(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
医療機関端末から送信される医療機関における請求書データ、および、ユーザにより設定された前記医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、前記医療機関の請求書の精算処理を行う医療機関精算処理手段と、
前記医療機関端末から送信される処方箋データを含む調剤依頼を薬局端末に送信する処方箋データ送信手段と、
前記薬局端末から薬局における請求書データを含む調剤可能通知を受信し、且つ、ユーザ端末から前記調剤可能通知に基づく前記薬局における処方箋の交換可能通知を受信した場合、前記薬局における請求書データ、および、前記ユーザにより設定された前記薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、前記薬局の請求書の精算処理を行う薬局精算処理手段と、
精算処理情報を含む調剤指示を前記薬局端末に送信する調剤指示送信手段と、
を備えたことを特徴とする、決済サーバ。
医療機関端末から送信される医療機関における請求書データ、および、ユーザにより設定された前記医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、前記医療機関の請求書の精算処理を行う医療機関精算処理ステップと、
前記医療機関端末から送信される処方箋データを含む調剤依頼を薬局端末に送信する処方箋データ送信ステップと、
前記薬局端末から薬局における請求書データを含む調剤可能通知を受信し、且つ、ユーザ端末から前記調剤可能通知に基づく前記薬局における処方箋の交換可能通知を受信した場合、前記薬局における請求書データ、および、前記ユーザにより設定された前記薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、前記薬局の請求書の精算処理を行う薬局精算処理ステップと、
精算処理情報を含む調剤指示を前記薬局端末に送信する調剤指示送信ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に、本発明に係る決済サーバ、窓口効率化システム、窓口効率化方法、および、プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0033】
[本発明の概要]
以下、本発明の概要について
図1を参照して説明し、その後、本実施形態の構成および処理等について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における窓口効率化サービスの概要の一例を示す図である。
【0034】
図1に示すように、まず、本実施形態における窓口効率化サービスにおいては、モバイル端末(例えば、スマートフォン等)もしくはPCからのインターネット、または、電話によるプッシュ信号等を利用し、ユーザ(患者)からの医療機関の診察予約を受け付けるサービスを提供している(ステップS−1)。
【0035】
そして、本窓口効率化サービスにおいては、患者が予約日時に病院で受付を行い、診察・診療が終わった場合(ステップS−2)、診療代金の精算方法を予め現金払いから口座振替、クレジットカード、または、電子マネー等を利用した自動精算方法に変更しているため、患者は代金支払いをせずに処方箋を受け取ったら直ぐに医療機関を出ることができるサービスを提供している(ステップS−3)。
【0036】
ここで、本窓口効率化サービスにおいては、診療代金の窓口精算方法を現金払いから口座振替、クレジットカード、または、電子マネー等の精算方法に変更しているため、医療機関での現金取扱業務を削減している。
【0037】
また、本窓口効率化サービスにおいては、医療機関内の現金取扱処理の削減に合わせて、業務の簡素化効率化を推進することができる。また、本窓口効率化サービスにおいては、支払方法と併せて情報処理方法の見直しにより、患者の待ち時間を削減することができる。また、本窓口効率化サービスにおいては、電子レセプトによる保険請求のファクタリングも金融機関と連携することができる。
【0038】
そして、本窓口効率化サービスにおいては、診療代金自動精算の患者への通知とともに、患者が希望する薬局(保険薬局)へ処方箋データの送付を行う(ステップS−4)。すなわち、本窓口効率化サービスにおいては、患者が事前に薬局を選択し、選んだ薬局への処方箋データの伝送を行っている。ここで、本窓口効率化サービスにおいては、患者のスマートフォン等へ処方箋データの伝送要望確認を行ってもよい。
【0039】
そして、本窓口効率化サービスにおいては、患者が選んだ薬局にて、処方箋と薬との交換を行うと、薬および調剤代金の口座振替、クレジットカード、または、電子マネー等を利用した自動精算が行われ、自動精算の通知が患者に通知され(ステップS−5)、処理を終了する。
【0040】
これにより、本窓口効率化サービスにおいては、患者は希望する保険薬局にて処方箋データが連携され、患者は調剤待ち時間の削減および欲しい場所での受取が可能となる。また、本窓口効率化サービスにおいては、他の医療機関の医師が、薬剤処方に際し、患者の(同意のもと)処方箋データの閲覧を提供することができる。
【0041】
以上で、本実施形態における窓口効率化サービスの概要の説明を終える。
【0042】
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態に係る窓口効率化システムの構成の一例について
図2を参照して説明し、その後、本実施形態の処理等について詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための窓口効率化システムを例示するものであって、本発明をこの窓口効率化システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の窓口効率化システムにも等しく適用し得るものである。
【0043】
例えば、本実施形態で例示する窓口効率化システムにおける機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
図2は、本実施形態に係る窓口効率化システムの構成の一例を示すハードウェア構成図である。
【0044】
図2に示すように、本実施形態の窓口効率化システムは、概略的に、医療機関端末100と、決済サーバ200と、薬局端末400と、ユーザ端末500と、クラウド600と、を通信可能に接続して構成される。
【0045】
ここで、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら窓口効率化システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0046】
[医療機関端末100の構成]
まず、
図2に示すように、医療機関端末100は、概略的に、制御部102と、記憶部106と、を備えて構成される。ここで、医療機関端末100は、入出力部112等を更に備えていてもよい。また、医療機関端末100は、更に、入出力部112と制御部102とを接続する入出力インターフェース部(図示せず)を備えていてもよい。
【0047】
