(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0011】
図1〜
図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。先ず、
図1を参照して、本実施の形態のタスク管理システム1を説明する。
図1は、本実施の形態のタスク管理システム1を示すブロック図である。
【0012】
タスク管理システム1は、作業管理装置としてのサーバ10と、端末装置20と、を備える。サーバ10は、クラウド上のサーバであり、端末装置20のユーザが実施する作業項目としてのタスクに関する情報を管理する。サーバ10は、通信ネットワークNに接続されている。通信ネットワークNは、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
【0013】
端末装置20は、管理者及び各従業員がユーザとして所持して使用するための装置である。端末装置20は、例えば、タブレットPC、ノートPC、スマートフォン等の携帯端末であって、通信ネットワークNに無線通信接続可能である。このため、端末装置20は、何時何処においても使用することが可能である。
【0014】
通信ネットワークNは、インターネットであるものとし、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、専用線等を含んでもよい。
【0015】
なお、
図1では、タスク管理システム1に備えられた端末装置20を1台のみ図示しているが、タスク管理システム1は、管理者及び複数の従業員がそれぞれ所有する複数の端末装置20を備え、サーバ10が、各従業員のタスクに関する情報を管理する構成である。また、各端末装置20には、タスクに関する情報を管理する機能を実現するアプリケーション(以下、タスク管理アプリと称する)がインストールされているものとする。
【0016】
次いで、
図2を参照して、サーバ10の内部の機能構成を説明する。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、サーバ10は、表示制御手段、取得手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、通信部16と、計時部17と、を備える。サーバ10の各部は、バス18を介して接続されている。
【0018】
CPU11は、サーバ10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、当該プログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0019】
操作部12は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
【0020】
RAM13は、揮発性のメモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0021】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。特に、記憶部15は、シート登録プログラム151、シート更新プログラム152と、シート確認応答プログラム153と、後述するタスクDB(DataBase)30、従業員アカウントDB40と、を記憶している。
【0022】
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワークN上の端末装置20と通信が可能である。
【0023】
次いで、
図3を参照して、端末装置20の機能構成を説明する。
図3は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
【0024】
端末装置20は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、無線通信部26と、を備える。端末装置20の各部は、バス27を介して接続されている。
【0025】
CPU21、RAM23、表示部24は、サーバ10のCPU11、RAM13、表示部14と同様であるため、重複する説明を省略し、異なる部分を主として説明する。
【0026】
CPU21は、端末装置20の各部を制御する。操作部22は、表示部24の表示画面上に設けられたタッチパネルを有し、ユーザからのタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
【0027】
