特許第6711495号(P6711495)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6711495
(24)【登録日】2020年6月1日
(45)【発行日】2020年6月17日
(54)【発明の名称】車両用盗難防止装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/21 20130101AFI20200608BHJP
   B60R 25/045 20130101ALI20200608BHJP
【FI】
   B60R25/21
   B60R25/045
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-98424(P2019-98424)
(22)【出願日】2019年5月27日
【審査請求日】2020年3月18日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519190654
【氏名又は名称】株式会社ナイスリー
(74)【代理人】
【識別番号】100147913
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 義敬
(74)【代理人】
【識別番号】100091605
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100197284
【弁理士】
【氏名又は名称】下茂 力
(72)【発明者】
【氏名】岡田 幸夫
(72)【発明者】
【氏名】吉田 亮
【審査官】 森本 康正
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−158742(JP,U)
【文献】 特開2011−173552(JP,A)
【文献】 実公昭46−032888(JP,Y1)
【文献】 特開2009−202671(JP,A)
【文献】 特許第6476363(JP,B1)
【文献】 特開2006−327467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/00−25/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力源と、ユーザの操作に基づいて前記動力源を駆動するための信号を発するメインイグニッションスイッチと、を有する車両に備えられる車両用盗難防止装置であり、
前記動力源と前記メインイグニッションスイッチとを接続する径路に介装され、条件に応じて、前記メインイグニッションスイッチから伝送される電気信号を遮断する遮断手段と、
前記ユーザが前記車両を操作する際に接触することが可能な位置に配置されたタッチセンサから発せられる信号に基づいて、前記遮断手段の接続状態を制御する演算制御手段と、を具備し、
前記タッチセンサとは別体として、前記ユーザが前記車両を操作する際に接触することが可能な位置に磁気センサが配置され、前記演算制御手段は、前記タッチセンサおよび前記磁気センサからの出力に基づいて、前記遮断手段を制御し、
前記ユーザが前記タッチセンサに接触しているか、または、タッチ後一定時間以内であり、且つ、前記磁気センサがオン状態であれば、前記演算制御手段は、前記遮断手段を導通状態とし、
前記ユーザが前記タッチセンサから離れてから一定時間以上である場合、前記演算制御手段は、前記動力源を始動不可にすることを具備することを特徴とする車両用盗難防止装置。
【請求項2】
前記タッチセンサからの信号が前記演算制御手段に入力したことを報知する報知手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の車両用盗難防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用盗難防止装置に関し、特に、メインイグニッションスイッチ以外のスイッチを備えることで車両の盗難をより確実に防止する車両用盗難防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の乗用車等の車両に於いては、キーをキー差し込み口に挿入し、キーを回転させることで、車両施錠、車両解錠およびエンジン始動を行っていた。係る場合にあっては、キーが複製されてしまうと、複製キーにより車両解錠およびエンジン始動が行われてしまうため、車両が盗難されてしまう恐れがあった。
【0003】
キー複製による車両盗難を防止するために、イモビライザが開発された。イモビライザは、識別コードを用いて鍵と車両を照合させる盗難防止技術であり、車両側の識別コードとキー側の識別コードとが一致している場合のみ、車両のエンジンを始動することができる車両盗難防止装置である。
【0004】
しかしながら、車両にイモビライザを備えた場合であっても、第三者が不正にキー側の識別コードを入手した場合、その識別コードを利用して車両が盗難されてしまう恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018−135845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記したイモビライザを用いた車両盗難防止装置は、キーをキー差し込み口に挿入して回転するエンジン始動機構を有する従来型に適用されるものである。
【0007】
