特許第6719398号(P6719398)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特許6719398決定装置、決定方法、及び決定プログラム
<>
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000002
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000003
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000004
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000005
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000006
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000007
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000008
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000009
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000010
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000011
  • 特許6719398-決定装置、決定方法、及び決定プログラム 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6719398
(24)【登録日】2020年6月18日
(45)【発行日】2020年7月8日
(54)【発明の名称】決定装置、決定方法、及び決定プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20200629BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20200629BHJP
【FI】
   G06Q30/06 340
   G06Q30/02 398
【請求項の数】13
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-21662(P2017-21662)
(22)【出願日】2017年2月8日
(65)【公開番号】特開2018-128873(P2018-128873A)
(43)【公開日】2018年8月16日
【審査請求日】2018年11月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 弘宗
(72)【発明者】
【氏名】上森 規央
【審査官】 永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−362539(JP,A)
【文献】 特開2015−028685(JP,A)
【文献】 特開2009−230334(JP,A)
【文献】 特開2014−182437(JP,A)
【文献】 特開2016−177649(JP,A)
【文献】 国際公開第01/067319(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0031470(US,A1)
【文献】 特開2001−250056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報と、記憶部から取得する取得部と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定部と、
を備え
前記取得部は、
前記ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置と、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置とを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得す
ことを特徴とする決定装置。
【請求項2】
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報とを、記憶部から取得する取得部と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し、前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定部と、
を備え
前記取得部は、
前記ユーザへの商品またはサービスを推奨する情報を表示するか否かを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定装置。
【請求項3】
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報とを、記憶部から取得する取得部と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し、前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定部と、
を備え
前記取得部は、
広告を表示するか否かを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記ユーザのデモグラフィック属性に関する情報を含む前記ユーザの属性情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記ユーザの商品またはサービスの購入回数に基づくユーザ分類情報を含む前記ユーザの属性情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記ユーザの所定のサービスにおける会員の種別に関する情報を含む前記ユーザの属性情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項7】
前記取得部は、
複数の色を前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する決定方法であって、
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報と、記憶部から取得する取得工程と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定工程と、
を含み、
前記取得工程は、
前記ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置と、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置とを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定方法。
【請求項9】
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報と、記憶部から取得する取得手順と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させ
前記取得手順は、
前記ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置と、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置とを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得す
ことを特徴とする決定プログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する決定方法であって、
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報とを、記憶部から取得する取得工程と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し、前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定工程と、
を含み、
前記取得工程は、
前記ユーザへの商品またはサービスを推奨する情報を表示するか否かを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定方法。
【請求項11】
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報とを、記憶部から取得する取得手順と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し、前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記取得手順は、
前記ユーザへの商品またはサービスを推奨する情報を表示するか否かを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定プログラム。
【請求項12】
コンピュータが実行する決定方法であって、
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報とを、記憶部から取得する取得工程と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し、前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定工程と、
を含み、
前記取得工程は、
広告を表示するか否かを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定方法。
【請求項13】
ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報とを用いて生成されたモデルであって、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける相関関係を示すモデルと、一のユーザの属性情報とを、記憶部から取得する取得手順と、
前記一のユーザの属性情報を前記モデルに入力し、前記モデルが出力するスコアに基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、前記一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記取得手順は、
広告を表示するか否かを前記複数の選択肢として有する要素を含む前記各要素に関する情報を用いて生成された前記モデルを取得する
