(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6715422
(24)【登録日】2020年6月11日
(45)【発行日】2020年7月1日
(54)【発明の名称】斫りノミ付きハンマー
(51)【国際特許分類】
B25D 1/02 20060101AFI20200622BHJP
B25D 3/00 20060101ALI20200622BHJP
B25D 1/14 20060101ALI20200622BHJP
【FI】
B25D1/02
B25D3/00
B25D1/14
【請求項の数】2
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-149499(P2019-149499)
(22)【出願日】2019年7月30日
【審査請求日】2019年8月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519299393
【氏名又は名称】株式会社光岡組
(72)【発明者】
【氏名】光岡 政勝
【審査官】
須中 栄治
(56)【参考文献】
【文献】
韓国登録特許第10−1499182(KR,B1)
【文献】
特表2012−513311(JP,A)
【文献】
特開2008−229772(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3051978(JP,U)
【文献】
特開平08−294332(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0276962(US,A1)
【文献】
中国実用新案第206982598(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25D1/00−17/32
B27G1/00−23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円柱形状の頭部体(1)と、前記頭部体(1)の打撃方向と垂直に伸びる柄(10)と、前記頭部体(1)の打撃面(3b)に設けられた斫りノミ刃からなる斫りノミ付きハンマーであり、前記柄(10)よりも下方にある打撃対象に対して、前記斫りノミ付きハンマーを振り下ろした際に、前記打撃面(3b)と前記打撃対象の面とが略平行となるように、前記柄(10)の伸びる方向に対して前記打撃面(3b)を傾斜させた斫りノミ付きハンマー。
【請求項2】
略円柱形状の頭部体(1)と、前記頭部体(1)の打撃方向と垂直に延びる柄(10)と、前記頭部体(1)の打撃面(3b)に設けられた斫りノミ刃とからなる斫りノミ付きハンマーであり、前記斫りノミ刃は、前記柄(10)から遠い部分(4,5,6)が前記斫りノミ付きハンマーを振り下ろした際の円弧軌跡に沿った形状であり、刃面(6,7,8)が、前記柄(10)から遠い部分(4,5,6)に対して内側に湾曲した形状であり、刃先(6、11と6、12)が、前記打撃面(3b)に対して傾斜を付けたものである斫りノミ付きハンマー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来のハンマーは打撃面が両面あるが、片方の打撃面しか使用されていないため、頭部体1の打撃面3bに斫りノミを一体化し、両面が使えるようにした。
【背景技術】
【0002】
電源の無い現場での軽微な斫り作業が出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019−100132
【0004】
ハンマーの頭部体1の打撃面3bに角度をつけ、斫りノミと一体化する事により、斫り作業ができる。
【0005】
打撃面3bに角度を付ける。円弧軌跡に沿った斫りノミの刃先6,5,4と6、8,7と6、11と6、12頭部体1の打撃面3bと一体化する。
【0006】
頭部体1打撃面3bを下に振りおろした際に、斫りノミを取り付ける事により、斫りノミの刃先6がコンクリート土間等に垂直に当たる事により、斫りがより効果的になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
略円頭形の頭部体の3b面に斫りノミを一体化した正面図。
【
図2】
頭部体1を円弧軌跡に振り下ろした使用状態図。
【
図3】
頭部体1の打撃面2aを使用した杭の打ち込みの状態図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2において略円頭形打撃面3bに角度をつける事により、斫りノミの刃6,5,4と6,8,7と6,12と6,11を頭部体1の3b面と一体化したものである。
【実施例1】
【0009】
ハンマーを円弧軌跡に振り下ろした際、打撃面3bに角度を付ける事により円弧軌跡に沿った斫りノミの刃6が土間コンクリート等に垂直に当たり、従来のハンマーより斫り効果が高い。
【実施例2】
【0010】
頭部体1の打撃面2aは、従来のハンマーとして杭打ち作業等にも使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0011】
従来の斫り機は、軽微な斫り作業でも電力及びエアーコンプレッサー等の動力源を必要とするが、斫りノミ付きハンマーでの作業なら、電源等を必要とせずとも軽微な斫り作業ができる。
打撃面2aは従来のハンマーとして使用でき、経済的である。
【符号の説明】
【0012】
1
頭部体の形状が八角形、六角柱、円頭形
2a 打撃面
3b 打撃面
10 柄
円弧軌跡に沿った斫りノミの刃先6,5,4と6,8,7と6,11と6,12。
【要約】 (修正有)
【課題】効果的な斫り作業が出来る工具を提供する。
【解決手段】ハンマーの片方の打撃面3bに角度をつけ、斫りノミと頭部体1とを一体化する。斫りノミ4,5,6,7,8,9は振り下ろした際、円弧軌跡に沿ったものであり、斫り効果が高い。
【選択図】
図1