特許第6712905号(P6712905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6712905
(24)【登録日】2020年6月4日
(45)【発行日】2020年6月24日
(54)【発明の名称】水素霧化システム
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/14 20060101AFI20200615BHJP
   A61H 33/10 20060101ALI20200615BHJP
   A61H 33/12 20060101ALI20200615BHJP
   A61H 35/00 20060101ALI20200615BHJP
   A61M 15/00 20060101ALI20200615BHJP
【FI】
   A61H33/14 A
   A61H33/10 R
   A61H33/12 G
   A61H33/12 S
   A61H35/00 F
   A61M15/00 Z
【請求項の数】18
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-106116(P2016-106116)
(22)【出願日】2016年5月27日
(65)【公開番号】特開2017-86857(P2017-86857A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2018年5月23日
(31)【優先権主張番号】特願2015-217158(P2015-217158)
(32)【優先日】2015年11月4日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】515307102
【氏名又は名称】永井 陽子
(74)【代理人】
【識別番号】100147740
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 俊
(72)【発明者】
【氏名】永井 秀明
【審査官】 小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0190604(US,A1)
【文献】 特開2013−221733(JP,A)
【文献】 特開2013−017667(JP,A)
【文献】 特開平07−308608(JP,A)
【文献】 特開2014−217777(JP,A)
【文献】 特開平07−171189(JP,A)
【文献】 特開2008−113750(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3163836(JP,U)
【文献】 特開2010−082213(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 33/00−35/04
A61M 11/00−15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧発生装置で発生した霧および水素発生装置で発生した水素を混合した水素混合ミストを人間の身体の各所へ供給する複数の水素霧化システムであって、
前記複数の水素霧化システムは、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、開口部を目に向けて水素混合ミストを目に接触させる機能を有する目洗浄容器、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、眼に装着したときに、眼に水素混合ミストを接触できるようにしたゴーグル、および
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続したヘアキャップであり、
前記ヘアキャップは、前記ヘアキャップの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、頭に前記ヘアキャップを装着したときに、頭部に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とし、
さらに、前記水素混合ミストを加熱する機構をそなえていることを特徴とする、水素霧化システム。
【請求項2】
霧発生装置で発生した霧および水素発生装置で発生した水素を混合した水素混合ミストを人間の身体の各所へ供給する複数の水素霧化システムであって、
前記複数の水素霧化システムは、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、開口部を目に向けて水素混合ミストを目に接触させる機能を有する目洗浄容器、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、眼に装着したときに、眼に水素混合ミストを接触できるようにしたゴーグル、および
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続したヘアキャップであり、
前記ヘアキャップは、前記ヘアキャップの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、頭に前記ヘアキャップを装着したときに、頭部に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とし、
さらに、前記ヘアキャップに前記ヘアキャップと頭の間の水素混合ミストをガス抜きする出口である逆止弁を取り付け、前記ヘアキャップの内側の圧力が所定圧以上になると、水素混合ミストをガス抜きできることを特徴とする、水素霧化システム。
【請求項3】
霧発生装置で発生した霧および水素発生装置で発生した水素を混合した水素混合ミストを人間の身体の各所へ供給する複数の水素霧化システムであって、
