(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図1B】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図1C】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1D】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1E】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1F】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1G】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1H】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図1I】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1J】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1K】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図1L】例示の実施例に従って形成される、高kラストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【0009】
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図2A】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2B】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2C】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2D】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2E】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2F】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2G】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2H】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2I】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図2J】例示の実施例に従って形成される、高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【0010】
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図3A】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図3B】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図3C】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図3D】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図3E】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
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図3F】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図3G】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図3H】例示の実施例に従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【0011】
【
図4A】例示の実施例に従って形成される、高kファースト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図4B】例示の実施例に従って形成される、高kファースト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図4C】例示の実施例に従って形成される、高kファースト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図4D】例示の実施例に従って形成される、高kファースト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図4E】例示の実施例に従って形成される、高kファースト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【
図4F】例示の実施例に従って形成される、高kファースト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを備えた集積回路の製造における工程の例示である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
3パターン実施例リプレースメントゲートプロセスに従って形成される、高kラスト金属ゲートCMOSトランジスタを
図1Lに示す。PMOSトランジスタ170が、高k誘電体144及びPMOS TiNゲート146を有する。PMOS TiN金属ゲート146の厚み及び酸素含有量は、約4.85eVより大きい仕事関数を与えるために適切である(例えば最適化されている)。NMOSトランジスタ172は、高k誘電体154及びNMOS TiNゲート156を有する。NMOS TiN金属ゲートの厚み及び酸素含有量は、約4.25eV未満の仕事関数を与えるために適切である。タングステン又はアルミニウムなどの充填金属160及び166が、トレンチを充填するためにリプレースメントゲートトレンチ内のNMOS及びPMOS TiNゲート上に堆積される。オーバーフィルはその後、化学機械研磨(CMP)平坦化を用いて取り除かれる。
【0013】
一実施例の3パターン高kラストリプレースメント金属ゲートトランジスタの形成における主な工程を
図1A〜
図1Lに図示する。この3パターン高kラストリプレースメント金属ゲートプロセスフローにおいて、3つのフォトレジストパターニング工程が用いられる。
【0014】
図1Aにおいて、部分的に処理された集積回路がp型基板100上に形成される。シャロートレンチアイソレーション(STI)誘電体ジオメトリ102が、集積回路上のトランジスタ及び他のデバイスを電気的に隔離する。集積回路基板100上に、約10nm〜40nmの範囲の厚みの犠牲二酸化シリコンフィルム106が成長される。PMOSトランジスタ170が形成されるべき領域にnウェル104が形成される。NMOSトランジスタ172が、集積回路基板100のp型基板領域に形成される。
【0015】
図1Bを参照すると、犠牲二酸化シリコンフィルム106上にポリシリコンゲート材料110が堆積される。ポリシリコンゲート材料110上に、トランジスタゲートフォトレジストパターン112が形成される。
【0016】
図1Cにおける断面は、ゲート120及び122がエッチングされ、ゲートエクステンション拡散126及び130が形成され、誘電体側壁124が形成され、ディープソース及びドレイン拡散128及び132が形成された後が示される。ソース及びドレイン上のシリサイド形成及びトランジスタの応力増進などの他の処理工程は、明確にするため省略している。幾つかの誘電体層(応力誘電体、ギャップ充填誘電体、及び他の堆積された誘電体など)を含み得るプレメタル誘電体(PMD)134が、その後、少なくともトランジスタゲート120及び122の高さである厚みまで堆積される。
【0017】
図1Dに示すように、高kラストリプレースメントゲート金属ゲートプロセスにおいて、PMD誘電体134が平坦化されて、ポリシリコントランジスタゲート120及び122の頂部を露出させる。
【0018】
図1Eにおいて、ポリシリコンリプレースメントゲート120及び122がポリシリコンウェットエッチングにより取り除かれる。NMOS172リプレースメントゲートトランジスタトレンチの底部において二酸化シリコン誘電体106を保護するため、及びPMOS170リプレースメントゲートトランジスタトレンチの底部においてシリコン誘電体106を露出させるために、第1のPMOSリプレースメントゲートパターン140が形成される。
【0019】
図1Fを参照すると、二酸化シリコン誘電体106がPMOS170トランジスタトレンチから取り除かれ、第1のPMOSリプレースメントゲートパターン140が取り除かれる。HfO
x、HfSiO
x、又はHfSiONなどの高kゲート誘電体144が、PMOSリプレースメントゲートトランジスタトレンチ170内に堆積され、PMOS TiN金属ゲートフィルム146が高kゲート誘電体144上に堆積される。高kゲート誘電体144フィルムは、原子層堆積(ALD)を用いて典型的に約1〜4nmの厚みを有して堆積される。PMOS TiN金属ゲートフィルム146は、約8nmより大きい厚みを有して堆積される。高k誘電体エッチングのためのエッチストップとして用いられるTaNフィルム148が、約2nm又はそれ以上の厚みを有してTiN146上に堆積される。例示の集積回路において、高k誘電体は1.2nmのHfO
xであり、PMOS TiNフィルム146は10nmであり、TaNフィルム148は2nmである。
【0020】
