【実施例】
【0050】
以下、実施例及び比較例を通じて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらによって限定されるものではない。
【0051】
また、実施例中の「部」は重量基準を表す。また、ガラス転移温度は、市販の測定器具(製品名「DSC8230B」、理学電機(株)製)を用いて測定した値である。水酸基当量及びイソシアネート基当量は、原料の仕込み部数から算出される計算値である。また、重量平均分子量は、市販のゲルパーミエーションクロマトグラフィー機器(製品名「HLC−8220GPC」、東ソー(株)製)を用いて測定した値である。また、
図1〜2における顕微鏡写真は、市販の共焦点レーザー顕微鏡(製品名「VK−9500」、(株)キーエンス製)を用いて撮影したものである。
【0052】
<(A)成分の調製>
製造例1
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えた反応容器に、(a1)成分としてメタクリル酸メチル192部(1.92モル)、アクリル酸ノルマルブチル7.2部(0.06モル)、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル40.8部(0.35モル)、並びにメチルエチルケトン360部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度70℃、水酸基当量1.42meq/g、重量平均分子量50000アクリルコポリマー(A−1)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0053】
製造例2
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル189.6部、アクリル酸ノルマルブチル4.8部、及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル45.6部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度90℃、水酸基当量1.42meq/g、及び重量平均分子量50000のアクリルコポリマー(A−2)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0054】
製造例3
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル117.6部、アクリル酸ノルマルブチル81.6部、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル40.8部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度10℃、水酸基当量1.42meq/g、及び重量平均分子量55000のアクリルコポリマー(A−3)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0055】
製造例4
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル194.4部、アクリル酸ノルマルブチル14.4部、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル31.2部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度70℃、水酸基当量1.07meq/g、及び重量平均分子量50000のアクリルコポリマー(A−4)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0056】
製造例5
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル201.6部、アクリル酸ノルマルブチル4.8部、及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル33.6部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度90℃、水酸基当量1.07meq/g、及び重量平均分子量52000のアクリルコポリマー(A−5)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0057】
製造例6
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル70.8部、アクリル酸ノルマルブチル84.0部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル64.8部、及びスチレン20.4部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度0℃、水酸基当量2.31meq/g、及び重量平均分子量55000のアクリルコポリマー(A−6)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0058】
製造例7
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル148.8部、アクリル酸ノルマルブチル60.0部、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル31.2部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度30℃、水酸基当量1.07meq/g、及び重量平均分子量50000のアクリルコポリマー(A−7)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0059】
製造例8
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル166.8部、アクリル酸ノルマルブチル8.4部、アクリル酸ステアリル24.0部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル40.8部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度60℃、水酸基当量1.42meq/g、及び重量平均分子量53000のアクリルコポリマー(A−8)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0060】
製造例9
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル184.8部、アクリル酸ノルマルブチル7.2部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル40.8部、アクリル酸7.2部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度70℃、水酸基当量1.42meq/g、カルボキシル基当量0.41meq/g及び重量平均分子量54000のアクリルコポリマー(A−9)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0061】
製造例10