前記複数の水素霧化システムは、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、開口部を目に向けて水素混合ミストを目に接触させる機能を有する目洗浄容器、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、眼に装着したときに、眼に水素混合ミストを接触できるようにしたゴーグル、および
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続したヘアキャップであり、
前記ヘアキャップは、前記ヘアキャップの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、頭に前記ヘアキャップを装着したときに、頭部に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とし、
前記水素霧化システムは、さらに、水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続した開口部を有するボックスであり、
前記ボックス内に水素混合ミストを供給することができるようにし、前記開口部から脚部をボックス内に入れたときに、ボックス内に入れた脚部に水素混合ミストを接触できるようにし、
前記ボックスにボックス内に生じた水を排出する排気口を取り付けたことを特徴とする、水素霧化システム。
【請求項4】
前記ボックスの開口部から脚部を前記ボックス内に入れた後に脚部を締めつける機構を有し、前記ボックス内に水素混合ミストを供給し前記締め付け機構で脚部を締め付けたときに、前記ボックス内の水素圧力を高めて水素を脚部の皮膚を通して脚部内に侵入させることを特徴とする、請求項3に記載の水素霧化システム。
【請求項5】
前記ボックスにボックス内の水素混合ミストをガス抜きする出口を取り付けたことを特徴とする、請求項3または4に記載の水素霧化システム。
【請求項6】
霧発生装置で発生した霧および水素発生装置で発生した水素を混合した水素混合ミストを人間の身体の各所へ供給する複数の水素霧化システムであって、
前記複数の水素霧化システムは、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、開口部を目に向けて水素混合ミストを目に接触させる機能を有する目洗浄容器、
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続し、内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、眼に装着したときに、眼に水素混合ミストを接触できるようにしたゴーグル、および
水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続したヘアキャップであり、
前記ヘアキャップは、前記ヘアキャップの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、頭に前記ヘアキャップを装着したときに、頭部に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とし、
前記水素霧化システムは、さらに、水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続した開口部を有するスカートであり、
前記スカートの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、前記開口部から下半身をスカート内に通して、スカート内に入れた下半身に水素混合ミストを接触できるようにし、
前記スカートにスカート内に生じた水を排出する排水口を取り付けたことを特徴とする、水素霧化システム。
【請求項7】
前記スカートの裾部は閉じているとともに、前記スカートの開口部から下半身をスカート内に入れた後に下半身を締めつける機構を有し、前記スカートの開口部から下半身をスカート内に入れた後に下半身を締めつけて、前記スカート内に水素混合ミストを供給したときに、スカート内の水素圧力を高めて、下半身の皮膚を通して下半身内に水素を侵入させることを特徴とする、請求項6に記載の水素霧化システム。
【請求項8】
前記スカート内に加熱機構を有し、下半身を温めることができることを特徴とする、請求項6または7に記載の水素霧化システム。
【請求項9】
前記スカートにスカート内へ導入された水素混合ミストをガス抜きする出口を取り付けたことを特徴とする、請求項6〜8のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【請求項10】
前記水素混合ミストを加熱する機構をそなえていることを特徴とする、請求項2〜9のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【請求項11】
前記ヘアキャップの内側に水素混合ミストを供給したときに、前記ヘアキャップを膨らませて前記ヘアキャップの内側の水素圧力を高めて、頭の中へ水素を侵入させることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【請求項12】
前記ヘアキャップにヘアバンドが取り付けられ、頭に前記ヘアキャップを装着し前記ヘアバンドで前記ヘアキャップを頭の周囲に締め付けて、頭と前記ヘアキャップの間が密閉状態になることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【請求項13】
前記ヘアキャップの内側の圧力が所定圧以上になると、前記ヘアバンドが外れる機構を有することを特徴とする、請求項12に記載の水素霧化システム。
【請求項14】
