特許第6707996号(P6707996)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6707996
(24)【登録日】2020年5月25日
(45)【発行日】2020年6月10日
(54)【発明の名称】異物検出装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/26 20060101AFI20200601BHJP
【FI】
   B66B13/26 A
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-111678(P2016-111678)
(22)【出願日】2016年6月3日
(65)【公開番号】特開2017-218240(P2017-218240A)
(43)【公開日】2017年12月14日
【審査請求日】2019年4月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】旅河 正大
【審査官】 三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−267549(JP,A)
【文献】 特開2008−056456(JP,A)
【文献】 特開2010−013224(JP,A)
【文献】 特開2006−199389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 13/00−13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターのドアと、
前記ドアの端面を含む平面から前記ドアの側方に向けて突出する突出位置及び突出しない非突出位置に配置可能な検出子と、
前記検出子を駆動する第1駆動装置と、
前記ドアが閉じられると前記第1駆動装置を制御し、前記検出子を突出位置に配置させた状態で前記検出子を前記端面に沿って移動させる第1制御装置と、
前記検出子が移動することによって前記ドアに挟まれた異物の存在を検出する検出手段と、
を備え
前記第1駆動装置は、
前記ドアに設けられた第1プーリと、
前記ドアに設けられ、前記第1プーリより下方に配置された第2プーリと、
前記第1プーリ及び前記第2プーリに巻き掛けられた移動体と、
前記第1プーリ又は前記第2プーリを回転させる駆動機と、
を備え、
前記検出子は、前記移動体に固定され、前記ドアの下端面より下方に突出する位置に配置可能である異物検出装置。
【請求項2】
前記検出子は、前記ドアの上端面より上方に突出する位置に配置可能である請求項1に記載の異物検出装置。
【請求項3】
前記検出子は、
突出位置に配置されると先端部が前記平面から前記ドアの側方に向けて突出する棒状部と、
前記棒状部の前記先端部に設けられ、前記棒状部の幅より大きな幅を有する鉤部と、
を備えた請求項1又は請求項2に記載の異物検出装置。
【請求項4】
エレベーターのドアと、
前記ドアの端面を含む平面から前記ドアの側方に向けて突出する突出位置及び突出しない非突出位置に配置可能な検出子と、
前記検出子を駆動する第1駆動装置と、
前記ドアが閉じられると前記第1駆動装置を制御し、前記検出子を突出位置に配置させた状態で前記検出子を前記端面に沿って移動させる第1制御装置と、
前記検出子が移動することによって前記ドアに挟まれた異物の存在を検出する検出手段と、
を備え
前記検出子は、第1検出子及び第2検出子を備え、
前記第1駆動装置は、
前記ドアに設けられた第1プーリと、
前記ドアに設けられ、前記第1プーリより下方に配置された第2プーリと、
前記第1プーリ及び前記第2プーリに巻き掛けられ、前記第1検出子が固定された第1移動体と、
前記ドアに設けられ、少なくとも一部が前記第2プーリの一部と同じ高さに配置された第3プーリと、
前記ドアに設けられ、前記第3プーリより下方に配置された第4プーリと、
前記第3プーリ及び前記第4プーリに巻き掛けられ、前記第2検出子が固定された第2移動体と、
前記第2プーリ及び前記第3プーリを回転させるための駆動力を発生させる駆動機と、
を備えた異物検出装置。
【請求項5】
前記ドアに設けられ、前記ドアの前記端面に沿うように配置された隠し板を更に備え、
前記検出子は、突出位置に配置されると前記隠し板を貫通する請求項4に記載の異物検出装置。
【請求項6】
前記ドアの前記端面に沿うように配置された隠し板を更に備え、
前記検出子は、前記ドアと前記隠し板との間に配置された請求項1から請求項4の何れか一項に記載の異物検出装置。
【請求項7】
前記第1駆動装置は、前記ドアに設けられ、
