(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御部は、前記第1機能に関連するポップアップを非表示にさせた後に前記第2機能に関する情報に代えて前記第1機能に関する情報を前記表示画面に表示させたときは、前記第1機能に関連するポップアップを再度表示させる請求項4に記載の表示入力装置。
前記表示制御部は、ポップアップ表示させている場合において、前記メッセージ制御部が当該ポップアップ表示でのメッセージの通知条件が解除されたことを判別したときは、前記終了時間の経過前であっても、当該ポップアップ表示を終了させる請求項9に記載の表示入力装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る表示入力装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1について示した概略図である。
【0017】
本実施形態に係る画像形成装置1は
、現像剤としてトナーを用いた電子写真方式の画像形成装置や、インクを用いたインクジェットプリンター等で構成され、本体正面には一体的に構成された表示部21及びタッチパネル22を備えている。
【0018】
表示部21は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成された表示画面であり、操作方法や各種メッセージ、操作ボタン(ソフトボタン)等を表示する。表示部21とタッチパネル22は一体的に構成されている。タッチパネル22は、例えば抵抗膜方式等のタッチパネルであり、ユーザーが押下した位置(座標)を検出して、後述する制御ユニット11へ出力する。制御ユニット11は、タッチパネル22から出力された位置情報に基づいて押下位置を特定し、処理を実行する。
【0019】
また、表示部21及びタッチパネル22の近傍には、スタートボタン23、電源ボタン、ストップ/クリアボタン、及び数値入力ボタン(テンキー)などのハードボタンで構成された操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタンは、ユーザーによって押下されることにより、ユーザーからの指示を受け付ける。例えば、スタートボタン23は、コピーやスキャン(読取)等の各種動作について、ユーザーによる動作開始の押下入力を受け
付ける。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット11、表示部21、タッチパネル22、原稿読取部12、HDD41、画像形成部13、及びタイマー31等で構成される。
【0021】
原稿読取部12は、原稿画像を読み取って画像データを取得する。画像形成部13は、原稿読取部12が取得した画像データ又は外部装置から送信された画像データに基づいて用紙に画像を印刷する。
【0022】
制御ユニット11は、プロセッサー、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成されている。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MP
U、ASIC等である。制御ユニット11は、制御部110、表示制御部111、メッセージ制御部112、及び判別部113を備える。
【0023】
制御ユニット11は、HDD41にインストールされている制御プログラムに従った上記プロセッサーによる動作により、制御部110、表示制御部111、メッセージ制御部112、及び判別部113として機能する。但し、当該各部は、制御ユニット11による制御プログラムに従った動作によらず、それぞれハードウェア回路により構成することも可能である。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
【0024】
制御部110は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。
【0025】
表示制御部111は、表示部21に表示する表示画面の表示を制御する。また、表示制御部111は、表示画面を表示部21に表示させている状態で、メッセージ制御部112からメッセージの表示指示を受けたときは、表示画面の表示領域において予め定められたポップアップ表示位置に、表示指示がされたメッセージをポップアップ表示させる。更に、表示制御部111は、予め定められたイベントが発生したことを判別部113が判別したときは、ポップアップ表示の透過率(つまり、ポップアップ表示におけるポップアップの背景色の透過率)を変更する。
【0026】
メッセージ制御部112は、表示部21にメッセージを表示するか否かを制御する。例えば、メッセージ制御部112は、画像形成装置1の動作についてユーザーに通知事項が発生したときに、その通知事項に対応したメッセージの内容を表示制御部111に指示する。
【0027】
また、メッセージ制御部112は、表示制御部111に指示したメッセージの通知条件が解除されたことを判別したときは、表示制御部111に対して当該メッセージのポップアップ表示の終了を指示する。また、表示制御部111は、表示部21の表示画面にポップアップ表示させている場合において、メッセージ制御部112が当該ポップアップ表示でのメッセージの通知条件が解除されたことを判別したときは、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、後述の終了時間の経過前であっても、当該ポップアップ表示を終了させる。
【0028】
