特許第6710982号(P6710982)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6710982
(24)【登録日】2020年6月1日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ用リング及びゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/02 20150101AFI20200608BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20200608BHJP
【FI】
   A63B53/02
   A63B102:32
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-10782(P2016-10782)
(22)【出願日】2016年1月22日
(65)【公開番号】特開2017-127585(P2017-127585A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2018年12月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】592014104
【氏名又は名称】ブリヂストンスポーツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100144967
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 隆之
(72)【発明者】
【氏名】柳沢 正樹
【審査官】 宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−066124(JP,A)
【文献】 実開平04−030561(JP,U)
【文献】 実開昭54−130573(JP,U)
【文献】 特開2009−291602(JP,A)
【文献】 米国特許第05711721(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00 − 53/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホゼル穴を有するヘッドと、
スリーブシャフト挿入穴を有し、該ホゼル穴に挿入されるスリーブと、
該スリーブシャフト挿入穴に挿入されたシャフトと、
シャフトが挿通されるシャフト挿通孔を有するゴルフクラブ用リングと
を有するゴルフクラブにおいて、
該ゴルフクラブ用リングは、上部と、該上部よりも大径の下部とを有し、該上部の最外径は該下部の最外径よりも小さく、
該ゴルフクラブ用リングの上部は、長さTだけ前記スリーブから突出しており、この突出長さTは0.5〜2.0mmであり、
該スリーブシャフト挿入穴は、該ゴルフクラブ用リングの該下部よりも小径のスリーブシャフト挿入穴下部と、該ゴルフクラブ用リングの該下部が挿入されるスリーブシャフト挿入穴上部とを有していることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項2】
請求項において、前記ゴルフクラブ用リングは、前記上部の上位側の外周面は、上方ほど縮径する傾斜部となっていることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項3】
請求項又はにおいて、前記ゴルフクラブ用リングは、前記上部に、前記シャフト挿通孔と、該上部の外周面とを連通する貫通部が設けられていることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項4】
請求項ないしのいずれか1項において、前記ゴルフクラブ用リングの前記上部の最外径は、前記スリーブシャフト挿入穴上部よりも小さいことを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項5】
請求項ないしのいずれか1項において、前記ゴルフクラブ用リングの上部と前記スリーブシャフト挿入穴上部の内周面との間に接着剤が充填されていることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項において、前記ゴルフクラブ用リングの前記上部の上位側の外周面は、上方ほど縮径する傾斜部となっており、該傾斜部の高さIが前記突出長さTと同一であることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項において、前記スリーブの上部(5d)の側面に傾斜面部(5f)が設けられていることを特徴とするゴルフクラブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブのシャフトの先端部が挿通されるゴルフクラブ用リングと、このゴルフクラブ用リングが装着されたゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブのホゼル穴付近においてシャフトに局部的に応力が集中することを防止するために、ホゼル穴付近にフェルール等の部材を配置することが知られている(特許文献1〜7)。また、フェルールのついたシャフトの先端にシャフトホルダ(スリーブ)を装着したゴルフクラブも知られている。(特許文献8)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−158498
