(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記モバイル端末(50)は、前記機器(20)と近距離通信を行って前記機器(20)から前記識別情報(41)の入力が済んでいるか否かに関する情報を得る機器状況取得部(53)、をさらに有し、
前記表示部(52)は、さらに、前記機器状況取得部(53)が得た前記情報を表示する、
請求項1から4のいずれかに記載の識別情報入力支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
複数の設備機器を管理するためには、設備機器の設置後に設備機器に固有のアドレスを設定する必要がある。従来、アドレスを設定する際には、作業者が紙の図面を参照して作業を行っていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点の識別情報入力支援システムは、作業者が複数の機器に識別情報を入力する作業を支援する。識別情報入力支援システムは、情報記憶装置と、モバイル端末と、を備える。情報記憶装置は、機器情報と、図面情報と、配置情報と、を記憶する。機器情報は、入力すべき識別情報を含む情報である。図面情報は、機器が設置される場所の情報である。配置情報は、図面情報における機器の配置を示す情報である。モバイル端末は、通信部と、表示部と、を有す。通信部は、情報記憶装置と通信を行う。表示部は、機器情報、図面情報および配置情報を対応づけて表示する。
【0005】
機器情報、図面情報および配置情報は、モバイル端末の表示部に対応づけて表示される。これにより、作業者は識別情報を複数の機器に対して入力する作業を効率的に行うことができる。
【0006】
第2観点の識別情報入力支援システムは、第1観点の識別情報入力支援システムであって、情報記憶装置は、さらに、管理情報を記憶する。管理情報は、機器に識別情報を入力する作業の進捗度合いを示す情報である。表示部は、さらに、管理情報を表示する。
【0007】
表示部が管理情報を表示することで、作業者は作業の進捗度合いを容易に把握することができる。
【0008】
第3観点の識別情報入力支援システムは、第2観点の識別情報入力支援システムであって、通信部は、作業の進捗度合いが更新されると、情報記憶装置と通信を行う。情報記憶装置は、作業の進捗度合いの更新があると、管理情報を更新する。
【0009】
これによって、作業者は更新された作業の進捗度合いを容易に把握できる。
【0010】
第4観点の識別情報入力支援システムは、作業者が複数の機器に識別情報を入力する作業を支援する。識別情報入力支援システムは、記憶部と、表示部と、を備える。記憶部は、機器情報と、図面情報と、配置情報と、を記憶する。機器情報は、入力すべき識別情報を含む情報である。図面情報は、機器が設置される場所の情報である。配置情報は、図面情報における機器の配置を示す情報である。表示部は、機器情報、図面情報および配置情報を対応づけて表示する。
【0011】
機器情報、図面情報および配置情報は、表示部に対応づけて表示される。これにより、作業者は識別情報を複数の機器に対して入力する作業を効率的に行うことができる。
【0012】
第5観点の識別情報入力支援システムは、第4観点の識別情報入力支援システムであって、記憶部は、さらに、管理情報を記憶する。管理情報は、機器に識別情報を入力する作業の進捗度合いを示す情報である。表示部は、さらに、管理情報を表示する。
【0013】
表示部が管理情報を表示することで、作業者は作業の進捗度合いを容易に把握することができる。
【0014】
第6観点の識別情報入力支援システムは、第1観点から第5観点のいずれかの識別情報入力支援システムであって、識別情報は、機器を管理するためのアドレスを含む情報である。
【0015】
第7観点の識別情報入力支援システムは、第1観点から第6観点のいずれかの識別情報入力支援システムであって、表示部は複数の機器を表示する。表示部は、作業者により選択された1つの機器に入力すべき識別情報を目立たせる、または、作業者により選択された1つの機器に入力すべき識別情報のみを表示する。
【0016】
これによって、作業者は1つの機器に入力すべき識別情報を容易に把握することができる。
【0017】
第8観点の識別情報入力支援システムは、第1観点から第3観点のいずれかの識別情報入力支援システムであって、機器状況取得部、をさらに有す。機器状況取得部は、機器と近距離通信を行って機器から識別情報の入力が済んでいるか否かに関する情報を得る。表示部は、さらに、機器状況取得部が得た情報を表示する。
