特許第6709825号(P6709825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6709825
(24)【登録日】2020年5月27日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】DRAM及びその操作方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/406 20060101AFI20200608BHJP
   G11C 11/4074 20060101ALI20200608BHJP
   G11C 5/14 20060101ALI20200608BHJP
【FI】
   G11C11/406 350
   G11C11/4074
   G11C5/14
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-113611(P2018-113611)
(22)【出願日】2018年6月14日
(65)【公開番号】特開2019-215946(P2019-215946A)
(43)【公開日】2019年12月19日
【審査請求日】2018年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】512167426
【氏名又は名称】華邦電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Winbond Electronics Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100134577
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 伸也
(72)【発明者】
【氏名】池田 仁史
【審査官】 堀田 和義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−244616(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/008081(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 11/406
G11C 11/4074
G11C 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DRAMであって、
前記DRAMの操作温度を検出する温度センサと、
ダイナミックメモリアレイと、
前記ダイナミックメモリアレイに結合され、前記ダイナミックメモリアレイをアクセス及び管理する制御回路と、
前記ダイナミックメモリアレイ及び前記制御回路に給電する複数の電力供給回路と、
前記複数の電力供給回路の供給出力を制御する電力制御回路と、を含み、
前記DRAMがセルフリフレッシュモードに入る時、前記電力制御回路は、前記DRAMの前記操作温度に基づき、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換え
前記複数の電力供給回路は、第一グループを含む複数のグループに分けられ、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、且つ、内部セルフリフレッシュコマンド送信周期において、前記電力制御回路は、前記第一グループの前記電力供給回路の給電出力をフローティング状態からアクティブ状態に切り換えることを制御し、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、且つ、前記内部セルフリフレッシュコマンド送信周期終了後、前記電力制御回路は、前記第一グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態から前記フローティング状態に戻すことを制御するDRAM。
【請求項2】
前記DRAMは、前記セルフリフレッシュモードである状況下で、前記DRAMの前記操作温度が閾値温度より高い時、前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作され、前記DRAMの前記操作温度が前記閾値温度より低い時、前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される請求項1に記載のDRAM。
【請求項3】
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される状況下で、前記電力制御回路は、前記DRAMの前記操作温度に基づき、前記低電力制御状態から離れて前記通常電力制御状態に入るか否か決定する請求項1に記載のDRAM。
【請求項4】
前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作される状況下で、前記電力制御回路は、前記DRAMの前記操作温度に基づき、前記通常電力制御状態から離れて前記低電力制御状態に入るか否か決定する請求項1に記載のDRAM。
【請求項5】
前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第一グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態に保持することを制御する請求項に記載のDRAM。
【請求項6】
前記複数のグループは、第二グループを含み、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第二グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態から前記フローティング状態に切り換えることを制御し、
