実施形態1に開示のパッケージングユニット。
5.分析のために、採取されたサンプルを調製するための、実施形態1に開示のパッケージングユニットを使用する方法であって、サンプル分析スライドをパッケージングユニットから取り出すことと、ピペット又はシリンジ内にサンプルを取得することと、ピペット又はシリンジ内の当該サンプルの少なくとも一部分を、当該パッケージングユニットの熱成形ウェルに移送することにより、移送済みサンプルを取得することと、当該移送済みサンプルの少なくとも一部を、毛細管作用によりサンプル採取デバイス内に取り込むため、適切な時間をおくことにより、採取されたサンプルを取得することと、採取されたサンプルを含むサンプル採取デバイスを、パッケージングユニットから取り出すことと、採取されたサンプルを含むサンプル採取デバイスを、サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成することと、を含む、方法。
6.サンプル分析スライドをパッケージングユニットから取り出す工程が、採取されたサンプルを含むサンプル採取デバイスを、サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成する工程よりも前の任意の時点である、実施形態5に開示の方法。
7.約1/2ミリリットルのサンプルが、ピペット又はシリンジから熱成形ウェルへと移送される、実施形態5に開示の方法。
8.第1セクション及び第2セクションを分離するためのミシン目を更に含み、かつ、ピペット又はシリンジ内の当該サンプルの少なくとも一部分を、熱成形ウェルに移送する工程よりも前に、当該第1セクション及び第2セクションをミシン目で分離する、実施形態5に開示の方法。
9.分析のために、採取されたサンプルを調製するための、実施形態1に開示のパッケージングユニットを使用する方法であって、サンプル分析スライドをパッケージングユニットから取り出すことと、サンプル採取デバイスをパッケージングユニットから取り出すことと、サンプルへのアクセスを得ることと、サンプル採取デバイスを、サンプルとの流体連通状態に配置することと、当該サンプルの少なくとも一部を、毛細管作用によりサンプル採取デバイス内に取り込むため、適切な時間をおくことにより、採取されたサンプルを取得することと、採取されたサンプルを含むサンプル採取デバイスを、サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成することと、を含む、方法。
10.サンプル分析スライドをパッケージングユニットから取り出す工程が、採取されたサンプルを含むサンプル採取デバイスを、サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成する工程よりも前の任意の時点である、実施形態8に開示の方法。
11.サンプルが、指先穿刺の血液である、実施形態8に開示の方法。
【0034】
当業者には、本明細書に開示される製品に様々な修正及び変形がなされ得ることが明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許範囲及びそれらの等価物の範囲内で提供される、そのような修正及び変形を扱うことを意図する。
【0035】
上記で引用したすべての刊行物の開示は、それぞれが別個に参照として組み込まれているかのように同程度に、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0036】
〔実施の態様〕
(1) サンプル分析スライドを保持するための第1セクションと、
サンプル採取デバイスを保持するための第2セクションと、
スプラッシュウォールに隣接して前記第2セクションの底部に形成される熱成形ウェルと、
前記第1セクションと前記第2セクションの間に形成される前記スプラッシュウォールと、
前記第2セクションの前記底部に形成されかつ前記熱成形ウェルと流体連通しているオーバーフローリザーバと、
を含む、パッケージングユニット。
(2) 前記サンプル分析スライドを定位置にしっかりと保持するよう設計された、前記第1セクションの側壁内に形成された少なくとも1つのスナップ嵌め突起と、
前記サンプル採取デバイスを定位置にしっかりと保持するよう設計された、前記第2セクションの側壁内に形成された少なくとも1つのスナップ嵌め突起と、
を更に含む、実施態様1に記載のパッケージングユニット。
(3) 前記パッケージングユニットが、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、グリコール化ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、及びアクリルシートの中の1つ又は2つ以上から選択されるプラスチックで作製されている、実施態様2に記載のパッケージングユニット。
(4) 前記第1セクションと前記第2セクションを分離するためのミシン目を更に含む、実施態様1に記載のパッケージングユニット。
(5) 分析のために、採取されたサンプルを調製するための、実施態様1に記載のパッケージングユニットを使用する方法であって、
前記サンプル分析スライドを前記パッケージングユニットから取り出すことと、
ピペット又はシリンジ内にサンプルを取得することと、
ピペット又はシリンジ内の前記サンプルの少なくとも一部分を、前記パッケージングユニットの前記熱成形ウェルに移送することにより、移送済みサンプルを取得することと、
前記移送済みサンプルの少なくとも一部を、毛細管作用により前記サンプル採取デバイス内に取り込むため、適切な時間をおくことにより、採取されたサンプルを取得することと、
前記採取されたサンプルを含む前記サンプル採取デバイスを、前記パッケージングユニットから取り出すことと、
前記採取されたサンプルを含む前記サンプル採取デバイスを、前記サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成することと、を含む、方法。
【0037】
(6) 前記サンプル分析スライドを前記パッケージングユニットから取り出す前記工程が、前記採取されたサンプルを含む前記サンプル採取デバイスを、前記サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成する前記工程よりも前の任意の時点である、実施態様5に記載の方法。
(7) 約1/2ミリリットルのサンプルが、前記ピペット又はシリンジから前記熱成形ウェル内へと移送される、実施態様5に記載の方法。
(8) 前記第1セクション及び前記第2セクション(the first and section)を分離するためのミシン目を更に含み、かつ、ピペット又はシリンジ内の前記サンプルの少なくとも一部分を前記熱成形ウェルに移送する前記工程よりも前に、前記第1セクション及び前記第2セクションを、前記ミシン目で分離する、実施態様5に記載の方法。
(9) 分析のために、採取されたサンプルを調製するための、実施態様1に記載のパッケージングユニットを使用する方法であって、
前記サンプル分析スライドを前記パッケージングユニットから取り出すことと、
前記サンプル採取デバイスを前記パッケージングユニットから取り出すことと、
サンプルへのアクセスを得ることと、
前記サンプル採取デバイスを、前記サンプルとの流体連通状態に配置することと、
前記サンプルの少なくとも一部を、毛細管作用により前記サンプル採取デバイス内に取り込むため、適切な時間をおくことにより、採取されたサンプルを取得することと、
前記採取されたサンプルを含む前記サンプル採取デバイスを、前記サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成することと、を含む、方法。
(10) 前記サンプル分析スライドを前記パッケージングユニットから取り出す前記工程が、前記採取されたサンプルを含む前記サンプル採取デバイスを、前記サンプル分析スライド内へとスライドさせることにより、更なる分析のために好適な組み合わせユニットを形成する前記工程よりも前の任意の時点である、実施態様8に記載の方法。
【0038】
(11) 前記サンプルが、指先穿刺の血液である、実施態様8に記載の方法。