記憶部25は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。特に、記憶部25には、シート登録要求プログラム251、シート更新要求プログラム252、シート確認要求プログラム253が記憶されている。
【0028】
無線通信部26は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成され、通信ネットワークN上の基地局、アクセスポイント等と無線電波により情報の送受信を行う。このため、CPU21は、無線通信部26により、通信ネットワークN上の基地局、アクセスポイント等を介して、サーバ10と通信を行うことができる。
【0029】
次に、
図4及び
図5を参照して、サーバ10の記憶部15に記憶されるタスクDB30、従業員アカウントDB40を説明する。
図4は、タスクDB30の構成を示す図である。
図5は、従業員アカウントDB40の構成を示す図である。
【0030】
図4に示すように、タスクDB30は、「タスクNo」31、「シート名称」32、「登録者」33、「登録日時」34、「対象役割」35、「頻度」36、「完了日」37、「完了処理した人」38、「メモ」39の項目を有する。
【0031】
「タスクNo」31は、登録された確認シートCを識別するための識別番号である。ここで、確認シートCとは、実施すべき作業内容を実施したか否かを確認するためのチェックシートである。確認シートCで確認される作業内容は、主に定期的に実施すべき作業内容であるため、確認シートCは、
図7(b)に示すように、作業内容(トイレ掃除)を実施すべき日付(時間枠)を有した月間(月別)カレンダー形式の一覧表とし、実施すべき作業内容が定期的に実施されているか否かを一見して容易に確認することができるようにしている。ここで、定期的に実施すべき作業内容としては、飲食店の場合、例えば、トイレ掃除、バックヤードの掃除、売上の口座への入金、仕込みの確認、発注の確認、店舗の戸締り等が想定される。
【0032】
「シート名称」32は、登録された確認シートCの名称である。「登録者」33は、確認シートCの登録を要求した人の名前である。「登録日時」34は、確認シートCを登録した日時である。「対象役割」35は、実施する担当者を特定するための項目である。例えば、トイレ掃除(タスクNo1)の確認シートCの場合、「対象役割」35の項目が「全員」と設定されているため、管理者(オーナー、店長等)及び全従業員がそれぞれ所有する端末装置20に対して、トイレ掃除のタスクがサーバ10より送信されるようになっている。
【0033】
「頻度」36は、確認シートCの作業内容を実施する頻度である。「完了日」37は、確認シートCの作業内容を実施した日である。「完了処理した人」38は、確認シートCの作業内容を実施した人の名前である。「完了日」37及び「完了処理した人」38を示す情報は、タスク完了通知情報(後述)をサーバ10が受信することに基づいて、タスクDB30に記録されるようになっている。そして、「完了日」37の項目に完了日を示す情報が記録されることにより、例えば、
図12(a)に示すように、確認シートCの作業内容を実施した日付に対応する位置に「済」マーク24iを貼り付けた状態に確認シートCが更新されるようになっている。「メモ」39は、端末装置20の表示部24に表示されるタスクに付されるメモである。
【0034】
図5に示すように、従業員アカウントDB40は、「従業員No」41、「氏名」42、「役職」43、「役割」44、「パスワード」45の項目を有する。
【0035】
「従業員No」41は、従業員を識別するための識別番号である。「氏名」42は、従業員の氏名である。「役職」43は、従業員の役職である。「役割」44は、従業員の役割(業務範囲)である。「パスワード」45は、タスク管理アプリにログインする際のパスワードである。
【0036】
次に、
図6〜
図12を参照して、タスク管理システム1の動作を説明する。
図6(a)は、シート登録要求処理を示すフローチャートである。
図6(b)は、シート登録処理を示すフローチャートである。
図7は、シート登録要求処理が実行された際の端末装置20の表示画面の一例を示す図である。
図8(a)は、シート更新要求処理を示すフローチャートである。
図8(b)は、シート更新処理を示すフローチャートである。
図9及び
図10は、シート更新要求処理を実行した際の端末装置20の表示画面の一例を示す図である。
図11(a)は、シート確認要求処理を示すフローチャートである。
図11(b)は、シート確認応答処理を示すフローチャートである。
図12及び
図13は、シート確認要求処理を実行した際の端末装置20の表示画面の一例を示す図である。
【0037】
図6(a)を参照して、端末装置20で実行されるシート登録要求処理を説明する。