前記隠し板は、前記第1駆動装置に設けられた請求項6に記載の異物検出装置。
【請求項8】
前記第1制御装置は、第1高さと前記第1高さより低い第2高さとの間で前記検出子を往復させる請求項1から請求項7の何れか一項に記載の異物検出装置。
【請求項9】
前記第1制御装置は、
前記検出子を下方に移動させている時に前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記検出子を上方に移動させて前記第1高さで停止させ、
前記検出子を上方に移動させている時に前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記検出子を下方に移動させて前記第2高さで停止させる請求項に記載の異物検出装置。
【請求項10】
前記ドアを駆動する第2駆動装置と、
前記第2駆動装置を制御する第2制御装置と、
を更に備え、
前記第1制御装置は、前記検出子を下方に移動させている時に前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記検出子を上方に移動させ、前記検出子を上方に移動させている時に前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記検出子を下方に移動させ、
前記第2制御装置は、前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記ドアを開放させる請求項1から請求項8の何れか一項に記載の異物検出装置。
【請求項11】
前記ドアを駆動する第2駆動装置と、
前記第2駆動装置を制御する第2制御装置と、
を更に備え、
前記第1制御装置は、前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記検出子を停止させ、
前記第2制御装置は、前記検出手段によって異物の存在が検出されると前記ドアを開放させる請求項1から請求項8の何れか一項に記載の異物検出装置。
【請求項12】
前記検出子又は前記第1駆動装置のうち前記検出子に連動する部分に設けられ、前記検出手段によって異物の存在が検出されると点灯するランプを更に備えた請求項10又は請求項11に記載の異物検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターで使用される異物検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1にエレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置は、ドアに挟まれた紐等の異物を検出するための検出装置を備える。検出装置は、例えば索状の検出体及び検出スイッチを備える。ドアが閉じられると、検出体がドアの端面を横切るように移動する。検出体には張力が付与されており、紐等の異物が検出体に触れると検出スイッチがオンになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−37053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された検出装置は、ドアに挟まれた紐が弛んでいると異物の存在を検出することができない。一定の張力が付与された紐でなければその存在を検出することができず、検出精度が悪いといった問題があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、ドアに挟まれた紐等の異物を精度良く検出することができる異物検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る異物検出装置は、エレベーターのドアと、ドアの端面を含む平面からドアの側方に向けて突出する突出位置及び突出しない非突出位置に配置可能な検出子と、検出子を駆動する第1駆動装置と、ドアが閉じられると第1駆動装置を制御し、検出子を突出位置に配置させた状態で検出子を端面に沿って移動させる第1制御装置と、検出子が移動することによってドアに挟まれた異物の存在を検出する検出手段と、を備える。第1駆動装置は、ドアに設けられた第1プーリと、ドアに設けられ、第1プーリより下方に配置された第2プーリと、第1プーリ及び第2プーリに巻き掛けられた移動体と、第1プーリ又は第2プーリを回転させる駆動機と、を備える。検出子は、移動体に固定され、ドアの下端面より下方に突出する位置に配置可能である。
