特許第6710329号(P6710329)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6710329ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法、装置およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6710329
(24)【登録日】2020年5月28日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法、装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/70 20130101AFI20200608BHJP
【FI】
   H04L12/70 D
【請求項の数】10
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2019-520190(P2019-520190)
(86)(22)【出願日】2017年6月6日
(65)【公表番号】特表2019-519180(P2019-519180A)
(43)【公表日】2019年7月4日
(86)【国際出願番号】CN2017087234
(87)【国際公開番号】WO2018001049
(87)【国際公開日】20180104
【審査請求日】2019年1月25日
(31)【優先権主張番号】201610481799.X
(32)【優先日】2016年6月27日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ファ
【審査官】 羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/094246(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/084135(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/056321(WO,A1)
【文献】 国際公開第2017/002735(WO,A1)
【文献】 堀越 功,2020●2つのシナリオ 5Gがもたらす日本の岐路,日経コミュニケーション 第618号 NIKKEI COMMUNICATIONS,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,2015年 7月,P.14-29,特にP.28-29
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00−12/955
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法であって:
中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFCによって、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信する段階と;
前記中央VNFCによって仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、前記仮想化ネットワーク機能を前記ユーザー端末のために提供するエッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送る段階であって、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される、段階と;
前記中央VNFCによって、展開されたエッジVNFCによって送られたサービス登録要求メッセージを受信する段階と;
前記中央VNFCによって、サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送り、前記エッジVNFCを介して前記ユーザー端末のために前記仮想化ネットワーク機能のサービスを提供する段階とを含む、
法。
【請求項2】
ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法であって:
中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFCによって、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信する段階と;
前記中央VNFCによって仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、前記仮想化ネットワーク機能を前記ユーザー端末のために提供するエッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送る段階であって、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される、段階と;
前記ユーザー端末の位置情報が変化するとき、前記中央VNFCによって、前記ユーザー端末によって送られた第二の位置情報を受信する段階と;
前記中央VNFCによって前記VNFMに、前記エッジVNFCを移行させ、該エッジVNFCの移行プロセスを実行するために使われる移行要求メッセージを送る段階とを含み、前記移行要求メッセージは前記第二の位置情報を担持する、
法。
【請求項3】
ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法であって:
仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMによって、中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFCによって送られた、前記仮想化ネットワーク機能をユーザー端末のために提供するエッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信する段階であって、前記生成要求メッセージは前記ユーザー端末の第一の位置情報を担持する、段階と;
前記VNFMによって仮想化インフラストラクチャー・マネージャVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送る段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される、段階とを含み、
記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される、
方法。
【請求項4】
前記VIMが前記エッジVNFCの前記展開プロセスを実行した後、当該方法はさらに:
前記VNFMによって、前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを移行させるために使われる移行要求メッセージを受信する段階であって、前記移行要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持する、段階と;
前記VNFMによって前記VIMに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを送る段階であって、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第二の位置情報を担持し、前記エッジVNFCの移行プロセスは前記VIMを使うことによって実行される、段階とを含む、
請求項記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのシステムであって、中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFC、前記仮想化ネットワーク機能をユーザー端末のために提供するエッジVNFC、仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMおよび仮想化インフラストラクチャー・マネージャVIMを含むシステムであって、
前記中央VNFCは:前記ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信し、前記仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、前記エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送るよう構成され、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し;
前記VNFMは:前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを生成するために使われる前記生成要求メッセージを受信し、前記VIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送るよう構成され、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し;
前記VIMは:前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを生成するために使われる前記第一の要求メッセージを受信する段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCの前記ミラーを担持する、段階と;前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開する段階とを実行するよう構成される、
システム。
【請求項6】
ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置であって:
ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信するよう構成された受信ユニットと;
仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、前記仮想化ネットワーク機能を前記ユーザー端末のために提供するエッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送るよう構成された送信ユニットとを有しており、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成され、
前記送信ユニットが前記VNFMに、前記エッジVNFCを生成するために使われる前記生成要求メッセージを送った後に、前記受信ユニットはさらに:
展開されたエッジVNFCによって送られたサービス登録要求メッセージを受信するよう構成され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成され;
前記送信ユニットはさらに:サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送り、前記エッジVNFCを介して前記ユーザー端末のために前記仮想化ネットワーク機能のサービスを提供するよう構成される
装置。
【請求項7】
前記送信ユニットが、前記サービス構成情報および前記ユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送った後、前記受信ユニットはさらに:
前記ユーザー端末の位置情報が変化するとき、前記ユーザー端末によって送られた第二の位置情報を受信するよう構成され;
前記送信ユニットはさらに、前記VNFMに、前記エッジVNFCを移行させ、該エッジVNFCの移行プロセスを実行するために使われる移行要求メッセージを送るよう構成され、前記移行要求メッセージは前記第二の位置情報を担持する、
請求項記載の装置。
【請求項8】
ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置であって:
中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFCによって送られた、前記仮想化ネットワーク機能をユーザー端末のために提供するエッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信するよう構成された受信ユニットであって、前記生成要求メッセージは前記ユーザー端末の第一の位置情報を担持する、受信ユニットと;
