(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記生の生地中のでんぷんが、天然でんぷん、加工でんぷん、アルファー化でんぷん、冷水膨潤性でんぷん、クックアップでんぷん及びインスタントでんぷんの一つ以上を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
前記生の生地が、0.01%〜2%の膨張剤を更に含み、場合によって、前記膨張剤が、重炭酸ナトリウム(ベーキングソーダ)、炭酸ナトリウム、ベーキングパウダー、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、酵母、パン酵母、活性乾燥酵母、酒石酸水素カリウム(酒石英)、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、又は炭酸二カリウムを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
前記加熱プレスが、一つ以上の加熱ローラーを介して生の生地を供給することによって、又は、二つの加熱されたプレート間に生の生地をプレスすることによって、行われる請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
開示され
る方法及び材料を
記載する前に、本明細書に記載された側面は、特定の実施形態、
装置又は構成に制限され
ず、従って、もちろん変更することができるものと理解すべきである。また、本明細書で使われ
る用語は、単に
個々の側面を
記載する目的のためであり、本明細書に具体的に定義されない限り、制限することを意図するものではない。
【0014】
本明細書を通して、文脈上、特に断らない限り、用語「含む」(
“comprise
”及び
“include
”)及び変形語(例えば、
“comprises”、“comprising
”、
“includes”、
“including
”)は、明示された
成分、特徴、要素又は工程又は
成分、特徴、要素又は工程の群を含むが、任意の他の整数又は工程又は整数又は工程の群を排除しないことを暗示するものと理解すべきである。
【0015】
本明細書及び添付された特許請求の範囲で用いられる単数形
(“a
”、
“an
”)及び「前記」(
“the
”)は、文脈上、特に明確に
指図しない限り、複数の
指示対象を含む。
【0016】
範囲は、本明細書で「約」一
方の特定の値
から及び/又は「約」
他方の特定の値
までとして表現されることができる。このような範囲を表現するとき、別の側面は、
一方の特定の値
から及び/又は他
方の特定の値
までを含む。同様に、値を先行語「約」を使用して近似値として表現する場合、前記特定の値は、他の側面を形成するものとして理解されるだろう。さらに、前記範囲それぞれの終点は他の終点に対して、及び他の終点と独立に両方
で有意であることが理解されるであろう。
【0017】
本開示を考慮して、本明細書に記載された方法は、前記所望の必要性を満たすために、当業者により構成することができる。一般に、開示された方法及び材料は、少なくとも水、粉末及びでんぷんからなる生の生地を提供し、前記生の生地を加熱プレスして、加熱プレス生地を形成した後、前記加熱プレス生地を調理して、約3%未満の水分含量を有する食品を形成させることによって、新規な粉末ベース食品を製造するための改良を提供する。
【0018】
前述するように、本明細書に記載された方法の一工程は、生の生地を提供することである。当業者が理解するように、生の生地の提供は、様々な方法により行われてもよい。予め作られた生の生地を使用することができ、又は必要に応じて生の生地を混合することができる。当業者は、生の生地を製造するのに様々な技術が使用され得ることを理解するだろう。例えば、生の生地を製造する方法の一
例では、乾燥成分を、まず、共に混合した後、湿潤成分を前記混合物に添加して、混合を所望の時間、続ける。当業者が理解し、以下に更に論議されるように、多数の変数を調節して、本明細書に記載された方法で使用するための生の生地自体の特性を変更することができる。
【0019】
当業者として
、生地に対
する用語「生」(uncooked)は生地自体が、
まだ、即ち、形成された後に
、調理されていないことを意味する。当業者は、生の生地はそれ自体で、例えば、加工処理するとき、予め調理
された成分を含
み得ることを理解するであろう。
【0020】
生の生地
中の、でんぷん、水及び粉末の量は、粉末ベース食品の所望の
種類に基づいて
変更することができる。本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、前記生地中の粉末の量は、
生の生地重量の約20%〜約60%の範囲であってもよいが、これに制限されるものではない。例えば、本明細書に記載される本発明の一実施形態で、