前記水素霧化システムは、さらに、水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続した開口部を有するサウナであり、前記サウナ内に水素混合ミストを供給することができるようにし、前記開口部から身体をサウナ内に入れて、サウナ内に入れた身体に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とする、請求1〜13のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【請求項15】
前記サウナの開口部から身体(下半身および上半身)をサウナ内に入れた後に首部または上半身を締めつける機構を有し、前記サウナ内の水素圧力を高めて、下半身および上半身の皮膚を通して水素を下半身および上半身内に侵入させることを特徴とする、請求項14に記載の水素霧化システム。
【請求項16】
前記サウナにサウナ内へ導入された水素混合ミストをガス抜きする出口を有することを特徴とする、請求項14または15に記載の水素霧化システム。
【請求項17】
前記水素霧化システムは、さらに、水素発生装置で発生した水素と霧発生装置で発生した霧を混合した水素混合ミスト導入管を接続したヘアブラシであることを特徴とする、請求項1〜16のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【請求項18】
前記水素発生装置は、酸化カルシウムおよびアルムニウムを入れた水素発生剤を水に入れた容器、または水素ボンベ、または水の電気分解により発生した水素、またはアルコール改質により発生した水素であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれかの項に記載の水素霧化システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水素ガスを用いた健康システムに関するもので、特に水素ガスと霧を混合した水素ガス霧化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年水素は水素自動車の燃料として注目されているが、水素を水に溶かした水素水が健康増進に有用であることが報告されている。たとえば、水素水を日常的に飲料すると細胞が若返るなどエイジングケアなどとして美容への効果だけでなく、様々な疾患への改善効果が認められ、一部の病院では治療の一環として水素の摂取等が取り入れられている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−22977
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水素水以上に健康増進に有用な方法を提供することである。特に水素を身体に吸収しやすい方法を提供し、水素による健康の増進効果を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを用いた水素霧化システムおよびそれを用いた健康器具であり、具体的には以下の特徴を有する。
(1)本発明は、霧発生装置および水素発生装置を含む水素霧化システムであって、前記霧発生装置で発生した霧と前記水素発生装置で発生した水素を混合した水素霧化システムであり、さらに、霧発生装置の霧の出口部に水素発生装置から送りだされた水素を導入したことを特徴とする。
(2)本発明は、水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を吸入マスクに接続し、前記吸入マスクに口および/または鼻を当てて、口および/または鼻から霧および水素の混合した水素混合ミストを吸入可能にしたことを特徴とする。
(3)本発明は、水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を、開口部を有する目洗浄容器に接続し、前記目洗浄容器の開口部を目に向けて水素混合ミストを目に接触させることを可能にしたことを特徴とし、あるいは水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を、ゴーグルに接続し、前記ゴーグルの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、眼にゴーグルを装着したときに、眼に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とする。
(4)本発明は、水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を、ヘアキャップに取り付け、前記ヘアキャップの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、頭にヘアキャップを装着したときに、頭部に水素混合ミストを接触できるようにし、またヘアキャップにヘアバンドが取り付けられ、頭にヘアキャップを装着しヘアバンドでヘアキャップを頭に締め付けることができることを特徴とし、さらに、ヘアキャップにヘアキャップと頭の間の水素混合ミストをガス抜きする出口を取り付けたことを特徴とする。
(5)本発明は、水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を、開口部を有するボックスに接続し、ボックス内に水素混合ミストを供給することができるようにし、開口部から脚部をボックス内に入れたときに、ボックス内に入れた脚部に水素混合ミストを接触できるようにし、ボックスの開口部において、開口部から脚部をボックス内に入れた後に脚部を締めつける機構を有することを特徴とし、またボックスにボックス内の水素混合ミストをガス抜きする出口を取り付け、さらにボックスにボックス内に生じた水を排出する排気口を取り付けたことを特徴とする。
