(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明に係るシャワーヘッドについて、
図1乃至
図69を参照して説明する。
【0034】
シャワーヘッドXは、液体に空気(気泡)を混入して気泡混入液体を発生し、又は液体から気泡を混入したミスト状の液滴にして、気泡液混入液体又はミスト状(霧状)の液滴を噴射する。
液体は、水又は湯である(以下、同様)。気泡混入液体は、水又は湯に空気を混入した気泡混入水又は気泡混入湯であって、マイクロバブル又はウルトラファインバブルを混入した水又は湯である(以下、同様)。
【0035】
シャワーベッドXは、
図1乃至
図65に示すように、シャワー本体1、流路切替手段2、散水ノズル3、気泡液発生手段4、及びミスト発生手段5を含んで備える。
【0036】
シャワー本体1は、
図1、
図2、
図4乃至
図8に示すように、合成樹脂で形成される。シャワー本体1は、ハンドル部6及びヘッド部7を備え、ハンドル部6及びヘッド部7を一体に形成して構成される。ハンドル部6は、円筒状に形成され、ヘッド部7は、半球状に形成される。
【0037】
ヘッド部7は、
図5乃至
図8に示すように、半球端7A側をハンドル部6の他端6Bに位置して配置される。ヘッド部7は、ハンドル部6側に傾けてハンドル部6の他端6Bに固定される。
ヘッド部7は、
図5及び
図8に示すように、シャワー空間7C、及びシャワー円筒部8を有する。
【0038】
シャワー空間7Cは、
図5及び
図8に示すように、ヘッド部7に同心に配置されて、ヘッド部7の円形端7B(シャワー本体1の他端1B)に開口される。シャワー空間7Cは、ヘッド部7の中心線の方向において、円形端7Bから半球端7A側に延在される。シャワー空間7Cは、ヘッド部7の半球端7Aにて閉塞される。
【0039】
シャワー円筒部8は、
図5及び
図8に示すように、シャワー空間7C内に配置される。シャワー円筒部8は、シャワー空間7Cに同心に配置される。シャワー円筒部8は、シャワー空間7C内において、ヘッド部7の半球端7A側に固定されて、ヘッド部7に一体に形成される。シャワー円筒部8は、ヘッド部7の半球端7A側から円形端7B側に延在される。シャワー円筒部8の一方の筒端8Aは、シャワー空間7C内(シャワー本体1の他端1B)に開口される。シャワー円筒部8の他方の筒端8Bは、ヘッド部7の半球端7Aで閉塞される。
【0040】
シャワー本体1は、
図5及び
図8に示すように、流入路9、流出路10、複数(3つ)の固定突部11、ガイド突部12、ベース突部13、及び基準突部14を有する。
【0041】
流入路9は、
図5及び
図8に示すように、円形穴の流路であって、ハンドル部6に形成される。流入路9は、シャワー本体1の一端1A(ハンドル部の一端6A)に開口される。流入路9は、ハンドル部6の筒中心線の方向において、ハンドル部6を貫通して、ハンドル部6の他端6Bに開口される。
流入路9は、ヘッド部7の半球端7A側にて流出路10内に開口される。
ハンドル部6の一端6A(シャワー本体1の一端1A)は、給水ホース(図示しない)に接続されて、給水ホースを通して液体が流入路9に流入される。
【0042】
流出路10は、
図5及び
図8に示すように、円形穴の流路であって、ヘッド部7のシャワー円筒部8内に形成される。流出路10は、シャワー本体1の他端1B(シャワー円筒部8の一方の筒端8A)に開口される。流出路10は、シャワー円筒部8と同心に配置されて、ヘッド部7の半球端7A側に延在される。流出路10は、ヘッド部7の半球端7Aにて閉塞される。流出路10は、ヘッド部7の半球端7A側にて流入路9に連通される。流出路10は、
図5及び
図8に示すように、流入路9よりシャワー本体1の他端1B側(シャワー円筒部8の一方の筒端8A側)において、穴段部10Aを有して縮径されてヘッド部7の半球端7A側に延在される。
これにより、流出路10は、流入路9を通して液体が流入され、液体がシャワー本体1の他端1B(ヘッド部7の円形端7B)から流出される。
【0043】
複数の固定突部11は、
図5及び
図8に示すように、流出路10内に配置される。各固定突部11は、流出路10(シャワー円筒部8)の内周面から流出路10の中心線Aに向けて突出され、及びヘッド部7の半球端7A側に延在される。各固定突部11は、シャワー円筒部8の内周面に一体に形成される。
1の固定突部11は、ヘッド部7の最上頂点7aに配置される。他の2つの固定突部11は、流出路10の周方向(円周方向)において、最上頂点7aの両側に角度:90度の間隔を隔てて各側点に配置される。
【0044】
ガイド突部12は、
図5乃至
図8に示すように、円筒状に形成され、シャワー本体1の他端1B(ヘッド部7の他端7B)に一体に形成される。ガイド突部12は、流出路10と同心に配置され、シャワー本体1の他端1B(ヘッド部7の他端7B)から突出される。
【0045】
ベース突部13は、
図5及び
図8に示すように、断面円形の円柱であって、ヘッド部7の流出路10内に配置される。ベース突部13は、流出路10と同心に配置され、一端をヘッド部7の半球端7A側に固定して支持される。ベース突部13は、流出路10内において、ヘッド部7の半球端7A側からシャワー本体1の他端1B(ヘッド部7の円形端7B)に向けて突出される。
ベース突部13は、ネジ穴15を有する。ネジ穴15は、
図2、
図5及び
図8に示すように、流出路10と同心に配置されて、ベース突部13に形成される。ネジ穴15は、流出路10の中心線Aの方向に延在されて、流出路10内に開口される。
【0046】
基準突部14は、
図5乃至
図8に示すように、ヘッド部7に一体に形成される。基準突部14は、ヘッド部7の最上頂点7aに配置される。基準突部14は、流出路10の中心線Aと直交する方向において、ヘッド部7の表面から突出して形成される。
【0047】
流路切替手段2(流路切替ユニット)は、
図1乃至
図4、
図9乃至
図25に示すように、切替ハンドル21、切替ベース22、シールパッキン23、シールリング24、切替弁座体25(切替弁座)、シールリング26、切替弁体27(切替弁)、複数(一対)のシールリング28、固定ボルトネジ29及びコイルバネ30を有する。
【0048】
切替ハンドル21は、
図9乃至
図12に示すように合成樹脂で円筒状に形成される。切替ハンドル21は、第1ハンドル円筒部31、第2ハンドル円筒部32、ハンドル穴33、ネジ部34、複数(一対)の第1保持溝35、複数(一対)の第2保持溝36、及びハンドル突起37を有する。
【0049】
第1ハンドル円筒部31(小径円筒部)及び第2ハンドル円筒部32(大径円筒部)は、切替ハンドル21の筒中心線B(中心線)を中心として同心に配置されて、一体に形成される。
【0050】
第1ハンドル円筒部31は、第2ハンドル円筒部32の一方の筒端32Aから縮径して、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向に延在される。
【0051】
第2ハンドル円筒部32は、
図9乃至
図12に示すように、シャワー位置P1を示すシャワー突部38、ミスト位置P2を示すミスト突部39、及びハンドル溝40を有する。
シャワー突部38及びミスト突部39は、
図9乃至
図12に示すように、切替ハンドル21(第2ハンドル円筒部32)の周方向に角度:90度の間隔を隔てて配置される。シャワー突部38、及びミスト突部39は、切替ハンドル21の筒中心線Bと直交する方向において、第2ハンドル円筒部32の外周面から突出される。
ハンドル溝40は、
図9(b)及び
図11(b)に示すように、円環溝であって、第2ハンドル円筒部32に形成される。ハンドル溝40は、切替ハンドル21の筒中心線Bを中心として、第2ハンドル円筒部32と同心に配置される。ハンドル溝40は、切替ハンドル21の筒中心線Bに直交する方向において、第1ハンドル円筒部31の外側に配置される。ハンドル溝40は、第2ハンドル円筒部32の一方の筒端32Aに開口して形成される。
ハンドル溝40は、第2ハンドル円筒部32の一方の筒端32Aから他方の筒端32Bに向けて形成され、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向に溝深さを有する。
【0052】
ハンドル穴33は、
図9、
図10、
図11(b)及び
図12に示すように、円形穴に形成される。ハンドル穴33は、切替ハンドル21(第1ハンドル円筒部31及び第2ハンドル円筒部32)の筒中心線Bを中心として、各ハンドル円筒部31,32と同心に配置される。
ハンドル穴33は、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向において、第1ハンドル円筒部31及び第2ハンドル円筒部32を貫通して形成される。ハンドル穴33は、第1ハンドル円筒部31の一方の筒端31A、及び第2ハンドル円筒部32の他方の筒端32Bに開口する。
【0053】
ハンドル穴33は、
図9、
図10、
図11(b)及び
図12に示すように、大径穴部33A,中径穴部33B及び小径穴部33Cを有する。
大径穴部33Aは、第2ハンドル円筒部32の他方の筒端32Bに開口される。中径穴部33Bは、大径穴部33A及び小径穴部33Cの間に形成される。中径穴部33Bは、大径穴部33Aから第1穴段部33Dを有して縮径されて、小径穴部33Cに連続する。
小径穴部33Cは、中径穴部33Bから第2穴段部33Eを有して縮径されて、第1ハンドル円筒部31の一方の筒端31Aに開口する。
【0054】
ネジ部34は、
図9、
図10及び
図11(b)に示すように、ハンドル穴33の大径穴部33Aに形成される。ネジ部34は、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向において、第1穴段部33Dから第2ハンドル円筒部32の他方の筒端32B側に配置される。
【0055】
各第1保持溝35は、
図9、
図10及び
図11(b)に示すように、ハンドル穴33の中径穴部33Bに形成される。各第1保持溝35は、切替ハンドル21(第2ハンドル円筒部32)の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。
1の第1保持溝35は、切替ハンドル21の周方向において、シャワー突部38と同じ位置に配置される。
各第1保持溝35は、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向において、第1穴段部33D及び第2穴段部33Eの間に延在して形成される。各第1保持溝35は、切替ハンドル21の周方向(円周方向)に溝幅H1を有して、中径穴部33Bの内周面に開口される。
【0056】
各第2保持溝36は、
図9、
図10及び
図11(b)に示すように、ハンドル穴33の中径穴部33Bに形成される。各第2保持溝36は、切替ハンドル21(第2ハンドル円筒部32)の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。
1の第2保持溝36は、切替ハンドル21の周方向において、ミスト突部39と同じ位置に配置される。各第2保持溝36は、切替ハンドル21の周方向において、各第1保持溝35の間の中央に位置して、各第1保持溝35に角度:90度の間隔を隔てて配置される。
各第2保持溝36は、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向において、第1穴段部33Dから第2穴段部33E側に延在して形成される。各2保持溝36は、切替ハンドル21の周方向に溝幅H2を有して、中径穴部33Bの内周面に開口される。第2保持溝36の溝幅H2は、第1保持溝35の溝幅H1より幅狭である(溝幅H2<溝幅H1)。
【0057】
ハンドル突起37は、
図9(b)、
図11及び
図12に示すように、切替ハンドル21の筒中心線Bと直交する方向において、第1ハンドル円筒部31の外側に配置される。ハンドル突起37は、切替ハンドル21の周方向において、シャワー突部38と同じ位置に配置される。
ハンドル突起37は、第1ハンドル円筒部31の外周面に一体に形成される、ハンドル突起37は、切替ハンドル21の筒中心線Bと直交する方向において、第1ハンドル円筒部31の外周面からハンドル溝40まで突出される。
ハンドル突起37は、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向において、第1ハンドル円筒部31の一方の筒端31A及び第2ハンドル円筒部32の一方の筒端32Aの間に延在される。ハンドル突起37は、第1ハンドル円筒部31の一方の筒端31Aと面一になる突起端面37A(平端面)を有する。
【0058】
切替ベース22は、
図13乃至
図15に示すように、合成樹脂で円筒状に形成される。切替ベース22は、第1ベース円筒部45(大径円筒部)、第2ベース円筒部46(小径円筒部)、ベース円環板47、ベース穴48、固定円筒部49、複数(一対)の第1リブ部50、複数(一対)の第2リブ部51、及び複数(一対)のベース突起59,60を有する。
【0059】
第1ベース円筒部45、及び第2ベース円筒部46は、切替ベース22の筒中心線C(中心線)を中心として同心に配置される。第1ベース円筒部45及び第2ベース円筒部46は、一体に形成される。
【0060】
第1ベース円筒部45は、
図13及び
図15に示すように、複数のシール溝53,54を有する。
【0061】
シール溝53は、
図13及び
図15に示すように、円環溝に形成され、第1ベース円筒部45の一方の筒端45A側に配置される。シール溝53は、切替ベース22(第1ベース円筒部45)の筒中心線C(中心線)を中心として、第1ベース円筒部45と同心に配置され、第1ベース円筒部45の全外周面にわたって形成される。シール溝53は、切替ベース22の筒中心線Cと直交する方向に溝深さを有して、第1ベース円筒部45の外周面に開口される。
【0062】
シール溝54は、
図13及び
図15に示すように、円環溝に形成され、第1ベース円筒部45の他方の筒端45B側に配置される。シール溝54は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、第1ベース円筒部45の他方の筒端45B及びシール溝53の間に配置される。
シール溝54は、切替ベース22の筒中心線Cを中心として、第1ベース円筒部45と同心に配置され、第1ベース円筒部45の全外周面にわたって形成される、シール溝54は、切替ベース22の筒中心線Cと直交する方向に溝深さを有して、第1ベース円筒部45の外周面に開口される。
【0063】
第2ベース円筒部46は、
図13(b)、
図14(b)及び
図15に示すように、第1ベース円筒部45の一方の筒端45Aから縮径して、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、第1ベース円筒部45から突出される。
第2ベース円筒部46は、複数(3つ)のベース規制溝55,56,57を有する。
【0064】
各ベース規制溝55〜57は、
図13、
図14(b)及び
図15に示すように、切替ベース22の周方向に角度:90度の間隔を隔てて配置される。
各ベース規制溝55〜57は、切替ベース22の周方向において、1のベース規制溝55の両側に、他の2のベース規制溝56,57を配置する。各ベース規制溝56,57は、切替ベース22の周方向において、ベース規制溝55に角度:90度の間隔を隔てて配置される。
各ベース規制溝55,56,57は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、第1ベース円筒部45の一方の筒端45A、及び第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aの間に延在され、第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aに開口される。