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル184.8部、アクリル酸ノルマルブチル7.2部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル40.8部、メタクリル酸7.2部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度70℃、水酸基当量1.42meq/g、カルボキシル基当量0.34meq/g及び重量平均分子量55000のアクリルコポリマー(A−10)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0062】
比較製造例1
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル177.6部、アクリル酸ノルマルブチル20.9部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル17.5部、及びスチレン24.0部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度70℃、水酸基当量0.62meq/g、及び重量平均分子量45000のアクリルコポリマー(イ)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0063】
比較製造例2
製造例1と同様の反応容器に、メタクリル酸メチル123.6部、アクリル酸ノルマルブチル16.8部、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル99.6部、並びにメチルエチルケトン360.0部を仕込み、反応系を80℃に設定した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル1.2部を仕込み、80℃付近で5時間保温した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2.4部を仕込み、反応系を同温度付近において更に4時間保温した。その後反応系を室温まで冷却することにより、ガラス転移温度30℃、水酸基当量3.56meq/g、及び重量平均分子量48000のアクリルコポリマー(ロ)の溶液(不揮発分30%)を得た。
【0064】
【表1】
【0065】
MMA:メタクリル酸メチル
nBA:アクリル酸n−ブチル
SMA:アクリル酸ステアリル
HEA:アクリル酸2−ヒドロキシエチル
HEMA:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
AA:アクリル酸
MAA:メタクリル酸
St:スチレン
【0066】
<(B)成分の調製>
製造例11
製造例1と同様の反応容器に、トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(製品名「コロネート2030」、イソシアネート基当量3.8meq/g)を445.5部、1,6−ヘキサンジオールを5.0部、及びメチルエチルケトンを308.6部仕込み、60℃で3時間ウレタン化反応を実施した。その後室温に冷却することによって、イソシアネート組成物(B−1)(イソシアネート基当量3.3meq/g)を得た。
【0067】
製造例12
製造例1と同様の反応容器に、コロネート2030を445.5部、水を0.75部、メチルエチルケトンを273.5部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを25.2部仕込み、60℃で3時間ウレタン化反応を実施した。その後室温に冷却することによって、イソシアネート組成物(B−2)(イソシアネート基当量3.3meq/g)を得た。
【0068】
<(B)成分の調製>
製造例2
製造例1と同様の反応容器に、コロネート2030を445.5部、1,6−ヘキサンジオールを5.0部、メチルエチルケトンを308.6部仕込み、60℃で3時間ウレタン化反応を実施した。その後室温に冷却することによって、イソシアネート基当量が1meq/gの変性トリレンジイソシアネートヌレート体(以下、「変性TDI」という。)を得た。
【0069】
<アンダーコート剤の調製>
【0070】
実施例1
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、(c1)成分として水酸基含有アクリルシリコーン樹脂(製品名「ZX−028−G」、T&K TOKA(株)製、水酸基価115mgKOH/g)0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0071】
実施例2
(A−2)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0072】
実施例3
(A−3)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0073】
実施例4
(A−4)成分10.0部、(B−1)成分6.5部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.2部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0074】
実施例5
(A−5)成分10.0部、(B−1)成分6.5部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.2部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0075】
実施例6
(A−6)成分10.0部、(B−1)成分14.0部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン14.8部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0076】
実施例7
(A−7)成分10.0部、(B−1)成分6.5部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.2部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0077】
実施例8
(A−8)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0078】
実施例9
(A−9)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0079】
実施例10
(A−10)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0080】
実施例11
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、(c1)成分として水酸基含有アクリルシリコーン樹脂(製品名「BYK-SILCLEAN3700」、ビックケミージャパン(株)製、水酸基価30mgKOH/g)1.0部、及びメチルエチルケトン10.2部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0081】
実施例12
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、BYK-SILCLEAN3700 0.5部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0082】
実施例13
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、(c2)成分として水酸基を含有するフルオロエチレン・ビニルエーテル共重合物(製品名「ルミフロンLF916F」、旭硝子(株)製、水酸基価98mgKOH/g、弗素含有率25.6質量%)0.3部、及びメチルエチルケトン10.3部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0083】