また、この発明に係る異物検出装置は、エレベーターのドアと、ドアの端面を含む平面からドアの側方に向けて突出する突出位置及び突出しない非突出位置に配置可能な検出子と、検出子を駆動する第1駆動装置と、ドアが閉じられると第1駆動装置を制御し、検出子を突出位置に配置させた状態で検出子を端面に沿って移動させる第1制御装置と、検出子が移動することによってドアに挟まれた異物の存在を検出する検出手段と、を備える。検出子は、第1検出子及び第2検出子を備える。第1駆動装置は、ドアに設けられた第1プーリと、ドアに設けられ、第1プーリより下方に配置された第2プーリと、第1プーリ及び第2プーリに巻き掛けられ、第1検出子が固定された第1移動体と、ドアに設けられ、少なくとも一部が第2プーリの一部と同じ高さに配置された第3プーリと、ドアに設けられ、第3プーリより下方に配置された第4プーリと、第3プーリ及び第4プーリに巻き掛けられ、第2検出子が固定された第2移動体と、第2プーリ及び第3プーリを回転させるための駆動力を発生させる駆動機と、を備える。

【発明の効果】
【0007】
この発明に係る異物検出装置であれば、ドアに挟まれた紐等の異物を精度良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1における異物検出装置を備えたエレベーター装置の例を示す図である。
図2】乗場ドア装置及びかごドア装置の断面を示す図である。
図3】乗場ドア装置の一部を昇降路側から見た状態を示す図である。
図4】乗場ドア装置の一部を示す平面図である。
図5】乗場ドア装置の一部を示す斜視図である。
図6】異物検出装置の構成例を示す図である。
図7】検出子が非突出位置に配置された状態を示す図である。
図8】検出器の機能を説明するための図である。
図9】検出器の機能を説明するための図である。
図10】この発明の実施の形態1における異物検出装置の動作例を示すフローチャートである。
図11】この発明の実施の形態1における異物検出装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図12】乗場ドア装置の他の構成例を示す平面図である。
図13図12に示す乗場ドア装置の機能を説明するための図である。
図14図12に示す乗場ドア装置の機能を説明するための図である。
図15】乗場ドア装置の他の構成例を示す図である。
図16】乗場ドア装置の他の構成例を示す図である。
図17】制御装置のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における異物検出装置を備えたエレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、例えばかご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。かご1及びつり合いおもり2を吊り下げるためのローピングの方式は、図1に示す例に限定されない。
【0011】
主ロープ4は、巻上機5の駆動綱車5aに巻き掛けられる。駆動綱車5aの回転及び停止は、制御装置6によって制御される。図1は、制御装置6が機械室7に設けられる例を示す。制御装置6は、昇降路3に設けられても良い。駆動綱車5aが回転すると、駆動綱車5aが回転した方向に応じた方向に主ロープ4が移動する。主ロープ4が移動する方向に応じて、かご1は上昇或いは下降する。つり合いおもり2は、かご1が移動する方向とは反対の方向に移動する。制御装置6は、乗場8の高さに合わせてかご1を停止させる。
【0012】
図1は、かご1が最下階の乗場8に停止した状態を示す。各階の乗場8に乗場ドア装置9が設けられる。かご1にかごドア装置10が備えられる。
【0013】
図2は、乗場ドア装置9及びかごドア装置10の断面を示す図である。図2は、かご1が乗場8に停止した状態を示す。図3は、乗場ドア装置9の一部を昇降路3側から見た状態を示す図である。図4は、乗場ドア装置9の一部を示す平面図である。図5は、乗場ドア装置9の一部を示す斜視図である。図6は、異物検出装置の構成例を示す図である。乗場ドア装置9は、例えば乗場ドア11、ドアハンガ12、ドアローラ13、ドアレール14、乗場敷居15、ドアシュー16、隠し板17、検出子18、駆動装置19、制御装置20及び検出器21を備える。
【0014】
乗場ドア11は、乗場8の出入口を開閉する。本実施の形態では、一例として、中央両開き方式の乗場ドア装置9を示す。乗場ドア装置9は片開き方式でも良い。本実施の形態では、乗場ドア装置9が2枚の乗場ドア11−1及び乗場ドア11−2を備える例を示す。乗場ドア装置9が備える乗場ドア11の枚数は1枚でも3枚以上でも良い。以下においては、乗場ドア11−1及び乗場ドア11−2に共通する事項を説明する場合は乗場ドア11と表記する。
【0015】