【0018】
作業者は、機器と近距離通信を行うことによって、識別情報の入力作業が済んでいるか否かに関する情報を容易に把握することができる。
【0019】
第9観点の識別情報入力支援システムは、第4観点から第5観点のいずれかの識別情報入力支援システムであって、機器状況取得部をさらに備える。機器状況取得部は、機器と近距離通信を行って機器から識別情報の入力が済んでいるか否かに関する情報を得る。表示部は、さらに、機器状況取得部が得た情報を表示する。
【0020】
作業者は、機器と近距離通信を行うことによって、識別情報の入力作業が済んでいるか否かに関する情報を容易に把握することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
識別情報入力支援システムは、作業者が複数の機器に対して識別情報を入力する作業を支援する。
【0023】
本開示において、機器は空気調和装置の室内ユニットや換気装置である。空気調和装置は、家屋、ビル、工場、公共施設等の内部の対象空間において冷房や暖房等の空気調和を実現する装置である。特に、空気調和装置は、室内ユニットが複数台必要となる大きな対象空間又は複数の対象空間を形成された施設、に適用されることを想定している。
【0024】
空気調和装置では、室内ユニットと、室外ユニットと、が冷媒連絡配管で接続されることで冷媒回路が構成されている。空気調和装置は、冷媒回路において冷媒を循環させて蒸気圧縮方式の冷凍サイクルを行うことにより、対象空間の冷房又は暖房を行う。
【0025】
換気装置は、対象空間の二酸化炭素濃度を下げるために、対象空間の換気を行う。 室内ユニットや換気装置である機器には、それぞれ識別情報が割り当てられており、識別情報は機器の設置時やメンテナンス時に作業者によって入力される。識別情報には、それぞれの機器に設定される固有の通信アドレスが含まれる。
【0026】
以下では、識別情報入力支援システムについて説明する。
【0027】
(1)<第1実施形態>
(1−1)全体構成
図1は、識別情報入力支援システム100の構成を示すブロック図である。識別情報入力支援システム100は、主に、機器20と、情報記憶装置30と、モバイル端末50と、を備える。
【0028】
(1−2)詳細構成
(1−2−1)機器
機器20は、空気調和装置の室内ユニットや換気装置である。機器20は、作業者が作業を行う対象空間に複数設置されている。機器20は、識別情報記憶部21と、通信部22と、機器状況送信部23と、を備えている。
【0029】
識別情報記憶部21は、作業者によって入力された識別情報41を記憶する。
【0030】
通信部22は、インターネット等の通信回線90に接続されており、後述する情報記憶装置30と互いに通信可能である。但し、後述する作業者の識別情報入力の作業の時点では、通信部22が通信回線90に接続されていないことが多い。
【0031】
機器状況送信部23は、後述するモバイル端末50と近距離無線通信を行い、識別情報21の入力が完了しているか否かの情報を送信する。近距離無線通信は、数センチから約10メートル程度の近距離における双方向通信を可能とする通信方式である。機器20の機器状況送信部23は、近距離無線通信を行うことによって、近距離にあるモバイル端末50から、識別情報41の入力作業が完了しているか否かの情報を得ることができる。
【0032】
(1−2−2)情報記憶装置
情報記憶装置30は、例えば、CPU又はGPUといったプロセッサを有するコンピュータであり、プログラムに従って所定の演算処理や情報の読み出し・書き込み処理を行う。情報記憶装置30は、入力部31と、記憶部40と、情報処理部32と、通信部33と、更新部34と、を備えている。情報処理部32や更新部34は、プロセッサにより実現される機能的な処理部である。
【0033】
入力部31は、複数の機器20の機器情報42と、図面情報43と、複数の機器20の配置情報44と、の入力を行うためのものである。機器情報42は、機器20の識別情報41を含む情報である。機器情報42は、さらに、それぞれの機器20が図面上において属する区域、機器20の名称、機器20の機種名、及び、機器20の特性、等の情報を含む。図面情報43は、それぞれの機器20が設置される場所の図面の情報である。配置情報44は、図面情報43におけるそれぞれの機器20の配置を示す情報である。
【0034】