生の生地中の粉末の量は、生地重量の約25%〜約45%の範囲であ
る。他の実施形態で、
生の生地中の粉末の量は、生地重量の約20%〜約50%、約25%〜約60%、約30%〜約60%、又は約30%〜約50%の範囲であ
る。
【0021】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、
生の生地中のでんぷんの量は、生の生地の重量の約0.5%〜約50%の範囲であってもよいが、これに制限されない。例えば、本明細書に記載される本発明の一実施形態で、でんぷんの量は、約1%〜約35%の範囲であ
る。さらに別の実施形態で、
生の生地中のでんぷんの量は、生の生地の重量の約2%〜約15%の範囲であってもよい。
他の実施形態で、
生の生地中のでんぷんの量は、生の生地の重量の約0.5%〜約35%、約0.5%〜約20%、約0.5%〜約15%、約0.5%〜約10%、約1%〜約20%、約1%〜約15%、約1%〜約10%、約2%〜約35%、約2%〜約20%、約2%〜約15%、約2%〜約10%、約4%〜約35%、約4%〜約20%、約4%〜約15%、又は約4%〜約10%の範囲である。本明細書に使用されるように、及び当業者が理解するように、生の生地のでんぷん成分は、粉末自体の成分として存在するでんぷんとは別個である。
【0022】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、
生の生地中の水の量は、生の生地の
重量の約20%〜約60%の範囲であ
ってもよいが、これに制限されるものではない。例えば、本明細書に記載される本発明の一実施形態で、生の生地中の水の量は、生の生地の
重量の約25%〜約50%の範囲である。他の実施形態で、
生の生地中の水の量は、生の生地の
重量の約30%〜約60%、約30%〜約50%、約30%〜約45%、約25%〜約60%、約25%〜約45%、約25%〜約40%、約20%〜約55%、約20%〜約45%、又は約20%〜約40%の範囲である。
【0023】
また、当業者が理解するように、粉末と水
との比は、粉末ベース食品の所望の
種類に基づいて
変更することができる。特定の実施形態で、
生の生地中の水の量と粉末の量
との比は、約3:1〜約1:3の範囲であってもよい。例えば、特定の実施形態で、
生の生地中の水の量と粉末の量
との比は、約2:1〜約1:2、又は約3:2〜約2:3の範囲である。同様に、水の量と粉末
及びでんぷんの総量
との比は、粉末ベース食品
の所望の種類に基づいて
変更することができる。特定の実施形態で、生地中の水の量と粉末
及びでんぷんの総量
との比は、約3:1〜約1:3の範囲であってもよい。例えば、特定の実施形態で、
生の生地中の水の量と粉末とでんぷんの総量と間の比は、約2:1〜約1:2、又は約3:2〜約2:3の範囲であ
る。
【0024】
生の生地の組成の特定の
個々の実施形態は、生の生地を製造するために用いられる粉末の
種類と関連して、本明細書に記載されている。特に、生の生地を製造するために用いられる粉末の
種類は、所望の粉末ベース食品の
種類に基づいて変化してもよい。粉末の
種類は、特にトウモロコシ粉(例えば、マサ形態)、穀粉(例えば、全粒粉、ふすま粉、米粉、小麦粉、スペルト小麦粉、大麦粉、ライ麦粉、オート麦粉)、豆
果粉(例えば、豆粉、レンズ豆粉)を含
んでいてもよいが、これに制限されない。従って、本明細書に記載される
方法の特定の実施形態で、粉末は、トウモロコシ粉(例えば、マサ形態)を含むか、又はこれらで実質的になる。本明細書に記載される
方法の特定の実施形態で、粉末は、小麦粉(例えば、白い小麦粉、全粒小麦粉)を含むか、これらで実質的になる。本明細書に記載される
方法の特定の実施形態で、粉末は、米粉を含むか、これらで実質的になる。当業者は、他の
種類の粉末もまた許容可能であることを理解するであろう。また、以下で説明するように、特定の穀物、豆
果、ポテト及び他の植物材料は、様々な粒径及び形状を有する
、例えば、フレーク、ミール、及びグリッツのような他の形態で含めることができる。
【0025】
一実施形態で、粉末は、トウモロコシ粉
を、例えば、トウモロコシマサ粉形態
で含んでいてもよい。典型的に、トウモロコシマサ粉は
、トウモロコシ粒
全体を乾燥
させ、
さもなけれ
ば水酸化カルシウム又は木灰として
公知
の、石灰
の溶液中で熟成された粒子を
浸漬し、調理することで製造される。この方法は、通常
ニシュタマリゼーションとして知られている。この方法は、トウモロコシマサ
粉が水を吸収して、生地形成を可能にする能力を補助する。トウモロコシマサ粉を製造する他の方法も同様に可能である。当業者が理解するように、トウモロコシマサ粉は、乾燥粉として提供されてもよく、又はトウモロコシマサ形態で配合物の水の一部と共に提供されてもよい。
【0026】
特定の実施形態で、生
の生地を製造するために用いられる粉末は、異なる種類の粉末の組み合わせを含
