(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サブコンテンツにアクセスするための条件は、前記端末の位置、前記端末が前記バーコード用URLを送信したときの時間帯、前記使用言語情報が示す前記端末の言語、前記二次元バーコードが読み取られた回数のいずれかに基づいて定められる、
請求項2に記載の管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[管理システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係る管理システムSの概要を示す図である。管理システムSは、管理装置としての管理サーバ1と、管理端末2と、ICタグ3と、ユーザ端末4と、コンテンツサーバ5とを備える。
【0022】
本実施形態において、ICタグ3及びユーザ端末4は、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信に対応している。管理システムSは、スマートフォン等の携帯電話機であるユーザ端末4がICタグ3に記憶されているURLを近距離無線通信により読み取ったことに応じて、当該ユーザ端末4に、当該URLに対応したコンテンツを表示させるシステムである。
【0023】
管理サーバ1は、コンテンツ提供者が使用する管理端末2から、ICタグ3の発行依頼を受け付ける(
図1の(1))。管理サーバ1は、ICタグ3の発行数と、ICタグ3を介してユーザ端末4にアクセスさせる一のURL(メインURL)とを受け付ける。ここで、メインURLが示すアクセス先は、コンテンツサーバ5である。なお、
図1では、コンテンツサーバ5を1台のみ示しているが、これに限らず、複数のコンテンツサーバ5が設けられていてもよい。
【0024】
管理サーバ1は、ICタグ3の発行依頼を受け付けると、受け付けた発行数分のICタグ3にそれぞれ書き込まれるタグ用URLを生成する(
図1の(2))。タグ用URLが示すアクセス先は、管理サーバ1である。また、タグ用URLには、ICタグ3を識別するための情報が含まれている。
【0025】
管理サーバ1は、管理端末2から受け付けたメインURLと、生成したタグ用URLとを関連付けて記憶部に記憶させ(
図1の(3))、ICタグ3を発行するタグ発行事業者にICタグ3の発行依頼を行う(
図1の(4))。タグ発行事業者には、管理サーバ1が生成したタグ発行数分のタグ用URLが通知される。
【0026】
タグ発行事業者は、通知された複数のタグ用URLのうち、一のタグ用URLが書き込まれたICタグ3をタグ発行数分だけ発行し、コンテンツ提供者に納入する(
図1の(5))。
コンテンツ提供者は、受領したICタグ3を自身が希望する場所に付すことにより、ICタグ3を配置する(
図1の(6))。ICタグ3は、例えば、商店、交通機関(電車、バス、タクシー)、役所、映画館及び劇場のように、多くの人が集まる場所に配置される。
【0027】
ユーザ端末4のユーザが、ユーザ端末4をICタグ3に近づけると、ユーザ端末4は、当該ICタグ3からタグ用URLを読み取り(
図1の(7))、タグ用URLに基づいて管理サーバ1にアクセスする(
図1の(8))。
管理サーバ1は、ユーザ端末4からアクセスを受け付けるときに、ユーザ端末4からタグ用URLを受信する。管理サーバ1は、タグ用URLに関連付けて記憶部に記憶されているメインURLを特定し(
図1の(9))、当該メインURLへのリダイレクトを指示するリダイレクト情報をユーザ端末4に送信する(
図1の(10))。ユーザ端末4は、リダイレクト情報を受信すると、リダイレクト先を示すメインURLに基づいてコンテンツサーバ5にアクセスし(
図1の(11))、コンテンツサーバ5からメインURLに対応するメインコンテンツを取得する(
図1の(12))。
【0028】
このようにすることで、ユーザ端末4は、ICタグ3を読み取ることにより、コンテンツ提供者が提供するメインコンテンツにアクセスすることができるので、コンテンツ提供者は、提供するコンテンツをユーザに見てもらうことができる。また、コンテンツ提供者は、メインコンテンツに対応するメインURLと、ICタグ3の発行数とを指定することで、コンテンツの内容と予算に応じた枚数のICタグ3をさまざまな場所に配置し、多くの人にコンテンツを見てもらうことができる。
【0029】
本管理システムSを用いることで、例えば、循環バスの乗客が、循環バス内に貼付されたICタグ3にユーザ端末4をタッチさせるだけで、その近隣の観光名所、飲食店、特産品の店舗等のさまざまな情報を、ユーザ端末4に表示させることができる。また、バスの停留所にICタグ3を貼付することにより、時刻表及びバスの運行状況を配信することもできる。また、飲食店内で配布するメニューや店内のテーブル上にICタグ3を貼付することにより、ユーザ端末4をICタグ3にタッチさせたユーザに、お得情報及びクーポン等を提供することもできる。
以下、管理サーバ1の構成及び動作について説明する。
【0030】
[管理サーバ1の構成例]
図2は、本実施形態に係る管理サーバ1の構成を示す図である。
管理サーバ1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0031】