入力部31によって入力された機器情報42、図面情報43、及び、配置情報44は、情報処理部32によって処理され互いに対応付けられる。具体的には、図面上にそれぞれの機器20がアイコンとして適切な位置に配置される。それぞれのアイコンは、アイコンに対応する機器20の機器情報42と結び付けられる。情報処理部32によって処理された情報を、事前情報45とする。
【0035】
記憶部40は、事前情報45と、管理情報46と、を記憶している。管理情報46は、作業員の行う作業の進捗度合いを示す情報である。進捗度合いは、識別情報41の入力作業がどの程度完了した/完了していないことを示す。管理情報46は、作業員の行う作業に進捗があった場合、後述する更新部34によって随時更新される。
【0036】
通信部33は、インターネット等の通信回線90に接続されており、機器20、及び、後述するモバイル端末50、と互いに通信可能である。
【0037】
更新部34は、作業員の行う作業に進捗があった場合、記憶部40の記憶している管理情報46の更新を行う。
【0038】
(1−2−3)モバイル端末
モバイル端末50は、例えば、スマートフォンやタブレットPCである。作業者は、作業を行う対象空間にモバイル端末50を持ち込み、作業を行う。モバイル端末50は、通信部51と、表示部52と、機器状況送信部得23と、を備えている。
【0039】
通信部51は、インターネット等の通信回線90に接続されており、情報記憶装置30と互いに通信可能である。
【0040】
表示部52は、事前情報45、及び、管理情報46、を対応づけて表示する。
【0041】
機器状況送信部得23は、機器20の機器状況送信部23と近距離無線通信を行い、識別情報41の入力が完了しているか否かの情報を受信する。
【0042】
(1−3)作業の流れ
図2は、識別情報入力支援システム100、及び、作業者の作業の流れを示したフローチャートである。識別情報入力支援システム100、及び、作業者は、
図2のステップS1〜S9に示す流れで作業を行う。なお、作業の流れは適宜変更が可能である。
【0043】
まず、ステップS1において、作業者は、情報記憶装置30の入力部31から、機器情報42、図面情報43、および配置情報44、の入力を行う。入力された各情報は、ステップS2において、情報処理部32によって処理される。処理された情報は、互いに対応付けられ事前情報45となる。ステップS3において、処理された事前情報45は記憶部40に記憶される。ステップS3で記憶された事前情報45、及び、記憶部40に記憶されている管理情報46は、情報記憶装置30の通信部33から、通信回線90を介して、モバイル端末50の通信部51へと送信される(ステップS4)。ステップS5において、モバイル端末50は、通信部51が受信した事前情報45および管理情報46を表示部52に表示する。表示部52は、例えば、
図3のように事前情報45および管理情報46を対応付けて表示する。ステップS6において、作業者は表示部52を参照し識別情報41を入力する作業を行う。このとき、作業者は、表示部52に表示された複数のアイコン(機器20)の中から1つのアイコンを選択することができる。表示部52は、
図3に示すように、選択されたアイコンに対応する機器情報42のみを表示する。ステップS7において、機器20は、識別情報41が入力されると、機器20の通信部22から作業が完了したという情報を情報記憶装置30の通信部33へ伝える。ステップS8において、情報記憶装置30の通信部33は作業が完了したという情報を受信すると、更新部34は記憶部40に記憶された管理情報46を更新する。ステップS9において、更新された管理情報46は、送信部を介して、モバイル端末50に共有される。ステップS10において、モバイル端末50は、更新された管理情報46を表示部52に表示する。更新された管理情報46は、例えば、
図4のように表示される。
【0044】
ステップS105からステップS109は、対象空間に配置されたすべての機器20の作業が完了するまで繰り返し実行される。
【0045】
なお、上記の作業の時点で、機器20の通信部22が通信回線9090に未だ接続されていない場合には、例えば、ステップS8の管理情報46の更新は、機器20からモバイル端末50を経て情報記憶装置30に伝えられる作業完了の情報を基に行われることになる。
【0046】
(1−4)特徴
(1−4−1)