また、医療機関端末100は、更に、通信インターフェース部(図示せず)を備えていてもよく、通信インターフェース部を介して、外部装置(例えば、決済サーバ200、薬局端末400、および/または、ユーザ端末500等)と相互に通信可能に接続されていてもよい。通信インターフェース部は、通信回線および/または電話回線等に接続されるアンテナおよび/またはルータ等の通信装置に接続されるインターフェースであり医療機関端末100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有していてもよい。
【0048】
ここで、通信インターフェース部は、NIC等であってもよい。また、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。なお、制御部102は、入出力部112、入出力インターフェース部、および、通信インターフェース部を制御してもよい。
【0049】
ここで、記憶部106は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納する。記憶部106は、ストレージ手段であり、例えばRAM・ROM等のメモリ、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等を用いることができる。記憶部106には、CPU(Central Processing Unit)に命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラム等が記録されている。
【0050】
これら記憶部106の各構成要素のうち、予約データベース106aは、ユーザ(患者)の医療機関における予約データを記憶する。ここで、予約データは、診察日時、診療科、担当医、および/もしくは、診察種別(例えば、初診、再診または検診等)に関する情報、ならびに、ユーザ(患者)情報(例えば、診察券番号、氏名、生年月日、保険者番号、住所、電話番号、クレジットカード番号および/または口座番号等)を含んでいてもよい。
【0051】
また、レセプトデータベース106bは、ユーザのレセプトに関するレセプトデータ(電子レセプト)を記憶するレセプト記憶手段である。ここで、レセプトは、ユーザ(患者)が受けた診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書(診療報酬明細書)であってもよい。また、レセプトは、ユーザの氏名、保険者番号、病名、診療報酬点数、療養の給付、食事・生活療養等の欄を含んでいてもよい。
【0052】
また、レセプトデータベース106bは、ユーザが受けた診療を含む医療行為等の対価として計算される診療報酬に関する診療報酬データを記憶していてもよい。ここで、診療報酬は、診療報酬点数(例えば、レセプトデータに基づく診療報酬点数等)に基づいて計算された金額であってもよい。また、診療報酬データは、診療報酬計算書に基づくデータであってもよい。
【0053】
また、カルテデータベース106cは、ユーザのカルテに関するカルテデータ(電子カルテ)を記憶するカルテ記憶手段である。ここで、カルテは、診療の過程で知りえた患者に関するすべての事象である診療情報、診療に関する経過を記録した診療録、および/または、その他診療に関する諸記録(検査結果、手術所見、レントゲン写真および/または看護記録等)を含んでいてもよい。また、電子カルテは、オーダリングを含んでいてもよい。
【0054】
また、処方箋データベース106dは、ユーザの処方箋に関する処方箋データを記憶する処方箋記憶手段である。ここで、処方箋データは、ユーザの氏名、生年月日、診察券番号、薬名、分量、用法、用量、処方箋の発行年月日、使用期間、医療機関の名称および所在地、ならびに/または、医師の住所等に関する情報を含んでいてもよい。
【0055】
また、入出力部112は、データの入出力(I/O)を行う。ここで、入出力部112は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。
【0056】
また、入出力部112は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示部(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)であってもよい。また、入出力部112は、音声情報を音声として出力する音声出力部(例えば、スピーカ等)であってもよい。
【0057】
また、制御部102は、医療機関端末100を統括的に制御するCPU等からなる。制御部102は、制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを有し、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。ここで、制御部102は、大別して、請求書データ作成部102aを備える。
【0058】
請求書データ作成部102aは、医療機関における請求書データを作成する請求書データ作成手段である。ここで、請求書データ作成部102aは、ユーザの処方箋データを作成してもよい。また、請求書データ作成部102aは、請求書データ、および/または、ユーザの処方箋データを決済サーバ200に送信してもよい。
【0059】
また、請求書データ作成部102aは、スキャナを介して読み込んだ診療報酬計算書もしくは請求書に基づく医療機関における請求書データ、および/または、スキャナを介して読み込んだ処方箋に基づくユーザの処方箋データを作成し、決済サーバに送信してもよい。また、請求書データ作成部102aは、レセプトデータまたは診療報酬データに基づいて、医療機関における請求書データを作成してもよい。
【0060】
[決済サーバ200の構成]
また、
図2に示すように、決済サーバ200は、概略的に、制御部202と、記憶部206と、を備えて構成される。ここで、決済サーバ200は、更に、通信インターフェース部(図示せず)を備えていてもよく、通信インターフェース部を介して、外部装置(例えば、医療機関端末100、薬局端末400、および/または、ユーザ端末500等)と相互に通信可能に接続されていてもよい。
【0061】
通信インターフェース部は、通信回線および/または通信装置に接続されるインターフェースであり決済サーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有していてもよい。また、決済サーバ200は、入出力部(図示せず)を備えていてもよい。また、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。なお、制御部202は、入出力部、入出力インターフェース部、および、通信インターフェース部を制御してもよい。
【0062】
ここで、記憶部206は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納する。記憶部206は、ストレージ手段であり、例えばメモリ、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等を用いることができる。記憶部206には、CPUに命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラム等が記録されている。
【0063】
これら記憶部206の各構成要素のうち、処方箋データベース206aは、ユーザの処方箋に関する処方箋データを記憶する処方箋記憶手段である。
【0064】
