(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を、
図1〜15を参照して説明する。
【0017】
シート切断具Aは、種々のシートf2を切断し得るものである。シート切断具Aは、
図1に一例として示すように、封筒F(例えば、日本郵便株式会社の「レターパック(登録商標)」などが挙げられる。)を開封するために使用され得るものとなっている。すなわち、シート切断具Aは、図示しない物品を収納し得る封筒本体f1の端縁から延出したシートf2たる被覆片(以下、単に「シートf2」と説明する場合がある。)を切断し得るように構成されている。シートf2たる被覆片は、その自由端側が封筒本体f1の開口部近傍に貼り付けられるものであり、貼り付けられた状態で封筒本体f1の開口部を覆い得るように設けられている。シートf2たる被覆片は、シート切断具Aの刃1に切断され、切断された後に、切断端縁e1を有した一方のシート部分f21、及び、切断端縁e2を有した他方のシート部分f22が形成されるようになっている。
【0018】
<シート切断具A>
シート切断具Aは、シートf2を切断するための刃1を備えた刃ユニットCと、この刃ユニットCを着脱可能に支持し得る支持体本体Dとを主体に構成されている。シート切断具Aにおける刃ユニットCは、使用を重ねることにより刃1の劣化が生じた場合等に、交換用である同一形状をなす他の刃ユニットと取り替え可能に構成されている。
【0019】
<刃ユニットC>
刃ユニットCは、平板状に形成された刃1と、この刃1を支持するユニット部材2とを備えている。ユニット部材2は、刃1における先端に形成された鋭利な部分である尖端部11の一端側すなわち側面視における上側に配された一方のユニット形成部材たる上のユニット形成部材21と、刃1の尖端部11の他端側すなわち側面視における下側に配された他方のユニット形成部材たる下のユニット形成部材22と、刃1の基端側すなわち側面視における後側に配された基端側ユニット形成部材23を備えている。
【0020】
刃1は、プレス加工等により作られた金属製のものであり、その尖端部11をシートf2に係わらせて当該シートf2を一方のシート部分f21と他方のシート部分f22とに切断し得るものである。この実施形態では、刃1は、その尖端部11が上下方向に延びてなるものであり、且つ、尖端部11が略直線状に形成されたものとなっている。
【0021】
刃1は、その尖端部11が、切断箇所Pのシート面に直交する角度よりも傾いた角度でシートf2に当接し得るように、上のユニット形成部材21、下のユニット形成部材22、及び、基端側ユニット形成部材23に支持されている。すなわち、刃1は、切断されるべきシートf2に対して直交する姿勢で当該シートf2に係わり合うのではなく、切断されるべきシートf2に対して直交する姿勢よりも傾いた姿勢で当該シートf2に係わり合うように配設されている。つまり、刃1は、正面視(
図2)における水平に対して傾いた姿勢をなして配されている。
【0022】
刃1は、その尖端部11が、切断されるべきシートf2の進行方向に直交する角度よりも傾いた角度でシートf2に当接し得るように、上のユニット形成部材21、及び、基端側ユニット形成部材23に支持されている。すなわち、刃1は、側面視において、尖端部11が後傾するように配設されている。
【0023】
次いで、刃1を支持しているユニット部材2について詳述する。
【0024】
ユニット部材2は、合成樹脂により一体に形成されたものであり、側面視において尖端部11を前側に向かって露出させつつ刃1の上端部、後端部、及び、下端部を取り囲む形状をなしている。ユニット部材2は、上のユニット形成部材21、下のユニット形成部材22、及び、基端側ユニット形成部材23を主体に構成されており、これらが樹脂により一体に形成されている。
【0025】
上のユニット形成部材21は、刃1の上端部を支持しているものである。上のユニット形成部材21は、支持体本体Dの上支持部分41に係合し得る形状すなわち内嵌めされ得る形状に設定されている。上のユニット形成部材21の前端部は、側面視において、刃1の尖端部11よりも前側に位置している。上のユニット形成部材21には、支持体本体Dの上支持部分41に形成された段部a11に係わり合う鍔部21aが設けられている。
