(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
正面に開口部を有し、上下面、左右側面および背面が閉塞され樹脂成形加工により一体に形成されてなる本体部と、前記本体部の少なくとも左右側面および上面を覆うように形成された化粧板と、前記本体部に連結されてなり前記開口部を開閉自在とする開閉扉と、前記開閉扉に設けられた施錠機構とを有し、
前記開閉扉の上面には、当該開閉扉の縦幅方向に並設される態様で当該開閉扉の横幅方向に形成された複数本の雨除けリブと、隣り合う各雨除けリブの間に形成された複数の凹溝とを備え、
前記開閉扉は、閉扉状態では当該開閉扉の側部が前記開口部の内面に囲包され、当該開閉扉の裏面周部が前記開口部の内面周囲に形成されたストッパリブに当接し、当該開閉扉の前面は前記開口部の前面と略同一面となるように形成され、
前記開閉扉の上面に備えられた前記複数本の雨除けリブ及び前記複数の凹溝の全体の前記縦幅方向の幅長は、当該開閉扉の横幅方向中央部分よりも横幅方向両端部分の方が短いことを特徴とする荷物受取用宅配ボックス。
前記複数本の雨除けリブのうちの前記開閉扉の前面と裏面との間に形成された雨除けリブ並びに前記複数の凹溝は、当該開閉扉の上面から側面に至るまで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の荷物受取用宅配ボックス。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明を、その好適な実施例について、図面を参照しつつ説明する。この実施例の荷物受取用宅配ボックス10は主として戸建て用のものであり、住宅の入口近くの地面あるいは基台上に設置される。また、望ましくは転倒防止、盗難防止のため建物の壁面に固定されるか地面に続く前記基台上にボルト等により固定される。
【0015】
図1、
図2の外観図に示すように、実施例の荷物受取用宅配ボックス10は正面(前面)が開口した箱形の本体部1と、この本体部1の上面および左右側面を覆う化粧板4と、本体部正面の開口部を閉蓋・開蓋する開閉扉5と、開閉扉5に設けられた鍵機構部6とを有して構成され、本体部1の内方が荷物収納部として機能する。
【0016】
図3を参照すれば、本体部1は、左右側面、底面、背面および上面が閉塞された箱形となっている。本体部1は、例えば、PP樹脂(ポリプロピレン)等の合成樹脂材で一体に成形される。また、本体部1の左右側面、背面および上面の外面には複数本の補強リブ8,9が本体部1と一体に成形される。実施例では、本体部1の各面外面の縁部に補強リブ8が形成されるとともに、本体部1の外面には相互に交わる複数条の補強リブ9が形成されている。これによって本体部1は継ぎ目のなく形成されるとともに全体としての強度が確保されている。なお、特に、左右側面と上面との境界部分に形成される補強リブ9を、補強リブ9aと称する。この補強リブ9aには化粧板4を本体部1に組付けるためのツメ受け14,16が形成される(ツメ受け14,16については、
図11(a),
図11(b),
図12等を用いて後述する)。
【0017】
本体部1の底面及び背面も補強リブにより補強されてもよい。また、求められる強度に応じて、本体部1の各面の内面に補強リブが形成されてもよい。なお、本体部1の背面あるいは底面には宅配ボックスを固定するためのボルト孔(不図示)が形成されている。
【0018】
図4は本発明の実施例の宅配ボックス10を本体部1と化粧板4と開閉扉5に分解して示したものである。本体部1の外面を覆う化粧板4は、上面パネル2および左右の側面パネル3で構成され、本体部1の左右側面および上面がこの化粧板4で覆われる。この化粧板4の各パネル2,3は、例えばAES樹脂(アクリロニトリル・エチレン−プロピレン−ジエン・スチレン)等の合成樹脂材で形成されている。
【0019】