乗場ドア11の上部にドアハンガ12が設けられる。ドアハンガ12の上部にドアローラ13が回転可能に設けられる。ドアローラ13はドアレール14に載せられる。これにより、乗場ドア11がドアハンガ12に吊り下げられる。ドアローラ13がドアレール14の上を転がることにより、乗場ドア11の上端部の移動が案内される。
【0016】
乗場敷居15は、乗場8の床に設けられる。乗場敷居15は、乗場ドア11の下方に配置される。乗場敷居15に案内溝15aが形成される。ドアシュー16は、乗場ドア11の下端部に設けられる。ドアシュー16の一部は案内溝15aに配置される。ドアシュー16が案内溝15aを移動することにより、乗場ドア11の下端部の移動が案内される。
【0017】
乗場ドア11に、隠し板17が設けられる。隠し板17は、乗場ドア11と後述のかごドア26との間を見え難くするための部材である。以下の説明では、乗場ドア11−1に設けられた隠し板に符号17−1を付し、乗場ドア11−2に設けられた隠し板に符号17−2を付す。例えば、隠し板17−1は、乗場ドア11−1の端面11−1aに沿うように配置される。端面11−1aは、乗場ドア11−2の方向を向く面である。即ち、端面11−1aは、乗場8の出入口の方向を向く。隠し板17−1のうち、表面が端面11−1aと平行に配置された部分に、貫通孔17−1aが形成される。貫通孔17−1aは、上下に長い長孔である。貫通孔17−1aは、例えば隠し板17−1の上端部から下端部に亘って一直線状に形成される。
【0018】
隠し板17−2は、乗場ドア11−2の端面11−2aに沿うように配置される。端面11−2aは、乗場ドア11−1の方向を向く面である。即ち、端面11−2aは、乗場8の出入口の方向を向く。端面11−2a及び端面11−1aは、互いに対向する。隠し板17−2のうち、表面が端面11−2aと平行に配置された部分に、貫通孔17−2aが形成される。貫通孔17−2aは、上下に長い長孔である。貫通孔17−2aは、例えば隠し板17−2の上端部から下端部に亘って一直線状に形成される。
【0019】
検出子18、駆動装置19、制御装置20及び検出器21は、乗場ドア11に挟まれた紐等の異物を精度良く検出するために備えられたものである。本実施の形態に示す例では、検出子18、駆動装置19及び検出器21が乗場ドア11−1に支持される。検出子18、駆動装置19及び検出器21は乗場ドア11−2に支持されても良い。
【0020】
駆動装置19は、検出子18を駆動する。検出子18は、突出位置及び非突出位置に配置可能である。突出位置は、乗場ドア11−1の端面11−1aを含む平面から乗場ドア11−1の側方に向けて検出子18が突出する位置である。図3から図5は、検出子18が突出位置に配置された状態を示す。本実施の形態に示す例では、検出子18が突出位置に配置されると、検出子18の中間部が貫通孔17−1a及び貫通孔17−2aに配置される。即ち、検出子18は、隠し板17−1及び隠し板17−2を貫通する。
【0021】
非突出位置は、乗場ドア11−1の端面11−1aを含む平面から乗場ドア11−1の側方に向けて検出子18が突出しない位置である。図7は、検出子18が非突出位置に配置された状態を示す図である。図7では、隠し板17−1の図示を省略している。検出子18は、例えば折り曲げ可能な構成を有する。検出子18は、図7に示すように折り曲げられることによって非検出位置に配置される。検出子18を伸縮可能な構成とし、検出子18を縮めることによって非検出位置に配置しても良い。駆動装置19は、検出子18を突出位置及び非突出位置に動かすための駆動機構を備える。
【0022】
更に、駆動装置19は、検出子18を上下に動かすための駆動機構を備える。例えば、駆動装置19は、プーリ22、プーリ23、移動体24及び駆動機25を備える。
【0023】
プーリ22は、乗場ドア11−1に設けられる。プーリ22は、乗場ドア11−1の裏面に回転可能に設けられる。プーリ22の軸は、例えば乗場ドア11−1の裏面に直交するように水平に配置される。プーリ22は、乗場ドア11−1の上端部に配置される。プーリ23は、乗場ドア11−1に設けられる。プーリ23は、乗場ドア11−1の裏面に回転可能に設けられる。プーリ23の軸は、例えばプーリ22の軸と平行に配置される。プーリ23は、乗場ドア11−1の下端部に配置される。即ち、プーリ23は、プーリ22より下方に配置される。
【0024】
移動体24は、例えば紐状である。移動体24は、例えば無端状に形成される。移動体24は、プーリ22とプーリ23とに巻き掛けられる。検出子18は、移動体24に固定される。
【0025】