例えば、表示制御部111が、表示部21の表示画面90において、「原稿読取部12のカバーが開いています」というメッセージのポップアップ表示させている場合において、ユーザーが原稿読取部12のカバーを閉じる操作を行うことにより、メッセージ制御部112は当該ポップアップ表示でのメッセージの通知条件が解除されたことを判別する。そして、メッセージ制御部112は、表示制御部111に対して上記メッセージのポップアップ表示の終了を指示する。すなわち、メッセージ制御部112は、ユーザーの操作に
より、メッセージを通知する必要がなくなったこと(通知条件の解除)を判別したときに、ポップアップ表示の終了を表示制御部111に指示する。そして、表示制御部111は、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、上記メッセージのポップアップ表示を終了させる。
【0029】
判別部113は、予め定められたイベントが発生したかについて判別する。以降、判別部113による判別の対象とされている事象は、当該予め定められたイベントの一例である。
【0030】
ここで、予め定められたイベントとは、表示部21でのポップアップ表示におけるポップアップの背景色の透過率を変更する基準となるイベントであり、例えば、予め定められた時点からの予め定められた指定時間の経過(時間経過のイベント)や、画像形成装置1に対するユーザーのボタン押下等の予め定められた操作の実行(ユーザーイベント)や、画像形成装置1における予め定められた機能の発生(システム発生イベント)等である(詳細は後述)。また、この予め定められたイベントの内容は、例えば画像形成装置1の管理者が図略の操作部を操作することによって、予めHDD41に記憶(設定)させる。そして、判別部113は、これらの予め定められたイベントが発生したことを判別すると、当該イベントの発生を表示制御部111に通知する。
【0031】
タイマー31は、計時を行う。例えば、タイマー31は、表示制御部111がポップアップ表示させた場合に、当該ポップアップ表示が開始された時点からの経過時間をカウントする。また、タイマー31は、ポップアップ内で表示されるメッセージが長文のメッセージである場合には、この長文の全てのメッセージがポップアップ内で表示された時点を、ポップアップ表示が開始された時点として、この時点からの経過時間をカウントする。更に、タイマー31は、表示制御部111がポップアップ表示の透過率を変更した場合には、ポップアップ表示が開始された時点からのカウント値をリセットし、表示制御部111が上記透過率を変更した時点からの経過時間をカウントする。また、タイマー31は、表示制御部111がポップアップ表示を終了させた場合に、上記経過時間のカウントを停止する。
【0032】
次に、画像形成装置1におけるポップアップ表示処理を説明する。まず、
図3〜
図6Bを参照してポップアップ表示処理の基本的な処理について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理の基本的な処理を示すフローチャートである。
図4〜
図6Bは、表示制御部111が表示部21に表示させる表示画面90の一例を示した図である。
【0033】
一般的な画像形成装置では、表示画面内に、新たに表示の必要が生じたメッセージを表示するために、他の情報を何も表示していない領域が予め固定して設けられている。つまり、当該固定の領域は、表示する必要がある場合のみメッセージが表示され、表示が不要の場合は、何も表示されていない領域となる。
【0034】
しかし、本実施形態の画像形成装置1においては、表示部21の表示画面90に、当該固定の領域を設けていない。画像形成装置1は、当該固定の領域をなくすことで、上記メッセージを表示するか否かに拘わらず、表示部21の表示領域に表示可能な表示画面90の全体に、何らかの情報を表示可能な状態とする。これにより、表示画面90の表示領域全体を有効に用いることを可能にしている。
【0035】
本実施形態に係る画像形成装置1では、動作中に、ユーザーに対する通知事項が発生したとき(S1でYES)、メッセージ制御部112は、そのメッセージの内容を表示制御部111へ指示する(S2)。例えばメッセージ制御部112が「原稿サイズを指定してください」というメッセージ表示を表示制御部111に指示する。このとき、表示制御部111はそのメッセージを、
図4に示す初期の表示画面90における、表示部21の表示画面における予め定められたポップアップ表示位置に、
図5A〜
図6Bに例を示すように、予め定められた時間(例えば、10秒)だけポップアップ表示させる(S3,S4でNO)。すなわち、
図5A〜
図6Bはポップアップ表示の一例を示した図である。表示制御部111は、当該予め定められた時間の経過後(S4でYES)、ポップアップ表示を終了し(S5)、表示画面90を
図4に示した状態に戻す。
【0036】
なお、タッチパネル22は、このポップアップ表示中も、ユーザーによるソフトボタン81,82等に対するタッチ操作を検知する。
【0037】
ポップアップの表示方法について、具体的に説明する。S3において、表示制御部111は、
図5Aに示すように、予め定められた表示領域としてのソフトボタン81,82の表示領域以外の位置をポップアップ表示位置として、例えば、ポップアップ表示91の透過率0%(透過性なし)で、上記指示されたメッセージをポップアップ表示91により、表示部21の表示画面に表示させる。ポップアップ表示91をこのように表示することで、ユーザーによるソフトボタン81,82の視認性及び操作性を妨げないようにする。
【0038】
また、表示制御部111は、上記予め定められたイベントの発生が判別されると、ポップアップ表示の透過率を変更する。例えば、表示制御部111は、
図5Bに示すように、予め定められた表示領域としてのソフトボタン81,82の表示領域以外の位置をポップアップ表示位置として、ポップアップ表示92の透過率50%で、上記指示されたメッセージをポップアップ表示92により、表示部21の表示画面に表示させる。ポップアップ表示92をこのように表示することで、ユーザーによるソフトボタン81,82の視認性及び操作性を妨げないようにする。