本実施形態の識別情報入力支援システム100は、機器20と、情報記憶装置30と、モバイル端末50と、を備える。情報記憶装置30は記憶部40を備え、記憶部40は、事前情報45を記憶している。事前情報45は、情報処理部32によって処理された機器情報42、図面情報43、及び配置情報44である。機器情報42は、機器20の識別情報41を含む。モバイル端末50は、事前情報45を受信する。モバイル端末50の表示部52は、事前情報45が表示され、作業者はこれを参照して作業を行う事ができる。
【0047】
従来、作業者は、紙の図面に手書きで機器情報および配置情報を書き込んでいた。しかし、紙の図面では必要な情報を参照するために手間がかかる。さらに、手書きによる情報は、作業者が情報を読み間違えるなどの人的ミスが起こりやすい。
【0048】
本実施形態における識別情報入力支援システム100は、あらかじめ適切に処理された事前情報45をモバイル端末50に表示することで、作業者は必要な情報を容易に参照することができる。また、モバイル端末50に表示することによって、作業者が情報を読み取りやすくなり、人的ミスを抑制することができる。これにより、作業者は複数の機器20に対して識別情報41を入力する作業を効率的に行うことができる。
【0049】
さらに、複数のモバイル端末50を複数の作業者がそれぞれ使用することで、必要な情報の共有を容易に行う事ができる。これにより、作業者は作業を効率的に行う事ができる。
【0050】
(1−4−2)
情報記憶装置30の記憶部40は、さらに、管理情報46を記憶する。管理情報46は、機器20に識別情報41を入力する作業の進捗度合いを示す情報である。進捗度合いは、作業員の行う作業がどの程度完了した/完了していないことを示す。管理情報46はモバイル端末50に送信され、表示部52に表示される。
【0051】
これにより作業者は、作業の進捗度合いを容易に把握することができる。
【0052】
(1−4−3)
情報記憶装置30の更新部34は、作業の進捗度合いが更新されると管理情報46を更新する。更新された管理情報46は、情報記憶装置30の通信部33から、モバイル端末50の通信部51へと送信される。モバイル端末50の表示部52は、更新された管理情報46を表示する。
【0053】
これによって、作業者は更新された作業の進捗度合いを容易に把握できる。
【0054】
(1−4−4)
モバイル端末50の表示部52は、複数の機器20を表示する。作業者は、表示された複数の機器20の中から1つの機器20を選択することができる。表示部52は、選択されたアイコンに対応する機器情報42のみを表示する。
【0055】
表示部52が選択した機器20の情報のみを表示することで、作業者は必要な情報を容易に参照、把握することができる。また、選択した機器20の情報のみを表示することで、必要な機器20の情報と、他の機器20の情報と、を混同するという人的ミスを抑制することができる。すなわち、従来の、紙の図面に情報を手書きして作業を行っている方法において生じていた隣接機器の情報との取り違えという人的ミスが、本実施形態の識別情報入力支援システム100では殆ど生じなくなる。
【0056】
(1−4−5)
モバイル端末50は、機器状況送信部得23を有している。機器状況送信部得23は機器20の機器状況送信部23と近距離通信を行い、機器20から識別情報41の入力が完了しているか否かに関する情報を得る。モバイル端末50の表示部52は、機器状況送信部得23が得た情報を表示する。
【0057】
作業者は、機器20と近距離通信を行うことによって、近距離に位置する機器20に識別情報41の入力作業が済んでいるか否かに関する情報を容易に把握することができる。
【0058】
(1−5)変形例
(1−5−1)変形例1
図2に示すように、識別情報入力支援システム100は、ステップS106において、機器20は識別情報41が入力されると、作業が完了したという情報を情報記憶装置30の通信部33へ伝えるが、作業が完了したという情報は作業者がモバイル端末50から手入力しても良い。モバイル端末50に入力された作業が完了したという情報は、モバイル端末50の通信部51から通信回線90を介して情報記憶装置30の通信部33へと送信される。通信部33は作業が完了したという情報を受信すると、更新部34は管理情報46の更新を行う。
【0059】
これによって、作業者は更新された作業の進捗度合いを容易に把握できる。
【0060】
(1−5−2)変形例2
