(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マルチユーザ重畳伝送が、非直交チャネルリソース上の前記第1のUEに対する前記第1のデータシンボル及び前記第2のUEに対する前記第2のデータシンボルの伝送を含む、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0005】
実施形態は、非直交多元接続(NOMA)通信のためのシステム、方法、およびコンポーネントデバイスを説明する。特に、いくつかの実施形態は、進化型ユニバーサル移動体通信システム地上無線アクセスノードB(eNB)が、単一のUEに対する異なる送信タイプを選択することを可能にするための先進的なシグナリングを使用し、送信タイプは、NOMA送信および直交多元接続(OMA)送信を含む。
【0006】
図1は、いくつかの実施形態による無線ネットワーク100を示す。無線ネットワーク100は、ユーザ機器(UE)110および115を含む。UE110および115は、たとえば、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、プリンタ、スマートメータのようなマシンタイプデバイス、または、ユーザインタフェースを有するかもしくは有していない他の無線デバイスであってもよい。一例において、UE110および115は、ネットワーク135に対するアクセスをUE110および115に提供するユニバーサル移動体通信システム地上無線アクセスノードB(eNB)130に対して、サービスエリア140内のエアインタフェース120を介して無線接続している。ネットワーク135は、いくつかのネットワークが相互接続したものを表し得る。たとえば、ネットワーク135は、インターネットまたはイントラネットのような広域ネットワークと結合することができる。
【0007】
無線ネットワーク100を使用するいくつかの実施形態において、eNB130はいくつかのUEと関連付けられ、eNB130は、UEのうちの少なくともいくつかに対してNOMA通信を使用することによって、システム性能が増大することを判定する。これは、eNB130を使用する2つのUEが、それらの信号対干渉雑音比(SINR)において十分に大きい差異を有するときに行われる。eNBは、NOMA通信のための少なくとも2つのUEを選択し、第1のUEは、より電力の大きいNOMAサブフレームを受信するためのものであり、第2のUEは、より電力の小さいサブフレームを受信するためのものである。
【0008】
その後、eNB130は、各デバイスの電力比を生成し、この電力比を、NOMA通信のために選択されている各UEのダウンリンク制御指示子(DCI)に統合する。NOMAシグナリングのためのDCI構造は、少なくとも2ビットを含むことができ、この2ビットによって、各状態が電力比範囲と関連付けられて記述され、それゆえ、所与のUEが、OMAデータを受信すべきか、より電力の大きいNOMAデータを受信すべきか、またはより電力の小さいNOMAデータを受信すべきかが指示される。eNB130はその後、同じ無線信号の一部分として重ねて送信されるより電力の大きいNOMAデータおよびより電力の小さいNOMAデータを含む無線NOMA信号を生成する。この信号は、各UEに対するデータを電力スケーリングし、その後、電力スケーリングされたデータを合計することによって生成される。無線NOMA信号は、制御領域内の各UEのDCI、および、スケーリングされ合計されたNOMAトランスポートデータを含むサブフレームとしての構造になる。
【0009】
第1のUEおよび第2のUEは両方とも、同じ無線NOMA信号を受信する。第1のUEに向けられている第1のDCIに基づいて、第1のUEは、より電力の大きいNOMAデータを取り出すために無線NOMA信号を処理する。第2のUEに向けられている第2のDCIに基づいて、第2のUEは、より電力の小さいNOMAデータを取り出すために無線NOMA信号を処理する。
【0010】
無線NOMA信号の一部分であるより電力の小さいNOMAデータは、より電力の大きいNOMAデータ上のノイズとして取り扱うことができるため、より電力の大きいNOMAデータは、追加のフィルタリングを最小限にして処理することができる。より電力の小さいNOMAデータについては、より電力の小さいシンボルがより電力の大きいシンボルによって曖昧にされるため、より電力の小さいデータのシンボルを識別する処理が必要とされる。特定の実施形態において、より電力の低いデータ内のシンボルを識別するために、逐次干渉除去(SIC)を使用することができる。
【0011】
後続のサブフレームの一部分としての各UEに対する後続のDCIが、その後、各UEに、後続のサブフレームが異なるタイプの通信として処理されるべきであることを通知する。たとえば、第1のUEが第2のUEによって位置を変化させる場合があり、それによって、第1のUEおよび第2のUEの第2のSINR値が特性を交換する。各UEは、受信されるべき通信のタイプを指示するDCIを受信することができ、各UEはその後、それぞれのDCIによって識別されたそのUEに向けられている信号タイプによって受信された通信を処理することができる。NOMA通信がもはや効率的でないとeNBが判定した場合、OMA通信が使用されることになることを指示するDCIが各UEに送信され得る。
【0012】
NOMA信号指示子を搬送するためにDCIを使用することによって、UEが、連続するサブフレームにおいてより電力の大きいNOMA通信、より電力の小さいNOMA通信、またはOMA通信を受信することが可能であり、それによって、単一のフレームは、単一フレーム内で異なる通信タイプの間で行きつ戻りつ切り替わることができる。この動的NOMA通信の使用は、1タイプのみの通信を使用し、また、システムがNOMA通信のための効率的な環境を生成し得る変化する条件に適合することができない静的システムを最大30%上回って、eNBスループットを改善することができる。
【0013】
特定の実施形態において、DCIは、所与のサブフレーム内のデータのタイプを記述するNOMA信号指示子のみを通信し得る。詳細な電力比情報は、無線資源制御シグナリングの一部分として通信され得る。詳細な電力比値を与える電力比設定値を含む無線資源制御信号が、UEに送信され得る。UEはその後、UEにおいて受信されるすべてのNOMA通信に対して、それらの詳細な電力比値を使用することができる。詳細な電力比値に対する更新が必要とされる場合、更新は、後続の無線資源制御信号において送信されることができる。
