特許第6719148号(P6719148)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6719148
(24)【登録日】2020年6月18日
(45)【発行日】2020年7月8日
(54)【発明の名称】タワー式の追跡型太陽光キャッチャー
(51)【国際特許分類】
   H02S 20/32 20140101AFI20200629BHJP
   H02S 30/20 20140101ALI20200629BHJP
   F16H 37/12 20060101ALI20200629BHJP
   F16H 25/20 20060101ALI20200629BHJP
【FI】
   H02S20/32
   H02S30/20
   F16H37/12 Z
   F16H25/20 Z
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-123569(P2019-123569)
(22)【出願日】2019年7月2日
【審査請求日】2019年8月1日
(31)【優先権主張番号】201910473883.0
(32)【優先日】2019年6月2日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519210217
【氏名又は名称】上海美翰灯具有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】楼▲てん▼涯
【審査官】 五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0294871(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0122722(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 20/00−20/32
F16H 25/20
F16H 37/12
H02S 30/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、台座とタワー式ベースとを含み、前記タワー式ベースの上端面にはタワー式太陽光吸収機構が取り付けられ、前記タワー式太陽光吸収機構は前記タワー式ベースの上端面に固定的に連結された第一ソーラーパネルを含み、前記第一ソーラーパネルの中には上方に開口した第一収納溝が形成されており、前記第一収納溝の中には第二ソーラーパネルが設置され、前記第二ソーラーパネルの中には前記第二ソーラーパネルの上下端面を貫通している第二収納溝が形成されており、前記第二収納溝の中には第三ソーラーパネルが設置され、前記第二ソーラーパネルが前記第三ソーラーパネルで上下にスライドでき、前記第一ソーラーパネルが前記第二ソーラーパネルと前記第三ソーラーパネルとに砂嵐を遮ることができ、前記第三ソーラーパネルの中にはネジ山ブロックが固定的に設置され、前記ネジ山ブロックの中には昇降軸がネジ山によって噛み合っており、前記ネジ山ブロックと前記昇降軸とがネジ山によって噛み合うことによって前記第三ソーラーパネルと前記第二ソーラーパネルとを連動させて前記第一ソーラーパネルの中から伸ばすことができ、また前記第三ソーラーパネルが上昇した後、前記第二ソーラーパネルが自身の重力によって前記第三ソーラーパネルに対してスライドし、それによって前記第三ソーラーパネルと、前記第二ソーラーパネルと、前記第一ソーラーパネルとが上から下までタワー式収縮の機構を形成して多くの日差しを得、
前記台座の中には上方に開口した回転溝が形成されており、前記回転溝の中には太陽光追跡機構が設置され、前記太陽光追跡機構は前記回転溝の後端壁に固定された円形ギヤブロックを含み、前記タワー式ベースの中には前記円形ギヤブロックと噛み合っている運動ギヤが回転できるように設置され、前記運動ギヤが回転する時に前記タワー式ベースを連動させて前記円形ギヤブロックを回って左右に運動させ、それによって前記タワー式太陽光吸収機構が太陽角度の変化と共に回転してよりよい日差しを得ることができ、
前記タワー式ベースの中には下方に開口した伝動溝が形成されており、前記伝動溝の中には前記タワー式太陽光吸収機構が完全に広げられた後に前記太陽光追跡機構を始動する伝動機構が取り付けられたことを特徴とするタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項2】
