【実施例】
【0043】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。
【0044】
実施例1a
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよび2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル〔(A)成分〕、安息香酸アルキル(C
12〜15)〔(B)成分〕、デカメチルシクロペンタシロキサン〔(c1)成分〕、直鎖状ジメチルポリシロキサン〔(D)成分。25℃での動粘度が1.4mm
2/s。〕、高重合メチルポリシロキサン、直鎖状ジメチルポリシロキサン(25℃での動粘度が20mm
2/s)、ジメチコノール、高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体、流動パラフィンおよび香料を表1に示す量で配合して、非水系毛髪化粧料を調製した。
【0045】
実施例1b
(B)成分として、安息香酸アルキル(C
12〜15)に代えてイソノナン酸2−エチルヘキシルを配合した以外は、実施例1と同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0046】
比較例1a
表1に示すように、(B)成分である安息香酸アルキル(C
12〜15)を配合せず、デカメチルシクロペンタシロキサンの配合量を変更した以外は、実施例1と同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0047】
比較例1b〜1g
(B)成分である安息香酸アルキル(C
12〜15)に代えて、表1に示すエステル油を配合した以外は、実施例1と同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0048】
実施例1a、1b、および比較例1a〜1gの各非水系毛髪化粧料について、下記の各評価を行った。
【0049】
<ドライ後の指通り性>
染毛処理が施され、毛先にダメージを受けている毛髪の毛束を複数用意し、水洗した後に、毛髪が濡れた状態で実施例および比較例のいずれかの非水系毛髪化粧料を適量塗布し、ドライヤーを用いて乾燥させた。乾燥後の各毛束に指を通したときに、すべりのある指通りを、「ドライ後の指通り性」として評価した。
【0050】
ドライ後の指通り性の評価は、比較例1aの非水系毛髪化粧料を用いた場合を基準として3名の評価者がそれぞれ行い、下記の評価基準に従ってクラス分けを行った。
【0051】
(ドライ後の指通り性の評価基準)
◎ : 基準と比較して、ドライ後の指通り性が優れていると3名の評価者の全員が評価した。
○ : 基準と比較して、ドライ後の指通り性が優れていると3名の評価者のうちの2名が評価し、ドライ後の指通り性が同等と残りの1名が評価した。
― : 基準と比較して、ドライ後の指通り性が同等と3名の評価者のうちの2名以上が評価した。
△ : 基準と比較して、ドライ後の指通り性が劣っていると3名の評価者のうちの2名が評価し、ドライ後の指通り性が同等と残りの1名が評価した。
× : 基準と比較して、ドライ後の指通り性が劣っていると3名の評価者の全員が評価した。
【0052】
<低温安定性>
実施例および比較例の各非水系毛髪化粧料を透明のガラス瓶に充填して密封した後、−10℃の冷暗所で1か月静置して保管し、その後に−10℃の環境下のままで、各非水系毛髪化粧料の透明性を目視によって評価し、透明であった場合を「○」とし、白濁していた場合を「×」とした。
【0053】
上記の各評価結果を表1に併記する。
【0054】
【表1】
【0055】
表1において、「(B’)」は、(B)成分に代えて使用した成分であることを意味している。また、表1において、「直鎖状ジメチルポリシロキサン(1)」は、25℃での動粘度が1.4mm
2/sのもの〔(D)成分に該当するもの〕を、「直鎖状ジメチルポリシロキサン(2)」は、25℃での動粘度が20mm
2/sのもの〔(D)成分に該当しないもの〕を、それぞれ意味している(後記の表3および表4においても、同様である)。
【0056】
表1に示す通り、(B)成分である安息香酸アルキルまたはイソノナン酸2−エチルヘキシルを配合した実施例1a、1bの非水系毛髪化粧料は、基準である比較例1aの非水系毛髪化粧料〔(B)成分およびその他のエステル油を配合していない例〕を用いた場合よりも、ドライ後の毛髪の指通り性が良好であり、また、−10℃で1か月保管しても透明なままで、低温安定性にも優れていた。
【0057】
一方、(B)成分に代えて他のエステル油を配合した比較例1b〜1gの非水系毛髪化粧料のうち、エステル油がモノエステルであった比較例1b、1cの非水系毛髪化粧料は、−10℃で1か月保管しても透明なままで、低温安定性が良好であったが、エステル油がジエステルであった比較例1d〜1gの非水系毛髪化粧料は、−10℃での保管によって白濁してしまい、低温安定性が劣っていた。なお、比較例1d〜1gの非水系毛髪処理剤を、−10℃で1か月の保管後に室温に戻すと、紫外線吸収剤と推測される黄色い沈殿物が生じ、また、剤に分離が生じるものもあった。
【0058】
そして、比較例1b〜1gの非水系毛髪化粧料は、ドライ後の毛髪の指通り性が、基準である比較例1aの非水系毛髪化粧料を用いた場合と同等であり、実施例1a、1bの非水系毛髪化粧料を用いた場合よりも劣っていた。
【0059】
実施例2
メチルポリシロキサン(25℃での動粘度が20mm