仮想化インフラストラクチャー・マネージャVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送るよう構成された送信ユニットであって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される、送信ユニットとを有しており、
記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される、
装置。
【請求項9】
前記受信ユニットはさらに:
前記エッジVNFCの前記展開プロセスが実行された後、前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを移行させるために使われる移行要求メッセージを受信するよう構成されており、前記移行要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持し;
前記送信ユニットはさらに、前記VIMに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを送るよう構成されており、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第二の位置情報を担持し、前記エッジVNFCの移行プロセスは前記VIMを使うことによって実行される、
請求項記載の装置。
【請求項10】
ンピュータ請求項1ないしのうちいずれか一項記載の方法を実行させるためのプログラムが記録されているコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2016年6月27日に中国特許庁に出願された、「ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法、装置およびシステム」と題する中国特許出願第201610481799.X号の優先権を主張するものである。同出願の内容はここに参照によってその全体において組み込まれる。
【0002】
技術分野
本発明はデータ通信技術の分野に、詳細にはネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法、装置およびシステム関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク機能仮想化(NFV: network function virtualization)技術は、電気通信ネットワークにおいて使われる各ネットワーク要素の機能を現在の専用ハードウェア・プラットフォームから普遍的な商用オフザシェルフ(COTS: commercial off-the-shelf)サーバーに移行させ、その機能を仮想化ネットワーク機能(VNF: virtualized network function)として仮想化するために使われる。理論的には、NFVは、標準的なサーバー、メモリおよびスイッチといった他の装置に基づいて構築された一様なインフラストラクチャー・プラットフォーム上で柔軟に展開されてもよく、資源のプールおよび仮想化は、仮想化技術を使うことによってインフラストラクチャー・ハードウェア装置上で実行されて上位層のアプリケーションのための仮想資源を提供し、アプリケーションをハードウェアから分離する。それにより、各アプリケーションに仮想資源が迅速に追加されてシステム能力を迅速に増すことができ、あるいは仮想資源が迅速に削減されて、システム能力を減少させることができ、ネットワーク柔軟性を大幅に改善する。普遍的なCOTSサーバーは、共有される資源プールを構成するために使われる。新たに展開されるサービスについて、ハードウェア装置が別個に展開される必要はなく、新たなサービスのオンライン化時間を大幅に短縮する。
【0004】
ユーザーによるサービス経験のますます高い要求とともに、特にビデオ向上および仮想現実感といった新たな経験の技術の登場とともに、ネットワーク遅延についてのますます高い要求がある。しかしながら、現在のところ、ネットワーク・アプリケーション・サービスは一般に中央集中式のデータセンターに展開されており、ユーザーから遠く、ネットワーク経路はいくつかのルーター、スイッチなどを通過する必要がある。結果として、ネットワーク遅延は比較的大きく、上記のサービスの低遅延要求は満たされることができない。さらに、上記の新たなサービスは、きわめて高いネットワーク帯域幅を要求し、結果として、ユーザーとデータセンターとの間の十分に高いネットワーク帯域幅に対する要求が確かにあり、それによりネットワーク展開コストを高めている。
【0005】
ネットワーク・エッジ・コンピューティング(NEC: network edge computing)は、サービス機能を、ユーザーに最も近く、特定のコンピューティング機能を有する装置、たとえばホーム・ゲートウェイまたは基地局コントローラで展開することをいう。NEC技術を使うことによって、遅延が大幅に短縮でき、バックボーン・ネットワーク帯域幅が削減でき、ユーザーのサービス経験が改善できる。
【0006】
したがって、NFVとNEC技術を組み合わせることは必然的な傾向である。NFVアーキテクチャーに対するNECの要求は次のとおり:(1)大量のエッジ装置が統一された仕方で管理される必要がある;(2)いくつかの仮想化ネットワーク機能コンポーネント(VNFC: Virtualized Network Function Component)が各エッジ装置上で展開される;(3)エッジ装置上のVNFCが迅速に生成され、除去される;(4)VNFCの具体的な展開位置は、ユーザーに最も近いことが要求される。
【0007】
しかしながら、現在のNFV技術は主として中央集中式データセンターのシナリオに向けられており、NECシナリオは考慮しない。結果として、NFVに対するNECの上記の要求は満たされることができず、特に、VNFCの具体的な展開位置がユーザーに最も近いことが要求されるという要件は満たされることができない。現在のところ、NFVによるVNFCの展開は、資源次元を使って解析される。具体的には、VNFCは、VNFCの資源要求を満たし、資源割り当てポリシーを最もよく満たすサーバー上で展開され、位置がユーザーに最も近いことは考慮されない。
【0008】
したがって、NECシナリオにおけるVNF展開解決策が、サービス遅延を短縮し、ビジネスのサービス品質を改善するために緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【0009】
本発明の実施形態は、サービス遅延を短縮し、サービス品質を改善するよう、NECを使ってVNFを展開するための方法、装置およびシステムを提供する。
【0010】
本発明の実施形態において提供される具体的な技術的解決策は次のとおり。
【0011】
第一の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法が提供される。本方法は:
中央VNFCによって、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信する段階と;
前記中央VNFCによってVNFMに、エッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送る段階とを含み、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し、前記仮想化ネットワーク機能は前記中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0012】
このようにして、前記エッジVNFCの展開がNECシナリオにおけるユーザーに近接することが実現でき、サービス遅延を短縮し、ビジネスのサービス品質を改善する。
【0013】
第一の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記中央VNFCによってVNFMに、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送る前記段階の後に、本方法はさらに:
前記中央VNFCによって、展開されたエッジVNFCによって送られたサービス登録要求メッセージを受信する段階であって、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される、段階と;
前記中央VNFCによって、サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送り、前記エッジVNFCを使うことによって前記ユーザー端末のために前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供する段階とを含む。
【0014】
第一の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記中央VNFCによって、サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送った後、本方法はさらに:
前記ユーザー端末の位置情報が変化するとき、前記中央VNFCによって、前記ユーザー端末によって送られた第二の位置情報を受信する段階と;
前記中央VNFCによって前記VNFMに、前記エッジVNFCを移行させ、該エッジVNFCの移行プロセスを実行するために使われる移行要求メッセージを送る段階とを含み、前記移行要求メッセージは前記第二の位置情報を担持する。
【0015】
このようにして、ユーザーの位置が更新されるとき、前記エッジVNFCはユーザーに近接した位置に時間内に移行されることができ、ビジネスのサービス品質を改善し、サービス遅延を短縮し、ユーザー経験を改善する。
【0016】
第二の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法が提供される。前記仮想化ネットワーク機能は中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFCおよびエッジVNFCを使うことによって完了され、本方法は:
VNFMによって、前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信する段階であって、前記生成要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報を担持する、段階と;
前記VNFMによってVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送る段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される、段階とを含み、
前記仮想化ネットワーク機能は前記中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0017】
第二の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記VIMが前記エッジVNFCの前記展開プロセスを実行した後、本方法はさらに:
前記VNFMによって、前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを移行させるために使われる移行要求メッセージを受信する段階であって、前記移行要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持する、段階と;
前記VNFMによって前記VIMに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを送る段階であって、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第二の位置情報を担持し、前記エッジVNFCの移行プロセスは前記VIMを使うことによって実行される、段階とを含む。
【0018】
第三の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法が提供される。本方法は:
VIMによって、VNFMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを受信する段階であって、前記第一の要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する、段階と;