ことを特徴とする決定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決定装置、決定方法、及び決定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、例えば、EC(Electronic Commerce)サイトにおいて商品またはサービスを販売する技術が提供されている。例えば、ユーザの商品選択行動にマッチした電子カタログを生成する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−133291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができるとは限らない。例えば、ユーザによって選択されたイメージ画像と一致しまたは類似のイメージを持つ商品画像を電子カタログに用いると決定するだけでは、コンテンツのレイアウトに複数の要素がある場合、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することが難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定する決定装置、決定方法、及び決定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る決定装置は、ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられた前記ユーザの所定の行動有無に関する情報を取得する取得部と、前記ユーザの属性情報と前記レイアウトに関する前記各要素との組合せにおける前記ユーザの所定の行動有無に関する相関関係に基づいて、前記各要素の前記複数の選択肢のうち、一のユーザに前記コンテンツを提供する場合において前記各要素に用いる選択肢を決定する決定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る提供システムの構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る提供装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る提供履歴情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るモデル情報記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るモデルの生成処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.決定処理〕
図1及び図2を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。図1及び図2は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。具体的には、図1は、提供装置100がユーザへ提供するコンテンツのレイアウトの決定に用いるモデルを生成する一例を示す図である。図1では、提供装置100は、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性に基づいてモデルを生成する場合を示す。なお、ここでいうレイアウトに関する要素とは、配置や色などコンテンツの表示態様に関する各種要素を意味するが、詳細は後述する。また、以下では、商品またはサービスを併せて「商品」と記載する場合がある。また、図1では、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10に商品に関する情報(以下、「商品情報」ともいう)を含むコンテンツを提供し、商品情報が表示された商品をユーザが購入したかどうかに関する情報を収集する。すなわち、図1では、提供装置100は、所定の行動として、ユーザによる商品の購入有無を取得し、コンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性の組合せに応じて、コンテンツがユーザに提供された場合に、そのユーザが商品を購入する可能性を示すスコアを予測するモデルを生成する。また、図2は、提供装置100が生成したモデルに基づいて、コンテンツのレイアウトを決定し、ユーザにコンテンツの提供を行う処理を示すが、詳細は後述する。
【0011】
〔提供システムの構成〕
まず、図1図3に示す提供システム1について説明する。図3に示すように、提供システム1は、端末装置10と、ストア装置20と、提供装置100とが含まれる。なお、図1及び図2は、ストア装置20の図示を省略した提供システム1を示す。図3は、実施形態に係る提供システムの構成例を示す図である。なお、図3に示した提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のストア装置20や複数台の提供装置100が含まれてもよい。例えば、端末装置10と、ストア装置20と、提供装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。具体的には、図1では、端末装置10がユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、図1に示す例においては、端末装置10を利用するユーザに応じて、端末装置10を端末装置10−1〜10−5として説明する。例えば、端末装置10−1は、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)により使用される端末装置10である。また、例えば、端末装置10−2は、ユーザID「U2」により識別される(ユーザU2)により使用される端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1〜10−5について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0014】
提供装置100は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおけるユーザの所定の行動有無に関する相関関係に基づいて、各要素の複数の選択肢のうち、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定する決定装置である。例えば、提供装置100は、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。また、提供装置100は、ユーザにコンテンツを提供する情報処理装置である。このように、提供装置100は、所定のコンテンツを端末装置10に提供するコンテンツ提供サービスを提供する。図1の例では、提供装置100は、モデルを用いてレイアウトを決定したコンテンツを端末装置10へ提供する。また、図1に示す例では、提供装置100が電子商取引サービスを提供するものとする。
【0015】
なお、図1では、提供装置100がコンテンツ提供サービスや電子商取引サービスを提供する場合を示すが、外部の情報処理装置がコンテンツ提供サービスや電子商取引サービスを提供する場合、提供装置100はコンテンツ提供サービスや電子商取引サービスを提供しなくてもよい。この場合、提供装置100は、コンテンツ提供サービスや電子商取引サービスを提供する外部の情報処理装置等から各種情報を取得し、コンテンツのレイアウトの決定のみを行ってもよい。
【0016】
ストア装置20は、商品またはサービスの提供元であるストアの所定の管理者によって利用される情報処理装置である。ここでいう提供元とは、例えば、商品またはサービスを提供(販売)するストアである。以下では、提供元が提供する商品またはサービスであって、ユーザに購入された商品またはサービスを購入対象ともいう。例えば、ストアの所定の管理者は、ストア装置20を用いて、電子商取引サービスにおいて販売する商品を追加したり、在庫の管理や価格の設定を行ったりする。また、ストア装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。
【0017】
また、提供装置100は、端末装置10に表示されたコンテンツに含まれる商品を購入したタイミングが所定の条件を満たす場合に、端末装置10を利用するユーザがコンテンツの提供により所定の行動を行ったと判定する。図1の例では、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10における商品情報の表示後所定の期間内に、表示されたコンテンツに含まれる商品を購入した場合、端末装置10を利用するユーザがコンテンツの提供により所定の行動を行ったと判定するものとする。具体的には、図1の例では、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10における商品情報の表示後30分以内に、表示されたコンテンツに含まれる商品を購入した場合、端末装置10を利用するユーザがコンテンツの提供により所定の行動を行ったと判定するものとする。
【0018】
また、図1の例に示す各日時「dt*」中の「dt」に続く「*(*は任意の数値)」は、対応する行動等が行われた日時を示し、日時「dt*」は、「*」の値が大きい程、日付が新しいものとする。例えば、日時「dt21」は、日時「dt11」に比べて、「dt」に続く数値が大きいため、日付がより新しいことを示す。図1に示す例では、日時「dt21」におけるユーザU2へのコンテンツの提供は、日時「dt11」においてユーザU1へのコンテンツの提供よりも後に行われたことを示す。なお、図1の例では、「日時dt11」等のように抽象的に図示するが、「日時dt11」は、「2017年1月25日23時41分32秒」等の具体的な日時が対応するものとする。
【0019】
〔1−1.モデルの生成〕
まず、提供装置100は、多数のユーザが利用する端末装置10へレイアウトに関する要素の選択肢が種々の組合せになるように決定されたコンテンツを提供する。なお、図1の例では、提供装置100は、モデルの生成に用いる情報を収集するために、多数のユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する場合にコンテンツの各要素に用いる選択肢をランダムに決定するものとする。
【0020】
ここで、レイアウトに関する要素とは、コンテンツにおける商品情報等の各種情報の配置や、コンテンツ全体の色調に関する色や、コンテンツにおけるユーザへの商品を推奨する情報(以下、「推奨情報」ともいう)や、コンテンツにおける広告などコンテンツの表示態様に関する各種要素を含む。また、要素の選択肢とは、その要素に関して選択可能な態様を意味する。
【0021】
