【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)LシCL8DL−CF1 販売日:平成27年1月26日等、販売場所:DCMカーマ岐南店214等 (2)CL14DL−WF1−M 販売日:平成27年2月17日等、販売場所:イエローグローブ江差店等 (3)MX−4000R 販売日:平成27年2月17日等、販売場所:MrMax橋本店等 (4)MX−5200R 販売日:平成26年12月15日等、販売場所:OFFMax京王堀之内店 (5)シCL12DL−N1D 販売日:平成26年12月15日等、販売場所:DCMカーマ岐南店214等
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
本発明の一態様に係る照明装置は、光源としてのLED素子と、前記LED素子が実装されるLED基板と、前記LED基板が配されるベース部材と、被取付部材に取り付けるための取付部とを備え、前記取付部は、前記被取付部材に掛止する一対の引掛刃と、前記引掛刃の掛止状態を維持するロック手段と、前記引掛刃に電気的に接続する配線用の溝とを有し、前記取付部の中央部は透明な樹脂材料により構成されている。
他の一態様に係る照明装置において、前記ロック手段は、前記被取付部材の嵌入孔に対して、ばね部を介して挿抜方向に出没する固定ベース部を有する。
他の一態様に係る照明装置において、前記取付部は前記一対の引掛刃に対応してロック手段を2つ有している。
明細書に係る照明装置は、被取付部材の一対の嵌入孔に挿抜自在に挿入されて接続端子に掛止する一対の引掛刃と、前記引掛刃の前記嵌入孔への掛止状態を維持するロック手段とを有する照明装置において、前記ロック手段は、前記掛止状態のときに前記嵌入孔へと進出している固定爪部を2つ有する。
明細書に係る照明装置において、1つの前記固定爪部は一つの前記引掛刃に対して設けられている。これにより引掛刃が不用意に外れるのをより一層防止できる。
明細書に係る照明装置において、前記ロック手段は、2以上の操作部の操作により、前記掛止状態が解除される。これによりロック機能の信頼性を向上させることができる。
明細書に係る照明装置において、前記ロック手段は、1つの操作部の操作により、前記掛止状態が解除される。これにより掛止状態の解除を同時に行うことができる。
<実施形態>
以下に本発明の一態様である照明装置について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは照明装置の一例としてシーリングライトについて説明する。ここでいう「シーリングライト」は、一対の引掛刃を備える照明装置であって、天井や壁等の取付部材に設けられている引掛シーリング901(
図14参照)や引掛ローゼット等の被取付部材に一対の引掛刃が取り付けられて使用する照明装置をいう。
以下では便宜的にシーリングライトは天井に取り付けられ、シーリングライトの照明光は前方(床面側)に向けて照射されるものとして説明する。例えば、天井の被取付部材に取り付けられるシーリングライトとしては、例えば、居間、和室、寝室、子供部屋等の各居室に使用されるものや、廊下、トイレ、玄関等に使用されるもの等がある。また、被取付部材として壁に設けられたものがあり、このような照明装置にも本発明を適用できる。なお、照明装置から光が出射される側を、表側、前側とする。
【0009】
被取付部材としては、丸型引掛シーリング、角型引掛シーリング、丸型フル引掛シーリング、フル丸型ローゼット等がある。被取付部材はシーリングライトを取り付ける機能だけなく、一対の引掛刃に商用電力を供給する機能も有する。
【0010】
1.シーリングライトの全体構成
シーリングライト1は、
図1から
図3、特に
図2に示すように、装置本体3と、装置本体3に着脱自在に装着される透光性カバー5とで構成されている。シーリングライト1は、装置本体3を被取付部材2に取り付けた後、透光性カバー5が装置本体3に装着することで、例えば、天井面等の取付面4に取り付けられる。
ここでは被取付部材2として例えば
図14に示すような引掛シーリング901が利用されている。引掛シーリング901(被取付部材2)はシーリングライト1の引掛刃用の一対の嵌入孔903を前面(天井に設置された場合の床面側)に有する。一対の嵌入孔903は一対の引掛刃47の距離を直径とする仮想円に沿って円弧状に設けられている。
引掛シーリング901は、シーリングライト1の引掛刃47を嵌入孔903に挿入して仮想円の中心を通る中心軸廻りに回転させた際に、引掛刃47と電気的に接続する接続端子を内部に有する。なお、接続端子は商用電源と接続されている。
【0011】
2.装置本体
装置本体3は、
図2及び
