特許第6709871号(P6709871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6709871データモデルのオブジェクトを使用したプロジェクト成果物の生成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6709871
(24)【登録日】2020年5月27日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】データモデルのオブジェクトを使用したプロジェクト成果物の生成
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20200608BHJP
【FI】
   G06Q10/10 310
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2019-75882(P2019-75882)
(22)【出願日】2019年4月11日
(65)【公開番号】特開2019-207687(P2019-207687A)
(43)【公開日】2019年12月5日
【審査請求日】2019年4月11日
(31)【優先権主張番号】15/952,491
(32)【優先日】2018年4月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516172237
【氏名又は名称】アクセンチュア グローバル ソリューションズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102406
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100100240
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 孝
(72)【発明者】
【氏名】セビロー,アントワーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,パク ミン
(72)【発明者】
【氏名】リガルド,ミシェル エティエンヌ
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−514597(JP,A)
【文献】 特開2005−338968(JP,A)
【文献】 特開2005−044362(JP,A)
【文献】 特開2009−003771(JP,A)
【文献】 特開平09−016392(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0206368(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0083292(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエンタープライズリソースプラニング(ERP)プロジェクトの要件データをコンピューティングシステムにて受け取るステップと、
複数のテンプレートを含むデータリポジトリにアクセスするステップであって、前記テンプレートの少なくともサブセットは、アクティビティテンプレートを含み、前記複数のテンプレートの各テンプレートは、他の少なくとも1つのERPプロジェクトに関連する、前記アクセスするステップと、
前記データリポジトリにて格納されている前記複数のテンプレートの中からアクティビティテンプレートのサブセットを、前記コンピューティングシステムにて前記要件データに基づき特定するステップであって、前記サブセット内の各アクティビティテンプレートは、前記第1のERPプロジェクトを実施するための成果物を定義する、前記特定するステップと、
前記コンピューティングシステムにて受け取られた前記要件データに関して前記サブセット内の少なくとも1つのアクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を、前記コンピューティングシステムにて受け取るステップと、
アクティビティテンプレートを確認する前記ユーザ入力を受け取るのに応答して、前記コンピューティングシステムにてアクティビティテンプレートの前記サブセットから前記アクティビティテンプレートを選択するステップと、
前記第1のERPプロジェクトを実行するための第1の成果物を、前記選択されたアクティビティテンプレートを使用して前記コンピューティングシステムにて生成するステップであって、前記第1の成果物は、前記アクティビティテンプレート内の少なくとも1つのデータオブジェクトにより表現され、前記少なくとも1つのデータオブジェクトは、前記第1の成果物の実行に関するワークフローデータを受け取るように構成される、前記第1の成果物を生成するステップと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【請求項2】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、前記データリポジトリ内の参照テンプレートに対応し、前記方法は、
フィードバックループを使用して取得されたデータに基づいて、前記参照テンプレートを、前記コンピューティングシステムにて修正するステップであって、前記フィードバックループは、前記第1の成果物の実行について前記受け取られたワークフローデータを使用して前記参照テンプレートの特性を調整するように構成される、前記修正するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第2のERPプロジェクトを実行するための第2の成果物を、前記修正された参照テンプレートに基づき前記コンピューティングシステムにて生成するステップであって、前記修正された参照テンプレートは、前記修正された参照テンプレートの選択を確認する新たなユーザ入力に応答して前記第2の成果物を生成するために使用される、前記第2の成果物を生成するステップ
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アクティビティテンプレートを確認する前記ユーザ入力は、前記第1のERPプロジェクトの実行における前記アクティビティテンプレートの有用性を評価するための第1の値に対応し、
前記修正された参照テンプレートの選択を確認する前記新たなユーザ入力は、前記第2のERPプロジェクトの実行における前記修正された参照テンプレートの有用性を評価するための第2の値に対応し、
前記第2の値は、前記第1の値よりも大きく、前記修正された参照テンプレートが、前記選択されたアクティビティテンプレートの前記有用性と比較して向上した有用性を有することを示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、複数のデータオブジェクトを含み、各データオブジェクトは、
前記データオブジェクトを前記参照テンプレートにリンクする固有識別子により特定され、
前記第1の成果物に含まれる1つ以上のアクティビティまたは1つ以上のタスクを表現する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記参照テンプレートの特性を調整することは、
少なくとも前記固有識別子を使用して前記参照テンプレートのデータオブジェクトにアクセスすることと、
特定のプロジェクトを実行するための1つ以上のアクティビティを示すデータパラメータを調整することと、
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、
前記選択されたアクティビティテンプレートを前記第1のERPプロジェクトにリンクすることと、
前記第1の成果物の実行について前記受け取られたワークフローデータを前記第1のERPプロジェクトに関連付けることと、
前記第1の成果物の実行について前記受け取られたワークフローデータを、前記選択されたアクティビティテンプレートに含まれた前記複数のデータオブジェクトに関連付けることと、
のために使用されるプロジェクト識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記要件データのパラメータを調整するためのユーザ入力を受け取るステップと、
前記要件データの前記パラメータを調整するための前記受け取られたユーザ入力に基づいて、特定のERPプロジェクトを実行するためのアクティビティを定義する成果物を生成するために、前記参照テンプレートを自動的に構成するステップと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記データリポジトリは、統合データモデルを形成するように相互作用する中央データベースおよびプロジェクトデータベースを含み、
前記中央データベースは、前記複数のテンプレートと、前記複数のテンプレートの中の各テンプレートのデータオブジェクトとを格納するように構成され、
前記プロジェクトデータベースは、前記中央データベースとやり取りされる通信に基づいて前記複数のテンプレートの特性を調整するためにワークフローデータにアクセスするように構成される、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
アクティビティテンプレートの前記サブセットを特定するステップは、
前記データリポジトリにアクセスするためのリクエストが前記コンピューティングシステムにより受け取られたと判断するステップと、
前記テンプレートから、前記データリポジトリにあるテンプレート内のデータオブジェクトに関連するワークフローデータへの参照を削除するステップと、
ワークフローデータへの参照が削除された前記テンプレートを使用して、アクティビティテンプレートの前記サブセットを特定するステップと、
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、テストスクリプトである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、前記要件データに基づいて修正されるように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記選択されたアクティビティテンプレートを前記要件データに基づいて前記コンピューティングシステムにて修正するステップと、
前記要件データに基づいて修正された選択されたアクティビティテンプレートを前記データリポジトリ内に格納するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記選択されたアクティビティテンプレートの前記複数のデータオブジェクトは、前記選択されたアクティビティテンプレート内で相互に動的にリンクされ、
少なくとも1つのデータオブジェクトは、前記第1のERPプロジェクトの複数の段階のうちの1つ以上に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のERPプロジェクトの前記複数の段階は、計画段階、分析段階、設計段階、構築段階、テスト段階、および展開段階のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1つ以上の処理デバイスと、
動作を実施させるために前記1つ以上の処理デバイスにより実行可能な命令を格納している1つ以上の非一時的機械可読ストレージデバイスと、
を含むシステムであって、前記動作は、
第1のエンタープライズリソースプラニング(ERP)プロジェクトの要件データをコンピューティングシステムにて受け取ることと、