前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第二グループの前記電力供給回路の給電出力を前記フローティング状態から前記アクティブ状態に戻すことを制御する請求項に記載のDRAM。
【請求項7】
前記複数のグループは、第三グループを含み、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第三グループの前記電力供給回路の給電出力を接地電圧にクランプすることを制御し、
前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第三グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態に回復することを制御する請求項に記載のDRAM。
【請求項8】
前記複数のグループは、第四グループを含み、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第四グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態に保持することを制御し、
前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路は、前記第四グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態に保持することを制御する請求項に記載のDRAM。
【請求項9】
前記制御回路は、
外部デバイスにアクセスインターフェースを提供するのに用いられる入力出力回路と、
前記入力出力回路及び前記ダイナミックメモリアレイの間に結合され、内部セルフリフレッシュコマンド、セルフリフレッシュに入るコマンド、又はセルフリフレッシュから出るコマンドを含む少なくとも一つの内部コマンドを送信することで、前記電力制御回路を管理する周辺回路と、を含み、
前記複数の電力供給回路は、前記入力出力回路に給電する入力出力電力供給回路を含み、前記電力制御回路が前記低電力制御状態において操作される時、前記入力出力電力供給回路の供給出力は、フローティング状態に保持し、前記電力制御回路が前記通常電力制御状態において操作される時、前記入力出力電力供給回路の供給出力は、前記フローティング状態からアクティブ状態に切り換え、
前記複数の電力供給回路は、前記周辺回路に給電する周辺電力供給回路をさらに含み、前記電力制御回路が前記低電力制御状態及び前記通常電力制御状態において操作される時、前記周辺電力供給回路の供給出力は、いずれも前記アクティブ状態に保持する請求項1に記載のDRAM。
【請求項10】
ダイナミックメモリアレイと、
前記ダイナミックメモリアレイに結合され、前記ダイナミックメモリアレイをアクセス及び管理する制御回路と、
前記ダイナミックメモリアレイ及び前記制御回路に給電する、第一グループを含む複数のグループに分けられる複数の電力供給回路と、
前記複数の電力供給回路の供給出力を制御する電力制御回路と、を含み、
DRAMがセルフリフレッシュモードに入る時、前記電力制御回路は、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換え、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、且つ、内部セルフリフレッシュコマンド送信周期において、前記電力制御回路は、前記第一グループの前記電力供給回路の給電出力をフローティング状態からアクティブ状態に切り換えることを制御し、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、且つ、前記内部セルフリフレッシュコマンド送信周期終了後、前記電力制御回路は、前記第一グループの前記電力供給回路の給電出力を前記アクティブ状態から前記フローティング状態に戻すことを制御するDRAM。
【請求項11】
前記制御回路は、
外部デバイスにアクセスインターフェースを提供するのに用いられる入力出力回路と、
前記入力出力回路及び前記ダイナミックメモリアレイの間に結合され、内部セルフリフレッシュコマンド、セルフリフレッシュに入るコマンド、又はセルフリフレッシュから出るコマンドを含む少なくとも一つの内部コマンドを送信することで、前記電力制御回路を管理する周辺回路と、を含み、
前記複数の電力供給回路は、前記入力出力回路に給電する入力出力電力供給回路を含み、前記電力制御回路が前記低電力制御状態において操作される時、前記入力出力電力供給回路の供給出力は、フローティング状態に保持し、前記電力制御回路が前記通常電力制御状態において操作される時、前記入力出力電力供給回路の供給出力は、前記フローティング状態からアクティブ状態に切り換え、
前記複数の電力供給回路は、前記周辺回路に給電する周辺電力供給回路をさらに含み、
前記電力制御回路が前記低電力制御状態及び前記通常電力制御状態において操作される時、前記周辺電力供給回路の供給出力は、いずれも前記アクティブ状態に保持する請求項1に記載のDRAM。
【請求項12】
前記複数の電力供給回路は、前記ダイナミックメモリアレイに給電するのに用いられる、第一のメモリセル電力供給回路と、第二のメモリセル電力供給回路と、第三のメモリセル電力供給回路と、第一のセンス増幅器電力供給回路と、第二のセンス増幅器電力供給回路と、第三のセンス増幅器電力供給回路と、を含み、
前記第一のメモリセル電力供給回路及び前記第三のセンス増幅器電力供給回路は、前記第一グループに属し、
前記電力制御回路は、前記低電力制御状態において操作される時、前記第一のセンス増幅器電力供給回路の供給出力は、フローティング状態に切り換え、前記第二のメモリセル電力供給回路及び前記第三メモリセル電力供給回路の供給出力は、接地電圧にクランプされ、前記第二のセンス増幅器電力供給回路の供給出力は、前記アクティブ状態に保持し、