図3に示すように、複数のLED21から構成される光源部11、光源部11を点灯させるための回路部13、光源部11及び回路部13を搭載するための搭載部15、自装置を被取付部材2に取り付けるための取付部17を有している。なお、取付部17は一対の引掛刃47を有している。
装置本体3は少なくとも光源部11を保護する保護部19を有してもよい。本実施形態の保護部19は光源部11と回路部13とを保護する。保護部19は透光性カバー5を着脱自在に装着するための装着機能も有する。
以下、各部について説明する。
【0012】
(1)光源部
光源部11は、
図3及び
図5に示すように、複数のLED21と、複数のLED21を実装するための複数の実装基板23とを有する。複数のLED21は、光色が同じ一種類(例えば、白色、昼白色、昼光色、電球色等)であってもよいし、光色が異なる複数種類であってもよい。実装基板23はLED21を複数個実装する。LED21の実装位置は、規則性があってもよいし、規則性がなくてもよい。規則性の形状には、直線状(1列、複数列を含む。)、千鳥状、円弧状(1列、複数列を含む。)等がある。
実装基板23は複数のLEDを所定の接続形態で接続するための配線パターンを有する。所定の接続形態は、直列接続、並列接続、直並列接続等である。なお、実装基板は1枚で構成してもよい。
【0013】
(2)回路部
回路部13は、
図3及び
図5に示すように、複数の電子部品25,27と、複数の電子部品25,27を実装するための回路基板29,31とを有する。なお、ここでは便宜上各回路基板29,31につき1つの電子部品に符号「25」、「27」を付している。複数の電子部品25,27により、例えば、整流回路、平滑回路、電圧変換回路が構成される。なお、
図3では電子部品の一部が記載されている。
ここでは回路基板29,31は2個ある。例えば、1つ目の回路基板29に点灯回路を構成する電子部品25が実装され、2つ目の回路基板31に調色回路や調光回路を構成する電子部品27が実装されている。
【0014】
(3)搭載部
搭載部15は、
図3及び
図5に示すように、ベース部材35により構成される。ベース部材35は中央に開口37を有する板状をしている。なお、開口37には取付部17が嵌合する。ベース部材35は、床側から見たときに外観形状が円形状をしているが、例えば外観形状が正方形、長方形等の他の形状であってもよい。
ベース部材35は、
図3に示すように、光源部11を搭載する光源部搭載領域41と、回路部13を搭載する回路部搭載領域43とを表側の面に有している。ここでは光源部搭載領域41が開口37の周りに存在し、その外周側に回路部搭載領域43が存在する。なお、光源部搭載領域41と回路部搭載領域43との位置関係は上記以外であってもよい。また、回路部搭載領域は裏面に設けられてもよい。
【0015】
光源部11は、実装基板23が光源部搭載領域41に固定されることで、ベース部材35に搭載される。なお、実装基板23は、例えば、螺合手段、係止手段、固着手段等によりベース部材35に固定されている。実装基板23が光源部搭載領域41に搭載されることで、複数のLED21が開口37を囲む環状に配される。なお、実装基板は、複数のLED21を表側から見たときに全体としてマトリクス状(1行0列も含む)に位置するように、ベース部材に搭載されてもよい。
回路部13は、回路基板29,31が回路部搭載領域43に固定されることで、ベース部材35に搭載される。なお、回路基板29,31は、例えば、螺合手段、係止手段、固着手段等によりベース部材35に固定されている。
回路基板29,31は円弧状をし、電子部品25,27が円弧に沿って実装されている。これにより、回路基板29,31の幅(ベース部材の径方向の寸法である。)を小さくできる。
【0016】
(4)取付部
取付部17は、
図3、
図5及び
図6に示すように、ベース部材35の開口37を塞ぎ且つ開口37の周辺部に固定される板状部材45と、被取付部材2の一対の嵌入孔903に挿入されて接続端子に掛止する一対の引掛刃47と、一対の引掛刃47の掛止状態をロック(維持)するロック手段51とを有している。なお、ここでの「掛止」は、一対の引掛刃47が接続端子に引掛って固定されることをいう。
【0017】
板状部材45はベース部材35の開口37に対応した形状をしている。ここでは、表側から見たとき(
図6参照)に円形状をしている。板状部材45は周縁側に段差53を有する。板状部材45における段差53よりも内側の中央部55がベース部材35の開口37を塞ぐ。板状部材45における段差53よりも外側の外周部57がベース部材35の開口37の周辺部59に表側から当接する。
板状部材45の少なくとも中央部55は表側から裏側が視認可能な絶縁性材料により構成されている。ここでは板状部材45は透明な絶縁性樹脂材料により構成されている。これにより引掛刃47の嵌入孔903への挿入作業を視認できるようになる。また、板状部材45が絶縁性樹脂材料により構成されているため、商用電源と取付部17との絶縁性や一対の引掛刃47間での絶縁性を確保できる。
