(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シャフトカバー部は、前記ストッパシャフトの外周面における前記所定部位に前記ストッパシャフトの軸方向に隣接する部位と、前記ストッパシャフトの外周面における前記所定部位の下側の部位との少なくとも一方を覆うように形成されている、請求項1又は2に記載の自動販売機の商品搬出装置。
前記ゲートレバーは、前記商品通路を閉鎖又は開放する板状部と、前記板状部の下面から延びると共にその端面が前記シャフト当接部を構成する複数のアーム部と、を含み、
前記シャフトカバー部は、前記複数のアーム部のそれぞれに設けられている、
請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機の商品搬出装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動販売機1の側面断面図である。自動販売機1は、商品収納庫2と、商品収納庫2内に配設された複数の商品収納コラム3と、を含む。各商品収納コラム3は、上下方向に延びる一対の商品通路4を有する。各商品収納コラム3の下部には、一対の商品通路4に対応させて商品搬出装置5が背中合わせで2個配置されている。各商品搬出装置5は、対応する商品通路4内に上下方向に積み重ねられて収容された複数の商品Pのうち最下位の商品P1から順に落下させて商品取出口6に搬出するように構成されている。
【0010】
図2−
図4は、商品搬出装置5の構成を示している。
図2は、商品搬出装置5の正面図であり、
図3は、商品搬出装置5の背面図であり、
図4は、
図2のA−A断面図(商品搬出装置5の側面断面図)である。
【0011】
本実施形態において、商品搬出装置5は、例えば鋼板製のフレーム10を有し、このフレーム10に各種の構成要素が組み付けられて構成されている。前記各種の構成要素は、売り切れ検知スイッチ20、ゲートレバー30、ロックレバー40などを含む。また、本実施形態において、フレーム10には比較的大きな開口部11が形成されており、開口部11の上方に売り切れ検知スイッチ20が配設され、開口部11にゲートレバー30及びロックレバー40が配設されている。
【0012】
売り切れ検知スイッチ20は、商品通路4内の商品Pの売り切れを検知する。売り切れ検知スイッチ20は、商品通路4内に突出して商品Pによって押圧される押圧レバー21を含み、商品Pによる押圧レバー21の押圧が解除されることによって商品通路4内の商品Pの売り切れを検知する。本実施形態において、売り切れ検知スイッチ20は、商品通路A内の商品Pが残り一つになると商品通路4内の商品Pの売り切れを検知するようになっている。
【0013】
ゲートレバー30は、商品通路4内の最下位の商品P1の落下を阻止し、これにより、商品通路4内の全ての商品Pを商品通路4内に保持する。ゲートレバー30は、フレーム10の幅方向(左右方向)に延びる板状部31と、板状部31の下面に設けられた複数(ここでは三つ)のアーム部32と、を有する。板状部31は、略矩形状に形成されて、その長手方向の一端側(一方の長辺側)が、フレーム10に取り付けられた前記幅方向に延びる第1支持シャフト33に回動自在に支持されている。
【0014】
第1支持シャフト33は、フレーム10の前記幅方向の一端側の所定部位が裏面側に折り曲げられて形成された上下方向に延びる第1シャフト支持部12と、フレーム10の前記幅方向の他端側の所定部位が裏面側に折り曲げられて形成された上下方向に延びる第2シャフト支持部13とによって支持されている。第1支持シャフト33には、ゲートレバー30を、
図2−4に示す状態、すなわち、フレーム10に対して板状部31が起立した姿勢に付勢するねじりコイルバネ34が装着されている。そして、板状部31は、フレーム10に対して起立した姿勢にあるとき、商品通路4を閉鎖するように構成されている。ここで、「商品通路4を閉鎖する」とは、商品通路4の通路断面積を商品Pの断面積よりも狭い状態にすることをいう。
【0015】
つまり、ゲートレバー30は、第1支持シャフト33に装着されたねじりコイルバネ34によって商品通路4を閉鎖する姿勢(以下単に「閉鎖姿勢」という)に常時付勢されている。そして、ゲートレバー30は、ねじりコイルバネ34の付勢力を超える下向きの力(ここでは商品Pの重量)が板状部31に作用することによって第1支持シャフト33回りに下向き(
図4中の矢印B方向)に回動し、これにより、前記閉鎖姿勢から商品通路4を開放する姿勢(以下「開放姿勢」という)に変化するように構成されている。