シート登録要求処理は、確認シート登録情報を入力してサーバ10に記録し、当該確認シート登録情報から生成された確認シート表示用情報に基づき確認シートCを表示する処理である。
【0038】
端末装置20において、操作部22を介して、シート登録要求処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出して適宜RAM23に展開したシート登録要求プログラム251との協働で、シート登録要求処理を実行する。具体的には、操作部22を介して、表示部24に表示されたメニュー表示画面から、例えば「シート新規作成」の項目の選択指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、シート登録要求処理を実行する。なお、このとき端末装置20は、既にタスク管理アプリにログインしているものとする。以下、端末装置20において、シート更新要求処理(
図8(a)参照)、シート確認要求処理(
図11(a)参照)を実施するときも、既にタスク管理アプリにログインしているものとする。
【0039】
先ず、CPU21は、操作部22を介して入力された確認シート登録情報を受け付ける(ステップS11)。入力される確認シート登録情報は、確認シートCの名称に関する情報、作業内容を実施する頻度に関する情報、作業内容を実施する対象役割に関する情報、必要なメモに関する情報、及び、従業員Noに関する情報等からなる。確認シート登録情報として、更に、重要度に関する情報、業務タスクを個別に分類した個別タスクを示す情報、他のタスクとの関連付けに関する情報等を含めてもよい。
【0040】
図7(a)は、操作部22を介して、表示部24に表示されたテキストボックス24aに、登録する確認シートCのタイトル(名称)「トイレ掃除」の文字が入力され、第1セレクトボックス24bに、ToDoボード(リスト)に表示する頻度(作業内容を実施する頻度)「毎日」が入力され、更に、第2セレクトボックス24cに、対象役割(作業内容を実施する対象者)「全員」が入力され、作成ボタン24dのタッチ操作によって、確認シートCの作成を決定する指示入力がなされた状態を示している。この一連の操作入力により、確認シート登録情報としての確認シートの名称「トイレ掃除」に関する情報、作業内容を実施する頻度「毎日」に関する情報、作業内容を実施する対象役割「全員」に関する情報が受け付けられたこととなる。なお、
図7(a)に示すように、端末装置20は、テキストボックス24aの右端に表示されているマイクを模したマークをタッチ操作することによって、確認シートCのタイトルを音声入力することも可能となっている。また、端末装置20では、キャンセルボタン24eのタッチ操作によって、シート登録要求処理を終了することが可能となっている。
【0041】
そして、CPU21は、無線通信部26を介して、ステップS11で入力された確認シート登録情報をサーバ10に送信する(ステップS12)。そして、CPU21は、無線通信部26を介して、確認シート表示用情報をサーバ10から受信する(ステップS13)。そして、CPU21は、ステップS13で受信した確認シート表示用情報に基づき、確認シートCを表示部24に表示し(ステップS14)、シート登録要求処理を終了する。
図7(b)は、表示部24に表示された「トイレ掃除」の確認シートCを示している。
【0042】
次いで、
図6(b)を参照して、サーバ10で実行されるシート登録処理を説明する。シート登録処理は、端末装置20のシート登録要求処理に対応して、確認シート登録情報をタスクDB30に記録し、この確認シート登録情報に基づき生成した確認シート表示用情報を端末装置20に送信する処理である。
【0043】
サーバ10において、
図6(a)のステップS12に対応して、端末装置20から送信された確認シート登録情報を通信部16により受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出して適宜RAM13に展開したシート登録プログラム151との協働で、シート登録処理を実行する。
【0044】
先ず、CPU11は、端末装置20から送信された確認シート登録情報をタスクDB30に記録する(ステップS21)。ステップS21において、CPU11は、確認シート登録情報を記録する際に新たなタスクNoを付与する。このタスクNoは、確認シート登録情報の記録順に付与される。また、CPU11は、従業員アカウントDB40を用いて、確認シート登録情報としての従業員Noに関する情報から従業員の氏名を取得する。そして、CPU11は、新たなタスクNo、取得した氏名、確認シートの名称に関する情報、作業内容を実施する頻度に関する情報、作業内容を実施する対象役割に関する情報、必要なメモに関する情報を、「タスクNo」31、「シート名称」32、「登録者」33、「登録日時」34、「対象役割」35、「頻度」36、「メモ」39の新たなレコードに格納する。ここで、「登録日時」34には、確認シート登録情報がタスクDB30に記録された際に計時部17からCPU11に出力された日時情報が格納されることとなる。
