(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
浄水器は逆浸透膜によって水道水を浄化する。水道水は圧縮され逆浸透膜を通させて、清
水と濃水の両部分に分けて、清水と濃水の比例は排水比となる。今現在市販される浄水機
において、排水率が1:1から1:3であるものが一般的である。排水比の高いか低いか
は、水温や水質、水圧と密接な関係がある。
【0003】
排水比例調節器の作用は限流である。これは、上遊側のROフィルム(逆浸透膜)にある
程度の動作圧力を保持させるためである。ROマシン(逆浸透マシン)では、ROフィル
ムにより、浸透圧より大きい工作環境を作り、純水の流量をコントロールできる。排水比
調節器は純水機の安全性に対して非常に重要である。排水比は一旦塞ぐほど変わると、R
Oフィルムにおける不純物は速やかに洗い流せなくなる。この場合、ROフィルムの使用
寿命は大いに短縮され、短時間のうちROフィルムは閉塞が発生し、廃棄されることに至
る。
【0004】
従来の排水比調節器は、洗浄用電磁弁に並列に接続して使用される。洗浄用電磁弁をオン
にさせると、洗浄用電磁弁を通す圧力は排水比調節器よりかなり小さく、水は洗浄用電磁
弁を通すが、排水比調節器を通さないので、排水流量は大きく増加する。こうすると、R
Oフィルムを通す流量も増加し、ROフィルムにおける不純物は洗浄されるようにできる
。
【0005】
ところが、従来の排水比調節器は水流量を調節できない。規格はそれぞれ次のように30
0CC、450CC、500CC、600CC、800CC、1200CC等がある。3
00CCであれば、最大水流量は300mLと示す。もし逆浸透浄水器は例えば関東地方
に組み立てるならば、中国カントウ地方の水質が優良なので、300CCの排水比調節器
を採用しても適切になると言われる。しかし、逆浸透浄水器は水質がよくない中国北方地
方に組み立てられるとしたら、300CCの排水比例調節器はまだまだ足りなく、ROフ
ィルムの使用寿命が大いに短縮されるおそれがある。この場合、水流量がより大きい排水
比調節器、例えば600CCのものを採用すべきである。
【0006】
多くの場合は、水質は絶え間なく変化している。よい状態から悪い状態へ変化することが
ある。この場合、いずれかの規格の排水比調節器を採用しても、変化中の水質要求を満た
すことは不可能である。
【0007】
2017年5月3日に公開した中国特許第206145216U号の中国発明特許におい
て、可調節の排水比例調節器を披露したが、その構成が複雑で、コストも高い。
【発明の概要】
【0008】
本考案の目的は、多段可調式排水比例調節器を提供することにある。
該排水比例調節器は異なる寸法の複数の濃水通穴を備えており、回転によって排水比を調
節するものであり、構成が簡単で、調節排水比の調整を便利にさせるという目的を謀る。
上記目的を実現するために、以下の技術案を提出している。
【0009】
多段可調式排水比例調節器は、管状の装置であり、水流れ方向に沿って順次に先部と基部
となり、前記先部と基部の間にフィルムスチール片が設けられ、フィルムスチール片は円
形鋼片および環形軟質シリカゲルフィルムを含んでおり、環形軟質シリカゲルフィルムは
円形鋼片の外周側部に挿装し設置されており、前記先部は先端が面一とし、基部は先部の
先端を収納する収納溝を備えており、前記フィルムスチール片と先部が相対的に固定され
、先部の先端は基部の収納溝に突入しかつ回動可能に密閉接続されており、フィルムスチ
ール片の環形軟質シリカゲルフィルムの外周は弾性的に前記収納溝内に係合され、フィル
ムスチール片の環形軟質シリカゲルフィルムは弾性的に前記先端と収納溝の溝底の間に挟
まれており、前記先部の内端面に一つの原水通穴が設けられ、円形鋼片に原水通穴に係合
される一つの原水口が設けられており、前記基部の収納溝の溝底壁に排水比例板が設けら
