(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記操作案内が、操作部による操作に対応して前記装置本体又は前記操作対象部に対して予め設定、又は仮想的に設定されている設定情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の工作機械。
前記表示制御手段は、前記撮像部による前記操作対象部の撮影条件が変化したとき、該撮影条件の変化に応じて、前記操作案内の表示を変化させるように構成されたことを特徴とする請求項3又は4に記載の工作機械。
前記表示制御手段は、前記読み取り手段で読み取った前記マークが変更されたとき、前記表示部への前記操作手段の表示を、変更された前記マークに応じた前記操作対象部の前記操作手段に切替えて表示するように構成されたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の工作機械。
【背景技術】
【0002】
数値制御式の工作機械(NC装置)などでは、装置本体の動作に対応した操作指示を装置本体に設けられた操作盤から入力するようになっている。この操作盤と実際の加工室等とは離れている場合が多く、特にメンテナンス作業や調整作業等では、主軸等の操作対象部を実際に視認しながら操作盤を操作するのは困難であった。
【0003】
そこで、装置本体に設けられた操作盤に加えて、着脱式で持ち運びができる小型のサブ操作盤を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
特許文献1には、メインの操作盤で操作対象部の操作画面を選択すると、その操作対象部に応じた操作画面を可搬式のサブ操作盤の表示部に表示し、その操作対象部に応じた操作ボタンをサブ操作盤に割り当てる技術が開示されている。
【0005】
特許文献2には、位置センサによってサブ操作盤の位置を検知し、検出結果に基づいて、作業者の視認風景に合わせた操作対象部の画像と、操作対象部の操作キーを表示部に表示する技術が開示されている。
【0006】
また、操作対象部をカメラで撮影し、その撮影画像を表示部に表示し、この表示部上でタッチパネル操作により作業者が操作対象部を選択すると、該操作対象部に応じた制御スイッチが表示部に表示され、操作対象部の監視と制御とを行うことを可能とした監視制御装置も提案されている(特許文献3)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る工作機械の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1〜
図3に示した自動旋盤装置100は、本発明に係る工作機械の一実施形態である。自動旋盤装置100は、所定のワークを機械加工する装置本体10が、外装カバー22に覆われて構成されている。
【0016】
装置本体10は、
図1に示すようにベッド21を備えている。ベッド21上に3台のモジュールM1,M2,M3を搭載している。各モジュールM1,M2,M3は、主軸11,12,13、ワークを加工する各種工具17が保持された刃物台14,15,16等を備えている。
【0017】
主軸11,12,13や刃物台14,15,16のメンテナンスや調整を行う場合には、外装カバー22の扉22aを開放することで、これらの動作等を視認しながら作業を行うことができる。
【0018】
図2に示すように、装置本体10の外装カバー22の正面側に、メイン操作盤30が固定されて設けられている。
【0019】
図3に示すように、外装カバー22の背面側にホルダ23が設けられている。ホルダ23にサブ操作盤40が着脱自在に装着されている。サブ操作盤40は、装置本体10に対して着脱自在の端末装置である。サブ操作盤40は、ホルダ23から取り外すことで、装置本体10から独立して自在に持ち運び可能な状態となる。操作者等が、サブ操作盤40を自在に持ち運ぶことによって、サブ操作盤40は、装置本体10に対して移動自在に設けられている。サブ操作盤40は、例えば、タブレット型パーソナルコンピュータによって構成されている。
【0020】
装置本体10は、
図4に示すように、制御部18と、記憶部19と、無線通信部20とを備えている。記憶部19及び無線通信部20並びに主軸11,12,13、刃物台14,15,16等の操作対象部及びメイン操作盤30は、制御部18に接続されている。各主軸11、12、13や刃物台14,15,16は、制御部18によって自動制御される。その他にも、メイン操作盤30やサブ操作盤40の操作によって制御部18を介して動作制御される。装置本体10の操作者は、メイン操作盤30やサブ操作盤40の操作によって、装置本体10の各種操作等を行うことができる。