複数のテンプレートを含むデータリポジトリにアクセスすることであって、前記テンプレートの少なくともサブセットは、アクティビティテンプレートを含み、前記複数のテンプレートの各テンプレートは、他の少なくとも1つのERPプロジェクトに関連する、前記アクセスすることと、
前記データリポジトリにて格納されている前記複数のテンプレートの中からアクティビティテンプレートのサブセットを、前記コンピューティングシステムにて前記要件データに基づき特定することであって、前記サブセット内の各アクティビティテンプレートは、前記第1のERPプロジェクトを実施するための成果物を定義する、前記特定することと、
前記コンピューティングシステムにて受け取られた前記要件データに関して前記サブセット内の少なくとも1つのアクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を、前記コンピューティングシステムにて受け取ることと、
アクティビティテンプレートを確認する前記ユーザ入力を受け取るのに応答して、前記コンピューティングシステムにてアクティビティテンプレートの前記サブセットから前記アクティビティテンプレートを選択することと、
前記第1のERPプロジェクトを実行するための第1の成果物を、前記選択されたアクティビティテンプレートを使用して前記コンピューティングシステムにて生成することであって、前記第1の成果物は、前記アクティビティテンプレート内の少なくとも1つのデータオブジェクトにより表現され、前記少なくとも1つのデータオブジェクトは、前記第1の成果物の実行に関するワークフローデータを受け取るように構成される、前記第1の成果物を生成することと、
を含む、システム。
【請求項17】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、前記データリポジトリ内の参照テンプレートに対応し、前記動作は、
フィードバックループを使用して取得されたデータに基づいて、前記参照テンプレートを、前記コンピューティングシステムにて修正することであって、前記フィードバックループは、前記第1の成果物の実行について前記受け取られたワークフローデータを使用して前記参照テンプレートの特性を調整するように構成される、前記修正すること
をさらに含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記動作は、
第2のERPプロジェクトを実行するための第2の成果物を、前記修正された参照テンプレートに基づき前記コンピューティングシステムにて生成することであって、前記修正された参照テンプレートは、前記修正された参照テンプレートの選択を確認する新たなユーザ入力に応答して前記第2の成果物を生成するために使用される、前記第2の成果物を生成すること
をさらに含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記選択されたアクティビティテンプレートは、
前記選択されたアクティビティテンプレートを前記第1のERPプロジェクトにリンクすることと、
前記第1の成果物の実行について前記受け取られたワークフローデータを前記第1のERPプロジェクトに関連付けることと、
前記第1の成果物の実行について前記受け取られたワークフローデータを、前記選択されたアクティビティテンプレートに含まれた前記複数のデータオブジェクトに関連付けることと、
のために使用されるプロジェクト識別子を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
動作を実施させるために1つ以上の処理デバイスにより実行可能な命令を格納している1つ以上の非一時的機械可読ストレージデバイスであって、前記動作は、
第1のエンタープライズリソースプラニング(ERP)プロジェクトの要件データをコンピューティングシステムにて受け取ることと、
複数のテンプレートを含むデータリポジトリにアクセスすることであって、前記テンプレートの少なくともサブセットは、アクティビティテンプレートを含み、前記複数のテンプレートの各テンプレートは、他の少なくとも1つのERPプロジェクトに関連する、前記アクセスすることと、
前記データリポジトリにて格納されている前記複数のテンプレートの中からアクティビティテンプレートのサブセットを、前記コンピューティングシステムにて前記要件データに基づき特定することであって、前記サブセット内の各アクティビティテンプレートは、前記第1のERPプロジェクトを実施するための成果物を定義する、前記特定することと、
前記コンピューティングシステムにて受け取られた前記要件データに関して前記サブセット内の少なくとも1つのアクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を、前記コンピューティングシステムにて受け取ることと、
アクティビティテンプレートを確認する前記ユーザ入力を受け取るのに応答して、前記コンピューティングシステムにてアクティビティテンプレートの前記サブセットから前記アクティビティテンプレートを選択することと、
前記第1のERPプロジェクトを実行するための第1の成果物を、前記選択されたアクティビティテンプレートを使用して前記コンピューティングシステムにて生成することであって、前記第1の成果物は、前記アクティビティテンプレート内の少なくとも1つのデータオブジェクトにより表現され、前記少なくとも1つのデータオブジェクトは、前記第1の成果物の実行に関するワークフローデータを受け取るように構成される、前記第1の成果物を生成することと、
を含む、1つ以上の非一時的機械可読ストレージデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、プロジェクトを実行するためのコンピューティングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
システム統合デリバリの現行の方法は、成果物と、チームにより実行可能なタスクとを定義することを伴う。これらの方法は、一般に、文書処理またはスプレッドシートプログラムなどの生産性ソフトウェアにおいて文書化されるプロジェクトアーティファクト、およびプロジェクトに関連する作業を達成するためにチームメンバー間で調整される手動タスクを使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
プロジェクトチームはかなり大きい場合もあり、チームメンバーは、職務上の専門的知識、テスト実施の専門的知識、または構成&開発の専門的知識などの能力により区分されることもある。プロジェクトが開始すると、多くの場合、関連性のあるビジネス上、職務上、および技術上のスキルを備えたチームメンバーが、その専門的知識に基づいて一定のプロジェクトマイルストーンの初期実行を加速するために選ばれる。このような場合、プロジェクトの実行に特有の知識および詳細は各個人にとどまり、他のチームメンバーによる参照または使用のために中枢で共有されないことが多い。プロジェクトチームのメンバーが、別々の地理的領域に所在することもあり得る。これが生じると、関連プロジェクトの実行を改善するのに有用な知識および実行データが、機能的にも地理的にも分散する傾向にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書は、コンピューティングシステムのデータリポジトリ内に格納されたアクティビティテンプレートに基づいてコンピュータベースのエンタープライズプロジェクトの成果物を生成する手法について記載する。コンピューティングシステムは、テンプレートのライブラリを備えたデータリポジトリを含む。ライブラリ内のテンプレートの全部または一部は、以前のプロジェクトの実行中にシステムにより集められたデータに基づいて作成できる。テンプレートは、現在のプロジェクトを実行するための成果物に対応するアクティビティおよびプロジェクトマイルストーンを特定することができる。各テンプレートは、現在のプロジェクトを実行するために完成させるべき成果物を表現する少なくとも1つのデータオブジェクトを含むことができる。例として、データオブジェクトにより表現される成果物は、品目の調達、プロジェクトスケジュールおよびマイルストーン、必要な支払い、またはプロジェクト実行に関連する他の様々なタスクを含むことができる。
【0005】
一部の実装において、データリポジトリ内に格納されるテンプレートのグループを、特定の業界またはビジネスプロセスに合致するプロジェクトを実行するためのアクティビティテンプレートとして構成できる。コンピューティングシステムは、例示的なエンタープライズリソースプラニング(ERP:enterprise resource planning)プロジェクトをインスタンス化するための要件データを受け取る。コンピューティングシステムは、要件データに基づいてアクティビティテンプレートのセットを特定するために、データリポジトリにアクセスする。要件データは、ERPプロジェクトのスコープに合致する特定の業界またはビジネスプロセスを示すことができる。例として要件データは、ERPプロジェクトのスコープが、或る品目の製造に関係したビジネスプロセスを実施するソフトウェアアプリケーションを設計し、テストすることであると指定することができる。
【0006】
この情報を使用して、システムは、要件データに関連するテンプレートを特定し、要件データにより定義されるビジネスプロセスおよびERPプロジェクトスコープに特に合致する特定のアクティビティテンプレートを選択することができる。選択されたアクティビティテンプレートは、ERPプロジェクトを実行するための1つ以上の成果物を生成するために使用され、各成果物は、少なくとも1つのデータオブジェクトにより表現される。データオブジェクトは、ERPプロジェクトの各成果物に対応する一定のプロジェクトタスクおよびその他アクティビティの完了についてワークフローデータを受け取り、格納(例えば一時的に格納)するように構成される。
【0007】
本明細書に記載された主題の一側面は、コンピュータに実装された方法において具現化できる。本方法は、第1のエンタープライズリソースプラニング(ERP)プロジェクトの要件データをコンピューティングシステムにて受け取るステップと、複数のテンプレートを含むデータリポジトリにアクセスするステップであって、テンプレートの少なくともサブセットは、アクティビティテンプレートを含み、複数のテンプレートの各テンプレートは、他の少なくとも1つのERPプロジェクトに関連する、アクセスするステップとを含む。本方法は、データリポジトリにて格納されている複数のテンプレートの中からアクティビティテンプレートのサブセットを、コンピューティングシステムにて要件データに基づき特定するステップであって、サブセット内の各アクティビティテンプレートは、第1のERPプロジェクトを実施するための成果物を定義する、特定するステップと、コンピューティングシステムにて受け取られた要件データに関してサブセット内の少なくとも1つのアクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を、コンピューティングシステムにて受け取るステップとを含む。本方法はさらに、アクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を受け取るのに応答して、コンピューティングシステムにてアクティビティテンプレートのサブセットからアクティビティテンプレートを選択するステップと、第1のERPプロジェクトを実行するための第1の成果物を、選択されたアクティビティテンプレートを使用してコンピューティングシステムにて生成するステップであって、第1の成果物は、アクティビティテンプレート内の少なくとも1つのデータオブジェクトにより表現され、少なくとも1つのデータオブジェクトは、第1の成果物の実行に関するワークフローデータを受け取るように構成される、第1の成果物を生成するステップとを含む。