【0016】
各アーム部32は、板状部31の下面からフレーム10側へと斜め下向きに延びるように形成されている。各アーム部32の端面32aは、ゲートレバー30が前記閉鎖姿勢にあるときに、ゲートレバー30の下方に位置すると共にフレーム10の前記幅方向に延びるストッパシャフト35の外周面の正面側の所定部位に当接するように構成されている。
【0017】
ゲートレバー30は、前記閉鎖姿勢にあるときに各アーム部32の端面32aがストッパシャフト35の外周面に当接することによって前記下向き(矢印B方向)の回動が阻止される。これにより、ゲートレバー30は、前記閉鎖姿勢が保持されて最下位の商品P1の落下を阻止する。一方、各アーム部32の端面32aがストッパシャフト35の外周面に当接していないとき、ゲートレバー30は、最下位の商品P1の重量によって第1支持シャフト33回りに前記下向きに回動して最下位の商品P1が落下する。すなわち、ゲートレバー30は、各アーム部32の端面32aによるストッパシャフト35の外周面への当接が解除されて前記閉鎖姿勢の保持が解除されると、最下位の商品P1の落下を許容するように構成されている(後述する
図5、
図6を参照)。
【0018】
ロックレバー40は、商品通路4内の最下位から二番目の商品P2の落下を阻止し、これにより、最下位の商品P1以外の商品Pを商品通路4内に保持する。ロックレバー40は、フレーム10の前記幅方向に延びる部材からなり、ゲートレバー30の上方に配設されている。ロックレバー40は、ゲートレバー30の板状部31と同様、その長手方向の一端側が、フレーム10に取り付けられた第2支持シャフト41に回動自在に支持されている。第2支持シャフト41は、第1支持シャフト33と同様、第1シャフト支持部12と第2シャフト支持部13とによって支持されている。
【0019】
また、ロックレバー40の裏面には、複数(ここでは三つ)の支持板部42が立設されている。複数の支持板部42は、フレーム10の前記幅方向において互いに間隔をあけて配置され、各支持板部42には、ストッパシャフト35の上方にこれと平行に配置された回動シャフト43が出入りする略U字状のシャフト受容部42aが形成されている(
図4参照)。
【0020】
ロックレバー40は、通常、
図2−4に示す状態、すなわち、ほぼ全体がフレーム10の開口部11内に位置している状態にあり、このとき、回動シャフト43は各支持板部42のシャフト受容部42a内の底部近傍に位置している。そして、ロックレバー40は、前記通常の状態から第2支持シャフト41回りに前向き(
図4中の矢印C方向)に回動することによって商品通路4内に突出し、これにより、最下位から二番目の商品P2の落下を阻止するように構成されている(後述する
図5、
図6を参照)。
【0021】
ストッパシャフト35及び回動シャフト43は、第1シャフト支持部12と、フレーム10の裏面の幅方向の中間位置に取り付けられた上下方向に延びる案内部材51とによって上下方向に移動可能に支持されている。具体的には、ストッパシャフト35は、第1シャフト支持部12に形成された上下方向に長い第1長孔(図示省略)と、案内部材51に前記第1長孔に対応するように形成された第2長孔51a(
図4参照)とに挿通され、前記第1長孔内及び第2長孔51a内を移動可能である。同様に、回動シャフト43は、第1シャフト支持部12に形成された上下方向に長く且つ前記第1長孔の上方に位置する第3長孔(図示省略)と、案内部材51に前記第3長孔に対応するように形成された第4長孔(図示省略)とに挿通され、前記第3長孔内及び前記第4長孔内を移動可能である。すなわち、案内部材51は、第1シャフト支持部12と共に、ストッパシャフト35及び回動シャフト43の移動を案内する。なお、説明は省略するが、案内部材51には、第1支持シャフト33及び第2支持シャフト41をそれぞれ挿通させる挿通孔も有している。
【0022】
また、ストッパシャフト35及び回動シャフト43の軸方向の中間部は、フレーム10の裏面側に配置された作動板52の連結されている。作動板52は、上下方向に延びると共に上下方向に移動可能に構成されている。そして、作動板52の上部は、フレーム10の裏面上部に設けられたソレノイド53のプランジャ53aに連結され、作動板52の下部は、一端がフレーム10の下部に連結された引張コイルバネ54の他端に連結されている。すなわち、作動板52は、引張コイルバネ(付勢部材)54によって常時下方に付勢されており、ソレノイド53が作動することによって上方に引き上げられるように構成されている。
【0023】