前記電力制御回路は、前記通常電力制御状態において操作される時、前記第一のセンス増幅器電力供給回路、前記第二メモリセル電力供給回路及び前記第三メモリセル電力供給回路の供給出力は、前記アクティブ状態に回復する請求項10に記載のDRAM。
【請求項13】
前記DRAMの操作温度を検出する温度センサと、をさらに含み、
外部デバイスは、前記DRAMが前記セルフリフレッシュモードに入ることを要求する時、前記制御回路は、前記DRAMの前記操作温度に基づき、前記セルフリフレッシュモードに入るか否か決定する請求項10に記載のDRAM。
【請求項14】
前記DRAMは、前記セルフリフレッシュモードにおいて操作される時、前記制御回路は、前記DRAMの前記操作温度に基づき、前記セルフリフレッシュモードから離れるか否か決定する請求項13に記載のDRAM。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメモリに関し、特にDRAM(dynamic random access memory, DRAM)及びその操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、狭帯域のモノのインターネット(Narrow Band Internet of Things,NB−IoT、例えば、ウェアラブルデバイス、モバイルデバイス等)の製品は、約百万ビットのメモリ容量を有する低電力メモリを必要とする。したがって、擬似SRAM(pseudo static random access memory,pSRAM)のような低電力DRAMは、NB−IoTに広く用いられている。しかしながら、このようなメモリは、セルフリフレッシュモード(self−refresh mode)において、消費する電流を無視することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、セルフリフレッシュモード(self−refresh)において、DRAMの電力をさらに低減するDRAMを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例は、DRAMを提供する。前記DRAMは、温度センサと、ダイナミックメモリアレイと、制御回路と、複数の電力供給回路と、電力制御回路と、を含む。温度センサは、DRAMの操作温度を検出する。制御回路は、ダイナミックメモリアレイに結合され、ダイナミックメモリアレイをアクセス及び管理する。複数の電力供給回路は、ダイナミックメモリアレイ及び制御回路に給電する。電力制御回路は、前記複数の電力供給回路の供給出力を制御する。DRAMがセルフリフレッシュモードに入る時、電力制御回路は、DRAMの操作温度に基づき、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換える。
【0005】
本発明の実施例は、DRAMを提供する。前記DRAMは、ダイナミックメモリアレイと、制御回路と、複数の電力供給回路と、電力制御回路と、を含む。制御回路は、ダイナミックメモリアレイに結合され、ダイナミックメモリアレイをアクセス及び管理する。電力供給回路は、適切な駆動電圧をダイナミックメモリアレイ及び制御回路に供給する。前記複数の電力供給回路は、第一グループを含む複数のグループに分けられる。電力制御回路は、前記複数の電力供給回路の供給出力を制御する。DRAMがセルフリフレッシュモードに入る時、電力制御回路は、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換える。電力制御回路は、低電力制御状態において操作される時、且つ、内部セルフリフレッシュコマンド送信周期において、電力制御回路は、第一グループの前記電力供給回路の給電出力をフローティング状態からアクティブ状態に切り換えることを制御する。電力制御回路は、低電力制御状態において操作される時、且つ、前記内部セルフリフレッシュコマンド送信周期終了後、電力制御回路は、第一グループの前記電力供給回路の給電出力をアクティブ状態からフローティング状態に戻すことを制御する。
【発明の効果】
【0006】
上述に基づき、本発明の諸実施例に記載のDRAMは、温度センサによってDRAMの操作温度を検出する。DRAMがセルフリフレッシュモードに入る時、電力制御回路は、DRAMの操作温度に基づき、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換えることができる。このように、本発明の諸実施例に記載のDRAMは、セルフリフレッシュモードにおいて、DRAMの電力をさらに管理して、DRAMのセルフリフレッシュモードにおいて消費する電流を低減させる。モノのインターネットのセンサノード(IoT sensor node、例えば、ウェアラブルデバイス及びモバイルデバイス)にとって、さらに長いバッテリ操作時間を実現することから、その特性は非常に魅力的である。
【0007】
詳細には、セルフリフレッシュモードを有する半導体メモリにとって、このセルフリフレッシュモードは、マイクロコントロールユニット又はシステムオンチップ内のメモリコントローラが送信する外部コマンドによって有効にされる。セルフリフレッシュモードモードに入った後、電力制御回路は、温度センサによって半導体メモリの操作温度を検出できる。操作温度に基づき、温度センサは、半導体メモリの電力をさらに管理できる。したがって、半導体メモリは、セルフリフレッシュモードにおいて、最適な消費電力を実現できる。
【0008】
本発明の上述した特徴と利点を更に明確化するために、以下に、実施例を挙げて図面と共に詳細な内容を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に基づき、メインメモリとしてDRAMを有する電子システムを説明する回路ブロック模式図である。