【0014】
次に、
図2は、部分データフレーム200を示しており、NOMA通信の一部分として、eNB130からエアインタフェース120を介してUE110とUE115の両方に送信され得るサブフレーム201、211、および221が示されている。サブフレーム201は、制御領域204内の第1のDCI202および第2のDCIを含む。各DCIは、データを復号するためにUEによっていずれの復調方式が使用されるべきであるか、および、特定のUEに対するデータをサブフレーム内のどこに見出すことができるかに関する情報を含む、特定のUEに対する詳細な情報を搬送する。特定の実施形態において、システムは、異なる環境に関する情報を提供するために、そのシステム内で複数の異なるDCIフォーマットを同時に使用することができる。
【0015】
本明細書において説明されている実施形態は、NOMA信号指示子要素を有する少なくとも1つのDCIフォーマットを含む。NOMA信号指示子要素は、UEに対するデータがより電力の大きいNOMAデータとして符号化されているか、より電力の小さいNOMAデータとして符号化されているか、またはOMAデータとして符号化されているかを判定するためにUEによって使用されることができる値を保持する。NOMA信号指示子要素の一例は、電力比要素である。下記でより詳細に説明されるように、特定の実施形態によるNOMA信号の生成は、異なるデバイス向けに意図されているデータについて、データを電力スケーリングし、その後、電力スケーリングされたデータを合計することを含む。1つのUEに対するデータはより大きい電力を有するようにスケーリングされ、別のUEに対するデータはより小さい電力を有するようにスケーリングされる。このスケーリングのために、より電力の大きいデータと合計される、より電力の小さいデータに関する電力比は、常に0.5未満であり、0よりも大きい。同様に、より電力の大きいデータに関する電力比は、常に0.5を上回り、1未満である。1の電力比は、複数の信号の合計が行われておらず、それゆえ、信号は本明細書において説明されているようなNOMA信号ではないことを意味する。NOMAおよびOMA通信の電力比のこれらの特性を所与として、電力比値は、その電力比と関連付けられる信号のタイプに関する情報を提供する。
【0016】
各DCI202、203、212、213、および222は、各サブフレームの制御領域204、214、および224の間に通信される。各DCI202、203、212、213、および222は、データを保持するサブフレーム内のトランスポートブロックに関する情報を提供する。サブフレーム201および211は、スケーリングおよび合計されているNOMAデータを含む。サブフレーム201において、このNOMAデータは、第1のより電力の大きいNOMAデータ206および第1のより電力の小さいNOMAデータ208を含む。NOMAデータの各部分はDCIと関連付けられ、UEデータと関連付けられる各DCIは、特定のUEに向けられる。したがって、第1のDCI202および第1のより電力の大きいNOMAデータ206は、eNB130からUE110に向けられることができるとともに、第2のDCI203は、第1のより電力の小さいNOMAデータ208と関連付けられることができ、UE115に向けられることができる。
【0017】
後続のサブフレームにおいて、各UEに向けられるデータのタイプは変化してもよい。これは、たとえば、デバイスごとにSINRが変化するために行われ得る。したがって、サブフレーム211について、第3のDCI212が第2のより電力の小さいNOMAデータ218と関連付けられ、UE115に向けられてもよく、第4のDCI213が第2のより電力の大きいNOMAデータ216と関連付けられ、UE115に向けられてもよい。同様に、単一フレーム内で、特定のUEに向けられているデータが、NOMAデータからOMAデータに変化してもよい。サブフレーム221は第5のDCI222を含む。第5のDCI222は、直交周波数分割多元接続データ226と関連付けられ、UE110に向けられ得る。したがって、様々な実施形態において、単一フレームのデータは、第1のUEおよび第2のUEに対するNOMAデータ、ならびに、同じフレーム内の第2のUEおよび第3のUEに対するNOMAデータを含む、データタイプの多くの組み合わせを含むことができる。同様に、単一のUEが、同じデータフレームの一部分として、同じeNBからNOMAデータおよびOMAデータを受信することができる。
【0018】
次に、
図3は、動的NOMA通信のための方法300を説明する。方法300は、システム100および部分データフレーム200に関連して説明されているが、様々な異なる実施形態においては他のシステムおよびデータ構造によって実施されてもよい。
【0019】
動作302は、UE110が、eNB130から、第1のDCI202および第2のDCI203を含む第1の非直交多元接続(NOMA)サブフレーム201を受信することを含む。第1のDCI202はUE110に向けられ、第2のDCIはUE115に向けられる。加えて、第1のDCI202は、第1の電力比信号を含む。
【0020】
次に、動作304は、第1の電力比信号に応答して、第1のNOMAサブフレームの第1のデータセットを、第1のより電力の大きいNOMAデータとして処理することを含む。上述したように、電力比信号は、サブフレーム内のデータのタイプの指示子として機能することができる。UE110がサブフレーム201を受信すると、UE110は最初に、サブフレーム201内のデータがeNB130からUE110に送信されたかを判定するために、制御領域204内のデータを処理することができる。UE110は、第1のDCI202からの情報に基づいて、この判定を行うことができる。サブフレーム201内のデータがUE110に向けられていると一度UEが判定すると、UE110は、第1のDCI202内の第1の電力比信号を識別することができる。第1の電力比信号が使用されて、UE110に対するデータがより電力の大きいNOMAデータとして送信されたと判定されると、UE110はその後、サブフレーム201から第1のより電力の大きいNOMAデータ206を識別し、第1のDCI202内の情報を使用して、第1のより電力の大きいNOMAデータ206を復号することができる。同様のプロセスが、UE115によって、第1のより電力の小さいNOMAデータ208について実行される。
【0021】