【0039】
また、表示制御部111は、S3において、例えば、長文のメッセージをポップアップ表示させる場合は、全文を、クレジットタイトルを用いて表示させることによって、メッセージをポップアップ表示93内において行単位で下から上へ流れるようにアニメーション表示させるようにしてもよい。
図6A及び
図6Bは、長文のメッセージをポップアップ表示93内に、行単位で下から上へ流れるように表示させた様子を示す図である。例えば、表示制御部111は、ポップアップ表示93の領域内には最大3行のメッセージしか表示できない場合に、4行以上のメッセージを表示する際はアニメーション表示を用いて全文を表示させる。このように、複数行のメッセージをアニメーション表示させることでユーザーに効果的にメッセージ内容を伝えることができる。
【0040】
次に、上記ポップアップ表示処理を行っている場合に上記イベントの発生が判別された場合での処理について
図7A及び
図7Bを参照して説明する。
図7Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理のイベント発生時での処理を示すフローチャートである。
図7Bは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理での透過率の変更の一例を示すタイミングチャートである。尚、以下の説明では、表示制御部111は、ポップアップ表示の透過率として、透過率が低い設定(例えば、透過率0%)と、透過率が高い設定(例えば、透過率50%)との2段階に透過率を変更する場合を例示して説明する。また、
図7Bにおいて、透過率が低い設定とされている場合では、ハッチングを図示して示し、透過率が高い設定とされている場合では、ハッチングを図示せずに示す(以降各図において同様)。
【0041】
表示制御部111が、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、例えば時点T1でメッセージをポップアップ表示させると(S3)、判別部113は、予め定められたイベントが発生したかについて判別する(S6)。ここで、判別部113が予め定められたイベントの発生を判別しなければ(S6でNO)、処理は、上記S4に進む。
【0042】
一方、判別部113が、例えば時点T2で予め定められたイベントの発生を判別した場合(S6でYES)、表示制御部111は、判別部113からのイベントの発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示の透過率を変更する(S7)。例えば、表示制御部111は、
図7Bに示すように、時点T1から時点T2までの間では、ポップアップ表示の透過率を低くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T2で低い透過率から高い透過率に変更して当該ポップアップ表示を行わせる。
【0043】
例えば、表示制御部111は、表示画面90において、時点T1から時点T2までの間、
図5Aに示したポップアップ表示91を表示させ、時点T2から
図5Bに示したポップアップ表示92(透過表示によりポップアップ表示92よりも下の画像が視認可能とされる状態)を表示させる。
【0044】
続いて、メッセージ制御部112は、表示制御部111が表示部21の表示画面90に表示させているポップアップ表示でのメッセージについて、その通知条件が解除されたかについて判別する(S8)。メッセージ制御部112が上記メッセージの通知条件が解除されたことを判別しなければ(S8でNO)、判別部113は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を変更した時点T2からの経過時間)が予め定められた終了時間(例えば、10秒)を経過したかについて判別する(S9)。
【0045】
表示制御部111は、上記経過時間が終了時間を経過していないことを判別部113が判別したときには(S9でNO)、ポップアップ表示を継続する必要があると判断して、処理は、上記S8に戻る。
【0046】
一方、表示制御部111は、例えば時点T3で上記経過時間が終了時間を経過したこと(イベント)を判別部113が判別したときには(S9でYES)、ポップアップ表示の継続は不要であると判断して、ポップアップ表示を終了させる(S5)。つまり、表示制御部111は、
図7Bに示すように、時点T2から時点T3までの間では、ポップアップ表示の透過率を高くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T2から終了時間T0を経過した時点T3でポップアップ表示を終了させる。このように、本実施形態では、表示制御部111は、透過率を変更した時点T2からの経過時間が予め定められた終了時間T0を経過した時点T3でポップアップ表示を終了しているので、ポップアップ表示が必要以上に行われるのを未然に防ぐことができ、ユーザーに対する画像形成装置1の操作性が低下するのを防止することができる。
【0047】
一方、メッセージ制御部112が上記メッセージの通知条件が解除されたことを判別すれば(S8でYES)、表示制御部111は、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、上記終了時間の経過前であっても、当該ポップアップ表示を終了させる(S5)。これにより、本実施形態では、ユーザーに対して不必要なポップアップ表示が行われるのを防ぐことができる。
【0048】
続いて、画像形成装置1での予め定められたイベントの発生の具体例とこのイベントの発生に応じた具体的な透過率の変更動作について、
図8A〜
図16Bを参照して説明する。