化粧板4の上面パネル2は、中央が平板状であって左右側部が本体部1の側面に向けてR形に湾曲形成されたR形湾曲部2aを有する板部材である。化粧板4の側面パネル3は、中央が平板状であって上部および下部がそれぞれ本体部1の上面および底面に向けてR形に湾曲形成されたR形湾曲部3aを有する板部材である。これら化粧板4の上面パネル2及び側面パネル3の本体部1への組付け態様については
図12〜
図14を用いて後述する。
【0020】
次に本体部1の前面開口を閉塞する開閉扉5について説明する。開閉扉5は、
図2に示すように、片側部が蝶番7によって本体部1に対し開閉可能に連結されている。宅配の荷物は本体部1の正面から出し入れするようになっている。この実施例では開閉扉5は化粧板4と同様にAES樹脂材による成形加工により形成され、その片側部が本体部1の前面開口部の側縁1aに蝶番連結されている。
図2に示すように、本体部1の開口部はその開口縁となる前面よりやや奥方に寄った内面位置に閉扉時の開閉扉5のストッパとなるストッパリブ11が開口部内面周囲に形成されている。開閉扉5は閉扉状態では該開閉扉5の側部全域(扉の左右側部、上側部および下側部)が本体部1の開口部内面1bに僅かな隙間を有して囲包され、この状態で開閉扉5の内面(裏面)周部が本体部1の開口部内面1bのストッパリブ11に当接し、また開閉扉5の前面は本体部1の開口部の前面と略同一面となるように形成されている。
【0021】
開閉扉5の蝶番連結部と反対側の扉前面位置に該開閉扉5を施錠、解錠する鍵機構部6が組み込まれている。鍵機構部6は例えば外部からの電子情報信号によって扉の施錠、解錠ができる形態の電動鍵機構であり、施錠、解錠機能が一体にブロック化されて開閉扉5に組み込まれている。なお、鍵機構部6の前面には開閉扉5を開けるときの係指凹部6aが形成されている。
【0022】
また、本発明の実施例では、前述したように開閉扉5の外側部が本体部1の開口端部の内面に囲包される構造のため、開閉扉5の耐こじ開け性にも優れており、例えば本体部開口部近傍で
図1の矢印B方向に外力がかかった場合にも、開閉扉5が開くことがないように設定されている。また、本体部1の上面に上方から荷重がかかった場合にも正常動作するように補強リブ8,9の本数、形状など本体部1の強度設定がなされている。さらに本体部1は左右側面、上面および背面の全体が一体形に成形された形態のため、防滴性に優れ、例えば1時間散水後にも本体部内の荷物は濡れない構造としている。そのほか合成樹脂製で全体が構成されているため、防錆性、耐候性に優れた構造としている。また、鋼板製や板金製と異なり、全体が合成樹脂製のため軽量であり、低コストの荷物受取用宅配ボックスとすることができる。なお、荷物受取用宅配ボックス10の大きさの一例として段ボール箱等が入る大きさとしているが、ゴルフバッグ等が収納できる縦置きタイプの大きさ等、これ以外の大きさのものであってもよいことは勿論である。
【0023】
[開閉扉の第一の例]
図5(a)は、
図1に示す実施例における開閉扉の第一の例を示す斜視図である。
図5(b)は、
図5(c)の開閉扉を上方から見た図である。
図5(c)は、
図5(a)の開閉扉の雨除けリブ周辺の平面Cにおける断面図である。
【0024】
図5(a)〜
図5(c)を用いて、開閉扉5の第一の例について説明する。第一の例に係る開閉扉5では、該開閉扉5の上面において、複数本(
図5(a)〜
図5(c)では4本)の雨除けリブ21a,21b,21c,21d(以下、総称する場合、「雨除けリブ21」と称する。)が、扉の縦幅方向に並設される態様で扉の横幅方向に形成されている。これら複数本の雨除けリブ21は、外部から雨水等の流体が本体部1の内方に浸入するのを防止するためのものである。
【0025】
図5(b)や
図5(c)に示すように、雨除けリブ21aと雨除けリブ21bとの間には凹溝31aが形成される。同様に、雨除けリブ21bと雨除けリブ21cとの間には凹溝31bが形成され、雨除けリブ21cと雨除けリブ21dとの間には凹溝31cが形成される。なお、以下の説明において凹溝31a,31b,31cを総称する場合、「凹溝31」と称する。