【0026】
刃ユニットCと支持体本体Dとの間には、通常の使用態様において、刃ユニットCが支持体本体Dに対して抜け出ることを抑制するための抜け止め機構が設けられている。この実施形態では、シート切断具Aの抜け止め機構は、刃ユニットCに設けられた凸部t1と、支持体本体Dに設けられた凹部t2とを主体に構成されている。凸部t1と凹部t2が係わり合うことによって、支持体本体Dに対する刃ユニットCの離脱が抑制されている。上のユニット形成部材21の側面には、上支持部分41の内側面に形成された凹部t2に節度係合し得る凸部t1が設けられている。
【0027】
下のユニット形成部材22は、側面視において、その上部分が基端側ユニット形成部材23に連続しているものである。下のユニット形成部材22の前端部は、側面視において、尖端部11よりも前側に位置している。下のユニット形成部材22と上のユニット形成部材21との間には、シート挿入空間spが形成されている。
【0028】
基端側ユニット形成部材23は、刃1の後端部を支持しているものである。基端側ユニット形成部材23は、側面視において、その上部分が上のユニット形成部材21に連続しており、その下部分が下のユニット形成部材22に連続している。基端側ユニット形成部材23は、背面視において、下のユニット形成部材22に対して傾いた姿勢(左側に傾斜した姿勢)で配設されている。
【0029】
なお、この実施形態では、基端側ユニット形成部材23に、刃1によって切断された一方のシート部分f21の軌道と、刃1によって切断された他方のシート部分f22の軌道を異ならせるためのシート案内手段Eが設けられているが詳しくは後述する。
【0030】
<支持体本体D>
刃ユニットCを着脱可能に保持し得る支持体本体Dについて説明する。なお、本明細書において、「刃保持要素B」とは、支持体本体D、及び、ユニット部材2により構成された概念である。
【0031】
支持体本体Dは、使用者が手指により把持して操作し得る柄部3と、この柄部3の前側に配されたユニット支持部4と、このユニット支持部4に形成されたシート挿入空間spに配されたシート誘導部5とを備えたものである。柄部3、及び、ユニット支持部4は、合成樹脂により一体に形成されている。シート誘導部5は、ユニット支持部4とは別体に構成されたもので、ユニット支持部4に取り付けられている。
【0032】
柄部3は、前後方向に延びた棒状のものである。柄部3は、操作者の手指によって掴むことができる寸法に設定されている。操作者は、手指によって柄部3を包むように把持したまま、当該柄部3の延伸方向に合わせるようにして、シート切断具A全体を前側に移動させる(
図5、
図6における矢印Zを参照)ことにより、特定の箇所に固定配置されている切断対称物であるシートf2を切断できるようになっている。
【0033】
ユニット支持部4は、上のユニット形成部材21を支持し得る上支持部分41と、下のユニット形成部材22を支持し得る下支持部分42と、刃1の後側に配されて上のユニット形成部材21と下のユニット形成部材22と連結する連結部分43とを備えている。
【0034】
上支持部分41は、刃ユニットCにおける下のユニット形成部材22、基端側ユニット形成部材23、及び、刃1を通過させ得るとともに上のユニット形成部材21を支持し得る上下方向に連通した保持孔a1を備えている。この保持孔a1に上のユニット形成部材21が嵌合するようになっている。保持孔a1には刃ユニットCに設けられた凸部t1が係合し得る凹部t2が形成されている。
【0035】
下支持部分42は、刃ユニットCにおける下のユニット形成部材22と嵌合し得る保持孔a2を備えている。保持孔a2の下には、当該保持孔a2よりも小径に設定された連通孔a3が設けられている。連通孔a3は、支持体本体Dから刃ユニットCを取り出す際に好適に使用される。すなわち、押圧用の任意の部材等を連通孔a3に挿通し、刃ユニットCにおける下のユニット形成部材22を下側から上側に向かって押圧することにより、刃ユニットCは支持体本体Dから離脱し得るようになっている。