前記タワー式太陽光吸収機構はまた前記ネジ山ブロックの右端面と固定的に連結された横ロッドを含み、前記横ロッドの右端が前記第三ソーラーパネルと固定的に連結され、前記昇降軸と前記タワー式ベースとの間が回転できるように連結され、前記昇降軸の下端が前記伝動溝の中に位置しており、且つ前記昇降軸の下端には底部ベベルギヤが固定的に設置され、前記第二収納溝の右端壁の中には左方に開口した移動溝が形成されており、前記移動溝の中には移動ブロックがスライドできるように設置され、前記移動ブロックの左端面には左端が前記第三ソーラーパネルと固定的に連結された移動ロッドが固定的に設置され、前記第一収納溝の下端壁には鉛直ロッドが固定的に設置され、前記鉛直ロッドの上端が外部空間に位置しており、前記鉛直ロッドの中には円形溝が形成されており、前記円形溝の中には半円ブロックが固定的に設置され、前記円形溝の右端壁には左端が外部空間の中に位置している回転軸が回転できるように設置され、前記回転軸には止めブロックが固定的に設置され、前記止めブロックと前記半円ブロックとが弧状ばねによって固定的に連結され、前記回転軸の左端には短ロッドが固定的に設置されたことを特徴とする請求項1に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項3】
前記太陽光追跡機構はまた前記回転溝の後端壁の中に位置している弧状溝を含み、前記弧状溝の前端壁が前記回転溝に連通しており、前記弧状溝の中には前端が前記回転溝の中に位置している弧状ブロックがスライドできるように設置され、前記弧状ブロックの前端が前記タワー式ベースと固定的に連結され、前記円形ギヤブロックの前端面には円柱ブロックが固定的に設置され、前記円柱ブロックには環状ブロックがスライドできるように設置され、前記環状ブロックには斜めロッドが左右対称的に固定的に設置され、前記斜めロッドの上端が前記タワー式ベースの下端面と固定的に連結され、前記伝動溝の右端壁には横向き軸が回転できるように設置され、前記横向き軸には出力ギヤが固定的に設置され、前記横向き軸の左端には出力ベベルギヤが固定的に設置され、前記伝動溝の後端壁には中心軸が回転できるように設置され、前記中心軸には前記運動ギヤと運動ベベルギヤとが固定的に設置され、前記運動ベベルギヤが前記運動ギヤの前側に位置しており、前記運動ベベルギヤが前記出力ベベルギヤと噛み合って伝動することを特徴とする請求項2に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項4】
前記太陽光追跡機構の上側には駆動機構が設置され、前記駆動機構は前記伝動溝の右端壁の中に位置している弾性溝を含み、前記弾性溝の左端壁が前記伝動溝に連通しており、前記弾性溝の下端壁には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねの上端には前記弾性溝とスライドできるように連結された弾性ブロックが固定的に設置され、前記弾性ブロックの左端が前記伝動溝の中に位置しており、前記弾性ブロックの上端面には鉄ブロックが固定的に設置され、前記弾性溝の上端壁には電磁石が固定的に取り付けられ、前記弾性ブロックの左端には駆動モーターが固定的に設置され、前記駆動モーターの左端面には駆動軸が動力が伝達できるように連結され、前記駆動軸には駆動ギヤが固定され、前記駆動軸の左端には前記底部ベベルギヤと噛合によって伝動する駆動ベベルギヤが固定され、前記弾性ブロックの上端には伝動ロッドが固定的に設置されたことを特徴とする請求項3に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項5】
前記伝動機構は前記伝動溝の後端壁と回転できるように連結された太軸を含み、前記太軸には大ギヤと円形ブロックとが固定的に設置され、前記円形ブロックが前記大ギヤの前側に位置しており、前記円形ブロックの中には下方に開口した鉛直溝が形成されており、前記伝動溝の左端壁の中には右方に開口した弾力溝が形成されており、前記弾力溝の下端壁には弾力ばねが固定的に設置され、前記弾力ばねの上端には前記弾力溝とスライドできるように連結された弾力ブロックが固定的に設置され、前記弾力ブロックの右端が前記伝動溝の中に位置しており、且つ前記弾力ブロックの右端には弾力ラックが固定的に設置され、前記弾力ラックの上端が前記第一収納溝の中に位置しており、前記弾力ラックが前記大ギヤと噛み合って伝動することを特徴とする請求項4に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項6】