【0026】
雨除けリブ21aは、開閉扉5の最も前面側において鉛直方向に延設され、例えば2.0mmの厚みを有する略平板状部材である。この雨除けリブ21aの表側面は、開閉扉5の前面と同一平面を形成する。
【0027】
雨除けリブ21bは、雨除けリブ21aよりも開閉扉5の内面(裏面)側において鉛直方向に延設され、例えば2.0mmの厚みを有する部材である。
図5(b)に示すように、この雨除けリブ21bは、横幅方向中央部分が横幅方向両端部分に比べてやや開閉扉5の内面(裏面)側に向かって湾曲した態様で形成される。なお、横幅方向中央部分は雨除けリブ21aと略平行に形成される。
図5(c)に示すように、この雨除けリブ21bの鉛直方向の高さは、雨除けリブ21aの鉛直方向の高さと略同一である。
【0028】
雨除けリブ21cは、雨除けリブ21bよりも更に開閉扉5の内面側において鉛直方向に延設され、例えば2.0mmの厚みを有する部材である。
図5(b)に示すように、この雨除けリブ21cは前述の雨除けリブ21bと同様に、横幅方向中央部分が横幅方向両端部分に比べてやや開閉扉5の内面(裏面)側に向かって湾曲した態様で形成される。なお、横幅方向中央部分は雨除けリブ21aと略平行に形成される。
図5(c)に示すように、この雨除けリブ21cの鉛直方向の高さも、雨除けリブ21aの鉛直方向の高さと略同一である。
【0029】
雨除けリブ21dは、開閉扉5の最も内面(裏面)側において鉛直方向に延設され、例えば2.0mmの厚みを有する部材である。
図5(b)に示すように、この雨除けリブ21dは前述の雨除けリブ21b,21cと同様に、横幅方向中央部分が横幅方向両端部分に比べてやや開閉扉5の内面(裏面)側に向かって湾曲した態様で形成される。なお、横幅方向中央部分は雨除けリブ21aと略平行に形成される。また
図5(c)に示すように、この雨除けリブ21dの鉛直方向の高さは、雨除けリブ21a,21b,21cに比べて低く形成されている。
【0030】
以上に示すように、第一の例に係る開閉扉5の上面には、扉の縦幅方向に並設される態様で扉の横幅方向に形成された複数本の雨除けリブ21と、隣り合う各雨除けリブ21の間に形成された複数の凹溝31とが備えられる。続いて、これら複数本の雨除けリブ21並びに複数の凹溝31が形成されることによる作用並びに効果について説明する。
【0031】
[開閉扉の作用]
図6は、第一の例に係る開閉扉の作用を説明する図である。
図7は、比較例に係る開閉扉の作用を説明する図である。
【0032】
図6では、
図5(a)〜
図5(c)で示した開閉扉5の雨除けリブ21周辺の平面C(
図5(a)参照)における断面図に、更に、同平面Cにおける本体部1の断面図を併せて示したものである。本実施例に係る開閉扉5によれば、開閉扉5の閉扉状態では該開閉扉5の上側部が本体部1の開口部内面1bに僅かな隙間を有して囲包され、この状態で開閉扉5の雨除けリブ21cの裏面が本体部1の開口部内面1bのストッパリブ11に当接し、また開閉扉5の前面(雨除けリブ21aの表側面)は本体部1の開口部の前面と略同一面となるように形成されている。なお、雨除けリブ21d並びに凹溝31cは本体部1のストッパリブ11よりも内方に配置されることとなる。図中の矢印D1〜D3は、当該宅配ボックス10の外部から雨水等の流体が浸入する場合の浸入経路を示している。
【0033】
図7では、比較例として開閉扉5の代わりに開閉扉50を設けた場合を示している。開閉扉50では、二つの雨除けリブ22a,22bと一つの凹溝32とが形成されている。比較例に係る開閉扉50によれば、開閉扉50の閉扉状態では該開閉扉50の上側部が本体部1の開口部内面1bに僅かな隙間を有して囲包され、この状態で開閉扉50の雨除けリブ22bの裏面が本体部1の開口部内面1bのストッパリブ11に当接し、また開閉扉50の前面(雨除けリブ22aの表側面)は本体部1の開口部の前面と略同一面となるように形成されている。図中の矢印E1〜E3は、当該宅配ボックス100の外部から雨水等の流体が浸入する場合の浸入経路を示している。