前記VIMによって、前記第一の位置情報に基づいてもとのエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記もとのエッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる段階とを含み、
前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了される。
【0019】
第三の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記エッジVNFCの前記展開プロセスが完了された後、本方法はさらに:
前記VIMによって、前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを受信する段階であって、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持する、段階と;
前記VIMによって、前記第二の位置情報に基づいて目標エッジ・サーバーを決定する段階と;
前記VIMによって前記もとのエッジ・サーバーおよび前記目標エッジ・サーバーに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させて前記エッジVNFCの移行プロセスを完了させるために使われる指示情報を送る段階とを含む。
【0020】
第四の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法が提供される。前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよびエッジVNFCを使うことによって完了され、本方法は:
目標エッジ・サーバーによって、VIMによって送られた、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナをもとのエッジ・サーバーから前記目標エッジ・サーバーに移行させるための指示情報を受信する段階と;
前記目標エッジ・サーバーによって、前記もとのエッジ・サーバーによって送られた前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを受信して、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを使うことによって前記ユーザー端末のための前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供する段階とを含む。
【0021】
第五の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのシステムであって、中央VNFC、VNFMおよびVIMを含むシステムが提供され、
前記中央VNFCは:ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信し、前記仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、前記エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送るよう構成され、前記生成第一要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し;
前記VNFMは:前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを生成するために使われる前記生成要求メッセージを受信し、前記VIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送るよう構成され、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し;
前記VIMは:前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを生成するために使われる前記第一の要求メッセージを受信する段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCの前記ミラーを担持する、段階と;前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる段階とを実行するよう構成され、
前記仮想化ネットワーク機能は前記中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了される。
【0022】
第六の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置が提供される。本装置は:
ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信するよう構成された受信ユニットと;
仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、エッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送るよう構成された送信ユニットとを含み、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し、前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0023】
第六の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記送信ユニットがVNFMに、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送った後に、前記受信ユニットはさらに:
展開されたエッジVNFCによって送られたサービス登録要求メッセージを受信するよう構成され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成され;
前記送信ユニットはさらに:サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送り、前記エッジVNFCを使うことによって前記ユーザー端末のために前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供するよう構成される。
【0024】
第六の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記送信ユニットが、サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送った後、前記受信ユニットはさらに:
前記ユーザー端末の位置情報が変化するとき、前記ユーザー端末によって送られた第二の位置情報を受信するよう構成され;
前記送信ユニットはさらに、前記VNFMに、前記エッジVNFCを移行させ、該エッジVNFCの移行プロセスを実行するために使われる移行要求メッセージを送るよう構成され、前記移行要求メッセージは前記第二の位置情報を担持する。
【0025】
第七の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置が提供される。本装置は:
中央VNFCによって送られた、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信するよう構成された受信ユニットであって、前記生成要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報を担持する、受信ユニットと;
VIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送るよう構成された送信ユニットであって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される、送信ユニットとを含み、
前記仮想化ネットワーク機能は前記中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0026】
第七の側面を参照するに、ある可能な設計では、前記受信ユニットはさらに:
前記エッジVNFCの前記展開プロセスが実行された後、前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを移行させるために使われる移行要求メッセージを受信するよう構成され、前記移行要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持し;
前記送信ユニットはさらに、前記VIMに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを送るよう構成され、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第二の位置情報を担持し、前記エッジVNFCの移行プロセスは前記VIMを使うことによって実行される。
【0027】
第八の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置が提供される。本装置は:
VNFMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを受信するよう構成された受信ユニットであって、前記第一の要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する、受信ユニットと;
前記第一の位置情報に基づいてもとのエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記もとのエッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させるよう構成された処理ユニットとを含み、
前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了される。
【0028】
第八の側面を参照するに、ある可能な設計では、本装置はさらに送信ユニットを含み、
前記処理ユニットが前記エッジVNFCの前記展開プロセスを完了させた後、前記受信ユニットはさらに、前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを受信するよう構成されており、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持し;
前記処理ユニットはさらに、前記第二の位置情報に基づいて目標エッジ・サーバーを決定するよう構成され;
前記送信ユニットは、前記エッジ・サーバーおよび前記目標エッジ・サーバーに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させて前記エッジVNFCの移行プロセスを完了させるために使われる指示情報を送るよう構成される。
【0029】
第九の側面によれば、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置が提供される。本装置は:
VIMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナをもとのエッジ・サーバーから目標エッジ・サーバーに移行させるための指示情報を受信するよう構成された受信ユニットであって、
前記受信ユニットはさらに、前記もとのエッジ・サーバーによって送られた前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを受信するよう構成されている、受信ユニットと;
前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを使うことによって前記ユーザー端末のための前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供するよう構成された処理ユニットとを含み、
前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了される。
【0030】