前記弾力ばねが圧縮状態にあり、前記第三ソーラーパネルが上昇すると、前記弾力ばねが上方へ復帰して前記弾力ラックを上昇連動させることを特徴とする請求項5に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項7】
前記半円ブロックが前記止めブロックを阻止するため、前記短ロッドが一方向にしか回転できないことを特徴とする請求項6に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【請求項8】
前記弾性ばねが引っ張り状態にあり、前記弾力溝が百八十度回転した時、前記弾性ばねが下方へ復帰して前記伝動ロッドを連動させて前記鉛直溝の中に入らせ、それによって前記駆動ベベルギヤが前記底部ベベルギヤとの噛み合いから離脱し、また前記駆動ギヤが前記出力ギヤと噛み合うことを特徴とする請求項7に記載のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタワー式の追跡型太陽光キャッチャーに関わり、主に太陽エネルギー設備分野に関わる。
【背景技術】
【0002】
太陽エネルギーはかなり普遍的で、且つクリーンなエネルギーであり、貯蔵量がいくら取っても取り尽くせないとも言え、今の太陽光の利用設備が広い野外に配置される必要があり、それによってよりよい日差しを得ることができ、しかし砂漠などの地方は砂嵐の襲撃を受けやすくて装置は太陽光を吸収する効率が低くて傷つきやすく、また装置は一般的に平らな板のような構造又は曲面構造であり、太陽光を吸収する面積が小さく、太陽光の使用率が低い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106016790号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の解決する技術問題はタワー式の追跡型太陽光キャッチャーを提供し、太陽光キャッチャーの太陽光を吸収する面積が小さく、侵食されやすいことを克服する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の技術プランによって実現される。
【0006】
本発明のタワー式の追跡型太陽光キャッチャーの機械の内部構成略図をあわせ、本装置は台座とタワー式ベースとを含み、前記タワー式ベースの上端面にはタワー式太陽光吸収機構が取り付けられ、前記タワー式太陽光吸収機構は前記タワー式ベースの上端面に固定的に連結された第一ソーラーパネルを含み、前記第一ソーラーパネルの中には上方に開口した第一収納溝が形成されており、前記第一収納溝の中には第二ソーラーパネルが設置され、前記第二ソーラーパネルの中には前記第二ソーラーパネルの上下端面を貫通している第二収納溝が形成されており、前記第二収納溝の中には第三ソーラーパネルが設置され、前記第二ソーラーパネルが前記第三ソーラーパネルで上下にスライドでき、前記第一ソーラーパネルが前記第二ソーラーパネルと前記第三ソーラーパネルとに砂嵐を遮ることができ、前記第三ソーラーパネルの中にはネジ山ブロックが固定的に設置され、前記ネジ山ブロックの中には昇降軸がネジ山によって噛み合っており、前記ネジ山ブロックと前記昇降軸とがネジ山によって噛み合うことによって前記第三ソーラーパネルと前記第二ソーラーパネルとを連動させて前記第一ソーラーパネルの中から伸ばすことができ、また前記第三ソーラーパネルが上昇した後、前記第二ソーラーパネルが自身の重力によって前記第三ソーラーパネルに対してスライドし、それによって前記第三ソーラーパネルと、前記第二ソーラーパネルと、前記第一ソーラーパネルとが上から下までタワー式収縮の機構を形成して多くの日差しを得る。
【0007】
前記台座の中には上方に開口した回転溝が形成されており、前記回転溝の中には太陽光追跡機構が設置され、前記太陽光追跡機構は前記回転溝の後端壁に固定された円形ギヤブロックを含み、前記タワー式ベースの中には前記円形ギヤブロックと噛み合っている運動ギヤが回転できるように設置され、前記運動ギヤが回転する時に前記タワー式ベースを連動させて前記円形ギヤブロックを回って左右に運動させ、それによって前記タワー式太陽光吸収機構が太陽角度の変化と共に回転してよりよい日差しを得ることができる。
【0008】
前記タワー式ベースの中には下方に開口した伝動溝が形成されており、前記伝動溝の中には前記タワー式太陽光吸収機構が完全に広げられた後に前記太陽光追跡機構を始動する伝動機構が取り付けられた。
【0009】