一方、近年の車両では、キーを利用することなく電子的または磁気的に車両施錠および車両解錠を実行できるエントリシステムが登場している。更には、車室内に配置されたスイッチ等の操作手段を乗員が操作することで、キーの差し込みを行うことなくエンジンを始動できるキーレス始動機構も登場している。
【0008】
上記した、キーを使用することなく車両搭乗およびエンジン始動を行うことができる車両に於いては、キーを使用しないが故に電子的または磁気的に、不正に車両搭乗およびエンジン始動を行うことが不可能ではないため、キーを用いた場合とは別の観点から、盗難の懸念が発生している。
【0009】
上記した盗難の懸念は、乗用車のみならず、建設機械等の重機においても発生し得る。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成で盗難の恐れを低減することができる車両用盗難防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、動力源と、ユーザの操作に基づいて前記動力源を駆動するための信号を発するメインイグニッションスイッチと、を有する車両に備えられる車両用盗難防止装置であり、前記動力源と前記メインイグニッションスイッチとを接続する径路に介装され、条件に応じて、前記メインイグニッションスイッチから伝送される電気信号を遮断する遮断手段と、前記ユーザが前記車両を操作する際に接触することが可能な位置に配置されたタッチセンサから発せられる信号に基づいて、前記遮断手段の接続状態を制御する演算制御手段と、を具備し、前記タッチセンサとは別体として、前記ユーザが前記車両を操作する際に接触することが可能な位置に磁気センサが配置され、前記演算制御手段は、前記タッチセンサおよび前記磁気センサからの出力に基づいて、前記遮断手段を制御し、前記ユーザが前記タッチセンサに接触しているか、または、タッチ後一定時間以内であり、且つ、前記磁気センサがオン状態であれば、前記演算制御手段は、前記遮断手段を導通状態とし、前記ユーザが前記タッチセンサから離れてから一定時間以上である場合、前記演算制御手段は、前記動力源を始動不可にすることを具備することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の車両用盗難防止装置では、前記第1サブイグニッションスイッチからの信号が前記演算制御手段に入力したことを報知する報知手段を更に具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、動力源と、ユーザの操作に基づいて前記動力源を駆動するための信号を発するメインイグニッションスイッチと、を有する車両に備えられる車両用盗難防止装置であり、前記動力源と前記メインイグニッションスイッチとを接続する径路に介装され、条件に応じて、前記メインイグニッションスイッチから伝送される電気信号を遮断する遮断手段と、前記ユーザが前記車両を操作する際に接触することが可能な位置に配置されたタッチセンサから発せられる信号に基づいて、前記遮断手段の接続状態を制御する演算制御手段と、を具備し、前記タッチセンサとは別体として、前記ユーザが前記車両を操作する際に接触することが可能な位置に磁気センサが配置され、前記演算制御手段は、前記タッチセンサおよび前記磁気センサからの出力に基づいて、前記遮断手段を制御し、前記ユーザが前記タッチセンサに接触しているか、または、タッチ後一定時間以内であり、且つ、前記磁気センサがオン状態であれば、前記演算制御手段は、前記遮断手段を導通状態とし、前記ユーザが前記タッチセンサから離れてから一定時間以上である場合、前記演算制御手段は、前記動力源を始動不可にすることを具備することを特徴とする。これにより、本発明の車両用盗難防止装置によれば、第1サブイグニッションスイッチからの出力に基づいて、演算制御手段が遮断手段を制御するので、メインイグニッションスイッチのみを備えている車両と比較すると、車両盗難の発生を防止することができる。
【0022】
また、本発明の車両用盗難防止装置では、前記第1サブイグニッションスイッチからの信号が前記演算制御手段に入力したことを報知する報知手段を更に具備することを特徴とする。これにより、本発明の車両用盗難防止装置によれば、報知手段が報知することで、第1サブイグニッションスイッチが動作していることをユーザが認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態に係る車両用盗難防止装置を示す図であり、(A)は車両用盗難防止装置を備えた車両を示す模式図であり、(B)はオーディオパネルを示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る車両用盗難防止装置を用いて車両のエンジンを始動させる方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図を参照して本形態の車両用盗難防止装置10の構成および動作を説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0025】
図1を参照して、車両用盗難防止装置10の構成を説明する。図1(A)は車両用盗難防止装置10を有する車両20を示す模式図であり、(B)はオーディオパネル30を車室内から見た図である。
【0026】
図1(A)を参照して、車両用盗難防止装置10は、カット回路13と、演算制御手段16と、を有する。車両用盗難防止装置10は、車両用盗難防止装置10の停車時に於ける盗難を防止するための装置である。
【0027】