実施例14
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ルミフロンLF916F 0.15部、及びメチルエチルケトン10.1部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0084】
実施例15
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.3部、及びメチルエチルケトン10.2部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0085】
実施例16
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.9部、及びメチルエチルケトン11.0部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0086】
実施例17
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分4.3部(NCO/OH=1.0)、ZX−028−G 0.46部、及びメチルエチルケトン9.3部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0087】
実施例18
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分12.8部(NCO/OH=3.0)、ZX−028−G 0.73部、及びメチルエチルケトン10.8部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0088】
実施例19
(A−1)成分10.0部、(B−2)成分6.5部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−G 0.6部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0089】
比較例1
製造例1の(A−1)成分を10部、(B−1)成分8.6部をよく混合することにより、アンダーコート剤を調製した。
【0090】
比較例2
(イ)成分を10部、(B−1)成分3.8部、及びZX−028−Gを0.44部、及びメチルエチルケトン8.6部をよく混合することにより、アンダーコート剤を調製した。
【0091】
比較例3
(ロ)成分10.0部、(B−1)成分10.7部(NCO/OH=2.0)、ZX−028−Gを0.67部、及びメチルエチルケトン11.0部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0092】
比較例4
(イ)成分を10部、(B−1)成分3.8部、及びルミフロンLF916Fを0.22部、及びメチルエチルケトン8.4部をよく混合することにより、アンダーコート剤を調製した。
【0093】
比較例5
(ロ)成分10.0部、(B−1)成分10.7部(NCO/OH=2.0)、ルミフロンLF916Fを0.33部、及びメチルエチルケトン10.8部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0094】
比較例6
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、(c1)成分に代えてポリエステル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサン(製品名「BYK−370」、ビックケミージャパン(株)製、水酸基価35mgKOH/g)0.5部、及びメチルエチルケトン10.6部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0095】
比較例7
(A−1)成分10.0部、(B−1)成分8.6部(NCO/OH=2.0)、(c1)成分に代えて3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン(商品名「KBE−9007」信越化学工業(株)製)0.56部、及びメチルエチルケトン11.5部をよく混合し、アンダーコート剤を調製した。
【0096】
<試験用パネルの作製>
離型処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルムに、市販のハードコート剤(商品名「アロニックスM305」、東亜合成(株)製)を、バーコーターにて、乾燥・硬化後の膜厚が5μとなるように塗工し、照度100mj/cm
2にて硬化処理を実施した。次いで、ハードコート層上に、実施例1に係るアンダーコート剤を、バーコーターにて、乾燥膜厚が1μとなるように塗工した。次いで、得られた塗工フィルムを、循風乾燥機にて硬化処理した(150℃、60秒間)。次いで当該塗工フィルムを市販の蒸着装置(製品名「NS−1875−Z」、西山製作所(株)製)を使用し、蒸着層の厚みが50nmであるアルミニウム蒸着フィルムを得た。次いで、アルミ蒸着層上に、接着剤を、バーコーターにて、乾燥膜厚が1μとなるように塗工した。次いで、得られた塗工フィルムを、循風乾燥機にて乾燥処理した(80℃、10秒間)。これを市販のアクリル板に熱転写し、実施例1の試験用パネルとして用いた。他の実施例及び比較例のアンダーコート剤についても同様にして試験用パネルを作製した。
【0097】
(初期密着性)
各試験用パネルについてハードコート面にカッターナイフで100マスの碁盤目を入れ、粘着テープ(製品名「セロテープ(登録商標)」、ニチバン(株)製)を貼り付け、垂直方向に勢い良く引き剥がしたが、アルミニウム面は剥がれなかった。(各表において5と示した。)
【0098】
(耐湿熱密着性)
各試験用パネルを65℃、95%×24時間の恒温恒湿条件下に置いた後の密着性について、上記初期密着性と同様の方法にて評価した。
【0099】
5…剥離が認められない
4…アルミニウム層とアンダーコート層との間で5%未満の剥離が認められる。
3…アルミニウム層とアンダーコート層との間で5%以上〜20%未満の剥離が認められる。
2…アルミニウム層とアンダーコート層との間で20%以上〜50%未満の剥離が認められる。
1…アルミニウム層とアンダーコート層との間で50%以上〜100%の剥離が認められる。
【0100】
(耐白化性)
各試験用パネルを65℃、95%×24時間の恒温恒湿条件下に置いた後の白化状態を以下の規準で目視評価した。
5…アルミニウム面に白化が生じておらず、金属光沢を維持している
4…アルミニウム面に部分的に白化が僅かに生じているが、ほぼ金属光沢を維持している
3…アルミニウム面の全体に白化が僅かに生じており、若干の金属光沢の消失が見られる
2…アルミニウム面の全体に白化が強く生じており、金属光沢の消失が見られる
1…アルミニウム面の全体に白化がより強く生じており、金属光沢が完全に消失している
【0101】
(耐抜け性)
各試験用パネルを65℃、95%×24時間の恒温恒湿条件下に置いた後のアルミニウム層の抜けの状態を以下の規準で目視評価した。
【0102】
5…アルミニウム層に抜けが生じていない
4…アルミニウム面に局所的に抜けが僅かに生じている
3…アルミニウム面の全体に抜けが僅かに生じている
2…アルミニウム面の全体に抜けが多数生じている。
1…アルミニウム面の全体に大きな抜けが多数生じている。
【0103】
【表2】