図2】本発明の実施例に基づき、図1に記載のpSRAMを説明する操作モード模式図である。
図3】本発明の実施例に基づき、図1に記載のpSRAMを説明する回路ブロック模式図である。
図4】本発明の実施例に基づき、pSRAMの操作方法を説明するフローチャート模式図である。
図5A】本発明の実施例に基づき、第一のグループに属する電力供給回路を説明する電力模式図である。
図5B】本発明の実施例に基づき、低電力制御状態において、図3に記載の電圧VHLFを説明する波形模式図である。
図6】本発明の実施例に基づき、第二のグループに属する電力供給回路を説明する電力模式図である。
図7】本発明の実施例に基づき、第三のグループに属する電力供給回路を説明する電力模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願明細書全文(特許請求の範囲を含む)で使用される「結合する(又は接続する)」という語句は、直接又は間接的な任意の接続手段を指すことができる。例えば、文言に、第一のデバイスが第二のデバイスに結合する(又は接続する)と記述されている場合、前記第一のデバイスは、前記第二のデバイスに直接接続されている、又は、前記第一のデバイスは、その他のデバイス又はある接続手段によって前記第二のデバイスに間接的に接続されていると解釈されるはずである。また、可能であれば、図面及び実施方式において同じ符号の大規模集積回路素子/構成要素/ステップを用いて同じ又は類似の部分を表す。異なる実施例において、同じ符号、又は同じ用語の素子/構成要素/ステップを用いて、関連する説明を相互に参照してもよい。
【0011】
以下は、pSRAMをDRAMの一つの実施例とする。注意すべきこととして、以下の諸実施例は、諸実施例はpSRAMを例として説明しているが、下記諸実施例に関する説明は、セルフリフレッシュモードを有する他の種類のDRAMに用いてもよい。
【0012】
図1は、本発明の実施例に基づき、メインメモリとしてDRAMを有する電子システム100を説明する回路ブロック(circuit block)模式図である。図1に示す実施例は、擬似SRAM(pSRAM)をDRAMの一つの実施例とする。図1に示す実施例に関する説明は、他の種類のDRAMに用いてもよい。pSRAM110は、ピンCMD及びピンDQによって外部デバイス120と接続されている。設計要求に基づき、前記外部デバイス120は、MCU、SoC又はその他の演算回路/素子であってもよい。外部デバイス120内のメモリコントローラ(不図示)は、pSRAM110に外部コマンド(例えば、アクセスコマンド、管理コマンド)を送信できる。例えば、外部デバイス120は、システムトランザクション(system transaction)に基づき、pSRAM110に外部コマンドを送信してもよい。pSRAM110は、各外部コマンドに基づき、対応する操作を実行する。
【0013】
図2は、本発明の実施例に基づき、図1に記載のpSRAM110を説明する操作モード模式図である。電源オン(power on)後、pSRAM110は、待機モード(standby mode)に入る。待機モードにおいて、pSRAM110は、外部デバイス120からの外部コマンドを受信して、外部コマンドに基づき、対応する操作モードを実行する。例えば、pSRAM110は、外部デバイス120からのリードコマンドを受信する時、pSRAM110は、待機モードからリードモード(read mode)に入ることができる。前記リードコマンド完了後、pSRAM110は、リードモードから待機モードに戻ることができる。pSRAM110は、外部デバイス120からのライトコマンドを受信する時、pSRAM110は、待機モードからライトモード(write mode)に入ることができる。前記ライトモード完了後、pSRAM110は、ライトモードから待機モードに戻ることができる。pSRAM110は、外部デバイス120からのディープパワーダウンコマンドを受信する時、pSRAM110は、待機モードからディープパワーダウンモード(deep power down mode)に入ることができる。pSRAM110は、外部デバイス120からのウェイクアップコマンドを受信する時、pSRAM110は、ディープパワーダウンモードから待機モードに戻ることができる。
【0014】
pSRAM110内のダイナミックメモリセルアレイの管理に基づき、pSRAM110内の制御回路は、適切なタイミングでセルフリフレッシュに入る(self−refresh entry)コマンドELPEN及びセ低電力ルフリフレッシュから出る(self−refresh exit)コマンドELPEXITを送信できる。pSRAM110内の制御回路は、セルフリフレッシュに入るコマンドELPENを送信する時、pSRAM110は、待機モードからセルフリフレッシュモード(self−refresh mode)に入ることができる。pSRAM110内の制御回路は、セルフリフレッシュから出るコマンドELPEXITを送信する時、pSRAM110は、セルフリフレッシュモードから待機モードに戻ることができる。
【0015】
又は、外部デバイス120は、pSRAM110内のダイナミックメモリセルアレイの管理に基づき、pSRAM110がセルフリフレッシュモードに入ることを要求できる。外部デバイス120からの入るコマンドを受信した後、pSRAM110内部は、セルフリフレッシュに入るコマンドELPENを対応して生成することができる。セルフリフレッシュに入るコマンドELPENは、pSRAM110内部の関連する回路をセルフリフレッシュモードに入らせることができる。pSRAM110は、外部デバイス120からの出る要求を受信する時、pSRAM110内部は、セルフリフレッシュから出るコマンドELPEXITを対応して生成して、pSRAM110は待機モードに戻ることができる。
