特許第6709563号(P6709563)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6709563診療費支払機、監視装置及び診療費支払システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6709563
(24)【登録日】2020年5月27日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】診療費支払機、監視装置及び診療費支払システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20200608BHJP
【FI】
   G16H40/20
【請求項の数】8
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-238660(P2015-238660)
(22)【出願日】2015年12月7日
(65)【公開番号】特開2017-107289(P2017-107289A)
(43)【公開日】2017年6月15日
【審査請求日】2018年11月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】竹澤 明男
(72)【発明者】
【氏名】高橋 清勝
(72)【発明者】
【氏名】柴木 数磨
【審査官】 小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−065590(JP,A)
【文献】 特開2003−076866(JP,A)
【文献】 特開2004−013566(JP,A)
【文献】 特開2000−215259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00−80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
診察券を受け付ける診察券受付手段と、
前記診察券受付手段により受け付けた診察券の識別情報に対応する診療点数及び請求金額を医事会計用のホストコンピュータから取得する取得手段と、
顧客による診療費の支払操作に伴って、所定の貨幣投入口に投入された貨幣を貨幣収納部に収納するとともに、釣銭が生じた場合に前記貨幣収納部から釣銭分の貨幣を払い出す貨幣処理手段と、
前記顧客に対して診療点数及び請求金額を含む領収書を発行する領収書発行手段と、
前記顧客に対して発行した診療点数および請求金額を含む領収書データを記憶する記憶手段と、
前記顧客に対して診療費の領収明細情報を提示する前記医事会計用のホストコンピュータとは異なる監視装置に対して、前記記憶手段に記憶された領収書データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする診療費支払機。
【請求項2】
前記記憶手段は、診療点数を含まない自由診療、診療点数に基づく保険診療及び前記自由診療及び前記保険診療を混合した混合診療の診療種別にそれぞれ区分けして領収書データを記憶し、前記出力手段は、診療の種類別に領収書データを出力することを特徴とする請求項1に記載の診療費支払機。
【請求項3】
前記出力手段は、所定期間ごとに領収書データを出力し、
前記出力手段により出力された領収書データを削除する削除手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の診療費支払機。
【請求項4】
顧客に対して発行した診療点数及び請求金額を含む領収書データを診療費支払機から取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された領収書データを記憶する記憶手段と、
前記顧客の診療点数及び請求金額を医事会計用のホストコンピュータから取得する第2の取得手段と、
前記記憶手段に記憶された顧客の領収書データと、前記第2の取得手段により取得された前記顧客の診療点数及び請求金額との整合性を判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする監視装置。
【請求項5】
診療費支払機と、診療費支払機の貨幣収納部に収納された貨幣の在高や状態を監視する監視装置とを有する診療費支払システムであって、
記監視装置は、
顧客に対して発行した診療点数及び請求金額を含む領収書データを診療費支払機から取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された領収書データを記憶する記憶手段と、
前記顧客の診療点数及び請求金額を医事会計用のホストコンピュータから取得する第2の取得手段と、
前記記憶手段に記憶された顧客の領収書データと、前記第2の取得手段により取得された前記顧客の診療点数及び請求金額との整合性を判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする診療費支払システム。
【請求項6】
前記判定手段による判定結果を出力する判定結果出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の診療費支払システム。
【請求項7】
前記監視装置は、医事会計用のホストコンピュータ又は診療費支払機から取得した診療点数及び請求金額を修正する修正手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の診療費支払システム。
【請求項8】
前記監視装置は、前記診療費支払機へ領収書データを出力するように指示する指示手段をさらに備え、前記指示手段は、期間指定が可能であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の診療費支払システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医事会計用のホストコンピュータ(以下、「医事会計サーバ」と言う)及び診療費支払機を医療機関に設置する場合に、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示ことができる診療費支払機、監視装置及び診療費支払システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院などの医療機関には、患者の診療費を算出する医事会計サーバが設けられている。医療機関の担当者が、カルテに記入された傷病名、投薬、注射、検査、手術などの医療行為の内容を医事会計サーバに入力すると、医事会計サーバは、この医療行為の内容に基づいて診療点数及び該診療点数に応じた診療費などを含む会計情報を生成する。