例えば、要素「配置」における選択肢は、コンテンツの提供先となるユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置や、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置等が選択肢として含まれる。
【0022】
ここでいう、ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置は、そのユーザに特化した個人向けの配置であり、「個人」や「パーソナライズ」と記載する場合がある。例えば、配置「個人」が選択されたコンテンツでは、コンテンツの提供先となるユーザの好みに対応した商品の商品情報が表示される。また、例えば、コンテンツの提供先となるユーザがコンテンツの下部に商品情報が位置する方がそのユーザが商品を購入しやすい場合、配置「個人」が選択されたコンテンツでは、商品情報が下部に表示されてもよい。
【0023】
また、ここでいう、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置は、ユーザ全体での商品の販売状況に基づく配置であり、「売れ筋」と記載する場合がある。例えば、配置「売れ筋」が選択されたコンテンツでは、ユーザ全体で売れ行きが好調な商品の商品情報が表示される。また、例えば、商品情報がコンテンツの上部に位置する方がユーザ全体の商品の売れ行きが良い場合、配置「売れ筋」が選択されたコンテンツでは、商品情報が上部に表示されてもよい。
【0024】
また、例えば、要素「色」における選択肢は、ピンクや青等が選択肢として含まれる。なお、また、例えば、要素「推奨情報」における選択肢は、推奨情報の表示有または表示無が選択肢として含まれる。また、例えば、要素「広告」における選択肢は、広告の表示有または表示無が選択肢として含まれる。図1の例では、説明を簡単にするために、要素「配置」や要素「色」を含む各要素の選択肢は、2つであるものとする。
【0025】
まず、図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1へコンテンツAを提供する(ステップS11−1)。例えば、提供装置100は、日時dt11において、端末装置10−1へコンテンツAを提供する。なお、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1からのコンテンツ要求に応じて、端末装置10−1へコンテンツAを提供してもよい。例えば、提供装置100は、レイアウトの各要素の選択肢をランダムに決定したコンテンツAを端末装置10−1へ提供する。
【0026】
図1の例では、提供装置100は、要素「配置」を「個人」に決定し、要素「色」を「ピンク」に決定し、要素「推奨情報」を「有」に決定し、要素「広告」を「無」に決定する。そして、提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツAを生成する。そして、提供装置100は、生成したコンテンツAをユーザU1が利用する端末装置10−1へ提供する。なお、コンテンツAには、商品「スニーカーY」の商品情報が含まれるものとする。
【0027】
その後、端末装置10−1は、ユーザU1による操作に応じてコンテンツAにおいて商品情報が表示された商品「スニーカーY」の購入処理を行う(ステップS12−1)。例えば、端末装置10−1の画面に表示されたコンテンツAを閲覧したユーザU1は、コンテンツA中の商品「スニーカーY」の商品情報を選択する。例えば、ユーザU1は、端末装置10−1の画面に表示された商品「スニーカーY」の商品情報を指でタッチすることにより、商品「スニーカーY」を選択する。例えば、端末装置10−1は、ユーザU1の操作に応じて、ユーザU1がスニーカーYを購入する意思を示す情報を提供装置100へ送信する。そして、端末装置10−1からユーザU1がスニーカーYを購入する意思を示す情報を取得した提供装置100は、ユーザU1の口座情報等を用いてスニーカーYの決済処理を行ったり、スニーカーYをユーザU1が指定する住所に配送する手続を行ったりする。
【0028】
そして、提供装置100は、ユーザへのコンテンツ提供及びそのユーザの行動有無に関する情報を含む提供履歴情報を収集する(ステップS13)。例えば、提供装置100は、ユーザU1にコンテンツAを提供したことにより、ユーザU1が所定の行動である商品の購入を行ったことを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU1とコンテンツAとの組み合わせを正例として情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU1とコンテンツAとの組み合わせに行動有無「1(有)」を対応づけることにより、ユーザU1のユーザ属性と、コンテンツAのレイアウトの各要素の選択肢との組み合わせが正の相関関係があることを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。
【0029】
図1では、提供装置100は、提供履歴情報記憶部121中の履歴ID「AC11」により識別される提供履歴情報に示すように、日時dt11においてユーザU1にコンテンツAが提供されたことを示す情報を記憶する。図1では、提供装置100は、コンテンツAのレイアウトは、要素「配置」については、「個人(パーソナライズ)」が選択され、要素「色」については、「ピンク」が選択されたこと等を示す情報を記憶する。なお、図1では、図示を省略するが、提供装置100は、コンテンツAのレイアウトは、要素「推奨情報」については、「有」が選択され、要素「広告」については、「無」が選択されたこと等を示す情報を記憶する。また、図1では、提供装置100は、コンテンツAが提供されたユーザU1による所定の行動が「有(1)」であることを示す情報を記憶する。
【0030】
また、図1の例では、提供装置100は、ユーザU2が利用する端末装置10−2へコンテンツBを提供する(ステップS11−2)。例えば、提供装置100は、日時dt21において、端末装置10−2へコンテンツBを提供する。なお、提供装置100は、ユーザU2が利用する端末装置10−2からのコンテンツ要求に応じて、端末装置10−2へコンテンツBを提供してもよい。例えば、提供装置100は、レイアウトの各要素の選択肢をランダムに決定したコンテンツBを端末装置10−2へ提供する。
【0031】
図1の例では、提供装置100は、要素「配置」を「売れ筋」に決定し、要素「色」を「青」に決定し、要素「推奨情報」を「無」に決定し、要素「広告」を「有」に決定する。そして、提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツBを生成する。そして、提供装置100は、生成したコンテンツBをユーザU2が利用する端末装置10−2へ提供する。また、図1の例では、ユーザU2が、コンテンツBが提供された後所定の期間内にコンテンツBに含まれる商品情報に対応する商品を購入したかったものとする。
【0032】
そして、提供装置100は、ユーザへのコンテンツ提供及びそのユーザの行動有無に関する情報を含む提供履歴情報を収集する(ステップS13)。例えば、提供装置100は、ユーザU2にコンテンツBを提供したが、ユーザU2が所定の行動である商品の購入を行わなかったことを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU2とコンテンツBとの組み合わせを負例として情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU2とコンテンツBとの組み合わせに行動有無「0(無)」を対応づけることにより、ユーザU2のユーザ属性と、コンテンツBのレイアウトの各要素の選択肢との組み合わせが負の相関関係があることを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。
【0033】
図1では、提供装置100は、提供履歴情報記憶部121中の履歴ID「AC12」により識別される提供履歴情報に示すように、日時dt21においてユーザU2にコンテンツBが提供されたことを示す情報を記憶する。図1では、提供装置100は、コンテンツBのレイアウトは、要素「配置」については、「売れ筋」が選択され、要素「色」については、「青」が選択されたことを示す情報を記憶する。なお、図1では、図示を省略するが、提供装置100は、コンテンツBのレイアウトは、要素「推奨情報」については、「無」が選択され、要素「広告」については、「有」が選択されたこと等を示す情報を記憶する。また、図1では、提供装置100は、コンテンツBが提供されたユーザU2による所定の行動が「無(0)」であることを示す情報を記憶する。
【0034】
また、図1の例では、提供装置100は、ユーザU3が利用する端末装置10−3へコンテンツCを提供する(ステップS11−3)。例えば、提供装置100は、日時dt31において、端末装置10−3へコンテンツCを提供する。なお、提供装置100は、ユーザU3が利用する端末装置10−3からのコンテンツ要求に応じて、端末装置10−3へコンテンツCを提供してもよい。例えば、提供装置100は、レイアウトの各要素の選択肢をランダムに決定したコンテンツCを端末装置10−3へ提供する。
【0035】
図1の例では、提供装置100は、要素「配置」を「個人」に決定し、要素「色」を「青」に決定し、要素「推奨情報」を「有」に決定し、要素「広告」を「無」に決定する。そして、提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツCを生成する。そして、提供装置100は、生成したコンテンツCをユーザU3が利用する端末装置10−3提供する。なお、コンテンツCには、商品「スニーカーX」の商品情報が含まれるものとする。
【0036】
その後、端末装置10−3は、ユーザU3による操作に応じてコンテンツCにおいて商品情報が表示された商品「スニーカーX」の購入処理を行う(ステップS12−3)。そして、提供装置100は、ユーザへのコンテンツ提供及びそのユーザの行動有無に関する情報を含む提供履歴情報を収集する(ステップS13)。例えば、提供装置100は、ユーザU3にコンテンツCを提供したことにより、ユーザU3が所定の行動である商品の購入を行ったことを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU3とコンテンツCとの組み合わせを正例として情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。
【0037】
