(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明を行う。
【0013】
図1は、本実施形態に係るポイント管理システムの構成を概略的に示すシステム構成図である。
【0014】
図1において、ポイント管理システムはユーザ端末100、印刷装置101a〜101c、WEBサーバ102、及び情報処理装置としてのポイント管理サーバ103を備える。
【0015】
ポイント管理システムは、予め登録された各印刷装置101a〜101cが印刷を実行すると、各印刷装置101a〜101cの印刷内容に応じてポイントを付与する。例えば、
図7に示すプリントログ情報710が、印刷装置101での印刷内容を示すデータテーブルである。プリントログ情報710には、プリンタID711と、枚数712と、受信日時713と、ポイント714と、ユーザCD701とが対応付けて管理されている。プリンタID711は印刷装置101を一意に識別するためのIDである。枚数712は印刷された枚数を示す。受信日時713は印刷装置101からWEBサーバ102が印刷に係る情報を取得した時間に関する情報である。ポイント714は枚数712に応じて付与されるポイントを示す。ユーザCD701はプリンタID711に対応して登録されるユーザの情報である。本実施形態では、枚数712がそのままポイント714となっているが、枚数712に係数をかけあわせてポイント714を算出するようにしても構わない。
【0016】
各印刷装置101a〜101cは、各印刷装置101a〜101cを利用するユーザと対応付けされて登録されている。ユーザは付与ポイントの累計数に応じて景品の贈呈や商品の割引き等の所定のサービスを受けることができる。印刷装置101a〜101cは、図示しない操作部の操作又は図示しない外部装置から受信した実行データに基づいてコピーやスキャン等の各ジョブを実行する。WEBサーバ102は各印刷装置101a〜101cで実行された印刷のログ情報であるプリントログ情報710を各印刷装置101a〜101cから取得し、取得したプリントログ情報710を保持する。また、WEBサーバ102はポイント管理サーバ103からプリントログ情報710の送信要求を受信すると、ポイント管理サーバ103にプリントログ情報710を送信する。ポイント管理サーバ103は各印刷装置101a〜101cの印刷内容に応じてポイントを付与し、該ポイントをユーザ毎に累計して後述する
図7のユーザテーブル700によって管理する。
【0017】
ユーザテーブル700は、ユーザCD701とポイント702とが対応付けられたデータテーブルである。ユーザCD701ごとにポイント702が管理されている。
【0018】
次に、WEBサーバ102及びポイント管理サーバ103のハードウェア構成について説明する。なお、本実施の形態では、WEBサーバ102及びポイント管理サーバ103は同様の構成であり、以下では、一例として、ポイント管理サーバ103を用いてその構成を説明する。
【0019】
図2は、
図1におけるユーザ端末100、WEBサーバ102及びポイント管理サーバ103のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
【0020】
図2において、ポイント管理サーバ103は、CPU201、ROM202、RAM203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208、入力デバイス209、ディスプレイ210、及び外部メモリ211を備える。CPU201、ROM202、RAM203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、及び通信I/Fコントローラ208はシステムバス204を介して互いに接続されている。入力コントローラ205は入力デバイス209と接続され、ビデオコントローラ206はディスプレイ210と接続され、メモリコントローラ207は外部メモリ211と接続されている。
【0021】
CPU201はシステムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、CPU201は処理の実行に際して必要なプログラムをROM202や外部メモリ211からRAM203にロードし、該ロードしたプログラムを実行することで各動作を実現する。ROM202は読み出し専用のメモリである。外部メモリ211は、ハードディスク(HD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、フレキシブルディスク(FD)、及びPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等である。ROM202及び外部メモリ211は、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)、及びポイント管理サーバ103が備える機能を実現するために必要な各種プログラム等を記憶する。RAM203はCPU201の主メモリ及びワークエリア等として機能する。
【0022】
入力コントローラ205は入力デバイス209や図示しないマウス等の入力デバイスの操作によって入力された入力情報を該入力デバイスから取得する。ビデオコントローラ206は液晶ディスプレイ及びCRT等のディスプレイ210における表示制御を行う。メモリコントローラ207は外部メモリ211へのアクセスを制御する。通信I/Fコントローラ208は、WEBサーバ102等との通信制御を行い、例えば、TCP/IPを用いた通信等を行う。
【0023】
以上で、
図2に示すWEBサーバ102及びポイント管理サーバ103のハードウェア構成の説明を終了する。
【0024】
次に、
図3の概念図を用いてポイント管理サーバ103の機能構成を説明する。
【0025】
