(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6709668
(24)【登録日】2020年5月27日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】処理液供給装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
F16K 31/04 20060101AFI20200608BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20200608BHJP
F16K 37/00 20060101ALI20200608BHJP
G05D 7/06 20060101ALI20200608BHJP
【FI】
F16K31/04 K
H01L21/30 569C
H01L21/30 564C
F16K37/00 D
G05D7/06 Z
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-82892(P2016-82892)
(22)【出願日】2016年4月18日
(65)【公開番号】特開2017-194080(P2017-194080A)
(43)【公開日】2017年10月26日
【審査請求日】2018年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【弁理士】
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】楠原 充也
(72)【発明者】
【氏名】柏山 真人
(72)【発明者】
【氏名】清水 英樹
(72)【発明者】
【氏名】門間 徹
(72)【発明者】
【氏名】桐田 将司
【審査官】
谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−220758(JP,A)
【文献】
特開2004−348227(JP,A)
【文献】
特開平11−030355(JP,A)
【文献】
特開2006−220231(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0204270(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/04
H01L 21/027
F16K 37/00
G05D 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に対して処理液を供給する処理液供給装置であって、
処理液を流通させる処理液流路と、
前記処理液流路を開閉する弁体を有する開閉弁と、
前記弁体を移動させるステッピングモータと、
前記ステッピングモータに電流を供給し、前記ステッピングモータを駆動させる駆動部と、
前記ステッピングモータのモータ巻線に流れる電流値を検出する電流値検出部と、
を備え、
前記駆動部は、前記ステッピングモータに動作電流を供給することにより、前記弁体を閉方向に移動させ、前記弁体が前記開閉弁の弁座に接触した後は、前記電流値検出部で検出される電流値が、前記弁体の押し圧に応じて予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を常に制御することにより、前記開閉弁が閉状態の間、前記ステッピングモータに常に閉じ方向に所定の回転トルクを発生させて、前記弁体に押し付け力を常に作用させることを特徴とする処理液供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の処理液供給装置において、前記装置は更に、
前記ステッピングモータの回転量を検出する回転量検出部を備え、
前記駆動部は、前記回転量検出部で検出された回転量に基づいて、前記弁体の移動距離を監視し、前記弁体が予め決められた距離を移動するように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を制御する処理液供給装置。
【請求項3】
請求項2に記載の処理液供給装置において、
前記駆動部は、前記回転量検出部で検出された回転量に基づいて、前記弁体の移動速度を監視し、前記弁体の移動速度が予め定められた速度になるように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を制御する処理液供給装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の処理液供給装置において、
前記駆動部は、前記電流値検出部で検出される電流値と前記押し圧管理電流値とを比較し、前記電流値検出部で検出される電流値が前記押し圧管理電流値を超えたことによって、前記弁体が前記弁座に接触したものと判定する処理液供給装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の処理液供給装置において、前記装置は更に、