【0036】
シート挿入空間spは、切断されるべきシートf2が挿入され得る空間であり、上支持部分41と下支持部分42との間に形成されている。シート挿入空間spに挿入されるシートf2は、その切断箇所Pにおける一面側が上を向くとともに他面側が下を向く姿勢をなすように設定されている。
【0037】
連結部分43は、刃ユニットCにおける基端側ユニット形成部材23の後側に配されたものであり、上支持部分41の後部と下支持部分42の後部との間に形成されている。この連結部分43には、シート案内手段Hが設けられているが詳しくは後述する。
【0038】
シート誘導部5は、シート挿入空間spに設けられ切断されるべきシートf2を特定の上下位置に誘導するためのもので、この実施形態では、シートf2を側面視において上方向に誘導するための傾斜面を備えている。シート誘導部5は、ユニット支持部4とは別体をなし、樹脂により形成された板状の部位を主体に構成されている。シート誘導部5は、その前端部が支持体本体Dにおける下支持部分42の前端部に接続している。シート誘導部5は、正面視において山型をなす曲面状の傾斜面を有したものであり、上支持部分41において下方に突出した左右の下端部41aと協働して、シートf2を上側に向かって凸をなすように一定程度湾曲させて、シートf2に一定の張りを与え得るように構成されている。
【0039】
<シート案内手段E、H>
シート案内手段E、Hは、刃1によって切断された一方のシート部分f21の軌道と刃1によって切断された他方のシート部分f22の軌道を異ならせるためものであり、刃1の尖端部11よりも後の位置に設けられている。シート案内手段E、Hは、一方のシート部分f21を上方向に案内し得るものであり、他方のシート部分f22を下方向に案内し得るものである。換言すれば、シート案内手段E、Hは、背面視において(特に
図3を参照)、一方のシート部分f21における切断端縁e1の高さ位置と他方のシート部分f22における切断端縁e2の高さ位置を異ならせるためのものである。
【0040】
この実施形態では、シート案内手段E、Hは、刃保持要素Bに設けられている。すなわち、第一のシート案内手段Eは、刃保持要素Bであるユニット部材2の基端側ユニット形成部材23に設けられている。第二のシート案内手段Hは、刃保持要素Bである支持体本体Dの連結部分43に設けられている。
【0041】
刃ユニットCの基端側ユニット形成部材23に設けられたシート案内手段Eは、正面視における左側の部位(背面視における右側の部位)に形成され一方のシート部分f21の切断端縁e1を案内するための一方の溝状部分m1と、正面視における右側の部位(背面視における左側の部位)に形成され他方のシート部分f22の切断端縁e2を案内するための他方の溝状部分m2とを備えている。
【0042】
支持体本体Dにおけるユニット支持部4の連結部分43に設けられたシート案内手段Hは、正面視における左側の部位(背面視における右側の部位)に形成され一方のシート部分f21の切断端縁e1を案内するための一方の溝状部分v1と、正面視における右側の部位(背面視における左側の部位)に形成され他方のシート部分f22の切断端縁e2を案内するための他方の溝状部分v2とを備えている。
【0043】
シート案内手段E、Hは、一方のシート部分f21の切断端縁e1を案内し得る一方の溝状部分m1、v1と、他方のシート部分f22の切断端縁e2を一方のシート部分f21の切断端縁e1と異なる高さ位置(すなわち、一方のシート部分f21の切断端縁e1よりも低い位置)に案内し得る他方の溝状部分m2、v2とを主体に構成されている。
【0044】
シート案内手段E、Hを構成する一方の溝状部分m1、v1は、連続的な溝状の部分が形成され得るように形成されている。シート案内手段E、Hを構成する他方の溝状部分m2、v2は、連続的な溝状の部分が形成され得るように形成されている。
【0045】
シート案内手段E、Hによりシートf2が案内される作用を説明すれば次の通りである。
【0046】