各ベース規制溝55〜57は、切替ベース22の筒中心線Cと直交する方向に溝深さを有して、第2ベース円筒部46の外周面に開口される。
【0065】
ベース円環板47は、
図13乃至
図15に示すように、切替ベース22(第1ベース円筒部45)の筒中心線Cを中心として、第1ベース円筒部45と同心に配置される。ベース円環板47は、第1ベース円筒部45の他方の筒端45Bに固定され、第1ベース円筒部45に一体に形成される。ベース円環板47は、切替ベース22の筒中心線Cと直交する方向において、第1ベース円筒部45の外周面から突出して形成される。
【0066】
ベース穴48は、
図13(a)、
図14及び
図15(b)に示すように、円形穴に形成される。ベース穴48は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、第1ベース円筒部45及び第2ベース円筒部46を貫通して形成される。ベース穴48は、切替ベース22の筒中心線Cを中心として、各ベース円筒部45,46と同心に配置される。
ベース穴48は、小径穴部48A及び大径穴部48Bを有する。小径穴部48Aは、第1ベース円筒部45を貫通して、ベース円環板47に開口される。大径穴部48Bは、小径穴部48Aから穴段部48Cを有して拡径して、第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aに開口される。
【0067】
固定円筒部49は、
図13乃至
図15に示すように、各ベース円筒部45,46内に配置される。固定円筒部49は、切替ベース22(各ベース円筒部45,46)の筒中心線Cを中心として、第2ベース円筒部46と同心に配置される。
固定円筒部49は、切替ベース22の筒中心線Cと直交する方向において、各ベース円筒部45,46の内周面との間に環状空間Yを隔てて、各ベース円筒部45,46内に配置される。固定円筒部49は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、ベース穴48の穴段部48Cから第2ベース円筒部46の一方の筒端46A側に延在され、第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aから突出される。固定円筒部49は、ベース穴48の穴段部48Cと面一となる筒端面49A(平端面)を有する。
【0068】
固定円筒部49は、
図13(b)、
図14及び
図15(b)に示すように、ボルト収納穴58を有する。ボルト収納穴58は、切替ベース22の筒中心線Cを中心として、固定円筒部49と同心に配置される。ボルト収納穴58は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、固定円筒部49を貫通して形成される。
ボルト収納穴58は、
図13(b)、
図14及び
図15(b)に示すように、大径穴部58A、小径穴部58B及び中径穴部58Cを有する。
ボルト収納穴58において、大径穴部58Aは、固定円筒部49の一方の筒端面49Aに開口して、ベース穴48の小径穴部48Aに連通される。小径穴部58Bは、大径穴部58A及び中径穴部58Cの間に配置される。小径穴部58Bは、大径穴部58Aから縮径して形成される。中径穴部58Cは、小径穴部58Bから拡径して、固定円筒部49の他方の筒端49Bに開口される。
【0069】
各第1リブ部50は、
図13、
図14及び
図15(b)に示すように、ベース穴48の大径穴部48Bにおいて、各ベース円筒部45,46及び固定円筒部49の間(環状空間Y)に配置される。
各第1リブ部50は、切替ベース22(各ベース円筒部45,46)の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。各第1リブ部50において、1の第1リブ部50は、ベース規制溝55(1のベース規制溝)と同じ位置に配置される。
各第1リブ部50は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、ベース穴48の穴段部48C及び第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aの間に延在される。各第1リブ部50は、各ベース円筒部45,46及び固定円筒部49に固定されて、各ベース円筒部45,46及び固定円筒部49と一体に形成される。各第1リブ部50は、切替ベース22の周方向にリブ幅hAを有して形成される。
各第1リブ部50は、固定円筒部49の筒端面49A(穴段部48C)と面一となるリブ平面50Aを有する。
【0070】
各第2リブ部51は、
図13、
図14及び
図15(b)に示すように、ベース穴48の大径穴部48Bにおいて、各ベース円筒部45,46及び固定円筒部49の間(環状空間Y)に配置される。
各第2リブ部51は、切替ベース22(各ベース円筒部45,46)の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。各第2リブ部51は、切替ベース22の周方向において、各第1リブ部50の間の中央に位置して、各ベース規制溝56,57(他の2のベース規制溝)と同じ位置に配置される。
各第2リブ部51は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、ベース穴48の穴段部48C及び第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aの間に延在される。各2リブ部51は、各ベース円筒部45,46及び固定円筒部49に固定されて、各ベース円筒部45,46及び固定円筒部49と一体に形成される。各第2リブ部51は、切替ベース22の周方向にリブ幅hBを有して形成される。各第2リブ部51のリブ幅hBは、各第1リブ部50のリブ幅hAより幅広である(リブ幅hB>リブ幅hA)。
各第2リブ部51は、固定円筒部49の筒端面49A(穴段部48C)と面一となるリブ平面51Aを有する。
これにより、環状空間Yにおいて、各第1リブ部50及び第2リブ部51の周方向の間には、
図13(b)及び
図14(b)に示すように、複数(4つ)のベース流入路Zが区画される。各ベース流入路Zは、切替ベース22の筒中心線Cの方向に延在されて、ベース穴48の大径穴部48B及び第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aに開口する。
【0071】
各ベース突起59,60は、
図13(a)、
図14(a)及び
図15(b)に示すように、第1ベース円筒部45の他方の筒端45B側、及びベース円環板47に固定されて、第1ベース円筒部45及びベース円環板47に一体に形成される。
各ベース突起59,60は、切替ベース22の筒中心線Cと直交する方向において、ベース穴48(小径穴部48A)及びベース円環板47の外周面の間に配置される。
各ベース突起59は、切替ベース22の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。各ベース突起59,60は、切替ベース22の筒中心線Cを中心として、ベース穴48の外側に位置する円上(同心円上)に配置される。
各ベース突起59,60は、切替ベース22の筒中心線Cの方向において、第1ベース円筒部45の他方の筒端45B及びベース円環板47から突出して形成される。
【0072】
1のベース突起59は、
図14(a)に示すように、切替ベース22の周方向(円周方向)において、各ベース規制溝55,56の間に配置される。
ベース突起59は、切替ベース22の筒中心線Cに直交してベース規制溝55の中心を通るベース縦直線LXにベース間隔HAを隔てる第1ベース規制平面59Aを有する。第1ベース規制平面59Aは、ベース縦直線LXに平行して形成される。
ベース突起59は、切替ベースの筒中心線C(ベース縦直線LX)に直交して各ベース規制溝56,57の中心を通るベース横直線LYにベース間隔HAを隔てる第2ベース規制平面59Bを有する。第2ベース規制平面59Bは、ベース横直線LYに平行して形成される。
【0073】
他の1のベース突起60は、
図14(a)に示すように、切替ベース22の周方向(円周方向)において、各ベース規制溝56,57の間に配置される。
ベース突起60は、ベース横直線LYにベース間隔HBを隔てる第3ベース規制平面60Aを有する。第3ベース規制平面60Aは、ベース横直線LYに平行に形成される。
ベース突起60は、ベース縦直線LXにベース間隔HBを隔てる第4ベース規制平面60Bを有する。第4ベース規制平面60Bは、ベース縦直線LXに平行して形成される。
ベース間隔HBは、ベース間隔HAと同一の寸法(間隔)である(ベース間隔HA=HB)。
【0074】
シールパッキン23は、
図4及び
図15に示すように、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールパッキン23は、切替ベース22の第1ベース円筒部45に外嵌されて、シール溝54内に装着される。シールパッキン23は、第1ベース円筒部45の外周面から突出してシール溝54内に配置される。
【0075】
シールリング24は、
図4及び
図15に示すように、合成ゴム等の弾性材にて円環状に形成される。シールリング24は、切替ベース22の第1ベース円筒部45に外嵌されて、シール溝53内に装着される。シールリング24は、第1ベース円筒部45の外周面から突出してシール溝53内に配置される。
【0076】
切替弁座体25(切替弁座)は、
図16乃至
図18に示すように、合成樹脂で円筒状に形成される。切替弁座体25は、弁座円筒部62、弁座円板63、複数(一対)の弁座穴64,65、複数(一対)の第1規制突起66、複数(一対)の第2規制突起67、複数(一対)のバネ収納突部68を有する。
【0077】
弁座円筒部62は、
図16、
図17(b)及び
図18に示すように、円筒状に形成される。弁座円筒部62の外直径:D1は、
図15(b)及び
図17(a)に示すように、ベース穴48(切替ベース22)の小径穴部68Aの穴直径:d1より小径である(外直径:D1<穴直径:d1)。
弁座円筒部62は、
図16乃至
図18に示すように、シール溝69を有する。シール溝69は、環状溝に形成され、切替弁座体25(弁座円筒部62)の筒中心線D(中心線)を中心として、弁座円筒部62と同心に配置される。シール溝69は、弁座円筒部62の全外周面にわたって形成される。シール溝69は、切替弁座体25(弁座円筒部62)の筒中心線Dと直交する方向に溝深さを有して、弁座円筒部62の外周面に開口される。
【0078】
弁座円板63は、
図17(a)に示すように、弁座円筒部62の外直径:D1と同一の板直径を有して円形状に形成される。弁座円板63は、切替弁座体25(弁座円筒部62)の筒中心線Dを中心として、弁座円筒部62と同心に配置される。弁座円板63は、弁座円筒部62の一方の筒端62Aを閉塞して、弁座円筒部62に一体に形成される。
【0079】
各弁座穴64,65は、
図17(a)に示すように、穴直径:d4の円形穴であって、弁座円板63に形成される。各弁座穴64,65は、
図17(a)に示すように、切替弁座体25の筒中心線Dを中心とする円直径:D5の円CA上(同心円上)に配置される。各弁座穴64,65は、穴中心線Eを円CA上に位置して配置される。
各弁座穴64,65は、
図16(a)及び
図17に示すように、切替弁座体25(弁座円筒部62)の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。
各弁座穴64,65は、切替弁座体25の筒中心線Dの方向において、弁座円板63を貫通して、弁座円板63の板表平面63A及び板裏平面63Bに開口される。各弁座穴64,65は、弁座円筒部62内に連通される。
【0080】
各第1規制突起66は、
図16、
図17(b)及び
図18(b)に示すように、切替弁座体25(弁座円筒部62)の筒中心線Dを中心として、各弁座穴64及び弁座円筒部62の外周面の間に位置する円上(同心円上)に配置される。各第1規制突起66は、弁座穴64側に位置して、弁座円筒部62の他方の筒端62Bに一体に形成される。
各第1規制突起66は、切替弁座体25の筒中心線Dに直交して、各弁座穴64,65の穴中心線Eを通る弁座直線LBの両側に配置される。各第1規制突起66は、
図17(b)に示すように、弁座直線LBに間隔:HC/2を隔てて配置される。
これにより、各第1規制突起66は、
図17(b)に示すように、切替弁座体25の周方向に挿入間隔:HCを隔てて配置される。挿入間隔HCは、各第1リブ部50(切替ベース22)のリブ幅hAより広く、及び各第2リブ部51のリブ幅hBより狭い間隔である(リブ幅hA<挿入間隔HC<リブ幅hB)。
各第1規制突起66は、切替弁座体25の筒中心線Dの方向において、弁座円筒部62の他方の筒端62Bから突出されて、弁座円板63から離間しつつ延在される。
【0081】
各第2規制突起67は、
図17(b)及び
図18(a)に示すように、各第1規制突起66と同一円上に配置される、各第2規制突起67は、切替弁座体25の周方向において、各第1規制突起66に角度:180度の間隔を隔てて配置されて、弁座穴65側に位置する。
各第2規制突起67は、弁座直線LBの両側に配置される。各第2規制突起67は、弁座直線に間隔:HC/2を隔てて配置される。
これにより、各第2規制突起67は、切替弁座体25の周方向に挿入間隔:HCを隔てて配置される。
各第2規制突起67は、切替弁座体25の筒中心線Dの方向において、弁座円筒部62の他方の筒端62Bから突出されて、弁座円板63から離間しつつ延在される。
【0082】
各バネ収納突部68は、
図16(b)、
図17(b)及び
図18(b)に示すように、弁座円筒部62内に位置して、各弁座穴64,65の間に配置される。各バネ収納突部68は、切替弁座体25の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。
各バネ収納突部68は、切替弁座体25の筒中心線Dを中心として、弁座円筒部62と同心に配置される。各バネ収納突部68は、
図17(b)に示すように、切替弁座体25の筒中心線D(中心線)から半径:r2を有する孤状に形成される。各バネ収納突部68の半径:r2は、切替弁座体25の筒中心線D及び弁座穴64の間の間隔(距離)より小径である。
各バネ収納突部68は、弁座円板63に一体に形成される。各バネ収納突部68は、切替弁座体25の筒中心線Dの方向において、弁座円板63の板裏平面63Bから弁座円筒部62内に突出される。
【0083】
シールリング26は、
図4及び
図18に示すように、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールリング26は、切替弁座体25の弁座円筒部62に外嵌されて、シール溝69内に装着される。シールリング26は、弁座円筒部62の外周面から突出してシール溝69内に配置される。
【0084】
切替弁体27は、
図19乃至
図25に示すように、合成樹体脂で円筒状に形成される。切替弁体27は、第1弁体円筒部71(大径円筒部)、弁体円環板72、第2弁体円筒部73(小径円筒部)、弁体円板74、中心円筒部75、複数(一対)の円筒弁体76,77、複数(一対)の弁体流路78,79、複数(一対)の第1弁体突部80、複数(一対)の第2弁体突部81、複数の外側流出穴82、複数(一対)の第1ハンドル規制突部83、及び複数(一対)の第2ハンドル規制突部85を有する。
【0085】
第1弁体円筒部71は、
図19乃至
図25に示すように、円筒状に形成される。第1弁体円筒部71の外直径:D2は、
図10及び
図20に示すように、ハンドル穴33(切替ハンドル21)の中径穴部33Bの穴直径:d2より小径である(外直径:D2<穴直径:d2)。第1弁体円筒部71の内直径:d3は、
図17(a)及び