(6)本発明は、水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を、開口部を有するスカートに接続し、前記スカートの内側に水素混合ミストを供給することができるようにし、開口部から下半身をスカート内に通して、スカート内に入れた下半身に水素混合ミストを接触できるようにし、スカートの開口部において、開口部から下半身をボックス内に入れた後に下半身を締めつける機構を有することを特徴とし、またスカートの裾部は閉じており、スカートにスカートへ導入された水素混合ミストをガス抜きする出口を取り付け、さらにスカートにスカート内に生じた水を排出する排水口を取り付けたことを特徴とする。
(7)本発明は、水素と霧を混合した水素混合ミスト導入管を、開口部を有するサウナに接続し、前記サウナ内に水素混合ミストを供給することができるようにし、開口部から身体をサウナ内に入れて、サウナ内に入れた身体に水素混合ミストを接触できるようにしたことを特徴とし、またサウナの開口部において、開口部から身体(下半身および上半身)をサウナ内に入れた後に首部または上半身を締めつける機構を有し、サウナにサウナ内へ導入された水素混合ミストをガス抜きする出口を有することを特徴とする。
(8)本発明は、前記吸入マスク、前記ゴーグル、前記ヘアキャップ、前記ボックス、前記スカート、または前記サウナの一部または全部の材質は、金属、プラスチック、或いはアルミ箔または金属箔でラミネートしたものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の水素混合ミストを口や鼻から吸入することにより、口、のど、鼻、器官、肺等から水素を身体へ吸収することができる。この結果、血圧の低下、血糖値等の低減を期待できる。また、本発明の水素混合ミストを眼に接触することにより、眼の疲労を防止することも期待できる。本発明の水素混合ミストを頭部に接触することによって、頭部の血流をスムーズにさせ、頭の回転を良くすることが期待できる。水素だけを用いるときよりも、本発明の水素混合ミストを用いた方が、水素による各種の健康増進効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本発明の第1の実施形態を示す図である。
図2図2は、本発明の第2の実施形態を示す図である。
図3図3は、本発明の第3の実施形態を示す図である。
図4図4は、本発明の第4の実施形態を示す図である。
図5図5は、本発明の第5の実施形態を示す図である。
図6図6は、本発明の第6の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、小さな水滴が集まった霧に水素ガスを混合したシステム(以下、水素霧化システムと記載)とそれを用いた健康増進法に関するものである。図1は、本発明の第1の実施形態を示す図である。本発明の第1の実施形態における水素霧化システム10は、水素発生装置11、水素発生装置11で発生した水素を水素導入管(第1の水素導入管)15を通して導入する水素水容器17、水素水容器から集められた水素をさらに水素導入管(第2の水素導入管)19を通して、ミスト(霧)発生装置22から発生したミスト(霧)と混合させ、その霧と水素の混合ガス(水素混合ミストと称する)を口および/または鼻で吸入する吸入マスク23および吸入口24を含む。
【0009】
水素発生器11において、酸化カルシウム剤(CaO)およびアルミニウム(Al)を入れた水素発生剤ホルダー12を水素発生容器11に入れた後、水素発生容器11内に水を入れると、アルミニウム(Al)が水素発生反応促進剤になり水素(H2)が発生する。水素発生容器11にはキャップ13で蓋がされている。水素(H2)が発生すると水素は水素発生容器11の上部である蓋(キャップ)13の下部の空間に集まり、水素発生容器11のキャップ13の下部の空間の圧力が高まる。キャップ13には気体出口14が形成されており、水素発生容器11内の水素は気体出口14から押し出される。気体出口14には水素導入管15が接続されているので、気体出口14から押し出された水素は水素導入管15を通る。
【0010】
水素水容器17には水が入っており、その入り口は蓋25で閉じられており、蓋25と水素水容器17内の水の間には空間が存在する。水素導入管15は蓋25に形成された水素導入入口18に接続しており、さらに水素導入入口18は水素水容器17内の水素吸入管16に接続して、水素吸入管16は水素水容器17の水中に入って、水中に入れられた水素吸入管16の出口から水素水容器17の水中に出ていく。水素水容器17の水中に出た水素は、水素水容器17の上部の空間に集まり、水素水容器17の蓋25に形成された出口26から出ていく。水素水容器17の蓋25の出口26には第2の水素導入管19が接続し、この第2の水素導入管19の出口20はミスト(霧)発生装置22と吸入マスク23との接続部(接続管)27の水素入口21につながる。水素水容器17内に入れられた水は水素水となり、飲料できる。
【0011】
従って、第2の水素導入管19を通ってきた水素は接続部27の水素入口21から接続部27に入り、ミスト(霧)発生装置22から出てくる霧と混合して吸入マスク23の吸入口24から出ていく。吸入口24に口を開けて付けておけば、口の中に霧と水素ガスとの混合ガス(正確に言えば、霧はガスではないので、水素混合ミスト(霧)またはスチーム水素と呼んでも良い)が入る。霧は口の中や喉の粘膜を適度に湿らせるが、水素はその湿った粘膜を通して身体の中に入り、血液状態を良好にする。また喉の奥の方の器官や肺などまで達した水素も身体の中に入り、血管や細胞を元気にさせる。特に水素は活性酸素と結合しやすいので、身体中の活性酸素を無害にさせて、老化現象を抑制できると考えられる。さらにはがん予防効果も期待できる。吸引口24に鼻をつけて鼻から水素を含む霧(霧と水素ガスとの混合ガス)を吸引すれば、鼻の粘膜からも水素を効率的に吸収できる。
