(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6709364
(24)【登録日】2020年5月27日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】捲って収納できるテーブルクロス
(51)【国際特許分類】
A47G 11/00 20060101AFI20200608BHJP
A47B 13/08 20060101ALI20200608BHJP
【FI】
A47G11/00
A47B13/08 A
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-83473(P2019-83473)
(22)【出願日】2019年4月24日
【審査請求日】2019年4月29日
(31)【優先権主張番号】201910305635.5
(32)【優先日】2019年4月16日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520066946
【氏名又は名称】▲い▼坊川溪日用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】練韓奇
【審査官】
稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭53−45903(JP,U)
【文献】
実開昭60−83341(JP,U)
【文献】
実公昭43−28426(JP,Y1)
【文献】
特開2004−181167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 11/00
A47B 1/00−97/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポート柱と、ベースに固定的に設置されるテーブル及びそれぞれ前記テーブルの底部端面の両側に固定的に設置される左取り付けブロックと右取り付けブロックを含み、前記テーブルの左側端面には外部に連通するあり溝が設置され、前記あり溝の中には燕尾状ブロックがスライドできるように装着され、前記あり溝の内底壁には前記燕尾状ブロックと固定的に連結される第一押圧バネが設置され、前記燕尾状ブロックの左側端面には外部まで伸びている踏板が設置され、また前記燕尾状ブロックの右側端面には第一ラックが固定的に設置され、前記テーブルの中にはスライド溝が設置され、前記スライド溝の内頂壁には空チャンバが連通し設置され、前記スライド溝の中にはスライド板がスライドできるように装着され、前記スライド板の頂部端面の中には駆動モーターが設置され、前記駆動モーターの頂部には第一傘歯車が動力が伝達できるように連結され、前記スライド板の左側端面には第二ラックが設置され、前記あり溝と前記スライド溝との間には第一回転チャンバが連通し設置され、前記第一回転チャンバの中には第一回転軸により前記第一ラックと前記第二ラックと噛み合う回転歯車が回転できるように装着され、前記左取り付けブロックの中にはロック機構が設置され、前記右取り付けブロックの中には巻き機構が設置されることを特徴とする捲って収納できるテーブルクロス。
【請求項2】
前記ロック機構は前記左取り付けブロックの中に設置され、且つ左方に開口した左取り付け溝を含み、前記左取り付け溝の前後端壁の中には第一連通溝が対称的に設置され、前記第一連通溝の右側内壁の中には第一半円形凹溝が連通し設置され、前後二つの前記第一半円形凹溝の中には左回転ロッドが回転できるように装着され、前記左回転ロッドには左巻き筒と、前記左巻き筒の後側に位置するロック歯車が固定的に設置され、前記左巻き筒にはテーブルクロスが巻いてあり、
前記左取り付け溝の内頂壁には伸縮溝が設置され、前記伸縮溝の中には伸縮アームがスライドできるように装着され、前記伸縮アームの底部には前記ロック歯車と係合されるロック歯が設置され、前記伸縮溝の内底壁には前記伸縮アームと固定的に連結される第二押圧バネが設置され、
前記伸縮溝と前記あり溝との間には貫通溝が連通し設置され、前記貫通溝の中には定滑車が回転できるように係合し装着され、前記定滑車には細引きが周設され、前記細引きの一端が前記伸縮アームと固定的に連結され、またもう一端が前記燕尾状ブロックと固定的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の捲って収納できるテーブルクロス。
【請求項3】
前記巻き機構は前記右取り付けブロックに設置され、且つ右方に開口した右取り付け溝を含み、前記右取り付け溝の前後端壁の中には第二連通溝が対称的に設置され、前記第二連通溝の左側内壁の中には第二半円形凹溝が連通し設置され、前後二つの前記第二半円形凹溝の中には右回転ロッドが回転できるように装着され、前記右回転ロッドには右巻き筒と、前記右巻き筒の後側に位置する第二傘歯車とが固定的に設置され、