【0008】
これらおよび他の実装は、それぞれ任意選択で、以下の特徴のうちの1つ以上を含むことができる。例として、一部の実装において、選択されたアクティビティテンプレートは、データリポジトリ内の参照テンプレートに対応し、本方法は、フィードバックループを使用して取得されたデータに基づいて、参照テンプレートを、コンピューティングシステムにて修正するステップであって、フィードバックループは、第1の成果物の実行について受け取られたワークフローデータを使用して参照テンプレートの特性を調整するように構成される、修正するステップをさらに含む。一部の実装において、本方法は、第2のERPプロジェクトを実行するための第2の成果物を、修正された参照テンプレートに基づきコンピューティングシステムにて生成するステップであって、修正された参照テンプレートは、修正された参照テンプレートの選択を確認する新たなユーザ入力に応答して第2の成果物を生成するために使用される、第2の成果物を生成するステップをさらに含む。
【0009】
一部の実装において、アクティビティテンプレートを確認するユーザ入力は、第1のERPプロジェクトの実行におけるアクティビティテンプレートの有用性を評価するための第1の値に対応し、修正された参照テンプレートの選択を確認する新たなユーザ入力は、第2のERPプロジェクトの実行における修正された参照テンプレートの有用性を評価するための第2の値に対応し、第2の値は、第1の値よりも大きく、修正された参照テンプレートが、選択されたアクティビティテンプレートの有用性と比較して向上した有用性を有することを示す。一部の実装において、選択されたアクティビティテンプレートは、複数のデータオブジェクトを含み、各データオブジェクトは、データオブジェクトを参照テンプレートにリンクする固有識別子により特定され、第1の成果物に含まれる1つ以上のアクティビティまたは1つ以上のタスクを表現する。一部の実装において、参照テンプレートの特性を調整することは、少なくとも固有識別子を使用して参照テンプレートのデータオブジェクトにアクセスすること、および特定のプロジェクトを実行するための1つ以上のアクティビティを示すデータパラメータを調整することを含む。
【0010】
一部の実装において、選択されたアクティビティテンプレートは、選択されたアクティビティテンプレートを第1のERPプロジェクトにリンクすることと、第1の成果物の実行について受け取られたワークフローデータを第1のERPプロジェクトに関連付けることと、第1の成果物の実行について受け取られたワークフローデータを、選択されたアクティビティテンプレートに含まれた複数のデータオブジェクトに関連付けることと、のために使用されるプロジェクト識別子を含む。一部の実装において、本方法は、要件データのパラメータを調整するためのユーザ入力を受け取るステップと、要件データのパラメータを調整するための受け取られたユーザ入力に基づいて、特定のERPプロジェクトを実行するためのアクティビティを定義する成果物を生成するために、参照テンプレートを自動的に構成するステップと、をさらに含む。
【0011】
一部の実装において、データリポジトリは、統合データモデルを形成するように相互作用する中央データベースおよびプロジェクトデータベースを含み、中央データベースは、複数のテンプレートと、複数のテンプレートの中の各テンプレートのデータオブジェクトとを格納するように構成され、プロジェクトデータベースは、中央データベースとやり取りされる通信に基づいて複数のテンプレートの特性を調整するためにワークフローデータにアクセスするように構成される。一部の実装において、アクティビティテンプレートのサブセットを特定するステップは、データリポジトリにアクセスするためのリクエストがコンピューティングシステムにより受け取られたと判断するステップと、テンプレートから、データリポジトリにあるテンプレート内のデータオブジェクトに関連するワークフローデータへの参照を削除するステップと、ワークフローデータへの参照が削除されたテンプレートを使用して、アクティビティテンプレートのサブセットを特定するステップとを含む。
【0012】
一部の実装において、選択されたアクティビティテンプレートは、テストスクリプトである。一部の実装において、選択されたアクティビティテンプレートは、要件データに基づいて修正されるように構成される。一部の実装において、本方法は、選択されたアクティビティテンプレートを要件データに基づいてコンピューティングシステムにて修正するステップと、要件データに基づいて修正された選択されたアクティビティテンプレートをデータリポジトリ内に格納するステップとをさらに含む。一部の実装において、選択されたアクティビティテンプレートの複数のデータオブジェクトは、選択されたアクティビティテンプレート内で相互に動的にリンクされ、少なくとも1つのデータオブジェクトは、第1のERPプロジェクトの複数の段階のうちの1つ以上に対応する。一部の実装において、第1のERPプロジェクトの複数の段階は、計画段階、分析段階、設計段階、構築段階、テスト段階、および展開段階のうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
この側面および他の側面の他の実装は、対応するシステム、装置、および方法のアクションを実施するように構成されコンピュータストレージデバイス上にエンコードされたコンピュータプログラムを含む。1つ以上のコンピュータまたはハードウェア回路のコンピューティングシステムは、システムにインストールされたソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせにより、動作中にシステムにアクションを実施させるように構成できる。1つ以上のコンピュータプログラムは、命令を有することにより、データ処理装置により実行されるとアクションを装置に実施させるように構成できる。
【0014】
本明細書に記載された主題は、特定の実装形態で実装でき、以下の利点のうち1つ以上をもたらすことができる。記載された手法は、ERPプロジェクトを実行するための成果物を生成するために、アクティビティテンプレートを特定し、選択する、繰り返し可能な自動化プロセスを可能にする。コンピューティングシステムは、統合データモデルと、データモデルのプロジェクトテンプレートをデータモデルの参照テンプレートにリンクするフィードバックループとを使用する。フィードバックループは、第1のERPプロジェクトの実行中に収集されたデータに基づいて参照テンプレートの有用性を向上させるように構成される。例として、参照テンプレートの有用性は、第1のERPプロジェクト内の成果物およびアクティビティの実行についてのワークフローデータがデータモデルの参照テンプレートにフィードバックされると向上する。システムは、フィードバックされるワークフローデータを使用し、参照テンプレートの向上した有用性に基づいて、第2のERPプロジェクトを実行するための成果物を生成するために参照テンプレートを自動的に構成することができる。
【0015】
記載された手法は、実行されると、プロジェクト成果物を生成するコンピューティングプロセスの改善を提供する、コンピュータに実装されたルールの特定のセットを定義する。例として、集中型リポジトリは、テンプレート、オブジェクト、および以前のプロジェクトの実行中に集められたデータを含む。システムは、情報を効率的に収集して現在のERPプロジェクトのための成果物を生成するために、コンピューティングルールを使用して要件値をリポジトリ内のデータと対照して分析する。このようにして、コンピューティングルールを使用して、リポジトリから重複したテンプレートおよび他のデータを排除または除去することができる。この、重複した情報の除去は、リポジトリに格納されたデータの量の削減につながり、それによって、追加のメモリリソースをもたらす。一部の実装において、記載されるコンピューティングシステムは、他のシステムと比較して増強された情報セキュリティ制御を可能にする。例として、プロジェクト実行に関連する文書および電子ファイルを、(成果物が電子メール内にありまたはラップトップ、コンピュータなどにセキュアでない状態で格納される、ファイル格納のより一般的な手法とは対照的に)構造化された、集中型の形で格納できる。
【0016】
さらに、コンピューティングルールは、プロジェクトテンプレートを参照テンプレートにリンクする統合データモデルの構成に基づく、テンプレートのより効率的な特定を提供する。リポジトリに格納されたデータの特定におけるこうした改善は、アクティビティテンプレートの構成時間の高速化、ERPプロジェクトの実行開始のための成果物生成時間の高速化、ならびにプロジェクトチームのメンバーにより使用される個々のコンピュータへの、成果物を表現するデータの複製および配布の効率化に寄与する。記載された手法は、プロジェクトのユーザの要件に合致しないかもしれない無関係のデータを使用してプロジェクト成果物を生成する可能性を軽減(または排除)する。これは、不必要なプロジェクトテンプレートの作成を防ぐことができ、このことが、プロジェクトのための成果物を生成するためにデータオブジェクトを構成するのに必要な計算リソースを削減する。よって、記載された技術は、コンピュータシステムの動作の効率性を改善するものであり、これはコンピュータシステム自体に対する改善である。したがって、ERPプロジェクトのための成果物を生成するためにデータがアクセスおよび処理される形を制御するためのより効率的なプロセスを提供することにより、システム自体の動作が改善される。
【0017】
本明細書に記載された主題の1つ以上の実装の詳細が、添付の図面および下記の説明に記載される。本主題の考えられる他の特徴、側面、および利点は、本記載、図面、および特許請求の範囲から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】プロジェクトを実行するためのアクティビティテンプレートを提供するコンピューティングシステムを示す。
図2】アクティビティテンプレートに基づいてプロジェクトを実行するための成果物を生成する例示のプロセスを示す。
図3図1のコンピューティングシステムにてアクセス可能なデータモデルのグラフィカル表現を示す。
図4A図1のコンピューティングシステムと相互作用するための例示のグラフィカルインターフェースを示す。
図4B図1のコンピューティングシステムと相互作用するための例示のグラフィカルインターフェースを示す。
図5】本明細書に記載される、コンピュータに実装される方法に関連して使用可能なコンピューティングシステムのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
別々の図面内の同じ参照番号および名称は、同様の構成要素を示す。
【0020】
図1は、ERPプロジェクトを実行するためのアクティビティテンプレートを提供するコンピューティングシステム100を示す。システム100は、種々の種類のビジネスプロセスに関しプロジェクトを実行するための、コンピューティング資産を含む様々なシステム、アプリケーション、および製品を生成するために構成された、例示のデータ処理プラットフォームに含まれることが可能である。例として、システム100は、マーケティングソフトウェアプログラムなどの顧客関係管理(CRM:Customer Relationship Management)コンピューティング資産を開発するために使用できる。一部の実装において、ソフトウェアプログラムは、ビジネスエンティティによりそのマーケティングキャンペーンを計画、実行、および管理するために使用されるアクティビティおよびタスクを略述するテンプレートを生成する。