カット回路13は、スタータ22とメインイグニッションスイッチ11とを繋ぐ経路に介装され、演算制御手段16からの指示に応じて当該経路を適宜遮断する遮断手段である。
【0028】
演算制御手段16は、車両20の状況に応じて、カット回路13を制御する手段である。演算制御手段16は、一枚の基板の上面に組み込まれた各種電子素子から構成され、例えば、CPU、RAM、ROM等を有する。また、演算制御手段16は、後述するタッチセンサ14またはマグネットセンサ15に、ユーザが接触または離間してからの時間を計測するタイマを備えている。
【0029】
車両20は、車両用盗難防止装置10の他にも、電源23、タッチセンサ14、マグネットセンサ15、エンジン21、スタータ22、メインイグニッションスイッチ11を有する。これらの車両構成部材は、ハーネス等の接続手段を介して相互に接続されている。
【0030】
車両20としては、例えば、エンジン自動車、ハイブリッド自動車、電気自動車等の乗用車を採用できる。更には、車両20として、建設用機械、運搬用機械、機関車、電車、軍用車両、農業用機械、産業用機械等を採用できる。
【0031】
電源23は、車両用盗難防止装置10を動作させるための電力を供給する。電源23としては、例えば、上記自動車等の12Vの電圧の電力や上記建設用機械等の24Vの電圧の電力を発生させる車載バッテリを採用することができる。
【0032】
エンジン21は、車両20を移動させるための動力を発生させる動力源である。エンジン21としては、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等を採用することができる。また、車両20の動力源としては、エンジン21の他にもモータ等を採用することができる。
【0033】
スタータ22は、メインイグニッションスイッチ11から入力される始動信号に基づいて、エンジン21を始動させる装置である。
【0034】
メインイグニッションスイッチ11は、例えば、車室内のダッシュボートに配設されたプッシュ式のスイッチである。メインイグニッションスイッチ11としてはプッシュ式スイッチ以外の機構、例えばタッチ式または回転式のものを採用することもできる。
【0035】
本実施形態の車両用盗難防止装置10では、エンジン21の始動に際してユーザが接触するセンサとして、タッチセンサ14およびマグネットセンサ15を有している。タッチセンサ14およびマグネットセンサ15の何れか一方が第1サブイグニッションスイッチであり、何れか他方が第2サブイグニッションスイッチである。
【0036】
タッチセンサ14は、車両20に搭乗したユーザが、搭乗姿勢に於いて手で接触することができる位置に配置され、ユーザが接触したら特定の信号を演算制御手段16に伝送する。
【0037】
マグネットセンサ15は、車両20に搭乗したユーザが、搭乗姿勢に於いて手で接触することができる位置に配置され、マグネットセンサ15の近傍に金属などの磁性体または磁石が配置された際に、その旨を示す信号を演算制御手段16に伝送する。
【0038】
図1(B)を参照して、タッチセンサ14およびマグネットセンサ15は、ダッシュボードのオーディオパネル30の前方、即ちユーザから見たオーディオパネル30の裏側に配置される。よって、タッチセンサ14およびマグネットセンサ15は、車室内からは見えない位置に配設されるので、ユーザ以外の第三者がタッチセンサ14およびマグネットセンサ15の存在およびその位置を検知することは簡単ではなく、セキュリティ性を向上することができる。また、オーディオパネル30には、車両20のオーディオ機能を制御するための操作ボタン31等が配設されている。ここで、タッチセンサ14およびマグネットセンサ15は、オーディオパネル30以外の場所に配設することも可能であり、ダッシュボード廻り等のユーザから手の届く範囲に設置することができる。
【0039】
図2のフローチャートを参照して、次に、上記した構成を有する車両用盗難防止装置10を用いてエンジン21を始動させる方法を詳述する。
【0040】
ステップS10では、エンジン始動条件が成立しているか否かを判断する。即ち、演算制御手段16は、例えばスマートキーであるエンジンキーが車両20の車室内に存在し、且つ、ユーザがブレーキを踏んでいるか否かを判断する。これらの全ての動作が行われた場合は、演算制御手段16はエンジン始動条件が成立していると判断する。一方、これらのいずれかの動作が行われていない場合は、演算制御手段16はエンジン始動条件が成立していないと判断する。
【0041】
ステップS10の条件が成立した場合は、即ちステップS10がYESの場合は、ステップS11に移行する。一方、ステップS10の条件が成立しない場合は、即ちステップS10がNOの場合は、ステップS13に移行し、エンジン21を始動させない。
【0042】
ステップS11では、演算制御手段16は、マグネットセンサ15がオンであるか否かを判断する。具体的には、車両20に搭乗したユーザが、マグネットセンサ15の近傍に磁性体等を接近させることで、マグネットセンサ15から演算制御手段16に対して所定の信号が入力されているか否かを判断する。マグネットセンサ15に、磁性体等が接近していることで、マグネットセンサ15がオン状態である場合は、即ち、ステップS11がYESの場合は、ステップS12に移行する。一方、マグネットセンサ15に、磁性体等が接近していないことで、マグネットセンサ15がオフ状態である場合は、即ち、ステップS11がNOの場合は、ステップS13に移行し、エンジン21を始動させない。即ち、カット回路13により、メインイグニッションスイッチ11とスタータ22とを繋ぐ経路を遮断し、エンジン21を始動させない。このようにすることで、マグネットセンサ15がオフの状態にてエンジン21が始動されないので、盗難を防止できる。