前記ステッピングモータと前記弁体との間に介在して設けられており、前記ステッピングモータの回転を前記弁体の直線移動に変換する変換機構と、
前記変換機構と前記弁体との間に介在して設けられており、前記変換機構に対して前記弁体を傾けることが可能な弾性変形するカップリングと、を備えていることを特徴とする処理液供給装置。
【請求項6】
処理液を流通させる処理液流路と、
前記処理液流路を開閉する弁体を有する開閉弁と、
前記弁体を移動させるステッピングモータと、
前記ステッピングモータに電流を供給し、前記ステッピングモータを駆動させる駆動部と、
前記ステッピングモータのモータ巻線に流れる電流値を検出する電流値検出部と、を備え、基板に対して処理液を供給する処理液供給装置の制御方法であって、
前記駆動部が、前記ステッピングモータに動作電流を供給することにより、前記弁体を閉方向に移動させる過程と、
前記弁体が前記開閉弁の弁座に接触したことを判定する過程と、
前記弁体が前記開閉弁の弁座に接触したと判定した後に、前記電流値検出部で検出される電流値が、前記弁体の押し圧に応じて予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を常に制御することにより、前記開閉弁が閉状態の間、前記ステッピングモータに常に閉じ方向に所定の回転トルクを発生させて、前記弁体に押し付け力を常に作用させる過程と、
を備えていることを特徴とする処理液供給装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体基板、液晶表示用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板に対して処理液を供給する処理液供給装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板を処理する基板処理装置として、基板上にフォトレジスト液の塗膜を形成する塗布装置や、露光後の塗膜に現像液を吐出して現像させる現像装置がある。塗布装置や現像装置は各々、処理液を供給するための処理液供給装置を備えている。処理液供給装置は、処理液を吐出する吐出ノズルと、処理液供給源と、処理液供給源から吐出ノズルに処理液を送るための配管とを備えている。この配管には、ポンプおよび開閉弁が介在して設けられている。開閉弁は、吐出ノズルからの処理液の供給およびその停止を行うものである。
【0003】
この開閉弁に関して、例えば、特許文献1には、液体の流量を制御するバルブ制御装置が記載されている。また、特許文献1には、バルブの閉止位置の原点検索する技術が記載されている。バルブ制御装置は、液体の流通路と、流通路を開閉するバルブと、バルブを駆動させるステッピングモータ(パルスモータ)と、ステッピングモータの回転角に対応した検出パルスを検出するロータリーエンコーダと、駆動パルスをステッピングモータに供給する制御装置とを備えている。
【0004】
バルブの閉止位置の原点検索は、次のように実行される。バルブを閉方向に駆動させて、駆動パルスと検出パルスを監視して、駆動パルスに対応した検出パルスが得られない場合を脱調状態として判断する。その後、その状態のバルブ位置から所定の駆動パルス数Nでバルブを閉方向に駆動して、更に、駆動パルス数Nよりも小さい駆動パルス数Mでバルブを開方向に駆動する。このように得られた位置を閉止位置の原点とする。このようにして得られた原点位置に弁体を保持する(即ち、ステッピングモータに所定の停止電流を供給する)ことによりバルブを閉状態にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−348227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような構成を有する従来装置には、次のような問題がある。
すなわち、開閉弁を開閉させると、使用時間や使用頻度に伴い、処理液流路内で弁体を受ける弁座と、弁体との接触部が多少変形する。その結果、開閉弁を閉じても、弁体と弁座と間に隙間が生じて処理液がリークすることがある。特許文献1に記載されたバルブ制御装置によれば、定期的に閉止位置の原点検索をおこなうことにより、弁体と弁座との間に生じた隙間に応じて原点位置が変化するのでリークを抑制することができる。しかし、原点検索が行われた後、次の原点検索が行われるまでの間は、先の原点検索で得られた原点位置に弁体が保持されるので、この間に弁体と弁座との間に隙間が生じると処理液がリークするという問題がある。
【0007】