【0003】
また、医療機関には、診療費支払機が配設される。この診療費支払機は、患者又は該患者の家族などの関係者(以下、「診療費支払者」と言う)による診療費の支払いを受け付ける処理を行う自動機であり、医事会計サーバと通信可能に接続される。この診療費支払機の一例として、例えば特許文献1には、医事会計サーバから取得した患者の会計情報を表示部に表示し、診療費支払者による貨幣の支払いを受け付けるとともに、領収書を発行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−175548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1によれば、診療費支払者が医療機関の担当者の人手を介さずに診療費を支払えるものの、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報(領収書及び会計情報を含む)を事後的に効率良く確認できないという問題がある。
【0006】
例えば、医療機関が社会保険診療を行う場合には、社会保険診療報酬支払基金による審査を定期的に受けなければならない。診療内容に対する診療点数に誤りがあるか否かを点検するためである。また、診療費支払者が領収書の内容に疑念を抱いて再来院した場合に、この診療費支払者に対して診療費の領収明細情報を提示しなければならない場合もある。
【0007】
このため、医療機関は、社会保険診療報酬支払基金の検査官や診療費支払者等が来院した際に、診療費の領収明細情報を提示する必要があるが、この診療費支払機に診療費の領収明細情報が記憶されていない場合がある。診療費支払機では、一定期間内(例えば一ヶ月)の診療費の領収明細情報のみしか記憶されないためである。
【0008】
また、診療費支払機が医療機関内に複数台設置される場合には、たとえ診療費支払機内に診療費の領収明細情報が記憶されていたとしても、該当する患者の診療費の領収明細情報がどの診療費支払機に記憶されているかを特定する処理に時間を要する。
【0009】
さらに、医療機関の診察時間中は、多くの診療費支払者が診療費支払機の処理待ち状態となるため、社会保険診療報酬支払基金の検査官や診療費支払者が診察時間中に来院したとしても、診察時間が終了するまでの間、診療費支払機が稼働中であるため診療費の領収明細情報を提示することができない。
【0010】
これらのことから、医療機関に医事会計サーバ及び診療費支払機を設置する場合に、いかに効率良く各診療費支払者による診療費の領収明細情報を事後的に提示できるようにするかが重要な課題となっている。
【0011】
本発明は、上記の従来技術の課題を解決するためになされたものであって、医療機関に医事会計サーバ及び診療費支払機を設置する場合に、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示することができる診療費支払機、監視装置及び診療費支払システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、診察券を受け付ける診察券受付手段と、前記診察券受付手段により受け付けた診察券の識別情報に対応する診療点数及び請求金額を医事会計用のホストコンピュータから取得する取得手段と、顧客による診療費の支払操作に伴って、所定の貨幣投入口に投入された貨幣を貨幣収納部に収納するとともに、釣銭が生じた場合に前記貨幣収納部から釣銭分の貨幣を払い出す貨幣処理手段と、前記顧客に対して診療点数及び請求金額を含む領収書を発行する領収書発行手段と、前記顧客に対して発行した診療点数および請求金額を含む領収書データを記憶する記憶手段と、前記顧客に対して診療費の領収明細情報を提示する前記医事会計用のホストコンピュータとは異なる監視装置に対して、前記記憶手段に記憶された領収書データを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、診療点数を含まない自由診療、診療点数に基づく保険診療及び前記自由診療及び前記保険診療を混合した混合診療の診療種別にそれぞれ区分けして領収書データを記憶し、前記出力手段は、診療の種類別に領収書データを出力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記発明において、前記出力手段は、所定期間ごとに領収書データを出力し、前記出力手段により出力された領収書データを削除する削除手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、顧客に対して発行した診療点数及び請求金額を含む領収書データを診療費支払機から取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された領収書データを記憶する記憶手段と、前記顧客の診療点数及び請求金額を医事会計用のホストコンピュータから取得する第2の取得手段と、前記記憶手段に記憶された顧客の領収書データと、前記第2の取得手段により取得された前記顧客の診療点数及び請求金額との整合性を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、診療費支払機と、診療費支払機の貨幣収納部に収納された貨幣の在高や状態を監視する監視装置とを有する診療費支払システムであって、前記監視装置は、顧客に対して発行した診療点数及び請求金額を含む領収書データを診療費支払機から取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された領収書データを記憶する記憶手段と、前記顧客の診療点数及び請求金額を医事会計用のホストコンピュータから取得する第2の取得手段と、前記記憶手段に記憶された顧客の領収書データと、前記第2の取得手段により取得された前記顧客の診療点数及び請求金額との整合性を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、上記発明において、前記判定手段による判定結果を出力する判定結果出力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、上記発明において、前記監視装置は、医事会計用のホストコンピュータ又は診療費支払機から取得した診療点数及び請求金額を修正する修正手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、上記発明において、前記監視装置は、前記診療費支払機へ領収書データを出力するように指示する指示手段をさらに備え、前記指示手段は、期間指定が可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、医療機関に医事会計用のホストコンピュータ(医事会計サーバ)及び診療費支払機を設置する場合に、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本実施例に係る診療費支払システムのシステム構成及びシステム概要を示す図である。