んでいてもよい。例えば、特定の実施形態で、トウモロコシマサ粉は、一つ以上の穀粉、例えば、米粉又は小麦粉と組み合わ
される。他の組み合わせも同様に存在してもよい。
【0027】
本明細書に記載された方法の特定
の実施形態で、生の生地を製造するために用いられる粉末の一つ以上は
糊化されてもよい(即ち、生の生地形態で配合される前に)。本発明を
記載する目的
のために、
しかしこのような
記載を通して
何ら制限を意図しないが、
糊化はでんぷん
粒が水分、熱、及び
/又はせん断の存在下で、これらの結晶性を喪失し、これらが膨
潤す
る方法である。粉末は、実質的に
糊化し、又は部分的にだけ
糊化することができる。しかし、他の実施形態で、粉末の一つ以上は原料粉末であり、即ち、生
の生地に混入すると
きに、まだ
糊化され
ていなかった。後述するように、加熱プレス処理は、
糊化されていない又は部分
糊化された粉をより完全に
糊化する
ようにすることができる。更に、以下に記載されるように、加熱プレ
スは糊化でんぷんを断片に分解でき、これはしばしば「ペースティング」(pasting)と呼ぶ。
【0028】
生の生地の組成物の特定の
個々の実施形態は、生の生地で用いられるでんぷんの
種類と関連して本明細書に記載されている。特に、生の生地に用いられるでんぷんの
種類は、所望の粉末ベース食品の
種類に基づいて
変更することができる。でんぷんの
種類は、特に天然でんぷん、加工でんぷん、アルファー化でんぷん、アルファー化ワ
キシーでんぷん、及び冷水膨潤でんぷんを含んでいてもよいが、これに制限されるものではない。また、でんぷんは特にトウモロコシ(例えば、ワキシーコーン)、タピオカ、ポテト、小麦又はコメから製造することができる。
【0029】
特定の実施形態で、生の生地
は、天然でんぷん、即ち、
植物中で発生されるようなその最も天然形態で存在するでんぷんを含む。本明細書に記載された本発明の特定の実施形態で、MERIZET(登録商標)ブランドでんぷん、即ち、テート&ライ
ル(Tate & Lyle)
社製の天然でんぷんは、
生の生地の製造で用いられて、例えば、様々な粉末ベース食品
においてカリカリした食感を提供
するのを助ける。以下にさらに論議されるように、天然でんぷんの使用は本明細書に記載された加熱プレス工程により(例えば、食感及び/又は
風味に寄与するために)更に有利である。
【0030】
特定の実施形態で、生の生地を製造するために用いられるでんぷんは、加工でんぷんであ
ってよく、これは天然でんぷんを物理的に、酵素的に又は化学的に処理して、前記でんぷんの加工
変態が生じる
ことにより製造することができる。加工でんぷんは、食品品質及び性能を向上させるために様々な方
法で加工される。例えば、加工でんぷんは、未加工でんぷんに比べて、より少ないゲル化性、より高い安定性、及びより高い保水性を許容することができる。
【0031】
加工でんぷんの例は、特に酸処理でんぷん、塩酸焙焼でんぷん(デキストリン)、アルカリ加工でんぷん、漂白でんぷん、酸化でんぷん、酵素処理でんぷん、
リン酸でんぷん、
リン酸架橋でんぷん、アセチル化でんぷん、ヒドロキシプロピル化でんぷん、ヒドロキシエチルでんぷん、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、カチオンでんぷん、カルボキシメチル化でんぷんを含むが、これに制限されるものではない。本明細書で用いられる加工でんぷんは、
化学的加工と対照的に物理的加工を通して、例えば、でんぷんを部分的に調理して(例えば、インスタントでんぷん
におけるように)
、加工すること
もでき
、或いは選択的に加工することができる。
【0032】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、でんぷんは、クックアップでんぷん(cook-up starch)、インスタントでんぷん、冷水膨潤でんぷん又はアルファー化でんぷんである。このようなでんぷんは、食品の製造で
特有の機能性を提供するためにトウモロコシ、ワキシーコーン、ポテト又はタピオカから製造することができる。例えば、これらのでんぷんの添加は、生の生地に存在してもよい他の成分と共に粉末を結合させる
のを助けることができる。また、このようなでんぷんは、食品を
増粘して安定化させ、焼成した食品の食感を増進し、冷凍食品の寿命を延ばし、粘性を増加して、滑らかな光沢のある外観を提供する
のに作用
することができる。また、他の様々なでんぷんが用いられてもよい。
【0033】
特定の側面で、テート&ライル社のブランド名として確認される以下のでんぷんが好ましい:RESISTAMYL
(商標)、STA−SLIM(登録商標)、MIRA−GEL(登録商標)、MERIGEL