【0045】
そして、CPU11は、新たに記録された「タスクNo」31、「シート名称」32、「登録者」33、「登録日時」34、「対象役割」35、「頻度」36、「メモ」39の各情報に基づき、確認シートCを端末装置20の表示部24に表示させるための確認シート表示用情報を生成する(ステップS22)。
【0046】
そして、CPU11は、通信部16を介して、ステップS22で生成した確認シート表示用情報を端末装置20に送信し(ステップS23)、シート登録処理を終了する。
【0047】
次いで、
図8(a)を参照して、端末装置20で実行されるシート更新要求処理を説明する。シート更新要求処理は、実施すべき作業内容が完了した際に、当該作業内容の確認シートCの更新をサーバ10に要求する処理である。
【0048】
端末装置20において、操作部22を介して、シート更新要求処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出して適宜RAM23に展開したシート更新要求プログラム252との協働で、シート更新要求処理を実行する。具体的には、例えば、操作部22を介して、メニュー表示画面から、実施すべきタスクのリストであるToDoリストを表示部24に表示可能な業務連絡モードの選択指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、シート更新要求処理を実行する。
【0049】
先ず、CPU21は、無線通信部26を介して、タスクDB30に記録されているタスク情報と、従業員アカウントDB40に記録されている従業員(タスク管理アプリにログインし業務連絡モードの選択指示を行った従業員)の役割に関する情報を要求するタスク問い合わせ情報をサーバ10に送信する(ステップS31)。そして、CPU21は、無線通信部26を介して、タスク情報及び従業員の役割に関する情報をサーバ10から受信する(ステップS32)。そして、CPU21は、ステップS32で受信したタスク情報及び従業員の役割に関する情報に基づき、当該従業員が実施すべきタスクがあるか否かを判定する(ステップS33)。具体的には、CPU21は、タスク情報が示す対象役割の中に、ステップS32で受信した従業員の役割に関する情報が示す役割と合致する対象役割があること(条件1)、タスク情報が示す頻度と業務連絡モードの選択指示がなされた日付が合致すること(条件2)、タスク情報が示す完了日に業務連絡モードの選択指示がなされた日付が未記録であること(条件3)、の3つの条件を満たすタスクがあるか否かを判定する。
【0050】
ステップS33において、実施すべきタスクがない、すなわち上記3つの条件を満たすタスクがない場合(ステップS33;NO)、CPU21は、シート更新要求処理を終了する。
一方、実施すべきタスクがある、すなわち上記3つの条件を満たすタスクがある場合(ステップS33;YES)、CPU21は、表示部24に表示されている業務連絡モードの画面上において、実施すべきタスクがあることを示すアラート表示を行う(ステップS34)。具体的には、
図9に示すように、CPU21は、ToDoリストを表示させるためのToDoアイコン24fを擬似的に拍動させる態様の表示を行う。
【0051】
そして、CPU21は、操作部22によるToDoアイコン24fのタッチ操作を介して、ToDoリストの表示指示が入力されたか否かを判定する(ステップS35)。
ステップS35において、ToDoリストの表示指示が入力されていない場合(ステップS35;NO)、CPU21は、シート更新要求処理を終了する。
一方、ToDoリストの表示指示が入力された場合(ステップS35;YES)、CPU21は、表示部24に表示されている業務連絡モードの画面上において、ToDoリストを表示する(ステップS36)。
図10(a)は、ToDoリストとして、確認シート「トイレ掃除」の業務が未実施であることを示すタスクTが1つ表示部24に表示された状態を示している。
【0052】
そして、CPU21は、
図10(b)に示すように、操作部22による「完了しました」ボタン24gのタッチ操作を介して、タスクが完了したことをサーバ10に通知するための操作指示が入力されたか否かを判定する(ステップS37)。
