【実施例】
【0046】
以下、実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0047】
以下に生物学的実験例を示し、これらの実験方法に基づいて、本発明化合物の効果を確認した。
【0048】
実施例1 iPS細胞のナイーブ化
1.1 プライム型ヒトiPS細胞の培養
ヒトiPS細胞としてWD39細胞(Imaizumi et al. Molecular Brain 2012, 5:35)およびコントロールラインとして広く使用されている201B7細胞(理研バイオリソースセンター)を用いた。
【0049】
ヒトiPS細胞は、表1のプライム型条件の培地を用いて、マイトマイシンCや放射線処理したマウス胎児繊維芽細胞株(STO細胞)またはマウス胎児繊維芽細胞(MEF細胞)をフィーダー細胞として培養された。5日〜7日に1回のペースで継代を行った。継代の際には解離液(0.25%Trypsin、1mg/mlCollagenaseIV、20%KSR、1mMCaCl
2/PBS)を用いてコロニーを剥がし、ピペッティングによってコロニーを細かく砕いたのちに播種した。10cmディッシュに播種したiPS細胞を遺伝子導入の試験に供した。
【0050】
1.2 遺伝子導入細胞株の作製
上記「1.1 プライム型ヒトiPS細胞の培養」条件で培養されたiPS細胞(10cmディッシュ)の培地を除去し7mLのPBSで一回洗浄後、解離液を1mL添加した。1分〜2分後に解離液を除去し、7mLのPBSを加えた。軽くディッシュを揺すってフィーダー細胞のみを剥がした後にPBSを除去した。さらにPBSで一度洗浄し、表1のプライム型条件の培地3mLをディッシュに添加しスクレイパーによってiPS細胞のコロニーを剥がした後に15mLチューブに回収した。iPS細胞を200gで5分遠心して上清を除き、TrypLE
TM Select(Life Technologies)を1mL添加して37℃にて5分反応させた。Trypsin Inhibitor(Life Technologies)2mLを加えた後に、P1000のピペットマンで10回〜20回ピペッティングすることで単一細胞に解離した。7mLの培地を足して容量を増やし70μmのセルストレイナーを通した。単一細胞となったiPS細胞を遺伝子導入に使用した。
【0051】
遺伝子導入ではGene juice(登録商標)Transfection Reagent(Novagen)を用いてリバーステトラサイクリン制御性トランス活性化因子(rtTA)発現ベクター(rtTA:clontechのrtTA−Advanced配列使用)、PiggyBac Transposase発現ベクター(Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Jan 25;108(4):1531-6参照)、ドキシサイクリン依存的に山中4因子、KLF2およびNANOGと蛍光タンパクであるTOMATOを発現するベクター(OKSM,KLF2,NANOGおよびTOMATO)の3種類のベクターを導入し(
図1)、上記「1.1プライム型ヒトiPS細胞の培養」と同様に培養した。遺伝子導入の5日〜10日後にドキシサイクリンを添加し8時間〜12時間後に蛍光顕微鏡で観察した。TOMATOの蛍光が観察されるコロニーをドキシサイクリン依存性発現誘導システムが機能している細胞株であると判断し、コロニーピックアップによってクローン化した。以降はドキシサイクリンを添加せず、上記「1.1 プライム型ヒトiPS細胞の培養」と同様に培養した。
【0052】
1.3 iPS細胞のナイーブ化
「1.2 遺伝子導入細胞株の作製」で遺伝子導入およびクローン化されたiPS細胞を解離液およびTrypLE
TM Selectを用いて単一細胞に解離し、MEF細胞をフィーダーとして播いた6well plateに1×10
5/wellにて播種した。その際、培地は表1の2iLFA+Go6983の培地(以下、本発明の培地と略記することがある。)を使用し、さらにドキシサイクリン(1μg/mL)の添加によって導入遺伝子の発現を誘導したうえで低酸素にて培養した(Passage1;P1)。なお、ナイーブ化開始の初日は10μMとなるようY27632(ROCK阻害剤)を加え、細胞死を抑えた。ナイーブ化開始の5日〜7日後に継代を行った。培地を除いたのち、各ウェルに0.25%Trypsin−EDTAを350μL加え1分間37℃で反応させた。Trypsin Inhibitorによって反応を止め、培地を5mL加えた。ピペットエイドで数回ピペッティングすることでフィーダー細胞のシートからiPS細胞のコロニーを剥がし、コロニーを15mLチューブに回収した。遠心後、上清を除いて200μLの培地を添加しP200のピペットマンで40回程度ピペッティングすることで単一細胞に解離した。MEF細胞をフィーダー細胞として培養している新しい6well plateに細胞全量を播種した(Passage2)。継代後もP1と同様に、本発明の培地にドキシサイクリンを添加した条件で培養した。継代から5日〜7日後に顕微鏡下でiPS細胞のコロニー形態を観察し2回目の継代を実施した。2回目の継代以降ドキシサイクリンは添加しなかった。2回目の継代から5日〜7日後に顕微鏡下でiPS細胞のコロニー形態を観察し、3回目の継代を実施した。4回目以降も同様に継代した。なお、2回目および3回目の継代時に、それぞれPassage2およびPassage3の細胞の一部をqPCRによる解析用に回収した(