図23に示すように、弁座円筒部62及び弁座円板63(切替弁座体25)の外直径:D1より大径である(内直径:d3>外直径:D1)。
【0086】
弁体円環板72は、
図19乃至
図25に示すように、円環状に形成される。弁体円環板72は、第1弁体円筒部71と同一の外直径:D2を有する。
弁体円環板72は、切替弁体27(第1弁体円筒部71)の筒中心線F(中心線)を中心として、第1弁体円筒部71と同心に配置される。弁体円環板72は、第1弁体円筒部71の一方の筒端71Aを閉塞して、第1弁体円筒部71に一体に形成される。
【0087】
第2弁体円筒部73は、
図19乃至
図24に示すように、切替弁体27(第1弁体円筒部71)の筒中心線Fを中心として、第1弁体円筒部71に同心に配置される。第2弁体円筒部73は、弁体円環板72の内周に沿って配置されて、弁体円環板72に一体に形成される。
第2弁体円筒部73は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、弁体円環板72から突出される。第2弁体円筒部73の外直径D3は、第1弁体円筒部71の内直径:d3より小径である(外直径:D3<内直径:d3)。
第2弁体円筒部73は、シャワー流出穴87を有する。シャワー流出穴87は、切替弁体27の筒中心線Fを中心として、第2弁体円筒部73と同心に配置される。シャワー流出穴87は、切替弁体27(第1弁体円筒部71)の筒中心線Fの方向において、第2弁体円筒部73を貫通して形成される。シャワー流出穴87は、第2弁体円筒部73の一方の筒端73A、及び他方の筒端73Bに開口する。
【0088】
シャワー流出穴87は、
図19(a)、
図20、
図23及び
図24に示すように、大径穴部87A及び小径穴部87Bを有する。大径穴部87Aは、第2弁体円筒部73の突出側の筒端73A(一方の筒端)に開口される。小径穴部87Bは、大径穴部87Aから穴段部87Cを有して縮径されて、第2弁体円筒部73の他方の筒端73Bに開口される。
【0089】
弁体円板74は、
図19乃至
図21、及び
図23乃至
図25に示すように、円形状に形成される。弁体円板74は、切替弁体27の筒中心線Fを中心として、第2弁体円筒部73と同心に配置される。弁体円板74は、第2弁体円筒部73の小径穴部83B内に配置されて、第2弁体円筒部73の他方の筒端73Bを閉塞する。弁体円板74は、第2弁体円筒部73に一体に形成される。
【0090】
中心円筒部75は、
図19(b)、
図20、及び
図23乃至
図25に示すように、切替弁体27の筒中心線Fを中心として、各弁体円筒部71,73と同心に配置される。中心円筒部75は、第2弁体円筒部73内(シャワー流出穴87内)に配置される。中心円筒部75は、切替弁体27の筒中心線Fと直交する方向において、第2弁体円筒部73の内周面との間に環状空間を隔てて各弁体円筒部71,73の中心に配置される。
中心円筒部75は、
図23及び
図24に示すように、一方の筒端75Aを弁体円板74の板裏平面74Bに固定して、弁体円板74と一体に形成される。中心円筒部75は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、弁体円板74の板裏平面74Bから第1弁体円筒部71内に延在される。中心円筒部75は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、第1弁体円筒部71から突出する。
【0091】
各円筒弁体76,77は、
図19(b)、及び
図21乃至
図24に示すように、円筒状に形成される。各円筒弁体76,77は、第2弁体円筒部73内(第1弁体円筒部71内)に配置される。
各円筒弁体76,77は、
図21(a)に示すように、切替弁体27(第1弁体円筒部71)の筒中心線Fを中心として、中心円筒部75及び第2弁体円筒部73の間に位置する円直径:D6の円CB上(同心円上)に配置される。各円筒弁体76,77は、筒中心線Gを円CBに位置して、中心円筒部75に隣接して配置される。各円筒弁体76,77を配置する円CBの円直径:D6は、各弁座穴64,65を配置する円CAの円直径:D5と同一である(円直径D6=円直径:D5)。
各円筒弁体76,77は、中心円筒部75と一体に形成される。
各円筒弁体76,77は、弁体円板74の板裏平面74Bに固定されて、弁体円板74と一体に形成される。各円筒弁体76,77は、切替弁体27(第1弁体円筒部71)の筒中心線Fの方向において、弁体円板74の板裏平面74Bから第1弁体円筒部71内に延在される。各円筒弁体76,77は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、第1弁体円筒部71から突出する。
各円筒弁体76,77、及び中心円筒部75において、第1弁体円筒部71から突出する筒端76A,77A,75Aは、面一の平端面に形成される。
【0092】
円筒弁体76は、
図19(b)、
図20、
図21(a)及び
図24に示すように、に示すように、弁体穴88及びシール溝89を有する。
【0093】
弁体穴88は、
図19(b)、
図20、
図21(a)、
図24及び
図25に示すように、穴直径:d5の円形穴に形成される。弁体穴88は、円筒弁体76の筒中心線Gを中心として、円筒弁体76と同心に配置される。弁体穴88は、円筒弁体76の筒中心線G(中心線)の方向において、円筒弁体76の一方の筒端76Aから弁体円板74まで延在されて、円筒弁体76の一方の筒端76Aに開口する。弁体穴88は、円筒弁体76の筒中心線G方向において、弁体円板84で閉塞される。
弁体穴88の穴直径:d5は、各弁座穴64,65の穴直径:d4より大径である(穴直径:d5<穴直径:d4)。
【0094】
シール溝89は、
図19(b)及び
図21(a)に示すように、円環溝であって、円筒弁体76の一方の筒端76A側に形成される。シール溝89は、円筒弁体76の筒中心線Gを中心として、円筒弁体76と同心に配置される。シール溝89は、円筒弁体76の筒中心線Gと直交する方向において、弁体穴88の外側に配置される。シール溝89は、円筒弁体76の筒中心線Gの方向に溝深さを有して、円筒弁体76の一方の筒端76Aに開口される。
【0096】
弁体穴90は、
図19(b)、
図20、
図21(a)、
図24及び
図25に示すように、穴直径:d5の円形穴に形成される。弁体穴90は、円筒弁体77の筒中心線Gを中心として、円筒弁体77と同心に配置される。弁体穴90は、円筒弁体77の筒中心線G(中心線)の方向において、円筒弁体77の一方の筒端77Aから弁体円板74まで延在されて、円筒弁体77の一方の筒端77Aに開口する。弁体穴90は、円筒弁体77の筒中心線Gの方向において、弁体円板74で閉塞される。
【0097】
シール溝91は、
図19(a)及び
図21(a)に示すように、円環溝であって、円筒弁体77の一方の筒端77A側に形成される。シール溝91は、円筒弁体77の筒中心線Gを中心として、円筒弁体77と同心に配置される。シール溝91は、円筒弁体77の筒中心線Gと直交する方向において、弁体穴90の外側に配置される。シール溝91は、円筒弁体77の筒中心線Gの方向に溝深さを有して、円筒弁体77の一方の筒端77Aに開口される。
【0098】
弁体流路78は、
図19(a)、
図20、
図21(a)、及び
図22乃至
図25に示すように、シャワー流出穴87の小径穴部87B内において、弁体円板74に形成される。弁体流路78は、
図20に示すように、切替弁体27の筒中心線Fと直交して各円筒弁体76,77の筒中心線Gを通る弁体横直線LCにおいて、弁体横直線LCを境とする一方側の弁体円板74(上半分の弁体円板74)に形成される。
弁体流路78は、円筒弁体76の一方の筒端76A側において、弁体穴88内に開口される。弁体流路78は、弁体穴88に開口する円筒弁体76の一方の筒端76A側から弁体円板74の板表平面74Aに向けて傾斜しつつ、中心円筒部75の外周面に沿って螺旋状に延在される。
弁体流路78は、切替弁体27の周方向において、弁体穴88に開口する円筒弁体76の一方の筒端76A側から角度:90度の間隔を隔てる円筒弁体77上(弁体穴90上)まで延在されて、円筒弁体77上にて弁体円板74の板表平面74Aに位置する。
弁体流路78は、円筒弁体76の一方の筒端76A側及び円筒弁体77の間において、弁体円板74の板表平面74Aに開口されて、シャワー流出穴87の小径穴部87Bに連通される。
弁体流路78は、弁体円板74の上半分において、中心円筒部75に隣接する弁体円板74の一部分を、中心円筒部75の外周面に沿って円筒弁体76の一方の筒端76A側に螺旋状に凹ませて(又は螺旋状に突出して)形成される。
これにより、弁体流路78は、円筒弁体76の一方の筒端76A側から中心円筒部75の外周面に沿って円筒弁体77上(弁体穴90上)に至る螺旋状の流路に形成される。
【0099】
弁体流路79は、
図19(a)、
図20、
図21(a)、及び
図22乃至
図25に示すように、シャワー流出穴87の小径穴部87B内において、弁体円板74に形成される。弁体流路79は、
図20に示すように、弁体横直線LCを境とする他方側の弁体円板74(下半分の弁体円板74)に形成される。
弁体流路79は、円筒弁体77の一方の筒端77A側において、弁体穴90内に開口される。弁体流路79は、弁体穴90に開口する円筒弁体77の一方の筒端77A側から弁体円板74の板表平面74Aに向けて傾斜しつつ、中心円筒部75の外周面に沿って螺旋状に延在される。
弁体流路79は、切替弁体27の周方向において、弁体穴90に開口する円筒弁体77の一方の筒端77A側から角度:90度の間隔を隔てる円筒弁体76上(弁体穴88上)まで延在されて、円筒弁体76上にて弁体円板74の板表平面74Aに位置する。
弁体流路79は、円筒弁体77の一方の筒端77A側及び円筒弁体76の間において、弁体円板74の板表平面74Aに開口されて、シャワー流出穴87の小径穴部87Bに連通される。
弁体流路79は、弁体円板74の下半分において、中心円筒部75に隣接する弁体円板74の一部分を、中心円筒部75の外周面に沿って円筒弁体77の一方の筒端77A側に螺旋状に凹ませて(又は螺旋状に突出して)形成される。
これにより、弁体流路79は、円筒弁体77の一方の筒端77A側から中心円筒部75の外周面に沿って円筒弁体76上(弁体穴88上)に至る螺旋状の流路に形成される。
【0100】
各第1弁体突部80は、
図19乃至
図22、
図24及び
図25に示すように、第1弁体円筒部71に形成される。各弁体突部80は、切替弁体27の周方向に角度:180度の間隔を隔てて、弁体横直線LCに配置される。各第1弁体突部80は、切替弁体27の筒中心線F(中心線)と直交する方向(弁体横直線LCの方向)において、第1弁体円筒部71の外周面から突出して形成される。各第1弁体突部80の突出量は、各第1保持溝35(切替ハンドル21)の溝深さより小さくされる。
各第1弁体突部80は、切替弁体27の周方向において、弁体縦直線LCの両側にhC/2を有して、突幅:hCに形成される。各第1弁体突部80の突幅hCは、各第1保持溝35(切替ハンドル21)の溝幅hAより小さくされる。
各第1弁体突部80は、
図19、
図22及び
図24に示すように、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、第1弁体円筒部71から各円筒弁体76,77の一方の筒端76A,77A側に延在される。
【0101】
各第2弁体突部81は、
図19乃至
図23、及び
図25に示すように、第1弁体円筒部71に形成される。各第2弁体突部81は、切替弁体27の周方向に角度:180度の間隔を隔てて配置される。各第2弁体突部81は、切替弁体27の筒中心線F及び弁体横直線LCと直交する弁体縦直線LDに配置される。各第2弁体突部81は、切替弁体27の筒中心線Fと直交する方向(弁体縦直線LDの方向)において、第1弁体円筒部71の外周面から突出して形成される。各第2弁体突部81の突出量は、各第2保持溝36(切替ハンドル21)の溝深さより小さくされる。
各第2弁体突部81は、切替弁体27の周方向において、弁体縦直線LDの両側にhD/2を有して、突幅;hDに形成される。各第2弁体突部81の突幅:hDは、各第2保持溝36(切替ハンドル21)の溝幅:hBより小さくされる。
【0102】
複数の外側流出穴82は、
図19乃至
図21、及び
図23乃至
図25に示すように、例えば、12穴を弁体円環板72に形成して構成される。各外側流出穴82は、切替弁体27の筒中心線F(中心線)を中心とする円上(同心円上)に配置される。各外側流出穴82は、切替弁体27の周方向に等角度(等ピッチ)、例えば、角度:30度の等間隔を隔てて配置される。
各外側流出穴82は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、弁体円環板72を貫通して、弁体円環板72の板表平面72A及び板裏平面72Bに開口される。
これにより、各外側流出穴82は、各円筒弁体76,77の外側において、第1弁体円筒部71内に連通される。
【0103】
各第1ハンドル規制突部83は、
図19(b)、
図21(b)、
図22、
図24(b)及び
図25に示すように、弁体円環板72の板裏平面72B、及び弁体円板74の板裏平面74Bにわたって形成される。
各第1ハンドル規制突部83は、円筒弁体76の外周面及び第1弁体円筒部71の内周面の間に延在されて、円筒弁体76及び第1弁体円筒部71と一体に形成される。
各第1ハンドル規制突部83は、切替弁体27の周方向において、弁体横直線LCの両側に配置される。各第1ハンドル規制突部83は、弁体横直線LCに弁体間隔HDを隔てる弁体規制平面83Aを有する。弁体規制平面83Aは、弁体横直線LCに平行して形成される。弁体間隔HDは、各ベース突起59,60(切替ベース22)のベース間隔HA,HBと同じである。
各第1ハンドル規制突部83は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、弁体円環板72の板裏平面72B及び弁体円板74の板裏平面74Bから円筒弁体76の一方の筒端76A側に突出される。
【0104】
各第2ハンドル規制突部85は、
図19(b)、
図21(b)、
図22(b)及び
図25に示すように、弁体円環板72の板裏平面72B、及び弁体円板74の板裏平面74Bにわたって形成される。
各第2ハンドル規制突部85は、円筒弁体77の外周面及び第1弁体円筒部71の内周面の間に延在されて、円筒弁体77及び第1弁体円筒部71と一体に形成される。
各第2ハンドル規制突部85は、切替弁体27の周方向において、弁体横直線LCの両側に配置される。各第2ハンドル規制突部85は、弁体横直線LCに弁体間隔HDを隔てる弁体規制平面85Aを有する。弁体規制平面85Aは、弁体横直線LCに平行して形成される。
各第2ハンドル規制突部85は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、弁体円環板72の板裏平面72B及び弁体円板74の板裏平面74Bから円筒弁体77の一方の筒端77A側に突出される。
【0105】
各シールリング28は、
図4及び
図24に示すように、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。
各シールリング28は、各円筒弁体76,77のシール溝89,91内に装着される。各シールリング28は、各円筒弁体76,77の筒端76A,77Aから突出して各シール溝89,91内に配置される。
【0106】
流路切替手段2は、
図30乃至
図41に示すように、シャワー本体1のシャワー空間7C内、及び流出路10内(シャワー円筒部8内)に収納(配置)される。
【0107】
流路切替手段2において、切替ベース22は、
図26乃至
図29に示すように、切替ハンドル21内に挿入してハンドルユニットHUに組立てられる。
切替ベース22は、
図26、
図27及び