記憶部11は、例えば、ROM、RAM及びハードディスク等により構成される。記憶部11は、管理サーバ1を機能させるための各種プログラムを記憶する。また、記憶部11は、リダイレクト情報記憶部111と、ログ情報記憶部112とを備える。リダイレクト情報記憶部111及びログ情報記憶部112の詳細については後述する。
【0032】
制御部12は、例えば、CPUにより構成される。制御部12は、記憶部11に記憶されている各種プログラムを実行することにより、管理サーバ1に係る機能を制御する。制御部12は、受付部121と、生成部122と、記憶制御部123と、発行依頼部124と、受信部125と、リダイレクト部126と、ログ記憶制御部127と、表示制御部128とを備える。
【0033】
[タグ発行事業者にICタグ3の発行依頼を行うまでの処理]
続いて、制御部12が実行する各種の処理の詳細について、シーケンス図を用いながら説明する。
まず、タグ発行事業者にICタグ3の発行依頼を行うまでの処理について説明する。管理サーバ1の受付部121、生成部122、記憶制御部123、及び発行依頼部124は、協働することにより、タグ発行事業者にICタグ3の発行依頼を行う。
【0034】
図3は、第1の実施形態に係る管理サーバ1が、タグ発行事業者にICタグ3の発行依頼を行うまでの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、管理端末2は、管理サーバ1に対して予めログインしているものとする。
【0035】
まず、受付部121は、管理端末2に対してメニューページを送信し、メニュー画面(不図示)を表示させる。そして、受付部121は、当該メニュー画面を介して管理端末2からICタグ3の発行依頼に関する依頼情報の登録要求を受け付ける。
【0036】
受付部121は、依頼情報の登録要求を受け付けると、管理端末2に登録受付ページを送信し、管理端末2に受付画面を表示させる。そして、受付部121は、受付画面を介して、一のメインコンテンツに対応するメインURLと、当該メインコンテンツにアクセスするためのICタグ3の発行数とを受け付ける。
【0037】
管理端末2は、当該受付画面を介してコンテンツ提供者からICタグ3の発行依頼情報を受け付ける(S1)。
図4は、第1の実施形態に係る受付画面20の一例を示す図である。
図4に示す受付画面20では、入力欄201〜206と、登録ボタン207とが設けられている。
【0038】
入力欄201は、配信名の入力を受け付ける。ここで、配信名は、ICタグ3を介して配信する情報を識別するために用いられる。
入力欄202は、ICタグ3の発行数の入力を受け付ける。
入力欄203は、ICタグ3のタイプの選択を受け付ける。入力欄203では、カードタイプ、印刷シールタイプ、キーホルダータイプ等の予め定められている複数のタイプから一のタイプを選択することができる。
【0039】
入力欄204は、一のメインコンテンツに対応するメインURLの入力を受け付ける。
入力欄205は、ユーザ端末4をメインURLにリダイレクトさせる前にユーザ端末4に表示させる広告コンテンツの選択を受け付ける。入力欄205への入力は任意であるものとする。ここでは、コンテンツ提供者が予め登録した広告コンテンツのコンテンツ名を選択するものとするが、広告コンテンツのURLを入力できるようにしてもよい。
【0040】
入力欄206は、ユーザ端末4がICタグ3に近接した際に、ユーザ端末4から位置情報を取得するか否かの設定を受け付ける。入力欄206の設定内容は、入力欄205において広告等のコンテンツの指定が行われている場合に有効になるようにしてもよい。
【0041】
受付画面20において入力操作が完了し、登録ボタン207が押下されると、管理端末2は、管理サーバ1に、入力欄201〜206に入力された内容を含む発行依頼情報を送信する。受付部121は、発行依頼情報を受信することにより、ICタグ3の発行依頼を受け付ける。
【0042】
生成部122は、受付部121が受け付けた発行数分のICタグ3のそれぞれに対して書き込まれる、ICタグ3を識別するための情報を含むタグ用URLを生成する(S2)。具体的には、生成部122は、ICタグ3を識別するための情報として、発行依頼情報に含まれる発行数分のユニークなID(タグID)を生成する。生成部122は、管理サーバ1を宛先とするURLに対して、パラメータとしてタグIDを付すことにより、タグ用URLを生成する。
【0043】
記憶制御部123は、受付部121が受け付けたメインURLと、生成部122が生成したタグ用URLとを関連付けて記憶部11に記憶させる(S3)。具体的には、記憶制御部123は、コンテンツ提供者名と、タグ用URLと、配信名と、メインURLと、広告コンテンツに対応する広告URLと、位置情報の取得有無とを関連付けてリダイレクト情報記憶部111に記憶させる。
【0044】
図5は、第1の実施形態に係るリダイレクト情報記憶部111に記憶されている情報の一例を示す図である。リダイレクト情報記憶部111には、
図5に示すように、コンテンツ提供者名と、配信名と、タグ用URLと、基本配信情報とが関連付けて記憶されている。ここで、基本配信情報は、メインURL、広告URL、及び位置情報の取得有無を関連付けた情報である。
図5に示す例では、一のメインURLに対して、複数のタグ用URLが関連付けられていることが確認できる。
【0045】