ステップS105において、作業者は表示部52を参照し識別情報41を入力する作業を行う。このとき、作業者は、表示部52に表示された複数のアイコン(機器20)の中から1つのアイコンを選択することができる。表示部52は、選択されたアイコンに対応する機器情報42を他のアイコンに対応する機器情報42よりも目立たせて表示する。
【0061】
表示部52が選択した機器20の情報を他の機器20の情報よりも目立たせて表示することで、作業者は必要な情報を容易に参照、把握することができる。
【0062】
(2)<第2実施形態>
(2−1)全体構成
図5は、識別情報入力支援システム200の構成を示すブロック図である。
識別情報入力支援システム200は、主に、機器220と、識別情報入力支援装置230と、を備える。
【0063】
(2−2)詳細構成
(2−2−1)機器
機器220は、空気調和装置の室内ユニットである。機器220は、作業者が作業を行う対象空間に複数設置されている。機器220は、識別情報記憶部221と、機器状況送信部223と、を備えている。
【0064】
識別情報記憶部221は、作業者によって入力された識別情報241を記憶する。
【0065】
機器状況送信部223は、後述する識別情報入力支援装置230と近距離無線通信を行い、識別情報241の入力が完了しているか否かの情報を送信する。近距離無線通信は、数センチから約1メートル程度の近距離における双方向通信を可能とする通信方式である。機器220の機器状況送信部223は、近距離無線通信を行うことによって、近距離にある識別情報入力支援装置230から、識別情報241の入力作業が完了しているか否かの情報を得ることができる。
【0066】
(2−2−2)識別情報入力支援装置
識別情報入力支援装置230は、例えば、タブレットPCである。作業を行う対象空間に識別情報入力支援装置230を持ち込み、作業を行う。識別情報入力支援装置230は、入力部231、記憶部240、情報処理部232、更新部233、表示部234、及び機器状況取得部235、を備えている。
【0067】
入力部231は、複数の機器220の機器情報242と、図面情報243と、配置情報244の入力を行うためのものである。
【0068】
入力部231によって入力された機器情報242、図面情報243、及び、配置情報244は、情報処理部232によって処理され互いに対応付けられる。具体的には、図面上にそれぞれの機器220がアイコンとして適切な位置に配置される。それぞれのアイコンは、アイコンに対応する機器220の機器情報242と結び付けられる。情報処理部232によって処理された情報を、事前情報245とする。
【0069】
記憶部240は、事前情報245と、管理情報246と、を記憶している。管理情報246は、作業員の行う作業の進捗度合いを示す情報である。進捗度合いは、識別情報241の入力作業がどの程度完了した/完了していないことを示す。管理情報246は、作業員の行う作業に進捗があった場合、後述する更新部233によって随時更新される。
【0070】
更新部233は、作業員の行う作業に進捗があった場合、記憶部240の記憶している管理情報246の更新を行う。
【0071】
表示部234は、事前情報245、及び、管理情報246、を対応づけて表示する。
【0072】
機器状況取得部235は、機器220の機器状況送信部223と近距離無線通信を行い、識別情報241の入力が完了しているか否かの情報を受信する。
【0073】
(2−3)作業の流れ
図6は、識別情報入力支援システム200、及び、作業者の作業の流れを示したフローチャートである。識別情報入力支援システム200、及び、作業者は、
図6のステップS21〜Sに示す流れで作業を行う。なお、作業の流れは適宜変更が可能である。
【0074】
まず、ステップS21において、作業者は識別情報入力支援装置230の入力部231から、機器情報242、図面情報243、および配置情報244、の入力を行う。入力された各情報は、ステップS22において、情報処理部232によって処理される。処理された情報は、互いに対応付けられ事前情報245となる。ステップS23において、処理された事前情報245は記憶部240に記憶される。ステップS24において、表示部234は、事前情報245および管理情報246を表示する。ステップS25において、作業者は表示部234を参照し識別情報241を入力する作業を行う。このとき、作業者は、表示部234に表示された複数のアイコン(機器220)の中から1つのアイコンを選択することができる。表示部234は、選択されたアイコンに対応する機器情報242のみを表示する。ステップS26において、作業者は作業が完了すると作業が完了したという情報を入力する。ステップS27において、更新部233は記憶部240に記憶された管理情報246を更新する。ステップS28において、表示部234は更新された管理情報246を表示する。