れ、前記排水比例板にその円周に沿って等角度にて配布される複数の濃水通穴が設けられ
、原水通穴の直径は複数の濃水通穴中のいずれかよりも大きく、原水口の直径は複数の濃
水通穴中のいずれかよりも大きく、濃水通穴の存在する円周の半径は前記原水通穴から先
部の内端面中心までの距離と等しく、濃水通穴の存在する円周の半径は前記原水口から円
形鋼片の中心までの距離と等しい。
【0010】
好ましくは、フィルムスチール片と先部が固定的に接続されている。
【0011】
好ましくは、複数の濃水通穴は任意の回転方向に沿って穴径が順次に増大や減少するもの
とし、かつ複数の濃水通穴が排水比例板に等角度にて規則的に配列されている。
【0012】
好ましくは、前記原水通穴の寸法は1〜2mmであり、前記濃水通穴の寸法は0.3〜1
mmである。
【0013】
好ましくは、前記先部と基部はスナップリングを介して接続され、このスナップリングは
円状のオープンリングであり、スナップリングの内側に先部と基部の軸方向変位を制限す
るための少なくとも一つのスナップ部品が設けられており、基部の接続部は先部の接続部
の外側に挿装により接続されており、これら接続部の挿装接続位置において、基部の外壁
にスナップリングに対応する取付挿通溝が設けられ、先部の接続部に環形スナップ溝が設
けられており、スナップリングが外力により変形して取付挿通溝に外嵌し係入れると、ス
ナップ部品が径内方側に突出して環形スナップ溝に係入する。スナップリングによって、
先部と基部を回転可能に接続することが可能となり、先部と基部の間は軸方向に脱離不可
能かつ周方向に回動可能となり、発明の目的を実現する。
【0014】
好ましくは、前記先部の内管壁に一方向弁が固定的に設けられており、前記一方向弁は水
通過取付座と一定の跳ね返り力を有する軟質弁片からなり、前記水通過取付座の外周壁は
先部の内壁に密閉に係合されており、前記水通過取付座に軟質弁片を押すための心部が設
けられるとともに、軟質弁片の周辺部を水通過取付座の先部に弾性的に抵触して密閉させ
る。排水比例調節器調節器において、塞いで逆流現象が発生することを防ぐために、先部
に一つの一方向弁を設け、逆流を防止する。上記一方向弁は好ましいものとして採用され
るもので、構成が簡単で、先部の管路内に取り付ける。
【0015】
好ましくは、前記先部と基部の接触位置にO形状防水リングが設けられている。O形状防
水リングは先部と基部の接触位置において押され変形する。接触面も線接触で防水できる
。
【0016】
好ましくは、前記先部とフィルムスチール片の接触面にさらに水圧平衡溝が設けられてお
り、水圧平衡溝と原水通穴が互いに連通し、かつ前記原水通穴の孔壁に水圧平衡溝に互い
に連通する欠口が設けられている。フィルムスチール片は、先部と基部の間は相対回動も
可能とし、密閉の効果も奏するために設けられる。濃水通穴の径は原水通穴より小さく、
水流が原水通穴から流出する時に、ある程度の圧力が存在している。原水通穴が濃水通穴
に対向しなければならないため、原水通穴が円心に位置し得ず、偏心的に設置される原水
通穴によって先部とフィルムスチール片の接触位置は側方向移動が発生し、よって調節器
のシール性に影響を与える。凹溝を設け、且つ原水通穴の壁に水圧平衡溝に連通する欠口
を設けることにより、原水通穴を出る水流が凹溝内に分散するようにできて、原水のフィ
ルムスチール片に対する衝撃力をバランスさせ、調節器のシール性を保証する。
【0017】
好ましくは、前記排水比例板と基部の出水口との間に水通過ブラケットが設けられ、水通
過ブラケットの内端が前記排水比例板の中部に抵触されており、複数の濃水通穴が排水比
例板の周方向側部に囲み設けられ、水通過ブラケットと排水比例板の周方向側部との間に
水通過間隔が備えられており、複数の濃水通穴の流出端は水通過間隔に対応している。水