図2図2は、図1に示した診療費支払機の外観を示す斜視図である。
図3図3は、図1に示した診療費支払機の構成を示す機能ブロック図である。
図4図4は、図3に示した診療費支払機の記憶部に記憶される領収明細データ27aの一例を示す図である。
図5図5は、図3に示した診療費支払機の記憶部に記憶される状態データ27bの一例を示す図である。
図6図6は、図1に示した診療費支払機の表示操作部に表示される診療費の支払処理に係る画面の一例を示す図である。
図7図7は、図1に示した窓口支払機の外観を示す斜視図である。
図8図8は、図1に示した窓口支払機の構成を示す機能ブロック図である。
図9図9は、図1に示した監視装置の構成を示す機能ブロック図である。
図10図10は、図9に示した監視装置の記憶部に記憶される状態データの一例を示す図である。
図11図11は、図1に示した監視装置における診療費支払機の状態を監視するための画面の一例を示す図である。
図12図12は、図1に示した監視装置における診療費一覧画面の一例を示す図である。
図13図13は、診療費支払機で支払われた診療費の領収明細情報を監視装置で出力する処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る診療費支払機、監視装置及び診療費支払システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、医事会計サーバと複数の診療費支払機が設けられた医療機関の診療費支払システムに本発明を適用した場合を示すこととする。
【実施例】
【0025】
まず、本実施例に係る診療費支払システムの特徴を説明する。図1は、本実施例に係る診療費支払システムのシステム構成及びシステム概要を示す図である。この診療費支払システムには、従来から医事会計サーバ10、複数の診療費支払機20及び監視装置30が医療機関内に設けられている。
【0026】
ここで、本実施例に係る診療費支払システムでは、監視装置30が、各診療費支払機20から診療費の領収明細情報(診療内容、診療点数及び診療費等を含む)を取得して記憶部に記憶し、所定の操作がなされたならば、該当する領収明細情報を表示部に表示することにより、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示できるようにした点に特徴がある。
【0027】
具体的には、監視装置30は、各診療費支払機20から各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細データ27aを受け取って記憶部に領収明細データ34aとして記憶する。そして、社会保険診療報酬支払基金の審査官や診療費支払者に対して診療費の領収明細情報を提示する必要が生じたならば、監視装置30の記憶部に記憶した領収明細データ34aから該当する診療費の領収明細情報を表示部に表示する。また、必要に応じて、この領収明細情報を印刷することもできる。
【0028】
図1に示すように、この診療費支払システムは、医事会計サーバ10、複数の診療費支払機20、監視装置30及び窓口支払機40を有し、互いにLAN(Local Area Network)等の通信線を介してデータ通信可能に接続されている。なお、ここでは各装置をLANで接続する場合を示すこととするが、無線通信により接続することもできる。
【0029】
医事会計サーバ10は、診療内容、診療点数及び費用を対応づけて記憶したデータベースを用いて、患者の診療内容に応じた診療点数及び費用の合計を示す診療費を算出し、算出した診療費を患者の識別情報に対応づけて記憶する。この医事会計サーバ10は、図示しない電子カルテシステム等から患者の識別情報に対応する電子カルテを取得して、該患者の診療内容を特定する。また、この医事会計サーバ10は、診療費支払機20からの要求に応答して、患者の識別情報に対応する診療費を通知する。
【0030】
診療費支払機20は、診療費支払者による操作に応答して、診療費の支払いを受け付ける。具体的には、患者の診察券を受け付けたならば、この診察券のカードIDに対応する診療データを医事会計サーバ10に要求し、該医事会計サーバ10から通知される診療データに含まれる診療内容及び診療費等を表示部に表示して、診療費の支払いを要求する。診療費支払者が貨幣を投入したならば、この貨幣の金種判定及び真偽判定を行った後に、この貨幣を収納部に収納するとともに、必要に応じて釣銭を払い出す。また、診療費の支払いの受付処理を終了したならば、領収書を発行するとともに、診療費の領収書に記載された領収明細情報を領収明細データ27aに追加する。また、診療費支払機20は、所定のタイミング又は監視装置30からの要求に基づいて領収明細データ27aの更新内容を監視装置30に送信する。
【0031】
監視装置30は、医療機関内に設置される複数の診療費支払機20の稼働状況を監視するための装置である。また、監視装置30は、各診療費支払機20から受け付けた領収明細データ27aを記憶部の領収明細データ34aに蓄積するとともに、所定の操作に応答して該当する領収明細情報を領収明細データ34aから検索し、検索した領収明細情報を表示部に表示する。なお、この監視装置30において、診療費の領収書を印刷することもできる。
【0032】
ここで、診療費支払機20で支払われた診療費の領収明細情報を監視装置30において出力する一連の処理の概要を説明する。診療費支払者が、診療費支払機20を用いて診療費を支払う場合に、まず診療費支払機20に診察券を挿入する(S1)。診療費支払機20は、診察券からカードIDを読み取り、カードIDに対応する診療データ(診療内容、診療点数及び診療費等を含む)を医事会計サーバ10に要求し、カードIDに対応する患者の診療データを取得する(S2)。
【0033】