第十の側面によれば、仮想化ネットワーク機能を展開するためのデバイスが提供される。本デバイスは、上記の方法実装における中央VNFCのアクションを実装する機能をもつ。該機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、あるいは対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、該機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。
【0031】
ある任意的な実装解決策では、本デバイスの構造は、受信器、送信器、プロセッサおよびメモリを含む。
【0032】
前記プロセッサは、上記の方法における中央VNFCの対応する機能を実行することにおいて前記デバイスをサポートするよう構成される。該方法は具体的には:前記受信器を使うことによって、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信する段階と;前記送信器を使うことによってVNFMに、エッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送る段階とを含み、前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持する。
【0033】
前記デバイスはさらに、前記メモリを含んでいてもよい。前記メモリは、前記プロセッサに結合されるよう構成され、前記メモリは、前記デバイスのために必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0034】
第十一の側面によれば、ネットワーク機能を展開するためのデバイスが提供される。本デバイスは、上記の方法実装におけるVNFMのアクションを実装する機能をもつ。該機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、あるいは対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、該機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。
【0035】
ある任意的な実装解決策では、本デバイスの構造は、受信器、送信器、プロセッサおよびメモリを含む。
【0036】
前記プロセッサは、上記の方法におけるVNFMの対応する機能を実行することにおいて前記デバイスをサポートするよう構成される。該方法は具体的には:前記受信器を使うことによって、中央VNFCによって送られた、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信する段階であって、前記生成要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報を担持する、段階と;前記送信器を使うことによってVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送る段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される、段階とを含む。
【0037】
前記デバイスはさらに、前記メモリを含んでいてもよい。前記メモリは、前記プロセッサに結合されるよう構成され、前記メモリは、前記デバイスのために必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0038】
第十二の側面によれば、ネットワーク機能を展開するためのデバイスが提供される。本デバイスは、上記の方法実装におけるVIMのアクションを実装する機能をもつ。該機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、あるいは対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、該機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。
【0039】
ある任意的な実装解決策では、本デバイスの構造は、受信器、送信器、プロセッサおよびメモリを含む。
【0040】
前記プロセッサは、上記の方法におけるVIMの対応する機能を実行することにおいて前記デバイスをサポートするよう構成される。該方法は具体的には:前記受信器を使うことによって、VNFMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを受信する段階であって、前記第一の要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する、段階と;前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる段階とを含む。
【0041】
前記デバイスはさらに、前記メモリを含んでいてもよい。前記メモリは、前記プロセッサに結合されるよう構成され、前記メモリは、前記デバイスのために必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0042】
第十三の側面によれば、ネットワーク機能を展開するためのデバイスが提供される。本デバイスは、上記の方法実装におけるエッジ・サーバーのアクションを実装する機能をもつ。該機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、あるいは対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、該機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。
【0043】
ある任意的な実装解決策では、本デバイスの構造は、受信器、送信器、プロセッサおよびメモリを含む。
【0044】
前記プロセッサは、上記の方法におけるエッジ・サーバーの対応する機能を実行することにおいて前記デバイスをサポートするよう構成される。該方法は具体的には:前記受信器を使うことによって、VIMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナをもとのエッジ・サーバーから目標エッジ・サーバーに移行させるための指示情報を受信する段階と;前記もとのエッジ・サーバーによって送られた前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを受信する段階と;前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを使うことによって前記ユーザー端末のための前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供する段階とを含む。
【0045】
前記デバイスはさらに、前記メモリを含んでいてもよい。前記メモリは、前記プロセッサに結合されるよう構成され、前記メモリは、前記デバイスのために必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0046】
従来技術に比べて、本発明の実施形態におけるネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための解決策では、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信した後、中央VNFCがVNFMに、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送る。前記生成第一要求メッセージは前記第一の位置情報を担持する。前記生成要求メッセージを受信した後、VNFMはVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる前記第一の要求メッセージを送る。前記第一の要求メッセージは前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する。前記VIMは、前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる。このようにして、エッジVNFCの展開位置がNECシナリオにおいてユーザーに近接することが実現でき、サービス遅延を短縮し、ビジネスのサービスの品質を改善し、ネットワークの内部帯域幅要求を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】NFVシステムのアーキテクチャーの図である。
【0048】
図2】本発明のある実施形態に基づく、資源プール管理の概略図である。
【0049】
図3】本発明のある実施形態に基づく、VNF内部における中央VNFCおよびエッジVNFCの展開の概略図である。
【0050】
図4】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開する方法のフローチャートである。
【0051】
図5】本発明のある実施形態に基づく、エッジVNFCのVMまたはコンテナを移行させる方法のフローチャートである。
【0052】
図6】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための装置の概略的な構造図である。
【0053】
図7】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのデバイスの概略的な構造図である。
【0054】
図8】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのもう一つの装置の概略的な構造図である。
【0055】
図9】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのもう一つのデバイスの概略的な構造図である。
【0056】
図10】AおよびBは、本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのさらにもう一つの装置の概略的な構造図である。
【0057】
図11】AおよびBは、本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのさらにもう一つのデバイスの概略的な構造図である。
【0058】
図12】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのさらにもう一つの装置の概略的な構造図である。
【0059】
図13】本発明のある実施形態に基づく、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのさらにもう一つのデバイスの概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
下記は、本発明の実施形態における付属の図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を明瞭に記述する。明らかに、記載される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく、一部にすぎない。
【0061】
図1は、NFVシステムのアーキテクチャーの図である。NFVシステム100はさまざまなネットワークにおいて使用されてもよく、たとえばデータセンター・ネットワーク、オペレーター・ネットワークまたはローカル・エリア・ネットワークにおいて実装されてもよい。NFVシステム100は、NFV管理編成システム(management and orchestration system)(MANO)101と、NFVインフラストラクチャー層(NFV infrastructure layer)(NFVI)130と、複数の仮想化ネットワーク機能(VNF: virtualized network function)108と、複数の要素管理(EM: element management)122と、ネットワーク・サービス、VNFおよびインフラストラクチャー記述126と、動作サポート・システム/ビジネス・サポート・システム(OSS/BSS: operations support system/business support system)124とを含む。NFV管理編成システム101は、NFV編成器(NFVO: NFV orchestrator)102と、一つまたは複数のVNFM(VNFM)104と、仮想化インフラストラクチャー・マネージャ(VIM: virtualized infrastructure manager)106とを含む。NFVI 130はコンピューティング・ハードウェア112、記憶ハードウェア114、ネットワーク・ハードウェア116、仮想化層(virtualization layer)、仮想コンピューティング110、仮想記憶118および仮想ネットワーク120を含む。ネットワーク・サービス、VNFおよびインフラストラクチャー記述126およびOSS/BSS124は、ETSI GS NFV 002 V1.1.1規格においてさらに論じられている。