ステップS37において、タスクが完了したことをサーバ10に通知するための操作指示が入力されていない場合(ステップS37;NO)、CPU21は、シート更新要求処理を終了する。
一方、タスクが完了したことをサーバ10に通知するための操作指示が入力された場合(ステップS37;YES)、CPU21は、無線通信部26を介して、タスク完了通知情報をサーバ10に送信し(ステップS38)、シート更新要求処理を終了する。タスク完了通知情報は、作業内容が実施された際の詳細情報としてのタスクを完了した従業員Noを示す情報、タスクを完了した日時、すなわち「完了しました」ボタン24gのタッチ操作がなされた日時を示す情報等を含んでいる。
【0053】
次いで、
図8(b)を参照して、サーバ10で実行されるシート更新処理を説明する。シート更新処理は、端末装置20のシート更新要求処理に対応して、サーバ10が確認シート登録情報を更新する処理である。
【0054】
サーバ10において、
図8(a)のステップS31に対応して、通信部16を介して、タスク問い合わせ情報を端末装置20から受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出して適宜RAM13に展開したシート更新プログラム152との協働で、シート更新処理を実行する。
【0055】
先ず、CPU11は、端末装置20から送信されたタスク問い合わせ情報に基づき、タスクDB30からタスク情報を取得するとともに、従業員アカウントDB40から従業員(業務連絡モードの選択指示を行った従業員)の役割に関する情報を取得し、通信部16を介して、当該タスク情報及び従業員の役割に関する情報を端末装置20に送信する(ステップS41)。
【0056】
そして、CPU11は、タスク完了通知情報を通信部16により受信したか否かを判定する(ステップS42)。
ステップS42において、タスク完了通知情報を通信部16により受信していないと判定された場合(ステップS42;NO)、CPU11は、シート更新処理を終了する。
一方、タスク完了通知情報を通信部16により受信したと判定された場合(ステップS42;YES)、CPU11は、従業員アカウントDB40を用いて、タスク完了通知情報に含まれるタスクを完了した従業員Noを示す情報に基づき氏名を取得し、当該氏名をタスクDB30の「完了処理した人」38の項目に記録するとともに、タスクを完了した日時を示す情報を「完了日」37の項目に記録し(ステップS43)、シート更新処理を終了する。
【0057】
次いで、
図11(a)を参照して、端末装置20で実行されるシート確認要求処理を説明する。シート確認要求処理は、表示部24への確認シートCの表示をサーバ10に要求する処理である。
【0058】
端末装置20において、操作部22を介して、シート確認要求処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出して適宜RAM23に展開したシート確認要求プログラム253との協働で、シート確認要求処理を実行する。具体的には、操作部22を介して、例えば、メニュー表示画面から「チェック」の項目の選択指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、シート確認要求処理を実行する。
【0059】
先ず、CPU21は、無線通信部26を介して、確認シート確認要求情報をサーバ10に送信する(ステップS51)。確認シート確認要求情報には、タスクDB30の「タスクNo」31の識別番号を示す情報が含まれている。具体的には、最初に送信される確認シート確認要求情報には、タスクNo1を示す情報が含まれることとなる。つまり、シート確認要求処理では、タスクNo1である「トイレ掃除」の確認シートCを最初に要求するよう初期設定がなされている。
また、後述するステップS54において、他の確認シートへの切り替えを要求する操作指示が入力され(ステップS54;YES)、ステップS51へ戻った場合、このとき送信される確認シート確認要求情報には、切り替えの要求がなされた確認シートに対応する「タスクNo」31の識別番号を示す情報が含まれることとなる。具体的には、後述するステップS54において、例えば、「仕込みの確認」の確認シートへの切り替え指示がなされた場合、確認シート確認要求情報には、「仕込みの確認」の確認シートに対応する「タスクNo」31の識別番号を示す情報が含まれることとなる。
【0060】
そして、CPU21は、無線通信部26を介して、確認シート表示用情報をサーバ10から受信する(ステップS52)。そして、CPU21は、ステップS52で受信した確認シート表示用情報に基づき、確認シートCを表示部24に表示する(ステップS53)。