【0021】
この文脈において、システム100のコンピューティングサーバ102は、概して複数のコンピューティングモジュールおよびデータストレージデバイスを含む。特に、サーバ102は、中央データベース104(後述)をホストするデータリポジトリ103を含む。サーバ102はさらに、プロジェクトデータベース108(後述)をホストするプロダクションプラットフォーム106を含む。一部の実装において、データリポジトリ103およびプロダクションプラットフォーム106はそれぞれ、2つ以上のプロセッサマイクロチップを含むハードウェア回路(例えば専用ハードウェア回路構成)のサブシステムとしてサーバ102内に含まれる。一般に、サーバ102は、プロセッサ(例えばCPUおよびGPU)、メモリ、およびデータストレージデバイス106を含むことができ、これらが集合的にサーバ102のコンピュータシステムを形成する。
【0022】
これらのコンピュータシステムのプロセッサは、サーバ102により実行される命令を処理し、この命令には、システム100の例示のディスプレイモニタにて出力するグラフィカル情報を表示するための、メモリ内またはデータストレージデバイス106上に格納された命令を含む。一部の実装において、格納された命令の実行は、サーバ102またはシステム100の他のリソースによる、本願明細書に記載のアクションのうちの1つ以上の実施を生じさせる。他の実装において、サーバ102は必要に応じて、複数のプロセッサを複数のメモリおよび各種のメモリとともに使用する。例としてサーバ102は、他の複数のコンピューティングデバイスと接続されてもよく、各デバイス(例えばサーババンク、サーバのグループ、モジュール、またはマルチプロセッサシステム)が本明細書に記載されるアクション、動作、または論理フローの各部分を実施する。
【0023】
データリポジトリ103は、様々なデジタル資産またはテンプレートを格納し、それらに対するアクセスを提供するように構成された中央ストレージデバイスまたは中央資産リポジトリである。データリポジトリ内に格納されるテンプレートは、特定の業界またはビジネスプロセスに合致するプロジェクトを実行するためのアクティビティテンプレートとして構成できる。例として、データリポジトリ103は複数のアクティビティテンプレートを格納することができ、各アクティビティテンプレートは複数のデジタル資産を含むように構成される。一部の実装において、各デジタル資産は、特定のアクティビティテンプレートにアクセスするユーザから情報を受け取る個々のデータオブジェクトに対応する。
【0024】
本文書で使用されるとき、「デジタル資産」は、デジタルコンテンツまたはデジタル情報の個別の単位を表現する(例えばテキストデータ、電子文書、データ構造、電子ファイル、オーディオデータ、マルチメディアコンテンツ、画像データ、または別のコンテンツのユニット)。デジタル資産は、単一ファイルとして、またはファイルの集合で物理的なメモリデバイスに電子的に格納でき、デジタル資産は、アプリケーションファイル、データアレイ、ビデオファイル、オーディオファイル、マルチメディアファイル、画像ファイル、テキストファイル、またはデータオブジェクトの形態をとることができ、データオブジェクトは一種のデジタル資産である。同様に、「データオブジェクト」は、電子文書または別のアプリケーションファイルに組み込まれるデジタル資産の部分を指すことができる。データオブジェクトは、少なくとも図4Aを参照してより詳細に後述される。
【0025】
概して、データリポジトリ103の各テンプレートは、現在のプロジェクトを実行するために完成させるべき成果物を表現することができる少なくとも1つのデータオブジェクトを含む。本文書で使用されるとき、アクティビティテンプレートは、現在のプロジェクトを実行するための成果物に対応するアクティビティおよび個別のマイルストーンを含み、またはそれを特定する。さらに、1つまたは複数のデータオブジェクトが、複数の成果物のうちの単一の成果物を表現することができる。例として、データオブジェクトにより表現される成果物は、品目の調達、プロジェクトスケジュールおよびマイルストーン、必要な支払い、またはプロジェクト実行に関連する他の様々なタスクを含むことができる。一部の実装において、2つ以上の成果物が、現在のプロジェクトを実行するための成果物のセット(単数または複数)を形成することができる。
【0026】
中央データベース104は、特定のプロジェクトに関連するメタデータを受け取り、格納するストレージ場所として構成される。メタデータは、プロジェクトのスコープ、プロジェクトに割り当てられるチームメンバー、プロジェクトを所有するクライアント(単数または複数)を記述または定義し得るプロジェクト特有データおよびその他情報を含むことができる。メタデータはさらに、プロジェクトを所有するクライアントに関するビジネスプロセスまたはコンピューティングリソースについての機密または専有データを含む場合がある。一部の実装において、中央データベース104は、機密または専有メタデータを資産リポジトリ103から除去、削除、またはその他サニタイズするように構成される。
【0027】
例として、中央データベース104は、機密または専有データを検出するために、アクティビティテンプレートのデータオブジェクトまたはその他デジタル資産に関しプロジェクト成果物を分析することができる。テンプレートが機密または専有データを含むことを検出または判断した後、中央データベース104は、機密データを削除し、さらに/または専有情報への任意のメタデータ参照もしくはリンクを除去する。メタデータをサニタイズするのに応答して、中央データベース104は、サニタイズされたメタデータをデータベースのメモリリソースにて格納する。一部の実装において、システム100は、完了されたERPプロジェクトに関するサニタイズされたメタデータを使用して、中央データベース104にて格納されているベースラインデジタル資産および参照テンプレート(後述)のセットを更新する。
【0028】
場合によっては、サニタイズされたメタデータの使用は、コンピュータの動作に改善をもたらす。例として、機密または専有情報の除去または削除は、サニタイズされていないメタデータと比較してデータサイズが縮小された、サニタイズされたデータセットをもたらす。このことを考慮すると、サニタイズされたデータが必要とするストレージのメモリリソースは、縮小されたデータサイズに基づいて、より小さくなり得る。同じく、サニタイズされたデータは、データの読み出しおよび転送機能のためにメモリアドレス位置を計算するとき、より小さな、またはより少ないプロセッサリソースにつながり得る。それ故、サニタイズされたメタデータの使用は、追加のメモリおよびプロセッサリソースを他のシステム機能のために利用可能な場合にコンピュータ動作に改善をもたらす。
【0029】
中央統括アプリケーション126は、現在または過去のERPプロジェクトの電子データおよびデジタル資産を取得しまたは取り込むための、コンピューティングモジュールまたはアプリケーションプログラムなどのリソースを表現することができる。アプリケーション126は、プロジェクトのアクティビティテンプレートを設計し、生成するためのデジタル資産のエクスポートを設定する。一部の実装において、アプリケーション126は、集中型のプロジェクトおよび資産レポートを実施し、プロジェクト実行に関しメトリクスおよび他の情報を提供するように構成される。中央閲覧アプリケーション128は、アプリケーション126の1つ以上の機能を実行するために使用されるグラフィカルインターフェースを提供する、コンピューティングモジュールまたはアプリケーションプログラムとすることができる。例としてユーザは、テンプレート、および中央データベース104の他のリソースを含む、中央資産リポジトリ103に格納された資産を確認し、評価することができる。一部の実装において、アプリケーション128は、システム100が新規デジタル資産を記述するデータまたはプロジェクトタスクの実行もしくは完了についてのワークフローデータを受け取ると、リアルタイムまたは準リアルタイムの更新を提供する。
【0030】
プロダクションプラットフォーム106は、コンピュータベースのエンタープライズプロジェクトの成果物を生成するための手法を実行するためのプロジェクトプロダクションプラットフォームである。概して、プロダクションプラットフォーム106は、ERPプロジェクトの全体的な実行を向上させるコンピュータ支援設計ツールを提供する(後述)。設計ツールは、手動による文書化への依存を軽減して、ERPプロジェクトの実行中の情報共有および共同を拡大することができる効率的な(例えばリーンな)コンピュータベースのプロダクション方法を実装するために、ユーザ(例えばコンサルタント)により活用される。
【0031】
プロジェクトデータベース108は、プロジェクト成果物(データオブジェクトを含む)についての情報、プロジェクトおよびテンプレート設計情報、電子的な添付物、ならびにその他関係する、例示のERPプロジェクトに関する設計または実行材料を格納するセキュアデータベースである。プロジェクトデータベース108は、データリポジトリ103から選択されたアクティビティテンプレートに基づいて生成されるプロジェクト成果物を格納し、それに対するアクセスを提供する。具体的には、データベース108は、プロジェクト成果物それぞれを表現し選択されたアクティビティテンプレートの一部に含まれる、様々なデジタル資産(例えばデータオブジェクト)を格納し、それに対するアクセスを提供する。
【0032】
サーバ102はさらに、設計アプリケーション118、プロジェクト管理アプリケーション120、プロジェクト統括アプリケーション122、およびデリバリ閲覧アプリケーション124を含む。設計アプリケーション118は、要件データまたはその他ユーザ入力に基づいてアクティビティテンプレートを構成するコンピューティングモジュールまたはアプリケーションプログラムなどのリソースを表現することができる。一部の実装において、アプリケーション118は、プロジェクトデータベース108にて格納されているテンプレートを閲覧およびブラウズすることを可能にするグラフィカルインターフェースを生成する。例として、ユーザは、クライアントのビジネスプロセスに一致または合致するプロセスおよびアクティビティを定義するために、データリポジトリ103から取得された利用可能なテンプレートをブラウズすることができる。
【0033】
ユーザは、実行される現在のERPプロジェクトのスコープ内の成果物を生成するために、アプリケーション118の機能を用いることができる。一部の実装において、システム100は、利用可能なテンプレートを、現在のERPプロジェクトのスコープ内にあるものとして、要件データの分析に基づいて特定する。利用可能なテンプレートはそれぞれ、ERPプロジェクトを実行するための成果物を設計し、生成することに関連性がある、プロセスおよび/またはアクティビティを含む。一部の実装において、最終的な成果物のアクティビティに対応する各データオブジェクトは、ERPプロジェクトの設計段階または計画段階のうちの少なくとも一方の間に修正されるように構成される。データオブジェクトは、ERPプロジェクトの複数の段階の1つ以上に対応することができる。一部の実装において、ERPプロジェクトの各段階は、計画段階、分析段階、設計段階、構築段階、テスト段階、および展開段階のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