その後、同じデータフレームの後続のサブフレームからの異なるタイプのデータを処理するために、DCIシグナリングが使用され得る。この一部分として、動作306は、UE110において、eNB130から第2のNOMAサブフレーム211を受信することを含む。第2のサブフレーム211は、第3のDCI212および第4のDCI213を含む。ちょうど最初のサブフレーム201のように、UE110に向けられているDCIは、電力比信号を含み、それによって、第3のDCI212は、第2の電力比信号を含む。
【0022】
ちょうど上述したように、第2の電力比信号は、eNB130からUE110に送信されているサブフレーム211内のデータを識別するために使用されることができる。しかしながら、動作308において、第2の電力比信号の処理は、サブフレーム201においてUE110に送信されたより電力の大きいデータと比較して、より電力の小さいデータがサブフレーム211においてUE110に送信されたことを判定するために使用される。したがって、動作308は、第3のDCI212内の第2の電力比信号に応答して、UE110に対する第2のより電力の小さいNOMAデータ218を処理することを含む。ちょうどサブフレーム211のように、UE115は、第2のより電力の大きいNOMAデータ216によって同様のプロセスを実施する。
【0023】
ここで、動的NOMA通信の特定の実施形態に関係するさらなる詳細を、再びシステム100のコンテキストにおいて説明するが、様々な実施態様は他のシステムを使用してもよい。ダウンリンクNOMAシステムの一例は、1つのeNB130が、同じ周波数/時間資源を使用して2つのUE110および115にサービスすると仮定して、例示されることができる。eNB130は、1つまたは2つの送信アンテナを取り付けられ、各UEは、N_r個の受信アンテナを取り付けられる。eNB130からUE110とUE115の両方へのデータとして送信するための変調シンボルが、電力スケーリングの後で、エアインタフェース120を介した送信の前に合計される。これは下記のように記述されることができる。
【0025】
式中、y_iはN_r×1個の受信信号ベクトルであり、H_iはUE110のN_r×N_tのチャネル行列であり、p_iは、UE110に対する電力スケーリング係数であり、[P_1,P_2]/√2はUE110のためのプリコーダであり、UE110がランク1の送信を有する場合はP_1に低減され、P_1はUE115のためのプリコーダであり、x_iはUE110向けに意図されている(複数の)符号語の(複数の)データシンボルであり、xはUE110とUE115の両方の重畳データシンボルであり、n_iはN_r×1個のノイズベクトルであり、N_rは各UEの受信アンテナの数であり、N_tはeNB130の送信アンテナの数である。
【0026】
電力割り当ては、下記の制約を受ける。
(2)p
1+p
2=1
【0027】
|(Η
1Ρ
1)
H(Η
1Ρ
1)|/r>|(H
2P
1)
H(H
2P
1)|と仮定すると、結果としてp
1<p
2となり、式中、rはUE110の送信ランクである。
【0028】
各UEは最初に、式(3)を使用して、線形受信機、たとえば、MRC受信機を使用して重畳データシンボルを推定することができる。
【0030】
その後、UE110とUE115の両方が、最初にUE115の符号語を復号することができる。UE115の符号語の復号に成功した場合、UE115は、このとき、UE115に向けられたeNB130からのデータを有するため、UE115はさらにいかなる復号も実施する必要はない。UE110は、第2のデータシンボル
【数3】
を再構築し、これを重畳データシンボルx^から減算して、UE115向けに意図されているデータシンボルx_1を推定することができる。シンボルx_1に関係する符号語の推定データシンボルは下記のように書かれることができ、
【0032】
式中、σは干渉除去係数であり、σ∈[0,1]である。σが1に等しいとき、UE115の符号語は完全に除去される。
【0033】
上記(1)を所与として、大きいSINRの差異を有するユーザは、NOMA通信と関連付けられる利得を最大化するために、一緒に対(pair)にすることができる。電力制御システムを使用して、チャネル利得の低いUEに対して高い送信電力を設定し、チャネル利得の高いUEに対して低い送信電力を設定することができる。UE110に対する電力レベルを決定するための1つの方法は下記の式を解くことである。
【0035】
式中、γ_2はUE2のSNRである。
【0036】
(5)が満たされるとき、UE115のチャネル容量は、UE115がシステム帯域幅の半分を割り当てられて全送信電力でサービスされるOMA送信のチャネル容量に等しい。OMA動作に対する、NOMA動作のチャネル容量利得は、UE110のチャネル容量に依存し、これは下記のように表現されることができる。
【0038】
式中、γ_1はUE110のSNRである。
【0039】
システムの電力割り当て戦略は、下記の式によって与えられることができる。
【0041】
このとき、UE110の電力割り当て量が下記を満たす場合に、OMA通信にまさるNOMA通信のチャネル容量利得が達成される。
【0043】
eNBはその後、OMA通信と比較したNOMA通信からのチャネル容量利得のこの評価を使用して、NOMA通信をいつ動的に使用するかを判定し、また、いずれのUEをより電力の大きいNOMAデータの受信者として割り当てるか、および、いずれのUEをより電力の小さいデータの受信者として割り当てるかを判定することができる。
【0044】
特定の実施形態において、OMAとNOMAとの間で動的に切り替えることによって、システム環境が一方または他方のタイプの通信にとって最適でないときに、システム容量全体の劣化が回避される。特定の実施態様において、OMAとNOMAとの間の動的な切り替えは、eNBまたはシステムコントローラによって、比例公平性基準に基づいて決定されることができる。NOMA通信の利益がeNBと通信している複数のUEについて上述したように分析されるとき、一対のUEにおける比例公平性基準のセットの合計が、NOMAペアリングのための比例公平性基準として使用される。eNBに対して利用可能な最良のNOMA対の比例公平性基準が、最良の単一ユーザ送信の比例公平性基準よりも高い場合、NOMA送信が適用される。そうでない場合、単一のUEに対するOMA通信が使用される。
【0045】