図8参照)。
【0053】
実施例2 ナイーブ化による遺伝子発現プロファイルの解析
本実験では、iPS細胞として201B7細胞を使用した。
解析に使用する細胞は、プライム型条件の培地で培養された201B7細胞(「1.1 プライム型ヒトiPS細胞の培養」参照)、「1.3 iPS細胞のナイーブ化」で作製されたPassage2およびPassage3の201B7細胞である。各細胞からRNeasy mini kit(QIAGEN)を用いてRNAを回収し、ReverTra Ace(登録商標)を用いて逆転写した後にSYBR(登録商標) Premix Ex TaqII(clontech)を用いてqPCRを行った。プライマーセットは表2に示した。
【0054】
その結果を
図2に示す。多能性マーカーであるNANOGおよびOCT3/4の発現はナイーブ化によっても維持されていた。また、ナイーブ型の多能性幹細胞であるマウスES細胞で発現の高いKLF4、DPPA3、ESRRB、TFCP2L1、KLF5およびTBX3といった遺伝子は、ナイーブ化によって発現が上昇しており、ドキシサイクリンの添加を止めた後(Passsage3)もプライム型と比べて高い発現を維持していた。また、プライム型の遺伝子マーカーとされるLeftyの発現はナイーブ化によって低下していた。以上の結果から、本発明の方法を用いることで、少なくともpassage2以降、iPS細胞がナイーブ型に移行することが明らかとなった。また、ナイーブ型に移行後その維持には導入遺伝子の発現誘導は必要なく、本発明の培地のみで十分であることが分かった。
【0055】
実施例3 Go6983添加タイミングによるナイーブ化への効果
本実験では、Go6983添加タイミングによるナイーブ化への効果を検討した。「1.3 iPS細胞のナイーブ化」におけるpassage1の201B7細胞培養培地(表1の2iLFA+Go6983の培地)を、表1のKSR 2iLFAの培地または表1のKSR 2iLFA+Go6983の培地に変更し、ドキシサイクリンの添加によって導入遺伝子の発現を誘導したうえで低酸素にて培養した。それぞれの条件で培養したpassage1を継代から5日〜7日後に回収し、qPCRによる解析に供した。その結果を
図3に示す。
図3から明らかであるように、Go6983を添加した培地で培養したiPS細胞のほうが、ESRRBの発現は高かった。本結果から、Go6983をドキシサイクリンによる導入遺伝子の発現誘導と同時に添加することにより、iPS細胞のナイーブ化は促進されることが分かった。
【0056】
実施例4 フォルスコリンおよびA83−01の添加のナイーブ化に対する効果
ESRRB遺伝子はマウスES細胞において自己複製を制御する重要な遺伝子である(Cell Stem Cell, 11,491-504 (2012)参照)。本発明では、実施例1の結果から明らかであるように、導入遺伝子の発現誘導の有無にかかわらず、ESRRBの発現は高い状態で維持されている。それに対し、非特許文献3に記載のリセット細胞では、ESRRBの発現はほとんど認められていない(非特許文献3参照)。本発明と非特許文献3に記載の条件における相違点のひとつが、本発明では非特許文献3に記載の培地条件にフォルスコリンとA83−01を加えた点である。そこで、本相違点が、ナイーブ化(ESRRBの発現およびコロニー形態)に及ぼす影響について検討した。
【0057】
本実験では、ナイーブ化を検討する培地として、本発明の培地(表1の2iLFA+Go6983の培地)および比較培地として表1に記載の2iL+Go6983の培地を使用し、その他のナイーブ化方法は「1.3 iPS細胞のナイーブ化」と同様に行った。各培地で培養したPassage2およびPassage3の201B7細胞におけるESRRBの遺伝子発現およびコロニー形態を指標に、ナイーブ化を評価した。
【0058】
その結果を
図4に示す。両培地ともドキシサイクリン添加中は、ESRRBの発現が上昇しており、ナイーブ型のマウスES細胞と似たドーム状のコロニー形態をとっていた。しかしながら、2iL+Go6983の培地で培養したiPS細胞ではドキシサイクリンの添加を止めてしまうと、ESRRBの発現が顕著に低下し(ドキシサイクリン添加時の発現の約10%)、またプライム型の特徴である扁平なコロニーが増えていた。それに対し、本発明の培地(表1の2iLFA+Go6983の培地)で培養したiPS細胞ではドキシサイクリンの添加を止めた後も、ESRRBの発現は低下するものの、その低下は2iL+Go6983条件と比べて軽微(ドキシサイクリン添加時の発現の約50%)であり、ドーム状のコロニー形態も維持されていた。