診療費支払機20は、医事会計サーバ10から取得した診療データを用いて診療内容及び診療費を画面に表示する。診療費支払機20は、診療費の入金を受け付けると(S3)、診療費と診療内容を含む領収書を発行する(S4)。また、診療費支払機20は、診療費の入金の受付処理が終了すると、領収書に印刷された領収日付、カードID、診療点数及び診療費などを含む領収明細情報を領収明細データ27aに追加する。
【0034】
診療費支払機20は、監視装置30からの要求に応答して領収明細データ27aを監視装置30に送信する(S5)。監視装置30は、診療費支払機20から受信した領収明細データ27aを領収明細データ34aに蓄積する。監視装置30は、診療費支払機20で行われた診療費の支払処理に対する領収明細の出力指示操作を受け付けると(S6)、領収明細の出力指示内容に基づいて領収明細データ34aから出力対象の領収明細を検索し、検索された領収明細を表示部に表示する(S7)。
【0035】
このように、監視装置30は、診療費支払機20から取得した領収書に印刷された領収日付、患者氏名、診療点数及び領収金額などを含む領収明細情報を領収明細データ34aに蓄積する。また、監視装置30は、診療費支払機20で行われた診療費の支払処理に対する領収明細情報の出力操作を受け付けると、領収明細データ34aから対応する領収明細情報を検索し、検索された領収明細情報を出力する。かかる構成により、医療機関において、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示ことができる。
【0036】
なお、診療費支払機20で診療明細データを暗号化処理して監視装置30へ送信するよう構成することもできる。この際、監視装置30で暗号化処理された診療明細データを復号化して閲覧できるようにしてもよい。また、診療明細データを監視装置30で受信した時点で暗号化処理を行うようにし、画面上に表示したり印刷したりする時点で復号化処理を行うよう構成することもできる。
【0037】
また、図1に示すように医療機関には、診療費の支払いに係る装置として窓口支払機40と呼ばれる装置も設置される。窓口支払機40は、医療機関の担当者による操作に応答して、診療費の支払いを受け付ける。具体的には、患者の診察券を受け付けたならば、この診察券のカードIDに対応する診療データを医事会計サーバ10に要求し、該医事会計サーバ10から通知される診療データに含まれる診療内容及び診療費等を表示部に表示する。診療費支払者から受け取った貨幣を投入したならば、この貨幣の金種判定及び真偽判定を行った後に、この貨幣を収納部に収納するとともに、必要に応じて釣銭を払い出す。また、診療費の支払いの受付処理を終了したならば、領収書を発行するとともに、診療費の領収書に記載された領収明細情報を記憶部に記憶する。また、窓口支払機40も、所定のタイミング又は監視装置30からの要求に基づいて領収明細情報を監視装置30に送信する。これにより、監視装置30において、窓口支払機40で支払われた診療費の領収明細情報も監視装置30に集約されることになるので、窓口支払機40で支払われた診療費の領収明細情報についても監視装置30で出力することができる。
【0038】
次に、図1に示した診療費支払機20の外観について説明する。図2は、診療費支払機20の外観を示す斜視図である。図2に示すように、診療費支払機20は、表示操作部21、プリンタ用紙排出口22a、カード取扱口23a、紙幣入金口24a、紙幣出金口24b、硬貨入出金口25a及び異物返却口25bを有する。
【0039】
表示操作部21は、タッチパネル式の液晶ディスプレイ等からなり、情報の表示及び入力操作の受け付けを行う装置である。プリンタ用紙排出口22aは、プリンタで印刷された用紙を排出する排出口である。カード取扱口23aは、診察券を挿入するための挿入口であり、診療費の支払処理の終了に伴って診察券はカード取扱口23aから排出される。
【0040】
紙幣入金口24aは、診療費の料金に相当する紙幣を投入するための投入口である。紙幣出金口24bは、診療費の支払処理において紙幣の釣銭が生じた場合に、該釣銭のうち紙幣で払い出される分の紙幣を出金する出金口である。硬貨入出金口25aは、診療費の全部又は一部をなす硬貨を投入するための投入口であり、硬貨の釣銭が生じた場合には、この硬貨入出金口25aに硬貨を払い出す。異物返却口25bは、硬貨入出金口25aに硬貨以外の異物が存在する場合に、この異物を返却するための返却口である。
【0041】
次に、図1に示した診療費支払機20の内部構成について説明する。図3は、診療費支払機20の内部構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、診療費支払機20は、表示操作部21、プリンタ22、カードリーダ23、紙幣入出金処理部24、硬貨入出金処理部25、通信部26、記憶部27及び制御部28を有する。
【0042】
プリンタ22は、例えばレーザプリンタや感熱式プリンタなどの印刷部であり、領収書等を印刷する際に使用される。カードリーダ23は、カード取扱口23aに挿入された診察券からカードIDを読み取るためのデバイスである。なお、本実施例では、診察券がICカード又は磁気カードからなり、この診察券にカードIDが記憶されているものとする。
【0043】
紙幣入出金処理部24は、紙幣入金口24aに投入された紙幣の金種判定及び真偽判定を行い、真正と判定された紙幣の金種別の枚数を計数した後、この紙幣を内部の紙幣収納部に収納する処理部である。また、紙幣入出金処理部24は、釣銭となる紙幣の払出指示を受け付けると、指定された金種別の枚数の紙幣を紙幣収納部から紙幣出金口24bに搬送する。
【0044】
また、硬貨入出金処理部25は、硬貨入出金口25aに投入された硬貨の金種判定及び真偽判定を行い、真正と判定された硬貨の金種別の枚数を計数した後、この硬貨を内部の硬貨収納部に収納する処理部である。また、硬貨入出金処理部25は、釣銭となる硬貨の払出指示を受け付けると、指定された金種別の枚数の硬貨を硬貨収納部から硬貨入出金口25aに搬送する。また、硬貨入出金処理部25は、硬貨入出金口25aに硬貨以外の異物が存在する旨を検知すると、この異物を異物返却口25bに搬送する。
【0045】
通信部26は、医事会計サーバ10及び監視装置30とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0046】
記憶部27は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、領収明細データ27a及び状態データ27bを記憶する。領収明細データ27aは、患者毎の診療費の支払いに係る履歴データであり、患者の氏名、診療項目、点数、診療費、支払い日時などを含む。状態データ27bは、プリンタ22、カードリーダ23、紙幣入出金処理部24、硬貨入出金処理部25及び通信部26の稼働状態等を記憶する。