ソレノイド53の非作動時、作動板52は引張コイルバネ54の付勢力によってその可動範囲の最下位置にある。このとき、作動板52に連結されているストッパシャフト35及び回動シャフト43もそれぞれの可動範囲の最下位置にある。この状態からソレノイド53が作動すると、作動板52はソレノイド53によって上方に引き上げられてその可動範囲の最上位置に移動し、これに伴って、ストッパシャフト35及び回動シャフト43もそれぞれの可動範囲へと移動する。したがって、本実施形態においては、作動板52及びソレノイド53がストッパシャフト35を移動させる駆動装置を構成している。
【0024】
次に、商品搬出装置5の動作について
図5、
図6を参照して説明する。
図5は、商品Pの販売待機時の商品搬出装置5の状態を示す要部図であり、
図6は、商品Pの販売時の商品搬出装置5の状態を示す要部図である。
【0025】
商品Pの販売待機時において、ゲートレバー30は、前記閉鎖姿勢にあり、ロックレバー40は、ほぼ全体がフレーム10の開口部11内に位置している。また、ストッパシャフト35、回動シャフト43及び作動板52は、それぞれの最下位置に位置している。このとき、ゲートレバー30の各アーム部32の端面32aはストッパシャフト35の外周面の正面側の前記所定部位に当接しており、ゲートレバー30の前記下向きの回動が阻止されている。すなわち、ゲートレバー30はストッパシャフト35によって前記閉鎖姿勢が保持されている。このため、商品通路4内の最下位の商品P1の落下がゲートレバー30によって阻止され、商品通路4内の全ての商品Pが商品通路4内に保持される。また、回動シャフト43は、ロックレバー40の各シャフト受容部42a内の底部近傍に位置している。
【0026】
商品Pの販売時には、ソレノイド53が作動して作動板52をその最下位置から最上位置へと引き上げ、これに伴い、ストッパシャフト35及び回動シャフト43もそれぞれの最下位置から最上位置へと移動する。ストッパシャフト35がその最下位置から最上位置に向かって所定量移動すると、ゲートレバー30の各アーム部32の端面32aによるストッパシャフト35の外周面の前記所定部位への当接が解除される。これにより、ストッパシャフト35によるゲートレバー30の前記閉鎖姿勢の保持が解除される。また、回動シャフト43は、その最下位置から最上位置に向かって移動する際、各シャフト受容部42aの上側の内壁を押してロックレバー40を前記前向きに回動させる。これにより、ロックレバー40が商品通路4内に突出し、商品通路4内の最下位から二番目の商品P2の落下がロックレバー40によって阻止される。すなわち、最下位の商品P1以外の各商品Pが商品通路4内に保持される。一方、前記閉鎖姿勢の保持が解除されたゲートレバー30は、最下位の商品P1の重量によって前記下向きに回動するため、最下位の商品P1が落下して商品取出口6へと搬出される。そして、最下位の商品P1が落下すると、ゲートレバー30は、ねじりコイルバネ34の付勢力によって前記閉鎖姿勢に戻る。
【0027】
商品Pの販売終了後にソレノイド53の作動が停止されると、作動板52は、引張コイルバネ54の付勢力によってその最下位置に戻され、これに伴い、ストッパシャフト35及び回動シャフト43もそれぞれの最下位置に戻る。したがって、前記閉鎖姿勢にあるゲートレバー30の各アーム部32の端面32aがストッパシャフト35の外周面の前記所定位置に当接することとなって、ゲートレバー30は、ストッパシャフト35によって前記閉鎖姿勢が保持される。また、回動シャフト43は、その最上位置から最下位置に移動する際、各シャフト受容部42aの下側の内壁を押してロックレバー40を第2支持シャフト41回りに後ろ向きに回動させる。これにより、ロックレバー40は、ほぼ全体がフレーム10の開口部11内に位置する状態に戻り、商品通路4内に残っている商品Pがゲートレバー30上に落下して商品Pの販売待機状態となる。
【0028】
ところで、既述のように、商品Pの販売待機時に、商品取出口6から侵入した前記不正操作部材によってストッパシャフト35が押されて上方に移動させられると、ゲートレバー30による最下位の商品P1の落下の阻止が解除され、本来搬出させるべきではない最下位の商品P1が商品取出口6に搬出されてしまう。そこで、本実施形態では、特に商品取出口6に最も近い位置に配置された商品搬出装置5において、前記不正操作部材を用いた商品Pの搬出(不正な商品Pの搬出)を防止するため、以下に説明するような構成を採用している。なお、以下の説明において、「露出する」又は「露出部位」とは、主に商品搬出装置5を正面側斜め下方から見たとき、より具体的には、商品搬出装置5を商品取出口6から見たときに露出すること又は露出する部位のことをいう。