また、請求書データベース206bは、医療機関における請求書データ、および/または、薬局におけるレセプトデータを記憶する請求書記憶手段である。
【0065】
また、提携薬局データベース206cは、薬局の店舗情報を記憶する薬局記憶手段である。ここで、薬局は、ユーザにより薬を受け取る店舗として指定された指定薬局であってもよい。また、薬局は、保険薬局であってもよい。また、薬局は、本窓口効率化システムを提供する会社、および/または、医療機関等と提携する提携薬局であってもよい。
【0066】
また、制御部202は、決済サーバ200を統括的に制御するCPU等からなる。制御部202は、制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを有し、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。ここで、制御部202は、大別して、医療機関精算処理部202a、処方箋データ送信部202b、薬局精算処理部202c、調剤指示送信部202d、交換指示送信部202e、および、他医療機関送信部202fを備える。
【0067】
医療機関精算処理部202aは、ユーザにより設定された医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、医療機関の請求書の精算処理を行う医療機関精算処理手段である。ここで、医療機関精算処理部202aは、医療機関端末100から送信される医療機関における請求書データ、および、ユーザにより設定された医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、医療機関の請求書の精算処理を行ってもよい。
【0068】
また、医療機関精算処理部202aは、医療機関端末100から送信される請求書データ、および、医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、医療機関の請求書の金額が所定金額以下である場合、精算処理を保留し、当該医療機関の請求書の金額と、医療機関端末100から送信される他の請求書データに基づく他の請求書の金額と、の合計が所定金額を超えた場合、精算処理を行ってもよい。
【0069】
また、医療機関における請求書データは、スキャナを介して読み込んだ診療報酬計算書もしくは請求書に基づいて作成される情報であってもよい。また、医療機関における請求書データは、更に、医療機関端末100と、決済サーバ200と、の間に構築されたインターフェース(情報ゲートウェイ250)を介して送信される情報であってもよい。
【0070】
また、料金精算方法は、現金支払以外による精算方法であってもよい。ここで、現金支払以外による精算方法は、口座振替、銀行振込、デビットカード、クレジットカード、プリペイドカード、電子マネー、および/または、その他の現金支払以外によるいかなる精算方法であってもよい。また、医療機関精算処理部202aは、医療機関端末100から送信されるレセプトデータ等に基づいて、医療機関における請求書データを作成してもよい。
【0071】
また、処方箋データ送信部202bは、医療機関端末100から送信される処方箋データを含む調剤依頼を薬局端末400に送信する処方箋データ送信手段である。ここで、処方箋データ送信部202bは、ユーザ端末500から調剤可能通知に基づく薬局における処方箋の交換不可通知を受信した場合、交換不可通知に含まれるユーザにより指定された処方箋の交換可能な他の薬局に関する他薬局情報に基づいて、医療機関端末100から送信される処方箋データを含む調剤依頼を他の薬局の薬局端末400に送信してもよい。
【0072】
また、処方箋データは、スキャナを介して読み込んだ処方箋に基づいて作成される情報であってもよい。また、処方箋データは、医療機関端末100と、決済サーバ200と、の間に構築されたインターフェース(情報ゲートウェイ250)を介して送信される情報であってもよい。
【0073】
また、薬局精算処理部202cは、ユーザにより設定された薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、薬局の請求書の精算処理を行う薬局精算処理手段である。ここで、薬局精算処理部202cは、薬局端末400から薬局における請求書データを含む調剤可能通知を受信した場合、薬局における請求書データ、および、ユーザにより設定された薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、薬局の請求書の精算処理を行ってもよい。
【0074】
また、薬局精算処理部202cは、薬局端末400から薬局における請求書データを含む調剤可能通知を受信し、且つ、ユーザ端末500から調剤可能通知に基づく薬局における処方箋の交換可能通知を受信した場合、薬局における請求書データ、および、薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、薬局の請求書の精算処理を行ってもよい。また、医療機関精算処理部202aは、薬局端末400から送信されるレセプトデータに基づいて、薬局における請求書データを作成してもよい。
【0075】
また、調剤指示送信部202dは、精算処理情報を含む調剤指示を薬局端末400に送信する調剤指示送信手段である。
【0076】
また、交換指示送信部202eは、ユーザ端末500に精算処理情報を含む、薬局での処方箋の交換指示を送信する交換指示送信手段である。
【0077】
また、他医療機関送信部202fは、ユーザの同意に基づいて、処方箋データを他の医療機関に送信する他医療機関送信手段である。ここで、他医療機関送信部202fは、ユーザの同意に基づいて、カルテデータを他の医療機関に送信してもよい。
【0078】
[情報ゲートウェイ250]
また、
図2に示すように、情報ゲートウェイ250は、医療機関端末100と、決済サーバ200等と、の間に構築されたインターフェースである。ここで、
図2では省略しているが、本実施形態において、情報ゲートウェイ250は、制御部と、記憶部と、入出力部とを備えて構成されてもよい。また、情報ゲートウェイ250は、更に、入出力部と制御部とを接続する入出力インターフェース部(図示せず)を備えていてもよい。
【0079】
また、情報ゲートウェイ250は、更に、通信インターフェース部(図示せず)を備えていてもよく、通信インターフェース部を介して、外部装置(例えば、医療機関端末100、決済サーバ200、薬局端末400、および/または、ユーザ端末500等)と相互に通信可能に接続されていてもよい。通信インターフェース部は、通信回線および/または通信装置に接続されるインターフェースであり情報ゲートウェイ250とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有していてもよい。また、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。なお、制御部は、入出力部、入出力インターフェース部、および、通信インターフェース部を制御してもよい。
【0080】
ここで、記憶部は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納する。記憶部は、ストレージ手段であり、例えばメモリ、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等を用いることができる。記憶部には、CPUに命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラム等が記録されている。