【0047】
制御部28は、診療費支払機20の全体を制御する制御部であり、診療費支払処理部28a、状態通知処理部28b及び領収明細データ管理部28cを有する。実際には、診療費支払処理部28a、状態通知処理部28b及び領収明細データ管理部28cに対応するプログラムを図示しない不揮発性メモリ等に記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
【0048】
診療費支払処理部28aは、診療費の支払処理を制御する処理部である。具体的には、この診療費支払処理部28aは、カードリーダ23に挿入された診察券からカードIDを読み取り、このカードIDに対応する診療データを医事会計サーバ10に要求する。診療費支払処理部28aは、医事会計サーバ10からカードIDに対応する診療データを受け取ると、この診療データに基づいて診療内容及び請求金額を表示操作部21に表示する。また、紙幣入出金処理部24及び硬貨入出金処理部25に診療費に応じた貨幣の投入を受け付けると、必要に応じて釣銭を払い出すよう紙幣入出金処理部24及び硬貨入出金処理部25を制御する。また、診療費支払処理部28aは、診療内容及び診療費等を含む領収書をプリンタ22により印刷するとともに、領収明細データ27aに診療費の支払履歴を追加する。
【0049】
状態通知処理部28bは、プリンタ22、カードリーダ23、紙幣入出金処理部24、硬貨入出金処理部25及び通信部26等の各ユニットの稼働状態を監視し、これらの稼働状態を状態データ27bに記憶する。また、状態通知処理部28bは、状態データ27bが更新された場合には、更新内容を監視装置30に送信する。
【0050】
領収明細データ管理部28cは、監視装置30から領収明細データ27aを要求されたならば、未処理の領収明細データを監視装置30に送信する。なお、この領収明細データ27aは、例えば1日に一回診療時間の終了時に、監視装置30に対して送信される。また、領収明細データ管理部28cは、登録した日時から所定の期間(例えば、1ヶ月間)を経過した領収明細データ27aを削除する。
【0051】
次に、図3に示した診療費支払機20の記憶部27に記憶される領収明細データ27a及び状態データ27bの一例について説明する。図4は、診療費支払機20の記憶部27に記憶される領収明細データ27aの一例を示す図であり、図5は、診療費支払機20の記憶部27に記憶される状態データ27bの一例を示す図である。
【0052】
図4に示すように、領収明細データ27aは、診療費が支払われた日時、患者の診察券のカードID、患者氏名、診療区分、請求額及び診療情報を領収書識別情報に関連付けたデータである。この領収書識別情報は、装置区分、装置番号及び装置毎に採番される通番で形成される。また、装置区分は、「1」が窓口支払機40を示し、「2」が診療費支払機20を示す。診療区分は、「1」が保険適用外の自由診療を示し、「2」が保険診療を示し、「3」が自由診療と保険診療の混合診療を示す。診療情報は、複数の診療明細情報を含み、各診療明細情報は、診療内容、診療点数及び診療点数に応じた診療費の金額を含む。なお、ここでは保険診療であるか自由診療であるかを図示することにしたが、社会保険、国民健康保険などの別を示すこともできる。
【0053】
図4には、装置区分が「2」(窓口支払機40)、装置番号が「01」、通番が「0001」である領収書識別情報に関係付けられた領収明細データ27aを図示している。かかる領収明細データ27aは、診療費の支払われた日時が「2015/10/1 10:30」であり、患者の診察券のカードIDが「123456」であり、患者氏名が「田中 太郎」であり、診療区分が「2」(保険診療)であり、請求額が「6600円」である状況を示している。また、かかる領収明細データ27aは、診療内容が「初診料」であり、診療点数が「270点」であり、診療費の金額が「810円」の診療明細情報と、診療内容が「レントゲン」であり、診療点数が「650点」であり、診療費の金額が「1950円」である診療明細情報とが含まれる診療情報を示している。
【0054】
図5に示すように、状態データ27bは、装置番号、取引状態、障害コード、ユニット別状態、紙幣の金種別の在高及び硬貨の金種別の在高を含むデータである。取引状態については、「0」が待機中を示し、「1」が入金処理中を示し、「2」が釣銭払出処理中を示し、「3」が領収書発行中を示し、「9」が電源オフを示している。ユニット別状態については、本体部の状態、カードリーダ23の状態、プリンタ22の状態、紙幣入出金処理部24の状態、硬貨入出金処理部25の状態、通信部26の状態を含んでいる。各ユニットの状態には、「正常」又は「異常」が付与される。
【0055】
図5には、装置番号が「01」であり、取引状態が「待機中」であり、障害コードは無い状況を示している。また、ユニット別状態については、本体部の状態が「正常」であり、カードリーダ23の状態が「正常」であり、プリンタ22の状態が「正常」であり、紙幣入出金処理部24の状態が「正常」であり、硬貨入出金処理部25の状態が「正常」であり、通信部26が「正常」である状況を示している。また、紙幣の金種別の在高として万円券が「10枚」であり、五千円券が「20枚」であり、千円券が「300枚」である状況を示し、硬貨の金種別の在高として500円貨が「30枚」であり、100円貨が「250枚」であり、50円貨が「60枚」であり、10円貨が「120枚」であり、5円貨が「60枚」であり、1円貨が「240枚」である状況を示している。
【0056】
次に、図1に示した診療費支払機20の表示操作部21に表示される診療費の支払処理に係る画面の一例について説明する。図6は、表示操作部21に表示される診療費の支払処理に係る画面の一例を示す図である。
【0057】
図6(a)に示すように、診療費支払機20の待機中には、「診察券を挿入してください。」というメッセージが表示操作部21に表示される。診療費支払者による診察券の挿入が、診療費の支払いを受け付けるトリガとなるためである。
【0058】
そして、診察券が挿入されたならば、図6(b)に示すように、診察券から読み取られたカードIDに対応する診療データを医事会計サーバ10から取得して画面に表示する。ここでは、患者氏名が「田中 太郎」であり、初診料が「810円」であり、レントゲンが「1950円」であり、外科処置1が「3200円」であり、外科処置2が「640」円であり、請求金額が「6600円」である状況を示している。