ポイント管理サーバ103は機能部として、記憶部301、受付部302、記憶制御部303、表示制御部304を備えている。
【0026】
記憶部301は、ユーザを示すユーザCD(ユーザ情報)と印刷装置とを対応付けて記憶する機能部である。受付部302は、ユーザから印刷装置の登録を受け付ける機能部である。記憶制御部303は、記憶部301でのユーザCDと印刷装置との対応付けを制御する機能部である。表示制御部304は、ユーザと対応付けて記憶される印刷装置の一覧を表示するときに、記憶制御部303ですでに対応付けて記憶されているユーザと異なるユーザと対応付けるよう制御された印刷装置も一覧に表示する機能部である。
【0027】
以上で
図3に示す機能構成の説明を終了する。上述した機能構成は、用途や目的に応じて変更されうる。
【0028】
次に
図4を用いて印刷装置の仮IDおよび本IDの取得処理の詳細な処理の流れについて説明する。
【0029】
ステップS401では、ユーザ端末100のCPU201が、印刷装置101に対して仮ID741および本ID742の要求を送信する。
【0030】
ステップS402では、印刷装置101が、ユーザ端末100から仮ID741および本ID742の要求を受信する。
【0031】
仮ID741および本ID742は、いずれも印刷装置101を識別するためのIDである。仮ID741は、印刷装置101からの要求に応じて付与される仮のIDである。本ID742は、印刷装置101での印刷に応じてポイントを付与する対象を特定するためのIDである。
【0032】
ステップS403では、印刷装置101が、仮ID741の要求をWEBサーバ102に対して送信する。
【0033】
ステップS404では、WEBサーバ102のCPU201が、印刷装置101から送信された仮ID741の要求を受信する。
【0034】
ステップS405では、WEBサーバ102のCPU201が、仮ID741を新たに生成し、WEBサーバ102の外部メモリ211で管理されるプリントIDテーブル740に格納する。プリントIDテーブル740は、仮ID741と本ID742とが対応付けられたデータテーブルである。印刷装置101がポイント管理システムの対象となると、仮ID741が本ID742に上書きされる。
【0035】
ステップS406では、WEBサーバ102のCPU201が、ステップS405で生成された仮ID741を印刷装置101に対して送信する。
【0036】
ステップS407では、印刷装置101が、ステップS406で送信された仮ID741を受信する。
【0037】
ステップS408では、印刷装置101が、印刷装置101で管理される仮ID741を更新する。
【0038】
ステップS409では、印刷装置101が、印刷装置101で管理される本ID742と、ステップS408で更新された仮ID741をユーザ端末100に対して送信する。
【0039】
ステップS410では、ユーザ端末100のCPU201が、ステップS409で送信された本ID742と、仮ID741とを受信する。
【0040】
以上で
図4に示すフローチャートの説明を終了する。
【0041】
続いて、
図5の示すフローチャートを用いて、ポイント管理サーバ103で管理される登録印刷装置一覧730の更新に係る処理について説明する。
【0042】
ステップS501では、ユーザ端末100のCPU201が、ユーザからの指示に応じてステップS410で本ID742と仮ID741とを受信した印刷装置101について、ポイント管理システムへの登録要求をポイント管理サーバ103に対して行う。不図示の画面を介して入力を受け付けたユーザCD701と、ステップS410で受信した本ID742と仮ID741とをポイント管理サーバ103に対して送信する。
【0043】
ステップS502では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ポイント管理システムへの登録要求を受信する(受付手段に相当する)。具体的には、ステップS501で送信されたユーザCD701と、本ID742と仮ID741とを受信する。
【0044】
ステップS503では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、外部メモリ211等に記憶されている登録印刷装置一覧730にステップS502で受信したユーザCD701のレコードを追加する(更新手段に相当する)。
【0045】
具体的に説明する。例えば、ステップS502で受信されたユーザCD701が「ユーザB」であり、仮ID741が「A004」、本ID742が「A002」であった場合で説明する。
図7の登録印刷装置一覧730の最下のレコードに示すように、ユーザCD701に「ユーザB」のレコードを追加する。
【0046】
登録印刷装置一覧730は、ポイント管理システムに登録済みの印刷装置を管理するデータテーブルである。例えば
図7に示す登録印刷装置一覧730である。登録印刷装置一覧730には、ユーザCD701(ユーザ情報に相当する)、プリンタID711、最終印刷日731、無効フラグ732、旧ユーザCD733が対応付けて管理されている。最終印刷日731は、印刷装置101で印刷が最後に実行された時間の情報を格納する。無効フラグ732は、プリンタID711に対するポイント付与が無効であるか否かを示すフラグである。旧ユーザCD733(更新情報に相当する)は、プリンタID711が無効となる前に、プリンタID711と対応付けて管理されていたユーザCD701(ユーザCD701の履歴)を格納する。
【0047】
ステップS504では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS503で追加されたレコードのプリンタID711に、仮ID741を付与する。上述のステップS502で受信されたユーザCD701が「ユーザB」であり、仮ID741が「A004」、本ID742が「A002」であった場合の例であれば、