【0012】
水素水容器17に入った水には水素が溶け込んでいるので、水素吸入の役目を終えた後に、この水素水を飲むこともできる。水中に溶け込んだ水素が抜けないうちの早期に飲んだ方が効果が高い。また、この水素水容器17を使用せずに、水素発生容器11で生じた水素を直接ミスト(霧)発生装置22に接続しても良い。すなわち、第1の水素導入管15をミスト(霧)発生装置22と吸入口24との接続部27の水素入口21に接続する。水素発生器11では、酸化カルシウムに水を加えて水素を発生したが、他の水素発生方法を利用しても良い。たとえば、水素ボンベ内の水素を圧力を下げて使用する方法、水の電気分解による発生した水素を用いる方法、メタノールやエタノール等のアルコール改質により発生した水素を用いる方法である。将来多数設置予定の水素ステーションから水素を取る方法も有力である。ミスト発生装置として通常の市販のミスト発生装置を使用できる。
【0013】
図2は、本発明の第2の実施形態を示す図で、本発明の水素霧化システム(スチーム水素システム)をヘアキャップに適用したものである。ミスト(霧)発生装置31の出口部39に水素ガス導入口32を備えて水素ガスを導入する。水素ガスは水素発生装置42で発生し、水素発生装置42の出口部43に接続した水素ガスチューブ44を通って、水素ガスチューブ44に接続した水素ガス導入口32へ入る。ミスト(霧)発生装置31の出口部39でミスト(霧)発生装置31で発生した霧と水素が混合して、その混合ガス(水素混合ミスト)が(霧)発生装置31の出口部39に接続した混合ガスチューブ33を通っていく。混合ガスチューブ33は人間35の頭に被せた水素ガス注入用ヘアキャップ36の水素ガス導入口38に接続しているので、霧と水素の混合ガス(水素混合ミスト)は水素ガス注入用ヘアキャップ36内へ導入される。水素ガス注入用ヘアキャップ36は、キャップシート40とその周囲端に取り付けられたヘアバンド37で構成される。
【0014】
水素ガス注入用ヘアキャップ36を頭に被せて、ヘアバンド37で頭の周囲を締め付けると、頭と水素ガス注入用ヘアキャップ36の間は密閉状態になる。従って、霧と水素の混合ガス(水素混合ミスト)を水素ガス注入用ヘアキャップ36内へ入れると、水素ガスは頭とヘアキャップ36の間に入り、水素ガス注入用ヘアキャップ36は膨らんで来て、頭に霧と水素の混合ガスによる圧力がかかる。頭は霧により程よく濡れた状態になり、頭皮がやわらかくなる。また、水素ガスは分子の大きさが小さいので、圧力がかかった水素ガスはやわらかくなった頭皮から頭の中へ水素ガスが浸入する。この結果、血流が良くなり、頭の状態がリラックスし、ダメッジヘア対策および抜毛・切毛予防効果があり、育毛効果や美容効果も期待される。水素混合ミスト(スチーム水素)を加熱する機構を備えることによって、頭部を適度に温めることができ、上記の効果を高めることもできる。尚、水素混合ミストの圧力は水素発生器42やミスト発生装置31の圧力により調節することができ、さらにコンプレッサー等を接続することによっても圧力調整できる。また、水素混合ミストの上流側で圧力を上げておき、減圧弁や減圧計を介在して圧力調整することもできる。
【0015】
キャップシート40は水素を漏らさず(通さない)、濡れても変質しない材料であれば良い。たとえば、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、チタン等の金属、これらの合金、これらの金属を主体とした材料、またはポリエチレン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、ポリプレン等のプラスチックである。あるいはこれらを組み合わせた材料でも良い。たとえばアルミ箔等の金属箔でラミネートしたプラスチックでも良い。金属は水素を透過しにくいがプラスチックは水素を透過しやすいので、これらを組み合わせることによって、プラスチックの利点(軽い等)と金属の利点(水素が透過しにくい等)を活用できる。ただし、数時間程度の保持であればプラスチックでも水素の透過量はそれほど大きくはないので、プラスチック単独でも本発明の適用上は特に問題ない。
【0016】
図2の説明では、水素ガス注入用ヘアキャップ36には水素と霧の混合ガスを導入したが、これら以外のガス(たとえば、酸素、窒素)や液体(たとえば、アルコール)等を含んでも良い。あるいは、霧を含まなくても良い(すなわち、このときはミスト(霧)発生装置22を使用しない。)が、霧による頭皮の軟化度が下がるので、頭の中に入る水素の割合が少し減少する可能性がある。また、水素ガス注入用ヘアキャップ36内の圧力が高まると頭が適度に圧迫されるので心地良さも感じられ、好ましいが、余りに高くなると圧迫感が強くなりすぎたり、水素ガス注入用ヘアキャップ36が破裂したり、ヘアバンド37が外れて壊れたりするので、逆止弁(一方向弁)を水素ガス注入用ヘアキャップ36に取り付けたり、ある圧力以上になるとヘアバンド37が(壊れずに)外れるようにしても良い。あるいは、ヘアキャップ36に水素混合ミストをガス抜きする出口管や出口穴41を設けると良い。出口管41にバルブを備えてヘアキャップ36と頭の間の圧力を調節することもできる。本発明のキャップシートを頭に装着して水素または混合ガスを頭の中に注入すれば、頭がリラックスし、頭の回転も良くなり、記憶力も向上する。さらに、痴呆症対策にもなり、医療費等の社会保障費の削減もできる。
【0017】