上記の問題を避けるためには原点検索を頻繁に行う必要がある。しかし、特許文献1に記載された手法によると、原点検索の都度、弁体は所定の駆動パルス数Nだけ閉じ方向に駆動される。このときの動作電流は比較的に大きいので弁体は弁座に強く接触する。その結果、弁体と弁座との接触部に変形が生じやすくなるという別異の問題を生じる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、弁体と弁座との間に隙間が生じないようにしてリーク防止を維持することができるとともに、弁体と弁座との接触部の変形を極力抑制することができる処理液供給装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る、基板に対して処理液を供給する処理液供給装置は、処理液を流通させる処理液流路と、前記処理液流路を開閉する弁体を有する開閉弁と、前記弁体を移動させるステッピングモータと、前記ステッピングモータに電流を供給し、前記ステッピングモータを駆動させる駆動部と、前記ステッピングモータのモータ巻線に流れる電流値を検出する電流値検出部と、を備え、前記駆動部は、前記ステッピングモータに動作電流を供給することにより、前記弁体を閉方向に移動させ、前記弁体が前記開閉弁の弁座に接触した後は、前記電流値検出部で検出される電流値が、前記弁体の押し圧に応じて予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、前記ステッピングモータに供給する動作電流
を常に制御すること
により、前記開閉弁が閉状態の間、前記ステッピングモータに常に閉じ方向に所定の回転トルクを発生させて、前記弁体に押し付け力を常に作用させることを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る処理液供給装置によれば、弁体が閉方向に移動して開閉弁の弁座に接触した後は、ステッピングモータのモータ巻線に流れる電流値が、弁体の押し圧に応じて予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、ステッピングモータに供給される動作電流が制御される。つまり、開閉弁の閉状態において、ステッピングモータは常に閉じ方向に所定の回転トルクを発生しているので、弁体は弁座に対して常に所定の押し圧で押し付けられた状態になる。したがって、仮に弁体と弁座との接触部に隙間が生じても、これに伴ってステッピングモータが回転する。その結果、弁体が閉じ方向に移動して隙間を埋めるので、接触部からのリークを防止することができる。また、押し圧管理電流を適宜に設定することにより、弁体が弁座を押し付ける力を小さくすることができるので、弁体と弁座との接触部の変形を極力抑制することができる。
【0011】
また、上述の処理液供給装置において、更に、前記ステッピングモータの回転量を検出する回転量検出部を備え、前記駆動部は、前記回転量検出部で検出された回転量に基づいて、前記弁体の移動距離を監視し、前記弁体が予め決められた距離を移動するように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を制御することが好ましい。これにより、弁体を任意の位置に移動させることができる。
【0012】
また、上述の処理液供給装置において、前記駆動部は、前記回転量検出部で検出された回転量に基づいて、前記弁体の移動速度を監視し、前記弁体の移動速度が予め定められた速度になるように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を制御することが好ましい。これにより、弁体を適切な速度で移動させることができる。
【0013】
また、上述の処理液供給装置において、前記駆動部は、前記電流値検出部で検出される電流値と前記押し圧管理電流値とを比較し、前記電流値検出部で検出される電流値が前記押し圧管理電流値を超えたことによって、前記弁体が前記弁座に接触したものと判定することが好ましい。弁体が閉じ方向に移動して弁座に接触するとステッピングモータの負荷が大きくなってモータ巻線に流れる電流が増加する。したがって、電流値検出部で検出される電流値が押し圧管理電流値を超えたことによって、弁体が弁座に接触したことを適切に判定することができる。
【0014】
また、上述の処理液供給装置において、更に、前記ステッピングモータと前記弁体との間に介在して設けられており、前記ステッピングモータの回転を前記弁体の直線移動に変換する変換機構と、前記変換機構と前記弁体との間に介在して設けられており、前記変換機構に対して前記弁体を傾けることが可能な弾性変形するカップリングと、を備えていることが好ましい。閉状態において、弁体と弁座とが斜めに接触した場合であっても、カップリングがバネと同等の働きをして弁体が傾けられるので、弁体と弁座との隙間を抑えやすくなる。
【0015】
また、本発明に係る処理液供給装置の制御方法は、処理液を流通させる処理液流路と、前記処理液流路を開閉する弁体を有する開閉弁と、前記弁体を移動させるステッピングモータと、前記ステッピングモータに電流を供給し、前記ステッピングモータを駆動させる駆動部と、前記ステッピングモータのモータ巻線に流れる電流値を検出する電流値検出部と、を備え、基板に対して処理液を供給する処理液供給装置の制御方法であって、前記駆動部が、前記ステッピングモータに動作電流を供給することにより、前記弁体を閉方向に移動させる過程と、前記弁体が前記開閉弁の弁座に接触したことを判定する過程と、前記弁体が前記開閉弁の弁座に接触したと判定した後に、前記電流値検出部で検出される電流値が、前記弁体の押し圧に応じて予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、前記ステッピングモータに供給する動作電流を