外周部57は、
図7に示すように、表側へと突出するボス61を貫通するねじ孔63を利用してベース部材35に固定されている。ここでは、板状部材45は、
図1及び
図4に示すように、引掛刃47の嵌入孔903への挿入・嵌合を補助するガイド部材65と一緒にベース部材固定されている。
【0018】
板状部材45は、
図7に示すように、表側から見たときに、外周縁と外周縁よりも内側部位とに形成された2つのリブ67,69と、リブ67とリブ69との間に設けられた保護カバー固定用のボス71とを有している。なお、ボス71にはねじ孔73が形成されている。
板状部材45は、
図6に示すように、一対の引掛刃47に電気的に接続する配線が配される配線溝75を有している。配線溝75は、裏側から表側に膨出するように形成されている。なお、配線溝75は径方向に延伸している。
板状部材45は、
図7に示すように、引掛刃47を被取付部材2に取り付ける際に作業者に把持される(把持される予定の)把持部77を有している。把持部77は表側へと矩形状に突出する凸部79により構成されている。凸部79の内部は、引掛刃47を固定したり、ロック手段51を収容したりするのに利用される。引掛刃47及びロック手段51については、後述する。
【0019】
(5)保護部
保護部19は保護カバー81により構成されている。保護カバー81は、円の外側に位置する回転軸の廻りに前記円を回転させて形成されるトーラス形状を、前記円の中心軸を含む面で切断した半トーラス形状をしている。なお、円の中心軸は回転させたときの円の中心を結んだ軸である。
保護カバー81は2つのカバー部材81A,81Bから構成されている。なお、
図3では、一体に組み合わされた状態が示されている。
カバー部材81A,81Bは透光性の樹脂材料により構成されている。カバー部材81A,81Bにおける電子部品25,27を覆う部位には拡散加工(シボ加工)が施されている。
【0020】
カバー部材81A,81Bは中央の半円状の切欠き83の周辺部に平坦部85を有している。平坦部85は取付部17の板状部材45に固定される。固定はねじ孔73に螺合するねじ部材により行われる。
カバー部材81A,81Bの外周部は外側に張り出する外鍔部87を有している。外鍔部87はベース部材35に固定される。固定は例えばねじ部材により行われる。外鍔部87は周方向に間隔をおいて複数個(4個)設けられている。周方向に隣接する外鍔部87間には透光性カバー5を取り付けるための透光性カバー取付手段89が設けられている。
【0021】
3.透光性カバー
透光性カバー5は、
図2及び
図3に示すように、装置本体3に取り付けられる後カバー91と、後カバー91に取り付けられる前カバー93とを有する。後カバー91及び前カバー93は透光性樹脂材料により構成されている。透光性材料樹脂には拡散粒子(例えば、シリコーン粒子)が混入されており、透光性カバー5は乳白色カバーである。
【0022】
(1)後カバー
後カバー91は、
図3に示すように、前側拡がりの筒部95と、筒部95の後端部に設けられた装置本体取付手段97と、筒部95の前端部に設けられた前カバー取付手段99とを有する。
装置本体取付手段97は、
図3に示すように、筒部95の後端部において周方向に間隔を置いて且つ軸心に向かって張り出す内鍔部97aにより構成される。後カバー91を装置本体3に取り付ける際に、内鍔部97aはカバー部材81A,81Bの透光性カバー取付手段89である係合片89a(
図4参照)に係合する。
前カバー取付手段99は、
図3に示すように、筒部95の前部の内周面に設けられ且つ周方向に間隔をおいて形成された溝部101と、周方向に隣接する溝部101間に設けられた係合凹部103とにより構成される。係合凹部103は前カバー93の係合突起111と係合する。
【0023】
(2)前カバー
前カバー93は、前側から見たときに円形状をし且つ全体としてドーム状をするドーム部107と、ドーム部107の開口側に設けられた筒部109と、筒部109に設けられた後カバー取付手段105とを有する。後カバー取付手段105は、筒部95の外周から周方向に間隔をおいて且つ外方に突出する係合突起111により構成される。
【0024】
4.取付部
(1)引掛刃
引掛刃47は、
図6に示すように、板状の引掛ベース121の角部分に立設状態で設けられている。引掛ベース121は引掛刃47の先端が板状部材45の裏面から張り出すように板状部材45の凸部79の内部に取り付けられている。なお、取付については、後述する。
(2)ロック手段
ロック手段51は、
図6及び
図7に示すように、一対の引掛刃47が被取付部材2の嵌入孔903に挿入された状態で取付部17が取付方向に回転されると嵌入孔903に進出して出状態となる一対の固定爪部131と、各固定爪部131の出状態を解除するために操作する2個の操作部133とを有する。