NOMA通信を使用するための上述した意思決定プロセスの様々な実施態様を所与として、eNBに関するユーザの数および使用される特定の電力割り当て方法に応じて、相当の割合の時間にわたって、より電力の大きいNOMAデータとより電力の小さいNOMAデータの両方を受信するために単一のUEが選択され得る。そのような割合は、特定の実施態様および動作環境において80パーセントほどの高さであってもよい。
【0046】
動的NOMA通信のためのシグナリングは、このとき、DCIを使用して、単独でまたはさらなるシグナリングと併せてのいずれかで行われてもよい。第1の例示的な実施形態において、一定のビット数が、DCIフォーマットにおいてNOMAシグナリング要素として割り当てられる。これは、特定の実施形態において、4〜8ビットの特定のDCIフォーマットを含んでもよい。NOMAシグナリングの値が、0と0.5との間の電力比値であるとき、UEは、より電力の小さいNOMAデータを受信するようにシグナリングされ、NOMAシグナリングの値が、0.5と1との間の電力比値であるとき、UEは、より電力の大きいNOMAデータを受信するようにシグナリングされる。NOMAシグナリング値が1に等しいとき、UEは、通常のOMA通信を受信するようにシグナリングされる。
【0047】
代替的な実施形態においては、2〜3ビットのDCIフォーマットのみがNOMAシグナリング要素として割り当てられてもよい。これらのビットは、少なくとも4つの電力状態をシグナリングするために割り当てられ、既存のDCIフォーマットに追加されてもよく、または、既存のDCIフォーマットにおいては冗長である既存のビットパターンを再使用してもよい。各電力比状態が、1つの電力比値にマッピングされる。2〜3ビットの1つの電力比状態が、OMA送信にマッピングされる。1つの電力比状態がより電力の小さいNOMAデータにマッピングされ、1つの電力比状態が、より電力の大きいNOMAデータにマッピングされる。NOMAデータにマッピングされる状態について、2または3ビットの実施態様は、システムの電力比を正確に表すのに十分な状態を与えない。そのような実施形態において、詳細な電力比値を与えるためのさらなる信号が、無線資源制御(RRC)シグナリングによってシグナリングされてもよい。そのような実施形態は、NOMA通信をサブフレーム単位で動的に使用することを可能にし得るが、電力比は、RRCシグナリングによってのみ変更されてもよく、そのため、システムが動作中に電力比を変更する機会は、単一のUEに対するNOMAからOMAへ、または、NOMA通信のタイプ間で動的に変更する機会よりも頻繁に起こらなくなる。1つの例示的な実施形態において、DCIシグナリングは、UEによって受信されるデータがサブフレームごとに変化することを可能にすることができ、一方で、UEに対するNOMA通信と関連付けられる電力比値は、フレームごとにのみ、または、RRCシグナリング周波数によって規定される複数フレーム後にのみ変化し得る。
【0048】
次に、
図4は、方法400として示す、特定の例示的な実施形態による動的NOMA通信のための別の方法を説明する。ちょうど上記の方法300のように、方法400は、様々な異なるシステムによって実施することができるが、例示のためにシステム100に関連して説明される。
【0049】
方法400の動作402は、より電力の大きい非直交多元接続(NOMA)通信を受信するための、eNB130と関連付けられる第1のUE110を選択することを含む。動作404は、第1のUE110とのNOMA対の一部分としての、より電力の小さいNOMA通信を受信するための、第1のUE110とは異なる第2のUE115を選択することを含む。上述したように、NOMA対は、OMA通信のスループットを、NOMA通信のスループットと比較することによって選択されることができる。eNB130がUE110およびUE115に加えて多数のUEと通信しているとき、eNB130は、SINRまたは他のUE特性によってUEをソートすることができ、そのUE特性に基づく順序でNOMA対を試験することができる。他の実施形態において、eNBは、現在eNB130と通信しているUEについてNOMA対のすべての可能な組み合わせを試験することができ、その後、NOMA対およびOMA単一UE通信の最適な配分を計算または推定することができる。代替の実施形態において、推定される最適な選択と組み合わさった、限定されたNOMA対セットからの推定値の組み合わせを使用して、eNB130と通信している各UEに対してNOMA通信が使用されるか、または、OMA通信が使用されるかを判定することができる。
【0050】
次に、動作406は、より電力の大きいNOMA通信と関連付けられる第1の電力比、および、より電力の小さいNOMA通信と関連付けられる第2の電力比を求めることを含む。この情報はその後、動作406において、第1のNOMAサブフレームを生成するために使用される。NOMAサブフレームの様々な例示的な実施形態は上述されている。NOMAサブフレームは、動作408において、第1のUE110に対する第1のDCI、第2のUE115に対する第2のDCIを作成すること、および、適切な電力比によって各UEに対するデータをスケーリングし、その後、スケーリングされたデータを合計することにより送信データを生成することによって、生成されることができる。
【0051】
NOMAサブフレームが生成された後、動作410は、第1のNOMAサブフレームを第1の無線信号として、エアインタフェース120を介して第1のUE110および第2のUE115に送信することを含む。
【0052】
上述した様々な実施形態に加えて、さらなる代替的な実施形態も可能であり、本明細書において説明されているいかなる単一の実施態様も、すべての実施形態の範囲を画定しない。
【0053】
1つのさらなる例は、進化型ユニバーサル移動体通信システム地上無線アクセスノードB(eNB)から、第1のダウンリンク制御指示子(DCI)および第3のDCIを含む第1の非直交多元接続(NOMA)サブフレームを受信するように構成されているUEを含み、第1のDCIはそのUEに向けられ、第3のDCIは第2のUEに向けられ、第1のDCIは、第1の電力比信号を含む。UEはまた、第1の電力比信号に応答して、第1のNOMAサブフレームの第1のデータセットを第1のより電力の大きいNOMAデータとして処理し、eNBから、第2のDCIおよび第4のDCIを含む第2のNOMAサブフレームを受信するようにも構成されており、第2のDCIは第2の電力比信号を含む。UEはまた、第2の電力比信号に応答して、第2のNOMAサブフレームの第1のデータセットを第2のより電力の小さいNOMAデータとして処理するようにも構成されている。
【0054】