通過ブラケットを設けることは、接続管と濃水出口の間にある程度の隙間を残させること
を確保でき、濃水の排出を容易にさせるだけでなく、使用時に管路寸法に合わせて本装置
の寸法を小さくしなければならなく、寸法そのものが大きくないプラスチック部品に正確
的に濃水通穴をパンチ加工する難度が大きいし、プラスチックは収縮する場合があるので
正確度を確保するためにできるだけ濃水通穴の配布円を排水比例板のエッジに近寄らせる
必要があるので、管路寸法が濃水通穴の配布円の寸法より小さい場合があり、接続管を直
接に前記排水比例板に抵触させる場合に出水の障害となることを防ぐ。
【0018】
好ましくは、先部は快速ジョイントを備え、基部は快速ジョイントを備えており、前記可
調式排水比例調節器は先部と基部における快速ジョイントを介して管路に接続する。本調
節器の両端はともに快速ジョイントを介して管路に接続されるので、調節器の応用は便利
になる。
【0019】
好ましくは、前記先部の外壁にその円周に沿って均一に配布される複数の目盛りが設けら
れており、目盛り間の間隔角度と排水比例板における濃水通穴間の間隔角度とは一致し、
かつ目盛りの位置は排水比例板における濃水通穴の位置に対応しており、前記基部の外壁
に目盛りを指示するためのポインタが設けられている。ポインタおよび目盛りによって、
ユーザの使用が便利となる。
【0020】
好ましくは、前記先部にスナップボタンが設けられ、前記基部の相応位置にスナップボタ
ンに係合されるバタン溝が設けられており、バタン溝は基部の内壁に沿って周方向等角度
にて配布され、その分隔角度は排水比例板における濃水通穴の分隔角度に一致している。
スナップボタンは微小な変形が許され、回転に影響を与えない。スナップボタンをバタン
溝にかかり入れると、ポジションシフトが完成したことを指示する。
【0021】
好ましくは、前記排水比例板に六つの濃水通穴が設けられる。6ポジション(レベル)の
排水比が調整可能として、様々な水質の排水比例要求を満たすことができる。
【0022】
好ましくは、前記可調式排水比例調節器はプラスチック材料により製成されるので、コス
トが低い。
【0023】
好ましくは、前記可調式排水比例調節器は管状の調節器とする。回転の要求を満足するた
めに、該調節器の内管壁は円管状でなければならないが、その外壁形状は特別に限定しな
く、円管状は望ましい。
【0024】
前記多段可調式排水比例調節器において、使用中における水流の方向は先部から基部へと
流れるが、原則的に、水流が排水比例板から原水通穴へと流れるか、或いは原水通穴から
排水比例板へと流れるかに関わらず、両者ともに考案の目的を実現できる。しかし、好ま
しくは先部から基部へと流れる。
【0025】
従来の技術と比べて、上記技術案を採用した多段可調式排水比例調節器は、以下のような
有益な効果を達成できる。
1)本考案を採用した可調式排水比例調節器は、回転動作により、排水比を便利に調節で
き、異なる水質に対して最適の排水比を配分することにより、フィルム交換頻度と排水放
出量の間の最優排水比選択を獲得する。
2)本可調式排水比例調節器は、密閉効果が良好で、水漏れが発生し難い。
3)本可調式排水比例調節器は、構成が簡単で、生産コストが低い。
4)本可調式排水比例調節器は、構成の最適化により、体積が小さくなり、構成が安定で
、手動調節が簡単になる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参考しながら本考案をさらに説明する。
図1から9に示される多段可調式排水比例調節器は、両端部の快速ジョイントにより適宜
に管路中に取り付けられ得る管状装置であり、主にプラスチック製としている。水流方向
から順次に、先部1と基部3となる。先部1と基部3は回動可能に密閉に接続される。先
部1と基部3の間にフィルムスチール片2を設けており、フィルムスチール片2は円形鋼