【0043】
ステップS12では、タッチセンサ14がオンか、または、タッチ後一定時間以内であるか否かを演算制御手段16が判断する。ここで、一定時間とは、例えば4秒である。即ち、演算制御手段16は、車両20に搭乗したユーザの手が、タッチセンサ14に接触しているか、または、ユーザの手がタッチセンサ14から離れてから4秒以内であるか否かを判断する。ここで、ユーザが演算制御手段16の設定を変更することで、タッチセンサ14がオンであることのみで、ステップS12をYESと判断することができる。また、ユーザが演算制御手段16の設定を変更することで、タッチセンサ14にタッチ後4秒以内であることのみで、ステップS12をYESと判断することができる。
【0044】
車両20に搭乗したユーザの手が、タッチセンサ14に接触しているか、または、ユーザの手がタッチセンサ14から離れてから4秒以内である場合、即ちステップS12がYESの場合は、ステップS14に移行してエンジン21を始動可能にする。即ち、カット回路13により、メインイグニッションスイッチ11とスタータ22とを繋ぐ経路を遮断せず、エンジン21を始動させ、車両20を走行させることができる。一方、車両20に搭乗したユーザの手が、タッチセンサ14に接触しておらず、且つ、ユーザの手がタッチセンサ14から離れてから4秒以上である場合、即ちステップS12がNOの場合、演算制御手段16はステップS13でエンジン21を始動不可にする。即ち、カット回路13により、メインイグニッションスイッチ11とスタータ22とを繋ぐ経路を遮断し、エンジン21を始動させない。このようにすることで、ステップS11およびステップS12の両方の条件が満たされている場合のみ、エンジン21が始動されるので、盗難を防止できる効果を更に顕著にできる。
【0045】
ステップS15では、ユーザが所定の動作を行う。車両用盗難防止装置10がキーレスの始動機構を採用している場合は、ユーザはブレーキペダルを踏み込んだ状態のまま、メインイグニッションスイッチ11を押下する。そうすると、メインイグニッションスイッチ11から伝送される信号は、カット回路13により遮断されることなく、スタータ22に伝送され。スタータ22によりエンジン21が始動されることで(ステップS16)、エンジン21が運転される。エンジン21の駆動力により、車両20が走行する。
【0046】
エンジン21の始動が物理的な鍵によるものである場合は、鍵穴に挿入された鍵をユーザが回転させることでステップS15におけるオン操作が行われ、ステップS16でエンジン21が始動する。
【0047】
また、ステップS11またはステップS12でYESの場合は、ブザーなどの報知手段でその旨をユーザに報知しても良い。このようにすることで、ユーザはタッチセンサ14およびマグネットセンサ15が正常に動作していることを認知できる。更に、ユーザは報知の有無を設定することができる。ユーザが報知をしないように設定することで、ステップS11またはステップS12でYESの場合でも、何ら報知が行われないので、タッチセンサ14およびマグネットセンサ15の隠匿性が高まり、車両用盗難防止装置10で盗難を防止する効果を顕著にできる。
【0048】
更に、演算制御手段16に繋がる接続線は、電源電圧と等しい電圧、例えば12Vの電圧の電力が供給されているため、報知手段としてのランプを点灯させることもでき、更には、外付けのスイッチやリレーを動作させることもできる。
【0049】
ここで、上記したステップS10の動作はユーザの一方の手で行い、ステップS11およびステップS12の動作はユーザの他方の手で行うことができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0051】
例えば、図2のフローチャートを用いた説明では、ステップS11でマグネットセンサ15の状況を確認し、ステップS12でタッチセンサ14の状況を確認したが、これを逆にし、ステップS11でタッチセンサ14の状況を確認し、ステップS12でマグネットセンサ15の状況を確認することもできる。
【0052】
更に、図2のフローチャートを参照して、ステップS11およびステップS12の何れか一方の条件が満たされるのみで、ステップS14に移行することもできる。
【符号の説明】
【0053】
10 車両用盗難防止装置
11 メインイグニッションスイッチ
13 カット回路
14 タッチセンサ
15 マグネットセンサ
16 演算制御手段
20 車両
21 エンジン
22 スタータ
23 電源
30 オーディオパネル
31 操作ボタン
【要約】
【課題】簡易な構成で盗難の恐れを低減することができる車両用盗難防止装置を提供する。
【解決手段】本発明の車両用盗難防止装置10は、エンジン21と、ユーザの操作に基づいてエンジン21を駆動するための信号を発するメインイグニッションスイッチ11と、を有する車両20に備えられる。また、車両用盗難防止装置10は、エンジン21とメインイグニッションスイッチ11とを接続する径路に介装され、条件に応じて、メインイグニッションスイッチ11から伝送される電気信号を遮断するカット回路13と、ユーザが車両20を操作する際に接触することが可能な位置に配置されたタッチセンサ14から発せられる信号に基づいて、カット回路13の接続状態を制御する演算制御手段16と、を具備する。
【選択図】図1
図1
図2