【0021】
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)等から構成することができる。記憶部19は、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、SDカード、又は外付けハードディスク等の記録媒体から構成することができる。
【0022】
記憶部19のROMには、加工プログラムやアプリケーションソフト(プログラム)が予め記憶されている。このプログラムにしたがって、制御部18は、例えば記憶部19のRAMをワークメモリとして用いて、自動運転を含む装置本体10全体の作動制御を行うことができる。記憶部19には、プログラムの他にも、装置本体10の作動等に用いられる所定の情報が予め記憶されている。
【0023】
主軸11,12,13、刃物台14,15,16等の作動部(操作対象部)には、マーク50が付されている。マーク50には、操作対象部を識別するための識別情報が記録されている。本実施形態では、マーク50として二次元コードのQRコード(登録商標)を用いている。QRコード(登録商標)には、操作対象部の識別情報として、例えば操作対象部の型式、装置本体10の機種情報や名称等を、数値化した番号を記録することができる。
【0024】
メイン操作盤30は、操作手段、表示部等を備えている。操作手段は、操作指示を入力するボタン等からなる。表示部には、操作画面等が表示される。メイン操作盤30に、装置本体10の動作に対応した操作指示を操作手段から入力する。操作指示の入力によって、制御部18により、各主軸11等の操作対象部は入力された操作指示に基づいて互いに独立した動作を行うことができる。装置本体10に対する操作指示の入力は、通常はこのメイン操作盤30によって行われる。
【0025】
サブ操作盤40は、
図4、
図5に示すように、表示部41と、操作部42と、撮像部(カメラ)43と、制御部44と、記憶部45と、無線通信部46とを備えている。表示部41、操作部42、撮像部43、記憶部45及び無線通信部46は、制御部44に接続され、該制御部44によって制御される。
【0026】
表示部41は、サブ操作盤40の表面に設けられている。表示部41には、装置本体10の操作等に関する情報やその他の情報が表示される。本実施形態では、表示部41として、いわゆるタッチパネルが搭載されたタッチパネルディスプレイを用いている。表示部41の表示面は、タッチパネル式の操作部42としての機能を兼ねている。
【0027】
制御部44は、CPU等から構成することができる。記憶部45は、RAMや、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ、SDカード、又は外付けハードディスク等の記録媒体から構成することができる。制御部44は、記憶部45のROMに予め記憶されているアプリケーションソフトにしたがって、例えば記憶部45のRAMをワークメモリとして用いて、サブ操作盤40全体の作動制御を行うことができる。
【0028】
記憶部45には、上記プログラム等の他に、マーク50が配された操作対象部を操作するための操作部42の情報、操作対象部に対応する操作案内の情報等が、マーク50ごとに予め記憶されている。
【0029】
操作部42の情報としては、装置本体10の各操作対象部の動作に対応した操作指示を表すボタンやアイコン、ソフトウェアキーボード等(以下、ボタン等という。)の画像情報等が考えられる。
【0030】
操作案内とは、いわゆる操作ガイドである。操作案内の情報として、本実施例では、軸の画像及びその名称等の他、軸の画像及びその名称等の軸情報を含む、操作部42による操作に対応して装置本体10や操作対象部に対して予め設定、又は仮想的に設定されている設定情報や、段取り作業に必要な情報等が考えられる。例えば、主軸11,12,13の軸線を表すZ軸、Z軸と垂直方向において直交するX軸、Z軸と水平方向において直交するY軸、回転角中心を表すC軸等の情報が挙げられる。これらの他にも、例えば、操作対象部の名称や操作方法等の情報を操作案内の情報とすることができる。
【0031】
撮像部43は、レンズや撮像素子等を備えている。撮像部43は、