【0059】
また、図6(b)に示すように、診療費支払者により投入された貨幣の入金金額と、請求金額から入金金額を差し引いた釣銭額とが表示される。ここでは、請求金額が「6600円」であり、入金金額が「10000円」であり、釣銭額が「3400円」である状況を示している。また、図6(b)に示すように、診療費支払者が診療費の支払処理を進めるための「確認」ボタンが含まれる。
【0060】
次に、図1に示した窓口支払機40の外観について説明する。図7は、窓口支払機40の外観を示す斜視図である。図7に示すように、窓口支払機40は、表示操作部41、顧客表示部42、カードリーダ43、紙幣入出金処理部44及び硬貨入出金処理部45を有する。
【0061】
表示操作部41は、タッチパネル式の液晶ディスプレイ等からなり、情報の表示及び入力操作の受け付けを行う装置である。顧客表示部42は、液晶ディスプレイ等からなり、窓口担当者と対面する顧客から視認可能に配設される。この顧客表示部42には、請求金額等が表示される。カードリーダ43は、診察券に埋め込まれたICチップからカードIDを読み取るためのデバイスである。
【0062】
紙幣入出金処理部44は、診療費の支払処理にかかる貨幣の入出金を行う装置である。この紙幣入出金処理部44は、紙幣投入口44a及び紙幣取出口44bを有する。また、紙幣入出金処理部44は、紙幣投入口44aに投入された紙幣の金種判定及び真偽判定を行い、真正と判定された紙幣の金種別の枚数を計数し、内部の紙幣収納部に収納する。また、紙幣入出金処理部44は、釣銭の払出指示を受け付けると、釣銭となる金種別の枚数の紙幣を紙幣収納部から紙幣取出口44bに搬送する。
【0063】
硬貨入出金処理部45は、診療費の支払処理にかかる硬貨の入出金を行う装置である。この硬貨入出金処理部45は、硬貨投入口45a及び硬貨取出口45bを有する。また、硬貨入出金処理部45は、硬貨投入口45aに投入された硬貨の金種判定及び真偽判定を行い、真正と判定された硬貨の金種別の枚数を計数し、内部の硬貨収納部に収納する。また、硬貨入出金処理部45は、釣銭の払出指示を受け付けると、釣銭となる金種別の枚数の硬貨を硬貨収納部から硬貨取出口45bに搬送する。
【0064】
次に、図1に示した窓口支払機40の内部構成について説明する。図8は、窓口支払機40の内部構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、窓口支払機40は、表示操作部41、顧客表示部42、カードリーダ43、紙幣入出金処理部44、硬貨入出金処理部45、通信部46、記憶部47及び制御部48を有する。通信部46は、医事会計サーバ10、監視装置30及びプリンタ49とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0065】
記憶部47は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、領収明細データ47aを記憶する。領収明細データ47aは、患者毎の診療費の支払いに係る履歴データであり、診療費支払機20の領収明細データ27aと同様に、患者の氏名、診療項目、点数、診療費、支払い日時などを含む。
【0066】
制御部48は、窓口支払機40の全体を制御する制御部であり、診療費支払処理部48a及び領収明細データ管理部48bを有する。実際には、診療費支払処理部48a及び領収明細データ管理部48bに対応するプログラムを図示しない不揮発性メモリ等に記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
【0067】
診療費支払処理部48aは、診療費の支払処理を制御する処理部である。具体的には、この診療費支払処理部48aは、カードリーダ43で診察券からカードIDを読み取ると、該カードIDを含む診療データを医事会計サーバ10に要求する。診療費支払処理部48aは、医事会計サーバ10からカードIDに対応する診療データを受け取ると、この診療データに基づいて診療内容及び請求金額を表示部に表示する。また、紙幣入出金処理部44及び硬貨入出金処理部45に診療費に応じた貨幣の投入を受け付けると、必要に応じて釣銭を払い出すよう紙幣入出金処理部44及び硬貨入出金処理部45を制御する。また、診療費支払処理部48aは、診療内容及び診療費を含む領収書をプリンタ49により印刷するとともに、領収明細データ47aに診療費の支払履歴を追加する。
【0068】
領収明細データ管理部48bは、監視装置30から領収明細データ47aを要求されたならば、未処理の領収明細データ47aを監視装置30に送信する。なお、この領収明細データ47aは、例えば1日に一回診療時間の終了時に、監視装置30に対して送信される。また、領収明細データ管理部48bは、登録した日時から所定の期間(例えば、1ヶ月間)を経過した領収明細データ47aを削除する。
【0069】
次に、図1に示した監視装置30の内部構成について説明する。図9は、監視装置30の内部構成を示す機能ブロック図である。図9に示すように、この監視装置30は、入力部31、表示部32、通信部33、記憶部34及び制御部35を有する。入力部31は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。表示部32は、液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスである。通信部33は、医事会計サーバ10、診療費支払機20、窓口支払機40及びプリンタ49とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0070】
記憶部47は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、領収明細データ34a及び状態データ34bを記憶する。領収明細データ34aは、診療費支払機20から受信した領収明細データ27aと、窓口支払機40から受信した領収明細データ47aとを蓄積したデータであり、データ構造は診療費支払機20の領収明細データ27a及び窓口支払機40の領収明細データ47aと同様である。状態データ34bは、医療機関内の全ての診療費支払機20から収集された状態データ27bからなる。診療費支払機20では、自装置の状態を示す状態データ27bが更新される都度その更新内容を監視装置30に送信するため、監視装置30は、ほぼリアルタイムに医療機関内の全ての診療費支払機20の状態を把握することができる。
【0071】