(商標)、X−PAND’R(登録商標)、MIRA−THIK(登録商標)、MIRA−SPERSE(登録商標)、TENDER−JEL(登録商標)、TENDERFIL(登録商標)、MAXIMAIZE(登録商標)、REZISTA(登録商標)、DURA−JEL(登録商標)、LO−TEMP(登録商標)、REDI−TEX(登録商標)、SOFT−SET(登録商標)、REDISOL(登録商標)、及びTAPIOCAデキストリン。例えば、本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、でんぷんは、X−PAND’R(登録商標)612、X−PAND’R(登録商標)SC、X−PAND’R(登録商標)、X−PAND’R(登録商標)683,MERIGEL
(商標)301、MERIGEL
(商標)100、MERIGEL
(商標)300、及びMIRA−GEL (登録商標)463という名で市販
している一つ以上のでんぷんから選択される。具体的に、特定の実施形態で、X−PAND’R(登録商標)という
ブランド名で市販
している一つ以上のでんぷんは生の生地に存在
することで、例えば、クリーンラベル
の恩恵に加えて、カリカリとし
た及び/又は
バリバリした食感を提供する
のを助ける。
【0034】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、生地中のでんぷんは、加工
でんぷん及び天然でんぷんの組み合わせを含む。特定の実施形態で、生の生地はアルファー化
でんぷん及びクックアップでんぷんを含んでいてもよい。また、本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、生地中のでんぷんは様々なでんぷんの組み合わせを含む。
【0035】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、生の生地は、乳化剤を例えば、生地の重量の約0.05%〜約2%範囲の量で含有
していてもよい。乳化剤は、取り扱いが
より容易であり、改良された
仕上がった食感を有する
ように生地をコンディショニングする
のを助けるのに使用することができる。様々な乳化剤
は、レシチン、モノグリセリド、ジグリセリド、ポリソルベート、ステアロイル−2−乳酸カルシウム、ラクチリックステアレート、フマル酸ステアロイルナトリウム、
スクシニル化モノグリセリド、又はステアロイル−2−乳酸ナトリウムを
含め、単独又は組み合わせて使用することができるが、これに制限されるものではない。
【0036】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、生の生地は膨張剤を例えば、生地重量の約0.01%〜約2%範囲の量で含有していてもよい。様々な膨張剤
は、重炭酸ナトリウム(ベーキングソーダ)、炭酸ナトリウム、ベーキングパウダー、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、酵母、パン酵母、活性乾燥酵母、ベーキングソーダ、酒石酸水素カリウム(
酒石英)、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、又は炭酸二カリウムを
含め、単独又は組み合わせて用いることができる
が、これに制限されるものではない。
【0037】
本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、生の生地は、粒子状材料を例えば、生地重量の約10%(例えば、約1%〜約5%)の量で含有していてもよい。
この粒子状材料は、例えば、ミール
又はグリッツ形態であってもよく、また生地に用いられる粉末と同じ供給源(例えば、トウモロコシ粉含有コーングリッツ)、又は生地に用いられる粉末と
異なる供給源(例えば、トウモロコシ粉含有粉
砕小麦粒)
に由来していてもよい。コーンミール、ライスミール又はセミノーラ(seminola)を含む様々な種類、又は組合物又は粒子状材料が用いられてもよいが、これらに制限されるものではない。特定の実施形態で、粒子状材料のサイズ(即ち、平均
直径)は、約300マイクロメー
トル〜約1800マイクロメー
トル範
囲であってもよい
(特定の場合に約100マイクロメートル未満の平均粒径を有する粉末に比して)。粒子状材料の使用は、加熱プレス生地シートを調理して食品を提供する場合、過剰な泡及び/又は
膨れを抑制する
のを助けることができる。より大
きな粒子状材料は、例えば
、生地中に投入前に水中
で予め水和して、加熱プレス工程を容易にするのを助けることができる。
【0038】
当業者が理解するように、追加成分は、例えば、風味、食感又は加工性を増強させるために生の生地混合物中に存在してもよい。このような追加成分
の例は
、乾燥ポテト製品(例えば、ポテトフレーク)、分離されたポテト製品、豆材料(例えば、豆フレーク)、
レンズ豆材料(例えば、
レンズ豆フレーク)、全粒類材料、ふすま材料、堅果類、種子類及びその他の植物性材料(例えば、ホウレンソウ粉末、
唐辛子フレーク);タンパク質性材料(例えば、乳タンパク質及び植物性タンパク質成分、粉
末、