本発明の霧と水素ガスとの混合ガスを眼に供給すれば、眼の疲れも回復しやすくなる。たとえば、ゴーグルメガネのように眼を被うメガネを眼に付けて、そのメガネに霧と水素ガスを供給し、適度な圧力(たとえば、1atm〜2.0atm)をかければ、眼は霧で潤いながら水素が眼球、水晶体、網膜、それらを取り巻く細胞や血管、リンパ管等に吸収され、眼の疲れを取ることができる。霧によりメガネが曇ったり、メガネ内に水がたまる可能性があるので、霧の量を少なくする機能や水の排出する機能を取り付けることもできる。また、余り圧力が上がらないように(たとえば、2atm以上)、逆止弁を取り付けても良い。
【0018】
図3は、本発明の第3の実施形態を示す図で、水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを用いた目洗浄容器(洗眼容器)システム(これを眼部水素混合ミスト接触洗眼容器と称する)を示す図である。本発明の眼部水素混合ミスト接触洗眼容器110は、目(眼部)に向ける開口部113および水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを導入する水素混合ミスト導入口112を有する容器であり、容器本体111の水素混合ミスト導入口112に水素混合ミスト導入管(導入部)114が接続し、水素混合ミスト導入管(導入部)114には霧(ミスト)が通るミスト通管117がつながり、ミスト通管117はミスト(霧)発生装置115のミスト出口部116が接続している。また、水素混合ミスト導入管(導入部)114には水素通管122も接続し、水素通管122は水素発生装置120の水素出口部121に接続する。従って、ミスト(霧)発生装置115で発生したミスト(霧)Mはミスト通管117を通って、水素混合ミスト導入管(導入部)114に入り、また水素発生装置120で発生した水素H2は水素通管122を通って水素混合ミスト導入管(導入部)114に入る。
【0019】
この結果、水素混合ミスト導入管(導入部)114でミスト(霧)Mと水素H2は混合する。容器本体111は水素混合ミスト導入口112から広がった空間を有し、開口部112を目の方向に向けたり、目の周囲の皮膚(眼部)に当てたりする。従って、水素混合ミスト導入管(導入部)114から出て容器本体111に広がった水素混合ミストは目に接触する。目に接触した水素混合ミストにより、ゴーグルメガネで説明した様に、眼の疲れ等が回復しやすくなる。また、目薬を水素混合ミストに混合することにより、目の治療も可能である。眼薬は、たとえばミスト(霧)発生装置115にミスト原料である水に混合して、ミスト(霧)発生装置115で発生するミスト(霧)に混合することができる。開口部113が眼部に密着する場合、容器本体111内の空間の圧力が高まり目を圧迫するので、容器本体111に水素混合ミストをガス抜きする出口管や出口穴を設けると良い。開口部112が眼部に密着しても開口部112と眼部の接触部から水素混合ミストが漏れて容器本体111内の圧力が目に影響を与えるほど高くならなければ、容器本体111に水素混合ミストをガス抜きする出口管や出口穴を設けなくても良い。
【0020】
図4は、本発明の第4の実施形態を示す図で、本発明の水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを用いた脚部水素混合ミスト接触ボックスのシステム130を示す図である。図4では、ボックス131内の脚133の状態が分かるようにボックス131を透視図で描いている。本発明の脚部水素混合ミスト接触ボックス131は、水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを導入する水素混合ミスト導入口134および開口部132を有し、開口部132から脚部133をボックス131内に入れて、水素混合ミスト導入口134からボックス131内に入ってボックス131内を充満した水素混合ミストに脚部133が接触する。水素混合ミストに接触した脚部133は、脚部133の疲労が癒されるとともに潤いを感じる。また、脚部や足の血流が良くなり、冷症改善や高血圧改善も可能である。特に水素が脚部の皮膚を通して脚部内に侵入して脚部の状態を良好にすることが期待される。ボックス131内に加熱機構、たとえば電熱ヒーターや赤外線ヒーター、または遠赤外線ヒーターを備えて、脚部を適度な温度に温めれば、その効果も高まる。加熱機構は足裏を載せる部分(すなわち、ボックス131の底)に配置することもできる。あるいは、ミスト(霧)発生装置138に加熱機構を取り付けて、ミスト(霧)を温めても良い。この場合はミスト(霧)をスチームと呼ぶこともでき、本発明の脚部水素混合ミスト接触ボックスのシステムをスチーム水素温足サウナと呼んでも良い。
【0021】
開口部132が広ければ脚部133は入れやすいが、水素混合ミスト特に水素が開口部132から抜けやすいので、開口部132を小さくすることが望ましい。特に脚部133を入れる部分145だけを開口して狭くしておけば、水素混合ミストはボックス131内に長く滞留して効果を持続させることができるとともに、水素混合ミストの量も少なくすることができる。狭くなった開口部145の脚部133の締め付けを適度に調節すれば、水素混合ミストによりボックス131内の圧力が高まっても開口部145の脚部133の締め付け部から水素混合ミストが外側へ出ていき、過度にボックス131内の圧力が高まることはない。開口部145の脚部133の締め付けは、たとえば開口部145に調節用バンドを備えて締め付け程度を調節できる。尚、ボックス131内へ導入された水素混合ミストをガス抜きする出口135をボックス131に取り付けても良く、さらに出口管135にガス抜き調節用バルブを設けてボックス131内の圧力を調節しても良い。また、水素混合ミストによりボックス131の底に水滴が貯まるので、その貯水を外へ排出する排水口136を備えて良い。この排水管136にもバルブを取り付けておけば適宜排水することができる。
【0022】