好ましくは、前記タワー式太陽光吸収機構はまた前記ネジ山ブロックの右端面と固定的に連結された横ロッドを含み、前記横ロッドの右端が前記第三ソーラーパネルと固定的に連結され、前記昇降軸と前記タワー式ベースとの間が回転できるように連結され、前記昇降軸の下端が前記伝動溝の中に位置しており、且つ前記昇降軸の下端には底部ベベルギヤが固定的に設置され、前記第二収納溝の右端壁の中には左方に開口した移動溝が形成されており、前記移動溝の中には移動ブロックがスライドできるように設置され、前記移動ブロックの左端面には左端が前記第三ソーラーパネルと固定的に連結された移動ロッドが固定的に設置され、前記第一収納溝の下端壁には鉛直ロッドが固定的に設置され、前記鉛直ロッドの上端が外部空間に位置しており、前記鉛直ロッドの中には円形溝が形成されており、前記円形溝の中には半円ブロックが固定的に設置され、前記円形溝の右端壁には左端が外部空間の中に位置している回転軸が回転できるように設置され、前記回転軸には止めブロックが固定的に設置され、前記止めブロックと前記半円ブロックとが弧状ばねによって固定的に連結され、前記回転軸の左端には短ロッドが固定的に設置された。
【0010】
好ましくは、前記太陽光追跡機構はまた前記回転溝の後端壁の中に位置している弧状溝を含み、前記弧状溝の前端壁が前記回転溝に連通しており、前記弧状溝の中には前端が前記回転溝の中に位置している弧状ブロックがスライドできるように設置され、前記弧状ブロックの前端が前記タワー式ベースと固定的に連結され、前記円形ギヤブロックの前端面には円柱ブロックが固定的に設置され、前記円柱ブロックには環状ブロックがスライドできるように設置され、前記環状ブロックには斜めロッドが左右対称的に固定的に設置され、前記斜めロッドの上端が前記タワー式ベースの下端面と固定的に連結され、前記伝動溝の右端壁には横向き軸が回転できるように設置され、前記横向き軸には出力ギヤが固定的に設置され、前記横向き軸の左端には出力ベベルギヤが固定的に設置され、前記伝動溝の後端壁には中心軸が回転できるように設置され、前記中心軸には前記運動ギヤと運動ベベルギヤとが固定的に設置され、前記運動ベベルギヤが前記運動ギヤの前側に位置しており、前記運動ベベルギヤが前記出力ベベルギヤと噛み合って伝動する。
【0011】
好ましくは、前記太陽光追跡機構の上側には駆動機構が設置され、前記駆動機構は前記伝動溝の右端壁の中に位置している弾性溝を含み、前記弾性溝の左端壁が前記伝動溝に連通しており、前記弾性溝の下端壁には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねの上端には前記弾性溝とスライドできるように連結された弾性ブロックが固定的に設置され、前記弾性ブロックの左端が前記伝動溝の中に位置しており、前記弾性ブロックの上端面には鉄ブロックが固定的に設置され、前記弾性溝の上端壁には電磁石が固定的に取り付けられ、前記弾性ブロックの左端には駆動モーターが固定的に設置され、前記駆動モーターの左端面には駆動軸が動力が伝達できるように連結され、前記駆動軸には駆動ギヤが固定され、前記駆動軸の左端には前記底部ベベルギヤと噛合によって伝動する駆動ベベルギヤが固定され、前記弾性ブロックの上端には伝動ロッドが固定的に設置された。
【0012】
好ましくは、前記伝動機構は前記伝動溝の後端壁と回転できるように連結された太軸を含み、前記太軸には大ギヤと円形ブロックとが固定的に設置され、前記円形ブロックが前記大ギヤの前側に位置しており、前記円形ブロックの中には下方に開口した鉛直溝が形成されており、前記伝動溝の左端壁の中には右方に開口した弾力溝が形成されており、前記弾力溝の下端壁には弾力ばねが固定的に設置され、前記弾力ばねの上端には前記弾力溝とスライドできるように連結された弾力ブロックが固定的に設置され、前記弾力ブロックの右端が前記伝動溝の中に位置しており、且つ前記弾力ブロックの右端には弾力ラックが固定的に設置され、前記弾力ラックの上端が前記第一収納溝の中に位置しており、前記弾力ラックが前記大ギヤと噛み合って伝動する。
【0013】
好ましくは、前記弾力ばねが圧縮状態にあり、前記第三ソーラーパネルが上昇すると、前記弾力ばねが上方へ復帰して前記弾力ラックを上昇連動させる。
【0014】
好ましくは、前記半円ブロックが前記止めブロックを阻止するため、前記短ロッドが一方向にしか回転できない。
【0015】