切断されるべきシートf2がシート挿入空間spに挿入されると、そのシートf2は、当該シートf2に対して斜めの姿勢をなす刃1の尖端部11に当接し、切断されていく。このとき、刃1の尖端部11よりも後には、シートf2が尖端部11により切断されて一方のシート部分f21と他方のシート部分f22が形成されることになる。
【0047】
一方のシート部分f21における切断端縁e1及びその近傍部位は、シート案手段E、Hを構成する一方の溝状部分m1、v1により、他方のシート部分f22における切断端縁e2よりも背面視において上に位置するように案内されていく。
【0048】
他方のシート部分f22における切断端縁e2及びその近傍部位は、シート案手段E、Hを構成する他方の溝状部分m2、v2により、一方のシート部分f21における切断端縁e1よりも背面視において下に位置するように案内されていく。
【0049】
以上説明したように、本実施形態に係るシート切断具Aは、シートf2を切断するための刃1を備えた刃ユニットCと、刃ユニットCを着脱可能に支持し得る支持体本体Dとを備えてなる。そして、刃ユニットCが、刃1と、この刃1の尖端部11の一端側に配された一方のユニット形成部材たる上のユニット形成部材21と、刃1の尖端部11の他端側に配された他方のユニット形成部材たる下のユニット形成部材22とを備えている。これら上下のユニット形成部材21、22の前端部は、刃1の尖端部11よりも前側に位置している。このため、刃1を交換する際に、使用者の手が刃1の尖端部11に及び難く構成されたシート切断具Aを提供することができる。つまり、刃1を有した刃ユニットCにおいて、上下のユニット形成部材21、22は、使用者の手指が刃1の尖端部11に到達し難いように配設されている。換言すれば、上下のユニット形成部材21、22は、側面視における刃1の前側に位置させているため、これら上下のユニット形成部材21、22によって、刃1の尖端部11へのアクセスを好適に邪魔し得るものとなっている。このため、刃1の交換を行う際に、使用者の手指を不意に傷つけてしまうようなことが好適に抑制され得るものとなる。
【0050】
刃ユニットCが、上下のユニット形成部材21、22、及び、基端側ユニット形成部材23を備えており、これらが樹脂により一体に形成されている。このため、刃1をユニット化した態様で好適に支持し得るものとなっている。
【0051】
刃ユニットCにおける基端側ユニット形成部材23が、刃1によって切断された一方のシート部分f21の軌道と刃1によって切断された他方のシート部分f22の軌道を異ならせるためのシート案内手段Eを設けている。このため、シートf2を好適に切断し得るシート切断具Aを提供することができるものとなる。
【0052】
つまり、シート切断具Aは、一方のシート部分f21の軌道と他方のシート部分f22の軌道を異ならせることにより、各シート部分f21、f22における切断端縁e1、e2と摩擦することにより発生し得る刃1に対する抵抗力を抑制し得るものとなっている。このため、比較的軽い操作でシートf2を好適に切断し得るものとなっている。
【0053】
シート案内手段Eが、基端側ユニット形成部材23に設けられ一方のシート部分f21の切断端縁e1を案内するための一方の溝状部分m1と、基端側ユニット形成部材23に設けられ他方のシート部分f22の切断端縁e2を案内するための他方の溝状部分m2とを備えている。このため、溝状部分m1、m2を利用して、一方のシート部分f21と他方のシート部分f22の軌道を異ならせ得るものとなっている。
【0054】
刃ユニットCが、刃1の基端側を支持する基端側ユニット形成部材23を備えている。そして、刃1の尖端部11が、略直線状に設定されたものとなっている。刃1の尖端部11が、切断箇所Pのシート面に直交する角度よりも傾いた角度でシートf2に当接し得るように上下のユニット形成部材21、22、及び、基端側ユニット形成部材23に支持されている。換言すれば、刃1がシートf2を斜めの姿勢で切断し得るようにユニット部材2に支持されている。このため、切断時における刃1に対するシートf2の抵抗が抑制され、好適にシートf2を切断し得るものとなっている。
【0055】