2/s)、および高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体を配合せず、他の成分の配合量を表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0060】
比較例2
(A)成分であるパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよび2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステルを配合せず、(c1)成分であるデカメチルシクロペンタシロキサンの配合量を表2に示すように変更した以外は、実施例2と同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0061】
実施例2および比較例2の各非水系毛髪化粧料について、下記の各評価を行った。
【0062】
<ドライ中の指通り性>
染毛処理が施され、毛先にダメージを受けている毛髪の毛束を複数用意し、水洗した後に、毛髪が濡れた状態で実施例2または比較例2の非水系毛髪化粧料を適量塗布し、ドライヤーを用いて乾燥させた。そして、ドライヤーで乾燥途中の各毛束に指を通したときに、すべりのある指通りを、「ドライ中の指通り性」として評価した。
【0063】
ドライ中の指通り性の評価は、比較例2の非水系毛髪化粧料を用いた場合を基準として3名の評価者がそれぞれ行い、下記の評価基準に従ってクラス分けを行った。
【0064】
(ドライ中の指通り性の評価基準)
◎ : 基準と比較して、ドライ中の指通り性が優れていると3名の評価者の全員が評価した。
○ : 基準と比較して、ドライ中の指通り性が優れていると3名の評価者のうちの2名が評価し、ドライ中の指通り性が同等と残りの1名が評価した。
― : 基準と比較して、ドライ中の指通り性が同等と3名の評価者のうちの2名以上が評価した。
△ : 基準と比較して、ドライ中の指通り性が劣っていると3名の評価者のうちの2名が評価し、ドライ中の指通り性が同等と残りの1名が評価した。
× : 基準と比較して、ドライ中の指通り性が劣っていると3名の評価者の全員が評価した。
【0065】
<均一感のある柔らかさ>
ドライ中の指通り性の評価のための上記操作におけるドライヤーでの乾燥後に、各毛束中の毛髪の根元部分から毛先までの均一な柔らかさを、「均一感のある柔らかさ」として評価した。
【0066】
均一感のある柔らかさの評価は、比較例2の非水系毛髪化粧料を用いた場合を基準として3名の評価者がそれぞれ行い、下記の評価基準に従ってクラス分けを行った。
【0067】
(均一感のある柔らかさの評価基準)
◎ : 基準と比較して、均一感のある柔らかさが優れていると3名の評価者の全員が評価した。
○ : 基準と比較して、均一感のある柔らかさが優れていると3名の評価者のうちの2名が評価し、均一感のある柔らかさが同等と残りの1名が評価した。
― : 基準と比較して、均一感のある柔らかさが同等と3名の評価者のうちの2名以上が評価した。
△ : 基準と比較して、均一感のある柔らかさが劣っていると3名の評価者のうちの2名が評価し、均一感のある柔らかさが同等と残りの1名が評価した。
× : 基準と比較して、均一感のある柔らかさが劣っていると3名の評価者の全員が評価した。
【0068】
上記の各評価結果を表2に併記する。
【0069】
【表2】
【0070】
表2に示す通り、実施例2の非水系毛髪化粧料を用いた場合の、毛髪におけるドライ中の指通り性および均一感のある柔らかさは、(A)成分を配合していない比較例2の非水系毛髪化粧料よりも劣っており、(A)成分の配合によってこれらの特性が損なわれることが判明した。
【0071】
実施例3a、3b
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよび2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル〔(A)成分〕、安息香酸アルキル(C
12〜15)〔(B)成分〕、デカメチルシクロペンタシロキサン〔(c1)成分〕、直鎖状ジメチルポリシロキサン〔(D)成分。25℃での動粘度が1.4mm
2/s。〕、メドウフォーム油〔(E)成分〕、高重合メチルポリシロキサン、ジメチコノール、バオバブ種子油、アルガニアスピノサ核油、スクワラン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ビサボロールおよび香料を表3に示す量で配合して、非水系毛髪化粧料を調製した。
【0072】
実施例3c
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン〔(c2)成分〕を表3に示す量で配合し、デカメチルシクロペンタシロキサンの配合量を表3に示すように変更した以外は、実施例3bと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0073】
実施例3d
直鎖状ジメチルポリシロキサン(25℃での動粘度が1.4mm
2/s)を配合せず、デカメチルシクロペンタシロキサンの配合量を表3に示すように変更した以外は、実施例3aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0074】
実施例3a〜3dの非水系毛髪化粧料について、実施例2の非水系毛髪化粧料などと同じ方法で、実施例3dの非水系毛髪化粧料を用いた場合を基準としてドライ中の指通り性を評価すると共に、下記の方法で毛先のまとまりを評価した。