好ましくは、前記弾性ばねが引っ張り状態にあり、前記弾力溝が百八十度回転した時、前記弾性ばねが下方へ復帰して前記伝動ロッドを連動させて前記鉛直溝の中に入らせ、それによって前記駆動ベベルギヤが前記底部ベベルギヤとの噛み合いから離脱し、また前記駆動ギヤが前記出力ギヤと噛み合う。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は:装置を使用しない時に小さい体積に収縮でき、砂嵐が装置を覆う又は襲撃することを減少し、装置の寿命を伸ばし、装置を使用する時にタワー式構造に広がることができ、より大きい日差し面積を獲得し、より多くの太陽光エネルギーを吸収し、また装置は太陽と共に回転しでき、よりよい日差し角度を獲得し、総合的によい太陽光エネルギーを吸収して野外の環境に対応する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
下記に図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0018】
図1図1は本発明のタワー式の追跡型太陽光キャッチャー全体の全断面の正面構造略図
図2図2図1の中のA―A方向の略図
図3図3図1の中のCのところの拡大略図
図4図4図1の中のB―B方向の略図
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜4に説明したタワー式の追跡型太陽光キャッチャーの機械の内部構成略図をあわせ、本装置は台座10とタワー式ベース69とを含み、前記タワー式ベース69の上端面にはタワー式太陽光吸収機構82が取り付けられ、前記タワー式太陽光吸収機構82は前記タワー式ベース69の上端面に固定的に連結された第一ソーラーパネル23を含み、前記第一ソーラーパネル23の中には上方に開口した第一収納溝25が形成されており、前記第一収納溝25の中には第二ソーラーパネル24が設置され、前記第二ソーラーパネル24の中には前記第二ソーラーパネル24の上下端面を貫通している第二収納溝26が形成されており、前記第二収納溝26の中には第三ソーラーパネル35が設置され、前記第二ソーラーパネル24が前記第三ソーラーパネル35で上下にスライドでき、前記第一ソーラーパネル23が前記第二ソーラーパネル24と前記第三ソーラーパネル35とに砂嵐を遮ることができ、前記第三ソーラーパネル35の中にはネジ山ブロック32が固定的に設置され、前記ネジ山ブロック32の中には昇降軸31がネジ山によって噛み合っており、前記ネジ山ブロック32と前記昇降軸31とがネジ山によって噛み合うことによって前記第三ソーラーパネル35と前記第二ソーラーパネル24とを連動させて前記第一ソーラーパネル23の中から伸ばすことができ、また前記第三ソーラーパネル35が上昇した後、前記第二ソーラーパネル24が自身の重力によって前記第三ソーラーパネル35に対してスライドし、それによって前記第三ソーラーパネル35と、前記第二ソーラーパネル24と、前記第一ソーラーパネル23とが上から下までタワー式収縮の機構を形成して多くの日差しを得る。
【0020】
前記台座10の中には上方に開口した回転溝49が形成されており、前記回転溝49の中には太陽光追跡機構80が設置され、前記太陽光追跡機構80は前記回転溝49の後端壁に固定された円形ギヤブロック45を含み、前記タワー式ベース69の中には前記円形ギヤブロック45と噛み合っている運動ギヤ48が回転できるように設置され、前記運動ギヤ48が回転する時に前記タワー式ベース69を連動させて前記円形ギヤブロック45を回って左右に運動させ、それによって前記タワー式太陽光吸収機構82が太陽角度の変化と共に回転してよりよい日差しを得ることができる。
【0021】
前記タワー式ベース69の中には下方に開口した伝動溝40が形成されており、前記伝動溝40の中には前記タワー式太陽光吸収機構82が完全に広げられた後に前記太陽光追跡機構80を始動する伝動機構81が取り付けられた。
【0022】
更に、前記タワー式太陽光吸収機構82について詳しい説明し、前記タワー式太陽光吸収機構82はまた前記ネジ山ブロック32の右端面と固定的に連結された横ロッド34を含み、前記横ロッド34の右端が前記第三ソーラーパネル35と固定的に連結され、前記昇降軸31と前記タワー式ベース69との間が回転できるように連結され、前記昇降軸31の下端が前記伝動溝40の中に位置しており、且つ前記昇降軸31の下端には底部ベベルギヤ27が固定的に設置され、前記第二収納溝26の右端壁の中には左方に開口した移動溝36が形成されており、前記移動溝36の中には移動ブロック38がスライドできるように設置され、前記移動ブロック38の左端面には左端が前記第三ソーラーパネル35と固定的に連結された移動ロッド37が固定的に設置され、前記第一収納溝25の下端壁には鉛直ロッド28が固定的に設置され、前記鉛直ロッド28の上端が外部空間に位置しており、前記鉛直ロッド28の中には円形溝52が形成されており、前記円形溝52の中には半円ブロック53が固定的に設置され、前記円形溝52の右端壁には左端が外部空間の中に位置している回転軸29が回転できるように設置され、前記回転軸29には止めブロック50が固定的に設置され、前記止めブロック50と前記半円ブロック53とが弧状ばね51によって固定的に連結され、前記回転軸29の左端には短ロッド30が固定的に設置された。