図7の登録印刷装置一覧730の最下のレコードに示すように、プリンタID711に「A004」を付与する。
【0048】
ステップS505では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、登録印刷装置一覧730に、ステップS502で受信した本ID742が、プリンタID711として登録されているレコードが存在するか否かを判定する。登録されているレコードが存在すると判定された場合には処理をステップS506に進め、そうでない場合には処理をステップS508に進める。
【0049】
ステップS506では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS502で受信した本ID742がプリンタID711として登録されていると判定されたレコードの無効フラグ732を立てる処理を行う。
【0050】
上述のステップS502で受信されたユーザCD701が「ユーザB」であり、仮ID741が「A004」、本ID742が「A002」であった場合の例であれば、
図7の登録印刷装置一覧730の上から2つ目のレコードに示すように、本ID742が「A002」のレコードの無効フラグ732を立てる。
【0051】
ステップS507では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS506で無効フラグ732が立てられたレコードのユーザCD701を特定する。上述の例であれば、無効フラグ732が立っているレコードのユーザCD701として「ユーザA」を特定する(管理手段に相当する)。
【0052】
ステップS508では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS504で付与された仮ID741を有効化する指示をWEBサーバ102に対して送信する。
【0053】
ステップS509では、WEBサーバ102のCPU201が、ステップS508で送信された仮ID741を有効化する指示を受信する。
【0054】
ステップS510では、WEBサーバ102のCPU201が、ステップS509で受信した仮ID741を有効化する処理を行う。具体的には、プリントIDテーブル740で、仮ID741と対応付けられている本ID742を仮ID741で更新する。つまり、仮ID741と本ID742が同一となるように制御する。このようにすることで、本ID742を示すプリンタから送信されたプリントログ情報710について、ポイント714を付与することができ、ステップS501で登録要求のあった印刷装置101についてポイント付与の対象とすることができる。
【0055】
以上で
図5に示すフローチャートの説明を終了する。このようにして、印刷装置101をWEBサーバ102でポイント管理システムの対象の印刷装置として登録することができる。
【0056】
次に
図6のフローチャートを用いて印刷装置101での印刷に応じてポイントを付与する仕組みについて説明する。
【0057】
ステップS601では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、WEBサーバ102に対して、ステップS510で本ID742が有効化された印刷装置101のプリントログ情報710の取得要求を送信する。
【0058】
ステップS602では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、WEBサーバ102からプリントログ情報710を受信したか否かを判定する。プリントログ情報710を受信したと判定された場合は処理をステップS603に進め、そうでない場合には処理を待機する。
【0059】
ステップS603では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS602で受信したと判定された全てのプリントログ情報710を読み込む。
【0060】
ステップS604では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、プリントログ情報710ごとに、ポイント714を付与する処理を行う。具体的には枚数712に所定の係数を乗ずることで、ポイント714を付与する。
【0061】
ステップS605では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS603で読み込んだすべてのプリントログ情報710に対して処理を完了したか否かを判定する。すべてのプリントログ情報710に対して処理を完了したと判定された場合には処理をステップS606に進め、そうでない場合には処理をステップS604に戻す。
【0062】
ステップS606では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS604でポイント714を付与したレコードのプリンタID711に対応する最終印刷日731を、更新する処理を行う。更新される日時は、例えばシステム上の日時情報を用いる。
【0063】
以上で
図6に示すフローチャートの説明を終了する。このようにして、印刷装置101での印刷に応じて、ポイント714が付与される。付与されたポイント714は、所定のタイミングで、ユーザCD701ごとに合算されて、ユーザテーブル700のポイント702に格納される。
【0064】
次に
図8を用いて印刷装置一覧画面900の表示について詳細な処理の流れを説明する。
【0065】
図8は印刷装置一覧画面900を表示する処理の流れを説明するフローチャートである。印刷装置一覧画面900とは、更新される前のユーザCD701と対応づけて管理される印刷装置と、更新された後のユーザCD701と対応付けて管理される印刷装置の情報を一覧で表示することのできる画面である。詳細は後述する。