水素混合ミスト導入口134には霧(ミスト)が通るミスト通管140がつながり、ミスト通管140はミスト(霧)発生装置138のミスト出口部139が接続している。また、ミスト出口部139やミスト通管140、または水素混合ミスト導入口部134には水素通管143も接続し、水素通管143は水素発生装置141の水素出口部142に接続する。従って、ミスト(霧)発生装置138で発生したミスト(霧)はミスト通管140を通って、水素混合ミスト導入管(導入部)134に入り、また水素発生装置141で発生した水素H2は水素通管143を通って水素混合ミスト導入管(導入部)134等に入って、そこで水素混合ミストとなる。ボックス131の材質はアクリル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプレン等のプラスチックや各種セラミック、またはアルミ、亜鉛、銅、各種合金等の金属、これらの複合体、アルミ等の金属箔でラミネートしたプラスチックや各種セラミック、材木である。プラスチックは水素を透過するが、脚のボックス内に保持する時間はせいぜい数時間程度であるから、この程度の時間で透過する水素量は少ないので、特に問題はない。金属製や金属箔でラミネートしたものは水素の透過量は極めて小さいので全く問題はない。その他の水素やミストを通る部分についても上記の材料で作製すれば良い。
【0023】
図5は、本発明の第5の実施形態を示す図で、本発明の水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを導入する導入口および開口部(ウエスト部)を有する下半身水素混合ミスト接触スカートのシステム150を示す図である。図5では、スカート151内の下半身158の状態が分かるようにスカート151を透視図で描いている。本発明の下半身水素混合ミスト接触スカート151は、水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを導入する水素混合ミスト導入口157および開口部(ウエスト部)152を有し、開口部152から下半身158をスカート151内に入れて、水素混合ミスト導入口157からスカート151内に入ってスカート151内を充満した水素混合ミストに下半身158が接触する。(ここで下半身158は裸が望ましい。)水素混合ミストに接触した下半身158は、下半身158の疲労が癒され潤いを感じる。特に水素が下半身158の皮膚を通して下半身内に侵入して下半身の状態を良好にすることが期待される。スカート151内に加熱機構、たとえば電熱ヒーターや赤外線ヒーター、または遠赤外線ヒーターを備えて、下半身を適度な温度に温めれば、その効果も高まる。加熱機構はスカートの生地部分に組み込むこともできる。
【0024】
スカート151の開口部152にはベルト等の締め付け部材154を備えて締め付け部材154を適度に締め付ければ、水素混合ミストがスカート内に充満し、溢れた水素混合ミストはスカート151の下端(裾部)153から外側へ出ていく。裾部153を閉じて塞ぐこともできる。その場合は、スカート151内に水素混合ミストが充満して圧力が高まっていくが、締め付け部材154の締め付け程度により開口部152から水素混合ミストが外側に出ていく。また、スカート151に水素混合ミストをガス抜きする出口管や出口穴155を設けると良い。出口管155にバルブを設けてスカート151内の圧力を調節することもできる。裾部153を閉じた場合、スカート151の底部に水が貯まるので、水分排出口や排出管156を設けておき、貯留した水分を排出することができる。水分排出口や排出管156に排水調整用バルブを設けて排水時期や排水量を調整することができる。水素混合ミスト導入口157には、(水素混合)ミスト通管140が接続するが、この先は図4に示す水素混合ミスト発生機構と同じなので、図4と同じ符号を付している。
【0025】
図6は、本発明の第6の実施形態を示す図で、本発明の水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを導入する導入口および開口部を有する水素混合ミスト接触サウナ(スチーム水素風呂と呼んでも良い)のシステム160を示す図である。本発明の水素混合ミスト接触サウナ161は、水素ガスと霧を混合した水素混合ミストを導入する水素混合ミスト導入口165および開口部163を有し、開口部163から身体(下半身および上半身)168をサウナ161内に入れて、水素は水素混合ミスト導入口165からサウナ161内に入っているので、サウナ161内を充満した水素混合ミストに身体(下半身および上半身)168が接触する。
【0026】
水素混合ミストに接触した下半身および上半身168は、下半身および上半身168の疲労が癒され潤いを感じる。特に水素が下半身および上半身168の皮膚を通して身体(下半身および上半身168)内に侵入して下半身および上半身の状態を良好にすることが期待される。サウナ161内に加熱機構、たとえば電熱ヒーターや赤外線ヒーター、または遠赤外線ヒーターを備えて、下半身を適度な温度に温めれば、その効果も高まる。および/または水素混合ミスト(スチーム水素)を加熱して、その加熱スチーム水素をサウナ161内に導入することもできる。たとえば、ミスト発生装置138に加熱機構(温熱霧化機構)を設けてミスト(霧)を温めることもできる。サウナ161の開口部163にファスナー等の開口部調整機構164を備えて開口部163の大きさを調整することによって、水素混合ミスト導入口165からサウナ161内に入った水素混合ミストの滞留時間を長くすることができ、水素混合ミスト料を節約することができる。首部分または身体部分で開口部163を締め付ける締めつけ部を備えれば、さらに水素混合ミスト導入口165からサウナ161内に入った水素混合ミストの滞留時間を長くすることができる。
【0027】