図29に示すように、第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aから切替ハンドル21のハンドル穴33内(大径穴部33A内)に挿入される。
切替ベース22は、ベース円環板47を切替ハンドル21の中径穴部33B内に挿入し、第1ベース円筒部45及びシールパッキン23を切替ハンドル21の小径穴部33C内に挿入して配置される。切替ベース22は、
図26乃至
図29に示すように、1の第1リブ部50及びベース規制溝55を切替ハンドル21のハンドル突起37に位置する第1保持溝35、ハンドル突起37及びシャワー突部38と同じ位置に配置して、ハンドル穴33内に挿入される。
切替ベース22は、ハンドル穴33の中径穴部33B内において、ベース円環板47を切替ハンドル21の第2穴段部33Eに当接して、切替ハンドル21と同心に載置される。
切替ベース22を切替ハンドル21に載置すると、切替ベース22の第2ベース円筒部46の一方の筒端46A、及びシールリング24(シール溝54)は、切替ハンドル21の第1ハンドル円筒部31の一方の筒端31Aから突出されて、切替ハンドル21の筒中心線Bの方向に延在される。
また、切替ベース22を切替ハンドル21に載置すると、シールパッキン23は、
図29に示すように、切替ハンドル21の小径穴部33C(ハンドル穴33)の内周面に圧接されて、ハンドル穴33の小径穴部33Cを液密にする。シールパッキン23は、弾性力によって、切替ベース22のベース円環板47の外周面、及び切替ハンドル21の中径穴部33Bの間に隙間を隔てる。
これにより、 切替ハンドル21は、切替ベース22に対して回転自在となる。
切替ハンドル21は、ハンドル穴33の小径穴部33Cを切替ベース22のシールパッキン23に摺接しつつ回転される。
切替ハンドル21の大径穴部33A(ハンドル穴33)は、
図29に示すように、切替ベース22の小径穴部48A(ベース穴48)を通して各ベース流入路Zに連通される。
切替ベース22の各ベース突起59,60は、
図26及び
図29に示すように、切替ハンドル21の中径穴部33B内(ハンドル穴33内)に突出して配置される。
このように、流路切替手段2は、切替ベース22を切替ハンドル21に載置して、ハンドルユニットHUに組立てる。
【0108】
流路切替手段2において、ハンドルユニットHU(切替ハンドル21及び切替ベース22)は、
図30乃至
図32に示すように、シャワー本体1のシャワー空間7C及び流出路10内(シャワー円筒部8内)に配置される。
ハンドルユニットHUは、
図30に示すように、切替ベース22の第2ベース円筒部46からシャワー本体1(ヘッド部7)のシャワー空間7C内、及び流出路10内に挿入される。ハンドルユニットHUは、流出路10(シャワー円筒部8)の中心線Aと同心に配置される。
ハンドルユニットHUは、
図30乃至
図32に示すように、切替ハンドル21のシャワー突部38、ハンドル突起37、1の第1保持溝35、及び切替ベース22のベース規制溝55をヘッド部7の基準突部14(最上頂点7a)と同じ位置に配置して、シャワー本体1内に挿入される。
【0109】
ハンドルユニットHUは、切替ベース22の第2ベース円筒部46を筒端46Aからシャワー円筒部8内(流出路10内)に挿入し、切替ハンドル21の第1ハンドル円筒部31をガイド突部12内及びシャワー空間7C内に挿入する。
【0110】
ハンドルユニットHUにおいて、切替ベース22の第2ベース円筒部46は、
図32に示すように、各ベース規制溝55,56,57内にシャワー本体1の各固定突部11を挿入して、シャワー円筒部8内(流出路10内)に収納される。
これにより、切替ベース22は、ヘッド部7に回転不能として、シャワー本体1に取付けられる。
切替ベース22の第1リブ部50は、
図30乃至
図32に示すように、シャワー本体1の基準突部14と同じ位置に配置される。
【0111】
ハンドルユニットHUにおいて、切替ベース22の第2ベース円筒部46は、シールリング24をシャワー円筒部8(流出路10)の内周面に圧接して流出路10内に挿入される。ハンドルユニットHUは、第2ベース円筒部46の一方の筒端46Aを流出路10の穴段部10Cに当接して、ハンドル部6に載置される。
【0112】
ハンドルユニットHUにおいて、切替ベース22の固定円筒部49は、
図30に示すように、流出路10内(シャワー円筒部8内)に挿入されて、ボルト収納穴58の中径穴部58C内にシャワー本体1のベース突部13を圧入して配置される。
これにより、切替ベース22のボルト収納穴58は、ベース突部13のネジ穴15に連通される。
【0113】
ハンドルユニットHUにおいて、切替ハンドル21は、
図30に示すように、第1ハンドル円筒部31をシャワー本体1のガイド突起12内及びシャワー空間7C内に挿入される。切替ハンドル21は、ハンドル溝40内にシャワー本体1のガイド突部12を挿入して配置される。シャワー本体1のガイド突起12は、切替ハンドル21に接触することなく、ハンドル溝40内に挿入される。切替ハンドル21は、ハンドル突起37の突起端面37Aをシャワー円筒部8の一方の筒端8Aに当接して配置される。
【0114】
このように、ハンドルユニットHUをシャワー本体1のシャワー空間7C内及び流出路10内に配置すると、切替ベース22の各ベース流入路Zは、
図30乃至
図32に示すように、ヘッド部7の半球端7A側で流出路10内に連通され、及び流出路10を通してハンドル部6の流入路9内に連通される。
ハンドルユニットHUにおいて、切替ハンドル21の中径穴部33Bは、
図30乃至
図32に示すように、切替ベース22の各ベース流入路Z及び小径穴部48A(ベース穴48)を通して流出路10内に連通される。
【0115】
流路切替手段2は、
図33及び
図34に示すように、ハンドルユニットHU(切替ハンドル21及び切替ベース22)をシャワー本体1内(シャワー空間7C内及び流出路10内)に配置すると、固定ボルトネジ29にて切替ベース22をシャワー本体1(ヘッド部7)に固定する。
固定ボルトネジ29は、
図33及び
図34に示すように、切替ベース22の固定円筒部49内に挿入される。
固定ボルトネジ29は、ボルトネジ29Aを固定円筒部49の大径穴部58A及び小径穴部58B(ボルト収納穴58)に挿入して、ベース突部13(シャワー本体1)のネジ穴15に螺着する。固定ボルトネジ29は、ボルト頭部29Bを固定円筒部49の大径穴部58Aに挿入して、穴段部58Dに当接して配置される。
固定ボルトネジ29を回動して、切替ベース22の第2ベース円筒部46をベース突部13に締付ける。
これにより、ハンドルユニットHUにおいて、切替ベース22は、
図33に示すように、固定ボルトネジ29にてシャワー本体1(ヘッド部7)に固定される。
ハンドルユニットHUにおいて、切替ハンドル21は、シャワー本体に回転自在として取付けられる。
ハンドルユニットHUの切替ベース22において、ベース突起59の第1ベース規制平面59Aは、
図34に示すように、シャワー本体1のシャワー突部38にベース間隔HAを隔てて配置される。
【0116】
流路切替手段2は、
図33及び
図34に示すように、ハンドルユニットHUの切替ベース22を固定ボルトネジ29でシャワー本体1に固定すると、コイルバネ30を切替ベース22に配置する。
コイルバネ30は、
図33及び
図34に示すように、流出路10の中心線Aと同心に配置されて、切替ベース22内に挿入される。コイルバネ30は、固定円筒部49(切替ベース22)において、ボルト収納穴58の大径穴部58A内に挿入される。コイルバネ30は、固定ボルトネジ29のボルト頭部29Bに外嵌されて、ボルト収納穴58の大径穴部58A内に挿入される。コイルバネ30は、一方のバネ端をボルト収納穴58の穴段部58Dに当接して配置される。
これにより、コイルバネ30は、
図33及び
図34に示すように、流出路10の中心線A(切替ハンドル21の筒中心線B)の方向において、固定円筒部49の穴段部58Dから切替ベース22の小径穴部48A内(ベース穴48内)に突出して配置される。
【0117】
流路切替手段2において、切替弁座体25は、
図35乃至
図37に示すように、シャワー本体1内に配置されたハンドルユニットHU(切替ベース22)に収納(配置)される。
切替弁座体25は、
図35乃至
図37に示すように、切替ベース22の筒中心線Cと同心に配置されて、第1及び第2規制突起66,67から切替ベース22の小径穴部48A内(ベース穴48内)に挿入される。
切替弁座体25は、各第1規制突起66の間(ベース間隔HA)、及び各第2規制突起67の間(ベース間隔HA)に切替ベースの各第1リブ部50を位置して、切替ベース22の小径穴部48A内に挿入される。
切替弁座体25は、
図35乃至
図37に示すように、弁座円板63及び弁座円筒部61を切替ベース22の小径穴部48A内(ベース穴48内)に挿入して、切替ベース22内に配置される。このとき、切替弁座体25(弁座円筒部62)のシールリング26は、ベース穴48の小径穴部48Aの内周面に圧接されて、小径穴部48Aを液密にする。
【0118】
切替弁座体25は、
図35及び
図36に示すように、コイルバネ30の他方のバネ端側を各バネ収納突部68内に収納し、及びコイルバネ30の他方のバネ端を弁座円板63の板裏平面63Bに当接して、切替ベース22の小径穴部48A内に挿入される。
切替弁座体25は、各バネ収納突部68内に収納したコイルバネ30を切替ベース22側に圧縮して、切替ベース22の小径穴部48A内に挿入される。
【0119】
切替弁座体25は、
図35及び
図37に示すように、各第1規制突起66の間に切替ベース22の第1リブ部50を圧入し、及び各第2規制突起67の間に切替ベース22の第1リブ部50を圧入して、切替ベース22の小径穴部48A内に配置される。
これにより、切替弁座体25は、切替ベース22及びシャワー本体1(ヘッド部7)に回転不能にされる。切替弁座体25は、切替ベース22の筒中心Cの方向に移動自在にされる。
切替弁座体25の各弁座穴64,65は、
図5乃至び
図37に示すように、シャワー本体1の基準突部14、及び切替ハンドル21のシャワー突部38と同じ位置に配置されて、切替ベース22の小径穴部48Aに連通する。
切替弁座体25の各弁座穴64,65は、
図36及び
図37に示すように、切替ベース22の各ベース流入路Zを通して流出路10、及び流入路9に連通される。
【0120】
流路切替手段2において、切替弁体27(切替弁)は、
図38乃至
図41に示すように、シャワー本体1に取付けたハンドルユニットHU内(切替ハンドル21内)に配置される。
切替弁体27は、
図38乃至
図41に示すように、切替ハンドル21の筒中心線Bと同心に配置されて、各円筒弁体76,77(各第1及び第2ハンドル規制突部83,85)から切替ハンドル21の大径穴部33A内及び中径穴部33B内(ハンドル穴33内)に挿入される。
切替弁体27は、
図38及び
図39に示すように、第1弁体円筒部71を切替ハンドル21の中径穴部33B内(ハンドル穴33内)に挿入して、ハンドルユニットHUの切替ハンドル21内に配置される。
【0121】
切替弁体27は、
図38、
図39及び
図41に示すように、各第1弁体突部80を切替ハンドル21の各第1保持溝35内に挿入し、及び各第2弁体突部81を切替ハンドル21の各第2保持溝36内に挿入して、ハンドルユニットHUの切替ハンドル21内に配置される。
これにより、切替弁体27は、切替ハンドル21に回転不能に取付けられ、切替ハンドル21と共に回転される。
切替弁体27は、
図38及び
図40に示すように、各円筒弁体76,77を切替弁座体25の弁座円板63の板表平面63Aに当接して、切替ハンドル21内に配置される。各円筒弁体76,77は、各シールリング28を介して弁座円板63の板表平面63Aに当接される。切替弁座体25において、弁座円板63は、
図68に示すように、コイルバネ30のバネ力によって、各円筒弁体76,77のシールリング28に付勢される。
【0122】
切替弁体27は、
図38乃至
図40に示すように、各第1弁体突部80を切替ハンドル21の各第1保持溝35内に挿入することで、各円筒弁体76,77を切替弁座体25の各弁座穴64,65と同じ位置に配置する。
これにより、切替弁体27の各円筒弁体76,77は、
図68及び
図70に示すように、各弁体穴88,90を各弁座穴64,65に開口する。
各円筒弁体76,77(各弁体穴88,90)は、切替弁座体25の各弁座穴64,65、切替ベース22の各ベース流路Zを通して、流出路10及び流入路9に連通される。
【0123】
切替弁体27は、
図38、
図39及び
図41に示すように、各第1弁体突部80を切替ハンドル21の各第1保持溝35内に挿入することで、1の第1ハンドル規制突部83の弁体規制平面83Aを切替ベース22のベース突起59(第1ベース規制平面59A)に当接し、及び1の第2ハンドル規制突部85の弁体規制平面85Aを切替ベース22のベース突起60(第4ベース規制平面60B)に当接して配置される。
これにより、切替ハンドル21及び切替弁体27は、
図41に示すように、切替ベース22の各ベース突起59,60の間において、角度:90度の範囲内で回転自在にされる。
【0124】
切替弁体27において、第2弁体円筒部73は、
図38及び
図39に示すように、切替ハンドル21の大径穴部33A内に開口され、各弁体流路78,79(弁体円板74の板表平面74A)を切替ハンドル21の大径穴部33A内(ハンドル穴33内)に連通する。
切替弁体27の各弁体流路78,79は、各弁体穴88,90、切替弁座体25の各弁座穴64,65、及び切替ベース22の各ベース流路Zを通して、流出路10及び流入路9に連通される。
各弁体流路78,79は、第2弁体円筒部73のシャワー流出穴87を通して、切替ハンドル21の大径穴部33A(ハンドル穴33)に連通される。
【0125】
切替弁体27において、各外側流出穴82は、
図38及び
図39に示すように、弁体円環板72及び切替弁座体25の弁体円板74の間に開口され、及び切替ハンドル21の大径穴部33A内(ハンドル穴33内)に開口される。
これにより、各外側流出穴82は、切替弁体27の各弁座穴64,65、切替ベース22各ベース流入路Zを通して、流出路10及び流入路9に連通される。
【0126】
このように、流路切替手段2は、
図30〜
図41に示すように、シャワー本体1内(ヘッド部7内)に配置されて、シャワー本体1に取付けられる。
【0127】
シャワーヘッドXにおいて、散水ノズル3(散液ノズル)は、
図1乃至
図4、
図42乃至
図45に示すように、シャワー本体1の他端1B(ヘッド部7の円形端7B)に取付けられる。
【0128】
散水ノズル3は、
図42乃至
図45に示すように、合成樹脂で円筒状に形成される。
散水ノズル3は、ノズル外側円筒部95、散水ノズル板96、散水円筒部97(ノズル内側円筒部)、複数の気泡液噴射穴98及びシールリング103を有する。
【0129】
ノズル外側円筒部95は、
図42、
図44及び
図45に示すように、円筒径に形成され、
シール溝99及びネジ部100を有する。
シール溝99は、
図42及び
図44に示すように、円環溝に形成され、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、ノズル外側円筒部95の一方の筒端95A側に配置される。シール溝99は、散水ノズル3(ノズル外が側円筒部95)の筒中心線H(中心線)を中心として、ノズル外側円筒部95と同心に配置され、ノズル外側円筒部95の全外周面にわたって形成される。シール溝99は、散水ノズル3の筒中心線Hと直交する方向に溝深さを有して、ノズル外側円筒部95の外周面に開口される。
ネジ部100は、
図42、
図44及び