【0034】
まず
図7に示すように、一つの凹溝32が形成された開閉扉50によれば、矢印E1の経路により外部から雨水等の流体が浸入した場合、浸入した流体はまず凹溝32に流れ込む。その後、凹溝32に流れ込んで跳ねたりする流体は、矢印E2に示すように雨除けリブ22bの上方向に流れ込み、その後矢印E3に示すように本体部1の内方に流れ込むこととなる。従って、
図7に例示されるような従来型の開閉扉50では、外部からの流体の浸入を防ぐのに効果的とは言えなかった。
【0035】
これに対し、
図6に示す第一の例に係る開閉扉5によれば、矢印D1の経路により外部から雨水等の流体が浸入した場合、浸入した流体はまず凹溝31aに流れ込む。その後、凹溝31aに流れ込んで跳ねたりする流体は、矢印D2に示すように開口部内面1bに当たった後に凹溝31bに流れ込むこととなり、本体部1の内方には流れ込まない。もちろん凹溝31bに流れ込んだ流体が更に雨除けリブ21cの上方向を経由して本体部1の内方に流れ込む可能性はあるが、その場合であっても、流体は凹溝31cに流れ込むこととなり、本体部1の内方に流れ込むのが防止される。
【0036】
以上に示すように、第一の例に係る開閉扉5によれば、隣り合う複数本の雨除けリブ21の間に複数の凹溝31が形成されることによって、外部から雨水等の流体が浸入した場合であっても、浸入した流体が本体部1の内方に流れ込むのを防止することができる。なお、雨除けリブ21の本数が4本である場合を例に挙げて説明してきたが、この場合に限定されるものでないことは言うまでもない。雨除けリブ21の本数は5個以上であっても良い。また、外部から雨水等の流体が本体部1の内方に流れ込むのを防止するための構造であれば、雨除けリブ21及び凹溝31は、
図5(a)〜
図5(c)に示すような形状に限定されるものではない。
【0037】
[開閉扉の第二の例]
図8(a)は、
図1に示す実施例における開閉扉の第二の例を示す斜視図である。
図8(b)は、
図8(a)の開閉扉を上方から見た図である。
図8(c)は、
図8(a)の開閉扉の雨除けリブ周辺の拡大斜視図である。
【0038】
図8(a)〜
図8(c)を用いて、開閉扉の第二の例について説明する。第二の例に係る開閉扉5Aでは、第一の例に係る開閉扉5と同様に、該開閉扉5Aの上面において、複数本(
図8(a)〜
図8(c)では4本)の雨除けリブ23a,23b,23c,23d(以下、総称する場合、「雨除けリブ23」と称する。)が扉の縦幅方向に並設される態様で扉の横幅方向に形成されている。
【0039】
また、
図8(b)や
図8(c)に示すように、雨除けリブ23aと雨除けリブ23bとの間に凹溝33aが形成される。同様に、雨除けリブ23bと雨除けリブ23cとの間には凹溝33bが形成され、雨除けリブ23cと雨除けリブ23dとの間には凹溝33cが形成される。なお、以下の説明において凹溝33a,33b,33cを総称する場合、「凹溝33」と称する。
【0040】
第二の例に係る雨除けリブ23は、前述の第一の例に係る雨除けリブ22と以下の点で相違する。すなわち、
図8(a)や
図8(c)に示すように、第二の例に係る雨除けリブ23のうちの前面と裏面との間、すなわち内側の雨除けリブ23b及び雨除けリブ23cについては、蝶番7と反対側では開閉扉5Aの側面に至るまで形成されている点である。これに伴い、凹溝33a,33b,33cについても開閉扉5Aの側面に至るまで形成されることとなる。
【0041】