設計アプリケーション118は、プロジェクトデータベース108にて格納されているデータオブジェクト、電子文書、またはプログラムコードなどのデジタル資産に対するアクセスを提供する。一部の実装において、アプリケーション118は、要件データに基づいて1つ以上のテンプレートを自動的に特定するように構成される。例として、アプリケーション118は、ユーザに提案として提示される少なくとも1つのアクティビティテンプレートを特定するために、要件データに含まれるパラメータ値または用語を分析することができる。提案されるアクティビティテンプレートは、クライアントのビジネスニーズに合致する(例えばほぼ合致する)プロジェクトアクティビティを有する成果物を生成するためにユーザにより修正されるように構成できる。他の実装において、ユーザは、設計アプリケーション118と相互作用して、現在のERPプロジェクトを実行するための成果物(単数または複数)を有するアクティビティテンプレートを手動で設計し、生成する。
【0035】
プロジェクト管理アプリケーション120は、プロジェクトの全体的な進捗およびプロジェクトの実行中に発生するかもしれない既存の(または予期される)問題など、プロジェクトのステータスを記述する情報を制御または調整するコンピューティングモジュールまたはアプリケーションプログラムである。管理アプリケーション120は、ERPプロジェクトのアクティビティおよびタスクの管理などの機能を実行するため、プロジェクトのアクティビティ実行のためのデータ選択の確認を可能にするワークフローを構成するため、および成果物を定義する複数のアクティビティの進捗を追跡するための、グラフィカルインターフェースを生成することができる。例として、グラフィカルインターフェースは、ユーザ(例えばプロジェクトマネージャ)がERPプロジェクトのステータスを閲覧すること、ならびに上述した機能の実行を管理することを可能にする。
【0036】
プロジェクト統括アプリケーション122は、ERPプロジェクトの統括に関係する様々なタスクを実施するコンピューティングモジュールまたはアプリケーションプログラムである。例として、統括アプリケーション122は、様々なプロジェクトデータセット、クライアント特有情報(例えば機密または専有情報)、およびプロダクションプラットフォーム106の種々のアプリケーションへのアクセスを制御するように構成される。例として、アプリケーション122は、データアクセス許可を提供し、ファイルアクセス認可を調整し、プロダクションプラットフォーム106の種々のアプリケーションに対するユーザアクセスのための制御権を割り当てることができる。プロジェクト統括アプリケーション122はさらに、クライアント特有のビジネスプロセスについての参照用データに対するアクセスを制御し、ERPプロジェクトの成果物に関わるデジタル資産についてのデータをインポートおよびエクスポートし、プロジェクトデータベース108にて格納されているプロジェクト特有データセットに対するアクセスを維持するための様々なバックアップおよび復元機能を実施する。一部の実装において、アプリケーション122は、プロジェクト管理者がERPプロジェクトの統括に関係する上述のタスクを実施できるようにするグラフィカルインターフェースを生成する。
【0037】
デリバリ閲覧アプリケーション124は、ユーザが成果物を閲覧すること、およびシステム100を使用して生成された1つ以上の設計オプションを確認することを可能にするグラフィカルインターフェースを、ユーザに提供するように構成される。例として、アプリケーション124は、例示のERPプロジェクトを実行するためのアクティビティテンプレートの提案された設計、または例示のプロセスもしくはアクティビティフローの承認を示すユーザ入力を受け取る。一部の実装において、アプリケーション124は、選択されたアクティビティテンプレートのユーザによる承認または確認を示すデジタル署名を受け取る。アプリケーション124にてデジタル署名を受け取るのに応答して、プロダクションプラットフォーム106は、デジタル署名を表現するデータをプラットフォームのメモリリソースに記録またはその他格納する。デジタル署名を受け取り、格納することは、選択されたアクティビティテンプレートに基づいて生成される成果物または成果物のセットの設計作業および確認の完了を示すことができる。
【0038】
サーバ102はさらに、プロセス構成モジュール110、112、および収集モジュール114、116を含む。構成モジュール110および112はそれぞれ、システム100にて受け取られた要件データと対照してデータリポジトリ103のテンプレートにアクセスし、それを特定するために相互作用する。一部の実装において、モジュール110は、データオブジェクトなどのデジタル資産を、要件データのパラメータ値に基づいて読み出して構成し、モジュール112は、読み出されたデータオブジェクトそれぞれにクライアント特有情報を設定して割り当てる。例として、モジュール110、112は、プロジェクトスケジュールのためのデータオブジェクトを読み出すために相互作用する。モジュール110、112は、次に、要件データのスケジュールパラメータに基づいてプロジェクトタイムライン(例えば2017年9月〜2018年10月)を定義するために、データオブジェクトを管理プロセスに関連付け、データオブジェクトを構成することができる。
【0039】
収集モジュール114および116はそれぞれ、データリポジトリ103にて格納されているベースラインデジタル資産および参照テンプレートのセットを更新するように構成されたフィードバックループ130を提供するために相互作用する。一部の実装において、モジュール114は、プロジェクト成果物の実行についての、ワークフローデータおよび/または他の情報を特定して抽出し、モジュール116は、データをサニタイズして、データリポジトリ103にアクセスし、中央データベース104にて格納されている参照テンプレートを形成する資産ベースラインに対して更新をもたらす。例として、モジュール114、116は、プロジェクトスケジュールステータスおよび種々のタスクの完了具合を記述するワークフローデータを抽出するために相互作用する。データは、クライアント/ビジネスエンティティYの人員Xにより管理されるERPプロジェクトのいくつかのタスクがスケジュールより早く完了したことを示し得る。モジュール116は、人員Xのアイデンティティを明らかにする、またはクライアント/ビジネスエンティティYの名前を特定する機密情報を除去する。モジュール114、116は、中央データベース104にて格納されている、デジタル資産についてのベースライン情報および参照テンプレートの他のデータオブジェクトに対し更新をもたらすためにフィードバックループ130を使用してデータリポジトリ103にアクセスする。
【0040】
本明細書で使用されるとき、「モジュール」という用語は、コンピュータの処理ユニット(単数または複数)に1つ以上の機能を実行させるプログラムコードを含む1つ以上のソフトウェアプログラムを実行するように構成された1つ以上のコンピュータを含むが、これに限定はされない。「コンピュータ」という用語は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メインフレームコンピュータ、携帯情報端末、サーバ、ハンドヘルドデバイス、またはデータを処理できる他の任意のデバイスなどの、任意のデータ処理デバイスを含む。
【0041】
図2は、アクティビティテンプレートに基づいて例示のERPプロジェクトを実行するための成果物を生成する例示のプロセス200を示す。プロセス200は、上述したシステム100を使用して実装または実行でき、プロセス200の記載は、システム100の前述のコンピューティングリソースを参照し得る。一部の実装において、プロセス200の記載されるアクションは、本文書に記載されるコンピューティングシステムの少なくとも1つのプロセッサおよびメモリにより実行可能な、プログラム済みファームウェアまたはソフトウェア命令により可能にされる。
【0042】
システム100は、第1のエンタープライズリソースプラニング(ERP)プロジェクトの要件データを受け取る(202)。例として、設計アプリケーション118は、アプリケーション118により生成されるグラフィカルインターフェースを使用してプロダクションプラットフォーム106と相互作用するユーザにより提供される入力データに基づいて、要件データを受け取る。要件データは、ERPプロジェクトについての様々な情報を特定するパラメータ値を含むことができる。例として要件データは、ERPプロジェクトのスコープに合致する特定の業界またはビジネスプロセスを示すことができる。要件データはさらに、ERPプロジェクトのスコープが、或る小型装置を製造することに関係したビジネスプロセスを実施するためのソフトウェアアプリケーションを設計してテストすることであると指定することができる。上述のとおり、中央データベース104を介してアクセス可能なテンプレートの少なくともサブセットは、アクティビティテンプレートを含む。
【0043】
データリポジトリ103(または中央データベース104)は、アクティビティテンプレートに加えて、システム100のプロセッサ/処理ユニットにより実行可能なプロセスフローを生成するためのテンプレートなど、他の様々な種類のテンプレートを含むことができる。例として、テンプレートは、特定のソフトウェアプロセスのパフォーマンスをテストまたは検証するためにアクセスおよび構成される例示のテストスクリプトを表現することができる。一部の実装において、テストスクリプトは、ビジネスプロセスを実施するために使用されるソフトウェアプログラムの機能性を確認するために処理ユニットにより実行可能なコンピューティングシーケンスを定義する。例として、テストスクリプトを実行して、顧客の支払いを処理するため、品目の調達のための注文を生成するため、または小型装置を製造するためのソフトウェアの機能性を確認することができる。
【0044】
システム100のコンピューティングリソースは、複数のテンプレートを含むデータリポジトリにアクセスする(204)。例として、設計アプリケーション118は、モジュール110、112を使用して、中央データベース104に関連するテンプレートのデータベースにアクセスする。一部の実装において、テンプレートにアクセスすることは、要件データと対照してテンプレートの一部をフィルタリングすることを含む。例として、モジュール110は、データリポジトリ103に格納された種々の種類の複数のテンプレートの中から特定のタイプのテンプレートにアクセスするために、要件を参照するフィルタリング機能を実行することができる。このように、要件データと対照してテンプレートをフィルタリングすることにより、システム100は、ERPプロジェクトのビジネススコープに合致しない他の一定のテンプレートを除外することで、最も関連性の高いテンプレートのみに効率的にアクセスする。
【0045】