【特許文献2】特開2003−93552
【特許文献3】特開2002−177417
【特許文献4】特開2002−771
【特許文献5】特開平7−185048
【特許文献6】実開昭59−69764
【特許文献7】実開昭51−114160
【特許文献8】特開2011−103985
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スリーブの上側にさらにフェルールを配置したゴルフクラブは、ヘッドのホゼルから突出する部分が、スリーブ上部と、さらにその上のフェルールとなり、アドレス時にこの部分が長く感じられ、構えにくい場合がある。
【0005】
本発明は、シャフト部に局部的に応力が集中することを防止することができると共に、ヘッドのホゼルからの突出する部分が短く、アドレス時に構えやすくすることができ、ゴルフクラブ用リングとスリーブとの接着力を高めることができるゴルフクラブ用リングと、このゴルフクラブ用リングを備えたゴルフクラブとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のゴルフクラブ用リングは、シャフトが挿通されるシャフト挿通孔を有し、該シャフトに装着されるゴルフクラブ用リングであって、上部と、該上部よりも大径の下部とを有し、該上部の最外径は該下部の最外径よりも小さいことを特徴とする。
【0007】
本発明のゴルフクラブ用リングの一態様では、前記上部の上位側の外周面は、上方ほど縮径する傾斜部となっている。
【0008】
本発明のゴルフクラブ用リングの一態様では、前記上部に、前記シャフト挿通孔と、該上部の外周面とを連通する貫通部が設けられている。
【0009】
本発明のゴルフクラブは、ホゼル穴を有するヘッドと、スリーブシャフト挿入穴を有し、該ホゼル穴に挿入されるスリーブと、該スリーブシャフト挿入穴に挿入されたシャフトと、シャフトが挿通されるシャフト挿通孔を有するゴルフクラブ用リングとを有するゴルフクラブにおいて、該ゴルフクラブ用リングは、上部と、該上部よりも大径の下部とを有し、該上部の最外径は該下部の最外径よりも小さく、該スリーブシャフト挿入穴は、該ゴルフクラブ用リングの該下部よりも小径のスリーブシャフト挿入穴下部と、該ゴルフクラブ用リングの該下部が挿入されるスリーブシャフト挿入穴上部とを有していることを特徴とする。
【0010】
本発明のゴルフクラブの一態様では、前記ゴルフクラブ用リングは、前記上部の上位側の外周面は、上方ほど縮径する傾斜部となっている。
【0011】
本発明のゴルフクラブの一態様では、前記ゴルフクラブ用リングは、前記上部に、前記シャフト挿通孔と、該上部の外周面とを連通する貫通部が設けられている。
【0012】
本発明のゴルフクラブの一態様では、前記ゴルフクラブ用リングの前記上部の最外径は、前記スリーブシャフト挿入穴上部よりも小さい。
【0013】
本発明のゴルフクラブの一態様では、前記ゴルフクラブ用リングの上部と前記スリーブシャフト挿入穴上部の内周面との間に接着剤が充填されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明のゴルフクラブ用リング及びゴルフクラブにあっては、シャフト部に局部的に応力が集中することを防止することができると共に、ヘッドのホゼルからの突出する部分が短く、アドレス時に構えやすくすることができ、ゴルフクラブ用リングとスリーブとの接着力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施の形態に係るゴルフクラブ用リングの正面図である。
図2図1のゴルフクラブ用リングの縦断面図である。
図3図1のゴルフクラブ用リングを備えたスリーブ上部の縦断面図である。
図4】実施の形態に係るゴルフクラブのホゼル付近の縦断面図である。
図5】(a)図は実施の形態に係るゴルフクラブに用いられるスリーブの側面図である。(b)図はこのスリーブと、それに装着されるゴルフクラブ用リングの縦断面図である。
図6図5のスリーブの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1,2を参照して実施の形態に係るゴルフクラブ用リング10について説明する。
【0017】
ゴルフクラブ用リング10の材料は特に制限されないが、例えば、セルロイド樹脂やその他の樹脂組成物等を用いることができる。
【0018】
このゴルフクラブ用リング10は、上下方向に貫通するシャフト挿通孔14を有した略円環状である。シャフト挿通孔14の直径Cは、該シャフト挿通孔14に挿通されるシャフト4(図4)の先端部の直径よりも小さい。特に制限されないが、直径Cは7mm以上、10mm以下である。この実施の形態では、直径Cは8.3mmである。
【0019】