PMOS TiN金属ゲート146がその後、4.85eVを上回る仕事関数を提供するために、米国特許番号第8,643,113号(これは、参照により本願に組み込まれる)に記載されるように酸素内でアニーリングされる。
【0021】
PMOSトランジスタ170の上のPMOS TiNゲートを保護するように、及びTaN148及びTiN146がNMOSエリア172から取り除かれ得るように、NMOS172リプレースメントゲートトランジスタフォトレジストパターン150が形成される。
【0022】
図1Gに示すように、TaNフィルム148、PMOS TiNゲート材料146、及び高kゲート誘電体144は、NMOS172リプレースメントゲートトランジスタトレンチから取り除かれる。二酸化シリコン誘電体106フィルムも取り除かれる。
【0023】
HfO
x、HfSiO
x、又はHfSiONなどのNMOS高k誘電体154がその後、
図1Hに示すようにNMOSリプレースメントゲートトランジスタトレンチ内に堆積される。少なくとも一つの例において、高k誘電体は、約1nm〜4nmの厚みまで堆積される。約1nm〜3nmの範囲の厚みを有するNMOS TiN金属ゲート材料156が、高k誘電体154上に堆積される。例示の一実施例において、高k誘電体は、約1.2nmの厚みのHfO
2であり、原子層堆積(ALD)を用いて堆積される。米国特許番号第8,643,113号に記載されるように、NMOS TiN金属ゲート材料156における酸素含有量は、約4.25eV未満の仕事関数を提供するために高kゲート誘電体154の頂部表面の1ナノメートル内で約1×10
13原子/cm
3未満である。例示の一実施例において、2nmのNMOS TiN金属ゲート材料156が、ALDを用いて堆積される。
【0024】
図1Iにおいて、CVD−W(化学気相成長タングステン)フィルム160がNMOS TiNゲート材料156上に堆積され、第2のPMOSリプレースメントゲートトランジスタパターン162がCVD−Wフィルム160上に、NMOSリプレースメントゲートトランジスタ172の上のCVD−Wフィルム160を保護するように、及びCVD−Wフィルム160、NMOS TiNゲート材料156、及びNMOS高k誘電体154がPMOS170リプレースメントゲートトランジスタ領域からエッチングされ得るように、形成される。
【0025】
図1Jは、PMOS170リプレースメントゲートトランジスタ領域から、CVD−Wフィルム160、薄いNMOS TiNゲート材料156、及びNMOS高kゲート誘電体154がエッチングされた後の集積回路を示す。TaNフィルム148は、高k誘電体154のためのエッチストップとして働く。PMOS170リプレースメントゲートトランジスタ領域からNMOSトランジスタ172の高kゲート誘電体154が取り除かれた後、TaNエッチストップフィルム148は、エッチングにより取り除かれ得る。NMOSトランジスタ172のTiN金属ゲート材料156とPMOSトランジスタ170のTiN金属ゲート材料146との間でキャパシタが形成することを防ぐために、NMOS172のトランジスタ高kゲート誘電体154が取り除かれる。
【0026】
図1Kに示すように、PMOS170及びNMOS172リプレースメントゲートトランジスタトレンチを完全に充填するために、付加的なCVD−W166が堆積される。代替としてアルミニウム金属が用いられてもよい。
【0027】
CVD−Wオーバーフィル及び金属ゲート材料はその後、
図1Lに示すCMPを用いてリプレースメントゲートトランジスタトレンチ170及び172間のPMD誘電体134の表面から取り除かれる。リプレースメントゲートPMOS170トランジスタは、約4.85eVを上回る仕事関数を有する厚い酸素処理されたTiN金属ゲートを有する。リプレースメントゲートNMOS172トランジスタは、約4.25eV未満の仕事関数を有する薄い脱酸素処理されたNMOS TiN金属ゲートを有する。
【0028】
付加的なPMD誘電体が集積回路上に堆積され得、トランジスタゲートに及びディープソース及びドレイン拡散にそれらを相互接続の第1の層に電気的に接続するためにコンタクトが形成され得る。誘電体の付加的な層及び一層多くのレベルの相互接続が、集積回路を完成するために形成され得る。
【0029】
本実施例の3パターン高kラストリプレースメント金属ゲートプロセスの一つの利点は、PMOS及びNMOS高k誘電体が、PMOS及びNMOS TiN金属ゲートが堆積される直前に堆積されることである。TiN金属ゲート堆積前に層が化学的に剥離されることに起因する高k誘電体の劣化がない。また、NMOSのための高k誘電体は、PMOSのための高k誘電体とは異なる処理工程を用いて堆積され、そのため、所望とされる場合、NMOS及びPMOSトランジスタに対して異なる高k誘電体が用いられ得る。
【0030】
1パターン実施例リプレースメントゲートプロセスに従って形成される、高kファースト金属ゲートCMOSトランジスタを