【0081】
また、入出力部は、データの入出力を行う。ここで、入出力部は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力部は、表示画面を表示する表示部であってもよい。また、入出力部は、音声情報を音声として出力する音声出力部であってもよい。
【0082】
また、制御部は、情報ゲートウェイ250を統括的に制御するCPU等からなる。制御部は、制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを有し、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。
【0083】
[薬局端末400の構成]
また、
図2に示すように、薬局端末400は、概略的に、制御部402と、記憶部406と、を備えて構成される。ここで、薬局端末400は、入出力部412等を更に備えていてもよい。また、薬局端末400は、更に、入出力部412と制御部402とを接続する入出力インターフェース部(図示せず)を備えていてもよい。
【0084】
また、薬局端末400は、更に、通信インターフェース部(図示せず)を備えていてもよく、通信インターフェース部を介して、外部装置(例えば、医療機関端末100、決済サーバ200、および/または、ユーザ端末500等)と相互に通信可能に接続されていてもよい。通信インターフェース部は、通信回線および/または通信装置に接続されるインターフェースであり薬局端末400とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有していてもよい。また、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。なお、制御部402は、入出力部412、入出力インターフェース部、および、通信インターフェース部を制御してもよい。
【0085】
ここで、記憶部406は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納する。記憶部406は、ストレージ手段であり、例えばメモリ、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等を用いることができる。記憶部406には、CPUに命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラム等が記録されている。
【0086】
これら記憶部406の各構成要素のうち、レセプトデータベース406aは、ユーザのレセプトに関するレセプトデータ(電子レセプト)を記憶するレセプト記憶手段である。ここで、レセプトは、薬局における調剤において、薬局が保険者に請求する医療報酬の明細書(調剤報酬明細書)であってもよい。また、レセプトデータベース406aは、ユーザが受けとる薬等の対価として計算される調剤代金に関する調剤代金データを記憶していてもよい。
【0087】
また、入出力部412は、データの入出力を行う。ここで、入出力部412は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力部412は、表示画面を表示する表示部であってもよい。また、入出力部412は、音声情報を音声として出力する音声出力部であってもよい。
【0088】
また、制御部402は、薬局端末400を統括的に制御するCPU等からなる。制御部402は、制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを有し、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。ここで、制御部402は、大別して、調剤可否通知部402a、および、調剤指示受信部402bを備える。
【0089】
調剤可否通知部402aは、決済サーバ200から送信された調剤依頼に基づいて、調剤可否を受け付け、調剤可の場合、調剤可能通知を決済サーバ200に送信し、調剤不可の場合、調剤不可通知を決済サーバ200に送信する調剤可否通知手段である。
【0090】
ここで、調剤可能通知は、薬局における請求書データを含んでいてもよい。また、調剤可否通知部402aは、レセプトデータに基づいて、薬局における請求書データを作成してもよい。また、調剤可能通知は、レセプトデータを含んでいてもよい。
【0091】
また、調剤指示受信部402bは、決済サーバ200から送信された調剤指示を受信する調剤指示受信手段である。
【0092】
[ユーザ端末500の構成]
また、
図2に示すように、ユーザ端末500は、概略的に、制御部502と、記憶部506と、を備えて構成される。ここで、ユーザ端末500は、入出力部512等を更に備えていてもよい。また、ユーザ端末500は、更に、入出力部512と制御部502とを接続する入出力インターフェース部(図示せず)を備えていてもよい。
【0093】
また、ユーザ端末500は、更に、通信インターフェース部(図示せず)を備えていてもよく、通信インターフェース部を介して、外部装置(例えば、医療機関端末100、決済サーバ200、および/または、薬局端末400等)と相互に通信可能に接続されていてもよい。通信インターフェース部は、通信回線および/または通信装置に接続されるインターフェースでありユーザ端末500とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有していてもよい。また、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。なお、制御部502は、入出力部512、入出力インターフェース部、および、通信インターフェース部を制御してもよい。
【0094】
ここで、記憶部506は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納する。記憶部506は、ストレージ手段であり、例えばメモリ、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等を用いることができる。記憶部506には、CPUに命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラム等が記録されている。
【0095】
また、入出力部512は、データの入出力を行う。ここで、入出力部512は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力部512は、表示画面を表示する表示部であってもよい。また、入出力部512は、音声情報を音声として出力する音声出力部であってもよい。
【0096】
また、制御部502は、ユーザ端末500を統括的に制御するCPU等からなる。制御部502は、制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを有し、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。ここで、制御部502は、大別して、交換可否通知部502aを備える。
【0097】