駆動機25は、検出子18を上下に動かすための駆動力を発生させる。駆動機25は、例えばプーリ22を回転させる。プーリ22が回転すると、プーリ22が回転した方向に応じた方向に移動体24が移動する。移動体24が移動する方向に応じて、検出子18は上方或いは下方に移動する。例えば、図3に示す状態においてプーリ22が時計回りに回転すると、検出子18は上方に移動する。プーリ22が反時計回りに回転すると、検出子18は下方に移動する。駆動機25は、プーリ23を回転させても良い。
【0026】
制御装置20は、駆動装置19を制御する。制御装置20が有する機能については後述する。
【0027】
検出器21は、乗場ドア11に挟まれた紐等の異物の存在を検出する手段の一例である。検出器21は、検出子18が移動することによって上記検出を行う。即ち、検出器21は、検出子18が移動していない時に異物の存在を検出できなくても良い。
【0028】
図8及び図9は、検出器21の機能を説明するための図である。図8及び図9では、隠し板17−1の図示を省略している。図8は、検出子18が折り曲げ可能な構成を有する例を示す。検出子18が図8に示す構成を有する場合、検出子18が上方或いは下方に移動して異物が検出子18に接触すると、検出子18が折れ曲がる。検出器21は、検出子18が折れ曲がることによって異物の存在を検出する。
【0029】
図9は、検出器21が圧電素子21aを備える例を示す。圧電素子21aは、例えば検出子18の上面と下面とに設けられる。検出子18が上方或いは下方に移動すると、異物が圧電素子21aに接触する。検出器21は、圧電素子21aからの出力信号に基づいて異物の存在を検出する。検出器21が異物の存在を検出する方法は、これらの例に限定されない。例えば、検出器21は、駆動機25の出力トルクに基づいて異物の存在を検出しても良い。
【0030】
かごドア装置10は、例えばかごドア26、ドアハンガ27、ドアローラ28、ドアレール29、かご敷居30、ドアシュー31及び駆動装置32を備える。
【0031】
かごドア26は、かご1の出入口を開閉する。本実施の形態では、一例として、中央両開き方式のかごドア装置10を示す。かごドア装置10は片開き方式でも良い。かごドア26の上部にドアハンガ27が設けられる。ドアハンガ27の上部にドアローラ28が回転可能に設けられる。ドアローラ28はドアレール29に載せられる。これにより、かごドア26がドアハンガ27に吊り下げられる。ドアローラ28がドアレール29の上を転がることにより、かごドア26の上端部の移動が案内される。
【0032】
かご敷居30は、かご1の床に設けられる。かご敷居30は、かごドア26の下方に配置される。かご敷居30に案内溝30aが形成される。ドアシュー31は、かごドア26の下端部に設けられる。ドアシュー31の一部は案内溝30aに配置される。ドアシュー31が案内溝30aを移動することにより、かごドア26の下端部の移動が案内される。
【0033】
駆動装置32は、かごドア26を移動させるための駆動力を発生させる。即ち、かごドア26は、駆動装置32によって駆動される。駆動装置32の制御は、制御装置6によって行われる。乗場ドア装置9は、乗場ドア11を駆動するための駆動装置を備えていない。乗場ドア11は、かごドア装置10に備えられた駆動装置32によって駆動される。乗場ドア11をかごドア26に連動させるため、乗場ドア装置9及びかごドア装置10に連動装置(図示せず)が備えられる。
【0034】
以下に、図10も参照し、本異物検出装置が行う動作について説明する。図10は、この発明の実施の形態1における異物検出装置の動作例を示すフローチャートである。
【0035】
制御装置20は、乗場ドア11が開放されたか否かを判定する(S101)。例えば、かご1が乗場呼びに応答してある乗場8に停止すると、制御装置6は乗場ドア11及びかごドア26を開放させる。乗場ドア11が開放される時、検出子18は、例えば第1高さに配置される。第1高さは、乗場ドア11の上端に近い高さである。また、検出子18は、非突出位置に配置される。
【0036】
制御装置20は、乗場ドア11が開放されると、乗場ドア11が閉じられたか否かを判定する(S102)。制御装置20は、乗場ドア11が開放された後に閉じられると、乗場ドア11に挟まれた紐等の異物の存在を検出するために検出子18を移動させる(S103)。制御装置20は、先ず、検出子18を突出位置に配置させる。制御装置20は、検出子18を突出位置に配置させた状態で検出子18を端面11−1aに沿って上下に移動させる。
【0037】