制御部35は、監視装置30の全体を制御する制御部であり、状態監視処理部35a、日計処理部35b、領収明細データ管理部35c及び領収明細データ出力部35dを有する。実際には、状態監視処理部35a、日計処理部35b、領収明細データ管理部35c及び領収明細データ出力部35dに対応するプログラムを図示しない不揮発性メモリ等に記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
【0072】
状態監視処理部35aは、各診療費支払機20から受信した状態データ27bを、診療費支払機20毎に状態データ34bのレコードとして記憶する。また、状態監視処理部35aは、各診療費支払機20から状態データ27bの更新内容を受信したならば、その更新内容を状態データ34bに反映する。また、状態監視処理部35aは、所定の操作を受付けると、状態データ34bを表示部32に表示する。また、状態監視処理部35aは、状態データ34bを表示部32に表示中に、診療費支払機20から状態データ27bの更新内容を受信したならば、その更新内容を表示部32の表示内容にリアルタイムで反映する。
【0073】
日計処理部35bは、当日の診療費の集計を行う旨の指示操作を受け付けると、プリンタ49より集計結果である日計表を出力する。具体的には、日計処理部35bは、医事会計サーバ10から当日に行われた全ての診療データを取得して、その全ての診療データを集計して、その集計結果を日計表として出力する。
【0074】
領収明細データ管理部35cは、診療費支払機20から受信した領収明細データ27a及び窓口支払機40から受信した領収明細データ47aを、領収明細データ34aに蓄積して記憶する。
【0075】
領収明細データ出力部35dは、領収明細データ34aに対応する診療データを医事会計サーバ10から取得し、領収明細データ34aと診療データを対応付けて出力する。また、領収明細データ出力部35dは、領収明細データ34aの各レコードに対応する領収明細情報を表示部32に出力したり、領収書を再印刷することができる。
【0076】
次に、図9に示した監視装置30の記憶部34に記憶される状態データ34bの一例について説明する。図10は、監視装置30の記憶部34に記憶される状態データ34bの一例を示す図である。
【0077】
図10に示すように、状態データ34bは、各診療費支払機20から受信した状態データ27bを記憶したデータであって、各レコードの構成は図5に示した診療費支払機20の状態データ27bと同様に、装置番号、取引状態、障害コード、ユニット別状態、紙幣の金種別の在高及び硬貨の金種別の在高を含む。図10には、装置番号が「01」の診療費支払機20に関係付けられた状態データ34bを図示している。かかる状態データ34bは、取引状態が「待機中」であり、障害コードは無く、ユニット別状態は本体部の状態が「正常」であり、カードリーダ23の状態が「正常」であり、プリンタ22の状態が「正常」であり、紙幣入出金処理部24の状態が「正常」であり、硬貨入出金処理部25の状態が「正常」であり、通信部26が「正常」である状況を示している。また、かかる状態データ34bは、紙幣の金種別の在高として万円券が「10枚」であり、五千円券が「20枚」であり、千円券が「300枚」であり、硬貨の金種別の在高として500円貨が「30枚」であり、100円貨が「250枚」であり、50円貨が「60枚」であり、10円貨が「120枚」であり、5円貨が「60枚」であり、1円貨が「240枚」である状況を示している。
【0078】
次に、図1に示した監視装置30における診療費支払機20の状態を監視するための画面の一例について説明する。図11は、監視装置30における診療費支払機20の状態を監視するための画面の一例を示す図である。
【0079】
図11に示すように、診療費支払機20の状態を監視するための画面は、その旨を示す画面タイトル「診療費支払機状態監視画面」を含む。かかる診療費支払機状態監視画面は、状態データ34bの内容を表示部32に表示した画面であり、診療費支払機状態監視画面の表示中に診療費支払機20からの通知に伴い状態データ34bが更新された場合には、診療費支払機状態監視画面に表示される内容も併せて更新される。また、診療費支払機状態監視画面は、診療費支払機20毎の、装置番号、取引状態、障害内容及びユニット状態が表形式で表示される。障害内容の欄には、状態データ34bに障害コードが記憶されている場合に、かかる障害コードに対応する障害内容が表示される。
【0080】
ユニット状態の欄は、カードリーダ23の状態を示すカード部の欄と、プリンタ22の状態を示すプリンタの欄と、紙幣入出金処理部24の状態を示す紙幣部の欄と、硬貨入出金処理部25の状態を示す硬貨部の欄と、通信部26の状態を示す通信部の欄とを有する。また、ユニット状態の欄は、ユニットの状態が正常で有る場合には空欄とし、正常ではない場合にのみ障害で有る旨若しくはその状態を示す文言が表示される。図11に示すユニット状態の欄は、装置番号が「02」の診療費支払機20の紙幣入出金処理部24が「障害」であり、装置番号が「07」の診療費支払機20の硬貨入出金処理部25が硬貨の在高が所定枚数以下であることを示す「ニアエンド」である状況を示している。
【0081】
また、診療費支払機状態監視画面は、終了ボタンを含み、かかる終了ボタンが操作されると、診療費支払機状態監視画面の表示処理を終了する。
【0082】
次に、図1に示した監視装置30における診療費一覧画面の一例について説明する。図12は、監視装置30における診療費一覧画面の一例を示す図である。
【0083】
図12に示すように、診療費一覧画面は、図示しない検索画面で指定された日付に対する患者毎の診療情報、領収情報及び判定の結果が表示される。診療情報には、医事会計サーバ10から取得した診療点数及び診療点数に対応する診療費が含まれる。また、領収情報には、診療費支払機20又は窓口支払機40から取得した領収明細データ27a、47aを蓄積した領収明細データ34aに基づいて、患者が診療費の支払いを行った装置の種類を示す装置区分、装置番号及び領収金額が表示される。また、判定の欄には、診療情報に含まれる診療費と、領収情報に含まれる領収金額が一致しているか否かの判定結果が表示され、診療情報に含まれる診療費と、領収情報に含まれる領収金額が一致している場合には空欄、不一致の場合には「不一致」の文言が表示される。
【0084】