図45に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、ノズル外側円筒部95の他方の筒端95B側に配置される。ネジ部100は、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、シール溝99及びノズル外側円筒部95の他方の筒端95Bの間に配置される。ネジ部100は、ノズル外側円筒部95の全外周面にわたって形成される。
【0130】
散水ノズル板96(散液ノズル板)は、
図42乃至
図45に示すように、円形板に形成される。散水ノズル板96は、散水ノズル3の筒中心線Hを中心として、ノズル外側円筒部95と同心に配置される。
散水ノズル板96は、
図43に示すように、ノズル外側円筒部95の外直径と同一の板直径:D7を有して、ノズル外側円筒部95の一方の筒端95Aを閉塞する。
散水ノズル板96は、ノズル外側円筒部95の一方に筒端95Aに固定されて、ノズル外側円筒部95と一体に形成される。
【0131】
散水円筒部97は、
図42(b)、
図44(b)及び
図45に示すように、円筒状に形成される。
散水円筒部97(散液円筒部)は、散水ノズル3の筒中心線Hを中心として、ノズル外側円筒部95及び散水ノズル板96と同心に配置される。散水円筒部97は、散水ノズル3の筒中心線Hと直交する方向において、ノズル外側円筒部95の内周面の間にミスト環状空間YMを隔てて、ノズル外側円筒部95内に配置される。
散水円筒部97は、一方の筒端97Aを散水ノズル板96で閉塞して、散水ノズル板96に一体に形成される。散水円筒部97は、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96の板裏平面96Bからノズル外側円筒部95内に突出される。
【0132】
散水円筒部97は、
図42(b)、
図44(b)及び
図45に示すように、散水ノズル板96側において、シール段部101を有して拡径して形成される。シール段部101は、円状に形成されて、散水ノズル3の筒中心線Hを中心として、散水円筒部97と同心に配置される。散水円筒部97の全外周面にわたって形成される。
【0133】
散水円筒部97は、
図42(b)、44(b)及び
図45に示すように、ノズル穴102を有する。
ノズル穴102は、
図44(b)及び
図45に示すように、円形穴に形成される。ノズル穴102は、散水ノズル3の筒中心線H(中心線)を中心として、散水円筒部97と同心に配置される。ノズル穴102は、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96の板裏平面96Bから散水円筒部97の他方の筒端97Bまで延在して、他方の筒端97Bに開口される。
【0134】
ノズル穴102は、
図42(b)、
図44(b)及び
図45に示すように、大径穴部102A、中径穴部102B及び小径穴部102Cを有する。
大径穴部102Aは、散水円筒部97の一方の筒端97Bに開口される。中径穴部102Bは、大径穴部102A及び小径穴部102Cの間に配置される。中径穴部102Bは、大径穴部102Aから第1穴段部102Dを有して縮径されて、散水ノズル板96側に延在される。小径穴部102Cは、中径穴部102Bから第2穴段部102Eを有して縮径されて、散水ノズル板96(板裏平面96B)まで延在される。
これにより、散水円筒部97は、液体が他方の筒端97Bから流入される気泡混入空所BRを形成する。気泡混入空所BRは、ノズル穴102にて散水円筒部97内に形成される。
散水円筒部97は、
図44(b)に示すように、小径穴部102C(ノズル穴102)の穴直径:d5、及び散水ノズル3の筒中心線Hの方向に小径穴部102Cの穴長:L1を有する。
【0135】
複数の気泡液噴射穴98は、
図42、
図43、
図44(b)及び
図45に示すように、円形の絞り穴(ノズル絞り穴)に形成され、気泡混入空所BR内から気泡混入液体を噴射する。
各気泡液噴射穴98は、散水ノズル板96に形成される。各気泡液噴射穴98は、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96を貫通して、散水円筒部97内の気泡混入空所BR内に開口する。
各気泡液噴射穴98は、
図43に示すように、散水ノズル3の筒中心線H(中心線)を中心として、円半径r3,r4,r5(r3<r4<r5)の異なる複数の円CD,CE,CF上(同心円上)に複数配置される。各円CD,CE,CF上において、各気泡液噴射穴98は、散水ノズル3の周方向に等間隔(等ピッチ)を隔てて配置される。
【0136】
シールリング103は、
図44及び
図45に示すように、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。
シールリング103は、ノズル外側円筒部95に外嵌されて、シール溝99内に装着される。シールリング103は、ノズル外側円筒部95の外周面から突出してシール溝99内に配置される。
【0137】
シャワーヘッドXにおいて、気泡液発生手段4(気泡発生ユニット)は、液体に空気(気泡)を混入して気泡混入液体を発生する。
気泡液発生手段4は、
図2、
図4及び
図42乃至
図49に示すように、整流駒111、及び複数(3つ)の空気導入路112を備える。
【0138】
整流駒111は、
図46乃至
図49に示すように、合成樹脂で円筒形に形成される。整流駒111は、整流円筒部113、整流ノズル円板114、整流円環板115、複数(4枚)の整流駒板116、及び複数の液絞り穴117を有する。
【0139】
整流円筒部113は、
図46乃至
図49に示すように、円筒状に形成される。
【0140】
整流ノズル円板114は、
図46乃至
図49に示すように、円形板であって、整流円筒部113の外直径と同じ板直径に形成される。整流ノズル円板114は、整流駒111(整流円筒部113)の筒中心線J(中心線)を中心として、整流円筒部113と同心に配置される。整流ノズル円板114は、整流円筒部113の一方の筒端113Aを閉塞して、整流円筒部113に固定される。整流ノズル円板114は、整流円筒部113と一体に形成される。
【0141】
整流円環板115は、
図46乃至
図49に示すように、円環状に形成される。整流円環板115は、整流駒111の筒中心線Jを中心として、整流円筒部113及び整流ノズル円板114と同心に配置される。整流円環板115は、整流円筒部113の他方の筒端113B側に配置される。
整流円環板115は、整流円筒部113の他方の筒端113Bにおいて、整流円筒部113の全外周面に沿って配置されて、整流円筒部113に一体に形成される。整流円環板115は、整流駒111(整流円筒部113)の筒中心線Jと直交する方向において、整流円筒部113の外周面から突出される。
【0142】
4枚の各整流駒板116は、
図46乃至
図49に示すように、整流ノズル円板114に形成される。
各整流駒板116は、矩形状(長方形)に形成される。各整流駒板116は、整流ノズル円板114(整流駒111)の周方向に角度:90度の等間隔を隔てて配置される。
各整流駒板116は、整流駒111の筒中心線J(中心線)の方向において、整流ノズル円板114の板表平面114Aから板幅:HSを有して突出される。各整流駒板116は、整流ノズル円板114に直交して整流円筒部113の他方の筒端113Bから離間する方向に突出される。
各整流駒板116は、
図46(a)及び
図47に示すように、整流ノズル円板114の板中心線J(整流駒111の筒中心線)から板長:LSを有して、整流ノズル円板114の外周面側(整流円筒部113の外周面側)に延在される。各整流駒板116は、整流ノズル円板114の板中心線Jと直交する方向において、整流ノズル円板114の外周面に隙間を隔てて延在される。
各整流駒板116は、整流ノズル円板114の周方向(整流駒111の周方向)に板厚:TSを有する。
【0143】
各整流駒板116は、
図46(a)、
図47、
図48及び
図49(b)に示すように、整流板平面116A,116B、及び流れ傾斜面118を有する。
各整流板平面116A,116Bは、整流ノズル円板114の周方向において、板厚:TSを隔てて平行する矩形状に形成される。
流れ傾斜面118は、
図48(b)に示すように、整流駒111の筒中止線Jの方向において、各整流駒板116の突出端116D(一方の板幅端)から一方の整流板平面116A、及び整流ノズル円板114(板表平面114A)に向けて延在されつつ傾斜して形成される。流れ傾斜面118は、例えば、各整流駒板116の突出端116D及び一方の整流板平面116Aの間において、半径:rXで突出する孤状に形成される。
【0144】
複数の液絞り穴117は、
図46、
図47及び
図49(a)に示すように、各整流駒板116の間の整流ノズル円板114に形成される。各液絞り穴117は、整流駒111の筒中心線J(整流ノズル円板114の板中心線J)の方向において、整流ノズル円板114を貫通して、整流ノズル円板114の板表平面114A及び板裏平面114Bに開口される。各液絞り穴117は、穴中心線Mを整流ノズル円板114の板中心線Jと平行に配置して、整流ノズル円板114を貫通する。各液絞り穴117は、整流ノズル円板114の板裏平面114Bに開口して、整流円筒部113内に連通される。
各液絞り穴117は、整流ノズル円板114の板中心線J(整流駒111の筒中心線)の方向において、整流ノズル円板114の板裏平面114Bから板表平面114Aに向けて段々に縮径する円錐穴に形成される。
【0145】
各液絞り穴117は、
図47に示すように、整流ノズル円板114の板中心線Jを中心として、円半径:r6,r7,r8(r6<r6<r7)の異なる複数の円CG,CH,CI上に複数配置される。
各円CG,CH,CI上において、各液絞り穴117は、整流ノズル円板114(整流駒111)の周方向(円周方向)に等間隔(等ピッチ)で複数配置される。
【0146】
整流駒111は、
図48(b)に示すように、整流駒111の筒中心線Jの方向において、各整流駒板116の突出端116D及び整流円筒部113の他方の筒端113Bの間の駒高さ:HPであって、散水円筒部97の小径穴部102Cの穴長:L1より小さくされている。
【0147】
気泡液発生手段4において、複数(3つ)の空気導入路112は、
図42乃至
図45に示すように、散水ノズル3に形成される。
各空気導入路112は、散水ノズル3の筒中心線H(中心線)を中心として、各気泡液噴射穴98の外側に位置する円CJ上に配置される。各空気導入路112は、散水ノズル3(散水円筒部97)の周方向に角度:120度の等間隔を隔てて配置される。
【0148】
各空気導入路112は、散水ノズル板96の板表面96Aに開口される。各空気導入路112は、
図44(b)に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96の板表面96Aから散水円筒部97の他方の筒端97B側に延在される。各空気導入路112は、散水円筒部97の筒端97B側において、散水ノズル3の筒中心線Hと直交する方向から、散水円筒部97を貫通する。
各空気導入路112は、散水円筒部97内の気泡混入空所BRに開口される。各空気導入路112は、散水円筒部97の第2穴段部112Eに隣接して、中径穴部102B内(ノズル穴102内)に開口される。
【0149】
気泡液発生手段4において、整流駒111は、
図50及び
図51に示すように、散水ノズル3内に組込まれる。
整流駒111は、散水ノズル3の筒中心線Hを中心として、散水円筒部97と同心に配置される。整流駒111は、散水円筒部97の気泡混入空所BR内に配置される。整流駒111は、各整流駒板116から散水円筒部97のノズル穴102内(大径穴部102A内及び中径穴部102B内)に圧入(挿入)される。
整流駒111において、整流円筒部113は、散水円筒部97の中径穴部102B内に圧入(挿入)される。整流円筒部113は、散水ノズル3の筒中心線Hにおいて、整流ノズル円板114の板裏平面114B及びノズル穴102の第2穴段部102Eの間に隙間を隔てて、散水円筒部97の中径穴部102B(ノズル穴102)に圧入(挿入)される。このとき、整流駒11は、
図50(a)に示すように、散水ノズル3の周方向において、1の整流駒板116を1の空気導入路112の中央に配置して、散水円筒部97内に圧入される。
整流駒111において、整流円環板115は、散水円筒部97の大径穴部102Aに圧入(挿入)されて、第1穴段部102Dに当接される。
これにより、整流駒111において、整流ノズル円板114は、
図51に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96の板裏平面96Bに間隔を隔てて、散水円筒部97の気泡混入空所BR内に配置される。整流ノズル円板114及び整流円環板115は、散水円筒部97の他方の筒端97Bを液密に閉塞して、散水円筒部97に固定される。
整流駒111において、各整流駒板116は、
図50(b)に示すように、散水ノズル板96及び整流ノズル円板114の間の気泡混入空所BR内に配置される。
各整流駒板116は、
図51(b)に示すように、散水ノズル3の筒中心線H(整流駒111の筒中心線J)の方向において、整流ノズル円板114から散水ノズル板96に向けて突出して、散水ノズル板96の板裏平面96B及び突出端116Dの間に混入隙間GPを隔てて配置される。各整流駒板116は、
図51(b)に示すように、整流ノズル円板114の板中心線J(散水ノズル3の筒中心線H)から散水円筒部97に延在される。各整流駒板116は、散水円筒部97の内周面の間に隙間を隔てて配置される。
【0150】
整流駒111において、各液絞り穴117は、
図50(a)に示すように、穴中心線Mを散水円筒部97(散水ノズル3)の筒中心線H(中心線)と平行に配置される。各液絞り穴117は、散水ノズル板96及び整流ノズル円板114の間の気泡混入空所BR内に開口される。
【0151】
各空気導入路112は、
図51(b)に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向の各整流駒板116の突出端116D及び整流ノズル円板114の板表平面114Aの間において、散水円筒部97の筒中心線Hと直交する方向から気泡混入空所BRに開口される。各空気導入路112は、
図50(b)に示すように、整流ノズル円板114の板表平面114Aに隣接して、気泡混入空所BRに開口される。
これにより、各空気導入路112は、各液絞り穴117の穴中心線Mと直交する方向から気泡混入空所BR内に空気を流入する。
各空気導入路112は、
図44(b)及び
図51(a)に示すように、散水円筒部97(散水ノズル3)の周方向に開口幅(穴幅)AH、及び散水円筒部97(散水ノズル3)の筒中心線Hの方向Hに開口高さ(穴高さ):ALを有する矩形状穴(長方形穴)として、気泡混入空所BRに開口される。各空気導入路112において、開口幅AHは、各整流駒板116の板幅:HSより幅広である。
【0152】
このように、気泡液発生手段4は、
図50及び
図51に示すように、整流駒111を散水ノズル3内(散水円筒部97内)に組込んで配置する。
【0153】
シャワーヘッドXにおいて、ミスト発生手段5(ミスト発生ユニット)は、液体から気泡を混入したミスト状の液滴にする。
ミスト発生手段5は、
図1乃至
図5、
図43乃至
図45及び
図52乃至
図55に示すように、複数のミスト絞り穴121、ミストリング体122及びシールリング130を有する。
【0154】
複数のミスト絞り穴121は、
図42(a)、
図43、
図44(b)及び
図45に示すように、散水ノズル板96(散水ノズル3)に形成される。ミスト絞り穴121の穴数は、例えば、12穴である。
各ミスト絞り穴12は、
図43(a)に示すように、各気泡液噴射穴98の外側の散水ノズル板96に配置される。各ミスト絞り穴121は、散水ノズル3(散水円筒部97)の筒中心線H(中心線)を中心として、各気泡液噴射穴98の外側に位置する円CK上(同心円上)に配置される。
各ミスト絞り穴121は、