例えば、制御装置20は、第1高さと第2高さとの間で検出子18を往復させる。第2高さは、第1高さより低い高さである。第2高さは、例えば乗場ドア11の下端に近い高さである。制御装置20は、検出子18の移動を開始させると、検出器21によって異物の存在が検出されたか否かを判定する(S104)。
【0038】
制御装置20は、検出子18が移動することによって検出器21が異物の存在を検出すると、検出子18を反転させる(S105)。制御装置20は、検出子18を反転させると、検出子18を最上部或いは最下部で停止させる(S106)。例えば、制御装置20は、検出子18を突出位置に配置させると、検出子18を第1高さ(最上部)から下方に移動させる。制御装置20は、検出子18を下方に移動させている時に検出器21によって異物の存在が検出されると、検出子18を上方に移動させる。そして、制御装置20は、検出子18を第1高さで停止させる。
【0039】
制御装置20は、検出器21が異物の存在を検出することなく検出子18が第2高さ(最下部)に達すると、検出子18を上方に移動させる。制御装置20は、検出子18を上方に移動させている時に検出器21によって異物の存在が検出されると、検出子18を下方に移動させる。そして、制御装置20は、検出子18を第2高さで停止させる。制御装置6は、検出器21によって異物の存在が検出された後に検出子18が第1高さ或いは第2高さで停止すると、乗場ドア11及びかごドア26を開放させる(S107)。
【0040】
制御装置6は、S103で検出子の移動が開始されると、検出器21によって異物の存在が検出されることなく検出子18が元の位置に戻ったか否かを判定する(S108)。制御装置20は、検出器21によって異物の存在が検出されなければ、検出子18を第1高さと第2高さとの間で一往復させた後に、検出子18を元の位置、即ち第1高さで停止させる。制御装置6は、検出器21によって異物の存在が検出されることなく検出子18が元の位置に戻れば、かご1の移動を開始する(S109)。
【0041】
本実施の形態に示す例であれば、乗場ドア11或いはかごドア26に紐等の異物が挟まれている場合に、その異物の存在を精度良く検出することができる。即ち、本実施の形態に示す異物検出装置では、乗場ドア11が閉じられると、検出子18が突出位置に配置された状態で端面11−1aに沿って上下に移動する。突出位置に配置された検出子18は、乗場ドア11−1と乗場ドア11−2との境界を横切るように配置される。このため、突出位置に配置された検出子18が上下に移動すると、乗場ドア11或いはかごドア26に紐等の異物が挟まれていれば、検出子18がその異物に引っ掛かり、検出器21によって異物の存在が検出される。かご1を上下に移動させることなく、かご1が移動した時と同様の状況を作り出すことができる。
【0042】
図11は、この発明の実施の形態1における異物検出装置の他の動作例を示すフローチャートである。図11のS201からS204に示す動作は、図10のS101からS104に示す動作と同様である。図11のS208及びS209に示す動作は、図10のS108及びS109に示す動作と同様である。
【0043】
制御装置20は、検出子18が移動することによって検出器21が異物の存在を検出すると、検出子18を停止させる(S205)。また、乗場ドア装置9にランプ33が備えられていれば、制御装置20は、検出器21によって異物の存在が検出されるとランプ33を点灯させる(S206)。ランプ33は、例えば検出子18に設けられる。駆動装置19のうち検出子18に連動する部分にランプ33を設けても良い。例えば、検出子18に隣接するようにランプ33を移動体24に設けても良い。制御装置6は、検出器21によって異物の存在が検出されると、乗場ドア11及びかごドア26を開放させる(S207)。
【0044】
図11に示す例のように、検出器21によって異物の存在が検出された際に検出子18を停止させても良い。図11に示す例では、検出器21によって異物の存在が検出されるとランプ33が点灯する。このため、利用者に対して検出子18の位置を知らせて注意を促すことができる。
【0045】
他の例として、検出子18を反転させた上で、検出子18の停止を待たずに乗場ドア11及びかごドア26を開放させても良い。即ち、制御装置20は、検出子18が移動することによって検出器21が異物の存在を検出すると、検出子18を反転させる。例えば、制御装置20は、検出子18を下方に移動させている時に検出器21によって異物の存在が検出されると、検出子18を上方に移動させる。そして、制御装置20は、検出子18を第1高さで停止させる。また、制御装置20は、検出子18を上方に移動させている時に検出器21によって異物の存在が検出されると、検出子18を下方に移動させる。そして、制御装置20は、検出子18を第2高さで停止させる。制御装置6は、検出器21によって異物の存在が検出されると、乗場ドア11及びかごドア26を開放させる。なお、乗場ドア装置9にランプ33が備えられている場合、制御装置20は、検出器21によって異物の存在が検出されるとランプ33を点灯させても良い。