常に制御する
ことにより、前記開閉弁が閉状態の間、前記ステッピングモータに常に閉じ方向に所定の回転トルクを発生させて、前記弁体に押し付け力を常に作用させる過程と、を備えていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係る処理液供給装置の制御方法によれば、ステッピングモータに動作電流が供給されて弁体が閉方向に移動している間、弁体が開閉弁の弁座に接触したかを判定する。弁体が弁座に接触したと判定されると、電流値検出部で検出される電流値が、弁体の押し圧に応じて予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、ステッピングモータに供給する動作電流が制御される。つまり、弁体が弁座に接触するとステッピングモータの負荷が増えるので、モータ巻線に流れる電流値が急に増加する。そこで、モータ巻線に流れる電流値が予め定められた押し圧管理電流値に一致するように、ステッピングモータに供給する動作電流を制御する。これによりモータ巻線に過度の電流が流れるのが抑制される。モータ巻線の流れる電流値を押し圧管理電流値に一致させる(つまり、制限する)ことにより、閉状態において弁体は弁座に対して常に所定の押し圧で押し付けられた状態になる。したがって、仮に弁体と弁座との接触部に隙間が生じても、これに伴って弁体が閉じ方向に移動して隙間を埋める。その結果、弁体と弁座との接触部からのリークを防止することができる。また、押し圧管理電流を適宜に設定することにより、弁体が弁座を押し付ける力を小さくすることができる。その結果、弁体と弁座との接触部の変形を極力抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る処理液供給装置およびその制御方法によれば、閉状態において弁体は弁座に対して常に所定の押し圧で押し付けられる。したがって、仮に弁体と弁座との接触部に隙間が生じても、これに伴って弁体が閉じ方向に移動して隙間を埋める。その結果、弁体と弁座との接触部からのリークを防止することができる。また、押し圧管理電流を適宜に設定することにより、弁体が弁座を押し付ける力を小さくすることができる。その結果、弁体と弁座との接触部の変形を極力抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施例1に係る基板処理装置の概略構成図である。
【
図3】ステッピングモータと駆動回路とそれらの周辺構成を示す図である。
【
図4】開閉弁の開閉動作を示すフローチャートである。
【
図5】(a)〜(c)は、開閉弁の開閉動作を説明するための部分拡大図である。
【
図6】ダイアフラムの下降過程における検出電流値の変化を示す図である。
【
図7】実施例2に係る開閉弁のカップリングを示す図である。
【
図8】(a)は、実施例2に係る他の開閉弁のカップリングを示す図である。(b)は、カップリングの変形の様子を示す図である。
【実施例1】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。
図1は、基板処理装置の概略構成図である。
【0020】
<基板処理装置の構成>
図1を参照する。基板処理装置1は、略水平姿勢で基板Wを保持して回転させる保持回転部2と、処理液を供給する処理液供給部3とを備えている。処理液は、例えば、フォトレジスト液等の塗布液、現像液、溶剤、または、純水等のリンス液が用いられる。処理液供給部3は、本発明の処理液供給装置に相当する。
【0021】
保持回転部2は、例えば真空吸着により基板Wの裏面を保持するスピンチャック4と、スピンチャック4を略垂直方向の回転軸AX周りに回転させ、モータ等で構成される回転駆動部5とを備えている。保持回転部2の周りには、基板Wの側方を囲うように、上下移動可能なカップ6が設けられている。
【0022】
処理液供給部3は、基板Wに対して処理液を吐出する吐出ノズル11と、処理液を貯留するタンクなどで構成される処理液供給源13と、処理液供給源13から吐出ノズル11まで処理液を送るための処理液配管15とを備えている。処理液配管15には、処理液供給源13から順番に、ポンプP、開閉弁17が介在されている。ポンプPは、処理液を吐出ノズル11に送り出すためのものである。開閉弁17は、処理液の供給と処理液の供給停止を行う。なお、処理液配管15には、その他の構成を介在させてもよい。例えば、ポンプPと開閉弁17との間には、フィルタ(図示しない)が介在されてもよい。
【0023】
開閉弁17は、弁体を移動させるステッピングモータ19を備えている。また、処理液供給部3は、ステッピングモータ19を駆動させる駆動回路21と、例えば交流電源である電源23とを備えている。駆動回路21は、電源23から供給された電力を調整し、ステッピングモータ19に電流を供給する。