図2Jに示す。PMOSトランジスタ174は、高k誘電体144及びPMOS TiNゲート146を有する。PMOS TiN金属ゲート146の厚み及び酸素含有量は、約4.85eVより大きい仕事関数を与えるために適切である。NMOSトランジスタ176は、高k誘電体108及びNMOS TiNゲート156を有する。NMOS TiN金属ゲートの厚み及び酸素含有量は、約4.25eV未満の仕事関数を与えるために適切である。タングステン又はアルミニウムなどの金属166が、リプレースメントゲートトレンチ内のNMOS及びPMOS TiNゲート上に堆積され、平坦化される。
【0031】
一実施例の1フォトレジストパターンプロセスを用いる一実施例の1パターン高kファーストリプレースメント金属ゲートCMOSプロセスフローにおける主な工程を
図2A〜
図2Jに図示する。この実施例プロセスは、前に説明した3フォトレジストパターン実施例プロセスよりも実装するのが安価であるという利点を有する。
【0032】
図2Aにおいて、部分的に処理された集積回路がp型基板100上に形成される。シャロートレンチアイソレーション(STI)誘電体ジオメトリ102が、集積回路上のトランジスタ及び他のデバイスを電気的に隔離する。PMOSトランジスタ174が形成されるべき領域にnウェル104が形成される。NMOSトランジスタ176が、集積回路基板100のp型領域に形成される。
【0033】
高k誘電体フィルム108が集積回路基板上に堆積される。高k誘電体は典型的に、約1〜4nmの厚みの、HfO
x、HfSiO
x、又はHfSiONなどの材料である。例示の一実施例の1パターン高kファースト金属リプレースメントゲートプロセスにおいて、高k誘電体は、ALDを用いて約1.2nmの厚みを有して堆積されたHfO
xである。
【0034】
図2Bを参照すると、高k誘電体フィルム108上にポリシリコンゲート材料110が堆積される。ポリシリコンゲート材料110上にトランジスタゲートパターン112が形成される。
【0035】
図2Cにおける断面は、ゲート120及び122がエッチングされ、ゲートエクステンション拡散126及び130が形成され、誘電体側壁124が形成され、ディープソース及びドレイン拡散128及び132が形成された後が示されている。ソース及びドレイン上のシリサイド形成やトランジスタチャネルの応力増進などの他の処理工程は、明確にするため省略している。その後、幾つかの誘電体層(応力誘電体、ギャップ充填誘電体、及び他の堆積された誘電体など)を含み得るプレメタル誘電体(PMD)134が、少なくともトランジスタゲート120及び122の高さである厚みまで堆積される。
【0036】
図2Dに図示するように、PMD誘電体は、トランジスタの上のポリシリコンリプレースメントゲート120及び122の頂部を露出させるように平坦化される。
【0037】
図2Eに示すように、ポリシリコンリプレースメントゲート120及び122はその後取り除かれて、リプレースメントゲートトランジスタトレンチ174及び176の底部において高k誘電体108が露出される。
【0038】
図2Fを参照すると、PMOS TiN金属ゲートフィルム146が、高kゲート誘電体108上に堆積される。PMOS TiN金属ゲートフィルム146は約8nmより大きい厚みを有して堆積される。例示の集積回路において、PMOS TiN金属ゲートフィルムは約10nmである。
【0039】
PMOS TiN金属ゲートはその後、4.85eVを上回る仕事関数を提供するために、米国特許番号第8,643,113号に記載されるように酸素内でアニーリングされる。
【0040】
NMOSリプレースメントゲート174のフォトレジストパターン150が、PMOSトランジスタ174の上のPMOS TiNゲート146を保護するように、及び、NMOSリプレースメントゲートトランジスタエリア176からのPMOS TiNゲート146の除去を可能にし得るように形成される。
【0041】
図2Gに示すように、PMOS TiN金属ゲート材料146は、NMOS176リプレースメントゲートトランジスタエリアから取り除かれる。高kゲート誘電体108を損傷させないように、NMOSトランジスタ176領域における高kゲート誘電体108からPMOS TiN金属ゲート材料146を取り除くために高度に選択性のエッチングが用いられる。例示の一実施例において、希釈SC1及びNH
4OH及びH
2O
2を含むウェットエッチングが、高k誘電体108からTiN146を取り除くために用いられる。
【0042】
図2Hにおいて、薄いNMOS TiN金属ゲート材料156が、NMOS176リプレースメントゲートトランジスタトレンチにおける高k誘電体108上に堆積される。米国特許番号第8,643,113号に記載されるように、NMOS TiN金属ゲート材料156における酸素含有量は、約4.25eV未満の仕事関数を提供するために高kゲート誘電体108の頂部表面の1ナノメートル内で約1×10
13原子/cm
3未満である。例示の一実施例において、2nmのNMOS TiN金属ゲート材料156がALDを用いて堆積される。