前記右取り付けブロックと前記サポート柱との間には横梁が固定的に装着され、前記横梁の中には第二回転チャンバが設置され、前記第二回転チャンバの中には第二回転軸が回転できるように係合し装着され、前記第二回転軸の左側端が前記空チャンバの中に插入され、また前記第二回転軸の左側端には第三傘歯車が固定的に設置され、前記第二回転軸の右側端が前記右取り付け溝に插入され、また前記第二回転軸の右側端には前記第二傘歯車と噛み合う第四傘歯車が固定的に設置されることを特徴とする請求項1に記載の捲って収納できるテーブルクロス。
【請求項4】
前記テーブルの左右両側にはそれぞれ上下に貫通している左連通チャンバと右連通チャンバが設置され、前記左連通チャンバと右連通チャンバとの中にはそれぞれ左リールと右リールが回転できるように係合し装着されることを特徴とする請求項1に記載の捲って収納できるテーブルクロス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生活用品技術分野に関わり、具体的には捲って収納できるテーブルクロスである。
【背景技術】
【0002】
今のレストランでは使い捨てテーブルクロスをよく使い、使用されたテーブルクロスを速やかに取り換えなければならなく、伝統的には人工により使い捨てテーブルクロスを取り換えるが、その取り換えステップは煩雑で、効率も低く、人件費の節約に不利であり、また、取り換えられたテーブルクロスは速やかに巻かれることができなく、占用した空間が比較的に大きく、清潔も保証できない欠点があって、改善が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107581848 号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術の不足に対して、本発明は捲って収納できるテーブルクロスを開示した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の捲って収納できるテーブルクロスは、サポート柱と、ベースに固定的に設置されるテーブル及びそれぞれ前記テーブルの底部端面の両側に固定的に設置される左取り付けブロックと右取り付けブロックを含み、前記テーブルの左側端面には外部に連通するあり溝が設置され、前記あり溝の中には燕尾状ブロックがスライドできるように装着され、前記あり溝の内底壁には前記燕尾状ブロックと固定的に連結される第一押圧バネが設置され、前記燕尾状ブロックの左側端面には外部まで伸びている踏板が設置され、また前記燕尾状ブロックの右側端面には第一ラックが固定的に設置され、前記テーブルの中にはスライド溝が設置され、前記スライド溝の内頂壁には空チャンバが連通し設置され、前記スライド溝の中にはスライド板がスライドできるように装着され、前記スライド板の頂部端面の中には駆動モーターが設置され、前記駆動モーターの頂部には第一傘歯車が動力が伝達できるように連結され、前記スライド板の左側端面には第二ラックが設置され、前記あり溝と前記スライド溝との間には第一回転チャンバが連通し設置され、前記第一回転チャンバの中には第一回転軸により前記第一ラックと前記第二ラックと噛み合う回転歯車が回転できるように装着され、前記左取り付けブロックの中にはロック機構が設置され、前記右取り付けブロックの中には巻き機構が設置される。
【0006】
さらなる技術方案には、前記ロック機構は前記左取り付けブロックの中に設置され、且つ左方に開口した左取り付け溝を含み、前記左取り付け溝の前後端壁の中には第一連通溝が対称的に設置され、前記第一連通溝の右側内壁の中には第一半円形凹溝が連通し設置され、前後二つの前記第一半円形凹溝の中には左回転ロッドが回転できるように装着され、前記左回転ロッドには左巻き筒と、前記左巻き筒の後側に位置するロック歯車が固定的に設置され、前記左巻き筒にはテーブルクロスが巻いてある。
【0007】
前記左取り付け溝の内頂壁には伸縮溝が設置され、前記伸縮溝の中には伸縮アームがスライドできるように装着され、前記伸縮アームの底部には前記ロック歯車と係合されるロック歯が設置され、前記伸縮溝の内底壁には前記伸縮アームと固定的に連結される第二押圧バネが設置される。
【0008】
前記伸縮溝と前記あり溝との間には貫通溝が連通し設置され、前記貫通溝の中には定滑車が回転できるように係合し装着され、前記定滑車には細引きが周設され、前記細引きの一端が前記伸縮アームと固定的に連結され、またもう一端が前記燕尾状ブロックと固定的に連結される。
【0009】