また、図1の例では、提供装置100は、ユーザU4が利用する端末装置10−4へコンテンツDを提供する(ステップS11−4)。例えば、提供装置100は、日時dt41において、端末装置10−4へコンテンツDを提供する。なお、提供装置100は、ユーザU4が利用する端末装置10−4からのコンテンツ要求に応じて、端末装置10−4へコンテンツDを提供してもよい。例えば、提供装置100は、レイアウトの各要素の選択肢をランダムに決定したコンテンツDを端末装置10−4へ提供する。
【0038】
図1の例では、提供装置100は、要素「配置」を「個人」に決定し、要素「色」を「青」に決定し、要素「推奨情報」を「無」に決定し、要素「広告」を「有」に決定する。そして、提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツDを生成する。そして、提供装置100は、生成したコンテンツDをユーザU4が利用する端末装置10−4へ提供する。また、図1の例では、ユーザU4が、コンテンツDが提供された後所定の期間内にコンテンツDに含まれる商品情報に対応する商品を購入したかったものとする。
【0039】
そして、提供装置100は、ユーザへのコンテンツ提供及びそのユーザの行動有無に関する情報を含む提供履歴情報を収集する(ステップS13)。例えば、提供装置100は、ユーザU4にコンテンツDを提供したが、ユーザU4が所定の行動である商品の購入を行わなかったことを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU4とコンテンツDとの組み合わせを負例として情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。
【0040】
また、図1の例では、提供装置100は、ユーザU5が利用する端末装置10−5へコンテンツEを提供する(ステップS11−5)。例えば、提供装置100は、日時dt51において、端末装置10−5へコンテンツEを提供する。なお、提供装置100は、ユーザU5が利用する端末装置10−5からのコンテンツ要求に応じて、端末装置10−5へコンテンツEを提供してもよい。例えば、提供装置100は、レイアウトの各要素の選択肢をランダムに決定したコンテンツEを端末装置10−5へ提供する。
【0041】
図1の例では、提供装置100は、要素「配置」を「売れ筋」に決定し、要素「色」を「ピンク」に決定し、要素「推奨情報」を「無」に決定し、要素「広告」を「有」に決定する。そして、提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツEを生成する。そして、提供装置100は、生成したコンテンツEをユーザU5が利用する端末装置10−5へ提供する。また、図1の例では、ユーザU5が、コンテンツEが提供された後所定の期間内にコンテンツEに含まれる商品情報に対応する商品を購入したかったものとする。
【0042】
そして、提供装置100は、ユーザへのコンテンツ提供及びそのユーザの行動有無に関する情報を含む提供履歴情報を収集する(ステップS13)。例えば、提供装置100は、ユーザU5にコンテンツEを提供したが、ユーザU5が所定の行動である商品の購入を行わなかったことを示す情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。例えば、提供装置100は、ユーザU5とコンテンツEとの組み合わせを負例として情報を提供履歴情報記憶部121に記憶する。
【0043】
なお、図1の例では、ユーザU1〜U5のみの提供履歴情報について図示するが、提供装置100は、多数のユーザへの多数のコンテンツの提供に関する提供履歴情報を収集する。
【0044】
そして、提供装置100は、収集した提供履歴情報に基づいてモデルを生成する(ステップS14)。例えば、提供装置100は、コンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性の組合せに応じて、コンテンツがユーザに提供された場合に、そのユーザが商品を購入する可能性を示すスコアを予測するモデルM1を生成する。例えば、提供装置100は、コンテンツが提供されたユーザが所定の商品を購入したかどうかに基づいて、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。
【0045】
図1の例では、提供装置100は、提供履歴情報記憶部121に記憶されたコンテンツの提供履歴情報のうち、行動有無が「1」である提供履歴情報のユーザ属性及びコンテンツのレイアウトを正解情報(正例)として、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。また、図1の例では、提供装置100は、提供履歴情報記憶部121に記憶されたコンテンツの提供履歴情報のうち、行動有無が「0」である提供履歴情報のユーザ属性及びコンテンツのレイアウトを不正解情報(負例)として、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。
【0046】
例えば、提供装置100は、モデル情報記憶部124に示すようなモデルM1を生成する。図1に示すモデル情報記憶部124は、モデル情報として、モデルM1等に対応させて「パラメータ」といった項目を有する。また、モデル情報記憶部124は、モデル情報として、各ユーザ属性と各レイアウト要素との組み合わせごとに対応する重みが記憶される。例えば、図1に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、パラメータが「0.5」であることを示す。また、例えば、図1に示す例において、モデル情報記憶部124中の一のユーザ属性(x*)と一のレイアウト要素(y*)とが交差する領域にその2つの素性の組合せに対応する重みが格納される。なお、「x*」及び「y*」における「*」は任意の数を示す。
【0047】
例えば、図1に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、購入回数(x1)と個人・売れ筋(y1)との組合せの重みが「0.7」であることを示す。また、例えば、図1に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、性別(x2)と色(y2)との組合せの重みが「0.2」であることを示す。
【0048】
図1の例では、要素「配置」が「個人」である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、要素「配置」が「売れ筋」である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。また、図1の例では、要素「色」が「ピンク」である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、要素「色」が「青」である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。また、図1の例では、要素「推奨情報」が「有」である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、要素「推奨情報」が「無」である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。また、図1の例では、要素「広告」が「有」である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、要素「広告」が「無」である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。なお、上記の割り当ては適宜変更されてもよい。
【0049】
また、図1の例では、ユーザ属性「購入回数」は、ユーザ属性「購入回数」が100回以上である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、ユーザ属性「購入回数」が100回未満である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。また、図1の例では、ユーザ属性「性別」は、ユーザ属性「性別」が男性である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、ユーザ属性「性別」が女性である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。
【0050】
また、図1の例では、ユーザ属性「年齢」は、ユーザ属性「年齢」が30代以上である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、ユーザ属性「年齢」が20代以下である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。また、図1の例では、ユーザ属性「会員種別」は、ユーザ属性「会員種別」が特別である場合、その要素に対応する素性に「1」が割り当てられ、ユーザ属性「会員種別」が通常である場合、その要素に対応する素性に「0」が割り当てられるものとする。なお、上記の割り当ては適宜変更されてもよい。
【0051】
例えば、提供装置100は、図1中の数式情報fc11に示すように、上述のようなモデルM1を下記の式(1)に基づいて生成する。例えば、提供装置100は、下記の式(1)に示すように、2次の式で表現されるモデルM1を生成する。例えば、提供装置100は、ユーザ属性の各素性と、レイアウトの各素性との全組合せについて重みを導出する。例えば、提供装置100は、ユーザ属性の素性の数が100個であり、レイアウトの素性の数が50個である場合、5000個の組合せの各々について重みを導出する。
【0052】
f = a11・x1・y1+a12・x1・y2+・・・+c …(1)
【0053】
例えば、提供装置100は、正例に対応するユーザの属性及びコンテンツのレイアウトの組合せが入力された場合にスコア「f」の値が大きくなるように、モデルM1を生成する。また、例えば、提供装置100は、負例に対応するユーザの属性及びコンテンツのレイアウトの組合せが入力された場合にスコア「f」の値が小さくなるように、モデルM1を生成する。
【0054】
例えば、上記の式(1)の左辺中のスコア「f」は、設定されたコンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性の組合せに応じて、そのユーザに商品が購入される可能性を示すスコアを示す。例えば、上記の式(1)の右辺中の「a11」は、ユーザ属性の素性である購入回数(x1)と、レイアウトの要素(素性)である個人・売れ筋(y1)との組合せの重みに対応する。例えば、モデルM1においては、「a11」は、重み「0.7」として生成される。なお、上記の式(1)の「c」は、所定のパラメータを示す。
【0055】