片2aと環形軟質シリカゲルフィルム2bを含む。
【0029】
フィルムスチール片2の環形軟質シリカゲルフィルム2bに複数の組立凸部が設けられ、
先部1に固定的に組立可能である。該装置を回転させて排水比を調節するときに、先部1
とフィルムスチール片2は相対固定の状態を保持し、相対回転ができない。環形軟質シリ
カゲルフィルム2bは円形鋼片2aの外周側部に挿装し設置されており、先部1は先端が
面一とし、基部3は先部の先端を収納する収納溝を備えており、前記フィルムスチール片
2と先部1が相対的に固定され、先部1の先端は基部3の収納溝に突入しかつ回動可能に
密閉接続されている。フィルムスチール片2の環形軟質シリカゲルフィルム2bの外周は
弾性的に前記収納溝内に係合され、フィルムスチール片2の環形軟質シリカゲルフィルム
2bは弾性的に前記先端1と収納溝の溝底の間に挟まれており、前記先部1の内端面に一
つの原水通穴13が設けられ、円形鋼片2aに原水通穴13に係合される一つの原水口2
1が設けられており、前記基部3の収納溝の溝底壁に排水比例板34が設けられ、前記排
水比例板34にその円周に沿って等角度にて配布される複数の濃水通穴35が設けられ、
原水通穴13の直径は複数の濃水通穴35中のいずれかよりも大きく、原水口21の直径
は複数の濃水通穴35中のいずれかよりも大きい。濃水通穴35の存在する円周の半径は
前記原水通穴13から先部1の内端面中心までの距離と等しく、濃水通穴35の存在する
円周の半径は前記原水口21から円形鋼片2aの中心までの距離と等しい。即ち濃水通穴
35の存在する円周と内端面とが同心であり、これにより前記濃水通穴35と前記原水通
孔の位置が周方向に対応する。
【0030】
理解すべきのは、フィルムスチール片2は基部3に設けられてもよく、それに応じて、水
流方向は基部3から先部1へ流れる。この場合、フィルムスチール片2における原水口2
1は濃水通穴35に合わせて係合することになる。
【0031】
原水通穴13と原水口21の寸法は、最適なシール性に達するために、好ましくは一致す
る。しかし、水流が順調に濃水通穴35を通り抜けるために、原水通穴13と原水口21
の寸法は両方ともに排水比例板34における最大の濃水通穴35より大きくされるべきで
ある。
【0032】
複数の濃水通穴35は任意の回転方向に沿って穴径が順次に増大や減少するものとし、か
つ複数の濃水通穴35が排水比例板34に等角度にて規則的に配列されている。
適当な排水比選択範囲を図るために、本装置の原水通孔14の寸法は1?2mmとし、各
濃水通穴35の寸法が異なり、いずれの濃水通穴35の寸法が0.3?1mmである。
フィルムスチール片2は円形鋼片2aと環形軟質シリカゲルフィルム2bを含み、円形鋼
片2aは収納溝の寸法にほぼ等しい円片であり、環形軟質シリカゲルフィルム2bは円片
の外上記先部1と基部3はスナップリング36によって回転可能に密閉に接続されるよう
になる。先部1と基部3はスナップリング36を介して接続され、このスナップリングは
円状のオープンリングであり、スナップリング36の内側に先部1と基部3の軸方向変位
を制限するための少なくとも一つのスナップ部品362が設けられており、基部3の接続
部は先部1の接続部の外側に挿装により接続されており、これら接続部の挿装接続位置に
おいて、基部3の外壁にスナップリングに対応する取付挿通溝361が設けられ、先部1
の接続部に環形スナップ溝363が設けられており、スナップリング36が外力により変
形して取付挿通溝361に外嵌し係入れると、スナップ部品362が径内方側に突出して
環形スナップ溝363に係入するように構成される。
【0033】
逆流を防止するために、先部1の内管壁にさらに一方向弁が固定的に設置される。本調節
器は浄水器の管路に取り付ける必要があるのでその寸法が小さくて、このため、好ましく