【0016】
図3は、本発明の実施例に基づき、図1に記載のpSRAM110を説明する回路ブロック模式図である。図3に示すpSRAM110は、制御回路111と、ダイナミックメモリアレイ112と、温度センサ113と、電力制御回路114と、複数の電力供給回路と、を含む。電力制御回路114は、前記複数の電力供給回路の給電出力を制御でき、前記複数の電力供給回路は、ダイナミックメモリアレイ112及び制御回路111に給電できる。図3に示す実施例において、前記複数の電力供給回路は、入力出力電力供給回路115aと、周辺電力供給回路115bと、センス増幅器電力供給回路115cと、センス増幅器電力供給回路115dと、センス増幅器電力供給回路115eと、メモリセル電力供給回路115fと、メモリセル電力供給回路115gと、メモリセル電力供給回路115hと、を含む。
【0017】
制御回路111は、ダイナミックメモリアレイ112に結合される。制御回路111は、ダイナミックメモリアレイ112をアクセス及び管理できる。ダイナミックメモリアレイ112は、メモリセルアレイと、センス増幅器と、Xデコーダと、Yデコーダと、を含んでもよい。温度センサ113は、pSRAM110の操作温度を検出する。幾つかの実施例において、ダイナミックメモリアレイ112は、周知のダイナミックメモリアレイであってもよく、ここでは繰り返し説明しない。
【0018】
外部デバイス120は、pSRAM110がセルフリフレッシュモードに入ることを要求する時、制御回路111は、pSRAM110の操作温度に基づき、pSRAM110を通常電力制御状態において操作するか、低電力制御状態において操作するか決定できる。例えば、pSRAM110の操作温度が閾値温度(threshold temperature)よりも高い場合、制御回路111は、まず、pSRAM110を通常電力制御状態において操作する。前記閾値温度は、設計要求に基づき決定できる。pSRAM110の操作温度が一旦閾値温度より低くなると、制御回路111は、pSRAM110を低電力制御状態において操作して、消費電力を低減させる。
【0019】
pSRAM110は、セルフリフレッシュモードに入った後、且つ、外部デバイス120は、pSRAM110がセルフリフレッシュモードから離れることを要求する前に、制御回路111は、pSRAM110の操作温度に基づき、pSRAM110を通常電力制御状態及び低電力制御状態の間において選択的に切り換える。例えば、pSRAM110は、セルフリフレッシュモードに入った後、、pSRAM110は、通常電力制御状態において操作される時、pSRAM110の操作温度が閾値温度より低いと検出される時、制御回路111はpSRAM110を低電力制御状態に切り換える。同様に、pSRAM110は低電力制御状態において操作される時、pSRAM110の操作温度が閾値温度より高いと検出される時、制御回路111は、pSRAM110を通常電力制御状態に切り換える。
【0020】
外部デバイス120は、pSRAM110がセルフリフレッシュモードから離れることを要求する時、制御回路111は、pSRAM110が通常電力制御状態において操作されることを制御した後、pSRAM110を待機モードに戻す。具体的には、外部デバイス120は、pSRAM110がセルフリフレッシュモードから出ることを要求する時、pSRAM110は、通常電力制御状態において操作される場合、pSRAM110は、すぐに待機モードに戻る。しかしながら、pSRAM110が低電力制御状態において操作される場合、制御回路111は、まず、pSRAM110は、通常電力制御状態に切り換えることを制御し、それから、pSRAM110を待機モードに戻す。
【0021】
pSRAM110は、外部デバイス120からの外部コマンドを受信する。図3に示す実施例において、制御回路111は、入力出力回路111aと、周辺回路111bと、受信回路111cと、を含む。周辺回路111bは、入力出力回路111a及びダイナミックメモリアレイ112の間に結合され、受信回路111c及びダイナミックメモリアレイ112の間に結合される。システム電圧VDDは、受信回路111cに給電できる。低電力制御状態の下、システム電圧VDDは、受信回路111cの給電(アクティブ)を持続できる。したがって、受信回路111cは、低電力モードにおける受信器とすることができる。入力出力電力供給回路115aは、入力出力回路111aに給電できる。電力制御回路114は、低電力制御状態において操作される時、入力出力電力供給回路115aの給電出力は、フローティング状態に保持する(電圧VIOの供給を停止する)。電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される時、入力出力電力供給回路115aの給電出力は、フローティング状態からアクティブ状態に切り換える(入力出力回路111aへの電圧VIOの供給を回復する)。周辺電力供給回路115bは、周辺回路111bに給電する。電力制御回路114は、低電力制御状態及び通常電力制御状態において操作される時、周辺電力供給回路115bの給電出力はいずれもアクティブ状態に保持する(周辺回路111bへの電圧VINTを供給し続ける)。
【0022】