図43に示すように、散水ノズル3(散水円筒部97)の周方向に角度:30度の等間隔(等ピッチ)を隔てて配置される。
これにより、複数のミスト絞り穴121は、各気泡液噴射穴98(気泡液発生手段4)の外側の散水ノズル3に配置される。
【0155】
各ミスト絞り穴121は、
図42、
図43、
図44(b)及び
図45に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96を貫通して、散水ノズル板96の板表面96A及び板裏平面96Bに開口される。各ミスト絞り穴121は、散水ノズル3の筒中心方向Hと直交する方向において、各空気導入路112(各気泡液噴射穴98)の外側に配置されて、ミスト環状空間YMに開口する。
各ミスト絞り穴121は、
図44(b)に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、散水ノズル板96の板裏平面96Bから板表面96Aに向けて段々に縮径する円錐穴に形成される。
各ミスト絞り穴121は、
図44に示すように、散水ノズル3の筒中心線Hの方向に穴長:MLを有する。各ミスト絞り穴121は、
図45に示すように、散水ノズル板96の板表面96Aに穴直径:dM、板裏平面96Bに穴直径:dFを有する(穴直径dM>穴直径:dF)。
【0156】
ミストリング体122は、
図52乃至
図55に示すように、ガイドリング123、及び複数のミストガイド124を有する。
【0157】
ガイドリング123は、
図52乃至
図55に示すように、合成樹脂で円環状に形成される。ガイドリング123は、
図43及び
図54(a)に示すように、各ミスト絞り穴121を配置した円CKと同じリング直径:D8の中心円CLを有する。
ガイドリング123は、
図52乃至
図55に示すように、複数のガイド突起125を有する。ガイド突起125の個数は、例えば、ミスト絞り穴121と同じ数(12個)である。
各ガイド突起125は、ガイドリング123の円CL上に配置される。各ガイド突起125は、ガイドリング123の周方向に角度:30度の等間隔を隔てて配置される。各ガイド突起125は、ミストリング体122(ガイドリング123)の中心線Kと直交する方向に突出して、ガイドリング123に一体に形成される。
【0158】
複数のミストガイド124は、
図52乃至
図55に示すように、合成樹脂で円錐渦巻き(円錐螺旋状、又は円錐台の渦巻き状)に形成される。各ミストガイド124は、
図52(b)に示すように、円錐上面124A、円錐底平面124B、円錐側面124C及び複数の渦巻き面であって、例えば、第1及び第2渦巻き面127,128(螺旋状面)を備える。ミストガイド124の個数は、ミスト絞り穴121と同じ数(12個)である。
【0159】
第1及び第2渦巻き面127,128は、同一渦巻き状に形成される。第1及び第2渦巻き面127,128は、円錐側面124Cに交差して円錐底平面124B及び円錐上面124Aの間に配置される。
第1及び第2渦巻き面127,128は、円錐中心線Lを対称点として点対称に配置される。第2渦巻き面128は、円錐中心線Lを中心として、第1渦巻き面127の位置から角度:180度だけ回転して配置される。
第1及び第2渦巻き面127,128は、円錐底平面124Bから円錐上面124Aに向けて縮径しつつ渦巻き状に形成されて、円錐上面124Aまで延在される。
第1及び第2渦巻き面127,128は、円錐上面124Aにおいて、相互に対向して配置される。
【0160】
各ミストガイド124は、
図54(a)に示すように、円錐中心線Lの方向にガイド高さ:GLを有する。ガイド高さ:GLは、各ミスト絞り穴121の穴長:MLより低くされる。
各ミストガイド124は、
図55(a)に示すように、円錐底平面124Bの最大底幅:GHを有する。最大底幅:GHは、各ミスト絞り穴121の穴直径:dMより幅狭である。
【0161】
各ミストガイド124は、
図52乃至
図55に示すように、ガイドリング123に固定されて、ガイドリング123と一体に形成される。各ミストガイド124は、
図53(a)に示すように、ガイドリング123の円CL上に配置される。各ミストガイド124は、円錐中心線L(ガイド中心線)をガイドリング123の円CL上に位置して配置される。各ミストガイド124は、ガイドリング123の周方向に角度:30度の等間隔を隔てて、各ガイド突起125の間に配置される。各ミストガイド124は、円錐底平面124Bにおいて、第1及び第2渦巻き面127,128の面端をガイドリング123の外周面及び内周面に位置(一致)して配置される。
各ミストガイド124は、
図52、
図54(b)及び
図55に示すように、円錐底平面124Bをガイドリング123上に当接して、ガイドリング123に一体に固定(形成)される。各ミストガイド124において、円錐底平面124Bは、
図55に示すように、ミストリング体122(ガイドリング123)の中心線Kと直交する方向において、ガイドリング123の内周面及び外周面から突出してガイドリング123に固定される。
これにより、各ミストガイド124及びガイドリング123は、ミストリング体122を構成する。ミストリング体122は、ガイドリング123、各ミストガイド124及び各ガイド突起125を一体に形成して構成される。
【0162】
ミスト発生手段5において、ミストリング体122(ガイドリング123及び各ミストガイド124)は、
図56及び
図57に示すように、散水ノズル3内に組込まれる。
ミストリング体122は、
図56及び
図57に示すように、散水ノズル3(散水円筒部97)の筒中心線H(中心線)を中心として、散水円筒部97と同心に配置される。ミストリング体122は、ガイドリング123を散水円筒部97に外嵌して、ミスト環状空間YM内に配置される。これにより、ガイドリング123は、各気泡液噴射穴98の外側に配置される。
【0163】
ミストリング体122は、
図56及び
図57に示すように、各ミストガイド124を各ミスト絞り穴121内に挿入して配置される。ミストリング体122は、ミスト環状空間YMにおいて、各ミストガイド124の円錐上面124Aを各ミスト絞り穴121に向け配置される。
各ミストガイド124は、円錐上面124Aから各ミスト絞り穴121内に挿入される。各ミストガイド124は、円錐中心線Lを各ミスト絞り穴121の穴中心線Nに一致して、各ミスト絞り穴121内に配置される。各ミストガイド124は、円錐側面124C及び各ミスト絞り穴121の円錐内周面121Aの間に隙間を隔てて、円錐上面124Aから各ミスト絞り穴121内に挿入される。各ミストガイド124は、円錐底平面124B側(円錐底平面124B側の円錐側面124C)を各ミスト絞り穴121の円錐内周面121Aに当接して、各ミスト絞り穴121内に装着される。
これにより、各ミストガイド124は、第1及び第2渦巻き面127,128、各ミスト絞り穴121の円錐内周面121A、及び円錐側面124Cの間に、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路δ1,δ2を形成して、各ミスト絞り穴121内に装着される。各ミストガイド124及び各ミスト絞り穴121は、第1及び第2渦巻き面127,128に沿って渦巻き状(螺旋状)の第1及び第2ミスト流路δ1,δ2を形成する。第1及び第2ミスト流路δ1,δ2は、57(b)に示すように、第1及び第2渦巻き面127,128、ミスト絞り穴121の円錐内周面121A及びミストガイド124の円錐側面124Cの間に渦巻き状に形成される。第1及び第2ミスト流路δ1,δ2は、散水ノズル3の筒中心線Hの方向において、ミストガイド124の円錐底平面124Bから円錐上面124Aに渦巻き状に延在されて、各ミスト絞り穴121内及び散水ノズル板96の板裏平面96Bに開口される。
【0164】
ガイドリング123及び各ガイド突起125は、
図56及び
図57に示すように、各ミストガイド124の各ミスト絞り穴121内への挿入に伴って、ミスト環状空間YM内から散水ノズル板96に板裏平面126Bに当接される。
【0165】
シールリング130は、
図57(a)に示すように、散水ノズル3の散水円筒部97に外嵌されて、シール段部101に当接される。シールリング130は、散水ノズル3の筒中心線Hと直交する方向において、散水円筒部97の外周面からミスト環状空間YMに突出して、散水円筒部97に外嵌される。
これより、シールリング130は、ミストリング体122のガイド突起125に当接自在であって、ミストリング体122の抜止めとなる。
【0166】
散水ノズル3、気泡液発生手段4及びミスト発生手段5は、
図50、
図51、
図56及び
図57に示すように、整流駒111及びミストリング体122(ガイドリング123及びミストガイド124)を散水ノズル3内に組込んでノズルユニットNUを構成する。
【0167】
ノズルユニットNU(散水ノズル3、気泡液発生手段4及びミスト発生手段5)は、
図58乃至
図60に示すように、シャワー本体1(ヘッド部7)に取付けた流路切替手段2内(切替ハンドル21内)に配置される。
【0168】
ノズルユニットNUは、
図58に示すように、整流駒111(整流ノズル円板114の板裏平面114B)を切替ハンドル21の大径穴部33A(ハンドル穴33)に向けて配置される。ノズルユニットNUは、切替ハンドル21の筒中心線Bを中心として、切替ハンドル21と同心に配置される。
【0169】
ノズルユニットNUは、
図58に示すように、散水ノズル3のノズル外側円筒部95の他方の筒端95Bから切替ハンドル21の大径穴部33A内に挿入される。
ノズルユニットNUは、散水ノズル3のネジ部100を切替ハンドル21のネジ部34に螺着して配置される。ノズルユニットNUを回転して、散水ノズル3のノズル外側円筒部95を切替ハンドル21の大径穴部33A内(ハンドル穴内)に収納する。散水ノズル3は、ノズル外側円筒部95の他方の筒端95Bが切替弁体27の各第1弁体突部80に当接するまで回転される。
このとき、散水ノズル3のシールリング103は、切替ハンドル21の大径穴部33Aに圧接されて、大径穴部33Aを液密にする。
これにより、ノズルユニットNUの散水ノズル3は、切替ハンドル21に固定され、及シャワー本体1の他端1Bに取付けられる。
散水ノズル3において、散水ノズル板96は、液流入空間RPを流出路10の間に形成する。液流入空間RPは、液密空間であって、流出路10を通して液体が流入される。
【0170】
ノズルユニットNUにおいて、散水ノズル3の散水円筒部97、及び整流駒111は、
図58に示すように、液流入空間RP内において、切替弁体27の大径穴部87A内(シャワー流出穴87内/第2弁体円筒部73内)に挿入される。散水円筒部97及び整流駒111は、切替弁体27の筒中心線Fの方向において、他方の筒端97B及び弁体円板74(板表平面74A)の間に隙間を隔てて配置される。散水ノズル3のシールリング130は、液流入空間RP内において、切替弁体27の大径穴部87A内(シャワー流出穴87内)に挿入されて、切替弁体27の穴段部87Cに当接される。シールリング130は、大径穴部87A内において、第2弁体円筒部73の内周面に圧接されて、切替弁体27の大径穴部87Aを液密にする。
これにより、散水ノズル3の散水円筒部97は、流出路10側(液流入空間RP内)に突出されて、切替弁体27の大径穴部87A内(シャワー流出穴87)に挿入される。散水円筒部97は、流出路10から流出された液体(液流入空間PR内の液体)であって、切替弁体27から流出された液体が他方の筒端97B(整流駒111の各液絞り穴117)から気泡混入空所BRに流入される。
【0171】
ノズルユニットNUにおいて、散水ノズル3を切替ハンドル21に固定すると、散水ノズル3、整流駒111(気泡液発生手段4)、ミストリング体122(ミスト発生手段5)、及び切替弁体27は、切替弁座体25、切替ベース22及びシャワー本体1に対して、切替ハンドル21と共に回転自在とされる。
【0172】
気泡液発生手段4において、整流駒111は、
図58に示すように、切替弁体27の弁体円板74(板表平面74A)に隙間を隔てて配置されて、切替弁体27大径穴部87A内(第2弁体円筒部73内)に挿入される。
これにより、各液絞り穴117は、
図60に示すように、流出路10側(液流入空間RP内)に開口して、切替弁体27の大径穴部87A及び気泡混入空所BRに開口される。各液絞り穴117は、流出路10から流出された液体(液流入空間RP内の液体(であって、切替弁体27から流出される液体を気泡混入空所BR内に噴射する。
【0173】
流路切替手段2は、
図58に示すように、気泡液発生手段4の整流駒111及び流出路10の間、及びシャワー本体1の流出路10内に配置される。
流路切替手段2において、切替弁座体25及び切替弁体27は、整流駒111及び流出路10の間であって、液流入空間RP内に配置され、切替ベース22は流出路10内に配置される。
【0174】
ミスト発生手段5は、
図59に示すように、流路切替手段2(切替弁体27)を通して流入される液体(流出路10から流出される液体)から気泡の混入するミスト状の液滴にする。
ミスト発生手段5において、各ミスト絞り穴121は、流出路10側であって、散水ノズル板96及び流路切替手段2(切替弁体27)の間の液流入空間RP内に開口される。
これにより、各ミスト絞り穴121は、流出路10側(液流入空間BR側)から段々に縮径しつつ散水ノズル板96を貫通する。
各ミスト絞り穴121は、切替弁体27の各外側流出穴82、切替弁座体25の各弁座穴64,65、及び切替ベース22の各ベース流入路Z(液流入空間PR)を通して、流出路10に連通される。
【0175】
ミスト発生手段5において、ミストリング体122は、
図59に示すように、ガイドリング123を第2弁体円筒部73の一方の筒端73Aに当接して配置される。
ガイドリング123及びガイド突起125は、流出路10側(液流入空間PR側、ミスト環状空間YM側)から散水ノズル板96の板裏平面96Bに当接される。
第1及び第2ミスト流路δ1,δ2は、
図59に示すように、流路切替手段2の間に開口して、流出路10に連通される。
【0176】
散水ノズル3を回転すると、切替弁体27及び切替弁座体25は、切替ベース22側に押されて、コイルバネ30を圧縮する。圧縮されたコイルバネ30は、バネ力にて切替弁座体25を切替弁体27に付勢して、弁座円板63(板表平面63A)を各円筒弁体76,77のシールリング28に圧接する。
これにより、各シールリング28は、各円筒弁体76,77の弁体穴88,90及び各弁座穴64,65を液密に連結する。
【0177】
このように、ノズルユニットNU(散水ノズル3、気泡液発生手段4及びミスト発生手段5)、及び流路切替手段2(切替ハンドル21、切替ベース22、切替弁座体25及び切替弁体27)をシャワー本体1(ヘッド部7)に取付けると、シャワーヘッドXは、
図1乃至
図3、
図58乃至
図60に示すように、シャワー位置P1となる。
【0178】
シャワー位置P1において、切替ハンドル21は、
図1乃至
図3、
図58乃至
図60に示すように、シャワー突部38をシャワー本体1の基準突部14(最上頂点7a)に位置して配置される。
シャワー位置P1において、切替弁体27は、
図40に示すように、各円筒弁体76,77の弁体穴88,90を切替弁座体25の各弁座穴64,65に開口(開弁)して配置される。
シャワー位置P1において、流路切替手段2は、気泡液発生手段4の各液絞り穴117を流出路10に接続する。整流駒111の各液絞り穴117は、切替弁体27の各弁体流路78,79、弁体穴88,90、切替弁座体25の各弁座穴64,65、及び切替ベース22の各ベース流入路Zを通して、シャワー本体1の流出路10に連通される。
【0179】
シャワー位置P1において、切替弁体27は、
図41に示すように、第1及び第2ハンドル規制突部83,85の弁体規制平面83A,85Aを切替ベース22の各ベース突起59,60の第1及び第4ベース規制平面59A,60Bに当接して配置される。