【0049】
(時間経過のイベント)
まず、時間経過のイベントが発生した場合での処理について
図8A及び
図8Bを参照して説明する。
図8Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理のイベント発生時での処理の具体例を示すフローチャートである。
図8Bは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理での透過率の変更の一例を示すタイミングチャートである。
【0050】
表示制御部111が、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、例えば時点T4でメッセージをポップアップ表示させると(S3)、判別部113は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111がポップアップ表示させた時点T4からの経過時間)が予め定められた第1指定時間(例えば、10秒)を経過したかについて判別する(S10)。つまり、判別部113は、予め定められたイベントとして、ポップアップ表示させた時点T4からの時間経過のイベントが発生したかについて判別する。そして、判別部113が第1指定時間を経過していないことを判別すれば(S10でNO)、処理は、上記S4に進む。
【0051】
一方、判別部113が、例えば時点T5で上記経過時間が第1指定時間を経過したこと(イベント)を判別すれば(S10でYES)、表示制御部111は、判別部113からのイベント(時間経過のイベント)の発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示の透過率を高くする(S11)。つまり、表示制御部111は、
図8Bに示すように、時点T4から時点T5までの間では、ポップアップ表示の透過率を低くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T5で低い透過率から高い透過率に変更して当該ポップアップ表示を行わせる。このように、ポップアップ表示させた時点T4からの経過時間が上記第1指定時間を経過した時点T5でポップアップ表示の透過率を高くしているので、本来ポップアップ表示の下に表示されていたイラストやソフトボタンをユーザーが視認して確認できるため、視認性や操作性の低下を防ぐことができる。
【0052】
また、表示制御部111が、時点T5で透過率を高くした後、処理は、上記S8に進む。そして、例えば、表示制御部111は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を高くした時点T5からの経過時間)が時点T6で上記終了時間を経過したこと(イベント)を判別部113が判別したときには(S9でYES)、ポップアップ表示の継続は不要であると判断して、ポップアップ表示を終了させる(S5)。つまり、表示制御部111は、
図8Bに示すように、時点T5から時点T6までの間では、ポップアップ表示の透過率を高くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T5から終了時間T0を経過した時点T6でポップアップ表示を終了させる。
【0053】
(ユーザーイベント1)
次に、ユーザーイベント1が発生した場合での処理について
図9A及び図
10Aを参照して説明する。
図9Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理のイベント発生時での処理の具体例を示すフローチャートである。図
10Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理での透過率の変更の一例を示すタイミングチャートである。
【0054】
表示制御部111が、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、例えば時点T7でメッセージをポップアップ表示させると(S3)、判別部113は、タッチパネル22がポップアップ表示位置以外の位置に対するユーザーからの押下入力を受け付けたかについて判別する(S13)。つまり、判別部113は、予め定められたイベントとして、上記ユーザーイベントが発生したかについて判別する。そして、判別部113がポップアップ表示位置以外の位置に対するユーザーからの押下入力を受け付けていないことを判別すれば(S13でNO)、処理は、上記S4に進む。
【0055】
一方、判別部113が、例えば時点T8でポップアップ表示位置以外の位置に対するユーザーからの押下入力を受け付けたこと(イベント)を判別すれば(S13でYES)、表示制御部111は、判別部113からのイベント(ユーザーイベント)の発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示の透過率を高くする(S14)。つまり、表示制御部111は、ユーザーがポップアップ表示位置以外の位置に対して押下入力することにより、当該ポップアップ表示位置に表示させているポップアップ表示によるメッセージの視認よりも、当該ユーザーは画像形成装置1に対する他の操作の実行を所望していると判断する。そして、表示制御部111は、図
10Aに示すように、時点T7から時点T8までの間では、ポップアップ表示の透過率を低くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T8で低い透過率から高い透過率に変更して当該ポップアップ表示を行わせる。このように、ポップアップ表示位置以外の位置に対するユーザーからの押下入力が受け付けられたことが判別された時点T8からポップアップ表示の透過率を高くしているので、本来ポップアップ表示の下に表示されていたイラストやソフトボタンをユーザーが視認して確認できるため、視認性や操作性の低下を防ぐことができる。