【0024】
吐出ノズル11は、開閉弁17よりも下流に設けられている。吐出ノズル11は、処理液配管15を介在して開閉弁17に接続される。吐出ノズル11は、ノズル移動機構25により、任意の位置に移動される。ノズル移動機構25は、例えば、吐出ノズル11を待機させる待機ポット27と、基板Wの上方にある吐出位置との間で吐出ノズル11を移動させる。待機ポット27は、保持回転部2の外側に配置されている。ノズル移動機構25は、支持アーム、モータ、ガイド等で構成されている。
【0025】
処理液供給部3は、中央演算処理装置(CPU)などで構成された主制御部31と、基板処理装置1を操作するための操作部33とを備えている。主制御部31は、基板処理装置1の各構成を制御する。操作部33は、液晶モニタなどの表示部と、ROM(Read-only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、およびハードディスク等の記憶部と、キーボード、マウス、および各種ボタン等の入力部とを備えている。記憶部には、開閉弁17を制御するための条件や、その他の基板処理条件が記憶されている。
【0026】
<開閉弁>
図2は、開閉弁17を示す図である。開閉弁17は、開閉動作によって処理液の流れを、流通状態または遮断状態に切り替えるものである。開閉弁17は、中空の箱状部材である弁室(弁箱)40と、弁室40内に設けられた処理液流路41とを備えている。また、開閉弁17は、弁室40に取り付けられた上流側継手部42および下流側継手部43を備えている。
【0027】
処理液流路41は、弁室40内で処理液を流通させるものである。処理液流路41は、上流側流路44、弁室内流路45、および下流側流路46を備えている。上流側流路44、弁室内流路45、および下流側流路46は、直列に連結されている。また、上流側継手部42は、処理液配管15a(15)と上流側流路44とを連結させており、下流側継手部43は、下流側流路46と処理液配管15b(15)とを連結させている。
【0028】
開閉弁17は、弁体であるダイアフラム47、ピストン(弁棒)48および弁座49を備えている。ダイアフラム47は、弁室40内に設けられている。ダイアフラム47の周縁部は、弁室40内の側壁に固設されている。ダイアフラム47の中央部は、ピストン48の下端部に固設されている。ピストン48は、
図2の上下方向に摺動可能に設けられている。弁座49は、弁室内流路45の底部中央に設けられている。弁座49は、ダイアフラム47を受けるものである。
【0029】
ピストン48を上昇させると、ピストン48と共に上昇するダイアフラム47が弁座49から離れる(
図2の実線で示す状態)。これにより、処理液流路41を処理液が流れる。すなわち、処理液流路41を開閉弁17で開いている開状態となる。一方、ピストン48を下降させると、ピストン48と共に下降するダイアフラム47が弁座49に密着する(
図2の点線で示す状態)。これにより、弁室内流路45と下流側流路46とが遮断された状態となり、弁室内流路45から下流側流路46への処理液の流れが停止する。すなわち、処理液流路41を開閉弁17で閉じている閉状態となる。
【0030】
なお、開閉弁17は、変換機構50を備えている。変換機構50は、ステッピングモータ19の回転軸51および後述するロータ53と、ダイアフラム47およびピストン48との間に設けられている。変換機構50は、回転軸51の回転を、ダイアフラム47およびピストン48の上下方向の直線移動に変換する。変換機構50は、例えば、ネジ軸と、それとかみ合うナットと、ネジ軸およびナットの一方を上下方向に案内するガイド部とを備えている(いずれも図示しない)。
【0031】
<ステッピングモータと駆動回路>
図3は、ステッピングモータ19と駆動回路21とそれらの周辺の構成を示す図である。ステッピングモータ19は、ロータ53およびモータ巻線(以下、単に「コイル」という)54a,54bを備えている。ロータ53は、回転可能に支持されている。ロータ53は、回転軸51に固定されており、回転軸51と一体に回転する。ロータ53は、例えば永久磁石で構成される。コイル54a,54bは、ステータとして設けられている。コイル54a,54bに電流を流して、コイル54a,54bを励磁させる。これにより、コイル54a,54bとロータ53とに吸引力および反発力の少なくともいずれかを発生させて、ロータ53を回転させている。
【0032】
駆動回路21は、電源23から供給された電力を調整して、ステッピングモータ19に電流を供給する。ステッピングモータ19に供給する電流値(一般的な動作電流値や停止電流値の他、本実施例で特徴的な押し圧管理電流値)は操作部33で入力または記憶されたものを、主制御部31を通じて与えられる。その電流値は、開閉弁17の動作状態に応じて駆動回路21により制御される。駆動回路21は、電流値の増減を例えばPWM制御法で行う。