【0023】
更に、前記太陽光追跡機構80について詳しい説明し、前記太陽光追跡機構80はまた前記回転溝49の後端壁の中に位置している弧状溝11を含み、前記弧状溝11の前端壁が前記回転溝49に連通しており、前記弧状溝11の中には前端が前記回転溝49の中に位置している弧状ブロック15がスライドできるように設置され、前記弧状ブロック15の前端が前記タワー式ベース69と固定的に連結され、前記円形ギヤブロック45の前端面には円柱ブロック47が固定的に設置され、前記円柱ブロック47には環状ブロック46がスライドできるように設置され、前記環状ブロック46には斜めロッド44が左右対称的に固定的に設置され、前記斜めロッド44の上端が前記タワー式ベース69の下端面と固定的に連結され、前記伝動溝40の右端壁には横向き軸41が回転できるように設置され、前記横向き軸41には出力ギヤ42が固定的に設置され、前記横向き軸41の左端には出力ベベルギヤ43が固定的に設置され、前記伝動溝40の後端壁には中心軸13が回転できるように設置され、前記中心軸13には前記運動ギヤ48と運動ベベルギヤ12とが固定的に設置され、前記運動ベベルギヤ12が前記運動ギヤ48の前側に位置しており、前記運動ベベルギヤ12が前記出力ベベルギヤ43と噛み合って伝動する。
【0024】
有益なように、前記太陽光追跡機構80の上側には駆動機構83が設置され、前記駆動機構83は前記伝動溝40の右端壁の中に位置している弾性溝61を含み、前記弾性溝61の左端壁が前記伝動溝40に連通しており、前記弾性溝61の下端壁には弾性ばね39が固定的に設置され、前記弾性ばね39の上端には前記弾性溝61とスライドできるように連結された弾性ブロック63が固定的に設置され、前記弾性ブロック63の左端が前記伝動溝40の中に位置しており、前記弾性ブロック63の上端面には鉄ブロック65が固定的に設置され、前記弾性溝61の上端壁には電磁石64が固定的に取り付けられ、前記弾性ブロック63の左端には駆動モーター60が固定的に設置され、前記駆動モーター60の左端面には駆動軸59が動力が伝達できるように連結され、前記駆動軸59には駆動ギヤ58が固定され、前記駆動軸59の左端には前記底部ベベルギヤ27と噛合によって伝動する駆動ベベルギヤ57が固定され、前記弾性ブロック63の上端には伝動ロッド55が固定的に設置された。
【0025】
有益なように、前記伝動機構81は前記伝動溝40の後端壁と回転できるように連結された太軸19を含み、前記太軸19には大ギヤ21と円形ブロック18とが固定的に設置され、前記円形ブロック18が前記大ギヤ21の前側に位置しており、前記円形ブロック18の中には下方に開口した鉛直溝14が形成されており、前記伝動溝40の左端壁の中には右方に開口した弾力溝17が形成されており、前記弾力溝17の下端壁には弾力ばね16が固定的に設置され、前記弾力ばね16の上端には前記弾力溝17とスライドできるように連結された弾力ブロック20が固定的に設置され、前記弾力ブロック20の右端が前記伝動溝40の中に位置しており、且つ前記弾力ブロック20の右端には弾力ラック22が固定的に設置され、前記弾力ラック22の上端が前記第一収納溝25の中に位置しており、前記弾力ラック22が前記大ギヤ21と噛み合って伝動する。
【0026】
有益なように、前記弾力ばね16が圧縮状態にあり、前記第三ソーラーパネル35が上昇すると、前記弾力ばね16が上方へ復帰して前記弾力ラック22を上昇連動させる。
【0027】
有益なように、前記半円ブロック53が前記止めブロック50を阻止するため、前記短ロッド30が一方向にしか回転できない。
【0028】
有益なように、前記弾性ばね39が引っ張り状態にあり、前記弾力溝17が百八十度回転した時、前記弾性ばね39が下方へ復帰して前記伝動ロッド55を連動させて前記鉛直溝14の中に入らせ、それによって前記駆動ベベルギヤ57が前記底部ベベルギヤ27との噛み合いから離脱し、また前記駆動ギヤ58が前記出力ギヤ42と噛み合う。