パウダー、フレーク)を含んでもよいが、これらに制限されるものではない。当業者が理解するように、追加的な材料は、様々な他の形態を有していてもよい。このような追加成分は、生地
中に例えば、生地重量の約10%
以下、約20%以下、又はさらに約30%以下の量で存在してもよい。
【0039】
もちろん、当業者が理解するように、また、生地は他の成分、例えば、砂糖、塩、風味料、ハ
ーブ、香辛料及び脂肪、例えば、油、ラード、バター又はショートニングを含んでもよい。特に、これらの追加成分は、生地に例えば、生地重量の約5%以下、約10%以下、約20%以下、又はさらに約30%以下の量で添加してもよい。
【0040】
当業者が理解するように、いわゆる「クリーンラベル」(clean label)及び/又は非−GMO材料は、生地に使用することができる。例えば、用いられたでんぷんは酵素−及び/又は熱及び水分−処理でんぷんであってもよい。
【0041】
特定の実施形態で、生地温度は、生地の堅さ及び生地が水を吸収する能力に影響を与え
得る。
より低温で作られた生地は、増加された水分吸収性を有する。水分吸収性の差は、生成された生地を
どのくらい伸ばせるかに役割を果たすことができる。特定の
側面で、生地は約75°F〜85°Fの温度で製造してもよい。また、生の生地を生成するために混合物に添加された水の温度は、所望の食品に基づいて
変更してもよい。例えば、水の温度はでんぷん及び粉末による吸
水度に影響を与え
得る。特定の
側面で、水の温度(即ち、生地を形成するために乾燥成分に添加される場合)は、約60°F〜約90°F範囲であってもよい。好ましい実施形態で、水の温度は約75°F〜約85°Fの範囲であってもよい。
【0042】
生の生地は多数の形態で提供することができる。例えば、特定の実施形態で、生の生地は加熱プレスする前に、シー
トに予め形成することができる。シートは、最終製品に対して所望の厚さを有してもいてもよく、又はそれは幾分厚くてもよい。例えば、一実施形態で、生の生地は約0.5mm〜約4mm範囲の厚さを有する生の生地シー
トに形成される。他の実施形態で、生の生地は約0.7mm〜約3.5mm、約0.9mm〜約1.8mm、約0.9mm〜約2.5mm、約0.5mm〜約1.8mm、又は約1mm〜約3.7mm範囲の厚さを有する生の生地シー
トに形成される。当業者は生の生地シートを提供するために標準シート化方法を使用することができる。或いは、生の生地は、ボール形態、又は異なる形状を有する
片に提供されてもよい。特定のこのような実施形態で、加熱プレス工程は、生地をシート
形状にさらに薄くするために使用することができる。
【0043】
加熱プレス生地シートを形成するために生の生地を加熱プレスする多数の方法が開示されている。加熱プレス過程の中で、生の生地は
閉じ込められた環境(例えば、加熱プレス装置内に)にある。理論に拘束されることを意図しないが、加熱プレス装置の加熱
された部品(例えば、一つ以上のプレート及び/又はローラー)は、生の生地に接触し、でんぷん
粒の速い水和及び膨潤が発生し
て、糊化の顕著した増加及びでんぷん
粒の破裂をもたらす
(生地組成物中のでんぷんの特性に応じる)。また、タンパク質変性はでんぷん
糊化に加えて加熱プレス工程中に発生する可能性がある。
【0044】
加熱プレスは、圧力の
不在及び
閉じ込められた環境の不在下で、約250°F〜約450°Fの焼成温度で延長された滞留時間を求める従来の焼成工程と異なる。従来の焼成工程中で、
糊化されないか、又は部分
糊化されたでんぷん
粒は、圧力及びせん断の
不在によって実質的に完全な
糊化の機会を有しない。従って、加熱プレス技術は、でんぷん
粒(即ち、粉末中に及び生地に用いられる任意の
実質的に糊化されないでんぷん中に存在する)が、更に完全な
糊化を行うために生地内部の水分に対して速くアクセスすることが可能となる。また
、加熱プレス工程は、
糊化でんぷんを
断片に分解させ
ることができ、これは、しばしば「ペースティング」と呼ばれる。加熱プレス工程で、これらの効果だけでなく他の現象は多数の利点を誘導することができる。例えば、加熱プレスは、生地がさらなる
加工で、さらに凝集性であり、粘着性が少なく、取り扱いが容易になる可能性がある。また、加熱プレスは食品中の有益な風味、外観及び食感を開発するのを助けることができる。
【0045】
当業者は、様々な加熱プレス装置が生の生地を加熱プレスするために使用され得ることを理解するであろう。例えば、加熱プレス工程は、生の生地を二つのプレート間(例えば、二つの加熱
されたプレート間)の熱でプレスして行うことができる。それぞれのプレートは、所望の温度に加熱することができ、又は他の実施形態でプレートの一方のみを加熱することが可能である。トルティーヤプレスは、
ホットプレス工程で使用するのに適
切であり得る。適切なトルティーヤプレスの一例は、BE&SCO Manufacturingで市販
しているMini Wedge Flour Tortilla Pressである。他の例は、HIXの部門であるdoughXpress社から市販