発行依頼部124は、受付部121が管理端末2から発行依頼を受け付けたことに応じて、タグ発行事業者に発行依頼が行われたことを通知する(S4)。発行依頼部124は、例えば、発行数分のタグ用URLをメッセージに含むメールを、タグ発行事業者の端末に送信することにより、発行依頼が行われたことを通知する。
【0046】
タグ発行事業者は、受信したメールに基づいて、一のタグ用URLが書き込まれたICタグ3を発行数分だけ発行する。具体的には、タグ発行事業者は、ICタグを生成する装置に対して、受信したタグ用URLを入力し、発行数分のICタグのそれぞれに、タグ用URLを書き込ませることにより、一のタグ用URLが書き込まれたICタグ3を発行数分だけ発行させる。
【0047】
なお、発行依頼部124は、発行数分のタグ用URLを含むExcel(登録商標)等のファイルを出力してもよい。そして、管理サーバ1の運営者が、当該ファイルをメールでタグ発行事業者の端末に送信したり、当該ファイルに含まれるタグ用URLを印字した書類をタグ発行事業者に郵送したりしてもよい。また、本実施形態では、タグ発行事業者がICタグを生成する装置に対して、タグ用URLを入力したが、これに限らない。例えば、ICタグを生成する装置が、発行数分のタグ用URLをメッセージに含むメールを管理サーバ1から直接受信し、一のタグ用URLが書き込まれたICタグ3を発行数分だけ発行してもよい。また、ICタグには、タグ用URLが埋め込まれた二次元バーコードが付されるようにしてもよい。このようにすることで、ユーザ端末4は、近距離無線通信に対応していない場合であっても、二次元バーコードを読み取る機能を備えていれば、タグ用URLを読み取ることができる。なお、ICタグを生成する装置は、ICタグ3を発行数分だけ発行するとともに、ICタグ3とは異なる紙やシール等の物品に、タグ用URLが埋め込まれた二次元バーコードを付してもよい。このようにすることで、コンテンツ提供者は、同じタグ用URLが付されたICタグ3と、二次元バーコードが付された物品とを別々に使用することができる。
【0048】
タグ発行事業者は、発行数分のICタグ3をコンテンツ提供者に納入する。
コンテンツ提供者は、発行数分のICタグ3を受領すると、ICタグ3を自身が希望する場所や物に付すことにより、ICタグ3を配置する。
【0049】
[ユーザ端末4にメインコンテンツを表示する処理]
続いて、ユーザ端末4がICタグ3に近接してから当該ユーザ端末4にメインコンテンツが表示されるまでの処理について説明する。管理サーバ1の受信部125及びリダイレクト部126は、協働することにより、ユーザ端末4にメインコンテンツを表示させる。
【0050】
図6は、第1の実施形態に係るユーザ端末4がICタグ3に近接してから当該ユーザ端末4にメインコンテンツが表示されるまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
図7は、
図6に続くシーケンス図である。
まず、ユーザ端末4は、ICタグ3を読み取るためのアプリケーションが実行された状態でICタグ3に近接すると、近距離無線通信によって当該ICタグ3からタグ用URLを読み取る(S11)。ユーザ端末4は、アクセス部として機能し、読み取ったタグ用URLに基づいて管理サーバ1にアクセスする。
【0051】
管理サーバ1の受信部125は、ユーザ端末4からアクセスを受け付ける際に、当該ユーザ端末4がICタグ3から読み取ったタグ用URLを、当該ユーザ端末4から受信する。
続いて、リダイレクト部126は、リダイレクト情報記憶部111を参照し、タグ用URLに関連付けられているメインURLを特定する(S12)。
【0052】
続いて、リダイレクト部126は、リダイレクト情報記憶部111を参照し、位置情報の取得が指定されているか否かを判定する(S13)。リダイレクト部126は、位置情報の取得が指定されていると判定すると、ユーザ端末4に位置情報を要求する。また、リダイレクト部126は、位置情報の取得が指定されていないと判定すると、S15に処理を移す。ユーザ端末4は、位置情報の要求が行われると、例えばGPS(Global Positioning System)機能を用いて自身の位置を示す端末位置情報を取得し(S14)、当該端末位置情報を管理サーバ1に送信する。ここで、端末位置情報は、例えば、緯度を示す緯度情報及び経度を示す経度情報から構成されるものとする。なお、ユーザ端末4は、端末位置情報を常時取得しておき、位置情報の要求が行われたことに応じて、最新の端末位置情報を管理サーバ1に送信してもよい。
受信部125は、ユーザ端末4から、自身の位置を示す端末位置情報を受信する。
【0053】
続いて、ログ記憶制御部127は、受信部125がタグ用URLを受信したときの状況を示すログ情報を記憶部11のログ情報記憶部112に記憶させる(S15)。具体的には、ログ記憶制御部127は、タグ用URLに含まれるタグIDと、タグ用URLを受信した時刻と、ユーザ端末4から受信した位置情報とを関連付けてログ情報記憶部112に記憶させる。
図8は、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報を示す図である。