【0033】
また、駆動回路21は、コイル54aに電流を流すためのスイッチ56aと、コイル54bに電流を流すためのスイッチ56bとを備えている。駆動制御部57は、主制御部31から与えられた動作命令に基づき駆動パルス信号を発生させて、スイッチ56a,56bを順番に繰り返しON・OFFさせる。これにより、コイル54a,54bに順番に電流が供給されて励磁され、ロータ53が回転する。
【0034】
駆動回路21は、スイッチ56a、56bのON・OFFや、電流値の調整等を制御する駆動制御部57を備えている。駆動制御部57は、CPU等で構成されている。駆動制御部57は、ロータリーエンコーダ63からの回転量検出信号に基づき、ステッピングモータ19の位置制御と速度制御を行う。さらに駆動制御部57は、電流値検出部59からの検出電流値Arに基づき、ステッピングモータ19に与える電流値の制御を行う。これらの制御については後に詳述する。駆動回路21または駆動制御部57は、本発明の駆動部に相当する。
【0035】
駆動回路21は、電流値検出部59を備えている。電流値検出部59は、コイル54a,54bに電流を流すための配線61に設けられている。電流値検出部59は、ステッピングモータ19のコイル54a,54bに流れる電流値(以下適宜、「検出電流値Ar」とする)を検出する。電流値検出部59は、例えばホール素子または抵抗を備えて構成される。
【0036】
また、ステッピングモータ19には、ロータリーエンコーダ63が取り付けられている。ロータリーエンコーダ63は、ステッピングモータ19のロータ53の回転量(または回転角度)を検出する。ロータリーエンコーダ63は、回転量としてパルス信号(回転量検出信号)を出力する。ロータリーエンコーダ63は、本発明の回転量検出部に相当する。
【0037】
<基板処理装置の動作>
次に、基板処理装置1の動作について説明する。
図1を参照する。図示しない搬送機構は、未処理の基板Wを保持回転部2のスピンチャック4上に搬送する。スピンチャック4は、基板Wの裏面を吸着して保持する。また、ノズル移動機構25は、待機ポット27から基板W上方の吐出位置に吐出ノズル11を移動させる。保持回転部2は、基板処理条件に基づき、予め設定されたタイミングや回転速度等で基板Wを回転させる。これと共に、処理液供給部3は、吐出ノズル11から基板Wに向けて処理液を吐出する。
【0038】
処理液の吐出および吐出の停止の動作は、開閉弁17により行われる。ここで、開閉弁17の動作(特に、閉動作)を、
図4のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
〔ステップS01〕ダイアフラム47を開位置h1に設定
開閉弁17が開いた状態では、
図5(a)に示すように、開閉弁17のダイアフラム47は開位置h1にある。このとき、ステッピングモータ19には停止電流が供給されている。これによりダイアフラム47は、停止電流に応じた保持力によって開位置h1に保持される。すなわち、ダイアフラム47は、弁座49から離れた位置にある。その結果、処理液流路41を処理液が流れ、吐出ノズル11から処理液が吐出される。
【0040】
ダイアフラム47が開位置h1にある状態で、吐出ノズル11から予め設定された量の処理液が吐出される。その後、開閉弁17は処理液流路41を閉じる。この際、ステップS02〜ステップS04で説明する閉動作を実行する。
【0041】
〔ステップS02〕ダイアフラム47を閉方向へ移動
駆動回路21の駆動制御部57は、主制御部31からの動作指令に基づき、駆動パルスを発生させてステッピングモータ19のロータ53を閉方向に回転させる。ロータ53が回転されると、変換機構50は、ロータ53の回転を
図2、
図5(b)等に示す下方向の直線移動に変換する。これにより、ダイアフラム47は下降する。ダイアフラム47は、開位置h1から、実際の閉位置h2(
図5(c)参照)よりも下側に設定された仮想の基準位置h0に向かって下降する。
【0042】
駆動制御部57は、ダイアフラム47の下降移動に伴い次のような位置制御を行っている。ダイアフラム47が下降し始めるとロータリーエンコーダ63から回転量検出信号が駆動制御部57に与えられる。駆動制御部57は、回転量検出信号を計数してダイアフラム47の現在位置を把握する。駆動制御部57は、ダイアフラム47が予め決められた目標位置(閉動作のときは、上記の基準位置h0)に達するまで、ステッピングモータ19に駆動パルスに応じた動作電流を与える。
【0043】
さらに、駆動制御部57は、ダイアフラム47の下降移動に伴い次のような速度制御を行っている。駆動制御部57は、回転量検出信号の計数値を時間微分してダイアフラム47の下降速度を算出する。下降速度が予め決められた速度になっていないときは、ステッピングモータ19に与える動作電流を増減させることにより、ダイアフラム47が所定速度で下降するように制御する。
【0044】
〔ステップS03〕ダイアフラム47が弁座49に接触したか?