交換可否通知部502aは、決済サーバ200から送信された調剤可能通知に基づいて、薬局における処方箋の交換可否を受け付け、交換可の場合、交換可能通知を決済サーバ200に送信し、交換不可の場合、交換不可通知を決済サーバ200に送信する交換可否通知手段である。ここで、交換不可通知は、ユーザにより指定された処方箋の交換可能な他の薬局に関する他薬局情報を含んでもよい。
【0098】
[クラウド600の構成]
また、
図2に示すように、クラウド600は、概略的に、クラウドデータベース606を少なくとも備えて構成される。ここで、クラウド600は、一般的なクラウドサービス(クラウドコンピューティング)であって、ユーザにより予め選択されたものであってもよい。なお、本実施形態において、クラウド600は、制御部を備えていてもよい。
【0099】
ここで、クラウドデータベース606は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納するストレージ手段であり、例えば、医療機関端末100等から送信される各種情報を記憶する。
【0100】
以上で、本実施形態に係る窓口効率化システムの構成の説明を終える。
【0101】
[本実施形態の処理]
上述した構成の窓口効率化システムで実行される処理の一例について、
図3乃至
図16を参照して説明する。
【0102】
[受付処理]
まず、本実施形態における受付処理の一例について、
図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0103】
図3に示すように、まず、事前に予約システムを使って予約したユーザ(患者)が、診察券を病院の窓口に提出した場合(ステップSA−1)、医療機関のスタッフにより診察券が受け取られ、医療機関端末100にアクセスされた際、医療機関端末100の制御部102は、予約データベース106aに記憶された来院予約者リスト(時間別来院予定者一覧)を入出力部112に表示させる(ステップSA−2)。
【0104】
そして、医療機関のスタッフは、入出力部112を介して、診察券と来院予約者リストとをチェックする。すなわち、受付スタッフは、診察券を受取り、医療機関端末100を用いて、来院予定者リストで予約確認できる。
【0105】
そして、医療機関のスタッフにより入出力部112を介して、ユーザの診察券番号がレセプトデータベース106bに記憶された電子レセプトに入力された場合、医療機関端末100の制御部102は、レセプトデータベース106bおよびカルテデータベース106cを更新し(ステップSA−3)、処理を終了する。
【0106】
このように、予約システムを使って事前予約がされているため、医療機関は、予約システムから来院予定者リストが作成でき、患者の来院前にカルテ準備、および、医療処置準備等の事前設定が可能となる。また、本実施形態において、予約システムは、既存のシステムを用いてもよい。
【0107】
[チェックアウト処理]
また、本実施形態におけるチェックアウト処理の一例について、
図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0108】
図4に示すように、まず、患者の診察の終わった際に、医療機関のスタッフにより電子レセプトへの診察終了処理が入出力部112を介して入力された場合、医療機関端末100の制御部102は、電子レセプトを更新する(ステップSB−1)。
【0109】
そして、医療機関のスタッフは、診察券と処方箋とを患者に渡す(ステップSB−2)。ここで、患者は、診察券と処方箋を受取り、会計処理を待たずにそのまま帰ることが出来る。
【0110】
そして、医療機関端末100の請求書データ作成部102aは、医療機関における請求書データ(診療報酬の請求明細)、および、ユーザの処方箋データを作成し、システム連携により、決済サーバ200に伝送(送信)する(ステップSB−3)。
【0111】
そして、決済サーバ200の医療機関精算処理部202aは、システム連携し、医療機関端末100から送信される医療機関における請求書データ、および、ユーザにより設定された医療機関の請求書に対する料金精算方法(例えば、口座振替等)に基づいて、医療機関の請求書の支払処理(精算処理)を行う(ステップSB−4)。
【0112】
ここで、医療機関精算処理部202aは、医療機関端末100から送信される請求書データ、および、医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、医療機関の請求書の金額が所定金額以下である場合、精算処理を保留し、当該医療機関の請求書の金額と、医療機関端末100から送信される他の請求書データに基づく他の請求書の金額と、の合計が所定金額を超えた場合、精算処理を行ってもよい。すなわち、医療機関精算処理部202aは、少額決済の場合、タンギング等をおこなってもよい。
【0113】
そして、決済サーバ200の制御部202は、請求明細内容と支払金額とを含む請求/支払明細情報を支払人である患者に通知し(ステップSB−5)、処理を終了する。
【0114】
[会計支払処理(その1)]
また、本実施形態における会計支払処理の一例について、
図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0115】
図5に示すように、まず、医療機関端末(レセプトコンピュータ)100の請求書データ作成部102aは、電子カルテまたはオーダリングに基づいて、医療機関における診療報酬データ、および、ユーザの処方箋データを作成し、決済サーバ200に送信する(ステップSC−1)。
【0116】
そして、決済サーバ200の医療機関精算処理部202aは、医療機関端末100から送信された医療機関における診療報酬データに基づいて、診療報酬計算書から請求書データを作成して口座振替またはクレジットカード等の引落データとし、医療機関の請求書の精算処理を行う(ステップSC−2)。ここで、少額決済には、タンギング等をおこなってもよい。
【0117】
そして、ユーザ端末(スマートフォン等)500の制御部502は、患者が指定する提携薬局(保険薬局)への送付指示を決済サーバ200に送信する(ステップSC−3)。すなわち、患者は、自分のスマートフォンから希望する薬局宛に処方箋送付を指示できる。また、スマートフォンを持っていない患者は、医療機関が機能提供する場合、医療機関のPC等から処方箋の送付が指示できる。
【0118】
そして、決済サーバ200の処方箋データ送信部202bは、ユーザ端末500から送信された患者が指定する保険薬局への送付指示に基づいて、処方箋データを含む調剤依頼を保険薬局の薬局端末400に送信する(ステップSC−4)。
【0119】
そして、薬局端末400の調剤指示受信部402bは、決済サーバ200から送信された調剤指示を受信し、保険薬局にて調剤が行われ、患者は、処方箋と調剤された薬とを交換する(ステップSC−5)。
【0120】
そして、薬局端末400の制御部402は、請求明細情報を決済サーバ200に送信する(ステップSC−6)。
【0121】
そして、決済サーバ200の薬局精算処理部202cは、薬局端末400から送信されるレセプトデータ(請求明細情報)に基づいて、薬局における請求書データを作成し、薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、薬局の請求書の精算処理を行い(ステップSC−7)、処理を終了する。ここで、少額決済には、タンギング等をおこなってもよい。すなわち、保険薬局が受け付ける処方箋の請求明細は、決済サーバ200が収納代行する自動精算となる。