【0056】
また、表示制御部111が、時点T8で透過率を高くした後、処理は、上記S8に進む。そして、例えば、表示制御部111は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を高くした時点T8からの経過時間)が時点T9で上記終了時間を経過したこと(イベント)を判別部113が判別したときには(S9でYES)、ポップアップ表示の継続は不要であると判断して、ポップアップ表示を終了させる(S5)。つまり、表示制御部111は、図
10Aに示すように、時点T8から時点T9までの間では、ポップアップ表示の透過率を高くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T8から終了時間T0を経過した時点T9でポップアップ表示を終了させる。
【0057】
尚、タイマー31は、上記時点T7でポップアップ表示が開始されると、この開始された時点からの経過時間をカウントしているが、この経過時間が上記第1指定時間を経過していなくても、表示制御部111は、ポップアップ表示位置以外の位置に対するユーザーからの押下入力(ユーザーイベント)を受け付けたことを判別部113が判別すれば、透過率を高くする。すなわち、本実施形態では、このユーザーイベントを上記時間経過のイベントよりも優先して、透過率を高くする。また、このユーザーイベントが行われた後は、表示制御部111は、透過率を低くすることはない
。
【0058】
(システム発生イベント1)
次に、システム発生イベント1が発生した場合での処理について
図11A及び
図11Bを参照して説明する。
図11Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理のイベント発生時での処理の具体例を示すフローチャートである。
図11Bは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理での透過率の変更の一例を示すタイミングチャートである。
【0059】
表示制御部111が、メッセージ制御部112からの指示に基づいて、メッセージをポップアップ表示させる(S3)。このとき、表示制御部111は、このポップアップ表示として、画像形成装置1での動作開始を禁止する予め定められたスタート禁則のメッセージをポップアップ表示させているものとする。そして、表示制御部111は、上記第1指定時間を経過すると、透過率を高くする(S15)。
【0060】
次に、判別部113が、例えば時点T13でスタートボタン23がユーザーからの動作開始を指示する押下入力を受け付けたことを予め定められたイベントとして判別した場合(S20)、表示制御部111は、判別部113からのイベント(システム発生イベント)の発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示におけるポップアップ表示の透過率を低くする(S21)。つまり、表示制御部111は、スタート禁則のメッセージをポップアップ表示させているにもかかわらず、ユーザーは当該スタート禁則のメッセージを正確に把握していないと判断する。そして、表示制御部111は、透過率を低くすることにより、ユーザーに対してポップアップ表示内に表示しているメッセージを視認させやすくする。
【0061】
例えば、表示制御部111は、
図12Aに示すように、表示画面90において、50%の透過率で、「黒色のトナーがありません。新しいトナーコンテナーに交換してください。」というスタート禁則のメッセージをポップアップ表示94内にポップアップ表示させている。このようなポップアップ表示94の表示中に、ユーザーがスタートボタン23を押下したことを判別部113が判別すれば、表示制御部111は、
図12Bに示すように、表示画面90において、0%の透過率で、上記スタート禁則のメッセージをポップアップ表示96内に表示させることにより、当該スタート禁則のメッセージを見やすくしてユーザーに対して強調することができる。尚、例えば、ポップアップ表示94内には、閉じるボタン95が表示されている。閉じるボタン95に対するユーザーによるタッチが、タッチパネル22によって検知されると、表示制御部111は、上記予め定められた時間の経過前であっても、当該ポップアップ表示94を終了させる。
【0062】
続いて、判別部113は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を低くした時点T13からの経過時間)が予め定められた第3指定時間(例えば、10秒)を経過したかについて判別する(S22)。つまり、判別部113は、予め定められたイベントとして、透過率を低くした時点T13からの時間経過のイベントが発生したかについて判別する。そして、判別部113が第3指定時間を経過していないことを判別すれば(S22でNO)、表示制御部111は、第3指定時間が経過するまで判別を繰り返す。
【0063】
一方、判別部113が、例えば時点T14で上記経過時間が第3指定時間を経過したこと(イベント)を判別すれば(S22でYES)、表示制御部111は、判別部113からのイベント(時間経過のイベント)の発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示の透過率を高くする(S23)。つまり、表示制御部111は、
図11Bに示すように、時点T13から時点T14までの間では、ポップアップ表示の透過率を低くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T14で低い透過率から高い透過率に変更して当該ポップアップ表示を行わせる。このように、ポップアップ表示させた時点T13からの経過時間が上記第3指定時間を経過した時点T14でポップアップ表示の透過率を高くしているので、本来ポップアップ表示の下に表示されていたイラストやソフトボタンをユーザーが視認して確認できるため、視認性や操作性の低下を防ぐことができる。