例えば、図1に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、ユーザ属性の素性である購入回数(x1)と、レイアウトの要素(素性)である個人・売れ筋(y1)との組合せの重みが「0.7」である。そのため、提供装置100は、ユーザの購入回数に対応する素性が「1」、すなわちユーザの購入回数が100回以上である場合、レイアウトの要素「配置」は「個人」に決定した方が、ユーザが商品を購入する可能性が高くなることを示す。
【0056】
また、例えば、図1に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、ユーザ属性の素性である性別(x2)と、レイアウトの要素(素性)である推奨情報(y3)との組合せの重みが「−0.2」である。そのため、提供装置100は、ユーザの性別に対応する素性が「1」、すなわちユーザの性別が男性である場合、レイアウトの要素「推奨情報」は「無」に決定した方が、ユーザが商品を購入する可能性が高くなることを示す。
【0057】
また、例えば、提供装置100は、スコア「f」を用いた下記の式(2)により、設定されたコンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性の組合せに応じて、そのユーザに商品が購入され得る見込み(可能性の度合い)を予測してもよい。
【0058】
L = 1/(1+e−f) … (2)
【0059】
例えば、上記の式(1)の左辺中の変数「L」は、設定されたコンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性の組合せに応じて、そのユーザに商品が購入され得る見込み(可能性の度合い)を示す。また、例えば、上記の式(2)の右辺中の「f」は、上記の式(1)中のスコア「f」に対応する。また、例えば、上記の式(2)の右辺中の「e」は、ネイピア数(2.71828・・・)に対応する。例えば、上記の式(2)の右辺の分母は「1」に「e」を「マイナスf乗」した値を加算したものである。
【0060】
このように、提供装置100は、購入情報に基づいてモデルを生成する。これにより、提供装置100は、各素性の重みが各カテゴリの商品の販売における各素性に対応する提供態様の影響の大小を示すモデルを生成することができる。なお、提供装置100は、各モデルが出力する値が0〜1の範囲になるように各モデルを正規化してもよい。
【0061】
〔1−1−1.モデル〕
上述した例では、提供装置100が1つのモデルM1を生成する場合を示したが、提供装置100は、複数のモデルを生成してもよい。例えば、提供装置100は、商品のカテゴリごと等、種々の対象についてモデルを生成してもよい。
【0062】
〔1−1−2.各要素の選択肢〕
上述した例では、説明を簡単にするために、要素「配置」や要素「色」を含む各要素の選択肢は、2つである場合を説明したが、各要素の選択肢は3つ以上であってもよい。例えば、要素「色」の選択肢に「ピンク」、「青」に加えて「緑」や「グレー」等が含まれる場合、各選択肢に1つの素性が対応するようにモデルを生成してもよい。
【0063】
また、提供装置100は、各選択肢に1つの素性が対応するようにモデルを生成する場合、要素が共通する素性については、1つの素性のみが「1」となるという制限を加えてモデルを生成してもよい。例えば、提供装置100は、要素「色」の複数の選択肢の各々に対応する素性のうち、一の素性が「1」となる場合、他の素性は「0」にするという制限を加えてモデルを生成してもよい。例えば、提供装置100は、要素「色」の複数の選択肢の各々に対応する素性のうち、ピンクに対応する素性が「1」となる場合、青や緑やグレーに対応する他の素性は「0」にするという制限を加えてモデルを生成してもよい。
【0064】
〔1−1−3.ユーザ属性〕
上述した例では、説明を簡単にするために、ユーザ属性「年齢」は、ユーザ属性「年齢」が30代以上である場合、素性に「1」が割り当てられ、ユーザ属性「年齢」が20代以下である場合、素性に「0」が割り当てられる場合を示したが、ユーザ属性「年齢」は3つ以上の段階に分類してもよい。例えば、ユーザ属性「年齢」の分類が「10代」、「20代」、「30代」、「40代」、「50代以上」等の3段階以上の分類になっている場合、各分類に1つの素性が対応するようにモデルを生成してもよい。
【0065】
また、提供装置100は、各分類に1つの素性が対応するようにモデルを生成する場合、ユーザ属性が共通する素性については、1つの素性のみが「1」となるという制限を加えてモデルを生成してもよい。例えば、提供装置100は、ユーザ属性「年齢」の複数の分類の各々に対応する素性のうち、一の素性が「1」となる場合、他の素性は「0」にするという制限を加えてモデルを生成してもよい。例えば、提供装置100は、ユーザ属性「年齢」の複数の選択肢の各々に対応する素性のうち、20代に対応する素性が「1」となる場合、10代や30代や40代や50代以上に対応する他の素性は「0」にするという制限を加えてモデルを生成してもよい。なお、上記においては、ユーザ属性「年齢」を一例として説明したが、他のユーザ属性についても同様に各分類に1つの素性が対応するようにモデルを生成してもよい。
【0066】
〔1−1−4.タイミング(セッション)〕
図1の例では、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10における商品情報の表示後30分以内に、ユーザが検索結果に含まれる商品を購入することを所定の条件とする場合を示したが、所定の条件は上記に限らず種々の条件であってもよい。
【0067】
例えば、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10における商品情報の表示と共通するセッション間にユーザが表示されたコンテンツに含まれる商品を購入することを所定の条件としてもよい。この場合、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10における商品情報の表示と共通するセッション間にユーザが表示されたコンテンツに含まれる商品を購入した場合、その商品の購入に関する情報を購入情報として追加する。例えば、セッションとは、ユーザが所定の目的(意図)を持った行動を行う期間であってもよい。
【0068】
例えば、提供装置100は、ユーザが所定の行動を行った場合にセッションを開始し、開始後においてユーザが所定の期間(例えば30分)行動を行わなかった場合、セッションを終了したと判定してもよい。例えば、提供装置100は、セッションの継続中において、最後に行われたユーザの行動から所定の期間ユーザの行動がなかった場合に、セッションを初期化してもよい。例えば、提供装置100は、セッションの継続中において、最後に行われたユーザの行動から30分間ユーザの行動がなかった場合に、セッションを初期化してもよい。なお、ここでいう「初期化」とは、例えば、それまで継続していたセッションを終了し、新たなセッションを開始することを意味する。このように、提供装置100は、ユーザの行動が継続している間、セッションを継続させてもよい。
【0069】
なお、上述した所定の期間やセッション等は一例であり、提供装置100は、種々の情報や条件を適宜用いて、購入情報として追加するかを判定(決定)してもよい。例えば、提供装置100は、ユーザが利用する端末装置10における商品情報が表示された後、そのコンテンツに含まれる商品がユーザにより購入されれば、条件を満たすと判定してもよい。
【0070】
〔1−2.情報提供〕
次に、図2を用いて、提供装置100が生成したモデルに基づいて、ユーザに対してコンテンツの提供を行う場合を説明する。図2の例では、提供装置100は、ユーザU100からのコンテンツ要求に応じて、ユーザID「U100」により識別されるユーザ(ユーザU100)にコンテンツの提供を行う。なお、図2に示す例においては、ユーザU100が利用する端末装置10を、端末装置10−100として説明する。また、端末装置10−100について、他の端末装置10と特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0071】
図2に示すように、提供装置100は、コンテンツ要求を取得する(ステップS21)。図2の例では、提供装置100は、ユーザU100が利用する端末装置10−100からコンテンツの要求を取得する。
【0072】
そして、提供装置100は、ユーザU100のユーザ属性に基づいて提供するコンテンツのレイアウトを決定する(ステップS22)。例えば、提供装置100は、ユーザ情報記憶部122に記憶されたユーザU100のユーザ属性に関する情報と、モデル情報記憶部124に記憶されたモデルM1とに基づいて提供するコンテンツのレイアウトを決定する。
【0073】
例えば、提供装置100は、図2中の数式情報fc11に示すように、モデルM1にユーザU100のユーザ属性に関する情報を入力し、上記の式(1)のスコア「f」が大きくなるように、コンテンツのレイアウトの各要素の選択肢を決定する。図2の例では、提供装置100は、レイアウト一覧LL11に示すように、要素「配置」を「個人」に決定し、要素「色」を「ピンク」に決定し、要素「推奨情報」を「有」に決定し、要素「広告」を「無」に決定する。そして、提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツXを生成する。
【0074】
そして、提供装置100は、生成したコンテンツXを提供する(ステップS23)。図2の例では、提供装置100は、生成したコンテンツXをユーザU100が利用する端末装置10−100へ提供する。なお、コンテンツXには、所定の商品の商品情報が含まれるものとする。
【0075】
上述したように、提供装置100は、スコア「f」が大きくなるように、コンテンツのレイアウトの各要素の選択肢を決定することにより、コンテンツが提供されたユーザにより商品が購入される見込み(確率)を高めることが可能となる。したがって、提供装置100は、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。なお、本願でいう「確率」とは、所定の事象が実際に発生した割合、すなわち実際に観測されたデータから算出される値ではなく、種々の情報に基づいて予測される所定の事象が起こることが期待される度合いを意味する。
【0076】
〔1−2−1.提供する情報〕
上述した例では、提供装置100が影響大要素や影響小要素を示す評価情報や、指定された提供態様における商品が購入される見込みを示す情報等を提供する場合を示したが、提供装置100は、上記に限らず、種々の情報を提供してもよい。例えば、提供装置100は、各提供態様を重み順に順位付けしたランキング情報を提供してもよい。
【0077】