【0075】
<毛先のまとまり>
ドライ中の指通り性の評価のための操作におけるドライヤーでの乾燥後に、各毛束の毛先のまとまりを目視によって評価した。
【0076】
毛先のまとまりの評価は、実施例3dの非水系毛髪化粧料を用いた場合を基準として3名の評価者がそれぞれ行い、下記の評価基準に従ってクラス分けを行った。
【0077】
(毛先のまとまりの評価基準)
◎ : 基準と比較して、毛先のまとまりが優れていると3名の評価者の全員が評価した。
○ : 基準と比較して、毛先のまとまりが優れていると3名の評価者のうちの2名が評価し、毛先のまとまりが同等と残りの1名が評価した。
― : 基準と比較して、毛先のまとまりが同等と3名の評価者のうちの2名以上が評価した。
△ : 基準と比較して、毛先のまとまりが劣っていると3名の評価者のうちの2名が評価し、毛先のまとまりが同等と残りの1名が評価した。
× : 基準と比較して、毛先のまとまりが劣っていると3名の評価者の全員が評価した。
【0078】
上記の各評価結果を表3に併記する。
【0079】
【表3】
【0080】
表3に示す通り、実施例3a〜3cの非水系毛髪化粧料を用いた場合の、毛髪におけるドライ中の指通り性は、基準とした実施例3dの非水系毛髪化粧料〔(D)成分を配合していない非水系毛髪化粧料〕を用いた場合に比べて良好であった。
【0081】
また、(C)成分として(c1)成分のみを配合した実施例3a、3bの非水系毛髪化粧料を用いた場合には、毛先のまとまりが、基準とした実施例3dの非水系毛髪化粧料を用いた場合と同等であったが、(c1)成分と(c2)成分とを併用した実施例3cの非水系毛髪化粧料を用いた場合には、毛先のまとまりが向上していた。
【0082】
実施例4a
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよび2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル〔(A)成分〕、安息香酸アルキル(C
12〜15)〔(B)成分〕、デカメチルシクロペンタシロキサン〔(c1)成分〕、直鎖状ジメチルポリシロキサン〔(D)成分。25℃での動粘度が1.4mm
2/s。〕、マカデミアナッツ油〔(E)成分〕、高重合メチルポリシロキサン、ジメチコノール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、流動パラフィン、ビサボロールおよび香料を表4に示す量で配合して、非水系毛髪化粧料を調製した。
【0083】
実施例4b
(E)成分として、マカデミアナッツ油に代えてメドウフォーム油を用いた以外は、実施例4aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0084】
実施例4c
(E)成分であるマカデミアナッツ油に代えてオリーブ油を用いた以外は、実施例4aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0085】
実施例4d
(E)成分であるマカデミアナッツ油に代えてホホバ油を用いた以外は、実施例4aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0086】
実施例4e
(E)成分であるマカデミアナッツ油を配合せず、デカメチルシクロペンタシロキサンの配合量を表4に示すように変更した以外は、実施例4aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0087】
実施例4f
(E)成分であるマカデミアナッツ油を配合せず、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびジメチコノールの配合量を表4に示すように変更した以外は、実施例4aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0088】
実施例4g
(E)成分であるマカデミアナッツ油を配合せず、デカメチルシクロペンタシロキサンおよび高重合メチルポリシロキサンの配合量を表4に示すように変更した以外は、実施例4aと同様にして非水系毛髪化粧料を調製した。
【0089】
実施例4a〜4gの非水系毛髪化粧料について、実施例2の非水系毛髪化粧料などと同じ方法で、実施例4eの非水系毛髪化粧料を用いた場合を基準として、毛髪の均一感のある柔らかさを評価した。これらの評価結果を表4に併記する。
【0090】
【表4】
【0091】
表4において、「(E’)」は、(E)成分に代えて使用した成分であることを意味している。
【0092】
表4に示す通り、(E)成分であるマカデミアナッツ油やメドウフォーム油を配合した
実施例4a、4bの非水系毛髪化粧料を用いた場合には、毛髪の均一感のある柔らかさが、基準とした実施例4eの非水系毛髪化粧料〔(E)成分を配合していない非水系毛髪化粧料〕を用いた場合に比べて良好であった。
【0093】
これに対し、(B)成分に代えて他の植物油を配合した実施例4c、4dの非水系毛髪化粧料、および(B)成分を配合せずに、毛髪に柔らかさを付与する成分として知られている高重合メチルポリシロキサンやジメチコノールの配合量を多くした実施例4f、4gの非水系毛髪化粧料を用いた場合は、毛髪の均一感のある柔らかさが、基準とした実施例4eの非水系毛髪化粧料を用いた場合と同等であった。