【0064】
また、表示制御部111が、時点T14で透過率を高くした後、処理は、上記S8に進む。そして、例えば、表示制御部111は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を高くした時点T14からの経過時間)が時点T15で上記終了時間を経過したこと(イベント)を判別部113が判別したときには(S9でYES)、ポップアップ表示の継続は不要であると判断して、ポップアップ表示を終了させる(S5)。つまり、表示制御部111は、
図11Bに示すように、時点T14から時点T15までの間では、ポップアップ表示の透過率を高くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T14から終了時間T0を経過した時点T15でポップアップ表示を終了させる。
【0065】
(システム発生イベント2)
次に、システム発生イベント2が発生した場合での処理について
図13A及び
図13Bを参照して説明する。
図13Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理のイベント発生時での処理の具体例を示すフローチャートである。
図13Bは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理での透過率の変更の一例を示すタイミングチャートである。
【0066】
表示制御部111が、例えば時点T16でメッセージ制御部112からの指示に基づいて、メッセージをポップアップ表示させる(S24)。このとき、表示制御部111は、表示部21の表示画面90において、画像形成装置1での予め定められた第1機能に関する情報と当該第1機能に関連するポップアップとを表示させているものとする。
【0067】
次に、表示制御部111が、例えば時点T17で、画像形成装置1に対してユーザーが操作することにより、当該画像形成装置1での予め定められた第2機能に関する情報を表示部21の表示画面90に表示させることを要求されると、表示制御部111は、表示画面90において、第1機能に関する情報に代えて第2機能に関する情報を表示させるとともに、第1機能に関連するポップアップを非表示とする(S25)。つまり、判別部113は、第1機能に関する情報の表示から第2機能に関する情報の表示への機能遷移のイベントの発生を判別して、表示制御部111に要求された第2機能に関する情報の表示を行わせる。例えば、表示制御部111は、
図13Bに示すように、時点T16から時点T17までの間では、第1機能に関する情報と当該第1機能に関連するポップアップとを表示させ、時点T17で第1機能に関する情報に代えて第2機能に関する情報を表示するとともに、第1機能に関連するポップアップの表示を中止する。これにより、本実施形態では、画像形成装置1で実行される機能に対応して、ポップアップの表示を適切に行わせることができ、ユーザーに対する画像形成装置1の利便性及び操作性を向上させることができる。
【0068】
その後、表示制御部111は、例えば時点T18で上記第2機能の動作が終了して第1機能に関する情報を再度、表示部21の表示画面90に表示させることを要求されると、表示制御部111は、表示画面90において、第2機能に関する情報に代えて第1機能に関する情報を表示させるとともに、第1機能に関連するポップアップを再度表示させる(S26)。つまり、判別部113は、第2機能に関する情報の表示から第1機能に関する情報の表示への機能遷移のイベントの発生を判別して、表示制御部111に要求された第1機能に関する情報の表示を行わせる。
【0069】
例えば、表示制御部111は、表示部21での印刷ジョブについての情報を第1機能に関する情報として表示させることが要求されると、
図14Aに示すように、表示画面90において、「印刷条件(カラー又はモノクロ)を指定してください。」という、上記第1機能に関連するメッセージをポップアップ表示97内に表示させる。このようなポップアップ表示97の表示中に、判別部113が、例えば、ユーザーが図略の操作部を操作することによって画像形成装置1に対してスキャン動作(第2機能)の実行を要求したことを判別すると、表示制御部111は、当該第2機能に関する情報を表示画面90に表示させる。つまり、表示制御部111は、
図14Bに示すように、「原稿台上の原稿をスキャン中です。」というメッセージ(第2機能に関する情報)を表示画面90に表示させる。その後、表示制御部111は、スキャン動作が終了したことを判別し、更にユーザーが上記操作部を操作することによって画像形成装置1に対してコピー動作(第1機能)の実行を要求したことを判別部113が判別すると、第2機能に関する情報に代えて第1機能に関する情報を表示させるとともに、第1機能に関連するポップアップ表示を再度表示させる。つまり、表示制御部111は、
図14Bに示した表示画面90から
図14Aに示した表示画面90に変更する。このように、本実施形態では、表示画面90での表示を第2機能に関する情報から第1機能に関する情報に戻した場合に、当該第1機能に関連するポップアップ表示を再度表示させるので、当該ポップアップ表示でのメッセージをより確実にユーザーに視認させることができる。
【0070】