〔2.提供装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る提供装置の構成例を示す図である。図4に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0078】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば提供システム1に含まれる端末装置10やストア装置20との間で情報の送受信を行う。
【0079】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図4に示すように、提供履歴情報記憶部121と、ユーザ情報記憶部122と、行動情報記憶部123と、モデル情報記憶部124とを有する。
【0080】
(提供履歴情報記憶部121)
実施形態に係る提供履歴情報記憶部121は、商品に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る提供履歴情報記憶部の一例を示す図である。図5に示す提供履歴情報記憶部121は、「履歴ID」、「ユーザID」、「日時」、「コンテンツ」、「レイアウト情報」、「行動有無」といった項目を有する。
【0081】
「履歴ID」は、各提供履歴を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、提供履歴の収取対象となったユーザを識別するための識別情報を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。「日時」には、「dt11」等のように抽象的に図示するが、「2017年1月25日19時31分52秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。「コンテンツ」は、対応する提供履歴において提供されたコンテンツを示す。また、「レイアウト情報」は、対応するコンテンツのレイアウトを示す。また、「行動有無」は、提供したコンテンツに応じてユーザが所定の行動を行ったかどうかを示す。また、「レイアウト情報」には、「配置」や「色」といったコンテンツのレイアウトに関する要素に対応する項目が含まれる。「配置」や「色」といったコンテンツのレイアウトに関する各要素には、複数の選択肢が含まれており、対応する領域に「1」が記憶されている場合、その選択肢が用いられたことを示す。また、たコンテンツのレイアウトに関する各要素について、対応する領域に「0」が記憶されている場合、その選択肢が用いらなかったことを示す。
【0082】
図5に示す例において、履歴ID「AC11」により識別される提供履歴情報は、日時dt11においてユーザU1にコンテンツAが提供されたことを示す。図5に示す例において、履歴ID「AC11」により識別される提供履歴情報は、コンテンツAのレイアウトは、要素「配置」については、「個人(パーソナライズ)」が選択され、要素「色」については、「ピンク」が選択されたことを示す。また、図5に示す例において、履歴ID「AC11」により識別される提供履歴情報は、コンテンツAが提供されたユーザU1による所定の行動が「有(1)」であることを示す。
【0083】
図5に示す例において、履歴ID「AC12」により識別される提供履歴情報は、日時dt21においてユーザU2にコンテンツBが提供されたことを示す。図5に示す例において、履歴ID「AC12」により識別される提供履歴情報は、コンテンツBのレイアウトは、要素「配置」については、「売れ筋」が選択され、要素「色」については、「青」が選択されたことを示す。また、図5に示す例において、履歴ID「AC12」により識別される提供履歴情報は、コンテンツBが提供されたユーザU2による所定の行動が「無(0)」であることを示す。
【0084】
なお、提供履歴情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0085】
(ユーザ情報記憶部122)
実施形態に係るユーザ情報記憶部122は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部122は、ユーザ属性情報を記憶する。図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すユーザ情報記憶部122は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「購入回数」、「会員種別」といった項目が含まれる。
【0086】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。「年齢」は、端末装置10を利用するユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。「性別」は、端末装置10を利用するユーザの性別を示す。
【0087】
また、「購入回数」は、端末装置10を利用するユーザが商品を購入した回数を示す。例えば、「購入回数」は、所定の期間(例えば、1ヶ月や半年等)において端末装置10を利用するユーザが商品を購入した回数を示す。「会員種別」は、対応するユーザの所定のサービスにおける会員の種別を示す。図6に示す例においては、「会員種別」は、電子商取引サービスにおける会員種別が、「通常」か「特別」のいずれであるかを示す。例えば、「会員種別」において、「通常」は、無課金会員(無料会員)であることを示し、「特別」は、課金会員(有料会員)であることを示してもよい。
【0088】
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)の年齢は、「20代」であり、ユーザの性別は、「男性」であることを示す。例えば、図6に示す例において、ユーザU1の購入回数は、「100」回であり、ユーザU1の会員種別は、「通常」であることを示す。
【0089】
また、例えば、図6に示す例において、ユーザID「U2」により識別されるユーザ(ユーザU2)の年齢は、「20代」であり、ユーザの性別は、「女性」であることを示す。例えば、図6に示す例において、ユーザU2の購入回数は、「2」回であり、ユーザU2の会員種別は、「特別」であることを示す。
【0090】
なお、ユーザ情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部122は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部122は、氏名、家族構成、収入、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0091】
(行動情報記憶部123)
実施形態に係る行動情報記憶部123は、ユーザの行動に関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。例えば、行動情報記憶部123は、各ユーザの端末装置10に配信したコンテンツに対するユーザの行動情報等を含む種々の行動情報を記憶する。図7に示す行動情報記憶部123には、「ユーザID」、「行動ID」、「種別」、「内容」、「日時」といった項目が含まれる。
【0092】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「行動ID」は、ユーザの行動を識別する情報を示す。また、「種別」は、対応するユーザの行動の種別に関する情報を示す。また、「内容」は、対応するユーザの行動において対象となった内容を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。「日時」には、「dt11」等のように抽象的に図示するが、「2017年1月25日19時31分52秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。
【0093】
例えば、図7に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、行動AC11等を行ったことを示す。また、例えば、図7に示す例においてユーザU1は、行動ID「AC11」により識別される行動(行動AC11)や行動ID「AC12」により識別される行動(行動AC12)等を行ったことを示す。具体的には、図7に示す例においてユーザU1は、コンテンツAの閲覧(行動AC11)を日時dt11に行ったことを示す。例えば、行動AC11は、日時dt11にコンテンツAがユーザU1が利用する端末装置10に提供されたことを示す。また、図7に示す例においてユーザU1は、日時dt11においてコンテンツAの閲覧した後の日時dt12において商品「スニーカーY」をストアAにおいて購入したことを示す。
【0094】
なお、行動情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、図7では、ユーザIDごとに行動情報が行動情報記憶部123に記憶される場合を示したが、行動情報は、ユーザIDごとに限らず、例えば時刻順に記憶されてもよい。
【0095】
(モデル情報記憶部124)
実施形態に係るモデル情報記憶部124は、モデルに関する情報を記憶する。例えば、モデル情報記憶部124は、生成処理により生成されたモデル情報を記憶する。図8は、実施形態に係るモデル情報記憶部の一例を示す図である。図8に示すモデル情報記憶部124では、レイアウトの決定に用いるモデルが記憶される。
【0096】
図8に示すモデル情報記憶部124は、モデル情報として、モデルM1等に対応させて「パラメータ」といった項目を有する。また、モデル情報記憶部124は、モデル情報として、各ユーザ属性と各レイアウト要素との組み合わせごとに対応する重みが記憶される。
【0097】
例えば、図8に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、パラメータが「0.5」であることを示す。また、例えば、図8に示す例において、モデル情報記憶部124中の一のユーザ属性(x*)と一のレイアウト要素(y*)とが交差する領域にその2つの素性の組合せに対応する重みが格納される。なお、「x*」及び「y*」における「*」は任意の数を示す。
【0098】
例えば、図8に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、購入回数(x1)と個人・売れ筋(y1)との組合せの重みが「0.7」であることを示す。また、例えば、図8に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、性別(x2)と色(y2)との組合せの重みが「0.2」であることを示す。
【0099】
例えば、一のユーザ属性の要素数が「m」であり、一のレイアウト要素数が「n」の場合、m×n個の重みが記憶される。例えば、一のユーザ属性の要素数が「100」であり、一のレイアウト要素数が「50」の場合、5000(=100×50)個の重みが記憶される。なお、モデル情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々のモデル情報を記憶してもよい。