入力出力回路111aは、外部デバイス120にアクセスインターフェースを提供できる。入力出力回路111aは、外部デバイス120の外部コマンドをキャッシュして、前記外部コマンドを周辺回路111bに伝送できる。周辺回路111bにおいて、このような外部コマンドは、デコードされて、(図2に示すように)pSRAM110を対応するモードに入らせる。周辺回路111bは、少なくとも一つの内部コマンドを送信することで、電力制御回路114及びその他の回路を管理する。前記少なくとも一つの内部コマンドは、内部セルフリフレッシュコマンドAREFと、セルフリフレッシュに入るコマンドELPENと、セルフリフレッシュから出るコマンドELPEXITと、を含む。外部コマンドは、セルフリフレッシュモードに入ることを要求する時、セルフリフレッシュモードにおいて、pSRAM110の電力をさらに管理するために、周辺回路111bは、電力制御回路114を対応して制御できる。
【0023】
図4は、本発明の実施例に基づき、pSRAM110の操作方法を説明するフローチャート模式図である。待機モードにおいて、pSRAM110は、外部デバイス120からのセルフリフレッシュモードに入るコマンドを受信した後、電力制御回路114は、温度センサ113によってpSRAM110の操作温度を検出し、pSRAM110の操作温度に基づき、電力制御状態を決定できる。pSRAM110がセルフリフレッシュモード(ステップS410)に入る時、電力制御回路114は、pSRAM110の操作温度に基づき、低電力制御状態(low power control state)(ステップS430)及び通常電力制御状態(normal power control state)(ステップS440)の間において選択的に切り換えることができる。
【0024】
例えば、pSRAM110は、セルフリフレッシュモードである状況下で、ステップS420において、pSRAM110の操作温度が閾値温度より低いと判断する時、電力制御回路114は、低電力制御状態(ステップS430)において操作される。電力制御回路114は、低電力制御状態において操作される状況下で、電力制御回路114は、pSRAM110の操作温度(ステップS420)を検出し続け、pSRAM110の操作温度に基づき、低電力制御状態から離れて通常電力制御状態(ステップS440)に入るか否か決定することができる。ステップS420において、pSRAM110の操作温度が閾値温度より高いと判断する時、電力制御回路114は、通常電力制御状態(ステップS440)において操作される。
【0025】
電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される状況下で、電力制御回路114は、pSRAM110の操作温度を検出し続け(ステップS420)、pSRAM110の操作温度に基づき、通常電力制御状態(ステップS440)から離れて低電力制御状態(ステップS430)に入るか否か決定することができる。ステップS420は、pSRAM110の操作温度が閾値温度より低いと判断する時、電力制御回路114は、低電力制御状態(ステップS430)において操作される。
【0026】
即ち、pSRAM110は低電力制御状態(ステップS430)において操作されるか、通常電力制御状態(ステップS440)において操作されるかによらず、pSRAM110は、温度センサ113によってpSRAM110の操作温度を検出し続けて、pSRAM110は、通常電力制御状態(ステップS440)において操作するか、又は低電力制御状態(ステップS430)において操作するか、を切り換えるべきか判断する。
【0027】
通常電力制御状態(ステップS440)及び低電力制御状態(ステップS430)において、制御回路111は、外部デバイス120から受信される出るコマンド(ステップS450及びステップS460)を待つことができる。外部デバイス120は、pSRAM110がセルフリフレッシュモードから離れることを要求する時、pSRAM110は、まず電力制御状態を検出する。pSRAM110は、通常電力制御状態(ステップS440)にある時、pSRAM110は、外部デバイス120からの出るコマンドを受信する(ステップS460「有」)場合、pSRAM110は、直接セルフリフレッシュモードから出て、待機モード(ステップS470)に戻る。低電力制御状態(ステップS430)において、pSRAM110は、外部デバイス120からの出るコマンドを受信する(ステップS450「有」)場合、電力制御回路114は、まず低電力制御状態(ステップS430)から離れて、通常電力制御状態(ステップS480)に入る。通常電力制御状態に入った後、pSRAM110は、セルフリフレッシュモードから自動で出て待機モード(ステップS470)に戻る。
【0028】
設計要求に基づき、pSRAM110の前記複数の電力供給回路は、複数のグループに分けられてもよい。例えば、図3に示す実施例において、電圧VHLFを供給するセンス増幅器電力供給回路115e及び電圧VPPを供給するメモリセル電力供給回路115fは、第一グループに属し、電圧VIOを供給する入力出力電力供給回路115a及び電圧VODを供給するセンス増幅器電力供給回路115cは、第二グループに属し、電圧VNWLを供給するメモリセル電力供給回路115g及び電圧VBBを供給するメモリセル電力供給回路115hは、第三グループに属し、電圧VINTを供給する周辺電力供給回路115b及び電圧VBLHを供給するセンス増幅器電力供給回路115dは、第四グループに属する。電力制御回路114は、制御信号Cont1によって第一グループの電力供給回路を制御し、制御信号Cont2によって第二グループの電力供給回路を制御し、制御信号Cont3によって第三グループの電力供給回路を制御する。下記表1は、グループ分けされたこれらの電力供給回路が、通常電力制御状態及び低電力制御状態の制御方針において操作されることを説明する。
【0029】
【表1】
【0030】