【0066】
ステップS801では、ユーザ端末100から印刷装置一覧画面900の要求をポイント管理サーバ103に対して送信する。印刷装置一覧画面900を要求するためにユーザCD701の情報を併せてポイント管理サーバ103に対して送信する。
【0067】
ステップS802では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS801で送信された印刷装置一覧画面900の要求を受信する。
【0068】
ステップS803では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS802で受信したユーザCD701に関する印刷装置一覧画面900を生成する処理を行う。
【0069】
具体的に説明する。例えばステップS802で受信したユーザCD701が、「ユーザA」であったケースを例として説明する。まず、登録印刷装置一覧730を参照し、ユーザCD701が「ユーザA」であり、無効フラグ732が立っていないレコードを抽出する。
図7の登録印刷装置一覧730であればもっとも上のレコードが抽出される。これにより、現在「ユーザA」が登録しており、ポイントの付与対象である印刷装置に関するレコードを抽出することができる。抽出されたレコードは
図9に示す印刷装置一覧画面900に表示されるよう画面が生成される。
【0070】
次に、登録印刷装置一覧730を参照し、ユーザCD701が「ユーザA」であり無効フラグ732が立っているレコードを特定する。
図7の登録印刷装置一覧730であれば、上から2つめのレコードが該当する。これにより、現在他のユーザが登録しており、ポイントの付与対象ではない印刷装置に関するレコードを抽出することができる。抽出されたレコードは
図9に示す印刷装置一覧画面900に表示されるよう画面が生成される。より好適には、登録印刷装置一覧730の旧ユーザCD733に「ユーザA」を含むレコードを抽出し、該レコードのユーザCD701を特定し(「ユーザB」が特定される)、特定されたユーザCD701を、印刷装置一覧画面900の
現ユーザ901(異なるユーザのユーザ情報に相当する)の項目に
図9のように表示するようにしてもよい。このようにすることで、現在印刷装置がどのユーザと対応づいて管理されているのかを一覧画面においてユーザが簡便に認識することのできる効果がある。
【0071】
また、
図9に示すように、現在「ユーザA」が登録しており、ポイントの付与対象である印刷装置に関するレコードと、現在他のユーザが登録しており、ポイントの付与対象ではない印刷装置に関するレコードとを識別可能に(
図9では現在他のユーザが登録しており、ポイントの付与対象ではない印刷装置に関するレコードを反転して表示している)表示するようにしても構わない。識別可能に表示する手法は、文字の色を変えるようにしてもよいし、識別マークを付与するようにしてもよい。このように識別可能に表示することで、ユーザAに関する印刷装置の一覧を表示した際に、ポイント付与対象である(更新前のユーザと紐付く)印刷装置とそうでない(更新後のユーザと紐付く)印刷装置とを容易に識別することのできる効果がある。
【0072】
ステップS804では、ポイント管理サーバ103のCPU201が、ステップS803で生成された印刷装置一覧画面900をユーザ端末100に対して送信する。
【0073】
ステップS805では、ユーザ端末100が、ステップS804で送信された印刷装置一覧画面900を受信する。
【0074】
ステップS806では、ユーザ端末100が、ステップS805で受信された印刷装置一覧画面900をディスプレイ上に表示するよう制御する(一覧表示手段に相当する)。例えば
図9に示す印刷装置一覧画面900である。
【0075】
以上で、
図8に示すフローチャートの説明を終了する。
【0076】
上述したように、仮ID741と本ID742の2種類のIDを用いることで、ポイント管理システムにおいてポイント付与対象ではなくなった印刷装置を識別可能な一覧画面を表示することができる。
【0077】
また、印刷装置一覧画面900に最終印刷日を示す日時情報を更に表示することにより、ユーザが最近印刷をした印刷装置に関する情報を、一覧表示されている範囲内から見つけ出すことが容易になるという効果がある。
【0078】
以上、本発明によれば、印刷装置に対応付けられているユーザ情報の更新の状況を簡便に把握することのできる仕組みを提供することができる。
【0079】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0080】
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0081】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0082】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0083】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0084】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0085】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
【0086】
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0087】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0088】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。