されているモデル番号D−TXM−2−18である。或いは、加熱プレス工程は、生の生地を一つ以上の加熱ローラーを介して供給して行うことができる。各ローラーは、所望の温度に加熱でき、又は他の実施形態ではローラーの一方のみを加熱することができる。
【0046】
加熱プレートの所望の温度は、制限されないが、でんぷんの供給源、でんぷん内
のアミロースとアミロ
ペクチン比、添加されたでんぷんに対して行われた加工の
種類、生の生地に用いられる粉末の
種類、生の生地の水分
レベル、及び生地シートの厚さを含め、生地の組成に基づいて
変更することができる。例えば、本明細書に記載される本発明の特定の実施形態で、加熱プレスは、約250°F〜約500°F、例えば、約250°F〜約450°F、約300°F〜約500°F、約350°F〜約500°F、又は約350°F〜約450°F範囲のプレート又はローラー温度で行うことができる。当業者が理解するように、また、他の温度も加熱プレス工程
における生地の組成及び温度及び生地の圧力及び滞留時間に応じて使用することができる。
【0047】
また、加熱プレス装置により印加される圧力の量は、加熱プレス
生地シートの結果に大きな影響を与える可能性がある。特定の実施形態で、圧力範囲は約15psi〜約50psi、例えば、約15psi〜約40psi、又は約20psi〜約50psiである。当業者は、圧力範囲が生の生地の特性に対する加熱プレス工程
における生地の組成及び温度及び生地の温度及び滞留時間に応じて変化し得ることを理解することができる。
【0048】
さらに、生の生地が加熱プレスされる時間の量は、生地の組成に基づいて変化させることができる。例えば、
より高い水分含量を含む生地シートは、より長時間加熱プレスを必要と
し得る。当業者が理解するように、また、実質的な
糊化に必要な時間は加熱プレス工程の圧力及び温度に依存するであろう。一実施形態で、生地シートは、約0.1秒〜約10秒の範囲の時間で加熱プレスすることができる。他の実施形態で、生地シートは、約0.1秒〜約2秒範囲の時間で加熱プレスすることができる。当業者は、特定の実施形態で
、時間(並びに、加熱プレス工程の温度、圧力及び他の側面)を調節
して、生地中のでんぷんの実質的な糊化を提供することができる。
【0049】
生の生地の所望の
糊化及び
伸びを達成するために、加熱プレス
の温度と圧力
とに逆の関係があることに留意が必要である。例えば、より高い温度で用いられる
ホットプレートは、より高い圧力を要求する
より低温で行われ
る加熱プレスに比べて、生地の類似の
糊化度及び
伸びを達成するために、より低い圧力を必要とする。一例として、約0.7mm〜約3mm範囲の厚さを有する生の生地を加熱プレスする工程は、約250°F〜約450°F範囲の加熱プレス温度及び約15psi〜約50psiの圧力範囲で達成することができる。
【0050】
加熱プレス生地シートの厚さは、食品に所望の最終形態因子によって異なる。例えば、(スナックチップス又はクリスプを作るためなど
の)特定の実施形態で、加熱プレス生地シートの厚さは約0.5mm〜約3mm範囲である。他の実施形態で、加熱プレス
生地シートの所望の厚さは、約0.7mm〜約3mm、0.9mm〜約1.5mm、約0.9mm〜約2mm、約0.5mm〜約1.5mm、又は約1mm〜約3mm範囲である。当業者が理解するように、加熱プレス工程は、生地の厚さを減少させることができる。例えば、生の生地がシート状に提供される場合、特定の実施形態で、加熱プレス生地
シートの厚さは、生の生地シートの厚さ(例えば、約5%〜約20%未満
の範囲)より約20%
まで小さい。このような厚さ変化は、例えば、生地の表面積を約5%〜約20%範囲の量
だけ増加させることができる。厚さの減少及び表面積の増加は、生地の水分含量の関数であり、より湿っぽい生地は、より薄くなり、表面積がより大きくなる。
【0051】
もちろん、生の生地が
より厚い形態(例えば
、ボール又は
他の形状の厚い片)で提供されている場合、加熱プレス工程自体が所望の厚さの生地に薄くすることができる。
追加の実施形態で、生の生地又は加熱プレス生地シート
は複数の片に切断することができる
(即ち、加熱プレス前に、加熱プレス後に、又はその両方)。これらの片は、様々な形
状及びサイズへ
、これに制限されないが、
特に円形、正方形、長方形及びダイヤモンド形に形成される。生地は、生地に対して機械的に駆動又は切断されるナイフ又はローラーなどの一連の薄い鋭利な面で切断するのが可能である。或いは、生地は陥没されたキャビティを一体で形成する一対のローラー間に供給することができる。当業者が理解するように、様々な他の方法及び機構が加熱プレス前、後、又はこれと同時に
生地を所望の形
状に切断するために使用することができる。
【0052】
本開示の特定の側面で、生地は加熱プレス装置に入る前、又は加熱プレス工程後に、ドッカーリン