この表1において、電圧VPP及び電圧VNWLは、ダイナミックメモリアレイ112中のメモリセル(を制御するのに用いられる。電圧VPPは、メモリセルのターンオンに用いられ、電圧VNWLは、メモリセルのターンオフに用いられる。電圧VOD、電圧VBLH及び電圧VHLFは、ダイナミックメモリアレイ112において制御されるセンス増幅器を管理するのに用いられる。電圧VOD及び電圧VBLHは、データのハイ論理レベルを保証するのに用いられる。電圧VHLFは、待機状態において、ビット線レベルをVBLH/2にクランプすることができ、これは、pSRAM110は、待機モードにある時、ビット線の電圧をVBLHの1/2にする必要があることを指す。換言すると、VHLF=VBLH/2である。電圧VINTは、周辺回路111bを管理するのに用いられ、電圧VIOは、入力出力回路111aを管理するのに用いられる。電圧VBBは、ダイナミックメモリアレイ112中のメモリセルのバックバイアスレベル(back bias level)を供給するのに用いられる。図3及び表1に記載のこれらの電圧のレベルは、設計要求に基づき、決定できる(これに制限されない)。例えば(これに制限されない)、VPP=2.85V、VOD=1.8V、VINT=1.1V、VIO=1.1V、VBLH=1.1V、VHLF=0.55V、VNWL=−0.15V、VBB=−0.5V。VDD=1.8V、VSS=0V。
【0031】
図4の関連説明に基づき、温度センサ113の操作温度の検出結果に基づき、電力制御回路114は、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換えることができる。通常電力制御状態において、電力制御回路114は、入力出力電力供給回路115aと、センス増幅器電力供給回路115cと、センス増幅器電力供給回路115eと、メモリセル電力供給回路115fと、メモリセル電力供給回路115gと、メモリセル電力供給回路115hと、をアクティブ(active)にできる。アクティブ状態において、入力出力電力供給回路115aは、電圧VIOを供給し(この時、電圧VIOのレベルは電圧VINTに同じ)、周辺電力供給回路115bは、電圧VINTを供給し、センス増幅器電力供給回路115cは、電圧VODを供給し、センス増幅器電力供給回路115dは、電圧VBLHを供給し、センス増幅器電力供給回路115eは、電圧VHLFを供給し、メモリセル電力供給回路115fは、電圧VPPを供給し、メモリセル電力供給回路115gは、電圧VNWLを供給し、メモリセル電力供給回路115hは、電圧VBBを供給する。
【0032】
図5Aは、本発明の実施例に基づき、第一のグループに属する電力供給回路を説明する電力模式図である。図5Aにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は電力を表す。電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される時、電力制御回路114は、第一グループに属する電力供給回路の給電出力をアクティブ状態に保持することを制御する。図4の関連説明に基づき、電力制御回路114は、第一グループに属する電力供給回路を通常電力制御状態(アクティブ状態)から低電力制御状態に切り換えることができる。低電力制御状態において、第一グループに属する電力供給回路の給電出力は、内部セルフリフレッシュコマンドAREFに基づき、フローティング(floating)状態又はアクティブ状態において操作される。したがって、電力制御回路114は、セルフリフレッシュモードにおいて、第一グループに属する電力供給回路の電力をさらに管理して、(図5Aに示すように)これらの電力供給回路の電力を低減させることができる。
【0033】
図5Bは、本発明の実施例に基づき、低電力制御状態において、図3に記載のセンス増幅器電力供給回路115eの電圧VHLFを説明する波形模式図である。第一グループに属するその他の電力供給回路(例えば、メモリセル電力供給回路115f)は、センス増幅器電力供給回路115eの関連説明を参照して、類推できることから、繰り返し説明しない。図5Bにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は電圧レベルを表す。低電力制御状態において、センス増幅器電力供給回路115eの給電出力は、フローティング状態(内部セルフリフレッシュコマンド送信周期PAREFは除く)に保持する。前記内部セルフリフレッシュコマンド送信周期PAREFの時間の長さは、設計要求に基づき、決定できる。例えば、図5Bに示す実施例において、内部セルフリフレッシュコマンドAREF前の1.5μ秒(μsec)から内部セルフリフレッシュコマンドAREF後の0.5μ秒の間は、前記内部セルフリフレッシュコマンド送信周期PAREFと定義される。この内部セルフリフレッシュコマンド送信周期PAREFにおいて、電力制御回路114は、制御信号Cont1によってセンス増幅器電力供給回路115eを制御できる。制御信号Cont1に基づき、センス増幅器電力供給回路115eの給電出力は、内部セルフリフレッシュコマンド送信周期PAREFにおいて、フローティング状態からアクティブ状態に切り換えて、pSRAM110のダイナミックメモリアレイ112は、セルフリフレッシュ操作を行うことができる。セルフリフレッシュ回路の電流の消費及び漏れ電流は相対的に大きいことから、セルフリフレッシュ操作終了後に、セルフリフレッシュ回路は、停止操作に管理される(即ち、セルフリフレッシュ操作完了後、セルフリフレッシュ回路の電源の給電出力はフローティングになる)。したがって、内部セルフリフレッシュコマンド送信周期PAREF終了後、電力制御回路114は、制御信号Cont1がセンス増幅器電力供給回路115eの給電出力を制御することで第三のセンス増幅器電力供給回路115eの給電出力をアクティブ状態からフローティング状態に切り換える。したがって、電力制御回路114は、セルフリフレッシュモードにおいて、センス増幅器電力供給回路115eの電力をさらに管理して、センス増幅器電力供給回路115eの電力を低減させることができる。