【0075】
ステップS105からステップS108は、対象空間に配置されたすべての機器220の作業が完了するまで繰り返し実行される。
【0076】
(2−4)特徴
(2−4−1)
本実施形態の識別情報入力支援システム200は、機器220と、識別情報入力支援装置230と、を備える。識別情報入力支援装置230は記憶部240を備え、記憶部240は、事前情報245を記憶している。事前情報245は、情報処理部232によって処理された機器情報242、図面情報243、及び配置情報244である。機器情報242は、機器220の識別情報241を含む。表示部234は事前情報245が表示し、作業者はこれを参照して作業を行う事ができる。
【0077】
本実施形態における識別情報入力支援システム200は、あらかじめ処理された事前情報245を表示部234に表示することで、作業者は必要な情報を容易に参照することができる。さらに、識別情報入力支援装置230に表示することによって、作業者が情報を読み取りやすくなり、人的ミスを抑制することができる。これにより、作業者は複数の機器220に対して識別情報241を入力する作業を効率的に行うことができる。
【0078】
(2−4−2)
識別情報入力支援装置230の記憶部240は、さらに、管理情報246を記憶する。管理情報246は、機器220に識別情報241を入力する作業の進捗度合いを示す情報である。進捗度合いは、作業員の行う作業がどの程度完了した/完了していないことを示す。管理情報246は表示部234に表示される。
【0079】
これにより作業者は、作業の進捗度合いを容易に把握することができる。
【0080】
(2−4−3)
識別情報入力支援装置230の更新部233は、作業の進捗度合いが更新されると管理情報246を更新する。表示部234は、更新された管理情報246を表示する。
【0081】
これによって、作業者は更新された作業の進捗度合いを容易に把握できる。
【0082】
(2−4−4)
識別情報入力支援装置230の表示部234は、複数の機器220を表示する。作業者は、表示された複数の機器220の中から1つの機器220を選択することができる。表示部234は、選択されたアイコンに対応する機器情報242のみを表示する。
【0083】
表示部234が選択した機器220の情報のみを表示することで、作業者は必要な情報を容易に参照、把握することができる。また、選択した機器20の情報のみを表示することで、必要な機器20の情報と、他の機器20の情報と、を混同するという人的ミスを抑制することができる。
【0084】
(2−4−5)
識別情報入力支援装置230は、機器状況取得部235を有している。機器状況取得部235は機器220の機器状況送信部223と近距離通信を行い、機器220から識別情報241の入力が完了しているか否かに関する情報を得る。識別情報入力支援装置230の表示部234は、機器状況取得部235が得た情報を表示する。
【0085】
作業者は、機器220と近距離通信を行うことによって、近距離に位置する機器220に識別情報241の入力作業が済んでいるか否かに関する情報を容易に把握することができる。
【0086】
(2−5)変形例
(2−5−1)変形例1
ステップS105において、作業者は表示部234を参照し識別情報241を入力する作業を行う。このとき、作業者は、表示部234に表示された複数のアイコン(機器220)の中から1つのアイコンを選択することができる。表示部234は、選択されたアイコンに対応する機器情報242を他のアイコンに対応する機器情報242よりも目立たせて表示する。
【0087】
表示部234が選択した機器220の情報を他の機器220の情報よりも目立たせて表示することで、作業者は必要な情報を容易に参照、把握することができる。
【0088】
(2−5−2)変形例2
識別情報入力支援装置230に対して行う情報の入力は、入力部231を介して行わなくてもよい。作業者は作業を行う事前に、会社内などで他の装置に識別情報入力支援装置230を接続し、複数の機器220の機器情報242、図面情報243、及び配置情報244をダウンロードしてもよい。
【0089】
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。