【0043】
図2Iに示すように、PMOS174及びNMOS176リプレースメントゲートトランジスタトレンチを完全に充填するためにCVD−W166が堆積される。代替としてアルミニウム金属が用いられてもよい。
【0044】
集積回路の表面はその後、NMOS176及びPMOS174リプレースメントゲート間のPMD134の表面からCVD−W166オーバーフィル及び金属ゲート材料146及び156を取り除くために、
図2Jに示すようにCMPを用いて平坦化される。高kファーストリプレースメントゲートPMOS174トランジスタは、約4.85eVより大きい仕事関数を有する厚い酸素処理されたTiN金属ゲート146を有する。高kファーストリプレースメントゲートNMOS176トランジスタは、約4.25eV未満の仕事関数を有する薄い脱酸素処理されたNMOS TiN金属ゲート156を有する。
【0045】
集積回路上に付加的なPMD誘電体が堆積され得、ディープソース及びドレイン拡散に及びトランジスタゲートに、それらを相互接続の第1の層に電気的に接続するためにコンタクトが形成され得る。誘電体の付加的な層及びより多くのレベルの相互接続が、集積回路を完成させるために形成され得る。
【0046】
3パターン実施例プロセスに従って形成される、高kラスト金属ゲートファーストCMOSトランジスタを
図3Hに示す。PMOSトランジスタ180は、高k誘電体144及びTiNゲート146を有する。PMOS TiN金属ゲート146の厚み及び酸素含有量は、約4.85eVより大きい仕事関数を与えるために適切である。NMOSトランジスタ182は、高k誘電体154及びTiNゲート156を有する。TiN NMOS金属ゲート156の厚み及び酸素含有量は、約4.25eV未満の仕事関数を与えるために適切である。ドープされたポリシリコンが、PMOS及びNMOS TiN金属ゲート146及び156上に堆積され、その後、パターニング及びエッチングされて、本実施例の高kラストゲートファーストNMOS及びPMOS金属ゲートトランジスタ180及び182のゲート120及び122が形成される。
【0047】
高kラスト金属ゲートファーストトランジスタを形成する本実施例の3パターンプロセス主な工程を
図3A〜
図3Hに図示する。
【0048】
図3Aにおいて、部分的に処理された集積回路がp型基板100上に形成される。シャロートレンチアイソレーション(STI)誘電体ジオメトリ102が、集積回路上のトランジスタ及び他のデバイスを電気的に隔離する。約10nm〜40nmの範囲の犠牲二酸化シリコンフィルム106が、集積回路基板100上に成長される。通常の方式でp型基板100をカウンタードーピングすることによってPMOSトランジスタ180が形成されるべき領域にnウェル104が形成される。NMOSトランジスタ182が、p型基板100に形成され得る。
【0049】
図3Bに示すように、第1のPMOSトランジスタフォトレジストパターン140が、犠牲二酸化シリコン層106上に、NMOSトランジスタエリア182において、それを保護するために及びそれがPMOSトランジスタエリア180から取り除かれ得るように形成される。
【0050】
図3Cを参照すると、犠牲二酸化シリコン誘電体106がPMOS180トランジスタエリアから取り除かれ、第1のPMOSトランジスタフォトレジストパターン140が取り除かれる。PMOS高kゲート誘電体144がその後堆積され、PMOS高kゲート誘電体144上にPMOS TiN金属ゲートフィルム146が堆積される。例示の集積回路において、高kゲート誘電体144フィルムは、原子層堆積(ALD)を用いて約1.2nmの厚みを有して堆積されるHfO
2である。TiN金属ゲートフィルム146は、約8nmより大きい厚みを有して堆積される。高k誘電体エッチングのためのエッチストップとして用いられるTaNフィルム148が、TiN146上に約2nm又はそれ以上の厚みまで堆積される。例示の集積回路において、PMOS TiNフィルムは10nmであり、TaNフィルムは2nmである。
【0051】
PMOS TiN金属ゲート材料146はその後、4.85eVを上回る仕事関数を提供するために、米国特許番号第8,643,113号に記載されるように酸素内でアニーリングされる。
【0052】
PMOS TiN金属ゲート材料146が、NMOS金属ゲートトランジスタ182エリアから取り除かれ得るように、及びPMOS金属ゲートトランジスタエリア180からPMOS金属ゲートトランジスタエリア180から取り除かれることからそれを保護するように、NMOSトランジスタフォトレジストパターン150がPMOS TiN金属ゲート146上に形成される。
【0053】
図3Dは、TaNエッチストップ材料148がエッチングされ、PMOS TiN金属ゲート材料146がエッチングされる、PMOS高kゲート誘電体144がエッチングされ、犠牲二酸化シリコンフィルム106がNMOS金属ゲートトランジスタ182エリアからエッチングされた後の集積回路を示す。
【0054】