【0062】
NFV管理編成システム(NFV MANO)101は、VNF 108およびNFVI 130に対してモニタリングおよび管理を実行するよう構成される。NFVO 102は、NFVI 130上にネットワーク・サービス(たとえばL2およびL3 VPNサービス)を実装してもよく、前記一つまたは複数のVNFM 104からの資源に関係した要求を実行して、VNFM 104に構成情報を送って、VNF 108の状態情報を収集してもよい。さらに、NFVO 102は、VIM 106と通信して、資源割り当ておよび/または予約を実装し、仮想化されたハードウェア資源の構成および状態情報を交換してもよい。VNFM 104は一つまたは複数のVNF 108を管理してもよい。VNFM 104は、VNF 108のインスタンス生成、更新、問い合わせ、スケーリングおよび/または終了といったさまざまな管理機能を実行しうる。VIM 106は、資源管理機能、たとえばインフラストラクチャー資源の割り当てを管理すること(たとえば仮想コンテナに資源を追加すること)と、動作機能(たとえばNFVI障害情報を収集すること)とを実行してもよい。VNFM 104およびVIM 106は、資源割り当てを実行し、仮想化されたハードウェア資源の構成および状態情報を交換するために互いと通信してもよい。
【0063】
NFVI 130は、仮想化された環境の展開を完了するために、ハードウェア資源、ソフトウェア資源またはハードウェア資源とソフトウェア資源の組み合わせを含む。換言すれば、ハードウェア資源および仮想化層は、VNF 108のための仮想資源を提供するよう構成される。たとえば、仮想資源は別の形では仮想マシンまたは仮想コンテナとして使われる。ハードウェア資源は、コンピューティング・ハードウェア112、記憶ハードウェア114およびネットワーク・ハードウェア116を含む。コンピューティング・ハードウェア112は、市販の既存のハードウェアおよび/またはユーザー・カスタマイズされたハードウェアであってもよく、処理およびコンピューティング資源を提供するよう構成される。記憶ハードウェア114はネットワークに設けられた記憶容量または記憶ハードウェア114上に存在する記憶容量(これはサーバーのローカル・メモリに位置している)でありうる。ある実装解決策では、コンピューティング・ハードウェア112および記憶ハードウェア114の資源は統合されてもよい。ネットワーク・ハードウェア116はスイッチ、ルーターおよび/またはスイッチング機能をもつよう構成された他のいかなるネットワーク・デバイスであってもよい。ネットワーク・ハードウェア116は、複数のドメインにまたがってもよく、一つまたは複数の伝送ネットワークによって相互接続された複数のネットワークを含んでいてもよい。
【0064】
NFVI 130における仮想化層は、物理層からハードウェア資源を抽象化し、VNF 108を分離して、該VNF 108のための仮想資源を提供してもよい。仮想資源層は、仮想コンピューティング110、仮想メモリ118および仮想ネットワーク120を含む。仮想コンピューティング110および仮想記憶118は、仮想マシンおよび/または別の仮想コンテナの形でVNF 108のために提供されてもよい。たとえば、一つまたは複数のVNF 108は、仮想マシン(Virtual Machine)上で展開されてもよい。仮想化層は、ネットワーク・ハードウェア116を抽象化して仮想ネットワーク120を形成する。仮想ネットワーク120は化層スイッチ(Virtual Switch)を含んでいてもよく、該仮想スイッチは、ある仮想マシンと別の仮想マシンとの間の接続を提供するよう構成される。さらに、ネットワーク・ハードウェア116における伝送ネットワークは、中央集中された制御プレーンおよび別個の転送プレーン(たとえばソフトウェア定義されたネットワーキング、SDN)を使って仮想化されてもよい。
【0065】
図1に示されるように、VNFM 104は、VNFのライフサイクルを管理し、構成および状態情報を交換するために、VNF 108およびEM 122と対話してもよい。VNF 108は、物理ネットワーク・デバイスを使って実行される少なくとも一つのネットワーク機能の仮想化として構成されてもよい。たとえば、ある実装解決策では、VNF 108は、IMSネットワークにおける種々のネットワーク要素の機能、たとえばP-SCSCF、S-CSCFまたはHSSのネットワーク機能を提供するよう構成されてもよい。EM 122は、一つまたは複数のVNF 108を管理するよう構成される。
【0066】
図1に示されるNFVシステムのアーキテクチャーの図に基づき、本発明の実施形態において、NECによって要求されるように、NFVIは少なくとも二つの資源プールに分割される:一方は中央資源プールであり、中央集中されたデータセンターにおいて展開されるいくつかの中央サーバーを含み、他方はエッジ資源プールであり、基地局コントローラ、ホーム・ゲートウェイおよびセットトップボックスのようなネットワーク要素のエッジに展開されるコンピューティング機能をもついくつかのエッジ・サーバーを含む。展開されるインターフェースおよび能力の一貫性を確保するために、中央資源プールおよびエッジ資源プールは一つのVIMによって管理される。詳細については図2を参照されたい。
【0067】
具体的には、図3に示されるように、VNF内部にもVNFCの二つの型がある:一方は中央資源プールにおいて展開された中央VNFCであり、他方はエッジ資源プールにおいて展開されたエッジVNFCである。中央VNFCは中央資源プールにおいて展開され、エッジVNFCはエッジ資源プールにおいて展開される。各VNFは、少なくとも一つの中央VNFCを含む。中央VNFCの主要な機能は、すべてのユーザーのアクセスおよびサービス選択ならびにエッジVNFCが展開できない(ユーザーに近接したエッジ資源プール・デバイスがないまたはユーザーに近接したエッジ資源プール・デバイスの資源が使い尽くされている)ときにユーザーのために基本的なサービス機能を提供することのような機能を含む。エッジVNFCの量は固定されない。VNFはエッジVNFCをもたなくてもよい。たとえば、VNFが展開されたばかりのときはユーザーがいない。大量のユーザーをもつVNFは数千のエッジVNFCを有していてもよく、エッジVNFCは、一または複数のユーザーのために最良の経験をもつサービス機能を提供するよう構成される。
【0068】
エッジVNFCの資源要求は、仮想化ネットワーク機能記述子(VNFD: virtualized network function descriptor)における仮想化展開ユニット(VDU: virtualization deployment unit)を使っても記述される。しかしながら、中央VNFCの量に比べて、エッジVNFCの量はきわめて広い範囲で可変である。よって、VNFDにおいて一つずつVNFCを記述する現行の方法はエッジVNFCには適用可能ではない。たとえば、表1は、管理編成(MANO: Management and Orchestration)規格におけるVNFCの記述である。
【表1】
【0069】
よって、本発明のある実施形態は、表2に示されるように、エッジVNFCを記述するために使われる改善された記述を提供する。表2におけるフィールドが「VNFC集合」(VNFC_set)と称される。VNFCと同様に、VNFC_setフィールドはVNFDの要素フィールドである。主要な改善は、「id」フィールドを置き換えるために「id range」フィールドが使われており、指定されたID範囲内の諸エッジVNFCは一度記述されればよいということである。たとえば、IDが1ないし1000である1000個のエッジVNFCを記述するためにid range={1,1000}が使用される。
【表2】
【0070】
図4に示されるように、本発明のある実施形態は、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するための方法を提供する。仮想化ネットワーク機能は、中央VNFCおよびエッジVNFCを使って完了される。中央VNFCは中央資源プールの中央サーバー上に展開され、エッジVNFCはエッジ資源プールのエッジ・サーバー上に展開される。具体的な手順は以下の段階を含む。
【0071】
段階40:中央VNFCが、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信する。
【0072】
ユーザー端末の位置情報(たとえば位置エリアのセル番号または端末装置ID)は存在せず、インターネット・プロトコル(Internet Protocol、IP)、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)およびユーザーデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)のようなトランスポート層プロトコルにおいて反応されることができず、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol、HTTP)およびSIPプロトコルのようなサービス層プロトコルにおいてのみ搬送される。さらに、VNFのみが、サービス層プロトコル・メッセージをパースできる。よって、ユーザー端末はユーザー端末の第一の位置情報をユーザー端末のサービス層プロトコル・メッセージに加え、そのサービス層プロトコル・メッセージを中央VNFCに送る。ユーザーがサービスについて登録または申請するプロセスにおいて、中央VNFCは、パースすることを通じて、サービス層プロトコル・メッセージからユーザー端末の第一の位置情報を取得する。
【0073】
段階41:中央VNFCがVNFMに、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送る。生成要求メッセージは第一の位置情報を担持する。
【0074】
段階42:VNFMは、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージをVIMに送る。第一の要求メッセージはユーザー端末の前記第一の位置情報およびエッジVNFCのミラーを担持する。
【0075】
エッジVNFCのミラーは、仮想マシンのオペレーティング・システム、プログラム・ファイル、データ・ファイルなどを含むパッケージングされたソフトウェアであって、それに基づいてエッジVNFCが展開される。
【0076】
段階43:VIMは、前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開する。
【0077】
エッジVNFCの位置情報を示すには、VIMのVMもしくはコンテナ生成インターフェースにパラメータが加えられる必要がある。たとえば、OpenStackは現在広く使われているクラウド管理ソフトウェアであり、上記の機能が実装できるよう、ユーザー端末の位置情報を担持するようOpenStackの生成サーバー(create server)インターフェースにEdgeLocationInfo〔エッジ位置情報〕パラメータが加えられる。詳細については表3を参照されたい。
【表3】
【0078】
具体的には、エッジ資源プール管理機能をもつVIMは、ユーザー端末の第一の位置情報と特定のエッジ・サーバーとの間の関係を、手動の構成設定または自己発見を通じて取得する。エッジVNFCを展開するための、VNFMの前記第一の要求における前記第一の位置情報に関連付けられたエッジ・サーバーの利用可能な資源が、展開されるべきエッジVNFCの資源要求を満たす場合には、エッジVNFCはそのエッジ・サーバー上で展開される。そうでない場合には、VNFMのエッジVNFC展開要求は拒否される。
【0079】
段階44:エッジVNFCの展開完了後、エッジVNFCはサービス登録要求情報を中央VNFCに送る。
【0080】