は一方向弁12は水通過取付座122と一定の跳ね返り力を有する軟質弁片121からな
り、前記水通過取付座122の外周壁は先部1の内壁に密閉に係合されており、前記水通
過取付座122に軟質弁片121を押すための心部が設けられるとともに、軟質弁片12
1の周辺部を水通過取付座122の先部に弾性的に抵触して密閉させるように構成される
。
【0034】
周側に挿装し設置されており、組立凸部は先部が接触する側に位置するフィルムスチール
片2に設けられており、環形軟質シリカゲルフィルムの底面に底面環形シールビードが設
けられ、側壁に側壁環形シールビードが設けられ、前記底面環形シールビードと基部3の
接触面は回転に影響を与えない線接触である。先部1と基部3の接触位置にO形状防水リ
ング22が設けられている。
【0035】
フィルムスチール片2の側壁に設けられる側壁環形シールビードは第1コースの防水ライ
ンとし、円形鋼片2aの底面に設けられる底面環形シールビードは第2コースの防水ライ
ンとし、先部1と基部3の接触位置に設けられるO形状防水リング22は第三道防水?と
する。3コースの防水ラインによって有効的に本調節器のシール性要求を満たす。また、
線型密閉となるので、該密閉手段は本調節器の回転に影響を与えない。
【0036】
先部1とフィルムスチール片2の接触面にさらに水圧平衡溝14が設けられる。水圧平衡
溝14と原水通穴13が互いに連通し、かつ前記原水通穴13の壁に水圧平衡溝14に互
いに連通する欠口が設けられる。欠口を設けることによって、水流が原水通穴13を経る
と、圧力の作用で早速に水圧平衡溝14まで拡散するようにできる。これにより、水流の
フィルムスチール片2に対する圧力はフィルムスチール片全体の底部までは均一となり、
このため、フィルムスチール片が側方向に移動して調節器のシール性に影響を与えること
を回避できる。
【0037】
排水比例板34と快速ジョイント31の間に水通過ブラケット33が設けられる。該水通
過ブラケットは排水比例板34と出水管路の間にある程度の隙間を残すために用いられる
。
【0038】
先部1の外壁にその円周に沿って均一に配布される複数の目盛り15が設けられ、目盛り
15間の間隔角度と排水比例板34における濃水通穴35間の間隔角度とは一致し、かつ
目盛り15の位置は排水比例板34における濃水通穴35の位置に対応している。前記基
部3の外壁に目盛りを指示するためのポインタ32が設けられる。
【0039】
先部1にスナップボタン16が設けられ、前記基部3の相応位置にスナップボタン16に
係合されるバタン溝37が設けられる。バタン溝37は基部3の内壁に沿って周方向等角
度にて配布され、その分隔角度は排水比例板34における濃水通穴35の分隔角度に一致
する。
【0040】
排水比例板34に六つの濃水通穴35が設けられ、つまり、6ポジションの排水比の調節
需求を満たすことができるものとする。
【0041】
多段可調式排水比例調節器はプラスチック材料により作成される。プラスチック材料は塑
性が?く、管路との互換性がよく、シール性も優れる。フィルムスチール片2の材料は主
にシリカゲルまたはブチルゴムとする。
【0042】
本実施例の動作原理
可調排水比を獲得するためには、本発明における排水比例調節器は両側の快速ジョイント
を介して排水管に接続され、この場合、該調節器内壁の寸法は排水比例板34における濃
水通穴35より大きくて、限流の作用を奏する。排水比の調節を便利に行い、調節可能と
いう目的を実現するために、本発明において排水比例板にその円周に沿って等角度にて複
数の濃水通穴35が配布し設置され、この場合、先部1と基部3が組み立てられると、原
水通穴13は一つの濃水通穴35に対応する。先部1と基部3を回転することによって、
原水通穴13と濃水通穴35の対応関係を変化できる。指示を便利にさせ且つ回転動作の