システム100は、要件データに基づいてアクティビティテンプレートのサブセットを特定する(206)。アクティビティテンプレートのサブセットは、データリポジトリ103にて格納されている複数のテンプレートの中から特定される。例として、設計アプリケーション118は、ユーザに提案として提示される少なくとも1つのアクティビティテンプレートを特定(例えば自動的に特定)するために、要件データに含まれるパラメータ値または用語を分析する。アクティビティテンプレートは、第1のERPプロジェクトを実施または実行するために使用される成果物を生成するためのデジタル資産およびデータオブジェクトを含む。システム100は、設計アプリケーション118が要件データに含まれるパラメータ値または用語を分析するのに応答して、テンプレートを特定する。設計アプリケーション118は、要件データの中のプロジェクト識別子または記述用語と、アクティビティテンプレートおよびアクティビティテンプレートに含まれるデータオブジェクトを記述するデータリポジトリ103にて格納されている情報(例えばコード化された記述子)との間の一致を判断することができる。判断された一致に基づいて、設計アプリケーション118は、少なくとも1つのアクティビティテンプレートを特定し、モジュール110、112を使用して、アクティビティテンプレートをユーザに提案として提示するためのデータを取得する。
【0046】
例として、中央データベース104のアクティビティテンプレートは、テンプレートの資産またはデータオブジェクトがソフトウェアプロセスを確認するためのテストスクリプトを表現することを示す記述子を使用して、コード化されてもよい。一部のアクティビティテンプレートは、小型装置の製造において使用されるソフトウェアプロセスをテストする確認テストスクリプトを有するものとしてさらにコード化されてもよい。設計アプリケーション118は、要件データ中の識別子または用語と、アクティビティテンプレートのコード化された記述子との間の一致を判断する。判断された一致に基づいて、設計アプリケーション118は、製造ソフトウェアプロセスをテストし確認するスクリプトを含む、少なくとも1つのアクティビティテンプレートを特定する。一致の判断に応答して、設計アプリケーション118は、提案としてユーザにアクティビティテンプレートを提示するためにデータを取得することができる。
【0047】
システム100のコンピューティングリソースは、コンピューティングシステムにて受け取られた要件データに関してサブセット内の少なくとも1つのアクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を受け取る(208)。例として、設計アプリケーション118およびデリバリ閲覧アプリケーション124は、ユーザへの提案として、ソフトウェアプロセスをテストするための確認テストスクリプトを含むアクティビティテンプレートを提示するために相互作用する。システム100は、テンプレート提案の承認または確認を示すユーザ入力を受け取る。例として、デリバリ閲覧アプリケーション124は、ERPプロジェクトを実行するためのアクティビティテンプレートの、提案された設計の承認を示すユーザ入力を受け取る。一部の実装において、デリバリ閲覧アプリケーション124はさらに、選択されたアクティビティテンプレートのユーザによる承認または確認を示すデジタル署名を受け取る。
【0048】
あるいは、ユーザは、提案されたアクティビティテンプレートのデータオブジェクトまたは資産を、要件データに対する変更に基づいて修正することができる。一部の実装において、ユーザは、提案されたアクティビティテンプレートを、システム100にて受け取られる、テンプレートのデータオブジェクトを手動で調整するためのユーザ入力に基づいて修正する。ユーザ入力は、データオブジェクトのオブジェクトデータキー(単数または複数)を追加または修正することによりデータオブジェクトを手動で調整する。例として、或るオブジェクトデータキーは、確認テストスクリプトを、注文入力システムのソフトウェアプロセスをテストするために構成されたものとして特定してもよい。この状況において、別のオブジェクトデータキーを、小型装置を製造するためのソフトウェアプロセスをテストするように構成された確認テストスクリプトのデータオブジェクトを取得するために使用できる。システム100は、ユーザにより手動で調整された、提案されたアクティビティテンプレートの承認または確認を示すユーザ入力を受け取る。システム100は、データオブジェクトを調整するユーザ入力に基づいて、または要件データに対する変更に基づいて修正(例えば手動で)された、選択されたアクティビティテンプレートを格納する。
【0049】
システム100は、要件データに関してアクティビティテンプレートを確認するユーザ入力を受け取るのに応答して、アクティビティテンプレートのサブセットからアクティビティテンプレートを選択する(210)。選択されたアクティビティテンプレートは、成果物のためのプロジェクトタスクまたはアクティビティに対応する複数のデータオブジェクトを含むことができる。システム100は、選択されたアクティビティテンプレートを使用して第1のERPプロジェクトを実行するための第1の成果物を生成する(212)。第1の成果物は、アクティビティテンプレート内の少なくとも1つのデータオブジェクトにより表現される。少なくとも1つのデータオブジェクトは、第1の成果物の実行に関わるワークフローデータを受け取るように構成される。
【0050】
一部の実装において、成果物は、アクティビティまたはタスクとしてプロセスの実装を記述するプロセス図に対応する。成果物のデータオブジェクトは、少なくともシステム100を使用して(または外部システムおよび手動タスクを使用して)実行されるアクティビティを示す。成果物のデータオブジェクトは、プロセス図の決定/分岐点を形成するために成果物の他のデータオブジェクトに(例えばアプリケーション118を使用して)リンクされる。例として、小型装置の注文を出すためのデータを受け取るデータオブジェクトは、注文で特定された小型装置の注文処理および出荷ステータスを追跡する別のデータオブジェクトにリンクできる。
【0051】
図3は、システム100のデータモデル300(例えば統合データモデル)のグラフィカル表現を示す。一部の実装において、中央データベース104およびプロジェクトデータベース108は、データモデル300に対応する統合データモデルに格納されるように構成される。上述のとおり、選択されたアクティビティテンプレートは、成果物304のためのプロジェクトタスクまたはアクティビティに対応する複数のデータオブジェクトを含む。システム100は、選択されたアクティビティテンプレートをプロジェクトデータベース108にて格納し、選択されたアクティビティテンプレートに加えられた変更を中央データベース104にて格納されている対応する参照テンプレート302にフィードバックさせる。一部の実装において、統合データモデルの構成に基づいて、プロジェクトデータベース108にて格納されているテンプレート(例えばプロジェクトテンプレート)のデータオブジェクトまたは設計要素に加えられる変更が、中央データベース104にて格納されている対応する参照テンプレート302において反映される。
【0052】
例として、統合データモデルの中で、選択されたアクティビティテンプレートの各データオブジェクトは、i)データオブジェクトをデータリポジトリ103にて格納されている参照テンプレート302にリンクする固有識別子により特定され、ii)第1の成果物に含まれる1つ以上のアクティビティまたはプロジェクトタスクを表現する。したがって、選択されたアクティビティテンプレートは、データリポジトリ103の中央データベース104内の参照テンプレート302に戻るようリンクされる。システム100は、フィードバックループ130(上述)を使用して取得されたデータに基づいて参照テンプレート302を修正する。フィードバックループ130は、第1の成果物の実行について受け取られたワークフローデータ306を使用して参照テンプレート302の特性を調整するように構成される。一部の実装において、参照テンプレートの特性を調整することは、i)少なくとも固有識別子を使用して参照テンプレートのデータオブジェクトにアクセスすること、およびii)特定のERPプロジェクトを実行するための1つ以上のアクティビティを示すデータパラメータを調整することを含む。
【0053】
システム100は、修正された参照テンプレートに基づいて第2のERPプロジェクトを実行するための第2の成果物を生成するように構成される。一部の実装において、修正された参照テンプレートは、修正された参照テンプレートの選択を確認する新たなユーザ入力に応答して第2の成果物を生成するために使用される。選択されたアクティビティテンプレートを確認したユーザ入力は、第1のERPプロジェクトの実行における選択されたアクティビティテンプレートの有用性を評価するための第1の値に対応する。この状況において、修正された参照テンプレートの選択を確認する新たなユーザ入力は、第2のERPプロジェクトの実行における修正された参照テンプレートの有用性を評価するための第2の値に対応する。一部の実装において、第2の値は第1の値よりも大きく、これは、修正された参照テンプレートが、初期の選択されたアクティビティテンプレートの有用性と比較して向上した有用性を有することを示す。
【0054】
選択されたアクティビティテンプレートは、選択されたアクティビティテンプレートをERPプロジェクトにリンクするために使用されるプロジェクト識別子を含む。プロジェクト識別子は、第1の成果物の実行について受け取られたワークフロー306データを、ERPプロジェクトに関連付ける。さらに、プロジェクト識別子は同様に、第1の成果物の実行について受け取られたワークフロー306データを、選択されたアクティビティテンプレートに含まれる複数のデータオブジェクトに関連付ける。一部の実装において、データモデル300は、統合データモデルに含まれる他のすべてのテンプレートの設計特性において、特定の変更を反映するように構成される。データモデル300は、ユーザへのテンプレートのデリバリに対する動的な調整と、異なる様々な種類のERPプロジェクトをサポートするためのテンプレート調整とを可能にする。
【0055】
図4Aおよび図4Bはそれぞれ、システム100の様々なアプリケーションプログラムおよびモジュールと相互作用するための例示のグラフィカルインターフェース400Aおよび400Bを示す。図4Aを参照する。インターフェース400Aは、プロダクションプラットフォーム106のアプリケーション(例えば設計アプリケーション118またはデリバリ閲覧アプリケーション124)を使用して生成された例示のインターフェースのグラフィカル表現を示す。インターフェース400Aは、一般に、オブジェクト階層404、第1のデータオブジェクト406、第2のデータオブジェクト407、サブオブジェクト408、またはこれらの組み合わせのテキスト表現および/またはグラフィカル表現を含む。一部の実装において、インターフェース400Aは、テンプレート(例えばアクティビティテンプレート)に含まれるデータオブジェクト間の階層関係を定めて設定するデジタル資産に対応する。さらに、インターフェース400Aに含まれる参照特徴(404、406、407など)は、インターフェース400Aに対応するデジタル資産のデータオブジェクトを表現する。
【0056】