段階45:中央VNFCはサービス構成情報およびユーザー端末情報をエッジVNFCに送達する。それにより、エッジVNFCは、ユーザーのために仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供する。
【0081】
モバイル・ネットワークでは、ユーザー端末の移動は位置情報の変化を伴い、エッジVNFCの展開位置も、ユーザー端末の位置情報の変化に基づいて調整される必要がある。ユーザー端末の位置情報が変化するとき、新たな位置情報が中央VNFCに通知され、中央VNFCはVNFMに、エッジVNFCを移行させるよう命令する。VNFMはVIMに、エッジVNFCのVMもしくはコンテナを移行させるよう命令する。VIMは、既知の位置情報とエッジ・サーバーとの間の関連付け関係を使うことによって、目標エッジ・サーバーを知り、該目標エッジ・サーバーの利用可能な資源が、移行されるべきエッジVNFCのVMもしくはコンテナを展開させるのに十分であれば、もとのエッジ・サーバーおよび該目標エッジ・サーバーに、VMまたはコンテナを移行させるための指示を送る。具体的なプロセスについては図5を参照されたい。
【0082】
図5は、エッジVNFCのVMもしくはコンテナを移行させる方法の手順を示している。具体的な段階は以下のとおり。
【0083】
段階50:ユーザー端末の位置情報が変化するとき、中央VNFCが、ユーザー端末によって送られた第二の位置情報を受信する。
【0084】
任意的に、ユーザー端末は、ユーザー端末の第二の位置情報を、ユーザー端末のサービス層プロトコル・メッセージに加え、該サービス層プロトコル・メッセージを中央VNFCに送る。サービスを申請するプロセスにおいて、中央VNFCは、パースすることを通じて、ユーザー端末の第二の位置情報を、サービス層プロトコル・メッセージから取得する。
【0085】
段階51:中央VNFCはVNFMに、エッジVNFCを移行させるために使われる移行要求メッセージを送る。移行要求メッセージは前記第二の位置情報を担持する。
【0086】
段階52:VNFMはVIMに、エッジVNFCの仮想マシンもしくはコンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを送る。第二の要求メッセージはユーザー端末の前記第二の位置情報を担持する。
【0087】
段階53:VIMは、前記第二の位置情報に基づいて目標エッジ・サーバーを決定する。
【0088】
エッジVNFCの新たな位置情報を示すには、VIMのVMもしくはコンテナ移行インターフェースにパラメータが加えられる必要がある。たとえば、上記の機能が実装できるよう、ユーザー端末の新たな位置情報を担持するようOpenStackの移行サーバー(migrate server)インターフェースにEdgeLocationInfo〔エッジ位置情報〕パラメータが加えられる。詳細については表4を参照されたい。
【表4】
【0089】
段階54:VIMはもとのエッジ・サーバーおよび目標エッジ・サーバーに、エッジVNFCの移行プロセスを完了させるよう、エッジVNFCの仮想マシンもしくはコンテナを移行させるために使われる指示情報を送る。
【0090】
段階55:もとのエッジ・サーバーがエッジVNFCの仮想マシンもしくはコンテナを目標エッジ・サーバーに移行させる。
【0091】
任意的に、エッジVNFCの仮想マシンもしくはコンテナは、ライブ移行技術またはコールド移行技術を使って移行されてもよい。エッジVNFCのVMもしくはコンテナは、もとのエッジ・サーバーから目標エッジ・サーバーに移行され、ユーザーのためのビジネス・サービスを提供し続ける。ライブ移行の間は、もとのエッジ・サーバーはユーザーにサービスし続け、移行プロセスにおいてもとのエッジ・サーバーは無効化されない。エッジVNFCのVMおよびコンテナが目標エッジ・サーバーにコピーされる。コールド移行の間は、まずもとのエッジ・サーバーが無効化される必要があり、次いで、エッジVNFCのVMおよびコンテナに記憶されていたユーザー・データが目標エッジ・サーバーにコピーされる。
【0092】
上記の実施形態において提供される仮想化ネットワーク機能を展開する方法に基づいて、本発明のある実施形態は、ネットワーク機能を展開するための装置600を提供する。本装置は、図4および図5に記載される方法における中央VNFCの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図6は、本発明のこの実施形態に基づく装置600の概略的な構造図である。図6に示されるように、装置600は、受信ユニット601および送信ユニット602を含む。
【0093】
受信ユニット601は、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信するよう構成される。
【0094】
送信ユニット602は、仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、エッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送るよう構成される。生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持し、前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0095】
任意的に、送信ユニット602がVNFMに、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送った後に、受信ユニット601はさらに:
展開されたエッジVNFCによって送られたサービス登録要求メッセージを受信するよう構成され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成され;
送信ユニット602はさらに:サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送り、前記エッジVNFCを使うことによって前記ユーザー端末のために前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供するよう構成される。
【0096】
任意的に、前記送信ユニットが、サービス構成情報およびユーザー端末情報を前記エッジVNFCに送った後、前記受信ユニットはさらに:
前記ユーザー端末の位置情報が変化するとき、前記ユーザー端末によって送られた第二の位置情報を受信するよう構成され;
前記送信ユニットはさらに、前記VNFMに、前記エッジVNFCを移行させ、該エッジVNFCの移行プロセスを実行するために使われる移行要求メッセージを送るよう構成され、前記移行要求メッセージは前記第二の位置情報を担持する。
【0097】
本発明のこの実施形態に関係した装置600は、独立したコンポーネントであってもよく、あるいは別のコンポーネントに統合されてもよい。
【0098】
本発明のこの実施形態における装置600の各ユニットの機能実装および対話様式については、関係した方法実施形態における記述をさらに参照されたいことを注意しておくべきである。詳細はここでは述べない。
【0099】
図7を参照するに、同じ発明概念に基づいて、本発明のある実施形態はさらに、ネットワーク機能を展開するためのデバイス700を提供する。デバイス700は、図4および図5に記載される方法における中央VNFCの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図7に示されるように、デバイス700は、メモリ701、プロセッサ702、受信器703および送信器704を含む。本発明の解決策を実行するプログラム・コードがメモリ701に記憶されており、プロセッサ702は実行を制御する。
【0100】
メモリ701に記憶されたプログラムは、プロセッサ702に、ネットワーク機能を展開する方法であって:受信器703を使うことによって、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信する段階と;送信器704を使うことによってVNFMに、エッジVNFCを生成し、該エッジVNFCの展開プロセスを実行するために使われる生成要求メッセージを送る段階とを含む、方法を実行するよう命令するために使われる。前記生成要求メッセージは前記第一の位置情報を担持する。前記仮想化ネットワーク機能は、中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0101】
プロセッサ702は、中央処理ユニット(CPU: central processing unit)または特定用途向け集積回路(ASIC: application-specific integrated circuit)であってもよく、プログラム実行を制御するよう構成された一つまたは複数の集積回路であってもよく、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA: field programmable gate array)を使って開発されたハードウェア回路であってもよく、あるいはベースバンド・チップであってもよい。
【0102】
一つまたは複数のメモリ701があってもよい。メモリ701は、読み出し専用メモリ(ROM: read-only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM: random access memory)または磁気ディスク記憶であってもよい。
【0103】
受信器703は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、受信器703は、ユーザー端末と通信してもよい。
【0104】
送信器704は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、送信器704は、ユーザー端末と通信してもよい。
【0105】
送信器704および受信器703は、同じエンティティー・モジュールであってもよく、たとえば送信および受信機能を実装できるエンティティー・モジュールであってもよい。たとえば、該エンティティー・モジュールは、トランシーバーと称されてもよい。あるいはまた、送信器704および受信器703は別個のエンティティー・モジュールであってもよい。
【0106】
メモリ701、送信器704および受信器703は、バスを使ってプロセッサ702に接続されてもよく、あるいは専用の接続ケーブルを使ってプロセッサ702に別個に接続されてもよい。
【0107】
上記に示した方法に対応するコードは、プロセッサ702を設計およびプログラムすることによってチップに組み込まれる。それにより、稼働するとき、チップは図4および図5に示した方法を実行できる。プロセッサ702をどのように設計およびプログラムするかは、当業者にはよく知られた技術である。詳細はここでは述べない。
【0108】
この実施形態におけるデバイス700は、上記の方法実施形態における関係した中央サーバー上で前記中央VNFCのすべての機能を実装するよう構成されてもよい。具体的な実装プロセスについては、上記の方法実施形態の関係した記述を参照されたい。詳細はここでは述べない。
【0109】
上記の実施形態において提供される仮想化ネットワーク機能を展開する方法に基づいて、本発明のある実施形態は、ネットワーク機能を展開するための装置800を提供する。本装置は、図4および図5に記載される方法におけるVNFMの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図8は、本発明のこの実施形態に基づく装置800の概略的な構造図である。図8に示されるように、装置800は、受信ユニット801および送信ユニット802を含む。
【0110】
受信ユニット801は、中央VNFCによって送られた、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信するよう構成される。生成要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報を担持する。
【0111】
送信ユニット802は、仮想化インフラストラクチャー・マネージャVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送るよう構成される。前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される。