【0100】
(制御部130)
図4の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0101】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、決定部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0102】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、提供履歴情報記憶部121やユーザ情報記憶部122や行動情報記憶部123やモデル情報記憶部124から各種情報を取得する。また、取得部131は、端末装置10からコンテンツの要求を取得する。図2の例では、取得部131は、ユーザU100が利用する端末装置10−100からコンテンツの要求を取得する。
【0103】
また、取得部131は、各種情報を外部の情報処理装置から取得する。例えば、取得部131は、ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられたユーザの所定の行動有無に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、購入情報記憶部125から購入対象の提供態様に関する情報を含む購入情報を取得する。
【0104】
例えば、取得部131は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報を含むユーザの属性情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの商品またはサービスの購入回数に基づくユーザ分類情報を含むユーザの属性情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの所定のサービスにおける会員の種別に関する情報を含むユーザの属性情報を取得する。
【0105】
例えば、取得部131は、ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置と、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置とを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、複数の色を複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザへの商品またはサービスを推奨する情報を表示するか否かを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、広告を表示するか否かを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。
【0106】
また、図1の例では、取得部131は、ユーザ情報記憶部122からユーザに関する情報を取得する。また、図1の例では、取得部131は、提供履歴情報記憶部121からコンテンツのレイアウトに関する情報を取得する。
【0107】
(生成部132)
生成部132は、種々の情報を生成する。例えば、生成部132は、モデルを生成する。また、例えば、生成部132は、ユーザに提供するコンテンツを生成する。また、例えば、生成部132は、ストアに提供する情報を生成する。例えば、生成部132は、評価情報や確率情報を生成する。
【0108】
例えば、生成部132は、提供履歴情報に基づいてモデルを生成する。例えば、生成部132は、コンテンツのレイアウトに関する各要素及びユーザの属性の組合せに応じて、コンテンツがユーザに提供された場合に、そのユーザが商品を購入する可能性を示すスコアを予測するモデルM1を生成する。例えば、生成部132は、コンテンツが提供されたユーザが所定の商品を購入したかどうかに基づいて、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。
【0109】
図1の例では、生成部132は、提供履歴情報記憶部121に記憶されたコンテンツの提供履歴情報のうち、行動有無が「1」である提供履歴情報のユーザ属性及びコンテンツのレイアウトを正解情報(正例)として、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。また、図1の例では、生成部132は、提供履歴情報記憶部121に記憶されたコンテンツの提供履歴情報のうち、行動有無が「0」である提供履歴情報のユーザ属性及びコンテンツのレイアウトを不正解情報(負例)として、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。
【0110】
図1の例では、生成部132は、モデル情報記憶部124に示すようなモデルM1を生成する。図1の例では、生成部132は、モデルM1を上記の式(1)に基づいて生成する。図1の例では、生成部132は、正例に対応するユーザの属性及びコンテンツのレイアウトの組合せが入力された場合にスコア「f」の値が大きくなるように、モデルM1を生成する。また、図1の例では、生成部132は、負例に対応するユーザの属性及びコンテンツのレイアウトの組合せが入力された場合にスコア「f」の値が小さくなるように、モデルM1を生成する。
【0111】
図1の例では、生成部132は、決定部133により決定されたレイアウトの各要素の選択肢に基づいてコンテンツAを生成する。図1の例では、生成部132は、決定部133により決定されたレイアウトの各要素の選択肢に基づいてコンテンツBを生成する。図1の例では、生成部132は、決定部133により決定されたレイアウトの各要素の選択肢に基づいてコンテンツCを生成する。図1の例では、生成部132は、決定部133により決定されたレイアウトの各要素の選択肢に基づいてコンテンツDを生成する。図1の例では、生成部132は、決定部133により決定されたレイアウトの各要素の選択肢に基づいてコンテンツEを生成する。図2の例では、生成部132は、決定部133により決定された各要素の選択肢に基づいてコンテンツXを生成する。
【0112】
(決定部133)
決定部133は、種々の情報を決定する。例えば、決定部133は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおけるユーザの所定の行動有無に関する相関関係に基づいて、各要素の複数の選択肢のうち、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定する。例えば、決定部133は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおけるユーザの所定の行動有無に関する相関関係に基づいて生成されたモデルを用いて、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定する。
【0113】
図1の例では、決定部133は、ユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢をランダムに決定する。図1の例では、決定部133は、要素「配置」を「個人」に決定し、要素「色」を「ピンク」に決定し、要素「推奨情報」を「有」に決定し、要素「広告」を「無」に決定する。図1の例では、決定部133は、要素「配置」を「売れ筋」に決定し、要素「色」を「青」に決定し、要素「推奨情報」を「無」に決定し、要素「広告」を「有」に決定する。
【0114】
図2の例では、決定部133は、モデルM1に基づいて、ユーザに提供するコンテンツの各要素に用いる選択肢を決定する。図2の例では、決定部133は、ユーザU100のユーザ属性に基づいて提供するコンテンツのレイアウトを決定する。図2の例では、決定部133は、ユーザ情報記憶部122に記憶されたユーザU100のユーザ属性に関する情報と、モデル情報記憶部124に記憶されたモデルM1とに基づいて提供するコンテンツのレイアウトを決定する。
【0115】
図2の例では、決定部133は、モデルM1にユーザU100のユーザ属性に関する情報を入力し、上記の式(1)のスコア「f」が大きくなるように、コンテンツのレイアウトの各要素の選択肢を決定する。図2の例では、決定部133は、レイアウト一覧LL11に示すように、要素「配置」を「個人」に決定し、要素「色」を「ピンク」に決定し、要素「推奨情報」を「有」に決定し、要素「広告」を「無」に決定する。
【0116】
(提供部134)
提供部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部134は、端末装置10やストア装置20に各種情報を提供する。例えば、提供部134は、所定のレイアウトに基づいて生成されたコンテンツを端末装置10に提供する。また、例えば、提供部134は、ユーザの属性とコンテンツのレイアウトの要素との相関を示す情報をストア装置20に提供してもよい。
【0117】
例えば、提供部134は、生成部132により生成されたコンテンツをユーザが利用する端末装置10へ提供する。図1の例では、提供部134は、ユーザU1が利用する端末装置10−1へコンテンツAを提供する。図1の例では、提供部134は、日時dt11において、端末装置10−1へコンテンツAを提供する。図1の例では、提供部134は、レイアウトの各要素の選択肢をランダムに決定したコンテンツAを端末装置10−1へ提供する。提供装置100は、決定した各要素の選択肢に基づいてコンテンツAを生成する。図2の例では、提供装置100は、生成部132により生成されたコンテンツXをユーザU100が利用する端末装置10−100へ提供する。
【0118】
〔3.モデルの生成処理のフロー〕
ここで、図9を用いて、実施形態に係る提供装置100によるモデルの生成処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係るモデルの生成処理の一例を示すフローチャートである。
【0119】
図9に示すように、提供装置100は、コンテンツの提供履歴情報を取得する(ステップS101)。図1の例では、提供装置100は、例えば提供履歴情報記憶部121からコンテンツの提供履歴情報を取得する。
【0120】