【0122】
[調剤精算処理]
また、本実施形態における調剤精算処理の一例について、
図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0123】
図6に示すように、薬局端末400の調剤可否通知部402aは、決済サーバ200から送信された調剤依頼に基づいて、調剤可否の応答を行い、調剤可の場合、調剤可能通知を決済サーバ200に送信し、調剤不可の場合、調剤不可通知を決済サーバ200に送信する(ステップSD−1)。
【0124】
ここで、
図6に示す調剤薬局の利用画面のように、薬局端末400において、薬局職員が、薬局コードのテキストボックスに決済サーバ200が通知する薬局のコードを入力し(同時に画面表示)、処方箋Noのテキストボックスに受け付けた処方箋Noを入力し、調剤の可否を入力して、決済サーバ200に送信してもよい。
【0125】
そして、決済サーバ200の制御部202は、調剤の可否をユーザ端末500に連絡し、「否」の場合、処方箋データ送信部202bは、別の薬局端末400へ処方箋データを転送し、「可」の場合、薬局精算処理部202cは、自動精算する(ステップSD−2)。
【0126】
そして、調剤薬局にて処方箋と薬の交換がされた場合、薬局端末400の制御部402は、調剤代金の請求書データを決済サーバ200に送信する(ステップSD−3)。
【0127】
ここで、
図6に示す調剤薬局の利用画面のように、薬局端末400において、薬局職員が、薬局コードのテキストボックスに決済サーバ200が通知する薬局のコードを入力し(同時に画面表示)、処方箋Noのテキストボックスに受け付けた処方箋Noを入力し、調剤代金を入力して、決済サーバ200に送信してもよい。
【0128】
そして、決済サーバ200の薬局精算処理部202cは、薬局における請求書データ、および、ユーザにより設定された薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、薬局の請求書の精算処理を行い、収納結果を薬局端末400に通知し(ステップSD−4)、処理を終了する。
【0129】
[機能設定]
また、本実施形態における機能設定の一例について、
図7および
図8を参照して説明する。
図7および
図8は、本実施形態の機能設定の一例を示す図である。
【0130】
図7に示すように、本窓口効率化サービスを導入する医療機関の医療機関端末100と決済サーバ200との間における機能設定においては、サービス導入の為に、診察予約および管理システムの設定、診療報酬明細データの受渡設定、収納結果情報の受取設定、処方箋データの受渡設定、ならびに、診察予約管理システムの設定を含むシステム設定を行い、その為の業務運営フローを構築する。
【0131】
すなわち、本窓口効率化サービスを導入する医療機関端末100と決済サーバ200とは、電子レセプトシステムから請求明細情報を伝送するインターフェース機能の構築および設定、請求明細情報に基づく収納確定情報を受取り、電子レセプトに収納結果を反映する機能の構築および設定、電子カルテまたはオーダリングシステムから処方箋データを伝送するインターフェース機能の構築および設定、ならびに、口座振替、クレジットカードまたは電子マネー等の自動精算システムの設定を行ってもよい。
【0132】
また、
図8に示すように、本窓口効率化サービスを導入する保険薬局の薬局端末400と決済サーバ200との間における機能設定においては、サービス導入の為に、受取った処方箋の調剤可否回答機能の設定、調剤実施薬の請求明細情報の受渡機能および収納結果情報の受取機能の設定、ならびに、モバイル注文に対する受発注および決済機能の設定を含むシステム設定を行い、その為の業務運営フローを構築する。
【0133】
すなわち、本窓口効率化サービスを導入する薬局端末400と決済サーバ200とは、
受け取った処方箋データに対し、処方の可否を回答する機能、処方した薬の請求明細情報を伝送するインターフェース機能の設定、ならびに、口座振替、クレジットカードまたは電子マネー等の自動精算システムの設定を行ってもよい。
【0134】
[システム連携(その1)]
また、本実施形態におけるシステム連携の一例について、
図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態のシステム連携の一例を示す図である。
【0135】
図9に示すように、本窓口効率化システムにおいては、病院院内にクラウド環境とのインターフェースとなる情報ゲートウェイ(院内BSシステム端末)250を設置し、医療機関端末100に記憶されたレセプトデータ(HOPE/SX−J等の電子レセプト)などの受け渡しを行ってもよい。
【0136】
ここで、本窓口効率化システムにおいては、医療機関端末100からクラウド環境へ、チェックアウトデータ、請求金額データ、請求明細データ、および/または、処方データ等が、院内BSシステム端末250を介して送信され、クラウド環境から医療機関端末100へ、入金確定データ等が、院内BSシステム端末250を介して送信されてもよい。
【0137】
[システム連携(その2)]
また、本実施形態におけるシステム連携の一例について、
図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態のシステム連携の一例を示す図である。
【0138】
図10に示すように、本窓口効率化システムにおいては、医療機関端末100からプリンタを介して出力された請求書および処方箋を、院内スキャナを利用して請求金額データおよび請求明細データと処方データとを読み込み、クラウド環境とのインターフェースとなる院内BSシステム端末250を介して、請求書データおよび処方箋データとしてクラウド環境に送信してもよい。
【0139】
また、本窓口効率化システムにおいては、クラウド環境から入金情報、調剤可否情報、および/または、調剤代金情報等を、医療機関端末100の制御部102は、院内BSシステム端末250を介して入金確定データとしてデータ受信、または、院内BSシステム端末250にて出力された入金リストを入出力部112を介してデータ取得してもよい。
【0140】
[会計支払処理(その2)]
また、本実施形態における会計支払処理の一例について、
図11を参照して説明する。
図11は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0141】
図11に示すように、まず、患者の診察が終わった場合、医事会計窓口は、請求書(または診療報酬計算書)または領収書と処方箋とをプリントアウトし、請求書または領収書と処方箋とをスキャナでスキャンする。そして、情報ゲートウェイ250は、スキャンデータから対象となるデータ(請求書データおよび処方箋データ等)を抜出してクラウド600に転送する(ステップSE−1)。
【0142】
ここで、医事会計窓口は、出力した診療報酬計算書または領収書と処方箋とをスキャナにセットし、スキャンし、処方箋を患者に渡し、診療報酬計算書または領収書は患者のホルダーに保管してもよい。なお、医事会計窓口は、診療報酬計算書または領収書と処方箋との出力をするシステムが分かれている場合、患者の待ち時間削減のため、処方箋出力を優先してもよい。
【0143】