図8に示すように、ログ情報記憶部112には、タグIDと、受信時刻と、位置情報とが関連付けられて記憶されている。なお、ログ記憶制御部127は、同一のユーザ端末4からのタグ用URLの受信間隔が所定時間以上である場合に、ログ情報をログ情報記憶部112に記憶させてもよい。また、ログ記憶制御部127は、受信部125がユーザ端末4から、ユーザの属性を示す情報や、ユーザ端末4の機種名やメーカー名等の機種情報を受信可能な場合には、これらの情報をログ情報としてログ情報記憶部112に記憶させてもよい。
【0054】
続いて、リダイレクト部126は、リダイレクト情報記憶部111を参照し、ユーザ端末4にメインコンテンツを表示させる前に、広告コンテンツを表示させるか否かを判定する(
図7のS21)。具体的には、リダイレクト部126は、メインURLに関連付けて広告URLが記憶されている場合には、広告コンテンツを表示させると判定し、メインURLに関連付けて広告URLが記憶されていない場合には、広告コンテンツを表示させないと判定する。
【0055】
リダイレクト部126は、広告コンテンツを表示させると判定すると、広告コンテンツに対応する広告URLと、遷移先URLであるメインURLとをユーザ端末4に送信し、ユーザ端末4をリダイレクトさせる前に、広告コンテンツをユーザ端末4に表示させる。具体的には、リダイレクト部126は、広告コンテンツを表示させると判定した場合には、広告URLに対応する広告コンテンツを表示させるとともに、予め設定された時間後にメインURLにリダイレクトさせるための指示を含むリダイレクトページを生成し、当該リダイレクトページをユーザ端末4に送信する。これにより、ユーザ端末4は、リダイレクトページに含まれる広告URLに基づいて、自身の表示部に広告コンテンツを表示した後に、メインURLにリダイレクトして、メインURLに対応するコンテンツを表示する(S22)。
【0056】
また、リダイレクト部126は、広告コンテンツを表示させないと判定すると、遷移先URLであるメインURLのみをユーザ端末4に送信し、受信部125が受信したタグ用URLに関連付けられているメインURLにユーザ端末4をリダイレクトさせる。具体的には、リダイレクト部126は、広告コンテンツを表示させないと判定した場合には、メインURLにリダイレクトするリダイレクトページを生成し、当該リダイレクトページをユーザ端末4に送信する。
【0057】
ユーザ端末4は、コンテンツ取得部として機能し、リダイレクトページによって通知されたメインURLに基づいてコンテンツサーバ5にアクセスし、コンテンツサーバ5から、メインURLに対応するメインコンテンツを取得する。そして、ユーザ端末4は、受信したメインコンテンツを自身の表示部に表示させる(S23)。
【0058】
[ICタグ3がユーザ端末4にタッチされた回数を表示する処理]
続いて、ICタグ3がユーザ端末4にタッチされた回数(以下、タッチ数という)をコンテンツ提供者の管理端末2に表示する処理について説明する。管理サーバ1の表示制御部128は、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報に基づいて、発行されたICタグ3のタッチ数を特定し、当該タッチ数を示す情報を管理端末2に表示させる。なお、タッチ数は、ユーザ端末4がICタグ3に近接することにより、ユーザ端末4がタグ用URLを読み取った回数を示すものとする。
【0059】
図9は、第1の実施形態に係る管理サーバ1が、タッチ数を示す情報を管理端末2に表示する際の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、管理端末2は、管理サーバ1に対して予めログインしているものとする。
【0060】
まず、表示制御部128は、管理端末2からタッチ数の表示要求を受け付ける。表示要求には、ICタグ3を発行する際に指定した配信名と、タッチ数の集計の対象となる期間の開始日及び終了日とが含まれているものとする。
続いて、表示制御部128は、リダイレクト情報記憶部111において、表示要求に含まれる配信名に関連付けられて記憶されているタグ用URLに基づいて、タグIDを特定する(S31)。
【0061】
続いて、表示制御部128は、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報に基づいて、特定したタグIDごとのタッチ数を集計する(S32)。具体的には、表示制御部128は、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報のうち、受信時刻が、表示要求に含まれている開始日以降、かつ終了日以前の情報を対象として、特定したタグIDごとのタッチ数を集計する。
【0062】
続いて、表示制御部128は、地図上にICタグ3の位置と、集計したタッチ数とを関連付けて表示した地図を生成し(S33)、管理端末2に送信することにより、当該地図を管理端末2の表示部に表示させる。
管理端末2は、地図を受信すると、自身の表示部に表示させる(S34)。これにより、コンテンツの提供者は、発行したICタグ3ごとのタッチ数を確認することができるとともに、タッチ数と位置との関連性についても確認することができる。
【0063】
なお、
図9のシーケンスの説明では、表示制御部128は、管理端末2にICタグのタッチ数を表示した地図を表示させたが、これに限らない。例えば、表示制御部128は、管理端末2から、タッチ数の集計の対象となる期間の開始日及び終了日を受け付け、当該期間内のログ情報を集計した結果を示す情報を生成し、管理端末2に送信してもよい。