NMOS高k誘電体154がその後、
図3Eに示すように集積回路上に堆積される。NMOS高k誘電体154上に薄いNMOS TiN金属ゲート材料156が堆積される。例示の一実施例において、NMOS高k誘電体154は、約1.2nmの厚みのHfO
2であり、原子層堆積(ALD)を用いて堆積される。薄いNMOS TiN金属ゲート材料156もALDを用いて約2nmの厚みまで堆積される。米国特許番号第8,643,113号に記載されるように、薄いNMOS TiN金属ゲート材料156は、約4.25eV未満の仕事関数を提供するために高kゲート誘電体154の頂部表面の1ナノメートル内で約1×10
13原子/cm
3未満の酸素含有量で堆積される。
【0055】
薄いNMOS TiN金属ゲート156材料及びNMOS高kゲート誘電体材料154が、PMOSトランジスタ180領域におけるPMOS TiN金属ゲート146からエッチングされ得るように、第2のPMOSトランジスタフォトレジストパターン162が、薄いNMOS TiN金属ゲート156上に形成される。フォトレジスト162は、NMOSトランジスタ182領域から取り除かれることからNMOS TiN金属ゲート156を保護する。
【0056】
図3Fは、PMOSトランジスタエリア180から薄いTiNゲートフィルム156及びNMOSトランジスタ182の高kゲート誘電体154がエッチングされた後の集積回路を示す。TaNフィルム148は、高k誘電体154エッチングのためのエッチストップとして働く。NMOSトランジスタ182の高kゲート誘電体154が取り除かれた後、TaNエッチストップフィルム148がエッチングにより取り除かれ得る。NMOSトランジスタ182の高kゲート誘電体154は、NMOSトランジスタ182のTiN金属ゲートフィルム156とPMOSトランジスタ180のTiN金属ゲートフィルム146との間のキャパシタ形成を防ぐために取り除かれる。
【0057】
図3Gに示すように、PMOS180及びNMOS182TiN金属ゲート上にポリシリコンゲート材料110が堆積される。ポリシリコンゲート材料110上にトランジスタゲートフォトレジストパターン112が形成される。
【0058】
図3Hにおける断面は、ゲート120及び122がエッチングされた後が示されている。ポリシリコン110及び厚いPMOS TiNゲート材料146はエッチングされて、PMOSトランジスタ180のゲート120が形成される。ポリシリコン110及び薄いNMOS TiNゲート材料156はエッチングされて、NMOSトランジスタ182のゲート122が形成される。
【0059】
ゲートエッチングの後、ゲートエクステンション拡散126及び130が形成され、誘電体側壁124が形成され、ディープソース及びドレイン拡散128及び132が形成される。ソース及びドレイン及びゲートシリサイド化及びトランジスタチャネル応力増進などの他の処理工程は、明確にするため省略している。幾つかの誘電体層(応力誘電体、ギャップ充填誘電体、及び他の堆積された誘電体など)を含み得るプレメタル誘電体(PMD)134がその後、NMOS182及びPMOS180トランジスタの上に堆積される。
【0060】
PMD誘電体134はCMPを用いて平坦化され得、ディープソース及びドレイン拡散128及び132に及びトランジスタゲート120及び122に、それらを相互接続の第1の層に電気的に接続するためにコンタクトが形成され得る。集積回路を完成するために、誘電体の付加的な層及び相互接続の付加的なレベルが形成され得る。
【0061】
本実施例の3パターン高kラスト金属ゲートファーストプロセスの一つの利点は、PMOS及びNMOS TiN金属ゲートが堆積される直前にPMOS及びNMOS高k誘電体が堆積されることである。TiN金属ゲート堆積前に層が表面から化学的に剥離されることに起因する高k誘電体の劣化がない。また、NMOSのための高k誘電体が、PMOSのための高k誘電体とは異なる処理工程を用いて堆積され、そのため、所望とされる場合、NMOS及びPMOSトランジスタに対して異なる高k誘電体が用いられ得る。
【0062】
1パターン実施例プロセスに従って形成された高kファーストゲートファーストCMOSトランジスタを
図4Fに示す。PMOSトランジスタ184は、高k誘電体108及びPMOS TiN金属ゲート146を有する。PMOS TiN金属ゲート材料146の厚み及び酸素含有量は、約4.85eVより大きい仕事関数を与えるために適切である。NMOSトランジスタ186は、高k誘電体108及びNMOS TiN金属ゲート156を有する。TiN NMOS金属ゲート材料156の厚み及び酸素含有量は、約4.25eV未満の仕事関数を与えるために適切である。ドープされたポリシリコンが、TiN金属ゲート上に堆積され、その後、パターニング及びエッチングされて、本実施例の高kファースト金属ゲートファーストPMOS及びNMOSトランジスタ184及び186のゲート120及び122が形成される。
【0063】
一実施例の1パターン高kファースト金属ゲートファーストプロセスのための主な工程が