続いて、判別部113は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が第1機能に関連するポップアップ表示を再度表示させた時点T18からの経過時間)が予め定められた第4指定時間(例えば、10秒)を経過したかについて判別する(S27)。つまり、判別部113は、予め定められたイベントとして、再度ポップアップ表示させた時点T18からの時間経過のイベントが発生したかについて判別する。そして、判別部113が第4指定時間を経過していないことを判別すれば(S27でNO)、表示制御部111は、第4指定時間が経過するまで判別を繰り返す。
【0071】
一方、判別部113が、例えば時点T19で上記経過時間が第4指定時間を経過したこと(イベント)を判別すれば(S27でYES)、表示制御部111は、判別部113からのイベント(時間経過のイベント)の発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示の透過率を高くする(S28)。つまり、表示制御部111は、
図13Bに示すように、時点T18から時点T19までの間では、ポップアップ表示の透過率を低くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T19で低い透過率から高い透過率に変更して当該ポップアップ表示を行わせる。このように、ポップアップ表示させた時点T18からの経過時間が上記第4指定時間を経過した時点T19でポップアップ表示の透過率を高くしているので、本来ポップアップ表示の下に表示されていたイラストやソフトボタンをユーザーが視認して確認できるため、視認性や操作性の低下を防ぐことができる。
【0072】
また、表示制御部111が、時点T19で透過率を高くした後、処理は、上記S8に進む。そして、例えば、表示制御部111は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を高くした時点T19からの経過時間)が時点T20で上記終了時間を経過したこと(イベント)を判別部113が判別したときには(S9でYES)、ポップアップ表示の継続は不要であると判断して、ポップアップ表示を終了させる(S5)。つまり、表示制御部111は、
図13Bに示すように、時点T19から時点T20までの間では、ポップアップ表示の透過率を高くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T19から終了時間T0を経過した時点T20でポップアップ表示を終了させる。
【0073】
(システム発生イベント3)
次に、システム発生イベント3が発生した場合での処理について
図15A及び
図15Bを参照して説明する。
図15Aは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理のイベント発生時での処理の具体例を示すフローチャートである。
図15Bは、本発明の一実施形態に係る画像形成装置におけるポップアップ表示処理での透過率の変更の一例を示すタイミングチャートである。
【0074】
表示制御部111が、例えば時点T21でメッセージ制御部112からの指示に基づいて、メッセージをポップアップ表示させる(S3)。このとき、表示制御部111は、表示部21の表示画面90において、
図12Aに示した閉じるボタン95をポップアップ表示内に表示させているものとする。そして、表示制御部111は、上記ポップアップ表示を表示可能な状態であるときに、例えば時点T22で、ユーザーが閉じるボタン95を押下することにより、ポップアップ表示の終了の指示を受け付けた場合、表示制御部111は、ユーザーの指示に基づいて、当該ポップアップ表示を非表示とする(S29)。つまり、表示制御部111は、
図15Bに示すように、時点T21から時点T22までの間では、ポップアップ表示させ、時点T22で当該ポップアップ表示を中止する。
【0075】
その後、判別部113は、表示画面90に対し予め定められた表示リセットが行われたかについて判別する(S30)。すなわち、判別部113は、ユーザーの操作などにより、表示画面90の表示内容を再起動させる必要が生じたかについて判別する。そして、判別部113が、表示リセットが行われたことを判別しなければ(S30でNO)、処理は、終了する。
【0076】
一方、判別部113が、表示リセットが行われたこと(イベント)を判別すれば(S30でYES)、表示制御部111は、上記S29で非表示にしたポップアップ表示を表示させる必要があるかについて判別する(S31)。つまり、表示制御部111は、非表示にしたポップアップ表示が表示可能な状態であるかについて判別する。そして、表示制御部111が、上記ポップアップ表示を表示させる必要がないと判別すれば(S31でNO)、処理は、終了する。
【0077】
一方、表示制御部111が、例えば時点T23で、上記ポップアップ表示を表示させる必要があると判別すれば(S31でYES)、表示制御部111は、当該ポップアップ表示を再度表示させる(S32)。つまり、判別部113は、一時的にポップアップ表示を閉じた状態からの当該ポップアップ表示の表示復帰のイベントの発生を判別して、表示制御部111に一旦非表示としたポップアップ表示を再度表示させる。このように、本実施形態では、ポップアップ表示を表示可能な状態で表示画面90に対し予め定められた表示リセットが行われた場合に、当該ポップアップ表示を再度表示させるので、当該ポップアップ表示でのメッセージをより確実にユーザーに視認させることができる。
【0078】
続いて、判別部113は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が一時的に非表示にしたポップアップ表示を再度表示させた時点T23からの経過時間)が予め定められた第5指定時間(例えば、10秒)を経過したかについて判別する(S33)。つまり、判別部113は、予め定められたイベントとして、再度ポップアップ表示させた時点T23からの時間経過のイベントが発生したかについて判別する。そして、判別部113が第5指定時間を経過していないことを判別すれば(S33でNO)、表示制御部111は、第5指定時間が経過するまで判別を繰り返す。