なお、固定爪部131の出状態は嵌入孔903に係合する状態あるいは嵌入孔903に挿入する状態であり、取付部17が取外方向に回転するのを規制する。つまり、引掛刃47の掛止状態或は挿入状態をロックしている。
また、取付方向は前方から被取付部材2を見たときの円弧状をする嵌入孔903の奥側に引掛刃47を進行させる回転方向であり、取外方向は取付方向と反対方向である。
【0025】
一例としてのロック手段51は、
図6〜
図8に示すように、被取付部材2の嵌入孔903に対して挿抜方向に出没自在に配された固定ベース部135と、ロック解除の際に操作され且つその操作方向に移動可能に配されたロックベース部137と、固定ベース部135とロックベース部137とを連結するばね部139とを有する2個のロック部材141が板状部材45の凸部79の内部に収容されて構成される。
図9及び
図10に示すように、凸部79の内部の空間は引掛ベース121やロック手段51の収容空間80として機能する。収容空間80の引き出し線は凹部(凸部79を裏側から見た状態である。)の周壁と区別するために先端を矢印としている。
ロック解除操作の際に
図8の(a)に示す状態において操作部133を押入させると、
図8の(b)に示すようにロックベース部137が固定ベース部135に近づくように移動する(操作される)。これにより、
図8の(b)に示すようにばね部139は直立状態となり、固定ベース部135が没入する。なお、固定ベース部135の挿抜方向の挿方向先端部が固定爪部131であり、ロックベース部137の外側部が操作部133である。また、各固定爪部131の没入は、各ロック部材141の操作部133の操作により行われる。
【0026】
(3)収容空間
収容空間80は、一対の引掛刃47の基部、一対の引掛ベース121及びロック手段51を収容する。一対の引掛刃47は同じ構成であり、ロック手段51を構成する2つのロック部材141も同じ構成である。このため、収容空間80は、
図10に示すように、後方から見たときにその中心を基準にして対称な形状をしている。従って、ここでは収容空間80の片方について説明する。
収容空間80は、
図10に示すように、後方から見たときに全体形状として矩形状をしている。ロック部材141を収容するロック用空間143は短辺に沿って存在している。凸部(凹部)79は短辺から他方の短辺側にロック部材141の幅の分だけ移った部位にボス145及びリブ146を有している。ボス145の後面は、
図9に示すように、収容空間80の開口よりも内側に位置する。
【0027】
ボス145にはねじ穴147が形成され、引掛ベース121がねじ部材により固定される。この状態では、ロック用空間143に配されたロック部材141は固定爪部131を除いて引掛ベース121により塞がれる(覆われる)ようになる。これにより、ロック部材141がロック用空間143から外れるのを防止される。
収容空間80におけるロック用空間143の長辺には操作開口149が形成され、
図7に示すように操作開口149からロック部材141の操作部133が外部へと露出する。
なお、配線溝75は、
図9及び
図10に示すように、収容空間80における長辺部分の略中央から径方向に延伸するように板状部材45に設けられている。
収容空間80の中央部分は引掛ベース121に接続された配線が収容される。
【0028】
<第2の実施形態>
第1の実施形態の取付部17は2つのロック部材141を有し、各ロック部材141は固定爪部131と操作部133とを対で有している。しかしながら、固定部は2つの固定爪部を有していればよく、1つの操作部の操作によりロック状態を解除するようにしてもよい。
第2の実施形態では2つの固定爪部のロック解除操作を1つの操作部で行うことができる固定部について説明する。ここでは、固定部におけるロック手段に関係する部分について説明する。他の部分は第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
固定部201は、
図11に示すように、板状部材203と、被取付部材2の一対の嵌入孔903に嵌合する一対の引掛刃47と、一対の引掛刃47の各嵌入孔903への嵌合状態をロックするロック手段205とを有している。
【0029】
ロック手段205は、一対の固定爪部207,209と、一対の固定爪部207,209の出状態を解除するために操作する1つの操作部133とを有する。
一例としてのロック手段205は、
図11〜
図13に示すように、固定爪部207を有するロック部材211と、固定爪部209を有するロック部材213と、ロック部材211とロック部材213とを連結する連結部材215とを有する。連結部材215は固定爪部207の出没動作に固定爪部209が連動するように連結する。