そして、提供装置100は、提供履歴情報に基づいて、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する(ステップS102)。例えば、提供装置100は、コンテンツが提供されたユーザが所定の商品を購入したかどうかに基づいて、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。図1の例では、提供装置100は、提供履歴情報記憶部121に記憶されたコンテンツの提供履歴情報のうち、コンテンツが提供されたユーザが商品を購入した場合のそのユーザ及びコンテンツのレイアウトを正解情報(正例)として、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。また、図1の例では、提供装置100は、提供履歴情報記憶部121に記憶されたコンテンツの提供履歴情報のうち、コンテンツが提供されたユーザが商品を購入しなかった場合のそのユーザ及びコンテンツのレイアウトを不正解情報(負例)として、レイアウトの決定に用いるモデルを生成する。
【0121】
〔4.決定処理のフロー〕
ここで、図10を用いて、実施形態に係る提供装置100による決定処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0122】
図10に示すように、提供装置100は、一のユーザからコンテンツ要求を取得する(ステップS201)。図2の例では、提供装置100は、ユーザU100が利用する端末装置10−100からコンテンツ要求を取得する。
【0123】
提供装置100は、一のユーザの属性情報及びモデルを用いて提供するコンテンツに関するレイアウトを決定する(ステップS202)。例えば、提供装置100は、ユーザ情報記憶部122に記憶されたユーザU100のユーザ属性情報やモデル情報記憶部124に記憶されたモデルM1に基づいて、ユーザU100に提供するコンテンツに関するレイアウトを決定する。図2の例では、提供装置100は、レイアウトのうち、一の要素であるユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置を個人に決定する。また、図2の例では、提供装置100は、レイアウトのうち、一の要素である色をピンクに決定する。また、図2の例では、提供装置100は、レイアウトのうち、一の要素である推奨情報の表示を表示有に決定する。また、図2の例では、提供装置100は、レイアウトのうち、一の要素である広告の表示を表示無に決定する。
【0124】
そして、提供装置100は、決定したレイアウトに基づくコンテンツを提供する(ステップS203)。図2の例では、提供装置100は、ユーザU100が利用する端末装置10−100へ、レイアウトが個人、ピンク、推奨情報有、広告無に基づいて生成されたコンテンツXを提供する。
【0125】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、取得部131と、提供部134とを有する。取得部131は、ユーザの属性情報と、商品またはサービスに関する情報を含むコンテンツのレイアウトに関する各要素であって、複数の選択肢を有する各要素に関する情報とに対応付けられたユーザの所定の行動有無に関する情報を取得する。決定部133は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおけるユーザの所定の行動有無に関する相関関係に基づいて、各要素の複数の選択肢のうち、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定する。
【0126】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおけるユーザの所定の行動有無に関する相関関係に基づいて、各要素の複数の選択肢のうち、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定することができるため、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0127】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報を含むユーザの属性情報を取得する。
【0128】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報を含むユーザの属性情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0129】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザの商品またはサービスの購入回数に基づくユーザ分類情報を含むユーザの属性情報を取得する。
【0130】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの商品またはサービスの購入回数に基づくユーザ分類情報を含むユーザの属性情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0131】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザの所定のサービスにおける会員の種別に関する情報を含むユーザの属性情報を取得する。
【0132】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの所定のサービスにおける会員の種別に関する情報を含むユーザの属性情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0133】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置と、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置とを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。
【0134】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの嗜好性に基づく商品またはサービスの配置と、ユーザに関する統計的な購入情報に基づく商品またはサービスの配置とを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0135】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、複数の色を複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。
【0136】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、複数の色を複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0137】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザへの商品またはサービスを推奨する情報を表示するか否かを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。
【0138】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザへの商品またはサービスを推奨する情報を表示するか否かを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0139】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、広告を表示するか否かを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を取得する。
【0140】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、広告を表示するか否かを複数の選択肢として有する要素を含む各要素に関する情報を用いることにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0141】
また、実施形態に係る提供装置100において、決定部133は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおける相関関係に基づいて生成されたモデルを用いて、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定する。
【0142】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの属性情報とレイアウトに関する各要素との組合せにおける相関関係に基づいて生成されたモデルを用いて、一のユーザにコンテンツを提供する場合において各要素に用いる選択肢を決定することにより、ユーザに提供するコンテンツのレイアウトを適切に決定することができる。
【0143】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0144】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0145】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
【0146】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0147】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0148】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0149】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0150】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に生成することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0151】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0152】
また、上述してきた実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0153】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0154】
1 提供システム
100 提供装置(決定装置)
121 提供履歴情報記憶部
122 ユーザ情報記憶部
123 行動情報記憶部
124 モデル情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 決定部
134 提供部
10 端末装置
20 ストア装置
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11