【0034】
図6は、本発明の実施例に基づき、第二のグループに属する電力供給回路を説明する電力模式図である。図6において、横軸は時間を表し、縦軸は電力を表す。電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される時、電力制御回路114は、第二グループに属する電力供給回路の給電出力をアクティブ状態に保持することを制御する。セルフリフレッシュモードにおいて、第二グループに属する電力供給回路の給電出力は必要なものではない。図4の関連説明に基づき、電力制御回路114は、第二グループに属する電力供給回路を通常電力制御状態(アクティブ状態)から低電力制御状態に切り換えることができる。低電力制御状態において、第二グループに属する電力供給回路の給電出力は、フローティング状態において操作され、漏れ電流を減らすことができる。電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される時、電力制御回路114は、第二グループに属する電力供給回路の給電出力をフローティング状態からアクティブ状態に切り換えることを制御する。したがって、電力制御回路114は、セルフリフレッシュモードにおいて、第二グループに属する電力供給回路の電力をさらに管理して、(図6に示すように)これらの電力供給回路の電力を低減させることができる。
【0035】
図7は、本発明の実施例に基づき、第三のグループに属する電力供給回路を説明する電力模式図である。図7において、横軸は時間を表し、縦軸は電力を表す。電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される時、電力制御回路114は、第三グループに属する電力供給回路の給電出力をアクティブ状態に保持することを制御する。図4の関連説明に基づき、電力制御回路114は、第三グループに属する電力供給回路を通常電力制御状態(アクティブ状態)から低電力制御状態に切り換えることができる。低電力制御状態において、第三グループに属する電力供給回路の給電出力は、接地電圧VSSにクランプ(clamp)される。例えば、電圧VBB及び電圧VNWLは、高温下でメモリセルデータ(cell data)を保持するのに用いられるが、実質上、室温下で用いる必要は無い。したがって、pSRAM110の操作温度が閾値温度より低い場合、電圧VBB及び電圧VNWLは、接地電圧VSSにクランプされてもよい。図1に示すように、電力制御回路114は、通常電力制御状態において操作される時、前記電力制御回路114は、第三グループに属する電力供給回路の給電出力をアクティブ状態に回復することを制御する。したがって、電力制御回路114は、セルフリフレッシュモードにおいて、第三グループに属する電力供給回路の電力をさらに管理して、(図7に示すように)これらの電力供給回路の電力を低減させることができる。
【0036】
図1図3及び図4を参照すると、電力制御回路114は、低電力制御状態及び通常電力制御状態において操作される時、電力制御回路114は、第四グループに属する電力供給回路の給電出力をアクティブ状態に保持することを制御する。例えば、周辺回路111bは、内部セルフリフレッシュコマンドを定期的に送信するために、電圧VINTを必要とする。セルフリフレッシュモードにあっても、周辺電力供給回路115bは、周辺回路111bに、電圧VINTを途切れることなく供給し続けるために、アクティブ状態を保持しなければならない。一方、電圧VBLHの電流の消費は非常に低いことから、センス増幅器電力供給回路115dもアクティブ状態に保持することができる。
【0037】
本文は以上の実施例のように示したが、本発明を限定するためではなく、当業者が本発明の精神の範囲から逸脱しない範囲において、変更又は修正することが可能であるが故に、本発明の保護範囲は専利請求の範囲で限定したものを基準とする。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の諸実施例に記載のpSRAM及びその操作方法は、温度センサによってpSRAMの操作温度を検出できる。pSRAMがセルフリフレッシュモードに入る時、電力制御回路は、pSRAMの操作温度に基づき、低電力制御状態及び通常電力制御状態の間において選択的に切り換えることができる。このように、セルフリフレッシュモードにおいて、pSRAMの電力をさらに管理して、pSRAMのセルフリフレッシュモードにおいて消費する電流を低減させる。注意すべきこととして、本発明の諸実施例は、pSRAMを例として説明しているが、本発明の諸実施例は、セルフリフレッシュモードを有するDRAMに用いてもよい。
【符号の説明】
【0039】
100:電子システム
110:擬似SRAM(pSRAM)
111:制御回路
111a:入力出力回路
111b:周辺回路
111c:受信回路
112:ダイナミックメモリアレイ
113:温度センサ
114:電力制御回路
115a:入力出力電力供給回路
115b:周辺電力供給回路
115c、115d、115e:センス増幅器電力供給回路
115f、115g、115h:メモリセル電力供給回路
120:外部デバイス
AREF:内部セルフリフレッシュコマンド
CMD、DQ:ピン
Cont1、Cont2、Cont3:制御信号
ELPEN:セルフリフレッシュに入るコマンド
ELPEXIT:セルフリフレッシュから出るコマンド
VBB、VBLH、VHLF、VINT、VIO、VNWL、VOD、VPP:電圧
VDD:システム電圧
VSS:接地電圧
S410〜S480:ステップ
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7