図12(a),(b)は、タスクNo1の「トイレ掃除」の確認シートCが表示部24に表示されている状態を示している。
【0061】
そして、CPU21は、操作部22による「他のシートへジャンプ」ボタン24hのタッチ操作を介して、他の確認シートへの切り替えを要求する操作指示が入力されたか否かを判定する(ステップS54)。
ステップS54において、他の確認シートへの切り替えを要求する操作指示が入力された場合(ステップS54;YES)、ステップS51へ戻り、CPU21はそれ以降の処理を行い、他の確認シートを表示することとなる。具体的には、
図13(a)に示すように、「トイレ掃除」の確認シートCが表示部24に表示されている状態において、「他のシートへジャンプ」ボタン24hのタッチ操作がなされると、他の確認シートCを選択するためのサブ画面Eが表示部24に表示されるようになっている。そして、このサブ画面Eが表示されている状態において、例えば「仕込みの確認」の項目に対するタッチ操作がなされると、「仕込みの確認」の確認シートCへの切り替えを要求する操作指示が入力されたこととなり、この入力によって、
図13(b)に示すように、「仕込みの確認」の確認シートCが表示部24に表示されることとなる。なお、「仕込みの確認」の確認シートCは、仕込みの確認を実施する頻度として、例えば、日曜日、火曜日、木曜日及び土曜日が設定されているものとする。
一方、他の確認シートへの切り替えを要求する操作指示が入力されていない場合(ステップS54;NO)、CPU21は、操作部22による「済」マーク24iのタッチ操作を介して、確認シートCに貼り付けられている「済」マーク24iを指定する指定入力がなされたか否かを判定する(ステップS55)。
【0062】
ステップS55において、確認シートCに貼り付けられている「済」マーク24iを指定する指定入力がなされていない場合(ステップS55;NO)、CPU21は、シート確認要求処理を終了する。
一方、「済」マーク24iを指定する指定入力がなされた場合(ステップS55;YES)、CPU21は、無線通信部26を介して、ステップS55で指定された「済」マーク24iに対応する日付の詳細情報を要求する詳細要求情報をサーバ10に送信する(ステップS56)。
【0063】
そして、CPU21は、無線通信部26を介して、ステップS55で指定された「済」マーク24iに対応する日付の詳細情報をサーバ10から受信する(ステップS57)。そして、CPU21は、ステップS57で受信した詳細情報に基づき、詳細情報の内容Dを表示部24に表示し(ステップS58)、シート確認要求処理を終了する。
図12(b)は、例えば、2015年1月9日の位置に貼り付けられた「済」マーク24iが指定されたことに基づき、詳細情報の内容Dとして、この日に作業内容(トイレ掃除)を完了した従業員の氏名(伊藤文子)、及び、当該作業内容を完了した日時(2015年1月9日、16時35分)が表示部24に表示されている状態を示している。
【0064】
次いで、
図11(b)を参照して、サーバ10で実行されるシート確認応答処理を説明する。シート確認応答処理は、端末装置20のシート確認要求処理に対応して、確認シート確認要求情報に基づき、対応する確認シート表示用情報を生成して端末装置20に送信する処理である。
【0065】
サーバ10において、
図11(a)のステップS51に対応して、端末装置20から送信された確認シート確認要求情報を通信部16により受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出して適宜RAM13に展開したシート確認応答プログラム153との協働で、シート確認応答処理を実行する。
【0066】
先ず、CPU11は、確認シート表示用情報を生成する(ステップS61)。具体的には、端末装置20から送信された確認シート確認要求情報に含まれている「タスクNo」31の識別番号を示す情報に基づき、対応するタスクNoに関するタスク情報をタスクDB30から取得して、確認シート表示用情報を生成する。例えば、タスクNo1を示す情報を含む確認シート確認要求情報が受信された場合は、CPU11は、タスクNo1に対応する確認シート表示用情報、すなわち「トイレ掃除」の確認シートCを表示させるための確認シート表示用情報を生成する。
【0067】
そして、CPU11は、通信部16を介して、ステップS61で生成した確認シート表示用情報を端末装置20に送信する(ステップS62)。そして、CPU11は、端末装置20から送信された詳細要求情報を通信部16により受信したか否かを判定する(ステップS63)。