ゴルフクラブ用リング10は、下部11と、該下部11よりも直径が小さい上部12とを有する。上部12は、その上位側が、上方ほど縮径するテーパ状の傾斜部12aとなっており、該傾斜部12aよりも下側は、以下に説明する貫通部13を除き、縦方向Zにわたって等径の円筒部12bとなっている。縦方向Zにおいて、傾斜部12aの円筒部12bに対する傾斜角度θは、0°超、45°以下である。この実施の形態では、傾斜角度θは17°である。下部11は、縦方向Zにわたって等径の円筒状である。図1における縦方向Zは、シャフト挿通孔14の中心軸14Xと平行な方向である。また、縦方向Zと直交方向を横方向Yとする。
上部の最外径Bは、特に制限されないが、7mm以上、12mm以下であり、この実施の形態では10.0mmである。下部の最外径Aは、特に制限されないが、7.5mm以上、13mm以下であり、この実施の形態では10.3mmである。上部の最外径Bは下部の最外径Aよりも小さくなっている。
上部の高さFは、特に制限されないが、2mm以上、10mm以下である。下部の高さHは、特に制限されないが、1mm以上、10mm以下である。
【0020】
上部12には、半径方向に貫通してシャフト挿通孔14と上部外周面12gとを連通する貫通部13が設けられている。この実施の形態では、貫通部13は上部12の直径方向に対峙して2個設けられているが、3個又はそれ以上設けられてもよい。3個以上の貫通部を設ける場合、各貫通部13は周方向に等間隔で配置してもよい。貫通部13は、この実施の形態では横方向に長さDを有する楕円形の貫通孔であるが、これに限定されず、円形や多角形等の形状でもよい。貫通部13の横方向の長さDは、1mm以上、10mm以下であり、この実施の形態では3.0mmである。貫通部13の縦方向の高さGは、1mm以上、5mm以下であり、この実施の形態では1.8mmである。
【0021】
以下、図3〜6を参照して実施の形態に係るゴルフクラブ1を説明する。このゴルフクラブ1は、ヘッド2のホゼル3のホゼル穴3Hに対し、ゴルフクラブ用リング10及びシャフト4付きのスリーブ5を差し込み、ボルト(固定ねじ)6で着脱可能に固定したものである。この実施の形態では、ヘッド2は中空のウッド型のものであるが、アイアン型やユーティリティ型等であってもよい。
【0022】
ホゼル穴3Hは、上端が開放し、下端の底面部7にボルト挿通孔7aが設けられている。ボルト6は、このボルト挿通孔7aを通ってスリーブ5のスリーブねじ穴6hにねじ込まれている。図5(b)における縦方向Zは、スリーブねじ孔6hの中心軸6Aと平行な方向である。また、縦方向Zと直交方向を横方向Yとする。図1における縦方向Zと、図5(b)における縦方向Zは同じ方向である。
【0023】
この実施の形態では、スリーブシャフト挿入穴9の軸心方向9Xは縦方向Zと同じ方向になっているが、縦方向Zに対し傾斜していてもよい。
【0024】
ホゼル穴3Hは、ホゼル穴上部3aと、ホゼル穴中間部3bと、ホゼル穴下部3cとを有する。ホゼル穴上部3aの内周面には、以下に説明するスリーブ係合部5aの雄形スプライン8bに係合するように形成された雌形スプライン8aが設けられている。ホゼル穴中間部3bは、次に説明するスリーブ5のスリーブ中間部5bが挿入可能な内径を有している。ホゼル穴下部3cはホゼル穴中間部3bと等径である。
【0025】
スリーブ5は、図5,6の通り、上側から順次スリーブ上部5dと、スリーブ係合部5aと、スリーブ中間部5bと、スリーブ下部5cとを有している。スリーブ係合部5aの外周面には雄形スプライン8bが設けられている。
【0026】
スリーブ上部5dの側面(外周面)は、円筒面部5eと、それよりも上側の、上方ほど径が小さくなる傾斜面部5fとからなっている。
【0027】
この傾斜面部5fの縦方向に対する傾斜角αは、0°超、45°以下である。この実施の形態では、傾斜角αは14°である。これにより、従来のように、側面に傾斜角のついたフェルールをシャフト先端側に取り付け、フェルールをスリーブ頂面5gに当接させて、シャフト外径とスリーブ頂面の外径の差を小さくするような必要がなくなる。
【0028】
円筒面部5eの直径は、スリーブ係合部5aよりも大きく、円筒面部5eとスリーブ係合部5aとの境界部が段差状のスリーブホゼル上面接触部5sとなっている。
【0029】
スリーブ5は、スリーブホゼル上面接触部5sがホゼル3の上端3tに当接するまで、ホゼル穴3Hの雌形スプライン8aとスリーブ5の雄形スプライン8bとを係合させながら、ホゼル穴3Hに挿入される。
【0030】
スリーブ中間部5bは、スリーブ係合部5aよりも直径(外径)が小さく、スリーブ下部5cよりも直径(外径)が大きい。スリーブ中間部5bには、少なくとも部分的に、縦方向Zと同じ方向に延びる外周面部分や、スリーブシャフト挿入穴の中心軸に向かい凹むような湾曲面部分を有してもよい。この実施の形態では、スリーブ中間部5bは、縦方向Zと同じ方向に延びる外周面部分を有している。
【0031】