【0064】
[第1実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係る管理サーバ1は、一のメインコンテンツに対応するメインURLと、当該メインコンテンツにアクセスするためのICタグ3の発行数とを受け付け、発行数分のICタグ3のそれぞれに対して書き込まれる、ICタグ3を識別するための情報を含むタグ用URLを生成し、メインURLと、タグ用URLとを関連付けて記憶部11に記憶させる。
【0065】
このようにすることで、コンテンツ提供者は、一のメインコンテンツに対応するメインURLと、ICタグ3の発行数とを指定することで、ICタグ3に対してメインURLを効率よく関連付けることができる。また、コンテンツ提供者は、ICタグ3の発行後に、ICタグ3に記憶されたタグ用URLとメインURLとを関連付ける登録作業を行う必要がないので、ICタグ3に、他のコンテンツが誤って関連付けられることを防止することができる。また、ICタグ3の発行数が多い場合であっても、ICタグ3を利用したサービスの提供までにかかる時間が遅延することを防止することができる。
【0066】
<第2の実施形態>
[タグ用URLを受信したときの状況に応じてサブコンテンツにリダイレクトさせる]
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、管理サーバ1は、ICタグ3に記憶されているタグ用URLと、メインURLとを関連付けることにより、ユーザ端末4が、ICタグ3からタグ用URLを読み取ったことに応じてメインURLに対応するメインコンテンツにアクセスできるようにした。しかしながら、コンテンツ提供者は、ICタグ3が読み取られたときの状況に応じて、ユーザ端末4を、メインコンテンツと異なるサブコンテンツにアクセスさせたい場合もある。そこで、第2の実施形態は、管理サーバ1が、ユーザ端末4からタグ用URLを受信したときの状況に基づいて、ユーザ端末4をサブコンテンツに対応するサブURLにリダイレクトさせる点で第1の実施形態と異なる。以下に、第2の実施形態に係る管理システムSについて図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0067】
第2の実施形態において、受付部121は、メインコンテンツとは異なるサブコンテンツに対応するサブURLと、当該サブコンテンツにアクセスするための条件(以下、アクセス条件ともいう。)とを受け付ける。具体的には、受付部121は、管理端末2に受付画面21を表示させ、当該受付画面21を介して、管理端末2からサブURL及びアクセス条件を受け付ける。
【0068】
図10は、サブコンテンツにアクセスするための条件を受け付ける受付画面21の一例を示す図である。
受付画面21では、複数のサブコンテンツのそれぞれに対応するサブURLと、アクセス条件とを設定することができる。具体的には、
図10に示す追加ボタン211が押下されると、一のサブコンテンツに対応する入力エリアが表示される。
図10に示す例では、2つのサブコンテンツのそれぞれに対応する入力エリア210Aと、入力エリア210Bとが表示されていることが確認できる。
【0069】
図10に示すように、受付画面21には、サブURLに対応する入力項目212が設けられており、受付部121は、入力項目212を介して、サブURLの入力を受け付ける。ここでは、サブURLが示すアドレスは、コンテンツサーバ5上の、メインURLとは異なるアドレスを示しているものとする。
【0070】
また、
図10に示すように、受付画面21には、サブコンテンツにアクセスするためのアクセス条件に対応する入力項目213〜217が設けられている。
入力項目213は、時間に関するアクセス条件を受け付けるための入力項目である。例えば、入力項目213には、日にちに対応する入力欄と、時間に対応する入力欄と、曜日指定に対応するチェックボックスとが設けられており、コンテンツ提供者は、アクセス条件として、サブコンテンツにアクセスさせる時間帯を指定することができる。受付部121は、入力項目213を介して、アクセス条件として、ユーザ端末4をサブコンテンツにアクセスさせる時間帯を受け付ける。
【0071】
入力項目214は、言語に関するアクセス条件を受け付けるための入力項目である。例えば、入力項目214には、複数の言語のそれぞれに対応するチェックボックスが設けられており、コンテンツ提供者は、アクセス条件として、一以上の言語を指定することができる。受付部121は、入力項目214を介して、アクセス条件として、サブコンテンツにアクセスさせるユーザ端末4において使用される言語を受け付ける。
【0072】
入力項目215は、ユーザ端末4のタッチ数に関するアクセス条件を受け付けるための入力項目であり、受付部121は、入力項目215を介して、アクセス条件として、ユーザ端末4のICタグ3へのタッチ数を受け付ける。ここでは、ユーザ端末4からのアクセス数が、入力項目215において入力されたタッチ数と一致する場合、又は入力されたタッチ数を超える場合に、タッチ数に関するアクセス条件が満たされると判定される。
【0073】