図5に示すようにサブ操作盤40の背面に設けられたレンズを介して、操作対象部の静止画、動画等の映像を撮影することができる。撮像部43は、サブ操作盤40に内蔵されたものでもよい。サブ操作盤40と別個に又は分離可能に設けられ、有線又は無線により撮影情報をサブ操作盤40に送信するものでもよい。また、背面以外に設けたレンズを介して撮影する構成としてもよい。操作者が表示部41を視認しながら操作対象部を撮影できればいずれの構成でもよい。
【0032】
操作対象部のメンテナンス作業を行う場合、例えば、
図6に示すように、外装カバー22の扉22aを開放する。扉22aが開放された加工室内において、操作者は撮像部43によって、主軸11等の操作対象部の映像を、その表面に配されたマーク50を含めて撮影する。撮像部43で撮影された映像は、表示部41の表示面に表示される。
【0033】
この操作対象部の撮影中に、所定の撮影範囲内にマーク50が位置する。撮像部43は、マーク50への焦点合わせを行って、マーク50の映像を撮影する。このマーク50の映像は、映像信号となって制御部44に送信される。制御部44は、マーク50の映像信号を変換、解析してマーク50に記録された情報を読み取る。このように、撮像部43と制御部44とは、操作対象部のマーク50を読取る読み取り手段として機能する。マーク50の撮影や映像の解析には、汎用的なQRコード(登録商標)の読み取りソフト等を使用することができる。
【0034】
マーク50の読み取り情報、すなわち操作対象部の識別情報に基づいて、制御部44に設けられた表示制御部47が操作対象部を特定する。特定した操作対象部に応じた操作部42の情報と、操作案内の情報とが記憶部45から取得される。
【0035】
表示制御部47は、取得した情報に基づいてボタン等の操作部42の表示画像を生成する。この表示画像を操作可能な状態で表示部41の表示面の操作部表示領域41aに表示する。また、撮影中の操作対象部の撮影アングル等の撮影条件に対応させて、取得した情報に基づいて操作案内の表示画像を生成する。この操作案内の表示画像と撮影中の操作対象部の映像とを合成して表示部41の表示面の操作対象部表示領域41bに表示する。操作案内と操作対象部の映像との合成には、従来公知の適宜のグラフィックソフトを用いることができる。
【0036】
図6の例では、操作対象部として主軸11が特定される。
図7の紙面上図に示すようにZ軸、C軸等の操作案内の画像が合成された撮影中の主軸11の映像と、主軸11の操作に応じた操作部42(例えば、Z軸方向への移動指示ボタン、C軸方向への回転指示ボタンやそれらの名称等)とが、表示部41に表示される。特に各軸の方向や名称は、段取り作業に必要な情報、あるいは操作部42による操作に対応する情報として、装置本体10や操作対象部に対して予め設定、又は仮想的に設定されている情報であり、実際に撮影された状態の操作対象部に対する設定状況の認識を操作者は容易に行うことが可能となる。
【0037】
操作者は、操作対象部表示領域41bに表示された主軸11等の操作対象部の実際の動作を視認しながら、操作部表示領域41aに表示された操作部42のボタン等を指やペンなどで触れる。操作者は操作対象部に対する操作指示を入力することができる。そのため、操作者は主軸11等の操作対象部と操作部42とを見比べたり、メイン操作盤30を確認したりすることなく、メンテナンス等の作業を容易に行うことができる。
【0038】
また例えば、ワークと工具17とが当接する部分を拡大して撮影できるように、予め装置本体10内に個別にカメラ等の撮像部を配置する。いったんサブ操作盤40に設けられた撮像部43によって、主軸11等の対応部分の撮像を行う。操作対象部に対する操作指示を入力できる状態とした後、操作対象部表示領域41bに、装置本体10内に配置された前記カメラによる撮像映像を表示させる。この撮像映像によって、ワークと工具17の刃先との微小な位置合わせを行うこともできる。
【0039】
操作者が操作部42から操作指示を入力すると、操作部42は、入力された操作指示に対応した操作指示信号を制御部44に出力する。制御部44は、無線通信部46によって操作指示信号を装置本体10側に送信する。装置本体10では、制御部18が、無線通信部20によってサブ操作盤40からの操作指示信号を受信する。
【0040】