図5(b)のように、ダイアフラム47が下降移動している間、駆動制御部57は、ダイアフラム47が弁座49に接触したか否かを監視している。具体的は、駆動制御部57は、電流値検出部59で検出される検出電流値Arが押し圧管理電流値Athを超えたことによって、ダイアフラム47が弁座49に接触したものと判定する。なお、押し圧管理電流値Athは、弁座49に対するダイアフラム47の押し圧に応じて予め設定されている。
【0045】
図6は、開閉弁17が閉動作にあるときに検出電流値Arが変化する様子を示している。駆動制御部57が、ステッピングモータ19に動作電流を与えることにより、ダイアフラム47が下降する。ダイアフラム47が下降している間(弁座49に接触する以前)ダイアフラム47の下降移動に対する負荷は比較的に小さいので検出電流値Arは押し圧管理電流値Athよりも小さい(Ar<Ath)。ダイアフラム47が弁座49に接触すると、ダイアフラム47の下降移動に対する負荷が急激に増加するので検出電流値Arは急激に大きくなる。本実施例では、検出電流値Arが押し圧管理電流値Athを超えたことによって、ダイアフラム47が弁座49に接触したものと判定する。
【0046】
〔ステップS04〕ダイアフラム47の押し圧管理制御(検出電流値Arが押し圧管理電流値Athに一致するように動作電流を制御)
ダイアフラム47が弁座49に接触したと判定されるまで、ステッピングモータ19に通常の動作電流(下降速度により増減された動作電流)が与えられ、ダイアフラム47は下降移動を継続する。そして、ダイアフラム47が弁座49に接触したと判定された後は、次のようにダイアフラム47の押し圧管理制御が実行される。駆動制御部57は、電流値検出部59で検出された検出電流値Arが押し圧管理電流値Athに一致するように、ステッピングモータ19に与える動作電流を制御する。つまり、ダイアフラム47が弁座49に接触した後に、ステッピングモータ19に供給される動作電流に制限が加えられる。押し圧管理電流値Athは、ダイアフラム47が弁座49に接触した後に、ダイアフラム47が弁座49を下方へ押し付ける力の強弱に応じて適宜に決められる。駆動制御部57が動作電流を制御することにより、ダイアフラム47は押し圧管理電流値Athに対応する力で弁座49に押し付けられる。その結果、ダイアフラム47と弁座49との接触部からの処理液のリークを防止することができる。
【0047】
ここで押し圧管理電流値Athが大きければ、それだけダイアフラム47が弁座49を押し付ける力が増加するのでリークを防止する上では好ましい。しかし、押し付け力が強すぎるとダイアフラム47と弁座49との接触部に変形を引き起こしやすくなるので、押し圧管理電流値Athが過大になるのは好ましくない。ダイアフラム47を下降移動させるときに供給される通常の動作電流は最大負荷時に例えば、0.2A程度に設定される。これに対して、押し圧管理電流値Athは例えば、0.05〜0.1A程度の低い電流値に設定される。適正な押し圧管理電流値Athは実験によって定められるのが好ましい。
【0048】
ダイアフラム47が弁座49に接触した後は、駆動制御部57は検出電流値Arが押し圧管理電流値Athに一致するように常に監視している。仮にダイアフラム47と弁座49との接触部が変形してダイアフラム47と弁座49との間に隙間が生じた場合、ダイアフラム47の下降移動に対する負荷が小さくなることにより検出電流値Arも低下する。閉状態においてステッピングモータ19には押し圧管理電流値Athに応じた動作電流が与えられてダイアフラム47に押し付け力が常に作用しているので、ダイアフラム47は生じた隙間分だけ追随するように下降移動して弁座49に接触する。その結果、検出電流値Arが再び増加して押し圧管理電流値Athに維持される。以上のように、開閉弁17が閉状態の間、検出電流値Arが押し圧管理電流値Athになるように動作電流が制御される。その結果、ダイアフラム47が常に所定の圧力で弁座49に押し付けられるので、ダイアフラム47と弁座49との間に隙間が生じ難くなる。このように本実施例によれば、ダイアフラム47と弁座49との接触部の変形等に起因したリークの発生を抑制することができる。
【0049】
基板Wに対して処理液を吐出して基板処理が行われた後、ノズル移動機構25は、吐出ノズル11を基板W上方の吐出位置から待機ポット27へ移動させる。また、保持回転部2は、回転停止状態の基板Wの保持を解除する。そして、図示しない搬送機構は、保持回転部2から次工程の装置に基板Wを搬送する。
【0050】
以上のように、本実施例によれば、開閉弁17の閉動作時に、コイル54a、54bの検出電流値Arが、所定の押し圧管理電流値Athになるように動作電流を制御する。その結果、ダイアフラム47は押し圧管理電流値Athに対応する力で常に弁座49に押し付けられる。したがって、仮にダイアフラム47と弁座49との間に隙間が生じても、それに追随してステッピングモータ19が回転することによりダイアフラム47が下降して弁座49に接触する。そのため、ダイアフラム47と弁座49との間のリークを有効に防止することができる。しかも、押し圧管理電流値Athを通常の動作電流値よりも低い適宜の電流値に設定することにより、ダイアフラム47の押し付け力を比較的に小さな力にしてダイアフラム47と弁座49との接触部の変形を極力抑制することできる。