手触りを強化させるためには、本発明においてさらにスナップボタン16およびバタン溝
37が設けられ、この場合、各バタン溝37は一つの濃水通穴35に対応する。先部と基
部を回動するときに、スナップボタン16にわずかな変形が発生したので、回転への影響
はなかった。スナップボタン16をバタン溝37に係入れ、1ポジション分の排水比の調
節を行うときに、明らかな手触りの変化が発生した。濃水通穴35は、管路内に位置する
ので、ユーザに外から見られることができないので、便利になるために、さらに目盛り1
5およびポインタ32を設けることにより、容易に正しく排水比を指示することが可能と
なる。
【0043】
回転による調節を実現するためには、本実施例中における排水比例調節器はスナップリン
グ36を介し先部1と基部3を接続するものとし、スナップリング36は先部1と基部3
間の軸方向不動および周方向回動を可能にさせる。
【0044】
回転機能に加えて、シール性も確保するためには、本実施例中における排水比例調節器に
おいて、先部1と基部3の間にフィルムスチール片2が設けられ、この場合、フィルムス
チール片2は溝凸部を先部1に組立することにより、回転過程において先部1と相対固定
の状態を保持する。フィルムスチール片2の底面に第1コースの防水ラインとして底面環
形シールビードが設置され、フィルムスチール片2の側壁に第2コースの防水ラインとし
て側壁環形シールビードが設置され、先部1と基部3の間にさらに第3コースの防水ライ
ンとしてO形状防水リング22が設置される。上記3コースの防水ラインのいずれも密閉
面と線接触であり、シール性を保証するとともに、先部1と基部3間の回転性に影響を与
えない。フィルムスチール片2は硬質円形鋼片2aと環形軟質シリカゲルフィルム2bに
よりフィルム包覆されているので、いくらでも大きい力により押されても、封止効果はよ
くて機能に影響を与えない。
【0045】
また、理解すべきのは、本実施例中における排水比例調節器はその使用過程において水流
の衝撃によってフィルムスチール片2を緊密に排水比例板に貼合させるので、フィルムス
チール片2と排水比例板の間にリークが発生する確率が大幅に低下される。使用終了の際
に、回転して排水比を調節するときにおいて、フィルムスチール片2と排水比例板の間に
隙間が存在するが、この場合、上記3コースの防水ラインによって調節器全体のシール性
を保証する。
【0046】
水流が原水通穴13からフィルムスチール片2における原水口21へと流れるときにおい
て、フィルムスチール片2がバランス的に受圧されるためには、フィルムスチール片2と
先部の接触面が平坦であることを確保する。本実施例はさらに水圧平衡溝14を含んでい
る。原水通穴13からフィルムスチール片2へと流れる水流はある程度の圧力があり、そ
して原水通穴13と原水口21は偏心的に設置されるので、一部で圧力を受けるとフィル
ムスチール片2と第1部分1の接触面を不平坦にさせやすく、よってシール性が悪くなる
。一方、水圧平衡溝14を設けることによって、水圧をバランスさせ、調節器のシール性
を向上することができる。
【0047】
以上のように本考案の優先実施形態を説明したが、本分野の当業者は本考案原理を脱離し
ない範囲で、若干の変形や改進を作成することができ、これらも本考案の保護範囲に属す
べきである。
【解決手段】管状の装置であり、水流れ方向に沿って順次に先部1と基部3となり、前記先部1と基部3の間にフィルムスチール片2が設けられ、排水比例板34にその円周に沿って等角度にて配布される複数の濃水通穴が設けられ、原水通穴の直径は複数の濃水通穴中のいずれかよりも大きく濃水通穴の存在する円周の半径は原水通穴から先部の内端面中心までの距離と等しく、濃水通穴の存在する円周の半径は前記原水口から円形鋼片2aの中心までの距離と等しい。該排水比例調節器は異なる寸法の複数の濃水通穴を備えており、回転によって排水比を調節する。