【0030】
ロック部材211は、
図12に示すように、第1の実施形態に係るロック部材141に対して連結部材215を取り付ける取付部217を有している。なお、ロック部材211のロックベース部137の外側部が1つの操作部133に相当する。また、ロック部材211は第1の実施形態のロック部材141の収容空間80と同じ構成の空間に収容される。
ロック部材211は、第1の実施形態と同様に、ロック解除操作の際に
図12の(a)に示す状態において操作部133押入させると、
図12の(b)に示すようにロックベース部137が固定ベース部135に近づいてばね部139は直立状態となり、固定ベース部135が没入する。
連結部材215はワイヤである。ワイヤの一端には例えば円盤状の止め具(図示省略)が設けられている。取付部217は止め具の一部又は全部が入る大きさの凹みにより構成される。止め具は凸部79の内面とロック部材141との隙間よりも大きくないように構成されている。
ロック部材213は、
図13に示すように、第1の実施形態に係るロック部材141と同様に、固定ベース部221と、ロック解除の際に移動可能に配されたロックベース部223と、固定ベース部221とロックベース部223とを連結するばね部225とを有する。
【0031】
ロック部材213は、
図13に示すように、第1の実施形態に係るロック部材141に対して連結部材215を取り付ける取付部227を有している。なお、ロック部材213のロックベース部223の外側部には操作部が設けられていない。
連結部材215の一例であるワイヤの他端には例えば円盤状の止め具が設けられている。取付部227はワイヤと平行な姿勢の止め具の通行を許容する大きさの貫通孔により構成される。ワイヤの他端の止め具は貫通孔を通過後にワイヤと直交する姿勢にすることで、矩形状の貫通孔周辺に係止する。
ロック部材213は第1の実施形態のロック部材141の収容空間80に対して操作部用の操作開口149を有しないロック用空間に配され収容される。
ロック解除するためにロック部材211の操作部133が操作されると、ロック部材211の固定ベース部135が没入して連結部材215が引っ張られる。これにより、
図13の(a)に示す状態のロックベース部223が固定ベース部221に近づく(
図13の(b)参照)。これにより
図13の(b)に示すようにばね部225は直立状態となり、固定ベース部221が没入する。
つまり、上記構成のロック手段205において、操作部133を操作するとロック部材211の固定ベース部221が下降する。これにより、連結部材215より連結されたロック部材213のロックベース部223が可動して固定爪部209も没入する。
【0032】
<その他>
1.一対の固定爪部
(1)構造
一対の固定爪部131,131、207,209は被取付部材2の一対の嵌入孔903に対してそれぞれロックするように構成されている。つまり、各固定爪部131,131、207,209は、各引掛刃47,47に対して設けられている。これにより、ロック機能の信頼性を向上させることができる。
(2)位置
一対の固定爪部131,131、207,209は、当該一対の固定爪部131,131、207,209の頂点を結ぶ仮想線が一対の引掛刃47,47の同じ部位を結ぶ仮想線の中点を通るように配されている。これにより、固定爪部131,131、207,209の嵌入孔903への挿入とロック解除とが略同期に行われる。
【0033】
2.操作部
(1)個数
第1の実施形態の一対の固定爪部131は2つの操作部133によりロック状態の解除が行われる。第2の実施形態の一対の固定爪部207,209は、1つの操作部133により解除が行われる。
操作性の観点からは1つの操作部でロック状態を解除できる方が好ましい。一方、信頼性の観点からは2つの操作部でロック状態を解除できる方が好ましい。
(2)位置
第1及び第2の実施形態の操作部133は凸部79の長辺に相当する側壁において短辺側に設けられている。しかしながら、操作部は長辺に相当する側壁の略中央に設けられてもよいし、短辺に相当する側壁に設けられてもよい。
(3)構造
第1及び第2の実施形態では、ロック部材を利用したが、別の構造でロック手段を構成してもよい。例えば、出没自在に配された固定爪部と、出状態を維持するバネ部材と、スライド自在に配された操作部と、操作部をスライドさせることで、固定爪部を没状態に引張るワイヤとによりロック手段を構成してもよい。また、ワイヤの代わりに、中間部位で回転自在に支持された回転体の一端に操作部を、他端に固定爪部をそれぞれ連結するような構造であってもよい。
【0034】
3.照明装置
実施形態では、光源としてLEDを用いているが、従来から存在する蛍光灯を利用する照明装置であってもよいし、有機EL素子を用いた照明装置であってもよい。