スリーブ頂面5gから下方に向ってスリーブシャフト挿入穴9が設けられている。スリーブシャフト挿入穴9は、大径のスリーブシャフト挿入穴上部9aと、小径のスリーブシャフト挿入穴下部9cと、それらの間のスリーブシャフト挿入穴移行部9bとを有する。スリーブシャフト挿入穴移行部9bは、下方ほど径が小さくなっている。スリーブシャフト挿入穴移行部9bの内周面9iは、テーパ状であってもよく、スリーブ5の縦断面においてスリーブシャフト挿入穴9の軸心に向って凸となるように湾曲する曲率を周方向にわたり有してもよい。この実施の形態では、内周面9iは湾曲する曲率を周方向にわたり有している。これにより、ゴルフボールを打撃した場合、スリーブシャフト挿入穴上部9aとスリーブシャフト挿入穴下部9cとの間付近でシャフト4に応力が集中することが防止される。
【0032】
スリーブシャフト挿入穴下部9cの内径(直径)dは、ゴルフクラブ用リング10の下部最外径Aよりも小さい。スリーブシャフト挿入穴上部9aの内径(直径)dはゴルフクラブ用リング10の下部11が挿入可能な大きさとなっている。スリーブシャフト挿入穴上部9aの内径dはゴルフクラブ用リング10の上部12の最外径Bよりも大きい。これにより、ゴルフクラブ用リング10がスリーブシャフト挿入穴上部9aに挿入された場合、スリーブシャフト挿入穴上部9aの内周面9nとゴルフクラブ用リング10の上部12の外周面12gとの間に比較的広い隙間を生じさせることができる。この隙間に接着剤を充填させることで、ゴルフクラブ用リング10とスリーブ5の接着力を高め、ゴルフボール打撃時にゴルフクラブ用リングがシャフトからずれることを抑制することができる。
また、ゴルフクラブ用リング10に貫通部13を設けることで、貫通部13にも接着剤が充填される。これにより、ゴルフクラブ用リング10とスリーブ5とシャフトの接着力をさらに高めることができる。
【0033】
スリーブシャフト挿入穴上部9aとシャフト4の間にゴルフクラブ用リング10が配置されることで、スリーブシャフト挿入穴上部9a付近で局部的にシャフト4に応力が集中することが防止される。ゴルフクラブ用リング10は、スリーブシャフト挿入穴上部9aとスリーブシャフト挿入穴移行部9bの境界部9kに当接するまでスリーブシャフト挿入穴9に挿入される。スリーブシャフト挿入穴上部9aの軸心線方向長さLは、ゴルフクラブ用リング10の高さE(高さF+高さH)よりも小さい。ゴルフクラブ用リング10は、スリーブ5に装着された際に、スリーブシャフト挿入穴上部9aの軸心線方向長さLとゴルフクラブ用リング10の高さEとの差T=L−Eだけ、スリーブ5の頂面5gから突出する。この突出長さTは、0.5mm以上、2mm以下である。この実施の形態では、突出長さTは1mmである。突出長さTが大き過ぎると、アドレス時にこの部分が長く感じられ、構えにくい場合がある。
【0034】
傾斜部12aの高さIは、突出長さTと同一かそれよりも大きいことが好ましい。これにより、ゴルフクラブ用リング10のうち、スリーブ5gの頂面5gから突出する部分は傾斜部12aのみとなる。この実施の形態では、傾斜部12aの高さIと突出長さTは同一である。
【0035】
このゴルフクラブ1にあっては、ゴルフクラブ用リング10の傾斜部12aがスリーブ5の上頂面5gから上方に突出しており、ゴルフクラブ用リング10の上端面10gとシャフト4の外径との差が小さく、アドレス時に構えやすい。また、スリーブ上部5dの側面に傾斜面部5fが設けられ、傾斜角度がついているので、スリーブ5の上端面5gとシャフト4の外径との差が小さく、アドレス時にさらに構えやすい。
【0036】
シャフト4とゴルフクラブ用リング10とスリーブ5の固着手順としては、まずシャフト4をゴルフクラブ用リング10のシャフト挿通孔14に挿通する。次に、ゴルフクラブ用リング10の周囲とシャフト4の先端の周囲に接着剤を塗布する。次に、ゴルフクラブ用リング10が、スリーブシャフト挿入穴上部9aとスリーブシャフト挿入穴移行部9bの境界部9kに当接するまでスリーブシャフト挿入穴9に挿入し、スリーブ挿入穴の外部にはみ出した接着剤を拭き取り、接着剤を硬化させることで、シャフト4とゴルフクラブ用リング10とスリーブ5が固着される。ただし、固着手順はこれに限定されるものではない。
【0037】
このゴルフクラブ用リング10及びゴルフクラブ1にあっては、ゴルフクラブ用リング10の上部12の外周面12gとスリーブシャフト挿入穴9aの内周面9nとの間に接着剤を充填することにより、ゴルフクラブ用リング10とスリーブ5との接着力を高めることができる。これにより、ゴルフボール打撃時にゴルフクラブ用リングがシャフトからずれることを抑制することができる。
【0038】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の構成とされてもよい。例えば、スリーブを有しないゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブ用リング10をゴルフクラブヘッドのホゼル穴に直接挿入してもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 ゴルフクラブ
2 ヘッド
3 ホゼル
3H ホゼル穴
4 シャフト
5 スリーブ
6 ボルト
9 スリーブシャフト挿入穴
10 ゴルフクラブ用リング
11 ゴルフクラブ用リングの下部
12 ゴルフクラブ用リングの上部
13 貫通部
14 シャフト挿通孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6