入力項目216は、ユーザ端末4にサブコンテンツを表示させる前に表示させる広告コンテンツの選択を受け付けるための入力項目である。受付部121は、入力項目216を介して、サブコンテンツを表示させる前に表示させる広告コンテンツの選択を受け付ける。
【0074】
入力項目217は、ユーザ端末4をサブコンテンツにアクセスさせることを許可するときのユーザ端末4の位置を示す許可位置情報を受け付けるための項目である。例えば、ICタグ3は、固定位置だけではなく、車や電車等の移動体に対して付される場合もある。この場合において、コンテンツ提供者は、移動体の通過位置のそれぞれに応じて、ユーザ端末4に異なるサブコンテンツを提供したい場合もある。
【0075】
これに対応して、入力項目217には、基準位置を示す基準位置情報の入力を受け付ける入力欄と、当該基準位置からの距離を示す距離情報の入力を受け付ける入力欄とが設けられている。受付部121は、入力項目217を介して、アクセス条件として、基準位置情報と、距離情報とを含む許可位置情報を受け付ける。
【0076】
削除ボタン218は、一のサブコンテンツに対して設定されたサブURL及びアクセス条件を削除するためのボタンである。
受付画面21において入力操作が完了し、登録ボタン219が押下されると、管理端末2は、
図10に示す入力エリアに入力された内容を含む設定情報を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1が、設定情報を受信すると、記憶制御部123は、設定情報に含まれるサブURL及びアクセス条件を、メインURL及びタグ用URLに関連付けてリダイレクト情報記憶部111に記憶させる。ここで、受付画面21において、複数のサブコンテンツのそれぞれに対応してサブURL及びアクセス条件が入力された場合には、一のメインURLに対して、複数のサブURL及びアクセス条件が関連付けて記憶される。
【0077】
リダイレクト部126は、受信部125がタグ用URLを受信したときの状況に基づいて、サブURLに対応するアクセス条件が満たされていると判定すると、ユーザ端末4を当該サブURLにリダイレクトさせ、アクセス条件が満たされていないと判定すると、ユーザ端末4をメインURLにリダイレクトさせる。
【0078】
具体的には、リダイレクト部126は、受信部125がユーザ端末4からタグ用URLを受信したときの時刻が、アクセス条件に含まれる時間帯に対応する場合に、ユーザ端末4をサブURLにリダイレクトさせる。この場合のサブURLに対応するコンテンツは、例えば、タイムセール情報を含む広告コンテンツである。本アクセス条件を用いることは、特定の時間に集客したい商店に好適である。
【0079】
また、リダイレクト部126は、受信部125がユーザ端末4から受信した言語情報が、アクセス条件に含まれる言語に対応している場合に、ユーザ端末4をサブURLにリダイレクトさせる。この場合のサブURLに対応するコンテンツは、例えば、アクセス条件に含まれる言語で作成されたコンテンツである。本アクセス条件を用いることは、観光地において観光案内情報をユーザに提供したい場合に好適である。
【0080】
また、リダイレクト部126は、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報に基づいて、タグ用URLを送信した端末のICタグ3へのタッチ数を特定し、特定したタッチ数がアクセス条件に含まれるタッチ数以上である場合に、ユーザ端末4をサブURLにリダイレクトさせる。タッチ数ごとに異なるサブURLが割り当てられている場合、リダイレクト部126は、特定したタッチ数に対応するサブURLに、ユーザ端末4をリダイレクトさせてもよい。この場合のサブURLに対応するコンテンツは、例えば、タッチするたびに内容が変化するコンテンツである。本アクセス条件を用いることは、コンテンツ提供者が、さまざまな情報を段階的にユーザに提供したい場合に好適である。
【0081】
また、リダイレクト部126は、受信部125が受信した端末位置情報が、アクセス条件に含まれる許可位置情報に対応している場合に、ユーザ端末4を、許可位置情報に対応するサブURLにリダイレクトさせる。具体的には、リダイレクト部126は、受信部125が受信した端末位置情報に対応する位置が、基準位置情報が示す基準位置から、距離情報が示す距離以内のエリアに含まれている場合に、ユーザ端末4を、許可位置情報に対応するサブURLにリダイレクトさせる。この場合のサブURLに対応するコンテンツは、例えば、ユーザ端末4のユーザがいる位置の付近に設置されている物品に関する解説を含むコンテンツである。本アクセス条件を用いることは、観光バスにICタグ3が貼付されている場合に好適である。
【0082】
例えば、
図11に示すように、第1のサブコンテンツの許可位置情報として、基準位置BP1(X3,Y3)、及び当該基準位置からの距離500mが設定されているとともに、第2のサブコンテンツの許可位置情報として、基準位置BP2(X4,Y4)、及び当該基準位置からの距離700mが設定されているとする。また、他のアクセス条件が設定されていないものとする。
【0083】
そして、ICタグ3が付された車両Cが位置P1に位置している場合に、ユーザ端末4がICタグ3からタグ用URLを読み取ったとする。この場合には、リダイレクト部126は、ユーザ端末4が、第1のサブコンテンツに対応するエリアに位置していると判定し、ユーザ端末4を、第1のサブコンテンツに対応するサブURLにリダイレクトさせる。