【0180】
シャワー位置P1のシャワーヘッドXは、
図2、
図58及び
図59に示すように、シャワー本体1(ハンドル部6)の流入路9に液体を流入する。
流入路9内に流入した液体は、流出路10内に流出される。流出路10は、流入路9から流入される液体を流出する。液体は、
図37及び
図59に示すように、流出路10から切替ベース22の各ベース流入路Z内を流れて、液流入空間PRであって、切替弁座体25の各弁座穴64,65内に流入される。
各弁座穴64,65内に流入した液体は、
図59に示すように、切替弁体27の各円筒弁体76,77の弁体穴88,89内に流れる。
切替弁体27において、液体は、
図39に示すように、各弁体穴88,89から螺旋状の各弁体流路78,79を流れて、第2弁体円筒部73内のシャワー流出穴87に流出される。
このとき、液体は、
図39に示すように、螺旋状の各弁体流路78,79によって、螺旋状に流れて、第2弁体円筒部73のシャワー流出穴87の全体にわたって流出される。
【0181】
シャワー流出穴87内に流出した液体は、整流駒111(気泡液発生手段4)の各液絞り穴117から気泡混入空所BRに噴射される。これにより、各液絞り穴117は、流出路10から流出された液体を気泡混入空所BR内に噴射する。
このとき、整流駒111の各液絞り穴117は、
図60に示すように、シャワー流出穴87内(液流入空間PR内)の液体を散水ノズル板96の各気泡液噴射穴98に向けて気泡混入空所BR内に噴射する。液体は、気泡混入空所BR内において、の各整流駒板116の間に噴射される。各液体は、気泡混入空所BR内において、散水円筒部97(散水ノズル3)の円筒中心線Hと平行な流れ(整流)にて散水ノズル板96及び整流ノズル円板114の間に噴射される。
気泡混入空所BR内に液体を噴射すると、液体の噴射流れによって、各空気導入路112から空気が気泡混入空所BR内に導入される。空気は、各空気導入路112から気泡混入空所BR内の各整流駒板116の間に流出される。
各空気導入路112は、
図60に示すように、気泡混入空所BR内において、空気を整流駒111の各液絞り穴117に隣接する弁体円板74の板表平面74Aに流出する。空気は、気泡混入空所BR内において、各空気導入路112から整流駒111の各整流駒板116の間に流出(噴射)される。空気は、各液絞り穴117の穴中心線Mと直交する方向から気泡混入空所BR内に流出(噴射)される。
これにより、気泡混入空所BR内に導入された空気は、各液絞り穴117からの噴射と同時に液体に混合される。
【0182】
気泡混入空所BR内において、液体及び空気は、各整流駒板116の流れ傾斜面118に沿って突出端116Dに導かれて乱流となり、各整流駒板116の突出端116D及び散水ノズル板96の間の混入隙間GPに流出される。
これにより、各整流駒板116は、散水ノズル3(散水ノズル板96)に向けて突出した突出端116D側で各液絞り穴117から噴射される液体を乱流にして混入隙間GPに流出する。
気泡混入空所BR内の混入隙間GPにおいて、液体に混合された空気は乱流によって、マイクロ単位の気泡(マイクロバブル)及びナノ単位の気泡(ウルトラファインバブル)に粉砕(剪断)される。
マイクロ単位の気泡(マイクロバブル)及びナノ単位の気泡(ウルトラファンバブル)は、液体に混入及び溶け込む。
【0183】
マイクロ単位の気泡及びナノ単位の気泡を混入する液体(気泡混入液体)は、散水ノズル板96の各気泡液噴射穴98から外部に噴射される。各気泡液噴射穴98は、気泡混入空所BRから気泡混入液体を噴射する。
【0184】
シャワー位置P1のシャワーベッドXは、
図61に示すように、切替ハンドル21をシャワー本体1(切替ベース22、切替弁座体25)に対して角度:90度回転して、ミスト突部39をシャワー本体1の基準突部14に配置する。
切替弁体27(流路切替手段2)、散水ノズル3、整流駒111(気泡液発生手段4)及びミストリング体122(ミスト発生手段5)は、切替ハンドル21の回転と同時に、回転される。
これにより、シャワーヘッドXは、シャワー位置P1からミスト位置P2となる。
【0185】
ミスト位置P2において、切替弁体27は、
図63及び
図64に示すように、各円筒弁体76,77の弁体穴88,90を切替弁座体25の弁座円板63(板表平面63A)で閉塞(閉弁)する。
このとき、各円筒弁体76,77は、切替弁体27の回転に伴って、各シールリング28を切替弁座体25の弁座円板63(板表平面63A)に摺接して閉弁される。切替弁座体25の弁座円板63は、コイルバネ30のバネ力によって、閉弁した各円筒弁体76,77のシールリング28に圧接される。
これにより、シールリング28は、各弁体穴88,90を液密として、切替弁座体25の各弁座穴64,65から遮断(閉弁)する。
ミスト位置P2において、流路切替手段2は、ミスト発生手段5の各ミスト絞り穴121(ミストリング体122)を流出路10に接続する。各ミスト絞り穴121(ミストリング体122)は、切替弁体27の間の液流入空間RP、切替弁体27の各外側流出穴82、切替弁座体25の各弁座穴64,65、及び切替ベース22の各ベース流入路Zを通して、シャワー本体1の流出路10に連通される。
【0186】
ミスト位置P2において、切替弁体27は、
図65に示すように、第1及び第2ハンドル規制突部83,85の弁体規制平面83A,85Aを切替ベース22の各ベース突起59,60の第2及び第3ベース規制平面59B,60Aに当接して配置される。
【0187】
ミスト位置P2のシャワーヘッドXは、
図62に示すように、シャワー本体1(ハンドル部6)の流入路9に液体を流入する。
流入路9に流入した液体は、流出路10内に流出される。流出路10は、流入路9から流入される液体を流出する。液体は、
図37及び
図62に示すように、流出路10から切替ベース22の各ベース流入路Z内を流れて、液流入空間PR内であって、切替弁座体25の各弁座穴64,65内に流入される。
各弁座穴64,65内に流入した液体は、
図62に示すように、切替弁体27の各外側流出穴82から散水ノズル板96の間の液流入空間PRに流れる。
液体は、液流入空間PRから各ミスト絞り穴121内に流入する。
【0188】
各ミスト絞り穴121内に流入した液体は、
図66に示すように、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路δ1,δ2を流れ、各ミスト絞り穴121内に流出される。更に各ミスト絞り穴121からミスト状の液滴を外部に噴射する。
液体は、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路δ1,δ2を流れることによって昇圧されて、第1及び第2ミスト流路δ1,δ2から各ミスト絞り穴121内に噴射される。
これにより、第1及び第2ミスト流路δ1,δ2から各ミスト絞り穴121に噴射される液体は、高圧で乱流となる。また、各ミスト絞り穴121からミスト状の液滴が噴射されると、各ミスト絞り穴121の出口側(ミスト状の液滴を噴射した側)で負圧状態となる。
各ミスト絞り穴121の出口側を負圧状態にすることで、第1及び第2ミスト流路δ1,δ2から各ミスト絞り穴121内に噴射された高圧及び乱流の液体は、各ミスト絞り穴121の出口部分を通過する際、減圧による気泡析出と、噴射の際に巻き込んだ空気が乱流により粉砕(剪断)され、マイクロ単位の気泡(マイクロバブル)及びナノ単位の気泡(ウルトラファインバブル)の混入、溶け込んだミスト状の液滴となる。
また、液体は、各ミストガイド124の円錐上面124Aにおいて、相互に対向する第1及び第2ミスト流路δ1,δ2から各ミスト絞り穴121内に噴射されて、衝突されて、十分な気泡を混入したミスト状の液滴となる。気泡を混入したミスト状の液滴は、各ミスト絞り穴121から噴射される。各ミスト絞り穴121は、気泡を混入したミスト状の液滴を外部に噴射する。
これにより、ミスト発生手段5は、流出路10から流出された液体から気泡を混入したミスト状の液滴にする。
【0189】
このように、シャワーベッドXは、切替ハンドル21を角度:90度の範囲で正逆回転することで、シャワー位置P1又はミスト位置P2になる。
このとき、切替ベース22の各ベース突起59,60、及び切替弁体27の第1及び第2ハンドル規制突部83,85は、
図41及び
図65に示すように、切替ハンドル21の回転を角度:90度に規制する。
【0190】
シャワーヘッドXは、シャワー位置P1又はミスト位置P2に切換えることで、シャワー位置P1にて気泡混入液体を噴射でき、及びミスト位置P2にて気泡を混入したミスト状の液滴を噴射できる。
【0191】
シャワーベッドXでは、整流駒板116の枚数は、4枚に限定されず、3枚、5枚、6枚、・・・の複数であれば良い。複数の整流駒板116は、整流ノズル円板114の周方向に等間隔を隔てて、整流ノズル円板114に形成する。
【0192】
シャワーヘッドXでは、ミストガイド124の渦巻き面は、2面に限定されず、3面、4面、5面、・・・の複数であれば良い。複数の渦巻き面は、ミストガイド124の円錐中心線Lを中心する周方向に等間隔を隔てて、ミストガイド124(円錐側面124C)に形成する。
【実施例】
【0193】
シャワーヘッドXにおいて、散水ノズル3及び液発生手段4(整流駒111及び空気導入路112)を使用して、気泡混入液体(気泡混入水)を発生した『シャワー試験』を実施した。
シャワーヘッドXにおいて、ミスト発生手段5(ミスト絞り穴121及びミストガイド124)を使用して、ミスト状の液滴(ミスト状の水滴)を発生した『ミスト試験』を実施した。
なお、『シャワー試験』及び『ミスト試験』では、
図26乃至
図41で説明と同様に、流路切替手段2(切替ハンドル21、切替ベース22、切替弁座体25及び切替弁体27)をシャワー本体1に配置した。
【0194】
<1>『シャワー試験』
『シャワー試験』は、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の態様で実施した。
【0195】
(1)散水ノズル
「散水ノズル3」は、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1で共通(同一)とした。
【0196】
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の「散水ノズル3」について、
図43乃至
図45を参照して説明する。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1は、
気泡液噴射穴98の穴総数:36個
気泡液噴射穴98(円錐穴)の穴直径:1.4mm(板表面96Aの開口)
1.8mm(板裏平面96Bの開口)
円CDの円半径r3:3.5mm
円CEの円半径r4:6.2mm
円CFの円半径r5:8.7mm
円CD上に配置した気泡液噴射穴98の穴数:6個
(散水円筒部97の周方向に等ピッチで配置)
円CE上に配置した気泡液噴射穴98の穴数:12個
(散水円筒部97の周方向に等ピッチで配置)
円CF上に配置した気泡液噴射穴98の穴数:18個
(散水円筒部97の周方向に等ピッチで配置)
ハンドル穴33の小径穴部の内直径d5:6.2mm
である。
【0197】
(2)整流駒
実施例1の「整流駒111」について、
図47、
図48及び
図67を参照して説明する。
実施例1の「整流駒111」は、
液絞り穴117の総穴数:40個
液絞り穴117の穴直径da:0.6mm(板表平面114Aの開口)
液絞り穴117の穴直径db:1.0mm(板裏平面114Bの開口)
円CGの円半径r6:4.0mm
円CHの円半径r7:6.0mm
円CIの円半径r8:9.0mm
円CG上に配置した液絞り穴117の穴数:8穴
(各整流駒板116の間に2穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CH上に配置した液絞り穴117の穴数:12穴
(各整流駒板116の間に3穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CI上に配置した液絞り穴117の穴数:20穴
(各整流駒板116の間に5穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
整流駒111の駒高さ:8.2mm
整流駒板116の枚数:4枚
(整流ノズル円板114の周方向に角度:90度の等間隔で配置)
整流駒板116の板幅HS:4.0mm
整流駒板116の板長LS:9.2mm
整流駒板116の板厚TS:1.4mm
流れ傾斜面118の半径rX(孤状):1.0mm
である。
【0198】
実施例2の「整流駒111」について、
図47、
図48及び
図68を参照して説明する。
実施例2の「整流駒111」は、
液絞り穴117の総穴数:48個
液絞り穴117の穴直径da:0.6mm(板表平面114Aの開口)
液絞り穴117の穴直径db:1.0mm(板裏平面114Bの開口)
円CGの円半径r6:2.0mm
円CHの円半径r7:4.0mm
円CIの円半径r8:6.0mm
円CMの円半径r9:9.0mm
円CG上に配置した液絞り穴117の穴数:4穴
(各整流駒板116の間に1穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CH上に配置した液絞り穴117の穴数:8穴
(各整流駒板116の間に2穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CI上に配置した液絞り穴117の穴数:16穴
(各整流駒板116の間に4穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CM上に配置した液絞り穴117の穴数:20穴
(各整流駒板116の間に5穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
である。
実施例2の「整流駒111」は、整流駒111の駒高さ、整流駒板116の枚数、整流駒板116の板幅HS、整流駒板116の板長LS、整流駒板116の板厚TS、流れ傾斜面118の半径rX(孤状)について、実施例1の「整流駒111」と同一である。
【0199】
実施例3の「整流駒111」について、
図47、
図48及び
図69を参照して説明する。
実施例3の「整流駒111」は、
液絞り穴117の総穴数:52個
液絞り穴117の穴直径da:0.6mm(板表平面114Aの開口)
液絞り穴117の穴直径db:1.0mm(板裏平面114Bの開口)
円CGの円半径r6:2.0mm
円CHの円半径r7:4.0mm
円CIの円半径r8:6.0mm
円CMの円半径r9:9.0mm
円CG上に配置した液絞り穴117の穴数:4穴
(各整流駒板116の間に1穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CH上に配置した液絞り穴117の穴数:8穴
(各整流駒板116の間に2穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CI上に配置した液絞り穴117の穴数:16穴
(各整流駒板116の間に4穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
円CM上に配置した液絞り穴117の穴数:24穴
(各整流駒板116の間に6穴、整流ノズル円板114の周方向に等ピッチで配置)
である。
実施例3の「整流駒111」は、整流駒111の駒高さ、整流駒板116の枚数、整流駒板116の板幅HS、整流駒板116の板長LS、整流駒板116の板厚TS、流れ傾斜面118の半径rX(孤状)について、実施例1の「整流駒111」と同一である。
【0200】
比較例1の「整流駒」は、実施例1、実施例1及び実施例3の「整流駒」のように、整流ノズル円板に整流駒板を設けていない、「整流駒板無しの整流駒」である。