さらなる技術方案には、前記巻き機構は前記右取り付けブロックに設置され、且つ右方に開口した右取り付け溝を含み、前記右取り付け溝の前後端壁の中には第二連通溝が対称的に設置され、前記第二連通溝の左側内壁の中には第二半円形凹溝が連通し設置され、前後二つの前記第二半円形凹溝の中には右回転ロッドが回転できるように装着され、前記右回転ロッドには右巻き筒と、前記右巻き筒の後側に位置する第二傘歯車とが固定的に設置される。
【0010】
前記右取り付けブロックと前記サポート柱との間には横梁が固定的に装着され、前記横梁の中には第二回転チャンバが設置され、前記第二回転チャンバの中には第二回転軸が回転できるように係合し装着され、前記第二回転軸の左側端が前記空チャンバの中に插入され、また前記第二回転軸の左側端には第三傘歯車が固定的に設置され、前記第二回転軸の右側端が前記右取り付け溝に插入され、また前記第二回転軸の右側端には前記第二傘歯車と噛み合う第四傘歯車が固定的に設置される。
【0011】
さらなる技術方案には、前記テーブルの左右両側にはそれぞれ上下に貫通している左連通チャンバと右連通チャンバが設置され、前記左連通チャンバと右連通チャンバとの中にはそれぞれ左リールと右リールが回転できるように係合し装着される。
【発明の効果】
【0012】
上記により、本発明装置の構成が簡単で、使いやすく、速やかにテーブルクロスを取り換えることを実現でき、清潔を保証できるうえに、労働強度を大幅に下げ、人件費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明をより易しく説明できるため、下記の具体的な実施例及び附図を合わせて説明する。
【0014】
【
図1】
図1は本発明の捲って収納できるテーブルクロスの構成概略図
【0015】
図1−3に示すように、本発明の捲って収納できるテーブルクロスは、サポート柱11と、ベース10に固定的に設置されるテーブル51及びそれぞれ前記テーブル51の底部端面の両側に固定的に設置される左取り付けブロック31と右取り付けブロック41を含み、前記テーブル51の左側端面には外部に連通するあり溝12が設置され、前記あり溝12の中には燕尾状ブロック14がスライドできるように装着され、前記あり溝12の内底壁には前記燕尾状ブロック14と固定的に連結される第一押圧バネ13が設置され、前記燕尾状ブロック14の左側端面には外部まで伸びている踏板15が設置され、また前記燕尾状ブロック14の右側端面には第一ラック141が固定的に設置され、前記テーブル51の中にはスライド溝22が設置され、前記スライド溝22の内頂壁には空チャンバ23が連通し設置され、前記スライド溝22の中にはスライド板18がスライドできるように装着され、前記スライド板18の頂部端面の中には駆動モーター20が設置され、前記駆動モーター20の頂部には第一傘歯車21が動力が伝達できるように連結され、前記スライド板18の左側端面には第二ラック181が設置され、前記あり溝12と前記スライド溝22との間には第一回転チャンバ16が連通し設置され、前記第一回転チャンバ16の中には第一回転軸17により前記第一ラック141と前記第二ラック181と噛み合う回転歯車19が回転できるように装着され、前記左取り付けブロック31の中にはロック機構60が設置され、前記右取り付けブロック41の中には巻き機構70が設置される。
【0016】
有益なように、前記ロック機構60は前記左取り付けブロック31の中に設置され、且つ左方に開口した左取り付け溝32を含み、前記左取り付け溝32の前後端壁の中には第一連通溝35が対称的に設置され、前記第一連通溝35の右側内壁の中には第一半円形凹溝40が連通し設置され、前後二つの前記第一半円形凹溝40の中には左回転ロッド33が回転できるように装着され、前記左回転ロッド33には左巻き筒34と、前記左巻き筒34の後側に位置するロック歯車39が固定的に設置され、前記左巻き筒34にはテーブルクロス52が巻いてある。
【0017】
前記左取り付け溝32の内頂壁には伸縮溝36が設置され、前記伸縮溝36の中には伸縮アーム38がスライドできるように装着され、前記伸縮アーム38の底部には前記ロック歯車39と係合されるロック歯が設置され、前記伸縮溝36の内底壁には前記伸縮アーム38と固定的に連結される第二押圧バネ37が設置される。
【0018】
前記伸縮溝36と前記あり溝12との間には貫通溝30が連通し設置され、前記貫通溝30の中には定滑車28が回転できるように係合し装着され、前記定滑車28には細引き29が周設され、前記細引き29の一端が前記伸縮アーム38と固定的に連結され、またもう一端が前記燕尾状ブロック14と固定的に連結される。
【0019】