以上に示すように、第二の例に係る開閉扉5Aの上面には、扉の縦幅方向に並設される態様で扉の横幅方向に形成された複数本の雨除けリブ23と、隣り合う各雨除けリブ23の間に形成された複数の凹溝33とが備えられ、さらに、内側の雨除けリブ23b及び雨除けリブ23cが開閉扉5Aの側面に至るまで形成されている。従って、凹溝33についても開閉扉5Aの側面に至るまで形成されることとなる。これにより、前述の第一の例に係る開閉扉5の作用並びに効果に加え、凹溝33に入ってきた流体を凹溝33内に留まらせることなく、構造的に側面から外部へ流出させることが可能となる。
【0042】
[化粧板の例]
図9は、
図1に示す実施例における化粧板の一例を示す斜視図である。
図10は、
図9に示す取り付けツメの拡大斜視図である。
【0043】
図9を用いて、化粧板4の一例を説明する。
図9では、化粧板4の上面パネル2を裏面から見た斜視図を示している。
図9に示すように、上面パネル2の左右側部にそれぞれ形成されたR形湾曲部2aの端縁に沿って、複数(
図9では左右それぞれ5個)の取り付けツメ13が設けられている。これら複数の取り付けツメ13の各々は、上面パネル2の平板状部分に対して垂直方向に設けられている。各々の取り付けツメ13は、
図10に示すように、先端に向かって先細りに形成された雄係合部13aを有する。各々の取り付けツメ13の雄係合部13aが後述するツメ受け14の雌係合部14a(
図11(a)〜
図12参照)に係合することによって、上面パネル2は本体部1に組付けられる。
【0044】
なお、化粧板4の左右の側面パネル3も同様に、側面パネル3の左右端部にそれぞれ形成されたR形湾曲部3aの端縁に沿って、側面パネル3の平板状部分に対して垂直方向に複数の取り付けツメ15(
図12参照)が設けられる。但し、側面パネル3の取り付けツメ15と上面パネル2の取り付けツメ13との干渉を防ぐために、
図12に示すように、側面パネル3に設けられる取り付けツメ15の取り付け位置は、R形湾曲部3aの端縁方向において取り付けツメ13の取り付け位置と異ならせるようにする。なお、上面パネル2及び側面パネル3の少なくとも一方に、取り付けツメ13,15を形成してもよい。
【0045】
[本体部の第一の例]
図11(a)は、
図1に示す実施例における本体部の一例を方向Fから見た斜視図である。
図11(b)は、
図1に示す実施例における本体部の一例を方向Gから見た斜視図である。方向F、方向Gはそれぞれ
図3に図示している。
【0046】
図11(a),
図11(b)に示すように、本体部1の左右側面と上面との境界部分に形成される補強リブ9aには、複数のツメ受け14と、複数のツメ受け16とが形成されている。
【0047】
複数のツメ受け14の各々は、補強リブ9aに形成された略四角状の孔部であり、
図11(a)に示すように、補強リブ9aの側面側の面には突起状の雌係合部14aが形成されている。この雌係合部14aは、上面パネル2の取り付けツメ13が上方から差し込まれた場合に該取り付けツメ13の雄係合部13aと係合する突起部分である。
【0048】
複数のツメ受け16の各々もツメ受け14と同様に、補強リブ9aに形成された略四角状の孔部であるが、前述のツメ受け14と異なり、補強リブ9aの上面側の面において突起状の雌係合部16aが形成されている。この雌係合部16aは、側面パネル3の取り付けツメ15が側方から差し込まれた場合に該取り付けツメ15の雄係合部15aと係合する突起部分である。
【0049】
なお、前述の通り、側面パネル3の取り付けツメ15と上面パネル2の取り付けツメ13との干渉を防ぐために、ツメ受け14,16についても補強リブ9aに沿って形成位置が異なるように構成されている。また補強リブ9aの両端には、上面パネル2と側面パネル3のうちの一方のパネルのツメ受け(
図11(a),11(b)では、上面パネル2のツメ受け14)が、本体部1の前面及び背面との間で隙間を生じないように形成されている。これにより、化粧板4が本体部1に組付けられる場合の化粧板4と本体部1の密封性を高めることができる。なお、本体部1の左右側面と下面との境界部分に形成される補強リブにも、同様のツメ受けを設けても良い。