グすることができる。ドッカーリング(即ち、生地表面
に多数
の小孔
を開けること)は、加熱プレス及び調理工程中に過度な
起泡を制御する
のを助けることができる。
【0053】
加熱プレスの過程中に、生地の水分レベルは減少することができる。例えば、特定の実施形態で、生地の水分含量は(即ち、生の生地の水分レベルに対して計算
して)約5%〜約20%の範囲内の量
だけ減少する。特定の実施形態で、生地の水分含量は、約5%〜約15%、又は約10%〜約20%、又は約10%〜約15%範囲内の量
だけ減少する。水分の損失は、例えば、でんぷんの
糊化及び食感化生地片の変化を伴うことができる。水分のこのような損失は、加熱プレス技術の結果として、生の生地の特性に影響を与える可能性
もある。発生しうる一部変化は、生地の食感、生地の
色、及び生地の
感触を含む。例えば、一部実施形態で、加熱プレスが発生された後、生地の半透明の色がより不透明になることがある。また、生地はさらなる
加工のために、顕著に少ない粘着性
になり、より容易に取扱うことができる。
【0054】
でんぷん
糊化が所望の水準になるように、生の生地を加熱プレスして、加熱プレス生地シートを形成する
と、加熱プレス生地シートは、生成された食品が約3%未満の水分含量を有するように調理される。例えば、生地シートは、約2.5%未満の水分含量に調理される
ことができる。このような食品は、例えば、カリカリするように作ることができ、従って、スナックチップス又はクラッカーとして楽しむのに適し得る。
【0055】
加熱プレス生地
シートを調理することは、これに制限されないが、焼成
及び油
で揚げることを含む様々な技術の任意のものを使用して行うことができる。加熱プレス生地シートを調理する前に、例えば、周囲温度に
冷却することができる。
【0056】
本明細書に記載される
本発明の特定の実施形態で、生地シートは(例えば、油
で揚げることなく)焼成する。焼
成は、これに制限されないが、対流式オーブンを含む任意の形態のオーブンで行うことができる。
一部の実施形態で、焼
成は強制空気対流式オーブンで行われる。加熱プレス生地シートを適切に焼成するために、温度及び時間の長さを調節することができる。特定の実施形態で、オーブンは調節できるファン速度を含
んでいてもよい。オーブンの温度は、例えば、約250°F〜約500°F、例えば、約300°F〜約450°F、約300°F〜約500°F、約350°F〜約450°F、約350°F〜約500°F、約300°F〜約400°F、又は約350°F〜約450°Fの範囲であってもよい。焼成時間は、例えば、食品に対する焼成時間及び所望の特性に応じて変化し得る。例えば、焼成時間は、約3%未満の最終水分含量を達成するために、約30秒〜約20
分、約1分〜約20分、約2分〜約20分、約30秒〜約10分、約30秒〜約5分、約30秒〜約2分、約1分〜約10分、約1分〜約5分、約1分〜約3分又は約60秒〜約180秒
の範囲であ
ってもよい。油は
、焼成した食品に油
で揚げた特性を提供するために、焼成する前に生地シートの表面上に配置することができる(又は生地自体内に提供することができる)。同様に、焼成した食品は、焼成した後、油
をスプレー
するか、又は油でコーティングすることができ
、塩及び/又は調味料は、同様に、焼成した食品の表面上に配置してもよい。
【0057】
本明細書に記載される
本発明の特定の実施形態で、生地シートは油
で揚げる。可能なフライ油は、特に、落花生油、植
物油、又はキャノーラ油を含むが、これに制限されるものではない。当業者が理解するように、加熱プレス生地を油
で揚げる温度、油
の種類及び時間の長さは所望の結果に応じて調節することができる
。油の温度は、例えば、約275°F〜約450°F、例えば、約275°F〜約400°F、約275°F〜約350°F、約300°F〜約450°F、又は約350°F〜約450°Fの範囲であってもよい。加熱プレス生地を油
で揚げる時間の長さは、例えば、約30秒〜約3分、約30秒〜約2分、又は約30秒〜約60秒の範囲であってもよい。一つの特定実施形態で、トウモロコシマサをベースとする加熱プレス生地シートは、約3%未満の最終水分含量を達成するためにバッチフライヤに
て、345°Fの温度で30〜60秒間油
で揚げる。
【0058】
有利には、本明細書に記載される
本発明の特定の実施形態で、加熱プレスの工程及び得られた
糊化は、加熱プレスを使用しない
伝統的に油
で揚げるシート状スナックと比較して、脂肪吸収が約5%〜約25%増加する可能性がある。これは、生地シート厚さの減少及び泡の形成により引き起こされ得る。このように、加熱プレスし、油
で揚げる粉末ベース食品の典型的な脂肪含量は約20%〜約35%範囲であってもよい。
【0059】
本明細書に記載される
本発明の特定の実施形態で、加熱プレス生地シートは焼成し、
かつ油
で揚げ