有益なように、前記巻き機構70は前記右取り付けブロック41に設置され、且つ右方に開口した右取り付け溝42を含み、前記右取り付け溝42の前後端壁の中には第二連通溝45が対称的に設置され、前記第二連通溝45の左側内壁の中には第二半円形凹溝46が連通し設置され、前後二つの前記第二半円形凹溝46の中には右回転ロッド43が回転できるように装着され、前記右回転ロッド43には右巻き筒44と、前記右巻き筒44の後側に位置する第二傘歯車48とが固定的に設置される。
【0020】
前記右取り付けブロック41と前記サポート柱11との間には横梁26が固定的に装着され、前記横梁26の中には第二回転チャンバ27が設置され、前記第二回転チャンバ27の中には第二回転軸25が回転できるように係合し装着され、前記第二回転軸25の左側端が前記空チャンバ23の中に插入され、また前記第二回転軸25の左側端には第三傘歯車24が固定的に設置され、前記第二回転軸25の右側端が前記右取り付け溝42に插入され、また前記第二回転軸25の右側端には前記第二傘歯車48と噛み合う第四傘歯車47が固定的に設置される。
【0021】
有益なように、前記テーブル10の左右両側にはそれぞれ上下に貫通している左連通チャンバ49と右連通チャンバ55が設置され、前記左連通チャンバ49と右連通チャンバ55との中にはそれぞれ左リール50と右リール54が回転できるように係合し装着される。
【0022】
装着する時、左回転ロッド33を前記第一連通溝35を通して前記第一半円形凹溝40の中にプッシュし、それと同時に前記右回転ロッド43を前記第二連通溝45を通して前記第二半円形凹溝46の中にプッシュし、それから前記テーブルクロス52を前記左リール50、前記右リール54の順で巻いた後、前記右巻き筒44と固定的に連結する。(普通にはゴムのりを用いて連結する)
【0023】
テーブルクロスを取り換える時、足で前記踏板15を踏むことにより、前記踏板15が前記燕尾状ブロック14を連動させて下へスライドさせ、前記燕尾状ブロック14が下へスライドした後に前記細引き29により前記伸縮アーム38を引き動かして上へスライドさせることができる上に、前記回転歯車19により前記スライド板18を駆動して前記駆動モーター20を連動させて上へスライドさせることもでき、前記燕尾状ブロック14の底部端面と前記あり溝12の内底壁とが当接している時、前記ロック歯が前記ロック歯車39から離れ、前記第一傘歯車21が前記第三傘歯車24と噛み合い、この時、前記駆動モーター20をコントロールして前記第一傘歯車21を連動させて前記第三傘歯車24を駆動して前記第二回転軸25と、前記第四傘歯車47と、前記第二傘歯車48と、右回転ロッド43と、前記右回転筒44とを連動させ回転させ、前記右回転筒44が回転した後に使用されたテーブルクロス52を巻き、それにより速やかにテーブルクロスを取り換えられる。
【0024】
取り換え終わった後、足が前記踏板15から離れ、この時、前記第一押圧バネ13の押圧により、前記燕尾状ブロック14の頂部端面と前記あり溝12の内頂壁とが当接し、前記第二押圧バネ37の押圧により、前記ロック歯が前記ロック歯車39をロックし、それにより、前記テーブルクロス52を引っ張ることで前記左巻き筒34に意外の回転を発生させ、それにより前記テーブルクロス52が皴だらけになったり破壊されたりすることを防止でき、実用性を大幅に高める。
【0025】
上記により、本発明装置の構成が簡単で、使いやすく、速やかにテーブルクロスを取り換えることを実現でき、清潔を保証できるうえに、労働強度を大幅に下げ、人件費を削減することができる。
【0026】
上記に述べたことは、ただ発明の具体的な実施方式であり、但し発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、創造的な労働を通さない場合で想到できるすべての変化または入れ替わりはいずれも発明の保護範囲に含むべきである。そのため、発明の保護範囲は請求項に限定した保護範囲を基準とするベきである。
【要約】
【課題】本発明は捲って収納できるテーブルクロスをを提供した。
【解決手段】サポート柱と、ベースに固定的に設置されるテーブル及びそれぞれ前記テーブルの底部端面の両側に固定的に設置される左取り付けブロックと右取り付けブロックを含み、前記テーブルの左側端面には外部に連通するあり溝が設置され、前記あり溝の中には燕尾状ブロックがスライドできるように装着され、前記あり溝の内底壁には前記燕尾状ブロックと固定的に連結される第一押圧バネが設置され、前記燕尾状ブロックの左側端面には外部まで伸びている踏板が設置され、また前記燕尾状ブロックの右側端面には第一ラックが固定的に設置され、本発明装置の構成が簡単で、使いやすく、速やかにテーブルクロスを取り換えることを実現できる。
【選択図】
図1