【0029】
装置全体の機械的動作の順序は:
【0030】
(1)夜に装置を使用しない時、装置は収縮状態にあり、第一ソーラーパネル23が第二ソーラーパネル24と第三ソーラーパネル35とに砂嵐を遮ることができ、装置全体の露出した面積が少ないため、砂嵐が装置を覆う又は襲撃することを減少し、装置の寿命を伸ばす。
【0031】
(2)太陽光を捕捉して吸収し始める時、駆動モーター60を始動し、駆動軸59を回転連動させ、駆動ギヤ58と駆動ベベルギヤ57とが駆動軸59と共に回転し、駆動ベベルギヤ57と底部ベベルギヤ27とが噛み合って伝動することによって、底部ベベルギヤ27を回転連動させ、それによって昇降軸31を回転連動させ、昇降軸31がネジ山ブロック32とネジ山によって連結されることによって、ネジ山ブロック32を上昇連動させることができ、ネジ山ブロック32が横ロッド34を回転連動させ、それによって第三ソーラーパネル35を回転連動させ、横ロッド34が鉛直ロッド28に阻止されるまで運動した時、昇降軸31が第三ソーラーパネル35を上昇連動させ、移動ブロック38が第三ソーラーパネル35と共に上昇し、また移動溝36の中でスライドし、それによって第三ソーラーパネル35と移動ブロック38が広げられる。
【0032】
(3)移動ブロック38が移動溝36の上側に運動すると、第三ソーラーパネル35が第二ソーラーパネル24を連動させて一緒に上昇させ、横ロッド34が鉛直ロッド28から離脱した時、横ロッド34が回転して短ロッド30を回転連動させ、この時に第二ソーラーパネル24も第一ソーラーパネル23の上側に運動し、それによって第一ソーラーパネル23と、第二ソーラーパネル24と、第三ソーラーパネル35とが完全に広げられて太陽光を吸収する。
【0033】
(4)第三ソーラーパネル35が上昇した後、弾力ばね16が復帰し、弾力ラック22を上方へ運動連動させ、弾力ラック22と大ギヤ21とが噛み合って伝動することによって、大ギヤ21を回転連動させ、それによって太軸19を回転連動させ、円形ブロック18が太軸19と共に回転し、鉛直溝14を百八十度回転連動させる。
【0034】
(5)弾性ばね39が復帰し、伝動ロッド55を連動させて鉛直溝14の中に入らせ、駆動ベベルギヤ57と駆動ギヤ58とが伝動ロッド55と共に下降し、それによって駆動ベベルギヤ57が底部ベベルギヤ27との噛み合いから離脱し、底部ベベルギヤ27が回転できなくなり、駆動ギヤ58が出力ギヤ42と噛み合うまで下降し、出力ギヤ42を回転連動させ、それによって横向き軸41を回転連動させ、出力ベベルギヤ43が横向き軸41と共に回転する。
【0035】
(6)出力ベベルギヤ43と運動ベベルギヤ12とが噛み合って伝動することによって、運動ベベルギヤ12を回転連動させ、それによって中心軸13を回転連動させ、運動ギヤ48が中心軸13と共に回転し、運動ギヤ48と円形ギヤブロック45との噛み合いによって、第一ソーラーパネル23と、第二ソーラーパネル24と、第三ソーラーパネル35とが太陽の東から昇り西に落ちること共に左右に回転し、それによって一番よい日差しを得る。
【0036】
(7)完成した後、電磁石64を通電させ、鉄ブロック65を吸引して上昇させて吸着させ、それによって駆動ベベルギヤ57が底部ベベルギヤ27と噛み合い、駆動モーター60を始動して装置を復帰させる。
【0037】
上記は、ただ発明を説明するための技術構想及び特質であり、その目的は本分野を知っている技術員が本発明の内容を理解して実施し、これで発明の保護範囲を限定するものではない。本願の精神実質に基づいての均等な変化又は修飾はいずれも本出願の保護範囲中にカバーすべきである。


【要約】
【課題】本発明はタワー式の追跡型太陽光キャッチャーを開示した。
【解決手段】台座とタワー式ベースとを含み、前記タワー式ベースの上端面にはタワー式太陽光吸収機構が取り付けられ、前記タワー式太陽光吸収機構は前記タワー式ベースの上端面に固定的に連結された第一ソーラーパネルを含み、本装置を使用しない時に小さい体積に収縮でき、砂嵐が装置を覆う又は襲撃することを減少し、装置の寿命を伸ばし、装置を使用する時にタワー式構造に広がることができ、より大きい日差し面積を獲得し、より多くの太陽光エネルギーを吸収し、また装置は太陽と共に回転しでき、よりよい日差し角度を獲得し、総合的によい太陽光エネルギーを吸収して野外の環境に対応する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4