【0084】
他方、ICタグ3が付された車両Cが位置P2に位置している場合に、ユーザ端末4がICタグ3からタグ用URLを読み取ったとする。この場合には、リダイレクト部126は、ユーザ端末4が、第2のサブコンテンツに対応するエリアに位置していると判定し、ユーザ端末4を、第2のサブコンテンツに対応するサブURLにリダイレクトさせる。このようにすることで、例えば、ICタグ3が付された観光バスに乗車している観光客が、興味を持った建物や風景を目にした時に、観光バスの窓に貼られたICタグ3にユーザ端末4をタッチすることにより、ユーザ端末4に、目にした建物や風景に関する解説を表示することができる。
【0085】
[アクセス条件に応じてリダイレクトさせる処理]
続いて、第2実施形態におけるユーザ端末4がICタグ3に近接してから当該ユーザ端末4にサブコンテンツが表示されるまでの処理について説明する。
【0086】
なお、ユーザ端末4が、ICタグ3からタグ用URLを読み取ってから管理サーバ1がログ情報を記録するまでの管理サーバ1の処理の基本的な流れは、
図6に示した第1の実施形態における処理と同じである。ただし、第2の実施形態においては、受信部125が、ユーザ端末4からアクセスを受け付けるときに、ユーザ端末4において使用される言語を示す言語情報をユーザ端末4から受信する点が異なる。以下、ログ情報を記録した後の処理(すなわち、
図6のS15の後の処理)について説明する。
【0087】
図12は、第2の実施形態に係る管理サーバ1がログ情報を記録してからユーザ端末4にアクセス条件に応じたコンテンツが表示されるまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、リダイレクト部126は、アクセス条件に応じてリダイレクトさせる先の遷移先URLを選択する遷移先URL選択処理を実行し(S20)、ユーザ端末4にアクセスさせる遷移先URLを選択する。
【0088】
遷移先URL選択処理において、リダイレクト部126は、メインURLに関連付けて記憶されている複数のサブURLから、時間、言語、タッチ数、位置に対応するアクセス条件を全て満たすサブURLが存在する場合に、当該サブURLを選択し、当該サブURLが存在しない場合に、メインURLを選択する。これにより、リダイレクト部126は、受信部125がタグ用URLを受信したときの状況に基づいて、アクセス条件が満たされているサブURLが存在すると判定すると、ユーザ端末4を当該アクセス条件に対応するサブURLにリダイレクトさせ、アクセス条件が満たされているサブURLが存在しないと判定すると、ユーザ端末4をメインURLにリダイレクトさせる。遷移先URL選択処理の詳細については後述する。
【0089】
続いて、リダイレクト部126は、リダイレクト情報記憶部111を参照し、ユーザ端末4に遷移先URLに対応するコンテンツを表示させる前に、広告コンテンツを表示させるか否かを判定する(S21)。
【0090】
リダイレクト部126は、広告コンテンツを表示させると判定すると、広告コンテンツに対応する広告URLと、遷移先URLとをユーザ端末4に送信する。これにより、ユーザ端末4は、広告URLに基づいて、自身の表示部に広告コンテンツを表示させる(S22)。
【0091】
また、リダイレクト部126は、広告コンテンツを表示させないと判定すると、遷移先URLのみをユーザ端末4に送信する。
ユーザ端末4は、管理サーバ1から受信した遷移先URLに基づいてコンテンツサーバ5にアクセスし、コンテンツサーバ5から、遷移URLに対応するコンテンツを受信する。そして、ユーザ端末4は、受信したコンテンツを自身の表示部に表示させる(S23)。
【0092】
[遷移先URL選択処理のフローチャート]
続いて、遷移先URL選択処理の詳細を説明する。
図13は、第2の実施形態に係る遷移先URL選択処理の流れを示すフローチャートである。
【0093】
まず、リダイレクト部126は、メインURLに関連付けられている複数のサブURLから、ユーザ端末4から受信した言語情報が示す言語をアクセス条件とするサブURLを特定する(S201)。
【0094】
続いて、リダイレクト部126は、S201において特定されたサブURLが存在するか否かを判定する(S202)。リダイレクト部126は、該当するサブURLが存在する場合には、S204に処理を移す。また、リダイレクト部126は、該当するサブURLが存在しない場合には、S203に処理を移し、言語設定に関するアクセス条件が設定されていないサブURLを選択する。
【0095】
続いて、リダイレクト部126は、現在の日時及び曜日を特定し(S204)、S201において特定したサブURL、又はS203において選択されたサブURLのうち、当該現在の日時及び曜日をアクセス条件とするサブURLを特定する(S205)。
【0096】
続いて、リダイレクト部126は、ログ情報記憶部112を参照して、ユーザ端末4のICタグ3へのタッチ数を特定する(S206)。リダイレクト部126は、S205において特定したサブURLのうち、特定したタッチ数に対してアクセスを許可するサブURLを特定する(S207)。
【0097】