無線通信部46及び無線通信部20は、無線LANによって互いに通信を行う。無線通信部46及び無線通信部20は、無線LANインターフェースを備えた無線LANボード等によって構成される。無線LANの通信方式としては、例えばWiFi(登録商標)等が挙げられる。また、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の近距離無線の通信方式を用いることもできる。
【0041】
制御部18は、無線通信部20によって受信した操作指示信号に応じて操作対象部を動作させる。このように、操作者は、サブ操作盤40を操作することによって、制御部18を介して各主軸11,12,13、各刃物台14,15,16、その他の操作対象部を動作させること等ができる。
【0042】
以上説明したように、メイン操作盤30に操作指示を入力しながらでは、操作対象部の動きを十分に確認できないような場合に、メイン操作盤30に代わってサブ操作盤40を用いることができる。例えば、操作対象部のメンテナンスや調整作業を行う際などに、装置本体10の背面側や加工室側から主軸11等の操作対象部を確認しながら操作する場合等に適している。
【0043】
さらに、メイン操作盤30やサブ操作盤40のメニュー画面等から操作者が手動で操作対象部を選択する必要がない。装置本体10に対して移動自在に設けられたサブ操作盤40の撮像部43でマーク50を含む操作対象部の映像を撮影するだけで、操作対象部をダイレクトに選択することができる。サブ操作盤40の表示部41には、操作対象部のリアルタイムの映像とともに操作対象部に応じた操作部42のみが表示される。操作者は、表示部41に表示された操作対象部を視認しながら、操作案内にしたがって操作部42を操作する。この操作により、操作者は所望の操作対象部を動作させることができる。装置本体10の操作性や作業性が向上する。
【0044】
また、操作者が移動したりして撮像部43による主軸11等の撮影アングルや撮影倍率等の撮影条件が変化する場合がある。この場合でも、該変化に応じて表示制御部47が、Z軸、C軸等の操作案内を三次元的に変化させて表示する。操作者は表示部41を視認しながら、任意の方向や撮影条件で主軸11の操作を円滑に行うことができる。
【0045】
また、
図7の紙面下図に示すように、操作者が、撮影対象を主軸11から刃物台14へ変更する場合がある。この場合、撮像部43は刃物台14に配されたマーク50を検知してその映像を撮影する。このマーク50の読み取り情報に基づいて、表示部41には刃物台14の操作に応じた操作部42と、Z軸、X軸、Y軸、工具の識別番号T
1、T
2等の操作案内が合成された刃物台14の映像が表示される。操作者自身が操作対象部の切替え動作を行う必要がない。撮像部43でマーク50を含む操作対象部を撮影するだけで、表示部41の操作部42及び操作対象部の画像が刃物台14に対応した画像に自動的に切替わる。操作者は、刃物台14の操作を円滑に行うことができる。
【0046】
本実施形態の変形例を
図8に示す。変形例では、本実施形態の装置本体10と同様の構成または異なる構成の複数(
図8の例では3つ)の装置本体10,110,210が存在する。この場合、サブ操作盤40を、これら3つの装置本体10,110,210の所望の操作対象部の操作に用いるように構成することができる。
【0047】
各装置本体10,110,210の各操作対象部にそれぞれ固有のマークを配する。このマークをサブ操作盤40の読み取り手段で読み取ることで、何れの装置本体10,110,210の操作対象部であるかを認識することができる。この読み取り情報に基づいて、操作者が選択した所望の操作対象部に応じた操作部42と、所定の操作案内が合成された撮影中の操作対象部の映像とを表示部41に表示する。これによって、操作者は、1つのサブ操作盤40を用いて、各装置本体10,110,210の所望の操作対象部を動作させることができる。工作機械の利便性を向上させることができる。
【0048】
また、3つの装置本体10,110,210のそれぞれに個別にサブ操作盤40を設ける必要がない。装置本体10,110,210の製造コストを低減することが可能となる。例えば、サブ操作盤40が装置本体10,110,210のメンテナンスの際等に使われる程度で、使用頻度が比較的低い場合等に有効である。
【0049】
各装置本体10,110,210は、各装置本体10,110,210が同一のLAN内に接続されていてもよい。別々のLAN内に接続されていてもよい。サブ操作盤40との通信が可能であればよい。また、各装置本体10,110,210は、属する所定のLANに、無線LANによって接続されていてもよい。ネットワークケーブル等を介して有線で接続されていてもよい。