この場合は、サウナ161内の水素混合ミストによる圧力が高まるので、サウナ161に水素混合ミストをガス抜きする出口管や出口穴167を設けると良い。出口管167にバルブを設けてサウナ161内の圧力を調節することもできる。サウナ161の底部に水が貯まるので、水分排出口や排出管166を設けておき、貯留した水分を排出することができる。水分排出口や排出管166に排水調整用バルブを設けて排水時期や排水量を調整することができる。水素混合ミスト導入口165には、(水素混合)ミスト通管140が接続するが、この先は図4に示す水素混合ミスト発生機構と同じなので、図4と同じ符号を付している。
【0028】
小型水素ボンベ(圧縮水素や液体ヘリウムを入れる)や小型水素発生器を携帯すれば、ウエアラブルでいつでもどこでも携帯でき、身体や眼、頭等に水素を吸収できる。圧力調整器を取り付ければ、適度な圧力で水素を供給できる。また、ヘアーブラシへ霧と水素ガスとの混合ガスを供給するようにすれば、髪のつやを増したり、毛根等から水素を吸収することもできる。育毛作用やはげ防止も期待できる。
【0029】
上記説明した様に、本発明の水素霧化システムは、霧と一緒に水素を身体に吸収することができ、身体の水素吸収効率が高まり、血圧低下、血圧安定化、血糖値低減、ストレス解消等の効果により健康増進をはかることができる。スポーツ前、スポーツ中、およびスポーツ後に本発明の水素霧化システムを使用すれば、トレーニング効果が増大する。また、お年寄りが本発明の水素霧化システムを使用すれば、老化防止や痴ほう症改善等にも効果がある。本発明の水素霧化システムを使用して水素混合ミストを10分間吸入すると、ストレスチェッカーを用いたデータとしてストレスが改善し、高血圧の人(血圧170以上)は血圧が150以下に低下した。霧の中に香りを含ませることによりさらに心地良くリラックスさせることもできる。
【0030】
水素や水素混合ミスト(水素と霧を混合したもの)を口や鼻で吸引したり、頭部、眼や各種身体部所に圧力をかけて水素を吸収させたりするには、個別には簡単な設備で可能であるが、全体をまとめて実施するにはそれなりの大掛かりな設備や環境を整えたりする必要がある。そこで、これらの水素の力を最大限に利用したサロンを作ることによって、多数の人の健康増進に役立てることができる。それを水素ヘルスステーションと名付ける。水素ヘルスステーションでは、大小種々の水素発生器を備え、種々の水素吸入系へ水素を供給する。たとえば、大小の液体水素タンクや圧縮ボンベ、大規模な電気分解水素発生装置、アルコール由来水素発生装置、酸化カルシウム等による水素発生器などを備えておき、大衆浴場風呂への水素供給、多数の水素吸引・吸収システム、多数の水素水飲料装置などを用意する。サロン形式で利用できるので、人はリラックスし休憩した状態で水素を身体中へ吸収し、多数の人が同時に健康増進をはかることができる。尚、各実施形態でも説明しているが、上記の吸入マスク、ゴーグル、ヘアキャップ、ボックス、スカート、またはサウナ、またはその他の水素混合ミスト(スチーム水素)が通る部材の一部または全部の材質は、金属、プラスチック等、或いはアルミ箔または金属箔でラミネートしたもの、或いはこれらの組合せで構成することができる。
【0031】
近年の複雑化した世界ではうつ病などの精神疾患を治療したり予防したりすることが活発に行なわれており、ストレスチェックも義務化されつつある。本水素ヘルスステーションでは、ストレスチェックメータを備えて、常時ストレス度合をチェックし、各種の水素健康システムにより、精神的ストレスを緩和することができる。水素健康システムとして、たとえば水素ガスの利用、水素や水素混合ミストの照射・吸引・吸収、飲料用水素水の利用、水素バスへの利用、スチームシャワー・、ヘッドキャップ・スチームヘアブラシに水素を供給して使用することなどが挙げられる。この水素ヘルスステーションと既存技術・設備(たとえば、エステテックサロン、美容院、水素バー・ホテル)との融合も効果がある。さらに、水素サロンの開業支援として、水素サロン運用トレーニング、水素関連機器のメンテナンス、水素関連機器の販売、水素関連の情報提供などへ展開することも可能である。このように、本発明の水素ヘルスステーションは水素を活用した健康と美容ビジネスへの展開が可能である。将来水素自動車が普及して水素ステーションが多数設置されれば、その水素ステーションから簡単に水素を獲得することもできる。
【0032】
以上詳細に説明したように、本発明は水素と霧を混合した水素霧化システムであり、この霧化システムを用いることによって、身体の各所に水素を供給し身体に吸収させることができる。尚、本明細書において、明細書のある部分に記載し説明した内容について記載しなかった他の部分においても矛盾なく適用できることに関しては、当該他の部分に当該内容を適用できることは言うまでもない。さらに、前記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき、本発明の権利範囲が前記実施形態に限定されないことも言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0033】
水素は分子が小さく身体の皮膚や細胞を通して浸入するので、本発明は身体のすべての部所に供給することによって、健康増進を高めることができる。
【符号の説明】
【0034】
10水素霧化システム、11水素発生装置、12水素発生剤ホルダー、13キャップ、
14気体出口、15(第1の)水素導入管、16水素吸入管、17水素水容器、
18水素導入入口、19(第2の)水素導入管、20出口、21水素入口、
22ミスト(霧)発生装置、23吸入マスク、24吸入口、25蓋、26出口、
27接続部、31ミスト(霧)発生装置、32水素ガス導入口、33混合ガスチューブ、
35人間、36水素ガス注入用ヘアキャップ、37ヘアバンド、38水素ガス導入口、
39出口部、40キャップシート
図1
図2
図3
図4
図5
図6