第1のNOMAサブフレームがUEによって、第1のより電力の大きいNOMAデータおよび第1のより電力の小さいNOMAデータを含む第1のNOMA信号として受信され、第1のDCIが、第1のより電力の大きいNOMAデータがUEに向けられることを識別し、第1のより電力の小さいNOMAデータが、第2のUEに向けられている信号を含み、第3のDCIが、第1のより電力の小さいNOMAデータと関連付けられる、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0055】
第2のNOMAサブフレームがUEによって、第2のより電力の小さいNOMAデータおよび第2のより電力の大きいNOMAデータを含む第2のNOMA信号として受信され、第2のDCIが、第2のより電力の小さいNOMAデータがUEに向けられることを識別し、第2のより電力の大きいNOMAデータが、第2のUEに向けられている第2の信号を含み、第4のDCIが、第2のより電力の大きいNOMAデータと関連付けられる、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0056】
第1のより電力の大きいNOMAデータおよび第1のより電力の小さいNOMAデータが、共有される周波数および時間資源要素を使用し、第2のより電力の大きいNOMAデータおよび第2のより電力の小さいNOMAデータが、共有される周波数および時間資源要素を使用する、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0057】
第2のより電力の小さいNOMAデータを処理することが、第2のより電力の大きいNOMAデータからの干渉を除去するための干渉除去プロセスを実施することを含む、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0058】
干渉除去プロセスが、逐次干渉除去(SIC)を含む、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0059】
第1の電力比信号と関連付けられる第1の電力比が、0.5と1との間の比である、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0060】
第2の電力比信号と関連付けられる第2の電力比が、0と0.5との間にある、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0061】
第2のNOMAサブフレームが、第1のデータフレームの一部分として第1のNOMAサブフレームに直に後続する、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0062】
そのようなUEのさらなる実施態様は、UEによって、eNBから第3のサブフレームを受信するステップであって、第3のサブフレームは第5のDCIを含み、第5のDCIは第5の電力比信号を含む、受信するステップと、UEによって、第5の電力比信号に応答して、第3のサブフレームの第3のデータセットを直交多元接続サブフレームとして処理するステップとを行うようにさらに構成されてもよく、第3のサブフレームは、第1のデータフレームの一部分である。
【0063】
第5の電力比が1に等しい、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。
【0064】
そのようなUEのさらなる実施態様は、第1のDCI通信を受信する前に、eNBから無線資源制御(RRC)通信を受信するようにさらに構成されてもよく、RRC通信は、初期UE状態をNOMA状態または直交多元接続状態として指示する。
【0065】
UEが、第1のNOMAサブフレームを受信するように構成されているアンテナと、アンテナに結合されており、アンテナから第1のNOMAサブフレームを受信し、第1のDCIに応答して第1のデータを第1のより電力の大きいNOMAデータとして処理するように構成されている集積回路とを備える、そのようなUEのさらなる実施態様がさらに構成されてもよい。代替の実施形態において、任意のUEは、後述するUE500の詳細、もしくは、本明細書において説明されているUEの任意の他のそのような実施態様を使用して、または、本明細書において説明されている要素の組み合わせを使用して実装されてもよい。
【0066】
動的NOMA通信の別の例示的な実施形態は、第1のユーザ機器(UE)において、進化型ユニバーサル移動体通信システム地上無線アクセスノードB(eNB)から第1のサブフレームを受信するステップであって、第1のサブフレームは第1のUEに向けられている第1のダウンリンク制御指示子(DCI)、第2のUEに向けられている第3のDCI、第1のDCIと関連付けられる第1のデータ、および、第2のDCIと関連付けられる第3のデータを含み、第1のDCIは、第1の非直交多元接続(NOMA)信号指示子を含む、受信するステップと、第1のNOMA信号指示子に応答して、第1のデータを第1のより電力の大きいNOMAデータとして処理するステップと、UEにおいて、eNBから第2のサブフレームを受信するステップであって、第2のサブフレームは、第1のUEと関連付けられる第2のDCI、第2のUEと関連付けられる第4のDCI、第2のDCIと関連付けられる第2のデータ、および、第4のDCIと関連付けられる第4のデータを含み、第2のDCIは第2のNOMA信号指示子を含む、受信するステップと、UEによって、第2のNOMA信号指示子に応答して、第2のデータを第2のより電力の小さいNOMAサブフレームとして処理するステップとを含む、無線通信のための方法であり、第1のサブフレームおよび第2のサブフレームはUEによって、第1のデータフレームの一部分として受信される。
【0067】
特定の実施形態において、NOMA信号指示子が8ビットの第1のDCIを含み、NOMA信号指示子の各値状態が電力比を表しており、各電力比が、0および0.5の値を除外し、値1を含んでいる、0と1との間の値を含む、そのような方法がさらに動作してもよい。
【0068】