【0050】
[化粧板の組付け態様]
図12は、
図9の化粧板の組付け態様を説明する図である。
図13は、
図9の化粧板の上面パネルの組付け態様を説明する図である。
図14は、
図9の化粧板の側面パネルの取付け態様を説明する図である。
【0051】
図12に示すように、化粧板4を本体部1に組み付けるには、上面パネル2の裏面に設けられた取り付けツメ13を補強リブ9aに設けられたツメ受け14に嵌め込む、すなわち取り付けツメ13の雄係合部13aをツメ受け14の雌係合部14aに係合させることで、上面パネル2を本体部1に装着する(
図13参照)。同様に、側面パネル3の裏面に設けられた取り付けツメ15を補強リブ9aに設けられたツメ受け16に嵌め込む、すなわち取り付けツメ15の雄係合部15aをツメ受け16の雌係合部16aに係合させることで、側面パネル3を本体部1に装着する(
図14参照)。
【0052】
以上に示すように、上面パネル2は当該上面パネル2の取り付けツメ13と補強リブ9aに設けられたツメ受け14との係合により本体部1に組付け固定され、同様に側面パネル3も当該側面パネル3の取り付けツメ15と補強リブ9aに設けられたツメ受け16との係合により本体部1に組付け固定される。
【0053】
以上例示してきた化粧板4によれば、簡易な組み付け機構により本体部1に組付けることが可能である。また、補強リブ9aに本体部1の筐体強度を強める補強機能を持たせるのみならず、化粧板4を組付けるためのツメ受け14,16としての組付け機能を持たせている点で、補強リブ9aを複数用途に効果的に利用可能である。
【0054】
なお、実施例では、化粧板4は一対の側面パネル3と上面パネル2から構成されているが、本体部1の底面と背面を覆うパネルを取り付けてもよい。さらに、各パネルを平板状に成形してもよい。また化粧板4の内面にも必要により補強リブが形成されてもよい。
図1,
図2に示されるように、本体部1の左右側面および上面は化粧板4によって外面が覆われるため、本体部外面の補強リブは外部には露出しない。
【0055】
[化粧板の変形例]
図15は、
図1に示す実施例における化粧板の変形例を示す斜視図である。
図16は、
図15に示す取り付けツメの拡大斜視図である。
【0056】
図15を用いて、化粧板の変形例を説明する。
図15では、変形例に係る化粧板4Aの上面パネル2Aを裏面から見た斜視図を示している。なお、変形例に係る化粧板4Aの上面パネル2Aでは、前述の
図9に示す化粧板4の上面パネル2と異なり、平板状の天板の四辺においてL形に折曲されたL形折曲部17が形成されている。この上面パネル2Aの四辺のうちの対向する二辺のL形折曲部17の内側には、複数(
図15では、それぞれ4個)のL字形の取り付けツメ18が設けられている。
【0057】
各々の取り付けツメ18が、本体部1Aのツメ受け19(後述の
図17参照)に挿入されて水平移動により係合することによって、取り付けツメ18は本体部1Aに取付けられる。なお、化粧板4Aの左右の側面パネルも同様の構成として良い。
【0058】
[本体部の変形例]
図17は、
図1に示す実施例における本体部の変形例を示す斜視図である。
【0059】
図17では、変形例に係る本体部1Aにおいて、前述の取り付けツメ18を備えた上面パネル2Aが取り付けられる部分を拡大して示している。
図17に示すように、本体部1Aの外枠においてツメ受け19が設けられる。このツメ受け19は、前述の取り付けツメ18が鉛直上方向から挿入可能な切欠き形状である。本体部1Aの外枠には、複数のツメ受け19が、上面パネル2Aの複数の取り付けツメ18の各々に対応して設けられる。
【0060】
[変形例に係る化粧板の組付け態様]
図18(a)及び
図18(b)は、変形例に係る化粧板の組付け態様を説明する拡大斜視図である。
【0061】
図18(a)及び