【0046】
図12は、乗場ドア装置9の他の構成例を示す平面図である。図12は、乗場ドア装置9の一部を示す。図12に示す例では、乗場ドア11−1と隠し板17−1との間に検出子18及び駆動装置19が配置される。図12に示す例では、駆動装置19が乗場ドア11−1に設けられる。隠し板17−1は、駆動装置19に設けられる。
【0047】
例えば、プーリ22は、軸22aを介して乗場ドア11−1に回転可能に設けられる。プーリ23は、軸23a(図12では図示せず)を介して乗場ドア11−1に回転可能に設けられる。隠し板17−1は、軸22a及び軸23aに固定される。このため、隠し板17−1と乗場ドア11−1との間に一定の幅の隙間が形成される。隠し板17−1は、乗場ドア11−1の端面11−1aに沿うように配置される。
【0048】
図12は、乗場ドア装置9が隠し板17−1とは別に隠し板17−3を備える例を示す。隠し板17−3は、例えば乗場ドア11−1に設けられる。隠し板17−3は、乗場ドア11−1の端面11−1aに沿うように配置される。隠し板17−1と隠し板17−3との間に、一定の幅の隙間が形成される。図12は、検出子18が突出位置に配置された状態を示す。検出子18は、突出位置に配置されると、隠し板17−1と隠し板17−3との間を通過するように配置される。
【0049】
図4及び図5に示す例では、検出子18が突出位置に配置されると検出子18は隠し板17−1を貫通する。このため、突出位置に配置された検出子18の移動範囲は、隠し板17−1によって制限される。一方、図12に示す例では、検出子18の移動範囲は、隠し板17−1及び隠し板17−3によって制限されない。
【0050】
図13及び図14は、図12に示す乗場ドア装置9の機能を説明するための図である。検出子18は、例えば図13に示すように、乗場ドア11−1の上端面11−1bから上方に突出する位置まで移動される。図13では、第1高さに配置された検出子18を破線で示している。上端面11−1bから上方に突出する位置に検出子18を配置することができれば、乗場ドア11の上端付近に異物が存在する場合でも検出器21によって異物の存在を検出することができる。
【0051】
また、検出子18は、例えば図14に示すように、乗場ドア11−1の下端面11−1cから下方に突出する位置まで移動される。図14では、第2高さに配置された検出子18を破線で示している。下端面11−1cから下方に突出する位置に検出子18を配置することができれば、乗場ドア11の下端付近に異物が存在する場合でも検出器21によって異物の存在を検出することができる。
【0052】
図15は、乗場ドア装置9の他の構成例を示す図である。図15は、検出子18が棒状部34及び鉤部35を備える例を示す。棒状部34は、一端部が移動体24に固定される。棒状部34は、検出子18が突出位置に配置されると、先端部が乗場ドア11−1の端面11−1aを含む平面から乗場ドア11−1の側方に向けて突出する。
【0053】
鉤部35は、棒状部34の先端部に設けられる。鉤部35は、棒状部34の幅より大きな幅を有する。このため、検出子18が突出位置に配置されると、鉤部35の上端は棒状部34の上端より上方に配置される。即ち、検出子18が突出位置に配置されると、検出子18の上面に、移動体24に固定された根元部分より先端部分の方が高い段差が形成される。また、検出子18が突出位置に配置されると、鉤部35の下端は棒状部34の下端より下方に配置される。即ち、検出子18が突出位置に配置されると、検出子18の下面に、根元部分より先端部分の方が低い段差が形成される。
【0054】
図15に示す検出子18であれば、例えば移動する検出子18に異物が接触した際に、その後の検出子18の移動によって異物が検出子18からすり抜けてしまうことを抑制できる。図15に示す検出子18は、図4に示す乗場ドア装置9にも図12に示す乗場ドア装置9にも適用できる。
【0055】
図16は、乗場ドア装置9の他の構成例を示す図である。図16に示す例では、検出子18が第1検出子18a及び第2検出子18bを備える。駆動装置19は、プーリ22、プーリ23、移動体24及び駆動機25(図16では図示せず)に加え、プーリ36、プーリ37及び移動体38を備える。乗場ドア装置9の他の構成は、上述した何れかの構成と同じである。