ステップS63において、詳細要求情報を通信部16により受信していないと判定された場合(ステップS63;NO)、CPU11は、シート確認応答処理を終了する。
一方、詳細要求情報を通信部16により受信したと判定された場合(ステップS63;YES)、CPU11は、通信部16を介して、指定された「済」マーク24iに対応する日付の詳細情報(対応する作業内容を実施した従業員の氏名を示す情報、及び、当該作業内容を実施した日時を示す情報)を端末装置20に送信し(ステップS64)、シート確認応答処理を終了する。
【0068】
以上、本実施の形態によれば、サーバ10は、所定の日時毎に当該日時における作業が完了したか否かを確認するための確認シートCを、当該作業の内容毎に独立して表示させたこととなる。また、サーバ10は、作業が完了したことを示す完了通知を取得したこととなる。また、完了通知は、当該完了通知に対応した作業が完了した日時情報または時刻情報を含み、確認シートCは、日時毎に所定のマークが貼り付けられるマーク貼付領域が設けられており、サーバ10は、完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時のマーク貼付領域の表示態様を変更して確認シートCを表示させたこととなる。
【0069】
従って、確認シートCは、作業の内容毎に独立して表示され、当該確認シートCに対応する作業が完了したことを示す完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時のマーク貼付領域の表示態様が変更されるようになっているので、実施すべき作業内容の実施が完了したか否かを確認しやすくすることができる。
【0070】
また、サーバ10は、完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時のマーク貼付領域に所定のマーク(「済」マーク24i)を貼り付けて確認シートCを表示させるので、実施すべき作業内容の実施が完了したことを確実に通知することができる。
【0071】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0072】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る作業管理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0073】
例えば、上記実施の形態では、端末装置20が、シート登録要求処理、シート更新要求処理、シート確認要求処理を実行する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ10が、シート登録要求処理、シート更新要求処理、シート確認要求処理と同様の処理を行う構成、つまり上述したタスク管理システム1の動作をサーバ10単独で行うようにしてもよい。
【0074】
また、上記実施の形態では、実施すべき作業内容の実施が完了した場合、「済」マーク24iを貼り付けた状態に、確認シートCを更新するようにしたが、「済」マーク24iの代わりとして、各従業員を識別可能なマークを予め設定して用いるようにしてもよい。この場合、当該マークを確認することで、実施すべき作業内容が完了したことを把握することができるとともに、誰が実施したかを同時に把握することができるようになる。
【0075】
また、上記実施の形態では、実施すべき作業内容の実施が完了した場合、「済」マーク24iを貼り付けた状態に、確認シートCを更新するようにしたが、例えば、確認シートCの作成当初の段階では、確認シートCの作成当初に指定される、作業内容を実施する頻度に応じて、当該確認シートCの対応する位置に「未」マーク(実施すべき作業内容が未実施であることを示すマーク)24jを貼り付けた状態としておく。具体的には、作業内容を実施する頻度が「毎日」である場合、確認シートCのすべての日付枠(マーク貼付領域)に「未」マーク24jを貼り付けた状態としておく。そして、実施すべき作業内容の実施が完了した場合、
図14(a),(b)に示すように、対応する日付(例えば、2014年12月29、30日など)の「未」マーク24jを削除した状態に、確認シートCを更新するようにしてもよい。ここで、
図14(a)は、かかる場合の「トイレ掃除」の確認シートCの一例を示す図であり、(b)は、「仕込みの確認」の確認シートCの一例を示す図である。
【0076】
また、上記の確認シートCのその他の更新の態様として、例えば、実施すべき作業内容の実施が完了した場合、
図15(a),(b)に示すように、対応する日付(例えば、2014年12月29、30日など)の「未」マーク24jを「済」マーク24iに置き換えた状態に、確認シートCを更新するようにしてもよい。ここで、