一般に、インターフェース400Aは、要件データまたはその他ユーザ入力に基づいてアクティビティテンプレートを構成するために使用できる。インターフェース400Aは、中央データベース104(またはプロジェクトデータベース108)にて格納されているテンプレートおよびデータオブジェクトの閲覧、ブラウズ、選択、および修正を可能にする。一部の実装において、ユーザは、インターフェース400Aと相互作用して、現在のERPプロジェクトを実行するための成果物を含むアクティビティテンプレートを設計し、生成する。例として、ユーザは、テンプレートに含める特定のデータオブジェクトをブラウズして選択することにより、提案されたアクティビティテンプレートを修正することができる。アクティビティテンプレートを設計して生成することは、i)システム100により判断(または提案)されたアクティビティテンプレートを選択すること、ii)システム100により判断(または提案)されたアクティビティテンプレートを修正すること、またはiii)アクティビティテンプレートを手動で作成することのうちの少なくとも1つを含むことができる。一部の実装において、システム100は、オブジェクト階層404の中のリンクされた参照データに基づいて、アクティビティテンプレートを修正し、またはアクティビティテンプレートを手動で作成する。
【0057】
例として、オブジェクト階層404は、データリポジトリ103にて格納されている他のテンプレートの参照オブジェクトの選択のために、データセットへのアクセスを提供する。一部の実装において、オブジェクト階層404は、アクティビティテンプレートに統合される2つ以上のデータオブジェクトをリンクすることを可能にするインターフェース機能である。例として、成果物を定義するアクティビティテンプレートは、ファイナンストランスフォーメーションタスクのための第1のデータオブジェクト406、および顧客販売注文のための第2のデータオブジェクト407を含むことができる。第1のデータオブジェクト406は、第2のデータオブジェクト407にリンクし、その結果、販売注文の財務データの処理を変換するタスクが、財務データが受け取られる様々な販売および顧客サービス注文にリンクする。一部の実装において、成果物を生成するために、インターフェース400Aを使用して、アプリケーションの種々のグラフィカルインターフェース間で、リンクされたサブオブジェクト408のデータ(および選択されたオブジェクト410のデータ)が渡され、または転送される。
【0058】
以下、図4Bを参照する。インターフェース400Bは、プロダクションプラットフォーム106のアプリケーション(例えばプロジェクト管理アプリケーション120)を使用して生成される例示のインターフェースのグラフィカル表現を示す。インターフェース400Bは、概して、資産選択部430、オブジェクト修正部432、アクティビティデータ434、およびワークフローデータ436を含む。概して、インターフェース400Bは、ERPプロジェクトのステータスを記述する情報を制御または調整するため、ならびにERPプロジェクトのアクティビティおよびタスクを管理するために使用できる。資産選択部430は、テンプレートまたは成果物の特定のデジタル資産の選択を可能にする。一部の実装において、資産選択部430は、「顧客販売注文」に対応する資産を選択するため、および1つ以上の顧客の販売注文の実行またはステータスに関するアクティビティデータ434およびワークフローデータ436を閲覧または調整するために使用される。
【0059】
オブジェクト修正部432は、テンプレートまたは成果物に含まれるデータオブジェクト(例えばアクティビティオブジェクト)の制御および調整を可能にする。一部の実装において、オブジェクト修正部432は、アクティビティテンプレートまたは成果物のアクティビティとして含まれることが可能な新規のデータオブジェクトを定義するために使用される。場合によっては、オブジェクト修正部432は、新規または既存のアクティビティテンプレートにオブジェクトデータキーを追加するために使用される。一部の実装において、インターフェース400Bは、ERPプロジェクトのアクティビティの実行を示すデータ選択を確認するためのワークフローを設定するため、ならびに成果物を定義する複数のアクティビティの進捗を監視するために使用される。
【0060】
図5は、本明細書に記載されたコンピュータに実装される方法に関連して使用可能なコンピューティングシステムのブロック図を示す。コンピューティングデバイス500は、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、およびその他適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表現するものとする。コンピューティングデバイス550は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチ、頭部装着型デバイス、およびその他類似のコンピューティングデバイスなど、様々な形態のモバイルデバイスを表現するものとする。ここに示すコンポーネント、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は例示としか意図されておらず、本文書において記載および/または請求される実装を限定することは意図されていない。
【0061】
コンピューティングデバイス500は、プロセッサ502、メモリ504、ストレージデバイス506、メモリ504および高速拡張ポート510に接続する高速インターフェース508、ならびに低速バス514およびストレージデバイス506に接続する低速インターフェース512を含む。コンポーネント502、504、506、508、510、および512はそれぞれ、様々なバスを使用して相互接続されており、共通のマザーボード上に、または適宜他の形で取り付けられてもよい。プロセッサ502は、GUIのグラフィカル情報を高速インターフェース508に結合されたディスプレイ516などの外部入出力デバイスに表示するための、メモリ504またはストレージデバイス506に格納された命令を含む、コンピューティングデバイス500内で実行される命令を処理することができる。他の実装において、必要に応じて、複数のプロセッサおよび/または複数のバスが、複数のメモリおよび各種のメモリとともに使用されてもよい。さらに、複数のコンピューティングデバイス500が接続されて、各デバイスが、例えばサーババンク、ブレードサーバのグループ、またはマルチプロセッサシステムとして必要な動作の一部を提供してもよい。
【0062】
メモリ504は、コンピューティングデバイス500の中に情報を格納する。一実装において、メモリ504はコンピュータ可読媒体である。一実装において、メモリ504は、単数または複数の揮発性メモリユニットである。別の実装において、メモリ504は、単数または複数の不揮発性メモリユニットである。
【0063】
ストレージデバイス506は、コンピューティングデバイス500の大容量ストレージを提供できる。一実装において、ストレージデバイス506はコンピュータ可読媒体である。異なる様々な実装において、ストレージデバイス506は、フロッピーディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、またはテープデバイス、フラッシュメモリもしくは類似のソリッドステートメモリデバイス、またはストレージエリアネットワークもしくはその他構成の中のデバイスを含むデバイスのアレイであってもよい。一実装において、コンピュータプログラム製品は、情報担体において有形に具現化される。コンピュータプログラム製品は、実行されると上述されたものなどの1つ以上の方法を実施する命令を含む。情報担体は、メモリ504、ストレージデバイス506、またはメモリオンプロセッサ502などのコンピュータまたは機械可読媒体である。
【0064】
高速コントローラ508は、コンピューティングデバイス500の帯域幅を多く使う動作を管理し、低速コントローラ512は、帯域幅の使用がより少ない動作を管理する。そのような役割の割り当ては、例示的なものでしかない。一実装において、高速コントローラ508は、メモリ504と、例えばグラフィックスプロセッサまたはアクセラレータを介してディスプレイ516と、様々な拡張カード(図示せず)を受容することができる高速拡張ポート510とに結合される。この実装において、低速コントローラ512は、ストレージデバイス506および低速拡張ポート514に結合される。例えばUSB、Bluetooth、Ethernet、無線Ethernetなど、様々な通信ポートを含み得る低速拡張ポートが、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナなどの1つ以上の入出力デバイスに、または例えばネットワークアダプタを介してスイッチもしくはルータなどのネットワークデバイスに、結合されてもよい。
【0065】
コンピューティングデバイス500は、図面に示されるように、いくつかの異なる形態で実装され得る。例として、コンピューティングデバイス500は、標準的なサーバ520として実装されてもよく、またはそのようなサーバのグループに複数回実装されてもよい。さらに、ラックサーバシステム524の一部としての実装もできる。加えて、ラップトップコンピュータ522などのパーソナルコンピュータにおいて実装されてもよい。あるいは、コンピューティングデバイス500のコンポーネントが、デバイス550などのモバイルデバイス(図示せず)内の他のコンポーネントと組み合わされてもよい。そのようなデバイスはそれぞれ、コンピューティングデバイス500、550の1つ以上を含んでもよく、システム全体が、相互に通信する複数のコンピューティングデバイス500、550で構成されてもよい。
【0066】
コンピューティングデバイス550は、他にもコンポーネントはあるが特に、プロセッサ552、メモリ564、ディスプレイ554などの入出力デバイス、通信インターフェース566、および送受信機568を含む。デバイス550には、マイクロドライブまたは他のデバイスなどのストレージデバイスが、追加のストレージを提供するために設けられてもよい。コンポーネント550、552、564、554、566、および568はそれぞれ、様々なバスを使用して相互接続され、コンポーネントのうちのいくつかは、共通のマザーボード上に、または適宜他の形で取り付けられ得る。
【0067】
プロセッサ552は、メモリ564に格納された命令を含め、コンピューティングデバイス550内で実行される命令を処理することができる。プロセッサはさらに、別々のアナログおよびデジタルプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、例として、ユーザインターフェース、デバイス550により実行されるアプリケーション、およびデバイス550による無線通信の制御など、デバイス550の他のコンポーネントの調整を提供してもよい。
【0068】
プロセッサ552は、ディスプレイ554に結合された制御インターフェース558およびディスプレイインターフェース556を介してユーザと通信してもよい。ディスプレイ554は、例として、TFT LCDディスプレイもしくはOLEDディスプレイ、またはその他適切なディスプレイ技術とされ得る。ディスプレイインターフェース556は、ディスプレイ554にグラフィカルおよびその他の情報をユーザに提示させる適切な回路構成を含むことができる。制御インターフェース558は、ユーザからコマンドを受け取り、それをプロセッサ552に送信するために変換してもよい。さらに、デバイス550の他のデバイスとの近距離通信を可能にするために、プロセッサ552と通信する外部インターフェース562が設けられてもよい。外部インターフェース562は、例として、例えばドッキング手続きを介して有線通信を提供してもよく、または例えばBluetoothもしくはそれに類する他の技術を介して無線通信を提供してもよい。
【0069】