【0050】
また、サブ操作盤40と装置本体10,110,210とは、アドホックモード等のように互いに直接通信してもよい。インフラストラクチャー・モード等のようにアクセスポイントのような無線LANのホストを介して通信してもよい。
【0051】
また、サブ操作盤40は、各装置本体10,110,210が属するLANに、有線によって接続することもできる。有線によるものを適用するサブ操作盤40は、LANに有線で接続するためのインターフェースを備えたものとすればよい。インターフェースとしては、例えば有線用のLANボード等が挙げられる。
【0052】
また、本実施形態のサブ操作盤40をメイン操作盤として適用することもできる。
【0053】
また、本実施形態のサブ操作盤40は、タブレット型のパーソナルコンピュータを適用しているが、本実施形態の構成に限定されることはない。例えば、携帯情報端末装置や、汎用のパーソナルコンピュータ(特にラップトップ式のもの)などを適用することができる。
【0054】
また、本実施形態では、サブ操作盤40を装置本体10に着脱自在に装着した構成としているが、本実施形態の構成に限定されることはない。サブ操作盤40が装置本体10のホルダ23に対して移動自在であればよい。例えば、ホルダ23以外の手段で着脱する構成とすることもできる。さらにはサブ操作盤40を設けた装置本体10の一部を、装置本体10から分離等して操作対象部を撮影可能な位置まで移動させる構成とすることもできる。
【0055】
本実施形態のサブ操作盤40は、記憶部45のROMに予め記憶されているアプリケーションソフトの処理手順にしたがって、制御部44が表示部41、操作部42、撮像部43、無線通信部46等を制御するものである。そのため、記憶させておくアプリケーションソフトを入れ替えたり編集したりすることで、自動旋盤装置100に限らず、種々の工作機械の操作盤として適用することが可能となる。更には、工作機械以外の様々の装置の装置本体への操作指示の入力用の操作盤として適用することも可能となる。
【0056】
また、本実施形態では、操作対象部に対応する操作案内の画像情報等は、サブ操作盤40の記憶部45に記憶しているが、本発明がこれに限定されることはない。例えば、操作案内の画像情報等を、装置本体10側の記憶部19に記憶させておく。無線通信部20及び無線通信部46を介した装置本体10とサブ操作盤40との通信により、操作案内の画像情報等を装置本体10側からサブ操作盤40側に送信する。送信された操作案内の画像を操作対象部の映像と合成してサブ操作盤40の表示部41へ表示するように構成することもできる。
【0057】
本実施形態のサブ操作盤40は、操作対象部に配されたマーク50であるQRコード(登録商標)を読み取り手段で読み取ることよって、操作対象部を特定する。このマーク50がQRコード(登録商標)に限定されることはない。操作対象部を個別に識別できるものであれば、他の二次元コードや、バーコード等の一次元コードを用いることもできる。また、AR(拡張現実)技術を用いて、操作対象部にARマーカを配した構成とすることもできる。撮影した操作対象部の画像をそのままマークとして認識する構成とすることもできる。また、マーク50を、数字、文字、記号、キャラクター等で構成することもできる。読み取り手段で読み取った数字等のマーク50に基づいて、記憶部45に予め記憶していた操作対象部の情報を取得して、操作対象部を特定する構成とすることもできる。
【0058】
本実施形態の自動旋盤装置100は工作機械の一例である。本発明に係る工作機械は、自動旋盤装置に限定されるものではなく、旋盤装置以外の工作機械(特に数値制御のもの)であってもよい。
【0059】
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、上記実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものである。本発明は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
【0060】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2015年3月13日に日本国特許庁に出願された特願2015−050533に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。