比較例1の「整流駒」は、液絞り穴の数穴数、液絞り穴の穴直径、各円CG〜CIの円半径r6〜r8、及び各円CG〜CI上に配置した液絞り穴の穴数は、実施例1と同一とした。
【0201】
(3)空気導入路
「空気導入路112」は、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1で共通(同一)とした。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の「空気導入路112」について、
図43及び
図44を参照して説明する。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の「空気導入路112」は、
空気導入路の穴数:3穴
円CJの円半径:12.25mm
である。
各空気導入路112は、円CJ上に配置して、円CJ(散水ノズル3)の周方向に角度:120度の等間隔(等ピッチ)を隔てて配置した。
【0202】
(4)気泡混入空所、及び混入隙間
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の「整流駒」は、
図50及び
図51で説明したと同様に、気泡混入空所BR内(散水円筒部97内)に挿入して、散水ノズル3に固定した。
【0203】
「気泡混入空所BR」は、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1で共通(同一)とした。
気泡混入空所の穴直径d5:6.2mm
気泡混入空所の穴長LK:7.0mm
である。
【0204】
「混入隙間GP」は、実施例1、実施例2及び実施例3で共通(同一)とした。
混入隙間GP:2.8mm
である。
【0205】
(5)空気導入路の配置、及び開口寸法
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の「空気導入路」は、
図44及び
図51で説明したと同様に、整流ノズル円板114(板表平面114A)に隣接して開口した。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の「空気導入路」は、
開口幅AH:5.05mm
開口高さAL:0.8mm
である。
なお、開口幅は、散水円筒部の周方向の寸法である。開口高さは、散水円筒部の筒中心線の方向の寸法である。
【0206】
(6)液体、液体の静液圧(静水圧)及び給液量(給水量)
「液体」、「液体の静液圧(静水圧)」、及び「給液量(給水量)」は、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1で同一である。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1は、
液体:水道水(水)、
液体(水)の静液圧(静水圧):0.2MPa(メガパスカル)
液体(水)の給液量(給水量):9.2リット/分(毎分、9,2リットル)
である。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1では、「静水圧」:0.2MPa及び「給水量」:9.2リット/分の水道水を流入路に流入して、各気泡液噴射穴から噴射した。
【0207】
(7)気泡数量の測定
『シャワー試験』は、各気泡液噴射穴から気泡混入水を噴射して、気泡混入水に混入された気泡数量を測定した。
【0208】
実施例1では、気泡混入水:8リット/分、10リット/分について、マイクロ単位の気泡(マイクロバブル)、及びナノ単位の気泡(ウルトラファンバブル)の気泡数量(バブル数量)を測定した。
実施例2では、気泡混入水:10リット/分について、マイクロバブル及びウルトラファインバブルの気泡数量(バブル数量)を測定した。
実施例3では、気泡混入水:10リット/分について、マイクロバブル及びウルトラファインバブルの気泡数量(バブル数量)を測定した。
比較例1では、気泡混入水:10リットル/分について、マイクロバブル及びウルトラファインバブルの気泡数量(バブル数量)を測定した。
【0209】
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1では、気泡混入水のミリリットル(ml)当たりに含まれる気泡数量(バルブ数量)を測定した。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1では、マイクロバブル総数量、最大マイクロバブル数量となるマイクロバブル直径を測定した。
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1では、ウルトラファインバブル総数量、及び最大ウルトラファインバブル数量となるウルトラファインバブル直径を測定した。
実施例1では、最小マイクロバブル直径、及び最小マイクロバブル直径となるマイクロバブル数量を測定した。
【0210】
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1について、マイクロバブルの測定結果を「表1」に示す。
【0211】
【表1】
【0212】
実施例1では、最小マイクロバブル直径:4.44マイクロメートル(μm)であって、最小マイクロバブル数量:1200個/ミリリットルである。
【0213】
実施例1は、「表1」に示すように、10リットル/分において、最大数量のマイクロバブル直径:28.67マイクロメートル(μm)、最大マイクロバブル数量:6060個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:8492個/ミリリットルである。
実施例1は、「表1」に示すように、8リットル/分において、最大数量のマイクロバブル最大直径:29.12マイクロメートル(μm)、最大マイクロバブル数量:3918個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:4634個/ミリリットルである。
実施例2は、「表1」に示すように、最大数量のマイクロバブル直径:27.92マイクロメートル(μm)、最大マイクロバブル数量:2653個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:3509個/ミリリットルである。
実施例3は、「表1」に示すように、最大数量のマイクロバブル直径:27.92マイクロメール(μm)、最大マイクロバブル数量:4707個/ミリリットル、最大マイクロバブル数量:4707個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:6023個/ミリリットルである。
比較例1は、「表1」に示すように、最大数量のマイクロバブル直径:7.19マイクロメール(μm)、最大マイクロバブル数量:595個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:1722個/ミリリットルである。
実施例1、実施例2及び実施例3では、比較例1と比較して、最大マイクロバブル数量となるマイクルバルブ直径を大径にできる。
実施例1、実施例2及び実施例3では、比較例1と比較して、十分な最大数量のマイクロバブルを水(液体)に混入できる。特に、実施例1は、10リットル/分において、最大数量のマイクロバブル直径:28.67マイクロメートル(μm)、最大マイクロバブル数量:6060個/ミリリットルであって、実施例2、実施例3及び比較例1と比較して、十分な最大数量のマイクロバブルを水(液体)に混入でき、顕著な効果が期待できる。
実施例1、実施例2及び実施例3では、比較例1と比較して、十分なマイクロバブルを水(液体)に混入できる。
これにより、実施例1、実施例2及び実施例3の「整流駒」のように、整流ノズル円板114に複数の整流駒板116を設けることで、十分なマイクロバブルを水(液)に混入できる。
【0214】
実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1について、ウルトラファインバブルの測定結果を「表2」に示す。
【0215】
【表2】
【0216】
実施例1は、「表2」に示すように、10リットル/分において、最大数量のウルトラファインバブル直径:98ナノメートル(nm)、最大ウルトラファインバブル数量:14万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:2700万個/ミリリットルである。
実施例1は、「表2」に示すように、8リットル/分において、最大数量のウルトラファインバブル直径:136.9ナノメートル(nm)、最大ウルトラファインバブル数量:73万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:1300万個/ミリリットルである。
実施例2は、「表2」に示すように、最大数量のウルトラファインバブル直径:134.5ナノメートル(nm)、最大ウルトラファインバブル数量:29万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:540万個/ミリリットルである。
実施例3は、「表2」に示すように、最大数量のウルトラファインバブル直径:128.8ナノメートル(nm)、最大ウルトラファインバブル数量:16万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:380万個/ミリリットルである。
比較例1は、「表2」に示すように、最大数量のウルトラファインバブル直径:150.8ナノメートル(nm)、最大ウルトラファインバブル数量:44万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:650万個/ミリリットルである。
実施例1、実施例2及び実施例3では、最大数量のウルトラファインバブル直径:90〜136.9ナノメートル、最大ウルトラファインバブル数量:14万個〜73万個/ミリリットルであって、十分な最大数量のウルトラファインバブルを水(液体)に混入できる。
実施例1、実施例2及び実施例3では、ウルトラファインバブル総数量:73万個〜2700万個/ミリリットルであって、十分なウルトラファインバブルを水(液体)に混入できる。
特に、実施例1では、実施例2、実施例3及び比較例1と比較して、十分な最大数量のウルトラファインバブルを水(液体)に混入できる。
実施例1では、実施例2、実施例3及び比較例1と比較して、十分なウルトラファインバブル総数量のウルトラファインバブルを水(液体)に混入できる。
【0217】
<2>『ミスト試験』
ミスト試験は、実施例4及び比較例2の態様で実施した。
【0218】
(1)ミスト絞り穴
「ミスト絞り穴」は、実施例4及び比較例2で共通(同一)とした。
実施例4及び比較例2の「ミスト絞り穴121(円錐穴)」について、
図43及び
図44を参照して説明する。
実施例4の「ミスト絞り穴121」は、
ミスト絞り穴121の穴数:12穴
円CKの円半径:18.4mm
ミスト絞り穴121の穴直径dM:0.96mm(板表面96Aの開口)
ミスト絞り穴121の穴直径dF:4.0mm(板裏平面96Bの開口)
ミスト絞り穴121の穴長:5.8mm
である。
各ミスト絞り穴121は、円CK上に配置して、円CK(散水ノズル3)の周方向に角度:30度の等間隔(等ピッチ)を隔てて配置した。
【0219】
(2)ミストガイド(円錐渦巻き)、及びガイドリング
実施例4の「ミストガイド124」について、
図52乃至
図55を参照して説明する。
実施例4の「ミストガイド124」は、
ミストガイド数:12個
渦巻き面の面数:2面(第1及び第2渦巻き面)
ガイド高さGL:3.5mm
最大底幅GH:8.95mm
ガイドリング123の円CLのリング直径D8:18.4mm
である。
各ミストガイド124は、円錐中心線Lを円CLに位置して、ガイドリング123に一体に形成した。各ミストガイド124は、円CLの周方向に角度:30度の等間隔を隔てて、ガイドリング123上に配置した。
各ミストガイド124は、円錐上面124Aから各ミスト絞り穴121に挿入して、円錐側面124C及びミスト絞り穴121の円錐内周面121Aの間に隙間を隔てて、各ミスト絞り穴121内に装着した。
これにより、各ミストガイド124を散水ノズル3(散水ノズル板96)に装着して、第1及び第2渦巻き面127,128及び各ミスト絞り穴121の円錐内周面121Aの間に、第1及び第2ミスト流路δ1,δ2を形成した。
【0220】
比較例2は、各ミスト絞り穴内にミストガイドを挿入しない、「ミストガイド無し」のミスト発生手段である。
【0221】
(3)液体、液体の静液圧(静水圧)、及び給液量(給水量)
実施例4及び比較例2は、
液体:水道水(水)
液体(水)の静液圧(静水圧):0.2MPa(メガパスカル)
液体(水)の給液量(給水量):7.4リット/分(毎分、7,4リットル)
である。
実施例4及び比較例2では、「静水圧」:0.2MPa及び「給水量」:7.4リット/分の水道水を流入路に流入して、各ミスト絞り穴から噴射した。
【0222】
(4)気泡数量の測定
『ミスト試験』では、各ミスト絞り穴から噴射したミスト状の水滴(液滴)に混入された気泡数量を測定した。
【0223】
実施例4及び比較例2では、ミスト状の水滴:4リットル/分について、マイクロ単位の気泡(マイクロバブル)、及びナノ単位の気泡(ウルトラファインバブル)の総数量を測定した。
実施例4及び比較例2では、ミスト状の水滴のミリリットル(ml)当たりに含まれる気泡数量(バブル数量)を測定した。
実施例4及び比較例2では、ウルトラファインバブル総数量、及び最大ウルトラファインバブル数量となるウルトラファインバブル直径を測定した。
【0224】
実施例4及び比較例2について、マイクロバブルの測定結果を「表3」に示す。
【0225】
【表3】
【0226】
実施例4では、「表3」に示すように、最大数量のマイクロバブル直径:11.52マイクロメートル、最大マイクロバブル数量:21079個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:27022個/ミリリットルである。
比較例2は、「表3」に示すように、最大数量のマイクロバブル直径:3.24マイクロメートル、最大マイクロバブル数量:1680個/ミリリットル、マイクロバブル総数量:2637個/ミリリットルである。
実施例4では、比較例2と比較して、十分な最大数量のマイクロバブルをミスト状の水滴(液滴)に混入できる。
実施例4では、比較例2と比較して、十分なマイクロバブル総数量のマイクロバブルをミスト状の水滴(液滴)に混入できる。
これにより、『ミスト試験』では、各ミスト絞り穴内に円錐渦巻き状(円錐台渦巻き状)のミストガイドを装着することで、十分なマイクロバブルをミスト状の水滴(液滴)に混入できる。
【0227】
実施例4及び比較例2について、ウルトラファインバブルの計測結果を「表4」に示す。
【0228】
【表4】
【0229】
実施例4では、「表4」に示すように、最大数量のウルトラファインバブル直径:124.1ナノメートル、最大ウルトラファインバブル数量:71万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:1400万個/ミリリットルである。
比較例2は、「表4」に示すように、最大数量のウルトラファインバブル直径:128.1ナノメートル、最大ウルトラファインバブル数量:36万個/ミリリットル、ウルトラファインバブル総数量:660万個/ミリリットルである。
実施例4では、比較例2と比較して、十分な最大数量のウルトラファインバブルをミスト状の水滴(液滴)に混入できる。
実施例4では、比較例2と比較して、十分なウルトラファインバブル総数量のウルトラファインバブルをミスト状の水滴(液滴)に混入できる。