【0029】
図7は、商品搬出装置5の正面要部図である。
図8−
図14は、ゲートレバー30の構成を示している。
図8は、ゲートレバー30の正面図であり、
図9は、ゲートレバー30の左側面図であり、
図10は、ゲートレバー30の右側面図であり、
図11は、
図8のD−D断面図であり、
図12は、
図8のE−E断面図であり、
図13は、
図8のF−F断面図であり、
図14は、
図8のG−G断面図である。
【0030】
図7に示すように、本実施形態において、ストッパシャフト35の一方の端部(
図7における右側端部)は、フレーム10の裏面側に隠れている(露出していない)。そして、商品Pの販売待機時、前記閉鎖姿勢にあるゲートレバー30の三つのアーム部32の端面32aは、前記最下位置にあるストッパシャフト35の外周面における軸方向に異なる部位にそれぞれ当接するようになっている。具体的には、正面視で右側に配置されたアーム部32(以下「右アーム部32R」という)の端面32aは、ストッパシャフト35の外周面におけるフレーム10と作動板52との間の部位に当接する。また、正面視で左側に配置されたアーム部32(以下「左アーム部32L」という)の端面32aは、ストッパシャフト35の外周面におけるストッパシャフト35の他方の端部(
図7における左側端部)から所定範囲の部位に当接する。さらに、右アーム部32Rと左アーム部32Lとの間に配置されたアーム部32(以下「中アーム部32C」という)の端面32aは、ストッパシャフト35の外周面における作動板52と案内部材51との間の部位に当接する。
【0031】
また、本実施形態において、ゲートレバー30は、各アーム部32(32R、32C、32L)の端面32aがストッパシャフト35の外周面に当接しているとき、ストッパシャフト35の外周面における各アーム部32の端面32aの当接部位に隣接する部位を覆う第1シャフトカバー部36及び第2シャフトカバー部37を有している。第1シャフトカバー部36は、各アーム部32の側面から側方に突出して形成されており、ストッパシャフト35の外周面における各アーム部32の端面32aの前記当接部位にストッパシャフト35の軸方向に隣接する部位を覆う。第2シャフトカバー部37は、各アーム部32の端面32aの下側に端面32aよりも突出して形成されており、ストッパシャフト35の外周面における各アーム部32の端面32aの前記当接部位の下側の部位を覆う。
【0032】
具体的には、第1シャフトカバー部36は、右アーム部32Rの両側面、中アーム部32Cの両側面及び左アーム部32Lの案内部材51側の側面に形成され、第2シャフトカバー部37は、右アーム部32R、中アーム部32C及び左アーム部32Lのそれぞれの下部に形成されている。
【0033】
そして、右アーム部32Rのフレーム10側の側面に形成された第1シャフトカバー部36aは、ストッパシャフト35の外周面におけるフレーム10と右アーム部32Rとの間の露出部位を覆い、右アーム部32Rの作動板52側の側面に形成された第1シャフトカバー部36bは、ストッパシャフト35の外周面における右アーム部32Rと作動板52との間の露出部位を覆う。また、右アーム部32Rの下部に形成された第2シャフトカバー部37は、ストッパシャフト35の外周面における右アーム部32Rの端面32aの当接位置の下側の露出部位を覆う。
【0034】
中アーム部32Cの作動板52側の側面に形成された第1シャフトカバー部36cは、ストッパシャフト35の外周面における作動板52と中アーム部32Cとの間の露出部位を覆い、中アーム部32Cの案内部材51側の側面に形成された第1シャフトカバー部36dは、ストッパシャフト35の外周面における中アーム部32Cと案内部材51との間の露出部位を覆う。また、中アーム部32Cの下部に形成された第2シャフトカバー部37は、ストッパシャフト35の外周面における中アーム部32Cの端面32aの当接位置の下側の露出部位を覆う。
【0035】
左アーム部32Lの案内部材51側の側面に形成された第1シャフトカバー部36eは、ストッパシャフト35の外周面における案内部材51と左アーム部32Lとの間の露出部位を覆う。また、左アーム部32Lの下部に形成された第2シャフトカバー部37は、ストッパシャフト35の外周面における左アーム部32Lの端面32aの当接位置の下側の露出部位を覆う。なお、左アーム部32Lの案内部材51とは反対側の側面に第1シャフトカバー部36が形成されていないのは、ストッパシャフト35の外周面における前記他方の端部から前記所定範囲の部位が左アーム部32Lの裏側に隠れている(露出していない)からである。したがって、ストッパシャフト35の外周面における前記他方の端部側の部位が露出する(左アーム部32Lから突出する)場合には、左アーム部32Lの案内部材51とは反対側の側面にも第1シャフトカバー部36が形成される。