【実施例2】
【0051】
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する説明は省略する。
【0052】
実施例1では、
図2のように、変換機構50とダイアフラム47との間には、ピストン48が介在して設けられた。この点、実施例2では、
図7、
図8のように、変換機構50とダイアフラム47との間には、カップリング71(または72)およびピストン73a,73bが介在して設けられている。
【0053】
図7のカップリング71は、具体的には、上側ピストン73aと下側ピストン73bとで挟まれている。カップリング71の一端は、上側ピストン73aと連結され、カップリング71の他端は、下側ピストン73bと連結される。上側ピストン73aは、変換機構50に対して、上下方向に移動可能に連結されている。また、下側ピストン73bは、ダイアフラム47と連結されている。
【0054】
カップリング71は、変換機構50に対してダイアフラム47を傾けることが可能に構成されている。また、カップリング71は、バネのように、弾性変形する。
図7のカップリング71には、スリット75が設けられている。スリット75により、
図7の符号Kのように、カップリング71が曲げやすくなる。
【0055】
図8(a)は、他のカップリング72を示す図である。
図8(a)のカップリング72は、3つの軸部材77a〜77cと、2つの板材79a,79bと、弾性変形する変形部材81とを備えている。軸部材77aは、上側ピストン73aと連結し、軸部材77cは、下側ピストン73bと連結する。なお、3つの軸部材77a〜77cと、2つの板材79a,79bと、弾性変形する変形部材81とは、
図8(a)の順番で連結している。なお、
図8(b)は、カップリング72の変形の様子を示している。
【0056】
開閉弁17の部材加工の誤差や組み立て誤差に起因してピストン48(
図2参照)がダイアフラム47に対して直交せずに斜めに傾斜することがある。その結果、ダイアフラム47が弁座49に対して傾斜状態に接触してダイアフラム47と弁座49との間に隙間が生じてリークを引き起こすことがある。本実施例によれば、閉状態において、上側ピストン73aが斜めになった場合であっても、カップリング71,72が弾性変形して上側ピストン73aの傾きを吸収するので、下側ピストン73bはダイアフラム47に対して常に直交する。そのため、ダイアフラム47と弁座49との隙間を抑えやすくなる。
【0057】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0058】
(1)上述した各実施例では、
図1のように、ポンプPと吐出ノズル11との間の処理液配管15には、開閉弁17が介在して設けられていた。この点、ポンプPと吐出ノズル11との間の処理液配管15には、開閉弁17およびサックバック弁が介在して設けられていてもよい。サックバック弁は、開閉弁17よりも下流に設けられる。
【0059】
(2)実施例1では、電流値検出部59で検出された電流値Arが押し圧管理電流値Athを超えたことによって、ダイアフラム47が弁座49に接触したものと判定した。しかし、ダイアフラム47が弁座49に接触したものと判定する手法はこれに限らない。例えば、ダイアフラム47が閉方向に移動する際に、ロータリーエンコーダ63の回転検出信号の計数値を監視し、その計数値が変化しなくなった時点を検出することにより、ダイアフラム47が弁座49に接触したものと判定してもよい。
【0060】
(3)上述した各実施例および各変形例では、駆動制御部57は、ダイアフラム47を閉方向に移動させる際に、ロータリーエンコーダ63で検出された回転量(回転量検出信号)に基づいて、ダイアフラム47の移動速度を監視する。そして、駆動制御部57は、ダイアフラム47の移動速度が予め定められた速度になるように、ステッピングモータ19に供給する動作電流を制御していた。これにより、ダイアフラム47を適切な速度で移動させることができた。
【0061】
この点、駆動制御部57は、回転量に基づいて移動距離を監視し、予め定められた距離を移動するように、動作電流を制御してもよい。例えば、次のように、動作電流を増減させてもよい。予め定められた距離(予定現在位置)に対して回転量に基づく移動距離(実現在位置)が満たない場合、予め定められた距離と回転量に基づく移動距離との誤差が小さいほど、動作電流を減少させ、その誤差が大きいほど、動作電流を増加させる。あるいは、予め定められた距離に対して回転量に基づく移動距離が小さいほど動作電流を増加させ、大きいほど動作電流を減少させる。なお、動作電流を増加させるとステッピングモータ19のロータ53に加わるトルクが増す。これにより、ダイアフラム47を任意の位置に移動させることができる。
【符号の説明】
【0062】
3 … 処理液供給部
11 … 吐出ノズル
17 … 開閉弁
19 … ステッピングモータ
21 … 駆動回路
31 … 主制御部
41 … 処理液流路
47 … ダイアフラム
50 … 変換機構
57 … 駆動制御部
59 … 電流値検出部
63 … ロータリーエンコーダ
71,72 … カップリング