メモリ564は、コンピューティングデバイス550の中で情報を格納する。一実装において、メモリ564はコンピュータ可読媒体である。一実装において、メモリ564は、単数または複数の揮発性メモリユニットである。別の実装において、メモリ564は、単数または複数の不揮発性メモリユニットである。さらに、拡張メモリ574が提供され、例としてSIMMカードインターフェースを含み得る拡張インターフェース572を介してデバイス550に接続されてもよい。そのような拡張メモリ574は、デバイス550に追加のストレージ空間を提供してもよく、またはデバイス550のアプリケーションもしくは他の情報も格納してもよい。具体的には、拡張メモリ574は、上述したプロセスを実施しまたは補うための命令を含んでもよく、セキュア情報も含んでもよい。したがって、例として拡張メモリ574は、デバイス550のセキュリティモジュールとして提供されてもよく、デバイス550のセキュアな使用を可能にする命令を用いてプログラムされてもよい。さらに、ハッキング不可能な形でSIMMカード上に識別用情報を置くなど、追加の情報とともに、セキュアアプリケーションがSIMMカードを介して提供されてもよい。
【0070】
メモリは例として、後述のように、フラッシュメモリおよび/またはMRAMメモリを含んでもよい。一実装において、コンピュータプログラム製品は、情報担体において有形に具現化される。コンピュータプログラム製品は、実行されると上述されたものなどの1つ以上の方法を実施する命令を含む。情報担体は、メモリ564、拡張メモリ574、またはメモリオンプロセッサ552などのコンピュータまたは機械可読媒体である。
【0071】
デバイス550は、必要に応じデジタル信号処理回路構成を含み得る通信インターフェース566を介して無線通信してもよい。通信インターフェース566は、特にGSM音声電話、SMS、EMS、またはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA、CDMA2000、またはGPRSなど、様々なモードまたはプロトコルに基づいて通信を提供してもよい。そのような通信は、例として、無線周波数送受信機568を介して発生してもよい。さらに、Bluetooth、WiFi、またはそれに類する他の送受信機(図示せず)などを使用した短距離通信が発生してもよい。さらに、GPS受信機モジュール570は、デバイス550上で実行するアプリケーションにより適宜使用され得る追加の無線データをデバイス550に提供してもよい。
【0072】
デバイス550はさらに、ユーザから音声情報を受け取りそれを使用可能なデジタル情報に変換できるオーディオコーデック560を使用して、可聴的に通信してもよい。オーディオコーデック560はさらに、例えばデバイス550のハンドセットのスピーカなどを介して、ユーザに対し可聴音を生成してもよい。そのような音は、音声電話からの音を含んでもよく、例えば音声メッセージ、音楽ファイルなど録音された音を含んでもよく、さらに、デバイス550上で動作するアプリケーションにより生成される音を含んでもよい。
【0073】
コンピューティングデバイス550は、図面に示されるように、いくつかの異なる形態で実装され得る。例として、コンピューティングデバイス550は、携帯電話580として実装されてもよい。コンピューティングデバイス550は、スマートフォン582、携帯情報端末、またはその他類似のモバイルデバイスの一部としても実装され得る。
【0074】
本願明細書に記載されたシステムおよび技術の様々な実装は、デジタル電子回路構成、集積回路構成、特別に設計されたASIC、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせにおいて実現できる。これらの様々な実装は、ストレージシステムからデータおよび命令を受信し、ストレージシステムにデータおよび命令を送信するよう結合された、専用または汎用とされ得る少なくとも1つのプログラマブルプロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含むプログラマブルシステム上で実行可能且つ/または解釈可能な、1つ以上のコンピュータプログラムにおける実装を含むことができる。
【0075】
プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとしても既知であるこれらのコンピュータプログラムは、プログラマブルプロセッサのための機械命令を含み、高水準手続き型および/もしくはオブジェクト指向プログラミング言語で、ならびに/またはアセンブリ言語/機械語で実装できる。本願明細書で使用される「機械可読媒体」「コンピュータ可読媒体」という用語は、例えば磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)など、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、装置、および/またはデバイスを指し、機械可読信号として機械命令を受信する機械可読媒体を含む。「機械可読信号」という用語は、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意の信号を指す。
【0076】
ユーザとの相互作用を提供するために、本願明細書に記載されるシステムおよび技術は、情報をユーザに表示する、例えばCRT(cathode ray tube:陰極線管)またはLCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)モニタなどのディスプレイデバイス、ならびにユーザがコンピュータに入力を提供できる、キーボードおよび例えばマウスまたはトラックボールなどのポインティングデバイスを有するコンピュータ上に実装できる。他の種類のデバイスも、ユーザとの相互作用を提供するために使用可能である。例として、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックなど、任意の形態の感覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響、スピーチ、または触覚入力を含む任意の形態で受け取られることが可能である。
【0077】
本願明細書に記載されるシステムおよび技術は、例えばデータサーバとしてなど、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム、または、アプリケーションサーバなど、ミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム、または、ユーザが本願明細書に記載されているシステムおよび技術の実装と相互作用できるグラフィカルユーザインターフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータなど、フロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム、またはそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、もしくはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせにおいて実装できる。システムのコンポーネントは、通信ネットワークなど、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信により相互接続できる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN(local area network)」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN(wide area network)」)、およびインターネットが含まれる。
【0078】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、一般に、互いに遠隔にあり、典型的には通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントおよびサーバの関係は、個々のコンピュータ上で実行され相互にクライアント−サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより生じる。
【0079】
さらに、特定のデータは、格納または使用される前に、個人を特定可能な情報が除去されるように1つ以上の形で処理されてもよい。例として、一部の実施形態において、ユーザに関し個人を特定可能な情報を判断できないようにユーザのアイデンティティが処理されてもよく、または位置情報が取得される場合はユーザの地理的位置が(都市、郵便番号、または州レベルなどに)一般化されてユーザの具体的な位置を判断できないようにされてもよい。したがって、ユーザは、どの情報がユーザについて集められるか、その情報がどのように使用されるか、およびどの情報がユーザに提供されるかに対する制御権を有してもよい。
【0080】
いくつかの実施形態について記載した。しかし、当然のことながら、本発明の意図および範囲から逸脱することなく様々な変更が加えられ得る。よって、他の実施形態は添付の特許請求の範囲に記載の範囲内にある。本明細書は多数の具体的な実装の詳細を含むが、これらは、特許請求の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有であり得る特徴の記載として解釈されるべきである。別々の実施形態との関連でこの明細書に記載されている特定の特徴が、単一の実施形態において組み合わせて実装されることも可能である。
【0081】
逆に、単一の実施形態との関連で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、または任意の適切な一部組み合わせで実装することもできる。さらに、各特徴は、特定の組み合わせで動作するよう上記に記載されていることもあり、当初そのように請求されていることもあるが、場合によっては、請求されている組み合わせの1つ以上の特徴が、その組み合わせから削除されることが可能であり、請求されている組み合わせは、一部組み合わせまたは一部組み合わせの変形物を対象としてもよい。
【0082】
同じく、各動作は図面内に特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、当該の動作が示されている特定の順序もしくは順番で実施されること、または示されているすべての動作が実施されることを要求するものと理解されてはならない。特定の状況では、マルチタスクおよび並列処理が有利なこともある。さらに、上述の実施形態における様々なシステムモジュールおよびコンポーネントの分離は、すべての実施形態においてそのような分離を要求するものと理解されてはならず、当然のことながら、記載されているプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一ソフトウェア製品に統合することまたは複数のソフトウェア製品にパッケージ化することができる。
【0083】
主題の特定の実施形態が記載された。他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載の範囲内にある。例として、特許請求の範囲に記載されたアクションは、異なる順序で実施されても依然として所望の結果を達成することができる。一例として、添付の図面に示される一部のプロセスは、所望の結果を達成するために、必ずしも示される特定の順序または順番を必要とするものではない。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5