て、約3%未満、又はさらに約2.5%未満の水分含量を有する食品を提供する。例えば、加熱プレス生地シートは、部分的に焼成(例えば、その水分含量が約3%以上を保持するように)し、次いで、油
で揚げて、約3%未満又はさらに約2.5%未満の水分含量を有する食品を提供する
ことができる。このような実施形態で、部分的に調理
された生地シートは、フライヤに入
れる前に冷却してもよく、冷却しなくてもよい。
【0060】
当業者が理解するように、加熱プレス生地シートを調理して食品を提供
すれば、さらに味付けするか、当該分野における通常的に処理することができる。例えば、スナックチップス形態の食品は、
口あたり及び風味を増加させるために、塩、香辛料及び/又は風味料で
、甘く又はセイボリーに、局部的に味づけてもよい。
【0061】
本明細書に記載される粉
末ベース食品
を製造する方法の一つの特定の例は次の工程を含む:
(a)乾燥成分を容器に移して混合する工程;
(b)完全に配合し
て、生の生地を形成するまで混合しながら湿潤成分を添加する工程;
(c)生地シーター(dough sheeter)を介して前記生の生地を通過させ、所望の厚さを有する生の生地シートを提供する工程;
(d)前記生の生地シートを成形された生地片に切断する工程;
(e)350°F
〜400°F
の間に保持される二つの
ホットプレート間に前記成形された生地片を配置する工程;
(f)前記
ホットプレートを1〜3秒間一体でプレスする工程;
(g)前記加熱プレス生地シートを取り出す工程;
(h)前記加熱プレス生地シートを調理して、約3%未満の水分含量を有する食品を形成する工程。
【0062】
本発明は次の実施例を参照してさらに説明する。
【0065】
生地を製造するために、全ての乾燥成分はホバート容器に移し、速度1で、パドルで30秒間混合した。トウモロコシ油及び水を混合しながら添加し、次いで、混合を3分間続けた。得られた生地をボール形態に回収し、Rondo可逆生地シーターを
複数回通過させ、厚さ1.3〜1.4mmの生地シートを提供する。ピザカッターを使用して生地シートを三角片に切断した。個々の生地シート片を350〜400°Fで保持される手動操作加熱プレス装置の
ホットプレート間に配置、数秒間プレスした。
【0066】
生地シートの形態
学の比較は、
図1及び
図2の顕微鏡写真に示す。
図1は、生の生地シートの50倍拡大顕微鏡写真である。
図2は、加熱プレスシートの50倍拡大顕微鏡写真である。特に、顕微鏡写真は、トウモロコシマサ、乾燥ポテト及びでんぷんからでんぷん
粒を膨
潤させる増加を示す。理論に拘束されることを意図しないが、本発明者らはまた、タンパク質変性がまた、でんぷん
糊化に加えて行われていることに注意する。加熱プレス中にでんぷん
粒及びタンパク質の変形はさら
なる加工(例えば、焼成及び/又は油
で揚げ
ること)中に食感発展に貢献することができる。
【0067】
加熱プレス中に、生地シート片の水分率は、35.97%
から31.35%
に減少した。加熱プレスは、生地片を半透明から若干より不透明な外観へと変わった。加熱プレス生地片は、
さらに加工するために有意に低い粘着性となり、取り扱いが
より容易になった。
【0068】
得られた加熱プレス生地シート片は325°Fで、対流式オーブンで高いファン速度で2分間焼成し、次いで、周囲温度に完全に冷却した後、バッチフライヤで345°Fで30〜60秒間油
で揚げ、2.5%未満の水分率を達成した。比較例として、生の生地シート片を前述のように、焼成し、油
で揚げた。
【0069】
加熱プレスフライスナックは、口中で速く溶けながら、軽くて、
空気を多く含み、カリカリした食感
を有していた。反面、加熱プレスすることなく作ったフライスナックは、
空気を多く含む外観
を有しておらず、緻密で硬く、
バリバリした食感を有していた。
図3〜6は、様々なトウモロコシベーススナックに対する加熱プレス
の効果を証明する。
図3は、
本明細書に記載された通りにトウモロコシマサ及びポテト生地を加熱プレスした後、油
で揚げ
て作ったトルティーヤチップスの写真である。
図4は、
本明細書に記載された通りにトウモロコシマサ生地を加熱プレスした後、油
で揚げ
て作ったトルティーヤチップスの写真である。これらの油
で揚げ
た試料は両方が軽く、
空気を多く含み、カリカリした食感を有していた。
図5は
本明細書に記載された通りにトウモロコシマサ生地を加熱プレスした後、
焼成して作ったトルティーヤチップ
スの写真である。このようなチップスは、
図3及び
図4のフライチップスより
空気をより少なく含むが、それにもかかわらず、軽い食感を有していた。
図3〜5のチップスは、調味
混合物を
粉付けした。
図6は、
図4のチップスで用いられ
たのと同じトウモロコシマサ生地をシート化し、半焼
成し、油
で揚げて作った
従来のトルティーヤチップスの写真である。加熱プレスすることなく作ったこれらのチップスは
空気を多く含む外観
を有しておらず、緻密で硬く、バリバリした食感を有し、従って、加熱プレスの利点を証明する。