別の例示的な実施形態は、プロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、無線資源制御(RRC)シグナリングを受信するステップと、第1のダウンリンク制御指示子(DCI)および第3のDCIを含む第1のサブフレームを受信するステップであって、第1のDCIは前記UEに向けられており、第3のDCIは第2のUEに向けられており、第1のDCIは第1の電力比信号を含む、受信するステップと、第1の電力比信号に応答して第1のサブフレームの第1のデータを第1のより電力の大きい非直交多元接続(NOMA)データとして処理するステップと、eNBから、第2のDCIおよび第4のDCIを含む第2のサブフレームを受信するステップであって、第2のDCIは第2の電力比信号を含む、受信するステップと、第2の電力比信号に応答して、第2のサブフレームの第1のデータを第2のより電力の小さいNOMAデータとして処理するステップとを実行させるコンピュータ可読命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体である。
【0069】
そのような媒体のさらなる例は、第1の電力比信号が2ビットのDCIを含み、DCIと関連付けられるDCIフォーマットの第1の電力比状態が直交周波数分割多元接続(OFDMA)送信にマッピングされており、DCIフォーマットの第2の電力比状態が、RRCシグナリングによって決定される第1の詳細な電力比値を有する、0と0.5との間の電力比値にマッピングされ、DCIフォーマットの第3の電力比状態が、RRCシグナリングによって決定される第2の詳細な電力比値を有する、0.5と1との間の電力比値にマッピングされる実施態様を含んでもよい。
【0070】
本明細書において説明されているeNBの様々な実施態様において、第1のUEは、eNBから第1のUEまでの第1の距離、および、eNBから第2のUEまでの第2の距離に基づいて、より電力の大きいNOMA通信を受信するように選択される。
【0071】
他の実施態様において、本明細書において説明されているeNBは、第1の無線信号の送信後に、第1の直交周波数分割多元接続(OFDMA)データを受信するために第1のUEを選択し、第1の無線信号の送信後に、第2のより電力の大きい非直交多元接続(NOMA)データを受信するために第2のUEを選択し、第2のより電力の小さいNOMAデータを受信するために第1のUEおよび第2のUEと異なる第3のUEを選択し、第1のOFDMAサブフレームを受信するための第1のUEの選択に応答して、第3のDCIおよび第1のOFDMAデータを含む第3のサブフレームを第1のUEに通信し、第4のサブフレームを第2のUEおよび第3のUEに通信するように構成されることができる。そのような第4のサブフレームは、第3の電力比を含む第4のDCIと、第4の電力比を含む第5のDCIと、第4のDCIと関連付けられる第2のより電力の大きいデータと、第5のDCIと関連付けられる第2のより電力の小さいデータとを含むことができる。
【0072】
図5は、UE500の一例を示す。UE500は、UE110およびUE115を含む、本明細書において説明されている任意のUEの一実施態様として使用されることができる。UE500はまた、任意のモバイルデバイス、移動局(MS)、モバイル・無線・デバイス、移動通信デバイス、タブレット、ハンドセット、または、他のタイプのモバイル・無線・コンピューティング・デバイスであってもよい。UE500は、ホットスポット、基地局(BS)、eNB、または他のタイプのWLANもしくはWWANアクセスポイントと通信するように構成されている、ハウジング502内の1つまたは複数のアンテナ508を含むことができる。したがって、UEは、上述したような非対称RANの一部分として実装されるeNBまたは基地局送受信機を介してインターネットのようなWANと通信することができる。UE500は、3GPP LTE、WiMAX、高速パケットアクセス(HSPA)、Bluetooth(登録商標)、およびWi−Fi規格の定義から選択される規格を含む、複数の無線通信規格を使用して通信するように構成されることができる。UE500は、無線通信規格ごとに別個のアンテナを使用して、または、複数の無線通信規格に対して共有アンテナを使用して通信することができる。UE500は、WLAN、WPAN、および/またはWWANにおいて通信することができる。
【0073】
図5はまた、UE500からのオーディオ入力および出力に使用することができるマイクロホン520および1つまたは複数のスピーカ512をも示す。表示スクリーン504は、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーン、または、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイのような他のタイプの表示スクリーンであってもよい。表示スクリーン504は、タッチスクリーンとして構成されてもよい。タッチスクリーンは、容量性、抵抗性、または別のタイプのタッチスクリーン技術を使用してもよい。アプリケーションプロセッサ514およびグラフィックスプロセッサ518は、処理機能および表示機能をもたらすために内部メモリ516に結合することができる。ユーザにデータ入出力オプションを提供するために、不揮発性メモリポート510を使用することもできる。UE500のメモリ機能を拡張するために、不揮発性メモリポート510を使用することもできる。さらなるユーザ入力を可能にするために、キーボード506がUE500と一体化されてもよく、または、UE500に無線接続されてもよい。タッチスクリーンを使用して仮想キーボードを設けることもできる。UE500の前(表示スクリーン)面または背面に配置されるカメラ522も、UE500のハウジング502に一体化することができる。任意のそのような要素は、非対称C−RANを介してアップリンクデータとして通信されることができる情報を生成し、本明細書において説明されているように非対称C−RANを介してダウンリンクデータとして通信されることができる情報を受信するために使用されることができる。
【0074】