【0112】
前記仮想化ネットワーク機能は前記中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0113】
任意的に、受信ユニット801はさらに:
前記エッジVNFCの前記展開プロセスが実行された後、前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを移行させるために使われる移行要求メッセージを受信するよう構成され、前記移行要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持し;
送信ユニット802はさらに、前記VIMに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを送るよう構成され、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第二の位置情報を担持し、前記エッジVNFCの移行プロセスは前記VIMを使うことによって実行される。
【0114】
本発明のこの実施形態に関係した装置800は、独立したコンポーネントであってもよく、あるいは別のコンポーネントに統合されてもよい。
【0115】
本発明のこの実施形態における装置800の各ユニットの機能実装および対話様式については、関係した方法実施形態における記述をさらに参照されたいことを注意しておくべきである。詳細はここでは述べない。
【0116】
図9を参照するに、同じ発明概念に基づいて、本発明のある実施形態はさらに、ネットワーク機能を展開するためのデバイス900を提供する。デバイス900は、図4および図5に記載される方法におけるVNFMの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図9に示されるように、デバイス900は、メモリ901、プロセッサ902、受信器903および送信器904を含む。本発明の解決策を実行するプログラム・コードがメモリ901に記憶されており、プロセッサ902は実行を制御する。
【0117】
メモリ901に記憶されているプログラムは、プロセッサ902に、ネットワーク機能を展開する方法であって:受信器903を使うことによって、中央VNFCによって送られた、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを受信する段階であって、前記生成要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報を担持する、段階と;送信器904を使うことによってVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送る段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持し、前記エッジVNFCの展開プロセスは前記VIMを使って実行される、段階とを含む方法を実行するよう命令するために使われ、前記仮想化ネットワーク機能は前記中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了され、前記エッジVNFCは前記第一の位置情報に基づいて構成される。
【0118】
プロセッサ902は、CPUまたは特定のASICであってもよく、プログラム実行を制御するよう構成された一つまたは複数の集積回路であってもよく、FPGAを使って開発されたハードウェア回路であってもよく、あるいはベースバンド・チップであってもよい。
【0119】
一つまたは複数のメモリ901があってもよい。メモリ901は、ROM、RAMまたは磁気ディスク記憶であってもよい。
【0120】
受信器903は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、受信器903は、中央VNFCと通信してもよい。
【0121】
送信器904は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、送信器904は、VIMと通信してもよい。
【0122】
送信器904および受信器903は、同じエンティティー・モジュールであってもよく、たとえば送信および受信機能を実装できるエンティティー・モジュールであってもよい。たとえば、該エンティティー・モジュールは、トランシーバーと称されてもよい。あるいはまた、送信器904および受信器903は別個のエンティティー・モジュールであってもよい。
【0123】
メモリ901、送信器904および受信器903は、バスを使ってプロセッサ902に接続されてもよく、あるいは専用の接続ケーブルを使ってプロセッサ902に別個に接続されてもよい。
【0124】
上記に示した方法に対応するコードは、プロセッサ902を設計およびプログラムすることによってチップに組み込まれる。それにより、稼働するとき、チップは図4および図5に示した方法を実行できる。プロセッサ902をどのように設計およびプログラムするかは、当業者にはよく知られた技術である。詳細はここでは述べない。
【0125】
この実施形態におけるデバイス900は、上記の方法実施形態における関係したVNFMのすべての機能を実装するよう構成されてもよい。具体的な実装プロセスについては、上記の方法実施形態の関係した記述を参照されたい。詳細はここでは述べない。
【0126】
上記の実施形態において提供される仮想化ネットワーク機能を展開する方法に基づいて、本発明のある実施形態は、ネットワーク機能を展開するための装置1000を提供する。本装置は、図4および図5に記載される方法におけるVIMの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図10Aは、本発明のこの実施形態に基づく装置1000の概略的な構造図である。図10のAに示されるように、装置1000は、受信ユニット1001および処理ユニット1002を含む。
【0127】
受信ユニット1001は、仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを受信するよう構成される。第一の要求メッセージは、ユーザー端末の第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する。
【0128】
処理ユニット1002は:前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させるよう構成される。前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了される。
【0129】
任意的に、図10のBに示されるように、本方法はさらに、送信ユニット1003を含む。
【0130】
処理ユニット1002が前記エッジVNFCの前記展開プロセスを完了させた後、受信ユニット1001はさらに、前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを受信するよう構成されており、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持する。
【0131】
処理ユニット1002はさらに、前記第二の位置情報に基づいて目標エッジ・サーバーを決定するよう構成される。
【0132】
送信ユニット1003は、前記エッジ・サーバーおよび前記目標エッジ・サーバーに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させて前記エッジVNFCの移行プロセスを完了させるために使われる指示情報を送るよう構成される。
【0133】
本発明のこの実施形態に関係した装置1000は、独立したコンポーネントであってもよく、あるいは別のコンポーネントに統合されてもよい。
【0134】
本発明のこの実施形態における装置1000の各ユニットの機能実装および対話様式については、関係した方法実施形態における記述をさらに参照されたいことを注意しておくべきである。詳細はここでは述べない。
【0135】
図11のAを参照するに、同じ発明概念に基づいて、本発明のある実施形態はさらに、ネットワーク機能を展開するためのデバイス1100を提供する。デバイス1100は、図4および図5に記載される方法におけるVNFMの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図11のAに示されるように、デバイス1100は、メモリ1101、プロセッサ1102および受信器1103を含む。本発明の解決策を実行するプログラム・コードがメモリ1101に記憶されており、プロセッサ1102は実行を制御する。
【0136】
メモリ1101に記憶されているプログラムは、プロセッサ1102に、ネットワーク機能を展開する方法であって:受信器1103を使うことによって、VNFMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを受信する段階であって、前記第一の要求メッセージはユーザー端末の第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する、段階と;前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる段階とを含む、方法を実行するよう命令するために使われ、前記仮想化ネットワーク機能は中央VNFCおよび前記エッジVNFCを使うことによって完了される。
【0137】
プロセッサ1102は、CPUまたは特定のASICであってもよく、プログラム実行を制御するよう構成された一つまたは複数の集積回路であってもよく、FPGAを使って開発されたハードウェア回路であってもよく、あるいはベースバンド・チップであってもよい。
【0138】
任意的には、図11のBに示されるように、本装置はさらに送信器1104を含む。前記プロセッサは:
前記エッジVNFCの前記展開プロセスが完了された後、受信器1103を使うことによって、前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させるために使われる第二の要求メッセージを受信する段階であって、前記第二の要求メッセージは前記ユーザー端末の第二の位置情報を担持する、段階と;前記第二の位置情報に基づいて目標エッジ・サーバーを決定する段階と;送信器1104を使うことによって、前記エッジ・サーバーおよび前記目標エッジ・サーバーに、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを移行させて前記エッジVNFCの移行プロセスを完了させるために使われる指示情報を送る段階とを実行するよう構成される。
【0139】
一つまたは複数のメモリ1101があってもよい。メモリ1101は、ROM、RAMまたは磁気ディスク記憶であってもよい。
【0140】
受信器1103は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、受信器1103は、VNFMと通信してもよい。
【0141】
送信器1104は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、送信器1104は、前記ネットワーク機能がその上に展開される中央サーバーおよび前記エッジ・サーバーと通信してもよい。
【0142】
送信器1104および受信器1103は、同じエンティティー・モジュールであってもよく、たとえば送信および受信機能を実装できるエンティティー・モジュールであってもよい。たとえば、該エンティティー・モジュールは、トランシーバーと称されてもよい。あるいはまた、送信器1104および受信器1103は別個のエンティティー・モジュールであってもよい。
【0143】
メモリ1101、送信器1104および受信器1103は、バスを使ってプロセッサ1102に接続されてもよく、あるいは専用の接続ケーブルを使ってプロセッサ1102に別個に接続されてもよい。
【0144】
メモリ1101、受信器1103および送信器1104は、バスを使ってプロセッサ1102に接続されてもよく、あるいは専用の接続ケーブルを使ってプロセッサ1102に別個に接続されてもよい。
【0145】
上記に示した方法に対応するコードは、プロセッサ1102を設計およびプログラムすることによってチップに組み込まれる。それにより、稼働するとき、チップは図4および図5に示した方法を実行できる。プロセッサ1102をどのように設計およびプログラムするかは、当業者にはよく知られた技術である。詳細はここでは述べない。