続いて、リダイレクト部126は、S207において特定したサブURLのうち、端末位置情報が示す位置においてアクセスを許可するサブURLを特定する(S208)。具体的には、リダイレクト部126は、アクセス条件として受け付けた基準位置から、アクセス条件として受け付けた距離以内の円状のエリアに、端末位置情報が示す位置が含まれている場合、当該アクセス条件に対応するサブURLを、端末位置情報が示す位置においてアクセスを許可するサブURLと特定する。
【0098】
続いて、リダイレクト部126は、S208において特定されたサブURLが存在するか否かを判定する(S209)。リダイレクト部126は、該当するサブURLが存在する場合には、遷移先URLとして、当該サブURLを選択し(S210)、該当するサブURLが存在しない場合には、遷移先URLとしてメインURLを選択する(S211)。なお、リダイレクト部126は、該当するサブURLが複数存在する場合には、これらのサブURLからランダムに選択した一のサブURLを遷移先URLとして選択してもよい。
【0099】
[第2の実施形態における効果]
以上のとおり、第2の実施形態に係る管理サーバ1は、メインコンテンツとは異なるサブコンテンツに対応するサブURLと、当該サブコンテンツにアクセスするためのアクセス条件とを受け付け、タグ用URLを受信したときの状況に基づいて、アクセス条件が満たされていると判定すると、ユーザ端末4をサブURLにリダイレクトさせ、アクセス条件が満たされていないと判定すると、ユーザ端末4をメインURLにリダイレクトさせる。
このようにすることで、コンテンツ提供者は、ユーザ端末4がICタグ3を読み取ったときの状況に応じて、当該ユーザ端末4をサブコンテンツにアクセスさせることができる。
【0100】
<第3の実施形態>
[ICタグ3が付された物体の種別ごとにタッチ数を集計する]
続いて、第3の実施形態について説明する。ICタグ3は、第2の実施形態で説明したように、車両等の移動体に付される場合もある。この場合、コンテンツ提供者は、車両の種類に応じて、ICタグ3のタッチ数を管理したいこともある。第3の実施形態では、ICタグ3が付された物体の種別ごとにタッチ数を集計する点で第1の実施形態と異なる。
【0101】
図14は、第3の実施形態に係る管理サーバ1の構成を示す図である。第3の実施形態において、管理サーバ1の制御部12は、集計部129をさらに備える。
第3の実施形態において、リダイレクト情報記憶部111は、タグ用URLに関連付けて、当該タグ用URLに対応するICタグ3が付された物体の種別を記憶する。具体的には、記憶制御部123は、コンテンツ提供者がICタグ3を物体に付す場合に、管理端末2から、タグ用URLと、物体の種別を示す種別情報とを受け付ける。物体の種別は、例えば、バスの種別(路線バスや観光バス)や、バスや電車のグレードの種別(普通車両や高級車両等)である。そして、記憶制御部123は、リダイレクト情報記憶部111に、タグ用URLと、種別情報とを関連付けて記憶させる。
【0102】
集計部129は、ログ情報に基づいて、物体の種別ごとにタッチ数を集計する。具体的には、集計部129は、管理端末2からタッチ数の表示要求を受け付ける。表示要求には、ICタグ3を発行する際に指定した配信名が含まれているものとする。
【0103】
集計部129は、リダイレクト情報記憶部111において、表示要求に含まれる配信名に関連付けられて記憶されているタグ用URLに基づいて、タグIDを特定するとともに、当該タグIDに関連付けられている種別情報を特定する。
【0104】
続いて、集計部129は、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報に基づいて、特定したタグIDごとのタッチ数を集計する。そして、集計部129は、タグIDごとのタッチ数を、当該タグIDに対応する種別情報ごとに集計する。
【0105】
なお、集計部129は、物体の種別ごとに、複数の位置のそれぞれに対応するタッチ数を集計してもよい。この場合には、ログ情報記憶部112に記憶されているログ情報に基づいて、特定したタグIDごとのタッチ数を位置ごとに集計する。そして、集計部129は、タグID及び位置ごとのタッチ数を、当該タグIDに対応する種別情報に基づいてさらに集計する。
【0106】
続いて、表示制御部128は、集計した結果を管理端末2の表示部に表示させる。これにより、コンテンツの提供者は、物体の種別それぞれに対応するICタグ3のタッチ数を確認することができるとともに、タッチ数と位置との関連性についても確認することができる。
【0107】
[第3の実施形態における効果]
以上のとおり、第3の実施形態に係る管理サーバ1は、物体の種別ごとにタッチ数を集計するので、コンテンツ提供者は、ICタグ3が付された物体の種別のそれぞれに対応するタッチ数を確認することができる。また、管理サーバ1は、物体の種別ごとに、複数の位置のそれぞれに対応するタッチ数を集計するので、物体の種別それぞれについて、どの位置でタッチ数が多いのか確認することができる。これにより、コンテンツ提供者は、ユーザ端末4のユーザの属性を推定したり、推定した属性に基づいて新たなサービスを検討したりすることができる。
【0108】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。