図18(b)に示すように、化粧板4Aを本体部1Aに組み付けるには、上面パネル2の裏面に設けられた取り付けツメ18をツメ受け19に嵌め込み(
図18(a)参照)、さらに取り付けツメ18を水平移動させることで、上面パネル2Aを本体部1Aに装着する(
図18(b)参照)。化粧板4Aの側面パネルについても同様の方法により本体部1Aに装着する。
【0062】
以上に示すように、上面パネル2Aは当該上面パネル2Aの取り付けツメ18と本体部1Aの外枠に設けられたツメ受け19との係合により本体部1Aに組付け固定され、同様に側面パネルについても本体部1Aに組付け固定される。以上例示してきた変形例に係る化粧板4Aによれば、簡易な組み付け機構により本体部1Aに組付けることが可能である。また、本体部1の外枠に、化粧板4Aを組付けるためのツメ受け18としての組付け機能を持たせている点で、本体部1の外枠を複数用途に効果的に利用可能である。
【0063】
なお、
図12に示すように本実施例において化粧板4は弾性のある取り付けツメ13を本体部3の外面に設けられたツメ受け14に係合させることにより本体部1に組み付けているが、ネジで止めてもよいし、化粧板4の裏面に嵌合用リブを設け、本体部1の補強リブに嵌め込み固定してもよいし、化粧板4の裏面に嵌合用凸部を設け、本体部1に設けた嵌合用凹部に嵌め込み固定してもよく、化粧板4の組み付け方法は限定されない。また、様々な色や風合いの化粧板4を用意することにより、利用者が好みの化粧板4を選択することができる。化粧板4の色彩、模様、風合いを作り出すために成形の前に樹脂基材に着色剤を混練させてもよいし、成形後の化粧板に塗装を施してもよいし、表面にフィルム加飾を施してもよい。
【0064】
上記実施例は屋外設置タイプとして戸建て住宅に適用した例を示したが、本発明の荷物受取用宅配ボックスの他の実施の形態として、集合住宅や公共施設に設置される複数個組の宅配ボックスを示す。複数個組の宅配ボックスは、実施例に示す荷物受取用宅配ボックス10を縦横複数個並べてネジ止め等により固定し、所望の個数と大きさの宅配ボックスを形成する。例えば1列3ボックスで4段積みの集合ボックス構造あるいは1列4ボックスで3段積みとして1箇所に合計12ボックスの屋内設置形態として構成することもできる。尚、列と段の数はこれに限られるものではない。
【0065】
また、本発明の荷物受取用宅配ボックスの他の実施の形態として、他の複数個組の宅配ボックスを示す。他の形態の荷物受取用宅配ボックスは実施例に示す宅配ボックス10の本体部1を縦横複数個並べて固定し、かつ複数個並べて固定した本体部1の集合体全体の少なくとも上面と側面を化粧板で覆い所望の大きさの宅配ボックスを形成する。
【0066】
本発明の実施例の構成によれば、荷物受取用宅配ボックス10は、ボックス本体部1が成形加工による合成樹脂材で一体形に形成され、かつ各面が補強リブ8,9で補強されているため、板金製のものに比べて軽量で強度に優れた宅配ボックスが得られる。また、ボックスの各面が従来のような板金の接合形態でなく樹脂材の一体成形で形成されていることから防水性、防錆性に富む。さらに、開閉扉5もその外側部が前記本体部の正面開口部の内側面に囲包されるように構成されているため防犯性に優れている。ボックスの主要部全体は合成樹脂材で形成されているので低コストの荷物受取用宅配ボックスが得られる。
【解決手段】 荷物受取用宅配ボックス10は、正面に開口部を有し、上下面、左右側面および背面が閉塞され樹脂成形加工により一体に形成されてなる本体部1と、前記本体部1の少なくとも左右側面および上面を覆うように形成された化粧板4と、前記本体部1に連結されてなり前記開口部を開閉自在とする開閉扉5と、前記開閉扉5に設けられた施錠機構とを有し、前記開閉扉5の上面には、当該開閉扉5の縦幅方向に並設される態様で当該開閉扉の横幅方向に形成された複数本の雨除けリブ21と、隣り合う各雨除けリブの間に形成された複数の凹溝31とを備える。