【0146】
上記の実施形態において提供される仮想化ネットワーク機能を展開する方法に基づいて、本発明のある実施形態は、ネットワーク機能を展開するための装置1200を提供する。本装置は、図5に記載される方法における目標エッジ・サーバーの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図12は、本発明のこの実施形態に基づく装置1200の概略的な構造図である。図12に示されるように、装置1200は、受信ユニット1201および処理ユニット1202を含む。
【0147】
受信ユニット1201は、VIMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナをもとのエッジ・サーバーから目標エッジ・サーバーに移行させるための指示情報を受信するよう構成される。
【0148】
受信ユニット1201はさらに、前記もとのエッジ・サーバーによって送られた前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを受信するよう構成される。
【0149】
処理ユニット1202は、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを使うことによって前記ユーザー端末のための前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供するよう構成される。
【0150】
本発明のこの実施形態に関係した装置1200は、独立したコンポーネントであってもよく、あるいは別のコンポーネントに統合されてもよい。
【0151】
本発明のこの実施形態における装置1200の各ユニットの機能実装および対話様式については、関係した方法実施形態における記述をさらに参照されたいことを注意しておくべきである。詳細はここでは述べない。
【0152】
図13を参照するに、同じ発明概念に基づいて、本発明のある実施形態はさらに、ネットワーク機能を展開するためのデバイス1300を提供する。デバイス1300は、図5に記載される方法における目標エッジ・サーバーの実行プロセスを実行するよう構成されてもよい。図13に示されるように、デバイス1300は、メモリ1301、プロセッサ1302および受信器1303を含む。本発明の解決策を実行するプログラム・コードがメモリ1301に記憶されており、プロセッサ1302は実行を制御する。
【0153】
メモリ1301に記憶されているプログラムは、プロセッサ1302に、ネットワーク機能を展開する方法であって:受信器1303を使うことによって、VIMによって送られた、エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナをもとのエッジ・サーバーから目標エッジ・サーバーに移行させるための指示情報を受信する段階と;前記もとのエッジ・サーバーによって送られた前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを受信する段階と;前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを使うことによって前記ユーザー端末のための前記仮想化ネットワーク機能のビジネス・サービスを提供する段階とを含む、方法を実行するよう命令するために使われる。
【0154】
プロセッサ1302は、CPUまたは特定のASICであってもよく、プログラム実行を制御するよう構成された一つまたは複数の集積回路であってもよく、FPGAを使って開発されたハードウェア回路であってもよく、あるいはベースバンド・チップであってもよい。
【0155】
一つまたは複数のメモリ1301があってもよい。メモリ1301は、ROM、RAMまたは磁気ディスク記憶であってもよい。
【0156】
受信器1303は、外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。たとえば、受信器1303は、VIMと通信してもよい。
【0157】
メモリ1301および受信器1303は、バスを使ってプロセッサ1302に接続されてもよく、あるいは専用の接続ケーブルを使ってプロセッサ1302に別個に接続されてもよい。
【0158】
上記に示した方法に対応するコードは、プロセッサ1302を設計およびプログラムすることによってチップに組み込まれる。それにより、稼働するとき、チップは図5に示した方法を実行できる。プロセッサ1302をどのように設計およびプログラムするかは、当業者にはよく知られた技術である。詳細はここでは述べない。
【0159】
この実施形態におけるデバイス1300は、上記の方法実施形態における関係した目標エッジ・サーバーのすべての機能を実装するよう構成されてもよい。具体的な実装プロセスについては、上記の方法実施形態の関係した記述を参照されたい。詳細はここでは述べない。
【0160】
上記の実施形態に基づいて、本発明のある実施形態はさらに、ネットワーク・エッジ・コンピューティングを使って仮想化ネットワーク機能を展開するためのシステムを提供する。仮想化ネットワーク機能は、中央仮想化ネットワーク機能コンポーネントVNFCおよびエッジVNFCを使うことによって完了される。本システムは、前記中央VNFC、VNFMおよびVIMを含む。中央VNFCは図6に示した装置または図7に示したデバイスにおいて展開され、VNFMは図8に示した装置または図9に示したデバイスであり、VIMは図10のAまたはBに示した装置である。詳細は次のとおり。
【0161】
前記中央VNFCは:ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信し、前記仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMに、前記エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送るよう構成される。前記生成第一要求メッセージは前記第一の位置情報を担持する。
【0162】
前記VNFMは:前記中央VNFCによって送られた、前記エッジVNFCを生成するために使われる前記生成要求メッセージを受信し、前記VIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる第一の要求メッセージを送るよう構成され、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する。
【0163】
前記VIMは:前記VNFMによって送られた、前記エッジVNFCの前記仮想マシンまたは前記コンテナを生成するために使われる前記第一の要求メッセージを受信する段階であって、前記第一の要求メッセージは前記ユーザー端末の前記第一の位置情報および前記エッジVNFCの前記ミラーを担持する、段階と;前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる段階とを実行するよう構成される。
【0164】
まとめると、本発明のこの実施形態では、ユーザー端末によって送られた第一の位置情報を受信した後、中央VNFCがVNFMに、エッジVNFCを生成するために使われる生成要求メッセージを送る。前記生成第一要求メッセージは前記第一の位置情報を担持する。前記生成要求メッセージを受信した後、VNFMはVIMに、前記エッジVNFCの仮想マシンまたはコンテナを生成するために使われる前記第一の要求メッセージを送る。前記第一の要求メッセージは前記第一の位置情報および前記エッジVNFCのミラーを担持する。前記VIMは、前記第一の位置情報に基づいてエッジ・サーバーを決定し、前記エッジVNFCの前記ミラーに基づいて前記エッジ・サーバー上で前記エッジVNFCを展開して、前記エッジVNFCの展開プロセスを完了させる。このようにして、エッジVNFCの展開位置がNECシナリオにおいてユーザーに近接することが実現でき、サービス遅延を短縮し、ビジネスのサービスの品質を改善し、ネットワークの内部帯域幅要求を低減させる。
【0165】
当業者は、本発明の実施形態が方法、システムまたはコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供されうることを理解するはずである。よって、本発明は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施形態の形を使いうる。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能プログラム・コードを含む一つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスク・メモリ、CD-ROM、光学式メモリなどを含むがそれに限られない)上で実装されるコンピュータ・プログラム・プロダクトの形を使ってもよい。
【0166】
本発明は、本発明の実施形態に基づく方法、デバイス(システム)およびコンピュータ・プログラム・プロダクトのフローチャートおよび/またはブロック図を参照して記述されている。フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロックならびにフローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実装するために、コンピュータ・プログラム命令が使用されてもよいことを理解しておくべきである。これらのコンピュータ・プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサまたは他の任意のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサのために提供されて、機械を生成してもよく、それにより、コンピュータまたは他の任意のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される該命令は、フローチャートにおける一つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックにおける特定の機能を実装するための装置を生成する。
【0167】
これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータまたは他の任意のプログラム可能なデータ処理デバイスに特定の仕方で機能するよう命令できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。それにより、コンピュータ可読メモリに記憶された該命令が、命令装置を含む人工物を生成する。該命令装置は、フローチャートにおける一つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックにおける指定された機能を実装する。
【0168】
これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてもよい。それにより、一連の動作および段階が該コンピュータまたは他のプログラム可能なデバイス上で実行され、それによりコンピュータ実装される処理を生成する。したがって、該コンピュータまたは他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートにおける一つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックにおける特定の機能を実装するためのステップを提供する。
【0169】
本発明のいくつかの実施形態が記述されたが、当業者は、ひとたび基本的な発明概念を学習すれば、これらの実施形態に変更および修正を加えることができる。よって、付属の請求項は、好ましい実施形態をカバーするよう解釈され、すべての変更および修正は本発明の範囲内にはいることが意図されている。
【0170】
明らかに、当業者は、本発明の実施形態の範囲から外れることなく本発明の実施形態にさまざまな修正および変形を加えることができる。本発明は、付属の請求項およびその等価な技術によって定義される保護の範囲内にはいる限り、これらの修正および変形をカバーすることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13