そして、決済サーバ200の医療機関精算処理部202aは、クラウド600に転送された請求書データを口座振替またはクレジットカード等の引落データとし(ステップSE−2)、医療機関の請求書の精算処理を行う(ステップSE−3)。ここで、少額決済には、タンギング等をおこなってもよい。
【0144】
そして、決済サーバ200の処方箋データ送信部202bは、クラウド600に転送された処方箋データを取得し(ステップSE−4)、患者が指定する提携薬局(保険薬局)への送付指示に基づいて(ステップSE−5)、処方箋データを含む調剤依頼を保険薬局の薬局端末400に送信する(ステップSE−6)。
【0145】
そして、保険薬局にて調剤が行われ、処方箋と調剤された薬との交換が行われた場合、薬局端末400の制御部402は、薬代金通知を決済サーバ200に送信する(ステップSE−7)。
【0146】
そして、決済サーバ200の薬局精算処理部202cは、薬局端末400から送信される薬代金通知に基づいて、薬局における請求書データを作成し(ステップSE−8)、薬局の請求書に対する料金精算方法に基づいて、薬局の請求書の精算処理を行う(ステップSE−9)。ここで、少額決済には、タンギング等をおこなってもよい。
【0147】
そして、決済サーバ200の薬局精算処理部202cは、収納結果を薬局端末400に通知し(ステップSE−10)、処理を終了する。ここで、薬局精算処理部202cは、診療代金通知、および、薬代金通知を患者のユーザ端末500に送信してもよい。
【0148】
[振分OCR処理]
また、本実施形態における振分OCR処理の一例について、
図12を参照して説明する。
図12は、本実施形態の振分OCR処理の一例を示す図である。
【0149】
図12に示すように、本窓口効率化システムにおいては、病院院内にて、請求書と処方箋とをスキャンし、PDFを情報ゲートウェイ250の院内データベースに収録し、サービス申込者のPDFをデータ抽出し、抽出したPDFをクラウドデータベース606に転送する。
【0150】
そして、本窓口効率化システムにおいては、処方箋PDFと請求書PDFとの振り分けをOCRにより行い、医療機関番号および診察券番号のタグのついた処方箋のSCANデータを決済サーバの処方箋データベース206aに格納し、患者の指定する薬局のFAX番号を受け付け、患者の処方箋PDFを指定する薬局に送る。
【0151】
一方、本窓口効率化システムにおいては、処方箋PDFと請求書PDFとの振り分けをOCRにより行い、医療機関番号、診察券番号および請求金額のセットされた請求書のスキャンデータを決済サーバの請求書データベース206bに格納し、口座振替データを作成し、口座振替を行う。
【0152】
[会計支払処理(その3)]
また、本実施形態における会計支払処理の一例について、
図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態の会計支払処理の一例を示す図である。
【0153】
図13に示すように、本窓口効率化システムにおいては、ユーザ端末500から決済サーバ200の制御部(調剤薬局関連アプリケーション(AP))202には、薬局の選択および処方箋の伝送指示、ならびに、調剤明細照会等が送信されてもよい。
【0154】
また、本窓口効率化システムにおいては、調剤薬局関連AP202からユーザ端末500には、調剤不可の場合の別の薬局の選択要求、調剤の請求通知、および、請求明細通知が送信されてもよい。
【0155】
また、本窓口効率化システムにおいては、調剤薬局関連AP202から薬局端末400には、処方箋データが送信され、薬局端末400から調剤薬局関連AP202には、調剤の可否連絡、および、調剤実施の請求明細等が送信されてもよい。
【0156】
また、決済サーバ200の制御部202は、クラウドデータベース606に格納された医療機関コード、診察券番号、請求金額および請求明細データから口座振替データを作成し、銀行への設定および口座振替を実施し、入金結果の反映を行い、医療機関端末100に入金結果通知を送信してもよい。
【0157】
[スキャン処理]
また、本実施形態におけるスキャン処理の一例について、
図14を参照して説明する。
図14は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0158】
図14に示すように、医療機関のスキャナにおいて請求書および処方箋等がスキャンされた場合、情報ゲートウェイ250は、スキャンデータをタグ付きPDFとして取得する(ステップSF−1)。なお、医療機関においては、処方箋は患者に渡し、請求書等は患者毎に保管してもよい。
【0159】
そして、情報ゲートウェイ250は、サービス利用申込者の診察券番号テーブルを用いて、診察券番号の一致を確認する(ステップSF−2)。
【0160】
そして、情報ゲートウェイ250は、診察券番号が一致しないと判定した場合(ステップSF−2:No)、処方箋および請求書等のPDFを、病院番号と診察券番号とのタグがついたPDFとして院内のそれぞれのデータベースに収録する(ステップSF−3)。
【0161】
一方、情報ゲートウェイ250は、診察券番号が一致すると判定した場合(ステップSF−2:Yes)、タグ付きPDFとしてクラウド600(クラウドデータベース606)に送信し、更に、処方箋および請求書等のPDFを、病院番号と診察券番号とのタグがついたPDFとして院内のそれぞれのデータベースに収録し(ステップSF−4)、処理を終了する。
【0162】
[請求収納処理]
また、本実施形態における請求収納処理の一例について、
図15を参照して説明する。
図15は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0163】
図15に示すように、まず、決済サーバ200の制御部202は、病院番号および診察券番号のタグがついたPDFとしてクラウドデータベース606に収録された、請求書PDFをOCRによりデジタル化し、請求書データベース206bに格納する(ステップSG−1)。
【0164】
そして、決済サーバ200の医療機関精算処理部202aは、デジタル化された請求書データ、および、ユーザにより設定された医療機関の請求書に対する料金精算方法に基づいて、口座振替等の請求データを作成する(ステップSG−2)。
【0165】
そして、決済サーバ200の医療機関精算処理部202aは、作成した請求データを用いて、銀行またはクレジットカード会社等を介して、医療機関の請求書の精算処理を行う(ステップSG−3)。
【0166】
そして、決済サーバ200の医療機関精算処理部202aは、銀行またはクレジットカード会社等から収納データを取得し、請求データに収納結果を反映する(ステップSG−4)。
【0167】
そして、決済サーバ200の制御部202は、患者のユーザ端末500に、請求金額、精算方法を通知する請求書PDF、および、処方説明PDFを含む請求明細通知を送信し(ステップSG−5)、処理を終了する。
【0168】
[処方箋伝送処理]
また、本実施形態における処方箋伝送処理の一例について、
図16を参照して説明する。
図16は、本実施形態の窓口効率化システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【0169】
図16に示すように、まず、決済サーバ200のシステムAP202は、病院番号および診察券番号のタグがついたPDFとして、クラウドデータベース606に収録された請求書PDFをOCRによりデジタル化し、請求書データベース206bに格納する(ステップSH−1)。