【0079】
一方、判別部113が、例えば時点T24で上記経過時間が第5指定時間を経過したこと(イベント)を判別すれば(S33でYES)、表示制御部111は、判別部113からのイベント(時間経過のイベント)の発生の通知に基づいて、表示部21でのポップアップ表示の透過率を高くする(S34)。つまり、表示制御部111は、
図15Bに示すように、時点T23から時点T24までの間では、ポップアップ表示の透過率を低くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T24で低い透過率から高い透過率に変更して当該ポップアップ表示を行わせる。このように、ポップアップ表示させた時点T23からの経過時間が上記第5指定時間を経過した時点T24でポップアップ表示の透過率を高くしているので、本来ポップアップ表示の下に表示されていたイラストやソフトボタンをユーザーが視認して確認できるため、視認性や操作性の低下を防ぐことができる。
【0080】
また、表示制御部111が、時点T24で透過率を高くした後、処理は、上記S8に進む。そして、例えば、表示制御部111は、タイマー31でカウントされている経過時間(つまり、表示制御部111が透過率を高くした時点T24からの経過時間)が時点T25で上記終了時間を経過したこと(イベント)を判別部113が判別したときには(S9でYES)、ポップアップ表示の継続は不要であると判断して、ポップアップ表示を終了させる(S5)。つまり、表示制御部111は、
図15Bに示すように、時点T24から時点T25までの間では、ポップアップ表示の透過率を高くして当該ポップアップ表示を行わせ、時点T24から終了時間T0を経過した時点T25でポップアップ表示を終了させる。
【0081】
例えば、表示制御部111は、
図16Aに示すように、表示画面90において、「黒色のトナーコンテナーが正しくセットされていません。正しくセットしてください。」というメッセージと、閉じるボタン95とを、ポップアップ表示98内に表示させる。そして、表示制御部111は、ユーザーが閉じるボタン95を押下することにより、ポップアップ表示98を非表示にする。その後、判別部113は、ユーザーによるトナーコンテナーの交換動作が行われた場合、表示画面90で表示リセットが行われたことを判別する。続いて、判別部113が、トナーコンテナーの交換動作が適切に行われなかったことを判別した場合、表示制御部111は、
図16Aに示すように、上記ポップアップ表示98を再度表示させる。その後、判別部113が、ポップアップ表示98の再表示から上記第5指定時間を経過したことを判別した場合、表示制御部111は、
図16Bに示すように、メッセージを変更せずに、透過率だけを高くしたポップアップ99を表示画面90に表示させる。これにより、ポップアップ表示99でのメッセージをより確実にユーザーに視認させつつ、当該ポップアップ表示99の下に表示されていたイラストやソフトボタンをユーザーが視認して確認できるため、視認性や操作性の低下を防ぐことができる。
【0082】
以上、説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1では、表示部21の表示画面にメッセージ表示のための固定的な領域を設けず、予め定められた表示領域以外の位置に設定されたポップアップ表示位置に、当該メッセージをポップアップ表示させる。メッセージの当該ポップアップ表示により、固定的なメッセージ領域がなくても、ユーザーにメッセージや装置の状態変化を認識させることができる。
【0083】
これにより、画像形成装置1では、表示部21に表示させる表示画面には、上記固定の領域を設けないので、表示部21の表示画面全体に、何らかの情報を常に表示しておくことができ、表示画面全体を有効活用することが可能になる。また、ポップアップによる新たなメッセージ表示がされても、それまで表示部21に表示されていた重要な情報、例えばソフトボタン81,82等をユーザーに確実に視認させておくことができる。
【0084】
また、ポップアップ表示中であっても、タッチパネル22は表示部21の表示画面中のソフトボタン81,82の押下入力を受け付けるため、ポップアップ表示の表示によるユーザーのソフトボタン81,82の操作を妨げない。従って、ポップアップ表示によって画像形成装置1の操作性が低下することがない。
【0085】
また、表示部21の表示画面において上記予め定められた表示領域を避けたポップアップ表示位置での上記ポップアップ表示によるメッセージ表示により、固定的な領域にメッセージを表示するよりも、新しいメッセージ表示や表示内容の変化にユーザーが気付きやすいという効果もある。
【0086】
さらに、表示制御部111は、予め定められたイベントが発生したことを判別部113が判別したときは、ポップアップ表示の透過率を変更する。これにより、本実施形態では、表示部21の表示エリアを有効活用し、且つユーザーに直感的、効率的にメッセージをより容易に認識させたり、ポップアップ表示による新たなメッセージ表示によりそれまで表示されていた重要な情報が視認できなくなるといった操作性の阻害を極力生じないようにしたりして、ユーザーに対する利便性を向上することができる。
【0087】
また、上記の説明では、表示制御部が上記透過率を0%と50%との2段階に変更する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばメッセージの重要度に応じて3段階以上に透過率を変更する構成でもよい。
【0088】
また、
図1乃至
図16Bを用いて説明した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。