本結果から、導入遺伝子の発現誘導を止めた後もiPS細胞のナイーブ化状態を維持するためにはフォルスコリンとA83−01の添加が必要であることが分かった。
【0059】
なお、非特許文献3では、Go6983はドキシサイクリンを抜くタイミングで添加されているが、本試験ではフォルスコリンとA83−01による効果に焦点を当てるため、本発明の方法と同様にGo6983はドキシサイクリン添加時から添加した。実施例2から明らかであるように、Go6983はドキシサイクリン添加時から添加している方がESRRBの発現は高い。したがって、非特許文献3におけるリセット細胞におけるESRRBの発現は本実験結果よりもさらに低く、非特許文献3に記載されているようにその発現はほとんど認められず、リセット細胞における転写因子ネットワークは脆弱になっている(非特許文献3参照)。それに対し、本発明の方法によって製造され維持されたナイーブ型iPS細胞では、ナイーブ型のマウスES細胞と同じ転写因子の発現が認められており、ナイーブ型のマウスES細胞と同じ転写因子ネットワークが形成されているものと考えられる。したがって、本発明方法によって製造され維持されたナイーブ型iPS細胞は、非特許文献3に記載のリセット細胞よりもナイーブ化が進んだ状態であることがわかる。
【0060】
実施例5 リプログラミング因子の組み合わせによるリプログラミング効率の比較
本発明と非特許文献3に記載の条件における相違点のひとつが、本発明では非特許文献3に記載のリプログラミング因子(KLF2及びNANOG)に山中4因子を加えた点である。そこで、本相違点が、ナイーブ化(ESRRBの発現)に及ぼす影響について検討した。
上記「1.1 プライム型ヒトiPS細胞の培養」条件で培養されたWD39細胞に対し「1.2 遺伝子導入細胞株の作製」と同様の手技を用いて遺伝子導入した。遺伝子導入ではリバーステトラサイクリン制御性トランス活性化因子(rtTA)発現ベクター(rtTA:clontechのrtTA−Advanced配列使用)、PiggyBac Transposon発現ベクター(Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Jan 25;108(4):1531-6参照)、ドキシサイクリン依存的にリプログラミング因子及び蛍光タンパクを発現するベクターの3種類のベクターを導入し(
図9)、上記「1.1プライム型ヒトiPS細胞の培養」と同様に培養した。なお、リプログラミング因子及び蛍光タンパクの組み合わせは(1)KLF2、NANOG及びVenus、(2)山中4因子及びCerulean、(3)山中4因子、KLF2、NANOG及びTOMATOの三種類を用いた。遺伝子導入の翌日〜4日後にドキシサイクリンを添加し、ドキシサイクリン添加の翌日から薬剤によるセレクションを行った。セレクションとして、ドキシサイクリン依存的に発現する耐性遺伝子の種類に従い、ネオマイシン(100μg/mL)又はピューロマイシン(1μg/mL)を添加した。ドキシサイクリン添加5日後に細胞を回収し、qPCRによる遺伝子発現解析を実施したところ、(3)山中4因子、KLF2、NANOG及びTOMATOの遺伝子を導入した細胞では、(1)KLF2、NANOG及びVenusや(2)山中4因子及びCeruleanを導入した細胞に比べてESRRBの発現が相乗的に高かった(
図5)。したがって、山中4因子、KLF2、NANOGの6遺伝子の導入によって製造されたナイーブ型iPS細胞は、非特許文献3に記載のリセット細胞よりもナイーブ化が進んだ状態であることがわかる。
【0061】
以上実施例3〜5の結果より、以下のことが明らかとなった。
(1)PKC阻害剤(例えば、Go6983)を導入遺伝子の発現誘導時に添加することにより、ナイーブ化は促進する。
(2)KLF2、NANOGの2遺伝子のみの導入より、山中4因子を加えた6遺伝子の導入によってナイーブ化はより促進する。
(3)cAMP産生促進剤(例えば、フォルスコリン)とTGF−β阻害剤(例えば、A83−01)の添加により、細胞はナイーブ化状態を維持する。
以上より、本発明方法によって製造され維持されたナイーブ型多能性幹細胞(例えば、ヒトiPS細胞)は、非特許文献3に記載のリセット細胞よりもナイーブ化が数段に進んだ状態であり、ナイーブ型多能性幹細胞として十分に機能する。
【0062】
実施例6 ナイーブ化したiPS細胞からの神経分化誘導