【0170】
そして、決済サーバ200のシステムAP202は、ユーザにより指定された薬局に基づいて、提携薬局データベース206cに記憶された店舗情報に基づく薬局を選択する(ステップSH−2)。
【0171】
そして、決済サーバ200のシステムAP202は、患者の処方箋データを選び出し(ステップSH−3)、指定する薬局へ送付指示(FAX指示)をクラウド600に送信する(ステップSH−4)。
【0172】
そして、クラウド600は、収録された処方箋PDFを取得し、処方箋PDF、請求金額、精算方法を通知する請求書PDF、および、処方説明(説明書)PDFを含む調剤依頼を薬局端末400に送信する(ステップSH−5)。
【0173】
そして、薬局端末400の制御部402は、処方可否連絡を決済サーバ200に送信する(ステップSH−6)。
【0174】
そして、薬局端末400の制御部402により請求書データが決済サーバ200に送信された場合(ステップSH−7)、決済サーバ200のシステムAP202は、請求書データベース206bに薬局の請求書データを格納し(ステップSH−8)、処理を終了する。
【0175】
このように、本実施形態においては、スキャンした請求書および処方箋を病院番号および診察券番号のタグのついたPDFとして院内DBに収録してもよい。また、本実施形態においては、院内DBに収録した請求書データおよび処方箋データから、本システム利用者の請求書および処方箋のPDFを抜出し、抜出したPDFをクラウドDB606に転送してもよい。
【0176】
また、本実施形態においては、クラウド600は、転送を受けたPDFを種類毎にクラウドデータベース606に収録し、請求書PDFをOCRによりデータ変換してもよい。また、本実施形態においては、患者への請求明細を確認し、患者宛に請求明細を通知してもよい。
【0177】
また、本実施形態においては、請求書データベース206bのデータから口座振替等の請求データを作成し、銀行またはクレジットカード会社へ収納をセッティングしてもよい。また、本実施形態においては、口座振替またはクレジットカード決済等の収納結果を受け取り、クラウドデータベース606の請求データに結果をセットしてもよい。
【0178】
また、本実施形態においては、クラウドデータベース606から院内DBの請求書データに収納結果データをセットしてもよい。また、本実施形態においては、院内DBでは、収納結果を受けたデータを電子レセプトに連携してもよく、電子レセプトとの連携ができない場合、手入力に利用できる入金確定一覧表等の作業支援帳票を印刷してもよい。
【0179】
また、本実施形態においては、患者が自分のスマートフォンで薬局を検索でき、その薬局へ処方箋をFAX送付する指示ができる。また、本実施形態においては、薬局が患者から受け付けた処方箋の調剤可否をPCまたはスマートフォンから回答することができる。
【0180】
また、本実施形態においては、調剤不可の返答を受けた場合、患者にその旨を通知し、再度薬局検索し、転送指示を受けてもよく、調剤可の場合、薬局が調剤した薬代金をPCまたはスマートフォンから決済サーバ200に通知し、口座振替等の収納を委託してもよい。また、本実施形態においては、決済サーバ200は、薬局から受け取った薬代金の請求をクラウドデータベース606にセットし、口座振替データ等を作成するとともに、指示した患者(依頼者)に請求金額を通知してもよい。
【0181】
また、本実施形態においては、口座振替結果をクラウドデータベース606に収録された請求データに反映してもよい。また、本実施形態においては、患者毎に収納結果が反映されたデータを病院毎、および/または、薬局毎に集計し、それぞれに収納結果を通知してもよい。
【0182】
また、本実施形態においては、病院および薬局それぞれの、請求明細および収納結果の一覧が作成でき、その合計表等の集計資料の作成ができる。また、本実施形態においては、患者は、決済サーバ200のAPから自分の医療費、薬代、および/または、その他医療関連費用の支払の明細を確認できる。
【0183】
以上で、本実施形態に係る窓口効率化システムの処理の説明を終える。
【0184】
[他の実施形態]
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0185】
例えば、医療機関端末100と、決済サーバ200、情報ゲートウェイ250、薬局端末400、および、ユーザ端末500がスタンドアローンの形態で処理を行う場合を一例に説明したが、各装置は、クライアント端末(医療機関端末100と、決済サーバ200、薬局端末400、情報ゲートウェイ250、および、ユーザ端末500とは別筐体である)からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するようにしてもよい。
【0186】
また、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0187】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0188】
また、医療機関端末100と、決済サーバ200、情報ゲートウェイ250、薬局端末400、ユーザ端末500、および、クラウド600に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0189】
例えば、各装置が備える処理機能、特に制御部102、制御部202、制御部402、および、制御部502にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する、コンピュータに本発明に係る方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106、記憶部206、記憶部406、および、記憶部506などには、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0190】
また、このコンピュータプログラムは、各装置に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0191】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0192】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0193】
記憶部106、記憶部206、記憶部406、記憶部506、および、クラウドデータベース606に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0194】
また、医療機関端末100と、決済サーバ200、情報ゲートウェイ250、薬局端末400、ユーザ端末500、および、クラウド600は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、医療機関端末100と、決済サーバ200、情報ゲートウェイ250、薬局端末400、ユーザ端末500、および、クラウド600は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0195】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。