また、図12に示すように、診療費一覧画面は、診療区分を指定するためのチェックボックスを含み、自由診療のみを表示するのか、保険診療のみを表示するのか、混合診療を表示するのかを指定することができる。また、診療費一覧画面は、明細出力ボタン及び終了ボタンを含む。診療費一覧の各明細には、出力対象であることを指定するためのチェックボックスを有し、チェックボックスをチェックした上で明細出力ボタンが操作されると、チェックボックスにチェックされた明細に対する領収明細情報を表示部32に表示することができる。また、図示しないが、かかる領収明細情報が表示されている状態で印刷を指示することが可能で、印刷の指示が行われると領収明細情報に対応する領収書を印刷する。また、終了ボタンが操作されると、診療費一覧画面の表示処理を終了する。
【0085】
次に、診療費支払機20で支払われた診療費の領収明細情報を監視装置30で出力する処理手順について説明する。図13は、診療費支払機20で支払われた診療費の領収明細情報を監視装置30で出力する処理手順を示すフローチャートである。
【0086】
領収明細データ出力部35dは、図示しない検索画面で指定された日付に対応する診療データを医事会計サーバ10から取得する(ステップS101)。指定された日付に対応する領収明細データ34aが存在しない場合には(ステップS102;Yes)、領収明細データ出力部35dは、全ての診療費支払機20より検索画面で指定された日付に対応する領収明細データ27aのレコードを取得して、領収明細データ34aに追加する(ステップS103)。また、領収明細データ出力部35dは、全ての窓口支払機40より検索画面で指定された日付に対応する領収明細データ47aのレコードを取得して、領収明細データ34aに追加する(ステップS104)。指定された日付に対応する領収明細データ34aが存在する場合には(ステップS102;No)、ステップS105に移行する。
【0087】
領収明細データ出力部35dは、ステップS101で取得した診療データと領収明細データ34aの内容に基づいて図12に示したような診療費一覧画面を表示する(ステップS105)。診療費一覧画面において明細出力ボタンの操作を受付けたならば(ステップS106;Yes)、領収明細データ出力部35dは、診療費一覧でチェックボックスにチェックされた明細に対する領収明細情報を表示部32に表示する(ステップS107)。
【0088】
診療費一覧画面において終了ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS108;Yes)、処理を終了する。診療費一覧画面において終了ボタンの操作を受け付けていない場合には(ステップS108;No)、ステップS106に戻る。
【0089】
上述してきたように、本実施例では、監視装置30は、診療費支払機20から取得した領収書に印刷された領収日付、患者氏名、診療点数及び領収金額などを含む領収明細情報を領収明細データ34aに蓄積する。また、監視装置30は、診療費支払機20で行われた診療費の支払処理に対する領収明細情報の出力操作を受け付けると、領収明細データ34aから対応する領収明細情報を検索し、検索された領収明細情報を出力する。かかる構成により、医療機関に医事会計サーバ10及び診療費支払機20を設置する場合に、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示することができる。
【0090】
なお、本実施例では、監視装置30において、診療費支払機20又は窓口支払機40から取得した領収明細情報である領収明細データ34aの情報を利用して、領収明細情報を画面に表示したり、領収書を印刷する場合を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、領収明細データ34aに含まれる領収明細情報を表形式で紙に印刷するようにしてもよい。また、例えば、領収明細データ34aをCSV形式等の他の形式のファイルにフォーマットを変更して出力するようにしてもよい。
【0091】
また、本実施例では、診療費支払機20及び窓口支払機40は、所定のタイミング又は監視装置30からの要求に基づいて領収明細データ27a、47aの更新内容を監視装置30に送信する場合を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、診療費支払機20及び窓口支払機40が、診療費の支払処理が終了する都度、行われた支払処理に係る領収明細情報を監視装置30に送信するようにしてもよい。
【0092】
また、本実施例では、監視装置30で領収明細データ34aの内容を診療費一覧として表示部32に表示する場合や、領収明細情報を印刷する場合において特に操作者の権限に係る条件の説明は行っていないが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、領収明細データ34aの内容を診療費一覧として表示部32に表示する場合や、領収明細情報を印刷する場合には、所定の権限を有する操作者であることを条件としてもよい。また、例えば、監視装置30に領収明細データ34aを更新する機能を設け、所定の権限がある操作者がかかる領収明細データ34aの更新機能を使用できるようにしてもよい。
【0093】
また、上述の本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように、本発明に係る診療費支払機、監視装置及び診療費支払システムは、医療機関に医事会計サーバ及び診療費支払機を設置する場合に、各診療費支払者により支払われた診療費の領収明細情報を事後的に効率良く提示することに適している。
【符号の説明】
【0095】
10 医事会計サーバ
20 診療費支払機
21、41 表示操作部
22、49 プリンタ
22a プリンタ用紙排出口
23、43 カードリーダ
23a カード取扱口
24、44 紙幣入出金処理部
24a 紙幣入金口
24b 紙幣出金口
25、45 硬貨入出金処理部
25a 硬貨入出金口
25b 異物返却口
26、33、46 通信部
27、34、47 記憶部
27a、34a、47a 領収明細データ
27b、34b 状態データ
28、35、48 制御部
28a、48a 診療費支払処理部
28b 状態通知処理部
28c、35c、48b 領収明細データ管理部
30 監視装置
31 入力部
32 表示部
35a 状態監視処理部
35b 日計処理部
35d 領収明細データ出力部
40 窓口支払機
42 顧客表示部
44a 紙幣投入口
44b 紙幣取出口
45a 硬貨投入口
45b 硬貨取出口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13