図15(a)は、かかる場合の「トイレ掃除」の確認シートCの一例を示す図であり、(b)は、「仕込みの確認」の確認シートCの一例を示す図である。
【0077】
また、上記の確認シートCのその他の更新の態様として、例えば、実施すべき作業内容の実施が完了した場合、
図16(a),(b)に示すように、対応する日付(例えば、2014年12月29、30日など)の赤丸マーク(実施すべき作業内容が未実施であることを示すマーク;図中では網掛けの丸印)24kを青丸マーク(実施すべき作業内容が実施されたことを示すマーク;図中では黒塗りの丸印)24lに置き換えた状態に、確認シートCを更新するようにしてもよい。ここで、
図16(a)は、かかる場合の「トイレ掃除」の確認シートCの一例を示す図であり、(b)は、「仕込みの確認」の確認シートCの一例を示す図である。
【0078】
また、上記実施の形態では、確認シートCは、作業内容を実施すべき日付を有した月間(月別)カレンダー形式の一覧表としたが、年月日情報又は時刻情報が所定の時間帯に対応した時間枠を有する態様であればよい。
【0079】
また、上記実施の形態におけるタスク管理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0080】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
所定の日時毎または時間帯毎に当該日時または時間帯における作業が完了したか否かを確認するための確認シートを表示させる表示制御手段と、
前記作業が完了したことを示す完了通知を取得する取得手段と、
を備え、
前記完了通知は、当該完了通知に対応した作業が完了した日時情報または時刻情報を含み、
前記確認シートは、前記日時毎または時間帯毎に所定のマークが貼り付けられるマーク貼付領域が設けられており、
前記表示制御手段は、前記取得手段により前記完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時または時間帯のマーク貼付領域に前記マークを貼り付けて前記確認シートを表示させることを特徴とする作業管理装置。
<請求項2>
所定の日時毎または時間帯毎に当該日時または時間帯における作業が完了したか否かを確認するための確認シートを表示させる表示制御手段と、
前記作業が完了したことを示す完了通知を取得する取得手段と、
を備え、
前記完了通知は、当該完了通知に対応した作業が完了した日時情報または時刻情報を含み、
前記確認シートは、前記日時毎または時間帯毎に所定のマークが貼り付けられるマーク貼付領域が設けられており、
前記表示制御手段は、前記取得手段により前記完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時または時間帯のマーク貼付領域に貼り付けられていた前記マークを削除して前記確認シートを表示させることを特徴とする作業管理装置。
<請求項3>
コンピュータを、
所定の日時毎または時間帯毎に当該日時または時間帯における作業が完了したか否かを確認するための確認シートを表示させる表示制御手段、
前記作業が完了したことを示す完了通知を取得する取得手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記完了通知は、当該完了通知に対応した作業が完了した日時情報または時刻情報を含み、
前記確認シートは、前記日時毎または時間帯毎に所定のマークが貼り付けられるマーク貼付領域が設けられており、
前記表示制御手段は、前記取得手段により前記完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時または時間帯のマーク貼付領域に前記マークを貼り付けて前記確認シートを表示させることを特徴とするプログラム。
<請求項4>
コンピュータを、
所定の日時毎または時間帯毎に当該日時または時間帯における作業が完了したか否かを確認するための確認シートを表示させる表示制御手段、
前記作業が完了したことを示す完了通知を取得する取得手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記完了通知は、当該完了通知に対応した作業が完了した日時情報または時刻情報を含み、
前記確認シートは、前記日時毎または時間帯毎に所定のマークが貼り付けられるマーク貼付領域が設けられており、
前記表示制御手段は、前記取得手段により前記完了通知が取得された場合に、当該完了通知に対応する日時または時間帯のマーク貼付領域に貼り付けられていた前記マークを削除して前記確認シートを表示させることを特徴とするプログラム。