図6は、本明細書において論じられている方法のいずれか1つまたは複数を実行することができる例示的なコンピュータ・システム・マシン600を示すブロック図である。コンピュータ・システム・マシン600またはコンピュータ・システム・マシン600の要素は、UE500、eNB130、UE110、UE115、または、本明細書において説明もしくは参照されている任意の他のコンピューティングプラットフォームもしくは要素として具現化することができる。様々な代替的実施形態において、マシンは独立したデバイスとして動作し、または、他のマシンに接続(たとえば、ネットワーク接続)することができる。ネットワーク接続展開において、マシンは、サーバ−クライアントネットワーク環境内のサーバまたはクライアントのいずれかの容量内で動作してもよく、または、ピアツーピア(もしくは分散)ネットワーク環境内のピアマシンとして動作してもよい。マシンは、携帯可能であってもよくもしくはそうでなくてもよいパーソナルコンピュータ(PC)(たとえば、ノートブックまたはネットブック)、タブレット、セット・トップ・ボックス(STB)、ゲーミングコンソール、個人情報端末(PDA)、携帯電話もしくはスマートフォン、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または、そのマシンによって行われる動作を指定する命令(逐次もしくはその他)を実行することが可能な任意のマシンであってもよい。さらに、単一のマシンのみが示されているが、「マシン」という用語は、本明細書において論述されている方法のいずれか1つまたは複数を実施するために命令のセット(または複数のセット)を個々にまたは共同で実行するマシンの任意の集合を含むようにも解釈されるべきである。
【0075】
例示的なコンピュータ・システム・マシン600は、インターコネクト608(たとえば、リンク、バスなど)を介して互いと通信するプロセッサ602(たとえば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)または両方)と、メインメモリ604と、スタティックメモリ606とを含む。コンピュータ・システム・マシン600は、ビデオディスプレイ装置610と、英数字入力デバイス612(たとえば、キーボード)と、ユーザインタフェース(UI)ナビゲーションデバイス614(たとえば、マウス)とをさらに含むことができる。一実施形態において、ビデオディスプレイ装置610、入力デバイス612およびUIナビゲーションデバイス614は、タッチスクリーンディスプレイである。コンピュータ・システム・マシン600は、記憶デバイス616(たとえば、ドライブユニット)と、信号生成デバイス618(たとえば、スピーカ)と、出力コントローラ632と、電力管理コントローラ634と、ネットワークインタフェースデバイス620(1つまたは複数のアンテナ630、送受信機、または他の無線通信ハードウェアを含むかまたはそれらと動作可能に通信することができる)と、全地球測位システム(GPS)センサ、コンパス、位置センサ、加速度計、または他のセンサのような1つまたは複数のセンサ628とをさらに含むことができる。
【0076】
記憶デバイス616は、本明細書において説明されている方法または機能のいずれか1つまたは複数を具現化するかまたはそれによって利用されるデータ構造および命令624(たとえば、ソフトウェア)の1つまたは複数のセットを記憶されている機械可読媒体622を含む。命令624は、同様に、コンピュータ・システム・マシン600によるその実行中に、完全にまたは少なくとも部分的に、メインメモリ604、スタティックメモリ606内、および/またはプロセッサ602内に存在することができ、メインメモリ604、スタティックメモリ606、およびプロセッサ602は、同様に、機械可読媒体を構成する。
【0077】
機械可読媒体622は、例示的な実施形態において単一の媒体であるとして示されているが、「機械可読媒体」という用語は、1つまたは複数の命令624を記憶する単一の媒体または複数の媒体(たとえば、集中もしくは分散データベース、および/または関連するキャッシュおよびサーバ)を含むことができる。「機械可読媒体」という用語は、同様に、マシンによって実行するための命令を記憶、符号化もしくは搬送することが可能であり、マシンに、本開示の方法のいずれか1つもしくは複数を実施させ、または、そのような命令によって利用されるか、もしくはそのような命令と関連付けられるデータ構造を記憶、符号化もしくは搬送することができる任意の有形媒体を含むように解釈されるべきである。
【0078】
命令624はさらに、いくつかの既知の転送プロトコル(たとえば、HTTP)のうちのいずれか1つを利用するネットワーク・インタフェース・デバイス620によって伝送媒体を使用して通信ネットワーク626を介して送信または受信することができる。「伝送媒体」という用語は、機械によって実行するための命令を記憶、符号化、または搬送することが可能である任意の無形媒体を含むように解釈されるべきであり、そのようなソフトウェアの通信を促進するためのデジタルまたはアナログ通信信号または他の無形媒体を含む。
【0079】
様々な技法、またはその特定の態様もしくは部分は、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、または任意の他の機械可読記憶媒体のような有形媒体内で具現化されるプログラムコード(すなわち、命令)の形態をとることができ、プログラムコードがコンピュータのようなマシンにロードされ、マシンによって実行されると、マシンは、様々な技法を実践するための装置になる。プログラム可能コンピュータ上でプログラムコードを実行する場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性および不揮発性メモリならびに/または記憶要素を含む)と、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含んでもよい。揮発性および不揮発性メモリならびに/または記憶要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光学ドライブ、磁気ハードドライブ、または電子データを記憶するための他の媒体であってもよい。基地局および移動局はまた、送受信機モジュール、カウンタモジュール、処理モジュール、および/またはクロックモジュールもしくはタイマモジュールをも含んでもよい。本明細書において説明されている様々な技法を実施または利用することができる1つまたは複数のプログラムは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)、再利用可能制御装置などを使用してもよい。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するために、高レベル手続き型言語またはオブジェクト指向プログラミング言語で実装されてもよい。しかしながら、(複数の)プログラムは、所望に応じて、アセンブリ言語または機械語で実装されてもよい。いずれにせよ、言語はコンパイルまたは解釈される言語であってもよく、そしてハードウェア実施態様と組み合わされてもよい。
【0080】