図4A〜
図4Hに図示される。この実施例の高kファースト金属ゲートファースト1パターンプロセスは、本実施例の高kラスト金属ゲートファースト3パターンプロセスよりコスト効率がよい。
【0064】
図4Aにおいて、部分的に処理された集積回路がp型基板100上に形成される。シャロートレンチアイソレーション(STI)誘電体ジオメトリ102が、集積回路上のトランジスタ及び他のデバイスを電気的に隔離する。通常の方式でp型基板100をカウンタードーピングすることによってPMOSトランジスタ184が形成される領域に、nウェル104が形成される。NMOSトランジスタ186がp型基板100に形成され得る。
【0065】
典型的に約1nm〜4nmの範囲の厚みを有する高k誘電体フィルム108が、集積回路基板100上に堆積される。例示の一実施例の高kファースト金属ゲートファーストプロセスにおいて、高k誘電体は、ALDを用いて約1.2nmの厚みを備えて堆積されるHfO
2誘電体フィルムである。
【0066】
図4Bを参照すると、厚いPMOS TiN金属ゲート材料146が、高k誘電体フィルム108上に堆積される。PMOS TiN金属ゲート材料146は、約8nmより大きい厚みを有して堆積される。例示の集積回路において、PMOS TiN金属ゲート材料は、ALDを用いて約10nmの厚みまで堆積される。
【0067】
PMOS TiN金属ゲートはその後、4.85eVを上回る仕事関数を提供するために、米国特許番号第8,643,113号に記載されるように酸素内でアニーリングされる。
【0068】
NMOSトランジスタ186のフォトレジストパターン150が、PMOSトランジスタエリア184の上のPMOS TiN金属ゲート材料146を保護するように、及びに、それがNMOSエリア186から取り除かれ得るように形成される。
【0069】
図4Cに示すように、PMOS TiN金属ゲート材料146は、NMOS184トランジスタエリアから取り除かれる。高kゲート誘電体108を損傷させないように、NMOSトランジスタ186領域における高kゲート誘電体108からPMOS TiN金属ゲート材料146を取り除くために、高度に選択性のエッチングが用いられる。例示の一実施例において、希釈されたSC1、NH
4OH、及びH
2O
2を含むウェットエッチャントが、PMOS TiN金属ゲート材料146をエッチングするために用いられる。
【0070】
薄いNMOS TiN金属ゲート材料156が、NMOS186トランジスタエリアにおける高k誘電体108上に堆積される。薄いNMOS TiN金属ゲート材料156は、約1nm〜3nmの範囲の厚みを有して堆積され得る。例示の一実施例において、約2nmのNMOS TiN金属ゲート材料156が、ALDを用いて堆積される。米国特許番号第8,643,113号に記載されるように、薄いNMOS TiN金属ゲート材料156は、約4.25eV未満の仕事関数を提供するために高kゲート誘電体108の頂部表面の1ナノメートル内で約1×10
13原子/cm
3未満の酸素含有量を備えて堆積される。
【0071】
図4Eに示すように、PMOS184及びNMOS186TiN金属ゲート材料146及び156上に、ポリシリコンゲート材料110が堆積される。ポリシリコンゲート材料110上に、トランジスタゲートフォトレジストパターン112が形成される。
【0072】
図4Fにおける断面は、ゲート120及び122がエッチングされた後の集積回路を示す。ポリシリコン110及びNMOS TiN金属ゲート材料156及びPMOS TiN金属ゲート材料146がエッチングされて、PMOS高k金属ゲートトランジスタ184のゲート120が形成される。ポリシリコン110及びNMOS TiN金属ゲート材料156がエッチングされて、NMOS高k金属ゲートトランジスタ186のゲート122が形成される。
【0073】
ゲートエッチング後、ゲートエクステンション拡散126及び130が形成され、誘電体側壁124が形成され、ディープソース及びドレイン拡散128及び132が形成される。ソース及びドレイン及びゲートシリサイド化及びトランジスタチャネルの応力増進などの他の処理工程は、明確にするため省略している。幾つかの誘電体層(応力誘電体、ギャップ充填誘電体、及び他の堆積された誘電体など)を含み得るプレメタル誘電体(PMD)134がその後、高kファースト金属ゲートファーストトランジスタ184及び186の上に堆積される。
【0074】
PMD誘電体134はCMPを用いて平坦化され得、ディープソース及びドレイン拡散128及び132に及びトランジスタゲート120及び122にそれらを相互接続の第1の層に電気的に接続するためにコンタクトが形成され得る。集積回路を完成させるために、誘電体の付加的な層及び一層多くのレベルの相互接続が形成され得る。
【0075】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に変形が成され得、多くの他の実施例が可能である。