【0056】
プーリ22は、軸22aを介して乗場ドア11−1の上端部に回転可能に設けられる。プーリ23は、軸23aを介して乗場ドア11−1の中間部に回転可能に設けられる。プーリ23は、プーリ22より下方に配置される。移動体24は、プーリ22とプーリ23とに巻き掛けられる。第1検出子18aは、移動体24に固定される。
【0057】
プーリ36は、軸23aを介して乗場ドア11−1の中間部に回転可能に設けられる。図16は、プーリ36がプーリ23と同じ高さに配置される例を示す。プーリ36は、少なくとも一部がプーリ23と同じ高さに配置されていれば良い。プーリ37は、軸37aを介して乗場ドア11−1の下端部に回転可能に設けられる。プーリ37は、プーリ36より下方に配置される。移動体38は、プーリ36とプーリ37とに巻き掛けられる。第2検出子18bは、移動体38に固定される。
【0058】
駆動機25は、プーリ22、プーリ23、プーリ36及びプーリ37を回転させるための駆動力を発生させる。駆動機25は、例えばプーリ23及びプーリ36を回転させる。プーリ23が回転すると、プーリ23が回転した方向に応じた方向に移動体24が移動する。移動体24が移動する方向に応じて、第1検出子18aは上方或いは下方に移動する。同様に、プーリ36が回転すると、プーリ36が回転した方向に応じた方向に移動体38が移動する。移動体38が移動する方向に応じて、第2検出子18bは上方或いは下方に移動する。
【0059】
図16に示す乗場ドア装置9であれば、異物の検出を行うために必要な時間を短くすることができる。このため、エレベーター装置の運転効率を改善できる。
【0060】
本実施の形態では、検出子18、駆動装置19、制御装置20及び検出器21が乗場ドア装置9に備えられる例について説明した。検出子18、駆動装置19、制御装置20及び検出器21はかごドア装置10に備えられても良い。かかる場合、検出子18、駆動装置19及び検出器21はかごドア26に支持される。
【0061】
本実施の形態では、検出子18、駆動装置19及び検出器21が乗場ドア11に支持される例について説明した。検出子18、駆動装置19及び検出器21は、乗場8或いはかご1の出入口を形成する枠等に支持されても良い。
【0062】
図17は、制御装置20のハードウェア構成を示す図である。制御装置20は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ39とメモリ40とを含む処理回路を備える。制御装置20は、メモリ40に記憶されたプログラムをプロセッサ39によって実行することにより、上述した各機能を実現する。制御装置20が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。
【0063】
制御装置6のハードウェア構成は、図17に示す構成と同様である。制御装置6は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。制御装置6は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、上述した各機能を実現する。制御装置6が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。
【符号の説明】
【0064】
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 巻上機、 5a 駆動綱車、 6 制御装置、 7 機械室、 8 乗場、 9 乗場ドア装置、 10 かごドア装置、 11 乗場ドア、 11−1a 端面、 11−1b 上端面、 11−1c 下端面、 11−2a 端面、 12 ドアハンガ、 13 ドアローラ、 14 ドアレール、 15 乗場敷居、 15a 案内溝、 16 ドアシュー、 17 隠し板、 17−1a 貫通孔、 17−2a 貫通孔、 18 検出子、 18a 第1検出子、 18b 第2検出子、 19 駆動装置、 20 制御装置、 21 検出器、 21a 圧電素子、 22 プーリ、 22a 軸、 23 プーリ、 23a 軸、 24 移動体、 25 駆動機、 26 かごドア、 27 ドアハンガ、 28 ドアローラ、 29 ドアレール、 30 かご敷居、 31 ドアシュー、 32 駆動装置、 33 ランプ、 34 棒状部、 35 鉤部、 36 プーリ、 37 プーリ、 37a 軸、 38 移動体、 39 プロセッサ、 40 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17