刃1の尖端部11が、略直線状に設定されている。そして、刃1の尖端部11が、シートf2の進行方向に直交する角度よりも傾いた角度でシートf2に当接し得るように上下のユニット形成部材21、22、及び、基端側ユニット形成部材23に支持されている。換言すれば、刃1の尖端部11が側面視において後傾した状態で、当該刃1がユニット部材2に設けられている。このため、切断時における刃1に対するシートf2の抵抗が抑制され、好適にシートf2を切断し得るものとなっている。
【0056】
支持体本体Dが、使用者が把持して操作し得る柄部3と、この柄部3の前側に配されたユニット支持部4とを備えている。そして、ユニット支持部4が、上のユニット形成部材21を支持し得る上支持部分41と、下のユニット形成部材22を支持し得る下支持部分42とを備えている。このため、刃1を有した刃ユニットCをユニット支持部4により好適に支持し得るものとなっている。また、支持体本体Dが、使用者が把持して操作し得る柄部3を備えているものであるため、使用者がしっかりと持って操作することができ、シートf2の切断作業を軽快に行い得るものとなっている。
【0057】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0058】
刃の形状は、種々のものを採用し得るものであり、上述した実施形態に示されたものに限定されるものではない。
【0059】
刃ユニットの構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することができるものである。
【0060】
支持体本体は、刃ユニットを着脱可能に支持し得るものであればよく、上述した実施形態のものに限定されるものではない。例えば、支持体本体は、棒状の柄部を備えていないものであってもよい。
【0061】
刃ユニットを構成するユニット部材は、一体的に構成されたものでなくてもよく、複数の別体の部材を用いて構成されたものであってもよい。
【0062】
シートは、紙製のものには限られない。すなわち、シートは、刃に切断され得るものであれば、どのような材質のものであってもよい。例えば、シートが、合成樹脂製のものであってもよい。
【0063】
シートは、単一のもの(一枚のもの)に限られるものではない。すなわち、シート切断具は、複数のシートが重なり合ってなるものを切断するものであってもよい。
【0064】
刃は、側面視において、尖端部が前傾するように配設されたものであってもよい。
【0065】
刃ユニットや支持体本体Dの構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0066】
抜け止め機構の構成は、刃ユニットが支持体本体に対して抜け出ることが抑制されるものであればよく、上述した実施形態に示すものには限定されるものではない。例えば、刃ユニットに凹部を設け、その凹部に係合する凸部を支持体本体に設けるようにしてもよい。
【0067】
シート誘導部は、切断されるべきシートを特定の位置に誘導し得るものであればよく、上述した実施形態のものに限定されるものではない。シート誘導部は、ユニット支持部と別体に構成されたものでなくてもよく、ユニット支持部と一体的に構成されたものであってもよい。
【0068】
上述した実施形態では、シート誘導部は、シート挿入空間において切断されるべきシートを上側に誘導し得るものであったが、このようなものには限られない。例えば、シート誘導部は、シート挿入空間において切断されるべきシートを下側に誘導し得るものであってもよい。この場合、刃の尖端部は側面視において前傾した姿勢を採るように構成されたものであってもよい。
【0069】
シート案内手段は、種々の構成を採ることができるものであり、上述した実施形態に示すものには限定されるものではない。シート案内手段は、刃の尖端部よりも後の位置に設けられたものであればよい。例えば、尖端部よりも後ろ側における刃の構成部分に突起を設けることにより、刃によって切断された一方のシート部分の軌道と刃によって切断された他方のシート部分の軌道を異ならせるようにしてもよい。
【0070】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。