プライム型およびナイーブ化したiPS細胞をSDIA法によって神経分化誘導した。SDIA法はマウスストローマ細胞株(PA6細胞、理研バイオリソースセンター)をフィーダー細胞としてiPS/ES細胞を培養することで神経への分化を誘導する方法である(Kawasaki et al. Neuron. 2000 Oct;28(1):31-40参照)。PA6細胞の通常の培養は、αMEM+10%FBSを使用した。SDIA法を行う際に、培地を表1のSDIA mediumに変更した。プライム型からSDIA法を実施する際には上記「1.2 遺伝子導入細胞株の作製」と同様の方法でコロニーを単一細胞にしたが、細胞死を抑える目的で実験開始1時間前から10μMとなるようROCK阻害剤であるY27632を添加した。PA6細胞上に細胞を播種した後にはY27632を添加しなかった。細胞数は12well plateに2×10
3〜2×10
4/wellで播種した。ナイーブ型からSDIA法を実施する際には上記「1.3 iPS細胞のナイーブ化」で作製したPassage3またはPassage4の細胞をTrypsin−EDTAを用いた方法でコロニーを単一細胞にした。なお、細胞死を抑える目的で実験開始1時間前から10μMとなるようROCK阻害剤であるY27632を添加した。PA6細胞上に細胞を播種した後にはY27632を添加しなかった。細胞数は12well plateに2×10
3〜2×10
4/wellで播種した。SDIA法の10日目に4%PFAによって細胞を固定し、MAP2に対して免疫組織染色を実施した(抗体M4403、sigma)。1つ1つのコロニーを蛍光顕微鏡で観察し、MAP2陽性の神経が誘導されているか判別した。その結果を
図6に示す。
【0063】
ナイーブ化したiPS細胞はプライム型のiPS細胞に比べてMAP2陽性の細胞が存在するコロニーの割合が顕著に高かった。この結果は、使用した201B7細胞およびWD39細胞の両方で認められた。本結果から、本発明の方法によってナイーブ化されたiPS細胞は、優れた分化能を有していることが分かった。
【0064】
実施例7 ナイーブ化したiPS細胞からのアストロサイト分化誘導
プライム型およびナイーブ化したiPS細胞をNeurosphereを介する方法によって神経分化誘導した(Stem Cells. 2008 Dec;26(12):3086-98参照)。プライム型からアストロサイト分化を実施する際には解離液を用いてコロニーを塊の状態で剥がし、表1のプライム型条件の培地からbFGFを除いた培地で浮遊培養することで胚様体を形成させた。ナイーブ型からアストロサイト分化を実施する際には強くピペッティングを繰り返すことでコロニーを塊の状態で剥がし、N2B27培地(ナイーブ培地の基礎培地)で培養することで胚様体を形成した。なお、胚様体形成時のコロニーの剥がし方と培地以外はすべてプライム型とナイーブ化したiPS細胞で全く同じ操作をした。また、胚様体形成期間には神経系への分化を促進するため、100nMとなるようLDN193189を添加した。胚様体形成の7日後に胚様体を回収し、TrypLE
TM Selectを1mL添加して37℃にて10分反応させた。Trypsin Inhibitor2mLを加えた後に、P1000のピペットマンで20回〜30回ピペッティングすることで単一細胞に解離した。解離した細胞は2×10
5cells/mlとなるよう調整し、2%B27及び20ng/ml bFGFを添加したMHM培地で浮遊培養することで一次Neurosphereを形成した。一次Neurosphere形成の7日後にNeurosphereを回収し、TrypLE
TM Selectを1mL添加して37℃にて10分反応させた。Trypsin Inhibitor2mLを加えた後に、P1000のピペットマンで20回〜30回ピペッティングすることで単一細胞に解離した。解離した細胞は2×10
5cells/mlとなるよう調整し、2%B27及び20ng/ml bFGFを添加したMHM培地で浮遊培養することで二次Neurosphereを形成した。二次Neurosphere形成の7日後にpoly−L−ornithine及びfibronectinコートしたカバーガラス上に二次Neurosphereを播種し分化を促した。分化用の培地には2%B27,2%FBS及び20ng/ml hLIFを添加したMHM培地を用いた。カバーガラス上に播種した10日後に4%PFAによって細胞を固定し、神経マーカーであるβIIIーTubulin及びアストロサイトマーカーであるGFAPに対して免疫組織染色を実施した(抗体T8660、sigma及び抗体2.2B10、Thermo Fisher Scientific)。
その結果を
図7に示す。ナイーブ化したiPS細胞はプライム型のiPS細胞に比べてアストロサイトへ分化する細胞の割合が顕著に高かった。この結果は、使用した201B7細胞(図中、B7)およびWD39細胞(図中、WD)の両方で認められた。本結果から、本発明の方法によってナイーブ化されたiPS細胞は、優れた分化能を有していることが分かった。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】