【0036】
ここで、ゲートレバー30の回動時に、ゲートレバー30と、フレーム10、案内部材51又は作動板52とが接触しないようにする必要があるため、各第1シャフトカバー部36(36a〜36c)及び各第2シャフトカバー部37によって上述の各露出部位を完全に覆うことはできない。つまり、第1シャフトカバー部36a〜36e又は第2シャフトカバー部37と、フレーム10、案内部材51又は作動板52との間に所定の隙間ができてしまう。そこで、本実施形態では、商品取出口6側からストッパシャフト35を見たときに、上述の各隙間、すなわち、ストッパシャフト35の外周面における第1シャフトカバー部36a〜36e及び/又は第2シャフトカバー部37によって覆われていない部位を隠すための目隠し部が、フレーム10及び案内部材51に設けられている。
【0037】
具体的には、本実施形態において、フレーム10には、前記目隠し部として、フレーム10の右アーム部32Rに近接する部位が右アーム部32R側に屈曲して形成された屈曲片部16と、正面視においてストッパシャフト35の下方から右アーム部32Rと中アーム部32Cとの間でストッパシャフト35にオーバーラップする位置まで台形状に突出した台形状部17と、が設けられている。また、案内部材51には、前記目隠し部として、ストッパシャフト35の下方の位置で中アーム部32C側の側面から側方に突出して形成された突起部51b及び左アーム部32L側の側面から側方に突出して形成された突起部51cが設けられている。
【0038】
そして、前記目隠し部、すなわち、フレーム10に設けられた屈曲片部16及び台形状部17と、案内部材51に設けられた突起部51b、51cとによって、商品取出口6から見たときに、上述の各隙間が隠されると共に、前記不正操作部材が商品取出口6から上述の各隙間を介してストッパシャフト35の外周面へと侵入することが阻止される。換言すれば、前記目隠し部は、第1シャフトカバー部36a〜36e及び第2シャフトカバー部37と協働して、前記商品取出口6からストッパシャフト35の外周面へと直線的に延びる隙間又は空間が形成されること阻害し、これにより、前記不正操作部材が商品取出口6からストッパシャフト35の外周面へと侵入することを阻止している。
【0039】
このように、本実施形態においては、ゲートレバー30の各アーム部32の端面32aがストッパシャフト35の外周面の前記所定部位に当接しているとき、ストッパシャフト35の外周面における前記露出部位がゲートレバー30の各アーム部32に設けられた第1シャフトカバー部36a〜36e及び第2シャフトカバー部37によって覆われる。これにより、前記不正操作部材によってストッパシャフト35の外周面が押されることが防止又は抑制され、不正な商品Pの搬出が防止又は抑制される。
【0040】
また、本実施形態において、フレーム10及び案内部材51は、ストッパシャフト35の外周面における第1シャフトカバー部36a〜36e及び/又は第2シャフトカバー部37によって覆われていない部位を隠すための前記目隠し部16、17、51b、51cを有している。このため、前記不正操作部材が商品取出口6から前記各隙間を介してストッパシャフト35の外周面へと侵入することが阻止され、不正な商品Pの搬出がさらに効果的に防止される。
【0041】
なお、上述の実施形態において、ゲートレバー30の各アーム部32は、第1シャフトカバー部36及び第2シャフトカバー部37を有している。しかし、これに限るものではなく、ゲートレバー30の各アーム部32が第1シャフトカバー部36のみ又は第2シャフトカバー部37のみを有してもよい。
【0042】
また、上述の実施形態においては、前記目隠し部がフレーム10及び案内部材51に設けられている。しかし、これに限るものではない。前記目隠し部は、フレーム10のみに設けられてもよいし、フレーム10と別体で形成されてフレーム10に取り付けられるように構成されてもよい。なお、第1シャフトカバー部36(36a〜36e)及び第2シャフトカバー部37は、任意の形状とされ得るのは当然である。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形や変更が可能である。