無線ネットワーク接続の先行する例は、3GPP LTE/LTE−A、IEEE802.11、およびBluetooth(登録商標)通信規格を特に参照して与えられているが、本明細書において説明されている技法に関連して様々な他のWWAN、WLAN、およびWPANプロトコルおよび規格を使用することができることが理解されよう。これらの規格は、限定ではないが、3GPPからの他の規格(たとえば、HSPA+、UMTS)、IEEE802.16(たとえば、802.16p)またはBluetooth(登録商標)(たとえば、Bluetooth(登録商標)4.0、またはBluetooth(登録商標) Special Interest Groupによって定義されている同様の規格)規格ファミリを含む。他の適用可能なネットワーク構成が、本明細書において説明されている通信ネットワークの範囲内に含まれ得る。そのような通信ネットワーク上での通信は、有線または無線伝送媒体の任意の組み合わせを使用して、任意の数のパーソナルエリアネットワーク、LAN、およびWANを使用して促進されることができる。
【0081】
上述した実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのうちの1つまたは組み合わせにおいて実装されてもよい。様々な方法もしくは技法、または、その特定の態様もしくは部分は、フラッシュメモリ、ハードドライブ、携帯可能記憶デバイス、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、半導体メモリデバイス(たとえば、電気的プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM))、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、および、任意の他の機械可読記憶媒体または記憶デバイスのような、有形媒体内で具現化されるプログラムコード(すなわち、命令)の形態をとることができ、プログラムコードがコンピュータまたはネットワーキングデバイスのようなマシンにロードされ、マシンによって実行されると、マシンは、様々な技法を実践するための装置になる。
【0082】
機械可読記憶媒体または他の記憶デバイスは、マシン(たとえば、コンピュータ)によって読み取り可能な形態で情報を記憶するための任意の非一時的メカニズムを含むことができる。プログラム可能コンピュータ上でプログラムコードを実行する場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性および不揮発性メモリならびに/または記憶要素を含む)と、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含むことができる。本明細書において説明されている様々な技法を実施または利用することができる1つまたは複数のプログラムは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、再利用可能制御装置などを使用することができる。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するために、高レベル手続き型言語またはオブジェクト指向プログラミング言語で実装されることができる。しかしながら、(複数の)プログラムは、所望に応じて、アセンブリ言語または機械語で実装されることができる。いずれにせよ、言語はコンパイルまたは解釈される言語であることができ、そしてハードウェア実施態様と組み合わされることができる。
【0083】
本明細書において説明されている機能ユニットまたは機能は、それらの実施態様の独立性をより特定的に強調するために、コンポーネントまたはモジュールとして参照またはラベリングされている場合がある、ということが理解されるべきである。たとえば、コンポーネントまたはモジュールは、カスタム超大規模集積回路(VLSI)またはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタ、もしくは他の個別コンポーネントのような容易に入手可能な半導体を含むハードウェア回路として実装されることができる。コンポーネントまたはモジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラム可能アレイロジック、プログラム可能ロジックデバイスなどのような、プログラム可能ハードウェアデバイスにおいて実装されることもできる。コンポーネントまたはモジュールはまた、様々なタイプのプロセッサによって実行するためのソフトウェアにおいて実装されることもできる。実行可能コードの特定されているコンポーネントまたはモジュールは、たとえば、例としてオブジェクト、手続き、または関数として体系化されることができる、コンピュータ命令の1つまたは複数の物理または論理ブロックを含むことができる。それにもかかわらず、特定されているコンポーネントまたはモジュールの実行可能ファイルは物理的に一緒に配置される必要はないが、一緒に論理的に結合されたときに、当該コンポーネントまたはモジュールを含み、コンポーネントまたはモジュールの記述されている目的を達成する、異なる場所に記憶されている離隔した命令を含むことができる。
【0084】
事実、実行可能コードのコンポーネントまたはモジュールは、単一の命令または多くの命令とすることができ、さらには、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、複数の異なるプログラムの間で、また、いくつかのメモリデバイスにわたって分散させることさえできる。同様に、動作データは、本明細書においてはコンポーネントまたはモジュール内で識別および例示されることができ、任意の適切な形態で具現化されるとともに、任意の適切なタイプのデータ構造内に体系化されることができる。動作データは、単一のデータセットとしてまとめられることができ、または、複数の異なる記憶デバイスを含む複数の異なる箇所にわたって分散されることができ、少なくとも部分的に、システムまたはネットワーク上の電子信号としてのみ存在することができる。コンポーネントまたはモジュールは、所望の機能を実施するように動作可能なエージェントを含め、受動的または能動的なものとすることができる。
【0085】
本明細書において説明されている方法、システム、およびデバイス実施形態のさらなる例は、添付の非限定的な構成を含む。添付の非限定例の各々は、自立することができ、または、添付においてまたは本開示全体を通じて与えられている他の例のうちのいずれか1つまたは複数との任意の置換または組み合わせにおいて組み合わせることができる。